当院のこと
25年06月05日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科衛生士は、歯科医師と連携しながら患者さまの口腔内の健康を守る重要な役割を担う専門職です。予防処置や保健指導、歯科診療のサポートなど、その業務は多岐にわたり、患者さまとの信頼関係の中で直接的に貢献できることが大きな魅力です。
特に、近年では、虫歯や歯周病の予防への関心が高まり、歯科衛生士の果たす役割がますます注目されています。
この記事では、歯科衛生士の具体的な仕事内容や、やりがいを感じる瞬間などについて詳しく解説します。
歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士は、口腔内の健康を維持・向上させるために欠かせない存在です。歯科医師と連携しながら、患者さまに対して予防処置や口腔衛生指導、診療補助を行うことが主な業務となります。
ここでは、歯科衛生士の代表的な仕事内容について、具体的に解説します。
口腔内の予防処置
歯科衛生士の中心的な業務の一つが、虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防処置です。具体的には、スケーリング(歯石の除去)やPMTC(専用器具による歯のクリーニング)、フッ素塗布などが含まれます。
これらの処置により、口腔内の細菌を減らし、再発を防ぐことができます。予防中心の歯科医療を支える柱として、重要な役割を果たしています。
患者さまへの口腔衛生指導
日々のセルフケアが正しく行われているかどうかは、口腔の健康維持に大きく影響します。歯科衛生士は、患者さまのブラッシング習慣や生活習慣を把握したうえで、適切な歯磨きの方法やフロスの使い方、食生活の見直しなどを指導します。
特に、小児や高齢者、歯周病を患っている方に対しては、症状に合わせたきめ細やかなアドバイスが求められます。
歯科診療の補助
歯科衛生士は、歯科医師が行う診療のサポートも担います。例えば、治療器具の準備や片付け、患者さまの誘導、診療中の吸引や器具の受け渡しなどが含まれます。
治療が円滑に進むように環境を整えることが目的であり、歯科医師が専門的な処置に集中できるよう支える立場でもあります。また、診療前後の患者さまの緊張を和らげるような声かけや配慮も、歯科衛生士ならではの大切な役割です。
高齢者・障がい者への対応
近年では、在宅医療や訪問歯科診療のニーズが高まっており、高齢者や障がいのある患者さまへの対応も歯科衛生士の重要な仕事となっています。訪問先では、口腔ケアや義歯の調整、誤嚥性肺炎の予防を目的としたリハビリ指導などを行います。
通院が困難な方に対しても専門的なケアを提供することで、生活の質を向上させる支援を担っています。
医院の運営サポート
医院によっては、受付業務やカルテの管理、予約調整などの事務的な業務を歯科衛生士が担当する場合もあります。治療の合間に患者さまと会話を交わしながら、スムーズな診療環境を保つための調整役としての役割も果たしています。
医療従事者としての専門知識を生かしながら、患者さまとの信頼関係を築くことが、よりよい医療サービスの提供につながっていきます。
歯科衛生士の仕事のやりがいは?

日々の業務を通して感じられるやりがいは多岐にわたり、専門性と人間性の両面が求められるからこそ、得られる充実感も大きいです。
患者さまの笑顔と信頼
歯科衛生士の仕事は、患者さまと長期的に関わることが多いため、信頼関係の構築が非常に重要です。また、治療や口腔ケアの成果が現れ、患者さまが笑顔で帰っていく姿を見ると、自分の仕事が人の健康や生活の質に確実に貢献できていることを実感できます。
予防医療の最前線で活躍できる
医療分野の中でも、近年特に注目されているのが予防医療です。歯科衛生士は、虫歯や歯周病を未然に防ぐという意味で、予防の最前線に立つ専門職といえます。
スケーリングやフッ素塗布、ブラッシング指導などを通じて、患者さまが治療を受ける前の段階で健康を守る役割を果たしています。治療ではなく予防を主軸に据えることで、患者さま自身の健康意識も高まり、生活習慣の改善につながるケースもあります。
口腔の健康が全身の健康に影響することが知られる今、歯科衛生士の活躍の場はますます広がっています。
専門性を活かして成長できる
歯科衛生士は国家資格であり、医学的知識や技術をもとに高度な業務を担う専門職です。臨床経験を重ねるごとに自分のスキルや判断力が磨かれ、職業人としての成長を実感できる点もやりがいの一つです。
また、歯科医院だけでなく、病院、福祉施設、訪問診療、教育現場など、多様な分野で活躍できる点も魅力的です。さらに、学会や研修、資格取得などを通じて専門性を高められる環境が整っており、意欲次第でキャリアの幅を広げることが可能です。
幅広い年齢層と関われる
歯科衛生士は、小児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さまと接する機会があります。子どもには歯磨きの楽しさを伝え、高齢者には義歯や口腔ケアのサポートを行うなど、年齢や生活状況に応じた対応が求められます。
その分、一人ひとりに寄り添う力やコミュニケーション能力も鍛えられ、対人支援のやりがいを深く感じられる仕事です。患者さまの生活の質を向上させることができるという実感が、歯科衛生士のモチベーションにもつながっています。
社会的意義が高い
口腔の健康は、単なる見た目の問題ではなく、全身の健康や社会生活に直結しています。歯周病と全身疾患の関連が注目される中、歯科衛生士の担う役割は大きく、健康寿命の延伸にも貢献できる職種です。
また、高齢化が進む社会において、訪問診療や介護現場での口腔ケアの重要性も高まっており、歯科衛生士は地域医療や在宅医療を支える存在としても期待されています。専門知識を活かして社会に貢献できるという意識は、働く上での大きな誇りとなります。
歯科衛生士の仕事で大変なことは?

歯科衛生士はやりがいが大きい一方で、日々の業務の中には体力的・精神的に大変だと感じる場面も少なくありません。医療職としての専門性や責任が求められるだけでなく、患者さまとの信頼関係を築くための対人スキルも必要になるため、幅広い能力が求められる職業です。
ここでは、歯科衛生士の仕事で大変だと感じられやすい点をいくつかご紹介します。
体力的な負担が大きい
歯科衛生士の仕事は、長時間にわたり中腰や前かがみの姿勢を保つことが多く、首・肩・腰への負担がかかりやすいのが特徴です。患者さまの口腔内を丁寧に観察し、細かい器具を使いながら処置を行うため、集中力と同時に姿勢の安定も求められます。
1日に何人もの患者さまに対応する場合は、蓄積した疲労が慢性的な身体の痛みにつながることもあります。そのため、日頃からストレッチや体調管理を心がける必要があります。
精神的な気配りが求められる
歯科衛生士は、単に技術を提供するだけでなく、患者さまの気持ちに寄り添う姿勢も大切です。痛みや不安を抱える患者さまに対しては、やさしく声をかけながら対応するなど、精神的なサポートも求められます。
ときには、治療に対して恐怖心を強く持つ方や、歯科医院自体に強い抵抗感を持つ方もおられるため、患者さま一人ひとりに合わせた柔軟な対応が必要です。
専門知識と技術の更新が求められる
歯科医療は常に進化しており、新しい技術や器具、治療法に対応するためには、歯科衛生士としての知識やスキルを定期的に更新していくことが求められます。日々の業務だけでなく、学会や研修への参加、文献の読解なども必要となり、自己研鑽を継続する姿勢が不可欠です。
最新の情報を把握しながら患者さまへ的確な指導や処置を行うには、高い意識と努力が求められるのです。
人間関係
歯科医院のスタッフは少人数体制であることが多く、歯科医師をはじめとする同僚との連携が欠かせません。狭い職場環境では、日常的に密なコミュニケーションが必要になるため、良好な人間関係を築くことも仕事の一部といえるでしょう。
しかし、価値観の違いや業務の進め方に対する意見の食い違いなどから、ストレスを感じる場面が出てくることもあります。職場によっては上下関係や指示の出し方に苦労を感じるケースもあり、円滑なチームワークを築くための調整力が問われます。
限られた時間内で質の高い対応が求められる
診療スケジュールがタイトな歯科医院では、限られた時間の中で患者さまの処置や指導を行う必要があります。短時間で信頼関係を築き、丁寧なケアを行うには、効率的な業務遂行とともに、相手の反応を素早く察知するスキルが求められます。
特に、初診の患者さまや高齢者、子どもなど、コミュニケーションに時間がかかる方への対応には、スピードと丁寧さを両立させる工夫が必要です。時間に追われながらもクオリティを保たなければならないというプレッシャーが負担となることがあります。
まとめ

歯科衛生士は、口腔内の健康を通じて患者さまの生活の質を高める重要な専門職です。予防処置や保健指導、診療補助など多岐にわたる業務の中で、患者さまの笑顔や「ありがとう」という言葉に直接ふれる機会も多く、大きなやりがいを感じられます。
また、専門知識を活かしながらスキルアップを目指せる点や、予防医療の最前線で社会貢献できる点も、この仕事ならではの魅力です。
当院では、そうしたやりがいを共有しながら一緒に働いてくださる歯科衛生士を募集しています。ご興味のある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年05月08日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科衛生士として働き続けるうえで「何歳まで現場で活躍できるのか?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
体力や技術の面で年齢が影響する職種だと思われがちですが、実際には幅広い年代の方が活躍している歯科医院も少なくありません。特に近年では、予防歯科やメンテナンスの需要が高まっているため、年齢に関係なく経験豊富な歯科衛生士が求められています。
この記事では、歯科衛生士の平均年齢や歯科衛生士の需要が高い理由などについて詳しく解説します。
歯科衛生士の平均年齢は?

令和4年賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均年齢は正職員で36.5歳、非常勤(短時間労働者)では43.1歳と報告されています。
このデータから、非常勤として働く歯科衛生士のほうが平均年齢が高いことがわかります。これは、結婚や出産などのライフイベントを経て、再び職場に復帰するケースが多いためと考えられます。
また、厚生労働省の令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると、50歳以上の歯科衛生士の割合が過去最高の26%に達していることがわかります。このことから、歯科衛生士が長期にわたって働ける職種であることが示唆されています。
このように、歯科衛生士は若い世代だけでなく、幅広い年齢層の方が活躍している職種です。年齢に関係なく、経験やスキルを活かして働ける環境が整っているため、長く働き続けることが可能です。
参照元:令和4年賃金構造基本統計調査「
職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」| 政府統計総合窓口e-Stat
参照元:令和4年賃金構造基本統計調査「
短時間労働者の職種(小分類)別1時間当たり所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」| 政府統計総合窓口e-Stat
参照元:
令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 | 厚生労働省
何歳まで歯科衛生士として働ける?

歯科衛生士は国家資格であり、免許に有効期限や年齢制限が設けられていないため、法律上は何歳まででも働くことが可能です。つまり、健康状態や本人の意欲が続く限り、年齢に関係なく現場で活躍できます。
定年制度と実際の勤務年齢
日本の法律では、歯科衛生士に対する定年制度は義務付けられていません。
ただし、勤務先の歯科医院や医療機関によっては、独自に定年を設けている場合があります。一般的には65歳を定年とするところが多いですが、再雇用制度や非常勤として継続するケースも増えています。
実際、厚生労働省の調査によると、50歳以上の歯科衛生士の割合は年々増加しており、60歳を超えて働いている方も少なくありません。これは、経験豊富なベテラン歯科衛生士が現場で重宝されていることを示しています。
定年後の働き方
定年後も、歯科衛生士としてのスキルや知識を活かして働く道は多岐にわたります。例えば、非常勤やパートタイムとして勤務を続ける方、歯科衛生士養成校での講師や研修指導者として後進の育成に携わる方、さらには介護施設や訪問歯科での口腔ケアを担当する方もいます。
これらの働き方は、ライフスタイルや体力に合わせて柔軟に選択できるのが特徴です。
年齢にとらわれないキャリア形成
歯科衛生士は、年齢を重ねるごとに培われる経験やコミュニケーション能力が評価される職種です。そのため、年齢に関係なくキャリアを築くことが可能です。また、再就職支援プログラムや研修制度も充実しており、ブランクがあっても復職しやすい環境が整っています。
このように、歯科衛生士は年齢に関係なく長く働ける職業であり、ご自身のライフステージに合わせた働き方が可能です。健康と意欲があれば、何歳になっても活躍の場があります。
年齢問わず歯科衛生士の需要が高い理由

