こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った歯の機能を復元する方法はいくつかあります。ここではインプラント治療の手法をご紹介いたします。
差し歯
差し歯は、残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯や根そのものがない場合はできません。
ブリッジ
隣接する歯を削って土台とし、人工歯を橋のように渡して支えます。外科手術がないので体に負担が少ない反面、健康な歯に負担がかかります。歯や根そのものがない場合はできません。
入れ歯
保険診療が可能です。ただどうしても違和感や痛みが伴いがちです。
インプラント
顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せます。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。自費診療となるため費用が高額になります。
インプラントの特徴
病「移植する、埋め込む」ことを意味する「インプラント」は、体内に埋め込まれる器具を指す言葉です。歯科医療で言うインプラントとは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込む治療のことを表します。顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せます。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。
埋め込まれた人工歯根は顎の骨にしっかり固定されるので、自分の歯のように違和感を感じません。治療の成功率は、上顎90%以上、下顎95%以上が20年残存するというデータがあります。40年以上使用している患者さまもいらっしゃいます。
インプラントのできない方
インプラントは外科治療として患者さまのおからだの負担が大きく、日常的なケアの習慣も必要です。インプラント治療が適さないのは以下のような方です。
- 顎の骨の成長が十分に終わっていない若年の方
- 歯磨きやプラークコントロールなどの日常のお口のケアが苦手な方
- チタンへのアレルギーを持っている方
- アルコール依存症の方
- 服用されているお薬によってはインプラント治療はできません
- 全身疾患がコントロールされていない方
- 歯科医師との意思疎通がとれない方
インプラント治療が適さない場合は、代わりとなる最善の治療をご提案いたします。
インプラントの治療メニュー
インプラントを埋め込む手術は、お口の状態に応じていくつかの選択肢があります。
二回法
- インプラントを顎の骨に埋め込む手術
- インプラントが骨と結合する期間を設ける
- 歯ぐきを開いてインプラントの頭を出し、人工歯と結合する連結部分を装着する
2段階を経てインプラント体と人工歯を結合する方法です。ほとんどの方に適応できます。
一回法
インプラント体を埋め込んだ時に大きめのキャップを取り付けた状態で骨と結合する期間を持ちます。その後、人工歯と結合します。
フラップレス
口腔内のガイドに従って歯肉を切ることなくインプラントを埋め込む手法です。ガイドは3DのCT映像やコンピュータのシュミレーションプログラムによって作成されます。太い舌動脈に隣接する下あごの手術となりますので、十分な検討と高度な技術が必要です。当院はフラップレスにも対応しています。
即時荷重法
インプラント埋入した直後に、二回法のように骨が結合する期間を設けず、仮の人工歯を付ける治療法です。ンプラント埋め込み後、すぐに食事などができるようになります。審美的にも手術をしてすぐに美しい歯を復元できます。ただ骨の結合を妨げないように、患者様ご自身での注意が必要になってきますので、適応する症例かどうかは慎重に検討が必要です。
交通事故による前歯の欠損を復元した患者さまの症例です。
インプラント治療で可能となる歯の復元
1本だけ歯を復元したい場合だけでなく、お口の状態に応じて適切な手法をご提案できます。
All-On-4(オールオンフォー)
最少4本のインプラントで複数の歯を支える治療法です。多くの歯をなくした方、総入れ歯の方の歯の機能を復元できます。最少4本のインプラントで、最大12本の人工歯を支えることが可能です。
インプラントブリッジ
複数の歯が失われた場合、それより少ない本数のインプラントを支えとしてブリッジをかけ人工歯を装着する方法です。通常のブリッジ治療をしたがぐらつく、入れ歯にしたくない、失われた歯の本数が多く通常のブリッジ治療が困難、という場合におすすめします。
オーバーデンチャー
インプラントを入れ歯のはめ込み部として利用する治療法です。下顎でしたら最少2本のインプラントを用いて、義歯を固定することができます。義歯の取り外しや装着は、従来の義歯のように患者さまご自身で行うことができます。
テンポラリーインプラント(暫間インプラント)
テンポラリーインプラントとは、インプラントが骨と結合するまでの数か月間、仮歯を支える補助的なインプラントです。テンポラリーインプラントを併用することで、骨とインプラントが結合される期間もものを噛んで食事ができますし、審美的にも有効です。
インプラントを埋め込む土台の骨を補強する
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行うもので、顎の骨に十分な幅が必要です。インプラント治療を行うにあたり、顎の骨を補強する治療をご提案することもできます。
骨の移植(GBR)
インプラントを埋め込む土台の顎の骨を人工的に補強する手術です。下顎の中央部や親知らずの奥の部分の骨、または人口骨を必要な所に移植します。採取した個所は自然に復元します。下顎で3か月、上顎で6か月程度で骨が結合されますので、インプラント手術に進むことができます。
ソケットブリザベーション
抜歯から時間が経過し、歯があった部分の骨がやせてしまったようなときに選択できる治療法です。ソケットブリザベーションは、抜歯してできた穴に人工骨や自分の骨をいれ、定着させる方法です。抜歯した穴に骨が定着すれば、インプラント治療を進めることができます。リスクとして、補填材と骨が結合しない場合もあり得ます。外科処置時の痛みや歯肉膨張が起こる場合もあります。
ソケットリフト
上顎の奥歯近くにインプラントを埋め込みたいとき、骨が薄い場合に、口腔内から骨や骨補填材を移植して厚みを確保します。骨の量が5mm以上ある場合にソケットリフトを選択しできます。
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
サイナス(上顎洞)とは鼻の周り、目の下にある空洞です。サイナス(上顎洞)までインプラントがつきぬけてしまうほど、骨が薄い場合は、サイナス(上顎洞)の一部分に骨をつくるする手術をします。頬側の歯肉をはがして骨を一部とりのぞき、空洞の外側の膜を持ち上げて隙間を作ります。その隙間に骨や骨補填材を移植します。骨がつくられるまでに6ヶ月程度の時間を要します。
メインテナンスについて
インプラントを長持ちさせるための大敵はインプラント歯周炎です。埋め込んだインプラントの周囲は天然歯と異なり歯ぐきとの間に細菌が侵入しやすいのです。磨き残しによって歯垢が溜まると歯周病菌が増殖し、インプラントを支える骨を溶かしてしまい、最悪の場合はインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。インプラントを長持ちさせるためにご自身のセルフケアと、歯科医院でのメインテナンスが必要です。3ヶ月に一度ご来院ください。
VIP MAINTENANCE ROOMでくつろいでおからだのメインテナンスの時間をお過ごしください。