木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

19年10月29日

歯みがきは、糖尿病の治療です


歯みがきは、糖尿病の治療なのです。いったい、どういうことなのでしょうか?

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、からだを動かすエネルギーとなるはずの糖分が、エネルギーにならない病気です。

糖分は、インスリンという物質を鍵として細胞にとりこまれ、エネルギーとなります。この鍵となるインスリンが足りなかったり、うまく働いてくれないと、高血糖になり、糖尿病と診断されます。

血糖コントロールの測定のめやすとなるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が8.4%を超えた状態をほっておくと、両足のしびれや足の感覚の麻痺からはじまり、視力の低下、失明、腎不全とからだの機能が損なわれていくのです。

初期の糖尿病は自覚症状がない

ですから、糖尿病ははやいうちに気づいて食事療法や運動療法、インスリンの注射、投薬といった治療を開始することが非常に大切なんです。

歯みがきで血糖コントロールが改善される

歯周病の治療をすると、血糖がうまくコントロールされるようになってくるという報告が多くされています。HbA1c値が非常に高かった方が、歯みがきだけで基準値以内に改善されたという報告もあるほどなんです。

どうして歯みがきが糖尿病の治療になるの?

歯周ポケットにたまった炎症に関連する物質が血流にのるとインスリンを効きにくくします。逆に、歯周病のある方が、歯肉の炎症をコントロールできれば、血糖コントロールも改善できるのです。

歯周病の治療は、細菌の温床となるプラークをしっかりとりのぞくことです。それは患者さんご自身の歯みがきでできることなのです。歯科医院で歯石をとりのぞくスケーリングも行いましょう。

歯周病や歯周病予防のための歯みがき・定期検診が、糖尿病の治療にもつながるんですね。
現代の歯科医療は、このように全身の健康に大きく関わっています。ぜひ、おぼえておいてくださいね!


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19年10月29日

皮膚の病気とお口の健康


むし歯や歯周病は、皮膚の病気と大きな関係があります。お口の中の細菌が作るたんぱく質が、皮膚に炎症を起こすことが分かってきたのです。今日は皮膚の病気とお口の健康についてお話ししますね。

歯周病が皮膚に悪いわけ

歯周病のような、細菌感染がずっと続いている状態は、皮膚に悪い影響をおよぼします。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気もそのひとつです。

手のひらや足の裏に、小さな水ぶくれのような湿疹がぽつぽつと現れます。水虫に勘違いされるような症状です。皮膚や爪がかさぶたのように盛り上がりひび割れて、痛みを伴うこともあり、きちんと治療しないと何度も繰り返すことが特徴です。胸の骨が痛くなる関節炎を伴うこともあります。水虫のように、感染はいたしません。


掌蹠膿疱症の原因となるのは・・・

  • 歯周病をはじめとする感染症。細菌感染が皮膚に影響をおよぼしています。
  • 金属アレルギー。銀歯をセラミック、ジルコニア、CRなどの歯に代えると症状がおさまる場合があります。当院でも、皮膚科で金属アレルギーの指摘を受けた患者さまを治療させていただいたことがあります。
  • 喫煙。ニコチン受容体が汗腺に現れ、皮膚が反応しているのではないかという研究結果が報告されています。

原因を除去することで症状がよくなることも多いのです。歯科でできることがたくさんありますね。

生物学製剤トレムフィア

掌蹠膿疱症の治療は、お薬での治療方法が適している場合もあります。新しい注射薬が掌蹠膿疱症で保険承認されました。トレムフィアという生物学製剤です。2018年11月というごく最近のニュースです。

最新の正確な情報をみきわめる

ネットでは様々な医療情報があふれていますが、最新の正確な情報をみきわめることも大切です。困ったことがあったら、自己判断せずに早めに受診することをおすすめします‼️

もちろん、お口の健康を清潔に保つことが一番なのはおわかりいただけますね‼️ 3カ月に1度の定期検診に、ぜひご来院くださいね


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19年08月28日

歯周病のせいで他の病気も多発!? ぜひ定期検診を


この情報をみなさまにお伝えすること・・・ 令和の歯科医の重大なミッションのひとつといっても過言ではありません。それでは、この投稿を読んでくださっている方だけにお教えしましょう。

