「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
お子さまからご高齢者まで、すべての年代の方に定期検診は予防の効果があります。
定期検診によるむし歯・歯周病の初期の発見・治療は、お子さまにとっても大人にとっても非常に重要です。お子さまにとっては、これから長いおつきあいとなる自分の歯を早いうちに傷めなくてすみます。
定期検診の習慣は、忙しくて口腔ケアがおろそかになりそうなときでも、むし歯や歯周病のリスクの高まる妊娠を迎えたときでも、お口の健康を守ってくれます。
ご高齢者は、「ご自身で噛んで食事ができる」ことがとても重要です。入れ歯の調整、噛み合わせの調整、欠損部の治療、歯周病・虫歯の改善などを行っていきます。残っている歯をケアし、義歯のクリーニングや調整をして現状を維持するために必要なものです。
フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯菌の出す酸に溶けにくくします。むし歯の早い段階でしたら、フッ素による溶けたエナメル質の再石灰化を促す作用で修復されることがあります。またフッ素自体が抗菌力があり、予防にもつながります。
大人の歯は、治療した歯や歯ぐきがさがって歯の根が露出しているところからむし歯になりやすいのです。当院は厚生労働省認定の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」のため、初期のむし歯の治療の一環として、保険診療でフッ素塗布を行うことができます。
またフッ素塗布は、お子さまの歯みがきがうまくいかない場合のむし歯予防にも適しています。
生えてきたばかりのお子さまの歯は、柔らかく、まわりの歯が生えそろっていないため歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすいのです。シーラントは、乳歯や生えてきたばかりの永久歯のなかでも、むし歯になりやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防方法です。6歳~12歳のお子さまで、初期の虫歯がある乳歯か、生えたての永久歯であれば保険が適用されます。大人の歯には基本的には必要ありません。
プロの歯科衛生士による歯のおそうじです。専用機器を用いて、ご自分ではどうしても磨き残してしまう部分や、歯周ポケットの中の歯の根の部分まできれいにきれいにクリーニングします。きれいにおそうじしたあとフッ素を塗布します。エステのような感覚の心地よい刺激の範囲で行なわれます。
コウキングは入れ歯、矯正器具等の菌の繁殖を抑え、臭いの元を防止する抗菌処置です。お口の中の大切なパーツのお手入れにおすすめします。
マウスピースに殺菌作用のある薬剤を注入して、一日5分程度、お口に装着するという口腔内の除菌システムです。むし歯になりやすい方、歯周病がなかなか改善されない方、インプラントや矯正器具を装着している方の口腔内の状態を改善します。
歯を失う原因の4割近くを占めているのが歯周病です。そして歯周病は、糖尿病、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの病気と関連があることが明らかになっています。
歯周病で出血や膿のある歯周ポケットからは、炎症に関連する化学物質が放出され血流にのって全身にまわります。この炎症に関連する物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンの働きを低下させます。そのため、糖尿病の発症や進行につながってしまうのです。
お口から血管にのって流れる歯周病原因菌の刺激により、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができてしまい、血液の通り道が細くなります。狭心症・心筋梗塞は、心臓への血液供給が絶たれ、死に至ることもある病気です。脳梗塞は脳の血管がプラークで詰まってしまう病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞のリスクが高いのです。
アルツハイマーと歯周病との関係性についての研究報告も提示されています。歯周病菌の毒素は血流にのって脳にはいりこみ、アルツハイマーを進行させる原因となってしまいます。
歯周病は怖いです! まちがいなく皆様が全員感染しあす。逆に言えば、歯周病を予防し、年をとっても自分の歯がたくさん残っていることが、糖尿病や血液の病気を予防したり進行を遅らせたりすることにつながっているのです。
予防歯科先進国のスウェーデンでは、80歳の方でも自分の歯が20本あります。食べること、噛むことがほぼ自分の歯で可能なんです。日本は、80歳の方は8本しか歯が残っていません。その違いは、「定期的なメインテナンスを受けているかどうか」によるのです。
