「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
口内炎と間違いやすい病気もあります。舌癌や白板症なら、自然と治ることはありません。口腔外科での治療が必要です。
口内炎は、自然と治ることも多いのですが、「我慢できないほど痛かったり再発を繰り返したりするようなら心配です。こんな症状でしたら歯科を受診してください。
当院ではレーザー治療にも塗り薬での治療にも対応しています。口内炎にレーザーを照射すると、レーザーの殺菌・消毒作用によって治りが早くなり、比較的時間がかからずに症状がおさまります。
一番多いと言われるアフタ性口内炎は、過労や睡眠不足・栄養不足によってできやすいと言われています。バランスのいい食事、十分な睡眠を心掛けましょう。
むし歯の治療の被せものや、入れ歯の装着がお口の中を傷つけ口内炎の原因になっていることもあります。歯科でお口の中のメインテナンスを行いましょう。
歯の神経があるところを「歯髄」といいます。神経は痛みを感じ、大きな問題を未然に防ぐSOSを発してくれます。歯髄には神経だけでなく、たくさんの血管も通っています。歯髄の血管は、象牙質に栄養を送ったり、免疫細胞を作ったりする役割を担っています。
むし歯治療で神経(歯髄)を抜いてしまうということは、栄養の供給がストップし、免疫機能が働かなくなることを意味します。歯は再生能力を失い、もろく、欠けたり折れたりといったことが起こりやすくなります。
象牙質は歯の大部分を構成します。エナメル質よりは柔らかく、セメント質よりは硬いという組織で、黄色味をおびていて、エナメル質やセメント質に覆われており普段は見えません。象牙質が露出してしまうと、すりへりやすくなりむし歯のリスクが高くなります。冷たいものや熱いものがしみてしまうのも、象牙質がむき出しになっていることが原因である場合が多くあります。
歯の外側を覆っているのがエナメル質です。きれいなエナメル質は、半透明で、その下の乳白色の象牙質が透けて見えます。白い歯の色合いが奥行きがあり美しいのは、この半透明のエナメル質によるものなんです。エナメル質は水晶と同じくらいの硬度を持っていて、人体の中で一番硬いと言われています。2~3ミリほどの厚さで、歯にかかる様々な力から歯の神経を守ります。
エナメル質は硬くて美しいのですが、けっこう繊細です。お口の中が酸性に傾くと表面のミネラルが溶け出してしまいます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。傷んだエナメル質は唾液の働きによって修復されます。これを「再石灰化」といいます。目に見えるほどの痛みは修復できず元の状態にはもどりません。
お口の中は、食事のたびに酸性に傾き、唾液の働きで中性にもどります。歯を守るにはお口の中を中性に保つことが大切なんです。だらだらなにか食べたり甘い飲み物を飲んだりしていると、お口の中が中性にもどるひまがありません。食事やおやつはめりはりをつけて、水分補給は糖分のはいっていないものを、食事の後には歯みがきをして唾液の働きを助けましょう。
大人のむし歯には「二次う蝕(しょく)」と「根面う蝕(しょく)」があります。「二次う蝕」はむし歯を治療したつめものやクラウンのまわりにプラークがたまり再びむし歯になってしまうことです。「根面う蝕」は歯の根元に発生するむし歯です。様々な理由から、あらわになってしまった歯の根っこの部分にプラークがたまり、むし歯を引き起こすものです。
二次カリエスとも言います。人のむし歯の80%は二次う蝕、特に40代、50代の人のむし歯は2次う蝕が大幅に増えます※。治療後のつめ物やかぶせたクラウンと歯の間の隙間は、プラークが付きやすく、むし歯が再発しやすいからです。
※歯科先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学による
「歯の根むし歯」と言ったらイメージしていただけますでしょうか? 根面う蝕は、なんらかの理由で歯ぐきがさがり象牙質が露出したときに起こりやすくなります。象牙質は、表面の固いエナメル質より酸に弱く、表面がざらざらして汚れが付きやすいためめ、虫歯になりやすいんです。
