「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
むし歯になった乳歯を放置していると、噛み合わせが悪化してしまいます。並び合った乳歯と乳歯は、永久歯が生えてきたときのスペースがあります。むし歯のために乳歯が崩れたり抜けてしまうと、両隣の乳歯が寄ってきて正常なスペースが崩れてしまいます。むし歯によって、永久歯が生えてくる場所に支障が生じ、歯並びが悪化する可能性があります。
進行したむし歯は歯の神経まで到達し、歯の根っこに膿が溜まります。乳歯の根の先は歯胚と呼ばれる永久歯の元となる大切な組織があります。ここに膿が到達すると、永久歯の成長が妨げられ、エナメル質形成不全と呼ばれる状態を引き起こします。。エナメル質形成不全となった永久歯はむし歯になりやすいのです。乳歯から永久歯に生え変わったとしても、乳歯の時代のむし歯がずっと影響を与えてしまうのです。
子どもの歯みがきは、自分ではうまく磨けていないことが多いのです。大人による仕上げ磨きを嫌がる子も多いですよね。しかし、ブラッシングが不十分な状態が続くと、歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着します。プラークには多くのむし歯菌が繁殖しています。歯みがきが上手にできていないと、むし歯のリスクが高くなります。乳歯・生えたての永久歯は歯の質が強くなく、むし歯になってしまったらあっという間に進行します。
なにか食べると、お口の中は酸性に傾きます。酸にさらされると歯は溶けてしまいます。これを「脱灰」といいます。酸性に傾いたお口の中は、唾液のもつ酸を中和する働きにより、溶け出した歯の表面を修復します。これを「再石灰化」といいます。健康なお口の中は、「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているのです。ところが、食事の時間が不規則だったり、だらだらとお菓子や甘い飲み物をとったりしていると、お口の中は「再石灰化」をするひまがありません。これは大人も同じです。「脱灰」が続くと、歯は修復されずむし歯の原因となってしまうのです。
生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因菌も歯周病菌も存在しません。ご両親やおじいじゃん、おばあちゃん、周りの大人の唾液から感染するのです。離乳食が食べられるようになると、ついご自分の箸やスプーンを使って食べさせてしまうことがあるかもしれません。スキンシップの際に唾液が子どもの口の中にはいってしまうこともあるかもしれません。
しかし、これがむし歯菌や歯周病菌の感染の原因となってしまうのです。2歳半くらいまでの間に、むし歯菌に触れる機会が少なかった子どもは歯が丈夫に成長しむし歯になりにくい傾向があります。口移しをしない、大人の使うスプーンは使わないといった注意のほかに、周りの大人も自分の口腔内を清潔に保つことが大切です。
大人であれ子どもであれ、もってうまれた歯の質や唾液の質が、むし歯になりやすい特徴の方もいます。歯の表面のエナメル質が先天的に弱いと、むし歯になりやすいですね。唾液の分泌が少ない人や酸性に傾いたお口の中を中性に戻していく作用が弱い人も注意が必要です。
子どもの乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人と比較して歯の質は強くありません。むし歯になったら進行が早いことも特徴です。
初期のむし歯は歯の表面が白く濁ったように変色します。この段階なら、歯を削らずにフッ素を塗って歯を強くすることによって治療できる可能性があります。茶色や黒に変色しているケースも要注意です。見た目は小さな変色でも、歯の中では大きく虫歯が進行しているケースもあります。ただ、着色汚れの可能性もあります。判断はむずかしいかと思いますので、気になることがあったら小児歯科に連れて行ってあげてください。
歯の表面に穴が開いているのは、歯の表面のエナメル質が溶けている状態で、むし歯の可能性が高いです。乳歯や生えたばかりの子どもの永久歯は、歯の質が弱くむし歯の進行が早いのです。歯の表面に穴があいているのに気づいたら、早めに小児歯科を受診しましょう。
食事の時間が不規則だったり、だらだらと甘いものや甘いジュースを飲むのはお口の健康によくありません。酸性に傾いたお口の中が中性にもどるひまがなく、お口の中の酸は歯の表面をむしばんでいきます。食事やおやつの時間を決める、糖質の多いものは控えめにするなどの工夫をしてお口の中をさわやかに保ってあげてください。
歯歯みがきで、歯の表面のプラークをしっかり落とすことが大切です。小学校3〜4年生くらいまでは、仕上げ磨きを手伝ってあげたほうがいいかもしれません。1日1回の仕上げ磨きで、食べカスやプラークをしっかり取り除いてあげてください。
フッ素を歯に塗布することは初期のむし歯にも予防にも有効です。フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯菌の出す酸に溶けにくくします。むし歯の早い段階でしたら、フッ素による溶けたエナメル質の再石灰化を促す作用で修復されることがあります。またフッ素自体が抗菌力があり、予防にもつながります。
歯の形が複雑な場合など、お子さまの歯磨きがうまくいかないとお悩みの場合は、定期的なフッ素塗布がむし歯予防に最適です。
シーラントはむし歯ができやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防治療です。生えてきたばかりのお子さまの歯は、柔らかく他の歯と揃っていないため歯磨きが行き届きにくく、むし歯になりやすいのです。シーラントは乳歯にも適用できます。また生えてきたばかりの大切な永久歯が早い段階でむし歯にならないよう、予防的な措置としてお勧めいたします。
お子さまのお口の状態にあわせた歯みがき指導もおこなっています。歯並び、磨き癖などから、歯ブラシの毛先の届かないところがないように、おひとりおひとりにあわせてアドバイスさせていただきます。また、食習慣は歯みがきと同じくらい口内の環境に関わります。むし歯リスクの高い食習慣がないか、ご相談にのらせていただきます。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント治療をしても、撤去しなければならないことがあるの?」「インプラントを撤去するときの流れは?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、インプラントの撤去が必要なケースについて詳しく解説します。インプラントを撤去する方法や撤去にかかる費用もご紹介するので、ぜひご覧ください。
インプラント治療をしても、その後、さまざまな原因でインプラントを撤去しなければならないことがあります。インプラントの撤去が必要になるケースは、以下のとおりです。
インプラントを撤去しなければならなくなるケースで多いのは、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎になると、インプラントを支えている顎の骨が減少する骨吸収が起こり、インプラントが不安定になる可能性があります。
不安定なインプラントではしっかり噛むことができません。インプラントとしての機能を果たせないため、インプラントを撤去することになるのです。
インプラント周囲炎は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けたり、毎日のセルフケアを丁寧に行ったりすることで予防できます。インプラント治療後はしっかり口腔ケアを行い、口内を清潔に保ちましょう。
インプラントが破損した場合、インプラントの撤去が必要になる可能性があります。
ただし、人工歯が破損した場合は、修理・交換することで対処できるケースも多いでしょう。インプラントが破損する主な原因として挙げられるのは、歯ぎしりや食いしばりのクセ、経年劣化などです。
破損したインプラントを放置すると、周りの歯や歯ぐきなどを傷つけたり見た目にも悪影響を及ぼしたりします。できるだけ早く歯科医院を受診し、インプラントを撤去しましょう。
上顎の奥歯付近には、上顎洞という空洞があります。上顎の奥歯付近にインプラントを埋入する際、まれにインプラントが上顎洞へ突き出ることがあります。
傷ついた粘膜から細菌が侵入して上顎洞に引き起こされる炎症を、上顎洞炎といいます。上顎洞炎を発症した場合、インプラントを撤去して適切な治療を受けなければならないでしょう。
顔面には神経が数多く通っており、口の周りにもたくさんの神経が通っています。下顎に通っている神経は、歯の根っこの近くに存在しています。そのため、歯科医師は神経を傷つけないよう細心の注意をはらってインプラント治療を進めます。
しかし、どんなに気をつけて治療を進めていても、必ずしも神経を傷つけずにインプラント治療を終えられるとは限りません。治療後一時的に麻痺している場合もありますが、しばらく様子をみても治まらないときは、インプラントの除去を検討しなければならないでしょう。
多くのインプラントに使われているのは、チタンという金属です。チタンは金属の中でも生体親和性がよく、他の金属と比べて金属アレルギーを引き起こしにくいと言われています。
しかし、稀に金属アレルギーが引き起こされる場合があります。金属アレルギーは、原因となっている金属を取り除かなければ改善しないため、インプラントを撤去しなければならないでしょう。
インプラント治療後に噛み合わせが悪くなると、インプラントを撤去しなければならない可能性があります。噛み合わせが悪くなる原因には、インプラントの埋入角度や位置が適切ではないことなどが挙げられます。
噛み合わせがズレて噛む力が上手く分散されないと、一部の歯やインプラントに負荷がかかります。インプラントに大きな負荷がかかり続けると破損につながるため、高さなどを調整しなければなりません。
調整しても噛み合わせが改善されない場合、インプラントの除去が必要でしょう。
また、噛み合わせが悪いまま放置していると、周りの歯や骨、歯周組織にまで悪影響を及ぼす恐れもあります。噛み合わせでトラブルを起こさないためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。
インプラントを撤去する際は、インプラントを埋入したときと同じように局所麻酔をして外科手術を行います。インプラント周囲炎などにより骨吸収が進んでいる場合などは、軽く引っ張るだけで抜けるケースもあるでしょう。
基本的には、専用の器具を使用して撤去します。インプラントはネジ状なので、インプラント埋入したときとは逆に回して抜き出します。
ただし、インプラント部分が骨にしっかり結合しているケースでは、骨を削りながらインプラントを撤去しなければならないこともあるでしょう。
インプラントは埋入するときだけではなく、撤去するときにも費用がかかります。また、インプラントを撤去する場合にかかる費用は、保険適用と自費診療の場合で異なります。費用の目安は、以下のとおりです。
インプラントの撤去を保険適用で行いたい場合は、インプラントの埋入をした歯科医院ではないところで処置を受ける必要があります。また、除去前にレントゲン写真を撮影し、歯科医師から除去が必要と判断されなければ保険適用にはなりません。
インプラントの撤去を保険適用で行う際にかかる費用は、3割負担の方は1本につき1,400円程度です。骨を削る必要がある場合は、2,000円程度でしょう。
自費診療でインプラントを撤去するときの費用は、全額自己負担となります。また、自費診療の場合には、歯科医院によってかかる費用が大きく異なるため注意してください。
インプラント治療を受けた歯科医院によっては、独自の保証を設けているケースもあります。インプラントを撤去せざるを得ないときには、インプラント治療をした歯科医院へ相談してみましょう。
インプラントを撤去した後は、しばらく傷の治癒期間を設けます。治癒期間後、歯を補うための治療を行います。
インプラントを撤去した原因が解決できた場合や顎の骨の状態に問題がない場合は、再度インプラント治療を選択することも可能です。生活習慣などからインプラント周囲炎の再発リスクが高いと判断される場合などは、インプラント以外の治療法を検討します。
インプラント撤去後の治療法は、以下のとおりです。
再度インプラント治療を行うためには、インプラント周囲炎などのインプラントを撤去した原因を改善する必要があります。また、インプラントを再度埋入するために、骨や歯肉の状態を万全にする処置が必要な場合もあります。
処置の内容は、以下のとおりです。
インプラント撤去をおこなった箇所は、骨の量が少なくなっていることがあります。インプラント埋入のために必要な骨の量がない場合は、骨を増やす骨造成という処置を行います。
再度インプラント治療を受けられるのは、骨造成が終わってからです。
歯肉がやせてしまっていると、メンテナンスが難しくなったりインプラント体と骨の結合の妨げになったりする可能性があります。そのため、歯肉を再生する手術が必要な場合があるのです。
歯肉の再生治療を行った後、再度インプラントを埋入します。歯肉の再生治療には、患者さまご自身の歯肉を別の箇所から移植するなどの方法があります。
一部の歯を失った場合は部分入れ歯、全ての歯を失った場合は総入れ歯を選択します。インプラントの代わりの治療法として選択する場合は、部分入れ歯になるでしょう。部分入れ歯は、金属のバネを隣接する歯に引っ掛けて固定します。
保険診療で作成できるので、費用を抑えられることがメリットです。また、外科手術を伴わないため身体的な負担も少ないでしょう。
保険診療の場合は使用できる素材が決まっているため審美性が低いこと、金属のバネをかける歯に少なからず負担をかけることが、デメリットとして挙げられます。
ただし、自由診療を選択すれば、審美性が高く周囲の歯への負担を抑えた入れ歯を作成することも可能です。
ブリッジは、隣接する歯を削って土台とし、連結させた人工歯を被せる治療法です。固定式なので、部分入れ歯よりも安定性が高いとされています。
ブリッジも外科手術は必要ありません。保険が適用されるのでインプラントと比較すると治療費用も抑えられるでしょう。
隣接する歯が健康であっても削らなければならず、歯の寿命を縮める可能性があることがデメリットです。また、周囲の歯や歯ぐきの状態によっては選択できないこともあります。
入れ歯と同様に、自由診療を選択すれば審美性の高い人工歯を作成できます。
インプラントを入れても、撤去しなければならないケースがあります。撤去後は、問題を解決してからインプラントを再び入れるか、入れ歯やブリッジなど別の治療を行うのか検討しなければなりません。
患者さまの歯や歯ぐき、骨の状態によってはインプラントの再治療が難しいケースもあるので注意が必要です。ご自身にとってより良い選択ができるよう、歯科医師としっかり相談しましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
凸凹したアンバランスな歯並びが気になりませんか? 日常生活に支障がなければ、それも個性と考えることもできます。ですが、もしご自分がコミュニケーションに消極的なところがある、と感じることがあるなら、お顔の見た目や表情が美しく整うことで、気持ちにも影響があるかもしれません。不揃いな歯並びを観られたくなくて、人と接するのがなんとなく億劫だったり、ひっこみじあんだったり、滑舌が悪かったりといった特徴が、歯並びの矯正で変わるかもしれません。
もちろん、人前に出るお仕事の方には、美しい歯並びは大きな自信をもたらしてくれることでしょう。
歯並びが整うと、将来的にお口の健康を保つことができます。とても基本的な、でも重要なことなのですが、整った歯並びは歯ブラシの毛先が届きやすく、むし歯や歯周病になりにくいのです。年をとっても自分の歯でよく噛むことができれば、脳が活性化し、からだの内側から若々しさを保つことができます。からだのバランスが整い、肩こりなどが改善されることもあります。
大人の歯列矯正は、審美的な面だけでなく、お口の健康から全身の健康を守ることにもつながるのです。
歯列矯正にはいろいろな治療法があります。歯並びの状態とゴールへ向かう過程、生活のスタイルにあわせて適切な手段を検討していきます。マウスピースを使う矯正や、ブラケットという矯正器具をつける方法があります。
最も一般的な矯正の手法です。ブラケットと呼ばれる器具を歯に装着し、そこにワイヤーを通して、動かしたい方向に向かって力を加え、徐々に歯を移動させていき、歯並びを整える治療法です。金属製ブラケットのほかに、見た目に目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットもあります。
歯の表面ではなく、歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法を舌側矯正・裏側矯正といいます。歯の裏側、舌側にとりつける矯正装置を「リンガルブラケット」と言います。装置や治療技術が進歩し、存在感が増してきた舌側矯正ですが、治療の効果は、通常の表側矯正とほとんど変わりません。特に接客業やサービス業、人前に出るお仕事の方にとっては検討いただく価値があります。矯正治療中の見た目がネックとなり、迷われている方はぜひご相談ください。
マウスピース矯正は、治療後のイメージに向かって矯正治療を何段階かにわけてマウスピースを作成し、1~2週間後ごとに交換していきながら、歯並びを整えていくという矯正治療法です。透明なマウスピースは目立ちにくく、歯列矯正をしていると周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。マウスピース矯正は、食事や歯みがきの際にはマウスピースをとりはずすことができるという点も大きなメリットです。矯正器具に煩わされずに食事を楽しめますし、歯ブラシがゆきとどき、むし歯や歯周病のリスクも低くなります。アライナーは歯科矯正用に開発されたプラスチック製で、金属アレルギーの方にも安心です。
デメリットもあります。装着時間を守らないと、歯が動きません。通院回数が少なくて済むかわりに、自己管理が必要になってくるわけです。そこをよくご理解いただいた上で、検討していただく価値のある治療法です。
インビザライン矯正を提供しているのはアメリカのアライン・テクノロジー社。1300万という豊富な実績(2022年)を利用することで、患者さまにふさわしい矯正のゴールと過程を導き出します。木更津きらら歯科では、口腔内3Dスキャナー「iTero element(アイテロ エレメント)」を導入しております。矯正の過程やゴールを可視化して患者さまと共有できます。
インビザラインには、前歯のみの矯正を想定した治療システムがあります。歯並び全体ではなく、前歯のみの部分的なマウスピースを装着して、歯を動かしていく手法です。インビザラインと同様に、治療完了時のイメージまでの過程を何段階かにわけて、1~2週間ごとにマウスピースをとりかえながら歯を動かします。
