木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

木更津きらら歯科ブログ

25年03月31日

木更津きらら歯科のホワイトニング

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

ホワイトニングは、今や特別なことではなく身近な身だしなみの手段のひとつです。2025年1月の調査では、なんと1/3の人がホワイトニング経験者だとか。白い歯がもたらす自信をあなたのものにしませんか。

【500人に聞いた!】歯のホワイトニングに対するアンケート調査!全8問【2025最新版】

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で薬剤を塗布したマウスピースを装着するホームホワイトニングがあります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯に塗布したホワイトニング剤を、着色物質のたまった歯の内側まで届くようにライトで照射するというものです。医師の管理のもとに歯科衛生士が施術する安全性の高い方法です。効果がすぐに実感できるため、結婚式や同窓会などイベントに向けて歯を白くしたい方に特におすすめです。

ホームホワイトニング

当院で、患者さまにあわせたトレイ(マウスピース)を作成いたします。患者様にお渡しするのはマウスピースと薬剤のセット。ご自宅で、マウスピースにジェル状の薬剤を注入して、決められた時間の間装着していただきます。効果が実感できるまで数日から2週間ほどかかりますが、白さが6ヶ月~1年と継続します。

炭酸水素塩配合の最新のホワイトニングシステム

木更津きらら歯科では炭酸水素塩配合配合した最新の薬剤を使用しています。オフィスホワイトニングでは歯の表面に塗布した薬剤が歯の着色成分を細かく分解することによって歯を白くします。歯のエナメル質だけではなく、その内側の象牙質まで漂白効果を浸透させることができるため、エナメル質から透けて見える自然な白さを際立たせることができます。

ホワイトニングの仕組み

歯は、食事や嗜好品により着色していきます。茶渋や赤ワイン、コーヒー、コーラやカレー、たばこなどが着色の原因です。ホワイトニングとはこの着色物質を分解する作業です。オフィスホワイトニングでは、薬剤をライトで照射して、着色物質のたまった歯の内側まで浸透させるため、1回の治療で白さを実感できます。

からだに優しい薬剤

最新の薬剤では、旧来のホワイトニング剤よりも知覚過敏症状を抑えることができる傾向にあります。知覚過敏が心配で迷われていた方にも以前よりずっと安心しておすすめできます。

ホワイトニング用照射器

ホワイトニングでは、光の照射が漂白効果を上げることに有効です。当院で使用している照射機はホワイトエッセンス株式会社の「WE Light クラスⅡ」。厚生労働省からクラスⅡの医療機器認可を受けている医療機器です。安全性が高く、日焼けも起こりにくいので安心です。

ホワイトニングの流れ

オフィスホワイトニングでは、歯に塗布したホワイトニング剤を、着色物質のたまった歯の内側まで届くようにライトで照射します。これを2~3回繰り返します。

  • 治療時間:1時間程度。 初めての方の場合、白さを持続するため続けて2回以上のホワイトニングをお勧めします。
  • 効果の実感:治療後すぐ実感できます。
    ※ホワイトニング効果には個人差があります。
  • 効果の継続:3~6か月
  • リスク・副作用:個人差はありますが知覚過敏が出ることがあります
  • 価格:49,500円(税込)

オフィスホワイトニングの特徴

オフィスホワイトニングとは、歯科医院を受診して歯科医師や歯科衛生士に施術してもらう方法です。医院の管理下において、薬事法で制限されている高濃度の薬剤を使用できる点が大きなメリットです。60分~90分程度の治療で白さを実感できるので、結婚式、同窓会、講演会など、決まった日に向けて歯を白くしたい場合におすすめです。施術の終了後には、こんなに短時間でこんなに顔の印象が変わるのかと驚かれるかもしれませんよ。

オフィスホワイトニングの症例

  • 女性:41歳
  • お悩み:歯の自然な白さをご希望でした。
  • 治療:オフィスホワイトニング
  • 治療期間:1回(90分)
  • リスク:白くなる程度は個人差があります。知覚過敏が出ることがあります。
  • 金額:オフィスホワイトニング 49,500円(税込)

施術前

施術後

VIPルームでおくつろぎください

木更津きらら歯科では、ホワイトニングの患者さまはVIPルームにご案内いたします。静かなお部屋でくつろいでいただきながら、美しい歯のためのお手入れをさせていただきます。

ホームホワイトニング

効果の実感を得るまで数日か2週間ほどいただければ、ご自宅で薬剤を注入したマウスピースを装着するホームホワイトニングがおすすめです。患者さまにあわせたマウスピース(トレイと呼びます)を作成し、ジェル状の薬剤を注入して、1日30分〜2時間ほど装着するホワイトニング方法です。トレイはソフトタイプで装着しやすく、ジェル状の薬剤は歯の表面に滞留してくれます。効果が6ヶ月~1年と継続します。

  • 治療時間:1日30分〜2時間のマウスピースの装着を 2、3週間程度。 ホワイトニング期間中は、着色の原因となる飲食やたばこは控えてください。
  • 効果の実感:数日から2週間ほどから白さが実感できるようになってきます。
    ※ホワイトニング効果には個人差があります。
  • 効果の継続:1~2年
  • リスク・副作用:個人差はありますが知覚過敏が出ることがあります
  • 価格:38,500円(税込)

ホワイトニングを受けられない方

歯科医師がお口の状態を診査してから診断します。また、以下のどれかに当てはまる場合は、医療ホワイトニングは対応できないケースとなります。

  • 無カタラーゼ症の方
  • 妊娠中、授乳中の女性
  • 小児・乳歯
  • 歯科治療で用いる材料にアレルギーのある方
  • 歯科医師が事前に別の治療が必要と診断した場合 など

