木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

矯正歯科

23年11月30日

インビザラインで部分矯正はできる?部分的な歯並びを改善する選択肢

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 インビザラインで部分矯正のイメージ
インビザラインでは、歯並び全体を矯正する治療だけではなく、気になる一部の歯並びを治療する部分矯正も行えます。インビザラインの部分矯正にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

今回は、インビザラインの部分矯正について解説します。費用についてもご紹介するので、インビザラインの部分矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインで部分矯正はできる?

インビザラインでの部分矯正に疑問がある女性
部分矯正は、特に気になる部分、例えば前歯などの歯並びを改善するための矯正方法です。全体矯正に比べて治療期間が短く、経済的な負担が少ない傾向にあります。

透明なマウスピースを使用して歯並びを整えるインビザラインは、部分矯正も可能です。ワイヤー矯正と比較して目立たず、治療中の痛みが少ないため、治療の負担を軽減できることがメリットでしょう。

インビザラインでは、軽度の歯並びの乱れに対応するパッケージとして、インビザライン・エクスプレスやインビザライン・ライトが提供されています。奥歯を治療対象に含まない、前歯の治療に特化したインビザライン Goもあります。通常のインビザラインに比べて使用できるマウスピースの枚数が少ないので、部分矯正に適しているでしょう。

ただし、患者さまが一部の歯並びの矯正を希望していても、実際には全体的な矯正が必要となるケースがあります。インビザラインで部分矯正できるかどうかは、歯科医院での精密検査と専門家の評価に基づいて判断されます。

インビザラインで部分矯正するメリット・デメリット

インビザラインで部分矯正するメリット・デメリット
インビザラインで部分矯正する際のメリットとデメリットを確認しましょう。

インビザラインで部分矯正するメリット

まずは、メリットからご紹介します。

治療期間が短い

ワイヤーを使用した部分矯正の平均的な治療期間は12か月程度です。

一方、インビザラインによる部分矯正は、3〜6か月程度と短く設定されていることが多いです。特定の部分の歯並びのみを短期間で改善したい場合、インビザラインの部分矯正が適しているでしょう。

痛みや違和感が少ない

インビザラインの部分矯正は、マウスピース装着時に感じる痛みや違和感が、ほかの矯正治療よりも少ないことが特徴です。治療対象となる歯の本数が少なく、段階的に徐々に歯を動かすためです。

ワイヤー矯正では、矯正装置が舌や頬に当たって傷つけることがあるでしょう。インビザラインのマウスピースは柔らかい素材でできているため、問題が起こりにくいです。

また、食事や歯磨きの際は取り外せるので、口腔内を清潔に維持できます。

費用を抑えて治療できる

インビザラインで全体矯正をする場合の費用は700,000~1,200,000円が目安ですが、部分矯正は200,000~500,000円が目安です。全体矯正の半分程度の費用で治療できるため、挑戦しやすいでしょう。

治療中であることが気づかれにくい

部分矯正であっても、ワイヤー矯正の装置は口を開けた際に目立つでしょう。インビザラインは透明なマウスピースを使用する矯正なので、目立ちません。

インビザラインで部分矯正するデメリット

インビザラインで部分矯正するデメリットは、以下のとおりです。

歯科医師の技術に結果が左右される

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノジー社の製品で、マウスピースはアメリカで製作されます。

しかし、治療計画を決定するのは歯科医師なので、担当する歯科医師の知識や経験、技術が治療結果を左右します。マウスピースの使用枚数を決めるのも歯科医師なので、歯科医師の判断が治療期間や費用に影響するのです。

1日20〜22時間マウスピースを装着する必要がある

取り外しが可能なことがインビザラインのメリットですが、好きなだけ取り外してよいわけではありません。治療計画どおりに歯を移動させるには、1日20〜22時間マウスピースを装着する必要があります。

マウスピースは1〜2週間に一度交換しますが、交換時期を守ることも重要です。

インビザラインで部分矯正できる症例

すきっ歯
インビザラインで部分矯正できる症例をご紹介します。

ただし、インビザラインで部分矯正できるかどうかは、歯科医師が判断します。歯並びや口腔内の状態には個人差があるため、精密検査を行って慎重に判断する必要があるでしょう。

ご自身の歯並びがインビザラインの部分矯正で対応できるかどうかは、歯科医院を受診して確認してもらってください。

すきっ歯

歯と歯の間にすき間がある状態をすきっ歯といいます。歯を並べるスペースは十分にあるので歯を動かしやすく、インビザラインの部分矯正が適しています。

ただし、すきっ歯だけではなく、出っ歯や受け口などを併発している場合は、全体矯正を行う必要があるでしょう。

軽度の出っ歯

出っ歯は、上の前歯が前方に突出した状態です。軽度の出っ歯は、インビザラインの部分矯正で治療できます。

ただし、骨格や噛み合わせには問題がない症例に限ります。

軽度の叢生

叢生とは、歯が重なり合って生えているガタガタした歯並びです。歯の大きさに対して顎が小さい場合など、歯が並ぶためのスペースが足りない場合に生じることが多いです。

軽度の場合は、インビザラインの部分矯正で治療可能でしょう。

前歯の捻転

左右どちらかに捻れて生えている歯を、捻転歯(ねんてんし)といいます。適切なスペースがない、または乳歯が抜けるタイミングが遅れるなどの原因で起こります。

インビザラインの部分矯正では、前歯のみが捻転している場合や、叢生はない軽度の捻転に対応可能です。

インビザラインで部分矯正できない症例

インビザラインで部分矯正できないイメージ
「部分的に治療したいからインビザラインの部分矯正を選択したい」と思っても、全体矯正を行う必要がある場合があります。

インビザラインで部分矯正できない症例は、以下のとおりです。

歯並び全体に問題がある症例

一見すると前歯が出ているだけに見えても、根本的な原因が全体的な歯並びにある場合があります。全体的な歯並びや噛み合わせを改善しなければならない場合は、部分矯正では対応できません。

骨格的な問題がある症例

出っ歯や受け口などは、歯の傾斜が原因の場合と、顎の位置などの骨格が原因の場合があります。歯の傾斜が原因で症状が軽度な症例は、インビザラインの部分矯正で治療できるでしょう。

しかし、矯正治療では骨格的な問題は改善できません。骨格的な問題がある場合は、外科手術を行って顎の位置を調整することが多いです。

歯を大きく動かす必要がある症例

インビザラインの部分矯正は、大きな歯の動きには対応できません。複数本の歯を抜いてスペースを確保した場合などは、治療できないことがあるでしょう。

無理にインビザラインの部分矯正を行うと、歯茎が下がるなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

インビザラインで部分矯正するときの費用

インビザラインで部分矯正するときの費用を計算
インビザラインで部分矯正をするのに適しているのは、インビザライン・エクスプレス、インビザライン・ライト、インビザライン Goでしょう。

それぞれの特徴と費用を解説します。

インビザライン・エクスプレス

最大7枚のマウスピースを使用できるインビザラインのパッケージです。治療期間は4か月程度で、1〜2本の歯の位置を整えたい場合などに使用されます。後戻りの再治療に用いられることも多いです。

費用の目安は、200,000~400,000円程度でしょう。

インビザライン・ライト

最大14枚のマウスピースを使用できるパッケージです。治療期間は7か月程度で、軽度のすきっ歯や歯の捻れ、後戻りした際の再治療に用いられます。

費用の目安は、300,000〜600,000円程度でしょう。

インビザライン Go

最大20枚のマウスピースを使用できる、前歯の治療に特化した部分矯正です。3~6か月程度で、軽度の出っ歯や叢生、すきっ歯、歯の捻れなどを治療します。

費用の目安は、300,000〜500,000円程度です。

まとめ

インビザラインで部分矯正をした女性
インビザラインの部分矯正は、治療期間や費用面、手軽さから多くのメリットがあります。

しかし、全体的な歯並び・噛み合わせを改善しなければならない場合や、歯並びの乱れが重度な場合は選択できないでしょう。インビザラインの部分矯正が可能かどうかは歯科医師が判断するので、気になる方は気軽にカウンセリングを受けてください。

インビザラインで部分矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年11月23日

ワイヤー矯正治療の平均期間と予定どおりに終わらせるためのポイント!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正の装置を装着している女性と保定装置を装着している女性

歯列矯正にはさまざまな方法があり、そのなかでも「ワイヤー矯正」は代表的な方法です。ワイヤーを用いた矯正方法であり、マウスピース矯正よりもさまざまな歯並びに対応できるというメリットがあります。ワイヤー矯正を検討している方のなかには、治療期間はどれくらいなのか気になっている方がいるのではないでしょうか。

今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントを解説します。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組みとは?

ワイヤーとブラケットを装着した歯

歯の周りには歯を支えるための「歯槽骨」という骨があり、歯と歯槽骨の間には「歯根膜」というクッションの役割を担う薄い膜があります。ワイヤー矯正は、この歯根膜にワイヤーで力を加えて歯並びを整えていく矯正方法です。

ワイヤーによって歯に力が加わると、動く方向側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は引き伸ばされます。歯根膜には一定の厚みを保とうとする作用があるため、縮んだ歯根膜は膜を広げるために骨を溶かす細胞を活性化させ、引き伸ばされた歯根膜は元の厚みに戻るために骨を作る細胞を活性化させるのです。

このように、力をかけて歯を支える骨を溶かし、新たに骨を作ることを繰り返すことで、少しずつ歯を動かしていきます。

ワイヤー矯正の平均期間

時計とカレンダー

ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。ワイヤー矯正は治療開始前の検査から保定期間まで複数のステップがあります。

治療の流れとステップごとにかかる期間について、以下に解説します。

カウンセリング

ワイヤー矯正を含め、歯列矯正を希望する際には最初にカウンセリングが行われます。カウンセリングでは歯並びに関する悩みを相談します。治療に関する不安点や疑問点がある場合は、カウンセリングで確認しましょう。

カウンセリングでは、歯科医師より歯列矯正の説明なども行われます。カウンセリングの所要時間は30分程度が目安です。

精密検査

矯正することが決まったら、精密検査を行います。カウンセリングと同日に精密検査を受けられる場合もあるでしょう。

精密検査では、レントゲン撮影やCT検査、歯型取り、虫歯・歯周病の検査などを行います。精密検査の所要時間は1時間程度です。1~2週間程度で検査結果が出るでしょう。

診断

精密検査の結果に基づき、治療計画の説明が行われます。治療期間や費用などの説明を聞き、納得ができれば矯正開始です。

事前処置

お口の中の状態によっては、すぐに矯正を開始できない場合もあります。

精密検査の際に虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に虫歯や歯周病の治療を行います。矯正中に虫歯や歯周病が悪化すると矯正治療に影響が出るため、矯正開始前に治療する必要があるのです。

虫歯や歯周病の治療期間は症状の度合いによって異なりますが、1日~1か月が目安です。

ただし、重度の歯周病の場合には、治療に半年ほどかかるケースもあります。また、歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯が必要になることがあります。抜歯する本数にもよりますが、1か月程度かかるでしょう。

矯正開始

矯正装置を装着する前に歯のクリーニングをします。歯のクリーニングを行うことで、矯正装置をしっかりと装着できるのです。歯のクリーニングが完了したら、ブラケットを装着し、そのあとにワイヤーを通します。

矯正期間の目安は、全体矯正で2~3年程度、部分矯正で数か月~1年程度です。

定期検診

歯が予定どおり動いているかを確認するために、1~2か月に1回のペースで定期検診を受けます。定期検診では、歯の状態を確認し、矯正装置を調整します。

定期検診を受けないと予定どおりに矯正治療を進められません。また、矯正装置によってお口の中にトラブルが発生していても発見が遅れ、矯正期間が長引く場合もあります。決められた日に定期検診を受けましょう。

保定期間

歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します。

しかし、矯正装置を取り外して終了ではありません。矯正後の歯はもとの位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあるのです。後戻りを防ぎ、矯正した歯並びを固定するための期間が、保定期間です。保定期間は、歯の矯正にかかった期間と同じ期間となることが一般的です。

保定期間中は、保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定装置の装着を怠ると、せっかく整えた歯並びがもとの位置に戻ってしまうため、必ず装着しましょう。

ワイヤー矯正の期間が長くなるケースは?

クエスチョンマークが書かれた紙が置かれている

ワイヤー矯正をできるだけ早く終わらせたいと考えていても、長引くケースもあります。

ワイヤー矯正の期間が長くなるケースは、以下のとおりです。

重度の叢生(そうせい)の場合

重度の叢生(そうせい)の場合は、歯を動かす距離が長くなるため矯正期間も長引くでしょう。叢生とは、でこぼこした歯並びや、歯と歯が重なり合った歯並びのことです。

重度の叢生の場合は、歯を並べるスペースが足りないことが多いため、抜歯が必要になるでしょう。抜歯をすることで歯を並べるスペースを確保できますが、その分矯正期間は長くなるでしょう。

適切な口腔ケアができていない場合

ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が溜まりやすいです。適切な口腔ケアができていないと、虫歯や歯周病になるリスクがあります。

矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療を優先するのが一般的です。そのため、虫歯や歯周病の治療が終わるまでは矯正治療を中断することになるでしょう。その結果、矯正期間が長引いてしまうのです。

治療を長引かせないためにも、日頃からしっかりと口腔ケアを行いましょう。

舌や口周りの癖がある場合

舌で前歯を押す・唇を噛む・頬杖をつくなど、舌や口周りに癖のある方は、矯正期間が長引く可能性があります。なぜなら、癖によって歯に余分な力が加わり、矯正治療を阻害するためです。

舌や口周りの癖がある方は、意識して改善しましょう。

ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためには

水色の背景の前に置かれたびっくりマーク

ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために心がけるべきポイントをご紹介します。

ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために、以下のことを心がけましょう。

しっかりとブラッシングをする

矯正中はブラケットやワイヤーがあるため歯を磨きにくいと感じる方も多いでしょう。

自分ではきれいにブラッシングしているつもりでも、矯正装置に汚れが付着したままになっていることも少なくありません。磨き残しがあると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

上述のとおり、矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療が優先されるため、結果として矯正期間が長引くことがあるのです。予定どおりに矯正を終わらせるためには、虫歯や歯周病を予防することが重要といえます。

ブラケットやワイヤーの周囲を磨くときは、タフトブラシや歯間ブラシを使うとよいでしょう。タフトブラシや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを落とすことができます。

ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがないように、毎日しっかりとブラッシングを行いましょう。

食事に注意する

硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、歯や矯正装置に負担を与えるため避けましょう。矯正装置が外れることもあります。

矯正装置が外れた状態では、歯を動かせません。歯科医院を受診せずに放置すると、歯を動かせないだけでなく、口腔内に傷がつくなどのトラブルの原因になり、矯正期間が長引くでしょう。

ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためにも、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避け、万が一、矯正装置が外れた場合には、速やかに歯科医院を受診しましょう。

定期検診を受ける

矯正中は、1~2か月に1回のペースで定期検診を受ける必要があります。

しかし、スケジュールが合わない・面倒くさいなどの理由で定期検診を受けない方もいるでしょう。

定期検診では歯の動きを確認しながらワイヤーの調整を行います。予定どおり矯正治療を終わらせるためには定期検診を受ける必要があるのです。スケジュール調整が大変な場合もあるかもしれませんが、スムーズに矯正治療を進めるために、歯科医師の指示どおりに定期検診を受けましょう。

まとめ

ワイヤー矯正の装置を装着している女性

今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントについて解説しました。

ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正期間が長引くことがあります。

また、歯並びが整ったあとも歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。保定期間中は、しっかりと保定装置を装着して後戻りを防ぎましょう。

予定どおりに矯正を終わらせるためには、日々のブラッシングなどの口腔ケアをしっかり行い、定期検診を受けることが大切です。歯科医師の指示に従って矯正治療を進めましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年11月09日

インビザラインの費用の平均と内訳!費用が追加されるケースも解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

マウスピースが装着された歯の模型

インビザラインとは、透明のマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため目立たない矯正方法として人気ですが、費用が気になるという方が多いのではないでしょうか。。

今回は、インビザラインの費用の平均と内訳、また費用が追加されるケースについて詳しく解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

黒い背景の前に置かれたマウスピース

インビザラインとは透明のマウスピースを装着して、歯を動かす矯正方法です。装置が透明なので、装着時に周囲に気づかれにくい点がメリットといえるでしょう。

マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かします。使用するマウスピースは、治療計画の段階ですべて作製されるため、頻繁に歯科医院を受診する必要がありません。

インビザラインの費用の平均

水色の電卓

インビザラインの費用の平均は、700,000〜1,000,000円です。

お口の状態よって治療に必要なマウスピースの枚数や期間は異なります。また、インビザラインは保険が適用されず、自費診療です。そのため、費用設定は歯科医院ごとに異なります。

インビザラインの費用の内訳

階段状に積まれたコイン

インビザラインの費用の内訳は、以下のとおりです。

治療開始前のカウンセリング料

多くの歯科医院で、実際に矯正治療を始める前にカウンセリングや矯正相談を行なっています。治療開始前のカウンセリング料は0〜10,000円程度です。

治療開始前のカウンセリングや矯正相談で行う内容は歯科医院によって異なるため費用に差があります。無料で行なっているところもありますが、内容が異なるため、どちらがよいというわけではありません。

