木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

25年06月29日

歯の欠けや折れについての治療法

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
様々な理由から、歯が欠けたり折れたりすることがあります。硬いものを噛んで歯が欠けたることもあれば、転倒などの事故で歯が折れたりすることも。むし歯の進行が隠れているかもしれません。今回は、歯が欠けたり折れたりしたときの治療法とその原因をご紹介します。
欠けた部分が小さければ、プラスチック製の素材で補填することができます。コンポジットレジンは、紫外線照射によって固まる素材でいろいろな症例で使用されます。カラーが豊富で、重ね合わせて使用することで自然な仕上がりに近くなるように調整できます。コンポジットレジンを使用して修復する治療法をコンポジットレジン充填と言います。保険診療の範囲内での治療が可能です。

インレー修復

インレー修復とは型を取って模型を作り、歯科技工士が模型の上でインレーと呼ばれるつめものを製作し、それを接着する治療法のことです。メタルインレー(銀歯)なら保険適用の範囲で治療できます。部位によっては、審美的にも強度的にも、元のご自分の歯に近い自然な歯を再現できる自由診療のセラミックインレー やジルコニアインレーをおすすめします。

オールセラミックスインレー

金属を使わず、すべて陶材で製作した白い詰め物です。どのインレーよりも自然な透明感があり歯の自然な美しさを再現します。長年使用しても変色がありません。金属を使用していないため劣化もしにくく金属アレルギーのある方でも安心です。

ジルコニアインレー

全てジルコニアで製作した白い詰め物です。セラミックより硬く長年使用しても変色がありません。金属不使用のため劣化しにくく身体にも安心な素材です。噛む力の負担のかかる大臼歯にも適しています。

被せ物(クラウン)

損傷が大きい場合は、被せもの、クラウンと呼ばれる修復物を作製します。保険診療では銀歯やプラスチック素材を使用します。自費診療の選択が可能なら、審美性や強度にすぐれたセラミック素材をおすすめします。特に目立ちやすい前歯や強い力がかかる奥歯には、セラミック素材の修復物が適しています。

フルジルコニア クラウン

全てジルコニアで製作した白い詰め物です。セラミックより硬く長年使用しても変色がありません。金属不使用のため劣化しにくく身体にも安心な素材です。噛む力の負担のかかる大臼歯にも適しています。

ラミネートベニア

歯がひび割れたというような損傷なら、薄い剥片を付け爪のように歯に装着するラミネートべニアを検討できます。歯の表面に装着する素材はセラミック製で、シェルと呼ばれます。シェルは装着した歯が透けてみえるほど薄いため、元の歯の色味を生かしたり消したりして自然な白さを実現するために、接着剤の色や、元の歯の色を消すシェルを重ねづけするなど、繊細な調整を施していきます。歯の裏側は削りません。

土台を調整・補強したうえでクラウンを被せる

歯が根元で折れてしまい、被せ物ができない場合、歯を露出させクラウンを被せる土台を整えます。

クラウンレングスニング(歯冠長延長術)

埋まっている歯を露出させるために,外科的な処置で歯茎や歯槽骨を調整します。選択されることの多い手法ですが、破損してしまった歯根の破折線が歯肉よりかなり下の場合は抜歯するしかありません。被せもの(クラウン)が脱落しない様に、歯質が最低1.5㎜以上は必要です。この1.5ミリが、歯の修復にはとても大切になってきます。

エクストルージョン(歯根挺出術)

矯正の一種で、歯根に金属のフックを取り付け、隣接する歯に固定用のワイヤーを装着します。ワイヤーとフックを歯科用ゴムで繋ぎ、歯を歯肉から時間をかけて引っ張りあげる治療法です。歯が十分な高さまで移動したら、歯肉を整え、最後に被せものを装着します。この治療法は数カ月の時間を要することもありますが、抜歯をせずに歯を保存できる可能性があるのです。

ファイバーコア

ファイバーコアは、歯の土台として使用される材料の一つで、グラスファイバーを樹脂で固めたものです。耐久性があり、光を透過する性質を持つため、自然な見た目となり、金属アレルギーの心配がなく、歯根への負担も軽減できるという特徴があります。

土台を補強し、クラウンを被せる

歯が根元近くまで欠けてしまったとき、クラウンレングスニング、エクストルージョンで歯根を露出させ、ファイバーコアで土台を補強して、審美性と強度に優れたセラミックのクラウンを用いることで、欠損した部分を修復します。

再植

とれてしまった歯は、よい状態で歯医者にもっていけば再植できる場合があります。再植とは、折れてしまった歯をもう一度埋め直し、元のような状態にもどすこと。この再植を成功させるために大切なのは、歯の根のまわりを覆う歯根膜という、歯と歯槽骨をつなぐ組織。歯根膜の細胞を壊さないように、人体の水分の成分と似た牛乳につけて30分以内に来院してくだされば、可能かもしれません!

歯根まで損なわれた場合

歯の根っこまで欠けてしまった場合は、歯を残すことが困難です。残念ながら抜歯を考慮しなければなりません。ブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療を検討し、かみ合わせのバランスを維持しお口の機能をとりもどしましょう。

歯が欠ける原因

歯が欠ける、折れるとはどんなときなのでしょうか。歯が欠ける、折れてしまうときには、以前からお口の中にトラブルが起こっていたことも多いのです。

むし歯

むし歯とは、酸によって歯が溶けてしまう病気のことです。象牙質はエナメル質よりも酸に弱いので、歯の内側でむし歯が進行して内部に空洞が生じ、歯が脆くなることがあるのです。その結果、食事の際に歯が欠けてしまうことが起こるのです。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、歯にたいへんな負担がかかります。睡眠中の歯ぎしりや食いしばりで歯にかかる負担は、その人の体重の2~3倍、食べ物を噛む力(40~60kg)よりもずっと大きいのです。そのため、長期間続くと歯を損ないます。

転倒や事故による外傷

転倒や事故などで歯に強い衝撃が加わると、欠けたり脱臼したりすることがあります。すぐに歯科医院を受診してください。

酸蝕歯

歯並びが悪く、かみ合わせが乱れていると一部の歯に負担がかかり、欠けたり割れたりすることがあります。たとえば、出っ歯や受け口などは、奥歯に負担がかかりやすいかみ合わせです。今は問題なくてもダメージは蓄積されているため、将来的に奥歯を失うリスクが高くなります。

かみ合わせの悪さ

歯並びが悪く、かみ合わせが乱れていると一部の歯に負担がかかり、欠けたり割れたりすることがあります。たとえば、出っ歯や受け口などは、奥歯に負担がかかりやすいかみ合わせです。今は問題なくてもダメージは蓄積されているため、将来的に奥歯を失うリスクが高くなります。

歯が欠けた、折れたときには痛くないからと放置しないですぐ歯科医院を受診してください。木更津きらら歯科は年中無休で診療しています。頼りにしていただけたら嬉しいです。


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