歯科衛生士は、年齢を問わず需要が高い職業です。特に近年では、歯科医院だけでなく、介護施設や訪問診療、地域医療の現場でもその活躍の場が広がっており、若年層だけでなく中高年の歯科衛生士にも注目が集まっています。その背景にはいくつかの理由があります。
口腔ケアのニーズが拡大している
日本は超高齢化社会を迎えており、80歳以上の人口も年々増加しています。高齢になると、自分で口腔内を清潔に保つことが難しくなる方も多く、誤嚥性肺炎や全身疾患の予防のためにも、専門的な口腔ケアが必要不可欠となっています。
そのため、介護施設や訪問歯科診療では、歯科衛生士による定期的な口腔ケアが強く求められているのです。なかでも、高齢者と同じ目線で接することができる中高年の歯科衛生士は特に重宝されています。
経験のある歯科衛生士への信頼
歯科衛生士は単に技術力が求められるだけでなく、患者さんとの信頼関係を築くコミュニケーション能力も大切です。とくに歯科治療に不安を抱える患者さんや子ども、高齢者には、落ち着いた対応ができるベテランの歯科衛生士の存在が安心感につながります。
豊富な経験に裏打ちされたスキルと判断力は、若手スタッフではカバーしきれない部分も多く、歯科医院や施設からの信頼も厚いです。
歯科衛生士として働くメリット

歯科衛生士は国家資格を持つ専門職として、口腔の健康を守る重要な役割を担っています。その専門性や社会的ニーズの高さから、多くのメリットがある職業といえます。以下では、歯科衛生士として働くメリットを詳しくご紹介します。
国家資格を活かして長く安定して働ける
歯科衛生士は国家資格のため、取得すれば一生使える資格です。そのため、結婚や出産、介護などで一時的に現場を離れても、再び復職しやすいといえます。医療・福祉分野は景気の影響を受けにくく、常に人材が求められています。
また、資格があることで社会的信用が得られやすく、自己肯定感にもつながるという声もあります。
再就職支援や研修制度が充実している
育児・介護などで一度現場を離れた方も、再び歯科衛生士として働けるように、各都道府県や歯科医師会などが再就職支援制度や研修プログラムを提供しています。こうした支援制度が整っている点も大きなメリットといえるでしょう。
ライフスタイルに合わせた働き方が可能
歯科医院は全国に数多くあり、フルタイム勤務だけでなく、パートやアルバイト、短時間勤務といった多様な働き方に対応しています。そのため、育児中の方や家庭との両立を考える方でも、無理のない範囲で働くことが可能です。
夜勤や宿直がないため、生活リズムが整いやすいこともメリットのひとつです。家事や育児、体調とのバランスを取りながら無理なく続けられる点は歯科衛生士として働くメリットといえます。
社会貢献度が高く、やりがいを実感できる
歯科衛生士は、患者さんの口腔内の健康をサポートする重要な存在です。予防処置や保健指導を通じて、むし歯や歯周病を未然に防ぎ、患者さんの健康寿命を延ばす役割を担っています。
患者さんから感謝の言葉を直接もらえる場面も多く、人の役に立っていることを日々実感できる、やりがいのある仕事です。
キャリアアップの道が多彩
歯科衛生士は、実務経験を積むことでスキルアップやキャリアアップも目指せます。例えば、特定の分野(小児歯科、訪問歯科、インプラント、ホワイトニングなど)に特化した知識を深めたり、歯科衛生士養成校の教員や講師として活躍したりできます。
また、認定歯科衛生士などの資格を取得すれば、より専門的な業務を担うことも可能です。スキルアップに応じて待遇や役職が上がる場合もあるため、成長意欲のある方には魅力的なキャリアパスが広がっています。
全国どこでも働ける汎用性の高い資格
歯科衛生士の資格は全国共通で通用するため、引っ越しや転居があっても再就職しやすいのが特長です。都市部はもちろん、地方や郊外でも歯科医院の数は多く、どこでも働ける点は大きな安心材料となります。
結婚や配偶者の転勤など、ライフイベントに左右されやすい女性にとっては大きなメリットといえるでしょう。
まとめ

歯科衛生士は国家資格を活かして、年齢を問わず長く働ける安定性の高い職業です。需要も高く、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。医療の現場で人の役に立つやりがいもあり、再就職やキャリアアップのチャンスも豊富です。
当院では一緒に働く歯科衛生士を募集しております。歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年04月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
木更津きらら歯科の理事長中谷一空が、2025年4月18日、株式会社ワールドフィット様が社員様の健康増進のための施策として開催したオンラインセミナー「口腔の健康が全身に影響を与える!?歯科医師による特別セミナー」でお話させていただきました。当日は、総勢35名の社員の方々がご参加されました。
このセミナーは、口腔の健康が全身の健康にどのように影響を与えるのか、最新の研究結果や実践的なケア方法について理解を深めていただき、日常生活に役立つ実践的な知識を得ることで、より健康的なライフスタイルの実現を目指すものです。
中谷は、口腔内の健康が全身の疾患リスクにどのように関連しているか、また、日常的に実践できる口腔ケアのポイントなどを解説しました。そのうちの一部をご紹介します。
正しい歯みがきを身につけましょう
なんとなく歯ブラシをお口にいれていませんか? 歯みがきは毎日のことなので、正しく磨けているかどうかが大問題になってきます。
歯みがきのポイント
- 歯ブラシの毛先をあてて汚れを落とす
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が届いてることを意識してみてください。
- 力をいれない
歯みがきは軽い力で歯ブラシの毛先を歯に当てることがポイントです。力を入れすぎると、毛先が開いて、汚れをからめとることができません。
- 鉛筆のように持つ
歯ブラシは握りしめるのではなく鉛筆を持つように軽い力で持ってください。手首と指先で細かく動かしましょう。
磨き残しをしないコツ
お口の中はとても複雑です。利き手側の奥歯、奥歯の向こう側、歯の裏側に歯ブラシが届くように、角度を変えながら磨きましょう。
口腔がん
口腔がんとは、口の中にできる悪性腫瘍です。口腔内でも、舌、歯ぐき、頬の内側、口の中の天井や底部にできます。
口腔がんの症状
粘膜の色が赤や白に変色したり、変形したりします。しこりや長引く口内炎の症状が現れることもあります。歯ぐきにがんができると、歯の動揺を招き、入れ歯が合わなくなってきたりします。進行すると粘膜のただれ、痛み、出血が見られ、口が開けにくい、食事が飲み込みにくい、話しにくい、などの症状となって現れます。
口腔がんの種類
口腔がんはがん全体のなかでは1~3%程度。60代~70代の男性に多い病気です。初期のうちに発見して治療できれば、5年生存率は90%以上と言われています。
日本人にもっとも多いのは舌がんで、口腔がん全体の約55%を占めています。
口腔がんの原因
口腔がんの発生には、喫煙、飲酒、口腔内の不衛生、炎症などが関係しているといわれています。
歯科の役割
口腔がんは、早期に発見できれば治る病気と言うことができそうです。口腔がんを見つけるタイミングは、歯科医院の定期検診です。3ヶ月に一度、歯科医師が確認させていただければ安心です。行政が行っている検診もありますので、活用してください。
咬み合わせ
咬み合わせは全身のバランスに影響をおよぼします。咬み合わせが悪いまま咀嚼を続けていると、顎関節や筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりなどが生じるばかりでなく、全身のゆがみを招いてしまうことも。咬み合わせのずれが原因で全身がゆがむとはどういうことなのでしょうか。
咬み合わせのずれ
図は「左側の奥歯のほうが右側より低い人」の例です。左側が低いために、あごを左後方へ引いて上下の歯をあわせて噛むため、左側の様々な筋肉が緊張してゆがんできます。
全身への影響
かみ合わせのずれは、連鎖するように更なるゆがみを引き起こします。ゆがんだ姿勢が長期間続くと、その姿勢で筋肉や筋膜、そして骨格自体が固まってきて変形してしまいます。
咬み合わせがずれていることに気づいたら、早めに歯科に相談しましょう。
糖尿病と口腔ケア
糖尿病は血液中にブドウ糖がエネルギーにならず、余分にある状態が長く続いてしまう病気です。糖分は、インスリンを鍵として細胞にとりこまれ、エネルギーとなります。この鍵となるインスリンが足りなかったり、うまく働いてくれないと、高血糖になり、糖尿病と診断されます。血糖コントロールの測定のめやすとなるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が8.4%を超えた状態をほっておくと、両足のしびれや足の感覚の麻痺からはじまり、視力の低下、失明、腎不全とからだの機能が損なわれていくのです。
糖尿病の症状
初期の糖尿病は自覚症状がありません。糖尿病ははやいうちに気づいて食事療法や運動療法、インスリンの注射、投薬といった治療を開始することが非常に大切なんです。
糖尿病の原因
遺伝的要因や生活習慣、加齢などが複合的に影響すると考えられますが、多くの場合、食生活や運動不足、肥満などに起因します。生活習慣病の一種であり、食事、運動、生活習慣の改善が重要となってきます。
糖尿病と歯周病
歯周病の治療をすると、血糖がうまくコントロールされるようになってくるという報告が多くされています。HbA1c値が非常に高かった方が、歯みがきだけで基準値以内に改善されたという報告もあるほどなんです。
歯みがきで血糖コントロール
歯みがきは、糖尿病の治療になるのです。歯周病の治療は、細菌の温床となるプラークをしっかりとりのぞくことです。それは患者さんご自身の歯みがきでできることなのです。歯科医院で歯石をとりのぞくスケーリングも行いましょう。
歯みがきが糖尿病治療につながるわけ
歯周ポケットにたまった炎症に関連する物質は、インスリンの働きを妨げる作用があるのです。逆に、歯周病のある方が、歯肉の炎症をコントロールできれば、血糖コントロールも改善できることになります。歯周病や歯周病予防のための歯みがき・定期検診が、糖尿病の治療にもつながるのです。
株式会社ワールドフィット様より
今回のセミナーでは、口腔内の健康が、全身の健康に深く関わっていることをお話させていただきました。社員の方々よりご感想をいただいております。
-口腔の健康が全身に与える影響について新たな視点を得られ参考になりました。
-口腔ケアの重要性を再認識しました。実生活に役立つ具体的なケア方法を教えていただいたので、早速実践してみたいと思います。
-歯のメンテナンスで健康寿命が変わるということを知り、もっと歯を大切にしていきたいと思いました。
メッセージありがとうございます! お口の健康が全身の健康につながることをお伝えできましたでしょうか。お口の中の健やかさが全身の健康につながっていることを知っていただけたら嬉しいです!
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25年04月04日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯医者にはいくつもの側面があります。むし歯を治すところ、歯周病を治すところ、予防のための定期検診を受けるところ。入れ歯を作ってお口の機能をとりもどすところ、歯並びを治して美しくなるところ、輝く白い歯を手にいれて、自分への自信を感じるところ。
歯科クリニックが患者さまに提供できる特別な時間があります。
VIPルームの新設
それはご自分のからだの「メインテナンス」をする時間。機能や見た目を整えた美しい口元には、メインテナンスが必要です。木更津きらら歯科では、「歯医者はむし歯を治療するだけの場所ではない」とお伝えするために、特別なVIPルームを新設しました。他の患者さまの治療の音が聞こえない静かな空間で、ゆっくりくつろぎながら診療を受けていただけるように配慮しました。オルゴールの音楽が流れる優しい香りのお部屋で、リラックスしていただきたいと考えています。

こちらは主に自由診療を選択いただいた方をご案内しています。保険診療と自由診療、どちらもメリット、デメリットがあります。
日本の保険診療
歯科医療において、日本の保険診療は安価に高度な治療を受けることができます。神経の治療や抜歯までも保険診療で可能な国は世界的に見ても珍しいのです。なるべくなら費用は抑えて、お口の機能をとりもどしたいですね。ただ保険診療の基本は、「食べることや生活に支障のないように歯や周辺組織を修復すること」であり、それを超えると考えられる耐久性や審美性を求める場合、全額自費負担の自由診療を選択することになります。

自由診療の選択
インプラント治療やセラミック、歯列矯正などは自由診療となり、費用が高くなります。それでも歯科医師としては、もっともふさわしいよい治療を・・・ と考えたとき、自由診療のプランをご提示することがあります。また近年では、ホワイトニングは男性でも女性でもとりいれることのできる身だしなみの手段として、身近に感じていただけるようになりました。自由診療で行う一歩踏み込んだ治療は、健康を損なう前と同様と感じるまでにお口の機能をとりもどし、自然な美しさを提供できるのです。
ホワイトニング

