木更津きらら歯科ブログ
25年11月13日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

高齢化が進むにつれて、多くの方が歯を失い、入れ歯を使用するようになっています。また、20代〜40代の若い方でも、さまざまな理由で歯を失って入れ歯を使用していることがあります。
入れ歯は、見た目の美しさや食事のしやすさを回復させる大切な装置ですが、その性能を長く維持するためには、毎日の手入れが欠かせません。「正しいお手入れ方法がわからない」「何に気をつければいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、入れ歯の基本的な仕組みから、日々のお手入れ方法や保管時の注意点、そして入れ歯を長持ちさせるためのポイントまで詳しく解説していきます。
入れ歯とは

入れ歯とは、歯を失った場合に使用される人工の歯です。患者様ごとにオーダーメイドで製作され、口腔内に適合するよう細かく調整します。入れ歯には、一度にすべての歯を補う総入れ歯と、部分的に歯を補う部分入れ歯があります。
素材には、保険適用で使用できるプラスチックや、自由診療で使用できる金属やシリコンなどがあります。また、残っている歯にバネを引っかけて固定するタイプや、歯茎の粘膜に吸着させて固定するタイプ、インプラントによって固定するタイプなど、多くの種類があります。
患者様の口腔内や歯の本数、残っている歯の状態、希望する費用などによって、どの種類の入れ歯を選ぶのか決まります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、一人ひとりに合ったものを選ぶことが大切です。
入れ歯のお手入れを怠るリスク

入れ歯のお手入れを怠ると、様々な健康リスクが生じる可能性があります。ここでは、主なリスクについて解説します。
口腔内のトラブル
適切に入れ歯を洗浄しなければ、磨き残しの汚れが細菌によって分解され、刺激臭の原因となります。特に、プラークが蓄積して繁殖し、嫌なにおいの元となります。
口内の汚れによる口臭で歯磨きで改善できるのであれば問題ないかもしれませんが、入れ歯そのものから悪臭が発生する可能性もあります。入れ歯の装着自体が苦痛になるケースもあるでしょう。
入れ歯の劣化と変形
お手入れ不足の状態で使用を続けると、入れ歯の表面に汚れが付着して素材が劣化する原因になります。特に、プラスチック製の入れ歯は熱や摩擦に弱く、長時間放置された汚れや雑菌により変形することもあります。
変形した入れ歯を使用すると、噛み合わせが悪くなったり、歯ぐきに不必要な圧力をかけたりするため、不快感や痛みの原因にもなります。
全身への影響
お手入れ不足による口腔内の健康問題は、全身の健康にも密接に関係しています。例えば、細菌が血流に入り込むと、心臓の病気や糖尿病の悪化、誤嚥性肺炎などを引き起こす可能性があります。
特に、高齢者では、嚥下機能の低下と合わせて誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、入れ歯のお手入れが全身の健康維持にも直結することを知っておきましょう。
入れ歯のお手入れの基本

入れ歯を清潔に保ち、快適に使用し続けるためには、毎日の正しいお手入れが非常に重要です。お手入れを怠ると、入れ歯の表面に細菌や食べかすがたまり、口臭や炎症の原因になります。
ここでは、入れ歯のお手入れ方法の基本を確認しておきましょう。
洗浄剤の選び方と使用方法
洗浄剤には、細菌・カビの繁殖を防ぐ抗菌タイプ、汚れや臭いを効果的に除去するタイプ、研磨効果に特化したタイプなどがあります。自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
使用の際は、説明書に書かれている時間を守り、長時間浸けすぎないように気をつけましょう。また、洗浄後は必ず流水でよくすすぎ、洗浄剤の成分が口腔内に残らないようにしてください。
洗浄の頻度
入れ歯の洗浄は、毎食後に行いましょう。食事の際に入れ歯に食べかすが付着するため、それを除去することが重要です。
洗浄時の注意点
入れ歯は柔らかい素材でできているため、落下の衝撃で割れたり欠けたりする可能性があります。入れ歯のお手入れをするときは、底の広い洗面器に水を張り、その上で洗浄しましょう。手が滑って落としてしまっても、水の中に入れば落下の衝撃を和らげられます。
入れ歯のお手入れをするときに使用してはいけないもの

誤った方法で洗浄したり、適さないものを使ったりすると、入れ歯の表面に傷がついたり、入れ歯が変形・破損したりする恐れがあります。以下に、入れ歯のお手入れをするときに使用してはいけないものをご紹介します。
歯磨き粉
通常の歯磨き粉は、微細な研磨剤が含まれており、義歯の表面に細かい傷をつけることがあります。義歯の表面に傷がつくと、汚れがたまりやすくなるでしょう。このような傷は入れ歯の寿命を短くするだけでなく、見た目にも影響を与えることがあります。
入れ歯専用の洗浄剤を使用すれば、表面のを守りながら効果的に汚れを除去することができます。
漂白剤や消毒剤
漂白剤や消毒剤を使用すると、入れ歯の素材が変質したり劣化したりする恐れがあります。金属部分の変色やレジンの劣化、においがつくことなどが懸念されるため、避けるようにしましょう。
ゴシゴシと強い力での洗浄
汚れを落とそうとゴシゴシこすり洗いする方がいらっしゃいますが、入れ歯は非常にデリケートな構造です。強い力で洗うと、表面が細かく傷ついたり、部分的に変形したりするおそれがあります。
結果として、入れ歯のフィット感が悪くなったり、食事や会話の際に不快感や違和感を抱くことが増えたりしかねません。
熱湯
義歯を洗浄するときに、熱湯を使用するのは避けてください。入れ歯はプラスチック製で、熱を加えると変形する恐れがあります。そのため、熱湯を使用して洗浄すると、入れ歯の形が変わって装着できなくなる恐れがあります。
入れ歯を洗浄するときは、水やぬるま湯を使用しましょう。「煮沸消毒をすれば清潔に保てるのでは」と考える方もいますが、目に見えない汚れや細菌が気になる場合は、入れ歯用の洗浄剤を使用するようにしてください。
入れ歯のお手入れをするときに使用する道具

入れ歯を清潔に保つためには、適切に道具を使用することも非常に重要です。ここでは、入れ歯のお手入れに使用する代表的な道具をご紹介していきます。
入れ歯用ブラシ
入れ歯のお手入れには、通常の歯ブラシではなく、入れ歯ブラシを使用するのが基本です。入れ歯用ブラシは毛先が広く、入れ歯の形状に合わせた設計になっているため、入れ歯の表面を傷つけずに汚れを落とすことができます。
入れ歯専用の洗浄剤
入れ歯の汚れやニオイを除去するためには、入れ歯専用の洗浄剤を使用すると良いでしょう。入れ歯専用の洗浄剤には様々な種類がありますので、ご自身が使いやすいものを選んでください。
製品ごとに使用方法が違うため、しっかり確認して正しく使用しましょう。
まとめ

入れ歯のお手入れを怠ると、口臭や歯ぐきの炎症などの口腔内トラブルを引き起こすだけでなく、入れ歯の劣化を早める原因になります。さらに、口腔内の細菌が全身に影響を及ぼし、心臓病や糖尿病の悪化、誤嚥性肺炎などのリスクを高めることもあります。
入れ歯を清潔に保ち、健康を維持するためには、毎日の洗浄が欠かせません。入れ歯専用のブラシや洗浄剤を使用し、歯磨き粉や熱湯などの使用は避けるようにしてください。
入れ歯は毎日使用するものですので、清潔に扱うことを意識しましょう。お手入れ方法に不安がある場合は、歯科医師に相談してみてください。
入れ歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年11月06日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

矯正治療は、歯並びを整え、噛み合わせを改善するための治療法として広く知られています。
しかし、なかには「矯正治療で歯を削るのはなぜ?」「削ることにメリットはあるの?」といった疑問や不安を抱く方も少なくありません。矯正治療では歯を削る処置が行われることがありますが、それには明確な目的と理由があります。
この記事では、矯正治療において歯を削るメリットやデメリットなどを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
矯正治療では歯を削る?

結論からお伝えすると、矯正治療では歯を削ることがあります。歯並びが乱れる原因の多くが、歯が綺麗に並ぶためのスペースが足りないことなのでこれを解決するために歯を削ることがあるのです。
矯正治療で歯を削るケース
歯を削る目的は、歯を並べるためのスペースを確保することです。歯並びがガタガタしている叢生(そうせい)や、歯の位置が原因の出っ歯や受け口などの場合、歯を削ってスペースを確保して、歯並びを整えていきます。
また、歯の形状を揃えたい場合などに、歯を削って調整することもあります。
矯正治療で歯を削らなくても良いケース
すべての症例で歯を削らないといけないといけないわけではありません。例えば、すきっ歯にお悩みの場合は、もともと歯列に歯を移動させるためのスペースが存在するため、歯を削る処置は必要ありません。
また、歯を削る処置では十分なスペースを確保できない場合は、歯を削る処置ではなく抜歯を検討します。
矯正治療で歯を削るメリット

ここでは、矯正治療で歯を削るメリットについて詳しく解説します。
抜歯を回避できる
歯を削る最も大きなメリットは、抜歯せずに歯並びを整えられることです。歯を削る処置以外では、抜歯か顎の幅の拡大を行わなければ、歯を並べるためのスペースを確保できません。
しかし、顎の幅の拡大は、大人の場合は十分な効果を得られないことが多いです。顎の骨の成長が終わっていて、骨の柔軟性も低下しているためです。
歯を削って歯を並べるためのスペースを十分に確保できれば、健康な歯を残して歯並びを整えられます。
歯並びや噛み合わせをより精密に整えられる
歯を削って移動のためのスペースを確保できれば、歯を無理なく動かせるようになります。より細かい調整を行いやすくなるため、理想の歯並び・噛み合わせを実現できる可能性が高まるでしょう。
歯の形もある程度整えられる
削る量はごくわずかなので劇的に変えるのは難しいですが、歯のサイズや形状の左右差を揃えたり、希望のサイズに小さくしたりできることもあります。歯そのもののバランスが整えば、歯並びがより美しく見えるようになるでしょう。
矯正治療で歯を削るデメリット

ここでは、歯を削るデメリットについて解説します。
知覚過敏になるリスクがある
歯の表面の組織であるエナメル質を削ると、その内側にある象牙質が露出しやすくなります。これにより、冷たいものや甘いものが触れたときにしみるなど、知覚過敏の症状が現れることがあります。
虫歯の治療後にも知覚過敏は起こり得ますが、歯を削る処置もそのひとつの原因になり得ます。多くの場合は一時的なもので自然に回復しますが、症状が長引くようであれば追加のケアが必要になります。
削ることに対する不安や恐怖心
「歯を削るという行為自体が怖い」「削ることでしみるようになるのではないか」といった心理的な不安も、デメリットの一つとして挙げられます。とくに、健康な歯を削ることに抵抗感を覚える方は少なくありません。
削る必要があるかどうかは、歯科医師と相談しながら慎重に判断することが重要です。
削れる量に限りがある
矯正治療において歯を削る処置では、1本あたり両側面で0.5mm程度(片側0.25mm程度)しか削ることができません。削りすぎると、痛みやしみる症状が出るなど、歯の健康を害する恐れがあるためです。
親知らずを抜くと歯は合計で28本、上下それぞれに14本ありますが、全ての歯を削ったとしても作れるスペースは7mmほどです。そのため、7mm以上のスペースが必要な症例では、歯を削る処置だけでは改善できない可能性があります。
1本抜歯した場合に作れるスペースが7mm〜10mmほどなので、歯を削る処置だけではスペースが足りない場合は抜歯を検討します。
歯を削る量・方法

お伝えしてきたとおり、歯を削る量は1本あたり最大0.5mm程度です。これ以上削るとリスクが伴うため、この範囲に収まるよう調整するのが一般的です。
削る際は、ヤスリやバー、ディスクなどを使用します。バーやディスクを使用する際は、虫歯治療で歯を削る際と同様の機械音が鳴ります。虫歯治療ほど大きく歯を削るわけではありませんが、恐怖心を感じる方もいるかもしれません。
その場合、ヤスリを使用して慎重に削ることも可能です。削るのは歯の表層のエナメル質のみなので、痛みを感じることは基本的にありません。
矯正治療の流れと歯を削るタイミング

「いつ歯を削るの?」と不安に思った方もいるのではないでしょうか。ここでは、一般的な矯正治療の流れと、どの段階で歯を削るのかをご紹介します。
カウンセリング
矯正治療の前にカウンセリングを行い、患者さまの歯並びについて確認します。事前のカウンセリングは、患者さまの不安や疑問を解消するうえで非常に重要です。
精密検査
歯並びの状態や、虫歯や歯周病の有無、口周りの癖の有無など、矯正治療を実施するにあたって必要な情報を集めるために、検査を行います。レントゲンやCTの撮影、口腔内・顔面の写真撮影などを行い、患者さまの状態を詳しく調べます。
治療計画の立案・決定
カウンセリングや精密検査の結果をもとに、治療計画が策定されます。治療にかかる期間・費用の目安や、歯を削る処置が必要かどうかなどもこの時点で説明されるでしょう。
疑問点や不安な点があれば、しっかり確認しておきましょう。
歯を削る
基本的には、歯の移動を始める前に歯を削る処置を行うことが多いです。先に歯の移動に必要なスペースを確保しておけば、歯並びの調整をスムーズに行えるためです。
専用の器具を用いて、丁寧に歯を削っていきます。
矯正治療開始・定期通院
ワイヤー矯正の場合、装置を歯に装着します。1ヶ月に一度の頻度で受診して装置の調整を行い、歯の移動を進めます。
マウスピース矯正の場合は、作成したマウスピースを歯科医院で受け取り、ご自身で装着して治療を進めていきます。1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を移動させます。通院頻度は2〜3ヶ月に一度と指示されることが多いでしょう。
定期通院では、装置を調整するだけでなく、歯の移動が問題なく進んでいるか、口腔トラブルは起こっていないかなどを確認します。治療をスムーズに進めるためには欠かせないので、歯科医師に指示された頻度で受診するようにしましょう。
保定期間
歯並びが整ったら、歯の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)を装着します。保定期間は、歯の移動にかかった期間と同程度とする医院もあれば、1〜2年程度とする医院もあります。症例によっても異なるので、歯科医師の指示に従って保定装置を使用してください。
保定期間中も定期的に歯科医院へ通院し、歯並びや噛み合わせの状態を確認してもらいます。
まとめ

歯を削る処置は、矯正治療をスムーズに進めるうえで有効な手段です。リスクも伴いますが、適切な説明と管理のもとで行えばメリットの多い処置と言えるでしょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年10月31日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
初診の患者さまには、お口の中を見せていただくだけでなく、様々な検査を受けていただくことがあります。「こんなに検査が必要なの?」とお思いになったことはありませんか? それには理由があるのです。
歯科における検査の重要性
お口の中全体をとらえるため
お口の機能は、28本の歯や顎、そのかみあわせや歯肉の状態が複雑に連動して可能になっています。症状のある歯だけを見るのではなく、お口の中全体から背景にある原因を突き止めます。「お口全体を一つの単位」としてとらえることが最適な治療方針を導くために必要なことなのです。
治療計画の選択の幅をひろげるため
むし歯ができやすい方、出血がある方、歯の動揺がある方。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なります。お口の状態の特徴には背景になにか原因があると考えられます。症状の出ている歯は限定されていても、歯科医師が治療計画を立てる際には背景の原因を突き止めたうえで最適な治療法を選択していく必要があります。複数の治療のプランを提案させていただくためにも、あらゆる角度からお口の中を観察させていただく検査はとても重要なのです。
レントゲンと口腔内写真の撮影
パノラマレントゲン撮影
写真引用:株式会社ヨシダ
パノラマ撮影は横に長くお口全体を映すもので、お口全体の骨、歯の根、顎の状態を一枚で確認できるレントゲンです。親知らずや歯の根っこの膿、顎の骨の異常なども把握でき、幅広い診断の基礎となります。
デンタルレントゲン撮影
デンタルレントゲン撮影では、隣りあった3~4本の歯を撮影するもので、1本1本の歯の様子を細かく知ることができます。個々の歯のむし歯の状態は、デンタルの方が確認しやすくなります。
歯科用CT(Computed Tomography-コンピュータ断層撮影)
歯科用CTはお口の状態を3D画像で再現する撮影装置です。3次元的に骨・歯の状態を可視化し、レントゲンでは確認できない立体的な病変の広がり、位置関係、骨の状態、神経の位置などを正確に詳しく把握できます。親知らずの生え方、歯の根っこの状態、インプラント治療では骨の厚みを正確に知ることもできます。
レントゲン撮影画像からできること
レントゲンは、歯や顎骨の状態を詳しく把握するための検査です。歯科医師が通常の視診や触診では確認できない箇所を検査することで、早期発見や精密な治療が可能になります。例えば、以下のようなケースで役立ちます。
むし歯の診断
レントゲン検査によって、歯の表面だけでなく、歯の中までむし歯が進行しているかどうかを判断することができます。歯の内部や歯と歯の接触面など、目視では確認できない部分のむし歯を発見することができるのです。またむし歯が神経に達する前に発見し、早期に治療を開始することで、進行を食い止め治療の負担を軽くすることもできます。
歯周病の診断
レントゲン検査は、歯周病の進行度を判断するために使用されます。歯周病は、初期の段階では、痛みのない歯ぐきの腫れや出血程度の症状しか現れないため、検査で指摘されなければ自覚症状はないことが多くあります。レントゲン検査で、歯を支える骨の状態や歯ぐきの下の目視では見えない部分の状態を観察することができ、歯周病の進行度を正確に把握することが可能です。レントゲンで骨の吸収の程度を調べ、治療計画を立てることができます。
根管治療の診断
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。簡単に言えば歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。この管、根管は複雑に枝分かれしたり途中で曲がったり、迷路のように入り組んでおり、患部を平面的にとらえる2次元のレントゲン撮影で確認しきれない場合は歯科用CTで撮影します。
インプラント治療の診断
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行うもので、顎の骨の状態の情報が治療計画をたてるうえで非常に重要です。インプラント治療のプランには、骨の幅、骨の高さ、骨の形態・密度、血管や神経の位置、上顎洞の位置といった情報が必要になります。
インプラント体を埋め込むだけでなく、顎の骨を補強するをご提案することもできます。
歯周ポケット検査
歯周ポケット検査は、保険のルールとして歯石取りするために必須の検査です。意外と患者さまにきちんと説明している歯科医院は少ないようです。歯周病治療の際に、健康な歯肉を傷めることのないよう、歯周ポケットがどのような状態にあるか事前に確認する検査は必ず必要なものとなります。
歯周ポケット検査(プロービング検査)の重要性
歯周病の治療は、歯と歯ぐきのあいだの隙間、歯周ポケットの歯石やプラークを除去し、歯周組織を破壊していく原因をとりのぞいていくことで進められます。歯石やプラークを除去するには、スケーラーという器具を歯周ポケットに差し込むことになるのですが、ポケットが大きくない場合に無理にスケーラーを差し込むと、かえって歯周組織を傷めてしまうのです。そのため、歯周ポケットの状態を事前に確認する必要があるのです。
プロービング検査
歯周ポケット検査はプローブという細い器具を使うことからプロービング検査とも言います。プローブは歯肉を傷めない先端の丸いものさしのようなものと思ってください。歯周ポケットの深さ、出血や、歯の動揺、プラークの付き方などを事前に検査します。出血は炎症の兆候を、歯の動揺は歯周病の進行度を知ることができます。歯周病は自覚症状がありませんが、プロービング検査で歯周病が進行している箇所を探ることができ、治療方法を選択することができるのです。
歯列矯正のための検査
お口の状態を知るという意味では、通常の診療と基本的な検査項目はかわりません。矯正治療の事前検査は、口腔内のお顔の写真撮影、レントゲン撮影(パノラマ・セファロ・CTなど)、口腔内スキャナーによる撮影や口腔内検査といったことを行います。
口腔内3DスキャナーiTero Element
お口の全体を知る
噛むこと食べること、話すこと。お口の機能は歯と顎の骨や歯肉が連動するとても複雑なものなんです。一か所だけ悪いところがあっても、お口全体に関わる原因が隠れているかもしれません。患者さまのお口の状態を正確に詳しく知るために、治療に先立つ検査はとても重要なことなのです。
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25年10月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

