「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
インレー(詰め物) | クラウン(被せ物) | |
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オールセラミック | 6万〜8万円程度 | 8万〜22万円程度 |
ハイブリッドセラミック | 3万〜4万円程度 | 4万〜8万円程度 |
e-max | 4万〜6万円程度 | 7万〜10万円程度 |
ジルコニアセラミック | 4万〜6万円程度 | 10万〜20万円程度 |
メタルボンド | ― | 8万〜15万円程度 |
自分が歯周病かどうかチェックしてみましょう。口の中がねばつく、冷たいものを飲むと歯にしみるといった感覚があったらもしかしたら歯周病かもしれません。歯がぐらぐらして噛みにくい、歯ぐきをおすと膿がでるという症状はかなり進行している可能性があります。
歯周病は痛みがほとんどないのでセルフチェックを使って早めに気づくことと、歯科での定期的なチェックが大切です。気になることがあればすぐ歯科で相談してください。初期段階であればきちんと治すことができます。
歯周病チェックではだいじょうぶそうでしたか? 歯周病は痛みを感じないので気づきにくいのですが、歯を失う原因の第1位であるばかりでなく、全身の健康に影響を及ぼす点が大問題なのです。
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。歯周病原因菌は血管内にプラークをつくり血液の通り道はふさいでしまいます。
脳の結果にプラークがつまることを想像してください。歯周病の人はそうでない人の3倍近くも脳梗塞のリスクが高いのです。
歯周病と糖尿病は相互に影響し合っていることがわかってきました。歯周病になると糖尿病の症状は悪化し、歯周病治療で糖尿病が改善することが明らかになっています。
年をとり飲み込む機能が衰えてくると、むせこんだときに細菌が肺に到達したり、ご自分の唾液でさえ誤嚥することがあります。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると考えられています。誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。歯周病原因菌は血管内にプラークをつくり血液の通り道はふさいでしまいます。
アルツハイマー型認知症の予防に口腔ケアはとても重要です。認知症の原因として70%を占めるアルツハイマー病は、脳の神経細胞が減少したり、脳全体が委縮したり、脳の神経が糸くずがもつれるような変化を起こしたりする病気です。脳に「老人斑」というシミが広がるのが特徴です。この老人斑が、歯周病原因菌から作られるということが明らかになりました。
歯周病にはかからないことが一番です。かかってしまったら早めに治療しなければならないことをおわかりいただけたでしょうか。歯周病歯周病は、歯周病原因菌が出す毒素によって歯ぐきに炎症が起き、歯を支えている歯周組織が破壊されていく病気です。歯周病原因菌は、酸素の少ないところを好むため、歯と歯ぐきのすきま、「歯周ポケット」の奥に巣を作り増殖します。歯周病はこの「歯周ポケット」から進行するため、「歯周ポケット」をきれいに保っておくことが何より大切です。
歯周病の1番の原因は歯の周囲についたプラークという細菌のかたまり。歯周病を予防するためにはプラークを取ればいいのです。プラークをとりのぞくために大切なのは毎日の歯みがきなのですが、日本人はほとんどの人が毎日歯を磨いているのです。しかも8割近くの人は1日2回歯を磨いています。それにも関わらず、成人の8割が歯周病にかかっています。ということは、正しく歯をみがくことができておらず、プラークが十分に取り除けていないということなんです。
脳の結果にプラークがつまることを想像してください。歯周病の人はそうでない人の3倍近くも脳梗塞のリスクが高いのです。
歯ブラシに加えて使っていただきたいものがあります。歯間ブラシとデンタルフロスです。歯間ブラシやデンタルフロスを使うと、効果的にプラークをとることができます。
歯間ブラシは歯の間だけでなく歯の根元と歯ぐきの間にもプラークがくっついていると意識してプラークをおそうじしましょう。
デンタルフロスは歯の根元と歯ぐきの間までしっかり入れるのがポイントです。
定期検診で木更津きらら歯科にご来院の際に、ご相談ください。患者さまのお口の状態や、必要な補助器具についてお教えいたします!
毎食後の3回と、寝る前の1回がベストです。どうしても4回もできないという方でも、寝る前の歯みがきには特に重点を置いてください。プラークは就寝中に増えていくので、寝る前に食べかすを取り除いておくのが一番重要なのです。
歯周病の治療でまず重要なのは、プローピング検査。プローブという器具を歯と歯肉の間の溝に挿入してポケットの深さを測ります。健康な歯肉では3mmよりも浅いのですが、これより深いと歯周ポケットと呼ばれ、歯周病が進行していると判断します。またプラークが溜まって歯肉に炎症が起きているとプローブでこすっただけでも出血が起きます。出血の様子で歯肉の中の炎症の程度が分かります。
他にも歯がどれくらいグラグラするかを調べる動揺度検査、赤い染色液を歯と歯肉の境目塗ってどれくらいのプラークがついているかを調べるプラーク付着率検査、そしてX線検査といった検査をして総合的に判断します。
歯周病の治療には大きく分けて4つのステージがあります。
まず大切なのは正しいセルフケアを行っていただくこと。患者さまにあった歯ブラシや歯間ブラシ、患者さまの歯並びにあった歯みがき方法をご紹介します。そしてプラークや歯石を専門の道具で取り除くスケーリングルートプレーニングを行います。プラークのたまりやすい詰め物や被せものを整えることもあります。初期の歯周病は、基本治療で改善することが多いのです。
セルフケアや器具でのクリーニングといった基本治療では対応できないほど進行してしまったら、歯肉を切開してでも歯周ポケットの中をおそうじします。腫れてしまった歯ぐきをメスやレーザーで切除する外科手術が必要なこともあります。麻酔をかけて行います。ここまで重症になったら患者さまの心身のご負担が大きくなります。早く気づいて初期のうちに治してしまいたいものです!
噛み合わせや歯並びの修正などを行います。歯周病によって失われた歯を補い、お口の機能をとりもどします。ブリッジ、部分入れ歯、インプラントなどが考えられます。
治療が終わったとき、生活習慣は変わりましたか? 正しい歯みがきや歯科定期検診の習慣が生活の中に定着したでしょうか。治療の終わりは予防の始まりです。早めに気づけば初期のうちに進行を食い止めることもできます。
治療方法 | 費用 |
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ホワイトニング | ・オフィスホワイトニング:2万円〜7万円程度 ・ホームホワイトニング:2万円〜5万円程度 ・デュアルホワイトニング:5万円〜8万円程度 |
セラミック治療 | ・詰め物:4万円〜8万円程度 ・被せ物:8万円〜18万円程度 |
ラミネートベニア | 7万円〜18万円程度 |
矯正治療 | 60万円〜150万円程度 |
ガムピーリング | 5,000円〜1万5,000円程度 |
ティースジュエリー | 6,000円〜2万円程度 |
歯科用マイクロスコープは、一言で言えば、お口の中を拡大する顕微鏡です。その原理は、遠い星を眺める望遠鏡や、微細な生物の在りようを観察する顕微鏡と同じです。対象の像を対物レンズで拡大し、目に接する接眼レンズでピントがあうように調整することで、対象の像を観察できるようになるというものです。
一般の生物顕微鏡などと異なる大きな特徴は、デジタルカメラを搭載し、医師やスタッフ、患者さまがデジタル映像を共有できる点です。マイクロスコープを導入することにより、歯科治療の精度は格段にあがり、精密な治療を提供できるようになりました。
では歯科用マイクロスコープが歯科治療においてどんな効果をあげるのか見ていきましょう。
医師がルーペで患部を見たときの限界は、3cm程度の視野なのですが、マイクロスコープでは9㎜の範囲を拡大してみることができます。歯科用マイクロスコープは、患部を3倍から30倍程度にまで拡大することが可能なのです。暗くて狭いお口の中を、優れた医療用レンズと歯の根っこの奥まで照らすライティングシステムで精密にはっきりと確認することができます。
歯はとても小さなおからだの一部分です。繊細な判断と技術が求められる現代の歯科治療においては、マイクロスコープのもたらす視野は診断と施術において重要な役割を担ってくれるのです。
医院内の照明だけでは、狭いお口の中をはっきり見ることはできません。マイクロスコープは対物レンズ軸に近接した位置に設定されたLED照明で、根管内部まで十分に照射することができます。拡大したところを明るくし、詳細まではっきりとつぶさに観察することができます。
一般的な生物顕微鏡と異なるマイクロスコープの特徴は、デジタルカメラを搭載しているという点です。本体内にカメラを内蔵し、口腔内の組織や治療を外部モニター等に映し出すことができます。医師の治療に役立つだけでなく、患者さまと症状を共有し治療計画を深くご理解いただくこと、医療スタッフとの情報共有にも効果を発揮します。
狭くて暗いお口の中を明るく照射し、歯の根っこの奥深くまで詳細にみせてくれる歯科用マイクロスコープ。ではどんな場面でその威力を発揮するのでしょうか。
歯の根っこに膿がたまり、そのせいで歯ぐきが腫れている状態は、かなりむし歯が進行してしまっています。根管治療とは、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させようとするわけです。
ところが歯根の形状は様々です。前歯と奥歯では歯根の形状も異なります。奥歯にいくほど、直接目視することが難しいのはご想像いただけますよね。歯肉の奥深く、歯の根っこのほうまで、マイクロスコープで明るく照射し、30倍近くまで拡大された映像を確認することで、膿の原因(感染源)を洗浄・除去する確度が格段にあがります。
むし歯が神経の近くまで進んでいる場合、ぎりぎりで神経を残す治療を選択できることがあります。マイクロスコープを用いた診断では、このぎりぎりのところを見極めることができます。もちろん、医師に高い技術が求められるのは言うまでもありません。
むし歯治療の基本のひとつとして、まずむし歯の部分を取り去り、詰め物をする治療法があります。この治療法ではむし歯になった部分を可能な限り除去することが重要なのですが、同時に、歯の健康な部分は極力削ることのないように細心の注意を払わなければなりません。そんな場面こそマイクロスコープが威力を発揮するときです。むし歯部分のとりのこしはほぼなくなるといってもいいでしょう。歯と歯の間の小さなむし歯、奥歯のむし歯も見逃すことがありません。
むし歯部分をとりのぞいたら詰め物をすることになります。被せものや詰め物と歯に、わずかな段差があると、そこから細菌がはいってむし歯が再発することも多いのです。細部まで歯を整えることにも、マイクロスコープは活躍します。型取りでも精度が格段に向上します。
歯周病治療の基本は、深くなってしまった歯周ポケットに器具をいれて、徹底的におそうじすること。歯周ポケットの中に蓄積されたプラークや歯石を観察し、肉眼では見えなかった感染源をとりのぞきます。