スイスのストローマングループによる、マウスピースを使用する矯正システムです。前歯から1番め~7番目の歯を動かします。抜歯はありません。歯肉の2mm程度までを包むように設計されていて、矯正力が強いのが特徴です。
歯科矯正専用に開発された人工歯根(歯科矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、これを支柱にして歯を動かしていきます。体内に埋め込まれる器具は、「移植する、埋め込む」という意味で「インプラント」と呼ばれます。木更津きらら歯科では、日本矯正歯科学会認定医、日本口腔インプラント学会指導医が所属しており、アンカースクリューを埋め込む矯正方法もご提案できます。
前歯だけ、特定の歯だけ、少し隙間がある、といったように、部分的に歯並びを治したい場合に、その部分だけの矯正で治療できることがあります。症状によりますが、期間が比較的短くてすみ、費用を抑えることもできます。歯並び全体を矯正する必要がある場合には適しません。
年齢とともに歯並びが悪くなってきたとお感じになることはありませんか? むし歯、歯周病、怪我などで歯を失うと、歯並びは乱れがちになります。詰め物や被せものをした歯も、メインテナンスが必要です。歯が抜けたまま、放置したりはしていませんか? 忙しさにまぎれて、中断した治療はありませんか? 歯ぎしりの癖がずっと続いたりしていませんか? そして残念ながら、加齢とともに歯は少しずつ擦り減っていき、咬み合わせが変化していくこともあるのです。
咬み合わせが悪くなると、健康な歯に負担がかかり、歯並びは一層乱れていきます。これを歯列崩壊と呼びます。歯列の崩壊は、見た目の美しさを損なうとともに、全身の健康をむしばんでいくことを知っていただきたいのです。歯列が崩れていくと・・・ 食べものをよく噛むことができず、口もとがコンプレックスになり、むし歯や歯周病のリスクが増大してしまいます。歯周病は、心血管疾患・脳卒中、糖尿病といった全身の健康にも悪い影響を与えることをご存知ですか? 咀嚼という行為がうまくできないと、脳に刺激を届かず認知症のリスクまで高くなってしまうのです。
年齢を重ねれば、様々な理由からどうしても歯列は乱れてきます。中高年になれば、入れ歯を考えなければならなくなることもあります。そうなる前に、歯科矯正で、お口の健康を守ることができると考えられるのです。
整った口元は朗らかな笑顔をつくり、コミュニケーションを活発にします。表情筋の動きが豊かになり、みずみずしい表情がとりもどされることでしょう。きれいな歯並びでよく噛むことができれば、食べることが楽しくなります。脳が刺激され、若々しさを保つことにもつながるのです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯と歯と間に隙間のあるすきっ歯に悩んでいる方も多いでしょう。見た目がよくないだけなく、食べ物が歯に挟まりやすい、滑舌が悪くなるなど不便なことも多いです。
すきっ歯を改善したいものの「ワイヤー矯正の見た目が苦手」「目立ちにくい矯正装置で治療したい」と考える方もいるでしょう。
本記事では、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて詳しく解説します。インビザラインのメリットやデメリット、インビザラインですきっ歯を治すために必要な期間や費用についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
すきっ歯とは、自然な状態で歯と歯の間に隙間が生じている歯並びのことです。前歯部分に隙間がある正中離開(せいちゅうりかい)と、歯列全体に隙間のある空隙歯列(くうげきしれつ)があります。
すきっ歯は、審美性が悪いだけでなく、虫歯になりやすい、滑舌が悪くなるなど、さまざまなリスクがあります。そのため、インビザラインやワイヤー矯正などで改善する方が増加傾向にあります。
すきっ歯になる主な原因は、以下のとおりです。
顎と歯のバランスが悪いと、すきっ歯になる可能性が高いです。例えば、顎の大きさに対して歯のサイズが小さいと、スペースが大きく開いて歯と歯の間に隙間が生じやすくなります。
人間の口内には、親知らずを除いて全部で28本の歯が生えます。まれに、先天的な理由で28本の歯が揃わない方がいます。歯の本数が少ないと、口内のスペースが余ってすきっ歯になるリスクが高まります。
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、唇の中心あたりから歯の正中にかけて伸びている歯茎と唇をつなぐ筋のことです。子供の頃は大きく永久歯が生える頃に徐々に小さくなりますが、上唇小帯が発達した状態だと邪魔して中央に隙間ができます。
口腔悪習癖が原因ですきっ歯になることもあります。口腔悪習癖とは、指しゃぶりや舌で前歯を外側に押す癖、下唇を噛む癖などです。
これらの癖により歯が押されて、歯と歯の間に隙間が広がるとすきっ歯になりやすいです。
細菌感染により、歯茎やその周りの骨に炎症がおこった状態が歯周病です。歯周病の初期段階では、歯茎が腫れる、出血するなどの症状が現れますが、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がぐらつくようになります。
歯が不安定になると歯と歯の間に隙間ができ、すきっ歯になることがあるでしょう。
虫歯や歯周病などで奥歯を失ったまま放置すると、前歯が後方に動くことがあります。前歯が動くことで隙間ができ、すきっ歯になることもあるでしょう。
すきっ歯は審美性だけでなく、放置していると健康にも影響を及ぼします。
すきっ歯を放置していると、上下の歯がうまく噛み合わず噛み合わせが悪くなる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、顎の骨や一部の筋肉に負担がかかります。
食事中に食べ物をうまく噛み切れず胃腸に負担をかけたり、奥歯にかかる負担が増加したりするかもしれません。
すきっ歯の状態だと、胃腸に負担がかかることがあります。噛み合わせが悪くうまく食べ物を噛めないと、食べ物を細かく噛み砕くのが難しくなるからです。
食べ物を口腔内で細かくできなかった場合、胃腸の負担が増加するでしょう。
歯と歯の隙間に食べかすやプラークが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。歯ブラシだけですべての汚れを取り除くのは難しいため、歯間ブラシやフロスを使用してケアを行わなければなりません。
歯並びに問題がなくても歯間ブラシやフロスでのケアは不可欠ですが、すきっ歯の場合は通常よりも徹底してケアする必要があります。
前歯の隙間から空気が抜けるため、舌を歯につけて発音するサ行やタ行が発音しづらい場合があります。滑舌にも影響することが多く、周囲から聞き取りづらいといわれて悩む方も少なくありません。
すきっ歯の症状が軽度の場合、インビザラインで治療できます。特に、前歯だけの歯並びが気になるケースは、部分矯正で改善できることもあります。
ただし、すきっ歯の症状が重度の場合は、インビザラインでの矯正が難しいこともあります。インビザラインで矯正できない場合は、ワイヤー矯正など別の方法で治療しなければなりません。
インビザラインですきっ歯を治療するメリットは、以下の通りです。
歯を少しずつ動かして矯正するインビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないとされています。ワイヤー矯正の場合、調整後2~3日をピークに痛みが生じるケースが多く、痛み止めで対応することも珍しくありません。
「矯正中の痛みが不安で治療に踏み切れない」という方は、インビザライン矯正を選択する傾向があります。
インビザラインでは、透明で薄いプラスチック製のマウスピースを使用します。「仕事上、口元のワイヤーが目立つのは抵抗がある」という方も、ストレスなく矯正をスタートできます。
薄いマウスピースで取り外しが可能な点が、インビザラインの特徴です。食事中や歯磨きの時にマウスピースを取り外せるため、ワイヤー矯正に比べると食事の制限がありません。歯磨きがしやすいこともメリットでしょう。
矯正中も口腔内を清潔に保ちやすいため、ワイヤー矯正に比べ虫歯のリスクも減るでしょう。
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも適応できる症例の幅が広いです。ほかのマウスピース矯正では治療が難しい症例でも、インビザラインでは可能なことも少なくありません。
メリットの多いインビザラインですが、デメリットもいくつかあります。メリットのみに目をむけるのではなく、メリットとデメリットの両方を把握しましょう。
インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。装着時間が短かったり装着しなかったりすると、当初の計画通りに治療が進みません。
「食後に装着するのを忘れた」「マウスピースの手入れ後にどこに置いたか分からなくなってしまった」などのトラブルがあると、治療がやり直しになるリスクがあります。正しく装着し、しっかり管理することで矯正治療をスムーズに完了できるでしょう。
すきっ歯の症状が軽い場合は、インビザラインでの矯正が可能です。
ただし、隙間が大きすぎる重度のすきっ歯の場合、インビザラインだけの治療は難しいでしょう。ワイヤー矯正を併用したり、ワイヤー矯正で治療したりする症例もあります。
インビザライン矯正ですきっ歯の治療を行う際の費用は、部分矯正か全体矯正かによって異なります。また、インビザライン矯正は自由診療なので、クリニックによっても費用が異なります。
目安の金額は、以下のとおりです。
クリニックによっては、すべての金額を含めたトータルフィー制度を採用していることもあります。すきっ歯の矯正治療そのものにかかる費用とは別に、カウンセリング料金・精密検査料金・リテーナー料金が発生する歯科医院もあるでしょう。
矯正費用だけでなくそのほかに費用が発生しないかも、治療開始前にクリニックのスタッフに確認しておきましょう。
すきっ歯は、症状に関係なく自然治癒することはありません。
症状が軽度で、前歯を数本動かすだけで良い場合は部分矯正で治療します。その場合、治療期間の目安は3か月から1年程度でしょう。全体矯正の場合は、個人差はあるものの2年〜2年半程度の治療期間が必要です。
また、治療終了後は保定期間を設けます。リテーナー(保定装置)を装着して歯並びを固定する期間です。治療期間とは別に1年〜3年程度必要でしょう。
今回は、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて解説し、すきっ歯を治すために必要な期間・費用をご紹介しました。
すきっ歯を放置していると虫歯や歯周病になるリスクが高く、口腔内はもちろん心身にも影響を及ぼす可能性があります。また、審美性が悪くコンプレックスにもなりやすいので、放置せずなるべく早く改善したほうがよいでしょう。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用するため矯正器具が目立ちにくく、痛みが少ないのが特徴です。すきっ歯の症状が重度の場合は治療できないケースもありますが、軽度な場合は対応可能でしょう。
ご自身のすきっ歯がインビザラインで治療できるのか気になる場合は、歯科クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント後の歯磨きは普段通りでいいの?」と疑問を抱く方は多いでしょう。インプラント後の歯磨きは、基本的には他の歯と同じように行って問題ありませんが、磨き方や道具の選び方には気をつけたいポイントがあります。
この記事では、インプラント後に自宅で歯磨きをする際のポイントを解説します。平均寿命が10〜15年といわれるインプラントを、より長持ちさせるための秘訣も紹介するのでぜひ参考にしてください。
インプラントは人工歯なのでむし歯になることはありません。
しかし、インプラント後に歯磨きを怠ると、インプラント周囲炎を発症する可能性が高いです。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに歯垢や歯石が蓄積し、歯周病によく似た症状を引き起こす病気です。
インプラント周囲炎になると、インプラントの周りの組織で炎症が起こります。インプラントには、天然歯と異なり歯根膜がありません。抵抗力が弱く、細菌に感染すると気付かないうちにどんどん症状が進行するのです。
インプラント周囲炎は初期の段階では目立つ症状は現れませんが、異変に気づいたときには重症化しているケースが多いです。症状が進行すると顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
また、歯磨きを怠ると天然歯のむし歯や歯周病のリスクも高くなります。インプラントを長持ちさせると同時に、健康な歯の寿命を縮めないためにもインプラント後の歯磨きは重要です。
インプラントの歯磨きは、治療段階によってポイントが異なります。ここでは、治療の流れに合わせて歯磨きのポイントを解説します。
インプラント体を顎の骨に埋め込んだ直後は、傷口から出血したり腫れたりする恐れがあります。傷口に負担をかけないよう、うがいや歯磨きは避けてください。
手術後の状態には個人差があります。うがいや歯磨きの開始時期は歯科医師の指示に従い、許可が出てから行いましょう。
インプラントの埋入手術の際は歯茎を縫合し、手術後10日ほどで抜糸します。抜糸をするまでは、歯磨き粉を使用せずにやわらかい歯ブラシで優しく磨きましょう。傷口に刺激を与えると、再度出血して治りが悪くなる恐れがあるため注意が必要です。
抜糸が終わるまでのインプラントを埋め込んだ部分以外の清掃方法は、歯科医院からしっかり指導を受けてください。
インプラントを埋め込んでから人工歯を取り付けるまでは、仮歯で過ごすことが多いです。仮歯の期間は3〜6ヵ月程度です。
仮歯は歯科用プラスチックスで作られています。歯垢や歯石が付着しやすく、細菌が繁殖する可能性が高いため丁寧に磨くよう心がけましょう。
仮歯を入れている間に歯周病やむし歯になると、人工歯を装着するまでの期間が延びる恐れがあります。人工歯を装着するまでにトラブルが起こらないよう、仮歯や天然歯をしっかりとケアすることが大切です。
人工歯を装着した後の歯磨きのポイントは、以下のとおりです。
歯磨きの際は力加減に注意しましょう。具体的には、歯ブラシの毛先が広がらない程度の強さを意識してください。小刻みに動かして1本1本磨くように心がけましょう。
「インプラントは人工歯だから、傷がつかないようあまり磨かないほうがいい」と勘違いされる方もいますが、インプラントも天然歯と同じように磨いて問題ありません。
ただし、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は、インプラントの表面に傷をつける恐れがあります。できるだけ使用は控えましょう。
インプラントは歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすく、溜まった汚れはインプラント周囲炎の原因になります。そのため、インプラントと歯ぐきの間は歯ブラシを45度に傾けて、歯周ポケットの中の汚れも掻き出すように磨きましょう。
インプラント後のセルフケアでは、歯ブラシや歯磨き粉の選び方についても注意すべきポイントがあります。ここでは、歯ブラシや歯磨き粉とともに、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなど補助的清掃用具の活用方法についても解説します。
インプラントの手術直後は歯ぐきに傷口があり、刺激を与えると出血する可能性があります。傷口の治りが悪くなり、インプラントの治療期間が延びることもあるでしょう。
歯ぐきの傷が回復するまでは、やわらかい歯ブラシを使用しましょう。歯ぐきの傷が治った後は、磨きやすい硬さの歯ブラシを使用してください。
また、インプラント後の歯磨きで大切なのは、インプラントと歯ぐきの間の汚れを取ることです。細かい部分をしっかり磨くために、毛先が細い歯ブラシを選ぶとよいでしょう。
歯磨き粉は市販のものを使用して問題ありません。「フッ素入りの歯磨き粉を使って良いか」と質問をいただきますが、日本国内で市販されている歯磨き粉に含まれるフッ素の量なら使用しても問題ありません。
フッ素には、インプラント以外の天然歯を強くしてむし歯から守る効果があります。口腔内の健康を守るために、使用を推奨されることもあります。
基本的には市販の歯磨き粉で問題ありませんが、研磨剤や顆粒が含まれている歯磨き粉には注意が必要です。研磨剤や顆粒はインプラントや天然歯の表面に傷をつける恐れがあるため、避けてください。
インプラント後の歯磨きでは、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなどの補助的清掃用具を使うことも大切です。歯間や歯周ポケットの汚れを取り除くには、歯ブラシだけでは不十分なのです。
隙間が小さいところにはフロス、隙間の大きいところには歯間ブラシを使って歯垢を取り除きましょう。
タフトブラシとは、毛先が一つにまとまった小さな歯ブラシです。通常の歯ブラシでは磨きにくいところに届くため、歯垢を効率よく取り除くことができます。
フロスや歯間ブラシ、タフトブラシの使い方がわからず不安に思う方は、歯科医院で相談してアドバイスをもらうと良いでしょう。
インプラントの寿命はおよそ10〜15年で、入れ歯やブリッジと比べて長く使用することができます。
しかし、日頃のケアを怠ると寿命は短くなります。インプラントを長持ちさせるために、セルフケアとあわせて歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。
歯科医院でのメンテナンスは、3ヵ月に1回を目安に受けてください。セルフケアで落とせなかった汚れを除去し、効果的なブラッシング方法のアドバイスを受けることができます。
歯科医院でのメンテナンスでは、クリーニングを行うだけでなく、顎の骨や噛み合わせなども確認してもらえます。また、インプラント周囲炎など口内トラブルの予防や早期発見にもつながります。
通いやすい歯科医院を選ぶことも、インプラントを長持ちさせる秘訣の一つでしょう。
インプラントを長持ちさせるには、生活習慣にも注意が必要です。喫煙はインプラント周囲炎のリスクとなるため控えましょう。糖尿病などの持病がある方は、持病の改善やコントロールも大切です。
バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠をとることで、歯や全身の免疫力を高めるよう心がけましょう。
