「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
この頃のお子さまは、一人で歩けるようになり、ことばが出始めるなど心身ともに大きく成長します。食に関しても、離乳食から幼児食にうつっていきます。でもまだまだ、大人と同じ食事を、というわけにはいかないですね。
1歳~3歳頃は、乳臼歯が生えてくる時期です。本格的に噛んで食べることができるようになりますが、噛む力はまだ発達途上。硬めのものを嚙み切ったり噛み砕いたりすることができない子どもも多いのです。
本格的に噛んで食べることができるようになるのは、乳歯の奥歯(乳臼歯)の生えるころです。この時期には、食べ物の感触や噛み具合、飲み込み具合、堅さの感覚をたくさん体験することで、ふさわしい食べ方を身に着けていきます。
離乳食は少し弾力があって簡単にかみ切れるのが基本です。堅すぎると、味が嫌いなわけではないのに、食べられないということになってしまい、好き嫌いにつながってしまうこともあります。
十分に噛むことができるようになるのは、第2乳臼歯が生えそろい乳歯列が完成する、2、3歳ころ。それまでは左右1対の乳臼歯しかありませんので、充分にかむことはできないのです。
歯の生えてくる段階によって、食べ方も変わってきます。この時期のお子さまは様々な体験を吸収していきます。いろいろな食材を体験させてあげたいところです。
妊娠中の白鳥さんは、不安なことばかり。からだを冷やしてはいけないと脱水症状を起こすほど着込んだり、迷信に惑わされたり、そのたびに担当の四宮先生に叱られます。
一見冷たいけれど、患者さんをよく見ている四宮先生、テレビドラマでは星野 源さんが演じられていたのを覚えておいでの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ある日、白鳥さんは四宮先生に訴えます。
「あの 四宮先生・・・・」
「まだ何か?」
「歯が痛いんです」
「歯?」
「はい奥歯が・・・ 全体的に歯が浮いてる感じなんです」
「白鳥さん ここ産科 歯が痛いなら歯医者に行ってください」
「でも…妊娠中は歯の治療なんてできませんよね?」
「逆ですよ
妊娠中こそきちんとした歯の治療やケアが必要です」
「でも薬とか麻酔ってだめですよね?」
妊娠中に歯の治療に行くべきか迷うのはそこですよね。
「妊娠中でも使用できる薬・・・
痛み止めや抗生物質もあります
局所麻酔も通常料の使用なら影響はないです
汗をかきながら白湯を飲むのもけっこうですが・・・
最優先はまず歯の治療でしょ」
「・・・」
そう言われても、妊娠中に歯の治療をしていいものか、不安そうな白鳥さん。自宅で夫さんと話します。
「でも産科の医者が行けって言うなら歯医者に行けば?」
「でもやっぱり薬とか麻酔とかイヤだな~ 何かあったらこわいもん」
「まあ・・・ それもわかるけどさ」
「さっきお婆ちゃんに電話したら 歯にこれ塗ればだいじょうぶだって!」
ガサゴソ
「どれどれ やめとけって塩は・・・」
白鳥さんは、どうしても歯医者に行く気持ちになれません。ついに病院の廊下で、頬を腫れあがらせてうずくまってしまいます。そしてまた四宮先生に叱られることに・・・。
「なんで行かなかったんです? 歯医者・・・」
「・・・」
「さらに頬っぺたがパンパンですよ」
「さらに・・・ やっぱり塩でマッサージすればよかったんですかね?」
「歯医者に行けばよかったんですよ」
「妊娠中はやっぱり赤ちゃんのために治療はしたくないんです」
ご不安な気持ちはわかります。そういうときは、ぜひ医師の意見も聞いてみてください。
「赤ちゃんのためでもあるんですけどね・・・
歯周病により早産や低出生体重児が増えるというデータがあります」
「え?」
「歯周病を治療したからそれらの確率が減るとは断言できませんが・・・ 治療はしたほうがいいに決まっています」
「でもこんなの歯の状態は・・・ 妊娠してからなんです」
クールに熱く、歯周病の危険性について語る四宮先生。
「まず妊娠中は唾液の分泌が減ります
つわりのときなどは歯磨きもままならないコトもあります
口腔内は酸性になり 虫歯も進行しやすい
女性ホルモンの増加により・・・
歯周病原細菌が増殖しやすくなるんです
妊娠前の歯の治療は当然ですが
妊娠中こそ定期的な検診を受けてください
治療は妊娠初期や出産間近は避けた15週から32週
遅くても35週までには受けた方がいいです
歯周病原細菌は腫れた歯肉から容易に血管に侵入し・・・・
全身疾患につながることもあります
ですから歯の状態に緊急性があれば・・・
週数を問わす治療することも必要です」
そんなたいへんなことなんだ・・・ 白鳥さんは観念して歯医者に行く決心をします。
「それじゃあ明日 歯医者に・・・」
「今日行ってください」
「イヤ 今日はちょっと・・・」
ピクピク 怒りで震える四宮先生
「もちろん今日でしょ・・・」
「それと白鳥さん」
「はっ はい・・・」
「歯医者での仰向けの姿勢は・・・・ 気分が悪くなるかもしれないのでお気をつけて」
「・・・・」
妊娠中の方に起こるリスクを描いた白鳥さんのエピソードでした。妊娠中の方が必要以上にご不安になることのないように、少しコミカルに描かれています。
もちろん、患者さまと赤ちゃんの状態は患者さまおひとりおひとり異なります。できたら妊娠がわかる前に治療しておいたほうがいいですよ。妊娠中でも歯周病治療を急いだほうがいい場合もあるのです。妊娠中の方は、どうかおからだを大切に、歯の治療のことも頭にいれておいていただけると嬉しいです。
コウノドリ
鈴ノ木ユウ先生
出版社:講談社
2016年、第40回講談社漫画賞・一般部門受賞
白鳥さんのエピソードは11巻に収録!
