木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

当院のこと

25年02月13日

歯科衛生士の将来性と魅力!資格取得でさらに広がる可能性について

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科衛生士として働く女性 歯科医療の分野で活躍できる仕事に歯科衛生士があります。歯科助手と歯科衛生士は区別されており、歯科衛生士はより専門性が高い国家資格です。医療職の国家資格で安定していることから、医療の現場で働きたい人に人気があります。 歯科衛生士として働きたいとお考えの方のなかには、歯科衛生士という職業には将来性があるのか気になっている方もいるでしょう。 今回は、歯科衛生士の将来性や働きやすいといわれている理由について解説します。歯科衛生士が取得するとよい資格もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士が歯科診療の補助をする様子 歯科衛生士の仕事内容は大きく分けて3つあります。
  • 歯科予防処置
  • 歯科診療補助
  • 歯科保健指導
それぞれについて解説していきます。

歯科予防処置

虫歯や歯周病を予防するための処置を指します。歯科衛生士は予防処置の専門家です。予防処置には、歯石除去、歯垢(プラーク)やバイオフィルムの除去、フッ素塗布、シーラント処置などがあります。 歯を失う原因である虫歯と歯周病は、予防ができる病気です。予防歯科はこれからますます期待される分野で、歯科衛生士の需要も高まることが予想されます。

歯科診療補助

歯科医療は、歯科医師を中心としたチームで行われます。 歯科衛生士は、歯科医師の診療の補助や歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当します。具体的には、治療に使用する器具の受け渡し、口腔内の水を吸い込むバキュームやライトの操作、歯型の採得などがあります。 日々の歯科治療をより円滑に進め、かつ患者様とコミュニケーションをとっていくためには、歯科衛生士の存在は必要不可欠です。

歯科保健指導

患者様にブラッシング指導を行なったり、食生活のアドバイスを行なったりします。また最近では、食べ物の噛み方や飲み込み方を伝える食育支援や、高齢者や要介護者が口で食べられるように支援するための摂食嚥下機能訓練も行います。 歯科診療所だけでなく、保育園や幼稚園、小学校、施設、総合病院などで歯科保健指導を行うこともあります。

歯科衛生士の将来性について

介護施設で高齢者の口腔ケアをする歯科衛生士 歯科衛生士は、将来性がある職種です。将来性が高い理由については次の通りです。

予防の分野で活躍できる

歯科医療は、病気になってから治療をするのではなく、病気になる前に予防をするという考え方に変わってきています。歯科衛生士は、虫歯予防・歯周病予防のプロフェッショナルです。予防歯科の分野でますます活躍できるでしょう。

国家資格である

歯科衛生士は、国家資格です。更新や再試験はありませんので、一度取得してしまえば一生歯科衛生士として働くことができます。離職した場合でも、歯科衛生士会などを通して、様々な復職支援を受けることができます。 歯科衛生士は専門性が高い仕事で、誰にでもできる仕事ではありません。歯科医院の数に対して、歯科衛生士は不足しており、需要が高い仕事だといえるでしょう。

高齢化社会でも活躍できる

歯科衛生士の仕事は、高齢化にも対応しています。介護の分野では口腔ケアの需要が高まっているため、介護施設でも活躍できます。また、寝たきりの方に対応する訪問歯科診療でも活躍できます。

歯科衛生士が働きやすいといわれる理由

勤務後にプライベートを楽しむ歯科衛生士の女性達 歯科衛生士は、多くの方にとって働きやすい仕事です。働きやすいといわれる理由は次のとおりです。

就職や転職がしやすい

歯科衛生士の勤務先で最も多いのは歯科診療所です。歯科診療所は、全国どこにでもあり、現状で歯科診療所の数と比べて歯科衛生士は不足しています。また、歯科診療所以外にも、総合病院や介護施設、市町村にある保健センターなど、様々な活躍の場があります。

プライベートの時間を大切にできる

歯科衛生士は医療職ではありますが、一般的に夜勤はありません。多くの診療所は19時には終わり、長引くことは少ないです。これは、予約制で行う歯科医院が多いためです。 勤務時間が規則的なので、生活のリズムを保ちやすく、プライベートの時間を大切にできます。歯科診療所の休診日は、日曜・祝日と平日1日であることが多く、プライベートの予定も立てやすいでしょう。

妊娠・出産後も働き続けられる

歯科衛生士は、復職しやすい仕事です。妊娠・出産により一度離職しても、復職支援を受けられます。非常勤やパートの募集も多く、小さい子供がいる時期には、自分の希望する働き方を選択できます。働き方が多様なので、ライフステージに合わせて働き続けることができます。

キャリアアップを目指すことができる

歯科衛生士は、キャリアアップを目指すことができる職種です。経験を積み、知識を身につけることで、より高度な職場で働いたり、収入アップを目指したりすることができます。モチベーションが向上して、仕事のやりがいにもつながるでしょう。

歯科衛生士の将来性を高める資格とは

歯科衛生士の将来性を高めるために資格取得を目指すイメージ 国家資格である歯科衛生士ですが、資格を取得することで、専門性を高めることができ、キャリアアップにつながります。資格を取得することで、給与が増えたり、転職に有利になったりするなど、モチベーションを上げることができるでしょう。 ここでは、歯科衛生士の将来性を高める資格で、代表的なものをご紹介します。

日本歯科衛生士会認定歯科衛生士

特定の専門分野において、高度な業務実践の知識・技能を有すると認められた歯科衛生士のための資格です。認定分野には以下の3つの分野があります。
  • 認定分野A:生活習慣病・摂食嚥下リハビリテーションなど
  • 認定分野B:障害者歯科・老年歯科など
  • 認定分野C:指導者として認められるための資格
いずれも実務経験などの条件があります。いずれも歯科医療の専門分野において高度な技術や知識を必要とするため、キャリアアップにつながりやすい資格であると言えます。

日本歯周病学会認定歯科衛生士

歯周病の予防と治療のための専門知識・技術を有する臨床歯科衛生士だと認定する資格です。 通算5年以上、歯周病治療に関わっており、研修単位を30以上取得しているなどの条件があります。書類審査では歯周病患者の5症例分の記録を提出します。その後、プレゼンテーションを行い、口頭試問を受け、それらが認められると認定資格を取得することができます。 キャリアアップにつながるのと同時に、臨床現場で患者様に貢献できる資格です。

日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士

インプラント治療に関する専門的な知識・技術の獲得を目的とした認定資格です。近年インプラント治療が一般的になってきており、今後もインプラント治療の需要は高くなることが予想されます。 申請の条件は、3年以上インプラント治療の介助またはメインテナンスに携わっていること、講座を2回以上受講していることなどが挙げられます。

ケアマネージャー

介護を必要とする人が、その人らしい生活を送れるようにサポートするための資格です。 ケアマネージャーの試験を受けるためには、保健・医療・福祉に係る法定資格保有者であること、相談援助業務の経験が5年以上あることなどの条件があります。歯科衛生士は、前者の医療に関わる法定資格保有者にあたります。 歯科衛生士の場合、歯科医院などで5年以上かつ900日以上勤務していれば、ケアマネージャーの試験の受験資格が得られます。介護施設などでは、口腔ケアの需要も高く、ケアマネージャーと歯科衛生士の資格の両方を保有していることで、活躍の場も広がるでしょう。

まとめ

楽しんで歯科衛生士の仕事をしている女性 歯科衛生士は、医療職の一つで、国家資格が必要な職種です。 歯科衛生士の仕事には、予防歯科処置・歯科診療補助・歯科保健指導があります。歯科医療の分野では、今後も予防歯科の需要が高まることが考えられます。そのため、予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士は、将来性のある仕事だと言えるでしょう。 歯科衛生士は、プラスアルファで取得できる資格があります。資格を取得することで、さらなるキャリアアップにつなげることができるでしょう。これによって、仕事にやりがいを持ち続けることができます。 当院では一緒に働く歯科衛生士を募集しております。歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年02月09日

