木更津きらら歯科ブログ
25年01月16日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯科医院で重要な役割を担う歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを支える専門職です。歯科医師の治療を補助するだけでなく、虫歯や歯周病の予防ケア、患者さんへの指導など、幅広い業務に従事します。
しかし、医療行為のなかには法律で制限され、歯科衛生士が行えない業務もあります。
この記事では、歯科衛生士の具体的な仕事内容やできないことに加え、1日のスケジュールなどについて詳しく解説します。
歯科衛生士とは
歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを専門にサポートし、歯科医師の診療を補助する国家資格を持つ医療従事者です。虫歯や歯周病の予防から生活習慣の改善指導まで、患者さんの健康を守るための幅広い業務を担っています。
歯科衛生士と歯科助手の違い
歯科衛生士と歯科助手は、歯科医療におけるサポート職として混同されがちですが、以下の点で大きな違いがあります。
<歯科衛生士と歯科助手の違い>
|
歯科衛生士 |
歯科助手 |
資格 |
国家資格を有し、法律に基づいて業務を行う |
資格は不要で、未経験からでも働くことが可能 |
業務範囲 |
患者さんのお口の中のケアを行う |
診療室や受付での事務作業や器具の準備などを担当 |
専門性 |
高度な知識と技術を伴う業務を行い、患者さんと密接に関わる |
歯科医師や歯科衛生士のサポート業務に従事する |
歯科衛生士が求められる理由
近年、歯科疾患の予防や早期治療に対する関心が高まるなか、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。治療だけでなく、患者さん一人ひとりに適した予防ケアや生活習慣に対するアドバイスを行い、お口の中を健康な状態に維持できるようサポートします。
歯科衛生士の仕事内容
歯科衛生士は、患者さんの口腔健康を維持するために、幅広い業務を担当します。以下に、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。
歯科予防処置
歯科衛生士の業務のひとつが歯科予防処置です。歯石除去や歯面クリーニングを行い、虫歯や歯周病を予防したり進行を防いだりします。また、フッ素塗布やシーラント処置なども担当します。
歯科診療補助
歯科衛生士は、歯科医師が効率的に治療を進められるよう診療の補助も行います。治療器具の準備や管理を行い、診療中にはバキュームを使用して視界を確保するなどの役割を担います。また、治療器具の交換も迅速に行い、治療をスムーズに行えるように補助します。
歯科保健指導
患者さんが自宅で適切な口腔ケアを行えるよう、歯科衛生士が指導を行うこともあります。正しいブラッシング方法の指導をとおして、患者さん自身で虫歯や歯周病を予防できるよう支援します。
また、食事や喫煙などの生活習慣についてもアドバイスを行います。特に、虫歯や歯周病のリスクが高い患者さんには具体的な改善方法を提示し、予防意識を高めます。
特別なケアが必要な患者さんへの対応
歯科衛生士は、高齢者や障害を持つ患者さんにも適切なケアを提供します。訪問歯科診療では、自宅や介護施設を訪れ、歯の清掃や口腔ケアを行います。また、入れ歯の清掃や適切な使い方を指導し、患者さんが快適に生活できるよう支援します。
歯科衛生士ができないこと
歯科衛生士は国家資格を持つ専門職として、予防ケアや診療補助を担当しますが、法律で定められた業務範囲を超える医療行為は行えません。ここでは、歯科衛生士が行うことが禁止されている主な業務について解説します。
歯科医師が行う治療行為
歯科医師にのみ許可されている治療行為には、虫歯や歯周病の治療、外科的処置が含まれます。
たとえば、虫歯を削ったり、詰め物や被せ物を取り付けたりする行為は歯科医師の専門業務であり、歯科衛生士はこれに直接関与できません。同様に、抜歯や歯茎の切開、インプラント手術といった外科的処置も歯科医師が担当する領域であり、歯科衛生士はその補助に徹します。
注射による麻酔
患者さんの痛みを和らげるための麻酔処置は、歯科治療において重要ですが、歯科衛生士がこれを行うことは法律で禁じられています。局所麻酔の注射や麻酔薬の管理も歯科医師または麻酔科医が担当する業務です。
歯科衛生士はこれらの処置には関与せず、必要な準備や補助を行う立場にあります。
診断に関する業務
患者さんの症状を診断し、治療計画を立てる行為は歯科医師の役割です。歯科衛生士は、患者さんの口腔内の状態を記録したり、レントゲン撮影を行ったりすることができますが、病状の診断や治療方針の決定はできません。
たとえば、レントゲン画像を解析して診断をすることや、診断書を作成することも歯科医師に限られます。
自由診療における治療の主導
審美治療や矯正治療といった自由診療の施術についても、歯科医師が主導するべき領域です。矯正装置の装着や調整、審美目的の治療は歯科衛生士が行うことはできません。この分野でも、歯科衛生士は歯科医師の指示のもとで補助的な役割を果たします。
歯科衛生士の基本的な1日のスケジュール
歯科衛生士の1日は、診療の準備から患者さんの対応、口腔ケア指導、診療補助、そして診療終了後の片付けまで、多岐にわたる業務で構成されています。以下に、基本的な1日のスケジュールを解説します。
出勤・準備
朝の出勤後、診療に向けた準備を行うことから1日が始まります。診療器具の準備や消毒作業に加え、診療室の清掃やスケジュール確認を行い、スムーズに診療を始められる環境を整えます。
<診療開始前の業務内容>
準備内容 |
具体的な作業 |
器具の準備と消毒 |
滅菌器から器具を取り出し、トレイにセットする |
診療室の清掃と確認 |
診療台やライトの状態を確認し、清掃を行う |
スケジュールとカルテの確認 |
当日の診療内容や患者さんの情報を確認する |
午前の診療対応
午前中は定期検診や予防処置、診療補助を行います。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導が主な業務となり、歯科医師の治療のサポートも行います。
<午前中の業務内容>
業務内容 |
詳細 |
定期検診の対応 |
歯石除去やフッ素塗布を担当し、必要に応じて歯科医師に連携する |
診療補助 |
器具の受け渡しや吸引器の操作などを行い、治療を補助する |
口腔ケア指導 |
ブラッシング方法や生活習慣を改善するためのアドバイスを行う |
特殊な処置や補助 |
入れ歯の調整や訪問診療の準備など、患者さんごとに異なる対応を実施する |
昼休み
昼休みは1時間程度が一般的で、昼食や休憩を取って午後の診療に備えます。場合によっては午前中に使用した器具の消毒や午後の診療の準備を行うこともあります。
午後の診療対応
午後は初診の患者さんや小児、高齢者の対応が多くなる時間帯です。患者さんに合わせた口腔ケア指導や特殊な処置を担当し、訪問診療の準備や補助を行う場合もあります。具体的な業務内容は午前の診察対応と同じです。
診療終了後の業務
診療が終了したら、その日に使用した器具の片付けや清掃、翌日の準備を行います。器具の滅菌処理やカルテの整理、診療室の環境整備をしっかりと行い、次の日の診療に備えます。
<診療終了後の業務内容>
業務内容 |
詳細 |
器具の片付けと消毒 |
使用器具を回収し、消毒・滅菌処理を行う |
カルテの整理と確認 |
診療内容を記録し、翌日のスケジュールと予約状況を確認する |
診療室の清掃 |
診療台や床を清掃し、次の日の診察に備えて環境を整える |
まとめ
歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアをサポートし、歯科医師と連携して診療を支える専門職です。主な業務には、歯石除去やフッ素塗布などの歯科予防処置、歯科医師の診療補助、ブラッシング指導を中心とした歯科保健指導が含まれます。
一方で、歯科医師のみに許可されている治療行為や麻酔、診断といった医療行為は行えません。歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守る重要な存在として、歯科医療の現場には欠かせないものです。
歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にお問い合わせください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、
無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月09日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
虫歯が進行して神経まで到達した場合や、以前根管治療した箇所が再発した場合などは、根管治療が必要です。根管治療をするにあたって「どれくらいの費用がかかるの?」「保険で適用できる?」など考えるのではないでしょうか。
この記事では、根管治療にかかる費用について解説します。保険診療と自由診療の違いやそれぞれのメリット、デメリットも説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
根管治療とは
歯の中の根管から感染した細菌などを取り除き、消毒する処置を根管治療と呼びます。根管の中の歯髄は、歯に血液や栄養、水分などを供給する働きを持っています。
虫歯が進行したり、何らかの原因で歯髄に炎症が起きたりすると激痛を覚えます。症状が進むと歯を失ったり顎の骨が溶けたりするリスクがあるので、放置するのは大変危険です。
そのため、根管治療で病気になった歯髄や細菌を取り除き、根管を無菌状態にして薬を詰めます。根管治療は、虫歯が進行した歯を残すための治療法なのです。
根管治療にかかる費用
根管治療は保険・自由どちらでも受けられます。それぞれの費用と詳細、治療の違いについて見ていきましょう。
保険診療での根管治療にかかる費用
3割負担の方が保険診療で根管治療する場合、かかる費用の目安は2,000円〜5,000円です。治療する根管の数によって費用は異なります。
また、レントゲン撮影や、薬の処方、麻酔代、根管治療の後で詰め物をする時に使用する薬などの費用がかかります。
根管治療の後は被せ物で歯を補いますが、その際は別途で費用がかかります。選んだクラウンによって費用が異なりますので、歯科医師に確認してください。
自由診療での根管治療にかかる費用
自由診療で根管治療する際にかかる費用は歯科医院によって異なりますが、相場は10万円〜100万円です。自由診療では、保険診療と異なり特別な材料や薬剤を使ってより精密な治療を行えます。
例えば、自由診療ではマイクロスコープを使用することが可能です。根管は非常に細く目視では十分に確認できないこともありますが、マイクロスコープを使用すれば精密な作業が可能になります。
また、自由診療では治療時間の制限もありません。1回あたりの治療に時間をかけられるので、通院回数を減らすこともできるでしょう。
根管治療を保険診療で受けるメリット・デメリット
一般的に、根管治療が必要になった場合、保険治療を選択する方が多いでしょう。根管治療を保険診療で受ける際は、次のメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
根管治療を保険診療で受けるメリット
根管治療を保険診療で受けるメリットは、治療費を安く抑えられることです。根管治療をせずに症状を放置していると、抜歯が必要になったり、顎の骨に炎症が起きたりとさまざまなリスクが伴います。
多くの方の経済的な負担を減らして治療できるのは、大きなメリットだと言えるでしょう。
根管治療を保険診療で受けるデメリット
根管治療を保険診療で受ける場合、使用する薬剤や器具、治療法が限られます。そのため、自由診療での根管治療に比べると、炎症が再発するリスクが高いです。根管治療はとても繊細で難しい治療で、肉眼では見えない根管の中を処置しなければなりません。
治療回数や1回にかけられる時間、使用できる薬剤が限られているため、完璧に無菌状態にできない可能性もあるでしょう。根管内に菌が残っていると、再発の原因となります。
根管治療後しばらくして腫れたり痛みが出たりする場合もあり、その際は再治療が必要です。
根管治療を自由診療で受けるメリット・デメリット
根管治療を自由診療で受ける場合、保険診療に比べて金額が高額になりますが、大きなメリットもあります。自由診療で根管治療を受けることの、メリットとデメリットについて考えましょう。
根管治療を自由診療で受けるメリット
根管治療を自由診療で受けるメリットは、再発率が低いことです。根管の中に細菌が入り込まないように徹底し、マイクロスコープなどの最新器具を使って細かい箇所を確認しながら施術を行います。
またじっくりと時間をかけて、より良い薬剤を使用した治療が可能です。このように、質の高い根管治療ができるため、再発率が低いのです。
根管治療を自由診療で受けるデメリット
自由診療で根管治療を受けるデメリットは、治療費が高額になることです。先ほど紹介した通り、保険での治療に比べると費用が上がります。治療する箇所や症状によっては、100万円近くする可能性も否定できません。
治療費をできるだけ安く抑えたいと希望する方にとっては、大きなデメリットになるかもしれません。
根管治療にかかる費用負担を抑える方法
保険診療で治療を受ければ費用を安く抑えられますが、最善の治療を受けたいと希望する方もいるでしょう。自由診療での根管治療にかかる費用の負担をできるだけ抑えるためには、以下の方法を試しましょう。
できるだけ早く受診する
違和感を覚えたり、歯が黒くなっているのに気付いたりしたらできるだけ早く歯科医院に受診しましょう。根管の中に細菌が繁殖し、状態が悪くなればなるほどに治療が複雑になり治療期間もかかります。その分、治療費も高くなるでしょう。
早く受診すれば症状が悪化する前に治療できますので、治療期間が短くなり治療費も安く収まります。
医療費控除を受ける
医療費控除の申請を検討しましょう。医療費控除は、年間で医療費の合計が10万円を超える際に申請すると、支払った税金の一部が戻ってくる制度です。その年の総所得金額等が200万円未満の場合は、総所得金額等の5%の金額を超えた際に対象になります。
治療費そのものが安くなるわけではありませんが、税金が返ってくるため負担が減るでしょう。自由診療での根管治療は10万円を超えることも多いため、医療費控除の対象になります。
医療費控除の申請は、確定申告の際に行います。領収書など必要な資料をなくさないように保管し、忘れずに申告してください。
根管治療の流れ
根管治療をする際の基本的な流れは、次のとおりです。
- 抜髄する(神経を取る)
- 根管の中を洗浄と消毒する
- 薬を詰めて仮蓋をする
- 根管充填をする
- 土台を立てて被せ物をする
麻酔をした後で、抜髄(ばつずい)という、歯髄を取り除く処置をします。多くの場合、歯髄を一度で取り除くのは難しいので、何度かに分けてファイルという針のような道具でかき出さなければなりません。
その後、薬剤を詰めて仮蓋した後、薬が根管内に浸透して殺菌されるようにしばらくおきます。この処置を何回か行い、根管の中が無菌状態になったら、細菌が入り込まないように薬剤を詰める根管充填という処置をします。
その後、土台を立てて被せ物(クラウン)を被せれば治療は終了です。
根管治療の期間・頻度
根管治療にかかる期間の目安は、保険診療か自由診療かによって異なります。保険治療の場合は4回〜5 回通院し、1か月〜2か月ほどかかります。
保険診療は、国が定めたルールに従う必要があるため治療時間や使用器具に制限があります。そのため、数回に分けて通院しなければなりません。また、仮蓋をした後は根管内に薬剤が浸透するようにしばらくおくため、治療期間が長くなります。
自由診療は、一般的に2回〜3回の通院で終了します。根管の数が少なく形も複雑でない前歯だと、1回の診療で完了することも少なくありません。自由診療だと、1回の治療で長く処置でき、より確実に根管内をきれいにできるため治療回数と頻度が少なくなります。
まとめ
今回は、根管治療にかかる費用や保険診療と自由診療の違いについて解説しました。根管治療にかかる費用は、保険診療だと2,000円〜5,000円、自由診療だと10万円〜100万円です。
保険適用で治療すると治療費が大幅に安くなるメリットがありますが、治療に使える薬剤や器具が限られ、再発率が高い点がデメリットです。
自由診療の治療は高額ですが、最新の器具や材料を使用した質の高い治療を受けられます。再発率が低いです。自由診療での治療費をできるだけ抑えるためには、早めに来院したり医療費控除の申請を検討したりできます。
それぞれの治療法にはメリットとデメリットがありますので、歯科医師と相談して自分の症状や状況にあった治療法を決定してください。
根管治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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25年01月01日
あけましておめでとうございます。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。本年もよろしくお願いいたします!