カウンセリングでは歯並びの状態を確認し、インビザラインで治療できるか判断します。治療に関して不安なことがある場合は、カウンセリングの際に相談しましょう。

また、カウンセリングや矯正相談を受けたからといって、必ずしも矯正治療を始めなければいけないわけではありません。

検査費用

矯正治療を始める前に検査をして、治療計画を立てる際に必要な資料採りをします。検査費用は、10,000〜50,000円程度です。歯科医院によっては、検査費用のすべてが矯正治療の費用に含まれている場合もあるため、事前に確認しましょう。

検査項目は、以下のとおりです。

  • レントゲン撮影
  • CT撮影
  • 顔の写真撮影
  • 歯並びの撮影
  • CTスキャンによる歯型採取

インビザラインでは、治療計画を立てる専用のソフトであるクリンチェックを使って、実際に歯並びを整える過程をシミュレーションし、その結果を元にマウスピースを作製します。

治療を始める前に歯並びが整う過程をシミュレーションできるので、患者さん自身も治療後の歯並びのイメージがしやすく、安心して矯正治療を始めることができるでしょう。

矯正装置費用

矯正装置の作製にかかる費用は、700,000〜1,000,000円程度です。

矯正装置費用のなかに、検査費用や、このあと解説する保定装置の費用も含まれている場合もあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。

ここでいう矯正装置とは、インビザラインで使用する透明のマウスピースのことです。歯並びを整えるまでのすべてのマウスピースを最初に作製します。マウスピースの枚数は、全体の矯正で40〜50枚程度になることが多いです。

調整料

矯正治療を開始したら、定期的に歯科医院に通院し、矯正治療の進行状況などのチェックを行います。インビザラインの場合には、歯の移動をスムーズに行うためにアタッチメントという樹脂でできた突起を歯に接着させることがあり、アタッチメントのチェックも行ないます。

1〜2か月に1回の通院が目安となり、1回あたりの費用は3,000〜10,000円程度です。

保定装置費用

歯並びが整ったらインビザラインで移動させた歯の位置を固定するために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまいます。

保定装置の費用は、10,000〜60,000円程度です。

保定期間は一般的に歯を動かすのにかかった期間と同程度で、保定期間中も定期的に歯科医院を受診する必要があります。受診の際にかかる費用は、3,000〜5,000円程度です。

インビザラインで費用が追加されるケース

両手を広げる女性歯科衛生士

インビザライン治療が計画どおりに進まないと、費用が追加で必要になることがあります。

インビザラインで費用が追加されるケースは、以下のとおりです。

マウスピースを紛失した場合

インビザラインのマウスピースを紛失した場合には、再作製のための追加費用がかかります。追加費用は、1枚あたり10,000円程度です。

食事や歯磨きのときにマウスピースを外すことができますが、適切に保管をしないと紛失する可能性があります。マウスピースを外したときには、専用のマウスピースに保管しましょう。

治療期間が延長になった場合

計画どおりに歯が動いていないと治療期間が延長になることがあります。治療期間が延長になると歯科医院を受診する回数が増え、その都度調整料がかかるのです。

計画どおりに歯が動かない原因には、マウスピースの装着時間が短いことや、マウスピースの交換時期を間違えたことなどが挙げられます。計画どおりに治療を終えられるよう、また治療期間延長による追加費用の発生を避けるためにも、マウスピースの装着時間と交換時期はしっかり守りましょう。

インビザラインと保険適用について

医療系のイラストが描かれた木のブロック

インビザラインは、基本的に保険適用の対象になりません。矯正治療は病気を治すための最低限の治療にあたらないためです。自費治療のため、通常の虫歯治療などの金額に比べて高額になります。

一部例外として、骨形成不全などの先天的な病気により、顎骨に変形などがみられる場合には保険が適用されるケースもあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。

インビザラインの費用を安くする方法

電卓の病院の領収書

インビザラインの費用を安くする方法はあるのでしょうか。

インビザラインの費用を安くするためのポイントを、以下に詳しく解説します。

部分矯正を検討する

部分矯正にすることで費用を安く抑えることができるでしょう。

インビザラインには全体矯正と部分矯正があります。全体矯正に比べて部分矯正のほうが費用は安いです。前歯などの一部分のみを矯正したい場合には、部分矯正にするとよいでしょう。

医療費控除を活用する

医療費控除とは、1月1日〜12月31日までの医療費が一定の金額を超えた場合に、控除を受けられる制度です。医療費が一定の金額を超える場合には確定申告で申請しましょう。

ただし、医療費控除の対象になるのは、歯科医師が治療が必要であると判断した場合のみです。審美目的の矯正の場合は対象となりません。医療費控除の対象になるかは、歯科医師に確認しましょう。

マウスピースの装着時間・交換時期を守る

マウスピースの装着時間・交換時期は守りましょう。

前述のとおり、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと計画どおりに歯が動かず治療期間が延長になり、結果として歯科医院を受診するたびに調整料などの追加費用が発生します。

計画どおりに治療を終えるためにも、マウスピースは1日20〜22時間以上装着し、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換しましょう。

歯とマウスピースのケアをしっかり行う

インビザライン治療中に虫歯・歯周病になると、治療費がかかります。虫歯・歯周病を予防し、余計な治療費を発生させないためにも、歯とマウスピースのケアをしっかり行いましょう。

インビザラインはマウスピースを外して歯磨きができるため、ほかの治療法に比べて虫歯・歯周病になるリスクは低いといわれています。

しかし、マウスピースのお手入れを怠るとマウスピースに付着した細菌によって虫歯や歯周病になる可能性があるのです。虫歯や歯周病が進行し、治療を中断しなければならず、結果としてインビザラインの治療期間が延長になるケースもあるでしょう。

虫歯・歯周病の治療にかかる費用や、インビザライン治療が延長になることによる費用の発生を避けるためにも、歯とマウスピースのケアをしっかりと行いましょう。

まとめ

マウスピースを持っている女性

今回は、インビザラインの費用について詳しく解説しました。

費用の内訳は歯科医院ごとに異なるため、治療開始前にしっかりと確認しましょう。インビザラインの費用自体を安くすることは難しいですが、余計な費用がかからないようにすることはできます。

計画どおりに治療が進まないと費用がかさんでしまうため、マウスピースの装着時間・交換時期を守り、何かトラブルがあった際には、必ず早めに歯科医院を受診しましょう。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年10月19日

ワイヤー矯正の種類とは?ブラケット・ワイヤーの種類も比較して解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正をしている女性

ワイヤー矯正にも種類があることをご存じでしょうか。「ワイヤー矯正に使われている装置の種類や特徴を知りたい」「何を基準にワイヤー矯正の装置を選べばいいかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。

今回は、ワイヤー矯正の概要や種類、装置の選び方を解説します。ワイヤー矯正についての知識を深めれば、安心して治療を受けられるでしょう。ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とは?


ワイヤー矯正の模型

ワイヤー矯正とは、ワイヤーで歯に圧力をかけて動かし、歯並びを整える治療法です。歯の表面にブラケットとよばれる器具を装着し、ブラケットにワイヤーを通して歯に力を加えます。

ブラケットとワイヤーにはいくつか種類があるため、歯の状態に合わせて適切なものを選びます。定期的に歯並びの状態を確認し、器具を調整しながら治療を進めるのです。

ワイヤー矯正の種類


矯正模型

ワイヤー矯正の種類は、以下のとおりです。

  • 表側矯正(唇側矯正)
  • 裏側矯正(舌側矯正)
  • ハーフリンガル矯正

それぞれ解説します。

表側矯正(唇側矯正)

表側矯正とは、矯正器具を歯の表側(唇側)に装着する治療法です。最も一般的な治療法であり、歯列矯正といえば多くの方が表側矯正をイメージするでしょう。

食事や発語に大きな影響を与えず、違和感があっても1週間ほどで慣れる方が多いです。幅広い症例に対応できる治療法ですが、矯正器具が目立つため避けたいと思う方もいるかもしれません。

裏側矯正 (舌側矯正)

裏側矯正とは、矯正器具を歯の裏側に装着する治療法です。矯正器具が目立ちにくいため、自然な見た目を保てることが大きなメリットでしょう。

しかし、表側矯正よりも費用が高額な場合が多いです。歯の裏側に矯正器具を装着するので、話すときに舌がぶつかる、歯磨きが行き届かず虫歯の原因になるなどのデメリットがあります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上の歯は表側に、下の歯は裏側に矯正器具を装着する治療法です。表側矯正と裏側矯正のメリット・デメリットを持ち合わせています。

表側矯正ほどワイヤーが目立たず、裏側矯正よりも安く治療できる方法です。ハイブリッド矯正やコンバインド矯正ともよばれます。

ブラケットの種類


ワイヤー矯正の模型を持つ女性

ブラケットは、歯の表面に設置してワイヤーを通す矯正装置です。ブラケットには、主に以下5つの種類があります。

  • メタルブラケット
  • セラミックブラケット
  • プラスチックブラケット
  • ジルコニアブラケット
  • セルフライゲーションブラケット

それぞれ解説します。

メタルブラケット

メタルブラケットとは、ブラケットのなかで最も一般的で安価なブラケットです。金属でできているため丈夫ですが、目立ちやすいです。見た目が気になる方には向いていないでしょう。

特に見た目を気にしない方であれば、最も安く確実に歯を移動できる装置です。

セラミックブラケット

セラミックブラケットは、セラミックで作られているブラケットです。天然歯に近い色や透明感があるため、装着していることが目立ちにくいでしょう。

汚れや変色にも強いため、ワイヤー矯正中も自然な見た目を保ちたい方に適しています。強度は、メタルブラケットよりもやや劣ります。

プラスチックブラケット

プラスチックブラケットは、プラスチックで作られている透明なブラケットです。メタルブラケットよりも目立ちにくいですが、強度はメタルブラケットよりも劣ります。

変色しやすい、装置に厚みがあるなどのデメリットがあるブラケットです。

ジルコニアブラケット

ジルコニアブラケットは、ジルコニアを使用して作られたブラケットです。非常に強度に優れていることが特徴でしょう。

ジルコニアは人工ダイヤモンドといわれており、ジュエリーにも用いられている素材です。表面が滑らかで汚れにくく、長期間きれいな状態を保てます。

ジルコニアブラケットは小さく作られますが、弱い力で歯を移動させられるため、治療中の痛みを軽減できるでしょう。

セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットは、クリップのような構造のブラケットです。通常、細い針金やゴムを使ってワイヤーをブラケットに固定しますが、ワイヤーをそのままブラケットに固定できます。

針金やゴムを使わず、直接ワイヤーをブラケットに固定できるため、ワイヤーとブラケットの摩擦が減ることが特徴です。痛みを軽減しながら、適切な矯正力を歯に加えられます。

治療期間の短縮にもつながりますが、追加料金が発生する歯科医院があります。

ワイヤーの種類


矯正の説明をする医師

ワイヤーの種類は、以下のとおりです。

  • 断面が丸いワイヤー
  • 断面が四角いワイヤー
  • 太いワイヤー
  • 細いワイヤー
  • ホワイトワイヤー

ワイヤー矯正では、ワイヤーを使い分けることで歯にかかる圧力を調整します。定期的に通院して歯の状態を確認し、ワイヤーを変えながら歯並びを調整するのです。

それぞれのワイヤーの特徴を、簡単に解説します。

断面が丸いワイヤー

断面が丸いワイヤーは、歯に適切な矯正力をかけられるワイヤーです。断面が丸いのである程度の摩擦が生まれ、弱い力で歯を動かす症例に向いています。

断面が四角いワイヤー

断面が四角いワイヤーは、しっかり歯に密着するため摩擦が少ないです。固定力が高いため、強い力で歯を動かす症例に向いています。

歯の角度調整にも適しているので、仕上げの段階で使用されることも多いです。

太いワイヤー

太いワイヤーは、歯に対して強い矯正力を加えられます。矯正治療を行ってある程度歯並びが整ったときに、最後の仕上げとして歯並びを固定させるために使用することが多いです。

細いワイヤー

細いワイヤーは、歯に対して弱い矯正力を加えられます。矯正治療を開始したばかりの時期など、乱れた歯並びを少しずつ動かして整えるときに役立ちます。

ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤーとは、その名のとおり白色に加工されたワイヤーです。白いワイヤーを用いるので、目立たないことがメリットです。

ただし、白いコーティングが剥がれて銀色のワイヤーが見える可能性があります。

ワイヤー矯正の装置の選び方


笑顔の女性

上述したように、ワイヤー矯正の治療法や使用する装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。特徴をよく比較して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。

また、金属アレルギーがある方は、アレルギーがあっても受けられる治療なのかを確認する必要があります。ワイヤー矯正で使用するブラケットやワイヤーには、金属が使われる場合があるからです。

金属アレルギーがあることを事前に歯科医師へ伝えて、体質にあった装置を選びましょう。

まとめ


歯の模型を持つ少女

今回は、ワイヤー矯正の種類や使用する装置の特徴について解説しました。

ワイヤー矯正には、表側矯正(唇側矯正)、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正の3つの種類があります。矯正装置を装着する位置によって分けられますが、目立ちにくい方法ほど高額になることが多いです。

また、裏側矯正を行うには特別な技術が必要なため、行っていない歯科医院もあります。ハーフリンガル矯正も同様です。裏側矯正を検討している方は、受診する予定の歯科医院に確認しましょう。

ブラケットやワイヤーにも、いくつか種類があります。治療法や装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。本記事の内容を参考に比較する、歯科医師に相談するなどして、ご自身にとってベストな治療を選びましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年10月05日

出っ歯の悩みを解消!インビザラインでの治療法や費用を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインをもって微笑んでいる男性

出っ歯が気になり、インビザラインでの矯正を考えている方は大勢いらっしゃいます。インビザラインはマウスピース矯正のブランドで、世界中で最も多く採用されています。

しかし、出っ歯の矯正を検討するにあたり「本当にインビザラインで出っ歯は治せるのか」「インビザラインで出っ歯を治すとどれくらいの期間が必要なのか」などの不安もあるでしょう。

今回は、インビザラインでの出っ歯の矯正について、治療の流れや必要な期間、費用などを解説します。出っ歯の矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

出っ歯とは?

首をかしげ悩ましい様子の男性

出っ歯とは、奥歯を噛み合わせたときに上顎や上の歯が前に飛び出ている状態です。日本人に多く見られる歯並びで、専門用語では上顎前突とよびます。

出っ歯だと「歯が出ているので横顔が気になる」「口を開けるのが恥ずかしい」と、コンプレックスに感じる方も少なくありません。また「唇を閉じるのが難しく、口呼吸になる」「転んだときに前歯を打ちやすい」「噛み合わせが悪く顎に負担がかかりやすい」「発音しにくい」など、支障をきたす場合もあります。

出っ歯は、見た目だけでなく、健康面から考えても矯正治療で噛み合わせを調節したほうがよい症例が多いです。

出っ歯になる原因とは?

原因と結果という英字が書かれている黒板

出っ歯になる主な2つの原因は、以下のとおりです。

  • 遺伝的な要因
  • 後天的な要因

歯並びや顎の骨格は遺伝します。両親が出っ歯だと、こどもも出っ歯になる確率が高いでしょう。

しかし、遺伝的な要素だけでなく、後天的な要素も出っ歯に大きく関係します。たとえば「指しゃぶりする」「おしゃぶりする」「爪を噛む」「舌で前歯を押す」などの癖があると、少しずつ歯を動かしてしまい、出っ歯になります。

出っ歯を防止する観点から考えた場合、お子さまに何らかの癖があるなら、できるだけ早くやめる練習をしたほうがよいでしょう。

インビザラインで出っ歯は治療できる?

クエスチョンマーク

症例にもよりますが、インビザラインで出っ歯の矯正ができるケースは少なくありません。

これまで「マウスピースで出っ歯を治療するのは難しい」といわれてきたのは事実ですが、インビザラインは出っ歯を含む多くの症例に適応しています。以前に比べると、難しい症例でもインビザラインでの矯正が可能となってきました。

ただし、インビザラインで出っ歯を矯正するには、歯科医師のスキルや経験が大きく関係します。そのため、インビザラインの症例を多く手がけている経験豊富な歯科医師から治療を受けることが大切です。

以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするにあたり、3つのポイントについて解説します。

出っ歯の3つのタイプとは?

出っ歯には、以下の3つのタイプがあります。

  • 【歯並びの問題】上の前歯が傾斜しているタイプ
  • 【骨格の問題】上顎が前にでているタイプ
  • 【歯並びと骨格の問題】上顎と前歯の両方が前にでているタイプ

上の前歯が傾斜して出っ歯になっている場合は、インビザラインで治療できる可能性が高いでしょう。

また、インビザライン治療の際、必ずしも抜歯が必要とは限りません。上顎が前にでているタイプは、軽度であればインビザラインでの矯正ができる症例もあります。

インビザラインだけでの治療が難しい出っ歯とは?