2台目です! 歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
2台目のマイクロスコープを導入しました。歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」です。
歯科用マイクロスコープは、お口の中を拡大する顕微鏡です。 お口の中の状態はおひとりおひとり異なります。歯の根っこの形状、神経の走り方、むし歯の進行度、詰め物の形など、顕微鏡で拡大して診療することで、治療の精度は格段にあがるのです。 歯周ポケットの中を観察することで歯周病の感染源をとりぞのぞく治療にも効果を発揮しますし、親知らずやインプラント治療といった難しい外科手術では欠かせません。 もちろん、見えすぎるだけに医師の技術が問われます。当院では経験豊富な医師が研鑚を積み重ね、高度な医療機器を使いこなして治療にあたります。
2台のマイクロスコープが、治療の精度をいっそう高めます。お口と歯の健康を真剣にお考えなら、ぜひ木更津きらら歯科をお選びください。

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25年01月31日

歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
病院で使われる器具や、患者さまのおからだに接するお水は、細菌感染の心配のない、安全で清潔なもの。それを疑う人はいないでしょう。歯科医院では治療にたくさんの水を使用するため、科学的な対策が講じられています。今回は、木更津きらら歯科で治療に使われる「水」についてご紹介します。

歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」

当院では、歯科ユニットの水質を安全に管理するために、除菌装置「ポセイドン」を導入しました。「ポセイドン」は薬剤や添加物を使用せず、水道水を電解し成分を補正し、「電解中性機能水」(中性)という殺菌力のある水を生成することで、水道水の中に存在している細菌やウィルスを除菌する装置です。

「中性電解水」の働き

中性電解水は、水道水に多く含まれる塩素イオンを電解し、殺菌力の強い「次亜塩素酸」を生成します。 この次亜塩素酸の作用がほとんどの細菌・ウイルスを10~30秒以内に殺菌します。細菌や・ウイルスに対して強い殺菌力を持ちつつも、もとは水道水なのですから、薬品で殺菌する場合と異なり残留による害は全くありません。

「ポセイドン」の仕組み

センサーが水の流れを感知、電解槽に通電します。水中に含まれる塩素イオンが電解により塩素に変化、塩素はすぐに水と反応し、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン (=残留塩素)に変化します。残留塩素が上昇することによって、水道水中の細菌の繁殖を抑制するというものです。一番の特徴は、薬品を使った殺菌ではないという点です。

「ポセイドン」の特徴

  • 添加物、薬剤は使用しません。水道水の成分を補正することで除菌を行います。
  • 歯科ユニット給水系の残留塩素濃度を4段階に補正します。
  • 「中性」なのでユニットを傷めません。
  • 生成される水は飲料にも適しており、歯科治療を受ける患者さまにとって安全です。

歯科治療で水を使用する場面

歯科医院では一般の病院より水をたくさん使います。ですから、歯科治療において水の安全はとても大切なんですよ。どんなときに水が使われているかみていきましょう。

うがい

歯科治療で使う水として患者さまがまずお気づきになるのが「うがい」です。治療の前、治療中、治療後にもたびたびうがいをしていただいていますね。

患部を洗浄するとき

お口の中を洗浄してきれいにしてから治療にあたります。ここでも水が使われます。

器材を洗浄するとき

治療に使われる器具の洗浄にも水が必要です。
このように、歯科治療に清潔な水は欠かせないものなのです。

患者さまのお口に届く水はどこから来るの?

歯科の治療で使用される水は、水道から供給され、歯科用ユニットを経由して患者さまのお口の中に届きます。その過程で、汚染されるということがあってはなりません。しかしそこには様々な障害があり、徹底した品質管理が必要です。

歯科医院内の給水経路

まず歯科医院内の給水経路に注目してください。歯科医院では通常の医療機関よりもたくさんの水が使われます。水道管から歯科診療台まで水の配管も、一般家庭とは異なり長く複雑なものとなっています。すると、管を通っていく過程で水道水が本来持っている殺菌効果のある塩素がどんどん消費され、なにも対策をしなければ最終的に患者様の口の中に水が入る段階では消毒効果がないほど塩素が薄まり、菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

歯科ユニットに供給される水

水道から供給された水は、ユニット中をまわり、うがい用の蛇口や歯を削る道具、洗浄用のシリンジなどから出てくるのです。
歯科ユニットとは、治療用の椅子、機器、薬品類を載せるテーブル、 患者さん用がうがいをするためのボウル、うがい用の水を供給する給水装置、各種の道具や器具、計器、ライト、椅子を調整するコントローラーといった治療に必要な一式を備えたものです。 ある程度の水質基準を満たしている水道水ですが、歯科ユニットを経由するとどうなるでしょうか。歯科医院としては、ここは注意を払わなくてはいけないポイントです。

清潔な水のためには対策が必要です

歯科医院は、水道水が歯科ユニットを経由するときに汚染がおきないように十分に注意を払わなければなりません。

バイオフィルムが形成されるリスク

歯の治療は患者さまの口の中に水を注入しながら行います。この水は、治療が行われない時は、歯科ユニット内のチューブに滞留します。夜間や治療の行われない間、なにも対策をしなければ時間がたつにつれ水道水の塩素が抜け、元々存在している細菌が増殖してしまいます。 細菌は集まって、バイオフィルムと呼ばれる薄い膜を形成します。台所や風呂場の排水口などに見られる、ドロッとした付着物です。水中のバイオフィルムとは、微生物が形成する粘性の付着物で、水と微生物が付着できる場所であればどこにでも発生し、水質や衛生に影響を与え、病原菌の集合体となる可能性があるのです。

院内感染のリスク

体には免疫機能が備わっているため、この程度の汚染であれば大きな問題にはならない、と言うことはできます。しかし、ご高齢者やお子さま、なんらかの持病があって免疫機能が弱っている患者さまにとっては、細菌に汚染された水が体内に入ることが発熱などの症状を起こすきっかけになってしまうかもしれません。ある調査では、歯科医院内の水質汚染の結果、歯周病菌やむし歯菌まで認められたことがあったそうです。治療の際に使用する水が汚染されていてはなんにもなりません。院内感染対策として、歯科医院としては細菌を少なくする努力を怠るべきではないのです。

歯科ユニットが汚染される可能性

定期的な運転によって吸引システムから汚染がおこることもありえますし、逆行汚染(サックバック)が起こる可能性もあります。 例えば「タービン」という機械は歯を削る部分が高速回転するため、摩擦熱が起きないよう水が出るのですが、その水がお口からあふれてしまわないように、同時に一瞬だけ水を吸い取ることがあるのです。その際には、唾液や治療時に使った水、つまり、細菌を含んだ水も吸い取ることになります。吸い取られた水に含まれる細菌が配管内で繁殖し、「バイオフィルム」を作るということもあるのです。

水質管理目標設定項目

日本では、水道水質基準について平成19年に水質管理目標設定項目の見直しがあり、水質管理目標設定項目に「従属栄養細菌」が追加されることとなりましたが、その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)」となってます。実は多くの歯科ユニットにおいて、水質管理目標設定項目の目標値を大幅に上回る従属栄養細菌が検出されているのが現状です。

木更津きらら歯科の水質管理対策

医療機関で使用している水は、家庭で使用する水道水よりも汚染のリスクにさらされていると言うことができるでしょう。患者さまが当たり前のように思われている安全で安心な水を使った治療を提供することは、歯科医院の使命です。木更津きらら歯科は、患者さまのおからだにはいる可能性のある水の安全管理にも十分な対策を講じています。このたび、頼もしい味方である歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入し、安全対策は万全です!