今回は、インプラント後の歯磨きについて解説しました。インプラントの歯磨きは治療段階によってポイントがあります。
人工歯を装着してインプラント治療が完了した後は、力加減や角度などを意識して磨きましょう。歯ブラシや歯磨き粉は市販のものを使って問題ありませんが、購入する際は形状や成分に注意してみてください。
インプラントを長持ちさせるには、セルフケアと歯科医院でのメンテナンスを継続することが大切です。負担なく通い続けることができる歯科医院を選びましょう。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、透明のマウスピースを使用するため装置が目立ちにくい歯列矯正の方法です。自分で取り外しができるメリットがありますが、装置をつけ忘れてしまうことも珍しくありません。
しかし、インビザラインではマウスピースを1日20~22時間以上の装着時間する必要があります。装着時間を守れない場合は計画通りに歯が動かない可能性があるため「1日でもつけ忘れると治療に影響するのではないか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた場合の影響や、つけ忘れを防ぐ方法について解説します。
インビザラインのつけ忘れは、1日程度であればとくに問題はありません。
インビザラインの歯列矯正では、1週間で歯が約0.25mm動くと言われています。1日つけ忘れると約0.036mmのズレが生じることになりますが、その程度であれば治療全体の進行に問題はないと考えられます。1日程度であれば歯の後戻りもほとんど起きません。
つけ忘れが数日続いた場合や、1日の装着時間が短い日が続く場合は、十分な効果が得られない可能性があるため注意が必要です。
インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた程度では治療に影響はないと言えますが、つけ忘れる日が続いた場合は以下の4つの影響が出る可能性があります。
詳しく解説します。
マウスピースをつけ忘れる日が続くと、当初の計画通りに歯が動かないため治療期間が延長する可能性が高いです。インビザラインでは、1日のマウスピースの装着時間が定められています。装着時間を守れない日が続く場合は、歯が十分に動かず治療が進みません。
また、せっかく動いた歯が後戻りを起こして歯並びが乱れる可能性もあります。
インビザラインを長期間つけ忘れた後に装着すると、痛みや違和感が出やすいでしょう。歯が後戻りを起こしていると、インビザラインと歯並びのズレが大きくなるためです。
装着した時に感じる痛みや圧迫感が強すぎる場合は、歯科医院に相談し指示に従って対処しましょう。
マウスピースのつけ忘れが続いたにもかかわらず次の段階のマウスピースを装着すると、歯に通常よりも大きな力が加わります。そのため、歯肉退縮を引き起こす可能性があります。
歯肉退縮とは、歯茎が下がる現象です。歯に大きな負担がかかることで、歯を支えている骨が過剰に吸収されることで起こります。
歯茎が下がると歯の根元が露出して歯が長く見えたり、知覚過敏を引き起こしやすくなったりするなど、さまざまな問題が生じます。インビザラインで歯並びが整っても、見た目に満足できないケースもあるでしょう。
インビザラインのつけ忘れが続いた後に装着すると、違和感や痛みが生じたり装着できなかったりする場合があります。マウスピースが合わなくなっているため、追加しなければならない場合もあるでしょう。
マウスピースの追加や作り直しには、別途費用がかかる場合もあります。また、作り直しや追加をする場合は、治療計画の見直しが必要になります。治療期間の延長にもつながるので、費用や今後の治療について歯科医師としっかり確認しましょう。
インビザラインの正しい装着時間は、1日20~22時間以上です。弱い力を歯に持続的にかけることで歯を少しずつ動かしますが、マウスピースを装着している間しか歯に力が加わりません。
外している間は歯が動かないため、できるだけ長時間インビザラインを装着する必要があるのです。歯をスムーズに動かし治療を計画通りに進めるためには、1日20~22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
また、矯正で動かした歯は安定するまでに時間がかかります。動かした直後の歯は元の位置に戻ろうと動くので、簡単に後戻りを起こします。後戻りを防ぐためにも、指示された時間インビザラインを装着する必要があるのです。
インビザラインをつけ忘れてしまう場面は、主に以下の4つです。
詳しく解説します。
日常生活の中で一番つけ忘れることが多い場面が、食事や歯磨きの後です。
基本的に食事と歯磨きはマウスピースを外して行うため、食事の後ゆっくりしていたり別の用事をしたりして、つけ忘
れる可能性が高いです。特に、外食の場合は再装着のタイミングを失い、そのままつけ忘れてしまうケースが多いでしょう。旅行や外出時は食べ物を口にしたり写真を撮ったりすることが多く、インビザラインを外す場面が増えるでしょう。すぐに歯磨きを行えないこともあり、つけ忘れたまま過ごしてしまうケースが多いです。
つけ忘れなくても、旅行や外出時はマウスピースを外す時間が長くなりやすいです。装着時間が短い日が続くと、計画通り治療が進まなくなるので注意しましょう。
結婚式や面接などのイベントのときは、インビザラインを外して参加する方が多いため、つけ忘れが起こりやすいです。短時間であれば問題ありませんが、長時間外し続けることがないようにイベントが終わったら早めに装着するように心がけましょう。
インビザラインでは、1~2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。新しいマウスピースに交換した直後は痛みや違和感が生じやすく、痛みを避けるためにインビザラインを外し、そのままつけ忘れるケースがあります。
新しいマウスピースに交換した際の痛みや違和感は、2~3日かけて徐々になくなります。できるだけ外す時間は短くし、計画通りに治療を進められるようにしましょう。
インビザラインの治療をスムーズに進めるには、つけ忘れを防ぐことが非常に大切です。つけ忘れを防ぐ方法をご紹介します。
詳しく解説します。
スマートフォンのリマインド機能を活用することで、つけ忘れを防止できます。寝る前や食事のあとの時間に、アラームを鳴らしたり通知がくるように設定しておくことで、忘れずマウスピースを装着できるでしょう。
また、マウスピースの交換時期も設定しておくことで、交換時期を忘れるリスクを防げます。適切な交換時期を守ることで、スムーズに歯を動かせるでしょう。
近年、矯正治療用のさまざまなアプリが登場しています。無料で使用できるアプリもあるため、活用してつけ忘れを防止しましょう。
アプリによって機能は異なりますが、装着時間や交換時期を管理できるものが多いです。歯並びの変化を確認できるアプリもあるため、矯正治療のモチベーション維持にもつながるでしょう。
外出先では、食後に歯磨きできない場合もあるでしょう。歯磨きをするまではマウスピースを装着できないため、インビザラインを保管できるケースや携帯用の歯ブラシセットなど持ち歩くと良いでしょう。
つけ忘れだけでなく、外出先でのインビザラインの紛失や破損も防げます。また、外出先でも可能な限り食事の後はすぐに歯磨きをし、インビザラインをつける習慣が身に付くでしょう。
旅行などで長期間外出する場合は、1つ前に使用していたマウスピースや1つ後に使用するマウスピースを予備として携帯しておくと良いでしょう。
旅行先でインビザラインを紛失・破損した場合、インビザラインをつけられない状態が数日続きます。予備のインビザラインがあれば、歯の後戻りや治療の遅れを防止できるでしょう。
長い治療期間の中で、インビザラインを1日程度つけ忘れることは誰にでもあります。インビザラインを1日つけ忘れただけでは、治療にほとんど影響はないと言えます。
ただし、つけ忘れる日が2~3日以上続く場合や、つけ忘れる時間が長く1日の装着時間が足りていない場合は、治療期間が延長されたり歯が後戻りしたりする可能性が高まります。つけ忘れが起きやすい場面ではより注意して、つけ忘れを防止しましょう。
アプリやリマインダーを活用したり、ケースや歯のケアグッズを携帯して用事が終わったらすぐ装着したり、つけ忘れを防止しましょう。
また、インビザラインの治療を計画通りに進めるには、装着時間をしっかりと守ることが重要です。つけ忘れが起きないように工夫して、矯正治療を計画通りに終わらせましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラントは歯ぎしりの癖があってもできる?」「歯ぎしりは口腔内にどんな影響を与えるの?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、歯ぎしりとインプラントについて詳しく解説します。歯ぎしりが与える影響や、歯ぎしりの癖があってもインプラント治療が可能かどうかなどもご紹介します。ぜひご覧ください。
歯ぎしりとは、無意識に歯を強く噛み締めたり擦り合わせたりする行為のことです。
歯ぎしりは、就寝時に眠りが浅いと発生するケースが多いです。起きているときにすることもありますが、ほとんどが寝ているときに発生しています。
歯ぎしりが起こる原因は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因は、ストレスと言われています。日常生活で過度なプレッシャーを受けていると、無意識のうちに歯ぎしりをし、ストレスを解消しようとするのです。
睡眠の質が低下したり、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が原因で、歯ぎしりをすることがあります。深い睡眠がとれない、睡眠中に呼吸が一時的に止まるなどにより、筋肉や神経の反応が活発になるからです。
カフェインやアルコールなどの刺激物を摂取しすぎると、交感神経を刺激して筋肉が緊張しやすくなり、歯ぎしりを引き起こします。また、アルコールの摂りすぎると、脳の働きが抑制されます。睡眠の質が低下し、筋肉の緊張が続くため、歯ぎしりを引き起こしやすいです。
上下の歯の噛み合わせが悪いと、噛み合わせを調整するために顎の筋肉を過剰に使います。筋肉が緊張し、歯ぎしりを引き起こしやすいでしょう。
一部の歯が強く当たっていたり、歯の詰め物や被せ物の高さが合っていなかったりする場合も、歯ぎしりをしやすいです。
歯ぎしりが口腔内に与える影響は、以下のとおりです。
歯ぎしりをすると、歯に過度な圧力がかかります。歯のエナメル質がすり減り、ヒビが入ったり割れたりする原因になるでしょう。
歯ぎしりは、就寝時など無意識でしていることが多いです。長期間気づかずに歯にダメージを与え続けていると、歯の表面が傷つき、小さな亀裂やヒビ割れが起こるでしょう。歯が弱くなったり、痛みを感じやすくなったりする原因につながります。
歯ぎしりによって歯が摩耗すると、歯の表面にあるエナメル質が薄くなり、知覚過敏を引き起こす原因となります。エナメル質が擦り減ってその下にある象牙質が露出すると、熱いものや甘いものなどに神経が過敏に反応し、しみたり痛みを感じたりします。
歯ぎしりは、強い力で上下の歯を擦り合わせているため、詰め物や被せ物が欠けたり割れたりしやすくなります。詰め物・被せ物が破損していると、食事がしにくくなるといった機能面への悪影響だけではなく、審美面にも影響を与えるでしょう。
歯ぎしりをすると歯や歯ぐきに過度な力がかかり、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。歯に強い力が加わると、歯周組織に負担がかかるため、ダメージが加わったり血行不良を起こしたりするでしょう。
歯ぐきに炎症が起こると、赤く腫れ上がり痛みが生じることがあります。炎症により歯がグラつくと、歯周ポケットが深くなり歯周病を引き起こす原因にもなるでしょう。
歯ぎしりをすると顎関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こすことがあるでしょう。顎関節症になると、顎関節や顎周辺の筋肉に過度なストレスがかかり、さまざまな症状を引き起こします。
主な症状としては、顎の痛み・口が開きにくい・口の開閉時に音が鳴るなどが挙げられます。
歯ぎしりによって長期的に顎関節に負担をかけ続けると、顎関節の機能を妨げて筋肉を緊張させ、顎関節症につながるでしょう。
歯ぎしりによって歯に継続して強い力がかかると、歯が移動したり向きが変わったりすることがあります。歯が移動したり向きが変わったりすると、歯並びの乱れや噛み合わせの悪化につながる可能性があります。
結論から申し上げると、歯ぎしりがあってもインプラント治療はできます。
ただし、歯ぎしりの程度によっては、インプラント治療ができないケースもあります。歯ぎしりが強い患者さまにはインプラント治療は不向きです。インプラント治療を希望していても歯ぎしりの癖がある場合は、歯科医師とよく相談しましょう。
歯ぎしりは、インプラント治療にも影響を与えることがあります。歯ぎしりによって、インプラント治療が失敗するケースは以下のとおりです。
歯ぎしりによってインプラントに強い力がかかると、インプラントが破損することがあります。また、インプラント体とアバットメントをつなげているネジが緩んだり、インプラントの人工歯部分が割れたりすることもあるでしょう。
インプラントが破損すると、噛み合わせが悪くなる場合もあります。再治療が必要になる可能性が高いので、早めに歯科医師へ相談しましょう。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯肉に起こる炎症です。インプラントの歯周病ともいわれています。
歯ぎしりをすると、歯ぐきが下がりやすくなります。歯周病の細菌が入りやすくなるため、歯周組織に炎症を引き起こすのです。
また、インプラント周囲炎は、症状の進行が早いことが多いです。気づいたときには進行しており、インプラントを撤去して再治療が必要になる場合もあるでしょう。
歯ぎしりがある人がインプラント治療をするための対策は、以下のとおりです。
歯ぎしりの癖がある人がインプラント治療を受ける際には、ナイトガードを使用しましょう。
ナイトガードとは、就寝時に行う歯ぎしりによるダメージから歯やインプラントを守るための装置です。患者さまご自身でつけ外しできます。ナイトガードを使うと、インプラントの破損やインプラント周囲炎の予防につながるでしょう。
インプラント治療を開始する前に、歯ぎしりの癖があることを歯科医師に相談しましょう。歯ぎしりの対策や、インプラント治療を受けるときの注意などについてアドバイスを受けることができます。
歯ぎしりの癖がある人は、インプラント治療を受けたあとに定期検診を欠かさず受けましょう。定期的にプロが口内をチェックすることで、患者さまご自身では気づかなかったトラブルを早期に発見できます。
特に、インプラント周囲炎などは悪化するとインプラントを撤去する必要があります。早期発見・早期治療をすることで、インプラントを守れるでしょう。
歯ぎしりの改善方法は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因として、過度のストレスが挙げられます。ストレスが溜まると眠りが浅くなって筋肉が緩み、歯ぎしりを引き起こしやすくなります。ストレスを軽減して睡眠の質が上がれば、歯ぎしりを抑えることに繋げられるでしょう。
眠るときの姿勢を変えてみると、歯ぎしりを軽減できることがあります。うつ伏せや横向きで眠ると顎関節に負担がかかるため、歯ぎしりしやすいです。
眠るときにはできるかぎり仰向けで眠ってみましょう。
歯ぎしりの癖があってもインプラント治療はできますが、歯ぎしりの癖が強いと難しい場合があります。
しかし、強い歯ぎしりの癖がある方でも、ナイトガードを使用することで歯ぎしりによる負荷からインプラントを守れるケースもあります。歯ぎしりが気になってインプラント治療を躊躇っている患者さまは、一度歯科医師へ相談してみると良いでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
木更津きらら歯科では、インプラント治療において経験豊富な医師が在籍しております。日本口腔インプラント学会専門医、大学病院等でインプラント治療をはじめとする豊富な経験のある日本口腔外科学会専門医、日本口腔外科学会認定医、国際的なインプラント学会であるICOI(International Congress of Oral Implantologists)で認定された医師が、診療・施術にあたります。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なります。当院で共有されている高度で常にアップデートされている知識と、豊富な経験は、患者さまにご安心いただき、自信をもって診療・治療にあたるための大きな強みとなっています。
木更津きらら歯科では、自院内で治療が可能な完全個室のオペ室を完備しています。いうまでもないことですが、衛生面、安全面、プライバシーに十分な配慮がされております。インプラント治療は、患者さまの身体と心にも負担のかかる外科手術を伴うものです。むし歯治療や定期検診でご来院いただいている、いつもの当院で対応させていただけることは、患者さまのご負担の軽減につながります。
大学病院で腫瘍などの異変や血管の情報を得るために行うコンピュータ断層撮影、CTスキャンをご存じの方は多いでしょう。その歯科版が歯科用CTです。顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療では、CTの精密な情報が不可欠です。歯科用CTでは、歯や顎の骨の厚みや骨密度、重なりあった血管、神経の位置までとらえ、3次元の立体画像でお口の中の状態を再現します。レントゲンだけでは確認できない歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。木更津きらら歯科では、撮影のために別途予約する必要はありません。必要な診断を迅速に行うことができます。
高精度手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は眼科、心臓外科、脳外科などでは常識のように使われています。日本では2000年頃に歯科医療に導入され、歯科の診療・治療に革命的な変化を起こしたと言われていますが、導入している歯科クリニックはまだまだ多くありません。マイクロスコープは、肉眼や拡大鏡(ルーペ)を用いる場合と比較すると、患部を3倍から30倍程度にまで拡大し医師が目視で確認できる範囲が大きく広がります。インプラントを入れる位置を規定したり、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとし、適切なインプラント治療に貢献します。