ご挨拶
昨年中はたいへんお世話になりました。2024年は、むずかしい親知らずなどの外科手術にも対応できる体制の強化、訪問歯科診療のパワーアップ、施設や機材の拡大リニューアルなど、地域の皆様の健康を守るための体制づくりに尽力してまいりました。本年も努力を怠らず皆様の健康を守るためがんばってまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月10日拡大リニューアルオープン
おかげさまで、1月10日にはクリニックを拡張リニューアルオープンする運びとなりました。どうぞご期待ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年12月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯科で診療する範囲は実はとても広いのです。お口の中の異常を感じたら、まずは歯医者を受診してみてください。代表的なお口の疾患、歯周病とむし歯については こちら でご案内しました。
これから2回にわけて、歯科で診療するお口の病気やトラブルをご紹介します。
歯列矯正
歯並びはおそらく皆様が考えるよりずっと、生涯にわたって健康に関係しています。歯並びが乱れていると、うまく食べられなかったり、口腔ケアが行き届かずむし歯や歯周病のリスクが高くなったり、コミュケーションやご本人の性格にまで影響をおよぼします。正しい咬み合わせは健康の基本なのです。
矯正の時期
矯正歯科治療を開始する時期は、患者さまの年齢や歯ならび、かみ合わせの状態によって大きく異なります。お子さまの歯並びが気になる場合は早めに矯正歯科にご相談ください。適切な時期を待って治療を開始しましょう。木更津きらら歯科では、患者さまのお口の状態やご予算・治療期間のご要望に応じて、最適な矯正方法をご提案できます。
ワイヤー矯正
ブラケットと呼ばれる器具を歯に装着し、そこにワイヤーを通して、動かしたい方向に向かって力を加え、徐々に歯を移動させていき、歯並びを整えます。見た目に目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットもあります。
マウスピース矯正
治療後のイメージに向かって何段階かにわけてマウスピースを作成し、1~2週間後ごとに交換していきながら、歯並びを整えていくという治療法です。木更津きらら歯科では、アライン・テクノロジー社の「インビザライン」システムを採用しています。
口腔内3Dスキャナー「iTero element(アイテロ エレメント)」により、精度の高い治療計画を患者様と共有し治療をすすめます。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療
人工歯根(歯科矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、これを支柱にして歯を動かしていきます。木更津きらら歯科では日本矯正歯科学会認定医、日本口腔インプラント学会指導医が所属しており、アンカースクリューを埋め込む矯正方法もご提案できます。
部分矯正
前歯だけ、特定の歯だけ、少し隙間がある、といったように、部分的に歯並びを治したい場合に、その部分だけの矯正で治療できることがあります。歯並び全体を矯正する必要がある場合には適しません。
摂食・嚥下障害(のみ込みの障害)
上手く食べられない、飲み込めない状態をいいます。高齢になり飲み込む機能が衰えてくると、就寝中にご自分の唾液を誤嚥するようなことも起こります。
お子さまの場合
実は食べる動作は人間が生まれ持っているものではありません。食べ方を学んでいく過程や環境、経験が必要なのです。うまく学べなかった場合や、脳性麻痺、ダウン症など、生まれつきの食べる機能に必要な口やのどなどの異常があるというご病気のあるお子さまののみ込みに障害がある場合があります。
成人の場合
成人期における脳や神経の病気が摂食・嚥下障害の原因になることがあります。食べる機能に関わる部位、口やのどの手術や治療で障害がおこることがあります。
ご高齢者の場合
加齢による筋力の衰えるによって、食べ物を噛み下せない、舌で口からのどへ食べ物を送り込めないなどの不具合が起こりやすくなります。誤嚥とは、加齢によってさがったのど仏を持ち上げる筋力がおとろえ、気道を閉じることができず、食べ物が気道にはいってしまう状態です。
摂食・嚥下障害の治療
衰えた筋肉を鍛えることで改善を期待できます。木更津きらら歯科の歯科衛生士は日本摂食支援協会が開催する基礎実習コースを修了しています。適切なトレーニングのプログラムを作成し、トレーニングにあたります。
口臭
口臭が気になり歯医者を受診される方も多くいらっしゃいます。口臭の原因の多くはお口の中にあります。
口臭の原因
口臭の6割は舌苔が原因です。口の中の粘膜の細胞がはがれおちて舌の上で腐敗したものが舌苔です。食事を歯で噛んで食べることができにくくなってくると、舌苔がたまりやすくなります。ご高齢者の独特の口臭は舌苔が原因です。
もっと若い人の強烈な口臭は歯周病が原因かもしれません。口臭の原因となるのは、お口の中に発生する揮発性硫黄化合物、硫化水素やメチルメルカプタンです。歯周病はメチルメルカプタンが大量に発生します。
口臭の治療
お口の中を清潔に整えることで改善が期待できます。歯科にてプロによるクリーニングをしたり、セルフケアを見直したりします。歯科定期検診は、口臭予防にも歯周病予防にも効果的です。
顎関節症
顎関節症の診断、治療は口腔外科が診療します。顎関節症は、耳の前あたりにある顎関節や顎を動かす筋肉が痛んだり、大きく口を開けられない、口の開け閉めで顎関節に音がするというものです。
顎関節症の原因
口顎関節症の症状は、様々な要因がからみあって発症します。患者さまによって原因が異なるのです。顎関節や顎を動かす筋肉の構造的弱さ、かみあわせ、噛みしめの癖などが考えられます。
顎関節症の治療
マウスピースの装着やストレッチ、タンパク質を咬筋に注射するボツリヌス治療などを検討します。炎症をおさえるために関節内部を洗浄する「関節腔内洗浄療法」や、関節の円板と骨の癒着をはがす「関節鏡手術」なども考えられます。
粘膜の病気(炎症、アレルギー、口腔がん)
口内炎はご経験のある方も多いのではないでしょうか。お口の中の粘膜に炎症が起凝っている状態です。粘膜の病気は、炎症、アレルギー、口腔がんが考えられます。
早期治療のために
お口の中は感覚が鋭いので、どなたでも小さな異変に気付くことはあるでしょう。しかし、異変を自覚してから医療機関を受診するまで、長く時間がかかる方もいらっしゃいます。お口の中は、簡単に観察することができます。違和感を感じたら、まず自分で口の中を観察して、できるだけ早く専門医の診察を受けてください。口腔がんは、早期に発見できれば「なおる」、とも言われています。歯科定期検診や、行政が行っている口腔がん検診を活用してください。
木更津市の口腔がん検診の様子です。当院の医師も参加しました。
木更津きらら歯科に所属する専門医・認定医
木更津きらら歯科では、各ジャンルの専門医・認定医が所属しています。
- 日本歯周病学会 認定医
- 国際口腔インプラント学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本口腔インプラント学会 指導医
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本口腔外科学会 専門医
- 日本口腔外科学会 認定医
- 日本有病者歯科医療学会 認定医
- 日本歯科保存学会 認定医
- 日本歯内療法学会 専門医
- 臨床研修医 指導医
口腔内の病気やトラブルは様々です。木更津きらら歯科では、むずかしい症例でも対応できるよう、医師・スタッフ一同、知識をアップデートし研鑚を重ねております。お口の中のちょっとした違和感や、ご心配な症状まで、患者様の健康をお守りするために全力を尽くします!
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24年12月29日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯医者はむし歯になったら行くところ、と思っていませんか? お口の中の重大なトラブルは、むし歯だけではありません。歯周病は、日本人の2人に1人がかかっていると言われる重大な病気です。
むし歯
むし歯は歯周病とは全く異なるお口のトラブルで、お口の中の酸が歯をとかしていくというものです。お口の中のむし歯原因菌が、糖分を餌にして酸を作り出すのです。
むし歯の原因
むし歯の原因菌としては、「ミュータンス菌」がよく知られています。ミュータンス菌は、私達が食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖します。増殖するときにネバネバのノリのような物質を放出し、歯に強力に付着して、細菌の集合体が形成されます。これがプラークです。同時に乳酸も作り出すので、プラークの中は酸性になり、接触している歯の表面のエナメル質がとけてしまうのです。
むし歯の進行
歯の表面のツヤがなくなったり、変色した程度なら、唾液や歯みがき剤の作用によって傷んだ歯の表面が修復されます。エナメル質まで穴が広がってきたら治療が必要です。放置していると、象牙質まで進行し、さらに進むと、歯の神経(歯髄)まで到達してたいへんな痛みを感じます。最後には歯全体が損なわれ、神経は死んでしまい、歯の根に膿がたまります。
歯の根元が侵されるむし歯は、少し別の問題があります。歯は象牙質の上に堅いエナメル質がかぶさっているのですが、歯ぐきに隠れているところは象牙質が剥き出しになっています。加齢などにより歯ぐきがさがってくると、象牙質が露出します。象牙質はエナメル質よりも非常に酸に弱く溶けやすいため、むし歯のリスクが高くなります。
むし歯の治療
むし歯がエナメル質の表面に限られる初期の場合は、唾液や歯みがき剤の作用で修復する再石灰化を期待することができます。
しかし、むし歯が大きくなると、歯はからだの力で元に戻ることはできません。むし歯部分を削り、詰め物やかぶせものをつける治療を行います。
むし歯が歯髄(しずい)に到達してしまったら、歯髄を除去することになります。「歯の神経を抜く」という事態です。多くは土台をたててかぶせ物をする治療が必要になります。歯髄は神経や血管の集合体なので、除去すると歯に栄養が行きわたらなくなり、歯は残っても脆いものになってしまいます。歯科医はその前に治療したいのです。
歯周病
歯を失う原因の第1位は、実はむし歯でなく歯周病なのです。歯周病は世界最大の感染症と言われる、歯周組織を破壊する病気です。歯周組織とは、歯肉、セメント質、歯を骨に固定する役割を担う歯根膜、歯を支える歯槽骨のこと。歯周組織が破壊されると歯は抜け落ち、噛んで食べる機能が失われます。そのうえ、歯周病菌は全身の健康にも大きな影響を及ぼします。細菌による酸によって歯のエナメル質が溶かされ、歯に穴があくことからはじまるむし歯とは全く異なる病気なのです。
出典:日本臨床歯周病学会
歯周病は全身に影響を及ぼします
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット
歯周病は歯や歯肉を傷めるだけではありません。お口の血管から全身にまわった歯周病原因菌は、全身の様々な重大な病気のひきがねとなります。
- 血管にプラークがつまる
歯周病原因菌により血管にプラークがつまり、血液の通り道を細くしてしまいます。それが脳で起これば脳梗塞、心筋に血液を送る血管が細くなれな狭心症や心筋梗塞を起こします。
- 糖尿病と相互に影響を及ぼし合う
歯周病になると糖尿病の症状は悪化します。歯周病治療で糖尿病は改善するのです。
- 誤嚥性肺炎
歯周病原因菌は、誤嚥性肺炎を引き起こすと考えられています。特に飲み込む力が衰えているご高齢者は、歯周病をコントロールする必要があります。
- 低体重児出産
妊娠している女性が歯周病に罹患していると、血中の歯周病菌が、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと考えられています。その結果、低体重児および早産の危険度が高くなるようです。
- アルツハイマー病
図にはないのですが、アルツハイマー病の特徴である脳の「老人斑」は歯周病菌から作られるという研究結果が、2019年に発表されました。アルツハイマー型認知症に歯周病が関与していることが明らかになったのです。
歯周病はお口のトラブルにとどまらず、全身の健康に重大な影響をおよぼす感染症なのです。
歯周病の原因
歯周病の直接的な原因は、歯にこびりついたプラークです。 プラークは生きた細菌の塊で、酸素の少ない場所を好み、歯と歯ぐきのすき間で繁殖します。プラークの中の細菌が放出する毒素によって、歯ぐきに炎症が起きることが歯周病のはじまりです。
歯周病の進行
歯周病は、当初は自覚症状がありません。痛みがなく、気づいた時には進行しています。進行した歯周病の毒素は、歯を支える歯槽骨を溶かし、歯の動揺を招き、歯肉が下がり、最終的には歯を支えることができなくなり歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の治療
歯周病の原因は、歯に付着した細菌の巣窟である「プラーク」です。プラークを取り除くことが、歯周病の進行を食い止めるために必要なのです。まずは大元の原因であるプラークやや歯石を取り除くことが大切です。歯科クリニックで徹底的なクリーニングに加え、患者さんご自身のセルフケアも大切です。歯と歯ぐきのすきまの奥深くまでプラークが付着している場合は、外科的に歯ぐきを切り開いてクリーニングを行うこともあります。
むし歯・歯周病の予防
むし歯は、お口の中の細菌が酸をつくりだして歯をとかしてしまうものです。歯周病はお口の中の細菌が歯周組織を攻撃することです。どちらにも共通していることがあります。お口の中の環境を清潔に整えることが大切なんです。
むし歯と歯周病、どちらがこわいのか?
歯は一度損なわれたらもとにはもどりません。特に歯周病は痛みがない事が多くサイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも言われ、歯を失う原因の圧倒的第一位です。歯周病とむし歯、どちらも怖い病気ですがどちらかなら、歯科医としては歯周病の方が怖いかも? という気がします。
歯医者は「むし歯になったら行くところ」ではありませんよ! お口の中を清潔に保つことがむし歯・歯周病予防につながり、全身の健康を守ることにつながるのです。日々のセルフケアはもちろん、歯科の定期検診で定期的にプロによるクリーニングを受けてください。ご来院をお待ちしています。
詳しく読む →
24年12月26日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯周病の外科治療は、歯周病の基本的な治療で改善が見込めない場合などに行われます。「どんな治療法なんだろう」「費用はどれくらい?」など、疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、歯周病の外科治療が必要なケースや歯周病外科治療の種類、費用などについて解説します。メリットやデメリット、歯周病を悪化させないための予防法なども併せて紹介するので、歯周病の外科治療について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
歯周病の外科治療が必要となるケース
歯周病の外科治療が必要なケースは、重度の歯周病の場合です。一般的に、歯周病になると歯周基本治療と呼ばれる治療が行われます。
歯周基本治療は、プラークや歯石の除去や歯磨き指導、歯根表面を滑らかに整える処置などを指します。初期段階の歯周病や中度の場合は歯周基本治療で改善できることもありますが、歯周病が進行している場合は難しいでしょう。歯周基本治療だけでは治らない場合は、外科治療が必要です。
歯周病の外科治療の種類
歯周病外科治療には、大きく分けて歯周組織再生療法とフラップ手術の2種類があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。
歯周組織再生療法
重度の歯周病で歯を支える骨が溶けている場合は、支えを失った歯が不安定になります。そのままでは、食事が困難になるなど日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。そのため、歯周組織再生療法が行われます。
歯周組織再生療法にはいくつか種類があるので、ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。
GTR法(歯周組織再生誘導法)
GTR法は、歯肉の侵入を防ぎ歯槽骨が再生できるように必要な場所を確保して治療する方法です。歯槽骨と呼ばれる顎の骨は再生までに時間がかかるため、歯周組織は歯肉から再生します。
歯肉が先に再生して歯槽骨のためのスペースが奪われた場合、十分な治療効果が望めません。そのため、人工膜を使用して歯槽骨のスペースを確保し、外から歯肉が入らないようにします。
リグロス法
リグロス法は、細胞を増やす成長因子を主成分とした薬剤を使用し、歯周組織の再生を促す治療法です。治療部分を切開して汚れを除去し薬剤を塗って縫い合わせ、成長因子の作用により失われた歯周組織の再生を促します。
エムドゲイン法
エムドゲイン法も、リグロス法同様に薬剤により歯周組織の再生を誘導する治療法です。エムドゲインはタンパク質の一種で豚の歯胚組織から作られており、歯周組織の再生を促進します。
フラップ手術
フラップ手術は、進行した歯周病を治療する方法の一つです。歯茎を切開して剥離して歯根の表面を目視できる状態にし、直接汚れや感染組織を取り除きます。
切開すると細かい部分まで治療できるため、歯周病の原因になる歯石などを徹底的に除去することが可能です。
フラップ手術は、以下の手順で行われます。
- 局所麻酔をして歯茎を切開
- 歯茎を剥がし歯根を露出させる
- 歯石を除去し歯根の表面を滑らかにする
- 歯茎を縫合する
フラップ手術により歯周ポケットが浅くなるメリットがありますが、切開した部位によっては歯が長く見えたり歯茎が下がって見えたりするリスクがある点は留意しておきましょう。気になる方は、事前に歯科医師と相談しましょう。
歯周病の外科治療の費用
歯周病の外科治療には、保険適用になる種類と自費治療になる種類があります。一般的な歯周病治療には保険が適用されますが、先進医療や審美目的の治療は保険適用外となる場合があります。
歯周病外科治療の費用は、治療の種類や保険適用の有無によって大きく変動します。一般的な治療相場は、以下の通りです。
- フラップ手術:2,000円〜2,500円(3割負担)
- リグロス法:7,000円~9,000円(3割負担)
- エムドゲイン法:7万7,000円〜11万円
エムドゲインには保険が適用されないため、他の治療法と比べると高額になりやすいです。自由診療では、治療期間や使用できる材料などを自由に選択できるメリットがあります。
ただし、自費診療の場合はクリニックによって費用が異なるため、歯科医院で事前に確認する必要があるでしょう。
歯周病の外科治療のメリット・デメリット
歯周病の外科治療には、良い面がある反面、悪い面もあります。ここでは、歯周外科治療のメリットとデメリットの両方を紹介するので、特徴を把握しておきましょう。
