木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

矯正歯科

24年07月18日

インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインのマウスピースが割れてしまった人

インビザラインは、患者さまご自身で取り外しが可能な透明のマウスピースを使用した歯列矯正方法です。マウスピースは非常に薄く作られているため、違和感が少なく目立ちにくいメリットがあります。

しかし、扱い方によっては割れるなどのトラブルが発生することがあります。インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときは、どうすれば良いのでしょうか。また、マウスピースが割れる原因を知ることで、トラブルを回避できるかもしれません。

今回は、インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法について詳しく解説します。

インビザラインのマウスピースが割れる原因

食いしばりをしてしまう女性

インビザラインのマウスピースが割れる原因は、主に以下の4つです。

  • 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
  • マウスピースを装着したまま食事する
  • 保管の仕方が悪い
  • 着脱方法が適切でない

詳しく解説します。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インビザラインのマウスピースが割れる可能性が高いでしょう。歯ぎしりや食いしばりをすると歯や顎に大きな負担がかかるため、マウスピースが耐え切れずに割れてしまうのです。

歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中や日常生活の中で無意識に行っていることが多く、自分でコントロールするのは難しいです。インビザラインのマウスピースは1日のほとんどの時間装着する必要があるため、歯ぎしりや食いしばりの影響を受けることは避けられないでしょう。

マウスピースを装着したまま食事する

インビザラインのマウスピースは、食事の際に取り外す必要があります。マウスピースを取り外すのを忘れて食事をすると、マウスピースが割れる可能性があるのです。

食べ物を噛む際は、自分の体重と同じくらいの力が歯にかかるとも言われています。インビザラインのマウスピースは、食事の際にかかる咬合力に耐えられるように作られていません。そのため、装着したまま食事をすると割れる可能性があるのです。

保管の仕方が悪い

マウスピースを外した際は、専用のケースに保管することが大切です。外した際にケースに保管せずに机や洗面台に放置すると、落下したり何らかの衝撃を受けたりしてマウスピースが割れる危険があります。

ティッシュやタオルに包んで持ち歩く方法も、カバンの中やポケットの中で割れるリスクが高いため避けましょう。マウスピースを外したり持ち歩いたりする際は、専用のケースに保管する習慣をつけることが大切です。

着脱方法が適切でない

マウスピースを無理やり着脱すると、割れる原因になります。とくに、新しいマウスピースに交換した直後は、まだ歯に馴染んでいないため着脱しにくく、無理な着脱をする可能性が高いです。

マウスピースを装着するときに噛んで力を加え強い力で押し込んだり、奥歯部分が外れていないのに前歯の部分だけを引っ張って無理に外したりするのは避けましょう。

スムーズに着脱できないからといって無理に着脱していると、マウスピースが割れる可能性が高まります。着脱方法がわからないときは、歯科医師に相談して適切な方法を指導してもらうことが大切です。

インビザラインのマウスピースが割れたときの注意点

インビザラインのマウスピースが割れたときの注意点のイメージ

インビザラインのマウスピースが割れたときは、以下のことに注意しましょう。

  • 割れたマウスピースを装着しない
  • 自分で修理しない
  • 何も装着しない時間を短くする

詳しく解説します。

割れたマウスピースを装着しない

割れたマウスピースは、装着できる状態であっても装着しないでください。割れたマウスピースでは適切な矯正力がかかりません。そのため、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があるのです。

少しヒビが入ったなど、完全に割れていない状態であれば使用を継続する場合もありますが、使用できるかどうかは自己判断しないようにしましょう。必ず歯科医師に判断してもらってください。

自分で修理しない

割れたマウスピースを、ご自身で接着剤などを使用して修理するのは避けてください。

インビザラインのマウスピースは精密につくられています。ご自身で修理してわずかなズレが発生すると、予定していない方向に矯正力がかかり、計画通りに歯が動かなくなる可能性があるのです。

また、お口の中に装着するものに市販の接着剤を使用するのは危険です。歯科医院で使用する接着剤なら問題ありませんが、市販の接着剤は口内で使用することを想定されていません。

身体に害がないとも言い切れないので、歯科医師が歯科用の接着剤で適切に修理する必要があります。

何も装着しない時間を短くする

割れたマウスピースは装着しないほうが良いですが、装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こします。そのため、マウスピースが割れた時は、なるべく早く歯科医院を受診するか、すぐに受診できない場合は歯科医院に連絡して指示を仰いでください。

受診するまでの期間は、一つ前や一つ後の段階のマウスピースを装着しておくように指示されることが多いです。マウスピースが割れた場合は、できるだけ何も装着しない時間を短くすることが大切です。

インビザラインのマウスピースが割れたときはどうする?

複数のマウスピース

マウスピースが割れたときは、なるべく早く歯科医院を受診して歯科医師に相談しましょう。装着できる状態であっても治療に悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず歯科医師に確認してもらってください。

小さなヒビ程度であれば、早急に歯科医院で対応すれば簡単な修理をするだけで使用を継続できる可能性が高いです。大きくヒビが入っていたりマウスピースが完全に割れていたりする状態であれば、マウスピースを作り直す場合もあります。

マウスピースの状態や治療の進み具合によって対処法は異なるため、歯科医師の指示に従いましょう。また、歯科医院をすぐに受診できない場合は、まずは歯科医院に連絡しましょう。連絡した際に、応急処置として以下の指示をされることが多いでしょう。

一つ前の段階のマウスピースを装着する

歯科医院に連絡した際に、応急処置として一つ前の段階のマウスピースを装着するよう指示されることがあります。

何も装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こすため、一つ前の段階のマウスピースを装着して後戻りを防ぐのです。トラブルに備えて、一つ前の段階のマウスピースは保管しておくと良いでしょう。

一つ後の段階のマウスピースを装着する

マウスピースが割れたタイミングによっては、一つ後の段階のマウスピースを装着して対処する場合もあります。マウスピースの交換時期が近い場合は、作り直しをせずに次の段階のマウスピースを装着することが多いでしょう。

ただし、自己判断で次のマウスピースを使用するのは避けましょう。歯科医師から指示があった場合のみ、従ってください。

インビザラインのマウスピースが割れるのを防ぐ方法

マウスピースをケースに入れる
インビザラインのマウスピースが割れるのを防ぐ主な方法は、以下のとおりです。
  • 食事の際は必ず外す
  • ケースに入れて保管する
  • 着脱を丁寧に行う

詳しく解説します。

食事の際は必ず外す

食事の際は、必ずマウスピースを外す習慣をつけましょう。少ししか食べない場合でも、インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、噛む力で割れてしまう可能性が高いです。

また、マウスピースに汚れが付着して虫歯や歯周病などの原因にもなるため、食事の際は必ずマウスピースを外しましょう。

ケースに入れて保管する

外したマウスピースは、ケースに入れて保管する習慣をつけることも大切です。歯磨きや食事の際に洗面所やテーブルにそのまま置くと、落下して割れたり踏んだりしてしまう恐れもあるでしょう。

外出の際も保管ケースを持ち歩くことで、紛失や破損を防げるでしょう。

着脱を丁寧に行う

毎日のマウスピースの着脱を丁寧に行うことで、変形したり割れたりするリスクを減らせます。着脱方法は、インビザライン矯正を始めるときに歯科医院で指導してもらえます。手順を守り、丁寧に着脱することを心がけてください。

どうしても外すのが難しい場合は、マウスピースの取り外しに使用する専用のアライナーリムーバーを使用することで、外しやすくなるでしょう。

まとめ

インビザライン矯正をする女性

インビザラインのマウスピースが割れたときは、必ず歯科医院の指示に従いましょう。自己判断で対応すると計画通りに歯が動かなかったり、治療期間が長くなったりする原因になります。

インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、少しの不注意で割れてしまう可能性があります。毎日の着脱や保管を正しく行うことで、マウスピースが割れるリスクを減らせるでしょう。

マウスピースが割れた場合でも、自分で修理するのは避けましょう。一つ前や後の段階のマウスピースを装着する場合も、必ず歯科医師の指示を受けて対応することが大切です。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


詳しく読む →
24年07月04日

インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするリスクを解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

食事をしている夫婦

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用して目立たずに歯並びを整えることができる矯正方法です。

しかし、インビザライン矯正中にはいくつかの注意点があります。その中でも特に気を付けたいのが、マウスピースをつけたまま食事をすることです。「マウスピースをつけている間は食事ができないの?」「水分補給はどうしたらいい?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。

今回は、インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするリスクについてくわしく解説し、矯正治療中の食事に関する注意点や適切なケア方法をご紹介します。インビザライン矯正を検討している方や、現在治療をしている方はぜひ参考にしてみてください。

インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をすると

鼻をつまんでいる女性

インビザライン矯正では、食事や歯磨きの際にはマウスピースを外せます。ワイヤー矯正のように器具を歯に直接固定しないため、マウスピースを外せば自由に飲食できます。

一日に三度摂る食事にストレスを感じずに矯正治療を進められるのは、大きなメリットといえるでしょう。

しかし、食事中はマウスピースを外さなければなりません。マウスピースをつけたまま食事をするとどのようなリスクが発生するのか、くわしく解説していきます。

マウスピースが破損する

マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースが損傷する可能性があります。マウスピースは食事中の噛む力に耐えられるように設計されていないため、噛む力や硬い食べ物によってマウスピースが変形・破損するリスクがあります。

破損したマウスピースは、矯正治療の進行に悪影響を与えるため交換が必要になるでしょう。新しいマウスピースが届くまでは矯正治療が進まないので、治療期間が延びることもあります。

また、食べ物や飲み物に含まれる色素がマウスピースに付着すると、マウスピースに色が付き透明性が損なわれるでしょう。

口腔衛生が悪化する

マウスピースをつけたまま食べ物を口にすると、食べ物のカスがマウスピースと歯の間に挟まりやすいです。食べカスが挟まると細菌が繁殖しやすくなり、マウスピースが汚れて口腔内の衛生状態が悪化します。

口腔内の衛生状態が悪化すると、虫歯や歯周病の原因になるばかりではなく口臭の原因にもなる場合があります。

矯正治療に悪影響を及ぼす

マウスピースをつけたまま食事をすると、矯正が効果的に進まなくなる可能性があります。インビザラインのマウスピースは、特定の力をかけて歯を動かすように設計されています。食事による咬合力が不均等に加わると、予定通りに歯が動かない可能性があります。

矯正期間が延びたり、予定していない場所に歯が移動する可能性もあるでしょう。

マウスピースをつけたまま飲食できるものはある?

水が入っている三本のペットボトル

インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま飲食できるものは、糖分が入っていない水だけです。糖分が入っておらずフレーバーもついていない無色透明の水であれば、マウスピースに悪影響を与えることはないでしょう。

無色透明でも、ビタミンやミネラル、微量の果汁や糖分が添加された飲み物もあります。水として販売されていることもありますが、甘さやカロリーが抑えられていても虫歯の原因になる可能性があるため注意しましょう。

また、糖分が入っていなくても、お湯は避けたほうがよいでしょう。洗浄方法について指導される際に説明されるかもしれませんが、40度以上のお湯で洗うとマウスピースが変形する恐れがあります。

飲み物でも、極端に熱いものを飲むとマウスピースが変形するかもしれません。

インビザライン矯正中の食事で気をつけること

マウスピースを洗浄している人

先ほど解説したように、インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするとさまざまなリスクが生じます。

では、矯正の効果を最大限に引き出し、口腔内の健康を維持するためにはどうすれば良いのでしょうか。くわしく解説します。

マウスピースを外して食事をする

インビザライン矯正では、食事をする前には必ずマウスピースを外さなければなりません。マウスピースの破損や汚染を防ぎ、口腔内の健康を保つことができます。

食事の際には必ずマウスピースを外し、破損や紛失を防ぐために専用のケース内に保管する習慣を身につけましょう。

マウスピースを洗浄する

食事の際にマウスピースを外したら、必ず洗浄しましょう。基本的には、流水下で指や柔らかい歯ブラシで擦って洗います。

定期的にマウスピース専用の洗浄剤を使用すると、さらに清潔に保てます。使用方法は製品によって異なるので、説明書をよく読んで使いましょう。

口腔ケアを丁寧に行う

食事のあとは、必ず歯磨きをして口腔内を清潔に保ちましょう。マウスピースを再装着する前に、しっかりと歯や歯と歯の間に残った食べカスなどを取り除くことが重要です。

歯ブラシ以外の道具も使用して、汚れの蓄積を防いでください。フロスや歯間ブラシを使用すると、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の隙間の汚れを取り除くことが可能です。細菌を減らす効果があるマウスウォッシュなどもあるので、必要に合わせて使い分けましょう。

食後にマウスピースを再装着する

インビザライン矯正では、マウスピースを一日に20時間から22時間以上装着する必要があります。食事の際に取り外してから再装着を忘れて長時間経った場合、十分な効果を得られないでしょう。

インビザライン矯正を確実に進めるためにも、飲食時に外したマウスピースはなるべく早く装着するようにしましょう。

柔らかい食べ物を選ぶ

インビザライン矯正では、マウスピース外した状態で食事をするため特別な制限はありません。

しかし、矯正治療中は歯を動かすために歯周組織に負荷がかかり続けています。そのため、痛みや違和感が通常よりも出やすい傾向にあります。

できるだけ歯に負担の少ない食材や柔らかい食材を選ぶと良いでしょう。せんべいやナッツなどの硬い食べ物や、歯の隙間に詰まりやすいゴマ、歯にくっつきやすいキャラメルなどを避け、口当たりの良い食事を心がけましょう。

色素の強い飲食物を避ける

食べ物であればカレーなど、飲み物であればコーヒーや紅茶、ワインなどが、色素の強いものとして挙げられます。これらの食べ物や飲み物は、マウスピースを着色するだけでなく歯にも色素が付着しやすいです。

着色の原因となるため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。歯に付着した色素は、しっかりと歯磨きをすることである程度取り除くことはできますが、気になる方はホワイトニングを検討しても良いかもしれません。

まとめ

食事のイメージ画像

インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をすることは、さまざまなリスクを伴います。マウスピースの破損や変色以外にも、口腔内の清潔を維持できなくなるなど、健康や矯正治療に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、基本的には食事前にマウスピースを外し、食後に丁寧に口腔ケアとマウスピースの洗浄を行って再装着することが重要です。食事だけでなく飲み物についても注意が必要です。無糖の水あれば、マウスピースを装着したまま飲んでも問題ありません。

また、口腔内を清潔に保つためには、歯磨きを丁寧に行うことが重要です。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどの道具も使用して口内の汚れをしっかり落としましょう。

マウスピースの洗浄では、専用のクリーナーや柔らかいブラシなどを使うと、マウスピースを清潔に保つことができます。細菌の増殖や不快なにおいを防ぐことができるでしょう。適切なケアと定期的な歯科検診で大きなトラブルを避けることで、矯正治療を成功させられるでしょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年06月23日

歯列矯正でアンチエイジング

歯列矯正はアダルト世代の方にも効果的です。見た目のコンプレックスが解消され、全身のアンチエイジング効果も期待できます。お口の機能が健やかさは、生涯にわたり豊かな人生をサポートしてくれるでしょう。

■大人が歯列矯正を考えるとき

*審美的なコンプレックスの解消

凸凹したアンバランスな歯並びが気になりませんか? 日常生活に支障がなければ、それも個性と考えることもできます。ですが、もしご自分がコミュニケーションに消極的なところがある、と感じることがあるなら、お顔の見た目や表情が美しく整うことで、気持ちにも影響があるかもしれません。不揃いな歯並びを観られたくなくて、人と接するのがなんとなく億劫だったり、ひっこみじあんだったり、滑舌が悪かったりといった特徴が、歯並びの矯正で変わるかもしれません。

もちろん、人前に出るお仕事の方には、美しい歯並びは大きな自信をもたらしてくれることでしょう。



*お口の健康を保つことが全身の健康につながる

歯並びが整うと、将来的にお口の健康を保つことができます。とても基本的な、でも重要なことなのですが、整った歯並びは歯ブラシの毛先が届きやすく、むし歯や歯周病になりにくいのです。年をとっても自分の歯でよく噛むことができれば、脳が活性化し、からだの内側から若々しさを保つことができます。からだのバランスが整い、肩こりなどが改善されることもあります。

大人の歯列矯正は、審美的な面だけでなく、お口の健康から全身の健康を守ることにもつながるのです。



■歯列矯正の種類

歯列矯正にはいろいろな治療法があります。歯並びの状態とゴールへ向かう過程、生活のスタイルにあわせて適切な手段を検討していきます。マウスピースを使う矯正や、ブラケットという矯正器具をつける方法があります。

*ワイヤー矯正

最も一般的な矯正の手法です。ブラケットと呼ばれる器具を歯に装着し、そこにワイヤーを通して、動かしたい方向に向かって力を加え、徐々に歯を移動させていき、歯並びを整える治療法です。金属製ブラケットのほかに、見た目に目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットもあります。



*舌側矯正・裏側矯正

歯の表面ではなく、歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法を舌側矯正・裏側矯正といいます。歯の裏側、舌側にとりつける矯正装置を「リンガルブラケット」と言います。装置や治療技術が進歩し、存在感が増してきた舌側矯正ですが、治療の効果は、通常の表側矯正とほとんど変わりません。特に接客業やサービス業、人前に出るお仕事の方にとっては検討いただく価値があります。矯正治療中の見た目がネックとなり、迷われている方はぜひご相談ください。



*マウスピース矯正

マウスピース矯正は、治療後のイメージに向かって矯正治療を何段階かにわけてマウスピースを作成し、1~2週間後ごとに交換していきながら、歯並びを整えていくという矯正治療法です。透明なマウスピースは目立ちにくく、歯列矯正をしていると周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。マウスピース矯正は、食事や歯みがきの際にはマウスピースをとりはずすことができるという点も大きなメリットです。矯正器具に煩わされずに食事を楽しめますし、歯ブラシがゆきとどき、むし歯や歯周病のリスクも低くなります。アライナーは歯科矯正用に開発されたプラスチック製で、金属アレルギーの方にも安心です。

デメリットもあります。装着時間を守らないと、歯が動きません。通院回数が少なくて済むかわりに、自己管理が必要になってくるわけです。そこをよくご理解いただいた上で、検討していただく価値のある治療法です。



インビザライン

インビザライン矯正を提供しているのはアメリカのアライン・テクノロジー社。1300万という豊富な実績(2022年)を利用することで、患者さまにふさわしい矯正のゴールと過程を導き出します。木更津きらら歯科では、口腔内3Dスキャナー「iTero element(アイテロ エレメント)」を導入しております。矯正の過程やゴールを可視化して患者さまと共有できます。



iGOシステム

インビザラインには、前歯のみの矯正を想定した治療システムがあります。歯並び全体ではなく、前歯のみの部分的なマウスピースを装着して、歯を動かしていく手法です。インビザラインと同様に、治療完了時のイメージまでの過程を何段階かにわけて、1~2週間ごとにマウスピースをとりかえながら歯を動かします。



クリアコレクト

スイスのストローマングループによる、マウスピースを使用する矯正システムです。前歯から1番め~7番目の歯を動かします。抜歯はありません。歯肉の2mm程度までを包むように設計されていて、矯正力が強いのが特徴です。

*歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療

歯科矯正専用に開発された人工歯根(歯科矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、これを支柱にして歯を動かしていきます。体内に埋め込まれる器具は、「移植する、埋め込む」という意味で「インプラント」と呼ばれます。木更津きらら歯科では、日本矯正歯科学会認定医、日本口腔インプラント学会指導医が所属しており、アンカースクリューを埋め込む矯正方法もご提案できます。