食べること、会話をすること、笑顔で気持ちを表すこと、これらはどれもお口に関係しています。でも子どもたちの成長は千差万別。皆が同じように発達していくわけではありません。おっぱいの飲み方が上手だったりうまくいかなかったり、好き嫌いが激しかったり、言葉が早い子もなかなかしゃべり出さない子もいます。子育て中はなぜどうしてと思うことがたくさんありますよね。そのような時に歯科医が力になれることがあるかもしれません。
口腔機能の発達はお母さんのおなかの中にいる時から始まり、赤ちゃんのお誕生から、学童期まで続いていきます。
乳幼児期は食べる機能の基本を学ぶとても大切な時期です。食べるためには上手にお口が動き、噛むための歯が生えて食べ方を覚えていく必要があります。よく噛んで食べるためにはお口の動きの発達とともに噛むための歯が生えていてしっかり噛み合わせができていることが大切です。
幼児期の子どもの場合、おっぱいを飲んでいる時期の飲み方が残っていることがあります。舌を前の方に出して、上あごと下でおっぱいを挟み込む飲み込み方です。乳児型嚥下、舌突出型嚥下と言いますが、この飲み込み方がずっと続くと開咬(かいこう)といって、上下の前歯の間に隙間ができてしまう噛み合わせの問題となることがあります。早めに対応していくようにしましょう。
子どもは大人に比べて筋肉の力も弱いので薄っぺらくて筋のある食べ物は難しいかもしれません。無理に頑張って食べさせることが続いて、丸呑みの癖がついてしまうのはよくありません。また食事への集中力や食べ物の好み、食べる姿勢、動作などさまざまなことが関係しています。早食いは肥満や窒息などのリスクを高めるという側面もありますので、体重が減るといった心配なことがなければお子さまのペースを見守ってあげましょう。
子供の乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期は、あごの成長の度合いなどにより個人差があります。乳歯が抜けるころには、大人の歯が顔をだそうともう準備しています。乳歯の下に埋まっている永久歯の準備ができて、自然に出ようとすると、乳歯の歯根が溶け始めます。
グラグラしている段階では、乳歯の歯根があごの骨(歯槽骨)の中でまだ一部つながっているので、無理に抜こうとしないでください。乳歯が途中で折れると永久歯の生えるスペースがなくなり、横から生えてきたりして歯並びに影響を及ぼします。お子さまはつい舌でさわってしまうかもしれません。「さわらないで、大事にね」と教えてあげてください。
生え変わる準備ができると、乳歯は食べ物を噛んだり歯みがきをしているときに自然とぽろっと抜けます。自分の歯がぽろっと抜けて、血がでたりもするので、お子さんはびっくりするかもしれません。
乳歯が抜けない、永久歯が生えてこないといったときには、なにか理由があるのかもしれません。お子さまの将来のお口の健康のためになにができるか見ていきましょう。
一般的な歯の生え変わりの時期を過ぎても乳歯が抜けない状態を、「大人乳歯」と呼びます。永久歯が作られていない可能性も考えられます。歯科で検査を受け医師に相談してみましょう。
乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてくることがあります。こちらも歯科にご相談することをおすすめします。永久歯の生え方に影響し、歯並びが悪くなる可能性があります。
乳歯が抜けてからあまりにも長い間永久歯が生えてこなかったり、反対側の歯は生えているのに、というような症状は、もともと永久歯がもともとない、ということも考えられます。永久歯が生えるまでには3ヶ月〜1年ぐらいかかる場合もありますが、放っておかずに医師に相談されることをおすすめします。
女優の菅野美穂さんが、ずっと残っている乳歯をお持ちで100歳まで大事にしたいとおっしゃっていたことがあります。個人差があり様々なケースがありますので、お子様の歯の状態に不安があったら歯科医師にご相談ください。
赤ちゃんが夜中に目を覚まし、原因があるわけでもないようなのに泣き続けることを夜泣きといいますね。消化に関する腹痛が原因となっているのではという見方があります。お腹がふくらんで緊張し、足をまげてお腹につけている姿が見られませんか? 背中をとんとんしてあげると少し落ち着くのは、排ガスによる効果かもしれません。