歯並びの問題や骨格の問題が重度である場合は、インビザラインだけでの治療は難しいでしょう。その場合は、抜歯やほかの外科的手術が必要となることがあります。

歯並びや骨格の問題は、見た目だけでは判断できません。歯型を取り、レントゲン撮影を行い、精密検査のあとで診断します。また、歯科医師によっても診断が異なります。A歯科医院では「インビザラインの治療は難しい」と診断された場合でも、B歯科医院では「可能である」と診断されるケースもあるのです。

納得のいく矯正をするためには、セカンドオピニオンを聞くことも大切です。

インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットとデメリットとは?

インビザラインで出っ歯の矯正をする場合、メリットとデメリットがあります。双方についてよく考えたうえで、治療を決定しましょう。

以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットとデメリットを解説します。

インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットとは?

インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットは、以下のとおりです。

  • 目立ちにくい
  • 取り外しが可能である
  • 2〜3か月に1回の通院でよい
  • 3Dシミュレーターをチェックして治療後のイメージができる

インビザラインは透明の薄いマウスピースを使用するため、ほとんど目立ちません。取り外しも可能で手入れもしやすく、2〜3か月に1回の通院でよいため、社会人の方や子育て中の方など、お忙しい方でも治療をしやすいメリットがあります。

また、シミュレーターで治療後のイメージをすることや経過観察することができるため、モチベーションも保ちやすいでしょう。

インビザラインで出っ歯の矯正をするデメリットとは?

一方、インビザラインで出っ歯の矯正をするデメリットは、以下のとおりです。

  • 1日20~22時間以上、インビザラインを装着する必要がある
  • インビザラインの装着を誤ると治療に影響がでる
  • 奥歯の噛み合わせに影響がでることもある
  • インビザラインのみでの治療が難しい症例もある

インビザラインは1日20~22時間以上、正しく装着する必要があります。装着時間が短い場合や装着方法を誤った場合、計画どおりの結果は得られません。

また、インビザラインを長期間装着することで、奥歯の噛み合わせに影響がでるリスクもあり、矯正後に奥歯の噛み合わせを調整する必要が生じることもあるでしょう。さらに、重度の出っ歯の場合は、インビザラインのみでの治療が難しいと診断される可能性もあります。

インビザラインで出っ歯を治療する流れ

ステップ「STEP」と書かれた積み木と靴のおもちゃ

インビザラインで出っ歯を治療する流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング・検査

治療を開始する前に、カウンセリングを受けて精密検査を実施します。カウンセリングでは「歯科医師やスタッフの雰囲気はどうか」「メリットやデメリットをわかりやすく説明してくれるか」「質問にも丁寧に答えてくれるか」などを見極めましょう。

精密検査で得た顎や歯並びに関する詳しいデータをもとに、今後の治療方針を決定します。カウンセリングに納得いかない場合、ほかの歯科医院でセカンドオピニオンを聞くのもよいでしょう。

②外科的手術(必要な場合)

重度の出っ歯で、抜歯を含む外科的手術が必要な場合は、矯正前に治療します。また、虫歯や歯周病が見つかった場合も先に治療します。

外科的手術が終わり、経過が落ち着いてきたら矯正開始です。

③インビザラインの作製

採得した歯型をもとに、インビザラインの作製をします。インビザラインは、発注後約3週間でできあがるため、それまで待たなければなりません。

インビザラインが完成すると、いよいよ出っ歯の矯正がスタートします。

④インビザラインの装着開始

インビザラインの矯正方法は、以下のとおりです。

  • 1日に20~22時間以上装着する
  • 2週間に一度新しいマウスピースに変える
  • 2〜3か月に一度、通院する

インビザライン治療では、できあがったインビザラインをまとめて受け取るため、装着する時間や交換する日付などをご自身で管理する必要があります。何度も歯科医院にする必要はなく、2〜3か月に1回のペースで通院し、計画どおりに歯が動いているかなどをチェックします。

⑤保定期間

矯正が終了すると、保定期間に入ります。保定期間内に行う主な内容は、以下のとおりです。

  • リテーナーという保定装置を装着する
  • 定期検診で歯並びをチェックする

リテーナーを装着し、後戻りを防ぎます。また、定期検診では歯並びの状態を確認します。正しく保定期間を過ごすことで、美しい歯並びをキープしやすくなるでしょう。

インビザラインでの出っ歯治療にかかる期間

期間をあらわすカレンダーと置き時計

インビザラインでの出っ歯の治療にかかる期間は、出っ歯の症状によって異なります。軽度の出っ歯であれば部分矯正が可能です。

しかし、中度~重度の出っ歯であれば、全体矯正が必要となる可能性が高いでしょう。部分矯正と全体矯正それぞれにかかる期間の目安は、以下のとおりです。

<部分矯正と全体矯正の期間の目安について>

矯正の種類 矯正期間

部分矯正

約1年未満

全体矯正

約2〜3年

矯正期間の目安については、カウンセリングと精密検査のときに歯科医師に確認してください。

インビザラインでの出っ歯治療にかかる費用

小銭が積まれている

出っ歯の矯正の多くは自由診療のため、保険適用となりません。そのため、歯科医院によって費用設定が異なります。また、インビザラインでの出っ歯の治療にかかる費用は、部分矯正か全体矯正かによっても変わります。

部分矯正と全体矯正の費用の目安は、以下のとおりです。

<部分矯正と全体矯正の費用の目安について>

矯正の種類 矯正費用

部分矯正

約40〜50万円

全体矯正

約80〜130万円

そのほか、カウンセリング料、精密検査料、通院料、リテーナー装置代などが別途かかることも珍しくありません。

歯科医院によってはトータルフィー制度を採用しているところもあります。分かりやすい料金設定をしている歯科医院を選びましょう。予算オーバーで矯正を中断しないためにも、治療前に詳しい料金を確認することは重要です。

まとめ

インビザラインを手に持って笑顔の男性

出っ歯は、症状の度合いにもよりますが、インビザラインで矯正ができる可能性があります。

インビザラインは目立ちにくく、通院する頻度も高くないため、忙しい方でも出っ歯の治療が可能です。カウンセリングで不安なことや質問したいことがあれば、遠慮なく歯科医師に質問しましょう。

出っ歯の矯正は長期におよぶことも少なくありません。歯科医師と信頼関係を築き、安心して治療するためにも、歯科医師の矯正方針に納得したうえで治療を開始してください。

出っ歯の治療でインビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年09月17日

インビザラインで治療ができない歯並びと治療が向かない人を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインを専用のケースに入れて保管する

インビザラインで治療ができない歯並びは、乱れが重度の症例や、骨格に問題がある症例などです。1日20~22時間マウスピースを装着できない人も、インビザライン治療はできないと判断されるでしょう。

今回は、インビザラインで治療ができない歯並びや、治療が向かない人について詳しく解説します。

インビザラインで治療ができない歯並びとは?

鏡で口内を見て戸惑う女性

インビザラインは、マウスピースを使用してゆっくりと歯を動かす矯正方法です。そのため、乱れが重度の症例はインビザラインで治療できないことがあります。

インビザラインで治療ができない歯並びは、以下のとおりです。

重度の叢生

叢生とは、歯が重なって生えている、捻れて生えているような、ガタガタした歯並びのことです。重度の叢生は、インビザラインでの治療が難しいとされています。

叢生は、歯がきれいに並ぶためのスペースが不足していることが原因の場合が多く、矯正治療を行う際は抜歯が必要となります。抜歯をすると、歯の移動距離が長くなるでしょう。

重度の叢生の治療では、抜歯をして生まれたスペースを利用して、捻れて生えている歯を正しい向きに回転させる、不適切な位置に生えている歯を適正な位置へ調整するなどの作業を行わなければなりません。インビザラインは歯の大きな移動が得意ではないため、治療が難航する可能性があります。

重度の受け口

重度の受け口は、インビザラインでは治療できません。受け口は、下顎や下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。重度の受け口の治療も、叢生と同様に大規模な歯の位置調整が必要となります。

抜歯や外科手術を行うことが多いため、細かな歯並びの調整を得意とするインビザラインでは治療ができないでしょう。

重度の出っ歯

重度の出っ歯を矯正する場合、抜歯が必要となることが多いです。歯の大幅な移動や後方への平行移動が必要となりますが、インビザラインでは難しいでしょう。

特に骨格に異常がある場合、矯正治療と併せて外科手術が必要となることもあります。

重度の過蓋咬合

過蓋咬合は、噛み合わせが深く、奥歯を噛んだ際に下の前歯が上の前歯に隠れて見えなくなる状態です。重度の過蓋咬合は、インビザラインでの治療が非常に困難といわれています。

治療では、前歯を歯茎方向へ押し下げる「圧下」や、奥歯を舌側の正しい位置へ引き出す「挺出」を行わなければなりません。インビザラインが苦手とする動きなので、過蓋咬合の治療は難しいのです。

過蓋咬合の原因は、歯ではなく顎の骨に起因するものが多く、骨格レベルでの治療が必要となることも珍しくありません。インビザラインは歯並びの調整は可能ですが、骨格にアプローチして歯並びを改善することはできないのです。

インビザライン治療が向かない人とは?

顎に手を当てて考える女性

歯並びだけでなく、口腔内の状態によってインビザライン治療が向かない人がいます。

インビザライン治療が向かない人は、以下のとおりです。

重度の歯周病がある人

歯周病は、歯茎の炎症を引き起こして歯周組織を破壊する病気です。進行すると歯茎から出血し、炎症が骨にまで拡大すると、骨を溶かす可能性があります。骨が溶かされている状態では、インビザラインやほかの矯正治療が非常に困難になるでしょう。

歯科治療は歯の移動を目的としており、健康な骨と歯周組織が歯を支えることが前提となっています。矯正時には強い力が歯に加わるため、歯周組織や骨が弱まっていると歯が抜ける可能性があるのです。

そのため、歯周病が治っても、骨や歯周組織が健康でない場合、矯正治療は困難と判断されます。

抜歯の本数が多い人

前述したように、インビザライン治療は歯の平行移動や大幅な移動に対応できません。インビザライン治療は、主に歯を前後に動かすことで歯並びを調整します。

抜歯した場所への歯の移動をインビザラインで行うと、非常に時間がかかります。そのため、ワイヤー矯正などほかの矯正治療と組み合わせる、別の方法を検討するなど、インビザラインだけでは治療できないことが多いです。

インプラントが入っている人

インプラントは天然歯とは異なり、人工的に骨に埋め込まれたものなので移動できません。インプラントの根が骨に固定されているためです。

歯列矯正は、主に天然歯を動かすことを目的とした治療なので、インプラントを動かすことはできないのです。

マウスピースを1日20~22時間装着できない人

インビザライン治療では、マウスピースの装着時間が治療結果に直結します。1日20~22時間マウスピースを装着できない人は、インビザライン治療は向いていません。装着時間が短いと、期待する治療結果を得られない可能性があります。

ワイヤー矯正は自身で取り外すことができないため、装着時間を気にする必要がありません。装着時間を確保できるかどうかを考えて、治療法を選ぶことが重要です。

マウスピースの管理や口腔ケアを徹底できない人

インビザライン治療では、食事や歯磨きの際にマウスピースを外さなければいけません。マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースが破損する可能性があります。口内の衛生状態も悪くなるでしょう。

食事のあと、歯のケアやマウスピースのお手入れを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。虫歯や歯周病になると、矯正治療が中断される場合や、治療計画が変更される場合があります。そのため、日常のケアや自己管理が苦手な人は、インビザラインの治療が向いていません。

定期的な通院ができない人

インビザライン治療では、治療の進行状況をチェックするため、2~3か月に一度の頻度で通院しなければなりません。通院した際は、進行状況の確認だけでなく、虫歯や歯周病の検査、歯のクリーニングなども行われます。

仕事や生活が忙しく、定期的な通院を続けることが難しい人は、インビザライン治療は向いていないでしょう。

インビザラインで治療ができない・向かない人はどうする?

机に置かれたワイヤー矯正を行われた歯列模型

インビザラインで治療ができない・向かない人は、別の矯正方法を検討する必要があります。インビザライン治療以外の矯正方法は、以下のとおりです。

ワイヤー矯正で治療する

インビザライン矯正が適応できないケースでは、ワイヤー矯正を行う場合が多いです。ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットを固定し、ブラケットにワイヤーを取り付けて歯を矯正します。重度の叢生や出っ歯の治療にも効果的で、インビザラインよりも強い力を利用して歯を迅速に動かすことが可能です。

ただし、ワイヤー矯正はインビザラインと違って自身で取り外しができません。見た目が気になる方は、透明や白色のクリアブラケットというオプションを選択するとよいでしょう。歯の色に近いため、目立ちにくいです。

裏側矯正で治療する

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。従来のワイヤー矯正と比較して目立ちにくい特長があります。

インビザラインでは治療できない歯並びの問題を改善することが可能で、特に出っ歯や受け口の治療に向いています。歯の裏側は表側よりもエナメル質が厚く、唾液によって常時湿っているため、虫歯になりにくいことがメリットです。

歯の裏側は形状が複雑なので、装置の取り付けが一般的なワイヤー矯正よりも難しく、専門的な技術と経験を要します。裏側矯正は技術力と経験が豊富な歯科医師しか行えず、治療費が一般的なワイヤー矯正よりも高くなることがデメリットでしょう。

治療を受ける際は、技術力と経験が十分な歯科医師を選ぶことが重要です。

ワイヤー矯正とインビザライン治療を併用する

インビザライン治療ができない場合でも、ワイヤー矯正と併用することで治療できる場合があります。初めにワイヤー矯正を利用して大まかに歯の位置を調整し、そのあとインビザライン治療で噛み合わせの調整や微細な位置・向きなどを修正する方法です。

ワイヤー矯正を併用することで、インビザラインだけでは難しい歯並びの調整が可能になります。インビザラインでは治療が困難なケースも改善できるでしょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

インビザラインで治療ができない歯並びとは、乱れが重度の症例や、骨格に問題がある症例です。歯並び以外にも、自己管理が苦手な人にはインビザライン治療は向いていません。

インビザライン治療ができないと判断された場合でも、ワイヤー矯正や裏側矯正で歯並びを改善できる可能性があります。初期の矯正をワイヤー矯正で行い、中期から後期にかけてインビザラインを使用する方法も存在します。

インビザライン治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年09月03日

ワイヤー・マウスピースを使った部分矯正のメリットや治せる歯並び!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

マウスピースとワイヤー

「部分矯正なら安くできる」という情報を得て、興味を持つ方は大勢います。部分矯正を取り入れるなら、期間が短く、リーズナブルな値段で矯正できる場合もあるのです。

とはいえ、部分矯正について「部分矯正とはどんな矯正?」「部分矯正でどこまで治せる?」「部分矯正が適応の症例は?」などの質問が出てくることでしょう。

今回は、部分矯正の特徴やメリット、デメリットについて徹底解説します。矯正に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

 

部分矯正とは?

クエスチョンマークを手に持つ人々

部分矯正とは、動かしたい「歯」のみを動かす矯正のことです。顎の位置や目的以外の歯を極力動かさずに、矯正を実施します。治療範囲が狭いので、矯正にかかる「費用」「期間」「痛み」を極力抑えて治療ができます

参照元:日本部分矯正歯科学会の公式ページ

 

全体矯正との違いとは?

全体矯正は、奥歯から前歯まで全体的に歯を動かす矯正で、噛み合わせを調整することも可能です。奥歯から前歯まで噛み合わせをしっかりと治すので、後戻りもしにくい特徴があります。

反対に部分矯正は、気になる部分に焦点を当てて、歯並びのみを矯正します。奥歯の矯正や噛み合わせの調整はできません。

部分矯正に向いている人とは?