日本では「歯医者はむし歯が痛くなったら行くところ」と理解されています。むし歯を削ってつめものをし、最終的には入れ歯の製作・装着に頼ることになるのは、歯科の治療の重要な部分ではあります。木更津きらら歯科は、ここで「お口の健康を守ることの大切さ」もお伝えしてかなくてはならないと考えています。お口の健康を通して全身の健康を守ることができれば、年をとっても医療費も少なくてすむというわけなんです。
症状が進行してから治療を受けると、治療にかかる期間が長くなり費用もかさんでしまいます。そればかりでなく、口腔内から全身の健康にも悪い影響を与えることになってしまいます。
歯医者が、むし歯などの不調なところを治療するのは当然なのですが、症状を訴える患者さまのお口の中を拝見し、「どうしてここまでほおっておいたんですかっ」と医師のほうが涙目になってしまうことも少なくないんですよ。
予防歯科とは、むし歯などになってからの治療ではなく、むし歯や歯周病にならないための予防を大切にする考え方です。
予防歯科先進国のスウェーデンでは、定期的な予防的治療がさかんに行われています。またむし歯や歯周病の治療を終えたあとに、再発を防ぐためのメインテナンスも歯科の重要な仕事のひとつです。
歯科医院でのプロフェッショナルケア、患者さまご自身のセルフケアの合わせ技で、歯やお口の健康を守る予防歯科を行っていきましょう。
むし歯も歯周病も元通りに治ることは残念ながらありません。原因は歯のまわりにこびりついたプラーク(歯垢)です。歯の表面についた食べカスに細菌が繁殖し、白くねばねばしています。1mgには1億個以上の細菌が存在しています。これをとりのぞくことが口腔ケアの基本です。しかしどうしても、ご自身だけで細かいところのケアまでするのはなかなか大変です。そこで歯科衛生士によるクリーニング(PMTC)を定期的に受ける必要がでてくるのです。
クリーニングに定期的に来ていただければ、むし歯や歯周病も早期のうちに見つけることができ、治療も大がかりにならなくて済みますよ。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、毎日の自分で行なう歯磨きで落ちない歯の汚れを、専用機器を使ってきれいにクリーニングすることです。プロの歯科衛生士が行います。
日々の歯みがきでどうしても磨き残してしまった部分、歯ブラシでは届かない歯周ポケットの奥の歯の表面もキレイに汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではなく、エステのような感覚の心地よい施術です。きれいにおそうじしたら、歯の面をつるつるに仕上げて、プラークをつきにくくします。最後にフッ素で歯の表面をコーティングして、歯質を強くし虫歯になりにくい状態へと導きます。初期の虫歯であれば再石灰化を促して修復を助けることもできます。
歯並びが整っていないと、歯ブラシが届かず、磨き残しができてしまいむし歯になりやすいということはあります。
歯列矯正で歯並びを整えることはむし歯のリスクを減らすことにもつながります。歯列矯正は、見た目や食生活を改善するだけでなく、歯の健康を守ることでもあるのです。
歯ができる過程で、表面の固いエナメル質が弱い歯を形成されてしまうことがあります。これが「歯の質が弱い」という状態です。子供の乳歯も歯の質は決して強くはありません。
歯みがき剤にフッ素入りのものを使ったり、定期検診の際にフッ素塗布をすることをおすすめします。フッ素には、溶かされた歯の修復を促したり、歯そのものを溶かされにくい強いものにかえる働きがあります。お子さんがフッ素入り歯みがきを使う場合は、年齢により種類や使える量が変わってきますので、歯科医師にご相談ください。
唾液には酸性に傾いたお口の中を中性にもどそうとしたり、カルシウムやリンの溶け出した歯の表面のエナメル質を修復したり、抗菌作用もあります。唾液の量が少ない人はむし歯になりやすいと言えます。
よく噛んで食べることが唾液の分泌を促します。また口呼吸ではなく鼻呼吸を心掛けましょう。口呼吸はお口の中が乾いてしまい、唾液の働きが弱くなってしまいます。適度に水分をとることも大切です。そして緊張をほどいてリラックスしていただけたらなと思います。
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歯の表面は「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しています。「脱灰」は、食事で口腔内が酸性に傾き、歯のエナメル質のカルシウムやリンが溶け出す状態のことです。「再石灰化」は、唾液の働きによって、口腔内が戻り溶けた歯の表面がもとにもどることです。食事や間食の多い方は、口腔内が中性にもどるひまがないので、むし歯になりやすいのです。