夜泣きの原因は、腸内細菌叢(さいきんそう)、腸内フローラのアンバランスではないかという研究が海外を中心に進んでいます。夜泣きの対策として、腸内フローラのバランスを誘導するサプリメントが効果があるという報告がされています。
写真は2017年に開催された第64回日本小児保健協会学術集会の、兵庫医科大学小児科学講座 服部益治先生の発表より引用させていただきました。
夜泣き(コリック・乳児臍疝痛)をする赤ちゃんに、腸内フローラを整える乳酸菌の中でも、ロイテリ菌のサプリメントを与えたところ,28日後に泣いている時間が74%減少したことが報告されたそうです。その後も,様々な臨床研究でもロイテリ菌の効果が報告されているということ。また,便秘の改善においてもロイテリ菌の効果があるということです。さらに口腔内菌質の改善(歯肉炎)や口臭対策,ピロリ菌の除菌・制菌とその効果は幅広く確認されています。
ロイテリ菌は本来母乳に含まれている菌なのですが,現代のお母さんの母乳内で減少している可能性があり、このサプリメントが栄養補助食品としても評価が上がっているそうです。
腸管では、からだの免疫組織の実に50%以上が働いています。免疫力アップに重要なのは、腸内細菌の状態なんです。腸の壁には、菌の花畑のように身体の調子を健やかに整える善玉菌、身体全体に悪い影響をおよぼしてしまう悪玉菌、善玉菌になったり悪玉菌になったりする日和見菌といった菌が、何百兆も生息しています。この菌の花畑が、善玉菌がよく働き悪玉菌が働きをひそめる、そのバランスが免疫機能、ひいては健康や美容にとても大切なのです。免疫機能がきちんと働いていれば歯周病予防にもなりますよ。
当院では、トローチ錠のサプリでロイテリ菌をとりいれることのできる、大人向け「L.ロイテリ菌プロデンティス株」、お子様向け「Bio Gaia チャイルドヘルス30錠」を取り扱っております。ご興味のある方はぜひご来院の際にお声掛けください。
1歳半健診と3歳児健診では、調べる内容はほぼ同じですが、目的が少し異なってきます。生まれたばかりの赤ちゃんにはむし歯菌はいないので、乳歯が生え始めたばかりのお子さんのためには予防のお話が中心になります。
3歳になったお子さんは、20本の乳歯が生えそろっていることが多いようです。またお子さんの環境により食生活や食習慣、歯みがきなどの習慣が定着しつつあり、生活習慣による偏りががあれば明らかになってくる時期でもあります。3歳児健診ではお子さまの口腔内の発育や健康状態を確認します。予防のほかに、むし歯を発見し、早期の治療をおすすめしたり、お口の中の健康によくない環境や習慣があったらあらためるためのご相談にのらせていただいたりもします。
むし歯だけではなく、食べることやお口の機能にまつわることなど、普段のお子さまの様子で気になることががあれば、こういった機会にぜひご相談ください。
木更津市では、無料で歯科健診が受けられる「2歳児歯科健康診査」も実施しています。
1歳半健診から3歳にかけて、健診でむし歯があるお子さんは8倍以上。自分でものを食べることができるようになり、なんでもやってみたい時期なので、むし歯の心配もふえてしまうんです。
対象は2歳6か月~3歳未満のお子さまです。決まった日はなく、木更津市内の協力歯科医療機関で予約をとって診療を受けていただくことができます。木更津きらら歯科は、木更津市の2歳児歯科健康診査協力歯科医療機関です。
むし歯になってからではなく、健診で歯医者さん体験をしてもらうと、お子さんは歯医者さんはこわいところではなく、ほめられたり楽しい気分にさせてくれたりするところ、と感じてくれます。歯医者がこわいところではなく、健康のパートナーと思ってもらえたら、その後の予防や治療にも役にたちます。
赤ちゃんの乳歯となる歯の芽(歯胚)は、胎生7週ころからもうできはじめます。4カ月の後半にはカルシウムやリンが固まって乳歯が形成されてきます。永久歯の歯胚は、4~5カ月くらいにできはじめます。お母さんの食べるものが、赤ちゃんの歯や骨やからだを作っていくんですね。
カルシウム、リン、タンパク質、ビタミンA・C・Dなどがあげられますが、これを食べればいいというものではなく、バランスのよい食事が大切です。偏りなく栄養のあるものを食べていれば、神経質にならなくてもだいじょうぶ。
つわり時には歯みがきがつらいこともありますよね。妊娠中の歯みがきはヘッドの小さい歯ブラシを使い、舌にあてないように小刻みに動かすことがコツです。前かがみになると嘔吐感を避けやすくなります。