歯周病の外科治療のメリット
歯周病の外科治療のメリットは、以下のとおりです。
- 抜歯のリスクを回避できる
- 歯周ポケットを改善できる
- 歯石をしっかり除去できる
- 口臭を改善できる
歯周病の外科治療を行うことで、歯周ポケットの深さを浅くすることが可能です。また、歯周病の悪化による抜歯のリスクを回避したり、口臭が改善されたりするメリットもあります。
適切に外科治療を受けることで、自分の歯をより長く使用できる可能性が高まるでしょう。
歯周病の外科治療のデメリット
歯周病の外科治療のデメリットは、以下の通りです。
- 傷が治るまでに時間を要する
- 知覚過敏を発症するリスクがある
- 歯茎が下がる可能性がある
- 治療後、痛みや腫れが現れることがある
歯周病の外科治療では歯茎を切開することが多いため、治療後の傷が治るまでに時間がかかるケースもあります。痛みや腫れが発生することも多いでしょう。痛み止めを服用すれば痛みを軽減することは可能ですが、傷が治るまでに時間がかかるためストレスに感じる方もいるかもしれません。
また、歯茎が引き締まって腫れが引くため、歯茎が下がって見えたり知覚過敏を引き起こしたりする可能性があります。
外科治療以外の治療とは
歯周外科治療は、全ての方に適応できる治療法ではありません。主に、以下の方は歯周病の外科治療ができない可能性があります。
- 血液をサラサラにする薬を服用している
- 脳梗塞・心筋梗塞の方
- 妊娠中の方
- 喫煙者
- 歯周病の進行がひどい方
上記に当てはまる場合は歯周病の外科治療が難しいため、プラークコントロールや歯石の除去などで対処します。ここでは、それぞれの治療法について解説します。
歯周病の外科治療ができない場合は、下記の対応で様子を見ますが、重度の場合は抜歯になる可能性もある点に留意しておきましょう。
プラークコントロール
プラークコントロールとは、虫歯や歯周病の原因となるプラークを減らし、口腔内の健康を維持するための取り組みです。定期的な歯石除去と適切な口腔清掃を行い、プラークや細菌性の沈着物を取り除きます。
主に、歯科医院で歯の磨き方の指導を受け、自身でケアを行います。
歯石の除去
歯石とは、歯垢が石灰化して硬くなったものを指します。歯垢は歯ブラシで落とせますが、歯石は歯ブラシでは落とせません。そのため、歯科医院で専用の器具や機械を使用して除去する必要があります。
歯周病を悪化させないための予防法
歯周病を悪化させないための予防法は、以下の通りです。
ホームケアを怠らない
歯周病の予防には、ホームケアが非常に重要です。歯垢や歯石が付着していない状態では歯周病菌は繁殖できないため、歯周病の進行を防げます。毎日のケアを丁寧に行い、歯石や歯垢を溜め込まないようにすることが大切です。
また、歯ブラシだけでは口内の汚れを十分に落とすことはできません。歯間ブラシやフロスも活用し、しっかり汚れを落としましょう。
歯科医院で定期的にクリーニングを行う
定期的なクリーニングも重要です。毎日のホームケアでは落としきれなかった汚れを歯科医院で徹底的に取り除くことで、歯周病の進行を防げます。
また、定期的に歯科医院を受診すれば、歯周病や他の口腔トラブルが発生した際も早期に治療が可能です。
まとめ
この記事では、歯周病の外科治療の種類や費用をはじめ、外科治療が必要になるケースなどについて解説しました。
基本的に、歯周病は進行するほど治療が複雑になるため早期治療が大切です。歯科医院でのメンテナンスを定期的に受けたり、セルフケアを怠らなかったりすることで初期の状態で対処が可能になるでしょう。
大切な歯を守れるようにメンテナンスをしっかり行いましょう。
歯周病の外科治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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24年12月20日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
木更津きらら歯科は2025年1月10日に拡大リニューアルオープンいたします! これに伴い、歯科衛生士1名、受付助手を1名を募集しています。
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24年12月19日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯周病は早期治療が難しい病気の一つと言われており、初期段階では、歯茎が腫れたり熱を持ったりして少し違和感があるなど、あまり目立たない症状から始まります。進行すると、歯の喪失を招く可能性が高まる恐ろしい病気です。
歯周病を予防するためには、早期の発見と適切な治療が欠かせません。
この記事では、歯周病の進行段階、各段階における治療方法と費用目安、そして歯周病を抑えるための具体的な方法について詳しく解説します。
歯周病のメカニズム
歯周病は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が繁殖し、炎症を引き起こすことで進行していきます。初期段階では痛みがほとんどなく、進行すると歯を支える骨が破壊され、最終的には歯が抜け落ちる可能性があります。
ここでは、歯周病の発生と進行のメカニズムについて解説します。
歯周病の主な原因
歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊です。プラークが歯の表面や歯周ポケット内に溜まると、細菌が毒素を産生し歯茎に炎症が起こります。
また、次のような要因が、歯周病を悪化させることがあります。
喫煙すると、歯茎への血流が減少し免疫力が低下します。歯茎に炎症が起こりやすくなるため、喫煙者は歯周病になりやすく進行しやすいです。また、血糖値のコントロールが不十分だと、炎症が進行しやすくなります。
ストレスも、免疫力を低下させ体の抵抗力を弱めます。規則正しい生活を心がけ、ストレスを解消することが重要です。
炎症が広がる仕組み
歯周病が進行すると、歯茎の炎症は歯を支える骨や結合組織にまで広がります。この過程で歯周ポケットが深くなり、細菌がさらに奥深くまで侵入します。
進行のスピードには個人差がありますが、早期に治療を行わないと深刻なダメージを受ける可能性があります。
歯周病の進行段階
歯周病は、進行度に応じていくつかの段階に分けられます。それぞれの段階で症状や治療方法が異なりますが、重症化するほど治療が困難になるため早期発見と対策が重要です。
以下に、進行段階を詳しく説明します。
歯肉炎
歯肉炎は歯周病の初期段階にあたり、歯と歯茎の境目にプラークが蓄積することで歯茎に炎症が起きた状態です。この段階では歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの際に出血することがありますが、痛みを感じることは基本的にありません。
また、軽い口臭を感じる場合もあります。
まだ歯を支える骨に影響が出ていないため、適切なケアを行えば健康な状態に回復可能です。
軽度歯周炎
歯肉炎を放置すると、細菌が歯と歯茎の間に入り込み、歯周ポケットが形成されます。この段階では歯周ポケットの深さが約4mmに達し、歯茎が後退することがあります。さらに、口臭が強くなる傾向も見られます。
この時点では、プロフェッショナルケアを受けることで改善が期待できます。放置すれば進行し、治療が必要になります。
中等度歯周炎
中等度歯周炎は、歯茎の炎症が進行し、歯を支える骨や結合組織に影響を及ぼす段階です。この段階では歯周ポケットが5〜6mmほどに深くなり、歯がぐらつく感覚を伴うことがあります。
また、強い口臭が発生する場合も多く、日常生活に支障をきたすことがあります。セルフケアだけでは改善が難しく、歯科医による治療が必要となります。
重度歯周炎
歯周病が最も進行した段階が重度歯周炎です。この段階では歯を支える骨が大きく破壊され、歯周ポケットが6mm以上に拡大します。歯がぐらつき、抜け落ちそうになることもあります。
また、食事が困難になるなど、生活の質が大幅に低下します。この段階では治療が困難で、場合によっては歯を抜く必要が生じます。
歯周病の進行段階別の治療方法と費用目安
歯周病は、進行度によって治療方法が大きく異なります。軽度な段階では簡単な処置で治療できますが、進行すると専門的で高度な内容や長期間の治療が必要になります。
それぞれの段階における治療方法と、その費用の目安を詳しく見ていきましょう。
初期段階
歯周病が初期段階の場合、治療の焦点は歯茎の炎症を取り除き、歯を支える骨に悪影響を与えないようにすることです。この段階では、歯に付着したプラーク(歯垢)や歯石を取り除くことが主な治療となります。
治療方法としては、スケーリングやルートプレーニング、ブラッシング指導などが挙げられます。歯に付いた硬い汚れ(歯石)を専用の器具を使って取り除く処置や、歯根の表面をきれいにする処置を実施します。
歯茎が健康な状態に戻り、さらに歯周ポケットが深くならないようにするために非常に重要な処置です。
また、歯周病の改善にはセルフケアも欠かせません。磨き残しを減らせるよう、歯科医師や歯科衛生士が磨き方を指導します。
この段階での治療は、保険が適用される場合の費用は5,000円から1万円程度となります。自費診療の場合は、治療内容やクリニックによって異なりますが、1万円から5万円ほどが相場でしょう。
治療期間は数週間から1ヶ月程度で、基本的には通院回数も少なく患者さまの負担を抑えられます。
中等度
歯周病が中等度に進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯茎の後退も進みます。この段階では、初期段階の治療よりも複雑な処置が必要になるかもしれません。
スケーリングとルートプレーニングを行いますが、歯茎が大きく下がっている場合やポケットが深くなっている場合は、歯周外科治療を実施します。歯周外科治療は、歯茎を切開して、ポケット内の汚れをしっかりと除去する処置です。
この段階での治療は、保険適用でも1万円から5万円ほどかかり、自費の場合は5万円から30万円程度になることがあります。治療期間は1ヶ月から3ヶ月程度です。
また、外科手術を行うため、患者さまの負担が増加するでしょう。骨の損傷を防ぎ、歯の安定性を保つためには重要な治療です。
重度
歯周病が重度に進行してしまった場合、治療には高度な手法が必要となります。歯周ポケットはさらに深くなり、歯を支える骨が大きく破壊されているため外科治療が必要になるでしょう。
この段階では、骨の再生を促進するために歯周組織再生治療が行われることがあります。破壊された歯槽骨を再生するための材料を使用したり、特別な膜を使って骨の回復を助けたりします。
骨の再生が期待できる場合がありますが、手術が必要であり、治療は長期にわたることが多いです。
さらに悪化すると歯がぐらつき始め、最終的に歯を抜かなければならない場合もあります。この段階では、抜歯を行った後にインプラントやブリッジなどの補綴治療(歯の修復)が必要になることがあります。
重度の治療では、保険適用であっても3万円から10万円程度、自費診療では20万円以上かかることもあります。治療期間は6ヶ月以上、時には1年以上にわたることもあり、回復に時間を要します。
また、手術後の定期的なチェックや再治療が必要となる場合もあるため、長期的な治療計画を立てることが重要です。
歯周病の進行を抑える方法
歯周病の進行を抑えるためには、日々の予防が最も効果的です。以下の方法を実践することで、歯周病を予防し健康な歯と歯茎を維持しましょう。
正しいブラッシング習慣を身につける
毎日の歯磨きは、プラークを取り除き、細菌の繁殖を防ぐ最も基本的な方法です。毛先の柔らかい歯ブラシを使用し、歯茎を傷つけないように優しく磨きます。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯と歯の間の汚れも取り除きましょう。
定期的に歯科検診を受ける
歯科医院で定期的に歯石や汚れを取り除いてもらい、歯周病の早期発見を心がけましょう。3~6ヶ月に一度の検診が理想です。
禁煙
喫煙は歯周病を悪化させる要因の一つです。喫煙は歯茎への血流を妨げ、免疫力を低下させるため、歯周病の進行を抑えるために禁煙が重要です。
バランスの取れた食生活
栄養バランスの良い食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを豊富に含む食品を摂取しましょう。砂糖や炭酸飲料は細菌の栄養源となるため、控えましょう。
ストレス管理
ストレスは免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる原因となります。簡単なストレッチや運動などを取り入れて、心身の健康を維持しましょう。
全身の健康管理
糖尿病や心血管疾患がある場合、治療を徹底し、歯周病の進行を抑えましょう。全身の健康を維持することで、歯周病のリスクを減らせます。
まとめ
歯周病は進行すると治療が難しく、費用も高額になります。
しかし、初期段階で適切な治療を受けることで、健康な歯と歯茎を維持できます。日々のケアと定期的な歯科検診を行い、歯周病の予防と早期治療を心がけましょう。
歯周病の治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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24年12月12日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
虫歯の治療費は、虫歯の進行度や保険が適用されるかによって異なります。患者様自身が虫歯の進行度合いを把握していない場合、治療費がいくら必要なのかわからず、心配になることもあるのではないでしょうか。
この記事では、虫歯の治療費について進行度別に解説します。内訳や治療費が高くなるケースなどについても解説しますので、虫歯で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
虫歯の治療費の内訳
虫歯治療には、以下の費用がかかります。初診料や再診料は必ずかかり、その他の費用は治療段階に応じて変わります。
ここでは、虫歯治療にかかる費用の内訳を1つずつ解説します。
初診料・再診料
歯科医院で初めて診察を受ける場合に必要となるのが初診料です。虫歯の状態確認と治療計画の立案に必要な費用です。再診料は、一度診察を受けた虫歯を引き続き治療するために通院する際にかかる診察料のことです。
2024年7月現在、初診料は267点(2,670円)、再診料は58点(580円)と定められています。3割負担の場合、初診料は801円、再診料は174円となります。
参照元:
令和6年度歯科診療報酬改定の主なポイント
レントゲン代
歯科医院では、治療の前にレントゲン撮影を行うこともあります。レントゲン撮影では、虫歯の進行状態や骨の状態、顎の関節の状態、詰め物や被せ物の適合状態などをチェックします。
費用の目安は、3割負担で1,000~2,000円程度です。
歯周組織検査
歯周組織検査は、歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織を調べるための検査です。1歯あたりの歯周ポケットが最も深い部分だけを測る歯周基本検査と、1歯あたり6点の数値を測る歯周精密検査の2つに分けられます。
歯周組織検査の相場は3割負担で4,000円程度です。
スケーリング代
スケーリングは、プラークや歯石の除去を行う治療です。プラークや歯石は口腔内のトラブルの原因になるため、定期的に除去することが大切です。スケーリングをすることにより、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
スケーリングの費用の目安は、500~1,000円程度です。
入れ歯や被せ物にかかる費用
入れ歯や被せ物(セラミックなど)の費用は、使用する素材や本数などによって異なります。保険が適用される入れ歯の費用の目安は以下の通りです。
- 部分入れ歯:5,000円〜1万5,000円
- 総入れ歯:1万5,000円
保険が適用されない入れ歯の種類や料金は医院ごとに異なるため、各医院のホームページなどで確認しておくと良いでしょう。
保険が適用される、銀歯やコンポジットレジンなどの詰め物・被せ物の費用は1,500円〜5,000円程度です。保険が適用されないセラミックの種類ごとの費用の目安は、以下の通りです。
- オールセラミック:10~20万円
- e-max:5~10万円
- ジルコニアセラミック:10~15万円
- ハイブリッドセラミック:4~8万円
- メタルボンド:8~15万円
虫歯になっている歯を削った後に使う入れ歯や被せ物は医院ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。
虫歯の治療費[進行段階別]
虫歯の治療費は進行度によって異なります。以下、進行段階ごとの治療費について詳しく解説します。
初期段階の虫歯(C0)
初期段階の虫歯は、エナメル質が溶けている状態です。この段階であれば、フッ素塗布などで虫歯の進行を止めることができます。
費用は、保険が適用されると1,000~2,000円程度です。
エナメル質の虫歯(C1)
C1は、歯の表層部であるエナメル質まで虫歯が進行した状態です。エナメル質が脱灰している可能性があり、歯の表面に穴が開いているケースもあります。虫歯の部分を削って歯科用プラスチックを詰める治療を行います。
痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、冷たいものがしみることもあります。費用は、1,000~3,000円程度です。
象牙質の虫歯(C2)
C2は、エナメル質よりさらに深い象牙質まで虫歯が浸食している状態です。硬いエナメル質に対し、象牙質はやわらかく進行も早いといわれています。穴が大きくなると、歯の表面がグレーや黒い色に変化することがあります。
歯が敏感になっていて、冷たい食べ物などがしみたり痛みを感じたりするなどの症状が出てきます。そのため、この段階で虫歯に気づく人が多いです。
歯の穴も大きくなるため、歯科用プラスチックでは対応できなくなる場合もあります。その場合は歯型を取って模型を作り、詰め物や被せ物を製作して装着します。費用は3割負担の場合、3,000~1万円程度が一般的です。
ただし、審美性の高い素材は自費診療となり、1本あたり3~10万円程度かかることがあります。
神経に達した虫歯(C3)
虫歯が神経に達している場合は根管治療が必要になるケースが多いです。歯の神経を取り除く治療は複数回通院しなければならず、治療期間も長期にわたります。根管治療が終わった後は、土台を作って被せ物を装着します。
治療費の目安は、保険が適用される場合で1~2万円程度、自費診療の場合で5~15万円程度です。
歯の根に達した虫歯(C4)
歯の根まで虫歯が進行している場合、抜歯が必要となるケースが多いです。抜歯後には、ブリッジや入れ歯、インプラントの選択肢から治療方法を選ぶことになります。
抜歯にかかる費用は、3割負担で7,000円~2万円程度、ブリッジやインプラント、入れ歯で歯を補う場合は別途治療費がかかります。ブリッジや入れ歯の場合は保険が適用されることがありますが、インプラントは自費診療となるため費用も高額になる傾向にあります。
虫歯の治療費は保険適用の対象となる?