レントゲンでもわからないような微細な亀裂が歯の痛みの原因となることがあります。歯は、むし歯でなくても、硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの習慣によってひびがはいってしまうこともあるんですね。肉眼で見て原因が特定できない場合、マイクロスコープで観察することを選択する場合があります。
インプラント治療は、おからだの中に人工の骨を埋め込むという繊細な技術を必要とする手術を伴います。インプラントを埋め込む顎の骨の周辺には、重要な血管や神経が走っています。これらの組織を傷つけることなく、手術を安全におからだのダメージを最小限にして成功させるためには、インプラントを入れる位置を規定し、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとしなければなりません。マイクロスコープから得ることのできる精密な情報は、高度なインプラント手術の成功のために貢献します。
実はマイクロスコープは歯科医師のパフォーマンスの向上にも役立ちます。モニター上で患部を観察することができるという特徴は、医師が正しい座位の姿勢を保つことができるという面もあるのです。繊細で高度な技術と、時により長時間にわたる集中力が求められる治療において、マイクロスコープは患者さまのために医師をサポートしてくれるのです。
現代の歯科治療において、マイクロスコープは重要な役割を担っています。素晴らしいことづくめの機器なのですが、ちょっと奇妙な特徴もあります。それは、こうしたほうがいい・・・ という点が見えすぎてしまい、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあるんです。一部保険適用できるケースもございますので、適切に、必要に応じて、より高い精度での診療を選択していきましょう。
人間のからだに住み着いている菌は、植物の叢(くさむら)のように集団を作って互いに影響をおよぼしながら生息しています。このような微生物を常在菌と呼びます。
アクネ菌という菌の名前を聞いたことがありますか? この菌は脂質を好み、ニキビを悪化させる面もありますが、皮膚の表面を弱酸性に保ち有害菌が皮膚へ定着しないように防いでくれる働きがあり、人のからだと共生する常在菌です。常在菌は、腸をはじめとして、口や鼻、皮膚や目など、からだの外に通じる器官に生息し、病原菌の侵入を防いだり、消化を助けるなど人体にとって有益な働きをしてくれるのです。
健康な人の場合、脳や心臓、腎臓などの臓器には微生物は入り込めず、細菌も存在しません。人のからだは微生物と共存する所と微生物の存在させない場所をはっきり分けることで、微生物と共存しているのです。
このような菌の集団はフローラ(花畑)と呼ばれています。口腔フローラ、皮膚フローラ、腸内フローラが人のからだに存在する三大フローラとして知られています。細菌というとコレラ菌や赤痢菌などの病気を引き起こす悪いものをイメージしてしまいがちですが、実際は人間のからだの中で、人間と共生する豊かな微生物の花畑なんですね。
さてお口の中の細菌はどんな働きがあるのでしょう。口腔内には700種類、 1000億個以上の細菌が生息すると言われています。お口の健康によい働きをする、悪さをすることが多い、優勢な菌に味方するというどっちつかずの働きをする、という特徴によって、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と分けて考えることがあります。
からだに良い働きをする菌を善玉菌と考えてみてください。悪玉菌の増殖を抑えたり、対外からはいってくる病原体(細菌、ウイルス、毒素など)を防いだり、免疫を高める、アレルギーを抑制するといった働きがあります。善玉菌と呼ばれる菌も、からだに悪い作用を持つことがあります。
口腔内の悪玉菌で恐ろしいのは、むし歯の原因となるミュータンス菌、歯周病の原因となるジンジバリス菌・フォーサイセンシス菌・デンティコーラ菌・インターメディア菌などです。大腸菌(悪株)、真菌(カビ)なども見られます。増加しすぎるとむし歯や歯周病が発生します。お口の中で悪玉菌はプラークの中で増殖するため、プラークコントトールが大切です。
善玉菌、悪玉菌のうち優勢な菌と同じ働きをし、免疫が低下すると悪玉菌に加勢してからだに悪影響を及ぼします。からだの状態によっては有害な細菌となってしまうんです。日和見感染なんていう言葉もあるんですよ。日和見感染症として口腔カンジダ症がよく知られています。
便宜的に「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と言う言葉が使われますが、この口腔フローラ、悪玉菌がゼロになると善玉菌がうまく働かなくなることがあるという、不思議なバランスがあるんです。つまり、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のバランスが大切なんです。理想的な口腔内フローラの状態は、「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の比率が「2:7:1」とされています。
フローラのバランスが乱れると、外部病原体を防ぐバリア機能が低下したり、、感染や炎症、アレルギー反応が強くでやすくなるなどさまざまな影響が現われます。
口腔内フローラのバランスを整えることが健康を守ることにつながるんですね。
お口の衛生状態がよくないと腸にも影響がでてきます。口腔内フローラのバランスが乱れると、腸内フローラのバランスに影響することが考えられるのです。食べ物も水分も、口から摂取され、胃、小腸、大腸と通過していきます。唾液だけでも一日1~1.5Lも飲み込んでいるんですよ。そのような毎日で、口腔フローラのバランスが乱れ、悪玉菌が増えていたら・・・ 例えば、口腔内で歯周病菌が増えすぎると、一部が大腸まで達します。大腸に定着せず通過するだけでも、腸内フローラのバランスを大きく乱す可能性があるのです。
口腔フローラの中で悪玉菌が優勢だと、むし歯や免疫の低下が起こりますが、ここで歯周病原因菌が優勢だったらどうなるのか見直してみましょう。
悪玉菌の代表格である歯周病原因菌は歯のまわりにたまったプラークの中で増殖します。プラークが歯のまわりに貼りついていると、口腔フローラのバランスは悪いほうに大きく傾きます。するとプラークの中の細菌がからだに入り込もうとするのを阻止しようとして、歯ぐきのまわりに炎症が起こります。炎症性物質は、口腔内の血管から全身にまわり、様々な重大な病気の原因となります。
全身にまわった歯周病菌は血管内にプラークをつくり、血管の壁面からはがれたプラークは血液の通り道を狭くします。狭心症・心筋梗塞は心筋に血液の供給がなくなることで死に至ることもある重大な病気です。脳梗塞は脳血管がつまって起こります。歯周病の人は、そうでない人より脳梗塞になるリスクが2.8倍も高いのです。
歯周病と糖尿病は相互に悪化させあうということがわかってきました。逆に、糖尿病の患者さんが歯周病を治療すると、血糖値をコントロールする機能が回復し、血糖値がさがります。
妊娠している女性が歯周病にかかっていると、低体重児の出産と早産のリスクが高くなることが明らかになっています。喫煙や飲酒、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
お誤嚥性肺炎は細菌が気管から肺の中にはいることによって起こります。免疫力の低下しているご高齢者や、脳血管障害のある方は注意が必要です。お口の中の細菌が命に関わることもあるのです。
お口の中の炎症物資が血液中にはいりこみ、関節炎や糸球体腎炎を起こすことがあります。歯周病は口腔内が常に炎症しており危険な細菌が常駐しているような状態のため、様々な病気の原因となります。
口の中の粘膜にある「口腔フローラ」は、お口の健康だけでなく全身の健康に大きな影響があるのです。
口腔内フローラのバランスの乱れは、セルフケアがうまくいっていないことで起こります。乾燥や栄養の偏り、糖質の取りすぎや、生活習慣の乱れ、ストレスもよくありません。まずは歯みがき、デンタルフロスや歯間ブラシの使用で食べかすを除去し、プラークをコントロールすることで、口腔バランスをよいバランスで保つことができます。
一言で「歯が痛い」といっても、「冷たいもの、温かいものを食べると歯がしみる」「歯の奥がズキズキと痛い」「歯ぐきがはれて違和感がある」「噛みしめると痛い」「親知らずが痛い」など、いろいろな症状があります。むし歯は神経が露出して痛みを感じるのですが、冷たいものがしみる症状は歯周病の兆候かもしれません。歯周病は、痛みを感じるようになったらかなり進行していますよ。
むし歯は、歯の表面のエナメル質がお口の中の酸で溶け出し穴があいてしまう病気です。むし歯の原因菌として知られているのが「ミュータンス菌」。糖質と結びついて歯の表面に付着し、プラーク(歯垢)を形成します。ミュータンス菌は糖分から乳酸を作ります。プラークがくっついたままの状態を放置していると、歯の表面が酸でゆっくり溶けていくのです。
歯の表面に穴があいただけでは痛みを感じません。その内側の象牙質も酸に弱いのです。象牙質にまで進むと冷たいものがしみると感じます。神経まで進むと激しい痛みを感じるようになります。神経が破壊される段階まで進行すると、歯を抜かなければならなくなります。
こちらはC3まで進行したむし歯です。歯の象牙質の内側、歯髄にまで到達しています。痛みは耐え難いほどになっているでしょう。歯髄は神経や血管などがあつまっている組織です。ここまで進んでしまったら神経を抜く治療を選択しなければなりません。神経を抜く、とは、歯髄を除去するということ。痛みはなくなりますが、栄養が供給されず歯は死んでしまうのです。
その前段階、「冷たいものがしみる」と感じた時点で歯医者に行っていれば、むし歯の進行を食い止めることができるのです。
むし歯でなくても象牙質が露出して歯が痛むと感じることがあります。むし歯以外に、どんなときに歯が痛むのでしょうか。
プラークが歯と歯肉の境にある隙間、歯周ポケットにたまったままになると、体は細菌を退治するために炎症を起こします。歯ぐきが腫れ、骨が溶けるまでに進んでしまうこともあります。しかし、歯周病はサイレントキラー(静かなる殺人者)とも言われ、重症になるまで痛みはありません。
進行してくると、歯周ポケットが深くなり歯ぐきが退縮し、歯の根の部分に冷たいものが触れると痛みを感じることがあります。さらに症状が悪化すると、膿がたまり、膿の圧力によって炎症を起こしている部分が激しく痛むようになります。ここまで進行していたらかなり重症です。歯そのものというより、歯ぐきの痛みが歯周病を原因とするものだったら、手遅れと言わざるを得ないかもしれません。初期のうちは自覚症状がないのですから、ぜひ歯科で定期的に医師のチェックを受けてください。
親知らずは他の永久歯と比べ、生えてくるのが遅いので、お口の中に生えてくるスペースがなく部分的に歯ぐきの中に埋まっていたり、傾いたりしたりしていることが多くあります。歯ブラシが届かず不潔な状態になりやすいため、周りの歯肉に細菌性の炎症を起こしやすいのです。親知らずは智歯とも言いますので、親知らずの周りに起こる炎症は智歯周囲炎と呼ばれています。炎症がひどいと口が開きにくくなることさえあります。