木更津きらら歯科では、ノーベル・バイオケア社のソリューションを採用しています。スウェーデンに本社を置く同社は、世界で最多の実績をもつインプラント治療ソリューションを提供するメーカーです。ノーベル・バイオケア社のガイドソリューション、ガイディッドサージェリーによって、膨大な実績からつくられた標本を活用し、患者さまのお口の中や周囲の構造と人工歯などの状況を解析。それぞれの患者さまにふさわしい治療方法を導きだします。
インプラント治療とは、顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。失った歯を補うため人工の歯を装着するわけです。第2の永久歯ともいわれ、患者さまがもともとお持ちだったご自身の歯に近い歯をとりもどすことができるのです。人工の歯根と顎の骨が結合され、天然の歯とほぼ同等の噛む力をとりもどすことができます。
失った歯を復元するには差し歯、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントといった方法が考えられますが、それぞれ、メリット・デメリットがあり、お口の状態によって選択肢がしぼられてゆきます。
残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯の土台や根がしっかりしていればさし歯を装着することで歯の機能をある程度とりもどすことができます。
人工歯を支えるために、隣接する歯を削って土台とします。外科手術がないため患者さまのお体のご負担は少ないのですが、長い目で見ると土台となっている健康な歯に負担がかかってしまう点が心配です。歯や根そのものがない場合は、ブリッジは不可能です。
保険診療が可能で、とりはずして洗うというお手入れがわかりやすくお口の健康に関心をもっていただけるでしょう。しかしどうしても違和感や痛みが伴いがちな点は否めません。
こういった選択肢において、デメリットのほうが大きいと思われる場合には、インプラント治療を検討していただく価値があります。
インプラントは、骨と結合する特徴を持つ素材で作られた人工の歯根に、人工の歯を装着するというものです。自分の歯のようにしっかり噛むことができます。例えば「入れ歯」を使用する場合、どうしても違和感があり、食べ物が挟まってしまったりして噛む力がしっかり発揮できないというお悩みが起きてしまいます。インプラントはご自分の歯のように、噛むという強い力に耐えることができるのです。
入れ歯やさし歯、ブリッジを採用したとき、色味の不自然さや、口もとから入れ歯の金具が見えてしまうといったちょっとしたことから、少しづつ気持ちが暗くなってしまうということが起こるかもしれません。インプラントに使用する人工歯には、強度と美しさを兼ね備えたセラミックやジルコニアを採用します。口元から見える歯が自然な美しさをとりもどすことによって、おいしくいただき、朗らかな笑顔をとりもどすこともできるのです。
インプラントで補った歯は、ほかの歯に悪い影響を与えません。ブリッジや入れ歯の場合、隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかけてしまいます。インプラント治療は、欠損した1本の歯の部分だけ、独立した歯として治療することができるので、隣接する歯や口全体の歯並びに負担や悪影響を与えません。お口の中全体の歯列を少しでも健康に保つことを考えたとき、インプラントが最善の選択肢である場合があります。
歯の機能が十分に機能し、しっかり噛むことができるのは、食べることだけでなく脳にもよい影響があるのです。噛むことによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込みます。血液が送り込まれることで脳は刺激を受けるのです。認知症の専門医は、認知症予防としてよく噛むことを薦めています。失った歯をとりもどし、しっかり噛むことは、栄養摂取の面だけでなく、広い範囲でからだに影響を与えるのです。
デメリットについてもよく知る必要があります。インプラントは高度な外科手術を必要とするため、患者さまの全身の健康状態が考慮されなければなりません。妊娠中の方、服薬中の方はご相談ください。また抜歯や経過観察、インプラントが骨と結合するまでに2ヶ月~6か月ほど時間がかかることを考えると、保険診療の範囲で治療したときより通院回数も治療期間も長くなります。そして保険適用外のため、治療費がかさんでしまうということ。治療後のメインテナンスも必要です。おからだに人工的なパーツを装着するわけですから、簡単にというわけにはいきません。患者さまと医師が協力して乗り越えていきましょう。
顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。矯正が必要なら早めに治療することがお子さまへの贈り物なんです。
子どもの歯並びは将来的な歯並びにも影響をおよぼします。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことによる悪影響について知っていただきたいと思います。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
乱れた歯並びは歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。子どものむし歯とあなどってはいけません。一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人工の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。また進行すれば顎の骨を損なう歯周病も、子供だから無縁ということはないのです。
お口のまわりの筋肉や顎の発育がアンバランスだったり、歯の位置が異常だったすると、発音に支障をきたすことがあります。空気がもれたり、舌が正常な位置におさまらないといったことが起こる可能性があります。たくさんお話できないと、心にも影響が出てくるかもしれません。
歯並びは顎の骨や関節とつながっています。乱れた歯並びは顎の関節に負担がかかってしまいます。顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。
顎の関節に負担がかかる状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。集中力を損ない、勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。
人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。
子どもの頃の歯並びは、将来の健康や心にも関係があります。ご心配なことがあったら、ぜひ医師に相談してください。
実はお子さまの歯並びの悪くなる原因は、もともとの先天的な問題のほかに、「癖・生活習慣」によるものが7割程度を占めています。子どもの歯列矯正には、癖を治し歯列を整える方法と、顎の発育を矯正する方法があります。
弱い力であっても歯に継続的に力がかかっていると、歯は動いていきます。頬杖や、舌で前歯を押したり、舌を突き出したり指しゃぶりいった癖が、歯を動かしていくのです。子どもの歯並びは大人より簡単に動いていきます。逆に、癖を改めれば歯並びが整うことも、大人よりは容易です。歯並びを悪くする癖を改善する方法が、口腔筋機能療法(MFT)です。
口腔筋機能療法(MFT)では、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてお口の体操のプログラムを作成します。1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、ごいっしょにがんばりましょう。歯科医院では月に1度ほど、15分ほどのトレーニングを行います。
歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。先天的な歯並びの特徴があっても、永久歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りのリスクが低いことが特徴です。
機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」は症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。日中の1時間と、就寝するときに装着します。学校ではつける必要はありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。
乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている場合には、土台分の発育を適切に導く床矯正(しょうきょうせい)を選択します。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように、段階的に歯列の幅を広げていいきます。顎の発育を導くために、マウスピースの幅を少しづつ広げていきます。
床矯正の装置は、とりはずすことができます。その特徴にはメリットもデメリットもあります。
装置をとりはずすことができるのが一番の特徴です。ブラケットやワイヤーをとりつける矯正方法より、歯みがきが容易でむし歯のリスクが低くなります。磨き残しがなく、むし歯にならないというのは、将来のことを考えても本当に重要なんですよ。また食事の際にとりはずせるので、食事のメニューが限定する必要がないのも、成長期のお子さまにとっては大切なことですね。
装置をとりはずせるという特徴は、デメリットの面もあります。頻繁に矯正装置を外していると、治療期間が長引くかもしれません。顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。
床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。一般的には、5~7歳までのお子さまに適しています。歯のすべてが永久歯へと生え変わっている時期には難しいかもしれません。お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正は目立たず、取り外しもできるため多くの方に人気です。
しかし、インビザラインで歯茎が下がると聞いて治療をためらっている方も少なくありません。「インビザライン矯正をすると歯茎が下がるの?」「歯茎を下げないための対策はあるの?」と思う方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン矯正で歯茎が下がる原因やリスク、下がったときの対策、下がらないための予防法について解説します。インビザライン矯正を希望している方や、実際に治療中の方は、ぜひ最後までお読みください。
インビザライン矯正をしていなくても、歯茎が下がることがあります。まずは、歯茎が下がる主な原因を4つ見ていきましょう。
歯周病が悪化すると、歯茎や歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されて骨が溶けるので、歯茎が下がって見えます。
しかし、歯周病が進行している途中は、歯茎が腫れているので歯茎が下がっていることに気づかないことも多いです。歯周病の治療が進み症状が落ち着いてくると、歯茎の腫れがおさまって引き締まるため、歯茎が下がっていることに気づくでしょう。
間違った口腔ケアは、歯茎が下がる原因になります。
例えば、ブラッシングの力が強すぎると、歯茎が下がるリスクが高いでしょう。歯茎はとても繊細な組織なので、強い力で磨くと傷ついたり、潰瘍ができたりします。
食いしばりや歯ぎしりの癖があると、一部分の歯や歯茎、歯槽骨に負担がかかります。日常的に食いしばりや歯ぎしりをしている場合、過度の力がかかって歯茎が退縮します。
舌の横や頬の内側に、白っぽい跡や歯の跡がついている方は、食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があるでしょう。また、歯の境目にある歯茎が白っぽくなったり盛り上がったりしている場合も、歯茎に負担がかかっていることが考えられます。
年齢の経過とともに、歯茎が下がる人が増加する傾向があります。30代から歯茎が下がる傾向が見られ、40代で歯茎が下がったと感じる方は少なくありません。
ある程度歯茎が下がるのは仕方がありませんが、ブラッシングの力が強かったり、食いしばりの癖があったり、歯周病を患っていたりすると、急激に歯肉が下がるリスクがあるでしょう。
「歯茎が下がったらどんな問題があるの?」と思う方もいるでしょう。歯茎が下がった状態を放置していると、いくつかのリスクがあります。
歯茎が下がったことに気づいた場合は、歯科医院で処置したほうが良いでしょう。本項目では、歯茎が下がるリスクについて解説します。
歯茎が下がると、審美性が低下します。健康的な歯や歯茎の場合、歯と歯茎のバランスが良く綺麗に見えます。また歯と歯茎の境目のラインが丸く、アーチを描いたような形をしています。
歯茎が下がると歯根(歯の根の部分)が出てくるため、歯が長くなったように見えるでしょう。また、歯と歯茎のアーチがなくなり、尖ったように見えることも少なくありません。
特に、1本の歯の歯茎だけが下がっていると、歯と歯茎のラインが整わず、審美性が低下したと感じるでしょう。
歯茎が下がると、知覚過敏のリスクが高くなります。知覚過敏とは、歯が水に触れたり、食べたり、歯磨きをしたりするときに痛みを感じる症状です。歯茎が下がったことで、歯根が露出したために起こります。
歯根は、本来なら歯茎や骨に埋まっているため、エナメル質とは異なり刺激に弱いです。少しの刺激に反応して痛みを感じます。
痛みがあると、食事やブラッシングの際にストレスを感じるでしょう。
歯茎が下がって歯根が露出した状態だと、虫歯になるリスクも高くなるでしょう。上記でも触れた通り、歯根はエナメル質と違い刺激に弱く柔らかいため、虫歯になりやすいのです。
また、歯が長くなって形が変わったり、知覚過敏でブラッシングができなかったりすると、プラークが付着したままになります。
インビザライン矯正だけでなく、矯正治療中に歯茎が下がる方もいます。矯正治療では歯槽骨にあえて負担をかけ、骨の吸収と再生を誘導しながら歯を動かします。
そのため、もともと歯茎が薄い方は特に、歯茎が下がる可能性があるのです。下の前歯の歯茎は特に薄いので、歯茎が下がりやすい部分だといえるでしょう。
とはいえ、矯正治療をする方全員の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正中に歯茎が下がらない方もいます。
上記の項目でも触れた通り、インビザライン矯正をするすべての人の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正に歯肉が対応できない場合のほかに、インビザラインの使い方や口腔ケアが原因となって歯茎が下がることがあります。
インビザライン矯正中に歯茎が下がる主な原因は、次の3つです。
マウスピースが合っていないのに無理やり使用し続けると、歯茎が下がる原因になります。インビザライン矯正は、1週間〜2週間に一度のペースでマウスピースを交換しながら治療を進めます。
インビザラインの交換は自己責任で行う必要がありますが、交換日を守らなかったり、順番を間違えて装着したりすると歯に負担がかかるでしょう。また、マウスピースが合わずに装置が歯茎に強くあたったり、矯正力が強すぎたりすると歯茎が下がる原因になります。
正しい矯正力で歯を動かすためには、歯科医師の指示を守って交換することが重要です。
インビザライン矯正中に正しい口腔ケアができていないと、歯周病になるリスクが高くなり歯茎が下がります。インビザライン矯正中の口腔ケアの方法は、矯正前とほぼ変わりません。
しかし、マウスピースを装着していることで唾液の抗菌作用や自浄作用が働かなくなります。そのため、歯周病になりやすいといえるでしょう。
ブラッシング圧に気をつけながら、正しく口腔ケアをすることが重要です。
指示通りにマウスピースを装着できていない場合、歯茎が下がりやすくなります。例えば、装着時間を守っていない、きちんと装着できていないなどが挙げられます。
この場合、治療計画通りに歯が動きません。正しく歯が動いていない状態で新しいマウスピースへ移行すると、歯茎や骨に大きな負荷がかかって歯茎が下がるのです。
インビザライン矯正中に歯茎が下がったと感じたときには、すぐに歯科医師へ相談しましょう。歯茎の状態をチェックし、歯茎が下がった原因を特定します。状況に合わせて、マウスピースの微調整、ブラッシング指導、歯周病の治療などの対処をします。
適切な処置をしないままインビザライン矯正を続けると、矯正計画が大幅に崩れるため危険です。また、歯周病の進行を無視して治療を進めると、歯を失うリスクもあるでしょう。
歯茎が大きく下がった場合は元に戻らないので、移植手術をして歯茎の形を整えるなどの方法で対応します。
「インビザライン矯正中に歯茎が下がらないために自分で注意できることはある?」と考える方も少なくないでしょう。本項目では、インビザライン矯正中に歯茎が下がるリスクを抑える対策について解説します。
矯正治療中は、調整日に忘れずに受診しましょう。歯の動き方やマウスピースを見て、治療計画を微調整します。
マウスピースの矯正力が強すぎたり、装置がきちんと合っていなかったりするようなトラブルがあった場合も、適切に対応してもらえます。大きな問題が起こるのを防ぎ、スムーズに治療を進められるでしょう。
マウスピースを正しく装着することも重要です。インビザライン矯正の場合、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。
また、奥歯から指で押しながら装着します。必要ならチューイーという道具を使って、しっかりと歯にフィットさせましょう。
正しく装着できているか不安な場合は、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談してください。正しい装着方法を身につけられるまで指導してくれます。
インビザライン矯正中も、正しい口腔ケアを欠かさずに行ってください。特に、ブラッシングの力には気をつけましょう。
歯ブラシの硬さはやわらかめ、もしくは普通を選び、鉛筆の持ち方で小さく動かしてください。グーの形で握るように歯ブラシを持って大きく動かすと、力が入りやすいため避けたほうが良いでしょう。
下の歯や奥歯の歯と歯茎の境目は、特にブラッシングが難しいです。タフトブラシを併用すると効果的でしょう。
歯並びや歯の形にあった口腔ケアの方法は、歯科衛生士から指導してもらえます。遠慮せずに何度でも確認してください。