歯周病と歯周病でない人の医療費の違い

なんと、歯周病の人は、歯周病のない人より、年間で22,000円も多く医療費がかかっているのです! 自動車部品の世界的企業、デンソーが、自社の健康保険組合に加入している保険者の方々55,000人を対象とした調査結果です。

歯科・医科医療費の相関分析-歯の健康が身体の健康を支える


データは元デンソー健康保険組合 常務理事の赤塚俊昭さんが発表されている資料からお借りしました。

歯周病と全身の疾患の関係

歯周病は全身の疾患に深い関係があるのです。脳、血管、関節に生殖器官まで置かされてしまうのです。なんと恐ろしいことでしょう・・・!


  1. 脳血管障害・認知症
    歯周病の人は、脳梗塞になるリスクが3倍近くも高いのです。また歯周病原因菌は脳細胞を破壊する原因ともなる研究が報告されています。
  2. 心臓血管疾患・動脈硬化
    血管内に沈着物をつくり、血管が狭くなって、狭心症や心筋梗塞になるリスクが高まります。
  3. 誤謬性肺炎
    高齢の方にとっては命の危険のある誤謬性肺炎。唾液に含まれる歯周病菌などの細菌が原因となるのです。
  4. 糖尿病
    インスリンの働きが抑えられてしまい、糖尿病悪化のリスクがあります。
  5. 早産、低体重児
    歯周病細菌は、胎盤をとおして胎児に直接感染することで、早産、低体重児のリスクが指摘されています。
  6. メタボリックシンドローム
    歯周病由来の毒素は血糖値を上昇させます。
  7. 骨粗鬆症
    閉経後の女性は歯や骨が弱くなり、歯周病にかかりやすくなります。
  8. 関節炎・腎炎
    口の中の細菌や炎症物質が血中にはいり込むと、関節炎や腎炎の原因になります。
  9. ED(勃起不全)
    台北の医大の研究で、歯周病菌が陰茎の血管内を傷つけている可能性が指摘されました。

いかがでしょうか。

お金の問題だけでないことは、おわかりいただけますよね! 歯科定期検診や歯のおそうじで、こういったリスクを避けることができるのです。

木更津きらら歯科では、定期的な歯科検診にぜひぜひご来院いただきたく、医師・スタッフ一同、心よりお待ちしています!


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19年07月15日

低気圧で歯が痛くなりませんか?


梅雨がなかなかあけませんね。なんとなく体調がすぐれないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 気候の変化によっておこるめまいや頭痛、だるさ、うつ症状などは気のせいではないのです。

気圧の変化が引き起こす体調不良

梅雨時、台風のときなどの気候の変化によっておこるめまいや頭痛、だるさ、うつ症状などは気のせいではありません。ぜんそくや関節痛、神経痛の症状があらわれたり、古い傷が痛んだりもすることもあります。

こういった症状は、「気象病」という名前がついているんですよ。

「気象病」が起こるわけ

気圧の変化により体がストレスを感じると、それを整えようと自律神経が活性化されます。自律神経にはからだを興奮させる働きと、からだをリラックスさせる働きがあります。この調整がうまくいかないと、いろいろな不調の原因となるのです。

気象病の予防

気象病の予防には、自律神経系のバランスを整えることが大切です。規則正しい生活をして、適度な運動をこころがけ、朝ご飯をしっかり食べましょう。

といっても、なかなかむずかしいですけれど。ご自分のからだの声に耳を傾けてあげてくださいね。

気圧の変化でむし歯が痛む

歯がしくしく痛むというのも気圧が関係している場合があります。気圧の変化にからだが対応できず、内側から圧力がかかり、傷んでいる歯や歯ぐきに痛みを感じるのです。

気づかなかったむし歯や歯周病が進行しているかもしれません!