実は歯痛を訴えて歯科を訪れる患者さまの1割は、「歯や歯ぐきに原因がないのに歯に痛みを感じる状態」です。非歯原性疾患と呼びます。むし歯や歯周病などとは痛みがおこる仕組みが異なるため、、治療法も異なります。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
根管治療は、深刻な虫歯や歯の感染によって引き起こされる痛みや問題を解決するための治療法です。この治療は歯の内部にある神経や血管にアプローチし、歯を抜かずに保存する方法として広く用いられています。
この記事では、根管治療の流れや必要な治療回数、メリット・デメリット、さらに治療中や治療後の痛みについて詳しく解説します。
根管治療は、歯の内部にある神経や血管が通っている根管に対して行う治療です。虫歯や外傷によって根管内に細菌が入り、炎症を引き起こした場合に行われます。
この治療では、感染した歯髄を取り除き、根管内を清掃・消毒してから被せ物を装着して歯の機能を回復させます。これにより、痛みや腫れを抑え、歯を残すことが可能です。
根管治療はどのような流れで行われるのか解説します。一般的な根管治療の流れは、以下のとおりです。
まず、レントゲン撮影やCT撮影をして歯の状態を確認します。その結果をもとに、歯科医師が治療計画を立てます。
痛みを抑えるために局所麻酔を行い、細菌に感染した歯髄を専用の器具を使って丁寧に取り除きます。歯の内部に侵入した細菌や感染物質も一緒に除去されます。
歯髄を取り除いたら、根管内を洗浄・消毒します。細菌の完全な除去を目指し、この作業を数回繰り返すこともあります。
根管がきれいになったら、詰め物をして根管を密閉し、再感染を防ぎます。この際、隙間があると再感染を起こす可能性があるため、隙間を作らないように詰めることが重要です。
最後に土台を立てて被せ物を装着し、歯を補強して治療完了です。
根管治療に必要な回数は、歯の状態や治療する部位によって異なります。通常、前歯の場合は2〜3回、奥歯の場合は3〜4回の通院で治療が完了することが多いです。さらに、被せ物を装着するまでに3回ほど通院する必要があります。
1回の治療時間は約30分で、治療間隔は1週間に1回程度行われます。治療期間全体としては、約1ヶ月〜1ヶ月半かかることが一般的です。
再発した場合は、5回以上の通院が必要になるケースもあり、場合によっては治療期間が半年以上に及ぶこともあります。治療間隔が空きすぎると、再感染のリスクが高まるため、歯科医師の指示に従って計画的に通院しましょう。
続いては、根管治療を受けるメリットとデメリットについて詳しく解説します。
まずは、根管治療を受けるメリットについて解説します。治療を選択する際の参考にしてください。
根管治療を受ける大きなメリットは、天然の歯を残せることです。通常、深刻な虫歯や歯髄炎が進行すると抜歯が必要になるケースもあります。
しかし、根管治療を行うことで、自分の歯を残すことが可能です。歯を残すことで、咬合のバランスが保たれ、周囲の歯への負担を減らす効果も期待できます。
抜歯後は、隣接する歯が移動したり噛み合わせが悪くなったりするリスクがありますが、根管治療であれば、これらの問題を未然に防ぐことが可能です。
虫歯が進行して神経にまで達すると、非常に強い痛みが発生します。特に冷たいものや熱いものに敏感になります。痛みを解消するためには、神経を除去し、根管内を清掃・消毒する必要があるでしょう。
治療後、軽い痛みが残る場合もありますが、一時的なものなので、歯科医院から処方される抗生剤や鎮痛剤で対応できます。
抜歯は一見、簡単な解決策のように見えますが、実際にはさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
たとえば、歯を失った箇所の噛み合わせが悪くなったり、ほかの歯に負担がかかったりするケースがあります。これにより、将来的に顔の形が変わったり、食事がしにくくなったりする可能性があるでしょう。
一方、根管治療を行えば、これらのリスクを回避しつつ、天然の歯を保存することが可能です。
次に、根管治療を受けるデメリットについて解説します。治療前にデメリットを把握しておくことも重要です。
根管治療は、感染した歯髄の除去から、根管内の洗浄・消毒、さらに歯を保護するための被せ物の装着まで、複数のステップが必要です。そのため、治療にかかる回数が多く、1〜2ヶ月程度の通院が必要になることもあります。
仕事などで忙しく、なかなか歯科医院を受診できないという方にとってはデメリットといえるでしょう。
根管治療では、根管内の神経や血管を除去するため、歯が脆くなることがあります。歯の耐久性が低下すると、割れたり折れたりするリスクが高まります。治療後には被せ物を装着するなどして補強が必要ですが、それでも元の健康な歯と同じ強度には戻りません。
神経を除去した歯は、痛みや温度変化を感じなくなるため、再発したむし歯や感染に気づきにくくなります。
特に、被せ物の下で進行するむし歯は、外見からは判断できない場合があり、問題が深刻化するまで放置されることが多いです。このようなリスクを軽減するためには、治療後も定期的に歯科検診を受け、歯の状態を確認してもらうことが重要です。
根管内の感染を取り除くためには、歯を大きく削らなければいけません。
しかし、歯を削ることで治療後の歯は耐久性が低くなり、破折のリスクが高まります。歯の寿命が短くなる可能性があることも、根管治療のデメリットの一つです。
根管治療後も、歯根の先に膿が溜まる根尖性歯周炎や、むし歯の再発などが起こる可能性があります。初回の治療が最も成功率が高いとされていますが、再治療を行うたびに成功率が下がり、最終的には抜歯が必要となるケースも少なくありません。
これを防ぐには、治療後の歯のメンテナンスが非常に重要です。
根管治療は長期間にわたります。治療が進むにつれて痛みが和らぐと、治ったと思って通院しなくなる方もいるかもしれません。
治療を中断すると、感染が再発し最終的に歯を失う可能性が高まります。そのため、最後まで治療を継続し、適切なケアを行うことが求められます。
根管治療に伴う痛みが気になる方も多いでしょう。ここでは、治療の前後や治療中の痛みについて解説します。
虫歯が進行して神経にまで達した場合、強い痛みを感じることがあります。この場合、根管治療によって神経を除去することで痛みを取り除くことができます。
ただし、放置すると神経が壊死し、一時的に痛みがなくなることもありますが、そのままにしておくと感染が広がり、再び痛みや腫れを引き起こす可能性が高くなります。
治療中は麻酔が施されるため、痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、麻酔が効きにくい場合や炎症が進んでいる場合は、治療中に多少の痛みを感じるケースもあります。
根管治療後数日は、噛んだ際に違和感や痛みが生じるのが一般的です。これは治療による組織の炎症や膿の排出が原因で起こる一時的なものです。
通常、2〜3日で痛みはおさまりますが、もし痛みが長引く場合は根管内に細菌が残っている可能性があるため、再度歯科医院を受診して歯科医師の指示を仰ぎましょう。
根管治療は、歯の神経や血管が感染した際に行う治療です。治療の過程には、歯髄の除去、根管内の洗浄・消毒、被せ物の装着などが含まれ、複数回の通院が必要です。痛みを抑えるために麻酔が使われますが、治療後も一時的な痛みが生じる場合があります。
歯を抜かずに済むことや痛みを取り除けるなどといったメリットがある一方で、治療が長期化する可能性がある点や歯が脆くなる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
根管治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯周病という言葉を目にする方は多いのではないでしょうか。
しかし、具体的な症状や治療方法はご存じない方もいるでしょう。「何をされるのか不安で、歯周病かもしれないけれど受診できない」と思っている方もいるかもしれません。
今回は、歯周病とは具体的にどのような状態なのか解説し、歯周病の治療内容や費用などをご紹介します。
歯周病とは、歯と歯肉の隙間である歯周ポケットから細菌が入り、細菌が歯肉の中に留まって歯肉や歯槽骨に感染を起こした状態のことです。歯周病は大きく、歯肉に炎症を起こした歯肉炎、歯槽骨という歯を支える骨が溶かされた歯周炎の2つの状態に分けられます。
口の中には、約400~700種類の細菌がいます。これらの細菌は、歯磨きやフロスなどのケアが十分でない場合や砂糖を多く摂取した場合に、プラーク(歯垢)を作ります。歯垢は粘着性が高いため、うがいだけでは簡単に落ちません。
歯垢1mgの中には1億個以上の細菌がいると言われています。ケアが十分でないと歯垢の中の細菌が歯周ポケットに溜まり、細菌が毒素を出して歯肉が腫れたり出血したりします。これが、歯肉炎の状態です。
この状態が続くと歯肉はさらに腫れ、歯周ポケットが深くなります。深くなった歯周ポケットの中で細菌が増殖すると、歯肉炎を悪化させます。さらに進行すると、細菌が歯槽骨を溶かして歯がグラグラし始めます。この状態が歯周炎です。
歯磨きやフロスでのケアで歯垢が十分に除去できない場合、歯垢は歯石に変化します。名前のとおり石のような汚れになり、強固に歯に付着するため歯磨きやフロスなどのケアだけでは除去できません。
歯石の上には歯垢が付きやすくなるため、歯周病を悪化させる原因になります。歯の被せ物や詰め物と歯の間に隙間や段差があると、歯垢が付きやすくなり歯周病が悪化する原因になります。
また、喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病になりやすいと言われています。
歯周病にかかると、口内だけでなく全身にさまざまな影響を及ぼします。一つずつ確認しましょう。
歯周病の代表的な影響として、口腔トラブルが挙げられます。歯周病になっているということは口内が清潔な状態ではないということなので、虫歯などの問題にも繋がりやすいでしょう。
また、下記の不快な症状に悩まされる方が非常に多いです。
ご紹介した症状があっても痛みはないことがあり、受診せずに放置されるケースも珍しくありません。
歯周病の原因になる細菌が出す毒素や、歯周病によってできた炎症性の物質が原因となり、血管に炎症を起こします。その結果、動脈硬化につながることがあります。
狭心症や急性心筋梗塞は、動脈硬化が原因となり、心臓に血液や酸素を送る血管が狭くなったり詰まったりする病気です。心臓に十分に血液や酸素が届かなければ、死に至ることもあります。
脳に血液や酸素を送る血管が詰まることで、脳梗塞を発症します。また、血栓が脳に血液や酸素を送る血管に移動することでも、脳梗塞は起こります。脳梗塞が起こると手足に麻痺がでたり、呂律が回りにくくなったりという症状がでます。
こちらも歯周病との関連が指摘されている病気です。
歯周病によってできた炎症性の物質が歯肉の血管から血液中に入って全身に運ばれると、膵臓から出される血糖値を下げるホルモン(インスリン)の効果が低下することがあります。その結果、血糖値が高くなり糖尿病を発症することがあるのです。
また、糖尿病の方は唾液の分泌量が低下するため、歯垢が付着しやすくなり細菌も繁殖します。そのため、歯周病が進行しやすいと言われています。