*部分矯正

前歯だけ、特定の歯だけ、少し隙間がある、といったように、部分的に歯並びを治したい場合に、その部分だけの矯正で治療できることがあります。症状によりますが、期間が比較的短くてすみ、費用を抑えることもできます。歯並び全体を矯正する必要がある場合には適しません。

■年をとると歯並びは乱れてきます

年齢とともに歯並びが悪くなってきたとお感じになることはありませんか? むし歯、歯周病、怪我などで歯を失うと、歯並びは乱れがちになります。詰め物や被せものをした歯も、メインテナンスが必要です。歯が抜けたまま、放置したりはしていませんか? 忙しさにまぎれて、中断した治療はありませんか? 歯ぎしりの癖がずっと続いたりしていませんか? そして残念ながら、加齢とともに歯は少しずつ擦り減っていき、咬み合わせが変化していくこともあるのです。

咬み合わせが悪くなると、健康な歯に負担がかかり、歯並びは一層乱れていきます。これを歯列崩壊と呼びます。歯列の崩壊は、見た目の美しさを損なうとともに、全身の健康をむしばんでいくことを知っていただきたいのです。歯列が崩れていくと・・・ 食べものをよく噛むことができず、口もとがコンプレックスになり、むし歯や歯周病のリスクが増大してしまいます。歯周病は、心血管疾患・脳卒中、糖尿病といった全身の健康にも悪い影響を与えることをご存知ですか? 咀嚼という行為がうまくできないと、脳に刺激を届かず認知症のリスクまで高くなってしまうのです。

年齢を重ねれば、様々な理由からどうしても歯列は乱れてきます。中高年になれば、入れ歯を考えなければならなくなることもあります。そうなる前に、歯科矯正で、お口の健康を守ることができると考えられるのです。

■歯科矯正のアンチエイジング効果

整った口元は朗らかな笑顔をつくり、コミュニケーションを活発にします。表情筋の動きが豊かになり、みずみずしい表情がとりもどされることでしょう。きれいな歯並びでよく噛むことができれば、食べることが楽しくなります。脳が刺激され、若々しさを保つことにもつながるのです。

大人になってから、歯列矯正を考えることは人生中盤戦、後半戦を力強く助けてくれることでしょう。迷っていること、お悩みがありましたら木更津きらら歯科にぜひご相談ください。


詳しく読む →
24年06月20日

インビザラインですきっ歯は治療できる?メリットや費用も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

マウスピースを装着しようとしている女性

歯と歯と間に隙間のあるすきっ歯に悩んでいる方も多いでしょう。見た目がよくないだけなく、食べ物が歯に挟まりやすい、滑舌が悪くなるなど不便なことも多いです。

すきっ歯を改善したいものの「ワイヤー矯正の見た目が苦手」「目立ちにくい矯正装置で治療したい」と考える方もいるでしょう。

本記事では、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて詳しく解説します。インビザラインのメリットやデメリット、インビザラインですきっ歯を治すために必要な期間や費用についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

すきっ歯とは?

すきっ歯のイメージ画像

すきっ歯とは、自然な状態で歯と歯の間に隙間が生じている歯並びのことです。前歯部分に隙間がある正中離開(せいちゅうりかい)と、歯列全体に隙間のある空隙歯列(くうげきしれつ)があります。

すきっ歯は、審美性が悪いだけでなく、虫歯になりやすい、滑舌が悪くなるなど、さまざまなリスクがあります。そのため、インビザラインやワイヤー矯正などで改善する方が増加傾向にあります。

すきっ歯になる原因

すきっ歯になる原因イメージ

すきっ歯になる主な原因は、以下のとおりです。

生まれつきの歯のサイズや本数

顎と歯のバランスが悪いと、すきっ歯になる可能性が高いです。例えば、顎の大きさに対して歯のサイズが小さいと、スペースが大きく開いて歯と歯の間に隙間が生じやすくなります。

人間の口内には、親知らずを除いて全部で28本の歯が生えます。まれに、先天的な理由で28本の歯が揃わない方がいます。歯の本数が少ないと、口内のスペースが余ってすきっ歯になるリスクが高まります。

上唇小帯が異常に発達している

上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、唇の中心あたりから歯の正中にかけて伸びている歯茎と唇をつなぐ筋のことです。子供の頃は大きく永久歯が生える頃に徐々に小さくなりますが、上唇小帯が発達した状態だと邪魔して中央に隙間ができます。

口腔悪習癖

口腔悪習癖が原因ですきっ歯になることもあります。口腔悪習癖とは、指しゃぶりや舌で前歯を外側に押す癖、下唇を噛む癖などです。

これらの癖により歯が押されて、歯と歯の間に隙間が広がるとすきっ歯になりやすいです。

歯周病

細菌感染により、歯茎やその周りの骨に炎症がおこった状態が歯周病です。歯周病の初期段階では、歯茎が腫れる、出血するなどの症状が現れますが、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がぐらつくようになります。

歯が不安定になると歯と歯の間に隙間ができ、すきっ歯になることがあるでしょう。

奥歯を失った

虫歯や歯周病などで奥歯を失ったまま放置すると、前歯が後方に動くことがあります。前歯が動くことで隙間ができ、すきっ歯になることもあるでしょう。

すきっ歯を放置するリスク

すきっ歯を放置するリスクイメージ

すきっ歯は審美性だけでなく、放置していると健康にも影響を及ぼします。

嚙み合わせが悪くなる

すきっ歯を放置していると、上下の歯がうまく噛み合わず噛み合わせが悪くなる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、顎の骨や一部の筋肉に負担がかかります。

食事中に食べ物をうまく噛み切れず胃腸に負担をかけたり、奥歯にかかる負担が増加したりするかもしれません。

胃腸に負担がかかる

すきっ歯の状態だと、胃腸に負担がかかることがあります。噛み合わせが悪くうまく食べ物を噛めないと、食べ物を細かく噛み砕くのが難しくなるからです。

食べ物を口腔内で細かくできなかった場合、胃腸の負担が増加するでしょう。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

歯と歯の隙間に食べかすやプラークが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。歯ブラシだけですべての汚れを取り除くのは難しいため、歯間ブラシやフロスを使用してケアを行わなければなりません。

歯並びに問題がなくても歯間ブラシやフロスでのケアは不可欠ですが、すきっ歯の場合は通常よりも徹底してケアする必要があります。

滑舌が悪くなる

前歯の隙間から空気が抜けるため、舌を歯につけて発音するサ行やタ行が発音しづらい場合があります。滑舌にも影響することが多く、周囲から聞き取りづらいといわれて悩む方も少なくありません。

インビザラインですきっ歯は治療できる?

インビザラインですきっ歯は治療できるかイメージ

すきっ歯の症状が軽度の場合、インビザラインで治療できます。特に、前歯だけの歯並びが気になるケースは、部分矯正で改善できることもあります。

ただし、すきっ歯の症状が重度の場合は、インビザラインでの矯正が難しいこともあります。インビザラインで矯正できない場合は、ワイヤー矯正など別の方法で治療しなければなりません。

インビザラインですきっ歯を治療するメリット

インビザラインですきっ歯を治療するメリットイメージ

インビザラインですきっ歯を治療するメリットは、以下の通りです。

痛みが少ない

歯を少しずつ動かして矯正するインビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないとされています。ワイヤー矯正の場合、調整後2~3日をピークに痛みが生じるケースが多く、痛み止めで対応することも珍しくありません。

「矯正中の痛みが不安で治療に踏み切れない」という方は、インビザライン矯正を選択する傾向があります。

目立たない

インビザラインでは、透明で薄いプラスチック製のマウスピースを使用します。「仕事上、口元のワイヤーが目立つのは抵抗がある」という方も、ストレスなく矯正をスタートできます。

取り外しできる

薄いマウスピースで取り外しが可能な点が、インビザラインの特徴です。食事中や歯磨きの時にマウスピースを取り外せるため、ワイヤー矯正に比べると食事の制限がありません。歯磨きがしやすいこともメリットでしょう。

矯正中も口腔内を清潔に保ちやすいため、ワイヤー矯正に比べ虫歯のリスクも減るでしょう。

症例の幅が広い

インビザラインは、マウスピース矯正の中でも適応できる症例の幅が広いです。ほかのマウスピース矯正では治療が難しい症例でも、インビザラインでは可能なことも少なくありません。

インビザラインですきっ歯を治療するデメリット

インビザラインですきっ歯を治療するデメリットイメージ

メリットの多いインビザラインですが、デメリットもいくつかあります。メリットのみに目をむけるのではなく、メリットとデメリットの両方を把握しましょう。

マウスピースの装着時間が長い

インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。装着時間が短かったり装着しなかったりすると、当初の計画通りに治療が進みません。

「食後に装着するのを忘れた」「マウスピースの手入れ後にどこに置いたか分からなくなってしまった」などのトラブルがあると、治療がやり直しになるリスクがあります。正しく装着し、しっかり管理することで矯正治療をスムーズに完了できるでしょう。

適応できない症例もある

すきっ歯の症状が軽い場合は、インビザラインでの矯正が可能です。

ただし、隙間が大きすぎる重度のすきっ歯の場合、インビザラインだけの治療は難しいでしょう。ワイヤー矯正を併用したり、ワイヤー矯正で治療したりする症例もあります。

インビザラインですきっ歯を治療する場合にかかる費用

インビザラインですきっ歯を治療する場合にかかる費用イメージ

インビザライン矯正ですきっ歯の治療を行う際の費用は、部分矯正か全体矯正かによって異なります。また、インビザライン矯正は自由診療なので、クリニックによっても費用が異なります。

目安の金額は、以下のとおりです。

  • 部分矯正:30万円~50万円
  • 全体矯正:60万円~100万円

クリニックによっては、すべての金額を含めたトータルフィー制度を採用していることもあります。すきっ歯の矯正治療そのものにかかる費用とは別に、カウンセリング料金・精密検査料金・リテーナー料金が発生する歯科医院もあるでしょう。

矯正費用だけでなくそのほかに費用が発生しないかも、治療開始前にクリニックのスタッフに確認しておきましょう。

インビザラインですきっ歯を治療する場合にかかる期間

インビザラインですきっ歯を治療する場合にかかる期間イメージ

すきっ歯は、症状に関係なく自然治癒することはありません。

症状が軽度で、前歯を数本動かすだけで良い場合は部分矯正で治療します。その場合、治療期間の目安は3か月から1年程度でしょう。全体矯正の場合は、個人差はあるものの2年〜2年半程度の治療期間が必要です。

また、治療終了後は保定期間を設けます。リテーナー(保定装置)を装着して歯並びを固定する期間です。治療期間とは別に1年〜3年程度必要でしょう。

まとめ

マウスピースを持っている笑顔の女性

今回は、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて解説し、すきっ歯を治すために必要な期間・費用をご紹介しました。

すきっ歯を放置していると虫歯や歯周病になるリスクが高く、口腔内はもちろん心身にも影響を及ぼす可能性があります。また、審美性が悪くコンプレックスにもなりやすいので、放置せずなるべく早く改善したほうがよいでしょう。

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用するため矯正器具が目立ちにくく、痛みが少ないのが特徴です。すきっ歯の症状が重度の場合は治療できないケースもありますが、軽度な場合は対応可能でしょう。

ご自身のすきっ歯がインビザラインで治療できるのか気になる場合は、歯科クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年06月06日

インビザラインを1日つけ忘れたらどうなる?影響と予防方法

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインのマウスピース

インビザラインは、透明のマウスピースを使用するため装置が目立ちにくい歯列矯正の方法です。自分で取り外しができるメリットがありますが、装置をつけ忘れてしまうことも珍しくありません。

しかし、インビザラインではマウスピースを1日20~22時間以上の装着時間する必要があります。装着時間を守れない場合は計画通りに歯が動かない可能性があるため「1日でもつけ忘れると治療に影響するのではないか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた場合の影響や、つけ忘れを防ぐ方法について解説します。

インビザラインを1日つけ忘れても問題ないのか

インビザラインのマウスピース

インビザラインのつけ忘れは、1日程度であればとくに問題はありません。

インビザラインの歯列矯正では、1週間で歯が約0.25mm動くと言われています。1日つけ忘れると約0.036mmのズレが生じることになりますが、その程度であれば治療全体の進行に問題はないと考えられます。1日程度であれば歯の後戻りもほとんど起きません。

つけ忘れが数日続いた場合や、1日の装着時間が短い日が続く場合は、十分な効果が得られない可能性があるため注意が必要です。

インビザラインを1日つけ忘れた場合の影響

インビザラインのマウスピースを持っている人

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた程度では治療に影響はないと言えますが、つけ忘れる日が続いた場合は以下の4つの影響が出る可能性があります。

  • 治療期間の延長
  • 痛みや違和感が出る
  • 歯肉退縮が起きる
  • 治療計画の見直し

詳しく解説します。

治療期間の延長

マウスピースをつけ忘れる日が続くと、当初の計画通りに歯が動かないため治療期間が延長する可能性が高いです。インビザラインでは、1日のマウスピースの装着時間が定められています。装着時間を守れない日が続く場合は、歯が十分に動かず治療が進みません。

また、せっかく動いた歯が後戻りを起こして歯並びが乱れる可能性もあります。

痛みや違和感が出る

インビザラインを長期間つけ忘れた後に装着すると、痛みや違和感が出やすいでしょう。歯が後戻りを起こしていると、インビザラインと歯並びのズレが大きくなるためです。

装着した時に感じる痛みや圧迫感が強すぎる場合は、歯科医院に相談し指示に従って対処しましょう。

歯肉退縮が起きる

マウスピースのつけ忘れが続いたにもかかわらず次の段階のマウスピースを装着すると、歯に通常よりも大きな力が加わります。そのため、歯肉退縮を引き起こす可能性があります。

歯肉退縮とは、歯茎が下がる現象です。歯に大きな負担がかかることで、歯を支えている骨が過剰に吸収されることで起こります。

歯茎が下がると歯の根元が露出して歯が長く見えたり、知覚過敏を引き起こしやすくなったりするなど、さまざまな問題が生じます。インビザラインで歯並びが整っても、見た目に満足できないケースもあるでしょう。

治療計画の見直し

インビザラインのつけ忘れが続いた後に装着すると、違和感や痛みが生じたり装着できなかったりする場合があります。マウスピースが合わなくなっているため、追加しなければならない場合もあるでしょう。

マウスピースの追加や作り直しには、別途費用がかかる場合もあります。また、作り直しや追加をする場合は、治療計画の見直しが必要になります。治療期間の延長にもつながるので、費用や今後の治療について歯科医師としっかり確認しましょう。

インビザラインの正しい装着時間

インビザラインの正しい装着時間イメージ

インビザラインの正しい装着時間は、1日20~22時間以上です。弱い力を歯に持続的にかけることで歯を少しずつ動かしますが、マウスピースを装着している間しか歯に力が加わりません。

外している間は歯が動かないため、できるだけ長時間インビザラインを装着する必要があるのです。歯をスムーズに動かし治療を計画通りに進めるためには、1日20~22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。

また、矯正で動かした歯は安定するまでに時間がかかります。動かした直後の歯は元の位置に戻ろうと動くので、簡単に後戻りを起こします。後戻りを防ぐためにも、指示された時間インビザラインを装着する必要があるのです。

インビザラインをつけ忘れてしまう場面

旅行でインビザラインをつけ忘れた人

インビザラインをつけ忘れてしまう場面は、主に以下の4つです。

  • 食事や歯磨きのあと
  • 旅行や外出時
  • イベントがあるとき
  • 痛みや違和感があるとき

詳しく解説します。

食事や歯磨きのあと

日常生活の中で一番つけ忘れることが多い場面が、食事や歯磨きの後です。

基本的に食事と歯磨きはマウスピースを外して行うため、食事の後ゆっくりしていたり別の用事をしたりして、つけ忘

れる可能性が高いです。特に、外食の場合は再装着のタイミングを失い、そのままつけ忘れてしまうケースが多いでしょう。

旅行や外出時

旅行や外出時は食べ物を口にしたり写真を撮ったりすることが多く、インビザラインを外す場面が増えるでしょう。すぐに歯磨きを行えないこともあり、つけ忘れたまま過ごしてしまうケースが多いです。

つけ忘れなくても、旅行や外出時はマウスピースを外す時間が長くなりやすいです。装着時間が短い日が続くと、計画通り治療が進まなくなるので注意しましょう。

イベントがあるとき

結婚式や面接などのイベントのときは、インビザラインを外して参加する方が多いため、つけ忘れが起こりやすいです。短時間であれば問題ありませんが、長時間外し続けることがないようにイベントが終わったら早めに装着するように心がけましょう。

痛みや違和感があるとき

インビザラインでは、1~2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。新しいマウスピースに交換した直後は痛みや違和感が生じやすく、痛みを避けるためにインビザラインを外し、そのままつけ忘れるケースがあります。

新しいマウスピースに交換した際の痛みや違和感は、2~3日かけて徐々になくなります。できるだけ外す時間は短くし、計画通りに治療を進められるようにしましょう。

インビザラインのつけ忘れを防ぐ方法

インビザラインのつけ忘れを防ぐためのリマインダー

インビザラインの治療をスムーズに進めるには、つけ忘れを防ぐことが非常に大切です。つけ忘れを防ぐ方法をご紹介します。

  • リマインダーを活用する
  • 専用アプリを活用する
  • ケースや歯のケアグッズを持ち歩く
  • 予備のインビザラインを携帯しておく

詳しく解説します。

リマインダーを活用する

スマートフォンのリマインド機能を活用することで、つけ忘れを防止できます。寝る前や食事のあとの時間に、アラームを鳴らしたり通知がくるように設定しておくことで、忘れずマウスピースを装着できるでしょう。

また、マウスピースの交換時期も設定しておくことで、交換時期を忘れるリスクを防げます。適切な交換時期を守ることで、スムーズに歯を動かせるでしょう。

専用アプリを活用する

近年、矯正治療用のさまざまなアプリが登場しています。無料で使用できるアプリもあるため、活用してつけ忘れを防止しましょう。

アプリによって機能は異なりますが、装着時間や交換時期を管理できるものが多いです。歯並びの変化を確認できるアプリもあるため、矯正治療のモチベーション維持にもつながるでしょう。

ケースや歯のケアグッズを持ち歩く

外出先では、食後に歯磨きできない場合もあるでしょう。歯磨きをするまではマウスピースを装着できないため、インビザラインを保管できるケースや携帯用の歯ブラシセットなど持ち歩くと良いでしょう。

つけ忘れだけでなく、外出先でのインビザラインの紛失や破損も防げます。また、外出先でも可能な限り食事の後はすぐに歯磨きをし、インビザラインをつける習慣が身に付くでしょう。

予備のインビザラインを携帯しておく

旅行などで長期間外出する場合は、1つ前に使用していたマウスピースや1つ後に使用するマウスピースを予備として携帯しておくと良いでしょう。

旅行先でインビザラインを紛失・破損した場合、インビザラインをつけられない状態が数日続きます。予備のインビザラインがあれば、歯の後戻りや治療の遅れを防止できるでしょう。