今回は、インビザラインの矯正中に歯茎が下がる原因や対策について解説しました。インビザラインの矯正中は、あえて骨に圧力をかけて歯を移動させるため、歯茎にも負担がかかり下がることがあります。
歯磨きの力が強すぎたり、マウスピースを正しく装着していなかったりする場合も、歯茎に過剰な力がかかって下がるリスクが高いでしょう。
歯茎が下がるのを防ぐために、正しく口腔ケアをし、装置の装着方法を守ってください。また、受診日を守ることで、トラブルが起こった場合でも早急に発見して対処できます。
インビザライン矯正は自己管理をしながら進めていきますが、歯科医師も歯科衛生士も全力でサポートします。不安なことがあればお気軽に相談してください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは見た目が自然で、しっかりケアを行うことで長く使用できることから、魅力的な治療法といえます。
インプラントを検討中の方のなかには「金属アレルギーだとインプラントは受けられないの?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
今回は、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるのか解説します。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点や、金属アレルギーの症状がでたときの対応策についても解説しますので、インプラント治療を検討しているけれど金属アレルギーが心配という方は、ぜひ参考にしてください。
まずはインプラントとはどのような治療法なのか確認しましょう。
インプラントとは、失った歯を補う治療法の一つです。インプラントは、大きく分けて以下の3つのパーツから成り立っています。
インプラントでは、まず歯茎を切開して顎の骨に歯の根っこの代わりとなるインプラント体を埋め込みます。その上にインプラント体と人工歯をつなぐ連結パーツであるアバットメントと天然の歯の代わりとなる人工歯を取り付けるという治療方法です。
インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の土台ができるので、天然の歯のようにしっかりと噛めるようになります。
金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられます。その理由は、インプラントに使用される金属のチタンは、アレルギーを起こしにくいといわれているためです。
チタンは生体親和性が高いため、体内で使用するペースメーカーや人工関節、体に触れるアクセサリーなどにも使用されています。
ただし、アレルギー反応が必ずしも起こらないというわけではありません。チタンアレルギーの方の場合にはアレルギーの症状が現れることがあります。また、チタンのほかに金属が混ざっているインプラントを入れることでアレルギーの症状が現れることもあるでしょう。
チタンがインプラントに使用される理由には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
チタンはほかの金属と比べて、アレルギーが起こりにくいといわれています。
一般的な金属は唾液や汗に触れることで成分が溶け出し、金属イオンになります。金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体内でアレルゲンとなることでアレルギー反応を引き起こすというメカニズムです。
しかし、チタンは空気に触れると、酸化皮膜と呼ばれる膜を作り出すため、唾液などの体液に触れても、チタンの成分が流れることを防げます。そのため、チタンの純度が高ければ高いほどアレルギーを発症するリスクが低くなるのです。
チタンには、骨に結合しやすいという特徴もあります。
金属アレルギーを防ぐためには、そもそもインプラント体に金属を使用しなければいいのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、チタンは骨と結合しやすく、インプラントに適した素材といえるのです。骨と結合しにくい素材を使用すると、いずれ顎の骨からインプラントが抜け落ちることになりかねません。
インプラント体と顎の骨がしっかり結合して一体化することで、咀嚼した時にインプラントがグラグラすることなく、天然の歯のような噛み心地を再現できるのです。
インプラントによる金属アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
インプラントの金属が原因で起こるアレルギー反応として、口内や口周りの炎症があります。これを口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)と呼び、舌や歯茎、唇などの粘膜に白いレース状の腫れができることがあるのです。
食べ物を口にしたときにしみたり、痛みを伴ったりすることがあります。
金属アレルギーの症状が現れるのは、金属が触れた部分やその周辺だけとは限りません。口内に入れたインプラントの金属が少しずつ溶け出して体内に吸収され、金属から離れた部分にもアレルギー症状が現れることもあるのです。
代表的な病名には掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が挙げられます。最初は水ぶくれのようなものができ、膿をもったブツブツとした膿疱に変化することが特徴です。
膿疱は治まったり、悪くなったりを繰り返すこともあるのでアレルギーを起こしていることになかなか気づかないケースもあります。特に、手のひらや足の裏に症状があらわれることが多く、かゆみを伴うこともあるでしょう。膝や脛に皮疹がでることもあります。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける時は、以下の点に注意してください。
それぞれ詳しく解説します。
金属アレルギーの方は、インプラント治療を行う際のカウンセリングで必ず金属アレルギーであることを歯科医師に伝えてください。アレルギーが起こる可能性がある金属の使用を避けるためです。
アレルギー検査のためにはパッチテストを行うことが多いです。パッチテストをしてチタンに対するアレルギー反応があれば、入れ歯やブリッジなどといったほかの治療方法を検討する必要があるでしょう。
チタンに対するアレルギー反応が見られなければ、安心してインプラント治療を受けられます。
インプラント体だけではなく、人工歯を選ぶ際も金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。
インプラントの人工歯には、以下のような素材があります。
セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックには金属が含まれていないので、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
ただし、メタルボンドの内側には金属が使用されています。また、金属の被せ物は全体的に金属でできています。そのため、強度は高いですが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。
このように、インプラント体だけでなく、人工歯部分の素材も考慮する必要があるのです。
金属アレルギーの方はチタンの純度の高いインプラントを選択するとよいでしょう。
インプラントのメーカーによってチタンの純度は異なり、純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜて作られたチタン合金のインプラントがあります。チタン以外の金属が多く含まれていると、その分アレルギー反応が出る可能性が高くなります。
歯科医院によって取り扱っているインプラントは異なるので、歯科医師に相談してなるべくチタンの純度の高いインプラントを選ぶのがいいでしょう。
インプラント治療後に金属アレルギーの症状があらわれたら、なるべく早く歯科医院を受診してください。アレルギーが起こっている原因を探り、対処する必要があるためです。
インプラントが原因でアレルギー症状が現れている場合には、原因となるインプラントを取り除かない限り、再びアレルギー反応を起こす恐れがあります。かゆみや痛みなどの症状がひどければ、薬を服用し症状を抑えながら、原因となるインプラントを取り除きます。
インプラントを除去した後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジなどの治療法を検討します。
金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントにはアレルギー反応が起こりにくいチタンと呼ばれる金属が使用されているためです。
チタンは生体親和性が高く、人工関節などのほかの治療にも使われている素材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではありません。
金属アレルギーのある方は、インプラント治療前に必ずその旨を担当の歯科医師に伝えてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正中に虫歯ができたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。「治療をやめなければならないのでは?」「虫歯を放置するの?」など、不安に思う方が多いでしょう。
この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因と、見つかった場合の対処法について詳しく解説します。
インビザライン矯正を始める前に虫歯がないかを確認し、もし虫歯が見つかった場合はその治療を先に行う必要があります。インビザライン矯正中に、虫歯を治療して歯の形が変わってしまうと、マウスピースがうまくフィットしなくなる可能性があるからです。
基本的に、虫歯がある場合はその治療を完了させてからインビザライン矯正を開始します。
では、インビザライン矯正中に虫歯ができた場合は、どのような対処が必要なのでしょうか。実際の対処法は、以下の3つです。
インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合、矯正が終わりに近づいているのであれば応急処置をして矯正治療を先に完了させることがあります。応急処置は、虫歯の進行を遅らせるための一時的な対策です。
応急処置だけでは虫歯は治らないため、インビザライン矯正が終わったらできるだけ早く本格的な虫歯治療を始めなければなりません。
虫歯が歯の形を大きく変えない小さなものであれば、インビザライン矯正を続けながら同時に治療することができます。虫歯治療の際はマウスピースを一時的に外さなければなりませんが、終わった後はマウスピースをすぐにまた装着してインビザライン矯正を進めます。
虫歯が見つかったからといって、インビザライン矯正のスケジュールが大きく狂うわけではないので安心してください。
インビザライン矯正をしている最中に虫歯が重症化した場合、矯正治療を中断してまずは虫歯の治療に集中することが重要です。特に、虫歯が悪化しているなど、緊急で抜歯が必要な場合にはインビザライン矯正を一旦中止することが一般的です。
インビザライン矯正を一時的に中断すると、歯並びが元に戻ってしまうかもしれません。矯正中の歯は不安定なので、マウスピースを装着していないと後戻りすることがあるのです。
しかし、虫歯が原因で歯を失うリスクを避けるためには、やむを得ないと言えるでしょう。
マウスピースを装着しているあいだは、そうでない場合と比べて虫歯になりやすいです。その理由について解説します。
インビザライン矯正では、マウスピースを1日に20~22時間以上つける必要があります。マウスピースはとても薄くわずか0.5mmですが、上下の歯に装着すると合計で1mmの厚みになります。
このため、マウスピースをつけていると唇が閉じにくくなり、口の中が乾燥することがあります。口内が乾燥すると、歯に付着した食べかすなどの汚れが留まり、通常の歯磨きだけでは落としきれなくなるのです。
インビザライン矯正中は、特に口腔ケアに注意し定期的にクリーニングに通うことが大切です。
インビザライン矯正で使うマウスピースは、いつでも取り外すことができます。
しかし、歯を動かすための小さなパーツであるアタッチメントは、歯にしっかりと接着されていて取り外しできません。アタッチメントは、マウスピースと歯を密着させるために使用されます。
アタッチメントの周辺は汚れが溜まりやすくなるため、注意しなければなりません。アタッチメントは小さな突起物のような形をしているため、食べかすやプラークが引っかかりやすく、歯磨きでしっかりと除去しなければ虫歯のリスクが高まります。
インビザライン矯正では、マウスピースを長時間装着します。そのため、口内の唾液の循環が悪くなります。
唾液は、口の中を清潔に保つ重要な役割を担っています。唾液には自浄作用と殺菌作用があり、これによって虫歯の発生を防ぎ、食べ物の残りかすなどの汚れを洗い流しているのです。
マウスピースを装着していると唾液の循環が悪くなり、これらの効果が十分に発揮されなくなります。
インビザライン矯正中に虫歯ができると、矯正治療を中断しなければならない可能性があります。矯正の中断は治療期間の延長にもつながるため、日常ケアをしっかり行い虫歯を予防することが大切です。
歯磨きをするとき、ただ歯ブラシを使うだけではなく、歯間ブラシとデンタルフロスを使用することもとても重要です。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことが可能です。
歯間ブラシは、歯に対して垂直に持ちゆっくりと汚れをかき出すように使います。デンタルフロスは歯と歯の間の狭いスペースに挿入し、歯の表面に沿って擦りつけてプラークや食べかすを取り除きます。
ただし、どちらの道具もどのように使うかがとても重要です。間違った使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけることもあるため注意が必要です。
歯間ブラシやデンタルフロスの正しい使用方法や適切なサイズの選び方については、歯科医院で相談するとよいでしょう。
虫歯は、私たちが食べた後に口内に残った食べかすが原因で、歯垢の中のバクテリアが酸を作り出すことから始まります。この酸が歯の表面のミネラルを溶かす現象を脱灰と言います。
脱灰が起きても、唾液が持つミネラルが歯の表面に戻ることで、虫歯の進行を防ぐことができます。これを再石灰化と言い、私たちの口の中では脱灰と再石灰化が常に繰り返されています。
脱灰が優位になると虫歯になりやすいので、再石灰化を促すフッ素の使用が有効でしょう。フッ素は歯磨き粉に含まれており、高濃度フッ素が配合されたものも販売されています。
ただし、6歳未満のこどもにはフッ素の濃度が1,000ppm以下の歯磨き剤を使うことが推奨されています。使用に不安がある場合は、歯科医院で相談すると良いでしょう。
インビザライン矯正中に特に気をつけたいのは、飲食時のマウスピースの取り扱いです。マウスピースを外さずにそのまま飲み物を飲む人も多いでしょう。
マウスピースを装着したままジュースなどの甘い飲料を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が入り込み、歯が砂糖水に浸されるため虫歯を引き起こしやすくなります。水以外の飲み物を飲む際は、マウスピースを外す習慣をつけましょう。
インビザライン矯正中は、マウスピースが唾液の流れを妨げるため口の中が普段より乾燥しやすくなります。口が乾くと細菌が活発になり、虫歯のリスクが増えます。
マウスピースを装着している間は、こまめに水分を取ることが大切です。
ただし、水分補給をするときは、ジュースやスポーツドリンクなどの糖分が含まれている飲料は避けましょう。水や無糖のお茶を選んでください。先ほど説明したとおり、糖分を含む飲料は虫歯の原因となる砂糖を口内に残すため、虫歯を引き起こすことがあります。
マウスピースは、取り外した際に洗浄することが推奨されています。歯磨きで歯をきれいにしていても、マウスピースの溝に溜まった細菌が繁殖すると虫歯になるリスクが高まるからです。
洗うときは、指や手で優しくこするか、柔らかい歯ブラシで汚れを取り除きましょう。週に一度は専用の洗浄剤を使ってマウスピースをつけ置き洗いすることで、マウスピースをより清潔に保つことができます。
ただし、歯磨き粉はマウスピースに傷をつける可能性があるので使用しないでください。また、熱いお湯で洗うとマウスピースが変形する可能性があるため、水またはぬるま湯を使いましょう。
インビザライン矯正を始める前には、虫歯がないかを確認します。必要があれば治療を優先し、改善されてからインビザライン矯正を始めます。
また、矯正中に虫歯が見つかった場合は、状況に応じて応急処置や治療を行い、最悪の場合は矯正を中断することも考えられます。
インビザライン矯正中は、通常よりも虫歯になりやすい状況なので予防が非常に重要です。飲食時にはマウスピースを外し、流水で洗浄してから装着しましょう。
歯磨きの際は、歯間ブラシやデンタルフロスも併用してください。歯の隅々まで清掃することで、虫歯のリスクを減らすことができます。
口腔ケアの方法に不安がある場合は、歯科医院で相談してみてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
お口のトラブルに対処するために、正確な検査はとても重要です。患者さまのお口の中は、歯の生え方、むし歯の治療痕、あごの骨の状態や神経や血管の走行など、おひとりおひとり異なります。またお口の中の問題は、治療後もきちんと管理しないと再発することもあります。似た症例といっても、トラブルの原因や、治療の進め方、リスク、注意して管理していかなければならない点も、個々の患者さまによって異なってくるわけなんです。
検査でわかることは、その患者さまのお口の中の特徴です。歯科医師は検査結果から治療をどのように進めていくかという作戦、治療計画を立て、患者さまと共有します。
正確な検査と診断に基づいた治療計画は、長期的に歯の健康を維持することにつながります。そのためにも、精密な検査はとても大切なんです。
では、お口の中の状態をあきらかにする検査にはどんな方法があるでしょうか。歯科でお口の状態を診断する方法として、レントゲンと歯科用CTがあります。矯正専門の精密なスキャナーなどもありますがここではレントゲンと歯科用CTについてご説明します。
デジタルレントゲンは2次元の平面画像で鮮明に歯や歯の根の状態を映し出すものです。レントゲンは一方向からの撮影となるため、重なっている部分を確認できないことがあります。症状によって、問題なくお口の状態が確認できるのならレントゲンを選択します。