糖尿病と歯周病は相互に影響し合うことが分かっており、糖尿病をコントロールするためには歯周病の治療が欠かせません。
誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物などを誤って飲み込み、気管や肺に入ることで起こる肺炎です。本来、食べ物や飲み物が誤って気管に入りそうになると、咳をして防ぐことができます。
しかし、加齢などが原因でこの機能が衰えると、食べ物や飲み物と一緒に口腔内の細菌を飲み込むことがあります。その結果、誤嚥性肺炎を発症します。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌は、歯周病の原因菌が多いと言われています。
妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが多く分泌されます。エストロゲンは歯周病の原因となる細菌を増殖させ、プロゲステロンは炎症の引き金になるプロスタグランジンの分泌を促すことが分かっています。
これらのホルモンの作用により、細菌が増殖し炎症が起こりやすくなるため、妊娠性の歯肉炎が起こります。歯周病が進行すると子宮収縮作用のあるホルモンが分泌されるため、早産や低出生体重児のリスクが高まるのです。
関節リウマチの方は、治療のために免疫抑制剤を使用していることがあります。そのため、健康な人に比べ細菌への抵抗力が弱まり、歯周病になりやすく悪化しやすいとされています。
歯周病の症状を、進行度ごとに解説します。
歯肉にのみ炎症が起きている状態で、歯肉が赤みを帯びたり腫れたりします。また、歯磨きで出血することもあります。
歯周ポケットは2~3mmで、自覚症状はほとんどなく見た目も健康な状態とあまり変化がありません。
歯肉だけでなく、歯槽骨にも炎症が進んだ状態です。歯肉が赤みを帯び腫れ、冷たい物がしみたり、歯磨きの際に出血したりすることもあります。歯周ポケットは3~5mmほどになります。
炎症が悪化し、歯肉が赤く腫れて痛みが出ます。歯肉から出血し膿が出ることもあります。また、歯肉が下がって歯が長くなったように見えます。口臭も発生するでしょう。
歯周ポケットは4~6mmになります。
歯肉がブヨブヨとし、歯肉からの出血・排膿が悪化して口臭も強くなります。また、細菌によって歯槽骨が溶かされるため、歯がグラグラします。
歯周ポケットは6mm以上になります
歯周病の治療は、歯周基本治療、歯周外科治療、口腔機能回復治療の3つに分けられます。それぞれ解説します。
歯周基本治療は、自宅での歯磨きと歯科医院で行うクリーニング、歯石除去、噛み合わせの調整、詰め物や被せ物の修正のことです。歯肉炎、軽度歯周炎であれば、歯周基本治療で治ることがあります。
歯周外科治療は、中等度歯周炎や重度歯周炎に対して行う治療です。歯肉を切開し、歯周病の原因となる歯の根に付いている歯垢や歯石を除去します。
歯茎や顎の骨の破壊が進んでいる場合、再生療法を実施することもあります。
口腔機能回復治療は、歯周病が進行して歯を失った部位に、部分入れ歯やインプラント、ブリッジを使用して歯を補う治療です。歯を補うことで、十分に噛むことができるようになります。
歯肉炎、軽度歯周炎の治療費の目安は、保険適用で5,000円〜1万円程度、通院回数は4回程です。中等度歯周炎の治療は、保険適用で1万円〜5万円程度、通院回数は6回以上が目安でしょう。
重度歯周炎の治療費の目安は、保険適用で3万円〜10万円程度、通院回数は10回以上必要になります。
しかし、保険適用の治療では使用する薬剤、治療回数、通院頻度に限度があります。クリーニングの回数を増やしたい場合や短期間で治療を終わらせたい場合などは、自費診療を選択する必要があるでしょう。
自費治療の場合、歯肉炎、軽度歯周病の治療は1~5万円、中等度歯周炎は5万円以上、重度歯周炎の治療は20万円以上かかることがあります。
今回は、歯周病について解説しました。歯周病は自分で治すことが難しい病気ですが、日頃のケアで防ぐことができます。
歯周病予防のために、正しい歯磨きの方法などを身に付けることが大切です。定期的に歯科医院を受診し、歯周病の早期発見、正しい歯磨きの方法を習得しましょう。
歯周病の治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「虫歯を予防する方法とは?」「虫歯になりやすい人っているの?」と、疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、虫歯について詳しく解説していきます。虫歯のメカニズムや虫歯になりやすい方の特徴も伝えるので、ぜひ最後までご覧ください。
口の中には、ミュータンス菌という虫歯の原因になる細菌が存在します。ミュータンス菌は糖をエサにして口の中で増殖し、粘着性の高いグルカンという物質を生成します。グルカンによってさまざまな細菌が引っ付きあってさらに増殖し、プラークが形成されるのです。
また、ミュータンス菌は酸も生成します。生成された酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされることを、脱灰といいます。酸によって溶かされたエナメル質を修復する働きを再石灰化といい、通常は脱灰と再石灰化のサイクルを繰り返して健康な状態を維持しています。
しかし、間食などにより糖分の摂取回数が多くなると、再石灰化が間に合わず脱灰が進行します。再石灰化が追いつかなければ、エナメル質がどんどん溶かされ虫歯になります。
放置するとさらに進行し、痛みなどの症状が引き起こされます。最悪の場合は歯を失う恐れもあるので、できるだけ早く治療する必要があるでしょう。
虫歯を予防する方法は、以下のとおりです。
虫歯は、歯垢や歯石が蓄積して細菌が増殖することによって引き起こされます。そのため、毎日のブラッシングを丁寧に行うのが、虫歯の予防には最も重要です。ブラッシング自体は、毎日している方が大多数でしょう。
しかし、外出などでブラッシングに時間をかけるのが難しいときもあるかもしれません。その際は、就寝前のブラッシングだけでも丁寧に行うように心がけてみてください。
眠っているときは唾液の分泌量が減り、唾液による自浄作用や殺菌作用も低下します。細菌が増殖しやすい状態になるため、寝る前は丁寧にブラッシングを行いましょう。できるだけ口内の細菌を減らしておくことが大切です。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの使用も虫歯予防に効果的です。どんなに丁寧に磨いているつもりも、歯ブラシだけでは歯間など細かい部分の汚れを取るのは難しいです。
汚れが残りやすい歯と歯の隙間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って汚れを落とします。歯と歯ぐきの境目の部分はタフトブラシを小刻みに動かすと、汚れやプラークを落としやすいので活用しましょう。
丁寧なブラッシングに加えて、フッ素の入っている歯みがき粉を使用するとより一層虫歯を予防できます。フッ素には、再石灰化を促して歯を強くする効果と、虫歯の原因となる酸の生成を抑制する働きがあるためです。
歯科医院だけではなく、ドラッグストアなどでもフッ素配合の歯みがき粉は販売されています。虫歯予防の効果を高めたい方は、購入して使用してみましょう。
丁寧にセルフケアをおこなっていても、汚れや歯石は溜まります。また、患者さまご自身でも気付かないうちに、虫歯ができているケースもあるでしょう。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、ご自身では取れなかった汚れや歯石を除去してもらえます。クリーニングでは歯石や汚れの除去だけではなく、虫歯や歯周病ができていないかのチェックもしてもらえるため、問題の早期発見にもつながるでしょう。
定期クリーニングの頻度は口腔内の状態や生活習慣によって変わりますが、およそ3ヶ月に一度が一般的です。
歯磨きは毎食後に行うのが理想的ですが、外出中など十分にできないケースもあるでしょう。ここでは、歯磨きするのが難しい場合にできる、虫歯の対策方法をご紹介します。
歯みがきをするのが難しいときには、うがいをしましょう。うがいをするだけでも、ある程度の食べカスや汚れを洗い流すことができ、虫歯リスクを下げられます。
ただし、うがいだけでは細かい汚れや歯と歯の隙間に詰まっている食べカスは落とせません。歯磨きができる状況になったら、早めにおこないましょう。
また、マウスウォッシュを使用するのも効果的です。フッ素が入っているマウスウォッシュを使用すれば、虫歯予防につながります。
水をこまめに飲むことも、手軽にできる虫歯予防の方法です。口腔内が乾燥すると細菌が増えやすく、虫歯のリスクが高くなるからです。
また、虫歯のリスクだけではなく、口臭が発生するリスクもあります。水をこまめに飲んで口腔内の乾燥を防げば、口腔内の環境が整って虫歯・口臭を予防できるでしょう。
ただし、飲み物ならなんでも良いわけではありません。砂糖入りの飲み物を頻繁に飲むと、虫歯のリスクが高まります。コーヒーなどの色の濃い飲み物も、着色汚れがつきやすくなるので注意しましょう。
ガムを噛むと唾液が分泌されやすくなります。唾液が分泌されれば自浄作用や殺菌作用もより得られるため、虫歯対策になるでしょう。キシリトールには虫歯の原因になるミュータンス菌の活動を弱める働きもあるので、キシリトール配合のガムを選ぶと効果的です。
ただし、糖が入っているとミュータンス菌の餌になるので、無糖のものを選ぶようにしましょう。
虫歯になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。
ブラッシングが上手くできておらず、磨き残しが多い方は虫歯になりやすいです。磨きにくい箇所などは、意識しないと綺麗に汚れを落とせません。
歯科医院では、ブラッシング指導を行っています。日々の口腔ケアの質を上げることで、虫歯を予防できる可能性が高まるためです。
ブラッシングの仕方に自信がない患者さまは、一度指導を受けてみてください。
歯並びが良くないと、歯と歯が重なり合っている部分などブラッシングしにくい箇所に磨き残しが発生しやすいです。汚れが蓄積して細菌が繁殖し、虫歯のリスクが高くなります。
矯正治療で歯並びを整えれば、ブラッシングしやすくなり虫歯のリスクも下げられるでしょう。
遺伝的に虫歯になりやすいケースもあります。歯質は遺伝すると言われており、歯質が弱ければ虫歯菌に感染した時に症状が出やすいでしょう。両親が虫歯になりやすい体質なら、子どもも虫歯になりやすいかもしれません。
食事をしたあとは、口の中が酸性に傾きます。食後しばらくすると中性に戻りますが、ダラダラと長時間食べたり間食が多かったりすると、酸性になっている時間が長くなって虫歯になりやすくなるのです。
食事やおやつは、決まった時間に取るように心がけましょう。
虫歯を予防するためには、定期的に検診を受けることが大切です。定期検診では、患者さまがご自身では取り除けない歯石や着色汚れを落とせます。
また、虫歯や歯周病になっていないかのチェックもしてもらえるので、トラブルが小さいうちに発見・治療できます。定期検診を欠かさずに受けることで、口腔内の健康を維持しましょう。
虫歯を予防するには、日々の丁寧なブラッシングが重要です。ブラッシングの際は歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使って細かい部分の汚れも除去してください。