凸凹の状態が軽度で、簡単なアプローチで治療ができる方や、前歯や横の歯など部分的な歯並びのみを整えたい方には、部分矯正が向いています。例えば「前歯の凸凹だけ治したい」「結婚式に間に合わせたい」「とりあえず気になるところだけ治したい」という目的で、部分矯正をする方も少なくありません。

部分矯正の適応症例については、のちほど詳しく解説します。

 

部分矯正のメリット・デメリット

メリットとデメリット

全体矯正にもいえることですが、部分矯正にもメリットとデメリットが存在します。両方を理解しておくことで、納得した治療を受けやすくなります。よいことだけでなく、注意点も考慮し、矯正治療を受けるか決めましょう。

 

部分矯正のメリット

部分矯正のメリットは、下記のとおりです。

  • 短期間の治療で完了する
  • 気になっている場所だけ矯正できる
  • 痛みが少ない
  • 全体矯正に比べると安い
 

部分矯正は、気になっている部分に焦点を当てて矯正するため、全体矯正に比べて治療期間が少なく、治療費も安い傾向にあります。

「子育てや仕事などで忙しいので、長期間の通院はできない」「全体矯正のための費用が出せない」などの理由で、矯正を諦めていた方でも、治療できる可能性があるのです。

 

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリットを、下記にまとめました。

  • 出っ歯が改善されない(または、出っ歯になる)ことがある
  • 噛み合わせの改善はできない
  • 歯を削ることがある
  • 適応症例が限られている
 

部分矯正は、軽度の症状にのみ対応しているため適応症例が限られます。極端に凸凹した歯並びは、部分矯正ができません。例えば、一見「少しだけ動かせばいいだけ」のように見える症状でも、奥歯の噛み合わせなど全体的な歯並びが関係していることもあります。全体的に動かさなければ問題が改善されないこともあり、そのような症例の部分矯正は難しいでしょう。

また、歯を動かすスペースを無理やり作る必要があるため、歯を削って矯正することや出っ歯が改善されない(または出っ歯になる)可能性もあります。歯並びは、噛み合わせや顎の位置の問題が関係していることも少なくありません。きっちりと治療したい場合は、全体矯正が向いています。

部分矯正で治せる歯並び

マウスピースと歯の模型

下記の症例は、部分矯正ができる可能性が高いでしょう。

  • 噛み合わせに問題はなく、前歯や横の歯など一部分のみを整えたい場合
  • 前歯のすき間を治したい場合
  • 被せ物やインプラントの治療のため、一部分の歯を動かしたい場合
  • 少し出ている八重歯を矯正したい場合
  • 1〜2本だけ歯の噛み合わせが反対になっている場合
  • 後戻り矯正の場合
 

上記のように症状が軽い場合は、部分矯正で治療できます。先に矯正歯科医院にて精密検査を実施して、部分矯正が可能か判断する必要があります。

以前矯正した歯の「後戻り矯正」をする場合、微妙な調整ですむことも少なくありません。部分矯正が可能なケースも多いでしょう。

部分矯正で何本まで治せる?

多くの場合、部分矯正では前歯の歯並びを矯正します。前歯の部分矯正をすると仮定した場合、治せる歯の本数の目安は、上下6本(合計12本)の歯の矯正です。上下の左犬歯から右犬歯までの歯並びを矯正するイメージです。

もちろん、歯並びの状況は人によってそれぞれ異なりますので、あくまで参考になさってください。

部分矯正ができない症例とは?

部分矯正ができない症例の一例は、下記のとおりです。

  • オープンバイト(奥歯で噛んでいるときに前歯が噛み合っていない状態)
  • 正中離開(すきっ歯)
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 極端に凸凹している歯並び(顎の骨と歯の大きさが合っていない状態)
 

上記の症状は、奥歯の噛み合わせや顎の骨の状態、歯が生えるスペースが関係しています。前歯を少し動かしただけでは症状が治りません。全体矯正で、噛み合わせをしっかりと治す必要があります。

部分矯正の適応症例については、矯正歯科医によって見立てが異なることも少なくありません。矯正を始める前に、数件の歯科医院で診断してもらい、意見を聞きましょう。

部分矯正で使用する装置

ワイヤー矯正を行う男性

部分矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらかの装置を用います。それぞれの特徴について詳しく解説します。

ワイヤーを使った部分矯正の特徴とは?

ワイヤー矯正とは、歯にマルチブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。マルチブラケットは歯の表側につけるケースと裏側につけるケースがあります。

ワイヤー矯正のメリットとデメリットを下記にまとめました。

<ワイヤー矯正のメリットとデメリット>

メリット ・マウスピース矯正より細かい調整が可能である ・マウスピース矯正より適応症例が多い
デメリット ・歯磨きがしづらく手入れが大変である ・目立つ ・慣れるまでは食事中や話しているときに違和感がある
 

ワイヤー矯正は細かい調整が可能ですが、目立ちやすく、慣れるまでは違和感があることがデメリットです。

マウスピースを使った部分矯正の特徴とは?

マウスピース矯正は、マウスピースを使って歯を少しずつ動かす方法です。マウスピースを1週間〜10日に一度交換し、理想の歯並びに近づけます。マウスピースは1日に20〜22時間以上装着しなければなりません。

マウスピース矯正のメリットとデメリットは、下記のとおりです。

<マウスピース矯正のメリットとデメリット>

メリット
  • 透明なので目立ちにくい
  • 取り外しができるので手入れが楽である
  • ホワイトニングを一緒にできるケースが多い
  • 金属アレルギーの心配がない
デメリット
  • 部分矯正でも全顎用のマウスピースを使用する必要がある
  • マウスピースのブランドによって適応症例が異なる
  • マウスピース矯正ではできない治療もある
  • 1日に20〜22時間以上装着する必要がある

マウスピース矯正は目立ちにくく手入れもしやすいので、仕事に支障がないのは大きなメリットだといえるでしょう。社会人になってから矯正をしたい方にも人気です。

しかし、ワイヤー矯正に比べると、適応できないケースもあります。特に、マウスピースのブランドによって適応症例が異なることが多いでしょう

部分矯正にかかる治療期間

部分矯正にかかる期間は数か月〜1年です。全体矯正は1〜3年かかるため、圧倒的に短期間で治療が完了することがわかるでしょう。

「ワイヤー矯正よりマウスピース矯正の治療期間が短い」と、いわれることもあります。

しかし、症例によってはワイヤー矯正のほうが短期間で終わることもあり、一概にはいえません。部分矯正にかかる治療期間は歯並びの状態によって異なるので、歯科医師に確認しましょう。

部分矯正にかかる費用

電卓で計算する男性

部分矯正にかかる費用は10万〜70万円です。次のとおり、矯正方法によって、費用が異なります。

<矯正方法の種類と費用>

表側ワイヤー矯正 30万〜60万円
裏側ワイヤー矯正 40万〜70万円
ハーフリンガル矯正(上が裏側ワイヤー、下が表側ワイヤー) 35万〜65万円
マウスピース矯正 10万〜40万円

矯正自体にかかる費用に加え、精密検査や調整料金などが必要になる場合も少なくありません。矯正を始める前に、トータルでかかる費用を確認しておく必要があります。

とはいえ、全体矯正にかかる費用が60万〜170万円であることを考えると、部分矯正はかなりリーズナブルな値段で治療ができるといえるでしょう。

まとめ

笑顔で歯科治療を受ける女性

部分矯正は、費用に関しても治療期間においても、患者様の負担が少なく歯並びを改善できます。

「就職や結婚式などのイベントに間に合わせたい」「とにかく見えるところだけでも歯並びを治したい」という、希望に沿った矯正ができるでしょう。

しかし、噛み合わせや顎の問題を根本的に治療することは難しいと納得しておくことも大切です。歯並びの症状や実際に抱えている問題に合わせて、ご自身にぴったりな矯正方法を選びましょう。そのためには、矯正認定医のいる矯正歯科を何件か受診し、専門医の意見を参考にしてください。

部分矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年08月27日

インビザラインのリテーナーは夜だけでも大丈夫?適切な装着時間とは

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインのリテーナーをはめようとしている女性

インビザラインのリテーナーの装着時間について知りたい方はいらっしゃいませんか。

今回は「インビザラインのリテーナーの適切な装着時間」についてご紹介します。インビザラインのリテーナーの装着時間は、1日20時間以上の装着が必要です。ほかにも「インビザラインのリテーナーの装着時間が短い場合のリスク」や「インビザラインのリテーナーの装着期間」についても解説します。

ぜひ、インビザラインのリテーナーの装着時間について理解を深めてください。

インビザラインのリテーナーは夜だけでも大丈夫?

両手で疑問の様子をあらわしている女性

インビザラインのリテーナーは、夜だけの装着だと歯並びが後戻りするリスクがあります。リテーナーとは、インビザラインによって歯並びが整った状態を安定させる役割があります。

しかし、夜だけリテーナーを装着する場合、長くても装着時間は10時間前後となり、1日で14時間は歯が動いてしまう時間があるため、整った歯並びを安定させることは難しいでしょう。

夜しかリテーナーを装着できない方は、取り外しが可能なマウスピースタイプではなく、歯全体をワイヤーで固定し、取り外しができないタイプのリテーナーを装着するのがよいでしょう。

インビザラインのリテーナーの適切な装着時間

装着時間をあらわすイメージ

インビザラインのリテーナーの適切な装着時間は、1日20時間です。

歯の後戻りは、インビザラインで歯並びが整ってから半年間が最も起こりやすいです。半年後以降は、歯の状態が安定してくるため装着時間を減らすことができます。最終的には、就寝時のみリテーナーを装着しても問題ありません。

しかし、歯並びやお口の状態によって装着時間が異なる場合があるため、自己判断で装着時間を変えないようにご注意ください。リテーナーによる治療は、慣れるまでに不快感が強くでてしまい、すぐに外したいと感じる方も多くいらっしゃいますが、理想の歯並びのために、決められた時間はリテーナーをしっかり装着しましょう。

保定期間終了後でもリテーナーを装着する

担当の歯科医師からリテーナーを外してよいといわれても、週に2~3回就寝時にリテーナーを装着することで、歯列の後戻りを防ぐことにつながります。

保定期間終了後でも歯並びが動くことは少なくありません。具体的には、呼吸の仕方や口周りの筋肉などによって歯並びが変化しやすくなります。きれいな歯並びを維持して、後戻りを極力防ぎたいと思っている方は、週に2〜3回就寝時にリテーナーを装着するのがよいでしょう。

インビザラインのリテーナーの装着時間が短いとどうなる?

落ち込んでいる様子の女性

インビザラインのリテーナーの装着時間が短いと起きるリスクは、以下のとおりです。

  • 治療期間が長くなる
  • 歯茎が下がる
  • リテーナーが合わなくなる
  • 後戻りを起こす
  • 予定どおり治療が進まない

以下、それぞれ解説します。

治療期間が長くなる

インビザラインの治療は、リテーナーの装着時間が守られていることが前提で治療計画が作成されるので、装着時間が短いと治療期間が長くなってしまいます。装着時間が短いと、計画的に歯が動かせないのはもちろん、せっかく歯並びがよくなっても矯正前の状態に戻ってしまうリスクがあるのです。

万が一、後戻りしてしまうと、リテーナーを再作製する必要があるため、さらに治療期間がのびてしまいます。

歯茎が下がる

リテーナーの装着時間が短く、歯が動いてない状態でリテーナーを装着すると、歯茎が下がるリスクがあります。歯が動いている状態でリテーナーを装着すると、圧迫感や強い痛みがでます。

また、不適合のリテーナーを無理やり装着すると歯や歯茎に無理な力がかかり、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があるため、あらかじめ注意が必要です。

リテーナーが合わなくなる

リテーナーの装着時間が短い状態で次のマウスピースを装着しても、マウスピースが合わなくなるリスクがあります。インビザライン治療は、歯並びを安定させるリテーナーの装着も治療に含まれているため、治療計画どおりにリテーナーを装着する必要があります。

歯並びとリテーナーのずれが大きくなると、再度歯並びに合わせてマウスピースを作製する必要があり、治療期間が長引いて、費用も余分にかかるため、あらかじめ注意が必要です。

後戻りを起こす

リテーナーの装着時間が短いと、後戻りを起こしてしまうため注意が必要です。インビザライン治療で歯並びがよくなっても、歯がもとに戻ろうとする力が働くため、リテーナーを装着していないと後戻りが起きてしまいます。

後戻りが進むと、インビザライン治療をやり直すリスクがあるため、決められた装着時間をしっかり守りましょう。

予定どおり治療が進まない

インビザラインのリテーナーを装着する時間が短いと、予定どおり治療が進まない可能性があります。リテーナーの装着時間が短いと後戻りしてしまい、再度インビザライン治療をやり直すリスクがあるのです。

また、リテーナーを装着する期間も長くなる可能性もあります。歯並びを少しでも早く治したい方は、決められた時間リテーナーを装着しましょう。

インビザラインのリテーナーの装着期間

装着期間をあらわすイメージ

インビザラインのリテーナーの装着期間は、短くても2年ほどといわれています。基本的には、インビザライン治療の期間と同程度の期間リテーナーの装着が必要です。

しかし、噛み合わせの状態や加齢、生活習慣などによっても、リテーナーの装着期間や装着時間が異なるため、自己判断せずに担当の歯科医師の指示に従いましょう。

また、歯の後戻りが起こりやすいのはインビザライン治療後の半年間とされていますが、歯並びによっても後戻りが起こりやすい期間は異なります。

このように、治療期間のトラブルをさけるため、あらかじめ治療計画を確認しておくことはもちろん、担当の歯科医師とコミュニケーションをとって治療を進めるのがよいでしょう。

リテーナーを装着する際の通院頻度

リテーナーを装着している期間中は、定期的な通院が必要です。インビザライン治療終了後にリテーナーを装着し始めた直後は、月に1回程度の通院をすすめられるでしょう。

通院にかかる費用は、治療費に含まれているため追加費用はかかりませんが、歯のクリーニングや虫歯治療などは別で費用が発生します。

リテーナーが問題なく装着されているのが確認できたら、通院回数を2~3か月に1回程度に減らすことも可能です。

逆に、リテーナーの噛み合わせや口腔衛生状態が悪化している場合は、リテーナーの調整が必要となるため、短い期間で通院しなければいけません。最終的に保定がうまく進んだ場合、半年に1回程度の通院となり、リテーナーの装着が不要となれば定期的に通院する必要はなくなります。

まとめ

ポイントをまとめる女性

今回は、インビザラインのリテーナーの装着時間について知りたい方に向けて、インビザラインのリテーナーの適切な装着時間やインビザラインのリテーナーの装着時間が短いと起きるリスクについてご紹介しました。

インビザラインのリテーナーの装着時間が短いと「治療期間が長くなる」「歯茎が下がる」「リテーナーが合わなくなる」「後戻りを起こす」「予定どおり治療が進まない」といったリスクが起きる可能性があります。

インビザラインのリテーナーの装着時間は1日20時間が適切な装着時間で、装着期間は短くても2年ほどといわれています。

今回の内容を参考に、インビザラインのリテーナーの適切な装着時間や装着期間について理解を深めてください。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年08月06日

インビザライン治療をやらなきゃよかった?後悔しないための知識!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインを両手で持って装着する女性の口元

美しい歯並びを手に入れるための方法のひとつに「インビザライン治療」があります。インビザライン治療は透明なマウスピースを使用するため、従来の矯正装置よりも目立たないことが特徴です。

しかし、治療を受けたあとに後悔する方がいることも事実です。

今回は、インビザライン治療を行って後悔しないために、インビザラインのメリット・デメリット、どのような人に向いているのかなどを解説します。

インビザライン治療をやらなきゃよかったと後悔するのはなぜ?

顎に手を当てて考える男性

インビザライン治療では、1日20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があります。同じマウスピースを一定期間装着するため、マウスピースの定期的な清掃が非常に重要です。

インビザライン治療を順調に進めるには、患者様自身の自己管理が必須といえるでしょう。自己管理を怠ることで生じたトラブルが原因で、インビザライン治療を後悔することがあります。

インビザライン治療のデメリット・リスクを知ろう!

demeritと書かれたメモを破る

インビザライン治療のデメリットやリスクは、以下のとおりです。

歯茎が退縮する

マウスピースの装着することで、歯茎が下に下がる患者様がいます。歯茎が薄い場合や歯周病で歯を支える骨に問題がある場合は、歯茎の退縮が起こりやすいです。

マウスピースの装着時間が長い

インビザラインは歯を動かす力が弱いため、マウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があります。装着時間が少ないと、歯が計画どおりに動かず、治療が長引く原因になるでしょう。

自己管理が必要になる

食事や歯磨きの際は、破折を防ぐためにマウスピースを外す必要があります。

また、インビザライン治療では事前にマウスピースが複数枚渡されます。マウスピースを紛失すると再作成する必要があり、治療期間が延びるでしょう。金銭的な負担も増加します。

インビザライン治療では、ワイヤー矯正と比べて治療中の自己管理が非常に重要です。

治療できる歯並びが限定されている

インビザライン治療は歯に加わる力が弱いため、歯を大きく動かすことができません。重度の歯列不正など、歯を大きく動かす必要のある歯並びは治療することができないのです。

また、骨格的な問題がある受け口や出っ歯など、外科的な治療が必要な場合もインビザラインで治療することはできません。

健全な歯を削ることがある

歯を並べるスペースが十分に確保できない場合、歯を削ってスペースを確保することがあります。歯を削る量は基本的にごくわずかですが、知覚過敏を引き起こすこともあるでしょう。

虫歯や歯周病のリスクがある

食後、歯に食べ物が付着した状態でマウスピースを装着すると、歯と食べ物が密着することで虫歯や歯周病になる可能性があります。

また、マウスピース装着中は、水以外の飲み物は基本的に飲んではいけません。そのため、インビザライン治療中はお口の中が乾燥しやすいです。唾液には、抗菌作用やお口の中をきれいにする作用があるため、お口の中が乾燥すると虫歯のリスクが増加します。

噛み合わせが変化する

マウスピースは歯列全体を覆う形状です。そのため、矯正治療中は奥歯が下がるような方向に力が働いています。マウスピースを装着することで、奥歯が下がって噛み合わせが変化する可能性があるでしょう。

後戻りのリスクがある

インビザライン治療後、もとの歯並びに戻る「後戻り」が起きることがあります。矯正治療によってきれいになった直後は、骨の状態が不安定なため後戻りが起きるといわれています。

後戻りを防止するために、矯正治療後は保定装置とよばれる器具を一定期間装着しなければなりません。保定装置を自己判断で中止すると、後戻りが起きることがあるので注意しましょう。

インビザライン治療のメリット

meritと書かれた木ベラとノートと植物

インビザライン治療のメリットは、以下のとおりです。

目立たない

インビザライン治療は透明なマウスピースを使用するため、矯正器具が目立ちません。特に、人前で話す機会が多い場合、マウスピースを外すこともできるため、より自然な印象を保つことが可能です。

取り外せる

ワイヤー矯正は、歯の表面に金属を取り付けてワイヤーを装着するのが一般的ですが、インビザライン治療は、取り外し可能な透明なマウスピースを使用して歯を矯正します。マウスピースを外して食事や歯磨きを行えるため、矯正治療中もストレスが少ないとされています。

痛みが少ない

矯正治療では歯に力を加えるため、痛みが生じることが多いです。インビザライン治療は歯にかかる力が小さいため、矯正中の痛みが比較的少ないといわれています。

金属アレルギーの心配がない

インビザライン治療で使用するマウスピースは、ポリウレタンとよばれる素材でできています。金属を使用していないため、金属アレルギーがある人も安心して治療を行えるでしょう。

通院回数が少ない

インビザライン治療では、装着するマウスピースが複数枚渡されます。一定期間マウスピースを装着したあと、ご自身で新しいマウスピースに交換します。そのため、通院回数は1〜3か月に1回と比較的少ないです。

インビザライン治療が向かない人とは?

