「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
目次
歯は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄の組織でできています。外から見ると半透明のエナメル質に覆われ、内側の象牙質の色が透けている状態です。
歯の色は、内部にある象牙質と表面のエナメル質の厚さや色によって決まります。象牙質の色やエナメル質の透明度は、肌や髪の色のように個人差があり、人それぞれ異なります。
象牙質がもともと黄色味を帯びている場合は、その色がエナメル質から透けるため歯が黄ばんで見える場合があります。また、エナメル質が薄い場合も、象牙質の色が目立ち歯が黄色く見えるのです。
日本人を含めたアジア人は、他の人種よりもエナメル質が薄いため、生まれつき黄色っぽい歯をしている方が多い傾向にあります。
年齢を重ねると、神経を守るために象牙質が分厚く濃い色になっていく傾向があります。象牙質の黄色味が強くなるため、エナメル質から色味が透けて歯が黄ばんで見えてしまうのです。
エナメル質は、長年の歯磨きによる摩耗や食事の際の酸の影響で溶けて薄くなります。エナメル質が薄くなるため、黄色味が強くなった象牙質が透けて、歯が黄色く見えてしまうのです。
根管治療では神経と血管でできている歯髄を取り除くため、歯の中の血流がなくなり、代謝も失われます。しかし、象牙質の中にある細い管に不要な物質が入り込むのは防げません。不要な組織や物質は排除もされずに詰まってしまいます。
その結果、象牙質のコラーゲンなどが古くなり、歯の色味が徐々にくすみ、茶褐色や灰色に変色してしまうのです。変色した歯は、前歯だと特に目立ってしまうでしょう。
上記の飲食物には、ポリフェノールやカフェインなどの着色汚れになりやすい成分が含まれています。これらが歯のエナメル質に付着し、ステインが徐々に蓄積していくことで歯の黄ばみとなるのです。
タバコを吸ったときに歯の表面についたタールが、歯面全体を覆うペリクルと結びつくと歯が着色してしまいます。タールは粘着性があるため歯の表面に付着しやすく、飲食物の色素をくっつける性質をもっているのです。
また、タバコを吸い続けていると歯茎まで変色する可能性があります。タバコに含まれるニコチンには血流を悪くする作用があるため、歯茎に十分な血液が行き渡りにくくなり、歯茎の健康も損なわれます。
そして、タールは黒ずみの原因となるメラニン色素を生成するため、歯も歯茎もさらに黒ずんでしまいます。
加熱式タバコは、紙巻タバコよりタールが少ないと言われていますが、口腔内が乾燥することによって細菌の温床となりやすく、お口の健康を損なうことは変わりありません。
口腔内は、歯のエナメル質にあるミネラル成分が溶け出す「脱灰」と、溶け出したミネラル成分が唾液の作用によって再びエナメル質に戻る「再石灰化」を繰り返しています。
2つのバランスが崩れて「脱灰」が進んでしまうと、エナメル質のツヤがなくなって歯が黄ばんで見えることがあります。またエナメル質が薄くなり、象牙質の黄色味が強く透けてしまう場合もあります。
健康な歯を保つためには、脱灰と再石灰化のバランスの維持が重要です。食生活の習慣を整え、毎食後の歯磨きで2つのバランスを維持できます。
低濃度の薬剤を使用するため即効性はありません。しかし、自宅でできるのでクリニックに通う手間がない点がメリットです。また、ホワイトニング効果も持続しやすいといわれています。
しかし、高濃度の薬剤を使用する分、歯がしみる可能性もあります。効果の持続期間はホームホワイトニングと比較して短めで、金額が高いのがデメリットです。
両方のメリットを活かした、即効性とホワイトニング効果の持続を両立させることができるホワイトニングです。色ムラがほとんどなく、きれいな仕上がりになるのもメリットといえます。ただし、両方の費用がかかるため、その分金額は高くなります。