「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、患者さまご自身で取り外しが可能な透明のマウスピースを使用した歯列矯正方法です。マウスピースは非常に薄く作られているため、違和感が少なく目立ちにくいメリットがあります。
しかし、扱い方によっては割れるなどのトラブルが発生することがあります。インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときは、どうすれば良いのでしょうか。また、マウスピースが割れる原因を知ることで、トラブルを回避できるかもしれません。
今回は、インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法について詳しく解説します。
インビザラインのマウスピースが割れる原因は、主に以下の4つです。
詳しく解説します。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インビザラインのマウスピースが割れる可能性が高いでしょう。歯ぎしりや食いしばりをすると歯や顎に大きな負担がかかるため、マウスピースが耐え切れずに割れてしまうのです。
歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中や日常生活の中で無意識に行っていることが多く、自分でコントロールするのは難しいです。インビザラインのマウスピースは1日のほとんどの時間装着する必要があるため、歯ぎしりや食いしばりの影響を受けることは避けられないでしょう。
インビザラインのマウスピースは、食事の際に取り外す必要があります。マウスピースを取り外すのを忘れて食事をすると、マウスピースが割れる可能性があるのです。
食べ物を噛む際は、自分の体重と同じくらいの力が歯にかかるとも言われています。インビザラインのマウスピースは、食事の際にかかる咬合力に耐えられるように作られていません。そのため、装着したまま食事をすると割れる可能性があるのです。
マウスピースを外した際は、専用のケースに保管することが大切です。外した際にケースに保管せずに机や洗面台に放置すると、落下したり何らかの衝撃を受けたりしてマウスピースが割れる危険があります。
ティッシュやタオルに包んで持ち歩く方法も、カバンの中やポケットの中で割れるリスクが高いため避けましょう。マウスピースを外したり持ち歩いたりする際は、専用のケースに保管する習慣をつけることが大切です。
マウスピースを無理やり着脱すると、割れる原因になります。とくに、新しいマウスピースに交換した直後は、まだ歯に馴染んでいないため着脱しにくく、無理な着脱をする可能性が高いです。
マウスピースを装着するときに噛んで力を加え強い力で押し込んだり、奥歯部分が外れていないのに前歯の部分だけを引っ張って無理に外したりするのは避けましょう。
スムーズに着脱できないからといって無理に着脱していると、マウスピースが割れる可能性が高まります。着脱方法がわからないときは、歯科医師に相談して適切な方法を指導してもらうことが大切です。
インビザラインのマウスピースが割れたときは、以下のことに注意しましょう。
詳しく解説します。
割れたマウスピースは、装着できる状態であっても装着しないでください。割れたマウスピースでは適切な矯正力がかかりません。そのため、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があるのです。
少しヒビが入ったなど、完全に割れていない状態であれば使用を継続する場合もありますが、使用できるかどうかは自己判断しないようにしましょう。必ず歯科医師に判断してもらってください。
割れたマウスピースを、ご自身で接着剤などを使用して修理するのは避けてください。
インビザラインのマウスピースは精密につくられています。ご自身で修理してわずかなズレが発生すると、予定していない方向に矯正力がかかり、計画通りに歯が動かなくなる可能性があるのです。
また、お口の中に装着するものに市販の接着剤を使用するのは危険です。歯科医院で使用する接着剤なら問題ありませんが、市販の接着剤は口内で使用することを想定されていません。
身体に害がないとも言い切れないので、歯科医師が歯科用の接着剤で適切に修理する必要があります。
割れたマウスピースは装着しないほうが良いですが、装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こします。そのため、マウスピースが割れた時は、なるべく早く歯科医院を受診するか、すぐに受診できない場合は歯科医院に連絡して指示を仰いでください。
受診するまでの期間は、一つ前や一つ後の段階のマウスピースを装着しておくように指示されることが多いです。マウスピースが割れた場合は、できるだけ何も装着しない時間を短くすることが大切です。
マウスピースが割れたときは、なるべく早く歯科医院を受診して歯科医師に相談しましょう。装着できる状態であっても治療に悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず歯科医師に確認してもらってください。
小さなヒビ程度であれば、早急に歯科医院で対応すれば簡単な修理をするだけで使用を継続できる可能性が高いです。大きくヒビが入っていたりマウスピースが完全に割れていたりする状態であれば、マウスピースを作り直す場合もあります。
マウスピースの状態や治療の進み具合によって対処法は異なるため、歯科医師の指示に従いましょう。また、歯科医院をすぐに受診できない場合は、まずは歯科医院に連絡しましょう。連絡した際に、応急処置として以下の指示をされることが多いでしょう。
歯科医院に連絡した際に、応急処置として一つ前の段階のマウスピースを装着するよう指示されることがあります。
何も装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こすため、一つ前の段階のマウスピースを装着して後戻りを防ぐのです。トラブルに備えて、一つ前の段階のマウスピースは保管しておくと良いでしょう。
マウスピースが割れたタイミングによっては、一つ後の段階のマウスピースを装着して対処する場合もあります。マウスピースの交換時期が近い場合は、作り直しをせずに次の段階のマウスピースを装着することが多いでしょう。
ただし、自己判断で次のマウスピースを使用するのは避けましょう。歯科医師から指示があった場合のみ、従ってください。
インビザラインのマウスピースが割れるのを防ぐ主な方法は、以下のとおりです。
詳しく解説します。
食事の際は、必ずマウスピースを外す習慣をつけましょう。少ししか食べない場合でも、インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、噛む力で割れてしまう可能性が高いです。
また、マウスピースに汚れが付着して虫歯や歯周病などの原因にもなるため、食事の際は必ずマウスピースを外しましょう。
外したマウスピースは、ケースに入れて保管する習慣をつけることも大切です。歯磨きや食事の際に洗面所やテーブルにそのまま置くと、落下して割れたり踏んだりしてしまう恐れもあるでしょう。
外出の際も保管ケースを持ち歩くことで、紛失や破損を防げるでしょう。
毎日のマウスピースの着脱を丁寧に行うことで、変形したり割れたりするリスクを減らせます。着脱方法は、インビザライン矯正を始めるときに歯科医院で指導してもらえます。手順を守り、丁寧に着脱することを心がけてください。
どうしても外すのが難しい場合は、マウスピースの取り外しに使用する専用のアライナーリムーバーを使用することで、外しやすくなるでしょう。
インビザラインのマウスピースが割れたときは、必ず歯科医院の指示に従いましょう。自己判断で対応すると計画通りに歯が動かなかったり、治療期間が長くなったりする原因になります。
インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、少しの不注意で割れてしまう可能性があります。毎日の着脱や保管を正しく行うことで、マウスピースが割れるリスクを減らせるでしょう。
マウスピースが割れた場合でも、自分で修理するのは避けましょう。一つ前や後の段階のマウスピースを装着する場合も、必ず歯科医師の指示を受けて対応することが大切です。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。