食事と食事の間の時間をあけましょう。食事の後に歯をみがきましょう。
ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンクは糖分が多く含まれており、酸っぱいものを好む方はお口の中が常に酸性に傾いています。そのため、歯の表面が溶け出しやすく、また修復されにくいため、むし歯になりやすい状態が続いてしまうのです。
水分補給に歯科医がおすすめする飲み物は、「水」です。適度に水分を補給することは唾液の分泌を促すことにもつながります。
歯みがきはプラークのもととなる食べかすを掃除し、お口の中を中性にもどす役割を果たしています。歯ブラシが届かない箇所をそのままにしたり、寝る前の歯みがきを怠ったりするとむし歯になりやすくなります。特に就寝中は唾液の分泌が少なくなり、むし歯の原因菌や歯周病菌の活動が活発になるため、寝る前に歯をみがかないことがたびたびあると、むし歯になりやすくなるのです。
歯ブラシの届かない場所には、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってみましょう。仕上げに口内洗浄液でうがいをすることも有効です。就寝前の歯みがきは丁寧に。歯科定期検診で、歯科衛生士が正しい歯みがき方法をお教えします。
就寝中は唾液の分泌が減るのです。
唾液にはさまざまな働きがあります。抗菌作用があり、うるおいを保つことによって乾燥による細菌感染からお口の中を守ってくれます。酸性に傾いたお口の中のphバランスを中性にもどし、歯のエナメル質の再石灰化を促し、むし歯のリスクを軽減します。
ところが、眠っている間はこの唾液の分泌が減少するのです。お口の中を健康に保つ、唾液の助けを得ることができなくなります。夜寝る前の歯みがきを怠ると、むし歯や歯周病が発症しやすく、進行も一気に早くなるのです。
口の中の細菌は食後3時間後から急激に増え、約8時間後には最も多くなると言われています。歯みがきしないで寝落ちしてしまった夜、お口の中は細菌の運動会のような状態です。
朝起きたら口臭がして、お口の中がねばねばしているかもしれません。そのまま水を飲んだり食事をしてしまうと口腔内の細菌がそのまま体内に流れ込み、からだの不調の原因ともなります。肌荒れや、便秘、口内炎や風邪につながってしまう場合もあります。もし歯みがきをしないで寝てしまったら、朝起きたときに、まず歯みがきをしてください。
就寝前の歯みがきは、1日の中で1番丁寧にみがくきましょう。歯間ブラシやフロスを使って、しっかりプラークをとりのぞきましょう。虫歯や歯周病、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑制する洗口剤を使用することもいいですね。当院では、薬用マウスウォッシュ「コンクールF」をおすすめしています。
歯科医療の立場からは、口腔ケアがウイルス感染予防に役立つと考えられているんです。インフルエンザのように、ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜にふれることが感染経路となるウイルスの場合、口腔ケアが感染予防になることがわかっています。手を洗うのと同じように、歯みがきの大切さも意識してみてください。
当院開発の歯みがき剤”TOOTH&PEACE”もぜひどうぞ。CBD(カンナビジオール)オイルを配合しています。リラックスやリフレッシュ、眠りの質をよいものにしてくれる効果が期待される成分です。院内で販売している他、オンラインでもお取り扱いしております。
お口の中のがんの発生頻度は、がん全体のなかでは1~3%程度で、決して「よくある」ということではありません。しかも初期のうちに治療すれば、5年生存率は90%以上という報告もされています。しかし、あまり知られていないため、発見が遅れると舌やあごの骨を切除しなければならなくなったり、死にいたることもあるのです。
痛みやしこりが感じられるようになったらすでに進行しているかもしれません。舌や歯ぐきが盛り上がって変形していたり、しこりのようなものを感じたら要注意です。なかなかなおらない口内炎もちょっと心配ですね。
口口腔がんは、早期に発見できれば「なおる」、とも言われています。対策は簡単です。歯科医院の定期検診に来ていただければいいのです。行政が行っている検診もありますので、活用してください。
お口の中の異変は、自分の目で見て気づくことができます。40代以上のかたは、月に1回、お口の中もセルフチェックをしましょう。
健康なお口の中の粘膜はピンク色ですが、前がん病変という粘膜の病気にかかると白く斑な部分ができたり、赤かったり黒かったりする部分ができたりします。ほおっておくと、「がん」にまで進行する可能性の高い病変です。そうなる前に、からだがサインをだしていたら、見逃さないようにしましょう。