いかがでしょうか? 梅雨時に歯がしくしく痛んだら・・・。お口の中の異変に気づくことができてラッキー! とお考えいただき、歯医者さんに行って治療をしてくださいね!.


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18年12月02日

歯科定期検診は「歯周ポケット検査」にはじまり「歯周ポケットのおそうじ」に終わる、かもしれない!?



3カ月に一度の定期検診の意味。それは「歯周ポケット検査」「歯周ポケットのおそうじ」につきます! どうしてか? 痛みがなく、自分ではわからないからです。

 

お口の中のチェックでわかること

木更津きらら歯科では、3カ月に一度の定期検診をおすすめしています。
まずはお口の中をチェックしましょう。

  • むし歯がないか
  • 歯肉に問題がないか
  • お口の中の粘膜や舌の状態が正常か
  • 義歯を使っている方は、義歯が適合しているか、汚れがないか
  • 歯並びやかみ合わせ、歯ぎしり、くいしばり、口臭に問題を感じているか
  • 何か気になることがないかヒアリング

そんなことを確認していきます。

むし歯や歯周病を初期のうちに発見することができれば、治療の負担も少なく、歯を損なうことを最低限におさえることができます。

そればかりか、歯科の定期検診は他の病気の発見につながることもあるのです。

糖尿病は歯肉がはれたり、「口や喉が渇く」ため歯垢がたまりやすくなり、お口の中に変化があらわれます。更年期障害や舌がんが、歯科の検診がきっかけで明らかになることもあるのです。

お口の中は、おからだの健康に関係するサインがあらわれる場所でもあるのです。

歯医者でなければ対応できない重大な病気「歯周病」




歯科に行かなければわからないことを見極められるのが、「歯周ポケット検査」。歯周病の進行度合いを測ることができます。

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。最後には歯が抜け落ちてしまいます。そこまで進んでしまっても、痛みがなく、歯科の検診以外では、ご自分ではわからないのです。

「歯周ポケット検査」で歯周病が進んでいないか確認する




歯周病は、歯と歯肉の間に細菌が繁殖し、歯肉が腫れてしまい、歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)が広く深くなることから始まります。細い器具(プローブ)を歯と歯ぐきのすき間に差し込んで、すき間がどれくらい深くなっているか、出血がないかを調べます。

3カ月に一度、この検査で確認し、歯のまわりをおそうじして、歯みがきをきちんと行いましょう。歯周病は早いうちに食い止められます!

スケーリングやクリーニングは保険が適用されます

定期検診は以下のような流れで行います。

  • むし歯チェック
  • 歯周ポケット検査
  • 歯垢・歯石の除去 (スケーリング)
  • 歯の表面のクリーニング(ポリッシング)

歯周病、虫歯、義歯の治療などは保険適応になります。木更津きらら歯科では、むし歯、歯周病、お口にあらわれる病気の兆候を、いち早くキャッチして治療・予防につとめます!

いかがでしょうか? 今日は「歯周ポケット検査」を中心に、歯科検診をおすすめする理由をご紹介しました。

木更津きらら歯科では、お口の状態を丁寧に確認する歯科検診を行います。おからだのメインテナンスと考えて、ご来院ください。心からお待ちしています!


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18年10月29日

歯科医で行う歯石の除去



がんばって歯みがきし、定期検診にも通い、それでもついてしまう頑固な歯石。プラークが石灰化した歯石は、歯みがきやフロスではとりのぞくことができません。歯石の除去は、歯周病治療の第1歩でもあります。当院では症状にあわせて、歯のクリーニングを行います。

 

スケーリング

保険診療で、先端の尖った細長いスケーラーとよばれる器具を使って歯石を取り除きます。スケーリングでは、歯の見えている部分のプラークや歯石をとり除去します。見えている部分の歯石は、歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)と呼ばれます。

初期の歯周病でしたら、歯がきれいになったところで、適切な歯磨きの習慣をつけると治すことができます。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

スケーリング・ルートプレーニングは歯肉に覆われて外からは見えない場所の歯にこびりついたプラーク(歯垢)、歯石を除去する方法です。隠れている部分に付着した歯石は、歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)と呼ばれます。