子どもの歯並びが気になり、早期に矯正治療を始めたいと考える保護者の方は少なくありません。そのようななかで注目されているのが、子ども向けのマウスピース矯正であるインビザライン・ファーストです。
目立ちにくく、取り外し可能なマウスピースを使用するこの治療法は、固定式の矯正装置を使用した治療法に比べて心理的な負担が少ないといわれています。
しかし、実際に治療を始めるとなると、費用がどのくらいかかるのかが気になるところです。
今回は、インビザライン・ファーストの概要や費用相場、内訳、そして費用を抑えるための方法までを詳しく解説します。インビザライン・ファーストでの治療を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストは、永久歯が生えそろう前の混合歯列期にある子どもを対象とした、透明なマウスピース型矯正装置による治療法です。乳歯と永久歯が混在する時期に治療を開始することで、顎の成長を促しながら、歯並びや噛み合わせを整えることができます。
インビザライン・ファーストでは、マウスピースを毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換しながら少しずつ歯並びを整えていきます。
治療に使用するマウスピースは透明な素材で作られているため目立ちにくいのが特徴です。また、取り外しが可能なため、ふだんどおりに食事や歯磨きができます。
その一方で、マウスピースの装着時間を守らないと計画どおりに治療を進めることができません。小さなお子さんの場合は、自分で装着時間を管理することは難しいため、保護者の方によるサポートが必要になる治療法といえるでしょう。
インビザライン・ファーストの費用相場と内訳

インビザライン・ファーストの治療費は、一般的に40万円〜60万円前後が相場とされています。
ただし、矯正にかかる総額は、基本料金のほかにも検査料や通院費などさまざまな費用が含まれるため、内容をしっかり確認しておくことが重要です。
ここからは、インビザライン・ファーストにかかる主な費用項目をひとつずつ解説していきます。治療を検討する際の参考にしてください。
カウンセリング料
治療を始める前には、まず矯正相談やカウンセリングが行われます。この時点での費用は、無料の歯科医院もあれば、3,000円〜5,000円ほどかかるところもあります。
カウンセリングでは、お子さんのお口の中を簡単にチェックし、インビザライン・ファーストが適応となるかどうか判断します。
また、保護者の方が抱える疑問や不安についても相談できる場であるため、費用以上に価値のある機会といえるでしょう。初回カウンセリングがしっかりしている歯科医院は、その後の治療の満足度にも大きく関わります。
精密検査・診断料
インビザライン・ファーストで治療をすると決まったら、精密検査が行われます。レントゲン撮影、口腔内写真の撮影、歯型の3Dスキャンなどが含まれ、これらをもとに個別の治療計画が立案されます。
精密検査・診断にかかる費用は歯科医院によって異なりますが、1万円〜5万円が相場です。
この段階で得られたデータにより、どのように歯が動くかのシミュレーションが可能になり、治療のゴールがより具体的にイメージできるようになります。精密検査は、治療の精度や成功率を左右する重要な工程です。
マウスピースの作製費用
インビザライン・ファーストの治療費のなかで、最も大きな割合を占めるのがマウスピースの作製費用です。マウスピースの作製にかかる費用は40万円〜60万円程度が一般的です。
定期的な通院費用(調整料)
治療中は、1〜2か月に1回の頻度で歯科医院に通院する必要があります。通院時には計画どおりに歯が動いているか、虫歯などのトラブルは起こっていないかなどを確認します。治療をスムーズに進めるためには、この定期的なチェックが非常に重要です。
この際にかかる調整料は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が一般的です。歯科医院によっては、調整料がすべて基本料金に含まれている場合と、毎回別途費用が発生する場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
保定期間の費用
矯正治療で歯並びが整ったあとは、保定期間に入ります。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びが元の位置に戻らないように安定させるための大切な期間です。保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着して歯並びを安定させます。
この保定期間にかかる費用も忘れてはなりません。リテーナーの作製にかかる費用は1万円〜3万円ほどです。また、保定期間中も定期的に歯科医院を受診する必要があり、そのたびに3,000円〜5,000円前後の診察料がかかることがあります。
インビザライン・ファーストで追加の費用がかかるケース

ここでは、インビザライン・ファーストで追加費用がかかるケースについて解説します。
マウスピースの破損・紛失
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは非常に薄く作られています。そのため、強い力で噛んだり落としたりすると破損することがあるのです。また、給食などの際にマウスピースを外した際、適切に保管しないと紛失する可能性もあります。
マウスピースを紛失・破損すると、作り直しが必要になるケースがあります。その際に追加で費用がかかる可能性があるのです。また、マウスピースの作り直しには時間がかかるため、治療期間が長くなるケースもあるでしょう。
虫歯や歯周病の治療が必要になった場合
矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかった場合、それらの治療費が別途発生します。保険診療でカバーできるケースが多いものの、進行している場合は自費診療になることもあるでしょう。
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは取り外しができるため、ふだんどおりに歯磨きができますが、ケアを怠ると虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
矯正治療中に虫歯や歯周病になると、それらの治療が優先されるケースが一般的です。虫歯の治療で歯の形が変わると、治療に使用していたマウスピースが合わなくなる可能性があります。そうなると、マウスピースの作り直しが必要になるケースもあるでしょう。
インビザライン・ファーストの費用負担を軽減するには

ここでは、費用の負担を少しでも軽くするための方法をご紹介します。
デンタルローンを活用する
インビザライン・ファーストの費用を一括で支払うのが難しい場合は、デンタルローンの活用を検討するとよいでしょう。
デンタルローンとは歯科治療専用のローンのことです。金融期間や信販会社が治療費を立て替えて支払い、患者さんは手数料を含む金額を分割して返済していきます。月々の支払い額を抑えることができ、家計への急な負担を軽減できます。
ただし、金利や手数料が発生するため、総支払額を事前にしっかり確認しておくことが重要です。
医療費控除を活用する
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えたときに確定申告することで受けられる所得控除のことです。インビザライン・ファーストも治療目的であると認められれば、医療費控除の対象になります。
通院のための交通費も含めて計算できるため、領収書や明細はしっかりと保管しておくことが大切です。
複数の歯科医院で見積もりを取る
インビザライン・ファーストは自費診療のため、費用は歯科医院によって大きく異なります。同じ治療内容でも、料金設定や含まれるサービスに差があるため、複数の歯科医院で見積もりを取ることが重要です。
料金だけでなく、カウンセリングの丁寧さ、説明のわかりやすさ、アフターケアの内容なども比較するポイントです。初回相談が無料の歯科医院も多いため、気軽に情報収集ができます。
納得できる治療を受けるためには、複数の選択肢から信頼できる歯科医院を見つけることが大切です。
まとめ

インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する時期の子どもを対象にした矯正方法です。子どもの顎の成長を促しながら、歯並びを整えていきます。
多くのメリットがある反面、費用は決して安くはなく、治療内容や歯科医院によって差が出るため、事前の情報収集と見積もりの確認が重要です。
カウンセリング料や検査料、マウスピースの作製費など、費用の内訳を正しく理解することで、予期せぬ出費を防ぐことができます。また、デンタルローンや医療費控除などを活用すれば、費用の負担を抑えることも可能です。
お子さまの将来の健康と笑顔を守るために、信頼できる歯科医院で治療をスタートさせましょう。
小児矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年10月28日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯ぐきが腫れて、膿がでてきた! 頬や顎まで腫れて熱を持っている・・・ そんな症状のご経験はありませんか? むし歯の症状としては重症です。残念ながら、歯科ではよく見られる症状なんです。これは歯の根っこにできてしまった膿の袋による症状です。この膿の袋を、歯根嚢胞(しこんのうほう)といいます。歯科医は、進行を食い止め、歯の機能を残すことを考えます。
歯科用CT による撮影画像
木更津きらら歯科では三次元画像が得られる歯科用CT(Computed Tomography-コンピュータ断層撮影)を導入しています。嚢胞の位置や骨への影響などをより正確に把握することができます。
こちらは歯科用CTで撮影したお口の中の断面です。赤い部分が歯、黄色の部分が顎の骨の断面です。ピンク色の部分を見てください。この患者さまは、歯の根っこに膿みが袋状にたまっていることがわかります。このケースでは歯を残すことができそうです。感染した根っこの部分のみを切除(歯根端切除術)し、同時に嚢胞を摘出します。
3D画像で撮影可能な歯科用CTです。レントゲンでは確認できない立体的な病変の広がり、位置関係、骨の状態、神経の位置などを精密に把握できるため、歯根端切除術などでは、正確で安全な治療を可能にします。
歯の根っこに膿がたまる歯根嚢胞(しこんのうほう)
歯根嚢胞とはどんな病気なのでしょうか?
むし歯がC4程度にまで進行すると、歯髄に感染が起こります。それが歯の根っこの先にまで届いてしまうと、根尖性歯周炎が生じます。その状態が長く続くと、膿がたまった袋状の病変ができることがあります。これが歯根嚢胞(しこんのうほう)です。
初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには歯ぐきの中で大きくなり、痛みや腫れを引き起こします。放置すると歯を支える骨や歯周組織が破壊され、歯を失うことにもなりかねません。
※繊維質の塊である歯根肉芽腫(しこんにくげしゅ)ができることもあります。こちらもほおっておくと、歯の根や周りの骨が溶けたり、他の病気を引き起こしたりする原因となります。
歯根嚢胞の症状
初期段階は自覚症状がない
初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。歯科定期検診や、他の理由で撮影したレントゲンやCT検査で、偶然発見されることも多いのです。症状がないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
違和感や痛み
初嚢胞が大きくなってくると、歯ぐきに腫れやふくらみがあらわれてくることがあります。噛んだときに違和感があったり、なんとなく圧迫されるような感覚を覚えることから、異常に気付く方もいらっしゃるかもしれません。歯や歯ぐきに鈍い痛みを感じたり、進行するにしたがって痛みが強くなったりします。
歯肉の腫れや排膿
さらに進行すると、歯肉に膿の出口ができ、膿が出てくることがあります。膿がたまって炎症が広がると、頬や顎が大きく腫れてしまい熱を持ったり倦怠感を感じたりすることも。ここまで進行しまったら、早急に治療を受けなければなりません。歯科医は「どうしてこんなになるまでほおっておいたんですか」とつい言ってしまうかも・・・。どうかお許しください、急いで治療にとりかかりましょう。
歯の動揺
嚢胞が大きくなると、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまいます。嚢胞が骨を吸収することで、歯の動揺を招くこともあります。
歯根嚢胞の原因
むし歯の放置
歯根嚢胞の最も多い原因は、進行したむし歯です。むし歯が歯の表面から内部に向かって進行すると、やがて歯の神経に到達します。細菌感染により神経の機能が働かなくなると、細菌は根の先まで侵入します。免疫反応が生じた結果、膿がたまり、嚢胞が形成されるのです。神経がすでに死んでいる歯は痛みを感じにくいため、自覚症状がほとんどないかもしれません。症状が出た時にはすでに大きな嚢胞となっていることも多く、注意が必要です。
過去の根管治療の不備
根管治療とは、細菌に感染した歯髄を除去して徹底的に殺菌し、防腐剤をつめて密閉するという治療です。根管は非常に複雑な構造をしており、すべての感染源を除去するのが困難な場合もあります。以前に根管治療を受けた歯でも、根管の中に細菌が残っていたり、充填材が不十分だったりすると、再び感染を起こすことがあります。根管治療が十分に行われなかった場合、細菌が再び活性化して嚢胞が形成されることがあります。治療後数年を経てから歯根嚢胞が見つかるケースも珍しくありません。
歯の外傷
事故や転倒、スポーツ中の衝突などによって力がかかり、歯が折れたり亀裂がはいったりして、歯の神経が細菌に感染し、歯の根の先端に嚢胞が形成されることがあります。このような非感染性の外傷によるケースは、時間が経ってから症状として現れることが多くあります。
慢性的な炎症
軽度の炎症が長期間続くことで、嚢胞が形成されることもあります。
歯根嚢胞の検査と診断
レントゲン検査
レントゲン撮影では、歯の根の根の先に黒い影として嚢胞が確認できます。ただし位置や大きさによっては確認しにくい場合もあります。
コンピュータ断層撮影による撮影
コンピュータ断層撮影、歯科用CTでは、レントゲンでは把握できない病変の立体的な広がりや、位置関係、骨の状態、神経の位置などを精密に再現します。歯根端切除術などでは正確で安全な治療を可能にします。1回の放射線量が従来の医科用CTと比較すると非常に少なく、患者さまへ負担の少ない治療が行えます。
歯根嚢胞の治療法
症状によって、できるだけ歯の機能を残すことを考えます。
根管治療(歯内療法)
歯の内部にある感染組織を除去し、根管を洗浄・消毒してから充填材で密封することで再感染を防ぎます。小さな嚢胞に適用される治療法です。
外科的治療(嚢胞摘出術)
嚢胞が大きい場合、または根管治療のみでは対応できない場合、外科的に嚢胞を摘出する手術を行います。感染した歯根先端を切除し、嚢胞を取り除く手術を「歯根端切除術」と言います。
抜歯
嚢胞が非常に大きい場合や歯が保存不可能な場合は、抜歯をしなければならないこともあります。抜歯後は義歯、ブリッジ、インプラントなどの治療が必要です。
木更津きらら歯科ではプライバシーに配慮した完全無菌のオペ室を完備しています。
安心しておまかせください! でもそうなる前に・・・
木更津きらら歯科は、高度な治療に対応できる検査機器にオペ室を備え、経験豊富な医師が診療にあたります。むずかしい症例でも安心しておまかせください。でも、そうなる前に、予防と早期発見、早めの治療が一番大切なんですよ。
当院の医師の所属学会
木更津きらら歯科では、各ジャンルに精通した歯科医師が在籍しています。お口の異変でご不安なこと、わからないことがありましたらご遠慮なくお問い合わせください。
- 日本口腔外科学会専門医
- 日本口腔外科学会認定医
- 日本歯周病学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本口腔インプラント学会 専修医
- ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
- ICOI(国際口腔インプラント学会)日本支部前会長
- iACD 理事(国際コンテンポラリー歯科学会)
- iACD Diplomate(国際コンテンポラリー歯科学会 指導医)
- 日本矯正歯科学会 認定医
- 日本歯内療法学会 専門医
- 日本有病者歯科医療学会 認定医
- 歯科医師臨床研修指導医
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25年10月23日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医療の現場で、業務を支える重要な役割を担うのが歯科衛生士です。歯科衛生士になるには国家資格が必要ですが、働きながら目指すことはできるのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、働きながら歯科衛生士を目指す方法、必要な資格などについて詳しく解説します。
歯科衛生士とは

歯科衛生士は、国家資格を持つ医療専門職の一つで、歯科医師の指示のもとで患者さまの口腔ケアや予防処置を専門的に行う役割を担っています。歯科衛生士法により業務が定められており、資格を持つことで医療機関での治療補助や歯周病予防、歯のクリーニングといった専門的な処置が行えるようになります。
歯科衛生士は患者さまの口内の健康を守る重要な存在といえます。その活躍の場は歯科医院のみならず、保健所や福祉施設、さらには訪問診療の現場など多岐にわたります。
歯科衛生士の業務内容
歯科衛生士は、患者さま一人ひとりのお口の健康をサポートするために、さまざまな業務を担当します。具体的な仕事内容は、以下のとおりです。
歯科予防処置
歯科衛生士は、虫歯や歯周病の予防を目的とした歯科予防処置をおこないます。具体的には、歯のクリーニングやフッ素塗布などが挙げられます。
口内の磨き残しの状況を確認し、ブラッシング指導を行うこともあります。
歯科診療の補助
患者さまの処置中に、歯科医師をサポートする業務です。虫歯治療や歯石除去、根管治療などの際に、器具の受け渡しや清掃、患者さまの姿勢の補助などを行います。
診療が円滑に進むように気配りをしながら、医師の指示に従って動くことが求められるでしょう。
歯科保健指導
患者さま一人ひとりの口腔内の状態や、生活習慣に合わせてブラッシングの指導や 生活習慣の指導を行います。口内を健康に保つために、患者さまに合わせてさまざまなアドバイスを行います。
患者さまが自分で歯の健康を維持できるようサポートするのも、歯科衛生士の大切な役割といえるでしょう。
なぜ歯科衛生士が人気なのか