歯周病にかかっていたり、加齢により歯ぐきがさがることで象牙質は露出してしまいます。間違ったブラッシングで歯根が露出する場合もあります。大人がかかりやすいむし歯というのはそういうわけなんです。
むし歯は、酸によって歯のエナメル質が溶かされてしまう状態からはじまります。歯を溶かす酸は、歯に付着したプラークの中でむし歯の原因菌、ミュータンス菌によって発生します。ミュータンス菌は食べ物の中に含まれる糖質(特に砂糖)を餌にして酸をつくるのです。そしてプラークをつくるのもこのミュータンス菌なのです。
大人のむし歯の予防は、まずはプラークの除去です。毎日の歯磨きでプラークをしっかり取り除くことが大切。ところが磨いたつもりでも、磨き残しが意外に多いのです。定期健診で、磨けているかどうかチェックしてもらいましょう。
歯の表面を覆うエナメル質。人体の中で一番硬い組織ですが、酸には弱いのです。むし歯菌の出す酸に負けない強い歯にするためにはフッ素塗布が有効です。定期検診の後に塗布してもらうといいですね。
インプラント治療では、多くの場合、隣の歯の支えを必要とせず、修復する歯を独立して治療することが可能なため、残っている健康な歯に負担をかけずに済みます。またインプラント治療は、自然の歯に近い機能や見た目の自然な美しさをとりもどすことができます。
懸案事項となるのが、外科手術が必要な点と、費用の面です。骨とインプラント体を結合させるという、他の歯科治療とは異なるアプローチの治療のため、全身の健康状態が関わってきますし、治療の時間もかかります。
インプラント治療の症例や治療法について詳しくは こちら でご紹介しています
それぞれの治療法について、メリット、デメリットを理解し適切な治療法を考えていきましょう。
まず違和感はあると思います。金属のバネが見えるのが受け入れがたい方もいます。自費診療なら金属の目立つバネを使わない、柔らかい義歯(入れ歯)もありますが、入れ歯は入れ歯と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。入れ歯の見た目や、歯を削ることに抵抗がある方にインプラント治療をおすすめします。
保険で作る部分入れ歯は、
安価に短期間で作製できること、ほとんどの方の症例に対応できることが特徴です。支えとなる歯は、むし歯や歯周病の兆候があればしっかり治療することが大切です。
クラスプというのは針金、金属製のバネのことです。ノンクラスプの入れ歯は、金属のバネを使いません。金属のバネを使用しないので、入れ歯のようには見えにくいです。ソフトな感触で安定しており、お口の中に装着したときに痛くなくよく噛むことができます。 シリコーンのバネをつかった部分入れ歯は、自由診療となります。
あごの骨に埋め込んだインプラントにロケーターというパーツで入れ歯を固定します。インプラント側のロケーターは凸凹でいえば凸側、入れ歯側には凸凹の凹側のキャップを装着します。ロケーターアバットメントと入れ歯側のキャップがパチッとはまり、入れ歯はしっかりと固定されます。
あごの骨に埋め込んだインプラントに、磁石にくっつく性質を持つ持つ金属を組み込みます。入れ歯側には磁石を装着します。インプラントと入れ歯は、磁石の作用で磁石の作用でくっつく様にします。インプラント体そのものには、磁石にくっつく性質はありません。歯ぐきがやせてきてもはずれにくく、お身体に不自由がある方でも扱いやすいのが特徴です。
失った歯が1本や2本で、両サイドに健康な歯が残っていたら、その健康な歯を削り被せものをして人工歯を支える支柱とします。失われた歯の部分は人工歯で補われ、両隣の歯にしっかりと固定されます。ガタついたりすることが少なく、自分の歯があったときと同じように違和感なく噛むことが可能です。
※インレーブリッジ
前歯、犬歯より後ろの歯でブリッジをしたい場合、失った歯の両隣に被せものをして支台とするのでなく、インレー(一般的に“詰め物”といったりします)を支台とすることがあります。歯を削る部分が少なくてすむメリットがある反面、接着面が小さくなるため離脱のリスクがやや高くなるというデメリットがあります。治療を必要とする場所やお口の中の状態により最適な治療法を選択します。
歯ぐきが健康であれば、見た目的にも自分の元の歯に近い自然な歯並びに修復することができます。