歯科医院で受ける医療ホワイトニング

ホワイトニングという言葉は広く使われており、エステティックサロンで歯の表面をクリーニングすることも、歯みがき剤を使うこともホワイトニングと呼ばれています。区別するために、歯科医師の診断・インフォームドコンセントのもと、歯科医師・歯科衛生士が、国によって認められている薬剤・医療機器を使用するホワイトニングを「医療ホワイトニング」と呼ぶことがあります。薬事法によって使用に制限のある高濃度の薬剤を適切な管理のもと使用できるので、歯の表面だけでなく歯の内側まで作用して高い効果が期待できます。

歯科医院でのホワイトニングをご希望される方は、口もとの見た目の美しさを求めるだけでなく、お口の健康そのものにも意識が高い方が多いように思われます。「医療ホワイトニング」を受けるためには、まず歯がきれいにクリーニングされている必要があります。むし歯や歯周病があったらその治療が優先されます。歯科医院でホワイトニングを受けるということは、お口の中が健康できちんとメインテナンスされているということでもあるのです。

ホワイトニングはアメリカ発祥の美しさの表現です。歯や歯並びの美しさにこだわる点は、見習いたいものですね!


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25年03月28日

歯科で診療するお口の病気(2)

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科で診療するのはむし歯や歯周病だけではありません。歯科の守備範囲は広いのです。こんな症状にお困りでしたら、まず歯科を受診してみてください。

ドライマウス

ドライマウスの症状

口の中が乾いて、粘つきを感じます。唇や舌がくっついて会話がしづらくなることも。乾いたものが食べにくくなったり、味覚を正常に感じにくくなったりと、食事に不便を感じます。口臭が強くなり、痛みを感じるようにもなります。

ドライマウスの原因

ドライマウスは唾液の唾液の分泌量の低下によって起こる病気です。糖尿病や腎不全などの病気を介して起こることもあれば、ストレスや筋力の低下、さらには薬剤の副作用で起こることもあります。

ドライマウスの治療

ドライマウスは糖尿病や更年期障害、高血圧症や服薬されている薬の影響など、患者さまの全身の状態と大きく関わっていることが多いため、病因を特定していくことが重要です。問診・触診、口腔内診査や唾液量検査などを用いることになります。歯科医師が窓口となり医科と連携することもあります。

知覚過敏

知覚過敏の症状

むし歯でもないのに、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などにずきっと歯に痛みを感じることがありませんか? それが知覚過敏です。

知覚過敏の原因

歯の表面のエナメル質がすり減ったり、加齢により歯ぐきがエナメル質のない根元の部分までさがると、エナメル質の下層の象牙質が露出します。エナメル質は痛みを感じませんが、象牙質に与えられた刺激は神経に伝達されやすいのです。つまり象牙質が痛みを感じているのです。

知覚過敏の治療

歯の神経の興奮を抑えることが治療の目的です。象牙質の露出を改善する方法と、神経の興奮を抑える方法が考えられます。象牙質の露出を改善するには、再石灰化を促したり、露出した象牙質を樹脂で覆う治療を行います。神経の興奮を抑えるためには、そのための成分を含んだ歯みがき剤を継続して使用したり、象牙質の内部の小さな空隙を埋めることで神経への刺激の伝達を弱めたりします。神経の除去を選択することもありますが、歯科医としてはそうなる前に治療させていただきたいです!

歯の形・数・色、歯肉の色の異常

先天的な異常

歯の数は乳歯で20本、永久歯では28本ありますが、皆様が同じわけではありません。先天的に歯の数が多かったり少なかったりということもあるのです。胎生期に何らかの異常がおきて、歯そのものに節ができたり(結節)、エナメルのしずく(エナメル滴)がたまっている歯をお持ちの方もいらっしゃいます。小さすぎる、湾曲している、空洞になっているということもあるんですよ。むし歯や破損のリスク、歯周病のリスクが高いという面がありますので、適切な処置が必要です。

加齢による変化

もともと健康な歯をお持ちでも、加齢によってお口の中も変化していきます。年をとって歯の数が減る原因は多くの場合、歯周病です。また長年働いてきた歯はすり減りへることは避けられません。歯の変形も起こる可能性があります。加齢により、歯の象牙質は内側に形成されていくという特徴があります。ここに歯ブラシの使い方や噛み合わせの癖などが加わると、象牙質がいびつな形で形成され、歯そのものが変形することがあります。セメント質は根っこのほうに厚くなってきます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の症状

眠っているときに10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や、呼吸が弱くなる「低呼吸」が1時間あたり5回以上繰り返される状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。睡眠時に低酸素状態が続くと、からだは心拍数をあげようとするため、眠りの質が悪く、息苦しさや夜間に何度も目が覚める、日中の眠気や倦怠感などを感じるようになります。睡眠時のいびきも症状のひとつです。

睡眠時無呼吸症候群の原因

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、空気の通り道(上気道)が狭くなることによって生じます。肥満や小さい顎、舌の根元が落ち込む舌根沈下などが考えられます。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳から呼吸をする指令が来なくなってしまうために起こります。脳卒中や心機能低下時に起こるのですが、そのメカニズムはまだよくわかっていません。

睡眠時無呼吸症候群の治療

大きく分けると「CPAP(シーパップ)療法」、根治療法の「外科的手術」、「マウスピース」、が考えられます。CPAP療法は装着したマスクに圧力をかけた空気を送り込み、気道を広げる方法です。外科的手術は耳鼻咽喉科で行う治療で、小児のアデノイドの切除や舌の容積を小さくする手術などです。下顎と舌を持ち上げ気道を確保するマウスピースを装着する方法は、歯科において、医科医療機関との連携により作製いたします。

舌・上唇・頬小帯とその異常

舌・上唇・頬小帯とその異常の症状

唇と歯ぐき、舌と下顎、頬の内側と歯ぐきをつなぐところにひだや筋のようなものがあるのにお気づきですか。それぞれ、唇の動きをコントロールしたり、舌の運動機能を調節したり、頬の位置を整える役割を担っています。このひだ・筋が正常な状態でない場合があります。大きな問題とならないことも多いのですが、咀嚼や嚥下、発音に障害をきたすこともあります。

