木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

23年02月16日

歯の構造

■歯髄

歯の神経があるところを「歯髄」といいます。神経は痛みを感じ、大きな問題を未然に防ぐSOSを発してくれます。歯髄には神経だけでなく、たくさんの血管も通っています。歯髄の血管は、象牙質に栄養を送ったり、免疫細胞を作ったりする役割を担っています。

むし歯治療で神経(歯髄)を抜いてしまうということは、栄養の供給がストップし、免疫機能が働かなくなることを意味します。歯は再生能力を失い、もろく、欠けたり折れたりといったことが起こりやすくなります。

■象牙質

象牙質は歯の大部分を構成します。エナメル質よりは柔らかく、セメント質よりは硬いという組織で、黄色味をおびていて、エナメル質やセメント質に覆われており普段は見えません。象牙質が露出してしまうと、すりへりやすくなりむし歯のリスクが高くなります。冷たいものや熱いものがしみてしまうのも、象牙質がむき出しになっていることが原因である場合が多くあります。

■エナメル質

歯の外側を覆っているのがエナメル質です。きれいなエナメル質は、半透明で、その下の乳白色の象牙質が透けて見えます。白い歯の色合いが奥行きがあり美しいのは、この半透明のエナメル質によるものなんです。エナメル質は水晶と同じくらいの硬度を持っていて、人体の中で一番硬いと言われています。2~3ミリほどの厚さで、歯にかかる様々な力から歯の神経を守ります。

エナメル質は硬くて美しいのですが、けっこう繊細です。お口の中が酸性に傾くと表面のミネラルが溶け出してしまいます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。傷んだエナメル質は唾液の働きによって修復されます。これを「再石灰化」といいます。目に見えるほどの痛みは修復できず元の状態にはもどりません。

■歯を守る

お口の中は、食事のたびに酸性に傾き、唾液の働きで中性にもどります。歯を守るにはお口の中を中性に保つことが大切なんです。だらだらなにか食べたり甘い飲み物を飲んだりしていると、お口の中が中性にもどるひまがありません。食事やおやつはめりはりをつけて、水分補給は糖分のはいっていないものを、食事の後には歯みがきをして唾液の働きを助けましょう。

お口の中ではいろんなことが起こっていますね! ご自分の歯を長く大切にしてくださいね。3ヶ月に1度は定期検診に来てください!


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 25/03/31  
木更津きらら歯科のホワイトニング
 25/03/28  
歯科で診療するお口の病気(2)
 25/03/27  
マイオブレースとは?メリット・デメリットや費用も解説!
 25/03/20  
マウスピース矯正の治療期間は?予定どおりに終わらせるための方法も
 25/03/13  
急速拡大装置とは?治療を受ける前に理解しておくべきこと!
 25/03/06  
歯科医院で働くなら知っておきたい!歯科衛生士と歯科助手の違い!
 25/02/28  
お子さまの予防プログラム“カムカムクラブ”へようこそ!
 25/02/27  
インビザライン・ファーストとはどのような治療法?メリットや費用も解説
 25/02/26  
歯みがきよりも効果的! むし歯予防ランキング1位は規則正しい食生活
 25/02/20  
マウスピース矯正で失敗した例!失敗を防ぐ方法も解説!
 25/02/13  
歯科衛生士の将来性と魅力!資格取得でさらに広がる可能性について
 25/02/09  
2台目です! 歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」を導入しました
 25/02/06  
床矯正とは?目的や費用と期間の目安、他の矯正方法との併用について
 25/01/31  
歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入しました
 25/01/30  
乳歯の虫歯の特徴について|できやすい箇所や進行段階別の治療方法
 25/01/23  
前歯1本を入れ歯にできる?費用やメリット・デメリットについて
 25/01/20  
最高位の滅菌器「低温過酸化水素プラズマ滅菌装置 スターリンク」を導入しました
 25/01/17  
パノラマレントゲンと歯科用CTをアップデートしました
 25/01/16  
歯科衛生士の仕事内容は?できないことや基本的な1日のスケジュール
 25/01/09  
根管治療にかかる費用は?保険診療と自由診療のメリット・デメリットも

年別一覧