ブリッジ治療には保険が適用されます。費用を抑えて必要な処置を受けることができます保険診療の治療は、奥歯には銀歯を、前歯には銀歯の前側にだけプラスチックを貼り付けた前装冠を使用します。自費診療であれば、セラミックやジルコニア素材を選択することもできます。
ブリッジ治療のデメリットは、両隣の健康な歯を削らなければならない点です。歯は一度削ってしまうと元にはもどりません。歯の寿命を短くしてしまうリスクもあります。
ブリッジは2本の歯で3本分の歯にかかる力を支えることになります。負担のかかった歯が根の方で折れてしまうと抜歯するしかなくなります。そうなるとまた1本歯がなくなって・・・ と負の連鎖となってしまうリスクがあります。
ブリッジは、健康な歯にクラウンを被せるような形になるため、若干の隙間ができます。そこに食べかすなどがたまりやすいのです。お口の中の清潔が保てないと、むし歯や歯周病の原因となる可能性があります。
支台となる隣の歯の状態により、ブリッジという選択ができない場合があります。
自費診療では、強度があり審美的に美しい素材を選ぶことができます。ジルコニアとセラミックの2種類があります。奥歯には強度のあるフルジルコニアクラウン、前歯にはオールセラミックス(ガラス系、ジルコニア系)が適しています。
歯は食べることにもコミュニケーションにも脳の機能にさえ関係してくるのです。お口の状態にふさわしい治療をしていきましょう。
歯を失った場合、人工歯を装着して失われた歯を補う治療を行います。患者さまのお口の状態により、メリットが多くデメリットの少ないものを選択しご提案します。
両となりの歯を支えとして、橋のようにクラウンを渡す手法です。とりはずさなくてもよいので、義歯という違和感はあまり感じません。それでも、両隣の歯を支台とするために少し削る必要があり、また支えとなる歯に負担がかかります。歯を失った箇所の両隣の歯を削って支台とし、連結した支台と欠損部を連結した形でのクラウンを橋のように渡す形で被せます。失った歯が1~数本の場合、ブリッジ治療がデメリットがありながらもメリットを感じられる選択になります。
入れ歯は、残っている歯をけずることなく、人口の歯をお口の中にとりつけるという治療法です。外科手術の必要がなく、修理が可能で、ほとんどの方のお口の状態にあわせて作製することができます。しかし違和感やお手入れに慣れていただく必要があります。部分義歯(部分入れ歯)と総義歯(総入れ歯)があります。
失われた歯の根のかわりに人工の歯根を埋め込み、人工の歯を被せる治療法です。自分の歯のような感覚をとりもどせると同時に、見た目的に自然な歯の美しさがあり、自分の歯を削る必要もありません。ただ外科手術が必要ですので、患者さまのおからだの状態によっては施術できない場合があります。日本では自由診療の治療となりますので費用がかさんでしまう点もあります。
インプラントについて詳しくはこちら
歯ぐきに触れる部分が金属で作られている入れ歯です。コバルトやチタンといった、強度のある、体に優しい素材を使います。金属床の部分はごく薄く、違和感が少なく安定してよく噛むことができます。入れ歯を薄くすることができるため違和感も少なく、発生も自然なものになります。食べ物の温度がよく伝わり、温かい食事を温かく、冷たい食事をひんやりと楽しめます。
自費診療による入れ歯です。
クラスプは、入れ歯を安定させるために、針金のような留め具で残っている歯にひっかける留め具です。この金属の留め具を使わずに入れ歯を安定させることもできます
歯ぐきにふれる部分を弾力性のある特殊素材で作り、目立たないばねで固定します。金属を使用しないので、笑ったときにも目立ちません。装着感が優しく、快適に使用していただけます。金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。ただ、修理がむずかしく、適する症例が限られる面があります。汚れがつきやすいので、お手入れも大切です。
シリコーンを使用することにより、より安定してよく噛めると感じられる入れ歯もあります。
※自由診療による部分入れ歯です。