まとめ

インビザラインのマウスピースを持っている人

長い治療期間の中で、インビザラインを1日程度つけ忘れることは誰にでもあります。インビザラインを1日つけ忘れただけでは、治療にほとんど影響はないと言えます。

ただし、つけ忘れる日が2~3日以上続く場合や、つけ忘れる時間が長く1日の装着時間が足りていない場合は、治療期間が延長されたり歯が後戻りしたりする可能性が高まります。つけ忘れが起きやすい場面ではより注意して、つけ忘れを防止しましょう。

アプリやリマインダーを活用したり、ケースや歯のケアグッズを携帯して用事が終わったらすぐ装着したり、つけ忘れを防止しましょう。

また、インビザラインの治療を計画通りに進めるには、装着時間をしっかりと守ることが重要です。つけ忘れが起きないように工夫して、矯正治療を計画通りに終わらせましょう。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年05月28日

小児歯列矯正はお子さまへの贈り物

お子さまの歯列矯正は時期により選択できる治療法が変わってきます。子どもたちはどんどん成長し、歯も顎の骨も変化していくからです。お子さまの歯並びに気になる点があるようでしたら、歯科医で早めに相談し、矯正治療が必要かどうか、治療するならどの時期にどんな方法がよいか、医師とコミュニケーションをとり続けることをおすすめします。



■子どものうちに矯正治療を受けるメリット

顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。矯正が必要なら早めに治療することがお子さまへの贈り物なんです。

■よくない歯並びによる悪影響

子どもの歯並びは将来的な歯並びにも影響をおよぼします。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことによる悪影響について知っていただきたいと思います。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら

*一度むし歯になった歯はもとにもどらない

乱れた歯並びは歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。子どものむし歯とあなどってはいけません。一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人工の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。また進行すれば顎の骨を損なう歯周病も、子供だから無縁ということはないのです。

*発音に支障をきたす可能性がある

お口のまわりの筋肉や顎の発育がアンバランスだったり、歯の位置が異常だったすると、発音に支障をきたすことがあります。空気がもれたり、舌が正常な位置におさまらないといったことが起こる可能性があります。たくさんお話できないと、心にも影響が出てくるかもしれません。

*顎関節症のリスクが高くなる

歯並びは顎の骨や関節とつながっています。乱れた歯並びは顎の関節に負担がかかってしまいます。顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。

*肩こりや頭痛を引き起こす可能性がある

顎の関節に負担がかかる状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。集中力を損ない、勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。

*見た目にコンプレックスをおぼえる

人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。

子どもの頃の歯並びは、将来の健康や心にも関係があります。ご心配なことがあったら、ぜひ医師に相談してください。

■子供の歯並びの乱れは7割が癖・習慣によるものです

実はお子さまの歯並びの悪くなる原因は、もともとの先天的な問題のほかに、「癖・生活習慣」によるものが7割程度を占めています。子どもの歯列矯正には、癖を治し歯列を整える方法と、顎の発育を矯正する方法があります。



■口腔筋機能療法(MFT)

弱い力であっても歯に継続的に力がかかっていると、歯は動いていきます。頬杖や、舌で前歯を押したり、舌を突き出したり指しゃぶりいった癖が、歯を動かしていくのです。子どもの歯並びは大人より簡単に動いていきます。逆に、癖を改めれば歯並びが整うことも、大人よりは容易です。歯並びを悪くする癖を改善する方法が、口腔筋機能療法(MFT)です。

口腔筋機能療法(MFT)では、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてお口の体操のプログラムを作成します。1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、ごいっしょにがんばりましょう。歯科医院では月に1度ほど、15分ほどのトレーニングを行います。



■機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」

歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。先天的な歯並びの特徴があっても、永久歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りのリスクが低いことが特徴です。



機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」は症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。日中の1時間と、就寝するときに装着します。学校ではつける必要はありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。



■顎の発育の矯正-床矯正(しょうきょうせい)

乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている場合には、土台分の発育を適切に導く床矯正(しょうきょうせい)を選択します。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように、段階的に歯列の幅を広げていいきます。顎の発育を導くために、マウスピースの幅を少しづつ広げていきます。




床矯正の装置は、とりはずすことができます。その特徴にはメリットもデメリットもあります。

*床矯正のメリット

装置をとりはずすことができるのが一番の特徴です。ブラケットやワイヤーをとりつける矯正方法より、歯みがきが容易でむし歯のリスクが低くなります。磨き残しがなく、むし歯にならないというのは、将来のことを考えても本当に重要なんですよ。また食事の際にとりはずせるので、食事のメニューが限定する必要がないのも、成長期のお子さまにとっては大切なことですね。

*床矯正のデメリット

装置をとりはずせるという特徴は、デメリットの面もあります。頻繁に矯正装置を外していると、治療期間が長引くかもしれません。顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。

*時期が限定される

床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。一般的には、5~7歳までのお子さまに適しています。歯のすべてが永久歯へと生え変わっている時期には難しいかもしれません。お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。



子どもの歯列矯正は、成長過程の子供時代だからできる面が多くあります。大切なのは、信頼できて長く通える歯科とのおつきあいがあること。木更津きらら歯科では、お子さまから大人の方、ご高齢の方まで、歯科医療を通じて地域の皆様の健康を支えるサポートをしたいを考えています。


詳しく読む →
24年05月23日

インビザラインで歯茎が下がる?原因と対策、予防方法まで詳しく解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯茎が下がってきた人

インビザライン矯正は目立たず、取り外しもできるため多くの方に人気です。

しかし、インビザラインで歯茎が下がると聞いて治療をためらっている方も少なくありません。「インビザライン矯正をすると歯茎が下がるの?」「歯茎を下げないための対策はあるの?」と思う方もいるでしょう。

本記事では、インビザライン矯正で歯茎が下がる原因やリスク、下がったときの対策、下がらないための予防法について解説します。インビザライン矯正を希望している方や、実際に治療中の方は、ぜひ最後までお読みください。

歯茎が下がる原因

歯周病が原因で歯茎が下がった人

インビザライン矯正をしていなくても、歯茎が下がることがあります。まずは、歯茎が下がる主な原因を4つ見ていきましょう。

歯周病になっている

歯周病が悪化すると、歯茎や歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されて骨が溶けるので、歯茎が下がって見えます。

しかし、歯周病が進行している途中は、歯茎が腫れているので歯茎が下がっていることに気づかないことも多いです。歯周病の治療が進み症状が落ち着いてくると、歯茎の腫れがおさまって引き締まるため、歯茎が下がっていることに気づくでしょう。

間違った口腔ケアをしている

間違った口腔ケアは、歯茎が下がる原因になります。

例えば、ブラッシングの力が強すぎると、歯茎が下がるリスクが高いでしょう。歯茎はとても繊細な組織なので、強い力で磨くと傷ついたり、潰瘍ができたりします。

食いしばりや歯ぎしりの癖がある

食いしばりや歯ぎしりの癖があると、一部分の歯や歯茎、歯槽骨に負担がかかります。日常的に食いしばりや歯ぎしりをしている場合、過度の力がかかって歯茎が退縮します。

舌の横や頬の内側に、白っぽい跡や歯の跡がついている方は、食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があるでしょう。また、歯の境目にある歯茎が白っぽくなったり盛り上がったりしている場合も、歯茎に負担がかかっていることが考えられます。

年齢

年齢の経過とともに、歯茎が下がる人が増加する傾向があります。30代から歯茎が下がる傾向が見られ、40代で歯茎が下がったと感じる方は少なくありません。

ある程度歯茎が下がるのは仕方がありませんが、ブラッシングの力が強かったり、食いしばりの癖があったり、歯周病を患っていたりすると、急激に歯肉が下がるリスクがあるでしょう。

歯茎が下がるリスクとは

歯茎が下がるリスクのイメージ

「歯茎が下がったらどんな問題があるの?」と思う方もいるでしょう。歯茎が下がった状態を放置していると、いくつかのリスクがあります。

歯茎が下がったことに気づいた場合は、歯科医院で処置したほうが良いでしょう。本項目では、歯茎が下がるリスクについて解説します。

審美性が低下する

歯茎が下がると、審美性が低下します。健康的な歯や歯茎の場合、歯と歯茎のバランスが良く綺麗に見えます。また歯と歯茎の境目のラインが丸く、アーチを描いたような形をしています。

歯茎が下がると歯根(歯の根の部分)が出てくるため、歯が長くなったように見えるでしょう。また、歯と歯茎のアーチがなくなり、尖ったように見えることも少なくありません。

特に、1本の歯の歯茎だけが下がっていると、歯と歯茎のラインが整わず、審美性が低下したと感じるでしょう。

知覚過敏になる

歯茎が下がると、知覚過敏のリスクが高くなります。知覚過敏とは、歯が水に触れたり、食べたり、歯磨きをしたりするときに痛みを感じる症状です。歯茎が下がったことで、歯根が露出したために起こります。

歯根は、本来なら歯茎や骨に埋まっているため、エナメル質とは異なり刺激に弱いです。少しの刺激に反応して痛みを感じます。

痛みがあると、食事やブラッシングの際にストレスを感じるでしょう。

虫歯や歯周病になりやすい

歯茎が下がって歯根が露出した状態だと、虫歯になるリスクも高くなるでしょう。上記でも触れた通り、歯根はエナメル質と違い刺激に弱く柔らかいため、虫歯になりやすいのです。

また、歯が長くなって形が変わったり、知覚過敏でブラッシングができなかったりすると、プラークが付着したままになります。

インビザライン矯正で歯茎が下がることはある?

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正だけでなく、矯正治療中に歯茎が下がる方もいます。矯正治療では歯槽骨にあえて負担をかけ、骨の吸収と再生を誘導しながら歯を動かします。

そのため、もともと歯茎が薄い方は特に、歯茎が下がる可能性があるのです。下の前歯の歯茎は特に薄いので、歯茎が下がりやすい部分だといえるでしょう。

とはいえ、矯正治療をする方全員の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正中に歯茎が下がらない方もいます。

インビザライン矯正で歯茎が下がる原因

インビザライン治療で歯茎が下がった人

上記の項目でも触れた通り、インビザライン矯正をするすべての人の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正に歯肉が対応できない場合のほかに、インビザラインの使い方や口腔ケアが原因となって歯茎が下がることがあります。

インビザライン矯正中に歯茎が下がる主な原因は、次の3つです。

マウスピースが合っていない

マウスピースが合っていないのに無理やり使用し続けると、歯茎が下がる原因になります。インビザライン矯正は、1週間〜2週間に一度のペースでマウスピースを交換しながら治療を進めます。

インビザラインの交換は自己責任で行う必要がありますが、交換日を守らなかったり、順番を間違えて装着したりすると歯に負担がかかるでしょう。また、マウスピースが合わずに装置が歯茎に強くあたったり、矯正力が強すぎたりすると歯茎が下がる原因になります。

正しい矯正力で歯を動かすためには、歯科医師の指示を守って交換することが重要です。

口腔ケアができていない

インビザライン矯正中に正しい口腔ケアができていないと、歯周病になるリスクが高くなり歯茎が下がります。インビザライン矯正中の口腔ケアの方法は、矯正前とほぼ変わりません。

しかし、マウスピースを装着していることで唾液の抗菌作用や自浄作用が働かなくなります。そのため、歯周病になりやすいといえるでしょう。

ブラッシング圧に気をつけながら、正しく口腔ケアをすることが重要です。

指示通りにマウスピースを装着できていない

指示通りにマウスピースを装着できていない場合、歯茎が下がりやすくなります。例えば、装着時間を守っていない、きちんと装着できていないなどが挙げられます。

この場合、治療計画通りに歯が動きません。正しく歯が動いていない状態で新しいマウスピースへ移行すると、歯茎や骨に大きな負荷がかかって歯茎が下がるのです。

インビザライン矯正中に歯茎が下がった際の対処法

インビザラインのマウスピースを持っている歯科医師

インビザライン矯正中に歯茎が下がったと感じたときには、すぐに歯科医師へ相談しましょう。歯茎の状態をチェックし、歯茎が下がった原因を特定します。状況に合わせて、マウスピースの微調整、ブラッシング指導、歯周病の治療などの対処をします。

適切な処置をしないままインビザライン矯正を続けると、矯正計画が大幅に崩れるため危険です。また、歯周病の進行を無視して治療を進めると、歯を失うリスクもあるでしょう。

歯茎が大きく下がった場合は元に戻らないので、移植手術をして歯茎の形を整えるなどの方法で対応します。

インビザライン矯正中に歯茎が下がるのを防ぐには

歯茎が下がるのを防ぐために口腔ケアをしている人

「インビザライン矯正中に歯茎が下がらないために自分で注意できることはある?」と考える方も少なくないでしょう。本項目では、インビザライン矯正中に歯茎が下がるリスクを抑える対策について解説します。

受診日を守る

矯正治療中は、調整日に忘れずに受診しましょう。歯の動き方やマウスピースを見て、治療計画を微調整します。

マウスピースの矯正力が強すぎたり、装置がきちんと合っていなかったりするようなトラブルがあった場合も、適切に対応してもらえます。大きな問題が起こるのを防ぎ、スムーズに治療を進められるでしょう。

マウスピースを正しく装着する

マウスピースを正しく装着することも重要です。インビザライン矯正の場合、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。

また、奥歯から指で押しながら装着します。必要ならチューイーという道具を使って、しっかりと歯にフィットさせましょう。

正しく装着できているか不安な場合は、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談してください。正しい装着方法を身につけられるまで指導してくれます。

口腔ケアを正しく行う

インビザライン矯正中も、正しい口腔ケアを欠かさずに行ってください。特に、ブラッシングの力には気をつけましょう。

歯ブラシの硬さはやわらかめ、もしくは普通を選び、鉛筆の持ち方で小さく動かしてください。グーの形で握るように歯ブラシを持って大きく動かすと、力が入りやすいため避けたほうが良いでしょう。

下の歯や奥歯の歯と歯茎の境目は、特にブラッシングが難しいです。タフトブラシを併用すると効果的でしょう。

歯並びや歯の形にあった口腔ケアの方法は、歯科衛生士から指導してもらえます。遠慮せずに何度でも確認してください。

まとめ

インビザラインのマウスピースを持っている人

今回は、インビザラインの矯正中に歯茎が下がる原因や対策について解説しました。インビザラインの矯正中は、あえて骨に圧力をかけて歯を移動させるため、歯茎にも負担がかかり下がることがあります。

歯磨きの力が強すぎたり、マウスピースを正しく装着していなかったりする場合も、歯茎に過剰な力がかかって下がるリスクが高いでしょう。

歯茎が下がるのを防ぐために、正しく口腔ケアをし、装置の装着方法を守ってください。また、受診日を守ることで、トラブルが起こった場合でも早急に発見して対処できます。

インビザライン矯正は自己管理をしながら進めていきますが、歯科医師も歯科衛生士も全力でサポートします。不安なことがあればお気軽に相談してください。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年05月09日

インビザライン矯正中に虫歯ができたときはどうする?対処法を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザライン治療中に虫歯になった歯

インビザライン矯正中に虫歯ができたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。「治療をやめなければならないのでは?」「虫歯を放置するの?」など、不安に思う方が多いでしょう。

この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因と、見つかった場合の対処法について詳しく解説します。

虫歯があるとインビザラインはできない?

インビザライン治療中に虫歯になったイメージ模型

インビザライン矯正を始める前に虫歯がないかを確認し、もし虫歯が見つかった場合はその治療を先に行う必要があります。インビザライン矯正中に、虫歯を治療して歯の形が変わってしまうと、マウスピースがうまくフィットしなくなる可能性があるからです。

基本的に、虫歯がある場合はその治療を完了させてからインビザライン矯正を開始します。

インビザライン矯正中に虫歯ができたときはどうする?

インビザライン治療中に虫歯になって治療している人

では、インビザライン矯正中に虫歯ができた場合は、どのような対処が必要なのでしょうか。実際の対処法は、以下の3つです。

応急処置だけしてインビザライン矯正を続ける

インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合、矯正が終わりに近づいているのであれば応急処置をして矯正治療を先に完了させることがあります。応急処置は、虫歯の進行を遅らせるための一時的な対策です。

応急処置だけでは虫歯は治らないため、インビザライン矯正が終わったらできるだけ早く本格的な虫歯治療を始めなければなりません。

インビザライン矯正と並行して虫歯治療を行う

虫歯が歯の形を大きく変えない小さなものであれば、インビザライン矯正を続けながら同時に治療することができます。虫歯治療の際はマウスピースを一時的に外さなければなりませんが、終わった後はマウスピースをすぐにまた装着してインビザライン矯正を進めます。

虫歯が見つかったからといって、インビザライン矯正のスケジュールが大きく狂うわけではないので安心してください。

インビザライン矯正を中断して虫歯治療を優先する

インビザライン矯正をしている最中に虫歯が重症化した場合、矯正治療を中断してまずは虫歯の治療に集中することが重要です。特に、虫歯が悪化しているなど、緊急で抜歯が必要な場合にはインビザライン矯正を一旦中止することが一般的です。

インビザライン矯正を一時的に中断すると、歯並びが元に戻ってしまうかもしれません。矯正中の歯は不安定なので、マウスピースを装着していないと後戻りすることがあるのです。

しかし、虫歯が原因で歯を失うリスクを避けるためには、やむを得ないと言えるでしょう。

インビザライン矯正中に虫歯ができる原因とは?