特殊器具で歯周ポケットの奥までお掃除をし、再びプラーク、歯石が付着しづらいように歯の表面を滑らかにする治療法です。

歯周ポケット掻爬術

歯の根の表面にこびりついた汚れや、歯周ポケットの内側の細菌に感染した部分を掻き出す治療です。痛み止めの麻酔を注射して行います。歯の根の表面が清潔になり歯肉が密着すれば、汚れがつきにくくなります。

フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)や歯周ポケット掻爬術を行っても汚れや歯肉の内側の感染した部分をとりきれない場合は、歯ぐきを切り開いて歯の根のまわりをきれいにするフラップ手術を選択します。

歯ぐきに麻酔をし、歯ぐきを切り開いて医師が目で確かめながら施術します。手術後、切り開いた個所を縫い合わせ、1週間程度で抜糸となります。

歯の根は複雑な形をしているため、歯石を取り残さないよう歯周ポケットが5㎜以上ある場合に行います。



いかがでしたか? プラークや歯石の付着は歯周病などの重大な病気に結び付きます。日々のお口のケアで予防することが大切です。

でももし、がんこな歯石で、歯の状態が悪くなってしまったら・・・・ 木更津きらら歯科にご相談ください。ごいっしょに、お口の健康に向き合ってゆきましょう!


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18年10月29日

プラーク・歯石をためこまないためにはコツがある!



歯の表面のねばねばしたプラーク。気持ち悪いですね。そんな状態がいつものことになってしまうと、さっぱりと気持ちいい状態がわからなくなってしまうかもしれませんよ・・・。いつもトゥルトゥルの歯でいるために、こんなことに気を付けてみてくださいね。

 

毎日の歯みがきでプラークをしっかり落とす




プラークがつきやすいのは、「歯と歯の間」、「歯と歯肉の境目」、「かみ合せの面」です。

歯ブラシの毛先が、さわるだけでいいのです。順番に、意識して歯ブラシをあてていきましょう。 歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシの活用を習慣づけましょう。

画像引用:公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所 
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/01.htm

研磨剤不使用の歯みがきを使う




研磨剤の粒が大きい歯みがき剤を使っていると、歯の表面に細かい傷がつき、プラークや歯石がつきやすくなります。

当院では、研磨剤を使用していない歯みがき剤として、ジェルコートFをおすすめしています。

電動歯ブラシを活用する




電動歯ブラシはプラークを効果的に除去します。当院では、音波水流のフィリップ社ソニッケアーをおすすめしています。

お口の中に作り出される“音波水流”が、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの磨きにくいところのプラークまで取り除いてくれます。

垢除去能力は手みがきに比べて最大10倍*にもなります。

*アダプティブクリーンブラシヘッド使用時/手磨きと比べ/Milleman J, Milleman K, Argosino K, Mwatha A, Ward M, Souza S, Jenkins W, Data on file, 2014

いかがでしたか? 歯石をためないためには、プラークをきちんととりのぞくこと。歯みがきや歯ブラシも見直してみてはいかがでしょうか。

次の記事では、歯科医で行う歯石の除去についてご紹介します!


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18年10月29日

プラーク(歯垢)と歯石の違い、知ってますか?



プラーク(歯垢)と歯石は、歯の健康を損なう最も身近な問題です。歯垢・歯石は、むし歯や歯周病の原因となり、お口の中だけでなく全身の健康にも悪い影響を与えてしまうのです。正しく理解して、お口の健康を保ちましょう。

 

プラーク(歯垢)

歯科医療の専門用語である、「プラーク」という用語。コマーシャルなどで、一般の方にもよく知られるようになってきました。ねばねばしているので、うがいだけではとりのぞくことができません。しっかり歯ブラシでブラッシングしてください。

プラークは、歯と歯ぐきの境目や、歯の表面につくねばねばした無色の膜で、細菌とその排泄物の塊です。この細菌の中には、むし歯や歯周病の原因となる菌もあります。

そしてさらに問題なのは、プラークは容易に歯石になってしまうことなんです。

お口の健康を守るミネラルが、プラークを育ててしまう!?