年をとってくると、歯がのびたように見えることがありませんか? それは、歯が伸びたのではなく、歯ぐきが下がったんです。その歯の根元にできる「歯の根むし歯」をほおっておくと、健康にとってとても重大な事態を引き起こします。
歯の根むし歯のスペシャリスト、愛知学院大学歯学部 保存修復学講座 特殊診療科教授 冨士谷 盛興(もりおき)先生にお話しをうかがいました。
※情報や出演者の肩書きは撮影時のものです。
歯ぐきは年をとると誰でもさがっていきます。30代でさがりはじめて、40代で8割以上、60代になると100%の方が歯ぐきが下がっています。毎日少しづつ下がっていくので、気づいていない人も多いと思いかもしれません
歯の根むし歯をおほっておくと、複数の歯がむし歯になって、歯を失う原因になり、口の機能が低下し、ご高齢者の場合は要介護に至る危険性もあります。また全身の病気に関連する歯周病を引き起こす原因にもなるんです。
歯の根むし歯は、治療がむずかしいところがあります。重症化しやすいのに進行が遅いため、気づきにくいという特徴があるからです。
歯は歯ぐきから上の部分はからだの中で最も堅い組織、エナメル質でできていて、そのエナメル質で守られているのが象牙質です。歯ぐきがさがると、この象牙質が露出してしまいます。象牙質は酸に弱くて溶けやすく、表面がざらざらしていて汚れが付きやすいためめ、虫歯になりやすいんです。
食べかすを歯の間に残さないことが重要です。食事の余韻を楽しまず、食後5分以内に口をゆすぐことが効果的です。大切なのは、歯の間にモノが挟まっていると気持ちが悪いという感覚を持つことです。
口をゆすぐときにはぶくぶくうがい。頬をふくらませて勢いよく歯と歯の間を洗い流します。また食後の歯みがきは二段階磨きで行います。普段通りに歯をみがいたあと、歯と歯ぐきの境目を意識してみがきましょう。
歯みがきで絶対にやってはいけないことが、力をいれてゴシゴシ磨きをすること。歯ぐきを傷つけ、歯ぐきががる原因にもなります。軽く当てて、小さく動かすだけでも汚れはとれます。
電動歯ブラシもおすすめです。力をいれずに毛先を軽くあてるだけできれいになります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯の間の食べかすをとることも効果的です。歯みがき粉はフッ素配合で濃度が高いものを使うと、歯の表面を保護する効果が高まります。
歯ぐきがさがったら、元に戻す方法はありません。だから、歯ぐきが下がっていることに気づいた時からケアをすることが大切なんです。歯医者の定期検診にいって歯垢や歯石をとりのぞいてもらい、自分にあった歯みがきの仕方を教えてもらいましょう。また歯の根元がしみるなど症状がある方はすぐに歯医者で受診を。
子供たちに大人気の「おしごと年鑑」。いろいろな職業が紹介されています。歯医者のページでは、まずお口の健康が全身の健康に大きく関わっていることを伝えています。
お口の中が清潔でないと、ウイルス感染しやすくなります。インフルエンザはウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染しますが、口の中にはいっただけでは感染しません。細胞の中にはいりこむことで感染するのです。口の中に歯周病菌などの悪い菌がいると、感染を手助けしてしまいます。
お口の中が清潔でないと、菌のバランスが崩れます。口の中にいる様々な菌の中には、からだを守る細菌もいます。しかし、悪い細菌が増えると、全身の粘膜に存在するIgAという抗体が負けてしまうのです。腸内にたどりついた悪い細菌は、腸内細菌のバランスを崩し全身の免疫力を低下させることにつながってしまうのです。
口腔内の健康は、全身の健康に大きく関わっていることがわかってきました。現代の歯医者は、全身の健康を視野に入れてお口の中の健康を守ることをミッションとしています。
歯周病が重大な病気のリスクを高くすることはご存じですよね。血管にはいりこんだ歯周病原因菌などの刺激は、血管内にプラーク(ねばねばした沈着物)を作りだし、血液の通り道を塞いでしまいます。血管内のプラークが剥がれ落ちて血管がつまると、心臓疾患や脳血管疾患といった重大な病気を引き起こすのです。
子供さん向けの「おしごと年鑑2022」では、・歯と歯ぐきの病気を治す ・お口の機能を守る・歯と歯ぐきの病気の予防の3つをあげています。むし歯治療は、歯医者の仕事のその一環なのです。
アスリートを助ける「スポーツデンティスト」についても紹介しています。激しい接触のあるスポーツには口の中を守るマウスガードが必須。ワールドカップからオリンピックまで、名勝負が繰り広げられる陰には歯医者の活躍もあるんですよ。木更津きらら歯科では、多くのアスリートのマウスガード制作に携わらせてもらっています!