インビザライン治療中に虫歯ができる原因

マウスピースを装着しているあいだは、そうでない場合と比べて虫歯になりやすいです。その理由について解説します。

口内が乾燥しやすくなる

インビザライン矯正では、マウスピースを1日に20~22時間以上つける必要があります。マウスピースはとても薄くわずか0.5mmですが、上下の歯に装着すると合計で1mmの厚みになります。

このため、マウスピースをつけていると唇が閉じにくくなり、口の中が乾燥することがあります。口内が乾燥すると、歯に付着した食べかすなどの汚れが留まり、通常の歯磨きだけでは落としきれなくなるのです。

インビザライン矯正中は、特に口腔ケアに注意し定期的にクリーニングに通うことが大切です。

アタッチメントに汚れが溜まりやすい

インビザライン矯正で使うマウスピースは、いつでも取り外すことができます。

しかし、歯を動かすための小さなパーツであるアタッチメントは、歯にしっかりと接着されていて取り外しできません。アタッチメントは、マウスピースと歯を密着させるために使用されます。

アタッチメントの周辺は汚れが溜まりやすくなるため、注意しなければなりません。アタッチメントは小さな突起物のような形をしているため、食べかすやプラークが引っかかりやすく、歯磨きでしっかりと除去しなければ虫歯のリスクが高まります。

口内の唾液の循環が悪くなる

インビザライン矯正では、マウスピースを長時間装着します。そのため、口内の唾液の循環が悪くなります。

唾液は、口の中を清潔に保つ重要な役割を担っています。唾液には自浄作用と殺菌作用があり、これによって虫歯の発生を防ぎ、食べ物の残りかすなどの汚れを洗い流しているのです。

マウスピースを装着していると唾液の循環が悪くなり、これらの効果が十分に発揮されなくなります。

インビザライン矯正中に虫歯ができるのを防ぐ方法

インビザライン治療中に虫歯ができるのを防ぐために歯磨きをする人

インビザライン矯正中に虫歯ができると、矯正治療を中断しなければならない可能性があります。矯正の中断は治療期間の延長にもつながるため、日常ケアをしっかり行い虫歯を予防することが大切です。

歯間ブラシやデンタルフロスを使う

歯磨きをするとき、ただ歯ブラシを使うだけではなく、歯間ブラシとデンタルフロスを使用することもとても重要です。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことが可能です。

歯間ブラシは、歯に対して垂直に持ちゆっくりと汚れをかき出すように使います。デンタルフロスは歯と歯の間の狭いスペースに挿入し、歯の表面に沿って擦りつけてプラークや食べかすを取り除きます。

ただし、どちらの道具もどのように使うかがとても重要です。間違った使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけることもあるため注意が必要です。

歯間ブラシやデンタルフロスの正しい使用方法や適切なサイズの選び方については、歯科医院で相談するとよいでしょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使う

虫歯は、私たちが食べた後に口内に残った食べかすが原因で、歯垢の中のバクテリアが酸を作り出すことから始まります。この酸が歯の表面のミネラルを溶かす現象を脱灰と言います。

脱灰が起きても、唾液が持つミネラルが歯の表面に戻ることで、虫歯の進行を防ぐことができます。これを再石灰化と言い、私たちの口の中では脱灰と再石灰化が常に繰り返されています。

脱灰が優位になると虫歯になりやすいので、再石灰化を促すフッ素の使用が有効でしょう。フッ素は歯磨き粉に含まれており、高濃度フッ素が配合されたものも販売されています。

ただし、6歳未満のこどもにはフッ素の濃度が1,000ppm以下の歯磨き剤を使うことが推奨されています。使用に不安がある場合は、歯科医院で相談すると良いでしょう。

水以外の飲み物を摂取するときはマウスピースを外す

インビザライン矯正中に特に気をつけたいのは、飲食時のマウスピースの取り扱いです。マウスピースを外さずにそのまま飲み物を飲む人も多いでしょう。

マウスピースを装着したままジュースなどの甘い飲料を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が入り込み、歯が砂糖水に浸されるため虫歯を引き起こしやすくなります。水以外の飲み物を飲む際は、マウスピースを外す習慣をつけましょう。

こまめに水分補給を行う

インビザライン矯正中は、マウスピースが唾液の流れを妨げるため口の中が普段より乾燥しやすくなります。口が乾くと細菌が活発になり、虫歯のリスクが増えます。

マウスピースを装着している間は、こまめに水分を取ることが大切です。

ただし、水分補給をするときは、ジュースやスポーツドリンクなどの糖分が含まれている飲料は避けましょう。水や無糖のお茶を選んでください。先ほど説明したとおり、糖分を含む飲料は虫歯の原因となる砂糖を口内に残すため、虫歯を引き起こすことがあります。

マウスピースの洗浄を怠らない

マウスピースは、取り外した際に洗浄することが推奨されています。歯磨きで歯をきれいにしていても、マウスピースの溝に溜まった細菌が繁殖すると虫歯になるリスクが高まるからです。

洗うときは、指や手で優しくこするか、柔らかい歯ブラシで汚れを取り除きましょう。週に一度は専用の洗浄剤を使ってマウスピースをつけ置き洗いすることで、マウスピースをより清潔に保つことができます。

ただし、歯磨き粉はマウスピースに傷をつける可能性があるので使用しないでください。また、熱いお湯で洗うとマウスピースが変形する可能性があるため、水またはぬるま湯を使いましょう。

まとめ

虫歯が完治してインビザライン治療をしている人

インビザライン矯正を始める前には、虫歯がないかを確認します。必要があれば治療を優先し、改善されてからインビザライン矯正を始めます。

また、矯正中に虫歯が見つかった場合は、状況に応じて応急処置や治療を行い、最悪の場合は矯正を中断することも考えられます。

インビザライン矯正中は、通常よりも虫歯になりやすい状況なので予防が非常に重要です。飲食時にはマウスピースを外し、流水で洗浄してから装着しましょう。

歯磨きの際は、歯間ブラシやデンタルフロスも併用してください。歯の隅々まで清掃することで、虫歯のリスクを減らすことができます。

口腔ケアの方法に不安がある場合は、歯科医院で相談してみてください。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年04月18日

インビザラインで後戻りが起こる原因とは?後戻りを防ぐ方法も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインのマウスピース

インビザライン治療後に後戻りが起きないか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。後戻りは、矯正治療後に誰にでも起こりうる現象です。

本記事では、インビザラインで後戻りが起こる原因や、後戻りした場合の対処法を解説します。インビザラインは後戻りしやすいのか不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

後戻りとは?

インビザラインの後戻りに悩む人

後戻りは、矯正治療で整えた歯並び・噛み合わせが元の状態に戻ってしまった状態を指します。 矯正治療後の歯は、あごの骨にしっかりと定着していないため不安定で動きやすい状態です。

インビザラインだけでなく、マウスピース矯正・ワイヤー矯正どの矯正方法で治療して矯正治療後は歯が動きやすいです。そのため、歯を動かす矯正期間が完了したら、歯を保定する保定期間に移行するのが一般的です。

保定期間は、歯の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着して、歯とあごの骨の定着を待ちます。保定装置を装着すると歯の移動を防ぐことができるため、整った歯並び・噛み合わせを維持することができるでしょう。

インビザラインで後戻りが起こる原因

重度の歯周病

インビザラインをはじめとした矯正治療で後戻りが起こる原因を確認しましょう。


  • 保定がしっかりできていない
  • 悪習癖がある
  • 重度の歯周病
  • 無理に治療を進めた

それぞれ解説します。

保定がしっかりできていない

インビザラインで後戻りが起こるもっとも大きな原因は、保定が不十分なことです。上述したとおり、歯列矯正後は歯とあごの骨がしっかりと結合していないため、後戻りが起こりやすいです。

後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着するようにしましょう。保定期間は、矯正期間と同じくらいの期間は必要だといわれています。後戻りを防ぐためにも、1日の装着時間と保定期間はしっかりと守ることが大切です。

保定期間を守らず保定装置の装着を怠ると、矯正治療で整った歯並び・噛み合わせを維持することができなくなります。

悪習癖がある

後戻りを起こす原因として、日頃の習慣や癖も挙げられます。舌を前に出したり歯を舌で押したりする舌癖や、爪や唇を噛む癖、口呼吸、歯ぎしり、頬杖をつくなどの習慣や癖がある方は注意が必要です。

このような習慣や癖がある方は、歯に力が断続的にかかるため後戻りを助長させる可能性があります。舌癖がある方は、インビザライン治療中にトレーニングをおこなって改善する必要があるでしょう。

また、爪や唇を噛む癖、頬杖をつく癖などは普段から意識して改善できるよう努めることが大切です。

重度の歯周病

重度の歯周病に罹患すると、後戻りする原因になります。歯周病は30代の8割が罹患しているといわれる身近な疾患です。歯周病に罹患すると、歯を支える骨や歯茎などの組織が炎症を起こします。

炎症が進むと、歯を支えるあごの骨が溶けてしまうため、歯が動揺し噛み合わせが悪くなる可能性があるでしょう。結果として、歯並びが悪くなり後戻りの原因になります。

無理に治療を進めた

インビザラインで治せる歯並びには限りがあり、骨格的な異常はなく歯の位置関係が悪いことによる不正咬合が適応症例です。骨格から治療する必要がある場合や、インビザラインでは治療できない症例にもかかわらず無理に治療すると、後戻りなどのトラブルにつながります。

例えば、抜歯が必要な症例にもかかわらず抜歯せずにインビザラインで無理に歯並び・噛み合わせを整えると、治療完了後に歪みが生じやすいため後戻りのリスクが高くなるでしょう。ご自身の歯並び・噛み合わせがインビザラインの適応であるのか診断してもらうことが大切です。

後戻りを防ぐためにはどうしたらいい?

マウスピースをしっかりつける人

インビザラインで整えた歯並び・噛み合わせを後戻りから守るためには、日常生活で気を付けるべきことがあります。インビザラインで後戻りを防ぐために気を付ける点は、以下の3つです。

  • 保定期間・時間をしっかり守る
  • 悪習癖を改善する
  • 定期メンテナンスに通う

それぞれ解説します。

保定期間・時間をしっかり守る

保定期間は、歯とあごの骨を定着させて後戻りを防ぐために必要な期間です。歯科医師に指示された1日の装着時間や保定期間は守るようにしましょう。

保定を怠ってしまうと後戻りのリスクが高くなります。保定装置は矯正期間と同じくらいの期間は必要とされており、2年前後おこなう場合が多いでしょう。

保定装置には、固定式と着脱式があります。着脱式の場合、矯正期間が終わった直後は食事やブラッシング以外は装着するよう指示されるケースが多いでしょう。ある程度期間が経って歯とあごの骨が固定されてきたら、就寝時のみなど装着時間を少なくしていきます。

着脱式は自己管理が必要なため、管理に自信がない方は固定式での保定を選択したほうがよいかもしれません。ご自身のライフスタイルに合った方法で保定期間を過ごしましょう。

悪習癖を改善する

舌癖や口呼吸、爪や唇を噛む、頬杖をつくなどの悪習癖がある方は、矯正期間中に改善するように努めましょう。悪習癖は後戻りの大きな原因です。一度にかかる力はわずかですが、断続的にかかるため矯正力と同じように歯を動かしてしまいます。

舌癖がある場合は、矯正治療中に正しい舌の位置や使い方を習得できるようにトレーニングをおこないます。爪や唇を噛む癖や頬杖をつく癖はご自身で意識することはもちろん、周囲の人にも協力してもらい改善できるように努めましょう。

定期メンテナンスに通う

インビザライン治療後も、歯科医院の定期メンテナンスに通って口の中の状態を確認してもらいましょう。定期メンテナンスでは、保定装置がしっかり使えているか、虫歯・歯周病の有無、後戻りが起きていないかなどを確認していきます。

特に、歯周病は歯を支えるあごの骨を溶かす病気です。罹患すると後戻りしやすい環境になるので、予防・早期治療が重要といえます。虫歯で歯を大きく削る必要がある場合、歯の形や大きさがわずかに変わるため歯並びに影響を与える可能性も少なくありません。

虫歯や歯周病の原因はプラークです。歯科医院の定期メンテナンスでは、適切なセルフケア方法の指導や虫歯・歯周病にかかりにくい口内環境に整えるための掃除などをおこないます。

些細な変化を逃さないためにも、歯科医院の定期メンテナンスに通って確認してもらうことが大切です。

後戻りを起こしたときの対処法

歯医者へ相談

後戻りが起こったと感じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。無理に合わないリテーナーを使用したり、自己判断でリテーナーの使用を止めたりすると、後戻りを悪化させる原因になります。

後戻りが起きてしまった場合、後戻りの状態によって対処法が異なります。

軽度の後戻り

後戻りが軽度と判断された場合、リテーナーを正しく装着することで改善する可能性があります。リテーナーが上手く入らない場合は、調整して対応するケースが多いでしょう。

リテーナーの装着時間や保定期間を守っていれば、後戻りするリスクは低いです。

重度の後戻り

後戻りが重度でリテーナーの装着では対応できない場合は、再治療を検討する必要があります。再治療をおこなう場合、通院の負担はもちろん追加で費用がかかる可能性が高いため、事前に確認しておきましょう。

後戻りの状態によっては、ワイヤー矯正の検討も必要になるケースがあります。

後戻りが起こってしまっても、軽度であるほど少ない負担で改善できます。後戻りの可能性がある場合は早めに確認してもらうことが大切です。

まとめ

インビザライン矯正をする人

矯正治療が終わった後は、後戻りしやすい環境になります。そのため、インビザライン矯正後は後戻りを防ぐために保定装置を装着することが重要です。

悪習癖がある場合は、矯正治療中に改善できれば後戻りのリスクを軽減することが可能です。後戻りが起きてしまっても、軽度の場合は再度正しくリテーナーを装着することで改善できるかもしれません。

しかし、重度の後戻りになると再治療の必要があるため、通院や費用の負担が発生するでしょう。後戻りしているかもと感じたら、速やかに歯科医院に連絡して確認してもらってください。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年04月04日

歯ぎしり癖がある方がインビザライン矯正をする場合の注意点を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザライン矯正をする人

インビザラインとは、世界で1,400万人の実績を誇る有名なマウスピース矯正です。透明で目立たず、取り外せるので食事や歯磨きに影響しないことから人気を集めています。

治療を検討していても、歯ぎしりでマウスピースが割れたらどうしようと不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯ぎしりの原因や改善方法、歯ぎしりの癖がある方がインビザライン矯正を受ける場合の注意点について解説します。

歯ぎしりとは?

歯ぎしりする女性

歯ぎしりとはブラキシズム(bruxism)とも呼ばれ、睡眠中などの無意識下で上下の歯を強く噛み合わせたり、こすり合わせることをいいます。睡眠中に音を立てて歯をこすり合わせるイメージがあるかもしれませんが、日中に歯をぎゅっと噛むのも歯ぎしりです。

睡眠中の歯ぎしりは、口の中に問題がある場合や、昼間のストレスが原因の場合があります。日中の歯ぎしりは、ストレスや緊張が原因の場合だけでなく、癖でしていることもあるでしょう。

いずれにしても、睡眠中や無意識下で行っていることが多いので、自分では気づきにくいのが特徴です。自分が寝ている間に歯ぎしりをしていないか、一緒に暮らしている人に確認してみたり、日中も無意識に歯を噛んでいないか気にしてみてください。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、以下の3つに分類されます。

グラインディング

グラインディングは、上下の歯をギリギリとこすり合わせる動作です。睡眠中に行う方が多く、ギリギリと音が鳴ることが特徴でしょう。

一般的に歯ぎしりといわれて連想するのは、グラインディングが多いです。

クレンチング

上下の歯を強く噛み締める動作のことです。スポーツをしている時や重いものを持つとき、集中しているときに行う方が多いです。

一般的には、噛み締め、食いしばりと呼ばれます。

タッピング

上下の歯をカチカチと噛み合わせる動作のことです。タッピングだけで強い力が加わることは少ないですが、他の歯ぎしりのきっかけになる傾向があります。

歯ぎしりの原因

ストレスのある男性

次に、歯ぎしりの原因を確認しましょう。

ストレス

歯ぎしりが起こる一番の原因としてあげられるのが、ストレスです。精神的なものだけでなく、肉体的な疲れもストレスになります。日中に受けたストレスを解消するために、歯ぎしりをすることがあるのです。

噛み合わせに問題がある

噛み合わせや歯並びが悪いと、それが歯ぎしりを起こす原因になります。歯が強く当たる部分がある場合や、合わない被せ物が入っている場合、しっかり噛めないことからバランスを調整しようとして歯ぎしりを起こします。

睡眠の質が低い

眠りが浅いときに歯ぎしりは起こります。眠りが浅くなる原因としては、飲酒や喫煙が挙げられるでしょう。

お酒を飲むと眠くなる方も多いですが、この状態で入眠すると眠りが浅くなり、中途覚醒や歯ぎしりの原因になります。喫煙も覚醒作用があり浅い眠りになりやすいので、どちらも睡眠前は控えたほうがいいでしょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れると、自律神経も乱れます。交感神経と副交感神経がうまく切り替わることができず、休んでも体の疲れがとれなかったり、しっかり眠ることができなくなったりするでしょう。

ストレスを解消できないので、歯ぎしりを起こしやすくなります。

歯ぎしりが及ぼす影響とは?

歯ぎしりが及ぼす影響を受けている女性

歯ぎしりをしていると、どのような影響があるのでしょうか。一つずつ確認しましょう。

歯が削れる

歯ぎしりをしていると、上下の歯が噛み合う部分が削れます。歯の表面にはエナメル質という層があり、外部の刺激から歯の内部を守っています。

エナメル質が削られると、刺激が神経に伝わりやすくなり歯がしみたり痛みを感じたりするでしょう。歯が削られると噛み合わせが深くなり、さらに力が強くかかるようになります。

歯が割れる

歯ぎしりによる負荷が原因で、歯が割れることもあります。歯の状態によっては割れた部分を修復できることもありますが、抜歯になるケースもあるでしょう。

知覚過敏になる

噛む力によって歯の表面のエナメル質が削られると、中にある象牙質が露出します。飲食物の熱さや冷たさ、歯ブラシの刺激などが神経に伝わりやすくなるでしょう。

歯が削られていなくても、噛む力が持続的にかかっている影響で神経が過敏になり、知覚過敏の症状が現れることがあります。

歯周病が悪化する

歯周病は口の中の細菌が原因で起こる病気ですが、歯に過剰な力がかかると歯周病が悪化します。歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされます。

歯を支えている骨が溶かされると、歯が動揺し始めて最終的には抜け落ちるでしょう。歯ぎしりによる過剰な力がかかることで、顎の骨への負荷が増えて歯周病が悪化します。

虫歯になる

歯ぎしりによって歯にヒビが入ると、そこから細菌が入って虫歯になることがあります。少しでも段差や隙間が生じると、汚れやプラークが残って虫歯の原因になるのです。

顎が痛くなる

歯ぎしりを日常的にしていると、顎関節にも負担がかかり続けます。そのため、痛みが出たり顎を動かすときに異音がなったり、顎関節症を引き起こすかもしれません。

また、噛むときに使う咬筋という筋肉が歯ぎしりによって過剰に使われていると、頭や肩の筋肉にも影響を及ぼします。歯ぎしりが原因で、肩こりや頭痛に悩まされる方も多いのです。

詰め物や被せ物が割れる・外れる

歯ぎしりをしていると、過去の治療で入れた詰め物・被せ物が割れたり外れたりすることもあります。日常的な使用なら問題ありませんが、詰め物や被せ物は過度な負荷に耐えられないのです。

歯ぎしり癖がある方がインビザライン矯正をする場合の注意点

歯ぎしり癖がある方がインビザライン矯正の注意点

歯ぎしりの癖があっても、程度によってはインビザライン矯正が可能です。

ただし、以下の点に注意して納得したうえで治療を始めましょう。

マウスピースが割れることがある

歯ぎしりをすると、マウスピースに負担がかかります。マウスピースは装着時の違和感を軽減するために、0.5mm程度と薄く作られています。

歯ぎしりによる過剰な負荷に耐えられず、割れることがあるので注意しましょう。

費用や期間の負担が増加する可能性がある

マウスピースが割れた場合、マウスピースを作り直さなければならないことがあります。この場合、追加の費用がかかるかもしれません。

割れが軽度であれば修理できることもありますが、作り直す場合は新しいマウスピースが届くまでに1ヶ月程度かかるでしょう。その間は治療が進まないので、治療期間が延びます。

歯ぎしりでマウスピースが割れたときの注意点

マウスピースが割れたので歯医者へ連絡

どれだけ気をつけていても、マウスピースが割れることはあります。その場合、以下の点に注意してください。

歯科医院に連絡して早めに受診する

できるだけ早めに、歯科医院に連絡して確認してもらいましょう。歯科医院を受診するまでの間、どのように対処すべきか指示を仰ぎましょう。

自分で修理しない

割れた部分を接着剤でくっつけたり、ヒビが入った部分の修復を行ったり、ご自身で修理しようとするのは絶対に避けてください。矯正用のマウスピースは、精密に作られています。

少しのズレが、歯並びに大きく影響を与える可能性があります。少しヒビが入っただけでも、歯科医院で修理してもらってください。

自己判断はしない

ヒビが入っても少しなら大丈夫だろうと、自分で判断して使い続けないようにしましょう。状態によっては、矯正治療に支障をきたして治療が長引く場合があります。

インビザラインのマウスピースに問題が起きた場合は、必ず歯科医院に相談してください。

歯ぎしりを改善する方法

リラックスする女性

インビザライン矯正を始めるなら、可能であれば歯ぎしりの癖を改善できたほうがよいでしょう。歯ぎしりを改善する方法は、以下のとおりです。

ストレスを解消する

ストレスは、歯ぎしりの主な原因とされています。好きな音楽を聞く、映画を観る、運動をするなど、リラックスできる時間を設けましょう。

睡眠環境を整える

睡眠中の歯ぎしりは、寝具の硬さや枕の高さがあっていないことで起こるケースもあります。ご自身の体に合う寝具を用意し、自然な体勢で眠れるように環境を整えましょう。

寝る前にカフェインが入ったコーヒーを飲む、飲酒・喫煙をする、携帯を長くみてブルーライトを浴びるなどすると、睡眠の質が低下しやすいです。これらの行動も、就寝前は控えてください。