虫歯の治療には、基本的に保険が適用されます。
ただし、保険の対象となるのは歯の機能を補う最低限の治療のみです。セラミックなどの審美性に優れた材料で治療する場合や、最先端の技術や治療法を選んだ場合は、保険が適用されません。
虫歯の治療費が高くなるケース
虫歯の治療費は、虫歯の進行度や選択する治療方法により異なります。以下では、虫歯の治療費が高額になるケースについて解説しています。
保険が適用されない素材を選んだ場合
詰め物や被せ物に、保険が適用されないセラミックやジルコニアなどの素材を選ぶと1本あたり5万円~20万円程度になります。自費診療の素材は審美性に優れており、天然歯のような見た目を再現できるのが魅力です。
前歯などの目立つ部分に使用されることが多く、審美性を重視したい方が選ぶ傾向があります。
根管治療が必要な場合
根管治療では、歯の神経を取り除き、歯の内部がきれいになるまで複数回通院して、洗浄と消毒を繰り返します。他の治療と比較すると治療期間が長いため、保険が適用される場合でも費用が高額になる傾向にあります。
また、根管治療の費用は、治療の複雑さや必要な技術、使用する材料などによっても変わります。
補綴治療が必要な場合
虫歯になった歯を抜いた場合、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療を行わなければなりません。ブリッジや入れ歯には保険が適用されるものがありますが、インプラントは保険が適用されないため高額です。
インプラントの費用は、1本あたり30万円~50万円程度が目安となります。
まとめ
虫歯の治療費は、進行度や必要な検査・治療法によって異なります。詰め物や被せ物に使用する素材の審美性などにこだわらなければ、基本的には保険が適用されます。
ただし、虫歯が進行している場合は、治療だけではなく歯の機能回復のための費用もかかります。歯がほとんど残っていないと、抜歯後に人工歯の取り付けが必要になるなど、虫歯の治療に加えて材料費がかかる場合もあります。
治療費を安く抑えるためにも、早期発見・早期治療することが大切です。
虫歯治療が必要で疑問や不安がある場合は、安心して治療を受けるためにも、対応している治療法や治療費などを事前に確認しておきましょう。
虫歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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24年12月05日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
訪問歯科は、自宅や施設にいながら歯科治療を受けられるサービスです。高齢化が進む現代社会において注目を集めており、受ける方も増加しています。
歯科医院に足を運ぶことが難しい方にとって、訪問歯科は生活の質を向上させる非常に重要なサービスです。
しかし、「訪問歯科とは何か」「どのような治療が受けられるのか」「どんな人が対象なのか」など、訪問歯科について疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、訪問歯科の概要や対象者、メリットとデメリット、受けられる治療や費用、訪問診療の具体的な利用の手順などを詳しく解説します。訪問歯科の仕組みを知り、自分や家族にとって適切な歯科診療の方法を見つけてください。
訪問歯科とは
訪問歯科とは、自宅や施設などに歯科医師や歯科衛生士が出向き、歯科診療を提供する形式の医療サービスです。通院が困難な方に対して提供されており、自宅や施設といった生活拠点で治療を受けられる点が特徴的です。
さらに、訪問歯科は医療環境が整っていない地域でも重要な役割を担っています。高齢化社会において、必要不可欠な存在となっています。
診療内容は歯科医院のものと大きく変わりませんが、患者様の体調や環境に配慮した対応が求められます。訪問歯科は、単なる診療ではなく、生活環境や健康状態を考慮した包括的な医療サービスであると言えます。
歯科医院の診療との違い
訪問歯科と歯科医院の診療の最大の違いは、診療が行われる場所です。訪問歯科では、歯科医療専用の携帯機材を活用し、患者様の自宅や施設で診療が行われます。
これに対して、歯科医院では固定された設備を使用できるため、精密な診断や高度な治療が可能です。
訪問歯科は基本的な治療に重点を置いている場合が多く、複雑な手術や高度な機材を必要とする処置は行えません。手術や高度な機材を用いた処置は、歯科医院で行われることが一般的です。
訪問歯科の対象者
訪問歯科は、歯科医院に通うことが難しい方を主な対象としており、さまざまな理由で外出が困難な方々に利用されています。具体的な対象者としては、以下の方々が挙げられます。
高齢者や要介護者
高齢者や要介護者が訪問歯科を利用する主な対象となります。高齢化が進む中、寝たきりの方や車椅子を使用している方、あるいは介護施設に入居している方にとって、歯科医院への通院は大きな負担です。
こうした方々が自宅や施設で歯科診療を受けることで、身体的負担を軽減しながら適切な口腔ケアを続けられます。
病気や障害がある方
病気や障害を抱えている方も、訪問歯科の対象です。たとえば、脳卒中や骨折などで一時的に歩行が困難になった場合や、慢性的な疾患により外出が難しい方々が対象となります。
さらに、認知症を患っている場合も訪問歯科の対象になることがあります。慣れた環境で診療を受けることで、不安を軽減しながら適切なケアが行えるメリットがあります。
移動手段が限られている方
交通手段が限られている地域に住む方や、病院や施設からの移動が医師により制限されている方も、訪問歯科を利用できるケースがあります。交通手段が限られていても、歯科治療は必要だからです。
医療機関が近くにない場合
地域によっては、近隣に歯科医院がない、またはアクセスが非常に不便な場合があります。特に、地方に居住する方や公共交通機関が利用できない方にとって、訪問歯科は貴重な医療資源です。
訪問歯科のメリット
訪問歯科は通院が困難な方々に多くのメリットがあります。
リラックスして治療を受けられる
自宅や施設という慣れた環境で診療を受けることができるため、治療に対する不安や緊張を軽減できます。高齢者や認知症をお持ちの方にとっては、大きな安心材料となるでしょう。
通院の負担を軽減できる
歯科医院への移動が必要ないため、身体的な負担を抑えられます。通院のために移動手段を確保したり、長時間外出したりする必要がなく、患者さまの体力を温存できるでしょう。
口腔ケアによって健康を維持できる
訪問歯科を通じて定期的にケアを受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・予防が可能です。また、誤嚥性肺炎のリスクを下げるなど、全身の健康維持にも効果を発揮します。
生活環境に合わせた指導ができる
訪問歯科では、患者さまの生活環境に合わせた治療が可能です。歯科医院では得られない、自宅や施設内での生活環境に応じたアドバイスやケアも受けられます。
例えば、日常的な口腔ケアの方法や、食事をする際の注意点など、患者さまの生活の質を向上させる実践的な指導が行われます。
家族や介護者の負担を軽減できる
訪問歯科は、患者さまだけでなく、その家族や介護者にとっても大きな助けとなります。日々の介護の中で、口腔ケアに関する悩みや疑問を直接相談できる機会が生まれれば、負担軽減にもつながります。
また、歯科医師が定期的に訪問することで、口腔内の異常や病気の早期発見が可能になります。治療が遅れることを防げる点も、訪問歯科の大きなメリットです。
訪問歯科のデメリット
一方で、訪問歯科にはいくつかのデメリットや課題も存在します。デメリットも把握した上で、訪問歯科を検討しましょう。
治療内容に制限がある
歯科医院では、さまざまな最新の診療設備が整っており、複雑な治療や手術が可能です。
しかし、訪問歯科では持ち運び可能な簡易的な機器での診療しか行えません。そのため、歯科医院で行える全ての治療が、訪問歯科で受けられるわけではないのです。
たとえば、高度な外科的処置や、CTスキャンが必要な診断などは、歯科医院でしか対応できません。
治療がスムーズに進まないことがある
診療環境によって、治療の効率や精度に影響を及ぼす可能性が否定できません。自宅や施設での診療は患者さまにとって安心感がありますが、治療にふさわしい環境とはいえないのです。
たとえば、照明が十分でない場合や、スペースが狭く治療器具の設置が難しい場合などが考えられます。このような環境要因により、診療内容が制限される可能性があります。
費用の負担が増加することがある
費用の負担が増加することもあります。医療保険や介護保険は適用されることが多いですが、診療内容や地域によっては交通費や訪問診療料などの特別な費用が発生することがあるのです。
通院時と比べて費用が高くなる場合もあるため、事前に費用について確認しておきましょう。
提供している歯科医院が多くない
訪問歯科を提供する歯科医院の数は、まだ多いとは言えません。予約が取りづらかったり、希望する日時での診療が難しい場合もあるでしょう。
訪問歯科で受けられる治療と費用
ここでは、訪問歯科で受けられる治療と費用について確認しましょう。
訪問歯科で受けられる治療
訪問歯科では、基本的な診療や予防ケアが行われます。虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作成や調整、クリーニング、口腔内の状態チェックなど、患者さまの口腔衛生を維持するための治療です。
特に、入れ歯の調整は訪問歯科で多く対応される治療の一つで、装着感や使用感を改善するために重要な役割を果たします。訪問先での限られた環境でも、可能な限り患者さまの症状に対応できる体制を整えています。
摂食や嚥下(飲み込み)機能のリハビリや指導も、訪問歯科の治療内容です。高齢者の口腔機能を維持するためには、非常に重要な項目といえます。
訪問歯科の費用
訪問歯科の費用は、医療保険や介護保険が適用される場合、負担を抑えられます。一般的には、診療内容に応じた基本的な治療費に加えて、訪問診療料や交通費が加算されます。
例えば、保険が適用される場合は、初診料や再診料を含め1,000円~3,000円程度になることが多いです。入れ歯の調整・修理の場合でも、保険が適用されれば数千円程度で受けられるでしょう。
ただし、保険が適用されない自由診療や特別な治療を希望する場合、費用は高額になります。具体的には、自由診療の入れ歯の作成や、高機能な口腔ケアサービスなどでは、1万〜10万円以上かかる場合もあります。
訪問診療の受け方
訪問歯科を利用するためには、事前の手続きや準備が必要です。具体的な流れを把握しておくことで、スムーズにサービスを受けることができます。
以下に、訪問歯科診療の受け方について詳しく解説します。
訪問歯科の問い合わせ
訪問歯科を利用するには、まず歯科医院や訪問歯科専門のサービスに問い合わせを行います。地元の歯科医院が訪問診療を行っている場合があり、直接問い合わせることで対応可能かどうか確認できます。
また、自治体の福祉窓口やケアマネージャーを通じて、訪問歯科を提供する医療機関を紹介してもらうことも可能です。
初回相談と診療計画の作成
問い合わせの後、歯科医師や歯科衛生士が訪問し、患者さまの口腔内の状態や生活環境を確認します。この際に、患者さまの症状や治療の希望について詳しく聞き取りを行い、診療計画が作成されます。
診療計画には、治療の内容や頻度、必要な費用などが含まれ、患者さまやご家族が納得した上で診療が開始されます。
診療の実施
診療は通常、自宅や施設内で行われます。診療内容には、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整や作成、口腔ケア指導などがあります。また、定期的な訪問診療が設定される場合も多く、口腔内の健康状態を継続的に管理していきます。
費用の確認と支払い
診療後には、費用についての明細が提示されます。医療保険や介護保険が適用される場合がほとんどのため、自己負担額は一定範囲に収まるでしょう。
ただし、交通費や自由診療の場合には追加の費用が発生するため、事前に確認しておくことが重要です。
まとめ
訪問歯科は、通院が難しい方々の生活の質を向上させるための重要なサービスです。自宅や施設で専門的な治療を受けられるため、患者様の負担を軽減できるだけでなく、口腔内の健康を保つことで全身の健康にも良い影響を与えます。
虫歯や歯周病の治療から入れ歯の作成、予防ケアに至るまで、幅広い対応が可能であり、利用することで多くのメリットを享受できます。診療内容や費用を事前に確認し、信頼できる歯科医院を選んで活用しましょう。
訪問歯科を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、
無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年11月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
ご自分の食べるもの、飲むものについて、健康を意識しない方はいらっしゃらないでしょう。この記事では歯とお口の健康の点からからだによい食生活をご紹介します。
お口の中でなにが起こっているの?
歯は食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりしてからだに取り込みやすくする役目を担っており、人間のからだで一番硬い組織です。いつも変わらずお口の中に存在しているように見えますが、実は毎日、変化を繰り返しています。
脱灰
食べ物や飲み物には「糖質」が含まれています。食べたり飲んだりすると、ミュータンス菌などのむし歯菌が糖質から酸を作り出します。食事のあと、お口の中は「酸性」に傾いてくるのです。酸は、歯の表面のエナメル質から、カルシウムやリン酸を溶かしてしまいます。歯からカルシウムが溶け出すことを「脱灰」といいます。
再石灰化
このままでは歯がどんどん溶けていってしまいそうですが、健康なお口の中は絶妙なバランスでカルシウムやリンの溶けだした歯の表面を修復します。唾液の中に豊富に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンがエナメル質の中に浸透して、損なわれた部分を修復するのです。これを「再石灰化」といいます。再石灰化には20分から1時間ほどかかります。
むし歯とは
お口の中では、なにか飲んだり食べたりするたびに、「脱灰」と「再石灰化」が繰り返され、歯の表面のカルシウムは出たり、戻ったりを繰り返しているのです。なにか食べてお口の中が酸性に傾き、歯の表面の成分が溶け出している「脱灰」の状態で、だらだらとお菓子を食べたり甘い飲み物を飲んだりを続けていると、「再石灰化」しているときがありません。歯からカルシウムはどんどん溶け出していきます。その状態が進行して、歯に穴が開くまでになってしまった状態が「むし歯」です。
むし歯になりやすい食べ物、食べ方
からだの健康のために食生活を意識するのなら、歯やお口の健康についても考えてみましょう。
甘いもの、甘い飲み物は控えめに
砂糖はむし歯の大きな原因の一つです。口腔内の細菌は砂糖をエネルギー源として利用し、酸を作り出します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となるのです。ジュースや炭酸飲料が、どれだけ砂糖を含んでいるかびっくりするほどです。木更津きらら歯科のおすすめの飲み物は「水」です!
酸性食品はほどほどに
酸性の食品や飲み物は直接歯の表面を脱灰させます。むし歯でもないのに、歯の表面が傷んでいる患者さんに食生活を聞いてみると、コーラや炭酸水がお好きだったり、晩酌でレモンサワーやハイボールを飲む習慣がある方でした。酸によって歯の表面の脱灰がすすむとむし歯のリスクが高くなります。あまり極端な食べ方・飲み方はしないで、食べたあとには歯をみがきましょう。
ストップ! だらだら食い
健康的な「脱灰」「再石灰化」のサイクルは、食事のタイミングで整えることができます。
食事やおやつは、だらだらと食べるのではなく、3食+おやつの時間といった風に、食べるとき・食べないときのメリハリをつけましょう。お口の中に、再石灰化の時間を与えてあげて下さい。
歯によい食べ物
これだけ食べれば歯を強くするという食べものはありません。様々な栄養をバランスよく摂ることが大切ですが、その中でも関係の強いものをご紹介します。
カルシウムを多く含む食品
歯の健康のために重要なミネラルはカルシウム。歯のエナメル質を強化し、むし歯の予防に役立ちます。チーズ、牛乳などの乳製品、骨や殻ごと食べられる小魚や小エビ、うなぎや貝類などです。野菜ではモロヘイヤ、小松菜、水菜、昆布にカルシウムが多く含まれています。
カルシウムの吸収を助けてくれる食品
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けてくれます。ビタミンD は、野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていません。多く含まれているのは、魚類やきのこ類です。とくに魚はカルシウムも多いので、歯の健康のためにもおすすめです。
歯のエナメル質を強化する食品
ビタミンAは歯のエナメル質を強化します。豚、牛、鶏のレバーや、うなぎのかば焼きはいかがでしょうか。ビタミンAは肉類、魚介類、乳類、卵類、油脂類、藻類、野菜類などに多く含まれています。
歯の象牙質を強化する食品
ビタミンCは歯の象牙質の形成を支えます。果物や野菜、いも類に多く含まれており、バランスのよい食事を心がけていれば不足はしないでしょう。野菜ジュースやサプリメントから摂取されるビタミンCは、排せつまでの時間が非常に短いため、頼りすぎることなく様々な食材を食べることを楽しんでいただきたいです。
アルカリ性の食品
アルカリ性の食品です。酸性に傾いたお口の中を中性に整えてくれます。ヒジキ、わかめ、昆布、海苔などの海藻類はph数値が高くお口の健康をサポートしてくれます。
繊維質の多い食品
繊維質の多いニンジン、ごぼう、レタス、セロリ等は、咀嚼することで歯や粘膜の表面を清掃する効果があります。直接清掃性食品とも呼ばれています。よく噛むことで、唾液の分泌を促し、再石灰化の助けともなります。
殺菌効果のある食品
お茶に含まれているポリフェノールは、抗菌作用に優れています。日本茶はカテキン(ポリフェノール)やフッ素等の働きによりむし歯を予防する効果が期待できます。ウーロン茶は独時のの苦みがありますが、この苦味成分はプラークの発生を抑えると言われています。
むし歯を予防する食べ方
言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、いつもの習慣も「へえこれもむし歯予防になっているのか」と発見があるかもしれません。
姿勢よく食べる
正しい姿勢で食べるとよく噛むことができます。⾜の裏をしっかり床につけてください。小さいお⼦さんは⾜元がぶらぶらしないように、台を置いて⾜を台にしっかりつけることができるようにしてあげてください。
よく噛んで食べる
食事は急がず、ゆっくりよく噛んで食べましょう。唾液の分泌がよくなり、再石灰化や消化を助けてくれます。唾液には食べかすやプラークを洗い流す自浄効果もあります。よく噛むことは満腹中枢を刺激しますので、食べすぎの防止にもつながります。
規則正しく食べる
食べていない間は、唾液が歯を補修する再石灰化の時間です。だらだら食べ続けるのではなく、ある程度、食事や間食の時間を決めて、めりはりのある食生活をしましょう。お子さまの食事時間は、大人がコントロールしてあげる必要があります。
食べたらみがく
歯みがきのタイミング
ランチタイム後に歯みがきはしていますか? 1日3回食事のあとに、間食のあと、甘い飲み物を飲んだあと、歯をみがくのが一番いいのです。むずかしい場合にはぶくぶくうがいで食べかすを洗い流すだけでも効果があります。
デンタルフロスや歯間ブラシを利用する
補助器具を使って歯と歯のあいだ、歯と歯ぐきの境目のプラークを予防しましょう。使い方や自分にあった器具がわからないときは、歯科衛生士にご相談ください。
お口の健康は全身の健康につながります
歯だけを強くする食べ物はありませんが、歯の健康を考えた食生活は全身の健康につながり、全身の健康を考えたバランスのよい食生活は歯もじょうぶにしてくれます。毎日を大切に、健やかにおすごしください!