ホワイトニングは、身近な身だしなみの手段です。最新の調査では、1/3の人がホワイトに具を経験しているとか。白い歯がもたらすさわやかさ、美しさ、そして笑顔の効果について、多くの方が気づいていらっしゃるようですね。
木更津きらら歯科では炭酸水素塩を配合した最新の薬剤を使用しています。オフィスホワイトニングでは歯の表面に塗布した薬剤が歯の着色成分を細かく分解することによって歯を白くします。従来の薬剤と比べて漂白作用を最大限に高める効果があり、歯のエナメル質だけではなく、その内側の象牙質まで漂白効果を浸透させることができるため、エナメル質から透けて見える自然な白さを際立たせることができます。
セラミック治療
セラミック治療は、むし歯や欠損歯をセラミック素材の被せ物を使って補う治療です。セラミック素材は本来の歯に近い色を再現でき、美しい歯で歯並びを矯正することも可能です。からだにやさしい素材で金属アレルギーの方も安心です。歯列矯正と比べて、短期間で治療できることも特徴です。

フルジルコニアクラウン
こちらの患者さまは、奥歯の銀歯、詰め物が気になるとのことで、奥歯の銀歯、詰め物にオールセラミックスのクラウンを被せました。内側から外側まで、人工ダイヤモンドと言われる「ジルコニア」で製作されたクラウンを選択しました。フルジルコニアクラウンは宝飾品のジルコニアとほぼ同じ成分のからだに優しい素材です。美しく強度があります。色は16色から選択できます。
121,000円(税込)保証:7年
当院で使用する補綴素について、価格、メリット、デメリットはこちらをご覧ください。
インプラント治療
インプラント治療は高度な外科治療です。患者さまの安心・安全を第一に、手術前、手術後も長く患者さまのかかりつけ医としてケアをさせていただきます。

インプラントの上部構造
インプラント治療にはメインテナンスが欠かせません。インプラントの大敵は歯周病です。埋め込んだインプラントの周囲の歯ぐきや骨が炎症を起こしたり傷んだり、やせてしまうと、ものがうまく噛めなくなったり、最悪の場合はインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。インプラントを長持ちさせるために患者さまご自身で歯磨きやデンタルフロスでのケアをしていただくのと同時に、当院でも定期的なケアをしていきます。3か月に一度程度、ご来院ください。
歯列矯正
歯列矯正には様々な種類があります。基本の仕組みは、歯にブラケットという装置をとりつけ、ワイヤーを通して少しづつ歯を動かしていくというものです。

インビザライン・フルのアライナー(マウスピース)
写真は、1~2週間後ごとにマウスピースを交換していきながら歯を動かしていくマウスピース型矯正(歯科)装置。当院では、アメリカのアライン・テクノロジー社による「インビザライン」システムを採用しています。矯正前、矯正中の歯が動いていくイメージ、矯正後をイメージできる、口腔内3Dスキャナー「iTero element(アイテロ エレメント)」を導入し、マウスピースの精度が格段に向上しました。
歯列矯正には治療後のメインテナンスが重要です。矯正治療後の歯は、あごの骨にしっかりと定着していないため、不安定で動きやすく、歯並び・噛み合わせが元の状態に戻ってしまうことがあります。これを後戻りといいます。後戻りを起こさないために、治療が終了したら、歯を保定する保定期間に移行します。歯とあごの骨の定着を待つ期間中は、歯を動かさないように保定装置(リテーナー)を装着します。
メインテナンスの重要性
お口の状態は患者さまの体調と同じように日々変わっていきます。定期的な検診で、治療後に不具合が出ていないか、歯周炎やむし歯の兆候はないか、セルフケアはきちんとできているか確認し、歯をきれいにクリーニングしてトラブルを早期に解決してゆくことが大切でなんです。お口のメインテナンスではこんなことを行います。
歯周ポケットの検査
歯と歯ぐきの境目が深くなっていないか、歯周ポケットの深さを検査します。専用の器具を使用してポケットの数値と出血の有無を確認することで、歯周病の状態を知ることができます。
むし歯・歯周病の早期発見、早期治療
歯周病は自覚症状がなく進行していきます。初期の歯肉炎のうちに気づくことができれば、クリーニングと丁寧なセルフケアで改善が期待できます。
徹底的なクリーニング
どんなに丁寧にセルフケア(ブラッシング)をしていても、歯ブラシが届かず磨き残してしまた部分には歯石がついてきます。歯石は歯ブラシでは落とすことが出来ません。歯石を放置すると、歯周病菌の巣窟となってしまいます。定期的なお口のメインテナンスで歯周病を早期に治療しましょう。
治療した歯の状態の確認・ケア
治療した歯がきちんと機能しているか、トラブルが起こっていないか、あらたなむし歯や歯周病の兆候がないか歯科医師が確認、必要であれば処置を行います。
歯科衛生士のアドバイス
ご自身の歯みがきの癖や、磨き残してしまいやすいところ、正しいブラッシング方法を歯科衛生士がお伝えします。お口の中に違和感があるようなことがあれば、ご遠慮なくご相談ください。
VIPルーム新設にあたって
VIPルームでは、主に自由診療の治療やそのメインテナンスの患者さまをご案内いたします。歯医者はむし歯を治療するだけではない、ご自分のからだをメインテナンスするところ、と感じていただきたいのです。またこういった機会に、自由診療の可能性についても知っていただけたら嬉しいです。お口のことでお困りのことがございましたら、ぜひごいっしょに学んでいきましょう。
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25年04月03日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科衛生士になりたいけれど「自分に向いているのか不安」「どんな適性を持つ人が歯科衛生士に向いているのか知りたい」といったお悩みをお持ちではありませんか。歯科衛生士は、人々の口腔内の健康をサポートする非常にやりがいのある仕事です。
しかし、その業務は多岐にわたり、向き不向きがあるのも事実です。
この記事では、歯科衛生士の仕事内容や、向いている人・向いていない人の特徴を解説していきます。ご自身が歯科衛生士に向いているのかを確認し、職業選択の参考にしてください。
歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士は、患者さまの口腔内の健康を守るために、さまざまな業務をこなしています。ここでは、具体的な仕事内容を詳しくご紹介します。
口腔衛生指導
歯科衛生士の基本的な役割のひとつは、患者さまへの口腔衛生指導です。口腔衛生指導とは、日々のブラッシング方法や、デンタルフロス、歯間ブラシの使い方を、患者さまの年齢や口腔状態に合わせて分かりやすく説明することです。
たとえば、小さなお子さまには実際に手本を示しながら指導したり、高齢者にはゆっくりと丁寧に説明したり、個々のニーズに応じたアプローチが求められます。食生活や生活習慣の改善に関するアドバイスを行い、虫歯や歯周病の予防につながる情報を提供することも重要な業務です。
こうした指導は、患者さまとの信頼関係を築くうえで欠かせません。
予防処置
歯科衛生士は、虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防処置を行います。たとえば、虫歯予防のためのフッ素塗布やシーラント処置、歯周病の進行を防ぐ上で非常に重要なスケーリング(歯石除去)などが挙げられます。
患者さまの口腔内の状態を的確に把握し、適切な予防処置を実施するためには、専門的な知識と技術が必要です。また、治療効果を持続させるために、処置後どのようなケアをご自宅でしていく必要があるのかについても丁寧に説明を行います。
診療補助
診療補助は、歯科衛生士が担う多岐にわたる業務の中でも、特に重要な役割です。歯科医師の治療を円滑に進めるために、治療室内での準備作業、器具の準備や消毒、患者さまの誘導、治療中の吸引や器具の受け渡しなどを行います。
患者さまがリラックスできるよう、治療前後には声かけを行い、緊張をほぐすためのサポートも欠かせません。こうした業務は、患者さまの安心感を高めるとともに、治療の質を左右する非常に重要な役割を果たしています。
院内業務全般
歯科衛生士は、院内の衛生管理や診療記録の整理、器具の管理など、院内業務全般にも従事します。院内環境を常に清潔に保つことは、感染症のリスクを最小限に抑えるために不可欠です。
さらに、患者さまの定期検診やスケジュール管理、健康状態のフォローアップなど、長期的な口腔管理にも深く関わります。こうした業務を通じて、患者さまとの信頼関係をより一層深め、安心して治療を受けられる環境づくりに貢献しています。
歯科衛生士に向いている人とは?

歯科衛生士として長く活躍するためには、業務内容に適応できる性格や能力が求められます。ここでは、どのような資質がこの職業で重視されるのかを見ていきましょう。
コミュニケーション能力が高い人
患者さまとの直接の対話が日常業務の中心となるため、コミュニケーション能力は必須です。患者さまが抱える不安や疑問に親身に対応し、わかりやすく説明できることが求められます。
初診時や治療中に、専門用語を避けて噛み砕いた説明をすれば、患者さまの理解を深めることができます。また、相手の表情や言葉のニュアンスを敏感に感じ取り、適切な対応を行う柔軟性も大切です。
こうしたスキルを持つ人は、歯科衛生士としての信頼を獲得しやすく、患者さまからも安心できる存在となるでしょう。
また、歯科衛生士の仕事は、歯科医師や他のスタッフと密接に連携しながら進めるものです。そのため、協力しながら仕事を進める姿勢や、職場内で円滑にコミュニケーションを取れる能力も求められます。
細かい作業が得意な人
歯科治療は、非常に精密な作業を必要とします。口腔内という狭い空間での作業は、微細な動きや器具の扱いに高い正確性が求められます。
スケーリングやフッ素塗布など、細かい技術が必要な業務を行うため、手先の器用さや集中力が不可欠です。こうした作業をストレスなくこなせる人は、治療の品質を高める上でも大変重宝されます。
常に細部に気を配りながら作業を進められる能力は、歯科衛生士として成功するための大きなポイントとなります。
衛生管理を徹底できる人
歯科医院では、常に高い衛生基準が求められます。手洗いや器具の消毒、院内の清掃など、細かい衛生管理が日常業務の一部となっています。感染症予防のためには、決められたルールを厳守し、常に清潔な環境を維持する意識が必要です。
衛生管理に対して徹底した姿勢を持つ人は、患者さまの安全を守る上で不可欠な存在となります。特に近年、感染症対策がより一層重視されるようになっているため、このような意識の高さは大きな強みとなります。
学び続ける姿勢と柔軟性がある人
医療技術や治療法は日々進化しており、新しい知識や技術を取り入れる姿勢が求められます。常に最新の情報にアンテナを張り、自己研鑽を怠らない人は、長期にわたって活躍できる可能性が高いでしょう。
さらに、患者さまの状態や治療内容に応じて柔軟に対応する能力も、重要な要素となります。変化の多い医療現場で新しい挑戦を受け入れ迅速に適応できる人は、歯科衛生士としての成長が期待されます。
歯科衛生士に向かない人とは?

一方、歯科衛生士は非常に専門性が高い環境で働く必要があるため、向かないとされる人も存在します。
ただし、歯科衛生士に向かない特徴に該当する方でも、必要なスキルを磨いたり、自分の弱点を補う努力をしたりすることで適性を高めることは可能です。自分に合う仕事かどうかを見極める際のポイントとして参考にしてください。
コミュニケーションが苦手な人
歯科衛生士は、日常的に患者さまと密接なコミュニケーションを取る仕事です。そのため、人と話すことに苦手意識がある場合、患者さまの不安を解消したり、信頼関係を築いたりするのが難しくなります。
対人関係でストレスを感じることが多いと、業務全体に悪影響を及ぼす恐れがあり、歯科衛生士の仕事を円滑に進めるのが難しくなるかもしれません。患者さまの不安を軽減し、治療をスムーズにするためにも、ある程度の対人スキルは必要です。
衛生管理に対する意識が低い人
感染症のリスクが高い医療現場では、厳格な衛生管理が求められます。手洗いや器具の消毒、院内清掃などが非常に重要です。
こうした作業に対する意識が低い場合、患者さまの安全を確保することが難しくなります。結果として、治療の質や安全性が損なわれるため、衛生管理に対して無頓着な人は、この職業には向かないといえるでしょう。
長時間の立ち仕事や体力に自信がない人
歯科医院での業務は、長時間にわたる立ち仕事や、細かい作業の連続となるため、一定の体力と持久力が必要です。身体的な負担が大きい環境で疲労が蓄積すると、集中力や作業の精度にも影響を及ぼす可能性があります。
体力面での自信がない場合、日々の業務に耐えかねることがあるため、十分な健康管理が求められます。
まとめ

歯科衛生士は、患者さまの口腔の健康を支える重要な役割を担う仕事です。コミュニケーション能力が高く、細かい作業が得意な人、衛生管理を徹底できる人などは適性があると言えるでしょう。
また、学び続ける姿勢を持つ方は、よりスキルを高め、長く活躍することができます。
当院では、一緒に働いていただける歯科衛生士さんを募集しております。患者さまに寄り添いながら、やりがいのある仕事をしたい方は、ぜひ千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご連絡ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年03月06日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医院では、歯科衛生士や歯科助手が働いています。どちらも歯科医師をサポートする役割がありますが、具体的な業務内容や資格の有無などに大きな違いがあります。
業務内容の違いを知らずに歯科業界で働き出してしまうと、思っていた仕事内容と違ったと感じるかもしれません。
本記事では、歯科衛生士と歯科助手の違いを分かりやすく解説します。歯科医院での仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科衛生士の仕事内容