歯科衛生士は医療職の中でも人気が高く、特に女性から支持を集めています。「歯科医院に行くといるけど何をしている人なの?」と思う方もいるかもしれません。
一見すると地味な職業に思えるかもしれませんが、多くの人々がこの道を選び続けているのにはいくつかの明確な理由があります。ここでは、なぜ歯科衛生士が人気なのかを確認していきましょう。
高い専門性が求められる
歯科衛生士になるためには専門的な知識と技術を身につける必要があります。医療の一翼を担う立場として、患者さまに信頼される存在になれることは大きなやりがいとなります。
専門的な技術と知識を身につけることは、自分に自信を持つことにもつながるでしょう。
やりがいを感じやすい
患者さまの健康維持や不安の軽減に貢献できることは、歯科衛生士の仕事の大きな魅力です。特に、定期的に来院される患者さまと信頼関係を築きながら、歯周病の予防や口腔ケアの指導を行う中で、感謝の言葉を直接聞けることはモチベーションにつながります。
自分の専門性が患者さまの健康に役立っている実感は、仕事の満足度を高める要素といえるでしょう。
また、子どもから高齢者まで幅広い年齢層と関われるため、常に新しい学びと成長を感じられる点もやりがいにつながります。医師やスタッフと連携しながらチーム医療の一員として働く中で、専門職としての誇りと責任を持てることも、モチベーションの維持につながるでしょう。
資格取得後の選択肢が広い
歯科衛生士の資格を取得すると、歯科クリニックに勤務するだけでなく、さまざまな分野で活躍する道があります。保育園や企業で口腔ケアに関する指導を行ったり、訪問歯科サービスのスタッフとして働いたりすることも可能です。歯科衛生士養成校での教員といったポジションも選択肢となるでしょう。
さらに専門的な技術を身につけるための研修や講習もあり、キャリアアップを目指すことも可能です。
収入を安定させやすい
歯科衛生士は医療職の一つであるため、景気に左右されにくく安定した職業といえます。結婚や出産などでブランクが生まれても、再度働き始めやすいというメリットもあります。
結婚・出産後も活躍できる
歯科衛生士は女性が多く活躍している職業であり、結婚・出産といったライフステージの変化に柔軟に対応できることが多いです。子育てや家庭の事情で一時的に職場を離れたとしても、資格さえ持っていれば、必要なタイミングで社会復帰できるという点も人気の理由でしょう。
非常勤やパートタイムとして働く道もあり、家庭との両立を図りながらキャリアを継続できる環境が整っています。
歯科衛生士になるために必要な資格

歯科衛生士として働くためには、国家資格である歯科衛生士免許を取得する必要があります。免許を取得するには、厚生労働大臣が指定する養成機関で所定のカリキュラムを修了し、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。
ただし、歯科衛生士になる前から歯科助手として勤務する場合には、資格は不要です。歯科助手としての経験があると、患者様とのコミュニケーションや医療現場の流れに慣れることができ、スムーズにステップアップできるかもしれません。
また、歯科衛生士免許を取得した後も、さらに専門的な技術を身につけたい方は、認定資格を取得することも可能です。
働きながら通える歯科衛生士専門学校

歯科衛生士の専門学校は全日制だけではなく、働きながら通える夜間部、通信制(夜間部)などがあります。ここでは、働きながら通える歯科衛生士専門学校の具体的な例を紹介します。
通信制の専門学校
数は多くありませんが、通信制の養成機関も登場しています。自宅でテキストや映像教材を使って学習するため、働きながらでも学びやすいでしょう。
ただし、歯科衛生士になるためには実習経験が必要です。自宅での学習だけでなく、歯科医院で臨床経験を積まなければなりません。
夜間部のある専門学校・大学
基本的には歯科衛生士を養成する専門学校は昼間部ですが、中には夜間部を設置している学校もあります。お住まいの地域や状況に合った学校があるかどうか、学校選びの段階で詳しい情報を問い合わせて確認してみましょう。
歯科衛生士になるために必要な学費・期間

歯科衛生士になるための学費は、進学する学校の種類や立地、制度などによって変わりますが、概ね3年制の専門学校で200万〜300万円程度が目安とされています。この金額には、入学金、授業料、教材費、実習費、施設費などが含まれており、私立の専門学校ではさらに高額になることもあります。
また、自治体や学校による奨学金制度、教育ローンなどの経済的支援制度も多く用意されています。
歯科衛生士になるために必要な期間は、3〜4年です。専門学校であれば3年、大学であれば4年かけて、歯科衛生士になるために必要な知識・技術を身につけていきます。
まとめ

歯科衛生士は、専門的な知識と技術を活かし、患者さまの健康を支えるやりがいのある職業です。結婚や出産といったライフイベントでブランクが生まれても復職しやすいなど、柔軟な働き方が魅力といえるでしょう。また、資格取得後の選択肢が広く、安定した収入を得られる点も、歯科衛生士が人気を集めている理由の一つです。
「働きながら歯科衛生士を目指したい」とお考えの方は、ぜひ一度歯科衛生士養成学校について調べてみてください。
歯科衛生士として働きたい方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご連絡ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年10月16日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯ぐきから血が出る、口の中がネバつくといった症状に心当たりがある方は、歯周病かもしれません。歯周病は初期段階では痛みなどの症状が現れにくく、気づかないうちに進行することが非常に多い病気です。
しかし、放置すると口臭や歯のぐらつき、さらには全身の健康にも影響を及ぼすリスクがあるのです。
この記事では、歯周病の進行を防ぐための治療法と、日常生活でできる効果的なセルフケアについて詳しく解説します。
歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯ぐきや歯槽骨といった組織に炎症が起こる病気です。進行すると歯がぐらつき、最終的には抜ける可能性もあります。
歯周病は静かに進行していく病気なので、異変に気づいたときには歯の大部分が失われていたというケースも珍しくありません。
そのため、早期発見と早期治療がとても大切とされています。また、歯周病は糖尿病や心疾患など全身の病気にも関係があるとされ、放置すると全身の健康にも大きな影響を及ぼすことがわかってきています。
自分では気づきにくい病気だからこそ、定期的な歯科検診とチェックが健康な状態を維持するために有効です。
歯周病の進行段階
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に大別されます。初期段階は歯肉炎と呼ばれ、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きのときに出血したりする程度の症状が主に現れます。この段階では痛みもほとんどなく、気づかないまま進行することが少なくありません。
進行すると歯周炎となり、歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットが深くなって歯と歯ぐきの間の炎症が広がっていきます。歯周ポケットの奥深くにある歯垢や歯石は、通常の歯磨きでは除去できないため、炎症が進行しやすくなります。
歯周病の治療法

歯周病の治療にはさまざまな方法がありますが、初期段階から進行度に応じて適切な処置を行うことが重要です。基本的な治療の目的は、歯周病の原因となるプラークや歯石を取り除き、炎症を抑えながら歯を支える骨の破壊を防ぐことです。
ここでは、主な治療法について詳しく解説します。
スケーリング
スケーリングは、歯や歯ぐきの周囲に付着した歯石やプラークを除去する処置です。超音波スケーラーや手用スケーラーを用いて、効果的に歯石を除去していきます。
歯石は、プラークが唾液の成分と結合して硬くなったもので、歯ぐきの炎症を引き起こす主要な原因です。
しかし、強固に歯に付着するため、ご自身の歯磨きでは取り除くことができません。スケーリングによって歯石を取り除くことで、歯ぐきの炎症を軽減し、歯周病の進行を抑制できます。
ルートプレーニング
スケーリングで歯石やプラークを取り除いた後、歯周ポケット内部や歯根面の凹凸部分を滑らかに整えるのが、ルートプレーニングです。歯根面を平滑にして細菌の再付着を防ぎ、歯周ポケットを浅くすることを目指します。
歯周外科治療
スケーリングやルートプレーニングでは改善できなかった場合や、改善できないと判断された場合に行われるのが、歯周外科治療です。
フラップ手術
フラップ手術は、ポケット内に残る汚染物を徹底的に除去する方法です。歯茎を切開して歯根の先端部まで露出させ、歯周ポケット内部の汚染物を除去していきます。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織を再生させる治療です。いくつかの方法がありますが、最も一般的なのはメンブレンを用いる方法でしょう。
メンブレンとは、人工的な膜のことです。通常、顎の骨よりも歯肉のほうが先に回復するので、顎の骨が回復するためのスペースが奪われてしまうことがあります。それを防ぐために、メンブレンを設置して顎の骨の回復を促すのです。
定期的なメンテナンス
治療後も、再発を防ぐためには定期的なメンテナンスが不可欠です。1〜3か月に1回の定期検診で、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを確認し、必要に応じて再治療やクリーニングを行います。
自宅でのセルフケアを継続することも、再発防止には欠かせません。歯科医院でのケアと自宅でのケアを両立させることで、歯周病の進行を食い止められるのです。
歯周病治療中の注意点

治療中は、定期的な通院と丁寧なケアが欠かせません。毎日の歯磨きを丁寧に行えば、歯周病の進行を防げる可能性があります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使って歯と歯の隙間のプラークを除去しましょう。
また、治療中は歯科医師の指示に従って通院することも重要です。痛みや違和感などの症状が緩和されると通院をやめてしまう方もいますが、再発のリスクが高まるため最後まで通院を続けましょう。
歯周病を予防するためにできること

歯周病は一度発症すると治療に時間がかかる傾向があります。強い痛みを感じることは少ないものの、静かに進行していき、最終的には歯の喪失につながる恐れもあります。また、歯周病によって失われた歯周組織は、自然に回復することはありません。
早期に治療し、悪化させないためには、日頃から予防に取り組むことが大切です。ここでは、歯周病を予防するためにできることをご紹介していきます。
正しい歯磨きの習慣を身につける
歯周病予防の基本は、毎日の丁寧なブラッシングです。
ただし、力任せに磨いたり、短時間で済ませたりしては十分な効果が期待できません。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を45度の角度であて、小刻みに動かすバス法を実践しましょう。
1回のブラッシングにかける時間は3〜5分程度、起床時と毎食後、就寝前の1日5回を習慣化するのが理想です。難しい場合は、朝晩の1日2回を習慣化していきましょう。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけ、逆に歯周病を悪化させることもあるため、ブラッシングの際の力加減にも注意してください。歯ブラシの毛先が曲がらない程度の力加減を意識しましょう。
食生活を見直す
歯周病を予防するためには、口の中だけでなく、体全体の健康を考えた食事を心がけることも重要です。
歯周病予防には、ビタミンCやビタミンE、β-カロテン、カルシウムなどの栄養素が有効とされています。これらの栄養素を多く含む食品を積極的に摂取すれば、歯ぐきなどのお口の中の粘膜の健康維持に役立つでしょう。
カルシウムは、歯や骨を丈夫にする栄養素です。牛乳や乳製品、小魚などを積極的に摂取してみてください。
ストレスを溜めない
ストレスが溜まると、免疫力が低下して歯周病菌が増えやすくなります。歯周病が悪化する可能性があるので、ストレスを溜めないように心がけましょう。
適度な運動や十分な睡眠を意識したり、趣味の時間を作ったり、日常生活のなかでストレスを発散させることが大切です。
定期的に歯科医院を受診する
歯周病を予防するためには、プラークや歯石を完全に取り除くことが欠かせません。毎日のブラッシングを丁寧に行っていても、磨き残しがあるため、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けましょう。
定期検診では、磨き残しのチェックとクリーニングのほかにも、虫歯の有無や進行度、噛み合わせの状態などの確認をおこないます。歯周病の有無や進行状況がわかるので、セルフケアのアドバイスも受けられるでしょう。
まとめ

歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することも少なくありません。症状を抑えるためには、早期発見・早期治療が欠かせません。
歯周病で失った歯周組織は、自然には元に戻りません。そのため、歯科医院でのケアと日々のセルフケアをしっかりと両立させることが重要です。正しい知識をもとに、口内の健康を守りましょう。
歯周病の治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
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25年10月09日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

「マウスピース矯正にデメリットはある?」「本当にマウスピース矯正でいいのかな?」などと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
マウスピース矯正には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。治療後に後悔しないためには、デメリットや注意点をよく理解し、納得したうえで治療を進めることが大切です。
この記事では、マウスピース矯正のデメリットについて詳しく解説します。デメリットへの対策も紹介していますので、安心して矯正を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正の主なデメリット

マウスピース矯正は多くのメリットがある治療法ですが、デメリットもあります。ここでは、マウスピース矯正のデメリットについて解説します。
装着時間を守らないと効果が出にくい
マウスピース矯正は、装置を1日20〜22時間装着することで歯に力をかけ、歯並びを整えていく方法です。食事や歯磨き以外の時間は、基本的に装置を装着しなければなりません。
装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、期待する効果が得られなかったり、矯正期間が延びたりすることがあります。治療をスムーズに進めるためには、装着時間を守れるよう管理することが重要です。時間の管理が苦手な方にとってはデメリットといえるでしょう。
対応できる症例が限られる
マウスピース矯正は、歯並びによっては対応できない場合があります。例えば、大きく歯を移動させる必要がある症例では、ワイヤー矯正が推奨されることが多いです。顎の骨格のバランスやずれの調整が必要なケースでは、外科手術が検討されることもあります。
ご自身の歯並びがマウスピース矯正に適しているかどうかは、歯科医師に相談しましょう。
治療期間が長くなる場合がある
マウスピースの装着時間が不足した場合や大きく歯並びが乱れている症例では、治療期間が長くなることがあります。特に装置の装着時間を守れていないと、計画どおりに歯が動かず、治療計画の修正やマウスピースの作り直しが必要になるケースも少なくありません。
治療期間を長引かせないためには、装着時間の管理が不可欠です。
取り外しの手間がある
マウスピースは、自分で装着と取り外しができる反面、手間がかかります。食事の前にはマウスピースを取り外し、食後には歯磨きとマウスピースを洗浄してから再装着しなければなりません。歯磨きやマウスピースの着脱を面倒と感じる人もいるでしょう。
また、破損させたり紛失したりすると作り直さなくてはならないため、取り扱いにも注意する必要があります。
飲食時の制限がある
前述したとおり、飲食時にはマウスピースを必ず取り外す必要があります。装着したまま食べ物を噛んだり飲み物を飲んだりすると、破損したり着色したりするおそれがあるためです。
また、ジュースや飴などの砂糖が多く含まれているものを口に入れると、虫歯になるリスクが高まります。食事の前後にマウスピースの着脱や歯磨きが必要なため、外出先や急な食事の場面では不便を感じることもあるでしょう。
自由に飲食できないことにストレスを感じる人もいるかもしれません。
発音に影響が出ることがある
マウスピースを装着し始めると、異物感を覚え、滑舌が悪くなったと感じることがあります。特に、サ行やタ行など、舌先を前歯につけて発音する音は影響を受けやすいです。営業職や接客業など、人と話す機会の多い職業の方にとってはストレスになることもあるでしょう。
ただし、装着している状態に慣れると改善する傾向にあります。早く慣れるために、音読や早口言葉などをするのもひとつの方法です。しばらく経っても改善しない場合や違和感が強い場合は、マウスピースの調整が必要なケースもあるため、歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正のデメリットへの対策

マウスピース矯正にはデメリットもありますが、対策することで失敗のリスクを低減できます。ここでは、そのようなデメリットへの対策について解説します。
装着時間を管理する
マウスピース矯正の効果を最大限に引き出すためには、指示された装着時間を守ることが不可欠です。装着時間を守るために、スマートフォンのリマインダー機能やタイマーを活用して、決まった時間に装着する習慣をつけるとよいでしょう。
食事や歯磨きにかかる時間を考慮しながら、計画的に着脱することが大切です。上記のように工夫して装着時間を管理すると、忙しい生活のなかでも矯正効果を得られるでしょう。
定期検診を受ける
マウスピース矯正はワイヤー矯正とは異なり、患者さま本人による装着時間の管理が重要な矯正方法です。装着時間が守れているか、予定どおり歯が移動しているかを歯科医師が確認しながら進める必要があります。
定期検診では、歯の動きやマウスピースの状態、口腔内の健康状態を確認し、問題があれば早めに対応することが可能です。また、歯科医師から装着方法や歯磨きなどの適切なアドバイスを受けることで、満足のいく治療結果にもつながります。
定期検診を受ける頻度の目安は2〜3ヶ月に1回程度ですが、治療開始直後は1ヶ月に1回の受診が勧められるケースもあります。マウスピース矯正をスムーズに進めるためにも、歯科医師の指示に従って定期検診を受けましょう。
複数の矯正方法を比較して選ぶ
マウスピース矯正は多くのメリットがある治療法ですが、すべてのケースに適しているわけではありません。ライフスタイルや歯並びの状態、骨格によっては、ワイヤー矯正のほうが望ましい場合や、外科手術が必要となる場合もあります。
矯正治療を検討する際は、歯科医師に相談し、それぞれの矯正方法のメリットとデメリット、治療期間や費用などについて詳しく説明してもらいましょう。治療開始後に後悔しないためには、複数の選択肢を比較して検討し、納得したうえで選択することが大切です。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正にはデメリットだけでなく、多くのメリットがあります。最後に、マウスピース矯正のメリットについて解説します。
装置が目立ちにくい
マウスピース矯正の最大の魅力は、装置が目立ちにくい点です。治療に使用するマウスピースは透明なプラスチック素材で作られているため、装着していてもほとんど気づかれません。特に、人前に出る機会が多い方にとっては、見た目を気にせず矯正できる点が大きな利点です。
ワイヤー矯正のように金属が光ることもなく、写真撮影やイベントなどでも自然な笑顔を保てます。また、結婚式や面接など特別な場面では、一時的に外すことも可能で、生活の自由度が高い点も魅力です。
口腔内を清潔に保ちやすい
マウスピース矯正では、食事や歯磨きの際に装置を取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいという大きなメリットがあります。ワイヤー矯正では装置の間に食べかすが詰まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向がありますが、マウスピース矯正なら通常通りに歯磨きができます。
また、マウスピース自体も洗浄可能なため、清潔な状態に保つことができます。口臭の原因を減らし、常に清潔な状態で治療を続けられる点は、衛生面を重視する方にとって大きな利点といえるでしょう。
痛みが少ない
ワイヤー矯正では、調整のたびに強い力が加わるため、痛みを感じやすい傾向があります。
これに対し、マウスピース矯正では、装置を装着・交換しながら段階的に少しずつ歯を動かす仕組みのため、痛みが穏やかです。また、金属を使用していないため、口の中を傷つけたり口内炎ができたりする心配もほとんどありません。
金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正で使用する装置は医療用のプラスチックでできています。金属を一切使用していないため、金属アレルギーを持つ方でも安心して治療が受けられます。
ワイヤー矯正の場合、金属の接触によって炎症やかゆみなどの症状が出ることがありますが、マウスピース矯正ではそうした心配が不要です。
まとめ