歯科用CTはさまざまな角度からお口の中を撮影し、立体的に再現します。3次元の立体画像のため、歯や顎の骨の状態、血管、神経などの位置をとらえることができます。
お口の働きは、歯、神経、筋肉、骨や関節が複雑に作用して成り立っています。平面的な情報だけではなく、骨の厚みや骨密度まで確認することができ、レントゲンに比べて精密な検査、診断ができるようになります。レントゲンでは見えなかった歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。
CTとはComputed Tomography、コンピュータ断層撮影のこと。大学病院にある全身をスキャンする医科CTでは腫瘍などの異変や血管の情報といった詳細な体の中の情報を得ることができ、診断に貢献しています。
歯科用CTは、歯科医療用に改良され、歯科の領域の頭頸部に特化されたCTスキャナーです。歯や顎の周囲の骨や神経、血管などを立体的に撮影します。まだ一般の歯科クリニックで導入しているところは少ないのですが、木更津きらら歯科なら大学病院まで出向かなくても、必要に応じてその場でCTを行うことができます。
顎お口の中や頭頚部の、顎の骨や歯といった硬組織を立体的にとらえる三次元画像で診断できます。レントゲンでは重なって見えなかった部分や、顎の内部構造、鼻の空洞や骨の厚さ・密度まで手に取るようにわかるんです。
木更津きらら歯科では歯科用CTスキャナーを導入しています。いつものかかりつけ医にCTスキャナーがあるメリットを考えてみてください。大学病院や総合病院で予約して受けなければならなかった検査を、その場で必要に応じて行うことができるのです。医師の診断のスピードが格段に速くなり、迅速に治療計画のプランニングを行うことができます。治療にとりかかる時間を短縮でき、患者さまのご負担も軽くなります。
歯科用CTの撮影は、医科のCTと比べると短時間ですみます。歯科用CTによる被爆線量は、X線を照射する部位が口腔周囲に限られることからも、医科用CTの10分の1程度です。また、歯科用CTの場合は撮影の際に横たわる必要がありません。座ったまま、あるいは立った状態で撮影することができます。
当院の歯科用CTによる被ばく量は「0.006ミリシーベルト」程度。私たちが普段、生活をしていて自然に被ばくしている放射線の量と比較してみましょう。
普通に生活をしていても、自然界から受け取る放射線はあります。これはその地域によって大きく異なり、ブラジルのガラバリ市街地の「10.0ミリシーベルト」が自然放射線の多い地域として知られています。世界平均では2.4ミリシーベルト。東京とアメリカを飛行機で移動した際に受ける放射線量は0.19ミリシーベルトです。医科用CTによる「0.006ミリシーベルト」の被爆線量は、ごく少ないものだと言うことができます。
お口の中を立体的に写し取った画像をご覧いただくことは、患者様にご自身のお口の中の状態を正確に理解していただく手助けになります。治療のポイントとなる点はどこか、どこにリスクがあるのか、治療の目標となるところを医師と共有して治療にあたりましょう。
歯科用CTでは座ったまま、10秒ほどで撮影が可能です。医科用のCTスキャンのように横たわる必要はありません。
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。歯科用CTで撮影した画像診断で、歯の根の状態が立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。
歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯科CTでは骨の破壊の程度などをより正確に判断することができます。骨の状態から歯の寿命を読み取り、歯の機能を維持できるような治療を検討することができます。
親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずの抜歯をする場合、注意が必要なの親知らずが神経の近くある場合です。神経を傷つけないような施術を行う必要があります。歯科用CTを活用することで、親不知の生え方やや神経の位置が確認できるので、より安全に抜歯をすることが可能です。
顎関節症は顎の関節の周辺に起こるトラブルです。顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりします。顎関節に関する疾患には、歯科用CTによる画像診断が大変有効です。
歯科用CTによる精密な画像診断は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要です。神経や血管を傷つける事故を防がなければなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。インプラント治療では、CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながるでしょう。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療は、快適さと自然な見た目で高い評価を受けています。
しかし、インプラントを装着した後は何もしなくていいわけではありません。長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスの重要性や内容について理解しておくことが大切です。
ここでは、インプラントを健康に保ち、長く使い続けるためのメンテナンスの内容や頻度について解説します。
まずは、インプラントのメンテナンスを受けないとどうなるのか確認しましょう。
インプラントを埋入した部分には神経がないため、問題が起きてもすぐに気づけない可能性があります。たとえば、定期的なお手入れを怠ると歯垢や歯石が溜まり、細菌による感染症を引き起こす可能性があります。
インプラントだけでなく、周囲の歯や歯茎の虫歯・歯周病につながるかもしれません。インプラントの周りを清潔に保つためには丁寧なケアとメンテナンスが大切です。
また、定期的にメンテナンスを受けていれば、問題が小さいうちに対処できるでしょう。問題を早期に発見して改善するために、メンテナンスは重要なのです。
インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎には注意しないといけません。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの組織が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。
初期段階では歯茎が腫れたり出血したりすることがあります。症状が進むと、インプラントを支える骨が徐々に失われ、最悪の場合インプラントが脱落するかもしれません。
天然歯に比べてインプラントは細菌に対する防御力が低いため、一度感染すると症状が急速に進行する傾向があります。
進行するまで自覚症状が現れないため、問題が深刻になって初めて気づくことが多いです。歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラント周囲炎を予防・早期治療できます
インプラントには保証が付いているのが一般的です。インプラントに何か問題が生じた場合に、無償、もしくは一部負担で新しいものに交換できるというものです。
保証期間はメーカーによって異なりますが、通常は5年から10年です。この期間内に意図的な損傷以外でインプラントに不具合が生じた場合、費用の負担を抑えて対応してもらえます。
ただし、保証の条件として、定期的なメンテナンスを受けていることを挙げる医院が多いです。メンテナンスを怠っていると、保証の対象外となるかもしれません。
予期せぬトラブルに備えて、定期的なメンテナンスを受けておきましょう。
インプラントを装着した後、特にトラブルが起こっていなくても定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンス内容は歯科医院によって異なりますが、一般的なものは以下のとおりです。
定期的なメンテナンスと日常的なケアを徹底することで、インプラントを安全に長く使い続けることができます。
インプラントだけでなく、口内全体の衛生状態を保つことがインプラントを長く使うためには欠かせません。
インプラントがしっかりと固定されているか、歯茎に炎症がないかをチェックし、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測定します。また、噛み合わせが正しいかどうかも確認し、歯石の有無や、人工歯とインプラント体の間に問題がないかも検査します。
インプラントが埋め込まれた骨に炎症がないか、骨がしっかりとインプラントを支えているかなどを確認します。他の天然歯に虫歯がないか、歯石がたまっていないかもチェックします。
上の奥歯にインプラントをした場合、近くにある上顎洞に問題がないかもレントゲンで確認します。
日々のブラッシングはインプラントを長持ちさせるうえで必要不可欠です。
ただし、正しい磨き方は人によって異なります。磨き残しが生じやすい部位を特定し、それに合わせたブラッシング方法や清掃器具の使用方法を指導します。
正しい歯磨きの手順、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を教えてもらいましょう。磨き残しのある場所を見つけ出し、それを改善する方法も提案してもらえます。自宅でのケアに役立つ製品の選び方もアドバイスしてくれるでしょう。
ブラッシングは、インプラントだけでなく天然歯を健康に保つためにも重要です。自分の口内にあったブラッシング方法を身につけることで、口腔内を清潔に保てます。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、家庭でのブラッシングでは取り除けない汚れもあります。メンテナンスの専門的なクリーニングで、取り除けなかった汚れをしっかり除去します。
汚れが残りやすい歯と歯の間、歯周ポケットの中など、ご自身では清掃しにくい部分もきれいにします。汚れがひどい場合は、人工歯を取り外して清掃することもあるでしょう。
インプラントのメンテナンスは、3ヶ月から半年に一度が目安です。メンテナンスを怠ると、インプラントの寿命が短くなることがわかっています。
メンテナンスは、長くインプラントを使用するために欠かせない術後のケアといえます。
インプラントの寿命を最大限に延ばすためには、定期的なメンテナンスを受けるだけではなく、日々の生活の中での使用方法に注意することも重要です。たとえば、硬い食べ物を避ける、正しい歯磨きを心がけるなど、インプラントに負担をかけないようにすることが大切です。
また、喫煙や過度の飲酒は避け、健康的な生活習慣を維持することも、口腔内の環境を良好に保つために役立ちます。
インプラントを長持ちさせるためには、喫煙を控えましょう。喫煙は、インプラントの骨との結合を弱め歯周病のリスクを高めることが知られています。喫煙により、インプラントの寿命が短くなるかもしれません。
口腔内を健康に保ち、インプラントを長く使うためには禁煙を検討してください。禁煙はインプラントだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。
歯ぎしりは、人工歯やインプラントに大きな負担をかけます。インプラントの人工歯は天然歯よりも衝撃に敏感なので、歯ぎしりや食いしばりなどの過度な圧力をかける行為は改善しましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖が続くと、破損やインプラント周囲炎の原因となることがあります。このようなリスクを避けるためには、ナイトガードを使用すると良いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、歯科医院で相談し適切な対策を講じましょう。
日常のケアの質を高めることも、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。毛先が柔らかい歯ブラシを選び、インプラントと歯茎の境界を丁寧に磨くことが大切です。硬いブラシはインプラントを傷つける恐れがあるため、避けてください。
磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めて計画的にブラッシングすると良いでしょう。インプラントの根元は汚れが溜まりやすいので、ワンタフトブラシを使って磨くと効果的です。
歯磨き粉は、研磨剤が含まれていないものを選びましょう。研磨剤はインプラントを傷つける可能性があります。フッ素入りの歯磨き粉はインプラントにも使用可能で、虫歯予防にも効果的です。
さらに、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除くために、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。これらを使うことで、より多くの汚れを取り除けます。
インプラントは虫歯の心配がありませんが、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に注意したいのはインプラント周囲炎です。
インプラントの周りの組織の炎症を放置すると、インプラントが安定しなくなるでしょう。最悪の場合、抜け落ちるかもしれません。
インプラント治療を受けた後は、メンテナンスを定期的に受けて口腔内の健康を守り、インプラントを長持ちさせましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
口腔外科の守備範囲は広く、顎関節症・歯根嚢胞・顎 骨腫瘍・歯性上顎洞炎・粘液嚢胞・唾石症・ガマ腫などの診断および治療を行います。とくに親知らずの抜歯については、他院で治療を断られてしまうような難しい症例にも対応可能です。
「親知らず」の抜歯は、多くの方がご経験があるかもしれませんね。親知らずやその手前の歯がむし歯になっていたり、他の歯に悪影響を与えたり、口腔内を傷つける可能性がある生え方なら抜歯を考えましょう。親知らずがどう生えているのか、レントゲンで確認して判断します。
患者さまの口腔内の状態により、手術の方法も変わってきます。普通の歯を抜くのと同様にすぐ抜くことができる場合もありますが、歯の大部分が骨の中に埋まっていたり、歯と骨が癒着してたり、歯の根の形が複雑だったりすると高度な技術や経験が必要になってきます。
難しいケースでは抜歯の手術に 1~2時間かかる場合もありますが、当院では経験豊富な口腔外科学会専門医認定医により30分程度で手術を終えるケースが多く患者さまのご負担を軽くできます。他院で治療を断られてしまうような難しい症例でもご相談ください。
顎関節症は、耳の前あたりにある顎関節や顎を動かす筋肉が痛んだり、大きく口を開けられない、口の開け閉めで顎関節に音がするというものです。顎関節症の診断、治療は口腔外科が行います。
マウスピースの装着やストレッチ、タンパク質を咬筋に注射するボツリヌス治療などで改善を期待できるかもしれません。外科的な治療としては、炎症をおさえるために関節内部を洗浄する「関節腔内洗浄療法」や、関節の円板と骨の癒着をはがす「関節鏡手術」などが考えられます。
歯根嚢胞(しこんのうほう)は膿がたまった袋状のものです。むし歯が進行して歯の神経に感染し、歯の根の先端にまで及ぶと歯の根の周囲に炎症が起こります。それが歯根嚢胞のはじまりです。
初期はほとんど症状がありません。進行してくると、痛んだり、歯肉が腫れてきたり、小さなできもの(歯肉瘻孔)ができるといった症状が起こります。
歯の根っこの治療により治癒することがありますが、よくならない場合や、根っこの治療のために金属の土台をとりのぞくことが難しいときには、嚢胞を摘出する手術を行います。
歯根端切除術は、歯の根の先端の一部分だけを外科的に取り除くことで、歯を保存しながら症状の改善を図る治療法です。一般的には根が一つの歯(前歯、小臼歯)に対して行なわれます。
顎骨腫瘍は顎の骨にできる腫瘍で、良性、悪性、または歯原性、非歯原性とさまざまな種類があります。発育の遅いものを良性と分類します。悪性と分類される腫瘍は、いわゆる“がん”です。増殖のスピードが速く周囲を破壊していき、別の臓器に転移を起こします。口腔外科では腫瘍の切除と顎骨の再建術を行います。
上顎洞は鼻のまわり、頬の内側にある空洞のこと。鼻は大きく分けると、空気の通り道となる鼻腔と、鼻腔とつながる空洞である副鼻腔に分けられます。副鼻腔は上顎洞、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つに分かれています。上顎洞は、顎の上にある副鼻腔の一部です。
上顎洞に起こる炎症は、耳鼻科の領域の場合と、歯科の領域の場合があります。歯科用CTなどの精密な検査により、口腔内の原因を診断することが可能になってきました。口腔内に原因がある上顎洞の炎症を、歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)といいます。歯性上顎洞炎の原因としては、むし歯や歯周病による感染、抜歯や根管治療、インプラント治療中に細菌感染をおこす場合などがあります。
お口の中の唾液を分泌する組織が傷ついて、唾液が正常に排出されず、管がつまって風船のようにふくれてしまったものが粘液嚢胞です。噛んでしまったりしてつぶれればつまっていた唾液が排出されしぼんで小さくなりますが、数日でまた大きくなってしまうようなら、外科手術で摘出したほうがよいでしょう。
下顎にある唾液腺、舌下腺から分泌される唾液がたまってできる粘液嚢胞をガマ腫といいます。治療法としては、嚢胞を切開して唾液の出口を作る開窓療法、特殊な薬を注入する方法が検討されます。再発を繰り返す場合、舌下腺を含めてガマ腫を摘出しなければならないこともあります。
唾石症とは、唾液腺の中や導管の中に石ができる病気です。尿管結石や胆石をイメージしていただくといいかもしれません。唾石症のほとんどは、唾液腺のうち顎の下にある顎下腺に発症します。石のせいで唾液が流れ出ることができず、食事中に顎の下が腫れたり、痛んだりします。
石が小さければ、自然に口の中に排出されるかもしれません。しかし、石が残っていれば症状を繰り返すことが考えられるので、手術で摘出することを検討しなければなりません。
お口の中ではこんなにいろんなことが起こるんだとびっくりしますよね。当院では、広くお口の中の疾患に対応いたします。口腔外科の領域は広く、顎や顔面にあらわれる様々な症状が対象となります。歯にまつわる病気のほか、事故による外傷、顎の変形症や唾液腺の疾患、粘膜に関するお悩みも含まれます。広範囲で高度な知識を持つ日本口腔外科学会専門医、認定医が診療にあたります。