歯科医院では、歯科医師のほかに歯科衛生士と歯科助手が活躍しています。なかでも、歯科衛生士は具体的にどのような仕事をおこなっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
歯科衛生士の仕事は 歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療の補助の3つに大きく分けられます。歯科衛生士の三大業務を、それぞれ詳しく確認していきましょう。
歯科予防処置
虫歯や歯周病を防ぐための処置を、歯科予防処置といいます。
スケーリング
歯石はプラークが石灰化したもので、ハブラシでは落とすことができません。そのため、歯科医院を受診して除去してもらう必要があります。
歯科衛生士は、専用の器具を使って歯の表面や歯茎の中に溜まった歯石やプラークを除去します。定期的なスケーリングにより、歯周病の進行を防ぐことが期待できるでしょう。
フッ素塗布
フッ素には、歯の表面を強化して再石灰化の促進、虫歯菌の抑制などの効果が期待できます。歯の表面にフッ素を塗布することは、虫歯になりやすいお子さまや、高齢で歯の根が露出している方に効果的だとされています。
歯科衛生士は、歯科医師の指示のもと高濃度のフッ素を塗布することが可能です。
シーラント処置
生えたての乳臼歯や永久歯は、歯の質が弱い特徴があります。また、奥歯の溝は深く、食べカスが溜まりやすいといえます。
シーラントは、奥歯の歯の溝を歯科用の樹脂で埋めて溝を浅くして、食べカスが入り込みにくくする処置です。主にお子様が対象となる処置ですが、歯科衛生士は必要に応じてシーラント処置をおこなうことができます。
歯科保健指導
歯科衛生士は、患者さま一人ひとりに合わせたケアの指導もおこないます。
ブラッシング指導
口の中の状態に応じて、磨き残しを確認し一人ひとりに合ったブラッシング方法を指導します。虫歯・歯周病の予防には、正しいブラッシング方法が必要不可欠です。
歯科衛生士は、歯並びや手先の器用さなどを考え、一人ひとりに合ったブラッシング方法を提案します。磨き残しのない、清潔な口内が保てるように指導していきます。
清潔な口内を保つためには、ハブラシ以外にもフロスや歯間ブラシの使用が欠かせません。必要に応じて、ツールの適切な使い方・選び方も指導します。
食生活や生活習慣のアドバイス
虫歯や歯周病を防ぐには、食生活の見直しも欠かせません。砂糖の摂取を控える、よく噛んで食べる、禁煙するなどの習慣改善をサポートします。
訪問歯科での口腔ケア
高齢化が進む中で、通院が難しい患者さまのために訪問歯科が増えています。歯科衛生士は、自宅や介護施設を訪れ、口腔内の清掃方法や唾液の分泌を促すマッサージなどを指導し、口腔清掃や義歯の手入れをサポートします。
企業や学校での歯科指導
予防意識の高まりから、企業の健康管理の一環として、社員向けの歯科指導をおこなうケースが増えています。また、小学校や幼稚園で虫歯予防の話やブラッシング指導など、歯科教育に関わることもあります。
歯科診療の補助
歯科衛生士は、歯科医師の治療がスムーズに進むように診療の補助をします。
診療アシスト
治療中の器具の受け渡しやバキューム操作を行い、診療をサポートします。セメントを練ったり、レントゲン撮影の介助をしたりすることもあります。
印象採得
詰め物・被せ物の作製や、矯正治療の装置に必要な歯型を取る業務も担当します。正確な型を取ることで、よりフィットした補綴物を作れます。
ホワイトニングなどの施術
歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングは、歯科衛生士が担当することも多いです。専用の薬剤を塗布し、光を照射することで歯を白くします。
審美的な処置も、歯科医師の指導のもと歯科衛生士が担当することがあります。
歯科助手の仕事内容

歯科助手が具体的にどのような仕事をしているのか、知らない方も多いでしょう。以下に、歯科助手の仕事内容について解説していきます。
診療の補助
歯科助手の主な業務のひとつが、診療のサポートです。歯科医師や歯科衛生士がスムーズに治療を進められるよう、さまざまな補助をおこないます。
器具の受け渡し
治療中に歯科医師や歯科衛生士が必要とする器具をスムーズに手渡します。器具の受け渡しをする際は、治療の流れを理解したうえでタイミングよく準備することが求められるでしょう。
バキューム操作
口の中に溜まった唾液や水を吸引することで、患者さまが快適に治療を受けられるようにサポートします。診療の邪魔にならない位置を考え、嘔吐反射が起こらないように注意しておこなう必要があります。
診療台の清掃・準備
診療が終わるたびに、使用した器具や機材を片付けて診療台を消毒します。次の患者さまが安心して治療を受けられるように、清潔な状態に整えます。
器具の準備・片付け
歯科助手は、治療に必要な器具や材料を管理し、使用後の片付けも担当します。口の中で使用する器具は、感染予防のために滅菌処理をしなければなりません。
また、詰め物や型取りに使う材料など、治療に必要な道具はあらかじめ揃えておきます。スムーズに診療をおこなうためには、在庫管理も重要です。
受付業務
歯科助手の仕事は、診療室内の業務だけではありません。受付での対応も、歯科助手の業務のひとつです。
来院した患者さまをお迎えして保険証や診察券を受け取ります。初診の方には問診票を渡し、記入をお願いすることもあります。
また、予約のキャンセルや変更の連絡対応も、歯科助手の仕事のひとつです。診療が終わった患者さまに対しては、治療費を計算し会計をおこないます。併せて、治療のスケジュールを確認し患者さまと相談しながら次回の予約を取ります。
患者さまのサポート
治療を受ける患者さまの不安を和らげることも、歯科助手の大切な役割です。治療前の声かけで治療内容を簡単に説明して、患者さまの緊張をといてあげることも大切です。
歯科衛生士と歯科助手の違いを比較

歯科医院では、歯科衛生士と歯科助手がそれぞれの役割を担い、診療をサポートしています。具体的にどのような違いがあるのか分かりにくいと感じる方も多いかもしれません。
以下に、歯科衛生士と歯科助手の違いを詳しく比較していきます。
資格の有無
歯科衛生士と歯科助手の違いのひとつとして、資格の有無が挙げられます。
歯科衛生士は、国家資格を取得した専門職です。養成校と呼ばれる専門学校や短大・大学で3年以上学び、国家試験に合格することで資格を得られます。
資格を持つため、歯科予防処置や保健指導など、患者さまの口腔ケアに直接関わる業務をおこなうことができます。
歯科助手は、歯科衛生士のような資格がなくても就職が可能です。民間の認定資格はありますが、歯科医院で働くうえで必須ではありません。未経験から始められるため、医療業界で働きたい方にとってはハードルが低い職種といえるかもしれません。
業務内容
歯科医衛生士と歯科助手では、おこなう業務に違いがあります。
歯科衛生士の業務
歯科衛生士は、国家資格を活かし、歯科医師の指示のもとで患者さまの口腔内に直接触れる業務を担当します。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導などは歯科衛生士であればおこなうことが可能です。
歯科助手の業務
歯科助手は、歯科衛生士のように患者さまの口の中に直接触れることはできません。主に診療のサポートや受付業務を担当します。
歯科医師や歯科衛生士がスムーズに業務がおこなえるように準備をおこないます。また、患者さまへの声掛けなども大切な仕事のひとつです。
勤務先
歯科衛生士と歯科助手では、勤務できる場所も異なります。
歯科衛生士
歯科衛生士の主な勤務先は歯科医院ですが、近年は訪問歯科や介護施設、企業の健康管理部門などでも活躍しています。また、歯科医院によってはホワイトニング施術や審美歯科のサポートを専門的におこなうこともあります。
歯科助手
歯科助手は、歯科医院や歯科クリニックが主な職場です。受付業務を兼務することが多く、小規模な歯科医院ではオールラウンドに働くことが必要になるケースが多いでしょう。
給与やキャリア
歯科衛生士と歯科助手では給料や目指すキャリアが異なります。
歯科衛生士の給与
国家資格を持つため、歯科助手よりも給与は高めに設定されているケースが多いです。経験を積めば、審美歯科や訪問歯科の専門職などへのキャリアアップも可能でしょう。
また、得意な分野があれば、認定歯科衛生士などの資格を取得して自分自身の価値を高めることも可能です。
歯科助手の給与
資格が不要なため、初任給は歯科衛生士よりも低めです。受付業務や事務スキルを磨けば、医療事務など別の職種へ転職する道もあるでしょう。
まとめ

歯科衛生士と歯科助手は、どちらも歯科医院には欠かせない存在ですが、業務範囲や必要な資格に違いがあります。
歯科衛生士は国家資格を持ち、歯石除去やブラッシング指導などの専門的な処置をおこなうことが可能です。歯科助手は資格が不要で、診療補助や受付・事務作業を担当します。
両者は業務内容が異なるため、どちらが自分に合っているかを見極めることが大切です。歯科医院での仕事に興味がある方は、事前に違いを理解し、自分に合った道を選ぶようにしましょう。
歯科医院への就職を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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25年02月13日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医療の分野で活躍できる仕事に歯科衛生士があります。歯科助手と歯科衛生士は区別されており、歯科衛生士はより専門性が高い国家資格です。医療職の国家資格で安定していることから、医療の現場で働きたい人に人気があります。
歯科衛生士として働きたいとお考えの方のなかには、歯科衛生士という職業には将来性があるのか気になっている方もいるでしょう。
今回は、歯科衛生士の将来性や働きやすいといわれている理由について解説します。歯科衛生士が取得するとよい資格もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士の仕事内容は大きく分けて3つあります。
それぞれについて解説していきます。
歯科予防処置
虫歯や歯周病を予防するための処置を指します。歯科衛生士は予防処置の専門家です。予防処置には、歯石除去、歯垢(プラーク)やバイオフィルムの除去、フッ素塗布、シーラント処置などがあります。
歯を失う原因である虫歯と歯周病は、予防ができる病気です。予防歯科はこれからますます期待される分野で、歯科衛生士の需要も高まることが予想されます。
歯科診療補助
歯科医療は、歯科医師を中心としたチームで行われます。
歯科衛生士は、歯科医師の診療の補助や歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当します。具体的には、治療に使用する器具の受け渡し、口腔内の水を吸い込むバキュームやライトの操作、歯型の採得などがあります。
日々の歯科治療をより円滑に進め、かつ患者様とコミュニケーションをとっていくためには、歯科衛生士の存在は必要不可欠です。
歯科保健指導
患者様にブラッシング指導を行なったり、食生活のアドバイスを行なったりします。また最近では、食べ物の噛み方や飲み込み方を伝える食育支援や、高齢者や要介護者が口で食べられるように支援するための摂食嚥下機能訓練も行います。
歯科診療所だけでなく、保育園や幼稚園、小学校、施設、総合病院などで歯科保健指導を行うこともあります。
歯科衛生士の将来性について

歯科衛生士は、将来性がある職種です。将来性が高い理由については次の通りです。
予防の分野で活躍できる
歯科医療は、病気になってから治療をするのではなく、病気になる前に予防をするという考え方に変わってきています。歯科衛生士は、虫歯予防・歯周病予防のプロフェッショナルです。予防歯科の分野でますます活躍できるでしょう。
国家資格である
歯科衛生士は、国家資格です。更新や再試験はありませんので、一度取得してしまえば一生歯科衛生士として働くことができます。離職した場合でも、歯科衛生士会などを通して、様々な復職支援を受けることができます。
歯科衛生士は専門性が高い仕事で、誰にでもできる仕事ではありません。歯科医院の数に対して、歯科衛生士は不足しており、需要が高い仕事だといえるでしょう。
高齢化社会でも活躍できる
歯科衛生士の仕事は、高齢化にも対応しています。介護の分野では口腔ケアの需要が高まっているため、介護施設でも活躍できます。また、寝たきりの方に対応する訪問歯科診療でも活躍できます。
歯科衛生士が働きやすいといわれる理由