フッ素ケアとは歯にフッ素を塗布して歯を丈夫にし、むし歯になりにくくする予防法の一種です。フッ素塗布には次のような効果があり、どの年代の方にとっても有効です。
お子さまの歯は大人の永久歯に比べて歯が溶けやすく、むし歯になりやすいのです。早めのフッ素ケアをおすすめします。
大人の歯にとっては、むし歯の再発防止と、歯ぐきを守る効果があります。加齢や歯周病によって歯ぐきがさがると、歯の弱い部分が露出してしまいます。フッ素コートは、歯を守り、初期虫歯になってしまった歯の表面を再石灰化する働きが期待できます。
フッ素は天然の成分で、お肉や魚、野菜などの食物や水や土にも含まれる天然の成分です。歯科で使用するフッ素は、フッ素化合物と呼ばれる化学物質です。
歯みがき剤を選ぶときに、フッ素が配合されているか気にかけてみてください。2017年、厚生労働省がフッ素の配合濃度として従来の上限1000ppmを1500ppmに引き上げました。むし歯予防の効果を期待してのことです。
歯みがき剤に配合されているフッ素によってむし歯予防につなげるためには、歯みがきにちょっとしたコツがあります。
当院では人気のジェル状歯みがき「コンクール/ジェルコートF」を取り扱っています。
フッ素塗布は従来、子供さんのむし歯予防のためにするものと考えられてきました。実は大人の患者さまにもフッ素塗布は有効です。大人の歯は、治療した歯があったり、加齢により歯の根元のはぐきが露出してきてむし歯になりやすいのです。定期検診のクリーニングのあとに、フッ素塗布をおすすめいたします。
従来、保険診療内での歯周病のメインテナンスは、3カ月に一度しかできなかったのですが、1か月に一度の治療に保険が適用されるようになりました。歯周ポケットが深くてお悩みの方も、集中して治療して改善していきましょう。
厚生労働省では、平成28年度に「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」を認定する制度が新設されました。
かかりつけの歯科医が、むし歯や歯周病の有無、年をとっても残っている歯の本数などに大きく関係していることがわかってきました。むし歯を削ってつめる治療だけではなく、予防やメインテナンスにも重点がおかれるようになったのです。そのためにはかかりつけ歯科医の存在が重要であることが認められたのです。
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」は、スタッフのレベルや人数、過去の治療実績、設備、ご高齢者を診療できる訪問診療対応、他の医療機関との連携や研修の充実、感染症対策などの条件をクリアすることで認定されます。
ポイントとしては、
プラークとは、歯の表面に残った食べかすに細菌が繁殖したもので、ねばねばした細菌の住処です。食べかすといった栄養分に温かい口腔内環境で、細菌はどんどん繁殖していきます。時間がたつと歯石となって固まり、歯ブラシによるブラッシングではとれなくなってしまいます。
プラークがたまりやすいのは、並んだ歯と歯がくっついているところ(コンタクトポイント)、奥歯の後ろ側、歯並びがデコボコしているところ、隣の歯が抜けてしまっているところです。歯ブラシの毛先が届きにくいんです。
フロスに血がついてきたときは、ほとんどが歯肉炎や歯周病という歯肉の病気です。フロスで細菌の住処を除去することで、健康な歯ぐきをとりもどすことができます。
※血が止まりにくい血液の病気の場合もありますので、歯科医師の診療を受けることをおすすめします。
歯ブラシによるブラッシングだけでは取り切れない、歯と歯の間のプラーク。デンタルフロスは、歯と歯のあいだに糸をとおし食べかすをからめとるようにして除去するアイテムです。ではフロスの使用にどんな効果があるのでしょうか。
画像はジーシー社のwebサイト http://www.gcdental.jp/floss/ よりお借りしています。
デンタルフロスを使用すると、こんなにお口のケアに差がでるのです。ではどんなフロスが自分にあっているでしょうか?