睡眠中の歯ぎしりを改善するのは難しいので、ナイトガードを装着しても良いでしょう。

噛み合わせを調整してもらう

噛み合わせが悪いことが歯ぎしりの原因の場合、噛み合わせを改善してもらうと良いかもしれません。ご自身では噛み合わせの良し悪しはわからないので、歯科医師に相談してみてください。

まとめ

マウスピース矯正をつける女性

今回は、歯ぎしりがある方がインビザラインを受ける際の注意点や歯ぎしりの改善方法について解説しました。

歯ぎしりによってインビザラインのマウスピースが割れた場合、通常よりも費用や期間がかかるかもしれません。そういったリスクがあることを考慮し、インビザライン矯正を始めてください。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年03月21日

ワイヤー矯正にデメリットはある?メリットも詳しく解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正にデメリットイメージ

矯正治療をする際に、ワイヤー矯正にするかマウスピース矯正にするか悩む方は多いでしょう。最近は、目立ちにくく取り外しも可能なマウスピース矯正を望む人が増えており、ワイヤー矯正は、痛い・目立つなどのネガティブなイメージを持たれることがあります。

しかし、ワイヤー矯正にはマウスピース矯正にはないメリットが多くあるのです。

本記事では、ワイヤー矯正の種類や、メリット・デメリットについて解説します。どの矯正方法にするか悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正をする人

ワイヤー矯正は、マルチブラケットという小さな装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通して歯を移動させる矯正方法です。昔から採用されている一般的な矯正治療なので、矯正治療と聞くとワイヤー矯正をイメージする方が多いでしょう。

ワイヤーを使って歯に一定の圧力をかけて、理想的な位置へと歯を動かします。ゴムを使って、より集中的に歯に力をかけることもあります。

ワイヤー矯正は、多くの矯正歯科医師が採用している治療方法です。

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正には3つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、ワイヤー矯正に使用するマルチブラケット装置にも、さまざまな種類が存在します。

本項目では、ワイヤー矯正の種類や、マルチブラケット装置の種類についてまとめました。

ワイヤー矯正の種類

まずは、ワイヤー矯正の種類をご紹介します。

表側矯正

表側矯正とは、マルチブラケットを歯の表側(頬側)に装着する治療法です。ワイヤー矯正の中で、最も多く採用されています。

他のワイヤー矯正の種類に比べると治療できる症例の幅が広く、費用も抑えられるメリットがあります。デメリットは、矯正装置が見えるため矯正していることが分かりやすいことです。

裏側矯正

裏側矯正は、マルチブラケットを歯の裏側(舌側)に装着する治療法です。装置を歯の裏側に装着するため、装置が目立ちません。

しかし、表側矯正に比べると治療の難易度が上がるため、適応できる症例が限られます。歯科医師にも、より高いスキルが求められるでしょう。

また、表側矯正に比べると費用が高くなります。さらに、装置が舌側に付いているため、舌が傷ついたり発音しにくかったりすることが多いです。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法です。上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正を実施します。矯正装置が目立たず、費用を少しだけ抑えることが可能です。

しかし、表側矯正に比べると費用が高くなり、適応症例の幅も狭いというデメリットがあります。

ブラケットの種類

使用するブラケットにもさまざまな種類が存在します。選ぶ種類によって、矯正装置をより目立ちにくくしたり、金属アレルギーを抑えたりできるでしょう。

ブラケットの種類は、下記の通りです。

メタルブラケット

メタルブラケットは金属でできており、より一般的に使用される装置です。目立ちやすく金属アレルギーの心配がありますが、最も費用が安いです。

プラスチックブラケット

プラスチックブラケットは、プラスチックでできており透明です。そのため、ほとんど目立ちません。他のブラケットに比べると安いので、費用を抑えて目立たない矯正がしたいと希望する人に選ばれています。

しかし、耐久性が低く変色しやすいというデメリットがあります。

ジルコニアブラケット

ジルコニアでできたマルチブラケットは白く、目立ちません。人工ダイヤモンドとも呼ばれる強度の高い素材でできています。

変色しにくく汚れも付着しにくいため、矯正装置を清潔に保ちたい人にも選ばれています。費用が高額で、65万円〜100万円ほどかかることも珍しくありません。

セラミックブラケット

セラミックも、ジルコニアと同様白く目立たない素材です。変色しにくく、汚れが付着しにくいメリットがあります。

ジルコニアに比べると強度が劣りますが、審美性が高いことから費用が高額になる傾向があります。費用相場は、65万円〜100万円です。

ワイヤーの種類

マルチブラケット装置に通すワイヤーにも種類があります。

  • メタルワイヤー
  • ホワイトワイヤー

メタルワイヤーは、最も一般的に使用されるワイヤーです。多くの場合、ニッケルチタンを使用します。矯正後期には、ステンレススチール製のワイヤーを使用することもあります。メタルワイヤーは強度がありますが、目立つことは避けられません。

ホワイトワイヤーは、名前のとおり白いワイヤーです。メタルワイヤーよりは目立ちにくいでしょう。メタルワイヤーに白い塗料でコーティングしたタイプと、ロジウムという白い金属で使ったタイプがあります。

ホワイトワイヤーはメタルワイヤーに比べて費用が高く、別途で10万円ほどかかることが多いです。

ワイヤー矯正にデメリットはある?

ワイヤー矯正のデメリットイメージ

どの治療方法にもいえることですが、ワイヤー矯正にもデメリットがあります。デメリットについて正しく理解すれば、納得して治療を受けられるでしょう。デメリットに対策することも可能です。

痛みが出やすい

ワイヤー矯正は、効率的に歯に力をかけて一度の調整で0.5mmほど動かします。そのため、マウスピース矯正に比べて痛みが出やすいです。特に痛みを感じやすいのは、ワイヤーの調整をしたときです。

一般的に、調整をした直後から4時間〜5時間ほどで痛みを感じ始め、2〜3日で痛みのピークを迎えます。噛むと痛みを強く感じるので、調整直後は硬い食べ物を控え、柔らかい物を選びましょう。

痛みがひどい場合は、痛み止めを飲むことも可能です。また、どうしても痛みが治らない場合は、歯科医師に相談して

ワイヤーの力を弱めてもらうこともできるでしょう。

目立ちやすい

ワイヤー矯正は、取り外しができない矯正装置を歯に装着するため、マウスピース矯正に比べて目立ちやすいでしょう。「仕事に支障が出る」「装置が見えるのが恥ずかしい」と感じ、矯正治療に踏み切れない人も珍しくありません。

裏側矯正を採用したり、セラミックやジルコニア製のマルチブラケット装置を使用したりすることで、目立ちにくくなるでしょう。その場合は費用が高額になるというデメリットがあります。

口内炎ができやすい

歯にマルチブラケットを装着しているため、口の中の粘膜や舌にあたって口内炎ができやすいこともデメリットです。特に、裏側矯正を採用している場合は、食事中や会話中に舌が装置にあたり口内炎ができやすいでしょう。

歯磨きがしにくい

取り外しができない細かい装置を歯につけているため、歯磨きがしにくいというデメリットもあります。装置に食べ物のカスやプラークが溜まりやすいでしょう。

特に、キャラメルやチューイングキャンディーなど、粘着性のある食べ物は装置に引っ付きやすいです。虫歯や歯周病になるのを防ぐために、タフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどの歯ブラシ以外のツールを使いこなし、歯磨きをする必要があります。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットイメージ

ワイヤー矯正はデメリットが注目されやすいですが、メリットもたくさんあります。今でも多くの歯科医院が信用し、採用している治療法です。

本項目では、ワイヤー矯正のメリットについてまとめました。

治療できる症例の幅が広い

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正に比べて治療できる症例の幅が広い点が大きなメリットでしょう。特に表側矯正は、他の矯正方法では不可能な重度の症例にも対応しています。

例えば、顎の骨の位置やバランスを調整する外科手術を行った後、ワイヤー矯正で歯を動かすことも可能です。軽度から重度まで幅広く対応しているため、安心して治療できるでしょう。

細かな調整ができる

ワイヤー矯正は、歯並びの状態や治療速度に合わせて細かな調整が可能です。ゴムを使って一部の歯に特に強い圧力をかけて、歯を動かすこともできるでしょう。

当初の計画通りに治療が進まないことも珍しくありません。細かな点を修正しつつ調整できるので、予定している位置に歯を動かしやすくなります。

効率的に矯正治療ができる

ワイヤー治療では、一度の調整で歯を動かす距離が大きいため効率的に歯を動かせます。痛みが出やすいことはデメリットですが、効率的に歯を動かし治療を早く終えられるメリットもあるのです。

できるだけ正確に歯を動かして早く治療を終えたいと希望する方は、ワイヤー治療を選択することも多いです。

満足できる歯並びになりやすい

上述した通り、ワイヤー治療は細かな修正が可能で効率的に治療を進められます。そのため、満足できる歯並びや噛み合わせになりやすいメリットがあります。

治療をするにあたって、理想的な歯並びになりたいと希望するのは当然のことです。特に重度の歯列不正や、噛み合わせ・骨格が関係しているケースなどの難しい症例でも、納得できる歯並びになりやすいでしょう。

まとめ

ワイヤー矯正をする女性

ワイヤー治療は、取り外しができない装置を装着して矯正治療を実施します。一度の調整で0.5mmと大きく歯を動かすので、矯正治療中に痛みが出ることがデメリットでしょう。口内炎ができたり、矯正装置が目立つので見た目を気にしたりする人も少なくありません。

しかし、効率的に歯を動かし細かな修正ができるため、しっかりと歯を矯正したい方や、納得できる歯並びになりたい方に選ばれています。口腔内の状況や歯並びの症例を考慮しながら、歯科医師と話し合って矯正方法を決めてください。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年03月14日

インビザラインで使用するマウスピースの正しい洗い方と注意点を解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正では、食事や歯磨きの時間を除いてほぼ一日中マウスピースを着用し続ける必要があります。マウスピースは着け続けていればよいわけではなく、適切にお手入れしなければなりません。

今回は、マウスピースを洗わないリスクや正しい洗い方、洗うときの注意点などを詳しく解説します。快適に治療を進めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインで使用するマウスピースを洗わないリスク

インビザラインで使用するマウスピースを洗わないリスクのイメージ

インビザラインで使用するマウスピースの洗浄を怠った場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。ここでは、4つのリスクについて解説します。

歯周病や虫歯の原因になる

インビザラインに使用するマウスピースを洗わずにいた場合、食べカスなどの汚れが溜まって細菌が繁殖します。不衛生なマウスピースを長時間に渡って装着していると、歯や歯ぐきが細菌で覆われた状態になるので、歯周病や虫歯のリスクが高くなります。

口臭の原因になる

インビザラインのマウスピースには、食べカスなどの汚れや細菌が蓄積しやすいです。放っておくと食べカスが腐敗したり細菌が増殖したりして、嫌な臭いの原因になることも考えられます。

臭いが発生すると、食事や会話の際に不快感を覚えることもあるでしょう。

変色や着色が目立つ

インビザラインの特徴のひとつとして、マウスピースが透明で目立ちにくい点が挙げられます。

しかし、洗浄せずに使い続けていると、マウスピースがくすんだり黄ばんだりすることがあります。変色や着色がみられると、不衛生な印象を与えてしまうかもしれません。

きれいな状態を維持するためにも、しっかりと洗浄することが大切です。

マウスピースが劣化しやすくなる

マウスピースの洗浄を怠ると、カビが生えてしまうことがあります。また、食べカスなどの異物が残った状態で使用し続けていると、部分的に圧力がかかって変形することも考えられるでしょう。

マウスピースが劣化して使えなくなれば、作り直す必要があります。作り直しによって治療期間が延びたり、追加で費用がかかったりすることもあるでしょう。

インビザラインで使用するマウスピースの正しい洗い方

マウスピースを洗う

インビザラインで使用するマウスピースを清潔に使い続けるためには、どのように洗浄すればよいのでしょうか。ここからは、マウスピースの正しい洗い方について解説します。

インビザラインを丁寧に取り外す

まずは、マウスピースをゆっくりと丁寧に取り外します。奥歯から前歯に向かって、左右均等に少しずつ浮かせていきます。

片方だけを無理やり引っ張り上げるように取り外すと、マウスピースの変形や破損に繋がるため避けましょう。マウスピースを取り外しにくいと感じる方は、アライナーリムーバーという器具を使用するのも方法のひとつです。

流水で洗う

基本的には、流水による洗浄で問題ありません。指や柔らかいブラシを使って優しく丁寧に汚れを洗い流しましょう。

インビザラインのマウスピースには凹凸があるため、小さめのブラシを使用すると細かい部分の汚れまで取り除けます。ゴシゴシと力を入れて洗うとマウスピースの表面が傷ついて、細菌が溜まりやすくなってしまうため注意してください。

また、熱いお湯で洗うのは厳禁です。熱湯の使用は変形の原因となるため、水がぬるま湯で洗浄しましょう。

洗浄剤を使用する

汚れや臭いが気になる場合は、洗浄剤を使用しましょう。必ずマウスピース専用の洗浄剤を使用してください。

主な洗浄剤のタイプには、スプレータイプやつけ置きタイプがあります。スプレー剤は、取り外したマウスピースに直接スプレーして、柔らかいブラシで優しく磨いてからすすぎます。

つけ置きタイプは、水に洗浄剤を溶かして5~30分程度つけ置きします。長い時間つけたままにするとマウスピースが傷んでしまうことがあるため、必ず所定の時間を守りましょう。

使用方法は製品によって異なるので、取扱説明書などをよく読んで指示に従って使用してください。

すすぐ

洗浄剤を使用した後は、流水ですすぎます。洗浄剤の成分がマウスピースに残らないように、十分に洗い流しましょう。

洗浄剤の成分が残ったままにしておくと、インビザラインのマウスピースが変形したり人体の健康状態に影響が及んだりするリスクが考えられます。洗浄剤を使用する場合は、使用方法をよく読んで正しく使用してください。

乾燥させる

丁寧にすすいだ後は、清潔なタオルやキッチンペーパーなどで水分を軽く拭き取ってから自然乾燥させます。タオルやペーパーで力を入れて拭くと、マウスピースが変形する恐れがあるため注意してください。

また、水が残ったままケースにしまうと細菌が繁殖する原因になるため避けましょう。フタを開けたケースの上にキッチンペーパーなどを敷いて、その上で乾かすとよいでしょう。

洗った後すぐに装着する場合は、乾燥させる必要はありません。

マウスピースを洗う頻度

マウスピースを洗う頻度イメージ

インビザラインのマウスピースは、必ず1日に1回はブラシで丁寧に洗浄するように心がけてください。例えば、比較的時間に余裕のある夕食後にブラシで洗浄するなど、洗うタイミングを決めて習慣にするとよいでしょう。

食事などでマウスピースを外すたびに水洗いすると、より衛生的です。洗浄剤については、毎日ではなく週1~2回程度、汚れや臭いが気になるときに使用しましょう。

マウスピースを洗うときの注意点

マウスピースを洗うときの注意点イメージ

インビザラインのマウスピースを洗うときには、いくつかの注意点があります。変形や破損を防ぐために、こちらもしっかりと確認しておきましょう。

熱湯を使用しない

マウスピースの汚れをしっかり落とすために、熱湯をかけたり煮沸消毒をしたいと考える方がいるかもしれません。

しかし、熱湯をかけたり煮沸消毒したりすることは、変形や破損につながるため絶対にやめましょう。ぬるま湯を使う場合は、40度以下の温度に設定してください。

ドライヤーなどの温風で乾かさない

熱湯と同様に、ドライヤーやヒーターなどの熱風を当てることも厳禁です。熱風を当てれば早く乾かせると思うかもしれませんが、こちらも変形や破損を招く恐れがあります。

乾燥させるときは、表面の水分を優しく拭き取ってから必ず自然乾燥させましょう。

ゴシゴシと強い力で洗わない

インビザラインのマウスピースを強い力でゴシゴシと洗ったり硬いブラシで洗ったりすると、マウスピースに細かい傷がついてしまいます。傷ついて溝になった部分には、汚れが溜まりやすくなり菌の温床になるでしょう。

柔らかいブラシを用いて、優しく丁寧に磨くように心がけてください。

歯磨き粉は使用しない

歯磨き粉には、研磨剤と呼ばれる成分が配合されていることが多いです。天然の歯であれば着色汚れの除去などに効果的ですが、マウスピースに使用した場合、表面を削って傷つけてしまいます。

先述のとおり、インビザラインのマウスピースに傷がつくと、汚れが溜まりやすくなります。歯周病や虫歯、口臭に繋がることも考えられるでしょう。

汚れをしっかりと取り除きたいときには、マウスピース専用の洗浄剤を使用してください。

洗浄の頻度を守る

マウスピースを毎日装着し続けていると、想像以上に汚れが蓄積されていきます。必ず、1日に1回はブラシで丁寧に磨きましょう。取り外すたびに流水で洗う習慣をつけると、マウスピースの清潔を保つことができ、劣化の防止にも役立ちます。

なお、つけ置きタイプの洗浄剤に長くつけ過ぎたり何度も洗いすぎたりすると、インビザラインのマウスピースを傷めてしまうことがあるため注意してください。適切な頻度や使用方法を守って、快適な使い心地を維持しましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインのマウスピースを適切に洗うことは、装具の状態を維持するためだけでなく、歯周病や虫歯、口臭の防止にも役立ちます。インビザライン矯正では、治療が終了したあともリテーナーと呼ばれるマウスピース型の保定装置を使用します。

リテーナーも矯正治療で使用するマウスピースと同様に、清潔に保たなければなりません。整えた歯並びをよい状態で保つためにも、マウスピースの正しい洗浄方法を身につけることが大切です。

歯周病や虫歯を防いで、口腔内の健康状態を維持していきましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年02月29日

インビザラインで歯の動きに変化が現れるのは何枚目から?

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科模型とインビザラインのマウスピース

インビザラインはマウスピースを交換しながら段階的に歯を動かしていく治療なので、何枚目から歯並びに変化が現れるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。「インビザラインで歯の動きに変化が現れないときはどうしたらいい?」「インビザライン矯正をスムーズに進めるにはどうすればいいの?」など疑問をお持ちの方もいるでしょう。

インビザラインで歯の動きを実感できるタイミングは人によって異なりますが、おおよそのタイミングを知っておくと安心して治療を進められます。

今回は、インイザラインで歯の動きに変化が現れるタイミングや、変化が見られないときに考えられること、インビザライン矯正をスムーズに進めるためのポイントについて解説します。インビザラインで治療中の方はぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザライン矯正をする女性

インビザラインとは、マウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える治療法です。インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくく、従来のワイヤー矯正のように治療中の見た目が気になりません。

また、自分で取り外しができるため、普段通りに食事や歯磨きができます。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、装着時の痛みや違和感が少ないのも特徴です。

治療開始前のシミュレーションでは歯の動きを確認できるため、安心して治療を進められるでしょう。

インビザラインで使用するマウスピースの枚数

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正で使用するマウスピースの枚数は、症例によって異なります。軽度な歯列不正であれば枚数は少なく、重度の歯列不正では多くなります。

症例ごとのおおよその枚数は、以下の通りです。

  • 軽度:約10~30枚
  • 中度:約40~60枚
  • 重度:約60~90枚

ただし、上記はあくまで治療がスムーズに進んだ場合の枚数です。計画通りに歯が動かないケースでは治療計画の修正が必要となり、追加のマウスピースが必要になるでしょう。

インビザラインで歯の動きに変化が現れるのは何枚目から?