プラスチックとシリコーンで作るコンフォートデンチャー、ばねのかわりに磁石で固定するマグネットデンチャーも、違和感が少なく、ソフトな装着感でよく噛むことのできる入れ歯です。どちらも自由診療での製作となります。
歯ぐきに触れる部分がレジン(プラスチック)で作られた保険適用の入れ歯です。食べ物の熱さや冷たさに対する熱伝導が悪く、強度を保つために厚く大きめに作らなければならないので、違和感がある、しゃべりにくい、という難点があります
しかし、保険適用なので安価、ほとんどの症例で使用できて修理しやすい、といったメリットがあります。
強化プラスチックを使う場合もあります。従来の保険適用内の入れ歯で使用するプラスチックより汚れにくく強度があります。ただ、アルコールや熱に弱い面があります。
※保険適用による入れ歯です。
徳川家康が入れ歯を使っていたことはよく知られています。江戸時代の入れ歯は木製で、ツゲの木を使っていたそうです。ツゲの木には抗菌作用があり、固さもある程度あって加工しやすかったようです。
製作手順は、基本的にはなんと現代とかわりません。蜜蝋を主成分とした素材で型どりをし、木製の入れ歯をおおまかに作り、強くあたるところをマーキングして調整していたそうです。奥歯にはくぎを打って強度を増し、前歯は審美性を考え人や動物の歯を使っていたのだとか。
現代の歯科技工士に相当する仕事をしていたのは、仏師(仏様を彫る彫刻師)でした。現代と同じように、優れた技工士が最先端の知見をもって制作にあたっていたのです。
時代はかわって現代です。現代の入れ歯は、プラスチック製や薄い金属、磁石や特殊な弾力性のある素材を組み合わせて作られます。
入れ歯は歯の部分(人工歯)と、歯ぐきの部分(床)からできています。入れ歯には部分入れ歯(部分義歯)と、総入れ歯(総義歯)があります。保険診療の範囲で選択可能な素材と、自費診療で選択できる素材があります。
すべての歯を失ってしまった場合に使う入れ歯です。顎の内側を覆うような、大きな入れ歯で、歯ぐきで支える義床に、人工歯をとりつけます。人工の歯ぐきが、ご自身の歯ぐきに吸盤のように吸い付くことで入れ歯が固定されます。患者さまのご要望にに応じて、入れ歯の素材を選ぶことができます。
部分義歯は、失われた歯を補うものです。歯が1本でも残っていれば、部分入れ歯を製作し、残っている歯に金具を引っ掛けて固定する仕組みです。残っている歯の部位や本数により、ふさわしいタイプの入れ歯をご提案します。
人工床に人工歯をとりつけた歯を、金具で両隣の歯に固定します。保険適用範囲では、樹脂床を針金で取り付けるものとなります。
白く輝くきれいな歯を、真珠のような歯、と言ったりしますが、真珠のように美しいのは、歯の一番外側を覆うエナメル質です。このエナメル質は痛みを感じないんです。なにか食べたりかみ切ったりするたびに痛みを感じたらたいへんです。エナメル質でおおわれているのが象牙質です。根っこの部分は象牙質がむきだしになっています。象牙質は、刺激を痛みとして神経に伝達します。つまり痛みを感じるのは象牙質なんです。
なんらかの理由で象牙質がむきだしになると、痛みを感じることがあります。
加齢によって歯ぐきがさがると、エナメル質でおおわれていない歯の根っこの象牙質が露出し、痛みを噛んじることがあります。ただ加齢により、刺激を痛みとして伝達する象牙質の中の無数の小さな管が塞がってくることもあり、そうすると痛みは感じにくくなりますね。
歯を覆うエナメル質は、お口の中が酸性に傾くと溶け始めます。酸性の飲み物や食べ物を、だらだら口にし続けたり、歯みがきを怠ると、お口の中が中性にもどることができず、エナメル質を傷めます。歯(の表面を覆うエナメル質)は意外に簡単に溶けてしまうんですよ。エナメル質が損なわれ、象牙質がむき出しになると、知覚過敏が起こりやすくなります。
事故などで歯が破損して象牙質がむき出しになると、痛みを感じることがあります。これはむし歯の痛みとは異なるものです。
長い間働いてくれる歯は、わずかではありますが少しづつすり減ってきます。エナメル質がなくなって象牙質が露出するということもあります。
