「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯科で診療するのはむし歯や歯周病だけではありません。歯科の守備範囲は広いのです。こんな症状にお困りでしたら、まず歯科を受診してみてください。
口の中が乾いて、粘つきを感じます。唇や舌がくっついて会話がしづらくなることも。乾いたものが食べにくくなったり、味覚を正常に感じにくくなったりと、食事に不便を感じます。口臭が強くなり、痛みを感じるようにもなります。
ドライマウスは唾液の唾液の分泌量の低下によって起こる病気です。糖尿病や腎不全などの病気を介して起こることもあれば、ストレスや筋力の低下、さらには薬剤の副作用で起こることもあります。
ドライマウスは糖尿病や更年期障害、高血圧症や服薬されている薬の影響など、患者さまの全身の状態と大きく関わっていることが多いため、病因を特定していくことが重要です。問診・触診、口腔内診査や唾液量検査などを用いることになります。歯科医師が窓口となり医科と連携することもあります。
むし歯でもないのに、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などにずきっと歯に痛みを感じることがありませんか? それが知覚過敏です。
歯の表面のエナメル質がすり減ったり、加齢により歯ぐきがエナメル質のない根元の部分までさがると、エナメル質の下層の象牙質が露出します。エナメル質は痛みを感じませんが、象牙質に与えられた刺激は神経に伝達されやすいのです。つまり象牙質が痛みを感じているのです。
歯の神経の興奮を抑えることが治療の目的です。象牙質の露出を改善する方法と、神経の興奮を抑える方法が考えられます。象牙質の露出を改善するには、再石灰化を促したり、露出した象牙質を樹脂で覆う治療を行います。神経の興奮を抑えるためには、そのための成分を含んだ歯みがき剤を継続して使用したり、象牙質の内部の小さな空隙を埋めることで神経への刺激の伝達を弱めたりします。神経の除去を選択することもありますが、歯科医としてはそうなる前に治療させていただきたいです!
歯の数は乳歯で20本、永久歯では28本ありますが、皆様が同じわけではありません。先天的に歯の数が多かったり少なかったりということもあるのです。胎生期に何らかの異常がおきて、歯そのものに節ができたり(結節)、エナメルのしずく(エナメル滴)がたまっている歯をお持ちの方もいらっしゃいます。小さすぎる、湾曲している、空洞になっているということもあるんですよ。むし歯や破損のリスク、歯周病のリスクが高いという面がありますので、適切な処置が必要です。
もともと健康な歯をお持ちでも、加齢によってお口の中も変化していきます。年をとって歯の数が減る原因は多くの場合、歯周病です。また長年働いてきた歯はすり減りへることは避けられません。歯の変形も起こる可能性があります。加齢により、歯の象牙質は内側に形成されていくという特徴があります。ここに歯ブラシの使い方や噛み合わせの癖などが加わると、象牙質がいびつな形で形成され、歯そのものが変形することがあります。セメント質は根っこのほうに厚くなってきます。
眠っているときに10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や、呼吸が弱くなる「低呼吸」が1時間あたり5回以上繰り返される状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。睡眠時に低酸素状態が続くと、からだは心拍数をあげようとするため、眠りの質が悪く、息苦しさや夜間に何度も目が覚める、日中の眠気や倦怠感などを感じるようになります。睡眠時のいびきも症状のひとつです。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、空気の通り道(上気道)が狭くなることによって生じます。肥満や小さい顎、舌の根元が落ち込む舌根沈下などが考えられます。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳から呼吸をする指令が来なくなってしまうために起こります。脳卒中や心機能低下時に起こるのですが、そのメカニズムはまだよくわかっていません。