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24年11月28日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
スポーツ歯科とは、競技に取り組む方の歯や顎などの健康状態を維持し、競技中のパフォーマンスの向上を支える専門分野のことです。口腔内の健康と運動との関わりに疑問を抱く方もいるかもしれません。
しかし、口腔内をよい状態に保つことは、運動能力の向上にも役立つといわれています。
今回は、スポーツ歯科の目的や診療内容、競技用マウスピースの特徴などについて解説します。競技用のマウスガードの作製を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ歯科とは
スポーツ歯科とは、競技に取り組む方の歯や顎の健康を専門的に診る分野のことです。競技中のケガの予防や治療をはじめ、全身の状態を整える役割も担っています。
スポーツと歯科との関連に疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、歯や噛み合わせの状態が悪ければパフォーマンスに影響が出ることもあります。つまり、口腔内をよい状態に保つことができれば、運動能力の向上にも役立つのです。
スポーツ歯科の目的
スポーツ歯科の目的は、以下のとおりです。
ケガの予防
競技中のケガの中でも、歯や顎、唇や頬などにダメージが及ぶケースは多いといわれています。特に、格闘技などの相手と接触する競技では、口腔内への衝撃も大きく歯や顎が損傷するリスクが高くなります。
マウスガードなどの提供によりケガを予防し、選手の運動能力の維持をサポートすることを目的としています。
スポーツによる外傷の治療
どれだけ怪我の予防に努めても、競技による外傷が発生することはあります。万が一歯の欠損や顎骨の骨折といったケガが発生した場合に、迅速に対応することもスポーツ歯科の目的です。
運動能力の向上
噛み合わせは、競技中のパフォーマンスと密接に関わっています。噛み合わせを改善・調整することにより、集中力が向上したり身体が動かしやすくなったりするのです。
また、栄養学などの知識も活用しながら、選手の運動能力をサポートすることを目的としています。
スポーツ歯科で行うこと
スポーツに密接に関わる歯科ときいても、具体的にイメージできない方も多いかもしれません。以下では、具体的な診療の内容について解説します。
マウスガードの作製
スポーツ歯科で扱う代表的な診療内容として、マウスガードの作製が挙げられます。トレーニングや競技で使用するマウスピースは市販されているものを購入することも可能ですが、歯科で作製するとよりフィット感に優れたものを使用できます。
アスリート一人ひとりの歯列に合わせて作られるため、違和感なく使用できるでしょう。効果的に衝撃を吸収し、歯や顎をしっかりと保護することが可能です。
また、噛み合わせも調整できるため、身体のバランスを整え、筋力をサポートすることにも役立ちます。
口腔外傷の予防と治療
競技中に口腔内や顎などにケガを負うリスクは高いです。特に、他者と接触する機会の多い競技では、強い衝撃を受けるリスクが高いため適切に保護具を選択することが重要です。
また、スポーツ歯科では、ケガの予防だけでなく迅速な治療も行っています。
噛み合わせの改善と治療
噛み合わせが合っていない状態では、筋肉の緊張や関節への負担が増え、運動能力が低下することが考えられます。歯科で噛み合わせを改善したり調整したりすることで、体幹の安定や運動能力の向上を目指すことも可能です。
歯科検診と予防ケア
虫歯や歯周病がある状態では、痛みや不快感によって競技に影響が出ることが考えられます。そのため、歯科検診や予防ケアもアスリートにとっては重要といえるでしょう。
スポーツ歯科では、定期的に口腔内のチェックを行い、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を行います。クリーニングなどによる予防ケアも行うため、常に口の中をよい状態に保つことができるでしょう。
栄養指導と食事サポート
口腔内や顎の健康と食事は密に関わっています。例えば、歯の状態が悪ければ咀嚼力が低下し、栄養摂取に影響が及ぶことも考えられるでしょう。そのため、適切な歯科治療によって咀嚼能力を改善し、効果的な栄養摂取もサポートしていきます。
また、適切なエネルギーを適切に摂取できるように栄養指導も行っています。
メンタルサポートと審美治療
歯並びや歯の色などの見た目が気になると、運動能力に影響が及ぶことも考えられます。ホワイトニングや矯正治療により見た目を改善し、競技に取り組む方の自己肯定感を高めることも重要です。
競技へのモチベーションや自信をアップさせられるようなサポートも行っています。
スポーツ用マウスピースの特徴
競技用のマウスピースには、市販されているカスタムフィットタイプと、歯科医師が個々に合わせて作製するカスタムメイドタイプの2種類があります。以下では、それぞれの特徴についてみていきましょう。
カスタムフィットタイプ
カスタムフィットタイプとは、スポーツ用品店などで購入できるマウスガードのことです。お湯などでマウスピースを柔らかくしてから、噛んで歯型に馴染ませて使用します。
安価で手軽に購入できるのがカスタムフィットタイプの魅力ですが、適合性や装着感が劣ることがあります。また、噛み合わせの調整はできないため、顎関節へ余計な負担がかかりパフォーマンスが低下する可能性も考えられます。
カスタムメイドタイプ
カスタムメイドタイプとは、歯科医師が競技の種目やレベル、口腔内の状態を考慮したうえで設計するマウスガードのことです。しっかりと型取りをして作製するため、フィット性や保護能力に優れています。
また、マウスガードの厚さや色、デザインなども細かく指定することが可能です。噛み合わせの調整も行えるため、集中力や運動能力の向上も期待できるでしょう。
スポーツ歯科に保険は適用されるの?
スポーツ歯科ではさまざまな治療を提供しており、その内容によって保険適用の可否が異なります。以下では、治療ごとの保険治療の可否や費用の目安について解説します。
マウスガードの作製
外傷予防や運動能力の向上を目的に使用するマウスピースの作製費用は、基本的に保険適用外となります。トレーニングや競技に使用するマウスガードは市販されていますが、歯科医院では一人ひとりの口腔内にしっかりとフィットするようにマウスピースが作られます。
カスタムメイドのマウスガードの費用は選ぶ素材や設計によっても異なり、5,000円~3万円程度が目安です。
なお、顎関節症などの治療を目的としてマウスガードを作製する場合には、保険が適用されることもあります。
口腔外傷の治療
スポーツや競技中の事故が原因で口腔内や顎などにケガをした場合には、保険適用内で治療を受けられます。例えば、ケガにより歯が欠けて被せ物が必要になった場合には、1本あたり3,000円〜5,000円程度で治療を受けられるでしょう。
ただし、保険内では選択できる素材や治療方法が限られます。審美性や耐久性、強度が高い素材を選択したい場合は、自由診療になることが多いです。被せ物の治療でも、セラミックを選択した場合は1本あたり3万円~10万円程度かかることもあるでしょう。
また、ケガにより歯を失い、インプラント治療を受ける場合には1本30万円~50万円程度の費用がかかります。
噛み合わせ治療
顎関節症などの治療を目的とした噛み合わせの治療には、保険が適用されることもあります。
しかし、運動能力の向上を目的とした噛み合わせの治療は、保険適用外の自費診療となります。費用の目安は、調整1回あたり5,000円~2万円程度、長期的な矯正治療が必要となる場合は数十万円~100万円以上です。
歯科検診や予防ケア
スポーツ歯科では、歯や顎の健康維持のために定期的な歯科検診や予防ケアが推奨されています。これらの処置は保険適用内で受けることが可能です。
歯科検診の費用の目安は、1回あたり数千円程度です。予防ケアの場合は、処置の内容によっても異なりますが、クリーニングやフッ素の塗布であれば数百円~数千円程度で受けられます。
まとめ
スポーツ歯科は、おもにアスリートの外傷予防や治療、運動能力の向上を目的とした分野です。プロの選手だけでなく、ジュニアの選手や一般のスポーツをする方にも重要な分野です。
競技に取り組むすべての人がより楽しく安全に競技に取り組めるようなサポートが受けられますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
スポーツ歯科の受診を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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24年11月25日
口臭、気になりませんか? エチケットの面で心配になる口臭ですが、生理的な正常な範囲のものもあれば、重大な病気が隠れていることも。口臭のお悩みは木更津きらら歯科がお力になれます!
■日本人の80%が口臭を自覚しています
口臭は、本人やまわりの人が不快に感じる呼気のニオイで、口臭があると自覚がある人は80%を超えるといわれます。一時的に強くなる生理的なものもあれば、舌苔(ぜったい=舌にたまった食べカスや粘膜、細菌のカス)の異常や歯周病などトラブルに原因があるものもあります。本当はそれほど臭わないのに本人が強く気にしている心理的な口臭もあります。
*健康な人でも口臭の元となるガスは吐き出されています
健康な人でも、肺から出てくるガスは100種類以上あります。。腸内に溜まったガスは、血中に吸収されたり肝臓で分解され、健康な人では肺から排出されても口臭の原因とはなりません。
■誰でも生理的な口臭はあります
誰でも、ある程度の生理的な口臭はあるものです。唾液の分泌が関係したり、活動時間によって強くなったりします。心配しすぎてもよくありませんよ! ではどんなときに口臭を感じるのか見ていきましょう。
*唾液が減ると臭いやすい
口の中から出るニオイは特に唾液の分泌に影響されます。唾液には口の中を洗浄・自浄する作用があり、「噛む」「話す」といった、口の動きで唾液腺が刺激され分泌が増えます。唾液が減って口の中が乾燥すると自浄作用が低下し、タンパク質を分解する細菌が増えるので、口臭も濃縮されてニオイがきつくなります。
*朝起きたとき、しばらく食事をしていないとき
睡眠中は、唾液の分泌が減少し口の中が乾燥しやすいため、朝起きたときにもっとも強く口臭を感じるかもしれません。長時間食事をしていないときも、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなります。
*緊張したとき、ストレスがあるとき
緊張したりストレスを感じると唾液の分泌量が減ります。というのも、唾液の分泌は自律神経が調節しているからです。唾液の分泌が促されるのは、リラックスして副交感神経が優位になっているときです。緊張したりストレスを感じているときに口臭が強くなるように感じるのは気のせいではありません。交感神経が優位になり、唾液の分泌を促す副交感神経の働きが低下して、唾液の量が減るからなんです。
*ホルモン変調時
妊娠時、月経時、思春期、更年期など、特に女性ホルモンが変調するときも口臭が強くなることがわかっています。確かなことはまだわかっていないのですが、精神的に不安定になり唾液が減る、ホルモンの変化で唾液が濃くなるといった原因が推測されています。
*食べ物による臭い
ニンニク、ニラ、ネギ、たくあんなど臭いの強いものは、胃の中で消化され血液を介して全身に循環し肺を経由して吐き出されます。アルコールや喫煙も同様です。いったん体内に取り込まれた臭いの元になる成分は、お口をきれいにしても臭うことがあります。
*心理的口臭症
口の中のトラブルもなく、実際に臭ってはいないのに、本人が口臭を気にして社会生活の障害となっているような場合を心理的口臭症といいます。背景に強いストレスや不安などに起因するこころの病が隠れていることがあります。
■腐った玉ねぎのような臭い
そういった一時的な、生理的な口臭もありますが、気になるのは「周りの人とのコミュニケーションに問題が生じるような不快な口臭」ですよね。原因を理解して、対処していきましょう。
気になるのはこんな臭いではありませんか。
- たまねぎが腐ったようなニオイ
- 卵が腐ったようなニオイ
- キャベツが腐ったようなニオイ
不快な口臭のほとんどは、口の中でタンパク質が細菌に分解・発酵される過程で発生するガスです。このときのタンパク質とは、お口の中の食べかすや、粘膜が剥がれ落ちたアカのようなゴミ、唾液などに含まれているものです。
この中でも腐った玉ねぎのような臭いを発するメチルメルカプタンというガスが問題です。硫黄を含んだ揮発性のガスで、口臭の強弱と強い相関があるとされ、口臭を評価する指標となっています。
■不快な口臭の原因
*苔(ぜったい)
強い口臭を起こす原因としてもっとも多いといわれているのが舌苔です。舌苔は、皮膚の垢のように、細胞が剥がれ落ちて舌に白く溜まり腐敗したものです。口臭の原因となる細菌やタンパク質を多量に含んでおり、口臭の6割が舌苔から発生すると言われています。
*歯周病
舌苔の次に多い原因が歯周病です。歯周病の特徴である歯周ポケットには多量のプラークがこびりついています。プラークは多量のタンパク質と細菌の固まりです。プラークの中のタンパク質が歯周病原菌によって分解されることで、腐った玉ねぎのような臭いを発するメチルメルカプタンが大量に発生するのです。歯周病にかかっている方は強烈な口臭があり、まわりの人から嫌がられるほど強烈なものなんです。
口の中に細菌を増やすバイオフィルム
厚い舌苔や歯垢は、「バイオフィルム」と呼ばれる排水溝のヌメリのような状態になっており、細菌の温床となっています。簡単に洗い流すことはできず、殺菌・抗菌剤が効かないように細菌同士ががっちりと手を組んでいます。口の中にバイオフィルムとなって棲みつく細菌は、700種類にも達するといわれます。バイオフィルムの中の細菌が歯周病を引き起こし、口臭の原因となるのです。
*口以外の病気
感染による炎症が鼻やのどにあると、口の中に膿みが流れ込んで口臭の原因となります。扁桃腺炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などが該当します。逆流性食道でも、胃液が食道に逆流することによって口が臭うことがあります。肝機能低下、腎機能低下、糖尿病、悪性腫瘍など、全身の病気による代謝物が血液中に増えて息が臭うことがあります。
■口臭に気づいたら
*歯科の受診をおすすめするケース
鼻をつまんで口を閉じ、少し間を置いて鼻をつまんだまま口を開き、静かに息を吐いてみてください。出した息をかいでみて、不快な臭いがあれば口の中に原因があります。
口臭は、舌苔の増加や歯周病、むし歯などの口腔トラブルのサインかもしれません。歯科で治療するのが一番です。舌苔が多いときはブラシなどで取り除くというお手入れ方法もありますが、自分で行うと舌を傷つけてしまうこともあるので注意してください。歯科でクリーニングを行うのが安全で確実です。定期歯科検診は口臭予防という面でも効果があるんですよ。
*その他の医療機関の受診をおすすめするケース
口臭とともに鼻やのど、胃腸などの病気の症状があるときは、該当の科に相談しましょう。社会生活に差し支えるほど気になるのであれば、心療内科などに相談してみましょう。
■口臭の予防
口臭を防ぐには口の中の環境を整えておくことが大切です。特に舌苔や歯周病は強い交友の原因となります。舌苔をはびこらせず、歯周病を予防することが、口臭予防にも有効なのです。
それには毎日の歯みがきが一番効果があるのです。入れ歯の方はお手入れをきちんとしましょう。一時的な生理的口臭や、口の中の不衛生によるものは、口内をうるおしたり、歯みがきやデンタルリンス、マウスウォッシュなどで洗浄することでセルフケアできます。歯みがき剤は、口臭のもとになる細菌の除去が期待できるものがおすすめです。
歯口臭はコミュニケーションの上でコンプレックスの元となります。そればかりでなく、重大な病気のサインかもしれないのです。木更津きらら歯科では、口臭治療のカウンセリングは無料です。痛くないからとあなどらず、きちんと治療して元から断ちましょう!
詳しく読む →
24年11月21日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
予防歯科という言葉は耳にするものの、具体的にどのようなことを行うのか、またどのようなメリットがあるのか理解している方は少ないかもしれません。
予防歯科は、虫歯や歯周病といったトラブルが起こってから行う治療とは異なり、日常的にケアを行うことで問題を未然に防ぎ、健康な歯を維持するための分野です。
近年、歯科医療の現場では予防への意識が高まっており、これが新しい常識となりつつあります。
本記事では、予防歯科で行う具体的な内容やメリット・デメリットについて解説します。虫歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
予防歯科ってなに?