舌・上唇・頬小帯とその異常の原因

先天的な場合と外傷などによって起こる後天的な場合があります。

舌・上唇・頬小帯とその異常の治療

外科的に切除術、あるいは伸展術を行うことが必要となります。

歯ぎしり

歯ぎしりの症状

ご家族に「睡眠中の歯ぎしりがうるさいよ」と指摘されたことはありませんか? 音だけではありません。歯ぎしりは歯やお口の周りの筋肉に悪い影響を与えます。歯が異常にすり減ったり、割れたりします。歯の周りの組織に負担がかかり、歯周病が悪化するリスクや治療した歯の詰め物が取れやすいなどの弊害もあります。お口の周りの筋肉にも負担がかかっています。起床時に顎の周りの筋肉に痛みを感じることや、かみしめる筋肉が肥大したり顎の筋肉が正常でない活動をするといった症状が起こります。

歯ぎしりの原因

歯がかみ合うと、刺激は脳へ伝わってストレスを緩和します。ガムを噛むことがストレス発散になるのと同じ効果です。歯ぎしりや食いしばりはストレスを発散させようとする行為と考えられています。ストレスを感じたとき、無意識に脳への刺激を求めて歯ぎしりや食いしばりが起こるようです。

歯ぎしりの治療

ストレスから解放されれば一番いいのですが、まずは歯を守ることを考えます。患者さまのお口にあったマウスピースを作製して、就寝時に装着していただくことで歯にかかる負担を軽減します。マウスピース作製は保険診療の範囲内で行うことができます。

親知らず

親知らずの症状

親知らずとは、私たちのお口のいちばん奥に生えてくる大臼歯のことで、手前に傾いて生えてくる、横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合など個人差があるのですが、歯のクリーニングが行き届かずトラブルの原因となりやすいのです。歯周病やむし歯のリスクが高く、隣接する歯にも悪い影響を与えます。

親知らずの原因

親知らずは他の永久歯より生えてくる時期が遅いこと、また現代の私たちは顎が小さい傾向があるため、親知らずが生えてくるスペースが足りず、正しい位置にうまく生えてこない可能性が高いのです。

親知らずの治療

すでに炎症が起きていたり、将来的にトラブルの原因となりそうな場合は抜歯を選択します。木更津きらら歯科では完全個室のオペ室を完備しておりますので、時間のかかる手術でも安心して地元の歯科で受けることができます。

木更津きらら歯科の外科室

難しい親知らずの抜歯

難しいケースでは抜歯の手術に 1~2時間かかる場合もありますが、当院では口腔外科治療に精通し経験豊富な歯科医師により30分程度で手術を終えるケースが多く患者さまのご負担を軽くできます。

治療前

治療後

非歯原性歯痛

非歯原性歯痛の症状

歯そのものには原因がない歯の痛みもあるのです。患者さまとしては確かに痛みを感じていらっしゃるのですが、歯に由来する原因が特定できません。患者さまの感覚には個人差があり多彩な訴えをお聞きします。

非歯原性歯痛の原因

歯に原因がないのに歯が痛む場合、顎のまわりの筋肉に由来する痛み、神経性、神経血管性(頭痛)による痛み、心臓からくる痛みもあります。うつ病や統合失調症などの精神疾患から痛みを感じることもあります。

非歯原性歯痛の治療

歯に原因がない症状に歯の治療を施したらどうなるでしょうか。抜歯や神経を抜いてしまっても、痛みはなくならないばかりか損なわれたお口の状態をもとにもどすことはできません。痛みの原因を慎重に特定することが重要です。

お口の中では、むし歯や歯周病だけでなく、様々な疾患の可能性があります。その中には心臓や脳に結びつく重大な病気が隠れていることもあるのです。歯科と、医科や耳鼻咽喉科と連携することも。お口のトラブルがご心配でしたら、放置しないで医療機関を受診してください。木更津きらら歯科がお役にたてることもありますよ!


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25年03月27日

マイオブレースとは?メリット・デメリットや費用も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 マイオブレースを手に持った子供 「マイオブレースとはどんなもの?」「マイオブレースのメリットとデメリットは?」などといった疑問をおもちの保護者の方もいるでしょう。 子どもの矯正治療に使用される装置のひとつにマイオブレースがあります。従来の矯正装置とは異なり、自然な成長力を活かして歯並びが整うように促す装置のため、お子さんへの負担が少ないのが特徴です。 本記事では、マイオブレースとはどのような装置か詳しく解説します。マイオブレースのメリットとデメリット、費用についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

子どもの歯並びが悪くなる原因とは

歯並びが悪くなる原因の一つである指しゃぶりをする子供 子どもの歯並びの乱れは、様々な要因が重なって起こります。ここでは、子どもの歯並びが悪くなる原因について詳しく解説します。

遺伝の影響

歯の大きさや顎の骨格、全体のバランスは遺伝することがあります。特に骨格の特徴によっては、歯が密集しやすかったり、出っ歯や受け口の傾向が強まったりするため、遺伝的な背景がある場合は歯並びの改善に向けた早期の対策が重要です。 さらに、家庭での生活習慣や口腔ケアの方法も遺伝の影響と相まって、子どもの歯並びに大きく関与します。

口内やその周辺の癖や習慣

子どもの歯並びは、日々の習慣や癖によっても左右されます。例えば、指しゃぶりや唇を噛む癖、爪を噛む癖、舌を前に出す癖、頬杖、口呼吸、低位舌などです。これらの癖が長期間続くと歯や顎に不自然な力がかかり、歯並びに影響を及ぼす可能性があります。 これらの癖や習慣が原因で顎の正常な発育が妨げられている場合、歯科矯正だけでなく、癖の改善も必要となります。正しい習慣が定着することで、健全な歯並びの維持につながるでしょう。