外出などでどうしてもブラッシングをするのが難しいときには、水やマウスウォッシュでうがいをおこないましょう。
また、どんなに丁寧にセルフケアをおこなっていても、磨き残しが発生することがあります。定期的に検診を受けてクリーニングをしてもらい、口腔内を清潔に保てるようにしてください。
虫歯予防についてもっと詳しく知りたい方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
高齢者や介護が必要な人は、自分で歯科医院に通院することが困難です。訪問歯科では、歯科医師が自宅や施設を訪問し、必要な治療やケアを行ってくれます。
ただし、訪問歯科を受けることができるのは、特定の条件を満たした場合に限られます。また、条件によっては保険が適用されないことがあるので注意が必要です。
今回は、訪問歯科で気をつけることについて詳しく解説します。訪問歯科のメリット・デメリット、費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
訪問歯科とは、歯科医師が自宅や介護施設に来て、歯の治療やお口のケアをしてくれるサービスです。例えば、体が不自由で歯科医院に通うのが難しいお年寄りや、入院している人などが対象になります。
訪問歯科では、虫歯の治療や入れ歯の調整、歯のクリーニング、お口のお手入れのアドバイスなどをしてもらえます。設備の関係で一部制限はあるものの、一般的な歯科医院で受けられるような治療を自宅や施設で受けられるという利点があります。
訪問歯科を利用することで、1人では歯科医院に通院できない人も定期的にお口のケアを受けられるようになります。
訪問歯科は、歯科医院に通うことが困難な人のためのサービスです。自分で通院できる人は対象外となります。受診できる人の条件を確認しましょう。
高齢者や病気・怪我によって外出が難しくなった方は、訪問歯科の対象です。例えば、骨折や手術後のリハビリ中で歩行が困難な場合や、慢性疾患によって体力が低下している場合などが該当します。
身体的な障がいにより移動が困難な人や、精神的な障がいによって外出が難しい人も訪問歯科の対象になる場合があります。例えば、重度の身体障がいがある方や、精神的な不安やパニック障害などで外出が困難な方が含まれます。
訪問歯科を利用すれば、安心して自宅または施設で歯科治療を受けることができるでしょう。
要介護認定を受けている人や、寝たきりの人も訪問歯科の対象です。こうした人は日常的な介護が必要であり、外出ができない場合が多いです。訪問歯科によって、自宅や介護施設で歯科医師が直接診療を行うため、介護者の負担も軽減されます。
訪問歯科は1人で移動できない人が対象です。「通院が面倒だから」「混雑した電車に乗りたくないから」といった理由では利用できません。また、車椅子を使用している人でも、自分1人で問題なく移動できる人は訪問歯科の対象外となります。
訪問歯科にはいくつか気をつけることがあります。患者側と歯科医院側のそれぞれのポイントを確認しましょう。
訪問歯科を受診する際には、診療を行うためのスペースを確保することが重要です。
歯科医師や歯科衛生士がスムーズに作業できるよう、ベッドや椅子の周りに十分なスペースを設けましょう。例えば、家具を少し移動させて作業しやすい空間を作るなどです。また、必要に応じて追加の照明を用意し、口腔内が見えやすい環境を整えることも大切です。
診療を受ける部屋は事前に掃除をし、清潔なタオルやシーツを用意しておくと良いでしょう。また、ペットがいる場合は、診療中は別の部屋に移動させるなど、衛生面に配慮しましょう。
既往歴や現在の疾患、服用中の薬については、事前にリストを作成し、歯科医師に渡すとスムーズです。特にアレルギーがある場合は、治療に影響を与える可能性があるため、詳しく伝えるようにしましょう。
歯科医院側は、訪問先での感染対策を徹底する必要があります。診療器具の滅菌や使い捨て手袋、マスクの使用、手指消毒などが求められます。訪問先が高齢者や免疫力の低下した患者さんの自宅であることが多いため、通常以上に慎重な感染予防策が求められます。
訪問歯科では、歯科医院のような充実した設備がないため、限られた機材で診療を行う必要があります。ポータブルの歯科ユニットや照明器具を活用し、限られた条件下でも質の高い治療を提供できるように準備します。
また、訪問先で患者さんの容態が急変する可能性も考慮し、緊急時の対応策を事前に準備しておくことが重要です。救急キットの携帯や近隣の医療機関との連携体制を構築しておくことで、不測の事態に備えることができます。
訪問歯科を受診するメリットを確認しましょう。
訪問歯科のメリットは患者さんが慣れた環境で治療を受けられることです。自宅や介護施設など、普段の生活空間で歯科治療を受けることができるため、ストレスが大幅に軽減されます。
歯科治療に対する不安や恐怖を感じる方も少なくありませんが、訪問歯科ではそういった心配も和らぐでしょう。馴染みのある環境で治療を受けられるため、特に認知症や不安障害の人の負担を軽減します。
訪問歯科では通院に伴う負担がありません。通常の歯科医院への通院では、移動時の疲労や身体的ストレスが避けられませんが、訪問歯科ではそういった負担がありません。ベッドなどから移動する必要がなく、落ち着いて治療を受けることができます。
加えて、通院の付き添いや移動の介助が不要となるため、介護者の方の負担も減ります。これにより、介護者の方も日々のケアに集中できるようになるでしょう。
訪問歯科によって定期的なケアを受けやすい環境が整います。通院が困難な方々にとって、定期的な歯科検診や口腔ケアは難しいものですが、訪問歯科を利用することで、継続的なケアが可能になります。
定期的に歯科医師や歯科衛生士が訪問し、患者さんの口腔内の状態を把握することで、問題が大きくなる前に早期発見・早期治療を行うことができます。
また、訪問歯科では治療だけでなく、予防的なケアも重視されます。定期的に歯石除去やクリーニングなどの予防処置を行うことで、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。
訪問歯科の重要な役割に、誤嚥性肺炎のリスク低減があります。誤嚥性肺炎は高齢者の死因のひとつとなっているため、予防が非常に重要です。
口腔内の衛生状態が悪化すると、細菌が繁殖しやすくなります。これらの細菌が唾液や食べ物とともに気管に入ることで、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。特に、寝たきりの人や嚥下機能が低下している高齢者は、こうしたリスクが高くなります。
訪問歯科では、定期的な口腔ケアを通じて、口腔内の細菌数を減らし、清潔な状態を維持します。歯垢や歯石の除去、適切な義歯のケアなどを行うことで、口腔内の細菌繁殖を抑制します。
要介護の人や寝たきりの人の日常的な口腔ケアは介護者の方が行うことが多いです。
しかし、適切な口腔ケアの方法を知らないと、十分な効果が得られなかったり、口腔内を傷つけたりする可能性があります。
訪問歯科では、歯科医師や歯科衛生士が介護者の方に口腔ケア方法の指導を行います。歯ブラシの選び方や使い方、歯間ブラシやフロスの使用方法、義歯のケア方法などの指導を受けることで、より効果的で安全に口腔ケアを行えるでしょう。
訪問歯科を受診するデメリットを確認しましょう。
訪問歯科のデメリットとして治療費の増加が挙げられます。
一般的に、訪問歯科は外来で治療を受けるよりも費用が多くかかります。歯科医院によっては別途交通費が必要な場合もあるでしょう。
また、定期的な歯科検診やクリーニングは、長期的には大きな治療を避けるための重要な手段ですが、短期的には費用がかさむことがあります。
頻繁に定期検診やプロフェッショナルクリーニングを受ける場合、それぞれの診療費が積み重なり、年間の総費用が高くなる可能性があるでしょう。
訪問歯科では歯科医院で受けるのとほぼ同等の治療を受けられます。
ただし、歯科医院のように必要な設備がすべてそろった状態で治療を行うわけではありません。設備や医療機器は携帯できるものに限られます。そのため、抜歯にともなう外科手術など、歯科医院でなら可能な治療も、訪問先の自宅や施設ではできないことがあるのです。
訪問歯科では、通常の治療費のほかに歯科訪問診療料と居宅療養管理指導料がかかります。治療内容などによって費用は異なりますが、保険適用で治療を受ける場合は、1割負担で1回あたり3,000円程度です。歯科医院によっては別途交通費の支払いが必要なこともあります。
また、訪問歯科を保険で受けるためには、歯科医院から一定の距離内に居住していることが条件となります。歯科医院から半径16km以内は保険適用となり、この範囲を超えると自費での治療になります。詳しい費用については歯科医院に確認しましょう。
訪問歯科は、歯科医院に通うことが困難な人が定期的に歯科治療を受けられるサービスです。高齢者の場合、口腔ケアをしっかり行うことで誤嚥性肺炎のリスクを減らせます。
また、訪問歯科を受診することで、介護者の方が口腔ケアの知識も得て、より良い介護を提供できるようになるでしょう。
訪問歯科を受ける場合には、気をつけることがあります。自宅で診療を行うため、スペースを確保したり、衛生面に配慮したりする必要があります。また、自宅で受けられる治療内容に制限がある点も理解しておく必要があるでしょう。
また、訪問歯科は希望する方すべてが対象となるわけではありません。要介護の方や寝たきりの方などといった条件があるため、事前に歯科医院に確認してください。
訪問歯科診療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
口腔ケアには、大きく分けて「機能的口腔ケア」と「器質的口腔ケア」の2種類があります。
器質的口腔ケアは口の中を清潔に保つためのケアのことです。日々のうがいや歯磨き、入れ歯を洗ったり舌をお掃除したりすることを指します。
お口の中の汚れは歯だけでなく、歯ぐきや舌、頬の内側にもついていて、その中に多くの細菌が繁殖しています。細菌を繁殖させる原因となる、食べかすやプラーク(歯垢)やきれいに取り除くのが器質的口腔ケアです。口の中の細菌数を減らすことで、歯周病やむし歯、口内炎などのトラブルを予防します。また誤嚥性肺炎の予防にも効果があります。定期的な歯科検診やクリーニングも重要です。
機能的口腔ケアは、食べる、話す、表情をつくるといった口の働きを維持し、回復を目指すケアのことです。口の周りの筋肉や舌を動かすことでお口の機能の低下を防ぎます。
具体的には、口周りのマッサージや、嚥下機能を鍛えるトレーニングやリハビリなどがあります。筋力は何歳になっても鍛えることができます。ずっとベッドの上で過ごしているご高齢の方が、機能的口腔ケアで飲み込む機能の向上を目指すこともできます。その一方で、からだの筋肉と同じように鍛えなければ衰えてしまいます。器質的口腔ケアと同時に行っていくことが大切です。
口の中はあたたかく食べかすなどの栄養があり、細菌が繁殖しやすい環境です。そのため、積極的に清潔に保つケアをする必要があります。
口の中で細菌が活発になると、むし歯や口臭の原因となり、歯ぐきがはれたり、口内炎や歯周病のような炎症も起こしやすくなります。