どうしてもつらいときは、キシリトールのガムやタブレット、洗口剤を利用して、お口の中を清潔に保ちましょう。
酸っぱいものが食べたいときには、ご注意ください。お口の中が酸性に傾く時間が長く続くとむし歯になりやすくなってしまいます。
妊娠中の妊娠中は、むし歯や歯周病になりやすく、進行もしやすい状態にあります。女性ホルモンが急激に増加し、食事回数が増えたり寝不足気味になったりと生活のリズムが乱れ、唾液の分泌量も減ってしまうからです。
歯周病は全身の健康にかかわる病気です。歯ぐきの炎症を起こすだけではありません。歯周病菌は炎症を起こす物質とともに、血液を通じて全身をまわります。炎症物質は子宮に到達して子宮収縮の原因となり、早産、低体重児出産の引き金となると言われています。できれば妊娠がわかる前に治療できたらよいですね。
多忙でブラッシングがおろそかになりがちな大人の患者さまや、乳歯のお子さま、永久歯が生えたばかりのお子さまには歯の表面にフッ素を塗布することが予防につながります。お口の中は食事のたびに酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が少しづ溶けだします。唾液によって溶けた成分をとりもどす作用を再石灰化といいます。フッ素はエナメル質の再石灰化を促し、初期のむし歯が修復できることもあります。
母体の安定期である16週~27週であれば、通常の歯科治療は可能です。エックス線撮影や局所麻酔も、胎児の影響はほとんどないと考えられます。お薬は妊娠初期の場合、胎児への影響が考えられる種類もありますので医師と相談してください。応急処置をして産後に治療することをおすすめするケースもあります。
妊娠にかかわらずふだんから定期検診を受けていただき、お口の中のケアを続けていただくことが一番です。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にむし歯菌(ミュータンス菌)はいません。唾液を介して、大人から赤ちゃんへ感染するのです。周りの大人の口腔衛生もとても大切なんです。
12月17日(金)は、木更津市の1歳半検診でした。小児科、保健師、栄養士の先生方とともに、当院理事長中谷も、歯科検診のためにうかがってまいりました。
*早期に発見して、むし歯の進行を抑える
小さなお子さんのむし歯治療は、お子さんにも保護者の方にも歯科医にとってもたいへんです。治療のため、「歯医者はこわいところ」という気持ちをもってしまうと、お口の中の健康を守ることがむずかしくなってきます。そうなる前に、初期の段階で発見できれば、お子さんの負担も軽くなります。フッ素やサホライドの塗布により、進行を抑えることができる場合があります。
*歯科医院の雰囲気に慣れてもらう
定期健診なら、医師も歯科衛生士も、お子さんがこわがらないような工夫をして、だんだんとお口の中を見せてもらったりお口に器具をいれたりすることに慣れていただくことができます。優しく声かけをしながらお口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとバキュームで水を吸ったり、ブラッシングをしたりして。歯医者さんはほめられるところ、楽しいところと思ってもらえるような診療をいたします。そうして歯科医院の雰囲気に慣れていただき、歯医者に対して安心感や信頼感を持ってもらえれば、なにかあっても歯科治療がスムーズに進みます。
お母さんは妊娠中からできることがあります。むし歯をしっかり治し、丁寧な歯みがきをすることで母子感染のリスクはぐっと減らすことができます。キシリトールも役立ちます。お母さんがキシリトールをとっていると、むし歯菌が弱って、赤ちゃんが感染しにくくなります。
歯が生える前の赤ちゃんはむし歯菌に感染していません。むし歯菌の感染ルートはたったひとつ。唾液なんです。お子さんにご飯を食べさせるとき、冷ましてあげようとふうふうしたスプーンをそのままお子さんのお口にいれていませんか。ひとつのスプーンで、味見をしたりはしていませんか? 残念ながら、こうして、周りの大人の持つむし歯菌が、唾液にのって、お子さんに移ってしまうんです。
乳幼児のむし歯予防を考えたとき、歯みがきはもちろんですが、実は食習慣のほうが重要な関係があります。砂糖の量はむし歯と強い相関関係があるのです。