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25年01月20日

最高位の滅菌器「低温過酸化水素プラズマ滅菌装置 スターリンク」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。このたび最高位のプラズマ滅菌器を導入しました。

繊細なお口の中を診察・治療する歯科で、お口の中にいれる器具が感染症に配慮され清潔なものでなければならないのは言うまでもないことです。高度な外科手術やインプラント手術を行う当院では、使用する機材も複雑で繊細なものとなり種類も多岐にわたります。そのため、滅菌器も最高位のものが必要と考えております。今回は、歯科医院の強力な味方「滅菌器」についてご紹介します。

低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」

このたび木更津きらら歯科が導入したのは、低温プラズマ滅菌装置「スターリンク」です。滅菌のクオリティは世界で最も厳格といわれるヨーロッパ規格「EN13060」の最高位、クラスB相当、B以上とも言われています。日本ではまだ数台しか導入されておりません。

そもそもプラズマとは

プラズマとは、原子核のまわりを廻っている電子が、正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子に分離し、両者が高速で不規則に運動している状態です。例えばオーロラは、太陽から到達したプラズマが地球の大気にぶつかって発生するプラズマ現象です。プラズマの反応性の高い特性は様々な場面で見ることができます。身近なところでは蛍光灯、ろうそくの炎、プラズマテレビなども物質のプラズマ状態が活用されています。

プラズマ滅菌とは

プラズマ滅菌は、真空状態の入れ物に噴霧した過酸化水素ガスをプラズマ化し、プラズマから発生するフリーラジカルが微生物の細胞壁を破壊して細胞を死滅させる滅菌方法です。低温で滅菌できる点、残留性のない過酸化水素水は水と酸素に分解されるため、人や環境にやさしい点が特徴です。

「スターリンク」の特徴

クラスB、クラスB以上

滅菌のクオリティはクラスB。クラスB以上と言われています。まだ日本では数台しか導入されていないそうです。

低温で滅菌できる

滅菌に必要とされる120度の高温に耐えられない繊細な器具の処置が可能です。シリコンやレジン、ゴムやガラス器具の滅菌に適しています。

複雑な器具を確実に滅菌できる

プラズマの反応性の高い特性は、中空(管状)であったり複雑な形態の器具を確実に滅菌します。

短時間で滅菌できる

殺菌処理後の冷却や乾燥時間なしで、60℃以下の低温で時間効率の良い殺菌サイクルを実現します。

操作が軽快

簡単な操作で、医師やスタッフの負担を軽くします。患者さまの治療や対応を妨げることがありません。

コンパクトなデザイン

コンパクトなサイズと優れた品質により、最小限のメンテナンスで運用、設置、サイクルのコストが削減されます。

木更津きらら歯科では、安全・安心な医療を提供するため、設備の面でも最高のものをご用意するよう努力してまいります!

医療機関における滅菌

医療技術の進歩は著しいものがあります。歯科においては、歯周外科やインプラントなどの外科的処置を含め、医療技術は非常に高度なものとなっています。高度化に応じて、感染予防策にも高い水準が求められるようになりました。

使われる医療器材も種類が増え続け多岐にわたっています。用途に応じて、様々な金属やプラスチック、ガラス、電子部品などが使われ、その中には高温で滅菌する方法に耐えられない部品を使用した器具も存在するのです。医療の進歩、器材の多様化に従って、滅菌方法も高温滅菌に加えて低温で滅菌する滅菌機器も登場しました。

滅菌の規格

歯科医療においては滅菌力の強さによって厳格な規格があります。世界で最も厳しい基準とされるヨーロッパ規格「EN13060」に基づいて分類されています。

クラスB(Big)

徹底的な空気除去による真空蒸気滅菌です。滅菌前と乾燥時に数回の真空状態を作り出す方式です。あらゆる種類の器具を滅菌することができる滅菌器です。木更津きらら歯科が導入した低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」はクラスBに該当します。その精度はB以上とも言われています。

クラスS(Specific)

滅菌前と乾燥時に真空状態を作り出す方式です。口腔内の唾液を吸い込む口腔外バキューム、歯を削るハンドピースなど複雑な構造をした器具などを滅菌できます。

クラスN(Naked)

蒸気と空気の重量の違いを利用して空気除去を行う重力置換式。ミラーやピンセット、トレーなどの滅菌に使われ、日本の歯科医院で一般的に多く使われている滅菌器です。

滅菌の種類

高温滅菌

歯科医療における治療器具の滅菌には、多く高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)という機材が使用されています。約120℃以上の高温で滅菌します。

低温滅菌

高温に耐えられない器材を高圧蒸気滅菌で滅菌すると、器材が破損し使用できなくなってしまいます。器材を損なわない、低温で行えるガス滅菌という方法があります。医療機関で行われるガス滅菌には、「EOG滅菌」「過酸化水素ガスプラズマ滅菌」「過酸化水素ガス滅菌」「LTSF滅菌」の4種類があります。

消毒・殺菌・滅菌の違い

ではここで、微生物を除去する、消毒や殺菌、滅菌という処置についてふりかえってみましょう。

消毒

消毒という行為はどなたにもご経験がおありでしょう。消毒は、存在する微生物の数を減らすための処置です。コロナ禍においては、手洗いやオフィスの家具などを消毒するのにたいへん神経を使いましたね。しかし微生物をすべて殺滅、除去するものではありません。

殺菌

殺菌は、ある程度の細菌やウイルスを死滅させる処置ですが、実は規格や定義があるわけではありません。

滅菌

医療現場において滅菌というのは、あらゆる微生物を死滅させることです。病原性のある微生物も、非病原性の微生物も存在していますが、患者さまのおからだに影響を及ぼす可能性のある微生物は100万分の1の量まで死滅させます。こちらは厳格な規格があります。

滅菌の歴史

滅菌という概念は、医療の進歩とともに、消毒や滅菌の技術も進化してきたのです。1800年代後半に、細菌学者のロベルト・コッホ、ワクチンを開発したルイ・パスツールがあらわれるまで、消毒・滅菌の概念さえなかったのです。

1800年代

1800年代後半、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホ、フランスの化学者ルイ・パスツールが試行錯誤し、パスツールの弟子であるシャンベランが120℃の温度で滅菌する高圧蒸気滅菌器を発明しました。世界で初の実用型滅菌器は、1890年代にベルクマンによりベルリン大学に設置され運用が開始されました。

1900年代

ベルクマンの弟子であるシンメルブッシュが発明した、炭酸ナトリウムを添加した「シンメルブッシュ煮沸消毒器」が世界中で使用されるようになりました。シャンベランによって発明された高圧蒸気滅菌器は、1933年、米国のアンダーウッドによって現在のプレバキューム式滅菌器として完成されました。

医療現場において初の低温滅菌は酸化エチレンガスを利用したもので、アメリカで1949年に酸化エチレンガスの滅菌理論(D値)が確立され普及されるようになりました。

日本における歴史

日本では1900年代初頭に欧米において開発された蒸気消毒器の輸入販売が開始されました。1924年(大正13年)に日本初の滅菌装置製造メーカーが創業し、陸軍に野戦病院用消毒装置の第1号を納入したそうです。

現代の滅菌法

日本医療機器学会による「滅菌保証のガイドライン2015」では、現在主流の滅菌法として、高圧蒸気滅菌、酸化エチレンガス(EOG)滅菌、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌、過酸化水素ガス滅菌、低温蒸気ホルムアルデヒド(LTSF)滅菌の5種類の滅菌法が掲載されています。

医療従事者としての心構え

現代では、外科手術をはじめとした医療行為の際に、感染症対策に十分な配慮がされ、患者さまが安心して治療を受けることができるのが当たり前のこととなっています。木更津きらら歯科では、これからも、医療従事者として安心・安全で高品質な医療を提供できるよう尽力してまいります。


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25年01月17日

パノラマレントゲンと歯科用CTをアップデートしました

千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。パノラマレントゲンと歯科用CTが最新のものにアップデートされました!


パノラマレントゲンとは、歯や歯ぐき、あごの骨といった口の中全体を把握できるレントゲン検査です。

インプラント治療や親知らずの手術では、歯と顎の骨との関係や、歯のまわりの組織の状態などを全体的に把握することが治療の精度を高めます。難易度の高い外科手術も安心しておまかせいただけます。

木更津きらら歯科は、医師・スタッフの経験と最新の知識を支える機材の導入により、繊細な治療を可能にしています。


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25年01月16日

歯科衛生士の仕事内容は?できないことや基本的な1日のスケジュール

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科衛生士として働く女性 歯科医院で重要な役割を担う歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを支える専門職です。歯科医師の治療を補助するだけでなく、虫歯や歯周病の予防ケア、患者さんへの指導など、幅広い業務に従事します。 しかし、医療行為のなかには法律で制限され、歯科衛生士が行えない業務もあります。 この記事では、歯科衛生士の具体的な仕事内容やできないことに加え、1日のスケジュールなどについて詳しく解説します。

歯科衛生士とは

歯科衛生士について紹介する女性 歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを専門にサポートし、歯科医師の診療を補助する国家資格を持つ医療従事者です。虫歯や歯周病の予防から生活習慣の改善指導まで、患者さんの健康を守るための幅広い業務を担っています。

歯科衛生士と歯科助手の違い

歯科衛生士と歯科助手は、歯科医療におけるサポート職として混同されがちですが、以下の点で大きな違いがあります。 <歯科衛生士と歯科助手の違い>
歯科衛生士 歯科助手
資格 国家資格を有し、法律に基づいて業務を行う 資格は不要で、未経験からでも働くことが可能
業務範囲 患者さんのお口の中のケアを行う 診療室や受付での事務作業や器具の準備などを担当
専門性 高度な知識と技術を伴う業務を行い、患者さんと密接に関わる 歯科医師や歯科衛生士のサポート業務に従事する

