木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

24年12月12日

虫歯の治療費を進行段階別に紹介!費用内訳や保険適用についても解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

虫歯の治療費や保険適用について解説する為の電卓とメモと歯の模型の画像

虫歯の治療費は、虫歯の進行度や保険が適用されるかによって異なります。患者様自身が虫歯の進行度合いを把握していない場合、治療費がいくら必要なのかわからず、心配になることもあるのではないでしょうか。

この記事では、虫歯の治療費について進行度別に解説します。内訳や治療費が高くなるケースなどについても解説しますので、虫歯で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

虫歯の治療費の内訳

虫歯の治療費の内訳を示す電卓とグラフの画像

虫歯治療には、以下の費用がかかります。初診料や再診料は必ずかかり、その他の費用は治療段階に応じて変わります。

ここでは、虫歯治療にかかる費用の内訳を1つずつ解説します。

初診料・再診料

歯科医院で初めて診察を受ける場合に必要となるのが初診料です。虫歯の状態確認と治療計画の立案に必要な費用です。再診料は、一度診察を受けた虫歯を引き続き治療するために通院する際にかかる診察料のことです。

2024年7月現在、初診料は267点(2,670円)、再診料は58点(580円)と定められています。3割負担の場合、初診料は801円、再診料は174円となります。

参照元:令和6年度歯科診療報酬改定の主なポイント

レントゲン代

歯科医院では、治療の前にレントゲン撮影を行うこともあります。レントゲン撮影では、虫歯の進行状態や骨の状態、顎の関節の状態、詰め物や被せ物の適合状態などをチェックします。

費用の目安は、3割負担で1,000~2,000円程度です。

歯周組織検査

歯周組織検査は、歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織を調べるための検査です。1歯あたりの歯周ポケットが最も深い部分だけを測る歯周基本検査と、1歯あたり6点の数値を測る歯周精密検査の2つに分けられます。

歯周組織検査の相場は3割負担で4,000円程度です。

スケーリング代

スケーリングは、プラークや歯石の除去を行う治療です。プラークや歯石は口腔内のトラブルの原因になるため、定期的に除去することが大切です。スケーリングをすることにより、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

スケーリングの費用の目安は、500~1,000円程度です。

入れ歯や被せ物にかかる費用

入れ歯や被せ物(セラミックなど)の費用は、使用する素材や本数などによって異なります。保険が適用される入れ歯の費用の目安は以下の通りです。

  • 部分入れ歯:5,000円〜1万5,000円
  • 総入れ歯:1万5,000円

保険が適用されない入れ歯の種類や料金は医院ごとに異なるため、各医院のホームページなどで確認しておくと良いでしょう。

保険が適用される、銀歯やコンポジットレジンなどの詰め物・被せ物の費用は1,500円〜5,000円程度です。保険が適用されないセラミックの種類ごとの費用の目安は、以下の通りです。

  • オールセラミック:10~20万円
  • e-max:5~10万円
  • ジルコニアセラミック:10~15万円
  • ハイブリッドセラミック:4~8万円
  • メタルボンド:8~15万円

虫歯になっている歯を削った後に使う入れ歯や被せ物は医院ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

虫歯の治療費[進行段階別]

虫歯の治療費が進行段階によって高くなる様子を示した画像

虫歯の治療費は進行度によって異なります。以下、進行段階ごとの治療費について詳しく解説します。

初期段階の虫歯(C0)

初期段階の虫歯は、エナメル質が溶けている状態です。この段階であれば、フッ素塗布などで虫歯の進行を止めることができます。

費用は、保険が適用されると1,000~2,000円程度です。

エナメル質の虫歯(C1)

C1は、歯の表層部であるエナメル質まで虫歯が進行した状態です。エナメル質が脱灰している可能性があり、歯の表面に穴が開いているケースもあります。虫歯の部分を削って歯科用プラスチックを詰める治療を行います。

痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、冷たいものがしみることもあります。費用は、1,000~3,000円程度です。

象牙質の虫歯(C2)