インビザラインで歯の動きに変化が現れることに疑問がある女性

インビザラインでは、治療を始めてすぐに効果を実感することはできません。インビザラインのマウスピースは1枚で約0.25mmずつ歯を動かすため、4枚使用すると約1mm歯が動くことになります。

そのため、マウスピースを4枚使用した頃から歯の動きに変化が現れることが多いでしょう。

ただし、実際の動きには個人差があり、症例によっては歯が動いていても変化を感じにくいこともあります。

歯の動きに変化が現れないときに考えられること

歯の動きに変化が現れないときに考えられることのリスト

インビザラインは自分でマウスピースを交換しながら治療を進めるため、自己管理が治療効果を大きく左右します。自己管理が不十分な場合、歯並びの変化を感じられないことがあるのです。

歯の動きに変化が現れないときに考えられることは、以下の4つです。

  • 装着時間を守れていない
  • 交換時期を誤った
  • 治療計画に問題がある
  • アタッチメントが脱落している

それぞれくわしく解説します。

装着時間を守れていない

マウスピースの装着時間を守れていないと、歯の動きに変化が現れない可能性が高いです。インビザラインはマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法なので、装着時間を守らないと十分な矯正効果が得られません。

マウスピースを装着していない状態では歯に適切な力を加えられず、歯並びの変化を実感できないでしょう。

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければなりません。装着を忘れたり何度も外したりすると、装着時間が不足して計画通りに歯が動かないため注意が必要です。

歯並びが矯正前の状態に戻る後戻りが起きることもあるため、装着時間はしっかりと守りましょう。

交換時期を誤った

インビザラインでは、マウスピースを一定期間ごとに交換して段階的に歯を動かします。交換時期を誤ると計画通りに歯が動かず、変化を実感できない可能性が高まります。

医師に指示された交換時期にマウスピースを交換することが大切です。

治療計画に問題がある

インビザラインでは事前にシミュレーションを行い、歯の動きを確認して治療計画を作成します。

しかし、治療計画に何らかの問題がある場合、歯の動きに変化がみられないことがあるのです。マウスピース矯正で治療できる症例と治療が難しい症例があるため、正確な診断と適切な治療計画が非常に重要です。マウスピースを正しく装着しているにもかかわらず歯の動きに変化が現れないときは、治療計画の確認をお願いしてみましょう。

アタッチメントが脱落している

インビザラインでは、矯正力をコントロールするためにアタッチメントという補助装置を使用することがあります。アタッチメントは歯の表面に接着して使用しますが、硬いものを噛んだときなどに脱落することがあるのです。

アタッチメントはマウスピースと歯をフィットさせ、効率よく歯を動かすために必要なものです。アタッチメントが脱落すると歯がスムーズに動かず、治療の効果を実感できない可能性があります。

アタッチメントが脱落したときは早めに歯科医院に相談しましょう。

インビザライン矯正をスムーズに進めるためには

インビザライン矯正をスムーズに進めるためのポイント

歯の動きを実感するためには、スムーズに治療を進めることが大切です。インビザライン矯正をスムーズに進めるためのポイントは、以下の4つです。

  • マウスピースの装着時間・交換時期を守る
  • 歯科医師の指示を守る
  • 虫歯や歯周病を予防する
  • 定期検診を受ける

それぞれくわしく解説します。

マウスピースの装着時間・交換時期を守る

インビザライン矯正で歯を動かすためには、1日20~22時間以上マウスピースを装着する必要があります。また、歯科医師の指示通りの交換時期に、自分で新しいマウスピースに交換しなければなりません。

マウスピースの装着時間・交換時期を守らないとスムーズに治療が進まず、治療期間が延長になる可能性があります。計画通りに治療を進めるために、歯科医師の指示に従ってマウスピースを正しく装着することが大切です。

歯科医師の指示を守る

インビザライン矯正を効果的に進めるためには、歯科医師の指示を守ることが非常に重要です。

たとえば、矯正治療では歯の移動を助けるためにゴムかけを行うことがあります。インビザラインでもゴムかけを行うことがありますが、ゴムをかける位置は歯並びや噛み合わせの状態によって異なるため、指示通りに行わないといけません。

インビザライン矯正では、マウスピースの交換時期や定期検診の時期について歯科医師から指示を受けることがあります。治療をスムーズに進めるために、歯科医師からの指示はしっかり守りましょう。

虫歯や歯周病を予防する

矯正治療をスムーズに進めるためには、虫歯や歯周病の予防が非常に大切です。インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を優先しなければならないためです。

インビザラインのマウスピースは取り外しができるため、矯正装置に邪魔されずに普段通りに歯磨きができます。しっかりとケアができていれば虫歯や歯周病のリスクは低くなりますが、ケアが不十分になると虫歯や歯周病のリスクは高まります。

虫歯や歯周病で大きく歯を削ったり歯を失ったりすると、詰め物・被せ物の治療や義歯の作成が必要となり、マウスピースが合わなくなることもあるため注意が必要です。マウスピースの作り直しが必要になると、治療期間が長引くでしょう。

定期検診を受ける

インビザライン矯正をスムーズに進めるためには、歯科医院の定期検診が非常に重要です。定期検診では、歯の動きや虫歯・歯周病などのトラブルの有無をチェックしてもらえます。

また、歯科医院の歯のクリーニングでは、自宅では落としきれない汚れを除去してもらえます。虫歯・歯周病を効果的に予防できるでしょう。

歯科医師の診察を定期的に受けることで、治療計画と実際の歯の動きにズレが生じても早期に対処が可能です。矯正治療を計画通りに進めるために、歯科医院の定期検診を受けましょう。

まとめ

インビザライン矯正をする女性

インビザライン矯正ではマウスピースを交換しながら段階的に歯を動かしていくため、治療を開始してすぐに変化は現れません。インビザライン矯正で歯の動きに変化が現れるのは、4枚目のマウスピースを使用した頃です。

歯並びの変化を実感するためには、歯科医師の指示を守り正しくマウスピースを装着することや、虫歯・歯周病の予防、歯科医院の定期検診が非常に重要です。

歯の動きに変化が現れないときは、マウスピースの装着時間や交換時期を守れているか、アタッチメントが脱落していないかを確認してみてください。アタッチメントに問題がなく、装着時間や交換時期も守れている場合は、治療計画に問題がある可能性もあるため、歯科医院に相談してみましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年02月17日

歯列矯正のゴール

完全に美しくて歯の機能的にもパーフェクトな歯並びってあるんでしょうか? 具体的に「きれいな歯並び」をイメージしてみましょう。きれいな歯並びには、見た目に美しいだけではなく、もっと大切なこともあるんですよ。



■きれいな歯並びの条件

ではまず、「きれいな歯並び」を見てみましょう。

1.前後のバランス


きれいな歯並びは、上下の顎の大きさのバランスがとれているものです。上の前歯は、下の前歯の2mm程度前方にあります。奥歯は、1本に対して2本が咬みあっている状態です。

2.左右のバランス


きれいな歯並びは、骨格が左右対称です。上下の前歯の真ん中が一致しています。そして上の歯に、下の歯の外側の山が咬みあっています。歯は、歯と歯の間に上の歯が収まるようにできています。ここがずれていると隙間が空いてしまうわけなんです。

3.上下のバランス


きれいな歯並びは、骨格的に上下の歯の長さのパランスがとれています。上の前歯と下の前歯は2mm程度重なっています。

4.スペース


隙間がなく、歯が一列に並んでいるのがきれいな歯並びです。歯が重なっているところや、空隙がありません。

「きれいな歯並び」はこのような状態のことを言います。

  • 顔や歯並びが左右対称である。
  • 横顔を見たとき、唇がひどく出ていたり、引っ込んでいることがない。
  • 上の歯が、すべて下の歯のうえにかぶさっている。
  • 上下の前歯の中心が一致している。
  • 歯が重なっている箇所がない。歯と歯の間に隙間がない。
  • 上の前歯や下の前歯が前方に出ていない。
  • 前歯が妙に伸びだしていない。
  • 食物が歯の間にはさまってしまいがちなところがない。
  • ひどく磨り減っている歯がない。
  • 口臭が気になったことがない。

歯科医師が拝見すれば、歯並びはその人の個性であり、どなたでも少しはよくないと思える箇所があるものです。ただ日常生活に支障があったり、口腔内や全身の健康を損なうと考えられる場合、見た目的にコンプレックスになるような場合は、歯列矯正をしたほうがいいと考えられます。個性と、治療が必要な状態の見極めは必要です。

■正しい咬み合わせ

まっすぐに整った歯並びは大切ですが、もっと大切なのは咬み合わせです。前歯で食べ物をかみきり、奥歯でかみつぶす。おいしく食べて健康にすごすには咬み合わせが重要です。

正しい咬み合わせの歯並びとは・・・

  1. 上と下の前歯の真ん中があっている。
  2. 1本の歯が2本の歯と噛んでいる。1本の歯は2本で支えられている。
  3. すべての歯がかみ合っている。




ご紹介した画像では、3つの条件にあてはまっていますね。

■正しい咬み合わせをシミュレーション

まっすぐに整った歯並びは大切ですが、もっと大切なのは咬み合わせです。前歯で食べ物をかみきり、奥歯でかみつぶす。おいしく食べて健康にすごすには咬み合わせが重要です。

歯列矯正には、患者さまのお口の状態にあわせていろいろな方法があります。そのうちのひとつで、どういうふうに歯列が動いていくのか映像でシミュレーションできる画期的な機器がありますのでご紹介します。

*インビザライン治療で口腔内の変化を可視化するiTero Element

複数のマウスピースを付け替えながら歯列を動かしていくマウスピース矯正という手法があるのですが、当院が採用しているインビザラインを使用した矯正治療において、お口の中の状況をより正確に、再現することのできる口腔内3DスキャナーがiTero Elementです。矯正治療後の状態をシミュレーションしたり、治療途中の歯の動きを確認したりすることも可能です。

動画でご覧ください。





iTero elementは、自分の歯並びや咬み合わせをモニター上で確認し、患者さまご自身がご自分のお口の状態を理解して、歯科医師の指摘や提案を検討することができるというものです。

現状のお口の状態だけではありません。iTero elementは、自動的に治療後に実現する歯並びをシミュレーションします。シュミレーターを搭載しており、スキャンした患者さまの口腔内のデータから、70~80%まで、口腔内の状態を可視化します。目標とするのは、きれいな歯並びと正しい咬み合わせなのです。


矯正歯科の治療は歯並びと咬み合わせの治療です。木更津きらら歯科は、医療の知見を日々アップデートしながら、患者さまのご要望にお応えする医療を提供していきます。


詳しく読む →
24年02月15日

インビザラインの治療期間はどれくらい?スムーズな歯並び改善への道

インビザラインは、取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。

インビザライン治療をする女性

目立たず手軽なことから人気の治療ですが、インビザラインの治療期間が知りたい方も多いのではないでしょうか。インビザラインでは、治療期間に加えて歯並びが整った後に歯並びを固定させるための保定期間が必要です。

今回は、インビザラインの治療期間や保定期間の目安、インビザラインの治療期間を左右する要素について解説します。

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの治療期間は、1年半~3年が一般的です。

2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は最大0.25mmほどとごくわずかなため、長い治療期間が必要なのです。

動かす歯の本数が多い場合や、歯の移動距離が大きい場合、治療期間は長くなります。インビザラインの治療期間は、もともとの歯並びによって大きく変わると言えるでしょう。

インビザライン矯正後の保定期間

インビザライン矯正後に鏡を見る女性

矯正後は、きれいな歯並びを固定させるための保定期間が必要です。矯正が完了した直後は歯並びがまだ安定しておらず、歯にはもとの位置に戻ろうとする力が働くためです。

歯並びの後戻りを防ぐための保定期間は、一般的に矯正治療をしていた期間と同じ期間行うのが理想とされています。そのため、保定期間も1年半から3年程度必要でしょう。

インビザラインの治療期間を左右する要素

インビザラインの治療期間を左右する要素のリストイメージ

インビザラインの治療期間は、以下の4つの要素によって左右されます。

  • もとの歯並びの状態
  • 抜歯の有無
  • 顎の骨の硬さ
  • 矯正治療の併用

それぞれ詳しく解説します。

もとの歯並びの状態

インビザラインの治療期間は、もとの歯並びの状態によって大きく左右されます。

出っ歯や叢生(ガタガタの歯並び)の場合は、使用するマウスピースの枚数が増えるため治療期間が長くなるでしょう。歯並びの乱れが軽度な場合や、奥歯を動かす必要がなく部分矯正で対応できる場合は、1年程度で治療が完了するケースもあります。

抜歯の有無

矯正治療では、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要なケースがあります。出っ歯で前歯を後ろに引っ込めたい場合や、顎が小さく歯が並ぶスペースが足りずに歯並びが悪くなっている場合、抜歯が必要でしょう。

抜歯でできたスペースを埋めるには歯を大きく移動させないといけないため、抜歯しない場合に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。

顎の骨の硬さ

歯は顎の骨に支えられているため、顎の骨の硬さによっても治療期間が左右されます。骨の密度や硬さには個人差があり、骨が硬い体質の方は歯が動きにくい傾向にあります。

同じようにインビザライン治療をしていても、歯の動きに違いがあるため治療期間に差が出る場合があるのです。

矯正治療の併用

歯の移動距離が大きい場合、インビザラインとワイヤー矯正を併用するケースがあります。ワイヤー矯正で歯を大きく動かし、ある程度歯並びが整ってきた段階でインビザラインに切り替える方法です。

インビザライン治療の前にワイヤー矯正を行うため、治療期間が長くなる傾向にあります。

インビザラインの治療に時間がかかるケース

インビザラインの治療に時間がかかる女性

以下の場合、インビザラインの治療に時間がかかる可能性があります。

  • インビザラインの装着時間を守れていない
  • 虫歯や歯周病の発症
  • インビザラインの紛失
  • リファインメントを行った

それぞれ詳しく解説します。

インビザラインの装着時間を守れていない

インビザラインは、1日20時間以上の装着が推奨されており、その装着時間を下回る場合は適切な効果を得られません。基本的に食事や歯磨きをする時間以外は装着する必要があるため、治療を行う前に自分のライフスタイルを確認しておきましょう。

マウスピースの装着時間を守れない日が続くと、当初の計画通りに治療が進みません。治療期間が長くなる可能性が高いです。

虫歯や歯周病の発症

インビザライン治療中は、マウスピースを長時間装着するため虫歯や歯周病などのトラブルが起きやすくなります。矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、インビザラインを中断する可能性があります。

虫歯治療の詰め物や被せ物によって歯の形が変わることがあるため、マウスピースの作り直しが必要な場合もあるでしょう。治療を中断すると歯の移動は進まず、マウスピースの作り直しには時間がかかるため、治療期間が長引く原因となります。

インビザラインの紛失

インビザラインは取り外しできることがメリットですが、外出先で外した際に紛失してしまうケースがあります。また、複数のマウスピースを自分で管理しなくてはいけないため、管理できずに紛失する可能性もあるでしょう。

マウスピースを紛失してしまうと、作り直しに数週間~1か月程度かかります。治療が計画通りに進まなくなるでしょう。

リファインメントを行った

リファインメントとは、当初の治療計画と歯の動きにズレがある場合に、追加のマウスピースを作製することです。

治療が終わりに近づくにつれて噛み合わせのズレを治すために細かい微調整が必要になるケースが多く、インビザライン治療を受けている約8割の方がリファインメントを行っています。マウスピースが追加されるので、治療期間が長引くでしょう。

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイント

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイントを紹介

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイントは、以下の5つです。

  • 装着時間を守る
  • 交換時期と順番を守る
  • 丁寧に口腔ケアを行う
  • 保管方法に注意する
  • 定期的な受診を怠らない

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

装着時間を守る

インビザラインは、毎日20時間以上装着しなければなりません。取り外しが可能ですが、装着時間を守れないと計画通りに歯は動かないでしょう。

インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるには、装着時間を守ることが重要です。

交換時期と順番を守る

インビザラインは、2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。交換時期を守らずに同じマウスピースを長く使い続けると、治療期間が長引きます。

また、早く歯を動かしたいからとマウスピースの交換時期を早めたり、順番を飛ばしたりすることも、計画どおりに治療が進まない原因の一つです。痛みが強く出ることもあるので、交換時期と順番は守りましょう。

丁寧に口腔ケアを行う

インビザライン矯正の途中で虫歯や歯周病を発症した場合、治療が中断する可能性があるため、計画どおりに終わらない場合があります。

食事のあとに歯を磨かずにマウスピースを装着したり、マウスピースの洗浄を疎かにしたりしていると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。計画どおりに治療を終わらせるためにも、日頃から丁寧な口腔ケアを心がけましょう。

保管方法に注意する

インビザラインは、取り外しが可能なため紛失するリスクを伴います。外出先や自宅でインビザラインを外した際は、専用のケースで保管する習慣をつけましょう。

インビザラインは紛失すると作り直す必要があり、完成するまでに数週間から1か月ほどかかります。その間は歯の移動が進まないため、計画どおりに治療が終わらなくなるでしょう。

インビザラインを外した際の保管や取り扱いには十分注意してください。

定期的な受診を怠らない

インビザラインは、自分で新しいマウスピースに交換していくため通院頻度が低い治療です。それでも、3か月に1回程度は歯科医院を受診して、治療の進み具合をチェックする必要があります。

トラブルがないと受診を先延ばしにする方もいますが、定期的に受診することで虫歯や歯周病の早期発見につながるでしょう。インビザラインに問題があった場合にも早急に対応できるため、治療期間の延長を避けられます。

定期検診の際には歯のクリーニングも行うので、日頃のケアでは落としきれない汚れや歯石を除去できます。

まとめ

インビザラインのマウスピース
インビザラインの治療期間は、1年半~3年程度が目安です。治療期間はもとの歯並びの状態や抜歯の有無によって左右されるため、個人差があることを理解しましょう。

また、歯並びが整ったあとも、歯並びを固定するための保定期間が数年必要です。インビザラインの治療期間は人それぞれ異なるため、詳しい治療期間が知りたい方は歯科医院で相談してみましょう。


詳しく読む →
24年01月31日

ワイヤー矯正の費用を種類やプロセスごとに解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正をする女性

矯正と聞くとワイヤー矯正を思い浮かべる方は多いですが、気になるのは治療にかかる費用ではないでしょうか。ワイヤー矯正にはいくつか種類があり、矯正装置ごとに費用が異なります。また、装置だけではなく、検査や調整などにも費用がかかります。

ここでは、ワイヤー矯正の種類やプロセスごとの費用について解説します。保険適用、医療費控除についてもご紹介しているので、参考にしてください。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる矯正器具とワイヤーを使用する矯正治療方法です。