歯科衛生士が求められる理由

近年、歯科疾患の予防や早期治療に対する関心が高まるなか、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。治療だけでなく、患者さん一人ひとりに適した予防ケアや生活習慣に対するアドバイスを行い、お口の中を健康な状態に維持できるようサポートします。

歯科衛生士の仕事内容

歯科診療補助をする歯科衛生士の手元 歯科衛生士は、患者さんの口腔健康を維持するために、幅広い業務を担当します。以下に、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。

歯科予防処置

歯科衛生士の業務のひとつが歯科予防処置です。歯石除去や歯面クリーニングを行い、虫歯や歯周病を予防したり進行を防いだりします。また、フッ素塗布やシーラント処置なども担当します。

歯科診療補助

歯科衛生士は、歯科医師が効率的に治療を進められるよう診療の補助も行います。治療器具の準備や管理を行い、診療中にはバキュームを使用して視界を確保するなどの役割を担います。また、治療器具の交換も迅速に行い、治療をスムーズに行えるように補助します。

歯科保健指導

患者さんが自宅で適切な口腔ケアを行えるよう、歯科衛生士が指導を行うこともあります。正しいブラッシング方法の指導をとおして、患者さん自身で虫歯や歯周病を予防できるよう支援します。 また、食事や喫煙などの生活習慣についてもアドバイスを行います。特に、虫歯や歯周病のリスクが高い患者さんには具体的な改善方法を提示し、予防意識を高めます。

特別なケアが必要な患者さんへの対応

歯科衛生士は、高齢者や障害を持つ患者さんにも適切なケアを提供します。訪問歯科診療では、自宅や介護施設を訪れ、歯の清掃や口腔ケアを行います。また、入れ歯の清掃や適切な使い方を指導し、患者さんが快適に生活できるよう支援します。

歯科衛生士ができないこと

歯科衛生士ができないことを伝える女性 歯科衛生士は国家資格を持つ専門職として、予防ケアや診療補助を担当しますが、法律で定められた業務範囲を超える医療行為は行えません。ここでは、歯科衛生士が行うことが禁止されている主な業務について解説します。

歯科医師が行う治療行為

歯科医師にのみ許可されている治療行為には、虫歯や歯周病の治療、外科的処置が含まれます。 たとえば、虫歯を削ったり、詰め物や被せ物を取り付けたりする行為は歯科医師の専門業務であり、歯科衛生士はこれに直接関与できません。同様に、抜歯や歯茎の切開、インプラント手術といった外科的処置も歯科医師が担当する領域であり、歯科衛生士はその補助に徹します。

注射による麻酔

患者さんの痛みを和らげるための麻酔処置は、歯科治療において重要ですが、歯科衛生士がこれを行うことは法律で禁じられています。局所麻酔の注射や麻酔薬の管理も歯科医師または麻酔科医が担当する業務です。 歯科衛生士はこれらの処置には関与せず、必要な準備や補助を行う立場にあります。

診断に関する業務

患者さんの症状を診断し、治療計画を立てる行為は歯科医師の役割です。歯科衛生士は、患者さんの口腔内の状態を記録したり、レントゲン撮影を行ったりすることができますが、病状の診断や治療方針の決定はできません。 たとえば、レントゲン画像を解析して診断をすることや、診断書を作成することも歯科医師に限られます。

自由診療における治療の主導

審美治療や矯正治療といった自由診療の施術についても、歯科医師が主導するべき領域です。矯正装置の装着や調整、審美目的の治療は歯科衛生士が行うことはできません。この分野でも、歯科衛生士は歯科医師の指示のもとで補助的な役割を果たします。

歯科衛生士の基本的な1日のスケジュール

歯科衛生士の基本的な1日のスケジュールのイメージ 歯科衛生士の1日は、診療の準備から患者さんの対応、口腔ケア指導、診療補助、そして診療終了後の片付けまで、多岐にわたる業務で構成されています。以下に、基本的な1日のスケジュールを解説します。

出勤・準備

朝の出勤後、診療に向けた準備を行うことから1日が始まります。診療器具の準備や消毒作業に加え、診療室の清掃やスケジュール確認を行い、スムーズに診療を始められる環境を整えます。 <診療開始前の業務内容>
準備内容 具体的な作業
器具の準備と消毒 滅菌器から器具を取り出し、トレイにセットする
診療室の清掃と確認 診療台やライトの状態を確認し、清掃を行う
スケジュールとカルテの確認 当日の診療内容や患者さんの情報を確認する

午前の診療対応

午前中は定期検診や予防処置、診療補助を行います。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導が主な業務となり、歯科医師の治療のサポートも行います。 <午前中の業務内容>
業務内容 詳細
定期検診の対応 歯石除去やフッ素塗布を担当し、必要に応じて歯科医師に連携する
診療補助 器具の受け渡しや吸引器の操作などを行い、治療を補助する
口腔ケア指導 ブラッシング方法や生活習慣を改善するためのアドバイスを行う
特殊な処置や補助 入れ歯の調整や訪問診療の準備など、患者さんごとに異なる対応を実施する

昼休み

昼休みは1時間程度が一般的で、昼食や休憩を取って午後の診療に備えます。場合によっては午前中に使用した器具の消毒や午後の診療の準備を行うこともあります。

午後の診療対応

午後は初診の患者さんや小児、高齢者の対応が多くなる時間帯です。患者さんに合わせた口腔ケア指導や特殊な処置を担当し、訪問診療の準備や補助を行う場合もあります。具体的な業務内容は午前の診察対応と同じです。

診療終了後の業務

診療が終了したら、その日に使用した器具の片付けや清掃、翌日の準備を行います。器具の滅菌処理やカルテの整理、診療室の環境整備をしっかりと行い、次の日の診療に備えます。 <診療終了後の業務内容>
業務内容 詳細
器具の片付けと消毒 使用器具を回収し、消毒・滅菌処理を行う
カルテの整理と確認 診療内容を記録し、翌日のスケジュールと予約状況を確認する
診療室の清掃 診療台や床を清掃し、次の日の診察に備えて環境を整える

まとめ

歯科衛生士にやりがいを持っている女性 歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアをサポートし、歯科医師と連携して診療を支える専門職です。主な業務には、歯石除去やフッ素塗布などの歯科予防処置、歯科医師の診療補助、ブラッシング指導を中心とした歯科保健指導が含まれます。 一方で、歯科医師のみに許可されている治療行為や麻酔、診断といった医療行為は行えません。歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守る重要な存在として、歯科医療の現場には欠かせないものです。 歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にお問い合わせください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月01日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。本年もよろしくお願いいたします!

ご挨拶

昨年中はたいへんお世話になりました。2024年は、むずかしい親知らずなどの外科手術にも対応できる体制の強化、訪問歯科診療のパワーアップ、施設や機材の拡大リニューアルなど、地域の皆様の健康を守るための体制づくりに尽力してまいりました。本年も努力を怠らず皆様の健康を守るためがんばってまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1月10日拡大リニューアルオープン

おかげさまで、1月10日にはクリニックを拡張リニューアルオープンする運びとなりました。どうぞご期待ください。



当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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24年12月20日

【スタッフ募集!】拡大リニューアルオープンに伴い歯科衛生士・受付を募集しています

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

木更津きらら歯科は2025年1月10日に拡大リニューアルオープンいたします! これに伴い、歯科衛生士1名、受付助手を1名を募集しています。

募集スタッフ

歯科衛生士

新卒の方や経験の浅い方、ブランクのある方でも安心です。個別に設定した目標で、院長をはじめ、副院長や先輩スタッフのサポートでスキルアップしてください。中でも歯周病に関する分野では、福岡歯科大学の歯周病学講座の先生から、大学病院レベルの歯周病治療に関する知識・技術を直接教えてもらえます。福利厚生も充実。産休・育休があり、長く働ける環境です。

募集要項はこちら

受付

受付業務は、患者さまを最初にお迎えする「医院の顔」です。経験が浅くても先輩スタッフのサポートにより安心して働ける職場です。歯科の知識についても丁寧に指導しますので、未経験の方もお気軽にご応募ください。

募集要項はこちら

お問い合わせはこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

ご応募をお待ちしています!