予防歯科とは、虫歯や歯周病などといった口腔内のトラブルを未然に防ぐために行われる歯科医療の分野です。歯や歯茎に痛みや違和感を覚えてから歯科医院を受診するという方が多いでしょう。
しかし、予防歯科はこのような症状が現れる前に定期的なケアを通じて、健康な状態を維持することを目指しています。
予防歯科でできること
予防歯科では、虫歯や歯周病を防ぎ健康な口腔環境を維持するために、さまざまなことが行われます。ここでは、予防歯科で行う主な内容をご紹介します。
口腔内の検査
はじめに口腔内の検査を行い、虫歯や歯周病になっていないかなどを確認します。目に見えない部分の異常を確認するためにレントゲン撮影を行う場合もあるでしょう。
また、専用の器具を使用して歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行具合も確認します。これにより早期の対応が可能になります。
スケーリング
スケーリングとは、歯に付着した歯石を除去する処置です。歯石とは、歯垢が硬くなったもので、自宅で行うブラッシングでは取り除くことができません。歯科医院では、専用の器具を使用して歯石を除去し、歯周病のリスクを軽減します。
PMTC
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が専用の器具やペーストを使用して行う歯のクリーニングのことです。PMTCでは、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを徹底的に除去します。
歯の表面が滑らかになり、汚れがつきにくくなるため、虫歯の予防につながります。
ブラッシング指導
予防歯科では、ブラッシング指導も行います。ブラッシング指導では、歯科衛生士が歯磨きをするときの癖や磨き残しが多い部分を確認したうえで、患者さん一人ひとりに合った歯磨きの仕方を指導します。
ご自身に合った歯磨きの仕方を学び、自宅で実践することで、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を効果的に除去できるでしょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケアアイテムの使い方の指導を受けることで、セルフケアの精度が向上します。
フッ素塗布
歯のクリーニング後にフッ素塗布を行うこともあります。フッ素には、歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。歯質が弱い方や子どもの虫歯予防に効果的です。
予防歯科の費用と頻度
予防歯科に通うにあたって、気になるのは費用と頻度ではないでしょうか。ここでは、予防歯科にかかる費用の目安と、通院の頻度について詳しく解説します。
予防歯科の費用
2020年の診療報酬改定によって、条件を満たせば予防歯科にも保険が適用されるようになりました。具体的には、虫歯や歯周病の重症化を防ぐことを目的として処置を行う場合には、保険が適用される場合があるのです。
保険が適用される予防歯科の費用は、3割負担で1回あたり3,000円〜5,000円程度です。虫歯や歯周病を予防し、歯の健康を維持するためには定期的に予防歯科に通う必要があり、その都度費用がかかります。
着色汚れを除去して見た目を改善したいなど、審美目的で予防歯科の処置を受ける場合は保険が適用されず、自由診療になります。予防歯科を自費診療で受ける場合の費用は、施術内容や歯科医院によって異なりますが、一般的には1回あたり5,000円〜2万円程度が目安です。
予防歯科に通う頻度
予防歯科に通う頻度は、お口の中の状態や虫歯・歯周病のリスクの度合いによって異なります。
口腔内に虫歯や歯周病などのトラブルがなく、しっかりセルフケアができている場合は、3ヶ月に1回の頻度で通院することが推奨されています。この頻度で予防歯科に通うことで、歯や歯茎の状態を良好に保ち、虫歯や歯周病の予防につなげることが可能です。
一方で、歯の質が弱い方や、虫歯・歯周病になるリスクが高い方、喫煙習慣がある方は、1〜2ヶ月に1回の頻度で通院することが推奨されます。
定期的に歯科医師によるチェックを受けることで、口腔内の小さな異常にも早期に気づきやすくなり、必要な処置を速やかに受けることができます。
予防歯科のメリットとデメリット
ここまで解説したように、予防歯科には虫歯や歯周病を予防できるというメリットがありますが、メリットはそれだけではありません。また、予防歯科にはデメリットも存在するため、メリットとデメリットの両方を理解したうえで予防歯科に取り組むことが大切です。
ここでは、予防歯科のメリットとデメリットについて解説します。
予防歯科のメリット
予防歯科のメリットは、以下のとおりです。
虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
予防歯科では、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルなケアが受けられます。ふだんの歯磨きですべての汚れを落とし切ることは難しく、歯周病の原因のひとつである歯石は歯磨きでは落とすことができません。
予防歯科では、専用の器具を使用して、普段のセルフケアでは取りきれない歯垢や歯石を除去するため、虫歯や歯周病の予防につながります。
歯の寿命を延ばすことができる
予防歯科を定期的に受けることで、虫歯や歯周病といった口腔内のトラブルを未然に防ぐことができ、結果として歯の寿命を延ばすことが可能です。健康な歯であることは、ただ食べ物を噛むだけではなく、食事を楽しむための大きな要素です。
さらに、天然の歯を長期間にわたって維持できれば、将来的に入れ歯やインプラントといった治療を受ける必要がないため、経済的な負担も軽減できるでしょう。
全身の健康維持に役立つ
歯と歯茎の健康は、口腔内にとどまらず全身の健康にも大きな影響を与えることがわかっています。例えば、歯周病菌が血流に乗って体内をめぐると、心臓病や糖尿病などの全身疾患を引き起こすリスクが高まります。
定期的に予防歯科に通い、虫歯や歯周病を予防できれば、これらの全身疾患を引き起こすリスクが低くなり、より健康的な生活を送るための助けとなります。
将来的な治療費を抑えることができる
予防歯科は定期的に通う必要があり、その都度費用が発生しますが、虫歯や歯周病を未然に防ぐことができれば、将来的にかかる治療費の負担を抑えることができます。
虫歯や歯周病が重度の状態にまで進行すると大掛かりな治療が必要になる場合があるでしょう。大掛かりな治療が必要になると、その分治療費は高額になります。
虫歯や歯周病がさらに進行すると、歯を失う可能性もあるでしょう。歯を失った場合には、入れ歯やブリッジ、インプラントで歯を補うのが一般的です。なかでも、インプラントは自費診療になるため、1本あたり30万円〜50万円程度かかる場合もあります。
定期的に予防歯科に通うためには費用はかかりますが、虫歯や歯周病の治療に比べると安く済むケースがほとんどです。
予防歯科のデメリット
予防歯科のデメリットは、以下のとおりです。
通院に時間と費用がかかる
虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を維持するためには定期的に予防歯科に通う必要があります。特に、仕事や育児などで忙しく、なかなか歯科医院に通えないという方にとってはデメリットといえるでしょう。
また、通院するたびに費用がかかります。通院の頻度や内容によっては経済的な負担が増えることもあるでしょう。
知覚過敏の症状が現れる可能性がある
予防歯科において、スケーリングや歯のクリーニングを行うと、知覚過敏の症状が現れることがあります。これは、歯石や歯垢が除去されることで歯の表面が敏感になるためです。
ただし、知覚過敏の症状は一時的で、数日から数週間で改善するケースがほとんどです。
まとめ
予防歯科は、虫歯や歯周病といった口腔トラブルを未然に防ぎ、健康な歯を長く保つことを目指す重要な取り組みです。予防歯科では虫歯や歯周病を予防するために、スケーリングや歯の専門的なクリーニング、フッ素塗布などを行います。
虫歯や歯周病を予防できれば、将来的な治療費の負担も軽減でき、全身の健康維持にもつながります。
一方で、予防歯科には定期的な通院の手間や費用がかかること、一時的に知覚過敏の症状が現れる可能性があるなどといったデメリットも存在します。
メリットとデメリットを十分に理解し、ご自身に合った予防ケアを取り入れることで、生涯にわたって健康な歯を守ることができるでしょう。
予防歯科を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年11月14日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯の詰め物や被せ物に使われるセラミックは、本物の歯のような白さやツヤがあります。自然な仕上がりになることから多くの方に選ばれています。
ただし、セラミックにはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴や費用が異なります。
今回は、歯のセラミックの種類ごとの特徴や目安、選ぶときのポイントを解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
歯のセラミック治療とは
歯のセラミック治療とは、虫歯治療や外傷などで欠損した部分を、セラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で補う治療です。セラミックは陶器と同じ白い素材で、審美性と身体への親和性が高いのが特徴です。
保険治療の銀歯は費用を抑えることができますが、見た目が気になるという方も多いでしょう。また、銀歯は長期間使用していると溶け出して変形することがあります。これによって、天然の歯との間に隙間ができると、虫歯が再発するリスクが高まります。
一方で、セラミックは本物の歯のような色やツヤを再現できるため、治療跡が気になりにくいです。経年による変形も起こりにくいため、虫歯が再発するリスクも低いというメリットがあります。
歯のセラミックの種類
歯のセラミックには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。治療箇所や審美性、耐久性などが異なるため、種類ごとの特徴について知っておきましょう。
オールセラミック
セラミック素材のみで作られたオールセラミックは、審美性が高いのが特徴です。本物の歯のような透明感やツヤを出すことができ、色調も周りの歯に馴染むように調整できます。非常に美しい仕上がりになるため、前歯など見えやすい部分の治療に選ばれることが多いです。
また、経年劣化による変形や変色が起こりにくいので、長く使用できるでしょう。表面がツルツルしているので汚れがつきにくく、虫歯になりにくいのもメリットといえます。
ただし、陶器素材なので強い衝撃を受けると、破損する恐れがあるので注意が必要です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜ合わせた素材です。プラスチックを混ぜているため、他のセラミックよりも治療費を抑えられるという特徴があります。また、セラミックよりも柔らかいため、噛み合う歯を傷付けにくいです。
ただし、ほかの素材よりも耐久性が劣るため、変色や擦り減りが早く起こる可能性があります。
e-max(イーマックス)
e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分として作られた素材です。ガラスのような透明感があり、セラミックのなかでも高い審美性を誇ります。耐久性が高く、汚れも付着しにくいため、虫歯のリスクを軽減しながら長期的に使用できる可能性があります。
一方で耐久性は高いですが、強い衝撃を受けると破損する可能性があります。また、透明感が高いので土台の色が透けやすく、金属の土台や歯の色が変色している場合は見た目が悪くなる可能性があるでしょう。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアを使用しており、セラミックのなかで最も強度が高い素材です。そのため、奥歯などの強い力が加わる箇所にも使用できます。
経年劣化や変形が起こりにくく、汚れが付きにくいというメリットはありますが、オールセラミックに比べると審美性に劣ります。
メタルボンド
メタルボンドは内側のフレームに金属を使用し、外側にセラミックを使用した被せ物です。内側が金属なので強度が高いです。そのため、噛み合わせの力が強い箇所にも使用できます。
一方で、金属を使用しているため、金属アレルギーの症状が現れたり歯茎が変色したりするリスクがあります。また、外側はセラミックですが、他のセラミックに比べると透明度は劣ります。
歯のセラミックの種類ごとの費用目安
歯のセラミックは種類ごとに費用が異なり、相場は以下のようになります。
<歯のセラミックの種類ごとの費用目安>
|
インレー(詰め物) |
クラウン(被せ物) |
オールセラミック |
6万〜8万円程度 |
8万〜22万円程度 |
ハイブリッドセラミック |
3万〜4万円程度 |
4万〜8万円程度 |
e-max |
4万〜6万円程度 |
7万〜10万円程度 |
ジルコニアセラミック |
4万〜6万円程度 |
10万〜20万円程度 |
メタルボンド |
― |
8万〜15万円程度 |
銀歯に比べるとセラミックが高くなる理由は、保険適用外の治療だからです。保険が適用されるのは、ケガや病気を治すことを目的とした最低限の治療に限られます。
しかし、セラミックは歯の審美性を高めることが目的になるため、保険は適用されません。自由診療の場合は歯科医院ごとに値段を自由に設定できるため、歯科医院によってセラミック歯の費用は異なります。
治療を受ける場合は複数の歯科医院の値段を比較し、検討すると良いでしょう。
歯のセラミックの種類を選ぶときのポイント
歯のセラミックには複数の種類があるため、どのセラミック歯にすべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、歯のセラミックの種類を選ぶときのポイントについて解説します。
治療する箇所
治療する箇所によって選ぶべき素材が異なります。例えば、奥歯を治療する場合であれば、強度が高いジルコニアセラミックやメタルボンドを選択される方が多いです。
奥歯は強く噛み締めることが多く、目立ちにくい部分にあるため、審美性よりも強度の高さを重要視される方が多い傾向にあります。
一方で、口をあけたときに目立ちやすい前歯には、オールセラミックやe-maxなどの審美性の高い素材を選択する方が多いです。
生活習慣や癖
生活習慣や癖を考慮して素材を選ぶことも大切です。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には、ジルコニアセラミックなどの強度が高い素材が選択される傾向があります。
オールセラミックなど審美性の高い素材を選ぶと破損するリスクがあるため、審美性を求める場合は歯ぎしりや食いしばりなどの癖を改善する必要があるでしょう。
また、スポーツなどで繰り返し前歯を破損している場合は、審美性も大切ですが、強度の高いものを選んでも良いかもしれません。
審美性
同じセラミックでも、種類によって透明度やツヤ、色調が異なります。審美性の高いものを希望する場合であれば、オールセラミックやe-maxが選択肢になるでしょう。本物の歯のような透明感やツヤを出すことができ、色調も周りの歯に馴染むように細かく調整できます。
どれほどの審美性を求めるかによって選ぶ素材が変わってくるため、どのような仕上がりにしたいのか事前に歯科医師へ話しておくことが大切です。
費用
セラミックの費用は種類ごとに異なるため、ご自身の予算に合った範囲内の素材を選ぶことも大切です。できるだけ費用を抑えたい場合、ハイブリッドセラミックを選択される方が多いです。
歯科医師に相談する際、予算について事前に話しておくことで、予算内の素材を提案してもらえます。
歯科医院
セラミック治療を受ける際には、セラミックの種類だけではなく歯科医院選びも大事なポイントです。歯科医院ごとに取り扱うセラミックの種類は異なり、全ての種類が揃っているとは限りません。
事前にホームページなどで取り扱うセラミックの種類を確認しておくことを推奨します。
また、セラミック治療は歯科医師の技術が求められるため、経験豊富な歯科医師が在籍する歯科医院を選びましょう。質の高い治療には最新の設備も欠かせないため、設備が整っている歯科医院であることも大切な条件のひとつです。
まとめ
歯のセラミックには、オールセラミックやジルコニアセラミックなど複数の種類があります。審美性や強度、費用などがそれぞれ異なるため、ご自身の希望や治療箇所に合った素材を選ぶことが大切です。