マウスピース矯正には、日常生活での管理の難しさや適応症例が限られるといったデメリットがあります。また、装置の装着時間を守らないと十分な矯正効果が得られない可能性があるほか、紛失や破損にも注意しなければなりません。
紛失や破損、装着時間の不足などによって治療期間が延びたり、マウスピースの作り直しが必要になったりすると、追加費用がかかることがあります。
マウスピース矯正のメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身に合った治療法を選ぶことで、より満足度の高い結果を得ることができるでしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年09月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った歯の機能を復元する方法はいくつかあります。ここではインプラント治療の手法をご紹介いたします。
失った歯を復元する方法
差し歯
差し歯は、残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯や根そのものがない場合はできません。
ブリッジ
隣接する歯を削って土台とし、人工歯を橋のように渡して支えます。外科手術がないので体に負担が少ない反面、健康な歯に負担がかかります。歯や根そのものがない場合はできません。
入れ歯
保険診療が可能です。ただどうしても違和感や痛みが伴いがちです。
インプラント
顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せます。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。自費診療となるため費用が高額になります。
インプラントの特徴
病「移植する、埋め込む」ことを意味する「インプラント」は、体内に埋め込まれる器具を指す言葉です。歯科医療で言うインプラントとは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込む治療のことを表します。顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せます。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。
埋め込まれた人工歯根は顎の骨にしっかり固定されるので、自分の歯のように違和感を感じません。治療の成功率は、上顎90%以上、下顎95%以上が20年残存するというデータがあります。40年以上使用している患者さまもいらっしゃいます。
インプラントのできない方
インプラントは外科治療として患者さまのおからだの負担が大きく、日常的なケアの習慣も必要です。インプラント治療が適さないのは以下のような方です。
- 顎の骨の成長が十分に終わっていない若年の方
- 歯磨きやプラークコントロールなどの日常のお口のケアが苦手な方
- チタンへのアレルギーを持っている方
- アルコール依存症の方
- 服用されているお薬によってはインプラント治療はできません
- 全身疾患がコントロールされていない方
- 歯科医師との意思疎通がとれない方
インプラント治療が適さない場合は、代わりとなる最善の治療をご提案いたします。
インプラントの治療メニュー
インプラントを埋め込む手術は、お口の状態に応じていくつかの選択肢があります。
二回法
- インプラントを顎の骨に埋め込む手術
- インプラントが骨と結合する期間を設ける
- 歯ぐきを開いてインプラントの頭を出し、人工歯と結合する連結部分を装着する
2段階を経てインプラント体と人工歯を結合する方法です。ほとんどの方に適応できます。
一回法
インプラント体を埋め込んだ時に大きめのキャップを取り付けた状態で骨と結合する期間を持ちます。その後、人工歯と結合します。
フラップレス
口腔内のガイドに従って歯肉を切ることなくインプラントを埋め込む手法です。ガイドは3DのCT映像やコンピュータのシュミレーションプログラムによって作成されます。太い舌動脈に隣接する下あごの手術となりますので、十分な検討と高度な技術が必要です。当院はフラップレスにも対応しています。
即時荷重法
インプラント埋入した直後に、二回法のように骨が結合する期間を設けず、仮の人工歯を付ける治療法です。ンプラント埋め込み後、すぐに食事などができるようになります。審美的にも手術をしてすぐに美しい歯を復元できます。ただ骨の結合を妨げないように、患者様ご自身での注意が必要になってきますので、適応する症例かどうかは慎重に検討が必要です。
交通事故による前歯の欠損を復元した患者さまの症例です。
インプラント治療で可能となる歯の復元
1本だけ歯を復元したい場合だけでなく、お口の状態に応じて適切な手法をご提案できます。
All-On-4(オールオンフォー)
最少4本のインプラントで複数の歯を支える治療法です。多くの歯をなくした方、総入れ歯の方の歯の機能を復元できます。最少4本のインプラントで、最大12本の人工歯を支えることが可能です。
インプラントブリッジ
複数の歯が失われた場合、それより少ない本数のインプラントを支えとしてブリッジをかけ人工歯を装着する方法です。通常のブリッジ治療をしたがぐらつく、入れ歯にしたくない、失われた歯の本数が多く通常のブリッジ治療が困難、という場合におすすめします。
オーバーデンチャー
インプラントを入れ歯のはめ込み部として利用する治療法です。下顎でしたら最少2本のインプラントを用いて、義歯を固定することができます。義歯の取り外しや装着は、従来の義歯のように患者さまご自身で行うことができます。
テンポラリーインプラント(暫間インプラント)
テンポラリーインプラントとは、インプラントが骨と結合するまでの数か月間、仮歯を支える補助的なインプラントです。テンポラリーインプラントを併用することで、骨とインプラントが結合される期間もものを噛んで食事ができますし、審美的にも有効です。
インプラントを埋め込む土台の骨を補強する
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行うもので、顎の骨に十分な幅が必要です。インプラント治療を行うにあたり、顎の骨を補強する治療をご提案することもできます。
骨の移植(GBR)
インプラントを埋め込む土台の顎の骨を人工的に補強する手術です。下顎の中央部や親知らずの奥の部分の骨、または人口骨を必要な所に移植します。採取した個所は自然に復元します。下顎で3か月、上顎で6か月程度で骨が結合されますので、インプラント手術に進むことができます。
ソケットブリザベーション
抜歯から時間が経過し、歯があった部分の骨がやせてしまったようなときに選択できる治療法です。ソケットブリザベーションは、抜歯してできた穴に人工骨や自分の骨をいれ、定着させる方法です。抜歯した穴に骨が定着すれば、インプラント治療を進めることができます。リスクとして、補填材と骨が結合しない場合もあり得ます。外科処置時の痛みや歯肉膨張が起こる場合もあります。
ソケットリフト
上顎の奥歯近くにインプラントを埋め込みたいとき、骨が薄い場合に、口腔内から骨や骨補填材を移植して厚みを確保します。骨の量が5mm以上ある場合にソケットリフトを選択しできます。
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
サイナス(上顎洞)とは鼻の周り、目の下にある空洞です。サイナス(上顎洞)までインプラントがつきぬけてしまうほど、骨が薄い場合は、サイナス(上顎洞)の一部分に骨をつくるする手術をします。頬側の歯肉をはがして骨を一部とりのぞき、空洞の外側の膜を持ち上げて隙間を作ります。その隙間に骨や骨補填材を移植します。骨がつくられるまでに6ヶ月程度の時間を要します。
メインテナンスについて
インプラントを長持ちさせるための大敵はインプラント歯周炎です。埋め込んだインプラントの周囲は天然歯と異なり歯ぐきとの間に細菌が侵入しやすいのです。磨き残しによって歯垢が溜まると歯周病菌が増殖し、インプラントを支える骨を溶かしてしまい、最悪の場合はインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。インプラントを長持ちさせるためにご自身のセルフケアと、歯科医院でのメインテナンスが必要です。3ヶ月に一度ご来院ください。
VIP MAINTENANCE ROOMでくつろいでおからだのメインテナンスの時間をお過ごしください。
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25年09月29日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
木更津きらら歯科では歯科用CTを導入しています。お口の状態を3D画像で再現する歯科用CTが難しい治療にも貢献します。
歯科用CTとパノラマレントゲンの違い
歯科用CTはお口の中を輪切りにして撮影し、立体的に構成して三次元の画像として再現するものです。肉眼では確認できないような部位、例えば親知らずの根の先がどのように向いているのか、歯の根の部分がどのような状態になっているのか、顎の神経の位置や、骨の厚み、骨質まで可視化されるのです。過去には、難しい歯の根の先の異常を被せ物を外して症状を確認しながら治療を進めることがありました。歯科用CTで再現された立体画像なら、様々な位置から歯の根の状態、破折部等を確認することができるようになるので、医師の経験だけに頼るのではなく客観的に治療計画をたてることができます。
パノラマレントゲンは二次元でお口の中を再現するものです。通常のむし歯治療の際に、「今こうなってますよ」と診察席で患者さまにも見ていただいていますね。CT画像も、医師と患者さまとでお口の状態と治療計画を共有するためにも役立ちます。

写真引用:株式会社ヨシダ
CT(Computed Tomography-コンピュータ断層撮影)の仕組み
病院でCT検査を受けたことはおありですか? いろいろな方向からX線をあて、水分、骨、脂肪、空気など体内にある成のX線の吸収率の違いをコンピューターで処理し、体の断面を画像にします。連続した断面の画像を構成して、からだのなかが立体的に再現できるという検査方法です。歯科用CTは、医科用CTより高解像度で、歯や骨の状態をさらに詳細に見ることができます。首から上を撮影することに特化しており、検査着に着替える必要もなく、X線の被爆も非常に少ないものとなっています。
歯科用CTは保険が適用されますか?
レントゲン検査だけでは診断が難しく、3次元的に確認する必要がある場合の撮影は保険が適用されます。埋没した親知らずと下あごとの関係や、顎関節症や顎の骨の欠損などで顎の形態を知る必要がある場合、腫瘍など病巣の広がりを知る必要がある場合などです。歯の根の進行した歯周炎なども観る必要があります。インプラントに関わる撮影は自費診療となります。
歯科用CTはこんな場面で活躍します
根管治療
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。簡単に言えば歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものなのですが、この管、根管は複雑に枝分かれしたり途中で曲がったり、迷路のように入り組んでおり、患部を平面的にとらえる2次元のレントゲン撮影では、どうなっているのか正確に把握することは困難です。
しかし、3次元でとらえることができるCTであれば、根管の立体的な形態や走行が確認できるばかりでなく、根っこにできた病変の大きさやその原因も正確に把握できるようになります。さらに、CT画像はレントゲンでは見えない歯の小さなヒビや割れも映し出すことができます。
歯周病治療
歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯周病の進行度をチェックする方法には、主に以下の方法があります。
- 歯周ポケット検査(プロ―ビング検査)
- レントゲン撮影
- 歯科用CT撮影
プロービング検査では歯周ポケットの深さを調べます。レントゲンでは平面の二次元で患部をとらえることができます。歯科用CTは立体の三次元画像で患部を再現できるため、小さな不調や小さな穴まで確認できることに加えて、骨や神経の位置が立体的に正確に把握できます。骨の状態から治療方法を検討することができます。
親知らずの抜歯
親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずが深い位置や神経に近い場合は、神経を傷つけることを避けなければなりません。歯科用CTなら、親知らずと血管、神経の位置を精密に正確に把握できるので、よぶんに切開したり骨を削ることなく、術後の痛みや腫れを最小限に抑えることができます。
顎関節症
顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりする病気です。まず症状がどのように始まり、どのように変化したかをお聞きし、顎関節や筋肉、口の中を診査し、必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CTによって、骨の異常の有無を調べます。歯科用CTによる画像診断は、骨の異常,関節内の異常構造などを3次元的に見ることができます。
インプラント治療
歯科用CTによる精密な画像診断は、インプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要ですインプラント治療の際には、次のような情報が必要となります。
- 骨の幅
- 骨の高さ
- 骨の形態・密度
- 血管や神経の位置
- 上顎洞の位置
顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するという手術で、神経や血管を傷つける事故があってはなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながります。
顎関節症
顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりする病気です。まず症状がどのように始まり、どのように変化したかをお聞きし、顎関節や筋肉、口の中を診査し、必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CTによって、骨の異常の有無を調べます。歯科用CTによる画像診断は、骨の異常,関節内の異常構造などを3次元的に見ることができます。
顎骨骨折
顎骨骨折や顎裂など、顎の骨の形態を把握が必要とされる場面では、治療のうえで、骨折の位置や断片の状況、顎裂部の骨が欠損している範囲をCTで詳細に確認することがたいへん重要になってきます。外科的症例ではCT撮影が保険適用となります。
顎骨嚢胞(がっこつのうほう)
顎骨嚢胞とは顎の骨の中に液体が溜まった袋状のものができる病気です。放置すると嚢胞が大きくなり、骨に影響をおよぼしたり、歯の移動、知覚麻痺などを引き起こすため、口腔外科で摘出手術が必要です。がんに分類される悪性のものもあります。診断はCT画像とレントゲン、病理検査の結果に基づいて行われます。歯科用CTを用いた検査では、嚢胞の正確な位置や大きさ、そして周囲の歯、神経との関係を詳細に知ることができます。
歯根嚢胞(しこんのうほう)
むし歯や怪我で、歯の神経が感染し、根っこにまでおよぶと根尖性歯周炎となります。この状態が慢性化してしまうと歯根に袋状の病変が発生します。これが歯根嚢胞です。初期の段階では無症状ですが、感染を起こすとズキズキとした痛みが出ます。根管治療で治癒することもありますが、効果がなかったり嚢胞が大きい場合は摘出しなければなりません。抜歯と同時に嚢胞を摘出する場合と、歯を残し感染した根っこの部分のみを切除(歯根端切除術)すると同時に嚢胞を摘出する場合があります。
歯科用CTは、レントゲンでは確認できない3次元的な病変の広がり、位置関係、骨の状態、神経の位置などを精密に把握できるため、歯根端切除術など外科処置の際に、安全かつ正確な治療を可能にします。
いつものイオンモールで高度な診断と治療を提供しています
木更津きらら歯科では歯科用CTを導入しています。高度で難しい症例の診断や治療が、いつものイオンモール木更津2Fで提供できます。お口の健康についてお困りのことがありましたらお問い合わせください。
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25年09月25日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

親知らずは、10代後半から20代にかけて生えてくる奥歯で、現代人の顎の大きさとのバランスから正常に生えにくい歯といわれています。
そのため、歯ぐきに埋まったままになったり、斜めに生えてきたりすることが多く、歯磨きがしにくい環境を作り出します。結果として、親知らずは虫歯や歯周病になりやすい厄介な歯とされているのです。
親知らずの虫歯は、気づかないうちに進行しやすく、痛みや腫れを伴うこともあります。さらに、隣の歯に虫歯を広げてしまうリスクもあるため、早めの対応が欠かせません。
今回は、親知らずが虫歯になりやすい理由や、進行の過程、治療方法、費用について詳しく解説します。親知らずの虫歯にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずが虫歯になりやすい理由

ここでは、親知らずが虫歯になりやすい理由について解説します。
親知らずの位置と形状
親知らずは口の一番奥に生えるため、歯ブラシが届きにくいのが特徴です。特に斜めに生えていたり、半分だけ歯ぐきから顔を出していたりする場合は、ブラッシングが不十分になりやすく、歯垢が蓄積しやすい環境になります。
そのため、ほかの歯に比べて虫歯リスクが高まります。
隣の歯との隙間ができやすい
親知らずとその手前の第二大臼歯の間には、汚れが溜まりやすい隙間ができることがあります。食べ物のカスやプラークが溜まりやすく、虫歯菌が繁殖する原因になります。親知らずだけでなく、隣の健康な歯まで虫歯になることも多いため注意が必要です。
部分的に歯ぐきがかぶさっている
親知らずが中途半端に生えている場合、歯の一部が歯ぐきに覆われたままになることがあります。その隙間には細菌や食べかすがたまりやすく、歯ブラシで清掃するのが困難です。細菌の温床となりやすく、虫歯だけでなく炎症や腫れも引き起こしやすい環境です。
虫歯リスクを高める生活習慣がある
生活習慣によって親知らずが虫歯になることもあります。
例えば、歯磨きの回数や磨き方、就寝前の飲食、砂糖を多く含む間食の頻度などが挙げられます。また、歯磨きの際にデンタルフロスや歯間ブラシを使わずに歯垢が残りやすい状態を放置すると、虫歯菌が増殖しやすくなります。
親知らずの虫歯の症状と進行

ここでは、親知らずが虫歯になったときに現れる症状や進行について解説します。
初期症状
親知らずの虫歯は初期の段階では痛みがほとんどなく、自覚しにくいのが特徴です。この時点で治療を開始すれば、削る量も少なくて済みます。
中期の段階
虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものを口にした際にしみる症状が出るようになります。親知らずは位置的に歯ブラシが届きにくいため、この段階でも気づくのが遅れるケースが多く見られます。さらに進行すると、痛みが強くなり、食事に支障をきたすこともあります。
進行した段階
親知らずの虫歯が進行すると、ズキズキとした強い痛みや、歯ぐきの腫れが現れることが多くなります。親知らず周囲の歯ぐきが大きく腫れると、口を開けにくくなることもあります。
痛みが数日以上続いたり、腫れが広がったりする場合は、膿がたまっている可能性もあるため、早急な歯科受診が必要です。また、発熱やリンパの腫れを伴う場合は、感染が広がっているサインなので速やかに歯科医院を受診しましょう。
親知らずの虫歯を治療する方法

親知らずの虫歯治療は、虫歯の進行度によって異なります。初期であれば虫歯部分を削って詰め物をすることもありますが、進行している場合や清掃が困難な位置にある場合は抜歯と診断されることが多いです。
特に横向きに生えている場合や、部分的にしか生えていない場合は、虫歯治療をしても再発の可能性が高いため、抜歯が推奨されます。抜歯は腫れや痛みを伴うこともありますが、その後の再発リスクを防ぎ、口腔内の環境を改善できる大きなメリットがあります。
親知らずの虫歯治療にかかる費用

親知らずが虫歯になった場合には抜歯が選択されることが多いです。真っすぐに生えている場合の単純抜歯なら保険診療で3,000円〜5,000円程度です。
しかし、歯ぐきに埋まっていたり、横向きに生えていたりする場合は、5,000円〜1万円程度かかることもあります。なお、自由診療を行う歯科医院では、さらに高額になるケースもあります。
親知らずの虫歯治療に必要な期間と通院頻度

親知らずの虫歯治療にかかる期間は、虫歯の進行度や親知らずの生え方によって異なります。一般的に軽度の虫歯であれば1〜2回の通院、治療期間は1〜2週間程度が目安です。
親知らずが虫歯になった場合、位置や生え方によって治療が難しいことがあり、通常の歯よりも治療回数が増える可能性があります。
親知らずの虫歯治療後は、治療部位の炎症や痛みが落ち着くまで通常1〜2週間ほど経過観察が必要です。治療後に腫れや出血、強い痛みが続く場合には早めに歯科医院を受診し、経過観察中は患部を清潔に保ち、指示された通りの口腔ケアを徹底することが重要です。
親知らずの虫歯を治療するメリット