虫歯や歯周病の進行

虫歯や歯周病が進行すると、歯槽骨が溶けたり歯が揺らいだりすることから、歯の位置がずれやすいです。さらに、これらの疾患が原因で歯を失った場合、空いたスペースに隣接する歯が傾いたり、重なったりするリスクが高まります。 結果として、歯並び全体が乱れ、将来的には矯正治療が必要になる可能性もあるでしょう。日頃の口腔ケアを徹底し、定期的な歯科検診で早期発見・治療を行うことが歯並びを守るために重要です。

食生活の影響

柔らかい食べ物ばかりの食生活は咀嚼回数が減少し、顎の成長に必要な刺激が不足する原因の一つです。顎が十分に発達しないと、歯が並ぶためのスペースが狭くなり、歯が重なり合ったり、乱れたりしやすくなります。 さらに、過剰に糖分を摂取すると虫歯になるリスクが高まるため、バランスの良い食事と十分な咀嚼を促す生活習慣が、健康な歯並びの維持には欠かせません。日々の食生活の見直しが子どもの歯並び改善に大きく影響します。

マイオブレースとは

マイオブレースを装着した子供 マイオブレースとは、子どもの口内における不適切な習慣を根本的に改善し、自然な歯列の発達を促すために設計されたマウスピース型装置です。特に5歳から15歳という成長期にある子どもを対象としており、顎の成長を利用してアプローチする点が大きな特徴といえます。

マイオブレースの治療目的

マイオブレースは、口呼吸や舌の不適正な位置、さらには不自然な舌の動きなどの悪習慣により引き起こされる歯並びの乱れを根底から改善することを目的としています。 これらの習慣が原因で歯列が乱れている場合、将来的に大掛かりな矯正治療が必要となるケースが多いため、早期に介入することが重要です。 自然な顎の発育をしっかりとサポートし、過度な力をかけることなく理想的な歯列を形成することで、長期間にわたる安定した口腔環境の維持に寄与します。家庭での生活習慣の改善と連携した計画的な治療が、全体的な口内の健康増進にもつながるでしょう。

マイオブレースの使用方法

マイオブレースは、日中1時間ほどと、就寝中に装着します。加えて、専用のトレーニングプログラムであるマイオブレースアクティビティーを通じて、子ども自身が自発的に正しい口内習慣を身につけるよう支援する仕組みが導入されているのです。 この治療法は、無理な矯正力に頼ることなく自然な顎の成長を利用し、顎やその周辺の筋肉のバランスを整えることで、将来的な歯列の安定性の向上につながるとされています。

マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースのメリット・デメリットのイメージ マイオブレースを使用した治療にはメリットとデメリットがあります。ここでは、マイオブレースのメリットとデメリットについて解説します。

マイオブレースのメリット

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

装置を常時装着する必要がない

マイオブレースは、常に装着する必要がありません。子どもたちは学校や遊びの時間に、矯正装置による見た目を気にせずに過ごせるため、自然な笑顔を保ちながら治療を継続できます。 日常生活に大きな影響を与えずに口内習慣の改善が期待できる点は大きなメリットといえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

マイオブレースは硬いワイヤーや金属パーツを使用せず、柔らかい素材で作られているため、装着時の痛みや不快感がほとんどありません。歯や周囲の組織に無理な圧力をかけず、自然な歯の動きを促進することで、治療中に痛みを感じるリスクを大幅に低減できるのです。 これにより治療の継続が容易になり、お子さんでも安心して治療に取り組むことができます。

抜歯の必要性が低くなる

マイオブレースを装着することで歯を並べるスペースを確保できれば抜歯を必要としないケースが多いです。治療をできるだけ早めに開始することで、成長期にある子どもの顎の発育を活用して、将来生えてくる永久歯のための十分なスペースを確保することが可能です。 その結果、将来的に本格的な矯正治療が必要になった場合でも抜歯を回避できる可能性が高まります。健康な歯をできるという点は大きなメリットといえるでしょう。

後戻りのリスクが低減される

マイオブレースは口内の悪習慣の根本的な改善にも重点を置いています。例えば、舌の位置や前歯を舌で押す癖など、歯並びを乱す原因を改善することで、治療完了後に歯が元の状態に戻るリスクを大きく低減する効果が期待できるのです。 長期にわたる安定性を確保できる点は大きなメリットといえるでしょう。

全身の健康に良い影響がある

マイオブレースは口内だけではなく、口腔周辺の筋肉の使い方も改善して正しい呼吸法を習得させる効果があります。これにより、鼻呼吸や適切な噛み合わせが促進され、免疫力の向上や消化機能の改善、さらには集中力や体力の向上にも役立つのです。 体全体の健康バランスが整うと子どもの成長や日常生活の質も向上し、健康全般に好影響をもたらします。

マイオブレースのデメリット

マイオブレースのデメリットは、以下のとおりです。

保護者の方のサポートが必要

マイオブレースは日中1時間ほどと就寝時に装着します。 装着時間の管理は子どもには難しく、装着時間を守らないと十分な効果を得ることが難しい場合があります。特に就学前や小学校低学年の子どもにおいては、装置の使用を嫌がる傾向や指定された装着時間を正確に守ることが困難なケースが多いです。 このような状況から治療効果を最大限に引き出すためには、保護者の方による日々の厳重な管理と励ましが必要となります。家庭内での継続的なサポートと指導が、治療成功の大きな鍵となるのです。

効果が現れるまで時間がかかる

マイオブレースは、歯並びに影響を及ぼす口周りの癖や習慣を改善することで歯が正しい位置に並ぶように促す装置です。そのため、従来の装置のようにすぐに目に見えた変化は期待できず、治療効果が現れるまでに時間を要します。 治療期間は人によって異なりますが、6か月〜2年程度かかるでしょう。

適応可能な症例が限られる

マイオブレースは主に口内習慣の改善を目的としているため、骨格や顎の根本的な問題が伴うケースに対しては、その効果が限定される場合があります。抜歯をして歯を大きく動かさなければならない症例や、外科的な治療が必要な場合には適応とならない可能性が高いのです。