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24年10月22日

歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています

木更津きらら歯科では、高精度手術用顕微鏡、歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。お口の中を顕微鏡で見ると、治療にどんな効果があるのでしょうか。



■マイクロスコープの仕組み

歯科用マイクロスコープは、一言で言えば、お口の中を拡大する顕微鏡です。その原理は、遠い星を眺める望遠鏡や、微細な生物の在りようを観察する顕微鏡と同じです。対象の像を対物レンズで拡大し、目に接する接眼レンズでピントがあうように調整することで、対象の像を観察できるようになるというものです。

一般の生物顕微鏡などと異なる大きな特徴は、デジタルカメラを搭載し、医師やスタッフ、患者さまがデジタル映像を共有できる点です。マイクロスコープを導入することにより、歯科治療の精度は格段にあがり、精密な治療を提供できるようになりました。



■歯科治療におけるマイクロスコープの効果

では歯科用マイクロスコープが歯科治療においてどんな効果をあげるのか見ていきましょう。

*患部の拡大

医師がルーペで患部を見たときの限界は、3cm程度の視野なのですが、マイクロスコープでは9㎜の範囲を拡大してみることができます。歯科用マイクロスコープは、患部を3倍から30倍程度にまで拡大することが可能なのです。暗くて狭いお口の中を、優れた医療用レンズと歯の根っこの奥まで照らすライティングシステムで精密にはっきりと確認することができます。

歯はとても小さなおからだの一部分です。繊細な判断と技術が求められる現代の歯科治療においては、マイクロスコープのもたらす視野は診断と施術において重要な役割を担ってくれるのです。



*ライティングシステム

出典:ペントロン ジャパン株式会社

医院内の照明だけでは、狭いお口の中をはっきり見ることはできません。マイクロスコープは対物レンズ軸に近接した位置に設定されたLED照明で、根管内部まで十分に照射することができます。拡大したところを明るくし、詳細まではっきりとつぶさに観察することができます。

*記録性

一般的な生物顕微鏡と異なるマイクロスコープの特徴は、デジタルカメラを搭載しているという点です。本体内にカメラを内蔵し、口腔内の組織や治療を外部モニター等に映し出すことができます。医師の治療に役立つだけでなく、患者さまと症状を共有し治療計画を深くご理解いただくこと、医療スタッフとの情報共有にも効果を発揮します。

■歯科用マイクロスコープが活躍する場面

狭くて暗いお口の中を明るく照射し、歯の根っこの奥深くまで詳細にみせてくれる歯科用マイクロスコープ。ではどんな場面でその威力を発揮するのでしょうか。

*根管治療

歯の根っこに膿がたまり、そのせいで歯ぐきが腫れている状態は、かなりむし歯が進行してしまっています。根管治療とは、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させようとするわけです。

ところが歯根の形状は様々です。前歯と奥歯では歯根の形状も異なります。奥歯にいくほど、直接目視することが難しいのはご想像いただけますよね。歯肉の奥深く、歯の根っこのほうまで、マイクロスコープで明るく照射し、30倍近くまで拡大された映像を確認することで、膿の原因(感染源)を洗浄・除去する確度が格段にあがります。



*神経を保存する治療

むし歯が神経の近くまで進んでいる場合、ぎりぎりで神経を残す治療を選択できることがあります。マイクロスコープを用いた診断では、このぎりぎりのところを見極めることができます。もちろん、医師に高い技術が求められるのは言うまでもありません。

*むし歯部分をとりのぞく

むし歯治療の基本のひとつとして、まずむし歯の部分を取り去り、詰め物をする治療法があります。この治療法ではむし歯になった部分を可能な限り除去することが重要なのですが、同時に、歯の健康な部分は極力削ることのないように細心の注意を払わなければなりません。そんな場面こそマイクロスコープが威力を発揮するときです。むし歯部分のとりのこしはほぼなくなるといってもいいでしょう。歯と歯の間の小さなむし歯、奥歯のむし歯も見逃すことがありません。

*詰め物や型取りの精度が向上する

むし歯部分をとりのぞいたら詰め物をすることになります。被せものや詰め物と歯に、わずかな段差があると、そこから細菌がはいってむし歯が再発することも多いのです。細部まで歯を整えることにも、マイクロスコープは活躍します。型取りでも精度が格段に向上します。

*歯周病治療

歯周病治療の基本は、深くなってしまった歯周ポケットに器具をいれて、徹底的におそうじすること。歯周ポケットの中に蓄積されたプラークや歯石を観察し、肉眼では見えなかった感染源をとりのぞきます。

*微細な異常を発見する

レントゲンでもわからないような微細な亀裂が歯の痛みの原因となることがあります。歯は、むし歯でなくても、硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの習慣によってひびがはいってしまうこともあるんですね。肉眼で見て原因が特定できない場合、マイクロスコープで観察することを選択する場合があります。

*インプラント治療

インプラント治療は、おからだの中に人工の骨を埋め込むという繊細な技術を必要とする手術を伴います。インプラントを埋め込む顎の骨の周辺には、重要な血管や神経が走っています。これらの組織を傷つけることなく、手術を安全におからだのダメージを最小限にして成功させるためには、インプラントを入れる位置を規定し、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとしなければなりません。マイクロスコープから得ることのできる精密な情報は、高度なインプラント手術の成功のために貢献します。



*歯科医師の治療パフォーマンスの向上

実はマイクロスコープは歯科医師のパフォーマンスの向上にも役立ちます。モニター上で患部を観察することができるという特徴は、医師が正しい座位の姿勢を保つことができるという面もあるのです。繊細で高度な技術と、時により長時間にわたる集中力が求められる治療において、マイクロスコープは患者さまのために医師をサポートしてくれるのです。



■マイクロスコープの活用が適するケース

現代の歯科治療において、マイクロスコープは重要な役割を担っています。素晴らしいことづくめの機器なのですが、ちょっと奇妙な特徴もあります。それは、こうしたほうがいい・・・ という点が見えすぎてしまい、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあるんです。一部保険適用できるケースもございますので、適切に、必要に応じて、より高い精度での診療を選択していきましょう。

マイクロスコープを導入している歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。木更津きらら歯科では、高度な技術と豊富な経験をもつ医師・スタッフと、優れた設備の両面から、難易度の高い診断や治療に対応しています。あなたとご家族のお口の健康のために、頼りにしていただけたら嬉しいです!


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24年04月29日

木更津きらら歯科では歯科用CTを導入しています

木更津きらら歯科では、3D画像で撮影可能な歯科用CTスキャナーを導入しています。精密な検査で患者さまのお口の状態を正確に把握し、確かな治療計画で治療にあたります。



■検査の重要性

お口のトラブルに対処するために、正確な検査はとても重要です。患者さまのお口の中は、歯の生え方、むし歯の治療痕、あごの骨の状態や神経や血管の走行など、おひとりおひとり異なります。またお口の中の問題は、治療後もきちんと管理しないと再発することもあります。似た症例といっても、トラブルの原因や、治療の進め方、リスク、注意して管理していかなければならない点も、個々の患者さまによって異なってくるわけなんです。

検査でわかることは、その患者さまのお口の中の特徴です。歯科医師は検査結果から治療をどのように進めていくかという作戦、治療計画を立て、患者さまと共有します。

正確な検査と診断に基づいた治療計画は、長期的に歯の健康を維持することにつながります。そのためにも、精密な検査はとても大切なんです。


写真引用:株式会社ヨシダ

■2次元と3次元

では、お口の中の状態をあきらかにする検査にはどんな方法があるでしょうか。歯科でお口の状態を診断する方法として、レントゲンと歯科用CTがあります。矯正専門の精密なスキャナーなどもありますがここではレントゲンと歯科用CTについてご説明します。

*レントゲン

デジタルレントゲンは2次元の平面画像で鮮明に歯や歯の根の状態を映し出すものです。レントゲンは一方向からの撮影となるため、重なっている部分を確認できないことがあります。症状によって、問題なくお口の状態が確認できるのならレントゲンを選択します。

*歯科用CT


株式会社ヨシダ XeraSmart F+

歯科用CTはさまざまな角度からお口の中を撮影し、立体的に再現します。3次元の立体画像のため、歯や顎の骨の状態、血管、神経などの位置をとらえることができます。

お口の働きは、歯、神経、筋肉、骨や関節が複雑に作用して成り立っています。平面的な情報だけではなく、骨の厚みや骨密度まで確認することができ、レントゲンに比べて精密な検査、診断ができるようになります。レントゲンでは見えなかった歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。