ここでは、親知らずの虫歯を治療するメリットについて解説します。
抜歯によって口腔環境を改善できる
虫歯になった親知らずを抜くことで、口腔環境が改善されるケースがあります。
奥にある親知らずは清掃が難しく、歯垢や食べかすがたまりやすいため、抜歯することで隣の歯を守る効果が期待できます。結果として、虫歯や歯周病の予防につながるのはメリットといえるでしょう。
他の歯への悪影響を防げる
親知らずが虫歯になると、隣接する歯にも虫歯菌が感染しやすくなります。特に親知らずが斜めや横向きに生えている場合、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいため、周囲の歯にも悪影響を及ぼすリスクが高まります。
虫歯が進行すると、隣の歯の根元まで感染が及ぶことがあり、最悪の場合は健康な歯も抜歯が必要になることがあります。
しかし、虫歯になっている親知らずを抜くことで、これらのリスクを低減できるのです。
痛みや腫れの解消
親知らずが虫歯になると、強い痛みや腫れが生じやすく、これを放置すると炎症が広がる危険性があります。
虫歯になった親知らずを抜歯することで、これらの症状が解消されるケースが多いです。特に、痛みや腫れが繰り返し起こる場合や、抗生物質で一時的に症状が治まっても再発する場合は、抜歯が根本的な解決策となります。
抜歯後は、通常2~3日で腫れや痛みが軽減し、1〜2週間程度で日常生活に支障がなくなることが一般的です。
将来的なトラブル予防
親知らずは虫歯だけでなく、歯ぐきの炎症や腫れ、嚢胞(のうほう)などのトラブルを引き起こす原因にもなります。
虫歯をきっかけに抜歯することで、これらのリスクを未然に防ぐことができます。特に斜めや横向きに生えている親知らずは将来的に問題を起こす可能性が高いため、早めの対応が重要です。
親知らずの虫歯を治療するときの注意点

親知らずは奥に位置しているため、治療や抜歯の際に他の歯よりも痛みや腫れが生じやすい傾向があります。特に、埋まっている親知らずの場合は処置が複雑になり、術後の腫れや痛みが数日続くこともあります。
また、抜歯後には、細菌感染やドライソケットなどの合併症が起こることがあります。ドライソケットとは、抜歯後の治癒過程で本来できるはずの血餅(けっぺい)がうまく形成されなかったり、途中で取れてしまったりすることで発生する合併症の一つです。
抜歯後2〜3日経ってから現れることが多く、痛みが長引くのが特徴です。予防のためには抜歯後に過度なうがいや喫煙を避け、処方された薬を正しく服用することが大切です。
まとめ

親知らずは奥に位置しているため歯磨きが難しく、虫歯や炎症を起こしやすい歯です。初期段階では症状が出にくいものの、進行すると強い痛みや腫れを引き起こし、隣の歯にまで悪影響を及ぼすことがあります。
治療方法は虫歯の進行度によって異なりますが、多くの場合は抜歯が選択されるのが現状です。 治療後は痛みや腫れなどのデメリットがある一方で、抜歯によって口腔環境が改善し、将来的なトラブルを予防できるというメリットもあります。
親知らずの虫歯は、放置すると口腔内だけでなく全身の健康に影響を及ぼす可能性もあるため、早めの診断と治療が大切です。気になる症状がある方は自己判断せず、歯科医院で相談しましょう。
虫歯にお悩みの方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年09月18日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

「根管治療は痛いのでは?」と不安に感じている方や、過去に歯の治療で強い痛みを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。痛みへの恐怖から治療を先延ばしにしてしまうと、歯の状態が悪化して抜歯が必要になるリスクも高まります。
今回は、根管治療とはどのような治療なのか、治療中や治療後には痛みが生じることがあるのか解説します。痛みを和らげるための方法もご紹介しますので、根管治療の痛みが心配な方や治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
根管治療とは

根管治療(こんかんちりょう)とは、虫歯の進行や外傷などによって歯の内部にある神経や血管(歯髄)が炎症を起こしたり感染を起こしたりした際に行う治療です。
歯の内部には根管と呼ばれる非常に細い管があります。根管治療では、そこに入り込んだ細菌や感染した歯髄を丁寧に除去し、内部を洗浄・消毒したうえで、薬剤で密封することで再感染を防ぎます。
この治療を行わずに感染を放置すると、炎症が顎の骨にまで広がり、激しい痛みや腫れを引き起こすだけでなく、最終的には歯を失う可能性もあります。根管治療は、こうした事態を防ぎ、歯を抜かずに残すことを目的とした治療です。
治療中には痛みや不快感を伴うことがありますが、適切な麻酔や技術により、多くのケースで快適に治療を受けることが可能です。歯の機能や見た目を維持したい患者さんにとって、根管治療は非常に重要な選択肢となるでしょう。
根管治療中の痛みとその対策

「根管治療は痛そう」といったイメージを持つ方は少なくないでしょう。
しかし、実際の治療では適切な麻酔が施されるため、多くのケースで痛みは最小限に抑えられています。ここでは、麻酔の効き方や痛みを感じやすい場面、痛みを軽減するための工夫について詳しく解説します。
麻酔の効き方と不快感
根管治療では多くの場合、局所麻酔を使用するため、治療中に強い痛みは感じにくいとされています。
ただし、感染や炎症が強く広がっている場合は、麻酔の効きが弱くなることがあります。また、麻酔の効きやすさには個人差があるため、体質によっては麻酔が効きにくいこともあり、鈍い圧迫感や違和感を覚えることがあります。
ただし、この痛みも強い痛みではなく、我慢できる程度であることが多いでしょう。
痛みを感じやすい場面
以下のような状況では、一時的に痛みを感じることがあります。
- 麻酔が十分に効いていない状態で治療器具が神経付近に触れたとき
- 歯髄がすでに壊死していても、周囲の組織に炎症がある場合
また、治療後に麻酔が切れたあとも、数日間軽い痛みや違和感が残るケースもあります。
痛みを減らすための工夫
痛みを最小限に抑えるためには、治療前に痛みや不安をしっかり歯科医師に伝えることが大切です。歯科医師は麻酔の追加や治療のペース調整など、患者さんの状態に合わせた対応を心がけてくれるでしょう。
また、治療後は歯科医師の指示に従い、安静に過ごすこと、薬を適切に服用することが大切です。
根管治療後の痛みと継続期間

ここでは、根管治療後の痛みが継続する期間の目安や強い痛みが続く際に考えられる原因、再受診のタイミングについて解説します。治療後の不安を軽減し、適切に対応できるように知識を深めましょう。
一般的な痛みの経過と期間の目安
根管治療後は、数日から1週間程度、軽い痛みや違和感が残ることがあります。これは治療による刺激や炎症が一時的に生じるためで、多くの場合、時間の経過とともに徐々に軽減していきます。
強い痛みが続くときに考えられる原因
痛みが強く長引く場合、根管内に細菌が残っていたり、根の先に炎症が広がっていたりする可能性があります。そのほかにも、噛み合わせの不具合や治療部位への過度な刺激も痛みの原因となることがあります。
症状悪化のサインと受診のタイミング
根管治療後の痛みが強くなったり、治療部位が腫れてきたり、発熱や膿が出るなどの症状が現れたりした場合は、炎症や感染が悪化している可能性があります。
治療後の痛みは数日から1週間程度で徐々に軽減しますが、痛みが1週間以上続く場合や日ごとに悪化する場合は早めに歯科医院を受診したほうがよいでしょう。
また、噛むと強い痛みがある、口が開けにくい、顔の腫れが広がるといった症状も再受診の目安となります。
自宅でできる痛みの対処法

ここでは、根管治療後、痛みがあるときに自宅でできる対処法について解説します。
鎮痛剤を服用する
根管治療後に痛みがあるときは、歯科医院で処方された鎮痛剤を服用しましょう。これによって、痛みを和らげることができます。
鎮痛剤を服用するときは用法・用量を守ることが大切です。痛みが強い場合でも、自己判断で薬を増やしたり、複数の鎮痛薬を併用したりすることは避けましょう。持病やアレルギーがある方は、服用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
患部を冷やす
患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。冷却は、保冷剤や冷たいタオルなどを頬の外側から軽く当てる程度にとどめ、長時間の使用は避けましょう。
食事・口腔ケア・睡眠時の工夫
根管治療をした直後は、患部に刺激を与えないような生活の工夫が求められます。
食事の際には、硬いものや極端に熱い・冷たい飲食物は避け、できるだけ治療した側の歯を使わずに食事を摂ることが望ましいでしょう。これにより、患部への負担を軽減し、痛みの悪化を防ぐことができます。
また、口腔ケアを行う際には、治療した部位に過度な刺激を与えないよう注意が必要です。
特に歯磨きの際は、強くこすらず、やわらかい毛の歯ブラシを使って優しく清掃することが望ましいでしょう。刺激が強すぎると、炎症が悪化する恐れがあるため、治療後はいつも以上に丁寧なケアを心がけることが大切です。
さらに就寝時には枕を少し高めにして頭の位置を上げることで、血流による痛みの増加を防ぐことができ、より快適に眠ることができるでしょう。
このような配慮をすることで、治療後の不快感を軽減し、回復をスムーズに進めることが期待できます。
根管治療の流れと回数の目安

ここでは、一般的な治療の流れと通院回数の目安についてご紹介します。
根管治療の進行
初診時には患者さんのお悩みをお伺いし、レントゲン撮影や視診を通じて、歯の状態や感染の広がりを詳しく診断します。この検査結果をもとに治療計画が立てられます。
治療当日は、痛みを感じにくくするために局所麻酔を施したうえで、歯に小さな穴を開けて内部にアクセスします。感染した歯髄などの組織を専用の器具で丁寧に除去し、根管内が無菌状態になるまで洗浄・消毒を何度か繰り返し行います。
根管内の洗浄と消毒が完了したら歯の内部に薬剤を詰めます。その後、土台を立てて被せ物を装着して歯の機能を回復させたら治療終了です。
治療回数と期間の目安
根管治療は通常3〜5回程度の通院で完了することが多いですが、感染が広範囲に及んでいる場合や根管の形状が複雑な場合には、さらに時間がかかることもあります。
治療の間隔は歯科医師の判断により数日〜1週間程度空けることが一般的で、完了までに1か月以上かかるケースもあるでしょう。
治療期間中は仮封材で歯を保護しますが、この仮の詰め物が取れやすいため、硬い食べ物や粘着性のある食品は避けるなど、日常生活での注意が必要です。
まとめ

根管治療は、虫歯の進行や外傷などによって歯の内部にある神経や血管が炎症・感染を起こした際、歯を残すために行う治療です。
治療中は麻酔が使用されるため、強い痛みを感じることは少ないとされていますが、治療後には鈍い痛みや違和感が数日続くこともあります。痛みが気になる場合は、鎮痛剤を服用したり患部を冷やしたりすることで和らげることができます。
根管治療は数回に分けて行われるのが一般的で、治療期間は症状や歯の状態によって異なります。根管治療には、歯の機能や見た目を維持できるという大きなメリットがありますが、再感染のリスクや治療期間の長期化といった注意点もあります。
治療の流れや痛みの程度をあらかじめ理解し、適切なケアを行うことで、より安心して治療に臨むことができるでしょう。
根管治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年09月11日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

医療現場で患者さんの口腔ケアを担う歯科衛生士は、専門的な知識と技術が求められる重要な職種です。
歯科衛生士になるためには、資格が必要なのか気になっている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、歯科衛生士になるためには、国家試験を受けて、国家資格を取得する必要があるのです。また、国家試験を受けるためには、専門の機関で知識や技術を習得する必要があります。
この記事では、歯科衛生士の具体的な役割、国家資格を取得するまでの流れなどについて詳しく解説します。歯科衛生士を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士は、歯科医師の指示のもとで患者さんの口腔ケアや歯科医師の診療の補助、歯科保健指導などを行う医療専門職です。ここでは、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。
歯科予防処置
歯を失う原因には虫歯や歯周病があります。歯科衛生士は、虫歯や歯周病を予防し、患者さんのお口の健康を守るための予防処置を担当します。具体的には、歯のクリーニングや歯石除去、フッ素塗布などを行います。
これらは、専門的な知識や技術を要する処置のため、歯科医師や歯科衛生士のみが行うことができます。
歯科診療補助
歯科医師がスムーズに診療を進められるようサポートするのも、歯科衛生士の重要な仕事です。歯科衛生士は、歯科医師の指示のもと、器具の準備や受け渡しなどを行います。
歯科保健指導
患者さんのお口の健康を守るために、正しい歯磨きの仕方の指導や食生活の指導を行うのも歯科衛生士の仕事のひとつです。
虫歯や歯周病などのお口のトラブルを予防するためには、お口の中を清潔な状態に保つ必要があります。歯科衛生士は、患者さん一人ひとりのお口の状態に合った正しい歯磨きの仕方を指導します。
また、歯科医院だけでなく、保健センターや学校などに出向いて、お口の健康を守るための指導を行うこともあります。
歯科衛生士の国家資格の取得方法

歯科衛生士の業務は、患者さんの口腔の健康に直接関わるため、専門的な知識と技術が求められます。国家資格を取得することは、一定水準の知識と技能を持っていることが証明されたことになるのです。
歯科衛生士の資格取得には決められた教育課程と実習を修了することが義務付けられています。
ここでは、歯科衛生士の資格を取得するための流れについて、具体的に解説します。
受験資格と必要な学歴
歯科衛生士になるためには、高校を卒業後、歯科衛生士養成機関にて、3年以上学ぶ必要があります。ここで、歯科衛生士に求められる知識や技術を習得し、卒業することで、国家試験の受験資格を得ることができるのです。
養成学校の種類と選び方
歯科衛生士の養成学校には、専門学校・短期大学・大学の3つの選択肢があります。
専門学校や短期大学は3年制が多く、大学は4年制です。カリキュラムや実習内容、国家試験合格率、先輩方の卒業後の進路などを確認し、自分に合った学校を選びましょう。
また、通学の利便性、学費、キャンパスの雰囲気も検討するうえでの材料になります。
取得までの流れとスケジュール
まず、希望する歯科衛生士の養成学校に入学し、3年以上の専門課程を修了します。
在学中は基礎医学や歯科処置、臨床実習など幅広い知識と技術を習得します。歯科衛生士の養成学校で学び、卒業すると国家試験の受験資格が得られ、国家試験に合格すると歯科衛生士として働くことができます。
入学から資格取得まで最短で3年、大学の場合は4年が一般的です。
歯科衛生士の国家試験の内容と対策

歯科衛生士の国家試験の内容や試験対策について詳しく解説します。
試験科目と出題範囲
歯科衛生士の国家試験では、基礎医学から専門的業務まで、幅広い分野が問われます。主な内容は、以下のとおりです。
- 人体の構造と機能
- 歯・口腔の構造と機能
- 歯科衛生士概論
- 歯科予防処置論
- 歯科保健指導論
- 歯科診療補助論
出題範囲は厚生労働省が定めており、医療現場の実情に即した内容から出題されます。
合格率と難易度の実際
歯科衛生士の国家試験の合格率は90%台と高い割合で推移しています。これは受験者の多くが養成学校で十分に準備をしているためです。試験は基礎から応用まで幅広く、特に臨床現場で必要な知識や判断力が問われるため、単なる暗記だけでは合格はできません。
効果的な勉強方法と試験対策
国家試験に合格するためには、講義をしっかり聞き、過去問を繰り返し解くことが大切です。苦手分野を早めに把握し、重点的に復習することも非常に重要といえます。
また、模擬試験やグループ学習を活用することで、実践的な知識の定着と理解度の確認ができます。最新の出題傾向を把握し、計画的に学習を進めることも合格への近道となります。
歯科衛生士の国家資格取得後のキャリア

歯科衛生士の資格を取得したあと、どのようなキャリアパスがあるのか解説します。
主な就職先と働き方の種類
歯科衛生士の主な就職先は、ほとんどが一般歯科医院ですが、大学病院など総合病院の歯科部門、保健所、介護施設、歯科関連企業で働く歯科衛生士もいます。
勤務形態も常勤・非常勤・パートタイムなど柔軟に選択でき、ライフステージに合わせた働き方も可能です。
給与・待遇の目安
給与は地域や勤務先によりますが、常勤の場合の平均年収は約400万円前後です。福利厚生や賞与の有無、勤務時間なども職場によって異なりますので、就職先選びの際は労働条件をよく確認しましょう。
キャリアアップや専門分野への道
歯科衛生士は、経験を積むことで学会認定の歯科衛生士などの資格取得を目指すことができます。また、口腔ケアやインプラント、歯周病などの特定の分野に特化したスキルを磨くことで、より専門的な役割を担うことも可能です。
さらに、指導者や教育者として養成学校で後進の育成に携わる道もあります。
歯科衛生士の国家資格取得を目指す方へのアドバイス

歯科衛生士の資格取得を目指す方に向けて、学びやキャリア形成に役立つ具体的な方法を解説します。
モチベーション維持のコツ
資格取得までの道のりは長く、日々の学習や実習で壁にぶつかることも少なくありません。
日々の小さな成長、達成できたことを記録して自分の努力を可視化し、前向きな気持ちを保つことが大切です。また、同じ目標を持つ仲間・友人らと情報交換したり、先輩歯科衛生士に相談したりして、モチベーションを維持しましょう。
学校・職場選びで気をつけたいこと
歯科衛生士の養成学校を選ぶ際は、施設の雰囲気、カリキュラムの内容、実習環境、国家試験合格実績などを確認しましょう。オープンキャンパスなどの見学会や説明会に参加し、実際の雰囲気やサポート体制を自分の目でたしかめることも大切です。
また、職場選びでは、給与や福利厚生、教育体制、働きやすさ、将来的なキャリアアップの機会などについて確認したうえで、検討しましょう。
将来設計とライフプランの考え方
歯科衛生士の資格があれば、結婚や出産などのために一度仕事から離れても、復職しやすいです。子育てが落ち着いてから、再び歯科衛生士として復職される方もいらっしゃいます。
資格取得後のキャリアパスの多様性については情報収集し、将来の自分の姿をイメージしながら計画を立てましょう。
まとめ

歯科衛生士になるためには、国家試験を受けて合格する必要があります。国家試験を受ける資格を取得するためには、指定の養成学校で3年以上学び、必要な知識や技術を身につけ、卒業する必要があります。
歯科衛生士の資格を取得したあとは、歯科医院や病院、福祉施設など多様な職場で活躍できる可能性があり、将来的にも需要が見込まれています。
これから資格取得を目指す方は、しっかりと学習計画を立てて臨みましょう。
当院では一緒に働く歯科衛生士を募集しています。
歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。
診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年09月04日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

矯正治療中にワイヤーが外れて、チクチクと口の中に当たって痛い思いをしたことはありませんか。「どうしよう」「治療は大丈夫?」と、急なトラブルに慌ててしまいますよね。
ワイヤーが外れたまま放置すると、歯が計画通りに動かず治療期間が延びてしまったり、外れたワイヤーの先で口の中を傷つけたりするリスクがあります。パニックにならず、正しく対処することが大切です。
この記事では、矯正ワイヤーが外れたときに自宅でできる応急処置と、絶対にやってはいけない注意点を詳しく解説します。歯科医院での対応や、今後の予防策もご紹介しますので、万が一のときのためにぜひ参考にしてください。
矯正ワイヤーが外れたとはどういう状態か