口腔内の状態は、全身の健康に大きく関係があります。特に歯周病はたいへん危険な病気です。炎症によって発生する毒性物質が歯ぐきの血管から全身に入り、糖尿病、心筋梗塞しんきんこうそく、脳梗塞などのさまざまな病気に影響を及ぼすことがわかっています。認知症とも相関関係にあることがわかってきました。さらに、早産や低体重出生児のリスクを高める可能性もあります。
お口の中に問題があると、まず食事を楽しむことができません。発音が不明瞭になり会話が難しくなることがあります。口臭によって自信を失い、人とのコミュニケーションがうまくゆかなくなることもあるでしょう。白く健康的な歯や口元は自分に自信を持つことにもつながります。入れ歯を使っている場合でも、きちんとメインテナンスされ清潔な状態を保っていることは、機能面だけでなく心の健康にも大切です。
お口の清潔な状態と、機能を保つセルフケアをご紹介します。
口腔ケアの基本中の基本。毎日何気なくやっている歯みがきを見直してみましょう。歯ブラシを鉛筆を握るように持ち、20回程度小刻みに振動させながら2〜3mmずつ横に動かして磨きます。歯と歯茎の間の歯周ポケットは、歯ブラシを斜め45度くらいにして、毛先を軽く入り込ませるように磨きます。力を入れ過ぎないように優しく丁寧に磨きましょう。むし歯予防には、フッ化物入り歯みがき剤が効果的です。
歯ブラシでは届かない歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってプラークや食べかすを取り除きます。
舌の表面には舌苔ぜったいという汚れが付着していて口臭などの原因になります。舌に白や黄色っぽい苔こけ状のものが付着していたらそれが舌苔です。舌苔はうがいで落とすことができません。舌ブラシを使って舌の表面を奥から手前に向かって優しく3~4回こすり、その後うがいをして汚れを洗い流します。1日1回起床時に行うのが効果的です。
顔面や口腔の筋肉を運動させることで、口や舌の動きが滑らかになり口腔内の健康を維持します。口を閉じて頬を左右交互に膨らませる運動、口を大きく開けて閉じる運動、口の中で舌を回す運動などがあります。
唾液腺を刺激して唾液の分泌を促します。唾液には、抗菌作用や再石灰化の働き、酸性に傾いたお口の中を中性にもどす機能があります。唾液の出やすいポイントをマッサージします。
歯科医院での定期的な検診とクリーニングを受けることで、歯や歯茎の健康状態を確認し、トラブルを早期発見し治療することができます。通常は年に1〜2回の検診が推奨されています。
飲み込む機能が弱まると、食べ物や唾液が気道に入ることがきっかけで起こる、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。誤嚥性肺炎は70代以上がかかる肺炎のうち、なんと7割~8割を占めている報告もある程、危険な病気です。これを予防するには、普段の口腔ケアに加え、専門医による口腔ケアや治療が重要になります。
「オーラルフレイル」は、からだの衰え(フレイル)のひとつです。なんとなくむせることが多くなってきた気がする、食べこぼしをすることが増えてきた、滑舌が悪くなってきた。それはお口の機能の衰えが原因です。お口の機能の衰えは、「変えることができる可能性がある」点が大きな特徴です。健康な状態と機能障害の中間にあり、早めに気づいて適切な対応をすることで健康な状態に近づけることができる可能性があるのです。
木更津きらら歯科では、口腔リハビリに力を入れ、患者様に合わせたトレーニングで、噛む力・嚥下機能の維持・向上を行っております。歯の本数が少なくても、トレーニングでお口の機能の回復を目指すことはできるのです。
お口の中でなにが起こっているのか、詳しく見てみましょう。
歯みがきの目的は、食べかすとプラーク(歯垢)をとりのぞくことです。食べかすとプラークがむし歯の原因となってしまうからです。
むし歯の原因菌である細菌(ミュータンス菌)は、食べかすに含まれる糖分を分解して歯をとかす酸を作り出します。これが、むし歯です。
ミュータンス菌は、歯に強力に張りつき、このプラーク、むし歯菌の巣窟を作り出します。プラークは細菌と代謝物のかたまり。歯の表面にくっついている白や黄白色のネバネバした物質です。1mgに1億個以上の細菌が存在すると言われています。これはむし歯のリスクのかたまりと言ってもいいでしょう。
歯みがきで食べかすとプラークをとりのぞくことは、むし歯予防に効果的なんです。
野生の動物が食べる食物、草食動物の食べる植物や、肉食動物が食べる動物の肉には糖分はほとんどはいっていないので、野生の動物は歯をみがかなくてもむし歯になることはありません。人類も縄文時代までは、虫歯や歯周病は少なかったそうですよ。
むし歯菌は、お口の中に残っている糖分を餌にして繁殖します。むし歯の原因となるミュータンス菌が糖分を分解して酸を作り、その酸が歯のエナメル質を溶かしていきます
問題なのは、糖分なのです。
お口の中は、通常、「中性」に保たれています。なにか食べると酸性に傾き、唾液の働きにより中性にもどることを繰り返しています。これを脱灰と再石灰化といいます。
お口の中は、。食事をすると、ミュータンス菌が、糖分を分解して酸を作り、の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。これが脱灰です。
お口の中が健康なら、脱灰の状態は長くは続きません。唾液の働きにより、むし歯菌の作り出した酸が中和されるのです。唾液には「再石灰化」を促す働きもあります。歯の表面についた酸を洗い流し、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻してくれるのです。
お口の中に糖分を含んだ食べかすが残っていると、ミュータンス菌が活発になり、再石灰化の働きが間に合わなくなってしまいます。
食事のあと、甘いものを食べたあと、甘い飲料を飲んだあとに、歯みがきが必要なのはこういうわけなんです。食後の歯みがきは、むし歯の原因菌のかたまりであるプラークを取り除くとともに、その餌となる食べかすを取り除きます。
歯に食べかすやプラークがついたままの状態はよくありません。ミュータンス菌はすぐに活動しはじめます。食後なるべく早く歯みがきすることをおすすめします。
唾液の働きにより、お口の中が中性にもどるまで20分から30分かかるので、歯みがきはそのあとの方がいいのでは? という説もあるのですが、あまり考えすぎず、食べたらみがくと思っていれば間違いありません。
ランチタイムのあとに歯みがきはされていますか? 出先だったり、多忙だったりで、難しい面もありますが、ライオンの調査によると半数近くの方はお昼ご飯の後にも歯みがきをしているそうです。食後に軽くみがくだけ、むずかしいようならうがいだけでも、食べたままの状態よりはずっといいですよ。
就寝前の歯みがきには、プラークや食べかすをとりのぞくほかにも意味があります。眠っている間は、活動中と比べてお口の中が乾燥しやすく、むし歯菌が繁殖しやすいのです。そのため、汚れたお口のまま就寝してしまうとむし歯のリスクが一気に高まります。一日の中で最も大切なのが就寝前の歯みがきです。汚れた歯のまま寝落ちしないでください。一日の中でも念入りに時間をかけてみがきましょう。
歯みがきで大切なことは、汚れを残さないみがき方ができているかどうかです。1本ずづ、前、後ろ、側面、歯と歯の隙間に歯ブラシの毛先が触るように意識してください。歯ブラシはわしづかみにするのではなく鉛筆のような持ち方で、力をいれず、小刻みに動かしましょう。歯ブラシの毛先が届くのが大切なんですよ。力をいれてごしごしこするのではなく、一本一本の汚れを落としてあげてください。
歯みがき剤には、むし歯予防効果のあるフッ素(フッ化物)や、歯周病予防効果のある殺菌剤などの薬用成分が配合されているものがあります。自分の症状や目的に合った薬用成分が配合されている歯みがき剤を使用することで、効果をあげることができます。
歯周病が心配な方、むし歯になりやすい方、インプラントを挿入している方、お口の状態はその方によって異なります。歯科医院で、ご自分にあった歯みがき剤の選び方やおすすめ歯みがき剤を相談してみてください。
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残ってしまいがちです。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃器具を併用しましょう。
歯と歯の間のプラークは、歯ブラシによるブラッシングだけではなかなか取り切れません。デンタルフロスは、歯と歯のあいだに糸をとおし食べかすをからめとるようにして除去するアイテムです。フロスを前後に動かし、汚れをかきだします。デンタルフロスを初めて使った人が、フロスに血がついてきたり痛みを感じてびっくりすることがあります。これは歯ぐきに炎症が起こっているからなんです。正しくフロスを使うと、細菌数が劇的に減少し、痛みや炎症は2週間くらいでおさまってきます。
歯と歯の間のすきまが大きい場合は、歯間ブラシを使うと良いでしょう。歯間ブラシにはいろいろなサイズがあります。初めて使う方、狭くはあるが歯間ブラシがはいるくらいの隙間があるなら一番細いものから始めてみましょう。隙間が大きいなら少し太いものを使ってみましょう。ブリッジのかかっているような部位は太目のものがあうかもしれません。適切な歯間ブラシがわからなければ、歯科衛生士に相談してください。
みがき方によっては歯の表面や歯ぐきを傷めることがあります。力がはいりすぎていたり、歯みがき時間が長すぎるのはよくありません。歯の表面のエナメル質が傷ついてしまいます。また歯ぐきはとてもデリケートです。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをあてることは大切ですが、力をいれずで優しくみがきましょう。
外出先や仕事中に歯みがきする時間が取れないときもあります。そんなときでもお口の汚れを洗い流すことを意識してみてください。
うがいをして口内の食べかすを洗い落としますでお口の中全体、歯と歯の間や歯ぐきと頬の間にも水を含んで、勢いをつけてしっかりゆすぎます。
食後にお茶や水を飲むことでお口の中をさっぱりさせることもできます。緑茶や烏龍茶にはポリフェノールが含まれていて、ミュータンス菌の繁殖を抑制したりプラーク形成の抑制効果があると言われています。
唾液の分泌を促します。キシリトールは細菌が酸をつくらない甘味料です。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
企業歯科検診は、従業員の口腔健康を維持し、生産性向上を図るために注目されている健康管理の一環です。近年、義務化の可能性も取り沙汰されており、企業側の関心が高まっています。
この記事では、企業歯科検診の概要や検診で行う内容、費用について詳しく解説します。導入するメリットや今後の動向についても解説しますので、企業歯科検診の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
企業歯科検診とは、企業が従業員に対して定期的に実施する歯科検診のことです。従業員の口腔健康を維持し、将来的な歯科疾患のリスクを低減することを目的としています。
企業が歯科検診を提供することで、従業員は自分の歯や口腔内の健康状態を把握しやすくなり、早期に問題を発見して治療を受けることができます。企業歯科検診は、従業員の健康意識を高めるだけでなく、結果的に企業の生産性向上につながる可能性もあります。