継続的なトレーニングが必要

マイオブレース治療は装置の装着だけではなく、舌の使い方や口周りの筋肉を鍛えるためのトレーニングを並行して実施する必要があります。 これらのトレーニングは、正しい口内習慣を身につけるために非常に重要ですが、子ども自身が日常生活のなかで継続するのは難しい場合があるでしょう。保護者の方がサポートしながら、根気強くトレーニングを続けることが治療効果を高めるための鍵です。

対象年齢が限定される

マイオブレース治療は、主に成長期である5歳から15歳までの子どもを対象にしています。この期間は顎や歯がまだ発育段階にあり、自然な成長力を活かした治療が可能ですが、成人には適応が難しいです。

費用が高額

マイオブレースを使用した治療は保険適用の対象になりません。自費診療となるため、治療にかかる全体的な費用が高額になる傾向があります。長期間にわたる治療、定期的なトレーニング、継続的なチェックアップが必要となることから、高額な費用がかかる可能性が高いです。 一方で、マイオブレース治療によって将来的な矯正治療の必要性が軽減されるという利点もあるため、長期的な視点では費用対効果が期待できる場合もあります。

マイオブレースでの治療にかかる費用

マイオブレースの治療にかかる費用のイメージ マイオブレースを使用した矯正治療の費用は、30万〜60万円程度とされています。 しかし、実際の金額は治療を受けるクリニックやお子さんの歯並びの状態、および治療の進捗状況により大きく異なる場合が多いです。 通常、治療費には装置自体の料金に加え、定期的な診察、微調整、各種検査にかかる費用などが含まれることが一般的でしょう。また、治療期間が延びる場合には追加で費用が発生するケースもあります。

まとめ

マイオブレースで歯並びが綺麗になった女の子 マイオブレースは、子どものお口周りの癖を根本から改善し、自然な歯並びを実現することを目的として使用される装置です。治療中の痛みが少なく、安定した歯列を保てる点は大きな魅力といえます。 しかし、長期にわたって装置を装着し、継続してトレーニングを行う必要があります。そして保護者の方によるサポートが不可欠である点や、費用面での負担が大きい点はデメリットといえるでしょう。 このように、マイオブレースを使用した治療にはメリットだけでなくデメリットもあるため、どちらも理解したうえで検討しましょう。 小児矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年03月20日

マウスピース矯正の治療期間は?予定どおりに終わらせるための方法も

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯の矯正で使用するマウスピース マウスピース矯正を検討している方のなかには、治療が完了するまでにどのくらい時間がかかるのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。就職活動開始までに終わらせたい、結婚式までに歯並びをきれいに整えたいなどの希望がある方もいらっしゃるかもしれません。 マウスピース矯正の治療期間は、患者さんの歯並びの状態などによって異なります。 今回は、マウスピース矯正にかかる期間の目安や長くなるケース、スムーズに終わらせるためのポイントなどについて解説します。治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?

マウスピース矯正にかかる治療期間のイメージ マウスピース矯正にかかる期間は、矯正期間と保定期間の2つに分けられます。ここでは、それぞれの期間についてみていきましょう。

矯正期間

矯正期間とは、実際に歯を動かす期間のことを指します。この期間はお口の中の状態によって異なりますが、全体的に矯正を行う場合には1年半〜2年半程度、部分的に矯正を行う場合には数ヵ月〜1年程度が一般的です。 ただし、これはあくまでも歯科医師に指示された通りに装置を装着した場合に限ります。例えば、マウスピースの装着を怠ったり、指示通りに交換しなかったりすれば治療計画にずれが生じ、歯並びが整うまでの期間が長くなることも考えられるでしょう。

保定期間

保定期間とは、矯正によって整えた歯並びが後戻りすることを防ぐための期間のことです。マウスピース矯正に限らず矯正治療全般では、一度整えた歯並びが後戻りを起こす可能性があります。そのため、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して歯並びを固定する必要があるのです。 保定期間は一般的に、歯を動かす期間と同程度の長さで設けられています。例えば、矯正に2年半かかった場合は保定期間も2年半程度です。つまり、歯を動かす期間が2年半の場合には、完了するまでにトータルで5年の期間を要することになります。

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケース

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケースについて紹介する歯科衛生士 先にも述べた通り、歯並びの状態や装置の使用状況などによっては治療期間が長くなるケースもあります。ここからは、治療が長くなるケースについて解説します。

歯並びが大きく乱れた重度の症例の場合

歯並びが大きく乱れた重度の症例の場合は、治療の難易度が上がるため期間が長くなることが考えられるでしょう。 例えば、歯と歯が重なり合って凸凹している場合や歯が並ぶスペース自体が不足している場合などです。場合によっては、抜歯をしてスペースを確保したうえで歯を大きく動かす必要もあります。 また、歯並びだけではなく、顎の骨に問題があるケースでは外科的処置が必要になることも考えられるため、歯並びが整うまでの期間が長くなる傾向にあります。

マウスピースの装着時間が不足した場合

マウスピース矯正では、装置を1日20時間〜22時間装着する必要があります。1日は24時間ですから、歯磨きや食事以外のほとんどの時間は装置をつけることになります。 装着時間が不足すると歯を動かすための適切な力をかけることができなくなるため、当初の計画通りに歯が動かなくなるでしょう。その結果、治療にかかる期間が長引く可能性が考えられます。

マウスピースを正しく装着できていない場合

マウスピースを歯にしっかりと密着させなければ適切な力がかかりません。誤った方法で装着を続けていれば、治療計画にずれが生じることも考えられるでしょう。 矯正を始めて間もないうちは丁寧に時間をかけて装着することが多いですが、慣れてくると正しく丁寧に装着することが疎かになりがちです。装置を正しく装着できていないと、お口の中が傷ついたり装置が破損したりするリスクも高まります。