矯正治療中にワイヤーが外れるとはどのような状態かについて、仕組みや原因、症状を詳しく解説します。
矯正ワイヤーの役割と仕組み
矯正ワイヤーは、歯に取り付けたブラケットと呼ばれる装置に通し、歯並びを整えるための力を持続的にかける役割を担っています。
ワイヤーは歯を理想的な位置に移動させるため、治療計画に沿って調整します。ワイヤーが正しく装着されることで、歯が動きます。
ワイヤーが外れる主なパターン
ワイヤーが外れる原因としては、硬い食べ物を噛んだり、歯磨き時に強い力が加わった場合、またはブラケット自体が外れることなどがあります。ほかにも、ワイヤーの一部が曲がったる場合も見られます。
外れた時に見られる症状
ワイヤーが外れると、口の中でワイヤーが動いたり、飛び出して頬や唇、歯ぐきに当たることで痛みを感じることがあります。
また、歯の動きが止まったり、治療計画に影響が出る可能性も考えられます。症状が軽くても、早めに歯科医院を受診することが大切です。
矯正ワイヤーが外れる原因とよくある状況

矯正ワイヤーが外れてしまう原因や、よくある状況について詳しく解説します。
硬い食べ物や粘着性のある食品の影響
矯正治療中は、硬い食べ物やキャラメル、ガムなどの粘着性のある食品を食べることで、ワイヤーやブラケットに過度な力がかかり、外れるリスクが高まります。
また、リンゴやせんべいなどを丸かじりすることは避け、小さく切って食べるなどの工夫も大切です。
噛み合わせや歯並びの特徴
歯並びや噛み合わせの状態によっては、特定の歯に力が集中しやすく、その部分のワイヤーが外れやすくなります。
特に、治療開始した初期や歯の移動が大きい時期は、ワイヤーへ負担が増すため外れやすくなります。
歯磨きやセルフケアの方法
歯磨きの際にブラケットやワイヤーに強い力をかけてしまうと、装置が外れることがあります。やわらかい歯ブラシを使い、優しく丁寧に磨きましょう。
無意識に触ってしまう癖
口の中の違和感から、無意識に舌や指でワイヤーやブラケットを触ってしまうことがあります。これが繰り返すと、装置が緩んだり外れる原因となるため、意識して触らないよう心がけましょう。
装置や接着剤の劣化・不具合
長期間の使用や経年劣化により、ブラケットやワイヤーが弱くなり、外れやすくなる場合があります。定期的に装置の状態を歯科医院で確認してもらい、必要に応じて調整や交換を受けましょう。
外部からの衝撃や事故
スポーツ中の接触や転倒、物がぶつかるなど外部からの衝撃によって、ワイヤーが外れることがあります。スポーツをする際はマウスガードを使用するなど、事故の予防を意識しましょう。
矯正ワイヤーが外れた時に起こりうるリスク

矯正治療中にワイヤーが外れてしまった場合に考えられるリスクについて、具体的に解説します。
治療期間が延びる可能性
ワイヤーが外れた状態が続くと、歯にかかる力が適切に伝わらず、予定通りに歯が動かなくなることがあります。その結果、予定していた治療期間が延びてしまうことになります。
歯や口腔内のケガ・痛み
外れたワイヤーの先端が口腔内の粘膜や歯ぐきに当たることで、傷や痛みが生じます。痛みや違和感が強い場合は、無理に触らず、できるだけ早く受診して調整してもらいましょう。
歯の後戻りや治療計画とのズレ
ワイヤーが外れてしまうと、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」や、治療の計画と異なる歯の動きが起きる可能性があります。
虫歯や歯周病のリスク増加
ワイヤーが外れていると、装置の隙間に食べかすやプラークがたまりやすくなります。
これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、日頃から丁寧な歯磨き・口腔ケアを心がけましょう。
矯正ワイヤーが外れた時の自宅でできる応急処置

矯正治療中にワイヤーが外れてしまった場合、自宅でできる応急処置について具体的に解説します。
ワイヤーが当たって痛い時の対策
ワイヤーの先端が口腔内の粘膜や頬に当たって痛みを感じる場合は、まず無理に触らず、清潔な綿棒やティッシュでワイヤーの先端をそっと押し、できるだけ当たらない位置に動かしてみましょう。
痛みが強い場合は、口腔内を冷やしたり、うがい薬で清潔を保つことも有効です。
矯正用ワックスの使い方
矯正用ワックスは、ワイヤーの先端や飛び出している部分に小さくちぎって貼り付けることで、粘膜への刺激を和らげます。
使用前には手をよく洗い、ワックスを指で柔らかくしてからワイヤーにしっかりと密着させてください。食事や歯磨きの際はワックスを外し、必要に応じて新しいものを使用しましょう。
ワイヤーが完全に外れた場合の対応
ワイヤーが完全に外れてしまった場合は、無理に元に戻そうとせず、外れたワイヤーを清潔なティッシュや袋に包んで保管し、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
絶対にやってはいけないこと
ワイヤーを自分で切ったり、ペンチや工具で無理に戻そうとすることは絶対に避けてください。誤った処置により口腔内を傷つけたり、装置が破損し、治療内容に影響を及ぼします。必ず歯科医師に相談しましょう。
歯科医院での対応と再装着の流れ

矯正治療中にワイヤーが外れてしまった場合、歯科医院でどのような対応が行われるのかについて解説します。
歯科医院への連絡時に伝えるべきポイント
ワイヤーが外れた際は、まず歯科医院に連絡し、外れた部位や症状、痛みの有無、ワイヤーや装置の状態(曲がりや変形がないか)を具体的に伝えます。
これにより、歯科医師が適切な対応や受診の緊急度を判断しやすくなります。
受診までの注意点
受診までの間は、外れたワイヤーが口腔内を傷つけないよう注意します。
ワイヤーの先端が当たって痛みがある場合は、清潔な綿や矯正用ワックスでカバーし、無理に引っ張ったり触ったりしないようにしましょう。
また、硬い食べ物や粘着性の食品は装置の破壊の原因になりますので、避けてください。
再装着や修理の治療内容
歯科医院では、まず外れたワイヤーや装置の状態を確認し、必要に応じてクリーニングや調整を行います。
ワイヤーが再利用できる場合は再装着し、破損や変形がある場合は新しいワイヤーや装置に交換することがあります。
費用や治療期間への影響
ワイヤーの外れや破損が発生した場合、再装着や修理の費用は治療契約や歯科医院ごとに異なります。費用や期間については、受診時に歯科医師に確認しましょう。
矯正ワイヤーが外れないための予防策

矯正ワイヤーが外れるトラブルを防ぐためには、日常生活でのちょっとした工夫と注意が大切です。
食事の注意点とおすすめの食品
矯正装置を装着している間は、硬い食べ物や粘着性の食品を避けましょう。せんべいやナッツ、キャラメルなどはワイヤーやブラケットに強い負荷がかかり、外れる原因となります。
矯正治療中は、やわらかいご飯、煮物、スープ、ヨーグルトなど、歯や装置への負担が軽い食品を選ぶと安心です。
正しい歯磨きとセルフケアの方法
矯正中は歯や装置の周囲に食べかすが残りやすいため、専用の歯ブラシや歯間ブラシも使い、丁寧にケアしましょう。
強い力で磨くとワイヤーが外れることがあるため、やさしく小刻みに磨くことを心がけてください。
装置に触れないための工夫
無意識に舌や指で装置を触る癖があると、ワイヤーが緩んだり外れたりしやすくなります。意識して装置に触れないようにしましょう。
定期的なメンテナンスの重要性
矯正治療中は、定期的に歯科医院で装置の点検や調整を受けることが大切です。異常を早期に発見し、トラブルを未然に防ぐためにも、予約通りの受診を心がけてください。
矯正ワイヤーが外れやすい人の特徴と対策

矯正ワイヤーが外れやすい方にはいくつかの特徴があり、原因ごとに適切な対策を知っておきましょう。
被せ物やセラミック歯が多い場合
被せ物やセラミック歯は、矯正装置を固定する際に天然歯に比べて接着力が弱くなることがあります。そのため、ワイヤーやブラケットが外れやすくなります。
治療前に歯科医師が口腔内の状態を確認し、適切な接着方法を選択します。また、被せ物の部分は特に強い力がかからないように注意して噛むことも大切です。
噛み合わせが深い・強い場合
噛み合わせが深い、あるいは噛む力が強い場合、矯正ワイヤーやブラケットに過度な負担がかかり、外れやすくなります。特に奥歯で硬いものを噛むと装置に力が集中しやすくなります。
食事の際は硬い食材や粘着性の強い食品を避けるよう心がけましょう。
生活習慣や癖の見直しポイント
日中に無意識に歯を食いしばる、爪を噛む、ペンを噛むなどの癖は、歯や矯正装置に余分な力が加わり、ワイヤーが外れる原因となることがあります。こうした習慣は意識して控えることが必要です。
矯正ワイヤーが外れた時によくある誤解と正しい知識

矯正治療中にワイヤーが外れた際によくある誤解や、正しい対応方法について詳しく解説します。
外れても痛みがなければ放置してよい?
矯正ワイヤーが外れた場合、痛みや違和感がなければそのままにしても大丈夫だと思われがちですが、実際には放置はおすすめできません。
ワイヤーが外れることで歯の動きが止まったり、予定通りに歯が並ばなくなります。
また、外れた部分が口腔内を傷つけるリスクもあるため、ワイヤーが外れたら、早めに歯科医院に相談すしましょう。
自分でワイヤーを戻しても大丈夫?
ご自身でワイヤーを元に戻そうとする方も時々おられますが、無理に触ることで歯や矯正装置を傷つけてしまう恐れがあります。
さらに、ワイヤーが正しい位置に戻らず、治療の計画に影響を及ぼします。自己処置は避け、必ず歯科医師の診察を受けましょう。
応急処置と専門治療の違い
ワイヤーが外れて痛みや粘膜への刺激が強い場合は、清潔な綿や矯正用ワックスなどで一時的にカバーする応急処置があります。
しかし、これはあくまで一時的な対処であり、根本的な解決には歯科医師の診察が必要です。できるだけ早く歯科医院を受診し、適切な処置を受けましょう。
まとめ

ワイヤーが外れる主な原因は、硬い食べ物や日々の歯磨きの仕方など、日常生活の中にあります。痛みがないからと放置すると、治療期間の延長や口内の怪我につながるため、決して自己判断で済ませてはいけません。
もしワイヤーが外れてしまったら、慌てずに矯正用ワックスなどで粘膜を保護する応急処置を行い、できるだけ早くかかりつけの歯科医院に連絡することが最も重要です。
自分でワイヤーを切ったり戻したりするのは絶対にやめましょう。日頃から食事やケアに気をつけることで、トラブルを予防し、スムーズに治療を進めることができます。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
こちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年08月31日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
ドラッグストアにあふれる歯みがき剤、ケアグッズの数々。長い時間をかけて口腔ケアの大切さが伝えられてきた結果です。適切なケアグッズを正しく使用して、お口と全身の健康を守りましょう。
口腔ケアはなぜ大切か
そもそも、どうして歯みがきが必要なんでしょうか? 汚れたら掃除して清潔にする、とてもシンプルなことです。からだもお口も身の回りのことも、不潔にしていたら病気になってしまいます。木更津きらら歯科はお口のケアの大切さをお伝えしていきます。
細菌は増殖する
むし歯や歯周病、口臭などお口のトラブルの多くは細菌の働きによるものです。口腔環境を整える働きをする細菌もあれば健康を損なう細菌もあります。どちらにしても、清潔にすることを心掛けて歯みがきをしていなければ、細菌は増殖する一方で、口腔内のバランスを崩してしまいます。
プラークは歯みがきでなければ落とせない
うがいだけでは細菌を減らすことはできません。細菌は塊となって生息します。しかもバイオフィルムという膜でおおわれ、守られています。バイオフィルムとお風呂や台所の排水溝に見られるようなぬめりのこと。このネバネバした細菌の塊がプラークです。排水溝のぬめりが、水で流しただけではきれいにならないのと同じです。
エチケットの問題
プラークの付着した歯は、本来の美しさを失い、黄ばんで不潔な印象を与えます。また口臭の元ともなってしまいます。口臭は口腔内の細菌が原因でないこともありますが、まずはお口の中を清潔にすることが一番です。
お口の中の歯周病菌が全身の健康を損ないます
お口の中の細菌のうちでも、歯周病菌はたいへん危険な細菌です。歯科医師は、むし歯も歯周病もこわい病気だけれど、どちらかといえば歯周病のほうがこわいかも・・・ と言います。お口の中が不衛生だったために、全身の健康を損なうこともあるのです。歯周病菌は次のような病気のリスクを高めてしまいます。
- 脳梗塞・狭心症・心筋梗塞
血液から全身に運ばれた歯周病菌は血管内にプラークをつくり、血液の通り道を狭くします。歯周病の人は、そうでない人より脳梗塞になるリスクが2.8倍も高いのです。
- 糖尿病との関係
歯周病と糖尿病は相互に悪化させあいます。逆に、歯周病を治療しお口の中を清潔に保つことによって、血糖値をコントロールする機能が回復し血糖値がさがります。
- 歯周病と低体重児の出産・早産のリスク
妊娠している女性が歯周病にかかっていると、低体重児の出産と早産のリスクが高くなることが明らかになっています。妊娠前に完治していることが望ましいのですが、妊娠がわかってからでも遅くはありません。歯科医師にご相談ください。
- 誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は細菌が気管から肺の中にはいることによって起こります。特に免疫力の低下しているご高齢者や、脳血管障害のある方はお口の中を清潔にしておくことが予防につながります。
- 関節炎・腎炎
お口の中の炎症物資が血液中にはいりこみ、関節炎や糸球体腎炎を起こすことがあります。歯周病は口腔内に危険な細菌が常に存在している状態のため、様々な病気の原因となります。
- 認知症のリスク
歯周病は、認知症、特にアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めることが近年の研究で示唆されています。
歯みがきグッズを上手に使おう
お口の中を清潔にしておくことの大切さをお伝え出来ましたでしょうか。漫然と歯ブラシを口にいれるのではなく、ご自分にあったケアグッズを使いこなしましょう。
歯ブラシ
歯みがきと言ったらまず歯ブラシ選び。ブラシの毛の固さや種類、ヘッドの大きさ、ブラシの毛の並びなどに様々な種類があります。電動歯ブラシもおすすめです。木更津きらら歯科では、振動で水流を作り(音波水流)プラークを除去するPHIRIPS社のソニッケアーをお勧めしています。
デンタルフロス
デンタルフロスは歯と歯の間隔が狭い場所のプラークをかき出す糸状のケアグッズです。当院では、デンタルフロスはルシェロ(ワックス付&アンワックス)を販売しています。ブリッジやインプラントの治療をされた方には、フロス部分と網目のスポンジ部分を併せ持つソートンフロス(ブリッジ&インプラント用)がおすすめです。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間を磨くもので、金属タイプとゴム製のタイプがあります。隙間が狭い箇所にはフロスを使いましょう。大きい隙間に小さい歯間ブラシを通しても汚れは落ちにくく、狭い隙間に大きなブラシを無理に差し込むと歯ぐきを傷めてしまいます。隙間にあったサイズを選ぶことが大切です。
ワンタフトブラシ
矯正治療中の方におすすめのブラシです。円錐状にカットされたブラシは細かい溝にしっかり差し込む事ができるため、矯正治療時のブラケット周辺などに適しています。
歯みがき剤
木更津きらら歯科が開発したオーガニックな歯みがき、「TOOTH & PEACE CLEAR」をお試しください。からだによい成分をこだわりぬいて配合しました。詳しくは
こちら
リナメルホームケアペーストは、ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトを配合した歯みがき剤です。初期むし歯の再石灰化や歯の表面のミクロの傷を埋める効果が期待できます。
フッ素コートでむし歯予防をお考えなら、「ジェルコート F」がおすすめです。同シリーズの薬用マウスウォッシュ「コンクールF」はむし歯の発生や進行の予防、歯肉炎、歯周病予防の効果が期待できます。
古今の歯みがき事情
ネアンデルタール人も口腔ケア!?
歯が痛い。なんとかしなくては。それが最初の口腔ケアです。スペインのバレンシアで発見された5万~15万年前のネアンデルタール人の歯に、植物の楊枝を使っていたのではないかという考察がされた論文があります。歯肉炎の痛みを和らげる目的だったと考えられています。
歯の痛みは何万年も前から存在していたようなのですが、現代の私たちは歯の痛みをなくための一番いい方法は、歯みがきによるむし歯予防だと知っていますね。
日本と世界の違い
日本人は、歯みがきの習慣はあるのですが、歯周病の罹患率は全年齢層で47.9%、実に二人にひとりの方が歯周病にかかっています。歯みがきの回数は多くても、正しくみがけていないのかもしれません。正しい歯磨きができている方は10人に1人ほどしかいないと言われるほどです。
欧米では口腔ケアの意識は日本よりずっと高いそうです。キスやハグという習慣、笑顔のコミュニケーションが大切とされる文化や、日本ほど保険診療が行き届いてないため予防意識が強く働くという面もあるようです。
口腔内の健康が身体全体の健康に影響があることは様々な研究で明らかになっています。セルフケアでお口の中を清潔に保つことは、コミュニケーション、健康の両面でとても大切なことなのです。
歯科衛生士がご相談にのらせていただきます
口腔ケア用品は、むし歯や歯周病を予防するという目的や、矯正中の方、インプラントやブリッジを装着している方、入れ歯を使用している方などおひとりおひとりに適したものを正しく使うことで効果を発揮します。歯みがきやセルフケアを見直してみませんか? 頼りになる歯科衛生士がご相談にのらせていただきますよ!
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25年08月30日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯列矯正をお考えですか? 今回は、歯列矯正を初めて検討するときに、最初に気になる点をピックアップしてまとめてみました。
歯並びが悪いような気がします。矯正するべきですか?
歯並びは個性です。歯科医師から見ると、完璧な歯並びの方は本当に極まれなんです。それでも・・・
乱れた歯並びのリスク
歯並びが悪いことによって起こるリスクはあります。
- 顎が正常に成長・発育できません。
- 歯並びや噛み合わせは自然とよくなることはありません、ますます悪くなっていきます。
- 硬い食物を食べることが難しくなってきます。
- むし歯や歯周病のリスクが高く、歯が長持ちしません。
- 全身の姿勢がゆがむ原因となります。
- 表情に自信が持てず、コンプレックスの原因となることがあります。
歯並びのセルフチェック
矯正が必要かどうか判断するには、次の点を意識して鏡を見てみましょう。
- 顔や歯並びが左右対称ですか?
- 横顔を見たときに、唇がひどく出ていたり、引っ込んでいることはありませんか?
- 自然に咬み合わせたとき、上の歯が下の歯の上にかぶさっていますか?
- 上下の前歯の中心は一致していますか?
- 歯が重なっていたり、歯と歯の間に隙間はありませんか?
- 上の前歯や下の前歯が前方に出ていませんか?
- 上の前歯や下の前歯が後ろに引っ込んでいませんか?
- 前歯がひどく伸びだしていることはありませんか?
- 食物が歯の間に停滞したり、はさまることはありませんか?
- ひどく磨り減っている歯はないでしょうか。
- 口臭は気になりませんか?
日常生活に支障をきたしていることがあるなら、一度矯正歯科にてご相談されることをお勧めします。
矯正治療を受けたいのですが、たいへんそうで迷っています。
歯科矯正は、咬み合わせを改善し人生を健やかに整えてくれるもので、長期間にわたる治療を乗り越えるだけの価値があります。しかし、治療のたいへんさ、デメリットを理解していただくことは、患者さまと医師がともに治療を進めていくうえでとても大切なことです。治療のデメリットは次のようなことが考えられます。
- 少しずつ顎や歯を動かすために、長期間の治療となります。
- 基本的に保険が適用されません。自費診療となり治療費は患者さまの全額負担となります。
- 装置を装着に痛みや圧迫感が伴い、ストレスが長期間続くことになるかもしれません。
- 歯並びを整え、咬み合わせを改善するためやむを得ず、健康な歯を抜く場合があります。
治療の進め方は症状や年齢によっても異なりますので、歯科にてご相談いただくことが一番です。
よい矯正歯科を見つけるにはどうしたら?
日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか、精密な検査を行う器材は整っているか、スタッフ教育などの院内体制が整っているか、といった点で判断されるとよいでしょう。近いから、料金が安いからという理由で選ぶのはお勧めいたしません。
木更津きらら歯科では、口腔内3DスキャナーiTero Elementを導入しています。マウスピース型矯正(歯科)装置、インビザラインを使用した矯正治療において、お口の中の状況を正確に再現し、医師と患者さまで共有します。矯正治療後の状態をシミュレーションしたり、治療途中の歯の動きを確認したりすることも可能です。
患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なりますので、まずは矯正歯科のある歯科医院や病院を受診し、十分な説明を受けてください。費用はかかってしまいますが、他の医院や病院で矯正相談を受けてみてもよいかもしれません。
大人になってからも矯正できますか?
大人の場合も矯正は可能です。矯正歯科治療は、子どもの骨の成長を利用できる時期、またお子さまがある程度治療を理解できる12、13歳くらいの年齢が適している面はあります。大人の矯正は、歯の成長や発育は終了しており、歯の移動は子ども時代よりは時間がかかることが多いようです。むし歯の治療の経歴などが関係してくる場合もあります。見た目も気になるところですが、木更津きらら歯科では、目立ちにく精度の高いマウスピース矯正を提供できます。まずは歯科にてカウンセリングを受けてみて、お考えになることをお勧めいたします。
一般的に、治療にかかる期間と費用はどんな感じでしょうか?
矯正治療の期間
お口の状態は、患者さまおひとりおひとりによって異なるのです。長くかかる方もいらっしゃれば、短くてすむこともあるのです。簡単な治療で改善が期待できるケースであれば、半年程度で済むかもしれません。通常の不正咬合の場合は、矯正装置の装着期間が2~3年に及ぶことがあります。顎に問題がある場合は、はるかに長い治療期間が必要になる場合も考えられます。一度、矯正相談を受けていただき、改善したい部位によってどれくらいの治療期間が必要か、また費用面についても情報収取していただいたうえで、ご検討いただくことをお勧めいたします。
矯正治療の費用
矯正歯科治療は、一般的に特殊な病気による不正咬合の治療を除き健康保険が適用できません。治療費全額が患者さまの自己負担となります。難しい症例あるいは長期間の治療を要する症例では、さらに費用がかさむ場合もあります。木更津きらら歯科でご提示している料金は以下のとおりです。症状により費用は異なってくる場合があります。矯正相談は無料でお受けいたしますので、まずはご相談ください。
| 相談 |
無料 |
| 診断 |
38,500円(税込) |
| 成人全額矯正 |
715,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| 成人全額矯正(舌面から) |
1,100,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| 小児矯正 |
330,000円(税込) |
| マウスピース型矯正(歯科)装置(インビザライン)を使った矯正 |
990,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| マウスピース型矯正(歯科)装置(インビザライン)のiGO システムによる部分矯正 |
363,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| マウスピース型矯正(歯科)装置(クリアコレクト)を使った矯正 |
715,000円(税込) |
| インプラント矯正(歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療)(1本) |
22,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| 部分矯正 |
440,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| 1本矯正 |
165,000円(税込)
※症状により費用が異なる場合があります。 |
| 調整 |
3,300円~5,500円(税込) |
| 矯正器具の抗菌処置(コウキングについて詳しくはこちら) |
4,400円(税込) |
| 便宜抜歯 |
7,700円(税込) |
妊娠と歯列矯正
妊娠については初期がもっとも大切な時期です。矯正歯科治療と同時進行になりませんようお考えになってください。結婚や転居という環境の変化、妊娠、そのうえに歯科矯正の治療ということになれば、たいへんなストレスの原因となります。転居されて、落ち着かれて矯正歯科治療を受けられることをお奨めいたします。
歯列矯正はスポーツや楽器演奏に影響はありますか?
スポーツと歯列矯正
アスリートにとって、歯並びや咬み合わせの改善は身体能力を最大限に引き出すことにつながります。トップアスリートでも歯並びや咬み合わせを改善しています。問題は、矯正装置装着中にスポーツに影響がでないだろうかということですよね。選手同士で接触のある競技をコンタクトスポーツといいますが、ラグビーやアメフト、レスリング、柔道や格闘技などは、正装置で口の中を切る事故につながりやすいため注意が必要です。マウスピースなどでカバーするといった方法をとります。
音楽と歯列矯正
吹奏楽では矯正装置をいれると、慣れるまでは思っている音色が出なくなるようです。サックス、クラリネットなどは比較的早く慣れることができるようですが、トランペットやトロンボーンは数カ月の時間を要することもあります。しかし、プロの演奏家でも矯正治療を受けているかたはたくさんいらっしゃいます。長く音楽活動を続けるためには時間をかけてででも治療したほうがよい場合があるかもしれません。
医療費控除の対象となりますか?
発育段階にあるお子さまの咬み合わせや歯並びを改善する矯正歯科治療は、医療費控除の対象になります。大人の方は、美容のみを目的とした矯正歯科治療では医療費控除の対象にはなりません。
矯正相談は無料です
歯科矯正は高額で長期間にわたる治療です。どんなメリットがあるにしても慎重にご検討されるのは当然のことです。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なり、費用や期間、注意点も変わってきます。矯正相談は無料です。歯列矯正に関心がおありでしたら、ぜひ一度、ご相談にのらせていただきたく、ご来院をお待ちしております。
木更津きらら歯科の歯列矯正について詳しくは
こちら
詳しく読む →
25年08月28日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