歯科衛生士は、多くの方にとって働きやすい仕事です。働きやすいといわれる理由は次のとおりです。
就職や転職がしやすい
歯科衛生士の勤務先で最も多いのは歯科診療所です。歯科診療所は、全国どこにでもあり、現状で歯科診療所の数と比べて歯科衛生士は不足しています。また、歯科診療所以外にも、総合病院や介護施設、市町村にある保健センターなど、様々な活躍の場があります。
プライベートの時間を大切にできる
歯科衛生士は医療職ではありますが、一般的に夜勤はありません。多くの診療所は19時には終わり、長引くことは少ないです。これは、予約制で行う歯科医院が多いためです。
勤務時間が規則的なので、生活のリズムを保ちやすく、プライベートの時間を大切にできます。歯科診療所の休診日は、日曜・祝日と平日1日であることが多く、プライベートの予定も立てやすいでしょう。
妊娠・出産後も働き続けられる
歯科衛生士は、復職しやすい仕事です。妊娠・出産により一度離職しても、復職支援を受けられます。非常勤やパートの募集も多く、小さい子供がいる時期には、自分の希望する働き方を選択できます。働き方が多様なので、ライフステージに合わせて働き続けることができます。
キャリアアップを目指すことができる
歯科衛生士は、キャリアアップを目指すことができる職種です。経験を積み、知識を身につけることで、より高度な職場で働いたり、収入アップを目指したりすることができます。モチベーションが向上して、仕事のやりがいにもつながるでしょう。
歯科衛生士の将来性を高める資格とは

国家資格である歯科衛生士ですが、資格を取得することで、専門性を高めることができ、キャリアアップにつながります。資格を取得することで、給与が増えたり、転職に有利になったりするなど、モチベーションを上げることができるでしょう。
ここでは、歯科衛生士の将来性を高める資格で、代表的なものをご紹介します。
日本歯科衛生士会認定歯科衛生士
特定の専門分野において、高度な業務実践の知識・技能を有すると認められた歯科衛生士のための資格です。認定分野には以下の3つの分野があります。
- 認定分野A:生活習慣病・摂食嚥下リハビリテーションなど
- 認定分野B:障害者歯科・老年歯科など
- 認定分野C:指導者として認められるための資格
いずれも実務経験などの条件があります。いずれも歯科医療の専門分野において高度な技術や知識を必要とするため、キャリアアップにつながりやすい資格であると言えます。
日本歯周病学会認定歯科衛生士
歯周病の予防と治療のための専門知識・技術を有する臨床歯科衛生士だと認定する資格です。
通算5年以上、歯周病治療に関わっており、研修単位を30以上取得しているなどの条件があります。書類審査では歯周病患者の5症例分の記録を提出します。その後、プレゼンテーションを行い、口頭試問を受け、それらが認められると認定資格を取得することができます。
キャリアアップにつながるのと同時に、臨床現場で患者様に貢献できる資格です。
日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士
インプラント治療に関する専門的な知識・技術の獲得を目的とした認定資格です。近年インプラント治療が一般的になってきており、今後もインプラント治療の需要は高くなることが予想されます。
申請の条件は、3年以上インプラント治療の介助またはメインテナンスに携わっていること、講座を2回以上受講していることなどが挙げられます。
ケアマネージャー
介護を必要とする人が、その人らしい生活を送れるようにサポートするための資格です。
ケアマネージャーの試験を受けるためには、保健・医療・福祉に係る法定資格保有者であること、相談援助業務の経験が5年以上あることなどの条件があります。歯科衛生士は、前者の医療に関わる法定資格保有者にあたります。
歯科衛生士の場合、歯科医院などで5年以上かつ900日以上勤務していれば、ケアマネージャーの試験の受験資格が得られます。介護施設などでは、口腔ケアの需要も高く、ケアマネージャーと歯科衛生士の資格の両方を保有していることで、活躍の場も広がるでしょう。
まとめ

歯科衛生士は、医療職の一つで、国家資格が必要な職種です。
歯科衛生士の仕事には、予防歯科処置・歯科診療補助・歯科保健指導があります。歯科医療の分野では、今後も予防歯科の需要が高まることが考えられます。そのため、予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士は、将来性のある仕事だと言えるでしょう。
歯科衛生士は、プラスアルファで取得できる資格があります。資格を取得することで、さらなるキャリアアップにつなげることができるでしょう。これによって、仕事にやりがいを持ち続けることができます。
当院では一緒に働く歯科衛生士を募集しております。歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
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25年02月09日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
2台目のマイクロスコープを導入しました。歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」です。
歯科用マイクロスコープは、お口の中を拡大する顕微鏡です。
お口の中の状態はおひとりおひとり異なります。歯の根っこの形状、神経の走り方、むし歯の進行度、詰め物の形など、顕微鏡で拡大して診療することで、治療の精度は格段にあがるのです。
歯周ポケットの中を観察することで歯周病の感染源をとりぞのぞく治療にも効果を発揮しますし、親知らずやインプラント治療といった難しい外科手術では欠かせません。
もちろん、見えすぎるだけに医師の技術が問われます。当院では経験豊富な医師が研鑚を積み重ね、高度な医療機器を使いこなして治療にあたります。
2台のマイクロスコープが、治療の精度をいっそう高めます。お口と歯の健康を真剣にお考えなら、ぜひ木更津きらら歯科をお選びください。
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25年01月31日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
病院で使われる器具や、患者さまのおからだに接するお水は、細菌感染の心配のない、安全で清潔なもの。それを疑う人はいないでしょう。歯科医院では治療にたくさんの水を使用するため、科学的な対策が講じられています。今回は、木更津きらら歯科で治療に使われる「水」についてご紹介します。
歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」
当院では、歯科ユニットの水質を安全に管理するために、除菌装置「ポセイドン」を導入しました。「ポセイドン」は薬剤や添加物を使用せず、水道水を電解し成分を補正し、「電解中性機能水」(中性)という殺菌力のある水を生成することで、水道水の中に存在している細菌やウィルスを除菌する装置です。
「中性電解水」の働き
中性電解水は、水道水に多く含まれる塩素イオンを電解し、殺菌力の強い「次亜塩素酸」を生成します。 この次亜塩素酸の作用がほとんどの細菌・ウイルスを10~30秒以内に殺菌します。細菌や・ウイルスに対して強い殺菌力を持ちつつも、もとは水道水なのですから、薬品で殺菌する場合と異なり残留による害は全くありません。
「ポセイドン」の仕組み
センサーが水の流れを感知、電解槽に通電します。水中に含まれる塩素イオンが電解により塩素に変化、塩素はすぐに水と反応し、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン (=残留塩素)に変化します。残留塩素が上昇することによって、水道水中の細菌の繁殖を抑制するというものです。一番の特徴は、薬品を使った殺菌ではないという点です。
「ポセイドン」の特徴
- 添加物、薬剤は使用しません。水道水の成分を補正することで除菌を行います。
- 歯科ユニット給水系の残留塩素濃度を4段階に補正します。
- 「中性」なのでユニットを傷めません。
- 生成される水は飲料にも適しており、歯科治療を受ける患者さまにとって安全です。
歯科治療で水を使用する場面
歯科医院では一般の病院より水をたくさん使います。ですから、歯科治療において水の安全はとても大切なんですよ。どんなときに水が使われているかみていきましょう。
うがい
歯科治療で使う水として患者さまがまずお気づきになるのが「うがい」です。治療の前、治療中、治療後にもたびたびうがいをしていただいていますね。
患部を洗浄するとき
お口の中を洗浄してきれいにしてから治療にあたります。ここでも水が使われます。
器材を洗浄するとき
治療に使われる器具の洗浄にも水が必要です。
このように、歯科治療に清潔な水は欠かせないものなのです。
患者さまのお口に届く水はどこから来るの?
歯科の治療で使用される水は、水道から供給され、歯科用ユニットを経由して患者さまのお口の中に届きます。その過程で、汚染されるということがあってはなりません。しかしそこには様々な障害があり、徹底した品質管理が必要です。
歯科医院内の給水経路
まず歯科医院内の給水経路に注目してください。歯科医院では通常の医療機関よりもたくさんの水が使われます。水道管から歯科診療台まで水の配管も、一般家庭とは異なり長く複雑なものとなっています。すると、管を通っていく過程で水道水が本来持っている殺菌効果のある塩素がどんどん消費され、なにも対策をしなければ最終的に患者様の口の中に水が入る段階では消毒効果がないほど塩素が薄まり、菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
歯科ユニットに供給される水
水道から供給された水は、ユニット中をまわり、うがい用の蛇口や歯を削る道具、洗浄用のシリンジなどから出てくるのです。
歯科ユニットとは、治療用の椅子、機器、薬品類を載せるテーブル、 患者さん用がうがいをするためのボウル、うがい用の水を供給する給水装置、各種の道具や器具、計器、ライト、椅子を調整するコントローラーといった治療に必要な一式を備えたものです。
ある程度の水質基準を満たしている水道水ですが、歯科ユニットを経由するとどうなるでしょうか。歯科医院としては、ここは注意を払わなくてはいけないポイントです。
清潔な水のためには対策が必要です
歯科医院は、水道水が歯科ユニットを経由するときに汚染がおきないように十分に注意を払わなければなりません。
バイオフィルムが形成されるリスク
歯の治療は患者さまの口の中に水を注入しながら行います。この水は、治療が行われない時は、歯科ユニット内のチューブに滞留します。夜間や治療の行われない間、なにも対策をしなければ時間がたつにつれ水道水の塩素が抜け、元々存在している細菌が増殖してしまいます。
細菌は集まって、バイオフィルムと呼ばれる薄い膜を形成します。台所や風呂場の排水口などに見られる、ドロッとした付着物です。水中のバイオフィルムとは、微生物が形成する粘性の付着物で、水と微生物が付着できる場所であればどこにでも発生し、水質や衛生に影響を与え、病原菌の集合体となる可能性があるのです。
院内感染のリスク
体には免疫機能が備わっているため、この程度の汚染であれば大きな問題にはならない、と言うことはできます。しかし、ご高齢者やお子さま、なんらかの持病があって免疫機能が弱っている患者さまにとっては、細菌に汚染された水が体内に入ることが発熱などの症状を起こすきっかけになってしまうかもしれません。ある調査では、歯科医院内の水質汚染の結果、歯周病菌やむし歯菌まで認められたことがあったそうです。治療の際に使用する水が汚染されていてはなんにもなりません。院内感染対策として、歯科医院としては細菌を少なくする努力を怠るべきではないのです。
歯科ユニットが汚染される可能性
定期的な運転によって吸引システムから汚染がおこることもありえますし、逆行汚染(サックバック)が起こる可能性もあります。
例えば「タービン」という機械は歯を削る部分が高速回転するため、摩擦熱が起きないよう水が出るのですが、その水がお口からあふれてしまわないように、同時に一瞬だけ水を吸い取ることがあるのです。その際には、唾液や治療時に使った水、つまり、細菌を含んだ水も吸い取ることになります。吸い取られた水に含まれる細菌が配管内で繁殖し、「バイオフィルム」を作るということもあるのです。
水質管理目標設定項目
日本では、水道水質基準について平成19年に水質管理目標設定項目の見直しがあり、水質管理目標設定項目に「従属栄養細菌」が追加されることとなりましたが、その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)」となってます。実は多くの歯科ユニットにおいて、水質管理目標設定項目の目標値を大幅に上回る従属栄養細菌が検出されているのが現状です。
木更津きらら歯科の水質管理対策
医療機関で使用している水は、家庭で使用する水道水よりも汚染のリスクにさらされていると言うことができるでしょう。患者さまが当たり前のように思われている安全で安心な水を使った治療を提供することは、歯科医院の使命です。木更津きらら歯科は、患者さまのおからだにはいる可能性のある水の安全管理にも十分な対策を講じています。このたび、頼もしい味方である歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入し、安全対策は万全です!
詳しく読む →
25年01月20日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。このたび最高位のプラズマ滅菌器を導入しました。
繊細なお口の中を診察・治療する歯科で、お口の中にいれる器具が感染症に配慮され清潔なものでなければならないのは言うまでもないことです。高度な外科手術やインプラント手術を行う当院では、使用する機材も複雑で繊細なものとなり種類も多岐にわたります。そのため、滅菌器も最高位のものが必要と考えております。今回は、歯科医院の強力な味方「滅菌器」についてご紹介します。
低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」
このたび木更津きらら歯科が導入したのは、低温プラズマ滅菌装置「スターリンク」です。滅菌のクオリティは世界で最も厳格といわれるヨーロッパ規格「EN13060」の最高位、クラスB相当、B以上とも言われています。日本ではまだ数台しか導入されておりません。
そもそもプラズマとは
プラズマとは、原子核のまわりを廻っている電子が、正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子に分離し、両者が高速で不規則に運動している状態です。例えばオーロラは、太陽から到達したプラズマが地球の大気にぶつかって発生するプラズマ現象です。プラズマの反応性の高い特性は様々な場面で見ることができます。身近なところでは蛍光灯、ろうそくの炎、プラズマテレビなども物質のプラズマ状態が活用されています。
プラズマ滅菌とは
プラズマ滅菌は、真空状態の入れ物に噴霧した過酸化水素ガスをプラズマ化し、プラズマから発生するフリーラジカルが微生物の細胞壁を破壊して細胞を死滅させる滅菌方法です。低温で滅菌できる点、残留性のない過酸化水素水は水と酸素に分解されるため、人や環境にやさしい点が特徴です。
「スターリンク」の特徴
クラスB、クラスB以上
滅菌のクオリティはクラスB。クラスB以上と言われています。まだ日本では数台しか導入されていないそうです。
低温で滅菌できる
滅菌に必要とされる120度の高温に耐えられない繊細な器具の処置が可能です。シリコンやレジン、ゴムやガラス器具の滅菌に適しています。
複雑な器具を確実に滅菌できる
プラズマの反応性の高い特性は、中空(管状)であったり複雑な形態の器具を確実に滅菌します。
短時間で滅菌できる
殺菌処理後の冷却や乾燥時間なしで、60℃以下の低温で時間効率の良い殺菌サイクルを実現します。
操作が軽快
簡単な操作で、医師やスタッフの負担を軽くします。患者さまの治療や対応を妨げることがありません。
コンパクトなデザイン
コンパクトなサイズと優れた品質により、最小限のメンテナンスで運用、設置、サイクルのコストが削減されます。
木更津きらら歯科では、安全・安心な医療を提供するため、設備の面でも最高のものをご用意するよう努力してまいります!
医療機関における滅菌
医療技術の進歩は著しいものがあります。歯科においては、歯周外科やインプラントなどの外科的処置を含め、医療技術は非常に高度なものとなっています。高度化に応じて、感染予防策にも高い水準が求められるようになりました。
使われる医療器材も種類が増え続け多岐にわたっています。用途に応じて、様々な金属やプラスチック、ガラス、電子部品などが使われ、その中には高温で滅菌する方法に耐えられない部品を使用した器具も存在するのです。医療の進歩、器材の多様化に従って、滅菌方法も高温滅菌に加えて低温で滅菌する滅菌機器も登場しました。
滅菌の規格
歯科医療においては滅菌力の強さによって厳格な規格があります。世界で最も厳しい基準とされるヨーロッパ規格「EN13060」に基づいて分類されています。
クラスB(Big)
徹底的な空気除去による真空蒸気滅菌です。滅菌前と乾燥時に数回の真空状態を作り出す方式です。あらゆる種類の器具を滅菌することができる滅菌器です。木更津きらら歯科が導入した低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」はクラスBに該当します。その精度はB以上とも言われています。
クラスS(Specific)
滅菌前と乾燥時に真空状態を作り出す方式です。口腔内の唾液を吸い込む口腔外バキューム、歯を削るハンドピースなど複雑な構造をした器具などを滅菌できます。
クラスN(Naked)
蒸気と空気の重量の違いを利用して空気除去を行う重力置換式。ミラーやピンセット、トレーなどの滅菌に使われ、日本の歯科医院で一般的に多く使われている滅菌器です。
滅菌の種類
高温滅菌
歯科医療における治療器具の滅菌には、多く高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)という機材が使用されています。約120℃以上の高温で滅菌します。
低温滅菌
高温に耐えられない器材を高圧蒸気滅菌で滅菌すると、器材が破損し使用できなくなってしまいます。器材を損なわない、低温で行えるガス滅菌という方法があります。医療機関で行われるガス滅菌には、「EOG滅菌」「過酸化水素ガスプラズマ滅菌」「過酸化水素ガス滅菌」「LTSF滅菌」の4種類があります。
消毒・殺菌・滅菌の違い
ではここで、微生物を除去する、消毒や殺菌、滅菌という処置についてふりかえってみましょう。
消毒
消毒という行為はどなたにもご経験がおありでしょう。消毒は、存在する微生物の数を減らすための処置です。コロナ禍においては、手洗いやオフィスの家具などを消毒するのにたいへん神経を使いましたね。しかし微生物をすべて殺滅、除去するものではありません。
殺菌
殺菌は、ある程度の細菌やウイルスを死滅させる処置ですが、実は規格や定義があるわけではありません。
滅菌
医療現場において滅菌というのは、あらゆる微生物を死滅させることです。病原性のある微生物も、非病原性の微生物も存在していますが、患者さまのおからだに影響を及ぼす可能性のある微生物は100万分の1の量まで死滅させます。こちらは厳格な規格があります。
滅菌の歴史
滅菌という概念は、医療の進歩とともに、消毒や滅菌の技術も進化してきたのです。1800年代後半に、細菌学者のロベルト・コッホ、ワクチンを開発したルイ・パスツールがあらわれるまで、消毒・滅菌の概念さえなかったのです。
1800年代
1800年代後半、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホ、フランスの化学者ルイ・パスツールが試行錯誤し、パスツールの弟子であるシャンベランが120℃の温度で滅菌する高圧蒸気滅菌器を発明しました。世界で初の実用型滅菌器は、1890年代にベルクマンによりベルリン大学に設置され運用が開始されました。
1900年代
ベルクマンの弟子であるシンメルブッシュが発明した、炭酸ナトリウムを添加した「シンメルブッシュ煮沸消毒器」が世界中で使用されるようになりました。シャンベランによって発明された高圧蒸気滅菌器は、1933年、米国のアンダーウッドによって現在のプレバキューム式滅菌器として完成されました。
医療現場において初の低温滅菌は酸化エチレンガスを利用したもので、アメリカで1949年に酸化エチレンガスの滅菌理論(D値)が確立され普及されるようになりました。
日本における歴史
日本では1900年代初頭に欧米において開発された蒸気消毒器の輸入販売が開始されました。1924年(大正13年)に日本初の滅菌装置製造メーカーが創業し、陸軍に野戦病院用消毒装置の第1号を納入したそうです。
現代の滅菌法
日本医療機器学会による「滅菌保証のガイドライン2015」では、現在主流の滅菌法として、高圧蒸気滅菌、酸化エチレンガス(EOG)滅菌、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌、過酸化水素ガス滅菌、低温蒸気ホルムアルデヒド(LTSF)滅菌の5種類の滅菌法が掲載されています。
医療従事者としての心構え
現代では、外科手術をはじめとした医療行為の際に、感染症対策に十分な配慮がされ、患者さまが安心して治療を受けることができるのが当たり前のこととなっています。木更津きらら歯科では、これからも、医療従事者として安心・安全で高品質な医療を提供できるよう尽力してまいります。
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25年01月17日
千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。パノラマレントゲンと歯科用CTが最新のものにアップデートされました!
パノラマレントゲンとは、歯や歯ぐき、あごの骨といった口の中全体を把握できるレントゲン検査です。
インプラント治療や親知らずの手術では、歯と顎の骨との関係や、歯のまわりの組織の状態などを全体的に把握することが治療の精度を高めます。難易度の高い外科手術も安心しておまかせいただけます。
木更津きらら歯科は、医師・スタッフの経験と最新の知識を支える機材の導入により、繊細な治療を可能にしています。
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25年01月16日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医院で重要な役割を担う歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを支える専門職です。歯科医師の治療を補助するだけでなく、虫歯や歯周病の予防ケア、患者さんへの指導など、幅広い業務に従事します。
しかし、医療行為のなかには法律で制限され、歯科衛生士が行えない業務もあります。
この記事では、歯科衛生士の具体的な仕事内容やできないことに加え、1日のスケジュールなどについて詳しく解説します。
歯科衛生士とは

歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを専門にサポートし、歯科医師の診療を補助する国家資格を持つ医療従事者です。虫歯や歯周病の予防から生活習慣の改善指導まで、患者さんの健康を守るための幅広い業務を担っています。
歯科衛生士と歯科助手の違い
歯科衛生士と歯科助手は、歯科医療におけるサポート職として混同されがちですが、以下の点で大きな違いがあります。
<歯科衛生士と歯科助手の違い>
|
歯科衛生士 |
歯科助手 |
資格 |
国家資格を有し、法律に基づいて業務を行う |
資格は不要で、未経験からでも働くことが可能 |
業務範囲 |
患者さんのお口の中のケアを行う |
診療室や受付での事務作業や器具の準備などを担当 |
専門性 |
高度な知識と技術を伴う業務を行い、患者さんと密接に関わる |
歯科医師や歯科衛生士のサポート業務に従事する |
歯科衛生士が求められる理由
近年、歯科疾患の予防や早期治療に対する関心が高まるなか、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。治療だけでなく、患者さん一人ひとりに適した予防ケアや生活習慣に対するアドバイスを行い、お口の中を健康な状態に維持できるようサポートします。
歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士は、患者さんの口腔健康を維持するために、幅広い業務を担当します。以下に、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。
歯科予防処置
歯科衛生士の業務のひとつが歯科予防処置です。歯石除去や歯面クリーニングを行い、虫歯や歯周病を予防したり進行を防いだりします。また、フッ素塗布やシーラント処置なども担当します。
歯科診療補助
歯科衛生士は、歯科医師が効率的に治療を進められるよう診療の補助も行います。治療器具の準備や管理を行い、診療中にはバキュームを使用して視界を確保するなどの役割を担います。また、治療器具の交換も迅速に行い、治療をスムーズに行えるように補助します。
歯科保健指導
患者さんが自宅で適切な口腔ケアを行えるよう、歯科衛生士が指導を行うこともあります。正しいブラッシング方法の指導をとおして、患者さん自身で虫歯や歯周病を予防できるよう支援します。
また、食事や喫煙などの生活習慣についてもアドバイスを行います。特に、虫歯や歯周病のリスクが高い患者さんには具体的な改善方法を提示し、予防意識を高めます。
特別なケアが必要な患者さんへの対応
歯科衛生士は、高齢者や障害を持つ患者さんにも適切なケアを提供します。訪問歯科診療では、自宅や介護施設を訪れ、歯の清掃や口腔ケアを行います。また、入れ歯の清掃や適切な使い方を指導し、患者さんが快適に生活できるよう支援します。
歯科衛生士ができないこと

歯科衛生士は国家資格を持つ専門職として、予防ケアや診療補助を担当しますが、法律で定められた業務範囲を超える医療行為は行えません。ここでは、歯科衛生士が行うことが禁止されている主な業務について解説します。
歯科医師が行う治療行為
歯科医師にのみ許可されている治療行為には、虫歯や歯周病の治療、外科的処置が含まれます。
たとえば、虫歯を削ったり、詰め物や被せ物を取り付けたりする行為は歯科医師の専門業務であり、歯科衛生士はこれに直接関与できません。同様に、抜歯や歯茎の切開、インプラント手術といった外科的処置も歯科医師が担当する領域であり、歯科衛生士はその補助に徹します。
注射による麻酔
患者さんの痛みを和らげるための麻酔処置は、歯科治療において重要ですが、歯科衛生士がこれを行うことは法律で禁じられています。局所麻酔の注射や麻酔薬の管理も歯科医師または麻酔科医が担当する業務です。
歯科衛生士はこれらの処置には関与せず、必要な準備や補助を行う立場にあります。
診断に関する業務
患者さんの症状を診断し、治療計画を立てる行為は歯科医師の役割です。歯科衛生士は、患者さんの口腔内の状態を記録したり、レントゲン撮影を行ったりすることができますが、病状の診断や治療方針の決定はできません。
たとえば、レントゲン画像を解析して診断をすることや、診断書を作成することも歯科医師に限られます。
自由診療における治療の主導
審美治療や矯正治療といった自由診療の施術についても、歯科医師が主導するべき領域です。矯正装置の装着や調整、審美目的の治療は歯科衛生士が行うことはできません。この分野でも、歯科衛生士は歯科医師の指示のもとで補助的な役割を果たします。
歯科衛生士の基本的な1日のスケジュール

