木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

24年05月16日

金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける場合の注意点を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

金属アレルギーの症状が出た人

インプラントは見た目が自然で、しっかりケアを行うことで長く使用できることから、魅力的な治療法といえます。

インプラントを検討中の方のなかには「金属アレルギーだとインプラントは受けられないの?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。

今回は、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるのか解説します。

金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点や、金属アレルギーの症状がでたときの対応策についても解説しますので、インプラント治療を検討しているけれど金属アレルギーが心配という方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは

インプラントのイメージ

まずはインプラントとはどのような治療法なのか確認しましょう。

インプラントとは、失った歯を補う治療法の一つです。インプラントは、大きく分けて以下の3つのパーツから成り立っています。

  • インプラント体
  • アバットメント
  • 人工歯

インプラントでは、まず歯茎を切開して顎の骨に歯の根っこの代わりとなるインプラント体を埋め込みます。その上にインプラント体と人工歯をつなぐ連結パーツであるアバットメントと天然の歯の代わりとなる人工歯を取り付けるという治療方法です。

インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の土台ができるので、天然の歯のようにしっかりと噛めるようになります。

金属アレルギーでもインプラント治療は受けられる?

金属アレルギーの症状が出た人

金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられます。その理由は、インプラントに使用される金属のチタンは、アレルギーを起こしにくいといわれているためです。

チタンは生体親和性が高いため、体内で使用するペースメーカーや人工関節、体に触れるアクセサリーなどにも使用されています。

ただし、アレルギー反応が必ずしも起こらないというわけではありません。チタンアレルギーの方の場合にはアレルギーの症状が現れることがあります。また、チタンのほかに金属が混ざっているインプラントを入れることでアレルギーの症状が現れることもあるでしょう。

チタンがインプラントに使用される理由

チタンが使用されたインプラント

チタンがインプラントに使用される理由には、以下のようなものがあります。

  • アレルギーが起こりにくい
  • 骨と結合しやすい

それぞれ詳しく解説します。

アレルギーが起こりにくい

チタンはほかの金属と比べて、アレルギーが起こりにくいといわれています。

一般的な金属は唾液や汗に触れることで成分が溶け出し、金属イオンになります。金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体内でアレルゲンとなることでアレルギー反応を引き起こすというメカニズムです。

しかし、チタンは空気に触れると、酸化皮膜と呼ばれる膜を作り出すため、唾液などの体液に触れても、チタンの成分が流れることを防げます。そのため、チタンの純度が高ければ高いほどアレルギーを発症するリスクが低くなるのです。

骨と結合しやすい

チタンには、骨に結合しやすいという特徴もあります。

金属アレルギーを防ぐためには、そもそもインプラント体に金属を使用しなければいいのではないかと感じる方もいるかもしれません。

しかし、チタンは骨と結合しやすく、インプラントに適した素材といえるのです。骨と結合しにくい素材を使用すると、いずれ顎の骨からインプラントが抜け落ちることになりかねません。

インプラント体と顎の骨がしっかり結合して一体化することで、咀嚼した時にインプラントがグラグラすることなく、天然の歯のような噛み心地を再現できるのです。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状がでた人

インプラントによる金属アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。

  • 口内がしみる・痛む
  • 全身にかゆみがでる

それぞれ詳しく解説します。

口内がしみる・痛む

インプラントの金属が原因で起こるアレルギー反応として、口内や口周りの炎症があります。これを口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)と呼び、舌や歯茎、唇などの粘膜に白いレース状の腫れができることがあるのです。

食べ物を口にしたときにしみたり、痛みを伴ったりすることがあります。

全身にかゆみがでる

金属アレルギーの症状が現れるのは、金属が触れた部分やその周辺だけとは限りません。口内に入れたインプラントの金属が少しずつ溶け出して体内に吸収され、金属から離れた部分にもアレルギー症状が現れることもあるのです。

代表的な病名には掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が挙げられます。最初は水ぶくれのようなものができ、膿をもったブツブツとした膿疱に変化することが特徴です。

膿疱は治まったり、悪くなったりを繰り返すこともあるのでアレルギーを起こしていることになかなか気づかないケースもあります。特に、手のひらや足の裏に症状があらわれることが多く、かゆみを伴うこともあるでしょう。膝や脛に皮疹がでることもあります。

金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける場合の注意点

金属アレルギーの方がインプラント治療をする際の注意点のイメージ

金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける時は、以下の点に注意してください。

  • 金属アレルギーであることを歯科医師に伝える
  • アレルギーを起こしにくい素材を選ぶ
  • チタンの純度が高いインプラントを選択する

それぞれ詳しく解説します。

金属アレルギーであることを歯科医師に伝える

金属アレルギーの方は、インプラント治療を行う際のカウンセリングで必ず金属アレルギーであることを歯科医師に伝えてください。アレルギーが起こる可能性がある金属の使用を避けるためです。

アレルギー検査のためにはパッチテストを行うことが多いです。パッチテストをしてチタンに対するアレルギー反応があれば、入れ歯やブリッジなどといったほかの治療方法を検討する必要があるでしょう。

チタンに対するアレルギー反応が見られなければ、安心してインプラント治療を受けられます。

アレルギーを起こしにくい素材を選ぶ

インプラント体だけではなく、人工歯を選ぶ際も金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。

インプラントの人工歯には、以下のような素材があります。

  • セラミック
  • ジルコニア
  • ハイブリッドセラミック
  • メタルボンド
  • 金属

セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックには金属が含まれていないので、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

ただし、メタルボンドの内側には金属が使用されています。また、金属の被せ物は全体的に金属でできています。そのため、強度は高いですが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。

このように、インプラント体だけでなく、人工歯部分の素材も考慮する必要があるのです。

チタンの純度が高いインプラントを選択する

金属アレルギーの方はチタンの純度の高いインプラントを選択するとよいでしょう。

インプラントのメーカーによってチタンの純度は異なり、純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜて作られたチタン合金のインプラントがあります。チタン以外の金属が多く含まれていると、その分アレルギー反応が出る可能性が高くなります。

歯科医院によって取り扱っているインプラントは異なるので、歯科医師に相談してなるべくチタンの純度の高いインプラントを選ぶのがいいでしょう。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が現れたら

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が出た人

インプラント治療後に金属アレルギーの症状があらわれたら、なるべく早く歯科医院を受診してください。アレルギーが起こっている原因を探り、対処する必要があるためです。

インプラントが原因でアレルギー症状が現れている場合には、原因となるインプラントを取り除かない限り、再びアレルギー反応を起こす恐れがあります。かゆみや痛みなどの症状がひどければ、薬を服用し症状を抑えながら、原因となるインプラントを取り除きます。

インプラントを除去した後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジなどの治療法を検討します。

まとめ

インプラントのイメージ

金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントにはアレルギー反応が起こりにくいチタンと呼ばれる金属が使用されているためです。

チタンは生体親和性が高く、人工関節などのほかの治療にも使われている素材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではありません。

金属アレルギーのある方は、インプラント治療前に必ずその旨を担当の歯科医師に伝えてください。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


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