■歯科用CT(Computed Tomography-コンピュータ断層撮影)

CTとはComputed Tomography、コンピュータ断層撮影のこと。大学病院にある全身をスキャンする医科CTでは腫瘍などの異変や血管の情報といった詳細な体の中の情報を得ることができ、診断に貢献しています。

歯科用CTは、歯科医療用に改良され、歯科の領域の頭頸部に特化されたCTスキャナーです。歯や顎の周囲の骨や神経、血管などを立体的に撮影します。まだ一般の歯科クリニックで導入しているところは少ないのですが、木更津きらら歯科なら大学病院まで出向かなくても、必要に応じてその場でCTを行うことができます。



■歯科用CTの特徴

*口腔内の状態を立体的に映し出します

顎お口の中や頭頚部の、顎の骨や歯といった硬組織を立体的にとらえる三次元画像で診断できます。レントゲンでは重なって見えなかった部分や、顎の内部構造、鼻の空洞や骨の厚さ・密度まで手に取るようにわかるんです。

*迅速な診断

木更津きらら歯科では歯科用CTスキャナーを導入しています。いつものかかりつけ医にCTスキャナーがあるメリットを考えてみてください。大学病院や総合病院で予約して受けなければならなかった検査を、その場で必要に応じて行うことができるのです。医師の診断のスピードが格段に速くなり、迅速に治療計画のプランニングを行うことができます。治療にとりかかる時間を短縮でき、患者さまのご負担も軽くなります。

*被爆線量が少ない

歯科用CTの撮影は、医科のCTと比べると短時間ですみます。歯科用CTによる被爆線量は、X線を照射する部位が口腔周囲に限られることからも、医科用CTの10分の1程度です。また、歯科用CTの場合は撮影の際に横たわる必要がありません。座ったまま、あるいは立った状態で撮影することができます。



当院の歯科用CTによる被ばく量は「0.006ミリシーベルト」程度。私たちが普段、生活をしていて自然に被ばくしている放射線の量と比較してみましょう。

普通に生活をしていても、自然界から受け取る放射線はあります。これはその地域によって大きく異なり、ブラジルのガラバリ市街地の「10.0ミリシーベルト」が自然放射線の多い地域として知られています。世界平均では2.4ミリシーベルト。東京とアメリカを飛行機で移動した際に受ける放射線量は0.19ミリシーベルトです。医科用CTによる「0.006ミリシーベルト」の被爆線量は、ごく少ないものだと言うことができます。

*患者さまにお口の状態をわかりやすくお伝えできる

お口の中を立体的に写し取った画像をご覧いただくことは、患者様にご自身のお口の中の状態を正確に理解していただく手助けになります。治療のポイントとなる点はどこか、どこにリスクがあるのか、治療の目標となるところを医師と共有して治療にあたりましょう。



*歯科用CTの撮影

歯科用CTでは座ったまま、10秒ほどで撮影が可能です。医科用のCTスキャンのように横たわる必要はありません。

■歯科用CTはこんな場面で活躍します

*根管治療

根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。歯科用CTで撮影した画像診断で、歯の根の状態が立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。

*歯周病治療

歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯科CTでは骨の破壊の程度などをより正確に判断することができます。骨の状態から歯の寿命を読み取り、歯の機能を維持できるような治療を検討することができます。

*親知らずの抜歯

親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずの抜歯をする場合、注意が必要なの親知らずが神経の近くある場合です。神経を傷つけないような施術を行う必要があります。歯科用CTを活用することで、親不知の生え方やや神経の位置が確認できるので、より安全に抜歯をすることが可能です。

*顎関節症

顎関節症は顎の関節の周辺に起こるトラブルです。顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりします。顎関節に関する疾患には、歯科用CTによる画像診断が大変有効です。

*インプラント治療

歯科用CTによる精密な画像診断は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要です。神経や血管を傷つける事故を防がなければなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。インプラント治療では、CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながるでしょう。

歯科用CTを活用した立体的な画像による診断は、口腔内の治療の精度や安全性を高める非常に有効な検査方法です。歯医者さんを選ぶ際には、歯科用CTが導入されているかどうかもポイントのひとつとしてご検討ください。


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24年03月03日

木更津警察署より感謝状を拝受しました

木更津きらら歯科理事長の中谷一空が、木更津警察署の太田裕介署長より感謝状をいただきました。警察嘱託医として尽力したことを認めてくださったものです。



これからも、歯科医療を通じて皆様のお役にたてるようにがんばります!






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24年02月24日

からだに優しい炭酸ガスレーザーによる治療

木更津きらら歯科では、炭酸ガスレーザーを用いた歯科治療を行っています。炭酸ガスレーザーによる治療は、痛みをほとんど伴いません。また副作用が少ないため、高血圧や糖尿病の方、妊娠中の方にも安心して治療を受けていただけます。



■歯科で使用されるレーザーの特徴

レーザー光線は、波長の種類によって様々な用途があります。レーザープリンター、レーザーポインター、バーコードリーダーといった身近なものから、腰痛の治療に使われるものもあります。

歯科で使用するレーザーは、一つの波長の光を集めることでさらに強いエネルギーを発するものです。レーザーには様々な波長があり、医療用レーザーも波長によって照射した組織の反応が大きく異なります。医師はそれぞれの波長の特性を理解し、レーザー機器の持っている長所を生かして治療にあたっているのです。



■CO2レーザー/炭酸ガスレーザー

木更津きらら歯科では、炭酸ガスレーザーを導入しています。歯医者の治療で患者さまの負担になるような痛みが抑えられ、ほとんど伴わないほどです。

炭酸ガスレーザーの光は、ほとんどが細胞の水分に吸収され、ピンポイントで浅く削ること、深く掘ること、切開することができます。電気メスを使用した場合のような熱による障害が少なく、また金属メスを使用したときよりも出血が少なくて治りが早いのが特徴です。

炭酸ガスレーザーにはこんな特徴があります。

  • 患部の治りが早い
  • 痛みが少ない
  • 殺菌・消毒効果がある
  • 止血効果がある



■炭酸ガスレーザーを用いるケース

*口内炎・噛み傷の治療

お口にできた口内炎の治療もレーザー治療の対象となります。舌やお口の中を噛んでしまったときの傷や、入れ歯などがずれたときの傷の回復を促進する効果があります。

*色素沈着の除去

歯肉にメラニン色素が沈着して黒や紫っぽい色になることがあります。歯肉の表面にレーザーを照射し、ピンク色の歯肉をとりもどす手助けができます。麻酔の必要はなく、痛みもほとんどありません。

*親知らずの抜歯などの外科処置

炭酸ガスレーザーは止血作用と殺菌効果があります。親知らずの抜歯などの外科処置に適しています。歯肉を切開する必要がある場合、炭酸ガスレーザーを用いた外科手術なら、早期の術後回復が期待でき、痛みが少なく鎮痛剤の使用を抑えることもできます。



木更津きらら歯科では、プライバシーや安全面に配慮した完全個室のオペ室をご用意しております。 ホワイトニングやインプラント、難しい親知らずの抜歯、歯周外科治療などを行います。

*知覚過敏

歯の磨きすぎや、歯肉がさがってしまうことで歯の根元が露出し、冷たいものが沁みたりするのが近く過敏です。レーザー光には歯の神経を沈静化する作用があり、知覚過敏の治療に用いることもあります。

木更津きらら歯科では、患者さまの不安をとりのぞき、歯科の治療が心の負担にならないよう静かで痛みの少ない治療を行うことをモットーとしています。麻酔を適切に使用し、静かな機器を導入しています。レーザー治療も、患者さまの治療のプレッシャーをやわらげることに一役買っているのです。


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23年10月15日

海上保安歯科医として尽力いたします

木更津きらら歯科の理事長中谷一空は、海上保安歯科医の委嘱を受けております。警察歯科医の委嘱と同様に、木更津海上保安署の要請があった場合に、海上で発見されたご遺体の身元確認に尽力します。


■歯でわかること

災害や殺人事件で亡くなられた方は、ご遺体の身元がわからないことがあります。独居のご高齢者の身元が不明なことも実は多いのです。ご家族がお顔を見たり、身体的特徴や指紋、DNA型、持っていた身分証明書などで身元を確認することができれば、警察歯科医や海上保安歯科医が出動することはありません。