顎に手を当てて考える女性

インビザライン治療が向かない人の特徴は、以下のとおりです。

装着時間を守れない

インビザライン治療の治療効果は、マウスピースの装着時間に依存します。装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、治療が長引きます。

マウスピースを装着しない期間が続くと歯並びが変化し、マウスピースを装着できなくなるでしょう。装着できなくなった場合は、マウスピースを再作成しなければなりません。

定期的なマウスピースの交換ができない

インビザラインは、決められた期間マウスピースを装着したあと、担当の歯科医師に指定された順番でマウスピースを交換します。指定された期間や順番を守ることができないと、矯正治療が計画どおりに進みません。

衛生管理ができない

インビザライン治療中は同じマウスピースを1週間ほど使用します。そのため、毎食後にマウスピースを清掃する必要があります。清掃を怠ると、カビやにおいの原因になるでしょう。

また、食後はマウスピースを装着する前に、歯磨きを行う必要があります。歯に食べ物が付着した状態でマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病の原因になるからです。

インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると、治療を優先するために矯正を中断することが多いです。治療期間が長くなり、マウスピースの再作成が必要なケースがあります。

まとめ

歯科医院でマウスピースを見せる女性

今回は、インビザライン治療のメリットやデメリットなどを解説しました。

インビザラインのメリットは、自由に取り外しができ、矯正治療を目立たずに行うことができることです。デメリットは、矯正治療の効果がご自身の自己管理に大きく依存することが挙げられます。そのため、インビザラインの装着時間や装着期間を守ることや、定期的な清掃を行うことが難しいと感じる方は、インビザライン治療が向いていない可能性があります。インビザライン治療を希望される方は、担当の歯科医師としっかり相談しましょう。

インビザライン治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年07月26日

舌側矯正にかかる費用と高額な理由!安くする方法も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

舌側矯正のイメージ図

周囲に気づかれにくい矯正方法に「舌側矯正」があります。

しかし、なかには「舌側矯正はどのような治療なのか」「舌側矯正は費用が高額のため、なかなか踏み切れない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、舌側矯正の概要とメリットやデメリット、舌側矯正が高額となる理由や治療費を安くする方法などを解説します。舌側矯正に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

舌側矯正とは

舌側矯正をしている患者さま

歯列矯正は、大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類に分類されます。さらに、ワイヤー矯正は、表側矯正・舌側矯正・ハーフリンガル矯正の3種類に分けられます。

舌側矯正はワイヤー矯正のひとつで、歯の舌側(裏側)に矯正装置を装着して行う治療法です。表側矯正のデメリットである目立ちやすさを解消できる審美性の高い矯正法で、昨今注目されています。審美性の高さでいうとマウスピース矯正があげられますが、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して矯正力が弱いため、治療期間が長くなる傾向があります。

一方、舌側矯正は、審美性を保ちながらワイヤー矯正のメリットである強い矯正力があるため、マウスピース矯正と比較して治療期間が短く済むケースが多いです。舌側矯正は、表側矯正とマウスピース矯正のデメリットをカバーできる治療法ですが、費用が高額となる傾向があります。

舌側矯正のメリット・デメリット

メリットとデメリットをあらわす木のブロック

歯列矯正の治療法を選択する際は、それぞれのメリットやデメリットを理解し、比較したうえでご自身に合う方法を選択するのがよいでしょう。矯正治療は、治療期間が長期となるため、後悔しない方法を選択することが大切です。

以下、舌側矯正のメリット・デメリットをご紹介します。

舌側矯正のメリット

舌側矯正の4つのメリットは、以下のとおりです。

  • 審美性が高い
  • 適用症例が多い
  • 虫歯になりにくい
  • ホワイトニングが行える

以下、それぞれ解説します。

審美性が高い

舌側矯正の特徴として、審美性の高さがあげられます。舌側矯正は、矯正装置を歯の内側に装着するため見た目に影響がありません。

表側矯正の場合、歯の表面側に装置を装着するため、審美性が大きく損なわれます。また、マウスピース矯正も、アタッチメントとよばれる突起を歯の表面に接着する場合があり、アタッチメントが目立つと感じる方も少なくありません。

一方、舌側矯正は、のぞきこんだりしない限り、装置が見えることはほとんどないでしょう。人前に出る機会の多い接客業や営業の方、矯正していることを周囲に気づかれたくない方にとって、矯正装置が目立たない点は大きなメリットとなるでしょう。

適用症例が多い

ワイヤー矯正は強い矯正力があるため、大きな歯の乱れなど、あらゆる症例に対応できます。

表側矯正と比較すると対応できる症例は劣りますが、マウスピース矯正で難しいといわれた症例でも、舌側矯正なら対応できる場合があります。舌側矯正の実績が豊富な歯科医師であれば、ほとんどの症例に対応できるでしょう。

虫歯になりにくい

歯の表面が虫歯菌の出す酸によって溶けてしまうと虫歯になります。歯の表面にプラークが多く残ると、虫歯菌の量も増えるため、虫歯のリスクが高くなるでしょう。

一方、唾液には、歯の表面を修復する再石灰化作用や虫歯菌の出す酸を中和させる効果があります。矯正治療中は装置が歯の表面に付くため、磨き残しがでやすくなり、虫歯リスクが高くなる傾向にあります。

しかし、歯の裏側は多くの唾液に触れているため、表側矯正と比較して舌側矯正は虫歯になりにくいといえるでしょう。

ホワイトニングが行える

歯列矯正しながらホワイトニングも行い、白い歯と美しい歯並びを同時に手に入れたいと考える方は少なくありません。舌側矯正であれば、矯正治療を行いながらホワイトニングが可能です。

注意点として、舌側矯正中にホワイトニングを行う場合は、歯科医院で行うオフィスホワイトニングのみ受けることができます。ご自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースを使用するため行うことができません。ホームホワイトニングを検討している方は、矯正治療後にホワイトニングするようにしましょう。

舌側矯正のデメリット

舌側矯正には多くのメリットがありますがデメリットもあります。舌側矯正の4つのデメリットは、以下のとおりです。

  • 対応できる歯科医院が限られている
  • 費用が高額となる
  • 滑舌に支障がでやすい
  • ブラッシングしにくい

以下、それぞれ解説します。

対応できる歯科医院が限られている

舌側矯正は、高い技術力が必要となるため、対応できる歯科医師が少ないのが現状です。近所の歯科医院では取り扱っている可能性が低いため、取り扱いのある歯科医院をご自身で探す必要があります。

歯列矯正は治療期間も長期にわたるため、通院のしやすさなども考慮したうえで、舌側矯正にするか考える必要があるでしょう。

費用が高額となる

歯列矯正は保険適用外の自由診療が一般的であるため、費用は高額といえます。なかでも舌側矯正は、一人ひとりの歯の形状に合わせてオーダーメイドで矯正装置が作られます。そのため、既製品で行う表側矯正と比較して費用が高額となる場合が多いです。

舌側矯正は高度な技術も必要となるため、トータルで表側矯正の1.5〜2倍ほどの費用がかかるでしょう。

滑舌に支障がでやすい

舌側矯正は舌側に大きな装置が入るため、滑舌に支障が出やすいデメリットがあります。舌の動きが制限されるため、装置に慣れるまでの間は発音しにくい音がある場合が多いです。

また、装置が舌にあたる刺激で舌に口内炎ができるリスクもあります。通常、1か月ほどで舌が装置に慣れるため、発音や口内炎などのトラブルは解消されるでしょう。

ブラッシングしにくい

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と異なり矯正装置を外すことができません。そのため、食後に食べかすや汚れが残りやすい環境となりやすいです。

舌側矯正は直視しにくいため、表側矯正と比較してブラッシングしにくく、工夫が必要といえます。歯間ブラシやワンタフトブラシなど、補助清掃用具を積極的に利用してブラッシングしましょう。

舌側矯正にかかる費用

費用を計算している

舌側矯正にかかる費用はどれくらいなのか気になっている方も多いでしょう。以下、舌側矯正とほかの矯正法の費用相場をまとめます。

<種類別 矯正装置の費用相場>

矯正方法 費用相場
表側矯正 50〜100万円
舌側矯正 100〜150万円
ハーフリンガル矯正 80〜120万円
マウスピース矯正 30〜120万円
 

舌側矯正は100〜150万円と、ほかの治療法と比較して費用相場は高額です。歯科医院によって治療費は異なるため、複数の歯科医院を受診し、納得のいく歯科医院で治療を受けましょう。

舌側矯正にかかる費用が高額なのはなぜ?

クエスチョンマーク

舌側矯正がほかの矯正法と比較して高額となるのには理由があります。舌側矯正の費用が高額となる3つの理由は、以下のとおりです。

  • 専門性が高い治療法のため
  • 治療に時間がかかるため
  • オーダーメイドの矯正装置のため

以下、それぞれ解説します。

専門性の高い治療法のため

先述したとおり、舌側矯正は専門性が高く、技術力も必要な治療法です。歯の裏側に装置を取り付けるため、装置同士の距離が近く、裏側で目視しにくい部分でもあります。

定期的に行う調整も、装置同士が密接しているため繊細な作業といえます。そのため、歯科医師は高い技術力と経験が必要です。ほかの治療法と比較して専門性の高い治療を受けるため、治療費が高額となるのです。

治療に時間がかかるため

舌側矯正は、ほかの矯正方法と比較して処置時間が長くなります。治療開始時は、オーダーメイドの装置を歯の裏側にひとつずつ装着する必要があり、厳密に装着しなくてはいけません。

また、装置が裏側にあるため、定期的なワイヤー調整の際やトラブルで装置が脱離した際も、表側矯正と比較して処置に時間がかかるでしょう。処置時間が長くなるほど、歯科医師が診れる患者さまの数が少なくなるため、その分治療費が高額となるのです。

オーダーメイドの矯正装置のため

舌側矯正は、表側矯正と異なり既製の装置を使用できません。歯型を採取して一人ひとりの歯の形に合わせたオーダーメイドの矯正装置を作製します。オーダーメイドで装置を作製する必要があるため、治療費が高額となるのです。

舌側矯正にかかる費用を安くする方法はある?

首をかしげ疑問の様子の女性

舌側矯正の費用を少しでもおさえられないかと考えている方も少なくないでしょう。舌側矯正の費用を安くする2つの方法は、以下のとおりです。

  • 歯科医師の指示に従う
  • 医療費控除を受ける

以下、それぞれ解説します。

歯科医師の指示に従う

歯列矯正は、保険適用外の自由診療が一般的です。そのため、料金形態は歯科医院によって異なります。

治療費をまとめて支払うトータルフィー制度を設けている歯科医院でない場合、ワイヤー調整やトラブルが起きた際の治療費は、その都度支払わなくてはいけません。そのため、歯科医師の指示を守らず治療計画どおりに歯が動かないと、治療期間が長くなり、結果的に治療費が高くなるのです。

また、虫歯や歯周病などに罹患すると、矯正治療を一時中断して治療を行う必要があります。日頃から口腔ケアをしっかり行うなど、治療期間が長引かないように努力することが大切です。

医療費控除を受ける

医療費控除は、1年間に支払った医療費が10万円以上の場合、申請を行えば納めた所得税の一部が戻ってくる制度です。矯正治療も医療費控除の対象となりますが、条件があるので注意しましょう。

大人の場合、歯並びや噛み合わせが原因で食事や発音などに支障が生じ、歯列矯正による機能の回復が必要と診断された場合が医療費控除の対象となります。審美目的の場合は、医療費控除の対象となりません。ご自身が医療費控除の対象となるのか気になる方は、歯科医師に相談するとよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

舌側矯正は、ワイヤー矯正のひとつで、歯の裏側に矯正装置をつけて歯並びを整えていく治療法です。歯の裏側に装置が付くため、目立ちにくく審美性が高い特徴があります。

しかし、歯科医師の高い技術力が求められ、オーダーメイドで装置を作製する必要があるため、治療費は高額となる傾向にあります。

舌側矯正の治療費を少しでもおさえるためには、歯科医師の指示に従い治療期間が長引かないようにしましょう。また、症例によっては医療費控除の対象となるため、ご自身が対象か気になる方は、歯科医師に相談するとよいでしょう。

舌側矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年07月19日

インビザラインの値段はいくら?プロセスごとに詳しく解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

インビザラインと歯の治療器具がある

「インビザラインを始めたいけれど、どのくらいの治療費が必要なんだろう」「金銭面の不安を軽減するために、保険や医療費控除の対象になるか知りたい」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

結論として、インビザラインは保険が適用されないため、10割を自費で支払う必要があります。

しかし、症例によっては医療費控除の対象となるため、制度を活用し、負担を軽減しながら治療が可能です。また、インビザラインには「目立たない」「痛みが少ない」などのワイヤー矯正にはないメリットがあります。

この記事では、インビザラインの値段、医療費控除やメリット・デメリットなどについても解説しています。インビザライン治療を前向きに検討するために、ぜひ最後までお読みください。

インビザラインとは

黄色の折り紙で作られたクエスチョンマーク

インビザラインとは、マウスピース型の矯正方法のひとつです。1999年に治療が提供されて以降、100か国以上で利用され、1,400万人を超える方がインビザラインで治療しています。

インビザラインは、マウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要がありますが、透明で目立ちにくく、自分で取り外しできるのが特徴です。1〜2週間ごとにマウスピースを交換し、少しずつ歯並びを整えていきます。こどもから大人まで、あらゆる年齢に対応可能な治療法です。

インビザラインのメリット

オレンジの背景の前でグッドサインを出している女性

インビザラインには、以下の4つのメリットがあります。

  • 目立ちにくい
  • 取り外せて衛生的
  • 痛みが少ない
  • 治療完了までのシミュレーションができる

以下にひとつずつ解説していきます。

目立ちにくい

インビザラインは、厚さが約0.5mmの薄いマウスピースです。色も透明なため、装着時にほとんど目立ちません。

ワイヤー矯正の金属製のブラケットとワイヤーの見た目が気になる方にとっても、治療のハードルが低いのがメリットです。

取り外せて衛生的

インビザラインは、自分で取り外しができるため、簡単にお手入れができるメリットがあります。ワイヤーや装置がないため歯垢などの汚れがたまりにくく、お手入れのストレスが軽減できます。

インビザラインは、マウスピースを外したあとに、歯ブラシなどを使い優しくブラッシングし、水洗いをしましょう。専用の洗浄剤を用いるとスッキリと汚れを落とせます。

痛みが少ない

インビザラインは、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのが特徴です。

ワイヤー矯正は歯全体をワイヤーで繋ぎ、全体を一気に動かすため、痛みが生じやすい傾向があります。インビザラインは、少しずつ段階的に歯を動かしていくため、痛みが分散し軽減されます。ワイヤー矯正のように鎮痛剤が必要なほどの痛みは生じない場合が多いでしょう。

治療完了までのシミュレーションができる

インビザラインでは、治療開始から完了までの歯の動きを3Dシミュレーションで確認できます。

歯並びの完成予想図を3D画像で視覚的に確認できるため、治療のイメージを歯科医師と共有することが可能です。イメージのすり合わせを行い、納得してからマウスピース作成に進めるため、矯正治療に対する不安を軽減できます。

インビザラインのデメリット

困り顔が描かれた紙で顔を隠している

インビザラインには、以下の2つのデメリットがあります。

  • 治療できない症例がある
  • こまめな自己管理が必要

以下にひとつずつ解説していきます。

治療できない症例がある

医療技術の進歩により適応症例が増えたインビザラインですが、治療対象外となる歯並びもあります。

インビザラインは、歯を大きく動かしたり並行移動したりする動きが苦手なため、ガタガタした歯並びである叢生や出っ歯、受け口などの症状が重度の場合は治療が難しいのです。これらの歯並びは抜歯が必要な場合が多く、歯の移動距離が長くなるため、インビザラインでの治療が困難といえます。

また、進行した歯周病では歯を支える骨が溶けている場合があるため、治療の対象外です。

インプラント治療をしている場合についても、顎の骨に土台となるネジを埋め込んでいるため、歯を動かすことができず、インビザラインでは治療できません。

こまめな自己管理が必要

インビザラインは、装置を自分で取り外しできるため、こまめな自己管理が必要です。

インビザラインは、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があります。食事の前にマウスピースを取り外し、食後に忘れずに装着しましょう。マウスピースの装着や交換を忘れると歯が計画通りに動かなくなるため、治療期間が長くなります。

また、マウスピースの洗浄を怠ると、虫歯や歯周病になり、矯正治療を中断するリスクがあります。マウスピースを取り外した際は、必ず歯ブラシなどを使って洗浄しましょう。自己管理がおろそかになると治療が計画通りに進まず、想定外の時間とお金がかかるため、こまめな自己管理を心がけてください。

インビザラインの値段は?