マウスピースの交換を怠った場合

マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら少しずつ歯列を整えていきます。この交換時期を守らないと、治療完了までにかかる期間が長引くことが考えられるでしょう。

マウスピースを破損・紛失した場合

マウスピースを破損・紛失した場合には、治療を一時中断する必要があります。装置の作り直しが必要となった場合には、新しいマウスピースが手元に届くまでに一定の期間がかかるため、治療期間が長引く可能性があります。

虫歯や歯周病になった場合

矯正期間中に歯周病や虫歯になった場合には、矯正治療を一時中断して歯周病や虫歯の治療を優先することがあります。虫歯や歯周病の状態にもよりますが、矯正治療再開までに時間がかかるケースもあるでしょう。 マウスピース矯正では取り外しできる装置を使用するため、ワイヤー矯正に比べると虫歯や歯周病になるリスクは低いといわれています。 しかし、日々のブラッシングを怠ると虫歯や歯周病が引き起こされることは十分に考えられます。

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせるためには

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせるためマウスピースの装着時間を守る女性 矯正治療をできるだけスムーズに終わらせたいと考える方は多いのではないでしょうか。以下では、マウスピース矯正を予定通りに終わらせるためのポイントをご紹介します。

マウスピースの装着時間を守る

予定通りに歯並びを整えるためには、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。就寝前につけ忘れたりつけ忘れたまま外出したりすると装着しない時間が長くなるため注意しましょう。 自己管理が難しいと感じる場合には、スマートフォンのリマインダー機能を使用したり家族に声をかけてもらったりするのも方法のひとつです。ワイヤー矯正のほうが適している方もいらっしゃいますので、不安に感じる方は一度歯科医院へご相談ください。

マウスピースを正しく装着する

矯正期間を長引かせないためにはマウスピースを正しく装着することも大切です。慣れてくると歯で噛みしめるように装着するケースも多いですが、噛むように装着すると装置が破損したりお口の中が傷ついたりすることもあります。 マウスピースは必ず手を使って丁寧に装着し、チューイーというシリコン製のチューブを噛んで歯列にぴったりと密着させることが大切です。

マウスピースの交換時期を守る

マウスピースの交換時期を守ることも治療を予定通りに終わらせるためのポイントのひとつです。交換時期を守らずに同じマウスピースをつけ続けていても歯を適切に動かすことはできません。歯科医師に指示された時期に装置を交換するようにしましょう。

口腔ケアを丁寧に行う

先にも触れた通り、矯正期間中に虫歯や歯周病になった場合、治療を一時的に中断しなければならないケースがあります。 マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができるため口腔ケアがしやすいですが、装置が歯列全体を覆うため、唾液による自浄作用が働きにくくなります。食後や就寝前などはしっかりと歯磨きをして、口腔内を清潔に保つことが大切です。

定期的に歯科医院を受診する

マウスピース矯正では、ご自身でマウスピースを装着・交換して治療を進めます。そのため、定期受診を面倒に感じて怠る方もいらっしゃいます。 しかし、定期受診では計画通りに治療が進んでいるか、虫歯や歯周病になっていないか、装置に不具合がないかなどを確認する重要な機会でもあります。 定期的にチェックを受けていれば、万が一トラブルが生じていてもスムーズに対応ができますので、必ず歯科医師の指示通りに受診しましょう。

まとめ

マウスピース矯正を終えて綺麗になった歯並びでほほ笑む女性 マウスピース矯正で歯並びが整うまでにかかる期間の目安は、歯並びや口腔内の状態によって異なります。全体的に歯並びを整える場合には2年以上かかることもありますが、部分的に整える場合は数ヵ月で終了することもあります。 ただし、装置の装着時間が不足していたり虫歯や歯周病になったりした場合には、治療が長引くことも考えられるでしょう。 また、矯正治療後は、後戻りを防ぐための保定期間が設けられています。保定期間は歯を動かす期間と同程度設けられていることが一般的ですので、トータルで考えれば完了するまでに歯を動かす期間の倍の時間を要することになります。 そのため、ここまでには歯並びをきれいに整えたいという明確な期日がある方は、余裕を持って開始することが望ましいでしょう。矯正治療を検討されている方や治療内容や期間について疑問がある方は、歯科医院でご相談ください。 マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年03月13日

急速拡大装置とは?治療を受ける前に理解しておくべきこと!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 急速拡大装置を装着してもらう女の子 お子様の歯並びや噛み合わせを改善する方法は複数あり、急速拡大装置という治療もあります。急速拡大装置は、歯を動かすのではなく顎の幅を広げることが目的で使用されます。 他の小児矯正と比べると認知度が低いため、急速拡大装置について詳しくご存じない方も多いかもしれません。 ここでは、急速拡大装置の治療方法やメリット・デメリット、注意点など、治療を受ける前に理解しておくべきことについて解説します。

急速拡大装置とは

急速拡大装置のイメージ 急速拡大装置は、小児矯正の一種です。上顎の幅を広げ、歯が綺麗に並ぶためのスペースを作る目的で使用されます。 上顎が小さいと歯が生えてくるスペースが狭くなり、歯が重なって生えきたり噛み合わせが綺麗に合わなかったりします。こうした場合に、急速拡大装置を使用すれば歯が並ぶためのスペースを確保できます。 急速拡大装置の対象年齢は、8歳~15歳頃のお子様です。永久歯が全て生え揃うまでに治療を始めれば、永久歯が綺麗に生えてくるためのサポートができます。

急速拡大装置のメリット

急速拡大装置のメリットイメージ 急速拡大装置を検討するにあたり、どんなメリットがあるのか知っておきたいという方も多いでしょう。急速拡大装置で治療するメリットは、以下の通りです。