唾液には大量のミネラルが含まれています。唾液は、歯の健康を守る大切な役割を持っています。食事などでとけだした歯の表面のミネラル成分は、唾液に含まれるミネラル成分で補修されるんですね。これを脱灰(だっかい)、再石灰化(さいせっかいか)と言います。

ところがプラークが歯の表面についたままだと、プラークまで石灰化され、2~3日で歯石になってしまうんです!

歯石は細菌の住み家になり、歯周病を引き起こします

プラークが石灰化すると、歯石になります。歯石は軽石のように小さな穴が開いていて、そこに細菌が繁殖します。

歯石は、歯肉の上のほうの、歯が見えている部分に付着するだけでなく、歯肉に隠れている部分にも付着します。歯が見えている部分に付着する歯石を歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)、隠れている部分に付着した歯石を歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)といいます。歯石は、歯科医で専門の器具を使わないと除去できません。

歯石の中の細菌は、歯の周辺の骨を溶かし、歯周病の原因となってしまうのです。

3カ月に一度は歯のおそうじを‼

プラークも歯石も、誰でもどうしてもついてしまいます。プラークはブラッシングで除去できますが、歯石となってしまうとフロスや歯間ブラシでもとることができません。

3カ月に一度のペースで歯のおそうじをしていれば、歯石がお口の中にたくあんたまってしまうこともなく、またやわらかいため、一度できれいに除去できます。

いかがでしたか? プラークと歯石の違いについてご理解いただけたでしょうか。次の記事では、プラーク・歯石がつかないお口のケアをご紹介します!


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18年05月21日

むし歯や歯周病に由来する感染症



むし歯菌や歯周病菌は、いろいろな経路から全身にまわり、重大な病気をひきおこします。痛みを感じない、まだだいじょうぶ、と放置すると様々な病気のリスクが高くなるのです。

このブログでは、むし歯菌や歯周病菌に由来する病気をご紹介いたします。

1.誤謬性肺炎(ごえんせいはいえん)




喉元で食べ物と空気がうまく分岐せず、肺へ続く気道の中に食べ物が誤ってはいってしまうことがあります。その中にお口の中にはびこる細菌が混じっていたらどうなるでしょうか。お口の中の細菌は、肺にはいって誤謬性肺炎を引き起こします。

肺炎は、日本人の死因としては第3位の病気で、特に高齢の方にとってはたいへん危険です。

肺炎の原因となる菌としては、肺炎球菌が最も多いのですが、口腔内細菌も10%以上を占めています。

2.歯性菌血症(しせいきんけつしょう)

菌血症は、本来なら無菌のはずの血液の中に、細菌が見つかる状態のことを言います。歯のまわりに、細菌の住み着くプラークが付着し、歯肉に炎症が起きる歯周病は、細菌が血液にはいりこむ絶好の機会を作ってしまいます。歯性菌血症は、動脈硬化、虚血性心疾患、感染性心疾患などの心臓の病気を引き起こします。

(1)動脈硬化症、虚血性心疾患




虚血性心疾患は、心臓をとりまく冠動脈が狭くなり、心臓の筋肉に血液が送られなくなる病気です。

血液にはいった歯周病菌は動脈硬化を促す物質をだすため、血管内にプラーク(沈着物)ができ、血管が細くなります。プラークがはがれて血の塊となり、血管をつまらせるのです。

歯周病菌は、冠動脈でもプラークを作り、心臓の機能にまで影響をおよぼすのです。

(2)感染性心内膜炎



感染性心内膜炎は、心臓の内側のつるつるした膜に細菌の病巣ができる病気です。細菌の巣ははがれおちると、脳の血管に運ばれれば脳梗塞や脳動脈瘤の原因となり、他の場所の血管では感染症の原因となります。