たくさんのコインの上に3つの豚の貯金が置かれている

インビザラインに必要な値段の目安は、以下のとおりです。

  • 治療前(初診料・検査料・歯科治療費用):10,000~55,000円
  • 治療中(矯正装置作成費用・診察費用):600,000円~
  • 治療後(リテーナー作成費用・診察費用):10,000円~

以下では、それぞれのプロセスにかかる値段について詳しく解説していきます。

治療前

初診料

インビザラインの初診料の相場は、0〜5,000円程度です。

初診では、矯正開始前に歯科医師が歯並びの状態をチェックし、インビザラインで治療可能かを判断します。そのうえでインビザライン治療の進め方や、おおよその治療期間、費用の見立て、メリット・デメリットなどについて説明があります。

初診はカウンセリングとして、治療に対する不安や疑問を解消する場でもあるため、歯科医師や歯科衛生士に聞きたいことをまとめておきましょう。実際に歯科医院を受診すると、歯科医院の雰囲気などを知ることもできます。

矯正治療は年単位での通院が必要なため、自分が納得し、安心して通える歯科医院を選びましょう。

検査料

初診後の精密検査の相場は、10,000〜50,000円です。

精密検査では、歯型を採取したり、口腔内をスキャンしたりします。これらの検査結果と診察での見立て、カウンセリング内容をもとに、具体的な治療方針が決定されていきます。インビザラインでは、CTスキャンで歯型を採取し、現在から治療終了までの歯並びのシミュレーションが可能です。

自分が理想とする歯並びを歯科医師と共有し、安心して治療に臨めることは、インビザラインのメリットといえるでしょう。

虫歯治療費用

虫歯や歯周病の進行度により異なりますが、治療費用の目安はおおよそ数千円程度です。

初診や精密検査で虫歯や歯周病が発見された場合は、矯正治療を始める前に優先的に治療し、口腔内の環境を整えます。矯正治療による抜歯は保険が適用されないため、自費診療で1本5,000~10,000円程度必要になるでしょう。

治療中

矯正装置作成費用

マウスピースの作成にかかる値段の相場は、600,000~1,000,000円です。

歯科医院や症例によって、マウスピースの値段や作成する枚数が異なるため、矯正開始前に予算と合うかを確認しておきましょう。破損や紛失などのトラブル時などには、追加費用が必要な場合があるため、追加費用の有無についても確認しておくと安心です。

診察費用

治療中の診察ごとにかかる値段の相場は、3,000~10,000円程度です。

診察費用や支払い方法も歯科医院によって異なり、診察ごとに支払う場合と治療開始時にまとめて支払う場合があります。矯正治療は長期的な通院が必要なため、診察費用が高額だと通院が負担になってしまうため、忘れずに事前に確認しておきましょう。

インビザラインでは、1~2か月に一度の通院が必要です。通院時に歯科医師の診察を受け、歯の動き方やアタッチメントの不具合の有無などを確認し、治療が順調に進んでいるか判断する必要があります。診察時には歯科衛生士が口腔内の状態を確認し、クリーニングをします。ふだんの歯磨きでは落としきれない歯石などを除去し、虫歯や歯周病を予防しながら、引き続き矯正治療を進めていきましょう。

治療後

リテーナー作成費用

リテーナー作成に必要な値段は、10,000~60,000円程度です。

矯正治療完了後には、リテーナーといわれる保定装置を装着する必要があります。インビザライン矯正により整った歯並びが、矯正前の状態に後戻りするのを防ぐためです。

リテーナーの破損・紛失時には追加費用が必要な場合があるため、取り外したときは必ずケースに入れて保管するよう心がけましょう。

診察費用

保定期間中の診察に必要な値段は、3,000~5,000円程度です。

保定期間は個人差がありますが、一般的には矯正治療の期間と同程度が必要とされています。例として、2年間の矯正治療を行った方は、2年程度の保定期間が必要とされています。保定期間中は3か月~半年に一度程度の通院をして、後戻りなどの不具合がないか歯科医師に確認してもらいましょう。

インビザラインは保険が適用される?

木のテーブルの上にジェンガが置かれている

ワイヤー矯正は、顎変形症などの一部の病気治療を目的としている場合は保険が適用されます。

しかし、インビザラインは、いかなる症例でも保険は適用されません。インビザラインは、定められた保険適用の条件を満たしていないため、保険適用として算定できないのです。歯科医院によっては、治療費の分割支払いに対応している場合もあるため、自分に合った支払方法で治療を開始しましょう。

インビザラインは医療費控除の対象になる?

聴診器とバインダーが置かれた机でPC作業をしている医師

インビザラインは、症例によっては医療費控除の対象になります。対象となるのは、矯正が審美目的ではなく、噛み合わせなどの歯の機能の改善を目的としている場合です。自分では気づいていなくても、歯科医師が噛み合わせに問題があると判断している場合もあるため、まずは歯科医師に相談してみましょう。

医療費控除の対象となる費用は、インビザラインの検査費や抜歯・虫歯の治療費、矯正治療費、通院時の交通費(公共交通機関のみ)などです。確定申告時に領収書が必要な場合があるため、領収書は必ず保管しておいてください。

まとめ

女性がインビザラインを持っている

今回は、インビザラインの値段について解説しました。

インビザラインは審美性が高く、取り外しができて衛生的なため、ワイヤー矯正よりも治療への心理的ハードルが下がりやすいでしょう。保険は適用されませんが、医療費控除などの制度を活用すると、経済的な負担を軽減ができます。制度を上手に活用し、自己管理を徹底しながら、インビザラインできれいな歯並びを目指しましょう。

インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年07月05日

インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミングと対処法を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯が痛くて頬に手を当てる女性

インビザライン矯正中の「痛み」について不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
一般的に、インビザラインなどのマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較すると痛みの程度は低いことが利点です。 しかし、歯列矯正は歯の位置を動かす治療であり、マウスピースは口腔内にとって異物なので、まったく痛みがない方は珍しいです。そのため、インビザライン装着中に実際に感じうる痛みの種類やタイミングを予習し、心構えしておくことが必要です。
今回は、インビザラインで痛みを感じる原因から対処法まで詳しく解説します。

インビザラインで痛みを感じる原因

原因がわからず考え込む女生徒

そもそも、インビザライン装着中の痛みはどのような原因で発生しているのでしょうか。
矯正中の痛みは「歯の移動による痛み」と「異物挿入による痛み」の2種類に分けられるでしょう。歯の移動による痛みは、歯根膜の伸び縮みや周辺組織への刺激で引き起こされます。対して、異物挿入による痛みは、1か所への連続した圧迫や刺激によって歯肉などに引き起こされます。

インビザラインの痛みはどう感じる?

インビザライン装着中に感じる痛みで多いのは、以下のとおりです。
  • 窮屈さがある
  • 圧迫されている
  • 違和感がある
  • 口腔内に触れる
  • じわじわ痛む など
一度に大きな矯正力がかかる治療ではないので、痛みの程度としては弱いことが多いです。
しかし、放置すると重大なトラブルに繋がる可能性もあるので「違和感」程度でも対処していきましょう。

 

インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミング

  歯が痛くて顔をしかめる女性

インビザライン装着中に感じる痛みは、切り傷などの鋭い痛みではなく、ほとんどの場合が鈍い痛みです。痛みの程度としては強くないことが多いですが、痛みを感じるタイミングは人それぞれです。
それでは矯正中に感じる2種類の痛みを、ここで細分化していきましょう。

インビザライン矯正を始めたとき

インビザラインをはじめて装着したときは、歯が顎骨にしっかりと固定されている状況です。そのため、歯を動かそうとする力が加わり、痛みが発生します。通常であれば1週間以内に治まります。

新しいインビザラインに変えたとき

インビザラインを新しいものに変えた時も同様に、歯を動かそうとする力が加わり、痛みが発生します。これまでとは違う矯正力となるため、痛みを感じるという原理ですが、はじめて装着したときよりも痛みの程度は低いことが多いです。通常であれば3日以内に治まります。

インビザラインが変形しているとき

インビザラインの保管方法が悪く変形してしまっているときは、本来とは違う矯正力がかかってしまうので、装着するときに痛みを感じます。 無理に装着すると、本来予定されていた歯列矯正の計画が崩れてしまうこともあるので、無理に装着することはやめましょう。

インビザラインの装着時間が不足しているのに進めたとき

インビザラインは、1日20〜22時間以上装着することで、時間をかけてジワジワと歯列矯正をさせるものです。そのため、装着時間が不足していると「想定の位置」に歯列が動いていません。そこに、無理に新しいインビザラインを装着すると負担が大きくなるため、より強い痛みを感じてしまいます。

インビザラインを着脱しようとするとき

インビザラインを着脱しようとするときに痛みを感じることがあります。これは、歯列に密着するようにオーダーメイドで作成されたインビザラインを無理に外そうとすることが原因で起こるものです。

インビザラインをしばらく外してしまい再装着したとき

インビザラインを長時間外してしまうと、動きかけた歯列が元に戻ってしまうことがあります。いわゆる「後戻り」といわれるものです。後戻りが起きてしまうと、インビザラインを再装着した時に必要以上の圧力が加わり、痛みを感じることがあります。

インビザラインが口腔内に触れているとき

歯列に対する痛みではなく、歯肉・舌・内頬に痛みを感じるときは、インビザラインが口腔内に触れることが原因となっていることがあります。特に、インビザラインの「縁」が当たっていることが多いです。また、インビザラインではなく、歯についているアタッチメントが原因となることもあります。
対策が遅れると、口内炎や潰瘍形成にも繋がることがあるので注意しましょう。

食事をしているとき

食事の際には食事内容によって、40kg以上の力が歯にかかっていることがあります。そのため、矯正中の歯列を緩めている状況では、痛みを感じることがあります。
食事内容を工夫することで軽快することが多いです。

歯磨きをするとき

歯磨きでは200g以内の力をかけて行うのが目安ですが、つい力が入ってしまうことがあり、歯磨き中に痛みを感じる方が多いようです。
やさしくブラッシングすることで軽快することが多いです。

インビザライン矯正中の痛みに対する対処法

  親指を立てて笑顔の医師2人

それでは、実際に痛みが発生してしまったときに、取るべき行動について解説していきます。難しくはないので、誰でも簡単に対処できるでしょう。

ひとつ前のインビザラインにもどしてみる

インビザラインを変えたときや変形してしまっているときに痛みを感じる場合には「ひとつ前のインビザライン」を装着して過ごしましょう。
外してしまうと後戻りの原因になってしまうので、装着し続けることが大切です。ひとつ前のインビザラインを装着した状態で、早めにかかりつけの歯科医院やクリニックを受診して今後の対策を決めましょう。

鎮痛薬を内服してみる

インビザラインが原因となる痛みに対して鎮痛剤は有効です。市販の鎮痛剤を使用してみましょう。
しかし、3日以上痛みが続くときや、どんどん痛くなるときなどは自己判断で内服を続けるのではなく、歯科医師に相談してください。

食事内容を工夫してみる

食事での痛みを軽減するためには、食事内容の工夫が必要です。柔らかいものを食べるように心がけましょう。
おすすめのメニューは、以下のとおりです。
  • 湯豆腐
  • おかゆ
  • うどん
  • ドリア
  • シチュー・スープ類
  • ねぎとろ、など
食事の際に痛みを感じていても、食後はすみやかにインビザラインを再装着することが大切です。

歯科用ワックスを使用してみる

インビザラインやアタッチメントが口腔内に触れて痛みがある場合には、ドラッグストアなどで市販されている歯科用ワックスを、矯正器具が当たるところに装着してみましょう。
スティックタイプのものやシートタイプのものなど種類はさまざまで、間違って飲み込んでしまっても身体に害はないものがほとんどです。歯科用ワックスを使用しても痛みが軽減しない場合には、歯科医院やクリニックで変形しない程度に研磨してくれる場合もありますので、相談してみましょう。

リムーバーを使用して外す習慣をつける

インビザライン着脱時に痛みを感じる方は、無理にはずすのではなく、リムーバーを使用してみましょう。
スムーズに外すことができるので痛みも軽減するはずです。

歯科医院・クリニックへ相談する

すでに口内炎ができてしまっているときや出血しているとき、痛みがよくならないときなどは、無理に対処しようとせず、歯科医院に相談しましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑顔の女性

ここまで「インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミングと対処法」について解説してきました。
痛みの理由と対策を理解しておけば、痛みが出たときにも焦らず対応することができます。難しい方法ではありませんので、痛みを感じたらすみやかに実践していきましょう。また、日常生活を送るうえで、痛みは非常に強いストレスに直結します。我慢しすぎて、矯正治療そのものが嫌になったり断念してしまったりすることがないように、早めの対策を講じていきましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年06月28日

ワイヤー矯正は痛いのか?痛みを感じたときの対処法を詳しく解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 青い背景の前に置かれたワイヤー矯正の歯科模型

ワイヤー矯正は、従来からある矯正方法で幅広い症例に対応可能です。

しかし「ワイヤー矯正は痛い」という声を聞いて、不安に思う方もいるでしょう。ワイヤー矯正はさまざまな原因で痛みを生じることがありますが、対処法を知ることで安心して治療を進められます。

今回は、ワイヤー矯正による痛みの原因や対処法を詳しくご紹介します。これからワイヤー矯正を受ける方やワイヤー矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正の装置をつけた歯を見せて笑う女性

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットとよばれる装置をつけて、装置にワイヤーを通すことで歯を動かす矯正方法です。

従来からある矯正方法なので豊富な治療実績や研究があり、幅広い症例に対応できます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、細かい調整も可能なため、一般的に難しいといわれる症例にも対応が可能です。

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正は、装置を取り付ける場所によって、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の大きく3つの種類に分かれます。

表側矯正

歯列の表側に装置をつける方法です。ほぼすべての歯並びに適応でき、ワイヤー矯正のなかでもっとも費用を安く抑えられます。装置が目立ちやすいことがデメリットですが、近年では透明や白の目立ちにくい装置も普及しています。

裏側矯正

歯の裏側に装置を取り付ける方法です。装置がほとんど見えないため、矯正中の見た目が気になる方に人気があります。

しかし、裏側矯正は歯科医師の専門的な知識と高い技術を要するため、治療できる歯科医院が限られています。また、表側矯正に比べると治療可能な歯並びが限られているので注意が必要です。治療に高い技術が必要な分、表側矯正に比べて費用が高い傾向にあります。

ハーフリンガル矯正

目立つ上の歯は裏側に、目立ちにくい下の歯は表側に装置をつける方法です。下の歯を表側矯正にすることで、裏側矯正よりも費用を抑えられます。また、装置による口元の膨らみや話しにくさも軽減できるでしょう。

ワイヤー矯正のメリットとデメリット

ワイヤー矯正には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

ワイヤー矯正のメリットは以下のとおりです。

  • 幅広い症例に対応できる
  • 抜歯が必要な矯正も行える
  • 細かい調整ができる
  • マウスピース矯正に比べて治療期間が短い
  • マウスピース矯正に比べて費用が安い
  • 取り外しの手間がない

ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • ワイヤー交換後に痛みを感じやすい
  • 最初は装置の違和感がある
  • 装置に食べ物が挟まる
  • 歯磨きがしにくい
  • 装置が目立つ
メリットとデメリットを理解したうえで、自分にあった矯正方法を選択しましょう。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

矯正器具がついた歯を指差して笑う女性

ワイヤー矯正は、歯を支える骨の吸収と再生の繰り返しを利用して歯を動かします。

歯の根は、歯槽骨という顎の骨によって支えられています。装置に通したワイヤーによって歯に力が加わると、進行方向の歯槽骨が溶けて、反対側では骨が作られるのです。ワイヤー矯正では、歯は1か月におよそ1mm動くとされています。

矯正で歯に力を加え続けることで骨の吸収と再生が繰り返されて、歯が移動していきます。矯正中や矯正直後は、歯の周囲組織が安定しておらず歯が動きやすい状態なので、歯がもとの位置に戻る後戻りを起こしやすいです。後戻りを起こさないために、矯正後は保定する期間が必要になります。

ワイヤー矯正の痛みの種類

歯が痛くて顎に手を当てて耐える女性

ワイヤー矯正で感じる痛みの種類は、以下のとおりです。

歯の移動に伴う痛み

歯が移動するときに痛みを感じる場合があります。

矯正治療では、歯の周りの骨の吸収と再生を利用して歯を移動させることを上述しました。骨が吸収されるとき、歯の根の周りは炎症反応を起こすため痛みが生じます。特に治療の初期は痛みを感じやすいです。ワイヤー交換後に強い痛みを感じる方もいます。

治療が進むと痛みは軽減し、ワイヤー交換後も違和感がある程度になる方が多いです。

装置で口内が傷つくことによる痛み

ブラケットやワイヤーによって、口の中の粘膜や舌が傷ついたり、口内炎になり痛みが生じたりすることがあります。特に、治療を始めたばかりの頃は口の中に装置があることに慣れず、舌や粘膜が装置に擦れやすいです。歯が動くことでワイヤーが後方に飛び出し、頬に刺さることもあるでしょう。

装置に慣れると無意識に舌や粘膜が装置を避けるようになり、傷や口内炎ができる頻度が減るでしょう。

噛むときの痛み

矯正中に歯の根で炎症が起きていると、噛むことで痛みが生じる場合があります。特に、ワイヤー交換後は歯が動いて敏感な状態なので、痛みを感じやすいです。

清掃不良による歯茎の痛み

矯正中の清掃が不十分なことから、歯周病になって歯茎に痛みが出る場合があります。

ワイヤー矯正中は常に装置が歯についているため、歯磨きなどのケアがしにくい状態です。複雑な装置の間に食べ物が挟まりやすく、口の中が不潔になりやすいのです。特に、歯と歯茎の間に汚れが溜まると歯茎が炎症を起こし、痛みを生じるリスクがあります。

ワイヤー矯正の痛みはいつまで続く?