子どもの健康を守るうえで、口の中の衛生状態は非常に重要です。虫歯は日常生活の質を大きく左右する重要な問題でもありますが、特に乳歯は虫歯になりやすく、放置しておくと永久歯の健康や歯並びにも悪影響を与える恐れがあります。
しかし、小さな子どもは自分で口腔ケアを完璧に行うのは難しく、保護者の手助けが不可欠です。虫歯予防には、日々の生活習慣の見直しと定期的な歯科医院でのチェックの両方が必要です。
本記事では、子どもの虫歯予防に焦点をあてて、家庭でできる取り組みと歯科医院で行われる予防処置について、わかりやすく解説します。子どもの健やかな成長を支えるために、今すぐ始められる虫歯予防のポイントを確認していきましょう。
子どもが虫歯になりやすい理由

子どもの歯は大人の歯と比べて、虫歯になりやすいです。その背景には、歯の構造や口腔内環境の違いだけではなく、生活習慣や保護者の関与も大きく関係しています。
ここでは、子ども特有の虫歯のリスクについて、詳しく見ていきましょう。
歯の質が弱く虫歯菌に侵されやすいから
乳歯や生えたての永久歯は、大人の歯と比べてエナメル質が薄く、硬さも不十分です。そのため、酸による脱灰(歯の表面が溶ける現象)が起こりやすく、虫歯菌の影響を受けやすい状態にあります。
特に、歯が完全に成熟するまでの数年間は、より丁寧なケアが必要です。
歯磨きの習慣が未熟で磨き残しが多いから
小さな子どもはまだ手先の動きが不器用で、正しく歯ブラシを動かすことが難しいため、どうしても磨き残しが多くなります。また、仕上げ磨きを嫌がる子どもも多く、保護者が根気強く関わらなければ、口の中に食べかすや歯垢が残りやすくなり、虫歯のリスクが高くなります。
間食の頻度が多くなりやすいから
子どもは甘いお菓子やジュースが好きで、つい間食が多くなりがちです。糖分は虫歯菌の栄養源であり、口の中に糖が長時間残ると酸が発生し、歯を溶かしていきます。間食のタイミングや回数、食べるものの選び方が虫歯予防には大きな影響を与えます。
唾液の量が少なく自浄作用が弱いから
唾液には口の中を洗い流す自浄作用があり、虫歯予防にとって非常に重要な役割を担っています。
しかし、子どもは大人に比べて唾液の分泌量が少なく、その分、自浄作用も弱くなります。特に、唾液が減る時間帯にお菓子や飲み物を摂ると、虫歯リスクはさらに高まります。
子どもの虫歯を予防するためにご自宅でできること

子どもの虫歯予防は、毎日の家庭での習慣づくりが土台となります。子ども自身が自分の歯を大切に思う心を育むためにも、保護者ができる工夫やサポートは非常に重要です。
ここでは、家庭でできる具体的な虫歯予防の取り組みについて、今日からでも始められる方法を紹介します。
正しい歯磨きの習慣づけ
歯磨きは虫歯予防の基本です。特に、子どもが自分で磨けるようになるまでは、保護者による仕上げ磨きが不可欠です。仕上げ磨きは小学校低学年頃までを目安に、毎晩寝る前に行うのが理想的です。
また、鏡の前で一緒に磨くことで磨き方や口の中への関心も高まります。子どもが嫌がらないよう、歌ってあげたりタイマーを使ったりするなど、楽しい時間にする工夫も効果的です。
間食の管理
虫歯の原因となる糖分の摂取をコントロールすることも、虫歯予防には重要です。おやつは時間を決めて、ダラダラと食べることを避けましょう。スナック菓子やジュースなどの糖分の多い食品はなるべく控え、果物やチーズ、小魚など、虫歯になりにくい食材を取り入れてください。
また、食後すぐに歯を磨けない場合は、水やお茶で口をすすぐだけでも予防につながります。
フッ素入り歯磨き粉の活用
フッ素は歯を強くし、虫歯菌の活動を抑える効果があります。市販されている子ども用の歯磨き粉にもフッ素が含まれているものが多く、日常的に使用することで予防効果が期待できます。年齢に応じた使用量を守り、誤って大量に飲み込まないよう注意が必要です。
子どもが楽しく取り組める歯磨き環境づくり
子どもに歯磨きを習慣化させるカギは「無理やりやらされるもの」と感じさせないことです。好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり歯磨き用の歌を流したりするなど、遊びの要素を取り入れると子どもは前向きになりやすいです。
ぜひ、親子で一緒に楽しみながら歯を磨くようにしましょう。
就寝前の飲食を避ける意識づけ
就寝前に飲食をすると、唾液の分泌が減る就寝中に食べかすが残りやすくなり、虫歯菌の活動が活発になります。特に、ジュースやミルクを飲みながら眠る習慣は、虫歯を招く大きな原因です。歯磨きをしたら何も食べない・飲まないことをルールにしましょう。
子どもの虫歯を予防するために歯科医院で行うこと

自宅でのケアに加えて、歯科医院での定期的なチェックと専門的な予防処置も子どもの虫歯リスクを下げるためには欠かせません。虫歯ができてから治療を受けるのではなく、虫歯をつくらないために歯科医院を活用しましょう。
特に、成長期の子どもは、歯の生え変わりや噛み合わせの変化など、口の中の環境が目まぐるしく変化します。家庭では気づきにくい初期虫歯や異常を早期に発見・対処できるのも、歯科医院ならではの利点です。
歯や歯ぐきの状態チェック
定期検診では、歯や歯ぐきなど、口腔内の状態を細かくチェックします。これにより、虫歯ができる前段階である初期の脱灰や噛み合わせの異常などを見つけることができます。定期検診は3〜4か月に一度を目安に受け、問題があれば早期に対処することが重要です。
また、子ども自身が歯科医院の雰囲気に慣れることで、将来歯医者嫌いになるのを防ぐ効果も期待できます。
噛み合わせや歯並びのチェック
歯科医院では、虫歯だけではなく、噛み合わせや歯並びの異常も早期に発見することができます。歯並びが悪いと歯が磨きにくく虫歯ができやすくなるため、早めの対応が重要です。必要に応じて矯正治療に関する相談を受けることも、長期的な予防につながります。
歯のクリーニング(PMTC)
歯磨きでは落としきれない歯垢やバイオフィルムを専用の機器で丁寧に取り除く処置をPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と呼びます。PMTCにより、虫歯や歯肉炎のリスクを大幅に下げることができます。
また、歯の表面がツルツルになることで、汚れが再付着しにくくなります。
フッ素塗布
虫歯予防のためには、定期検診と合わせてフッ素塗布を受けるのも重要です。フッ素は歯の再石灰化を促し、初期の虫歯であれば進行を止めることも可能です。歯科医院では、市販品よりも高濃度のフッ素を塗布することができ、虫歯予防の効果がさらに高まります。
特に、歯の生え変わり時期や生えたばかりの永久歯はフッ素の効果を受けやすいため、定期的なフッ素塗布が推奨されています。
シーラント処置
奥歯の溝は複雑で磨きにくく、虫歯ができやすい部位です。シーラント処置とは、その溝を歯科用樹脂で埋めて虫歯菌や食べかすが入り込まないようにする処置で、特に6歳臼歯などの生え始めの永久歯に効果的です。
処置自体は痛みもなく短時間で終わるため、小さな子どもでも安心して受けられます。
子ども自身への歯科教育
歯科医院では、子どもに歯の大切さや磨き方を優しく教える機会が設けられています。小さいうちから歯に関する正しい知識を持つことで、虫歯予防への関心が高まり、自発的なケアがしやすくなります。歯科医師との信頼関係を築く第一歩としても有効です。
まとめ

子どもの虫歯予防は、家庭と歯科医院の両方でバランスよく取り組むことが大切です。毎日の丁寧な歯磨きや食習慣の見直しは、子どもの口の中を守る第一歩です。
また、定期的な歯科検診やフッ素塗布、シーラントなどのケアを取り入れることで、虫歯リスクをさらに下げられます。
大切なのは、子ども自身が歯を大切に思えるような環境を整えることです。そのためには、保護者が楽しく学びながら予防を継続し、歯科医師との信頼関係を築いていくことが求められます。
子どもの虫歯を予防したいとお考えの方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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25年08月21日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

矯正治療に興味を持つ大人の患者さまも多いでしょう。
しかし、装置の種類や治療費、期間の違いに戸惑う方は少なくありません。目立ちにくいタイプから細やかな調整が可能なタイプまで、多彩な矯正方法が用意されています。歯ぐきや顎の状態、ライフスタイルを踏まえた選択が、快適な治療につながるでしょう。
本記事では、大人と子どもの矯正の違いや、矯正方法の種類をわかりやすくまとめました。さらに、大人向け矯正の特徴を比較し、歯科クリニックで相談する際のポイントを具体的にご紹介します。
大人の矯正と子どもの矯正の違い

ここでは、大人の矯正治療と、子どもの矯正治療の違いを確認しましょう。
大人の矯正(成人矯正)
骨格の成長が完了した12歳以降、特に20代以降の患者さまが行う矯正治療法です。歯列の乱れや噛み合わせを改善することが主な目的で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯を1本ずつ動かしていきます。
歯科クリニックでの定期的な調整やブラッシング指導を受けることで、歯ぐきの健康を保ちながら治療を進められます。外科矯正が必要な重度の骨格不正は、矯正治療と顎の手術を組み合わせる場合があります。
子どもの矯正(小児矯正)
混合歯列期にあたる6歳から12歳ごろ、乳歯と永久歯が混在する時期に治療を始めるのが一般的です。この時期は顎の骨が柔らかいため、急速拡大装置や取り外し可能なプレートなどを用いて、骨格の幅を広げたり、上下顎のバランスを整えたりすることができます。
顎の骨の成長をコントロールすることで、将来的な出っ歯や受け口、抜歯の必要性を軽減し、歯並びの土台を整えます。
大人の矯正方法の種類と特徴

大人の矯正方法の種類と特徴は、以下のとおりです。
ワイヤー矯正
歯列全体のバランスを細かく調整できるため、さまざまな噛み合わせや歯並びの乱れに対応できる汎用性の高い治療法です。一般的に、金属製のブラケットを歯の表面に接着し、そこへワイヤーを通して少しずつ力をかけて歯を動かします。
強度が高く、複雑な症例でもしっかり動かせる一方で、装置が目立ちやすく、食事やブラッシングの際には器具周辺の汚れに注意が必要です。定期的な調整時にはわずかな痛みや違和感を覚えることがありますが、治療効果が確実に得られる点が大きなメリットです。
金属を使用しているため、アレルギーのある患者さまは注意が必要な矯正方法となります。
ワイヤー矯正にはいくつか種類があるので、詳しく確認しましょう。
表側矯正
歯の表側(頬側)にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を移動させる最もオーソドックスな方法です。適応範囲が広く、ほとんどの不正咬合に対応できます。
装置が目立つため見た目を気にされる方もいますが、近年は歯に近い色で目立たないブラケットも登場し、違和感や存在感を軽減しています。装着中はブラッシングを丁寧に行わないと、歯ぐき周辺に汚れが残りやすいため、きめ細かなセルフケアの習慣化が重要です。
舌側(リンガル)矯正
歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを設置する方法で、外から装置がほとんど見えないのが大きな魅力です。ビジネスシーンや対人関係で装置を気にされる方に人気です。
ただし、舌が装置に触れるため、発音や違和感に慣れるまでに時間を要する傾向があります。さらに、歯の裏側はブラッシングが難しく、歯ぐきの健康を保つためには、普段以上に細かいケアが求められます。
治療期間が長くなったり、費用が高額になったりする場合がありますが、審美性を重視する大人の矯正では人気のある選択肢です。
ハーフリンガル矯正
上顎にのみ舌側装置を、下顎には表側装置を装着する方法です。審美性を確保しつつ、下顎は装着やケアのしやすさを優先できます。舌側矯正だけで治療するよりもコストを抑えられる点もメリットです。
ただし、装置が多少見えることがあり、完全に見えない矯正ではない点は理解しておきましょう。上下で装置が異なるため、装着感の違いに適応するまで少し時間を要します。
マウスピース矯正
透明なプラスチック製マウスピースを装着して歯を少しずつ動かす方法で、装着中の見た目がほとんど気になりません。装置は自分で取り外せるため、食事やブラッシングの時に外せる手軽さがあります。
軽度から中程度の歯並び改善に適し、ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないのが特徴です。
ただし、1日20時間以上の装着が必要で、装着時間を守らないと計画通りに歯が動かず、治療期間が延びるリスクがあります。また、複雑な症例や大きな移動を要する場合にはワイヤー矯正と併用するケースもあります。
セラミック矯正
セラミック矯正は、歯に人工のセラミッククラウンを被せることで、歯並びや色、形を同時に整える審美治療です。矯正といっても歯を移動させる方法ではないので、治療期間が長くなりづらいです。
治療前には歯科クリニックで噛み合わせや歯質の診査を受け、適応可否を判断してもらいましょう。
矯正方法を選択するときのポイント