これまでに大学病院含め様々な病院で口腔外科疾患やインプラント治療を中心に診療してまいりました。 治療に際しては、安全で確実性の高い治療法をご提案し、皆様の健康寿命、QOLの向上を目指して参ります。比較的難しいとされるような口腔外科手術、インプラント治療等についても対応可能ですので、お気軽に ご相談下さい。
木更津きらら歯科では、衛生面はもとより、プライバシーや安全面に配慮した完全個室のオペ室をご用意しております。ただでさえ身体と心の負担が大きい外科手術。難しい親知らずの抜歯、歯周外科治療なども、いつもの当院で対応いたしますので、患者さまのご負担が少なくてすみます。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン治療後に後戻りが起きないか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。後戻りは、矯正治療後に誰にでも起こりうる現象です。
本記事では、インビザラインで後戻りが起こる原因や、後戻りした場合の対処法を解説します。インビザラインは後戻りしやすいのか不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
後戻りは、矯正治療で整えた歯並び・噛み合わせが元の状態に戻ってしまった状態を指します。 矯正治療後の歯は、あごの骨にしっかりと定着していないため不安定で動きやすい状態です。
インビザラインだけでなく、マウスピース矯正・ワイヤー矯正どの矯正方法で治療して矯正治療後は歯が動きやすいです。そのため、歯を動かす矯正期間が完了したら、歯を保定する保定期間に移行するのが一般的です。
保定期間は、歯の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着して、歯とあごの骨の定着を待ちます。保定装置を装着すると歯の移動を防ぐことができるため、整った歯並び・噛み合わせを維持することができるでしょう。
インビザラインをはじめとした矯正治療で後戻りが起こる原因を確認しましょう。
それぞれ解説します。
インビザラインで後戻りが起こるもっとも大きな原因は、保定が不十分なことです。上述したとおり、歯列矯正後は歯とあごの骨がしっかりと結合していないため、後戻りが起こりやすいです。
後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着するようにしましょう。保定期間は、矯正期間と同じくらいの期間は必要だといわれています。後戻りを防ぐためにも、1日の装着時間と保定期間はしっかりと守ることが大切です。
保定期間を守らず保定装置の装着を怠ると、矯正治療で整った歯並び・噛み合わせを維持することができなくなります。
後戻りを起こす原因として、日頃の習慣や癖も挙げられます。舌を前に出したり歯を舌で押したりする舌癖や、爪や唇を噛む癖、口呼吸、歯ぎしり、頬杖をつくなどの習慣や癖がある方は注意が必要です。
このような習慣や癖がある方は、歯に力が断続的にかかるため後戻りを助長させる可能性があります。舌癖がある方は、インビザライン治療中にトレーニングをおこなって改善する必要があるでしょう。
また、爪や唇を噛む癖、頬杖をつく癖などは普段から意識して改善できるよう努めることが大切です。重度の歯周病に罹患すると、後戻りする原因になります。歯周病は30代の8割が罹患しているといわれる身近な疾患です。歯周病に罹患すると、歯を支える骨や歯茎などの組織が炎症を起こします。
炎症が進むと、歯を支えるあごの骨が溶けてしまうため、歯が動揺し噛み合わせが悪くなる可能性があるでしょう。結果として、歯並びが悪くなり後戻りの原因になります。
インビザラインで治せる歯並びには限りがあり、骨格的な異常はなく歯の位置関係が悪いことによる不正咬合が適応症例です。骨格から治療する必要がある場合や、インビザラインでは治療できない症例にもかかわらず無理に治療すると、後戻りなどのトラブルにつながります。
例えば、抜歯が必要な症例にもかかわらず抜歯せずにインビザラインで無理に歯並び・噛み合わせを整えると、治療完了後に歪みが生じやすいため後戻りのリスクが高くなるでしょう。ご自身の歯並び・噛み合わせがインビザラインの適応であるのか診断してもらうことが大切です。
インビザラインで整えた歯並び・噛み合わせを後戻りから守るためには、日常生活で気を付けるべきことがあります。インビザラインで後戻りを防ぐために気を付ける点は、以下の3つです。
それぞれ解説します。
保定期間は、歯とあごの骨を定着させて後戻りを防ぐために必要な期間です。歯科医師に指示された1日の装着時間や保定期間は守るようにしましょう。
保定を怠ってしまうと後戻りのリスクが高くなります。保定装置は矯正期間と同じくらいの期間は必要とされており、2年前後おこなう場合が多いでしょう。
保定装置には、固定式と着脱式があります。着脱式の場合、矯正期間が終わった直後は食事やブラッシング以外は装着するよう指示されるケースが多いでしょう。ある程度期間が経って歯とあごの骨が固定されてきたら、就寝時のみなど装着時間を少なくしていきます。
着脱式は自己管理が必要なため、管理に自信がない方は固定式での保定を選択したほうがよいかもしれません。ご自身のライフスタイルに合った方法で保定期間を過ごしましょう。
舌癖や口呼吸、爪や唇を噛む、頬杖をつくなどの悪習癖がある方は、矯正期間中に改善するように努めましょう。悪習癖は後戻りの大きな原因です。一度にかかる力はわずかですが、断続的にかかるため矯正力と同じように歯を動かしてしまいます。
舌癖がある場合は、矯正治療中に正しい舌の位置や使い方を習得できるようにトレーニングをおこないます。爪や唇を噛む癖や頬杖をつく癖はご自身で意識することはもちろん、周囲の人にも協力してもらい改善できるように努めましょう。
インビザライン治療後も、歯科医院の定期メンテナンスに通って口の中の状態を確認してもらいましょう。定期メンテナンスでは、保定装置がしっかり使えているか、虫歯・歯周病の有無、後戻りが起きていないかなどを確認していきます。
特に、歯周病は歯を支えるあごの骨を溶かす病気です。罹患すると後戻りしやすい環境になるので、予防・早期治療が重要といえます。虫歯で歯を大きく削る必要がある場合、歯の形や大きさがわずかに変わるため歯並びに影響を与える可能性も少なくありません。
虫歯や歯周病の原因はプラークです。歯科医院の定期メンテナンスでは、適切なセルフケア方法の指導や虫歯・歯周病にかかりにくい口内環境に整えるための掃除などをおこないます。
些細な変化を逃さないためにも、歯科医院の定期メンテナンスに通って確認してもらうことが大切です。
後戻りが起こったと感じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。無理に合わないリテーナーを使用したり、自己判断でリテーナーの使用を止めたりすると、後戻りを悪化させる原因になります。
後戻りが起きてしまった場合、後戻りの状態によって対処法が異なります。
後戻りが軽度と判断された場合、リテーナーを正しく装着することで改善する可能性があります。リテーナーが上手く入らない場合は、調整して対応するケースが多いでしょう。
リテーナーの装着時間や保定期間を守っていれば、後戻りするリスクは低いです。
後戻りが重度でリテーナーの装着では対応できない場合は、再治療を検討する必要があります。再治療をおこなう場合、通院の負担はもちろん追加で費用がかかる可能性が高いため、事前に確認しておきましょう。
後戻りの状態によっては、ワイヤー矯正の検討も必要になるケースがあります。
後戻りが起こってしまっても、軽度であるほど少ない負担で改善できます。後戻りの可能性がある場合は早めに確認してもらうことが大切です。
矯正治療が終わった後は、後戻りしやすい環境になります。そのため、インビザライン矯正後は後戻りを防ぐために保定装置を装着することが重要です。
悪習癖がある場合は、矯正治療中に改善できれば後戻りのリスクを軽減することが可能です。後戻りが起きてしまっても、軽度の場合は再度正しくリテーナーを装着することで改善できるかもしれません。
しかし、重度の後戻りになると再治療の必要があるため、通院や費用の負担が発生するでしょう。後戻りしているかもと感じたら、速やかに歯科医院に連絡して確認してもらってください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
より天然歯に近い噛み心地を得られ、審美性に優れているインプラント治療ですが、1回の処置で治療が完了するわけではありません。インプラント治療中には、人工歯根とあごの骨を結合させるための待機期間があり、一時的に歯がない状態となるのです。
今回は、インプラント治療中の歯がない期間について解説します。
インプラント治療は、1回の手術ですべての治療が完了するわけではありません。人工歯根とあごの骨をしっかりと結合させる必要があるため、待機期間を設けます。この間は、一時的に歯がない状態になります。
具体的には、人工歯根を埋入する手術から上部構造を装着するまでの間は、歯がない状態です。期間としては2~6か月程度が目安でしょう。
ただし、インプラント体を埋め込むために必要な顎の骨が不足している場合や、インプラントを埋め込む本数が多い場合などは、歯がない期間が長くなるかもしれません。「日常生活に支障をきたすのでは」と不安に感じるかもしれませんが、歯がない期間は仮歯を使用します。
歯が全くない状態が数か月続くわけではないのでご安心ください。
どの段階で歯がない状態になるのかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。まずは、インプラント治療の流れについて確認しておきましょう。
治療を開始する前に、まずはカウンセリングで患者さまの悩みや治療に対する要望などを確認します。患者さまに合った治療を検討する重要なステップなので、疑問や不安などがあればカウンセリングで相談しましょう。
インプラント治療をおこなうにあたって、歯や歯ぐき、あごの骨の状態などを詳しく検査します。CTやレントゲン撮影などもおこない、患者さまに合った治療計画を立てていきます。
このとき、あごの骨の量が少なかったり十分な質が確保できなかったりする場合には、インプラント治療を行う前に骨を補うための骨造成を行う必要があります。
まず行うのが、インプラントの埋入手術です。インプラントを埋入する方法には、手術を1回行う1回法と2回行う2回法があります。手術の回数は顎の骨や口腔内の状態によって歯科医師が判断しますが、どちらも日帰りでの手術が可能です。
1回法とは、人工歯根(インプラント体)をあごの骨に埋入し、人工歯の土台となるアバットメントを人工歯根に装着したまま、歯ぐきを縫い合わせる方法です。このとき、アバットメントの上部は、歯ぐきの外に出た状態になります。
2回法では、1回目の手術でアバットメントの取り付けはおこないません。インプラント体のみを埋入し、歯ぐきで覆うように縫い合わせます。その後、2回目の手術で歯ぐきを再度切開して人工歯根にアバットメントを取り付けます。
1回法は手術の回数が少ないので患者さまの負担を抑えられますが、アバットメントが露出した状態になるため感染リスクが高く、口内の健康状態がよい人しか受けられません。2回法は受けられる方が多い方法ですが、手術による心身への負担は大きいでしょう。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるので、歯科医師と相談しながら決める必要があります。
インプラント埋入手術で縫い合わせた部分の抜糸を、術後2週間程度でおこないます。このとき、仮歯の調整を行い、待機期間中に日常生活に支障が出ないように準備します。
歯科医院によっては、抜糸当日に仮歯を装着できることもあります。
インプラント埋入後は、人工歯根があごの骨としっかり結合するまで待機期間に入ります。目安は2~6か月程度です。
待機期間中は歯がない状態ですが、仮歯を装着するため日常生活に支障はありません。待機期間中は基本的に受診する必要もありませんが、痛みや違和感などを覚える場合は歯科医院へ相談してください。
インプラント手術が2回法の場合は、アバットメントの取り付けをおこないます。1回目の手術の際に縫い合わせた歯ぐきを切開し、インプラント体が骨としっかり結合していることを確認してからアバットメントを装着します。
二次手術も日帰りで終了しますが、歯ぐきを切開するため歯ぐきの状態が整うまで1~2週間程度様子をみてから、次の工程に進みます。
アバットメントに装着する人工歯(上部構造)を作製するための型取りをおこないます。上部構造は、患者さまの歯の状態や噛み合わせに適合するようにつくられます。
型取りは、二次手術の際におこなうこともあります。
完成した人工歯をアバットメントに装着すれば、インプラント治療は完了です。
インプラント治療終了後は、定期的なメンテナンスや検診を受けながら良好な状態を維持していきます。特に、インプラント埋入後は、歯肉に炎症が起きてしまうインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
重度になると人工歯根を支えている骨が溶けることもあるため、定期健診や日々のセルフケアがとても重要です。
先述しましたが、インプラント治療中の歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。仮歯を装着することは、審美性だけでなく、傷口の保護や発音を保つことにも繋がります。
ここでは、仮歯のおもな装着方法について解説します。
一般的には、インプラント手術によって埋入した人工歯根を利用して仮歯を装着します。この方法では、抜糸した当日に仮歯を装着できます。
インプラント体が安定していないうちは、隣接する天然歯を利用して仮歯を装着することもあります。装着には接着剤を使用するため、外れやすい点には注意が必要です。
インプラントの本数が多いケースでは、仮の入れ歯を作製して装着することもあります。
ただし、あくまでも仮の入れ歯であるため、審美性に欠けるなどのデメリットがあります。
仮歯は文字通り、上部構造を装着するまでの仮の歯です。天然歯やインプラントほどの強度はありません。
プラスチック製のものが多く衝撃に弱いため、仮歯を装着している期間は注意する点がいくつかあります。
先述しましたが、仮歯はプラスチック製のものが多く、強い力がかかると割れたり欠けたりしてしまいます。例えば、ナッツやせんべいなどの硬い物を噛んだり、歯を強く食いしばったりすることは避けたほうがよいでしょう。
そのほかには、歯磨きの際に歯ブラシで強く力を加えないように心がけることも大切です。
仮歯を装着している間は、おかゆや柔らかく煮たうどん、雑炊など、仮歯や傷口に負担がかからない食べ物を選ぶとよいでしょう。
仮歯を装着する際には接着剤を使用するのが一般的ですが、取り外すことが前提なので粘着力の低いものを使用します。そのため、歯にくっつきやすいキャラメルやガムなどを噛んだ場合、仮歯が外れることがあるため注意しましょう。
仮歯の部分に汚れが蓄積すると、手術によってできた傷口が細菌感染を起こしてしまうこともあります。仮歯に強い力をかけないように、優しく丁寧にブラッシングしましょう。
洗口液やフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシなども使用して、口腔内を清潔に保つように心がけてください。
インプラント治療中に歯がない期間があるときくと、日常生活に支障が出るのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、インプラント治療中に歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。日常生活に大きく支障が出ることは基本的にないでしょう。
仮歯は衝撃に弱く外れやすいため、硬い食べ物や歯にくっつきやすいやすい食べ物は避けることが大切です。
できるだけ歯のない期間を短くしたい方は、抜糸当日に仮歯を装着できる歯科医院を選ぶのも方法のひとつです。インプラント治療の内容や治療中の日常生活について気になることがある方は、歯科医院へご相談ください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインとは、世界で1,400万人の実績を誇る有名なマウスピース矯正です。透明で目立たず、取り外せるので食事や歯磨きに影響しないことから人気を集めています。
治療を検討していても、歯ぎしりでマウスピースが割れたらどうしようと不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、歯ぎしりの原因や改善方法、歯ぎしりの癖がある方がインビザライン矯正を受ける場合の注意点について解説します。
歯ぎしりとはブラキシズム(bruxism)とも呼ばれ、睡眠中などの無意識下で上下の歯を強く噛み合わせたり、こすり合わせることをいいます。睡眠中に音を立てて歯をこすり合わせるイメージがあるかもしれませんが、日中に歯をぎゅっと噛むのも歯ぎしりです。
睡眠中の歯ぎしりは、口の中に問題がある場合や、昼間のストレスが原因の場合があります。日中の歯ぎしりは、ストレスや緊張が原因の場合だけでなく、癖でしていることもあるでしょう。
いずれにしても、睡眠中や無意識下で行っていることが多いので、自分では気づきにくいのが特徴です。自分が寝ている間に歯ぎしりをしていないか、一緒に暮らしている人に確認してみたり、日中も無意識に歯を噛んでいないか気にしてみてください。
歯ぎしりは、以下の3つに分類されます。
グラインディングは、上下の歯をギリギリとこすり合わせる動作です。睡眠中に行う方が多く、ギリギリと音が鳴ることが特徴でしょう。
一般的に歯ぎしりといわれて連想するのは、グラインディングが多いです。
上下の歯を強く噛み締める動作のことです。スポーツをしている時や重いものを持つとき、集中しているときに行う方が多いです。
一般的には、噛み締め、食いしばりと呼ばれます。
上下の歯をカチカチと噛み合わせる動作のことです。タッピングだけで強い力が加わることは少ないですが、他の歯ぎしりのきっかけになる傾向があります。
次に、歯ぎしりの原因を確認しましょう。
歯ぎしりが起こる一番の原因としてあげられるのが、ストレスです。精神的なものだけでなく、肉体的な疲れもストレスになります。日中に受けたストレスを解消するために、歯ぎしりをすることがあるのです。
噛み合わせや歯並びが悪いと、それが歯ぎしりを起こす原因になります。歯が強く当たる部分がある場合や、合わない被せ物が入っている場合、しっかり噛めないことからバランスを調整しようとして歯ぎしりを起こします。
眠りが浅いときに歯ぎしりは起こります。眠りが浅くなる原因としては、飲酒や喫煙が挙げられるでしょう。