歯科衛生士の1日は、診療の準備から患者さんの対応、口腔ケア指導、診療補助、そして診療終了後の片付けまで、多岐にわたる業務で構成されています。以下に、基本的な1日のスケジュールを解説します。
出勤・準備
朝の出勤後、診療に向けた準備を行うことから1日が始まります。診療器具の準備や消毒作業に加え、診療室の清掃やスケジュール確認を行い、スムーズに診療を始められる環境を整えます。
<診療開始前の業務内容>
準備内容 |
具体的な作業 |
器具の準備と消毒 |
滅菌器から器具を取り出し、トレイにセットする |
診療室の清掃と確認 |
診療台やライトの状態を確認し、清掃を行う |
スケジュールとカルテの確認 |
当日の診療内容や患者さんの情報を確認する |
午前の診療対応
午前中は定期検診や予防処置、診療補助を行います。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導が主な業務となり、歯科医師の治療のサポートも行います。
<午前中の業務内容>
業務内容 |
詳細 |
定期検診の対応 |
歯石除去やフッ素塗布を担当し、必要に応じて歯科医師に連携する |
診療補助 |
器具の受け渡しや吸引器の操作などを行い、治療を補助する |
口腔ケア指導 |
ブラッシング方法や生活習慣を改善するためのアドバイスを行う |
特殊な処置や補助 |
入れ歯の調整や訪問診療の準備など、患者さんごとに異なる対応を実施する |
昼休み
昼休みは1時間程度が一般的で、昼食や休憩を取って午後の診療に備えます。場合によっては午前中に使用した器具の消毒や午後の診療の準備を行うこともあります。
午後の診療対応
午後は初診の患者さんや小児、高齢者の対応が多くなる時間帯です。患者さんに合わせた口腔ケア指導や特殊な処置を担当し、訪問診療の準備や補助を行う場合もあります。具体的な業務内容は午前の診察対応と同じです。
診療終了後の業務
診療が終了したら、その日に使用した器具の片付けや清掃、翌日の準備を行います。器具の滅菌処理やカルテの整理、診療室の環境整備をしっかりと行い、次の日の診療に備えます。
<診療終了後の業務内容>
業務内容 |
詳細 |
器具の片付けと消毒 |
使用器具を回収し、消毒・滅菌処理を行う |
カルテの整理と確認 |
診療内容を記録し、翌日のスケジュールと予約状況を確認する |
診療室の清掃 |
診療台や床を清掃し、次の日の診察に備えて環境を整える |
まとめ

歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアをサポートし、歯科医師と連携して診療を支える専門職です。主な業務には、歯石除去やフッ素塗布などの歯科予防処置、歯科医師の診療補助、ブラッシング指導を中心とした歯科保健指導が含まれます。
一方で、歯科医師のみに許可されている治療行為や麻酔、診断といった医療行為は行えません。歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守る重要な存在として、歯科医療の現場には欠かせないものです。
歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にお問い合わせください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、
無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月01日
あけましておめでとうございます。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。本年もよろしくお願いいたします!
ご挨拶
昨年中はたいへんお世話になりました。2024年は、むずかしい親知らずなどの外科手術にも対応できる体制の強化、訪問歯科診療のパワーアップ、施設や機材の拡大リニューアルなど、地域の皆様の健康を守るための体制づくりに尽力してまいりました。本年も努力を怠らず皆様の健康を守るためがんばってまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月10日拡大リニューアルオープン
おかげさまで、1月10日にはクリニックを拡張リニューアルオープンする運びとなりました。どうぞご期待ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年12月20日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
木更津きらら歯科は2025年1月10日に拡大リニューアルオープンいたします! これに伴い、歯科衛生士1名、受付助手を1名を募集しています。
募集スタッフ
歯科衛生士
新卒の方や経験の浅い方、ブランクのある方でも安心です。個別に設定した目標で、院長をはじめ、副院長や先輩スタッフのサポートでスキルアップしてください。中でも歯周病に関する分野では、福岡歯科大学の歯周病学講座の先生から、大学病院レベルの歯周病治療に関する知識・技術を直接教えてもらえます。福利厚生も充実。産休・育休があり、長く働ける環境です。
募集要項はこちら
受付
受付業務は、患者さまを最初にお迎えする「医院の顔」です。経験が浅くても先輩スタッフのサポートにより安心して働ける職場です。歯科の知識についても丁寧に指導しますので、未経験の方もお気軽にご応募ください。
募集要項はこちら
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24年10月22日
木更津きらら歯科では、高精度手術用顕微鏡、歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。お口の中を顕微鏡で見ると、治療にどんな効果があるのでしょうか。
■マイクロスコープの仕組み
歯科用マイクロスコープは、一言で言えば、お口の中を拡大する顕微鏡です。その原理は、遠い星を眺める望遠鏡や、微細な生物の在りようを観察する顕微鏡と同じです。対象の像を対物レンズで拡大し、目に接する接眼レンズでピントがあうように調整することで、対象の像を観察できるようになるというものです。
一般の生物顕微鏡などと異なる大きな特徴は、デジタルカメラを搭載し、医師やスタッフ、患者さまがデジタル映像を共有できる点です。マイクロスコープを導入することにより、歯科治療の精度は格段にあがり、精密な治療を提供できるようになりました。
■歯科治療におけるマイクロスコープの効果
では歯科用マイクロスコープが歯科治療においてどんな効果をあげるのか見ていきましょう。
*患部の拡大
医師がルーペで患部を見たときの限界は、3cm程度の視野なのですが、マイクロスコープでは9㎜の範囲を拡大してみることができます。歯科用マイクロスコープは、患部を3倍から30倍程度にまで拡大することが可能なのです。暗くて狭いお口の中を、優れた医療用レンズと歯の根っこの奥まで照らすライティングシステムで精密にはっきりと確認することができます。
歯はとても小さなおからだの一部分です。繊細な判断と技術が求められる現代の歯科治療においては、マイクロスコープのもたらす視野は診断と施術において重要な役割を担ってくれるのです。
*ライティングシステム

出典:ペントロン ジャパン株式会社
医院内の照明だけでは、狭いお口の中をはっきり見ることはできません。マイクロスコープは対物レンズ軸に近接した位置に設定されたLED照明で、根管内部まで十分に照射することができます。拡大したところを明るくし、詳細まではっきりとつぶさに観察することができます。
*記録性
一般的な生物顕微鏡と異なるマイクロスコープの特徴は、デジタルカメラを搭載しているという点です。本体内にカメラを内蔵し、口腔内の組織や治療を外部モニター等に映し出すことができます。医師の治療に役立つだけでなく、患者さまと症状を共有し治療計画を深くご理解いただくこと、医療スタッフとの情報共有にも効果を発揮します。
■歯科用マイクロスコープが活躍する場面
狭くて暗いお口の中を明るく照射し、歯の根っこの奥深くまで詳細にみせてくれる歯科用マイクロスコープ。ではどんな場面でその威力を発揮するのでしょうか。
*根管治療
歯の根っこに膿がたまり、そのせいで歯ぐきが腫れている状態は、かなりむし歯が進行してしまっています。根管治療とは、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させようとするわけです。
ところが歯根の形状は様々です。前歯と奥歯では歯根の形状も異なります。奥歯にいくほど、直接目視することが難しいのはご想像いただけますよね。歯肉の奥深く、歯の根っこのほうまで、マイクロスコープで明るく照射し、30倍近くまで拡大された映像を確認することで、膿の原因(感染源)を洗浄・除去する確度が格段にあがります。
*神経を保存する治療
むし歯が神経の近くまで進んでいる場合、ぎりぎりで神経を残す治療を選択できることがあります。マイクロスコープを用いた診断では、このぎりぎりのところを見極めることができます。もちろん、医師に高い技術が求められるのは言うまでもありません。
*むし歯部分をとりのぞく
むし歯治療の基本のひとつとして、まずむし歯の部分を取り去り、詰め物をする治療法があります。この治療法ではむし歯になった部分を可能な限り除去することが重要なのですが、同時に、歯の健康な部分は極力削ることのないように細心の注意を払わなければなりません。そんな場面こそマイクロスコープが威力を発揮するときです。むし歯部分のとりのこしはほぼなくなるといってもいいでしょう。歯と歯の間の小さなむし歯、奥歯のむし歯も見逃すことがありません。
*詰め物や型取りの精度が向上する
むし歯部分をとりのぞいたら詰め物をすることになります。被せものや詰め物と歯に、わずかな段差があると、そこから細菌がはいってむし歯が再発することも多いのです。細部まで歯を整えることにも、マイクロスコープは活躍します。型取りでも精度が格段に向上します。
*歯周病治療
歯周病治療の基本は、深くなってしまった歯周ポケットに器具をいれて、徹底的におそうじすること。歯周ポケットの中に蓄積されたプラークや歯石を観察し、肉眼では見えなかった感染源をとりのぞきます。
*微細な異常を発見する
レントゲンでもわからないような微細な亀裂が歯の痛みの原因となることがあります。歯は、むし歯でなくても、硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの習慣によってひびがはいってしまうこともあるんですね。肉眼で見て原因が特定できない場合、マイクロスコープで観察することを選択する場合があります。
*インプラント治療
インプラント治療は、おからだの中に人工の骨を埋め込むという繊細な技術を必要とする手術を伴います。インプラントを埋め込む顎の骨の周辺には、重要な血管や神経が走っています。これらの組織を傷つけることなく、手術を安全におからだのダメージを最小限にして成功させるためには、インプラントを入れる位置を規定し、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとしなければなりません。マイクロスコープから得ることのできる精密な情報は、高度なインプラント手術の成功のために貢献します。
*歯科医師の治療パフォーマンスの向上
実はマイクロスコープは歯科医師のパフォーマンスの向上にも役立ちます。モニター上で患部を観察することができるという特徴は、医師が正しい座位の姿勢を保つことができるという面もあるのです。繊細で高度な技術と、時により長時間にわたる集中力が求められる治療において、マイクロスコープは患者さまのために医師をサポートしてくれるのです。
■マイクロスコープの活用が適するケース
現代の歯科治療において、マイクロスコープは重要な役割を担っています。素晴らしいことづくめの機器なのですが、ちょっと奇妙な特徴もあります。それは、こうしたほうがいい・・・ という点が見えすぎてしまい、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあるんです。一部保険適用できるケースもございますので、適切に、必要に応じて、より高い精度での診療を選択していきましょう。
マイクロスコープを導入している歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。木更津きらら歯科では、高度な技術と豊富な経験をもつ医師・スタッフと、優れた設備の両面から、難易度の高い診断や治療に対応しています。あなたとご家族のお口の健康のために、頼りにしていただけたら嬉しいです!
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24年04月29日
木更津きらら歯科では、3D画像で撮影可能な歯科用CTスキャナーを導入しています。精密な検査で患者さまのお口の状態を正確に把握し、確かな治療計画で治療にあたります。
■検査の重要性
お口のトラブルに対処するために、正確な検査はとても重要です。患者さまのお口の中は、歯の生え方、むし歯の治療痕、あごの骨の状態や神経や血管の走行など、おひとりおひとり異なります。またお口の中の問題は、治療後もきちんと管理しないと再発することもあります。似た症例といっても、トラブルの原因や、治療の進め方、リスク、注意して管理していかなければならない点も、個々の患者さまによって異なってくるわけなんです。
検査でわかることは、その患者さまのお口の中の特徴です。歯科医師は検査結果から治療をどのように進めていくかという作戦、治療計画を立て、患者さまと共有します。
正確な検査と診断に基づいた治療計画は、長期的に歯の健康を維持することにつながります。そのためにも、精密な検査はとても大切なんです。

写真引用:株式会社ヨシダ
■2次元と3次元
では、お口の中の状態をあきらかにする検査にはどんな方法があるでしょうか。歯科でお口の状態を診断する方法として、レントゲンと歯科用CTがあります。矯正専門の精密なスキャナーなどもありますがここではレントゲンと歯科用CTについてご説明します。
*レントゲン
デジタルレントゲンは2次元の平面画像で鮮明に歯や歯の根の状態を映し出すものです。レントゲンは一方向からの撮影となるため、重なっている部分を確認できないことがあります。症状によって、問題なくお口の状態が確認できるのならレントゲンを選択します。
*歯科用CT