顎に手を当てて上を見て考え事をする女性

歯が動くことで生じる痛みは、調整後2~3日がピークで1週間ほどで落ち着くケースが多いです。歯の動きに伴う痛みは治療の初期ほど感じやすく、後半になるほど感じにくいとされています。

また、矯正器具が粘膜に当たることで生じる痛みも徐々に減ることが多いです。装置が口内にあることに慣れ、舌が自然に装置を避けるようになったり、歯並びが整うことで粘膜に当たりにくくなったりすることが理由と考えられます。

ワイヤー矯正で痛みを感じるときの対処法

青い背景の前で上を指差して笑う女性

ワイヤー矯正によって痛みを感じる際の対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

歯の移動に伴う痛みがある場合は、痛み止めを服用することが効果的です。使用の際は歯科医師に相談し、用法・容量を守りましょう。

装置を調整してもらう

装置が粘膜に当たる場合は、装置を調整してもらえないか歯科医院に相談しましょう。ワイヤーが刺さる場合は切る、位置を調整するなどを行うことで、痛みが改善する可能性があります。

ただし、治療計画や装置の状態によっては調整が難しい場合もあるため、必ず調整できるとは限りません。また、気になるからと自分で装置を調整するのは避けましょう。想定外に歯が動いてしまったり怪我をしたりする原因になります。

矯正用ワックスで粘膜を保護する

装置が粘膜に当たる場合は、矯正用ワックスで装置を覆うことも検討してください。矯正用ワックスは、歯科医院で使い方を詳しく教えてもらって使用しましょう。

ワイヤー交換後の食事を工夫する

ワイヤー交換後は歯が痛みに敏感になっているので、なるべく硬いものを避けて、柔らかいものや一口サイズのものを食べましょう。

ただし、栄養バランスの取れていない食事は歯の移動を遅らせる可能性があります。痛みが出にくく、バランスのよい食事を心がけてください。

歯ブラシ以外のケア用品も使う

矯正中は、歯ブラシ以外の口腔ケア用品も併用して口の中をきれいに保ちましょう。ワイヤー矯正の装置は複雑な形をしており、細かいすき間が多くあります。タフトブラシや歯間ブラシなどを併用して、細かいすき間の汚れも落としましょう。

まとめ

歯科医院でワイヤー矯正の器具の調整をしてもらう女性患者

ワイヤー矯正は、歯に力をかけて動かすため痛みを感じます。装置が口内を傷つけることで痛みが生じることもあるでしょう。食べ物を噛んだときに痛みを感じる方や、矯正装置があることで歯磨きが十分にできず、歯周病を発症することで痛みを感じる方もいます。痛みを感じた場合は、今回ご紹介した対処法を試してください。

ワイヤー矯正は、特に治療の初期段階で痛みが出やすいです。治療が進むと違和感がある程度になる方が多いので、不安に思わずに治療に臨みましょう。ワイヤー矯正は歯が動くスピードが速く、幅広い症例にも対応できるメリットの多い治療です。ワイヤー矯正の痛みを完全になくすことは難しいですが、対処法はあるので安心してください。

矯正方法はそれぞれにメリットとデメリットがあります。事前に歯科医師とよく相談して、自分に適した治療方法を選択しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年06月14日

インビザライン矯正で親知らずを抜くケースとは?

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医師が歯科治療をしている

インビザラインを始めとした矯正治療では、治療前に親知らずの抜歯が必要となるケースがあります。「抜歯」と聞くとネガティブなイメージがあるので、できるだけ抜きたくないと考える方も多くいらっしゃると思います。

しかし、邪魔となる親知らずを放置することで、インビザライン矯正で整った歯並びが後戻りすることや噛み合わせに悪影響を与えることがあるかもしれません。

本記事では、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。親知らずを抜くメリット・デメリット、抜かなくても済むケースについても解説しているので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは

クエスチョンマーク

親知らずとは、20歳前後くらいに生えてくる、前から数えて8番目の歯のことです。大人になってから生えてくることから「親知らず」という名前がついています。親知らずの生え方については個人差があり、上下左右4本とも生えている方もいれば、1本しかない、中途半端に半分だけ頭を出している、1本も生えていない方など、さまざまです。

インビザライン矯正における親知らずの抜歯は、親知らずがどのように生えているかによって異なります。ほかの歯と同じようにまっすぐ生えていて、上下の歯がきれいに噛みあっている場合は抜歯しなくても問題ないことがほとんどです。

ただし、奥の方に生えている親知らずは磨きづらいため、7番目と親知らずの間が虫歯になりやすいので注意が必要です。

また、以下の生え方をしている親知らずは、抜歯が必要となる可能性が高くなります。

  • 斜めや横向けに生えている
  • 歯茎に埋まっている

ただでさえ虫歯になりやすい親知らずが斜めや横向けに生えていると、虫歯や歯周病になるリスクが高いといえるでしょう。

親知らずが虫歯になっても抜歯すればよいですが、磨き残しができやすいことで、7番目の歯が虫歯になることや歯周ポケットが深くなることがあるかもしれません。また、親知らずが歯茎の中に埋まっているケースでは虫歯になることはありませんが、7番目の歯を圧迫して鈍痛がでたり顎の骨を溶かす原因になったりすることがあります。このように、ほかの歯の虫歯や歯周病の原因となるような生え方をしている親知らずは、抜歯するのが望ましいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くケース

歯科医師と患者が会話している

以下、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。

きちんと噛み合っていないケース

親知らずがまっすぐに生えているものの、上下の歯がきれいに噛み合っていないケースは抜歯する必要があります。

インビザライン矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせも整える治療法です。噛みあっていない親知らずは治療の悪影響となることが多いため、インビザラインで矯正治療を始める前に抜歯するのがよいでしょう。

ほかの歯を圧迫しているケース

斜めや横向きに生えているケースや横向きの親知らずが歯茎の中に埋まっているケースなどは、親知らずがまっすぐに生えていないことで、ほかの歯を圧迫することがあります。

親知らずを放置してインビザライン矯正を始めても、歯の動きが鈍くなってしまったり、あとで歯が動いてしまったりする可能性があるため、抜歯するのがよいでしょう。

痛みや腫れがあるケース

親知らずによる痛みや腫れは、歯磨きが不十分であることや歯が圧迫されることによって起こります。痛みや腫れが出ている場合、薬や親知らずの周りをきれいにすることで一時的に痛みや腫れが治まりますが、何度も繰り返すことがほとんどです。

根本的な解決のためには、原因となる親知らずを抜いてしまうのがよいでしょう。インビザラインの矯正中に親知らずによる痛みや腫れが出た場合、インビザラインの治療を中断して対処することもあります。インビザライン矯正を始める前から痛みや腫れが出ているなら、インビザライン矯正をうまくすすめるためにも、治療する前に抜歯するのがよいでしょう。

虫歯になっているケース

親知らずは歯磨きがしづらいため、ほかの歯よりも虫歯になるリスクが高いです。

親知らずは器具が届きにくいため虫歯治療がしにくく、虫歯治療をしてもまた虫歯になる可能性が高いことから、親知らずが虫歯になっている場合は抜歯するのがよいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

次に、インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリットについて解説します。

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリットは、以下の3点です。

  • 歯を動かすスペースができる
  • 治療後の歯に影響を与えない
  • 虫歯や歯周病を予防できる

最も後ろにある親知らずを抜くことで、後方にスペースができ、効率的にインビザライン矯正をすすめられます。歯を後方に動かしやすいだけでなく、親知らずがほかの歯を押してしまうリスクもないため、インビザライン矯正後の噛み合わせや歯並びが変わる心配や後戻りする心配はありません。

また、磨き残しができづらいため、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にも効果があるでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリット

インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリットは、以下の3点です。

  • 外科手術が必要となる
  • 腫れる場合や痛む場合がある
  • 顔面麻痺のリスクがある

親知らずの抜歯は、麻酔を伴う外科手術です。まっすぐに生えているケースは比較的簡単に抜けることが多いですが、斜めや横向けに生えているケースでは、身体的にも精神的にも負担がかかります。

特に、歯茎の中に埋まっているケースでは、歯茎を切る・歯の周りの骨を削る必要があることから、大がかりな処置が必要です。そのため、抜歯後1週間程度は、顔が大きく腫れることや痛むこともあるでしょう。痛みのピークは抜歯後2~3日で徐々に治まっていくことがほとんどです。症状が出ている間は、やわらかいものを食べる、飲酒しないなど、なるべく安静に過ごすのがよいでしょう。

また、親知らずの生えている場所によっては、顔の神経をつかさどる下歯槽管(かしそうかん)を傷つけてしまうことがあります。抜歯後に顔や舌にしびれが残るリスクがあるため、親知らずの生えている位置によっては一般の歯科医院での抜歯が難しく、総合病院を紹介されることがあります。より安全に抜歯するために、設備の整った総合病院で抜歯するのがよいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケース

歯科医師と患者が会話している

次に、インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケースを解説します。

歯を後方に動かす必要のないケース

インビザライン矯正をするにあたって、奥歯を後方に動かす必要がある場合、親知らずが矯正の悪影響となるので抜歯が必要です。

しかし、まっすぐに生えていて上下の歯が噛みあっている、親知らずが邪魔とならないケースでは抜歯しなくてもかまいません。

IPRで対応できるケース

IPRとは、歯と歯の間を少しだけ削り、矯正のために必要なすき間を作る処置のことです。「歯を削る」と聞くと虫歯治療のイメージがあるかもしれませんが、IPRでは表層にあるエナメル質を研磨するようなイメージです。そのため、歯を削る量はわずかであり、歯がしみることや痛むことはないでしょう。

IPRは、インビザラインを始めとした矯正治療でよく行われる処置です。IPRで対応できるケースであれば親知らずを抜かなくてもかまいません。

親知らずの根っこがまだできていないケース

親知らずの成長が不十分で根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずに様子をみることがほとんどです。

根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずにインビザライン矯正をすすめ、親知らずが成長したときに抜歯することになるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす男性

インビザライン矯正で親知らずの抜歯が必要なケースは、親知らずがまっすぐに生えていないことで虫歯や歯周病の原因になっている場合やほかの歯を圧迫している場合です。まっすぐに生えているケースでも、上下の歯が噛みあっていないケースやインビザライン矯正の邪魔となるケースでも抜歯した方がよいでしょう。

親知らずを抜くことによって、効率的にインビザライン矯正をすすめられるだけでなく、ほかの歯が虫歯や歯周病になることを予防できるでしょう。親知らずの抜歯が必要となるかどうかは、歯科医師による診察や検査が必要です。

インビザライン矯正での親知らずの抜歯を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
23年06月07日

インビザラインとワイヤー矯正の違いとは?選び方のポイントを解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

レントゲン写真を見せながら説明する歯科医師と患者

矯正治療を検討していると「インビザラインとワイヤー矯正、どちらを選べばよいの?」と悩むことも多いのではないでしょうか。どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリットやデメリットを理解し、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。

今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いを解説します。選び方のポイントなども解説しますので、どちらの矯正治療を選べばよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインについて

マウスピースをはめて笑う女性

インビザラインとは、取り外しのできるマウスピースを使って歯並びを整える矯正治療のことです。薄くて透明なマウスピースを使用するため目立たず、人気のある治療法です。

現状の歯並びから少しずらしたマウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに患者様自身で次のマウスピースに交換することで、少しずつ歯並びを改善します。

インビザラインのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

  • 目立たない
  • 取り外しができる
  • 違和感や痛みが少ない
  • 通院回数が少ない

インビザラインで使用する矯正装置は、薄くて透明なマウスピースです。そのため、矯正治療中でも目立たないことが最大のメリットといえるでしょう。自分の好きな時に取り外しできるので、食事や歯磨きなどをふだんどおりに行えることもメリットの一つです。

1枚のマウスピースで動かせるのは最大0.25mm程度なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。また、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるので、通院回数が少ないこともメリットといえるでしょう。

デメリット

インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。

  • 治療できない症例がある
  • 装着時間を守る必要がある
  • マウスピースの管理が必要になる

インビザラインには、治療できない症例があります。重度の叢生(そうせい)や、骨格が原因の過蓋咬合、受け口などの歯並び、抜歯の本数が多いケースなどは、インビザラインだけでは治療ができません。

また、インビザラインは患者様自身で治療を進める矯正治療なので、マウスピースを適切に管理できない方には適していません。インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着することが推奨されています。装着時間が短いと、歯が計画どおりに動かない場合や、後戻りする場合があるのです。

インビザラインの治療をうまく進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に新しいマウスピースに交換することが重要です。

ワイヤー矯正について

サングラスをかけて笑うワイヤー矯正をした女性

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットという装置を固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを整える矯正治療を指します。ワイヤー矯正には、歯の表側に装置をつける表側矯正、歯の裏側に装置をつける裏側矯正、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけるハーフリンガル矯正の3種類があります。

矯正治療のなかで最も歴史があり、治療実績が豊富で、幅広い症例に対応できることが特徴です。

メリット

ワイヤー矯正のメリットは、以下のとおりです。

  • 幅広い症例に対応できる
  • 比較的歯の移動が早い
  • 自己管理が必要ない

ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療が難しい重度の叢生や抜歯の本数が多いケースなど、幅広い症例に対応できます。また、通院してワイヤーを調整し、歯にかかる矯正力を細かく調整しながら歯を動かすため、比較的歯の移動がスムーズなこともメリットの一つです。

装置を歯に固定するため取り外しができず、歯科医師の判断によって治療が進むので、自己管理が苦手な方に適しています。

デメリット

ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立つ
  • 違和感や痛みが出やすい
  • 食事や歯磨きがしづらい
  • 虫歯や歯周病のリスクが高い

ワイヤー矯正の最大のデメリットは、矯正装置が目立つことです。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、改善できるでしょう。

ワイヤー矯正は、インビザラインのマウスピースのように取り外しができません。そのため、食事や歯磨きをふだんどおり行えないことがデメリットです。装置に食べかすが詰まりやすく、歯磨きが難しくなるので、虫歯や歯周病になるリスクも高まるでしょう。ワイヤー矯正中は、歯と歯の間や矯正装置の周りなど、磨き残しがないように注意してください。

ワイヤー矯正は、通院のたびにワイヤーを調整して治療を進めますが、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後は違和感や痛みが出やすいといわれています。1~2週間で慣れる方が多いので安心してください。

インビザラインとワイヤー矯正の比較

2つ?を寮に乗せて比較する赤い服の女性

インビザラインとワイヤー矯正の治療期間や費用、上述したメリットやデメリットを比較して解説します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