デンタルフロスには、糸を指に巻いて使うロールタイプと、ホルダーつきフロスがあります。
定期健診の際に歯科衛生士が歯のクリーニングの最後に、両手の指にフロスをまいてぴんとはり、歯と歯のあいだにとおして最後の仕上げをしてくれますよね。こちらがロースタイプです。ワックスつきとワックスなしのものがあります。ワックスなしのほうが汚れはよくつきますが、慣れない方はワックスつきのほうが使いやすいかもしれません。当院ではジーシー社のルシェロ(ワックス付&アンワックス)を販売しています。
糸ようじとも呼ばれていますね。F字やY字のホルダーにフロスがはってあるタイプです。ドラッグストアでもたくさん並んでいますね。まずは食事のあとにお試しになってはいかがでしょうか。
なかでも歯周病は再発しやすく、自覚症状がないため、知らないうちに進行してしまいます。徹底したクリーニングと正しい歯みがきで、予防が可能になり、初期のうちに進行を食い止めることができるのす。
まず歯周ポケットの深さを調べます。歯と歯ぐきのあいだにあるすきまが、歯周ポケットです。プローブという針状の器具を使って深さを探るため、プロービング検査と呼ばれます。また歯を支えている骨の状態をレントゲンで調べることもあります。
歯周ポケットの深さがわかったら必要なメインテナンスを決定します。健康な歯と歯ぐきなら、歯周ポケットは1~2 mm程度です。深さが3 mm程度だと歯肉炎を起こしている可能性があります。きれいにおそうじして正しい歯みがきをすることで回復します。
歯と歯のあいだや、歯と歯肉のあいだにたまった汚れは、放置しておくと歯石となり、歯周病菌の温床となります。初期の歯周病はプロによるクリーニングと正しい歯みがきを続けることで、改善されることが多いのです。また歯の表面がなめらかになり歯垢がつきにくくなることは歯周病菌の繁殖をふせぎ予防に効果的です。
Professional Mechanical Tooth Cleaning の略です。その名のとおりプロの歯科衛生士による歯のおそうじです。日々の歯みがきで落としきれず、歯と歯肉のあいだや歯の根の部分に残ってしまった汚れを、振動するプラスチックやゴム製の器具でおそうじし、フッ化物入りペーストを使用して、きれいに磨いていきます。歯石を取る治療とは異なり、エステのような感覚の気持ちよい刺激で、眠ってしまう方もいらっしゃるほどです。
歯周ポケットが4~5mm程度まで深くなると危険信号です。6mm以上になると、重度の進行した歯周病で、歯を支えている骨が溶けていることもあります。歯周病治療の基本は徹底した歯のおそうじと歯みがきです。重度に進行した歯周病では、歯と歯ぐきのあいだに細菌のかたまりである歯石ががんこに付着していることがあります。その場合は歯ぐきを切り開いてクリーニングする外科的な処置も検討します。
痛みがない段階のむし歯は、自覚症状がなく治療しなければどんどん進行してしまいます。歯と歯の間のあいてしまった大きな穴を、歯科の定期検診で指摘されたご経験のある方も多いのではないでしょうか。
歯の表面や歯と歯のあいだ、歯と歯ぐきのあいだに付着した歯垢(プラーク)は日々の歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロスを活用してきれいにすることができます。しかし、歯みがきだけではとりのぞくことができず、時間がたつと、口腔内のカルシウムやリンをとりこんで堅い歯石となり、そうなったら自分では除去することはできません。
歯石の中には歯周病菌が生息しています。歯周病菌は、お口の中に炎症を起こし、歯や歯ぐきを痛めるだけでなく、血液にのって全身にまわり、全身の重大な病気を引き起こす原因になることがあります。
血管の中にプラークを作り血管が狭くなることで、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞といった重大な病気や、ご高齢者に多い誤謬性肺炎の原因ともなります。一方、歯周病治療で糖尿病が改善することもわかっています。歯周病菌の住処である歯垢や歯石をとりのぞくことは、全身のメインテナンスの大切な要素のひとつでもあるのです。
舌の状態からはいろいろなことがわかります。口腔がんは歯科の定期検診から早期発見することができます。早期発見・適切な治療でほぼ治癒すると言われていますが、進行がんになると治癒率は低下します。喫煙や飲酒、刺激の強い食べ物がお好きな方、合わない入れ歯による粘膜の損傷などに心当たりの方はご注意ください。
歯の機能をサポートするために人工的にとりいれたクラウンや詰め物、入れ歯は、時間がたつとずれたり痛んだりすることがあります。噛みあわせに支障がでるだけでなく、例えばあわない入れ歯が慢性的に口の中の粘膜を傷つけていると口腔がんの原因になったりもします。緊急に治療が必要か、もう少しもたせることができるか? そういった治療プランもご相談しましょう。
多忙でブラッシングがおろそかになりがちな大人の患者さまや、乳歯のお子さま、永久歯が生えたばかりのお子さまには歯の表面にフッ素を塗布することが予防につながります。お口の中は食事のたびに酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が少しづ溶けだします。唾液によって溶けた成分をとりもどす作用を再石灰化といいます。フッ素はエナメル質の再石灰化を促し、初期のむし歯が修復できることもあります。