ブラケットを歯の表面に接着し、そこにワイヤーを通します。ワイヤーで動かしたい方向に力を加え、徐々に歯を動かしていきます。

近年ではマウスピース矯正の人気が高まっていますが、ワイヤー矯正は対応できる症例が多いというメリットがあります。

マウスピース矯正に比べると目立ってしまいますが、裏側矯正やハーフリンガル矯正など目立ちにくい方法もあります。患者様の希望や歯の状態に合った矯正方法を選ぶことが可能です。

ワイヤー矯正の種類ごとの費用

ワイヤー矯正の種類ごとの費用イメージ

ワイヤー矯正には、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の3種類があります。それぞれの特徴と費用について解説します。

表側矯正

表側矯正の費用相場は、部分矯正30~60万円、全体矯正60~130万円です。

表側矯正は、ワイヤー矯正の中でも最も歴史の長い矯正方法です。歯の表側にブラケットとワイヤーを装着し、歯並びを整えます。

歯の表側に矯正装置を固定するため、金属部分が目立ってしまうというデメリットがあります。歯の1本1本に力を加えることができ、効率よく矯正を行えることがメリットです。

他の矯正治療よりも、治療期間や費用を抑えられることも特徴でしょう。抜歯を伴う場合や、重度の叢生にも対応可能です。

裏側矯正

裏側矯正の費用相場は、部分矯正40~70万円、全体矯正100~170万円です。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。

歯の裏側に矯正装置をつけるため、ワイヤー矯正でも目立ちにくいことが大きなメリットです。

ただし、表側矯正よりも治療に高い技術力が必要になります。そのため、表側矯正よりも費用が高くなることが多いです。

また、裏側に矯正装置があるので舌に当たりやすいです。活舌が悪くなったり、口内炎ができやすくなったりするなどのデメリットがあります。

裏側矯正はブラケット間の距離が短いため、歯に強い力が加わりやすいです。前に出ている歯を裏側から引き込みやすく、出っ歯の矯正に選択されることが多いです。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正の費用相場は、部分矯正30~70万円、全体矯正80~130万円です。

ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組みあわせた方法です。上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を装着します。

表側矯正だけで矯正するよりも目立ちにくく、裏側矯正だけで矯正するよりも効率良く歯を整えられます。また、下の歯は表側矯正になるため舌に矯正装置が当たることがなく、滑舌が悪くなる心配がありません。

ワイヤー矯正のプロセスごとにかかる費用

ワイヤー矯正のカウンセリングをする歯科医師

ワイヤー矯正では矯正装置に加え、調整や保定装置などプロセスごとにも費用が発生します。ワイヤー矯正の治療手順とともに、プロセスごとの費用を解説します。

カウンセリング

費用相場は0~5,000円です。矯正治療を始める前に、カウンセリングで矯正に関する相談を行います。

カウンセリングで医師に歯の状態を確認してもらいます。どのような矯正治療が向いているのか、治療期間や費用見積もりなどを聞くことができます。

カウンセリングは無料の歯科医院もあれば、3,000~5,000円程度の費用がかかる場合もあります。

精密検査

費用相場は3~5万円です。矯正治療を始めるには口腔内の状態を把握する必要があるため、精密検査を行います。

精密検査の内容は、レントゲンやCT撮影、口腔内や顔の写真、歯型の採取です。

矯正装置の装着

費用相場は30~170万円です。精密検査後に治療計画が立てられ、虫歯や歯周病治療が必要ない場合は矯正治療を開始します。

ワイヤー矯正では、矯正方法ごとに費用相場が異なります。ワイヤー矯正では装置の素材も選ぶことができ、目立ちにくい白色や透明の装置を選ぶことも可能です。

ただし、この場合は追加で10~20万円ほどの費用がかかります。

通院(調整料)

費用相場は3,000~5,000円です。矯正期間中には、定期的に通院して装置の調整を行います。

通院頻度は月に一度ほどでしょう。歯の動きを確認し、状態に応じてワイヤーを調整します。

しっかり通院を行わなければ、計画通りに治療が進みません。治療期間が延びる恐れがあります。

調整料は通院ごとに支払う場合もありますが、初めに総額料金が提示されるトータルフィーシステムの場合は調整料が含まれている場合もあります。歯科医院ごとに料金システムが異なるため、カウンセリングの際に確認してください。

保定装置

費用相場は1~6万円です。矯正治療の終了後には、矯正で整えた歯並びが後戻りしないようにリテーナーと呼ばれる保定装置をつける保定期間があります。

この期間にしっかりと保定装置をつけて対策をしなければ、矯正で整った歯並びが元に戻ってしまいます。保定装置は新たに作成されるため、矯正装置とは別に1~6万円ほどの費用がかかります。

保定観察

費用相場は3,000~5,000円です。保定期間中も矯正期間中と同様に、定期的に通院して歯の状態を確認します。

保定観察料も通院ごとに支払う場合もありますが、トータルフィーシステムの場合は保定観察料も含まれることが多いです。

ワイヤー矯正は保険適用の対象になる?

医療保険のイメージ

矯正治療は歯を整える治療になるため、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も保険は適用されません。

自由診療の場合、料金は歯科医院ごとに自由に決められます。そのため、歯科医院ごとに治療費が異なり、費用相場にもばらつきが出ます。

ただし、何らかの機能的な問題があって矯正が必要だと歯科医師が判断した場合には、保険適用されることがあります。

ワイヤー矯正は医療費控除の対象になる?

医療費控除のイメージ

年間で、税金を納める本人とその家族が支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。

歯科治療も医療費控除の対象になりますが、医療費控除には要件があります。健康や生活に支障をきたすような症状の治療費は医療費控除の対象になりますが、審美目的での治療費は医療控除が認められません。

つまり、咀嚼など機能的な問題があってワイヤー矯正をした場合は、医療費控除の対象になります。この場合、自分で確定申告の手続きを行う必要があります。

見た目の改善のためにワイヤー矯正をする場合は、医療費控除の対象外になります。

まとめ

ワイヤー矯正の模型

ワイヤー矯正は表側矯正や裏側矯正など、矯正方法の種類で費用が異なります。矯正だけならば30~170万円ほどの費用ですが、矯正期間中の通院費用や保定装置などの費用が発生することも考慮しなければなりません。

矯正費用がトータルでどれくらいの費用が必要になるかは歯科医院によっても異なります。費用についてはカウンセリングの際に聞いてみてください。

保険適用や医療費控除は機能性に問題がある場合に対象になります。ご自身が対象になるのかどうか知りたい場合は、歯科医師に確認してもらいましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
24年01月24日

インビザラインのマウスピースが浮くときはどうする?原因も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 インビザラインのマウスピースを確認

インビザラインは、透明に近いマウスピースを装着することで歯に力をかけて歯を動かす矯正方法です。

しかし、特に新しいマウスピースを使用する時、歯にフィットせず浮くと感じることがあります。なぜ、マウスピースが浮いてしまうのでしょうか。また、浮いたままで治療を続けた場合、どのような弊害があるのでしょうか。

今回は、マウスピースが浮いてしまう理由と、そのまま放置してはいけない理由を解説します。マウスピースが浮く時の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインのマウスピースを持った女性

インビザラインとは、アメリカに本社があるアライン・テクノロジー社が開発した歯並びを改善する矯正治療方法です。矯正治療は大きく、固定式のワイヤー矯正と取り外しができるマウスピース矯正に分けられますが、インビザラインはマウスピース矯正にあたります。

インビザラインのマウスピースは透明に近いため、装着していても目立ちにくいです。軽く薄いため、違和感や痛みが少ない点もメリットです。

食事や歯磨きの際は取り外せるため、治療中でも口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも低いといえます。

インビザライン治療を行う際は、まず患者さまの歯並びの型取りを行い、治療計画に従ってマウスピースを作成します。マウスピースの枚数は、お口の状態や患者さまのご希望によって異なります。

インビザラインで歯が動く仕組み

歯茎の中にある歯を支える骨(歯槽骨)と歯根は、歯根膜で覆われています。歯根膜は、歯にかかる力を吸収するクッションの役割を果たしています。

歯根膜には、一定の厚みを保とうとする性質があります。マウスピースと歯がしっかりとフィットしていると、歯が引っ張られるので歯根膜の一方が縮み、一方が伸びます。

縮んだ歯根膜は、厚みを元に戻すために顎の骨を減らそうと働きます。伸びた歯根膜は、縮むために顎の骨を作ろうと働きます。

骨の再生と吸収が繰り返されることで、次第に歯が動くのです。1枚のマウスピースで動かせる距離は約0.25mmとされており、2週間に1回程度交換して理想の歯列を目指します。

インビザラインのマウスピースが浮く原因とは?

インビザラインのマウスピースが浮く

インビザラインのマウスピースは、患者さまの歯型に合わせて作製されています。そのため、本来は歯にぴったりフィットします。

しかし、以下のような理由から浮いてしまうことがあります。

マウスピースに歯が馴染んでいないため

マウスピースは定期的に交換する必要がありますが、新しいマウスピースを装着した直後は浮いているように感じることがあります。

歯を動かすために若干の隙間が設けられていることが原因なので、歯が移動すれば徐々に改善されます。交換後、2~3日たっても浮いている場合は、歯科医師に相談してください。

装着時間が不足しているため

インビザラインのマウスピースは、毎日20~22時間装着しなければなりません。装着時間が短いと治療計画どおりに歯が動ないので、マウスピースがフィットしなくなってしまうケースがあります。

マウスピースが変形したため

インビザラインのマウスピースは、弾力のある柔らかいシリコン製です。不用意に何度も着脱を繰り返すと、変形してしまいフィットしなくなる可能性があります。

適切ではないゴムを使用したため

インビザラインでは、矯正力を強めるためにゴムかけを行うことがあります。マウスピースの切れ込みや、歯に装着した突起物にゴムをかけて、矯正力を調整するのです。

使用するゴムの太さや長さはさまざまですが、適切でないものを使用するとマウスピースが浮いてしまうことがあります。

歯の移動が治療計画と異なったため

治療計画の想定とは異なり、歯が大きく移動したり、逆に動かなかったりする場合があります。治療計画と実際の歯の動きにズレがある場合、マウスピースが浮くことがあります。

チューイ―を使用しなかったため

新しいマウスピースを装着する際は浮きやすいですが、それを軽減するために用いるのがチューイ―です。マウスピースを装着した後、シリコン製で弾力のあるチューイ―を噛んで歯と密着させましょう。

インビザラインのマウスピースが浮いたままにしてはいけない理由

マウスピースが浮いたままにしてはいけないイメージ

マウスピースが浮いたまま治療を続けてしまうと、さまざまな弊害が起こります。

まず、歯に矯正力がかからなくなるため、治療計画どおりに歯が動かなくなります。治療期間が延長され、新たにマウスピースを作製することになり、その分費用が増えるでしょう。

また、歯が動かないだけではなく、一部分だけが動いたり、動かなかったりすることでかえって歯列が乱れてしまうことも考えられます。そうなると、再治療が必要となるでしょう。

マウスピースがぴったりと歯にフィットしていないと、縁の部分が粘膜にあたるなどして傷つくこともあります。

マウスピースが浮くときはどうしたらいい?

マウスピースが浮くときの疑問

マウスピースが浮いている時の対処法は、以下のとおりです。

装着時間・装着方法を守る

まずは、装着時間と装着方法を確認しましょう。インビザラインでは、1日20~22時間以上、マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、マウスピースが浮く可能性があります。

正しい方法で装着することも重要です。装着方法は歯科医院で指導してもらえるので、改めて確認すると良いでしょう。

チューイ―を使用する

指だけでうまくマウスピースを装着できない場合や、浮いてしまう場合は、チューイ―を噛むようにしましょう。

マウスピースの装着後、全体的に噛んでください。次に、浮いてしまう箇所に集中して噛みます。

新しいマウスピースに交換した後2~3日は、15分程度噛むようにしましょう。

1つ前のマウスピースを使用する

新しいマウスピースに交換した結果、馴染むまでしばらく浮いてしまうことがあります。2~3日たってもフィットしない場合、新しいマウスピースを交換する段階まで歯が動いていない可能性があるでしょう。

予定している位置に歯が動くまで、1つ前のマウスピースを使用するよう指示されることがあります。自己判断でマウスピースの装着期間を延ばすとリスクがあるので、必ず歯科医師に相談してください。

ゴムかけをして部分的に矯正力をかける

マウスピースが浮いてしまう箇所は、十分に歯が移動していないかもしれません。その部分だけに強い矯正力をかけるために、ゴムかけを行うことがあります。

新しいマウスピースを作製する

作成済みのマウスピースが浮いてしまい、このままでは治療を進められないと判断される場合もあるでしょう。治療計画を修正して、新たにマウスピースを作製する必要があります。

新たなマウスピースが手元に届くまで、1ヶ月ほどかかるのが一般的です。治療期間が延びることは理解しましょう。

新たなマウスピース作製のために、費用が追加でかかることもあります。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザライン治療では、複数のマウスピースを定期的に交換しながら装着することで歯を動かします。

マウスピースが歯にぴったりとフィットしないと、矯正力が十分にかかりません。治療計画通りに歯が移動しないだけではなく、歯列が乱れてしまうこともあり得ます。

マウスピースが浮く原因は、装着時間が短いことや、チューイ―を噛まなかったことなどがあげられます。特に、新しいマウスピースを装着した際は浮きが生じやすいので、チューイ―を噛むようにしましょう。

マウスピースが浮いてしまった際の対処法として、ゴムかけや以前のマウスピースを使用することが挙げられます。場合によっては、治療計画を修正して新たなマウスピースを作製することもあります。

治療期間が延び、費用が追加で必要になることもあるので、マウスピースが浮いてしまった際は歯科医師に相談してください。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →


24年01月10日

ワイヤー矯正の器具が外れたら!放置してはいけない理由と対処法!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正をする女性

「ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらいいの?」「放置したらどのような問題がある?」など、気になる方がいるのではないでしょうか。

ワイヤー矯正の器具が外れた際は、放置してはいけません。ワイヤーやブラケットなどは、精密に調整された力で歯を動かしており、装置が機能しないと治療の進行に支障をきたす可能性があるためです。

外れた装置を放置すると、治療期間が延長になる場合や、すでに動いた歯が元の位置に戻る場合があります。

今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説します。ワイヤー矯正を検討されている方やワイヤー矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を専用の接着剤で貼り付け、ワイヤーを通して歯を徐々に正しい位置へ動かす歯列矯正です。従来は金属製のブラケットが使用されていたため、見た目を気にする患者さんには敬遠されることがありました。

しかし、最近では、セラミックやプラスチック製の透明なブラケットを使用することで、目立ちにくい矯正歯科治療が可能になり、見た目が気になる患者さんでも、矯正治療を受けやすくなっているのです。

透明なブラケットは、歯の自然な色に溶け込むため、日常生活において矯正装置が目立たないというメリットがあります。

ワイヤー矯正の器具が外れる原因

ワイヤー矯正の器具が外れる原因を考える女性

ワイヤー矯正の器具が外れる原因は主に、取り扱いの不注意です。矯正装置に強い衝撃が加わるような動作は避けなければなりません。

ワイヤー矯正の器具が外れる原因を、以下に詳しく解説します。

硬い食べ物を頻繁に摂取している

矯正装置は、専用の接着剤で歯に装着され、完全に固定されるまでには約24時間かかるとされています。装着直後は特に注意しましょう。

時間が経過したら、すべての食べ物を食べてよいわけではありません。特に、せんべいやナッツ類、粘着性のあるガムなどは避けましょう。

装置を装着してすぐは違和感があり、自然とこれらの食品を避ける傾向にありますが、慣れてくると何でも食べたくなることがあります。慣れてきたときこそ、装置へのダメージを避けるために、食事内容に注意を払うことが重要なのです。

指や舌で矯正装置を触っている

マルチブラケットと呼ばれる一般的な固定式の矯正装置は、各歯に接着されたブラケット(四角い装置)にワイヤーを通して使用します。

しかし、指や舌で装置を触る習慣があると、気付かないうちにワイヤーが曲がり、結果として装置が外れることがあるのです。

さらに、装置を継続して触っていると金属疲労を引き起こし、ワイヤーが折れやすくなります。食事中に何かが装置に挟まった場合は、歯ブラシを使用して取り除きましょう。

叢生の治療を行っている

矯正治療を始めた当初、歯並びの凸凹(叢生)が多い場合、引っ張られる力も大きくなるため、装置が外れやすい状態になることがあります。

食事をしていないときでも装置が外れることが稀にありますが、この凸凹がある程度解消されるまでは、装置の付け直しを何度か行う必要があるでしょう。一般的に、凸凹は3か月〜半年程度で改善されることが多いため、その期間の辛抱が求められます。

電動歯ブラシで強く磨いた

電動歯ブラシの振動によって装置が外れることがあります。そのため、矯正中は通常の歯ブラシを使用しましょう。矯正治療中に電動歯ブラシを使用する場合は、歯に軽く押し当てる程度に留めてください。

また、歯間ブラシやタフトブラシを使用することで、磨き残しを軽減できます。

ワイヤー矯正の器具が外れたまま放置してはいけない理由

ワイヤー矯正が外れたままにしてはいけないイメージ

ワイヤー矯正の装置は、歯並びが整ったら取り外すことを想定して装着されており、強力に固定されているわけではありません。

また、外れた装置をそのまま放置すると、装置が歯や歯茎に当たって痛みを引き起こすことがあります。治療の進行にも影響を及ぼすため、装置が外れたら速やかに歯科医師に相談しましょう。

外見上は問題ないように見えても、矯正装置は非常に精密な力加減で歯を動かしています。装置が正しく機能していない場合、目指す歯並びになるまで時間がかかることがあるのです。また、すでに動き始めていた歯が元の位置に戻る可能性もあります。

矯正装置が外れたら、自己判断で放置せず、必ず歯科医師に相談しましょう。矯正治療は緻密な計画と管理が求められるもので、治療を成功させるためには装置が正しく機能していることが重要です。何か問題が発生した場合は、早急に歯科医院に連絡してください。

ワイヤー矯正の器具が外れたときの対処法

ワイヤー矯正の器具が外れたときの対処法を説明

ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらよいのでしょうか。外れた装置によって対処法は異なります。

ワイヤー矯正の器具が外れたときの対処法は、以下のとおりです。

ワイヤーが外れた場合

矯正治療中のワイヤーは、無理な力が加わるとブラケットから外れることや、飛び出すことがあります。ワイヤーがブラケットから外れた場合、可能であれば元の位置に戻しましょう。

ワイヤーが戻らないときはワックスを使ってブラケットに固定してください。ワックスで固定できないときには、飛び出たワイヤーを切断して口内を傷つけないようにしましょう。

ワイヤーを切断するときは、爪切りやニッパーを使って切断してください。切断したワイヤーを誤って飲み込まないように注意しましょう。

ブラケットとメインワイヤーを結合する部分をリガチャーワイヤーといいます。リガチャーワイヤーが外れた場合、ようじや割り箸を使って、リガチャーワイヤーをブラケットの横の結び目に戻しましょう。

戻らない場合は、速やかに歯科医院を受診してください。

ブラケットが外れた場合

ブラケットは矯正治療に欠かせない器具ですが、硬いものを噛んだ際に外れることがあります。外れたブラケットが歯の上で動いてしまった場合は、歯科医師からもらったワックスを使ってワイヤーに固定し直しましょう。

特に奥歯のブラケットが外れると、ワイヤーも外れる可能性があります。ワイヤーが外れた場合は、ワイヤーの先端を折り曲げて固定してください。

しかし、ご自身でワイヤーを繰り返し折り曲げると、折れるリスクがあります。頻繁にブラケットが外れる場合は、歯科医師に相談してください。

万が一、ブラケットが完全に歯から外れたら、清掃して保管しましょう。状況によっては、外れたブラケットを再利用できる可能性があります。

バンドが外れた場合

矯正治療中、奥歯に装着されているバンドが外れた場合、ご自身で元の位置に戻すのは難しいです。外れたバンドをそのままにすると、矯正効果が得られなくなるだけでなく、バンドと奥歯の間に虫歯が生じるリスクも高まります。

そのため、バンドが外れた場合や取れかかっている場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。

パワーチェーンが外れた場合

パワーチェーンが外れた場合は、ハサミを用いて切れた部分を切断しましょう。パワーチェーンはゴム製のため比較的簡単に切断できますが、口内を傷つけないように注意してください。

パワーチェーンは通常、約2週間ごとに交換する器具なので、装着後2週間以上経過している場合は、外れても問題ありません。

しかし、装着から2週間以内にパワーチェーンが外れた場合は、矯正効果が低下する恐れがあるため、速やかに歯科医師に相談しましょう。

セパレーターが外れた場合

セパレーターは、歯と歯の間に差し込むゴム製の装置です。セパレーターを使用する目的は、歯と歯の間にすき間を作ることです。矯正治療が順調に進むと、歯間にすき間が生まれ、その結果、セパレーターが自然と外れることがあります。

セパレーターが外れた場合、次の診察日が4~5日以内であれば、そのまま放置しても問題ありません。

しかし、次回の診察まで10日以上の時間がある場合は、できた歯と歯の間のすき間が閉じてしまう可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

まとめ

ワイヤー矯正の模型

今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説しました。

ワイヤー矯正の器具が外れたら放置せず、適切に対処しなければなりません。外れた装置を放置すると、治療期間の延長や後戻りなど、望ましくない結果を招くことがあるのです。

また、日常生活においては、矯正装置に無理な力を加えないように注意し、食品選びや口腔ケアにも気を配る必要があります。ワイヤー矯正は長期にわたる治療のため、装置は慎重に取り扱いましょう。

矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年12月21日

インビザラインの治療における抜歯の必要性とメリットを解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 抜歯
歯列矯正において近年注目されているのが、インビザラインです。透明なマウスピースを用いるため、目立たないことや取り外しできることが大きな特徴でしょう。インビザラインは、日常生活への影響が少ないとされています。 インビザライン治療を検討する際、治療過程での抜歯の必要性に疑問を感じる方が多いのではないでしょうか。 今回は、インビザライン治療における抜歯の必要性や、抜歯するメリット・デメリット、抜歯が必要となる症例について詳しく解説します。インビザライン治療を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインの治療では抜歯をする必要がある?