短期間で効果を得られる

急速拡大装置の最大のメリットは、短い治療期間で顎の横幅を拡大できるという点です。子どもの骨は柔軟性があるため、動かしやすいという特徴があります。 その特徴を生かし、固定式の急速拡大装置を装着すれば最短3カ月で顎の骨を広げることができます。短い治療期間で終えることができれば、お子さまの負担も軽減されるでしょう。

骨格と歯列のバランスを同時に調整できる

急速拡大装置は、小さすぎる顎の骨を拡大してバランスを整えながら、歯が生えるスペースを確保することができる治療です。つまり、骨格と歯列のバランスを同時に調整できるといえます。

抜歯を避けられる可能性が高くなる

顎の骨が小さいと歯が重なって生えてきてしまうため、将来的に歯列矯正をする際には抜歯が必要になることがあります。急速拡大装置で顎の骨を広げておけば、永久歯が綺麗に生えてくる可能性が高まるため、抜歯のリスクが軽減されます。 健康な歯を抜かなければならないリスクを軽減するために、顎の骨が小さい場合は幼少期に急速拡大装置で治療をしておくという選択肢をする保護者の方も多いです。

鼻呼吸がしやすくなる

上顎が狭いと鼻腔も狭くなることが多く、鼻呼吸しにくいことが原因で口呼吸になります。口呼吸をしていると口腔内が乾燥するため、細菌が繁殖しやすく虫歯や歯周病が起こりやすいです。 急速拡大装置で上顎を拡大した場合、鼻腔が広がるので鼻呼吸がしやすくなります。鼻詰まりがおこりやすく口呼吸が癖になっているお子さまにとっては、鼻呼吸を促せるようになることはメリットのひとつでしょう。

急速拡大装置のデメリット

急速拡大装置のデメリットイメージ 急速拡大装置の治療には、メリットだけではなくデメリットも存在します。治療を検討する際には、デメリットについても理解しておきましょう。

装着時の違和感

急速拡大装置の治療では、装置を口腔内で固定するため、装着に違和感や不快感を覚えるお子さまもいるでしょう。顎の骨を拡大するために外側へ奥歯を押し出そうとする強い力がかかるため、慣れるまでは痛みや圧迫感などを覚えるかもしれません。 装着当初は、もっとも違和感を覚えやすいです。お子さまにとってはストレスになるかもしれませんが、1週間ほどで徐々に慣れていくケースが多いです。

食事や発音がしにくくなることがある

急速拡大装置を装着すると違和感があるため、滑舌が悪くなってしまうことがあります。また、口内に装置があることで異物感を覚え、食べ物を飲み込みにくくなるお子さまもいるでしょう。 固定式なので取り外すことはできませんが、時間が経過すれば慣れて発音や食事も通常どおりできるようになります。

取り外しができない

急速拡大装置は固定式の装置のため、ご自身で取り外すことはできません。装置が壊れることのないように、硬いものや粘着性のある食べ物は避けなければなりません。 また、取り外しができないため、磨き残しが発生しやすいです。ワイヤーやネジの部分に汚れが付着したままになることが多いため、歯磨きは丁寧に行わなければなりません。

装置が目立つことがある

口を大きく開けた際に、装置が目立ってしまうことがあります。思春期のお子さまで見た目を気にする場合、装置が目立つことをデメリットと考えるかもしれません。 どうしても見た目が気になる場合は、別の治療法を検討することになるでしょう。

急速拡大装置を使用するときの注意点

急速拡大装置を使用するときの注意点イメージ 急速拡大装置を使用する場合、いくつか注意すべき点があります。詳しく確認しましょう。

指示通りにネジの調整を行う

急速拡大装置は自由に取り外すことはできませんが、定期的にネジを回して調整しなければなりません。装置の中止部にあるネジを回すことで上顎を広げるため、ネジの調整を忘れれば治療が進みません。 ネジの回し忘れが起こらないように、カレンダーやアプリなどでしっかり管理しましょう。

食べ物に注意する

急速拡大装置を装着している間は、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避けましょう。こうした食べ物は、装置に負担をかけて破損させる可能性があります。 装置が破損すれば、交換に費用がかかったり、治療期間が延長されたりする原因になります。保護者の方がお子さまの食べるものに注意を払ってあげる必要があるでしょう。

丁寧にセルフケアを行う

急速拡大装置を装着していると、普段よりも歯を磨きにくくなります。装置周辺に食べ物が詰まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、汚れが蓄積されて虫歯が発生しやすいといえます。 毎食後の歯磨きの際には、装置の周辺に汚れが残らないように丁寧に磨くことが大切です。お子さまだけでは綺麗に歯を磨けないことも多いため、保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。

強い痛みや異変があるときは受診する

強い痛みが続く場合や急速拡大装置に何らかの異変を覚える場合には、すぐに歯科医院を受診しましょう。装着した直後から数日間は違和感や痛みがありますが、強い痛みが続く場合は何らかの問題が起こっている可能性があるため、一度歯科医師に確認してもらうべきです。 また、装置の緩みや破損があれば、治療計画通りに進められません。装置に異変があると感じる場合も、歯科医師へご相談ください。

急速拡大装置で治療する場合にかかる期間

急速拡大装置で治療する場合にかかる期間イメージ 急速拡大装置で治療する場合の治療期間には個人差がありますが、目安は3カ月~6カ月です。顎の骨を拡大したあとすぐに装置を外せば、顎の骨が元の状態に戻ろうと骨が動いてしまう可能性があるため、安定するまでは一定期間装着を続ける必要があります。 歯並びの状態や骨の成長状態などによって治療期間が異なるため、詳しくは治療開始前に歯科医師に尋ねましょう。

急速拡大装置で治療する場合にかかる費用

急速拡大装置で治療する場合にかかる費用イメージ 急速拡大装置の費用は、3万~5万円が目安です。矯正治療には保険が適用されないため、自費診療になることが一般的です。 自費診療では患者さまが治療費を全額負担することになるため、保険診療よりも治療費が高額になる傾向にあります。また、自費診療の場合は歯科医院が自由に費用を設定できるため、歯科医院ごとに費用が異なります。 複数の歯科医院の費用を比較し、検討すると良いでしょう。

