木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

24年01月31日

ワイヤー矯正の費用を種類やプロセスごとに解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ワイヤー矯正をする女性

矯正と聞くとワイヤー矯正を思い浮かべる方は多いですが、気になるのは治療にかかる費用ではないでしょうか。ワイヤー矯正にはいくつか種類があり、矯正装置ごとに費用が異なります。また、装置だけではなく、検査や調整などにも費用がかかります。

ここでは、ワイヤー矯正の種類やプロセスごとの費用について解説します。保険適用、医療費控除についてもご紹介しているので、参考にしてください。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる矯正器具とワイヤーを使用する矯正治療方法です。

ブラケットを歯の表面に接着し、そこにワイヤーを通します。ワイヤーで動かしたい方向に力を加え、徐々に歯を動かしていきます。

近年ではマウスピース矯正の人気が高まっていますが、ワイヤー矯正は対応できる症例が多いというメリットがあります。

マウスピース矯正に比べると目立ってしまいますが、裏側矯正やハーフリンガル矯正など目立ちにくい方法もあります。患者様の希望や歯の状態に合った矯正方法を選ぶことが可能です。

ワイヤー矯正の種類ごとの費用

ワイヤー矯正の種類ごとの費用イメージ

ワイヤー矯正には、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の3種類があります。それぞれの特徴と費用について解説します。

表側矯正

表側矯正の費用相場は、部分矯正30~60万円、全体矯正60~130万円です。

表側矯正は、ワイヤー矯正の中でも最も歴史の長い矯正方法です。歯の表側にブラケットとワイヤーを装着し、歯並びを整えます。

歯の表側に矯正装置を固定するため、金属部分が目立ってしまうというデメリットがあります。歯の1本1本に力を加えることができ、効率よく矯正を行えることがメリットです。

他の矯正治療よりも、治療期間や費用を抑えられることも特徴でしょう。抜歯を伴う場合や、重度の叢生にも対応可能です。

裏側矯正

裏側矯正の費用相場は、部分矯正40~70万円、全体矯正100~170万円です。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。

歯の裏側に矯正装置をつけるため、ワイヤー矯正でも目立ちにくいことが大きなメリットです。

ただし、表側矯正よりも治療に高い技術力が必要になります。そのため、表側矯正よりも費用が高くなることが多いです。

また、裏側に矯正装置があるので舌に当たりやすいです。活舌が悪くなったり、口内炎ができやすくなったりするなどのデメリットがあります。

裏側矯正はブラケット間の距離が短いため、歯に強い力が加わりやすいです。前に出ている歯を裏側から引き込みやすく、出っ歯の矯正に選択されることが多いです。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正の費用相場は、部分矯正30~70万円、全体矯正80~130万円です。

ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組みあわせた方法です。上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を装着します。

表側矯正だけで矯正するよりも目立ちにくく、裏側矯正だけで矯正するよりも効率良く歯を整えられます。また、下の歯は表側矯正になるため舌に矯正装置が当たることがなく、滑舌が悪くなる心配がありません。

ワイヤー矯正のプロセスごとにかかる費用

ワイヤー矯正のカウンセリングをする歯科医師

ワイヤー矯正では矯正装置に加え、調整や保定装置などプロセスごとにも費用が発生します。ワイヤー矯正の治療手順とともに、プロセスごとの費用を解説します。

カウンセリング

費用相場は0~5,000円です。矯正治療を始める前に、カウンセリングで矯正に関する相談を行います。

カウンセリングで医師に歯の状態を確認してもらいます。どのような矯正治療が向いているのか、治療期間や費用見積もりなどを聞くことができます。

カウンセリングは無料の歯科医院もあれば、3,000~5,000円程度の費用がかかる場合もあります。

精密検査

費用相場は3~5万円です。矯正治療を始めるには口腔内の状態を把握する必要があるため、精密検査を行います。

精密検査の内容は、レントゲンやCT撮影、口腔内や顔の写真、歯型の採取です。

矯正装置の装着

費用相場は30~170万円です。精密検査後に治療計画が立てられ、虫歯や歯周病治療が必要ない場合は矯正治療を開始します。

ワイヤー矯正では、矯正方法ごとに費用相場が異なります。ワイヤー矯正では装置の素材も選ぶことができ、目立ちにくい白色や透明の装置を選ぶことも可能です。

ただし、この場合は追加で10~20万円ほどの費用がかかります。

通院(調整料)

費用相場は3,000~5,000円です。矯正期間中には、定期的に通院して装置の調整を行います。

通院頻度は月に一度ほどでしょう。歯の動きを確認し、状態に応じてワイヤーを調整します。

しっかり通院を行わなければ、計画通りに治療が進みません。治療期間が延びる恐れがあります。

調整料は通院ごとに支払う場合もありますが、初めに総額料金が提示されるトータルフィーシステムの場合は調整料が含まれている場合もあります。歯科医院ごとに料金システムが異なるため、カウンセリングの際に確認してください。

保定装置

費用相場は1~6万円です。矯正治療の終了後には、矯正で整えた歯並びが後戻りしないようにリテーナーと呼ばれる保定装置をつける保定期間があります。

この期間にしっかりと保定装置をつけて対策をしなければ、矯正で整った歯並びが元に戻ってしまいます。保定装置は新たに作成されるため、矯正装置とは別に1~6万円ほどの費用がかかります。

保定観察

費用相場は3,000~5,000円です。保定期間中も矯正期間中と同様に、定期的に通院して歯の状態を確認します。

保定観察料も通院ごとに支払う場合もありますが、トータルフィーシステムの場合は保定観察料も含まれることが多いです。

ワイヤー矯正は保険適用の対象になる?

医療保険のイメージ

矯正治療は歯を整える治療になるため、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も保険は適用されません。

自由診療の場合、料金は歯科医院ごとに自由に決められます。そのため、歯科医院ごとに治療費が異なり、費用相場にもばらつきが出ます。

ただし、何らかの機能的な問題があって矯正が必要だと歯科医師が判断した場合には、保険適用されることがあります。

ワイヤー矯正は医療費控除の対象になる?

医療費控除のイメージ

年間で、税金を納める本人とその家族が支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。

歯科治療も医療費控除の対象になりますが、医療費控除には要件があります。健康や生活に支障をきたすような症状の治療費は医療費控除の対象になりますが、審美目的での治療費は医療控除が認められません。

つまり、咀嚼など機能的な問題があってワイヤー矯正をした場合は、医療費控除の対象になります。この場合、自分で確定申告の手続きを行う必要があります。

見た目の改善のためにワイヤー矯正をする場合は、医療費控除の対象外になります。

まとめ

ワイヤー矯正の模型

ワイヤー矯正は表側矯正や裏側矯正など、矯正方法の種類で費用が異なります。矯正だけならば30~170万円ほどの費用ですが、矯正期間中の通院費用や保定装置などの費用が発生することも考慮しなければなりません。

矯正費用がトータルでどれくらいの費用が必要になるかは歯科医院によっても異なります。費用についてはカウンセリングの際に聞いてみてください。

保険適用や医療費控除は機能性に問題がある場合に対象になります。ご自身が対象になるのかどうか知りたい場合は、歯科医師に確認してもらいましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


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