一生懸命歯みがきをしても、ご自分では気づかない、歯ブラシの届いていないところがあるかもしれません。また丁寧に治療したとしても、年月がたてばお口の中の状態がかわり、詰め物やブリッジ、入れ歯があわなくなっていることもあるかもしれません。お口の中の状態を診察しながら困っていることがおありでしたら解決していきます。
歯はものを食べるときに、食べ物を細かくかみ砕いて消化しやすくしてくれます。前歯は食べ物を噛みきり、先のとがった犬歯は食べ物を切り裂き、奥歯は食べ物をすりつぶします。こうして砕かれた食べ物は飲み込みやすくなり消化もたやすくなります。天然のミキサーを誰もが持っているんです。
ミキサーにはお手入れが必要です。食べ物を噛み砕いた後の歯のまわりには、食べ物のカスがくっついています。歯の表面や、歯と歯の間だけでなく、歯と歯ぐきの間にも残ってしまいます。そのままにしておくと、食後8時間ほどでむし歯菌(ミュータンス菌)がねばねばした物質を作り始め、膜のようにはりつきます。ここは温度も最適で食べ物もあり、細菌が繁殖しやすい住処となってしまいます。
これが、歯垢(プラーク)で、バイオフィルムともいいます。プラークは水にとけにくく、うがいなどでは落ちないため、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスでしっかりおそうじしないととりのぞくことができません。
プラークには、たくさんの種類の細菌が住み着きます。わずか1/1000gのプラークに、1億個以上の善玉菌と悪玉菌が生息します。プラークが除去されず、時間がたつほど、悪玉菌が増えてしまいます。
代表的な悪玉菌が歯周病菌です。歯周病菌は歯ぐきの炎症を起こし、出血や膿の原因となり、歯の周りの骨を溶かす作用ももっています。しかも、プラークは、唾液や薬の抗菌成分にも抵抗力が強く、化膿止めといった薬も効きにくいのです。
通常、中性であるお口の中は、食べたり飲んだりしたあとは酸性に傾き、歯のカルシウムを溶かしはじめます。これを「脱灰」と言います。少しのことなら、唾液の助けなどにより歯は自然に修復します。これを「再石灰化」と言います。ところが、プラークが除去されないまま長時間たつと、再石灰化がまにあわず、歯に穴があくほどに進んでしまうことがあります。これがむし歯です。
さて、除去されなかったプラークはどうなるのでしょうか。プラークは、唾液や血液の中のカルシウムやリンと結びついて灰白色、黒褐色の石灰化した堅いかたまりとなり、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間に張り付きます。これが歯石です。
プラークや歯石は悪玉菌、特に歯周病菌の住処となり、炎症などのトラブルを起こします。歯周病は放っておくとどんどん進行します。痛みがないからといって放置していると、抜歯しなければならないほど歯や歯ぐきが痛んだり、歯周病菌が血液中にまわって重大な病気につながったりします。
12月17日(金)は、木更津市の1歳半検診でした。小児科、保健師、栄養士の先生方とともに、当院理事長中谷も、歯科検診のためにうかがってまいりました。
*早期に発見して、むし歯の進行を抑える
小さなお子さんのむし歯治療は、お子さんにも保護者の方にも歯科医にとってもたいへんです。治療のため、「歯医者はこわいところ」という気持ちをもってしまうと、お口の中の健康を守ることがむずかしくなってきます。そうなる前に、初期の段階で発見できれば、お子さんの負担も軽くなります。フッ素やサホライドの塗布により、進行を抑えることができる場合があります。
*歯科医院の雰囲気に慣れてもらう
定期健診なら、医師も歯科衛生士も、お子さんがこわがらないような工夫をして、だんだんとお口の中を見せてもらったりお口に器具をいれたりすることに慣れていただくことができます。優しく声かけをしながらお口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとバキュームで水を吸ったり、ブラッシングをしたりして。歯医者さんはほめられるところ、楽しいところと思ってもらえるような診療をいたします。そうして歯科医院の雰囲気に慣れていただき、歯医者に対して安心感や信頼感を持ってもらえれば、なにかあっても歯科治療がスムーズに進みます。
お母さんは妊娠中からできることがあります。むし歯をしっかり治し、丁寧な歯みがきをすることで母子感染のリスクはぐっと減らすことができます。キシリトールも役立ちます。お母さんがキシリトールをとっていると、むし歯菌が弱って、赤ちゃんが感染しにくくなります。
歯が生える前の赤ちゃんはむし歯菌に感染していません。むし歯菌の感染ルートはたったひとつ。唾液なんです。お子さんにご飯を食べさせるとき、冷ましてあげようとふうふうしたスプーンをそのままお子さんのお口にいれていませんか。ひとつのスプーンで、味見をしたりはしていませんか? 残念ながら、こうして、周りの大人の持つむし歯菌が、唾液にのって、お子さんに移ってしまうんです。
乳幼児のむし歯予防を考えたとき、歯みがきはもちろんですが、実は食習慣のほうが重要な関係があります。砂糖の量はむし歯と強い相関関係があるのです。
フッ素は自然界に存在するミネラルの1種で、海藻、魚類、緑茶などに含まれています(フライパンなどのフッ素加工とは別物ですよ)。フッ素は歯にどんな効果があるのでしょうか?