これも、血液中の細菌から起こります。歯周病病菌は、心臓や脳の動力である、血管をつまらせるのです。

3.歯性感染症





むし歯菌や歯周病菌は、傷んだ歯の根っこや、深くなった歯周ポケットから感染し、周囲に炎症を起こします。

親知らずのまわりや、歯を支える骨、骨を覆う膜、鼻とつながっている上あごの空洞部分に感染します。感染が広がって広範囲に炎症が起きることもあります。

4.骨吸収抑制薬関連顎骨壊死

骨転移のあるがんや、骨粗鬆症の治療に使用される骨の代謝抑制剤(ビスホスネート製剤やデノスマブ製剤)が、難治性の顎の骨の壊死を起こすことが、2003年に報告されました。

当初は発症のメカニズムなど不明な点が多かったのですが、現在では、口腔内の管理が十分に行われ、歯周組織や歯の根尖(こんせん)部分の異常をきちんと治療すれば予防に効果があるとされています。

参考:「歯科領域の細菌感染症」
横浜中央病院歯科口腔外科・日本大学医学部 相澤聡一先生
日本大学医学部 相澤(小峯)志保子先生



いかがでしたか? 口腔内細菌の怖さと、口腔内のケアの大切さが伝わりましたでしょうか。

お口の中の細菌は通常なら悪さをしません。しかし、悪いところを放置していると、重大な病気を引き起こす可能性があります。

木更津きらら歯科は、お口の中のケアの大切さを知っていただき、定期検診やメインテナンスのために足を運んでいただけるよう願っています。


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18年05月01日

歯周病が虚血性脳卒中と関連

歯周病と全身の疾患の関係を証明する重要な調査が、またひとつ発表されました。
歯周病の重症度が進むにつれ脳卒中のリスクが高まるというものです。また歯科の定期的な受診が、脳卒中のリスクの低下に効果があることも明らかになりました。


Medical Tribune 2018年2月1日号

歯周病の進行で脳卒中リスクも上昇

米国の大規模な調査で、6,736人に歯周ポケット検査を行った結果です。歯周病の重症度が進んでいるほど、虚血性脳卒中のリスクが、2倍~3倍、高くなることが明らかになりました。

台湾でも、アメリカでも同様の結果がでています

歯周病は、心血管疾患の重要なファクターであり、世界的に、公衆衛生の重要な課題です。それを示す調査結果が、各国で続々と発表されています。今回の調査は、米国人約1万5,000人を15年間追跡した大規模観察研究の付随調査です。白人と黒人が大勢をしめる米国では初めてのこととなります。台湾では、すでに歯周病と虚血性脳卒中が関連していること、歯周病の予防や治療が脳卒中のリスクを低下させることが明らかになっています。

脳の血管がつまる脳卒中

「虚血」は「血がない状態」という意味で、脳血管の血の流れが阻まれ、脳の機能に障害が起こる病気です。運動麻痺、嚥下障害、感覚麻痺、言語障害、意識障害等といった症状が現れ、死に至るケースもあります。

虚血性脳卒中のうち、発生率の高いものは、心原性脳塞栓と血栓性脳梗塞と認められました。

心原性脳塞栓は、心臓にできた血栓が血液の流れにのって脳へ到達し、脳の太い血管がつまってしまう病気です。血栓性脳梗塞では、もともと太い血管が動脈硬化で狭くなり、そこへ血栓ができて血管が詰まってしまいます。



定期歯科受診で脳卒中リスク23%減

今回の調査では、定期的な歯科の受診をした人たち6,670人は、不定期な受診しかしていない人3,692人に比べて、15年の間に脳卒中のリスクが23%低下しています。歯周病は、全身の様々な疾患に関係あることが明らかになってきていますが、またひとつ、大規模な調査結果によって裏付けられたことになります。

自覚症状のない歯周病




初期の歯周病は痛みがなく自分ではわかりません。進行してしまってからでは、とけてしまった歯槽骨はもとにはもどらないのです。

3~4か月に1度は痛みがなくてもお口の中を検査しましょう。かかりつけの歯科医で、歯周ポケットの検査をお願いしましょう。木更津きらら歯科では、歯周ポケット検査のうえ、重症度に応じた適切な治療に対応できます。気楽な気持ちで、ご来院ください。


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