食事でお口の中が酸性に傾き、歯の成分が溶け出してしまうことを脱灰と言います。そのままだと歯が溶けてむし歯になってしまうのですが、唾液が、溶け出してしまったカルシウムイオンやリン酸イオンを歯にもどし修復してくれます。再石灰化は、お口の中で常に起こっている働きです。歯みがきをきちんとして再石灰化を促すことで、エナメル質が修復され、知覚過敏が改善されることも多いのです。
刺激を遮ってくれるエナメル質のかわりになる歯と同じような成分の結晶を塗布して、歯の神経へ刺激が伝わらないようにすることで知覚過敏を改善します。歯みがき剤もありますが、歯科クリニックで治療する方が効果が高く即効性もあります。
象牙質を物理的に樹脂の素材(コンポジットレジン)などでコーティングして刺激から守ります。
露出した象牙質にレーザーを照射し、象牙質に伝わる刺激を抑制し、歯の神経への刺激を遮断して知覚過敏の症状を改善します。
年をとってくると、歯がのびたように見えることがありませんか? それは、歯が伸びたのではなく、歯ぐきが下がったんです。その歯の根元にできる「歯の根むし歯」をほおっておくと、健康にとってとても重大な事態を引き起こします。
歯の根むし歯のスペシャリスト、愛知学院大学歯学部 保存修復学講座 特殊診療科教授 冨士谷 盛興(もりおき)先生にお話しをうかがいました。
※情報や出演者の肩書きは撮影時のものです。
歯ぐきは年をとると誰でもさがっていきます。30代でさがりはじめて、40代で8割以上、60代になると100%の方が歯ぐきが下がっています。毎日少しづつ下がっていくので、気づいていない人も多いと思いかもしれません
歯の根むし歯をおほっておくと、複数の歯がむし歯になって、歯を失う原因になり、口の機能が低下し、ご高齢者の場合は要介護に至る危険性もあります。また全身の病気に関連する歯周病を引き起こす原因にもなるんです。
歯の根むし歯は、治療がむずかしいところがあります。重症化しやすいのに進行が遅いため、気づきにくいという特徴があるからです。
歯は歯ぐきから上の部分はからだの中で最も堅い組織、エナメル質でできていて、そのエナメル質で守られているのが象牙質です。歯ぐきがさがると、この象牙質が露出してしまいます。象牙質は酸に弱くて溶けやすく、表面がざらざらしていて汚れが付きやすいためめ、虫歯になりやすいんです。
食べかすを歯の間に残さないことが重要です。食事の余韻を楽しまず、食後5分以内に口をゆすぐことが効果的です。大切なのは、歯の間にモノが挟まっていると気持ちが悪いという感覚を持つことです。
口をゆすぐときにはぶくぶくうがい。頬をふくらませて勢いよく歯と歯の間を洗い流します。また食後の歯みがきは二段階磨きで行います。普段通りに歯をみがいたあと、歯と歯ぐきの境目を意識してみがきましょう。
歯みがきで絶対にやってはいけないことが、力をいれてゴシゴシ磨きをすること。歯ぐきを傷つけ、歯ぐきががる原因にもなります。軽く当てて、小さく動かすだけでも汚れはとれます。
電動歯ブラシもおすすめです。力をいれずに毛先を軽くあてるだけできれいになります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯の間の食べかすをとることも効果的です。歯みがき粉はフッ素配合で濃度が高いものを使うと、歯の表面を保護する効果が高まります。
歯ぐきがさがったら、元に戻す方法はありません。だから、歯ぐきが下がっていることに気づいた時からケアをすることが大切なんです。歯医者の定期検診にいって歯垢や歯石をとりのぞいてもらい、自分にあった歯みがきの仕方を教えてもらいましょう。また歯の根元がしみるなど症状がある方はすぐに歯医者で受診を。
ペースト状のレジンを直接つめていく治療法なので、以前なら大きく削って金属性のつめものをしなければならなかったむし歯でも、高い精度で削る範囲を最小限にすることができます。その分、歯科医師の腕の見せ所でもあります。
歯の色に近い色調のため、金属の詰め物より自然な見た目を再現できます。
プラスチック素材のため、お口の中の詰め物として、金属アレルギーのある方でも安心しです。
悪いところが見つかったら、即日治療できます。患者さまのお口の状態によりますが、治療回数が少なくできます。
初期のむし歯でしたら、保険診療の範囲で治療が可能なことが多いです。
光線が届かない箇所では、硬化させられないため、使用できません。適用する箇所を選ぶ素材でもあります。
