木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

26年02月28日

歯の神経の治療の目指すところ

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

「これはもう神経を抜かなければならないですね」「ぎりぎり神経を残せそうです」歯医者さんで、ご自身やご家族がそう言われたことはありませんか? 歯科医師は本当に考え抜いてその言葉をお伝えしています。

歯は表面にエナメル質、その内側に象牙質、更にその内側に歯髄(しずい)があります。歯髄は、歯の中心部をとおる血管や神経を含む組織で、一般的に「歯の神経」と呼ばれるのはこの部分です。歯髄をとおる血管は、歯に栄養を供給して丈夫にしています。しみる、といった異変や痛みを通して異常を知らせてくれ、細菌の侵入を防ぎ、象牙質を修復する防御機能も担っています。

これはもう神経を抜かなければならないですね

重度のむし歯で細菌感染が歯髄にまで及んだ場合や、知覚過敏、歯の破折などにより、歯の機能を残すためにどうしても歯髄をとってしまわなければならないことがあります。痛みや腫れといった症状がなくなるメリットと、歯の本来の健やかさが失われてしまうデメリットがあります。

歯髄をとるということは

  • 被せものやインレーといった補綴物を用いて、歯の機能をとりもどすことができます
  • 痛みや腫れといった症状がなくなります
  • 歯に栄養が供給されなくなるため、歯は脆くなります
  • 痛みを感じなくなるため、むし歯等の異変に気付かず治療が遅れることがあります
  • 細菌感染しやすくなり、歯の根の部分に炎症を起こしやすくなります

歯髄を残すということは

歯髄を残すことができれば、歯に栄養を与え、丈夫な歯を保つことができます。「歯の神経を抜かなければならない」そうなる前に治療ができるよう、定期検診で早期発見や予防を行うことを強くおすすめいたします。

根管治療とは

歯の神経の治療とは、痛んだ神経を治すことではありません。細菌感染した歯の中の神経を除去し、徹底的に清掃・消毒して、被せものをして歯の機能をとりもどす治療です。これを根管治療といいます。

根管は非常に複雑です。根管治療は「見えない複雑な細い管の中を、細菌が残らないように処置し、再び感染することのないよう密閉する」という、非常に高度な精密さが要求される治療です。木更津きらら歯科では日本口腔外科学会専門医・認定医が在籍しており、このような症例にも対応できます。

再発しない根管治療

再発しない根管治療のために必要なことは、「精密さ」です。

精密な検査

歯科用CTは多方向からX線を照射し、撮影した画像を解析して立体像を構成する撮影方法です。目視やレントゲンでは確認できない複雑な歯の根の状態を、立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。木更津きらら歯科では、歯科用CTを導入しています。

無菌的処置

根管治療中に細菌を含む唾液が患部へ侵入すると治療は非常に困難になります。ケースバイケースですが、治療する歯だけを隔離するラバーダムというゴムのシートで感染対策を行います。

精度の高い治療

根管治療には歯科用顕微鏡マイクロスコープを使用した精密根管治療が推奨されます。再感染を防ぐためには、感染部分を取り残さないこと、感染していない部分を削り過ぎないことがとても重要なのです。木更津きらら歯科では、高精度手術用顕微鏡、歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。

補綴処置(被せ物)の適合度

根管治療後の歯はもろくなるため、被せ物や詰め物で強度を補いますが、その適合性が重要なのです。写真は全てジルコニアで製作された詰め物、ジルコニアインレーです。強度があり負担のかかる大臼歯にも安心しておすすめできます。

メインテナンス

根管治療は歯の寿命を延ばすための重要な処置ですが、一度治療した歯はもろくなりやすく、適切なケアをしなければ再びトラブルを起こす可能性があります。

保険診療と自由診療

根管治療にも保険診療で行うことのできる範囲と自由診療で行うことのできる範囲があります。保険診療と自由診療、実は目的が異なってきます。できることの範囲を最大限活用して最適な治療をご提案いたします。

保険診療

保険診療の範囲では、痛み・感染の改善をめざすことになります。制度の範囲内で使用機材・材料が決まってくるからです。まずは症状を改善し、歯の機能をとりもどすことが目的となってきます。

自由診療

自由診療を視野にいれると、将来的な再発リスクを低減させ、歯を長持ちさせる治療を選択できることが多くなります。症状を治したうえで、歯を守る治療を選ぶことができる可能性が高くなります。

根管治療後の歯

根管治療後の歯が再び損なわれてしまう主な原因を解説します。

二次的なむし歯

詰め物や被せ物の隙間から細菌が侵入すると、再び感染が進行します。根管治療後の歯は、神経を除去しているため、免疫機能が衰えがちで、感染によって歯質が破壊されるリスクが高いのです。またむし歯が進行しても痛みを感じにくく、気づいたときには重症化しているかもしれません。

歯の破折

根管の清掃が不十分だった場合や、治療後にクラウンや詰め物の適合が悪くなり、細菌が侵入することで根の先に炎症を起こすことがあります。根尖性歯周炎と呼ばれ、歯ぐきの腫れたり、膿が出たりします。進行すると、顎の骨にまで炎症が広がる可能性があります。

歯周病の進行

根管治療後の歯は、お口の中の変化に伴う違和感が原因で、セルフケアが行き届かない傾向があります。ところが根管治療後の歯は、周辺の組織の健康状態にも大きく影響を受けるのです。歯周病が進行すると、細菌が根尖にまで到達し再発するリスクが高くなります。

根管治療後のケア

毎日のセルフケアで、根管治療を受けた歯を長持ちさせましょう。歯の寿命を延ばす方法をお伝えします。

正しいブラッシングとフロスの使用

根管治療後の歯はむし歯や歯周病のリスクが高いため、丁寧なブラッシングだけでなく、歯間ブラシやフロスを併用することをおすすめします。フッ素配合の歯磨き剤は歯質を強くし、再感染のリスクを抑えることができます。

定期的な歯科検診とメインテナンス

歯を支える歯ぐきや骨の健康が、歯の寿命を延ばしてくれます。3ヶ月に一度の定期検診で、噛み合わせや補綴物の状態を確認し、メインテナンスを行いましょう。特に根管治療を受けた歯は歯周病の影響を受けやすいため、歯科医院での定期的なメインテナンスが重要になってきます。

噛み合わせの管理

根管治療後の歯は、神経がないため感覚が鈍くなり、過剰な力がかかっていることに自覚できないかもしれません。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は破折のリスクが高く、ナイトガード(マウスピース)や噛み合わせの調整が必要な場合があります。ぜひ治療後も、定期検診を受けることで、歯科医師のサポートを得ていただくことをおすすめします。

生活習慣の改善

食生活も歯の健康に影響を与えます。砂糖の多い飲食物の摂取を控え、バランスの取れた食事を心掛けましょう。喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、治癒を遅れの原因となります。歯のためには禁煙することが望ましいです。

未来のための治療

根管治療を受けた歯は、適切なメインテナンス、コントロールで10年以上、場合によっては20年以上維持することも可能です。木更津きらら歯科は、将来を見据えておつきあいさせていただけるよう、一層がんばってまいります!


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