「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
朝晩、なんとなく歯をみがいていませんか? 一日3回歯みがきすると、1年で1000回以上も歯をみがいていることになります。貴重な歯みがきタイムを見直してみませんか。
年齢によってお口のケアのポイントは異なってきます。赤ちゃんからご高齢者まで、お口の状態の変遷とともにケアポイントをお伝えします。
赤ちゃんはお口の周りに触れられることに慣れてもらうことからはじめましょう。最初の歯が生えたら、歯ブラシで1,2回触ってあげてみてください。最初の歯が生え始めるのが生後6~9か月頃、乳歯列が完成するのが3歳頃です。食後の歯みがき習慣が、生涯の健康にかかわってきます。習慣づけが大切な時期です。
乳歯がすべて生え揃っている時期です。歯みがき絵本を見せたり、親といっしょに歯みがきをしたり、コミュニケーションをとることができるようになります。健康な永久歯は、健康な乳歯の歯並びが土台となります。規則正しい食生活が健やかな歯を育てます。歯科定期検診でフッ素塗布やシーラント処置を行うことも効果的です。
フッ素塗布やシーラント処置については シーラントとフッ素塗布(フッ化物塗布) をご覧ください。
乳歯列が永久歯に変わっていく途中の時期です。6才頃に、一番最初に生えてくる第一臼歯は、永久歯の中で最も噛む力が強く噛み合わせの基本となります。形が大きく生えきるのに時間がかかるため、1年以内に50%がむし歯になってしまうと言われています。低学年のうちは親が仕上げ磨きをして、大切に育てていきましょう。
28本の永久歯が生え揃います。永久歯は何十年も使うことになる、生涯にわたって健康を支えてくれる大切な歯です。ところが活動が活発になり、生活習慣や食生活の乱れ、ホルモンバランスの乱れが起きやすいことから、むし歯や歯肉炎のリスクも高くなるのです。18歳頃には親知らずが生えてくる人もいるでしょう。歯みがき習慣や、歯科定期検診の習慣が大切です。
成人の半数が罹患していると言われる歯周病は、糖尿病や心臓病、脳血管疾患などとも関係のあることが近年の研究で報告されています。むし歯や歯周病予防には、細菌の巣であるプラーク(歯垢)を取り除くことが一番です。歯ブラシが届きにくい歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目の汚れを取り除くには、歯間ブラシやデンタルフロスが役立ちます。
50歳代以降は、歯周病などにより歯を失う人が増えはじめます。治療した歯の周りや、年齢とともに歯ぐきがさがって露出してきた歯の根っこがむし歯になりやすくなります。歯と歯の間、歯周ポケットに届くよう歯ブラシの毛先を使い、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して歯を大切にていねいにみがきましょう。忙しいと言わず、歯科定期検診を受けましょう。
年をとると歯の本数は減ってきます。歯周病やむし歯、外傷などで歯を失ってしまうのです。失った歯は入れ歯やインプラントなどで補い、残った歯を大切にして噛む、飲み込む、話すといったお口の機能を保つ意識が必要になってきます。入れ歯の手入れや、残った歯のケアを心掛けましょう。自分でよく噛んで食べるという行為は、脳細胞に刺激を与え、脳の老化予防にもつながるのです。
むし歯予防の考え方で重要なのはまずむし歯の原因菌をお口の中に残さないこと。その住処であるプラークを取り除くことです。プラークはむし歯菌が作るネバネバした物質によって歯に強力に付着しています。うがいで取り除くことはできません。歯ブラシでこすり取る必要があります。むし歯予防の基本は歯みがきなのです。
歯のみがき方にも名前がついているんですよ。ここではスクラビング法(scrubbing : ゴシゴシみがき)をご紹介します。プラークが付着しやすいのは、歯と歯ぐきの境目です。歯ブラシは、歯の表面の根元に直角にあてて、歯肉にもブラシが当たるようにします。そして毛先を横に小刻みに動かします。奥歯から前歯、そして歯の裏まで、全ての歯の根元を丁寧にみがいてください。歯ブラシで効率的にプラークを除去する歯みがき法です。歯と歯の間の掃除には、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシが効果的です。
歯周病の原因はプラークの中に潜む細菌です。プラークは、むし歯の原因菌、歯周病原因菌のかたまりで、お口の健康の天敵です。毎日の歯みがきでプラークを除去し、コントロールすることはお口のトラブルを予防する基本です。
ここでは歯ぐきに炎症がある場合に適したバス法をご紹介します。歯周ポケットの中に毛先を入れて細かく優しく歯ブラシを動かしてプラークをとりのぞきます。歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきのさかい目に向けて45°の角度にあて、軽い力で小きざみに動かします。この角度と力加減が大切なんです。ぜひ一度、歯科衛生士に相談してみてください。歯周ポケットの中の汚れをかきだし、歯肉をマッサージすることができます。
「食事をしたらすぐ歯をみがく」のが基本です。食事をするとすぐにプラーク中の細菌が糖分を取り込んで酸をつくり、酸は歯のエナメル質を溶かしてむし歯の原因となります。食べたらみがくのが正解なんです。就寝中は唾液の分泌が減少するため、口の中の細菌にとっては活動しやすい環境です。就寝前の歯みがきが大切なのは、細菌を減らしておく必要があるからなんです。
歯みがき剤は使った方が効率よく汚れが除去されて、歯はきれいになります。フッ化物が含まれている歯みがき剤なら、歯を修復し、歯の強化に役立ちます。歯にするためにも有効です。うがいは軽く1回にとどめましょう。歯の強化や再石灰化に必要な成分を唾液中に長くとどまらせるためです。
歯ブラシや歯みがき剤といったオーラルケア用品も進化しています。
歯ブラシでは届かない歯と歯の間の汚れをおとすためのブラシです。歯の表面を傷めないように、適切な太さの物を選びましょう。歯間ブラシをゆっくり歯と歯のあいだの隙間に差し入れ、歯の側面に押し当てて10 回前後ゆっくりと動かします。力をいれず、両側の歯の面にブラシが当たるようにすることがポイントです。
普通の歯ブラシではブラシのヘッドの部分が大きすぎて、みがきにくいことがあります。奥歯のうしろ側、歯並びが悪い場所などに届きやすい、ヘッドの小さな歯ブラシです。
歯間ブラシが入らないような狭い歯と歯のあいだの隙間に使います。ゆっくりと歯の面に合わせて上下に動かします。
歯みがきは毎日のことですから、正しく行うことができればむし歯や歯周病の予防効果が一層あがります。習慣になればむずかしいことではありません。歯科医師、歯科衛生士が患者さまにふさわしい歯みがき用品や歯みがき法をお伝えします。木更津きらら歯科の歯科定期検診をぜひご活用ください。