大阪弁のゆびたこが、なんともいえず、愛嬌があるというかホラーというか、大人が読んでもどきどきしてしまいます。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときから指しゃぶりをしていることがあります。
指しゃぶりをしているお子さんは、安心した静かな様子なのでそっとしておいてあげたくなりますが、ご注意を。
お子さんは、実はかなり強い力で指を吸っています。
歯並びは、だいたい8歳くらいまでには確定します。
ゆびにたこができるほど、長時間、長期にわたって強い力で指を吸い続けていると、上の前歯がつきだしてしまう、噛み合わせが悪くなり食べ物をかみきれない、滑舌も悪くなる・・・
歯やあご、顔のかたちにまで偏りがでてくることがあるんです。
あまり叱るのもかわいそうではあるのですが、指しゃぶりはなんとかやめさせたいところです。
骨格など、遺伝的な要素も関係ありますね。
きれいな歯並びと歯のメインテナンスを心掛ける習慣は、ご両親からお子さまへの価値ある贈り物です。木更津きらら歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が在籍しており、お子様の歯列矯正にも対応いたします。
おしゃぶりがやめられなくて、親指に「たこ」ができてしまった女の子。
あるとき、たこが口をきき始めたんです!
インパクトのある内容と挿絵から目が離せず、つい夢中になって見入ってしまう『ゆびたこ』ワールド。くせさなえさんの名作・傑作絵本です。
おしゃぶりがやめられない子向けの絵本で読むとおしゃぶりが軽減、気付いたらやめられた! という子が続出しています。子供のおしゃぶりに悩んでいる方には、読み聞かせ絵本としてもおすすめです!
くせさなえ『ゆびたこ』
2013年 ポプラ社 3歳~
『だーれの は』は、いろいろな動物のお口の中を、迫力ある縦の見開きで紹介する絵本。ゾウ、シャチ、リス、犬・・・ そして人間の子供。
動物たちは歯並びも歯のかたちもみんな違いますよね。そこから、なにをどんなふうに食べるのかがわかるんです。
最後に、人間の子供の歯には黒いむし歯が見えているというオチも秀逸!
新井 洋行『だーれの は』
2016年 講談社 1歳から
新型コロナウイルス対策が気になり、お子さまの健診を迷われている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、予防接種や乳幼児健診は、お子さまの健やかな成長のために一番必要な時期に受けていただくよう、市区町村からお知らせしています。
特に赤ちゃんの予防接種を遅らせると、免疫がつくのが遅れ、重い感染症になる危険性が高まります。
ライオン株式会社-クリニカKid’s-『ファ一スト歯ブラシ30日間』スペシャルムービー
赤ちゃんをだっこしてスキンシップ。お口やほっぺをむにむにしてあげると、歯ブラシに慣れやすくなります。
自分で持たせてみる。くにゃくにゃしたり、お口にいれたり。勢いあまって反対側をお口にいれちゃうかも!?
嫌がって泣いちゃうかな? すぐうまくいかなくてもあせらない。ぱくっとくわえて、噛めるようになったら慣れるまでもう少し。
お母さんも手伝ってお口の中をブラッシング。「自分でやりたい」と思うようになってくるかも。
歯ブラシに歯みがき剤をつけて、歯みがきをしてみましょう。なんだか歯みがきが楽しくなってきた!
乳歯は永久歯と比べてむし歯の進行がとても早いです。また生えたての永久歯がむし歯になってしまったらお母さまのショックも大きいことでしょう。その後に生えてくる永久歯に悪い影響がある場合もあります。
予防的な治療や早めの治療で、お子さまに一生大切にできる歯をプレゼントしませんか。
当院では小さな患者さまに対していきなり治療をはじめたりはいたしません。 お口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとお話しながらバキュームで水を吸ったり、ブラッシングといったことを体験していただき、少しずつ慣れていただいたうえで、治療をスタートいたします。
虫歯の治療はお早めに。フッ素塗布やシーラント(むし歯予防)といった予防措置も対応しています。
骨の成長期のうちに矯正治療をスタートさせることができれば、期間も短く、少ない負担で歯並びを整えることができます。永久歯を抜かなければならない抜歯矯正を避けることにもなります。日本矯正歯科学会所属の女性ドクターが小児矯正のご相談にものらせていただきます!