矯正方法を選択するときのポイントは、以下のとおりです。
どの方法が適応可能か確認する
矯正装置ごとに適応条件があります。マウスピース矯正は軽度から中等度の歯列不正に対応可能ですが、大きな歯の移動や骨格性の不正咬合には対応できない場合があります。
ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できますが、金属アレルギーや装置の目立ちを懸念する患者さまは選択が難しくなることがあります。
歯科クリニックでの精密検査を受け、レントゲン画像や歯型模型をもとに各装置の適応可否をしっかり確認してください。
矯正する目的を明確にする
矯正治療に臨む際は、まず何を改善したいのかはっきりさせましょう。前歯のわずかなすき間を閉じたいのか、奥歯を含めた噛み合わせ全体を整えたいのかで、全体矯正か部分矯正かの選択が変わります。
カウンセリングで自分の目指すゴールを伝えることで、歯科医師が患者さまに合ったプランを考えやすくなります。
重視するポイントを明確にする
審美性や快適性など、矯正で何を最も大切にするかを整理しましょう。装置が人に気づかれにくいようにしたい場合は、マウスピース矯正や裏側矯正が良いと言えます。
違和感や痛みをできるだけ抑えたいなら、装着時の面圧が軽いマウスピースを検討すると良いでしょう。短期間で確実に歯を動かしたいなら、ワイヤー矯正のほうが力をかけやすく、期間を短縮できるケースがあります。
重視したいポイントの優先順位をつけると、装置選びがしやすくなります。
治療にかけられる期間と費用を考える
矯正治療は総額が高額になるため、自分の予算と治療期間の目安を確認しましょう。歯科クリニックによって費用は大きく変わるため、注意が必要です。支払い方法も分割払いやデンタルローン、医療費控除の活用を相談するとよいでしょう。
また、治療期間は装置の種類や症例難易度によって異なり、6カ月から3年程度が一般的です。無理のない支払い計画と通院スケジュールを、歯科クリニックで確認しておきましょう。
生活スタイルに合わせる
日常生活に無理なく取り入れられる矯正方法を選ぶことで、ストレスなく継続できます。マウスピース矯正は20時間以上の装着が必須ですが、食事やブラッシングの際に自分で取り外せるため、飲食や口腔ケアの制限が少ないのがメリットです。
一方、ワイヤー矯正は装置の取り外しができませんが、装置が外れる心配が少なく、装着の手間もありません。
まとめ

大人の歯科矯正には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正など、審美性や適応症例、費用、期間が異なる多彩な方法があります。装置の見えやすさ、痛みの程度、通院頻度、予算をふまえ、自分の目的や口内の状態に合う装置を選ぶことが大切です。
まずは歯科クリニックで精密検査を受け、適応可否や具体的な治療計画を確認したうえで、ご自身のライフスタイルに合った矯正方法を見つけましょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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25年08月14日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

コーヒーやお茶、ワインなどの色素の濃い飲み物は歯に着色しやすく、歯の白さを損ないます。また、加齢とともに歯の黄ばみが目立つようにもなります。自分の歯の色が気になって、人前で自信を持って笑顔を見せることができないという人は少なくないです。
歯を白くするにはホワイトニングが有効ですが、費用はどれくらいか気になる方は多いでしょう。
今回は、ホワイトニングの種類別の費用について解説します。施術以外にかかる費用や効果を長持ちさせる方法も解説しますので、ホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングの主な種類と費用相場

ホワイトニングには、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングがあります。それぞれの特徴と費用は、以下のとおりです。
歯科医院で受けるオフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が施術を行います。使用するのは、過酸化水素を主成分とした薬剤です。濃度が高いため、歯の表面や内部に浸透した色素を効率よく分解できます。
薬剤を塗布したら、効果を最大化するために特殊な光やレーザーを照射します。これによって、短時間で高い漂白効果を得られます。施術時間は60分ほどです。1〜2週間の間隔を空けて追加で施術を行うこともできます。
費用は1回あたり2万円〜6万円くらいが目安です。理想の白さを手に入れるために何度か施術を受ける場合には、都度費用がかかります。
オフィスホワイトニングは即効性が高いです。そのため、結婚式や就職活動、重要なプレゼンテーションなど、特定の日程までに歯を白くしたいという方に選ばれています。
自宅で行うホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製したマウスピースと専用の薬剤を用いて、自宅で行う方法です。使用するのは過酸化尿素を主成分とした薬剤です。過酸化尿素は過酸化水素よりも緩やかに作用するため、歯や歯茎への刺激が少ないのが特徴です。
自宅では、薬剤を注入したマウスピースを30分〜2時間ほど装着します。これを2週間~4週間ほど続けることで、徐々に歯を白くしていきます。
費用は、マウスピース作製と薬剤(1週間分)で1万5,000円〜5万円くらいが目安です。追加で薬剤を購入すれば、マウスピースは何度も使うことができます。薬剤のみの費用は、1週間分で5,000円〜1万円くらいです。
ホームホワイトニングは、自分のペースで行えます。そのため、仕事や家事で忙しく、歯科医院に頻繁に通院できない方に選ばれています。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
まず、歯科医院でのオフィスホワイトニングで短期間で歯を白くし、そのあとホームホワイトニングで白さの維持と向上を図ります。短期間で理想的な白さを手に入れ、効果を長期間維持できるのが特徴です。デュアルホワイトニングの費用は5万円〜8万円くらいになります。
ホワイトニングの施術以外でかかる費用

施術のほかにかかる費用には、次のものがあります。
虫歯や歯周病の治療費
施術の前に虫歯や歯周病などがみつかった場合は、その治療が優先されます。これらの治療にも費用がかかります。費用は治療内容によって変わり、数千円から数万円くらいの幅があります。虫歯治療でセラミックなどの高価な素材を使用すれば、数十万円かかることもあります。
クリーニングの費用
ホワイトニングの効果を十分に発揮させるためには、歯の表面に付着した汚れや歯石を取り除く必要があります。これによって、ホワイトニングの薬剤が歯に浸透しやすくなるのです。クリーニングの費用は別料金になっていることがあり、3,000円〜1万5,000円くらいかかります。
コーティング費
コーティングは歯の表面に特殊な薬剤を塗布し、着色リスクを減らすものです。
ホワイトニング直後の歯はデリケートな状態になっています。そのため、着色汚れが付着しにくくなるようにコーティング処置のオプションが用意されていることが多いです。費用は5,000円くらいが目安です。
メンテナンスの費用
ホワイトニングの効果を長持ちさせるには定期的にメンテナンスを受ける必要があります。必要に応じて追加の施術を提案されることもあるでしょう。これには、数千円から数万円かかります。施術の内容にもよりますが、年間で2万〜8万円くらいが目安です。
ホワイトニングは保険適用の対象?

歯科治療において保険が適用されるのは、歯の病気を治したり、失った歯の機能を回復したりする最低限の治療に限られます。
ホワイトニングは、見た目を美しくするための施術です。そのため、保険適用の対象にはならないのです。自費診療となり、費用は全額自己負担となります。
自費診療の場合は、歯科医院ごとに費用を設定できます。そのため、複数の歯科医院で見積もりを取って比較検討するのもよいでしょう。
ホワイトニングの効果を長持ちさせる方法

効果を長持ちさせるために、次のようなポイントを意識しましょう。
着色しやすい飲食物を控える
ホワイトニング後は、歯の表面を保護するペリクルという膜が一時的に剥がれるため、着色しやすい状態になります。そのため、ホワイトニングの効果を長持ちさせるには、着色しやすい飲食物を控えることが大切です。
コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどは色素が強く、頻繁に摂取するとホワイトニング効果が徐々に薄れていきます。できるだけ控えるようにし、どうしても避けられないときは飲食後すぐにうがいや歯磨きを行いましょう。
禁煙する
タバコに含まれるタールは歯が黄ばむ原因になります。施術の直後ほど着色しやすいので、喫煙を控えることが望ましいです。禁煙すれば、歯の美しさだけでなく全身の健康にもプラスになります。禁煙グッズや禁煙サポートを活用して禁煙に取り組みましょう。
定期的にクリーニングを受ける
ホワイトニング後の歯の白さを維持するためには、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることも大切です。歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具やペーストを使用して、自宅でのケアだけでは落としきれない汚れを除去します。
3か月〜6か月に1回くらいの頻度でクリーニングを受けることで、歯の白さが保たれ、ホワイトニングの効果も長持ちします。また、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
セルフケアに力を入れる
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、しっかりとセルフケアを行うことも大切です。食後は早めに歯磨きをしましょう。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れを落とすことも大切です。
市販の歯磨き粉には色々な種類があり、着色予防や歯の白さをキープする働きがある製品もあります。
ただし、研磨力が強すぎるものは歯の表面を傷つける心配があるので注意が必要です。ホワイトニング後、どのような歯磨き粉を使用すればよいか迷われている方は、歯科医院で相談しましょう。
まとめ

ホワイトニングは保険が適用されません。そのため、費用は歯科医院によって異なります。また、ホワイトニングの種類によっても費用は異なるため、事前に確認することが大切です。
さらに、施術だけではなく、事前に行われる歯のクリーニングやメンテナンスにも費用がかかります。
施術直後は歯の表面が着色しやすくなるため、必要に応じてコーティングや定期的なクリーニングを行うと効果的です。アフターケアにしっかり取り組んでいる歯科医院を選ぶとよいでしょう。
ホワイトニングを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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25年08月07日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

出っ歯は、口元が突出していることでコンプレックスを抱きやすい歯並びの乱れです。「人から気付かれずに治したい」「痛みの少ない矯正方法を選びたい」などと考え、マウスピース矯正を検討している方もいるでしょう。
この記事では、マウスピース矯正で出っ歯を治すメリットとデメリットについて解説します。治療にかかる費用や期間についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
出っ歯とは

出っ歯とは、上の前歯が前方に突き出ている状態です。医学的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれます。上の前歯が外側に傾いて生えているケースや、上顎が大きすぎたり下顎が小さすぎたりして両顎のバランスがとれていないケースがあります。
出っ歯の原因とされているのは、親から歯や顎の大きさが遺伝すること、指しゃぶりや口呼吸などの悪習癖などです。出っ歯を放置すると、見た目だけでなく、全身の健康にも問題を引き起こすおそれがあります。
出っ歯だとどんなリスクがある?

出っ歯の場合に考えられるリスクは、以下のとおりです。
前歯を損傷する
出っ歯は、上の前歯が大きく前に出ているため、転倒した際やスポーツ中の接触などで前歯をぶつけて折れたり、欠けたりするリスクが高まります。特に、お子さまの場合は活発に動き回るため、怪我につながるリスクは高いでしょう。
神経が死んだり、歯が抜け落ちたりすることもあります。
虫歯や歯周病になる
出っ歯の方は、前歯が突出しており口を閉じにくい構造をしているため、口呼吸になりやすいです。口腔内が乾燥しやすくなり、唾液により自浄作用が低下します。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
また、歯並びが乱れていると磨き残しが多くなることも、虫歯や歯周病になりやすくなる要因です。
感染症にかかりやすくなる
前述したとおり、出っ歯によって口呼吸になると、口腔内が乾燥しやすくなります。細菌の繁殖が進むことで、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるのです。
また、鼻呼吸の場合は、鼻毛や粘液によって、ウイルスやホコリの侵入を防ぐフィルターの役割を担っています。口呼吸の場合は、鼻のようなフィルター機能はありません。そのため、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなり、感染症にかかるリスクが高まります。
コンプレックスになる
出っ歯は、横から見ると口元が突出して見えることが多く、見た目に対してコンプレックスを抱く方も少なくありません。笑ったときに前歯が目立つことを気にして笑顔に自信が持てなくなる人や、写真を撮るのが苦手になる人もいるでしょう。
心理的な影響から、人前で話すことに消極的になったり、性格が内向的になったりすることも考えられます。
マウスピース矯正で出っ歯は治せる?

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を装着し、交換しながら少しずつ歯並びを整える方法です。歯の傾きや位置に原因のある出っ歯の場合、マウスピース矯正での改善が期待できます。
ただし、骨格的な問題があるケースや歯を大きく動かす必要のあるケースなど、ほかの治療が検討される場合もあります。マウスピース矯正が適応となるかどうかは、出っ歯の原因や症状の程度によって異なるため、まずは歯科医院で相談してください。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正には、従来のワイヤー矯正にはない多くのメリットがあります。ここでは、マウスピース矯正の利点について解説します。
透明で目立ちにくい
マウスピースは透明なプラスチックでできており、口元に装着していてもほとんど目立ちません。周囲に気付かれにくいため、矯正治療中の見た目に対するストレスが少ないでしょう。
営業職や接客業など仕事で人と接する機会が多い方も、見た目を気にすることなく歯並びを整えられます。
取り外して食事や歯磨きができる
マウスピースは、患者さま自身で取り外しが可能です。食事の際にはマウスピースを外せるため、ワイヤー矯正のように食べ物が装置に挟まる心配がなく、普段どおりに好きなものを楽しめます。
また、歯磨きもマウスピースを外した状態で行えるため、口腔内を清潔に保ちやすいのもメリットです。虫歯や歯周病のリスクを低減し、健康的な口内環境を維持しながら矯正治療を進められます。
痛みや違和感が少ない
マウスピース矯正は、痛みや違和感が少ない傾向にあります。ワイヤー矯正に比べて、少しずつ歯に力を加えながら歯を動かす仕組みになっているためです。新しいマウスピースに交換した直後は痛みを感じることがありますが、2〜3日で落ち着くでしょう。
装置はプラスチックでできているため、ワイヤー矯正のように金属製のワイヤーで口腔内が傷つけられて、痛みを感じたり口内炎になったりすることもありません。
金属アレルギーの心配がない
マウスピースは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。安全性を重視する方にとっても、マウスピース矯正は魅力的な選択肢といえるでしょう。
マウスピース矯正のデメリット

ここでは、マウスピース矯正のデメリットについて解説します。
装着時間の管理が必要
マウスピースは自分で取り外しが可能である反面、装着時間の管理が必要です。装着が必要な時間は1日20時間以上とされているため、基本的に食事や歯磨き以外の時間は装着しなければなりません。
装着時間が不足すると、歯に継続的な力をかけられず、歯が予定どおりに動かない可能性があります。最悪の場合マウスピースが合わなくなり、作り直さなければならなくなるケースもあるのです。
対応できない症例もある
前述したとおり、マウスピース矯正は出っ歯の治療にも対応していますが、すべての症例に適応できるわけではありません。骨格に問題があるケースや、歯を大きく移動させる必要があるケースでは、ワイヤー矯正や、外科手術を伴う矯正治療が検討される場合があります。
ご自身の出っ歯がマウスピース矯正で治療可能かどうかは、歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正で出っ歯を治すときにかかる期間

出っ歯をマウスピース矯正で治すときにかかる期間の目安は、1年〜3年程度です。軽度の出っ歯であれば6ヶ月〜1年程度で治療が完了することもありますが、歯列全体を治療する場合は1年半以上かかるでしょう。
ただし、マウスピースの装着時間が不足したり、途中で紛失・破損によってマウスピースの作り直しが必要になったりすると、治療期間が延びる場合があります。また、歯の移動には個人差があるため、きちんと装置をつけていても予定より長引くこともあります。
治療が完了したあとは、リテーナー(保定装置)の装着が必要です。マウスピース矯正に限らず、動かした直後の歯は安定しておらず、元の位置に戻ろうとして動く後戻りが起こります。そのため、リテーナーを装着して歯が安定するまで固定するのです。
リテーナーを装着する期間を保定期間と呼び、歯を動かした期間と同程度、あるいはそれ以上の期間が必要とされています。保定期間には歯を動かす痛みはありませんが、リテーナーを装着する期間を含めると長期間に及ぶことを知っておきましょう。
マウスピース矯正で出っ歯を治すときにかかる費用

マウスピース矯正の費用は、治療範囲によって大きく異なります。前歯のみの部分矯正であれば30〜60万円程度、全体矯正の場合は60万円〜120万円程度が一般的です。
マウスピース矯正は自由診療となるため、費用の決め方は歯科医院によって異なります。そのため、通院時の調整料やリテーナー代などが治療費用に含まれている場合もあれば、その都度支払う場合もあります。
治療を開始する前には、総額はいくらかかるのか、通院のたびに費用は発生するのかなどの詳細についても確認しておきましょう。一度に支払う費用負担を軽減したい場合は、デンタルローンや分割払いを検討するのもひとつの方法です。
治療にかかる期間と費用、治療計画について十分に説明を聞き、納得したうえで治療を開始しましょう。
まとめ

出っ歯を放置すると、前歯を損傷しやすくなったり、口の中が乾きやすく感染症のリスクを高めたりするおそれがあります。軽度から中等度の出っ歯であれば、マウスピース矯正での治療が可能です。
マウスピース矯正であれば、装置を取り外して普段どおり食事や歯磨きができるほか、装着していても人からほとんど気付かれることなく歯並びを整えられます。
ただし、治療を予定どおり進めるためには、1日20時間以上の装着時間を確保する必要がある点には注意が必要です。骨格に問題があるケースや大きく歯を動かさなければならないケースなど、適応できない場合もあるため、歯科医師に相談して治療を検討しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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