どのような素材を選ぶべきかは、カウンセリングでしっかり歯科医師と相談しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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24年11月07日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯の黄ばみや着色が気になるときは、ホワイトニングを行うことで改善を期待できます。ホワイトニングには大きく分けて、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。
このうちオフィスホワイトニングとは、どのような方法なのか気になっている方がいるのではないでしょうか。ほかのホワイトニング方法との違いや、費用についても気になるところでしょう。
今回は、オフィスホワイトニングとはどのようなホワイトニング方法か詳しく解説します。メリットやデメリット、ほかの種類との違い、費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行われるホワイトニングです。施術は資格を持った歯科医師や歯科衛生士が行います。
歯を短時間で白くできるのがオフィスホワイトニングの特徴です。そのため、結婚式などのイベントに合わせて短期間で歯を美しくしたい方に選ばれています。
施術の流れとしては、まず口内のチェックとカウンセリングを行います。カウンセリングでは歯に関する現在の悩みや、どれくらい歯を白くしたいかといった希望を伝えます。
施術前は歯の表面をクリーニングし、汚れや着色を除去します。その後、歯茎に保護剤を塗布してホワイトニング剤がつかないようにします。そして、専用のホワイトニングジェルを歯に塗布し、特殊な光やレーザーを当てて薬剤を活性化させることで漂白を進めます。
最後にジェルを除去し、どれだけ白くなったかを確認します。治療時間は30分~1時間半くらいです。
オフィスホワイトニングと他の種類との違い
ホワイトニングの種類にはオフィスホワイトニングのほかにも、ホームホワイトニングとデュアルホワイトニングがあります。ここでは、オフィスホワイトニングと他の種類との違いについて解説します。
ホームホワイトニングとの違い
オフィスホワイトニングとよく比較されるのがホームホワイトニングです。この2つは使用する薬剤や施術場所、効果の現れ方が大きく異なります。
ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で作成した専用のマウスピースに低濃度のホワイトニング剤を塗布し、一定時間装着します。装着時間は2時間くらいです。
自分のペースで進められる点はホームホワイトニングのメリットといえます。自宅で好きな時間にできるため、仕事や家事などが忙しく、なかなか時間が取れない方に選ばれています。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの大きな違いは、効果が現れるまでのスピードです。オフィスホワイトニングは、歯科医院で医療用の機器や高濃度の薬剤を使用して行われるため、1回の施術で効果を実感できる場合もあります。
一方、ホームホワイトニングは時間をかけて少しずつ歯を白くしていくものなので、オフィスホワイトニングほどの即効性はありません。費用に関しては、オフィスホワイトニングのほうがホームホワイトニングよりも高額になる傾向があります。
デュアルホワイトニングとの違い
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。まず歯科医院でホワイトニングを行い、歯を白くします。その後、自宅でホワイトニングを続けることで、白さを持続させることができます。
オフィスホワイトニングとデュアルホワイトニングの違いは、白さの持続期間にあります。オフィスホワイトニングは短期間で効果が得られる反面、その後のケアを怠ると色戻りのリスクがあります。
一方、デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングを併用することで、色戻りのリスクを抑えて白さを長持ちさせられます。費用に関しては、デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも高額になるのが一般的です。
オフィスホワイトニングのメリット
オフィスホワイトニングのメリットを確認しましょう。
1回の施術で効果を感じられる場合がある
オフィスホワイトニングの特徴は1回の施術で効果を実感できる場合がある点です。この即効性は、医療機関でのみ使用が許可されている高濃度の漂白剤と、特殊な光照射システムを組み合わせることで実現します。
オフィスホワイトニングでは、歯の内部まで作用する薬剤を使用することで、歯そのものの色調を改善できます。
歯科医院で施術を受けられる
歯科医院で施術を受けられる点は、特に安全性の面で大きなメリットです。施術は歯科医師や歯科衛生士が行うため、薬剤の塗布のムラも起こりにくく、均一な仕上がりを期待できます。
ホワイトニングでは、人によって歯がしみるなどの症状が出ることがあります。オフィスホワイトニングの場合は歯科医院で施術を行うため、そのような症状が現れても適切に対処してもらえます。
口腔内環境の改善につながる
オフィスホワイトニングでは、施術の前段階として、必ず口腔内の検査を行います。このとき、自覚症状のない初期段階の虫歯や歯周病などが発見されることもあります。早期に発見できれば、大掛かりな治療が必要になる前に処置を受けることができます。
また、必要に応じて歯石除去や専門的なクリーニングが行われるので、歯周病の予防にもつながります。歯の表面を清潔に保つことで、プラークが付着しにくくなり、口腔内の細菌数も減少します。
オフィスホワイトニングは、多くの場合、審美性向上のために行われますが、同時に口腔内環境の改善による健康面でのメリットも得られるのです。
オフィスホワイトニングのデメリット
オフィスホワイトニングのデメリットについて確認しましょう。
通院が必要になる
オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を行う方法です。通院して施術を受けなければならない点は、特に忙しい方にとっては負担になるでしょう。
ただし、1回の施術時間は30分〜1時間半程度と決して長くはありません。そのため、スケジュールの調整はそこまで難しくはないでしょう。
理想的な白い歯を手に入れるまで施術を複数回受ける必要がありますが、どうしてもスケジュールの調整が難しい場合は、ホームホワイトニングが選択肢になります。
色戻りのリスクがある
オフィスホワイトニングは即効性が高いですが、その一方で色戻りも早いです。色戻りとは、ホワイトニング後の歯の色が徐々に元の色調に戻っていくことをいいます。
色戻りには個人差があり、生活習慣が影響します。コーヒー・赤ワインなどの色の濃い飲み物をよく口にする方や喫煙習慣がある方は、色戻りのリスクが高いといえます。
色戻りを防ぐためには、少なくともホワイトニング後の数日間は着色しやすい飲食物は避けたり、喫煙を控えたりする必要があります。日常的なケアを徹底し、定期的にメンテナンスを受けることで、色戻りのリスクを軽減できます。
オフィスホワイトニングの費用
オフィスホワイトニングの費用は歯科医院によって異なりますが、1回あたり2万円〜5万円程度です。施術を複数回受けると、総額で4万〜20万円以上かかるでしょう。
実際の費用は、歯科医院の料金プランや治療前の歯の状態、目標とする白さの度合い、治療回数などによって変動します。
なお、ホワイトニングには保険が適用されません。健康保険は病気やケガの治療に対して適用されます。
オフィスホワイトニングをはじめとするホワイトニングは、歯の色を改善する美容目的の治療であり、健康上の問題を解決するものではないと考えられています。そのため、保険適用の対象にはならないのです。
オフィスホワイトニングの頻度
オフィスホワイトニングの適切な頻度や、何回で白くなるかは気になるところです。オフィスホワイトニングは1回の施術で目に見える効果が現れることがあります。
ただし、効果を実感できるまでにかかる回数には個人差があります。歯の状態や着色の程度、体質によっても効果の現れ方は異なります。
多くの場合、2回〜4回ほど施術を受けることで満足のいく白さになると考えられています。施術を複数回受ければ、歯の白さを定着させながら、段階的に白くしていくことができます。1回目の施術後の歯の反応を見て、2回目以降の施術について検討することもできます。
オフィスホワイトニングを複数回受ける場合は、一般的に1〜2週間ほど間隔を空けることが推奨されています。1〜2週間ほど間隔を空けることで、歯や歯茎を十分に回復させ、次に施術を受ける準備が整います。
なお、オフィスホワイトニングの効果は3か月〜6か月ほど持続するといわれています。そのため、オフィスホワイトニングで理想的な白さになったあと、色戻りを防ぎ、白さを維持するためには、3か月に1回の頻度でホワイトニングを受けることが推奨されています。
まとめ
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行われるホワイトニングです。自宅で行うホームホワイトニングもありますが、自分で薬剤を扱うことに不安を感じる方や、やるからにはしっかり効果を得たい方にオフィスホワイトニングが選ばれています。
オフィスホワイトニングをする前には歯科医師が検査や診断を行うので、虫歯や歯周病といった歯の色以外のお口のトラブルを改善するきっかけにもなります。ホワイトニングの前に専門的なクリーニングを受けることもできます。
費用や施術の進め方は歯科医院によって異なるので、事前によく確認しましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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24年10月31日
歯周病は歯ぐきやその周辺など、歯を支えている組織の病気。自覚症状がないまま進行し、放っておくと歯を支える骨が溶けて歯が抜けたり、全身に関わる重大な病気を引き起こします。日本人の成人の8割は歯周病を抱えていると言われています。でも初期のうちに気づけば、治療することができるんですよ。まずはチェックからしてみましょう!
■歯周病チェック
自分が歯周病かどうかチェックしてみましょう。口の中がねばつく、冷たいものを飲むと歯にしみるといった感覚があったらもしかしたら歯周病かもしれません。歯がぐらぐらして噛みにくい、歯ぐきをおすと膿がでるという症状はかなり進行している可能性があります。
歯周病は痛みがほとんどないのでセルフチェックを使って早めに気づくことと、歯科での定期的なチェックが大切です。気になることがあればすぐ歯科で相談してください。初期段階であればきちんと治すことができます。
■歯周病の重大な影響
歯周病チェックではだいじょうぶそうでしたか? 歯周病は痛みを感じないので気づきにくいのですが、歯を失う原因の第1位であるばかりでなく、全身の健康に影響を及ぼす点が大問題なのです。
*心臓疾患・脳血管疾患
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。歯周病原因菌は血管内にプラークをつくり血液の通り道はふさいでしまいます。
*脳梗塞
脳の結果にプラークがつまることを想像してください。歯周病の人はそうでない人の3倍近くも脳梗塞のリスクが高いのです。
*糖尿病
歯周病と糖尿病は相互に影響し合っていることがわかってきました。歯周病になると糖尿病の症状は悪化し、歯周病治療で糖尿病が改善することが明らかになっています。
*低体重児・早産
年をとり飲み込む機能が衰えてくると、むせこんだときに細菌が肺に到達したり、ご自分の唾液でさえ誤嚥することがあります。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると考えられています。誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。
*誤嚥性肺炎
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。歯周病原因菌は血管内にプラークをつくり血液の通り道はふさいでしまいます。
*アルツハイマー病
アルツハイマー型認知症の予防に口腔ケアはとても重要です。認知症の原因として70%を占めるアルツハイマー病は、脳の神経細胞が減少したり、脳全体が委縮したり、脳の神経が糸くずがもつれるような変化を起こしたりする病気です。脳に「老人斑」というシミが広がるのが特徴です。この老人斑が、歯周病原因菌から作られるということが明らかになりました。
■歯周病の原因
歯周病にはかからないことが一番です。かかってしまったら早めに治療しなければならないことをおわかりいただけたでしょうか。歯周病歯周病は、歯周病原因菌が出す毒素によって歯ぐきに炎症が起き、歯を支えている歯周組織が破壊されていく病気です。歯周病原因菌は、酸素の少ないところを好むため、歯と歯ぐきのすきま、「歯周ポケット」の奥に巣を作り増殖します。歯周病はこの「歯周ポケット」から進行するため、「歯周ポケット」をきれいに保っておくことが何より大切です。
■歯周病を予防するには?
歯周病の1番の原因は歯の周囲についたプラークという細菌のかたまり。歯周病を予防するためにはプラークを取ればいいのです。プラークをとりのぞくために大切なのは毎日の歯みがきなのですが、日本人はほとんどの人が毎日歯を磨いているのです。しかも8割近くの人は1日2回歯を磨いています。それにも関わらず、成人の8割が歯周病にかかっています。ということは、正しく歯をみがくことができておらず、プラークが十分に取り除けていないということなんです。
■歯周病予防に効果的なセルフケア
*歯ブラシでブラッシング
脳の結果にプラークがつまることを想像してください。歯周病の人はそうでない人の3倍近くも脳梗塞のリスクが高いのです。
歯ブラシに加えて使っていただきたいものがあります。歯間ブラシとデンタルフロスです。歯間ブラシやデンタルフロスを使うと、効果的にプラークをとることができます。
*歯間ブラシ
歯間ブラシは歯の間だけでなく歯の根元と歯ぐきの間にもプラークがくっついていると意識してプラークをおそうじしましょう。
*デンタルフロス
デンタルフロスは歯の根元と歯ぐきの間までしっかり入れるのがポイントです。
定期検診で木更津きらら歯科にご来院の際に、ご相談ください。患者さまのお口の状態や、必要な補助器具についてお教えいたします!
■歯みがきのタイミング
毎食後の3回と、寝る前の1回がベストです。どうしても4回もできないという方でも、寝る前の歯みがきには特に重点を置いてください。プラークは就寝中に増えていくので、寝る前に食べかすを取り除いておくのが一番重要なのです。
■歯周病の検査
歯周病の治療でまず重要なのは、プローピング検査。プローブという器具を歯と歯肉の間の溝に挿入してポケットの深さを測ります。健康な歯肉では3mmよりも浅いのですが、これより深いと歯周ポケットと呼ばれ、歯周病が進行していると判断します。またプラークが溜まって歯肉に炎症が起きているとプローブでこすっただけでも出血が起きます。出血の様子で歯肉の中の炎症の程度が分かります。
他にも歯がどれくらいグラグラするかを調べる動揺度検査、赤い染色液を歯と歯肉の境目塗ってどれくらいのプラークがついているかを調べるプラーク付着率検査、そしてX線検査といった検査をして総合的に判断します。
■歯周病の治療
歯周病の治療には大きく分けて4つのステージがあります。
*歯周基本治療
まず大切なのは正しいセルフケアを行っていただくこと。患者さまにあった歯ブラシや歯間ブラシ、患者さまの歯並びにあった歯みがき方法をご紹介します。そしてプラークや歯石を専門の道具で取り除くスケーリングルートプレーニングを行います。プラークのたまりやすい詰め物や被せものを整えることもあります。初期の歯周病は、基本治療で改善することが多いのです。
*歯周外科治療
セルフケアや器具でのクリーニングといった基本治療では対応できないほど進行してしまったら、歯肉を切開してでも歯周ポケットの中をおそうじします。腫れてしまった歯ぐきをメスやレーザーで切除する外科手術が必要なこともあります。麻酔をかけて行います。ここまで重症になったら患者さまの心身のご負担が大きくなります。早く気づいて初期のうちに治してしまいたいものです!
*口腔機能回復治療
噛み合わせや歯並びの修正などを行います。歯周病によって失われた歯を補い、お口の機能をとりもどします。ブリッジ、部分入れ歯、インプラントなどが考えられます。
*歯周病治療の終わりは歯周病予防のはじまりです
治療が終わったとき、生活習慣は変わりましたか? 正しい歯みがきや歯科定期検診の習慣が生活の中に定着したでしょうか。治療の終わりは予防の始まりです。早めに気づけば初期のうちに進行を食い止めることもできます。
歯周病は、おなかの赤ちゃんから心臓・血管、糖尿病、認知症にまで影響があるという人類最大の感染症です。そんな恐ろしい病気に、8割もの人が感染しているというのも驚きですよね。木更津きらら歯科は、お口の健康を通して皆様の健康を守るために尽力していきます!