セラミックや金属に比べ、やや強度に劣るという特性がありますが、前歯だけでなく奥歯に使えることも多いです。
コンポジットレジンは歯科の治療では最も多く使われている素材です。保険診療の範囲内で自然な美しさのある歯を再現できます。
お悩み:前歯のむし歯が、歯と歯の間から中へと広がり、黒く透けて見えるようになっ
てしまった。
治療:むし歯部分を削り、保険診療のコンポジットレジン充填を行いました。
リスク:保険診療の場合、材料の選択や対応できる症例に限りがあります。今回のケースは、保険診療の範囲できれいに治療ができました。
金額:1本 約1000円(非課税)
自由診療では、素材の特性を生かし、前歯のすきまや色調を整えたい場合に使用できるケースがあります。色調が豊富なため、色が合わせやすく自然な色合いを再現することが可能です。
歯の表面がとけはじめた状態です。痛みがないので気づきにくいのですが、本来なら透明感のある歯の表面に白く濁ったようなシミ、ホワイトスポットが見つかったら、C0の段階のむし歯です。この段階なら、歯を削らずに再石灰化を促すという治療が有効な場合があります。フッ素塗布や、歯みがき剤の成分の力を借りてカルシウムを補います。
木更津きらら歯科では、薬剤でむし歯部分を溶かし、再石灰化を促す治療法もご提案できます。
詳しくはこちら
むし歯がC2の段階まで進行すると、冷たいものが染みたり、見た目にも目立ち始めます。歯の表面のエナメル質に大な穴が空き、その下の象牙質まで浸食されている状態です。C2まで進行したむし歯は、むし歯の部分を削ったうえ、詰め物をかたどりして製作する必要があります
C2の患者さまのコンポジットレジン充填の症例です。この患者さまは、保険診療の範囲できれいに治療ができました。
インレーは前から4番目から7番目の歯に行うつめもので、強度と見た目の美しさが求められます。保険診療の範囲で製作できる銀歯や、セラミックの素材を使用します。お口の中に金属がある状態は本来、からだに負担がかかってしまうので、当院ではジルコニアインレーを推奨しています。
写真はジルコニアインレーです。患者さまの歯に似た色を選ぶことができ、強度があるため奥歯にも適します。インレーのかたどりは熟練を要します。当院の経験豊かな歯科医師と歯科衛生士が丁寧にかたどりしていきます。
C3では、進行したむし歯が神経に到達し、冷たいものがしみたり痛みを感じるようになります。ここまで進んでしまうと歯の神経を根っこからとりのぞかなくてはならない場合があります。これを根管治療といいます。神経をとりさってしまうのは最後の手段です。歯科医は患者さまの歯の神経は温存したいのです。こうなる前に治療できればいいのですが・・・。
C3になると、つめものではすまなくなり、歯全体に被せる被せものを製作する必要があります。これをクラウンといいます。強度や美しさの点で、ジルコニア製のクラウンが主流です。写真はすべてジルコニアで製作された、フルジルコニアクラウンです。
C4はむし歯の最終段階です。歯のエナメル質も象牙質ももうほとんど残っていません。この段階では抜歯の選択をすることになります。歯を抜いた後は、入れ歯、ブリッジ、インプラントという手段で失った歯の部分を補います。
保険診療でよく選択される「銀歯」は、金銀バラジウム合金という素材でできています。クラウンと呼ばれる被せものは、特に奥歯で使われる場合、強度や耐久性が必要です。金銀バラジウム合金は硬く、力がかかるところでも使えることが特徴です。耐久性をあげるために、金が少し混ぜられているのです。金銀バラジウム素材のクラウンは、保険の範囲で収まるために、広く普及しています。
銀歯は劣化が進みやすく、治療の際にはクラウンをはずさなければならないため、長い目で考えると歯への負担が大きくなります。強度があるため、噛み合わせの反対側の歯が傷んでしまったり、金属アレルギーの原因になってしまう場合もあります。
金は金属アレルギーが起きにくいからだにやさしい素材です。歯と密着するためむし歯の再発も起こりにくいのです。やわらかく患者さまのお口の状態にあわせて加工しやすい素材で、適切な噛み合わせを再現することにも優れています。劣化もしにくい素材です。