株式会社ヨシダ XeraSmart F+
歯科用CTはさまざまな角度からお口の中を撮影し、立体的に再現します。3次元の立体画像のため、歯や顎の骨の状態、血管、神経などの位置をとらえることができます。
お口の働きは、歯、神経、筋肉、骨や関節が複雑に作用して成り立っています。平面的な情報だけではなく、骨の厚みや骨密度まで確認することができ、レントゲンに比べて精密な検査、診断ができるようになります。レントゲンでは見えなかった歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。
■歯科用CT(Computed Tomography-コンピュータ断層撮影)
CTとはComputed Tomography、コンピュータ断層撮影のこと。大学病院にある全身をスキャンする医科CTでは腫瘍などの異変や血管の情報といった詳細な体の中の情報を得ることができ、診断に貢献しています。
歯科用CTは、歯科医療用に改良され、歯科の領域の頭頸部に特化されたCTスキャナーです。歯や顎の周囲の骨や神経、血管などを立体的に撮影します。まだ一般の歯科クリニックで導入しているところは少ないのですが、木更津きらら歯科なら大学病院まで出向かなくても、必要に応じてその場でCTを行うことができます。
■歯科用CTの特徴
*口腔内の状態を立体的に映し出します
顎お口の中や頭頚部の、顎の骨や歯といった硬組織を立体的にとらえる三次元画像で診断できます。レントゲンでは重なって見えなかった部分や、顎の内部構造、鼻の空洞や骨の厚さ・密度まで手に取るようにわかるんです。
*迅速な診断
木更津きらら歯科では歯科用CTスキャナーを導入しています。いつものかかりつけ医にCTスキャナーがあるメリットを考えてみてください。大学病院や総合病院で予約して受けなければならなかった検査を、その場で必要に応じて行うことができるのです。医師の診断のスピードが格段に速くなり、迅速に治療計画のプランニングを行うことができます。治療にとりかかる時間を短縮でき、患者さまのご負担も軽くなります。
*被爆線量が少ない
歯科用CTの撮影は、医科のCTと比べると短時間ですみます。歯科用CTによる被爆線量は、X線を照射する部位が口腔周囲に限られることからも、医科用CTの10分の1程度です。また、歯科用CTの場合は撮影の際に横たわる必要がありません。座ったまま、あるいは立った状態で撮影することができます。
当院の歯科用CTによる被ばく量は「0.006ミリシーベルト」程度。私たちが普段、生活をしていて自然に被ばくしている放射線の量と比較してみましょう。
普通に生活をしていても、自然界から受け取る放射線はあります。これはその地域によって大きく異なり、ブラジルのガラバリ市街地の「10.0ミリシーベルト」が自然放射線の多い地域として知られています。世界平均では2.4ミリシーベルト。東京とアメリカを飛行機で移動した際に受ける放射線量は0.19ミリシーベルトです。医科用CTによる「0.006ミリシーベルト」の被爆線量は、ごく少ないものだと言うことができます。
*患者さまにお口の状態をわかりやすくお伝えできる
お口の中を立体的に写し取った画像をご覧いただくことは、患者様にご自身のお口の中の状態を正確に理解していただく手助けになります。治療のポイントとなる点はどこか、どこにリスクがあるのか、治療の目標となるところを医師と共有して治療にあたりましょう。
*歯科用CTの撮影
歯科用CTでは座ったまま、10秒ほどで撮影が可能です。医科用のCTスキャンのように横たわる必要はありません。
■歯科用CTはこんな場面で活躍します
*根管治療
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。歯科用CTで撮影した画像診断で、歯の根の状態が立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。
*歯周病治療
歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯科CTでは骨の破壊の程度などをより正確に判断することができます。骨の状態から歯の寿命を読み取り、歯の機能を維持できるような治療を検討することができます。
*親知らずの抜歯
親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずの抜歯をする場合、注意が必要なの親知らずが神経の近くある場合です。神経を傷つけないような施術を行う必要があります。歯科用CTを活用することで、親不知の生え方やや神経の位置が確認できるので、より安全に抜歯をすることが可能です。
*顎関節症
顎関節症は顎の関節の周辺に起こるトラブルです。顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりします。顎関節に関する疾患には、歯科用CTによる画像診断が大変有効です。
*インプラント治療
歯科用CTによる精密な画像診断は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要です。神経や血管を傷つける事故を防がなければなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。インプラント治療では、CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながるでしょう。
歯科用CTを活用した立体的な画像による診断は、口腔内の治療の精度や安全性を高める非常に有効な検査方法です。歯医者さんを選ぶ際には、歯科用CTが導入されているかどうかもポイントのひとつとしてご検討ください。
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24年03月03日
木更津きらら歯科理事長の中谷一空が、木更津警察署の太田裕介署長より感謝状をいただきました。警察嘱託医として尽力したことを認めてくださったものです。
これからも、歯科医療を通じて皆様のお役にたてるようにがんばります!
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24年02月24日
木更津きらら歯科では、炭酸ガスレーザーを用いた歯科治療を行っています。炭酸ガスレーザーによる治療は、痛みをほとんど伴いません。また副作用が少ないため、高血圧や糖尿病の方、妊娠中の方にも安心して治療を受けていただけます。
■歯科で使用されるレーザーの特徴
レーザー光線は、波長の種類によって様々な用途があります。レーザープリンター、レーザーポインター、バーコードリーダーといった身近なものから、腰痛の治療に使われるものもあります。
歯科で使用するレーザーは、一つの波長の光を集めることでさらに強いエネルギーを発するものです。レーザーには様々な波長があり、医療用レーザーも波長によって照射した組織の反応が大きく異なります。医師はそれぞれの波長の特性を理解し、レーザー機器の持っている長所を生かして治療にあたっているのです。
■CO2レーザー/炭酸ガスレーザー
木更津きらら歯科では、炭酸ガスレーザーを導入しています。歯医者の治療で患者さまの負担になるような痛みが抑えられ、ほとんど伴わないほどです。
炭酸ガスレーザーの光は、ほとんどが細胞の水分に吸収され、ピンポイントで浅く削ること、深く掘ること、切開することができます。電気メスを使用した場合のような熱による障害が少なく、また金属メスを使用したときよりも出血が少なくて治りが早いのが特徴です。
炭酸ガスレーザーにはこんな特徴があります。
- 患部の治りが早い
- 痛みが少ない
- 殺菌・消毒効果がある
- 止血効果がある
■炭酸ガスレーザーを用いるケース
*口内炎・噛み傷の治療
お口にできた口内炎の治療もレーザー治療の対象となります。舌やお口の中を噛んでしまったときの傷や、入れ歯などがずれたときの傷の回復を促進する効果があります。
*色素沈着の除去
歯肉にメラニン色素が沈着して黒や紫っぽい色になることがあります。歯肉の表面にレーザーを照射し、ピンク色の歯肉をとりもどす手助けができます。麻酔の必要はなく、痛みもほとんどありません。
*親知らずの抜歯などの外科処置
炭酸ガスレーザーは止血作用と殺菌効果があります。親知らずの抜歯などの外科処置に適しています。歯肉を切開する必要がある場合、炭酸ガスレーザーを用いた外科手術なら、早期の術後回復が期待でき、痛みが少なく鎮痛剤の使用を抑えることもできます。

木更津きらら歯科では、プライバシーや安全面に配慮した完全個室のオペ室をご用意しております。 ホワイトニングやインプラント、難しい親知らずの抜歯、歯周外科治療などを行います。
*知覚過敏
歯の磨きすぎや、歯肉がさがってしまうことで歯の根元が露出し、冷たいものが沁みたりするのが近く過敏です。レーザー光には歯の神経を沈静化する作用があり、知覚過敏の治療に用いることもあります。
木更津きらら歯科では、患者さまの不安をとりのぞき、歯科の治療が心の負担にならないよう静かで痛みの少ない治療を行うことをモットーとしています。麻酔を適切に使用し、静かな機器を導入しています。レーザー治療も、患者さまの治療のプレッシャーをやわらげることに一役買っているのです。
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23年10月15日
木更津きらら歯科の理事長中谷一空は、海上保安歯科医の委嘱を受けております。警察歯科医の委嘱と同様に、木更津海上保安署の要請があった場合に、海上で発見されたご遺体の身元確認に尽力します。
■歯でわかること
災害や殺人事件で亡くなられた方は、ご遺体の身元がわからないことがあります。独居のご高齢者の身元が不明なことも実は多いのです。ご家族がお顔を見たり、身体的特徴や指紋、DNA型、持っていた身分証明書などで身元を確認することができれば、警察歯科医や海上保安歯科医が出動することはありません。
歯科医師が、警察や、海の警察である海上保安署から依頼を受けて身元確認を行うのは、他のやり方では身元が特定できず、歯が残された手がかりであるときです。
歯には「人の情報」が多く含まれていて、歯の劣化やすり減り方から大体の年齢がわかるほか、さらに歯や顎の大きさから男女を推定することもできます。また歯は、人間のからだの中では、とても硬い組織で高温にも耐え、災害などの過酷な環境でも残っていることが多くあります。
■歯科医師の働き
歯は、乳歯の場合で20本、永久歯で親知らずを含めたら32本あります。歯の並びはおひとりおひとり違います。歯の治療データはかかりつけの歯科に保管されており、歯科医師は、ご遺体の歯のレポートから自分が治療した患者さまの手がかりを思い出せるかもしれません。歯科医師は自分が治療した患者さまの歯の状態をかなり詳しく覚えているものなのです。そういったことから、生前に受けられた歯の治療のデータと、ご遺体の歯のデータを比較して、高い確率でご本人にたどりつけると考えられています。
■歯の状態から身元を特定するまで
警察歯科医は、2つの場面で尽力します。最初は、ご遺体に接したときです。ご遺体に接した警察歯科医はまず、口を開けて歯の状態から歯型や治療の痕跡を確認します。携帯型のデジタルX線カメラを使用することもあります。警察歯科医はこうして得られた歯の情報をレポートにまとめます。このレポートには、推定年齢や性別、他の情報から確認できれば推定居住地などの情報も記載されます。
このレポートが、亡くなった方が生活されていたと思われる地域の歯科クリニックに配布されるのです。レポートを受け取った歯科クリニックでは、該当する治療をしたことがあったかどうか確認します。当院も鑑別の要請を受けることがあります。該当すると思われる患者さんのデータを見つけた歯科クリニックの院長は、治療カルテやレントゲン写真などを警察歯科医に提出します。
警察歯科医が尽力する2つめの場面はここからです。警察歯科医は、提出された生前の治療記録やレントゲン写真などの情報と、ご遺体の歯科所見を照合し、鑑定書を作成します。こうして身元不明のご遺体は、名前のあるひとりの方として特定されるのです。
現在、明らかになっているだけでも全国で年間約2,000件以上の歯牙鑑定が、警察から警察歯科医へ依頼されており、警察歯科医の役割が、益々重要になっています。警察歯科医は、亡くなられた方をお名前のあるひとりの人として送り出してあげるための役割を担っているのです。
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23年06月17日
木更津きらら歯科の理事長中谷一空は、千葉県警察嘱託歯科医をつとめております。令和5年4月1日に、2年間の更新をしました。治療とはまた別の形で、皆様のお役にたちたいと考えています。
■警察歯科医とは
歯科所見が身元確認に有効であることは、昭和60年の日航機墜落事故をきっかけに認められるようになりました。これを機に、昭和61年に警察庁から、日本歯科医師会に警察歯科組織についての要望があり、全国に警察歯科医と警察歯科組織が誕生しました。
警察歯科医は、警察からの要請を受け、災害時などの身元確認や犯罪捜査活動に協力します。
全国の歯科医師会に所属する歯科医師が、登録制で活動しています。普段は歯科医院でみなさまの治療を行っている歯科医師が、専門の研修を受けると、警察歯科医としての活動に加わることができます。
■警察歯科医の活動内容
警察歯科医の活動内容は、大きくわけて2つあります。
事件・事故・災害時の身元確認と、犯罪捜査協力です。適切な歯科的健康管理を受けることができていない子どもに注意を払い、児童虐待の防止に貢献することもあります。
■歯科医師の心構え
近年、災害時の身元確認において警察歯科の活動が非常に重要だと考えられるようになりました。平成21年から、「歯科鑑定謝金(しがかんていしゃきん)」が国費で整備されるようになり、正確にはボランティア活動ではありません。しかし、多くの歯科医師は、なんらかの形で事故や災害にあわれた方々のお役に立ちたい、そういう気持ちで活動しています。
■警察と歯科医師会の連携
警察歯科医会は、地区ごとにたちあげられています。それが郡市区警察歯科医会です。それをとりまとめているのが都道府県歯科医師会、そのうえに全国組織の日本歯科医師会があり、警察からの協力要請は、
- 警察庁→日本歯科医師会
- 警視庁→都道府県歯科医師会
- 最寄りの警察署→郡市区警察歯科医会
といった形で、それぞれの所轄警察から各組織に連絡がはいります。例えば、事故や災害の場合には、警視庁や各道府県警からと都道府県歯科医師会へ協力が要請されます。つまり、各地区の警察に対して、それぞれの組織が協力体制を築いているということなんですね。
■警察からの協力要請
警察から各医師会に要請があると、登録している警察歯科医に強力依頼が届きます。歯科医師は、警察からの要請があれば、すぐに対応する体制をとっています。大規模な事故や災害時の要請であれば、患者さまのご予約を変更していただかなければならない場合もあります。患者さまがご理解くださることも、迅速な活動のためにとても大切なんです。
千葉県においては、千葉県歯科医師会の会員である歯科医師が、千葉県警の委嘱を受け、県内39警察署に千葉県警察嘱託歯科医としてそれぞれ2~5名程度配置されています。木更津きらら歯科は、歯科医療を通じ、地域の皆様のお役にたつ活動を行っていきたいと考えています。
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