お口の健康状態が悪化すると、痛みや不快感から集中力が低下し、業務パフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。さらに、歯科疾患が重症化すると、長期的に休職が必要となることもあるでしょう。
企業が定期的に歯科検診を導入することで、従業員の口腔健康をサポートし、病気の予防につながります。従業員は心身ともに健康を保ちやすくなり、企業全体としても活気ある職場環境を維持できるでしょう。
また、企業歯科検診を福利厚生制度の一環として導入することで、従業員の満足度や定着率の向上にもつながります。従業員が安心して働ける環境を提供することは、企業のイメージ向上にもつながり、優秀な人材の確保にも役立つ要素となるでしょう。
現段階において、企業歯科検診は法律で義務化されているわけではありません。現行の法律では、企業が従業員に対して提供すべき健康診断の範囲に歯科検診は含まれておらず、実施するかどうかは各企業の判断に委ねられています。
しかし、今後、企業歯科検診の義務化に向けた動きが進む可能性があります。歯科疾患が全身の健康に与える影響が広く認識されるようになり、歯の健康が生産性や労働者の生活の質に直結することが明らかになってきました。
特に歯周病は、心臓病や糖尿病など、重大な全身疾患と関連があるとされ、これを予防することは従業員の健康を守るだけでなく、企業にとっても生産性の維持・向上に資するものと考えられています。
こうした背景から、歯科検診を企業に義務づけるべきだという意見が増えています。また、すでに自主的に歯科検診を導入している企業も増えており、これが全体的なトレンドとして広がりを見せています。
仮に企業歯科検診が義務化されることになれば、企業は従業員の健康維持に対して、より一層の責任を負うことになります。従業員が健康で働きやすい環境を提供することが期待されますが、同時に企業側はコスト面での負担増加も考慮しなければなりません。
現時点では義務化は決定していないものの、いざ義務化された際にもスムーズに対応できるような準備を進めることが重要となってくるかもしれません。
以下に、企業歯科検診で行われる具体的な内容についてご紹介します。
企業歯科検診では、歯科医師が視診と触診を通じて、虫歯や歯周病の有無、口腔内の清掃状態を確認します。また、歯茎の状態や歯肉の炎症の程度も確認します。これにより、従業員の口腔内の健康状態を総合的に把握することができます。
歯周ポケットの深さを測定することで、歯周病の進行度を確認することも重要です。歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度を確認することで、適切な対応を行うための情報が得られます。
歯周病は進行すると全身の健康にも影響を与えるため、早期の対応が非常に重要です。
必要に応じて、レントゲン撮影を実施することもあります。目視では確認できない歯や骨の状態を詳細に把握でき、隠れた問題を早期に発見する助けとなります。レントゲン技術は近年進化しており、低放射線量で高精度の画像を提供することが可能です。
企業歯科検診では、口腔ケアのアドバイスを行うこともあります。検診結果をもとに、従業員一人ひとりに適した歯磨き方法やフロスの使い方、食生活の改善提案など、日常生活での虫歯・歯周病の予防策が指導されます。
これにより、従業員は自分の口腔健康を維持するための具体的な方法を学ぶことができ、長期的な健康管理に役立てることができます。
企業歯科検診には、従業員と企業双方にとって多くのメリットがあります。
従業員は企業歯科検診を受けることで、定期的に口腔内の健康状態をチェックすることができます。そのため、虫歯や歯周病などの問題を早期に発見でき、適切な治療を受けることが可能になるのです。
お口の健康状態の悪化を防ぐことで、従業員は長期的に快適な生活を維持できるため、生活の質を高める効果が期待できます。また、歯科医師からのアドバイスを受けることで、日常的なケアの意識が高まり、自己管理能力の向上にもつながります。
企業が歯科検診を導入することには、従業員の健康を維持し、業務に集中できる環境を整える効果があります。口腔の健康問題はしばしば痛みや不快感を伴い、業務のパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。
定期的に歯科検診を実施することで、従業員のお口の健康を保ちやすくなり、その結果、生産性の向上が期待できます。そのため、歯科検診は企業にとっても有益なのです。
また、企業歯科検診は、福利厚生の一環として、従業員の満足度を高めるうえで重要な要素となります。従業員は、自身の健康を企業がサポートしてくれていると感じることで、企業への信頼感が高まるでしょう。
これにより、従業員の仕事への意欲が向上し、結果的に離職率の低下につながる可能性もあります。企業が従業員の健康を重視する姿勢を示すことで、職場環境の向上にも寄与します。
企業が実施する歯科検診の費用は、従業員一人あたり平均で3,000円〜5,000円程度とされています。この費用には、検診に必要な基本的なチェック項目が含まれていますが、追加の検診が必要な場合には、さらに費用がかかることもあります。
企業にとって、全従業員に対する歯科検診を実施することは、一定のコスト負担を伴いますが、これは長期的な視点から見れば健康経営の一環として非常に有効な投資といえるでしょう。
また、企業歯科検診にかかる費用は、福利厚生費として計上することが可能です。
今回は、企業歯科検診で行う内容や企業に導入するメリット、費用などについて詳しく解説しました。
企業歯科検診は、従業員の口腔健康を維持し、全体的な生産性向上を図るための重要な取り組みです。検診内容には、虫歯や歯周病のチェック、歯茎の状態の評価、口腔ケアのアドバイスが含まれ、従業員のお口の健康を保つためのサポートが行われます。
費用は従業員一人あたり3,000円〜5,000円程度であり、福利厚生費として計上可能です。また、企業歯科検診を実施することにより、従業員のモチベーション向上や離職率の低下が期待できるでしょう。
将来的に義務化の動きもあり、企業としては早期に導入を検討する価値があります。
企業歯科検診を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
お口の中の健康を保つためには、毎日のブラッシングだけでは不十分な場合があります。セルフケアでは取り除けない汚れや細菌が原因で、虫歯や歯周病といった深刻なトラブルが引き起こされることも少なくありません。
歯科医院では、PMTCと呼ばれるセルフケアでは取り除くことができない汚れなどを専門的なクリーニングで取り除いていきます。「PMTCとはどのような処置なの?」「PMTCを受けるとどのような効果があるの?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。
そこで本記事では、歯科医院でおこなわれるPMTCとはどのような処置なのか、またPMTCにはどのような効果があるのか解説します。PMTCの具体的な施術の流れや費用についても解説しますので、歯のクリーニングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を用いておこなう歯のクリーニングのことを指します。ふだんのブラッシングでは落としきれないプラークや歯石、歯の表面に付着した着色汚れを取り除く効果が期待できるでしょう。
また、PMTCではバイオフィルムを除去することが可能です。バイオフィルムは細菌が集まり歯の表面に形成される目には見えない薄い膜で、バイオフィルムがあると虫歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖しやすくなります。
PMTCを受けると口内の衛生状態が改善されるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に低減させることができるでしょう。
PMTCは、普段のブラッシングでは除去できないプラークやバイオフィルムなどを専用の器具を使って徹底的に除去します。PMTCは、歯や口内の健康を維持する有効な施術です。以下に、PMTCの効果を4つご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
定期的にPMTCを受けることは虫歯予防につながります。虫歯の原因は、歯の表面に残るプラークです。
歯並びが悪い部分や磨き癖があると、どうしても磨き残しが発生するでしょう。とくに、歯と歯の間や歯の根元などは、歯ブラシが届きにくいため、プラークが溜まりやすくなります。
PMTCでは、歯の表面に残る汚れやプラークを徹底的に除去していくため、結果として虫歯菌の繁殖を抑えることができるのです。
歯周病の原因は、歯の表面や歯周ポケットのなかに残るプラークです。歯周病が進行すると歯茎が炎症を起こし、歯を支えるあごの骨が吸収されてしまいます。一度吸収されたあごの骨は、治療しても元には戻らないため、歯周病は予防と早めの対処がポイントになるでしょう。
PMTCでは、歯と歯茎の境目や歯周ポケットに溜まったプラークを取り除き、歯周病の原因となる細菌の数を減らします。その結果、歯茎の状態が改善され、歯周病の進行を防ぐことができるのです。
口内に食べカスやプラークが残っていると、口臭の原因になります。プラークの中の細菌が口内に残った食べカスを分解すると、不快な臭いを伴うガスが放出し、口臭の原因になります。
PMTCを受けると、食べカスやプラークを取り除くことができるため、口臭の予防や改善が期待できます。
PMTCで歯の表面を磨くことでプラークや着色汚れを除去でき、歯本来の白さやツヤを取り戻すことができます。コーヒーやお茶、タバコなどが原因で着色された歯の汚れは、歯ブラシで除去することができません。
定期的にPMTCを受けることで、歯の表面の着色汚れを除去できるので歯本来の色を維持することができます。また、PMTCでバイオフィルムを除去し、歯の表面を滑らかに整えることで、汚れが付着しにくい環境に整えられます。
PMTCを定期的に受けることで、ブラッシングだけでは落としきれないプラークや歯石を除去することができます。PMTCは虫歯や歯周病の予防に効果的な施術ですが、どのような流れで進めていくのか知らない方も多いでしょう。以下に、PMTCの具体的な流れについて解説します。
PMTCを始める前に、歯科医師や歯科衛生士が口の中の状態を詳しく診査します。虫歯・歯周病の有無や付着しているプラーク・歯石の程度などを確認し、適切な治療計画を策定していきます。
また、口内に関する不安や疑問に答えながらカウンセリングをおこないます。PMTCについて疑問な点や不安な点がある場合は、カウンセリングの際に確認してください。
PMTCをおこなう前に汚れが残っている部分の確認とブラッシングなどセルフケアについての説明をおこないます。ブラッシング方法や生活習慣における注意点など、PMTCの効果を持続させるためのアフターケアの方法をしっかりと指導していきます。
ブラッシング指導が終わったら、必要に応じて歯石除去をおこないます。歯石の表面は粗造でプラークが付着しやすいです。歯石があると虫歯や歯周病に罹患しやすい環境になってしまいます。