比較対象 インビザライン ワイヤー矯正
治療期間 1〜3年 1〜3年
費用 700,000〜1,000,000円 表側矯正:600,000~1,300,000円 裏側矯正:1,000,000~1,700,000円 ハーフリンガル矯正:800,000~1,500,000円
通院頻度 1〜2か月に一度 1か月に一度
適応範囲 対応できない症例がある 幅広い症例に対応できる
見た目 目立たない 目立つ
痛み 出にくい 出やすい
食事制限 なし (マウスピースを外す必要あり) 粘着性のあるものや硬いものは×
歯磨き しやすい しにくい

それぞれ詳しく確認しましょう。

治療期間

インビザラインもワイヤー矯正も、一般的な治療期間は1~3年です。全体矯正の場合は1~3年かかることが多いですが、歯並びの乱れが軽度の場合や部分矯正の場合は、数か月~1年以内に治療が終わることもあります。

ただし、実際の治療期間は、患者様のお口の状態によって異なります。ご紹介した治療期間は、目安として参考にしてください。

費用

どちらの矯正も、基本的には保険適用ではありません。自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。

インビザラインの平均的な費用は700,000~1,000,000円、ワイヤー矯正は種類によって異なりますが600,000~1,700,000円です。

実際に治療にかかる費用は、患者様のお口の状態や歯科医院によって異なります。ご紹介した費用は、目安として参考にしてください。

通院頻度

インビザラインの通院頻度は1~2か月に一度、ワイヤー矯正は1か月に一度が目安です。

インビザラインは、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるため、通院頻度が低くなります。ワイヤー矯正は、1か月に一度は通院し、ワイヤーの調整が必要です。

適応範囲

インビザラインは、重度の叢生や過蓋咬合、受け口などの骨格が原因の歯並びの乱れや、抜歯の本数が多いケースには対応できません。ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療できない症例にも対応できます。

見た目

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、大きく口を開けたり笑ったりしても目立ちません。

ワイヤー矯正は金属のブラケットを歯に固定するため、どうしても金属部分が目立ちます。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、見た目を改善することは可能です。

痛み

インビザラインは、マウスピースを何枚も交換し、徐々に歯を動かしていく治療なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。

一方、ワイヤー矯正は、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後に痛みが出やすいのが特徴です。数日で違和感や痛みに慣れ、1~2週間で症状が落ち着く方が多いので安心してください。

食事制限

インビザラインのマウスピースは取り外しができるので、何を食べても問題ありません。マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースの破損や変形、虫歯などの原因になるので、食事の際は必ず取り外してください。

矯正装置を取り外せないワイヤー矯正では、破損や矯正装置が取れる原因になる食べ物があります。キャラメルやガムなどの粘着性のあるものや、せんべいなどの硬いものは避けましょう。

歯磨き

インビザラインは、マウスピースを取り外せるため、ふだんどおり歯を磨けます。すみずみまできれいに磨けるので、虫歯や歯周病のリスクは低いでしょう。

ワイヤー矯正は、取り外せないブラケットやワイヤーなどの矯正装置があるため、歯磨きが難しいといえます。特に、磨きづらい歯と歯の間や矯正装置の周りには、タフトブラシを使用するとよいでしょう。

どちらの矯正方法を選ぶべき?

頭に手を当てて悩み上を見上げる女性

インビザラインとワイヤー矯正はどちらにもメリット・デメリットがあるため、一概にどちらのほうが優れているとはいえません。矯正治療の仕上がりは、矯正方法ではなく、通院頻度や歯科医師の指示を守っていたか、ケアを適切に行えていたかなどに左右されます。治療法による仕上がりの差はないといえるでしょう。

どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解することが大切です。

インビザラインは、取り外しができる、目立たないことがメリットですが、装着時間や交換時期を守らなければなけません。矯正中であることを周囲に気づかれたくない方や、自己管理ができる方に向いています。

ワイヤー矯正は、矯正装置が目立ちやすいですが、歯科医師がワイヤーを調整して治療を進めるため自己管理の必要がありません。歯並びの乱れが重度の方や自己管理が苦手な方は、ワイヤー矯正を選ぶとよいでしょう。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらの方法が適しているかは、患者様のご希望やお口の状態によって異なります。当院では、お口の状態に合わせた最適な治療法をご提案させていただきます。まずは一度お気軽にご相談ください。

まとめ

口元に手を当て笑う女性

インビザラインは、取り外しができるマウスピースを使用する矯正治療です。矯正装置が目立たず、取り外せるため、食事や歯磨きをしやすいメリットがあります。自己管理の必要があることや、適応症例に限りがあることがデメリットといえるでしょう。

ワイヤー矯正は、矯正装置を歯に固定し、ワイヤーの力で歯並びを整える矯正治療です。金属の矯正装置が目立ちますが、幅広い症例に対応でき、自己管理の必要もありません。

どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解して、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。

矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
詳しく読む →
23年05月21日

予防のためのお子さまの歯科矯正(4):顎の発育の矯正

乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように導いていきます。小児矯正は、顎の発育を矯正する治療法です。


■子どものうちに矯正治療を受けるメリット

顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。

■床矯正(しょうきょうせい)

床矯正は、お子様の成長に合わせて、段階的に歯列の幅を広げていく矯正方法です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている症例に適しています。

マウスピースの幅を少しづつ広げて、顎の発育を導いている様子を動画でご覧ください。




■床矯正の特徴

床矯正では、装置をとりはずすことによる様々なメリットがあります。

装置をとりはずして通常とおり歯みがきできます

矯正装置をとりはずして歯を磨くことができます。歯に直接ブラケットやワイヤーをとりつける方法よりむし歯のリスクが低くなります。

硬いもの、歯にくっつくようなものでも自由に食べられます

食事の際には矯正装置をとりはずすことができるので、硬いものでも粘着性のあるものでも食べることができます。食事のメニューが限定されないということは、食事をつくってくれるご家族にとっても助かることです。お子さまには成長に必要な様々なメニューを食べていただきたいですね。

後戻りすることがあります

顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、計画に沿った治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。また矯正装置を頻繁に外していると、治療期間が長引くことが予想されます。

床矯正を適用できる時期は限られています

床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。歯のすべてが永久歯へと生え変わっていると、適用できないこともあります。

お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。


詳しく読む →
23年05月20日

予防のためのお子さまの歯科矯正(3):機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」

成長過程にあるお子さんの歯ならびは、お口の周りの筋肉のバランスを整えることで改善が期待される場合があります。歯を舌でおすなどの、歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら


■大人の歯並びのための土台を整える

永久歯が生えそろう前の子供の矯正は、歯並びが悪くなる前に歯並びが悪くなる原因を排除していくもので、骨格が成長段階にあるお子さまに適した治療法です。

将来的に歯並びが悪くなる原因として、指しゃぶりや口呼吸、唇を噛む、片側の歯だけで食べる、頬杖をつくといった、お口の周辺に関わる癖があげられます。歯は継続的に力が加わると動いていくので、癖のせいで歯並びが変わってしまうのです。また先天性欠如歯や埋伏歯といった生まれつきの特徴が見つかることも考えられます。

機能的マウスピース型矯正装置を使った矯正では、こういった口まわりの癖を改善します。生まれつきの特徴についても、歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。

お子さまのきれいな歯並びは、大人の歯のしっかりとした土台となるだけでなく、食べ物を噛み砕くことや発声といった機能面も改善し、お口の機能の発達を助けることにもなるのです。

■機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」


型どり不要です

機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」はプリフォームタイプの既製品です。症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。お子さまには難しい型どりはありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。

やわらかなプラスチック素材のマウスピースです

やわらかい素材で、お口にフィットします。違和感や痛みが少なくお子さまも無理なく継続して使用することができます。

学校で装着する必要はありません

日中の1時間と、お休み中につけていただきます。学校で装着する必要はありません。とりはずし可能なマウスピースをつけることで、口腔ケアの意識や習慣が身に付きます。

咬み合わせや筋肉のバランスを整えます

機能的マウスピース型矯正装置は、歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りの可能性が低くなるなどのメリットがあります。

子どもの矯正の特徴

お子さまの矯正は、あごの骨が成長のピークを迎える、中学生から高校生くらいまで経過観察が必要です。お子さまの症状によっては、矯正期間が長くなる場合があります。顎の成長が治療計画の予測を超えたときには、再治療が必要なこともあります。またお子さまとご家族の自主的な取り組みが不可欠です。

製品ページはこちら

プレオルソ

プレオルソX

大人になってからの矯正は、治療期間が長引いたり外科手術が必要な場合もあります。成長過程の子ども時代だからこそ、できることもあるのです。長く通える歯科であるかどうかも重要です。お子さまの歯並びにご心配がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。


詳しく読む →
23年05月17日

予防のためのお子さまの歯科矯正(2):口腔筋機能療法(MFT)

お子さまの歯列矯正には、歯列を乱す習慣や癖を治すことで歯列を整える方と、顎の発育を矯正する方法があります。このページでは、習慣や癖を治すことで正しい歯並びを導くトレーニングをご紹介します。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら

■歯列を乱す習慣や癖を治す

歯並びの悪くなる原因は「癖・生活習慣」が7割、「遺伝や先天的な問題」が残りの3割といわれています。

お子さまの歯並びは、実はお口の周りの筋肉や歯を舌で押す癖が原因で乱れていくことが多いのです。「癖」があったり、あご周りの筋肉の使い方が正しくなかったり、飲み込み方や食生活・生活環境によっては、顎の発育が促進されず歯並びに影響が出ると考えられています。歯は、継続的に力が加わると、それが例え弱い力であっても動いていきます。

歯を動かす癖とは、頬杖だったり、舌で前歯を押すような行為です。このような癖が続いていると、歯が動き、歯並びの乱れにつながっていくのです。


歯並びが乱れる癖・習慣

舌を突き出す癖や指しゃぶりが、閉まり切らない口元(開咬)や出っ歯(上顎前突)の原因になってしまうことがあります。また口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながっている場合もあります。

■口腔筋機能療法(MFT)

お口の周りの筋肉を鍛え、歯並びを悪くする原因となる舌癖(ぜつへき)を改善するのが口腔筋機能療法(MFT)です。子どもの歯並びは簡単に悪い癖により簡単に崩れてしまいますが、癖をあらためれば歯並びが整うことも大人と違って比較的容易です。お口を大きく動かす「あいうべ体操」、正しい舌の位置を覚える「スポットポジション」、噛みしめる力と舌を持ち上げる力を鍛える「バイトホップ」など、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてプログラムを作成します。

一か月に一度程度の間隔でご来院いただき、15分ほどのトレーニングを行います。ご家庭でも1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。

大人にも効果がありますが、大人の歯並びはもう固まっているため、歯列を整えるためには矯正装置を使った歯科矯正を検討する必要があります。

お子さまの歯やお口の中はとてもデリケートでちょっとした癖の影響を受けやすいのです。矯正装置を使用した歯科矯正を必要とする前に、癖を改善することで歯並びを改善できることもあるのです。


詳しく読む →
23年05月15日

予防のためのお子さまの歯科矯正(1):よくない歯並びの影響

お子さまの歯並びを整えることは将来の歯の健康のための予防矯正の意味合いがあります。歯列を乱す習慣や癖を治すこと、顎の発育の矯正を検討する必要がある場合があります。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら


■お子さまのよくない歯並びによる悪影響

お子さまのよくない歯並びは、将来的な歯並びにも影響をおよぼすことが少なくありません。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことでおこる悪影響には次のようなことが考えられます。

むし歯や歯周病のリスクが高くなる

歯並びがデコボコしていたり、重なっていたりすると、歯ブラシがあたりにくく磨き残しが起きやすくなります。そのため、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。

歯周病は40代くらいの方から増えてきますが、子どもなら無縁というわけではありません。普段のお口のケアや食習慣が適切でなければ、子どもでも歯周病にかかります。よくない歯並びは歯周病のリスクが高くなるのです。また一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。将来的に、若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人口の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。

発音に支障をきたす可能性がある

歯の位置が異常だったり、歯のまわりの筋肉のバランスが悪かったり、上下の顎の発育がアンバランスだったりすると、お子さまの発音に支障をきたすことがあります。歯と歯のあいだに隙間があれば空気がもれ、空気が混じって発音が不明瞭に聞こえることがあります。また上下の顎がバランスが悪いと舌が正常な位置に収まらず、発音がはっきりしないということもあります。

顎関節症のリスクが高くなる

顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。口の開け閉めで顎関節がぽきぽき音がするのが特徴です。歯並びは顎の関節とつながっています。そのため、歯並びが乱れていると顎の関節にも負担がかかる状態が長く続いてしまうのです。重症の場合には関節の円盤がずれて口があかなくなることも考えられます。

肩こりや頭痛を引き起こす可能性がある

歯並びが乱れていて咬み合わせがずれていると、顎の関節に負担がかかります。その状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。肩こりや頭痛のある状態が普通になってしまうと、集中力に支障をきたし勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。

見た目にコンプレックスをおぼえる

歯出っ歯、受け口など人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。なんとなく口元を隠したり自然に口をあけて笑うことのできない子どもさんもいます。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。

歯列の乱れは全身の健康や生活にまで影響をおよぼします。ぜひお子さまの歯並びに関心を払ってあげてください。


詳しく読む →
23年04月26日

前歯だけを矯正するインビザラインのiGOシステム

インビザラインは、マウスピースをつけかえていくことで歯並びを矯正するマウスピース矯正です。歯を動かしていく段階にあわせてマウスピースを製作します。見た目に矯正していることが気づかれにくく、いつも通りの食事や歯みがきができる歯科矯正の手法です。

※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。



■インビザラインのiGOシステム

iGOシステムは、マウスピース矯正のインビザラインシステムのうち、奥歯は動かさず、前歯の20本のみを対象としたマウスピースを1~2週間ごとにとりかえて動かしていくもので、前歯だけの軽微な乱れを矯正したい場合にに適しています。歯列全体を矯正するインビザラインフルよりも、治療期間と費用を抑えることができます。

こちらはiGOシステムで矯正を行った患者さまの症例です。見た目の美しさも求めていらっしゃったので、歯並びを整えるとともに、セラミック治療を行いました。




■マウスピース矯正インビザラインの特徴

矯正をしていると気づかれにくい

装着していただくマウスピースは、透明に近い、薄い医療用プラスチックで、矯正治療をしていると気づかれにくいという特徴があります。見た目が気になる方、人と会うお仕事、大勢の人の前に出るお仕事の方におすすめです。

いつもどおりに食事ができる

マウスピースはとりはずし可能です。とりはずして食事をし、いつも通りに歯みがきをして洗ったマウスピースを装着すればよいのです。食べかすがはさまる心配もなく、お口の清潔さを保つこともできます。

3Dスキャナーでシミュレーション

木更津きらら歯科では、世界標準の高精度の口腔内3Dスキャナー「iTero Element」を導入しています。矯正治療後の状態をシミュレーションや治療途中の歯の動きが高い精度で確認できます。

通院回数が少なくてすむ

インビザラインシステムでは、一度に数段階分のマウスピース(アライナー)をお渡しいたしますので、通院の回数をおさえることができます。その分、患者さまの自己管理が重要になってきます。

インビザラインシステムのデメリット

矯正の段階ごとに製作されたマウスピースを、決められた時間を守って装着していただくことで歯を動かす矯正方法です。患者さまの自己管理が非常に重要です。

ご相談カウンセリングは無料です。患者さまのお口の状態やご希望にふさわしい治療方法・費用・期間などを、丁寧にご案内いたします。ご納得いくまでご質問ください。ごいっしょにがんばりましょう!


詳しく読む →

カテゴリ一覧

新着一覧

 24/07/25  
インプラント治療後に口臭が強くなる原因と対処法を解説!
 24/07/18  
インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法を解説!
 24/07/11  
インプラントと入れ歯の違いは何?メリット・デメリットも詳しく解説
 24/07/04  
インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするリスクを解説!
 24/06/28  
子どものむし歯をあなどらないで!
 24/06/27  
インプラントを撤去しなければならないケースと撤去する方法!
 24/06/23  
歯列矯正でアンチエイジング
 24/06/20  
インビザラインですきっ歯は治療できる?メリットや費用も解説!
 24/06/13  
インプラント後の歯磨き方法とポイント!長持ちさせる秘訣も解説
 24/06/06  
インビザラインを1日つけ忘れたらどうなる?影響と予防方法
 24/05/30  
歯ぎしりとインプラントの関係!影響や対策、治療のポイントを解説
 24/05/29  
インプラント治療の患者さまが増えています
 24/05/28  
小児歯列矯正はお子さまへの贈り物
 24/05/23  
インビザラインで歯茎が下がる?原因と対策、予防方法まで詳しく解説
 24/05/16  
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける場合の注意点を解説!
 24/05/09  
インビザライン矯正中に虫歯ができたときはどうする?対処法を解説!
 24/04/29  
木更津きらら歯科では歯科用CTを導入しています
 24/04/25  
インプラントのメンテナンスでは何をする?行う内容や頻度も解説!
 24/04/19  
口腔外科の仕事
 24/04/18  
インビザラインで後戻りが起こる原因とは?後戻りを防ぐ方法も解説!

年別一覧