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24年10月24日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
審美歯科ときくと、どのようなイメージを抱くでしょうか。美容整形のようなものをイメージする方もいれば、全くイメージがつかないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、審美歯科とはどのようなものか解説します。審美歯科でできることや費用、審美歯科のメリット・デメリットについても解説しますので、口元のお悩みを改善したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
審美歯科とは
審美歯科とは、歯を健康にすることだけでなく、口元や歯の美しさに重点を置いた歯科治療のことです。単にお口のトラブルを改善するだけでなく、歯並びや歯の形、色などの見た目の部分も整えたいという方に選ばれています。
一般歯科との違い
一般歯科では、虫歯や歯周病の治療のような、口腔内の健康を維持するための治療を行います。あくまでも歯や口腔内の機能を回復することが重視されるため、見た目の美しさに特化した治療は行われません。
審美歯科の効果
審美歯科を受診するか検討している方のなかには「歯並びが気になって口をあけて笑えない」「口元にコンプレックスがあり、人との会話が億劫」と感じている方もいるかもしれません。特に、口元は人目につきやすいため、一度気になると周囲とのコミュニケーションにも影響が出る部分でもあります。
審美歯科では、そのような悩みを改善することにより、自信をもって笑えるようになったり会話ができるようになったりする効果が期待できます。
審美歯科では何ができるのか
では、審美歯科では具体的にどのような治療が受けられるのでしょうか。ここからは、審美歯科で受けられる主な治療の内容について解説します。なお、歯科医院によって取り扱っている治療は異なりますので、詳しくは歯科医院のホームページなどで確認してください。
ホワイトニング
ホワイトニングとは、特殊な薬剤を用いて歯の表面に付着した着色汚れなどを取り除き、歯を白くする治療のことです。コーヒーや紅茶、たばこなどによって付着した着色汚れなどを取り除くことで理想の白さを手に入れることができます。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと歯科医院で処方された薬剤や道具を使用して自宅で行うホームホワイトニングがあります。それぞれ特徴や効果の持続期間などが異なるため、自分に合った方法を選択します。
なお、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う、デュアルホワイトニングという方法もあります。
セラミック治療
セラミック治療とは、天然の歯に近い白さや透明感をもつセラミック素材を使用した治療のことです。セラミックは主に、虫歯治療後の詰め物や被せ物として使用され、見た目の美しさを重視する方に選ばれています。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を削って薄いセラミックの板を貼り付ける治療のことです。軽度の歯並びの乱れや歯の色素沈着などを改善する際に選択されます。歯をごくわずかに削ってセラミックの板を貼り付けることで、より自然な見た目が手に入ります。
また、矯正治療とは異なり、歯に力をかけて歯を動かすことはしないため、短期間で治療が完了することも特徴のひとつです。
矯正治療
矯正治療は一般歯科や矯正歯科でも行われている治療ですが、審美歯科では目立たない方法で歯並びを整えることに重点が置かれます。例えば、透明なマウスピースを用いたマウスピース矯正や歯の裏側にブラケットやワイヤーなどの器具を装着する裏側矯正などです。
矯正装置の見た目が気になって矯正に踏み切れないという方に選ばれています。
ガムピーリング
ガムピーリングとは、歯ぐきの色を改善するための治療のことです。歯の黒ずみや色素沈着を取り除き、健康的なピンク色の歯ぐきを手に入れることができます。
ガムピーリングはレーザーや特殊な薬剤を用いて行われますが、痛みが少なく、短時間で効果を実感できるのが特徴です。
ティースジュエリー
ティースジュエリーとは、歯に小さな宝石やクリスタルなどを接着するものです。個性を出したい方やユニークな見た目を手に入れたい方に選ばれています。ティースジュエリーは歯を削ることなく装着でき、簡単に取り外すことも可能です。
審美歯科の費用
審美歯科で行われる治療は、基本的に保険適用外となります。保険制度はあくまで病気やケガの治療に対して適用されるものであり、審美性を高める治療は保険適用外となるのです。以下に、費用の目安をまとめました。
<審美歯科の費用の目安>
治療方法 |
費用 |
ホワイトニング |
・オフィスホワイトニング:2万円〜7万円程度
・ホームホワイトニング:2万円〜5万円程度
・デュアルホワイトニング:5万円〜8万円程度 |
セラミック治療 |
・詰め物:4万円〜8万円程度
・被せ物:8万円〜18万円程度 |
ラミネートベニア |
7万円〜18万円程度 |
矯正治療 |
60万円〜150万円程度 |
ガムピーリング |
5,000円〜1万5,000円程度 |
ティースジュエリー |
6,000円〜2万円程度 |
審美歯科での治療は自由診療となるため、歯科医院によって料金の設定は異なります。そのため、治療受ける際は治療内容や費用を比較検討したうえで選ぶとよいでしょう。
審美歯科のメリット・デメリット
審美歯科は見た目のコンプレックスの改善が期待できる分野ではありますが、当然ながらメリットだけでなくデメリットも存在します。ここでは、審美歯科のメリット・デメリットについて解説します。
審美歯科のメリット
審美歯科のメリットは、以下の通りです。
見た目を改善できる
審美歯科の最大のメリットは、見た目を改善できることでしょう。歯並びや形、色などを整えることにより、より理想に近い笑顔を手に入れることができます。
患者さんのなかには「今さら歯並びを整える意味はあるのか?」「歯にお金をかける必要はあるのか?」などと考え、審美歯科治療を躊躇している方もいるかもしれません。
しかし、見た目にコンプレックスを抱いて毎日ストレスを抱えながら過ごすのはつらいことです。審美歯科の治療は豊富ですので、まずはお気軽にご相談ください。
自信が持てるようになる
歯や口元は人目につきやすい部分ですので、見た目を改善することによりコンプレックスを解消できます。その結果、人前でも歯を見せて笑えるようになったり会話を楽しめるようになったりするでしょう。
口腔内の健康維持に役立つ
審美歯科の治療によって歯の形状や位置を改善することにより、口腔ケアがしやすくなることが考えられます。また、理想の美しい歯や歯並びを手に入れることで、その美しさを維持していきたいと考える方は多いでしょう。
その結果、口腔ケアのモチベーションが維持しやすく、虫歯や歯周病の予防にも繋がるのです。
審美歯科のデメリット
審美歯科のデメリットは、以下の通りです。
費用が高くなる
審美歯科の治療は保険適用外となります。そのため、治療費が高額になる点については理解しておく必要があるでしょう。
なかでも、セラミック治療やラミネートベニア、矯正治療などは特に高額となります。歯科医院によっても料金設定が異なりますので、複数の歯科医院で見積りを取り、比較検討するとよいでしょう。
定期的なメンテナンスが必要
審美歯科の治療は、一度行ったら終了というものではありません。治療によって手に入れた見た目を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。
例えば、セラミック治療で美しい歯を手に入れても毎日の口腔ケアを怠ると、二次虫歯を引き起こすことが考えられるでしょう。このような変化は患者さん自身では気づきにくいため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。
効果が半永久的ではない
審美歯科の治療で得られた効果は半永久的なものではありません。例えば、ホワイトニングをしても、時間が経つと元の色に戻ります。白さを維持するためには定期的に処置を受け続ける必要があるのです。
そのため、将来的にかかる費用も考慮したうえで治療を受けるかどうか決定することが大切です。
健康な天然歯にダメージを与えることがある
審美歯科の治療では、健康な天然歯を削ることがあります。例えば、ラミネートベニアでは歯の表面を削ってセラミックを貼り付けます。そのため、健康な歯にあえて手を加えなければならない点はデメリットといえるでしょう。
一度削った歯を元に戻すことはできませんので、治療を受ける際には歯を削ることによるリスクや影響について理解したうえで選択することが重要です。
まとめ
審美歯科とは、歯の健康や機能を維持するだけでなく、見た目の美しさに特化した治療を行う分野です。見た目のコンプレックスを解消することにより、自然に笑えるようになったり会話が楽しめるようになったりする効果が期待できます。
治療内容は、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療など多岐にわたりますので、自分に合った方法を選択するとよいでしょう。なお、治療を受ける際には費用やリスク、寿命などを確認することも大切です。
審美歯科治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、
無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年10月22日
木更津きらら歯科では、高精度手術用顕微鏡、歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。お口の中を顕微鏡で見ると、治療にどんな効果があるのでしょうか。
■マイクロスコープの仕組み
歯科用マイクロスコープは、一言で言えば、お口の中を拡大する顕微鏡です。その原理は、遠い星を眺める望遠鏡や、微細な生物の在りようを観察する顕微鏡と同じです。対象の像を対物レンズで拡大し、目に接する接眼レンズでピントがあうように調整することで、対象の像を観察できるようになるというものです。
一般の生物顕微鏡などと異なる大きな特徴は、デジタルカメラを搭載し、医師やスタッフ、患者さまがデジタル映像を共有できる点です。マイクロスコープを導入することにより、歯科治療の精度は格段にあがり、精密な治療を提供できるようになりました。
■歯科治療におけるマイクロスコープの効果
では歯科用マイクロスコープが歯科治療においてどんな効果をあげるのか見ていきましょう。
*患部の拡大
医師がルーペで患部を見たときの限界は、3cm程度の視野なのですが、マイクロスコープでは9㎜の範囲を拡大してみることができます。歯科用マイクロスコープは、患部を3倍から30倍程度にまで拡大することが可能なのです。暗くて狭いお口の中を、優れた医療用レンズと歯の根っこの奥まで照らすライティングシステムで精密にはっきりと確認することができます。
歯はとても小さなおからだの一部分です。繊細な判断と技術が求められる現代の歯科治療においては、マイクロスコープのもたらす視野は診断と施術において重要な役割を担ってくれるのです。
*ライティングシステム
出典:ペントロン ジャパン株式会社
医院内の照明だけでは、狭いお口の中をはっきり見ることはできません。マイクロスコープは対物レンズ軸に近接した位置に設定されたLED照明で、根管内部まで十分に照射することができます。拡大したところを明るくし、詳細まではっきりとつぶさに観察することができます。
*記録性
一般的な生物顕微鏡と異なるマイクロスコープの特徴は、デジタルカメラを搭載しているという点です。本体内にカメラを内蔵し、口腔内の組織や治療を外部モニター等に映し出すことができます。医師の治療に役立つだけでなく、患者さまと症状を共有し治療計画を深くご理解いただくこと、医療スタッフとの情報共有にも効果を発揮します。
■歯科用マイクロスコープが活躍する場面
狭くて暗いお口の中を明るく照射し、歯の根っこの奥深くまで詳細にみせてくれる歯科用マイクロスコープ。ではどんな場面でその威力を発揮するのでしょうか。
*根管治療
歯の根っこに膿がたまり、そのせいで歯ぐきが腫れている状態は、かなりむし歯が進行してしまっています。根管治療とは、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させようとするわけです。
ところが歯根の形状は様々です。前歯と奥歯では歯根の形状も異なります。奥歯にいくほど、直接目視することが難しいのはご想像いただけますよね。歯肉の奥深く、歯の根っこのほうまで、マイクロスコープで明るく照射し、30倍近くまで拡大された映像を確認することで、膿の原因(感染源)を洗浄・除去する確度が格段にあがります。
*神経を保存する治療
むし歯が神経の近くまで進んでいる場合、ぎりぎりで神経を残す治療を選択できることがあります。マイクロスコープを用いた診断では、このぎりぎりのところを見極めることができます。もちろん、医師に高い技術が求められるのは言うまでもありません。
*むし歯部分をとりのぞく
むし歯治療の基本のひとつとして、まずむし歯の部分を取り去り、詰め物をする治療法があります。この治療法ではむし歯になった部分を可能な限り除去することが重要なのですが、同時に、歯の健康な部分は極力削ることのないように細心の注意を払わなければなりません。そんな場面こそマイクロスコープが威力を発揮するときです。むし歯部分のとりのこしはほぼなくなるといってもいいでしょう。歯と歯の間の小さなむし歯、奥歯のむし歯も見逃すことがありません。
*詰め物や型取りの精度が向上する
むし歯部分をとりのぞいたら詰め物をすることになります。被せものや詰め物と歯に、わずかな段差があると、そこから細菌がはいってむし歯が再発することも多いのです。細部まで歯を整えることにも、マイクロスコープは活躍します。型取りでも精度が格段に向上します。
*歯周病治療
歯周病治療の基本は、深くなってしまった歯周ポケットに器具をいれて、徹底的におそうじすること。歯周ポケットの中に蓄積されたプラークや歯石を観察し、肉眼では見えなかった感染源をとりのぞきます。
*微細な異常を発見する
レントゲンでもわからないような微細な亀裂が歯の痛みの原因となることがあります。歯は、むし歯でなくても、硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの習慣によってひびがはいってしまうこともあるんですね。肉眼で見て原因が特定できない場合、マイクロスコープで観察することを選択する場合があります。
*インプラント治療
インプラント治療は、おからだの中に人工の骨を埋め込むという繊細な技術を必要とする手術を伴います。インプラントを埋め込む顎の骨の周辺には、重要な血管や神経が走っています。これらの組織を傷つけることなく、手術を安全におからだのダメージを最小限にして成功させるためには、インプラントを入れる位置を規定し、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとしなければなりません。マイクロスコープから得ることのできる精密な情報は、高度なインプラント手術の成功のために貢献します。
*歯科医師の治療パフォーマンスの向上
実はマイクロスコープは歯科医師のパフォーマンスの向上にも役立ちます。モニター上で患部を観察することができるという特徴は、医師が正しい座位の姿勢を保つことができるという面もあるのです。繊細で高度な技術と、時により長時間にわたる集中力が求められる治療において、マイクロスコープは患者さまのために医師をサポートしてくれるのです。
■マイクロスコープの活用が適するケース
現代の歯科治療において、マイクロスコープは重要な役割を担っています。素晴らしいことづくめの機器なのですが、ちょっと奇妙な特徴もあります。それは、こうしたほうがいい・・・ という点が見えすぎてしまい、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあるんです。一部保険適用できるケースもございますので、適切に、必要に応じて、より高い精度での診療を選択していきましょう。
マイクロスコープを導入している歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。木更津きらら歯科では、高度な技術と豊富な経験をもつ医師・スタッフと、優れた設備の両面から、難易度の高い診断や治療に対応しています。あなたとご家族のお口の健康のために、頼りにしていただけたら嬉しいです!
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24年10月17日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
親知らずが生えてくると、抜くかどうかを悩む方も多いのではないでしょうか。親知らずを抜いて強い痛みを訴える方も多いため、抜くことに不安を感じる方もいるかもしれません。
本記事では、親知らずを抜くべきか抜かないべきかを解説します。親知らずを抜く、あるいは抜かないとどんなメリット・デメリットがあるのかもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
親知らずとは
親知らずは歯の一番奥に生えてくる永久歯のことで、正式名称は三番目の大臼歯であることから第三大臼歯、あるいは智歯といいます。親知らずは、10代後半から20代前半にかけて生えてくる歯です。
永久歯はおおむね15歳で全て生えそろうことが多いのですが、基本的にそれよりも遅く生えてきます。子供が自立する年齢、親の知らない間に生えてくることから、親知らずと呼ばれるようになったと言われています。
親知らずは全て正常に生えれば上下左右に各1本、合計4本生えてきます。
しかし、他の歯と同様に必ずしも4本全てが綺麗に生えそろうわけではありません。親知らずが全て生えてくる方もいれば、全く生えてこない方もいます。
親知らずを抜くケース
親知らずは、結論からお伝えすると必ず抜くべき歯ではありません。抜かないという選択をしても問題はありません。
ただし、以下のような状況の場合には、親知らずを抜くことを勧められます。
まっすぐ生えてきていない
親知らずがまっすぐ生えてこず、斜めに生えたり埋もれていたりする場合には、健康な永久歯への影響を考慮して、抜くケースが多いです。
例えば、親知らずが他の永久歯よりも先に生えた場合、永久歯が生えるスペースがなくなる恐れがあります。十分にスペースがなくても永久歯が生えてくるため、歯並びが乱れる可能性が高いです。
親知らずが埋まっている場合は永久歯への影響は少ないと思うかもしれませんが、歯茎の中で横に倒れていると永久歯に悪影響を与えます。真っ直ぐ生えていて完全に埋まっている場合は問題ないこともありますが、少しだけ露出していると虫歯のリスクが高まるでしょう。
これらのことから、永久歯が埋まっていても抜歯対象となることがあります。
親知らずや周囲の歯が虫歯になった
親知らずや周囲の歯が虫歯になった場合には、他の歯への影響を考慮して親知らずを抜くことが多いです。親知らずは歯の最奥に生えるため、器具が届きにくく治療が困難になることが少なくありません。
また、虫歯は他の歯にも感染していきます。そのため、親知らずの近くの歯が虫歯になった場合には、親知らずも虫歯になる可能性が高いのです。
このことから、親知らずの近くの歯や親知らずが虫歯になった場合には、抜歯を推奨する歯科医院が多いです。
智歯周囲炎になった
智歯周囲炎とは、親知らず周囲の歯茎が炎症を起こすことです。親知らずの生え方が悪く歯茎に刺激を与えている場合や、親知らず周囲の歯磨きが不十分で衛生状態が悪くなっている場合に起こりやすいです。
智歯周囲炎の主症状としては、歯肉が腫れる、触ると痛む、膿が出るなどが挙げられます。放置すると状態が悪化して、口が開きにくくなったり顔が腫れたり、熱が出たりします。
智歯周囲炎は治癒と再発を繰り返し、特に体調が悪い時や ストレスが溜まっている時といった免疫力が低下しているタイミングに再発しやすいです。症状が出たことで日常生活に支障をきたすケースもあるため、一度でも智歯周囲炎を発症した場合には抜歯を検討します。
親知らずを抜かないケース
親知らずを抜くことが推奨されるケースもありますが、必ずしも抜くべき歯ではありません。親知らずを抜かないケースは、次の通りです。
問題なく生えている
綺麗に生えていて他の歯に影響を及ぼすリスクがなければ、親知らずを抜く必要はありません。上下どちらも真っ直ぐに生えて問題なく噛み合っていれば、抜かずに置いておくことがあります。
食べ物を問題なく噛めている、食べていて疲れない場合には、親知らずを使い続けられます。
完全に埋まっている
歯が完全に埋まっている状態を完全埋伏歯、頭だけが見えていることを半埋伏歯もしくは不完全埋伏歯と呼びます。この状態の場合、痛みが出ていなければ他の歯へ影響を及ぼす可能性が極めて低いため、抜く必要はないと判断されることがあります。
親知らずを抜くメリット・デメリット
親知らずを抜くことにはメリットだけでなくデメリットも伴うので、それぞれよく理解してから検討しましょう。親知らずを抜くメリット、デメリットは次の通りです。
親知らずを抜くメリット
親知らずを抜くメリットは、口の中のトラブルを回避できる点です。親知らずを放置すると永久歯へ影響を与えるだけでなく、歯磨きがしにくいことから虫歯や歯周病を発症するリスクを高めます。
他にも、埋まった親知らずが他の歯根や顎の骨に圧力をかけることで歯根吸収が生じ、歯根が溶けて歯がぐらぐらするようになるケースもあります。
親知らずを抜くことで様々な問題を解消できることがメリットと言えるでしょう。また、虫歯や歯周病は口臭にも関係します。親知らずを抜いた結果、口臭の発生も抑えられるかもしれません。
親知らずが噛み合わせに影響しているケースでは、親知らずを抜くことで噛み合わせが良くなります。
親知らずを抜くデメリット
親知らずを抜くデメリットは、主に処置に対するものが挙げられます。親知らずを抜けば、当然ながら痛みや腫れなどが伴います。
また、処置は慎重に進められますが、特に埋没歯を抜く場合には、神経や血管を傷つける可能性があります。抜いた後に口元に痺れなどの後遺症が残る可能性も0ではないのです。
また、抜歯してできた穴から細菌が侵入して、手術後に感染症を引き起こすリスクもあります。手術後に感染症を引き起こせば痛みや腫れ、排膿の症状が現れ、他の歯にも悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
親知らずを抜かないメリット・デメリット
親知らずを抜かないという選択肢にも、メリットやデメリットがあります。親知らずを抜かないことで生じるメリットやデメリットは、次の通りです。
親知らずを抜かないメリット
親知らずを抜かないことの最大のメリットは、親知らずを他の治療に活用できる点です。具体的には、虫歯などによって歯を抜いた後に、歯牙移植に活用できることがあります。自身の歯を移植するため残存率が高い他、かかる費用も最小限に抑えられます。
他にも、親知らずをブリッジの支えとして活用できます。一般的に、親知らずの一つ手前の歯を失った場合、ブリッジの治療はできません。インプラントもしくは入れ歯しか選択できないことが多いです。親知らずを残しておけば、ブリッジ治療の選択肢を残せるのです。
また、親知らずの一つ手前の歯は、全ての歯の中で最も寿命が短い歯と言われています。生えてきてから50年程度で脆くなり、抜け落ちることもあります。
親知らずの状態にもよりますが、親知らずの一つ手前の歯を抜歯した後に矯正治療で移動させ、奥歯として活用できるケースもあるでしょう。このように、さまざまな治療を選択できるため、健康な親知らずは抜かずに置いておくことがあります。
親知らずを抜かないデメリット
親知らずを抜かないことによるデメリットは、前述したように歯ブラシが届きにくいことから虫歯や歯周病のリスクが高まる点です。また、生え方によっては永久歯にも影響を与える他、噛み合わせを悪化させることもあります。
親知らずがほかの歯に悪影響を及ぼす前に抜歯すれば、様々なトラブルを未然に防げるでしょう。
まとめ
親知らずは、萌出条件が良ければ無理に抜く必要はありません。親知らずの生え方が悪く、永久歯へ悪影響を及ぼす可能性が懸念されるケースでは抜くことを推奨されます。
親知らずを抜く場合でも、抜かない場合でも、メリット・デメリットがあります。それぞれをよく理解したうえで、歯科医師に相談して判断しましょう。
親知らずの抜歯を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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