歯石が付着しているとPMTCの効果を得られない可能性があるため、専用の器具や機械を使用して丁寧に取り除きます。
歯石を除去したら、歯の清掃をおこないます。専用のブラシと研磨ペーストを使用して、歯の表面に付着したプラークや着色汚れ、バイオフィルムを取り除きます。
着色汚れが除去されるため黄ばみや黒ずみが改善され、歯本来の白さを取り戻すことが可能です。また、歯の表面が滑らかになるため、細菌の再付着を防ぐ効果も期待できます。
PMTCが終わって歯がきれいになったらフッ素塗布をおこないます。フッ素には、歯質を強化し虫歯菌の活動を抑える効果があります。歯の表面にしっかりとフッ素を塗布することで、虫歯予防の効果を高めることができるでしょう。
PMTCを定期的に受けることで虫歯や歯周病の予防に効果的だといわれています。PMTCは、健康な歯と歯茎を維持するために3〜6か月に1回のペースで受けるよう指示されるケースが多いでしょう。
ただし、PMTCの頻度は口の中の状態によって一人ひとり異なります。とくに虫歯になりやすい方や歯周病の既往歴がある方は、虫歯や歯周病が再発しやすい状態です。そのため、通常よりも短い間隔でPMTCが必要になるでしょう。
矯正治療中の方は、装置周辺に汚れが溜まりやすいため、PMTCを受ける頻度を高めることで、虫歯や歯周病などの治療中のトラブルを防ぐことが可能です。
PMTCを受ける頻度は、生活習慣や口内の環境に左右されます。そのため、歯科医師に指示されたタイミングでPMTCを受けるようにしましょう。
PMTCの費用は、通院する歯科医院によって異なりますが約5,000円〜1万5,000円が相場といわれています。
PMTCは通常、予防を目的とした処置であるため治療とは異なり保険は適用されません。自由診療になるため、処置にかかる時間や使用する機器、地域などによって価格が変動します。具体的な費用は、歯科医院によって異なるためカウンセリングの際に確認するようにしましょう。
しかし、なかには歯周病が進行している場合など、治療の一環としてPMTCがおこなわれるケースがあります。治療の一環としてPMTCを行う場合は、保険が適用されるケースがあり、3割負担の方で3,000円前後になるでしょう。
保険が適用されるかされないかは歯科医師の診断によって決まります。ご自身の口内が保険適用の対象になるか気になる方は、歯科医院で相談してください。
口の中の衛生状態を保つことは歯の健康を守るために欠かせません。ご自身でのセルフケアはもちろん、定期的に歯科医院を受診して専門的なケアを受けることがポイントになるでしょう。
PMTCを受けることで、日常のブラッシングでは除去しきれない汚れや細菌をしっかり取り除くことができるため、虫歯や歯周病の予防につながります。
PMTCは基本的に自由診療になるため費用はかかるものの、口内の健康を守るために定期的に受けるとよいでしょう。PMTCの頻度はお口の中の状態によって一人ひとり異なります。歯科医院を受診して指示された適切な頻度で通うようにしましょう。
予防歯科を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
顎関節症とはどのような病気なのでしょうか。顎に痛みがあったり口が開けにくかったりする場合、顎関節症の可能性があります。放置すると悪化して、頭痛やめまいなど全身の不調を招く可能性もあるでしょう。
今回は、顎関節症の症状や原因、治療法などについて解説します。顎関節症が疑われる方や顎関節症にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
顎関節症とは、顎関節の病気です。顎関節に何らかの異常が生じている状態を顎関節症と呼びます。
顎関節を動かしている組織に異常が生じているため、顎の痛みや機能に制限が生じます。悪化すると、痛みのせいで話しにくくなることもあるでしょう。顎関節症は男性よりも女性に発症することが多いとされています。
顎関節症の症状にはさまざまなものがあり、症状の出方には個人差があります。主な症状は、以下の通りです。
顎の痛みは、顎関節症の代表的な症状のひとつです。何もしていないときに顎関節に痛みや違和感を覚えることもあれば、顎を押したときに痛みが起こることもあります。特に口を開閉するときや食べ物を噛むときに痛みが出やすいです。
悪化すると少し口を動かすだけでも痛み、食事や会話に影響を及ぼす可能性もあります。左右の顎関節が痛むこともあれば、一方の顎関節だけが痛むこともあり、痛みの出方には個人差があります。
顎関節の可動域に制限がかかり、口がスムーズに開閉しにくくなります。痛みによって開けにくくなることもありますが、痛みがなくても「口を開けにくい」「閉じにくい」などの症状が現れることもあります。
人差し指から薬指までの指3本分が縦に口に入らなくなったら可動域に制限がかかっているかもしれません。
顎関節症の場合、口を開閉する際に、顎からカクカクという音が鳴ることがあります。口を大きく開けたときや、硬い食べ物を噛んだときに音が鳴ることが多いです。他人に聞こえるような大きな音ではありませんが、顎は耳に近いので自分では大きめの音に聞こえるかもしれません。
頭痛が症状として現れることもあります。顎の筋肉が緊張して血流が阻害されると、頭痛が起こることがあるのです。顎関節症によって生じる頭痛の場合、後頭部が締めつけられるような痛みを感じることが多いでしょう。
顎関節症は、めまい・耳の痛み・耳鳴りなど耳に症状が現れることがあります。これは、顎関節症が耳を通る神経に影響を与えているためです。
耳には人間の平衡感覚を保つために必要な三半規管があり、顎関節症で負担がかかることで平衡感覚のバランスが崩れ、めまいが生じます。めまいによってふらつくだけではなく、気分が悪くなることもあるでしょう。
また、顎関節症によって顎の位置がズレると、耳の気圧をコントロールする筋肉が緊張を起こします。そうすると、耳の気圧を一定に保つことができず、耳の痛みや耳鳴りが起こるようになるのです。
顎関節症は顎や耳など近くの体の部位だけではなく、肩や首など全身にも影響を及ぼす可能性があります。顎関節症で顎まわりの筋肉が緊張した状態になると、首や肩の筋肉も緊張しやすくなります。筋肉が緊張して硬くなると、首や肩がこることがあるのです。
顎関節症になる原因にはさまざまあり、複数の要因が関係していることが多いです。歯科的な原因や日常の習慣などが重なって発生します。ここでは、顎関節症になる主な原因についてみていきましょう。
噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかりやすくなります。顎関節に負担がかかった状態が続くと、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。
歯並びが乱れていたり被せ物が劣化していたりすると噛み合わせが悪くなります。また、歯が抜けたり欠けたりした状態を放置して噛み合わせが悪くなるケースもあるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、顎関節症になるリスクが高いです。上下の歯を強く擦り合わせたり、食いしばったりすると顎関節に大きな負荷がかかります。
歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行ってしまうケースが多く、ストレスや緊張、疲労、不安など日常の問題が関係していることが多いです。また、歯並びや噛み合わせの悪さが原因で、歯ぎしりや食いしばりをするケースもあります。
食べ物を噛むとき以外は、上下の歯が接触していない状態が正常です。
しかし、TCHという上下の歯を接触させる癖があると顎関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こす原因になります。
精神的ストレスがあると筋肉の緊張が起こりやすく、顎関節症の発症リスクが高まります。ストレスや不安を抱えていると歯ぎしりや食いしばりを起こしやすいことも関係しています。
顎に負担がかかるような生活習慣や癖によって、顎関節症を引き起こすこともあります。頬杖やうつぶせ寝などの習慣があると、顎関節やその周辺組織に負担がかかり、顎関節症を発症する可能性があるのです。
こうした習慣は無意識のうちに行われることが多いため、自分では気付けていないケースもあるでしょう。
顎関節症の症状がある場合は症状を悪化させないためにも、医療機関を受診する必要があります。顎関節症は歯科的な原因が関係していることが多いため、歯科医院や口腔外科を受診しましょう。口腔外科ではお口の中だけでなく、顎などの口周辺組織の疾患を取り扱う診療科です。
顎関節症が疑われる場合は、レントゲンやCTなどの画像検査も行うことがあります。
顎関節症は自然に症状が和らぐこともありますが、治療によってより早く症状の改善が期待できます。顎関節症の主な治療法は、以下の通りです。
スプリント療法は、マウスピースを使用した治療方法です。透明なマウスピースを就寝中に装着して顎関節症の改善を目指します。
マウスピースを装着することによって顎関節に加わる負担を軽減させます。
顎関節症による痛みが強い場合は、痛み止めなどを服用することがあります。内服薬だけではなく、塗り薬や貼り薬などが症状に応じて処方されます。
顎周りの筋肉をマッサージすることで、血行が促進されて顎関節症の症状が和らぐ効果が期待できます。
ただし、マッサージは正しく行わなければなりません。自己流では力加減やマッサージする箇所などを誤り、悪化させる可能性もあるでしょう。マッサージを受けたい場合には、歯科医師に相談してください。
顎関節症は突然起こるため、日頃から予防を心がけることが大切です。顎関節症を防ぐために、次のようなことを日頃から心がけましょう。
顎関節症は、ふだん何気なく行なっている癖や習慣が原因で発症することがあります。頬杖やうつぶせ寝など顎に負担がかかるような習慣や癖は改善しましょう。
歯ぎしりや食いしばりも顎関節症の原因ですが、無意識のうちに行っていることが多いため自力で改善することは難しいかもしれません。歯ぎしりや食いしばりの癖をご自身で改善できないという方は、歯科医師に相談してください。
ストレスを感じると体に力が入り、筋緊張が起こって顎関節症を発症するリスクが高まります。そのため、顎関節症を防ぐためには、日頃からストレスを溜めないようにすることが重要です。
上述のとおり、噛み合わせが悪いと顎関節に負担がかかるため、顎関節症が起こりやすくなります。顎関節症を発症してから噛み合わせを改善するのではなく、顎関節症を発症する前に矯正治療を行なって噛み合わせを整えるとよいでしょう。
顎関節症とは、口を開けるときに痛みが生じたり、音が鳴ったりする病気です。顎関節症を発症すると日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
噛み合わせが悪かったり、歯ぎしり・食いしばりなどの癖があったりすると顎関節に負担がかかって顎関節症を発症するリスクが高まります。噛み合わせなど歯科的な原因だけではなく、日常の習慣や癖などが原因で発症することもあります。
顎関節症の症状がある場合には、悪化する前にまずは歯科医院や口腔外科を受診して相談してください。
顎関節症の症状がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。