保険の範囲外となってしまうので、治療費が高価になります。見た目的に目立ってしまうので抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。
セラミックの素材は使う部位や用途、見た目の美しさをどの程度お求めになるか、またご予算といった観点からいろいろな選択肢があります。素材のそれぞれに、強度や耐久性、美しさに特徴があります。
保険の範囲外なので、治療費が高価になります。また美しさが求められる前歯に適する素材、強度が必要な奥歯に適する素材といったふうに様々な種類があるため、医師とよくご相談ください。
歯科で使用される材料(銀歯など)は安全が確認されているものの、アレルギー原因となっているケースもあります。口の中の金属を取ることで治る方もいますが、それだけが原因でない方もいらっしゃいます。
当院でも、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)で皮膚科を受診し、口の中の金属をとりのぞくことをすすめられたとのことで来院された方がいらっしゃいました。掌蹠膿疱症は手のひらなどに膿のたまった湿疹ができるアレルギー症状です。この患者さまのケースでは、口腔内で治療に使われていた金属を、セラミックに置き換える治療をいたしました。
眠っているとき、ご家族に歯ぎしりを指摘されたことはありませんか。歯ぎしりが長く続くと、咬筋というエラの周りの筋肉が必要以上に強くなってしまいます。咬筋は食事をするときに使う大切な筋肉ですが、不必要に強くなってしまった咬筋は、お口の中のトラブルの原因になります。これを咬筋肥大といいます。
咬筋の強さは他の人と比較ができないため自覚症状がない方がとても多いのです。歯科の診療では口腔内の状態で客観的にお伝えすることができます。
歯ぎしりは、歯の摩耗、歯の動揺を招き、長期間続くと歯が欠けたり、顎の骨や歯茎の痛みにもつながります。またマウスピースも損なってしまいます。
顎の関節に痛みを感じ、口を開けられなくなったりする顎関節症の症状も、歯ぎしりや歯の食いしばりなどの生活習慣が引き起こしていることが多くあります。顎の関節の周りの筋肉が固くなったり、関節を構成する靭帯などが正常でない形に力がかかって傷ついていたり、関節の円盤がずれてしまったりしている症状です。
ボツリヌス治療は、ボツリヌストキシンから抽出されるタンパク質を、咬筋に注入する治療法です。アセチルコリンという神経伝達物質の分泌を抑え、咬筋肥大による筋肉の緊張をやわらげます。日本では、1966年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣への治療が厚生局の承認を受けています。
しわをとり、エラの筋肉の緊張を和らげて「小顔効果」を期待する美容のための施術でもよく知られるようになりました。
ボツリヌス治療で咬筋の緊張を緩めることによって、こんな効果が期待できます。
15分程度で終了します(表面麻酔をする場合は、40分程度)。
すぐに日常生活に戻ることができます。
15分程度で終了します(表面麻酔をする場合は、40分程度)。
治療後数日は重たい感覚が残る場合があります。。
持続効果はおよそ3~6カ月です。
※持続効果には個人差があります。
保険適用外です。
紫外線照射によって固まるプラスチック製の素材です。金属アレルギーのある方でも安心です。
コンポジットレジン充填は、かけてしまった部分を修復したり、初期の場合には歯を少しだけけずって詰め物をする治療です。お口の中の修復したい箇所に直接、つめものをつめていきます。つまり、型取りをして作った被せ物を被せる治療とは異なり、歯を削る部分を極力少なくできるんです。
コンポジットレジンは、多数のカラーがあり、重ね合わせて使用することで自然な仕上がりに近くなるように調整できます。保険診療の際にも多く使われますが、自由診療においては、審美的に欠けている個所を整えることにも有効な素材です。
セラミックほどの強度はなく、奥歯より前歯の修復に向いています。
コンポジットレジンは、美しく健康な歯並びを再現できます。ただし、お口のなかで直接つめものをしていく作業なので、医師の腕が問われます!
コンポジットレジンの使用例(保険診療)
コンポジットレジンの使用例(自由診療)