抜歯のイメージ
インビザライン治療において抜歯が必要になるかどうかは、患者さまの歯の状態や矯正の目的によって異なります。 抜歯を必要とする主な理由は、歯列に十分なスペースがないことです。歯並びを整えるために十分なスペースがない場合は、抜歯を選択するのです。 そのため、インビザライン治療を受けるすべての方が抜歯を行うわけではありません。歯並びの問題が軽度であれば、抜歯なしで治療を進めることが可能です。 インビザラインで抜歯をするのは、顎が小さく歯にすき間がない場合や、歯並びの乱れが重度な場合でしょう。詳しくは後述するので参考にしてください。 インビザライン治療を受ける前に歯科医師としっかりと相談し、ご自身の歯の状態や矯正の目的に合わせて最適な治療計画を立てることが大切です。

インビザラインの治療で抜歯をするメリット

インビザラインの治療で抜歯をするメリットイメージ
インビザラインの治療で抜歯をするメリットを詳しく確認しましょう。

歯が動きやすくなる

抜歯によって歯の本数が減ると、歯を並べるためのスペースを確保できます。歯をスムーズに移動できるので、理想的な歯並びを実現しやすくなるでしょう。

複雑な症例でも治療できる

抜歯によって歯を動かすスペースを確保できれば、治療の幅が広がります。歯を大きく移動させなければならない症例でも、治療できるようになることがあるのです。

顔の輪郭に悪影響が出にくい

抜歯せずにインビザライン治療を進めた場合、すべての歯が並ぶスペースがない状態で無理に歯列に乱れた歯を収めることになります。前歯が前方に押し出され、出っ歯のようになることがあるでしょう。 口元全体が前方に突出することで、横顔の美しさを左右するEラインが乱れます。抜歯によって歯を並べるスペースを確保できれば、前歯が飛び出すことを防げます。 口元のバランスを保ちやすく、顎や顔の輪郭への悪影響を抑えられるでしょう。

インビザラインの治療で抜歯をするデメリット

インビザラインの治療で抜歯をするデメリットイメージ
インビザラインの治療で抜歯をするデメリットは、以下のとおりです。

抜歯後に痛みや腫れが生じる

抜歯をした直後は、痛みや腫れが生じます。2~3日をピークに1週間程度で落ち着くのが一般的ですが、痛みが不安な方も多いでしょう。 鎮痛剤を内服すればコントロールできることが多いので、過度な心配は必要ありません。

治療期間が長くなる可能性がある

抜歯を行うと大きなスペースが確保されます。抜歯せずに矯正治療を進めるケースと比較すると、大きく歯を移動しないといけません。 そのため、より多くの時間が必要になります。歯の移動スピードには限界があり、無理に移動させると歯肉退縮などを引き起こすためです。最悪の場合は、歯が抜けるリスクがあります。 歯を移動させる距離が長いときは、スペースを埋めるために治療期間が長くなることがあるのです。

費用がかかる

矯正治療における抜歯には、保険が適用されません。費用は1本あたり5,000~15,000円程度でしょう。 ただし、費用は歯科医院によって異なります。20,000円を超える場合もあります。抜歯の本数が多いほど費用がかかるでしょう。

インビザラインの治療で抜歯が必要な症例

歯並びが気になる女性
インビザラインの治療で抜歯が必要な症例を詳しくご紹介します。

上下の歯の噛み合わせが悪い

上下の歯の噛み合わせがずれているケースでは、抜歯によって十分なスペースを確保したほうがよいでしょう。噛み合わせを適切に調整するために、ある程度自由に歯を移動できるほうがよいからです。

前歯の突出感が強い

前歯の突出は、口元のバランスを損なう要因です。歯列のすき間が狭いために前歯が突出しているケースでは、抜歯が非常に有効でしょう。 抜歯によって前歯が後方に下がるスペースを確保できれば、突出感を改善できます。

下の前歯が上の前歯より前に出ている

下顎の前歯が上顎の前歯より前に出ている反対咬合には、抜歯が有効です。下顎の歯を後方へ移動させる必要があるので、抜歯で必要なスペースを確保できるでしょう。

親知らずが歯列を乱している

親知らずが斜めや横向きなど不適切な方向に生えている場合、後ろから歯列を押すことで歯並びが乱れるケースがあります。歯並びが乱れる要因を取り除くために、親知らずを抜歯します。 親知らずは治療後の歯が再び乱れる後戻りの原因にもなるので、抜歯を選択することが多いです。

どのタイミングで抜歯をする?

歯を抜く治療
矯正治療で抜歯する場合、歯の移動を始める前に抜歯をするのが一般的でしょう。抜歯によって作られたスペースを最大限に活用し、歯を効率的に動かせるためです。 また、歯の移動を始める前に抜歯することで、治療期間を予測しやすくなります。抜歯で確保したスペースを埋める期間を見込んで、計画を立てられるためです。 治療開始前に詳しく検査し、歯科医師は抜歯の最適なタイミングを決定します。抜歯後、歯の移動を始める前に適切な治癒期間を確保することも重要です。 治癒期間は、抜歯した部位の状態や患者さまの全身状態によって異なります。 インビザライン治療における抜歯は、矯正治療の効果を最大化するために行われます。必要に応じて、矯正治療中に抜歯を行うこともあるでしょう。 ただし、治療の途中で抜歯すると治療計画が乱れる可能性があります。

インビザラインの治療では必ず抜歯が必要?

抜歯について疑問がある女性
インビザラインの治療では、必ず抜歯が必要なわけではありません。例えば、IPRで十分なスペースが確保できる症例や、歯と歯の間を改善したい症例などは、抜歯する必要がありません。 インビザラインにおける抜歯は、歯を並べるスペースを確保するために行われます。大きなスペースを必要としない症例では、抜歯は必要ないのです。 IPRとは、歯の側面を少し削ってスペースを確保する処置です。歯の表面のエナメル質を片側最大0.25mm程度削るだけなので、痛みやしみを感じることはないでしょう。 インビザラインでは、治療開始前に歯の移動をシミュレーションします。どの程度削れば歯並びを整えられるのか確認できるので、削りすぎることもありません。 IPRを行えば、抜歯を避けられるほか、治療後の歯並びがもとに戻る後戻りを予防する効果も期待できます。歯の根元のすき間が目立つブラックトライアングルの改善にも効果的でしょう。

まとめ

歯を抜くイメージ
インビザラインに限らず、矯正治療では、歯を動かすスペースを確保するために抜歯を行うことがあります。 上下の歯の噛み合わせが悪い場合や、下の前歯が上の前歯より前に出ている場合など、大きな歯の移動が必要な症例では抜歯を選択することが多いです。必要に応じて抜歯を選択することで、治療の幅が広がるでしょう。 IPRで歯を並べるスペースを確保できる症例や、歯のすき間を改善する症例では、抜歯は必要ありません。 抜歯が必要かどうかは、治療前の歯並びや口腔内の状態、目標とする歯並びによっても異なります。理想の歯並びを実現できるように、歯科医師とよく相談して治療を進めましょう。 インビザライン治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年12月14日

ワイヤー矯正中の歯磨きは念入りに!歯磨きの方法と補助アイテム!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯列矯正をする若い女性
ワイヤー矯正は、歯に固定されたブラケットとワイヤーを用いて歯並びを整える治療法です。ご自身では取り外せないため、マウスピース矯正と比較して口腔内を清潔に保つのが難しいとされています。 そのため、ワイヤー矯正を行っている間は、通常の歯磨きだけでは不十分でしょう。矯正装置の間の食べかすやプラークを取り除くための特別なケアが必要です。 今回は、ワイヤー矯正中の歯磨きの際に使用すべき補助アイテムや、歯磨きの方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正中は歯磨きがしにくい?

ワイヤー矯正中の歯磨き
ワイヤー矯正にはいくつか種類がありますが、種類によって磨き残しやすい場所などが異なります。ワイヤー矯正の種類と、磨き残しが生じやすいポイントを確認しましょう。

表側矯正

表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。表側矯正は伝統的な矯正治療であり、幅広い歯並びの問題に効果的です。 矯正力をかけやすいため、同じ症例を治療する場合、マウスピース矯正に比べて治療期間を短縮できることが特徴でしょう。 表側矯正では、ワイヤーと歯の間やブラケットの周囲に食べかすが溜まりやすいです。 しかし、歯の表側で目立つため、補助アイテムを使って正しい方法で磨けば清潔に保てます。

裏側矯正

裏側矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏側に取り付ける矯正方法です。表側矯正と比較すると治療できる症例が限られており、扱っている歯科医院も多くありません。 最大の特長は、装置が目立ちにくいことです。 表側矯正と同様に、ワイヤーと歯の間やブラケットの周囲に食べかすが溜まりやすいです。歯の裏側なので視認しにくく、磨き残すことも多いでしょう。 鏡を見ながら歯磨きするなど、工夫する必要があります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上顎の歯には裏側矯正を、下顎の歯には表側矯正を行う矯正方法です。上顎の装置が目立たないため、笑ったときや会話中に矯正装置が見えにくいことが大きなメリットでしょう。 裏側矯正に比べて治療期間が短縮される傾向にあり、治療費も抑えられます。 ただし、上顎は裏側、下顎は表側に装置があるため、歯磨きの際は上下で異なる磨き方をする必要があります。適した補助アイテムも上下で異なるため、日々のケアに手間がかかるでしょう。

ワイヤー矯正中の歯磨きの補助アイテム

おすすめの歯ブラシ
ワイヤー矯正中でも口腔内を清潔に保つために、補助アイテムを用意するとよいでしょう。 主な補助アイテムをご紹介します。

矯正用歯ブラシ

通常の歯ブラシとは毛先の形状が異なるブラシです。小さいヘッドで小回りが利きやすい薄型のものを選ぶとよいでしょう。 毛先の硬さは、歯茎の状態で決めます。通常は普通の硬さで問題ありませんが、歯茎が炎症を起こしていて痛みがある場合は、柔らかめを選びましょう。 毛先の形状ごとの特徴をご紹介します。

U字型

歯ブラシの中央部分の毛先が短くなっているブラシです。ワイヤー周辺を磨く際に適しています。

山型

中央の毛先だけが長く、山形になっているブラシです。ブラケットやワイヤーの狭いすき間をしっかり磨きたい場合に適しています。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシとは、毛先が1列の歯ブラシです。通常の3列の歯ブラシでは磨きにくい部分に使用します。 ワイヤーの下など、狭いすき間もスムーズに磨けるでしょう。

歯間ブラシ、デンタルフロス

歯間ブラシは、歯と歯の間の磨き残しや食べかすを取り除く補助アイテムです。歯間のケアに特化したアイテムなので、効率よく汚れを落とせます。 デンタルフロスは、歯間ブラシが入らない歯と歯の間を清掃するアイテムです。歯茎に負担をかけないように、適切な力で使用しましょう。

デンタルミラー

歯科医院でも使用される、歯の裏側などを確認するための鏡です。小さな鏡に持ち手がついているので、通常の鏡では視認できない部分も確認できます。 特に、裏側矯正の場合は、磨きたくても矯正装置の周囲がよく見えません。デンタルミラーを使用すればしっかり確認しながら磨けるので、汚れを除去できるでしょう。 口腔内に入れて使う場合は曇ることが多いです。事前にぬるま湯に浸して温めるとよいでしょう。

マウスウォッシュ

飲食したあとは必ず歯磨きをするのが理想ですが、外出先などで歯磨きができないこともあります。虫歯や歯周病を防ぐ効果があるマウスウォッシュを持ち歩くとよいでしょう。口腔内の大まかな汚れを除去できます。 抗菌作用があるマウスウォッシュもあるので、適切に使用してください。

ワイヤー矯正中の歯磨きの方法

ワイヤー矯正用歯磨き指導
ワイヤー矯正中は、力をかけすぎずに、小刻みに歯ブラシを動かします。基本的な歯磨きの方法を確認しましょう。
  1. 歯ブラシを45度の角度で当てて丁寧に1本ずつ磨く
  2. 歯と歯茎の境目を個別に磨く
  3. 前歯の裏は、歯ブラシを縦にして磨く
  4. 奥歯の噛み合わせ面に沿って磨く
  5. 奥歯の裏は、歯茎をマッサージするように小刻みに磨く
  6. ワイヤーの下にワンタフトブラシや歯間ブラシを入れて、歯と歯の境目を磨く
  7. デンタルフロスで歯間を磨く
  8. うがいをする
矯正治療を受けている場合は、ご自宅でのセルフケアが非常に重要になります。歯並びは人によって異なるため、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。ご自身に適したセルフケアの方法や使用するアイテムを学んでください。 また、定期的にプロフェッショナルクリーニングを受けることも大切です。ご自身では取り除けない歯垢や歯石を除去し、プラークの再付着も予防できます。

ワイヤー矯正中に痛みがあるときは

ワイヤー矯正中に痛みがあるときの対処法
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と比較すると痛みを感じやすいです。歯や歯茎に大きな矯正力がかかること、食事中も装着するため咀嚼による負荷がかかることなどが原因でしょう。 ワイヤー矯正装置を装着した直後は、特に痛みを感じやすいです。 ワイヤー矯正中に痛みがあるときの注意点を確認しましょう。

歯磨きを怠らない

ワイヤー矯正中に痛みがあると、歯磨きをしたくないと思うかもしれません。 しかし、口腔内を清潔に保つことは、痛みを悪化させないためにも非常に重要です。口腔内の衛生環境が悪化すると、虫歯や歯周病になって痛みが悪化するかもしれません。 柔らかめの歯ブラシを使用する、優しい力で磨くなど、工夫しながら適切に歯磨きを行いましょう。

硬いものを食べない

ワイヤー矯正の装置は、ご自身では外せません。そのため、食事や歯磨きも装着したまま行います。 咀嚼する際に強い痛みを感じる方が多いですが、硬いものを避けて対応しましょう。特に痛みが出やすい矯正装置を初めて装着したときや、ワイヤーの調整後は、うどんなどの柔らかい食べ物を選んでください。

矯正用ワックスを使用する

矯正用ワックスとは、口腔内を保護するために使用するワックスです。ブラケットやワイヤーが口腔内を刺激して痛む場合に、突出部分につけて使用します。 ブラケットやワイヤーが口腔内に触れて痛む場合は、非常に効果的です。歯科医院で購入できます。

歯科医師に相談する

日常生活に支障をきたすほど強い痛みがある場合や、痛みが長い間続く場合は、無理をせずに歯科医師に相談してください。痛みを和らげるためにワイヤーを調整する、鎮痛剤を処方するなど、適切に対処してもらえます。

まとめ

ワイヤー矯正模型
ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーを歯に固定して歯を移動させる矯正方法です。取り外し可能なマウスピース矯正とは異なり、歯磨きが難しく磨き残しが生じやすいです。 そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まるとされています。仮に虫歯や歯周病が発生した場合、矯正治療を一時的に中断する可能性もあるでしょう。 計画どおりに治療を進めるために、歯科医師や歯科衛生士が推奨する補助アイテムを用いてしっかりと汚れを除去しましょう。ブラッシング指導を受けて歯磨きの質を向上させることも重要です。 矯正治療中に痛みや違和感が生じた場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。 ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →

カテゴリ一覧

新着一覧

 24/07/25  
インプラント治療後に口臭が強くなる原因と対処法を解説!
 24/07/18  
インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法を解説!
 24/07/11  
インプラントと入れ歯の違いは何?メリット・デメリットも詳しく解説
 24/07/04  
インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするリスクを解説!
 24/06/28  
子どものむし歯をあなどらないで!
 24/06/27  
インプラントを撤去しなければならないケースと撤去する方法!
 24/06/23  
歯列矯正でアンチエイジング
 24/06/20  
インビザラインですきっ歯は治療できる?メリットや費用も解説!
 24/06/13  
インプラント後の歯磨き方法とポイント!長持ちさせる秘訣も解説
 24/06/06  
インビザラインを1日つけ忘れたらどうなる?影響と予防方法
 24/05/30  
歯ぎしりとインプラントの関係!影響や対策、治療のポイントを解説
 24/05/29  
インプラント治療の患者さまが増えています
 24/05/28  
小児歯列矯正はお子さまへの贈り物
 24/05/23  
インビザラインで歯茎が下がる?原因と対策、予防方法まで詳しく解説
 24/05/16  
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける場合の注意点を解説!
 24/05/09  
インビザライン矯正中に虫歯ができたときはどうする?対処法を解説!
 24/04/29  
木更津きらら歯科では歯科用CTを導入しています
 24/04/25  
インプラントのメンテナンスでは何をする?行う内容や頻度も解説!
 24/04/19  
口腔外科の仕事
 24/04/18  
インビザラインで後戻りが起こる原因とは?後戻りを防ぐ方法も解説!

年別一覧