「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
お口のケアは、小さいころからの習慣がとても大切です。間違った知識や癖がつくと、大人になってもずっと間違えたままに。正しく、コツコツがポイントです。保護者の方だけががんばるのではなく、プロの私たちにお手伝いさせてください。子どもたちも保護者の方もごいっしょに私たちとがんばりましょう!
目次
カムカムクラブは12歳までのお子さまの予防プログラムです。この年代は、人の一生においてもっともお口の中が変化する時期です。最初が肝心といいますが、子ども時代に正しいセルフケアの習慣を身につけ、フッ素の活用で歯そのものをじょうぶにすることは生涯にわたってお子さまの健康を守ってくれるのです。むし歯になってからではなく、むし歯にならないためのサポート、それがカムカムクラブのミッションです!
カムカムクラブでは、プロによる歯のクリーニング、正しいブラッシング習慣の指導、歯科衛生士と歯科医師による定期的なお口のチェック、フッ素塗布を行います。
毎月、ごほうびももらえます!
カムカムクラブの内容はすべて健康保険の範囲内で行います。乳児医療も適用されます。
保険証・診察券・歯ブラシをお持ちください。
※歯ブラシは当院で購入することも可能です。
いつもの歯みがきで、歯の汚れは落とせているでしょうか? 歯並びや歯の形は、一人ひとりちがっていて、とても複雑です。ブラッシングで汚れを落とし、むし歯菌を減らしましょう。
きちんと汚れを落とすためのポイントは4つ。
歯ブラシの毛先は歯に直角に、歯ブラシのわきの部分が歯と歯ぐきの境目にあてるようにしましょう。効率よく汚れを落とすことができます。
歯を1本ずつみがくつもりで、歯ブラシを小さく動かします。歯にくっついている汚れはネバネバしています。1ヶ所20回以上みがきましょう。歯と歯のあいだに歯ブラシの毛先が届くことが大切なんです。
歯と歯の間に毛先が届くくらいの力でみがきましょう。磨く力が軽すぎては歯ブラシの毛先が歯と歯のあいだに届きませんし、強すぎては毛先が開いて汚れを落とせません。歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。鉛筆を持つように歯ブラシをもってみがくのがちょうどいいです!
なにか食べたあとのお口の中は、細菌が糖分を餌にしてねばねばした汚れを作り、時間がたつれ細菌も増えていきます。毎食後きちんとみがくことが大切なのです。
カムカムクラブでは正しい歯みがきを楽しくお伝えいたします。
自分でいっしょうけんめい歯みがきをしていても、どうしても汚れはくっついてしまうもの。歯医者さんできれいにおそうじしてもらいましょう。歯のおそうじはとっても気持ちがいいのです。眠ってしまう人もいるくらいですよ!
むし歯になりかけの歯はないか、歯医者さんでよくチェックしてもらいましょう。むし歯になる前にみてもらえば歯医者さんはこわくありません。早く見つけることができれば、削ったりしなくてもなおせることもあるんですよ。
特に乳歯はむし歯の進行がとても速いのです。永久歯と比べてエナメル質が薄く、歯の質がやわらかいため、酸性に傾いたお口の中で歯の表面がとけはじめると一気に進行します。お子さまは神経も未発達で大人と同じように痛みを感じることができず、むし歯の進行に気づかない場合もあります。
カムカムクラブで定期的にお口の中をチェックしましょう。
早いうちにむし歯をみつけたら、削らなくても治せるかもしれません。フッ素の力を借りて、いたんだ歯の表面を修復することができるかもしれません。フッ素は、予防にも力を発揮してくれるのです。
フッ素には3つの大きな役割があります。
食事をすると酸によって歯のエナメル質に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。通常なら、唾液の働きにより溶けだした成分は歯にもどされます。これを「再石灰化」と言いますが、フッ素はこの「再石灰化」を助けてくれるのです。初期のむし歯なら、お口の中にフッ素の成分が含まれていることで、削ったり詰め物をするまでもなく治せるかもしれません。
フッ素はむし歯の原因菌(ミュータンス菌)の出す酸の量を抑える働きを持っています。フッ素は酸により歯が溶かされることを防ぎ、むし歯予防に役立ちます。
歯の再石灰化が起きるとき、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついて酸に対して非常に強い構造になります。歯そのものが、ミネラルが溶けだしにくい、虫歯になりにくいじょうぶな歯になるのです。
乳歯でも永久歯でも、生えてすぐの歯はフッ素を多く取り込みやすいため、子どものころからフッ素をとりいれる習慣があるとじょうぶな歯になります。上下の前歯がはえてきたら、フッ素塗布をお考え下さい。
カムカムクラブでは、ご来院いただいた際には濃度の高いフッ素の塗布、ご家庭では毎日使用できる濃度の低い洗口液をご利用いただくことをおすすめしたいと考えています。
フッ素は人体に悪影響があるのでは? とご心配されるでしょうか? フッ素はもともと自然界に存在するものでお茶などにも含まれています。歯科で使用するフッ素は、正確には安全な化合物である「フッ化物」であり、歯科医師・歯科衛生士の指導のもと、用法・用量を守って正しい使い方をすれば悪影響を及ぼすことはありません。
歯みがきやフッ素塗布以外にもいつもの習慣でむし歯を予防することができるんですよ。実は規則正しい食生活がむし歯予防に最も効果的なんです。お口の中は飲食のたびに酸性に傾いたり中性にもどったりを繰り返しています。酸性に傾いた時間が長ければ、それだけ、歯の表面が酸によって溶かされむし歯のリスクが高くなるのです。
つまり、食事と食事の間に適切に時間をとり、だらだらと飲み食いしないことが、お口の中を中性に保ち、健やかに保つ秘訣でもあるんです。
カムカムクラブでは、ふだんの生活のスタイルを整えることでむし歯のリスクを低くするアドバイスをさせていただくこともできます。
カムカムクラブで目指すのは、正しい歯みがき習慣を身につけること、ブラッシングでむし歯菌を減らすこと、フッ素で歯を強化することです。定期的な乳歯からの予防習慣で、むし歯をつくらず、ずっと丈夫できれいな歯を守っていきましょう。
むし歯を治療するばかりが歯医者の役割ではありません。むし歯は予防できる時代です。全ての子どもたちがむし歯を経験することなく大人になってほしい。そのためのサポートをさせていただきたい。それが木更津きらら歯科の願いなんです。