フッ素が歯の表面に取り込まれると、歯質が変化し“酸”でとけにくい強い歯になります。
歯は溶けた部分を再生しようとする働きを持っています。フッ素はその自己修復の力を手助けします。
フッ素は細菌が糖を分解する働きを邪魔する性質があります。むし歯の原因菌の活動が弱まれば、むし歯の原因となる酸がつくられにくくなるのです。
ではあなたやお子さまの歯みがき剤などに、フッ素(フッ化物)は含まれているでしょうか?
いいことづくめのフッ素ですが、「フッ素は危険!」という指摘をお聞きになったことはありませんか?
北アメリカやオーストラリア、アイルランドでは、歯の健康への効果が期待されることから、水道水へのフッ化物添加が行われています。しかし日本では、水道水を飲料として飲む習慣があるため、過剰摂取の懸念から、水道水への添加は行われていません。
永久歯が形成される8歳くらいまでのお子さまが、高濃度のフッ化物を含む飲料水を継続的に過剰に摂取すると、歯のエナメル質に異常が現れたり、重症の場合は欠損が生じたりすることがあります。これを歯のフッ素症 (斑状歯)といいます。
歯科医院で販売されているフッ素ジェル0.5gを1日2回使用した場合、摂取量は日本人が1日の食事でとるフッ素の10分の1。毎日使っても問題はありません。
お子さまには、子供向けに濃度が調整された、子供用歯みがきを使ってください。当院では、歯みがき後に塗布するライオン社の「チェックアップジェル」をおすすめしています。
木更津市では、フッ化物をとかしたお水でうがいをする「フッ化物洗口」を、市内の小学校や中学校で実施し、説明会なども行っています。各ご家庭のお考えもありますので、希望するお子さんたちのみが行っています。
木更津市健康推進課 市民向け健康情報
木更津きらら歯科では、3カ月に一度の定期検診をおすすめしています。
まずはお口の中をチェックしましょう。
そんなことを確認していきます。
むし歯や歯周病を初期のうちに発見することができれば、治療の負担も少なく、歯を損なうことを最低限におさえることができます。
そればかりか、歯科の定期検診は他の病気の発見につながることもあるのです。
糖尿病は歯肉がはれたり、「口や喉が渇く」ため歯垢がたまりやすくなり、お口の中に変化があらわれます。更年期障害や舌がんが、歯科の検診がきっかけで明らかになることもあるのです。
お口の中は、おからだの健康に関係するサインがあらわれる場所でもあるのです。
歯科に行かなければわからないことを見極められるのが、「歯周ポケット検査」。歯周病の進行度合いを測ることができます。
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。最後には歯が抜け落ちてしまいます。そこまで進んでしまっても、痛みがなく、歯科の検診以外では、ご自分ではわからないのです。
歯周病は、歯と歯肉の間に細菌が繁殖し、歯肉が腫れてしまい、歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)が広く深くなることから始まります。細い器具(プローブ)を歯と歯ぐきのすき間に差し込んで、すき間がどれくらい深くなっているか、出血がないかを調べます。
3カ月に一度、この検査で確認し、歯のまわりをおそうじして、歯みがきをきちんと行いましょう。歯周病は早いうちに食い止められます!
定期検診は以下のような流れで行います。
歯周病、虫歯、義歯の治療などは保険適応になります。木更津きらら歯科では、むし歯、歯周病、お口にあらわれる病気の兆候を、いち早くキャッチして治療・予防につとめます!
プラークがつきやすいのは、「歯と歯の間」、「歯と歯肉の境目」、「かみ合せの面」です。
歯ブラシの毛先が、さわるだけでいいのです。順番に、意識して歯ブラシをあてていきましょう。
歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシの活用を習慣づけましょう。
画像引用:公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/01.htm
研磨剤の粒が大きい歯みがき剤を使っていると、歯の表面に細かい傷がつき、プラークや歯石がつきやすくなります。
当院では、研磨剤を使用していない歯みがき剤として、ジェルコートFをおすすめしています。
電動歯ブラシはプラークを効果的に除去します。当院では、音波水流のフィリップ社ソニッケアーをおすすめしています。
お口の中に作り出される“音波水流”が、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの磨きにくいところのプラークまで取り除いてくれます。
垢除去能力は手みがきに比べて最大10倍*にもなります。
*アダプティブクリーンブラシヘッド使用時/手磨きと比べ/Milleman J, Milleman K, Argosino K, Mwatha A, Ward M, Souza S, Jenkins W, Data on file, 2014