大きく分けると「CPAP(シーパップ)療法」、根治療法の「外科的手術」、「マウスピース」、が考えられます。CPAP療法は装着したマスクに圧力をかけた空気を送り込み、気道を広げる方法です。外科的手術は耳鼻咽喉科で行う治療で、小児のアデノイドの切除や舌の容積を小さくする手術などです。下顎と舌を持ち上げ気道を確保するマウスピースを装着する方法は、歯科において、医科医療機関との連携により作製いたします。
唇と歯ぐき、舌と下顎、頬の内側と歯ぐきをつなぐところにひだや筋のようなものがあるのにお気づきですか。それぞれ、唇の動きをコントロールしたり、舌の運動機能を調節したり、頬の位置を整える役割を担っています。このひだ・筋が正常な状態でない場合があります。大きな問題とならないことも多いのですが、咀嚼や嚥下、発音に障害をきたすこともあります。
先天的な場合と外傷などによって起こる後天的な場合があります。
外科的に切除術、あるいは伸展術を行うことが必要となります。
ご家族に「睡眠中の歯ぎしりがうるさいよ」と指摘されたことはありませんか? 音だけではありません。歯ぎしりは歯やお口の周りの筋肉に悪い影響を与えます。歯が異常にすり減ったり、割れたりします。歯の周りの組織に負担がかかり、歯周病が悪化するリスクや治療した歯の詰め物が取れやすいなどの弊害もあります。お口の周りの筋肉にも負担がかかっています。起床時に顎の周りの筋肉に痛みを感じることや、かみしめる筋肉が肥大したり顎の筋肉が正常でない活動をするといった症状が起こります。
歯がかみ合うと、刺激は脳へ伝わってストレスを緩和します。ガムを噛むことがストレス発散になるのと同じ効果です。歯ぎしりや食いしばりはストレスを発散させようとする行為と考えられています。ストレスを感じたとき、無意識に脳への刺激を求めて歯ぎしりや食いしばりが起こるようです。
ストレスから解放されれば一番いいのですが、まずは歯を守ることを考えます。患者さまのお口にあったマウスピースを作製して、就寝時に装着していただくことで歯にかかる負担を軽減します。マウスピース作製は保険診療の範囲内で行うことができます。
親知らずとは、私たちのお口のいちばん奥に生えてくる大臼歯のことで、手前に傾いて生えてくる、横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合など個人差があるのですが、歯のクリーニングが行き届かずトラブルの原因となりやすいのです。歯周病やむし歯のリスクが高く、隣接する歯にも悪い影響を与えます。
親知らずは他の永久歯より生えてくる時期が遅いこと、また現代の私たちは顎が小さい傾向があるため、親知らずが生えてくるスペースが足りず、正しい位置にうまく生えてこない可能性が高いのです。
すでに炎症が起きていたり、将来的にトラブルの原因となりそうな場合は抜歯を選択します。木更津きらら歯科では完全個室のオペ室を完備しておりますので、時間のかかる手術でも安心して地元の歯科で受けることができます。
歯そのものには原因がない歯の痛みもあるのです。患者さまとしては確かに痛みを感じていらっしゃるのですが、歯に由来する原因が特定できません。患者さまの感覚には個人差があり多彩な訴えをお聞きします。
歯に原因がないのに歯が痛む場合、顎のまわりの筋肉に由来する痛み、神経性、神経血管性(頭痛)による痛み、心臓からくる痛みもあります。うつ病や統合失調症などの精神疾患から痛みを感じることもあります。
歯に原因がない症状に歯の治療を施したらどうなるでしょうか。抜歯や神経を抜いてしまっても、痛みはなくならないばかりか損なわれたお口の状態をもとにもどすことはできません。痛みの原因を慎重に特定することが重要です。
お口の中では、むし歯や歯周病だけでなく、様々な疾患の可能性があります。その中には心臓や脳に結びつく重大な病気が隠れていることもあるのです。歯科と、医科や耳鼻咽喉科と連携することも。お口のトラブルがご心配でしたら、放置しないで医療機関を受診してください。木更津きらら歯科がお役にたてることもありますよ!