C2は、エナメル質よりさらに深い象牙質まで虫歯が浸食している状態です。硬いエナメル質に対し、象牙質はやわらかく進行も早いといわれています。穴が大きくなると、歯の表面がグレーや黒い色に変化することがあります。

歯が敏感になっていて、冷たい食べ物などがしみたり痛みを感じたりするなどの症状が出てきます。そのため、この段階で虫歯に気づく人が多いです。

歯の穴も大きくなるため、歯科用プラスチックでは対応できなくなる場合もあります。その場合は歯型を取って模型を作り、詰め物や被せ物を製作して装着します。費用は3割負担の場合、3,000~1万円程度が一般的です。

ただし、審美性の高い素材は自費診療となり、1本あたり3~10万円程度かかることがあります。

神経に達した虫歯(C3)

虫歯が神経に達している場合は根管治療が必要になるケースが多いです。歯の神経を取り除く治療は複数回通院しなければならず、治療期間も長期にわたります。根管治療が終わった後は、土台を作って被せ物を装着します。

治療費の目安は、保険が適用される場合で1~2万円程度、自費診療の場合で5~15万円程度です。

歯の根に達した虫歯(C4)

歯の根まで虫歯が進行している場合、抜歯が必要となるケースが多いです。抜歯後には、ブリッジや入れ歯、インプラントの選択肢から治療方法を選ぶことになります。

抜歯にかかる費用は、3割負担で7,000円~2万円程度、ブリッジやインプラント、入れ歯で歯を補う場合は別途治療費がかかります。ブリッジや入れ歯の場合は保険が適用されることがありますが、インプラントは自費診療となるため費用も高額になる傾向にあります。

虫歯の治療費は保険適用の対象となる?

虫歯の治療費は保険適用の対象となるな悩む女性

虫歯の治療には、基本的に保険が適用されます。

ただし、保険の対象となるのは歯の機能を補う最低限の治療のみです。セラミックなどの審美性に優れた材料で治療する場合や、最先端の技術や治療法を選んだ場合は、保険が適用されません。

虫歯の治療費が高くなるケース

虫歯の治療費が高くなることを示した紙幣の画像

虫歯の治療費は、虫歯の進行度や選択する治療方法により異なります。以下では、虫歯の治療費が高額になるケースについて解説しています。

保険が適用されない素材を選んだ場合

詰め物や被せ物に、保険が適用されないセラミックやジルコニアなどの素材を選ぶと1本あたり5万円~20万円程度になります。自費診療の素材は審美性に優れており、天然歯のような見た目を再現できるのが魅力です。

前歯などの目立つ部分に使用されることが多く、審美性を重視したい方が選ぶ傾向があります。

根管治療が必要な場合

根管治療では、歯の神経を取り除き、歯の内部がきれいになるまで複数回通院して、洗浄と消毒を繰り返します。他の治療と比較すると治療期間が長いため、保険が適用される場合でも費用が高額になる傾向にあります。

また、根管治療の費用は、治療の複雑さや必要な技術、使用する材料などによっても変わります。

補綴治療が必要な場合

虫歯になった歯を抜いた場合、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療を行わなければなりません。ブリッジや入れ歯には保険が適用されるものがありますが、インプラントは保険が適用されないため高額です。

インプラントの費用は、1本あたり30万円~50万円程度が目安となります。

まとめ

虫歯の治療で綺麗になった歯に喜ぶ女性

虫歯の治療費は、進行度や必要な検査・治療法によって異なります。詰め物や被せ物に使用する素材の審美性などにこだわらなければ、基本的には保険が適用されます。

ただし、虫歯が進行している場合は、治療だけではなく歯の機能回復のための費用もかかります。歯がほとんど残っていないと、抜歯後に人工歯の取り付けが必要になるなど、虫歯の治療に加えて材料費がかかる場合もあります。

治療費を安く抑えるためにも、早期発見・早期治療することが大切です。

虫歯治療が必要で疑問や不安がある場合は、安心して治療を受けるためにも、対応している治療法や治療費などを事前に確認しておきましょう。

虫歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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