お酒を飲むと眠くなる方も多いですが、この状態で入眠すると眠りが浅くなり、中途覚醒や歯ぎしりの原因になります。喫煙も覚醒作用があり浅い眠りになりやすいので、どちらも睡眠前は控えたほうがいいでしょう。
生活習慣が乱れると、自律神経も乱れます。交感神経と副交感神経がうまく切り替わることができず、休んでも体の疲れがとれなかったり、しっかり眠ることができなくなったりするでしょう。
ストレスを解消できないので、歯ぎしりを起こしやすくなります。
歯ぎしりをしていると、どのような影響があるのでしょうか。一つずつ確認しましょう。
歯ぎしりをしていると、上下の歯が噛み合う部分が削れます。歯の表面にはエナメル質という層があり、外部の刺激から歯の内部を守っています。
エナメル質が削られると、刺激が神経に伝わりやすくなり歯がしみたり痛みを感じたりするでしょう。歯が削られると噛み合わせが深くなり、さらに力が強くかかるようになります。
歯ぎしりによる負荷が原因で、歯が割れることもあります。歯の状態によっては割れた部分を修復できることもありますが、抜歯になるケースもあるでしょう。
噛む力によって歯の表面のエナメル質が削られると、中にある象牙質が露出します。飲食物の熱さや冷たさ、歯ブラシの刺激などが神経に伝わりやすくなるでしょう。
歯が削られていなくても、噛む力が持続的にかかっている影響で神経が過敏になり、知覚過敏の症状が現れることがあります。
歯周病は口の中の細菌が原因で起こる病気ですが、歯に過剰な力がかかると歯周病が悪化します。歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされます。
歯を支えている骨が溶かされると、歯が動揺し始めて最終的には抜け落ちるでしょう。歯ぎしりによる過剰な力がかかることで、顎の骨への負荷が増えて歯周病が悪化します。
歯ぎしりによって歯にヒビが入ると、そこから細菌が入って虫歯になることがあります。少しでも段差や隙間が生じると、汚れやプラークが残って虫歯の原因になるのです。
歯ぎしりを日常的にしていると、顎関節にも負担がかかり続けます。そのため、痛みが出たり顎を動かすときに異音がなったり、顎関節症を引き起こすかもしれません。
また、噛むときに使う咬筋という筋肉が歯ぎしりによって過剰に使われていると、頭や肩の筋肉にも影響を及ぼします。歯ぎしりが原因で、肩こりや頭痛に悩まされる方も多いのです。
歯ぎしりをしていると、過去の治療で入れた詰め物・被せ物が割れたり外れたりすることもあります。日常的な使用なら問題ありませんが、詰め物や被せ物は過度な負荷に耐えられないのです。
歯ぎしりの癖があっても、程度によってはインビザライン矯正が可能です。
ただし、以下の点に注意して納得したうえで治療を始めましょう。
歯ぎしりをすると、マウスピースに負担がかかります。マウスピースは装着時の違和感を軽減するために、0.5mm程度と薄く作られています。
歯ぎしりによる過剰な負荷に耐えられず、割れることがあるので注意しましょう。
マウスピースが割れた場合、マウスピースを作り直さなければならないことがあります。この場合、追加の費用がかかるかもしれません。
割れが軽度であれば修理できることもありますが、作り直す場合は新しいマウスピースが届くまでに1ヶ月程度かかるでしょう。その間は治療が進まないので、治療期間が延びます。
どれだけ気をつけていても、マウスピースが割れることはあります。その場合、以下の点に注意してください。
できるだけ早めに、歯科医院に連絡して確認してもらいましょう。歯科医院を受診するまでの間、どのように対処すべきか指示を仰ぎましょう。
割れた部分を接着剤でくっつけたり、ヒビが入った部分の修復を行ったり、ご自身で修理しようとするのは絶対に避けてください。矯正用のマウスピースは、精密に作られています。
少しのズレが、歯並びに大きく影響を与える可能性があります。少しヒビが入っただけでも、歯科医院で修理してもらってください。
ヒビが入っても少しなら大丈夫だろうと、自分で判断して使い続けないようにしましょう。状態によっては、矯正治療に支障をきたして治療が長引く場合があります。
インビザラインのマウスピースに問題が起きた場合は、必ず歯科医院に相談してください。
インビザライン矯正を始めるなら、可能であれば歯ぎしりの癖を改善できたほうがよいでしょう。歯ぎしりを改善する方法は、以下のとおりです。
ストレスは、歯ぎしりの主な原因とされています。好きな音楽を聞く、映画を観る、運動をするなど、リラックスできる時間を設けましょう。
睡眠中の歯ぎしりは、寝具の硬さや枕の高さがあっていないことで起こるケースもあります。ご自身の体に合う寝具を用意し、自然な体勢で眠れるように環境を整えましょう。
寝る前にカフェインが入ったコーヒーを飲む、飲酒・喫煙をする、携帯を長くみてブルーライトを浴びるなどすると、睡眠の質が低下しやすいです。これらの行動も、就寝前は控えてください。
睡眠中の歯ぎしりを改善するのは難しいので、ナイトガードを装着しても良いでしょう。
噛み合わせが悪いことが歯ぎしりの原因の場合、噛み合わせを改善してもらうと良いかもしれません。ご自身では噛み合わせの良し悪しはわからないので、歯科医師に相談してみてください。
今回は、歯ぎしりがある方がインビザラインを受ける際の注意点や歯ぎしりの改善方法について解説しました。
歯ぎしりによってインビザラインのマウスピースが割れた場合、通常よりも費用や期間がかかるかもしれません。そういったリスクがあることを考慮し、インビザライン矯正を始めてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
歯の神経のことを「歯髄(しずい)」と言います。「歯髄」は、歯の中核です。歯髄には神経だけでなく、たくさんの血管も通っています。歯髄の血管は、歯を形作る象牙質に栄養を送ったり、免疫細胞を作ったりする役割を担っています。
むし歯がC3 以上にまで進行し、この歯髄まで侵されている場合や、歯の根が病気になった場合には、神経を抜く治療、「根管治療」を選択しなければならないことがあります。根管治療は、歯の治療のうちでもとても大きな割合を占める治療なんです。
簡単に言うと、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。そうすることで、それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させるというものです。
むし歯治療で神経(歯髄)を抜いてしまうということは、栄養の供給がストップし、免疫機能が働かなくなることを意味します。歯は再生能力を失い、もろく、欠けたり折れたりといったことが起こりやすくなります。
ですから、そこまで進行してしまう前に、早く気づいて治療しましょう! 神経を抜かなければならなくなる前に治療できたらいいのですが・・・ でもそこまでむし歯が進行してしまったら、放置しておくのはもっとよくありません。
では、むし歯の菌に感染した神経、根管はどのような状態にあるのでしょうか。根の先に膿は溜まっている状態では、痛みが出ないこともあります。これを慢性期といいます。治療を始めて感染源を取り除くと激しい痛みや腫れが現われる場合があります。これを急性期といいます。
慢性期では、普段は痛くないが、体調が悪いようなときに鈍痛が生じます。疲れているときや発熱しているときに痛みが起こるのですね。また歯肉(しにく)を押したり、なにか咬んだときにと違和感を感じることがあります。走ったり階段を駆け降りたりしたときに、上の奥歯が痛むことはありませんか? 歯肉に小さな穴があり、膿が出ていませんか? 歯肉が腫れたり、潰れたりを繰り返していませんか? これは根管が感染したときの症状なんです。
急性期は、食べたり飲んだり、運動をしたりといった刺激がなくても、ズキズキと激しい痛みが起こる状態です。激しい痛みは、痛み止めが効かず、眠れないほどです。歯肉が腫れてきて、上の歯であれば目の下まで、下の歯であれば首のあたりまで腫れてきます。喉も腫れてくることがあります。微熱や倦怠感が現われることもあります。
むし歯が歯の奥深くまで進行し、神経(歯髄組織))までむし歯の原因菌に感染し、炎症がおさまらず回復しない場合は、もはや歯髄を保存することはできません。できる治療は、感染した歯髄をとりのぞき、歯髄組織が入っている管 (根管)をできるだけ無菌状態にして、封鎖してしまいます。これは細心の注意が必要な治療です。根管治療を行ったにもかかわらず、再び根管が感染してしまったり感染が残っていたりする場合もあるのです。その場合は再度、根管治療が必要となります。
症状は冷たいものや温かいものがしみる、じっとしていても鈍い痛みを感じることがあるなどです。
歯髄炎がさらに進行して、神経や血管などが入ってくる管(根尖孔)から、歯根の周囲の組織に細菌の感染が広がり、病巣が広がっている状態を、根尖性歯周炎といいます。
歯根の先端に炎症が起きて膿がたまってしまいます。歯を支える骨の部分、歯槽骨の内部に膿がたまり、破壊されて溶けていくため、激しい痛みが生じ、歯肉や顎が腫れたりします。この膿が、歯肉や皮膚ににできた穴から口の中に出てくることもあります。
むし歯を放置して根尖性歯周炎にまで進行することもありますが、むしろ一度根管治療を行った歯が、再度感染を起こし、根尖性歯周炎となるケースが多く見られます。
症状としては、「噛むと痛い」「歯ぐきから膿が出る」「たまに強い痛みがおそってくる」といったことがあげられます。
歯髄の組織や細胞が死んでしまい、冷たいものを飲んでも痛みを感じなくなります。この状態を「歯髄壊死」と言います。痛くなくなったからと安心してはいけません。歯の色も変わってきます。怪我や事故などの外傷により脱した歯が歯髄壊死となることもあります。
さらに放置を続けると、歯髄がおさめられている管に停滞する細菌によって、壊死した歯髄が腐敗してしまい、「歯髄壊疽(えそ)」の状態になります。強い腐敗臭や口臭がするよういになります。
根管治療、神経を抜く治療という治療法は、細菌に侵された部分を取り除き除菌して無菌状態にしたうえで、薬を詰め、封印することとお話しました。大切なことは、根管内にいる細菌をできるだけ消毒すること、新たに根管内に細菌を侵入させないことです。
歯の根は、人それぞれ形が違い、複雑な構造になっているため、細菌を完全に取り除くことは非常に困難です。根管治療はじっくり時間をかけて丁寧な処置を行う必要があります。
細菌を残した状態で詰め物や彼せ物をしてしまうと、根の中で細菌が増殖して症状が再発してしまうかもしれません。その場合には、抜歯・歯根端の切除など、外科的な処置が必要となります。再発を防ぐために、初回の根管治療で適切な治療を受ける事が重要です。
木更津きらら歯科では歯科用 高精度手術用顕微鏡 マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。拡大された視野で治療することにより、より精密に感染源を除去することができます。だた顕微鏡を使用すると、いろいろわかりすぎて、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあります。一部保険適用できるケースもございますので、必要に応じて、より高い精度での診療をご提供することが可能です。
根管治療は治療後が重要です。根管治療を施した歯がしっかり機能しているかどうか、再発していないかどうか、定期的に確認します。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは、歯を失った際の治療法の一つです。人工の歯根であるインプラント体を顎の骨に埋入して人工の歯を被せるので、安定感があってしっかり噛めるようになります。見た目も天然の歯のように自然に仕上がることが特徴でしょう。
しかし、インプラントがぐらついて、しっかり噛めなくなる方もいます。インプラントがぐらつく原因は何があるのでしょうか。
今回は、インプラントがぐらつく原因や、その際の対処法などを解説します。
インプラントは骨と結合しているため、特別な問題がない場合は、ぐらぐらしたり揺れたりはしません。インプラントがぐらつく原因は、以下のとおりです。
インプラント治療で重要なのは、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合することです。そのために、骨の厚みを事前に測定し、厚みが足りない場合は骨の量を増やす骨造成を行うこともあります。
どのようなメーカーのインプラント体でも、骨との結合が進みやすいように作られていますが、それでも結合が不十分になることはあります。インプラントがしっかりと固定されないとぐらつくでしょう。
骨との結合が不十分になる原因は、インプラントの素材や患者さまの骨の健康状態、手術後の経過などがあげられます。インプラントと骨がしっかりと結合していないことが判明した場合、再治療が必要になるかもしれません。
インプラントは顎の骨に埋め込んでいるため、治療の際には顎の骨が十分あるかを確認します。顎の骨が足りなければ治療を断念することもあるでしょう。骨を増やす骨造成を行うこともあります。
骨を増やして治療を進めても、インプラント治療後に骨の吸収が進んでインプラントを保つことができなくなり、ぐらつくケースも存在します。
インプラント治療後に大きなリスクになるのがインプラント周囲炎です。インプラントは虫歯になりませんが、インプラントの周辺の組織が歯周病菌に感染することはあります。
インプラント周囲炎が進行すると、歯茎が痩せてやがてインプラントが抜け落ちます。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、初期段階はほとんど自覚症状がありません。
気がついた時には手遅れのケースもあります。インプラント周囲炎が進行したことで安定感がなくなり、インプラントがぐらつくことがあるのです。
インプラント体と人工の歯を結合しているパーツをアバットメントといいますが、これが緩んでいる場合、インプラントのぐらつきに繋がります。アバットメントの緩みの原因は、口腔内の炎症や強い歯ぎしりや食いしばりの癖などがあげられます。
人工の歯を接着剤で付けている場合は、接着剤が流れ出して接着力が弱くなり、インプラントの安定感が失われることがあります。このケースでは、インプラントに問題がなければ、接着し直せば改善されます。
費用と時間をかけて入れたインプラントを失わないために、インプラントがぐらついた際は以下の点に注意してください。
インプラントがどういう状態にあるか気になる方が多いかもしれませんが、不用意に触れないようにしましょう。また、できるだけインプラントの歯で噛まないようにしてください。
ぐらついているインプラントに負担がかかると、最悪の場合はインプラントが抜け落ちるかもしれません。
人工歯が外れた時に市販の接着剤などでつけようとする方もいますが、絶対にやめてください。つけようとした際に誤って人工の歯を飲みこむリスクがあります。
歯科医院で使用する接着剤は人体に悪影響のない安全なものですが、市販の接着剤はそうではありません。人工歯は噛み合わせを考慮してつけますが、ご自身で正しい噛み合わせに調整するのは難しいです。
また、市販の接着剤でつけた人工歯を外す際は、人工歯を壊すしかなくなることもあります。
インプラント周囲炎によってインプラント体がぐらついている場合、インプラント周囲炎はかなり進行しています。歯磨きをしっかり行っただけでは改善できませんが、これ以上進行しないように丁寧に行いましょう。
インプラントがぐらついている場合は、何らかのトラブルが起こっています。そのままにしていても回復することはありません。できるだけ早く歯科医院に行き、適切な治療を受けましょう。
腫れや違和感など、ぐらつく以外の異変があった時も、時間をおかずに歯科医院に相談してください。
インプラントがぐらつく原因は複数あります。そのため、原因ごとに対処法は異なります。
歯科医院で行われるインプラントがぐらついた際の対処法は、以下の通りです。
アバットメントが緩んでいてグラつく場合は、一度人工歯を外してアバットメントを締め直します。早めにゆるみに気づければ、インプラントを失うことはないでしょう。
接着剤でつけていた人工歯がグラつく場合は、人工歯をつけ直します。取れた場合でも、人工の歯を歯科医院に持参しましょう。インプラント体や人工歯に問題がなければ、そのままつけ直すことができます。
インプラント周囲炎によってインプラントがぐらついている場合は、治療を行います。初期の段階なら、一度人工歯を外してインプラント周辺を消毒して炎症を抑えます。
インプラント周囲炎が歯茎の内部まで進行している場合は、感染した歯肉の除去や失われた骨を人工骨で補うなどの処置が必要です。
インプラントを維持できないほどにインプラント周囲炎が進行している場合は、一度インプラントを除去したうえで骨造成を行い、再びインプラント治療を行う必要があります。
ただし、もう一度インプラントを埋入しても、同じようにインプラント周囲炎になる可能性が高いです。再治療を受けるかどうかも慎重に検討しましょう。
インプラントがぐらつく大きな原因は、インプラント周囲炎です。そのため、インプラント周囲炎にならないようにセルフケアに力を入れましょう。
通常の歯ブラシだけではなく、タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って細かい部分もしっかりと磨き、磨き残しを防いでください。
また、セルフケアと共に歯科医院の定期検診を欠かさないことも大切です。自分では気づきにくいインプラント周囲炎や、その他のインプラントのトラブルに早めに対処してもらえます。
人工の歯がとれた、アバットメントがゆるんでいるように感じるといった場合も、早めに歯科医院に行き対処してもらいましょう。こうしたトラブルでも、対処が早ければ早いほど大事に至らない可能性が高まります。
歯ぎしりや食いしばりが強いことでインプラントに大きな負荷をかけてしまうこともあります。自分では歯ぎしりや食いしばりに気づけないこともありますが、指摘された場合は就寝中はナイトガードを使用するのもよいでしょう。
インプラントは自分の歯の代わりとなるもので、第二の歯といっていいでしょう。不安定な状態にならないように気を配ってください。
インプラントを守るためには、まず自宅でのセルフケアをしっかりと行う必要があります。インプラントのケア方法がわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に質問して患者さまに合った方法を伝授してもらうとよいでしょう。
定期検診はインプラントの保証の条件になっていることも多いです。トラブルの早期発見・早期治療のためにも、欠かさないようにしてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。