歯科医師が、警察や、海の警察である海上保安署から依頼を受けて身元確認を行うのは、他のやり方では身元が特定できず、歯が残された手がかりであるときです。

歯には「人の情報」が多く含まれていて、歯の劣化やすり減り方から大体の年齢がわかるほか、さらに歯や顎の大きさから男女を推定することもできます。また歯は、人間のからだの中では、とても硬い組織で高温にも耐え、災害などの過酷な環境でも残っていることが多くあります。

■歯科医師の働き

歯は、乳歯の場合で20本、永久歯で親知らずを含めたら32本あります。歯の並びはおひとりおひとり違います。歯の治療データはかかりつけの歯科に保管されており、歯科医師は、ご遺体の歯のレポートから自分が治療した患者さまの手がかりを思い出せるかもしれません。歯科医師は自分が治療した患者さまの歯の状態をかなり詳しく覚えているものなのです。そういったことから、生前に受けられた歯の治療のデータと、ご遺体の歯のデータを比較して、高い確率でご本人にたどりつけると考えられています。

■歯の状態から身元を特定するまで

警察歯科医は、2つの場面で尽力します。最初は、ご遺体に接したときです。ご遺体に接した警察歯科医はまず、口を開けて歯の状態から歯型や治療の痕跡を確認します。携帯型のデジタルX線カメラを使用することもあります。警察歯科医はこうして得られた歯の情報をレポートにまとめます。このレポートには、推定年齢や性別、他の情報から確認できれば推定居住地などの情報も記載されます。

このレポートが、亡くなった方が生活されていたと思われる地域の歯科クリニックに配布されるのです。レポートを受け取った歯科クリニックでは、該当する治療をしたことがあったかどうか確認します。当院も鑑別の要請を受けることがあります。該当すると思われる患者さんのデータを見つけた歯科クリニックの院長は、治療カルテやレントゲン写真などを警察歯科医に提出します。



警察歯科医が尽力する2つめの場面はここからです。警察歯科医は、提出された生前の治療記録やレントゲン写真などの情報と、ご遺体の歯科所見を照合し、鑑定書を作成します。こうして身元不明のご遺体は、名前のあるひとりの方として特定されるのです。

現在、明らかになっているだけでも全国で年間約2,000件以上の歯牙鑑定が、警察から警察歯科医へ依頼されており、警察歯科医の役割が、益々重要になっています。警察歯科医は、亡くなられた方をお名前のあるひとりの人として送り出してあげるための役割を担っているのです。


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23年06月17日

千葉県警察嘱託歯科医として社会に貢献していきます

木更津きらら歯科の理事長中谷一空は、千葉県警察嘱託歯科医をつとめております。令和5年4月1日に、2年間の更新をしました。治療とはまた別の形で、皆様のお役にたちたいと考えています。


■警察歯科医とは

歯科所見が身元確認に有効であることは、昭和60年の日航機墜落事故をきっかけに認められるようになりました。これを機に、昭和61年に警察庁から、日本歯科医師会に警察歯科組織についての要望があり、全国に警察歯科医と警察歯科組織が誕生しました。

警察歯科医は、警察からの要請を受け、災害時などの身元確認や犯罪捜査活動に協力します。 全国の歯科医師会に所属する歯科医師が、登録制で活動しています。普段は歯科医院でみなさまの治療を行っている歯科医師が、専門の研修を受けると、警察歯科医としての活動に加わることができます。

■警察歯科医の活動内容

警察歯科医の活動内容は、大きくわけて2つあります。

事件・事故・災害時の身元確認と、犯罪捜査協力です。適切な歯科的健康管理を受けることができていない子どもに注意を払い、児童虐待の防止に貢献することもあります。

■歯科医師の心構え

近年、災害時の身元確認において警察歯科の活動が非常に重要だと考えられるようになりました。平成21年から、「歯科鑑定謝金(しがかんていしゃきん)」が国費で整備されるようになり、正確にはボランティア活動ではありません。しかし、多くの歯科医師は、なんらかの形で事故や災害にあわれた方々のお役に立ちたい、そういう気持ちで活動しています。

■警察と歯科医師会の連携

警察歯科医会は、地区ごとにたちあげられています。それが郡市区警察歯科医会です。それをとりまとめているのが都道府県歯科医師会、そのうえに全国組織の日本歯科医師会があり、警察からの協力要請は、

  • 警察庁→日本歯科医師会
  • 警視庁→都道府県歯科医師会
  • 最寄りの警察署→郡市区警察歯科医会

といった形で、それぞれの所轄警察から各組織に連絡がはいります。例えば、事故や災害の場合には、警視庁や各道府県警からと都道府県歯科医師会へ協力が要請されます。つまり、各地区の警察に対して、それぞれの組織が協力体制を築いているということなんですね。

■警察からの協力要請

警察から各医師会に要請があると、登録している警察歯科医に強力依頼が届きます。歯科医師は、警察からの要請があれば、すぐに対応する体制をとっています。大規模な事故や災害時の要請であれば、患者さまのご予約を変更していただかなければならない場合もあります。患者さまがご理解くださることも、迅速な活動のためにとても大切なんです。

千葉県においては、千葉県歯科医師会の会員である歯科医師が、千葉県警の委嘱を受け、県内39警察署に千葉県警察嘱託歯科医としてそれぞれ2~5名程度配置されています。木更津きらら歯科は、歯科医療を通じ、地域の皆様のお役にたつ活動を行っていきたいと考えています。


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23年03月23日

歯科麻酔

歯科麻酔の目指すところは、「快適に安全に治療を受けていただくこと」にあります。医科の麻酔とは少々性質が違うのです。


■歯医者は怖くない

歯医者はなんとなく怖いところ、とお感じではありませんか? 治療が痛そう、ドリルの音がうるさくて気に障る・・・ いろいろなハードルをお感じかもしれません。私たちは、そんなご不安を感じていただきたくありません。

■静かで痛みの少ない治療

木更津きらら歯科の治療方針は「静かで痛みの少ない治療」。当院では、削る音の小さいドリルを使用し、治療は静かで快適な環境で行われます。また適切に麻酔を使用し、不必要な痛みを我慢していただくことはないのです。

■歯科麻酔

近年の高度先進的な歯科医療では、さまざまな治療や手術においてとても緻密で高度な技術が用いられ、時間を必要とする場合もあります。その間、固い顎の骨を広範囲に無痛にしておく麻酔が必要です。

また、患者さまは大きく口を開けるといった姿勢を長時間強いられることになります。そのようなハードルを越えるため、当院では、伝達麻酔法など特別な配慮を必要とする麻酔や、静脈内鎮静法といった麻酔に対応しています。

■歯科医療で行う麻酔の種類

ここで当院で使用している麻酔をご紹介しましょう。

  • 表面麻酔
    麻酔薬を歯ぐき(歯肉)の表面に塗って、表面の感覚を麻痺させる方法です。治療に必要な麻酔にはどうしても注射が必要なのですが、その注射の痛みを和らげるのです。歯石のクリーニングや乳歯の抜歯などに使用することもあります。
  • 浸潤麻酔
    歯ぐきに麻酔薬を注射する方法です。現在は細くてよい針が開発され注射器自体も進化し、以前よりずっと痛みは感じにくくなりました。
  • 伝達麻酔
    下の奥歯のあたりは麻酔がききにくい場所です。そこで脳から下顎につながる神経のとちゅうに麻酔薬を作用させる方法が伝達麻酔です。唇や舌を含む広い範囲に数時間の効果があるので治療後の痛みが軽減され、痛み止めの量を減らすこともできます。
  • 静脈沈静法
    静脈内鎮静法は静脈から眠くなる薬剤を入れる方法で、当院所属の日本歯科麻酔学会認定医が行います。治療のあいだ、リラックスして過ごしていただけます。
  • こうして治療がすすみ、歯の機能や審美性が向上していけば、歯医者を身近に感じていただけるのではないでしょうか? 歯の治療はご自身のからだの大切なメインテナンスなようなもの。ぜひ木更津きらら歯科にお手伝いさせていただきたいと考えています。


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    22年05月30日

    当院は厚生労働省認定の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」です

    木更津きらら歯科は、厚生労働省認定の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」です。「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」は、通常、保険適用外である予防やメインテナンスのうち、保険の範囲内でできることがあります。


    むし歯予防のためのフッ素塗布

    フッ素塗布は従来、子供さんのむし歯予防のためにするものと考えられてきました。実は大人の患者さまにもフッ素塗布は有効です。大人の歯は、治療した歯があったり、加齢により歯の根元のはぐきが露出してきてむし歯になりやすいのです。定期検診のクリーニングのあとに、フッ素塗布をおすすめいたします。

    歯周病のメインテナンスが毎月できるようになりました

    従来、保険診療内での歯周病のメインテナンスは、3カ月に一度しかできなかったのですが、1か月に一度の治療に保険が適用されるようになりました。歯周ポケットが深くてお悩みの方も、集中して治療して改善していきましょう。

    かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の意義

    厚生労働省では、平成28年度に「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」を認定する制度が新設されました。

    かかりつけの歯科医が、むし歯や歯周病の有無、年をとっても残っている歯の本数などに大きく関係していることがわかってきました。むし歯を削ってつめる治療だけではなく、予防やメインテナンスにも重点がおかれるようになったのです。そのためにはかかりつけ歯科医の存在が重要であることが認められたのです。

    認定の条件

    「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」は、スタッフのレベルや人数、過去の治療実績、設備、ご高齢者を診療できる訪問診療対応、他の医療機関との連携や研修の充実、感染症対策などの条件をクリアすることで認定されます。

    ポイントとしては、

    • 患者さまの安全に留意しているか?
    • 院内環境に留意しているか?
    • 歯科医療が全身の健康に大きく関係があり、予防が重要であるという、現在の歯科医療のあるべき姿を理解して診療しているか?
    といったことがあげられます。

    まだ全国でも数パーセントの医院のみが認定されている段階で、当院の活動が形になって認められたのはありがたいことです。木更津きらら歯科は、歯科医療を通じてすべての世代の方の健康を守るヴィジョンを持ち、地域のみなさまをサポートできるようにがんばってまいります。


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    22年04月27日

    歯科衛生士勉強会

    福岡歯科大学医科歯科総合病院で歯科衛生士のセミナーを開いてくださいました。当院スタッフも真剣に学んでいます。こちらは先月の写真です。日々、研鑚してまいります!







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    22年04月11日

    歯科医がこだわりぬいた歯みがき TOOTH & PEACE

    木更津きらら歯科は、からだに優しい成分にこだわりぬいたスペシャルな歯みがき「T&P(TOOTH & PEACE)」を監修、販売を開始しました。


    ■優しいお味でリラックスの3分間

    お口に含んでみて、まず最初に感じていただけるのは、「お味の優しさ」です。刺激が強くなく、やわらかい、心地よい歯みがきタイムを目指しました。

    歯みがきは、歯の1本ずつに歯ブラシが触るように丁寧に磨くと3分くらいはかかります。その3分は、食事をして活動に向かう前の気持ちのリフレッシュの時間であり、就寝前に心を落ち着けてくれる時間でもあります。歯みがきタイムは、心のリラックスの時間でもあるのです。

    ■優しさのわけ

    その優しさにはわけがあるのです。成分は、できるだけオーガニックにこだわりました。食べる物にこだわってオーガニック食品を選択する方が増えてきました。その入り口となるご自身の口の中の状態、毎日使う歯みがき粉にも意識を向けてみませんか。

    TOOTH & PEACEは、CBD(カンナビジオール)オイル、植物由来エキス、乳酸菌を配合しています。

    *CBD(カンナビジオール)オイル配合

    アサ種子エキス(湿潤剤)

    CBD(カンナビジオール)とは、ヘンプ(麻)という植物に特有の“カンナビノイド”と呼ばれる栄養成分のひとつです。カンビノナイドは医療やウェルネスの分野で今最も注目されており、コスメや飲用の開発が進んでいます。様々な菌に対する抗菌作用があり、プラークの増殖を抑制し、虫歯の予防や進行を遅らせたり、歯茎の炎症を抑える抗炎症作用、鎮痛作用が期待できます。リラックスやリフレッシュ、眠りの質をよいものにしてくれる効果があるとも言われています。

    *植物由来エキス配合

    チョウジ、ローズマリー、ヨモギ、クマザサ、ヒアルロン酸、アロエベラ

    一般的に生薬として、人に役立つハーブとして使用されている成分です。香りがよいのも特徴です。

    *乳酸菌配合

    乳酸桿菌溶解質(湿潤剤)

    腸内には様々な菌が活動する花畑(腸内フローラ)があり、菌のバランスは免疫力と強い関係があります。乳酸菌には身体の内側から免疫力を高めてくれる働きがあるのです

    お口の中にも、たくさんの菌が住み着いており、菌の花畑(口腔内フローラ)があります。善玉菌である乳酸菌は口腔内で悪玉菌を倒し、口腔内フローラを健康なバランスへと導きます。

    乳酸菌を配合したTOOTH & PEACEは、ブラッシングしながらお口の環境を整えます。

    ■歯科医が監修し、自分で使いたい歯みがきTOOTH & PEACE

    やわらかく繊細なお口の中に優しく働きかける、TOOTH & PEACEは木更津きらら歯科で販売中です。ぜひお試しください。

    TOOTH & PEACE

    <ハミガキ粉 ミント味 100g>

    成分:
    炭酸Ca(清掃剤)、水(溶剤)、ソルビトール・グリセリン(湿潤剤)、シリカ(清掃剤)、キシリトール(甘味剤)、セルロースガム(粘結剤)、ラウロイルグルタミン酸Na(発泡剤)、三リン酸5Na・ピロリン酸4Na(pH調整剤)、乳酸桿菌溶解質、アサ種子エキス・チョウジエキス・ローズマリー葉エキス・ヨモギ葉エキス・クマザサ葉エキス・ヒアルロン酸Na・アロエベラ葉エキス・加水分解コラーゲン・オリーブ果実油(湿潤剤)、ヒドロキシアパタイト(清掃剤)、ステビア葉/茎エキス(甘味剤)、キサンタンガム(粘結剤)、エタノール・BG(溶剤)、デキストリン(分散剤)、セチルピリジニウムクロリド・フェノキシエタノール(防腐剤)、香料(着香剤)

    効能:

    • ムシ歯を防ぐ(※)
    • 歯を白くする(※)
    • 歯垢を除去する(※)
    • 口中を浄化する
    • 口臭を防ぐ
    • 歯のやにを取る(※)
    • 歯石の沈着を防ぐ(※)
    ※ブラッシングによる

    販売元:木更津きらら歯科
    製造販売元:株式会社アイテック
    愛媛県大洲市新谷乙1382

    TOOTH & PEACEは木更津きらら歯科で販売しています。ご来院の際にお声かけください。定期購入もできる通信販売も開始しました! ネットショップはこちらのバナーをクリック!



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    21年07月03日

    産業歯科医の認定を受けました



    理事長中谷が、産業歯科医の認定を受けました。

    産業歯科医のお仕事は、通常の歯科医のお仕事とちょっと違います。その業務に特有の職業病のような疾患を踏まえての健康診断や、それをもとに事業所に対しての助言を行ったりするのです。

    例えば工場の現場などでは、塩酸や硝酸、口腔内の健康によくない有毒ガスなどが発散されることがあります。産業歯科医は、そういった環境で働く皆さんの健康を、事業主の方たちとも協力して守っていくのです。通常の歯科医とはまた少し別の知識が必要なので、こういった研修を受けるのです。歯科医師として貢献できる幅が広がると考えています。

    産業歯科医、職業特有の病気に限らず、従業員の方の全身の健康管理にも役立っています。産業歯科活動について、お困りのことなどがありましたら、まずはお気軽にご相談くださいね。


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    21年07月07日

    新しいスタッフをご紹介します



    木更津きらら歯科に、新たに加地 千晶(かじ ちあき)医師が参加することになりました。

    日本障害者歯科学会認定医である加地医師には、ご自宅や施設にうかがってご高齢者や障害のある方を診療する、訪問診療でも活躍してもらっています!

    加地 医師より皆様へ。

    「長く大学病院で先天性疾患のある患者さんや病気のある患者様を見させていただいてました。怖いというイメージがある歯科ですが、歯医者にくるのが楽しいと思う空間を作れたらなと思っております♪ よろしくお願いします。」

    歯科医療といっても、専門分野は多岐にわたります。様々なジャンルのプロフェッショナルで構成される「チーム木更津きらら歯科」をこれからもよろしくお願いいたします!


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