まとめ

急速拡大装置で治療し笑顔で過ごす親子 急速拡大装置は、骨格から整えることができる、幼少期にしか行うことができない矯正治療方法です。永久歯が綺麗に生えてくることができれば、将来的な抜歯や矯正治療が不要になります。 急速拡大装置による治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年03月06日

歯科医院で働くなら知っておきたい!歯科衛生士と歯科助手の違い!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科医院の受付 歯科医院では、歯科衛生士や歯科助手が働いています。どちらも歯科医師をサポートする役割がありますが、具体的な業務内容や資格の有無などに大きな違いがあります。 業務内容の違いを知らずに歯科業界で働き出してしまうと、思っていた仕事内容と違ったと感じるかもしれません。 本記事では、歯科衛生士と歯科助手の違いを分かりやすく解説します。歯科医院での仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士の仕事内容

ブラッシング指導をする歯科衛生士 歯科医院では、歯科医師のほかに歯科衛生士と歯科助手が活躍しています。なかでも、歯科衛生士は具体的にどのような仕事をおこなっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。 歯科衛生士の仕事は 歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療の補助の3つに大きく分けられます。歯科衛生士の三大業務を、それぞれ詳しく確認していきましょう。

歯科予防処置

虫歯や歯周病を防ぐための処置を、歯科予防処置といいます。

スケーリング

歯石はプラークが石灰化したもので、ハブラシでは落とすことができません。そのため、歯科医院を受診して除去してもらう必要があります。 歯科衛生士は、専用の器具を使って歯の表面や歯茎の中に溜まった歯石やプラークを除去します。定期的なスケーリングにより、歯周病の進行を防ぐことが期待できるでしょう。

フッ素塗布

フッ素には、歯の表面を強化して再石灰化の促進、虫歯菌の抑制などの効果が期待できます。歯の表面にフッ素を塗布することは、虫歯になりやすいお子さまや、高齢で歯の根が露出している方に効果的だとされています。 歯科衛生士は、歯科医師の指示のもと高濃度のフッ素を塗布することが可能です。

シーラント処置

生えたての乳臼歯や永久歯は、歯の質が弱い特徴があります。また、奥歯の溝は深く、食べカスが溜まりやすいといえます。 シーラントは、奥歯の歯の溝を歯科用の樹脂で埋めて溝を浅くして、食べカスが入り込みにくくする処置です。主にお子様が対象となる処置ですが、歯科衛生士は必要に応じてシーラント処置をおこなうことができます。

歯科保健指導

歯科衛生士は、患者さま一人ひとりに合わせたケアの指導もおこないます。

ブラッシング指導

口の中の状態に応じて、磨き残しを確認し一人ひとりに合ったブラッシング方法を指導します。虫歯・歯周病の予防には、正しいブラッシング方法が必要不可欠です。 歯科衛生士は、歯並びや手先の器用さなどを考え、一人ひとりに合ったブラッシング方法を提案します。磨き残しのない、清潔な口内が保てるように指導していきます。 清潔な口内を保つためには、ハブラシ以外にもフロスや歯間ブラシの使用が欠かせません。必要に応じて、ツールの適切な使い方・選び方も指導します。

食生活や生活習慣のアドバイス

虫歯や歯周病を防ぐには、食生活の見直しも欠かせません。砂糖の摂取を控える、よく噛んで食べる、禁煙するなどの習慣改善をサポートします。

訪問歯科での口腔ケア

高齢化が進む中で、通院が難しい患者さまのために訪問歯科が増えています。歯科衛生士は、自宅や介護施設を訪れ、口腔内の清掃方法や唾液の分泌を促すマッサージなどを指導し、口腔清掃や義歯の手入れをサポートします。

企業や学校での歯科指導

予防意識の高まりから、企業の健康管理の一環として、社員向けの歯科指導をおこなうケースが増えています。また、小学校や幼稚園で虫歯予防の話やブラッシング指導など、歯科教育に関わることもあります。

歯科診療の補助

歯科衛生士は、歯科医師の治療がスムーズに進むように診療の補助をします。

診療アシスト

治療中の器具の受け渡しやバキューム操作を行い、診療をサポートします。セメントを練ったり、レントゲン撮影の介助をしたりすることもあります。

印象採得

詰め物・被せ物の作製や、矯正治療の装置に必要な歯型を取る業務も担当します。正確な型を取ることで、よりフィットした補綴物を作れます。

ホワイトニングなどの施術

歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングは、歯科衛生士が担当することも多いです。専用の薬剤を塗布し、光を照射することで歯を白くします。 審美的な処置も、歯科医師の指導のもと歯科衛生士が担当することがあります。

歯科助手の仕事内容

器具の片付けをする歯科助手   歯科助手が具体的にどのような仕事をしているのか、知らない方も多いでしょう。以下に、歯科助手の仕事内容について解説していきます。

診療の補助

歯科助手の主な業務のひとつが、診療のサポートです。歯科医師や歯科衛生士がスムーズに治療を進められるよう、さまざまな補助をおこないます。

器具の受け渡し

治療中に歯科医師や歯科衛生士が必要とする器具をスムーズに手渡します。器具の受け渡しをする際は、治療の流れを理解したうえでタイミングよく準備することが求められるでしょう。

バキューム操作

口の中に溜まった唾液や水を吸引することで、患者さまが快適に治療を受けられるようにサポートします。診療の邪魔にならない位置を考え、嘔吐反射が起こらないように注意しておこなう必要があります。

診療台の清掃・準備

診療が終わるたびに、使用した器具や機材を片付けて診療台を消毒します。次の患者さまが安心して治療を受けられるように、清潔な状態に整えます。

器具の準備・片付け

歯科助手は、治療に必要な器具や材料を管理し、使用後の片付けも担当します。口の中で使用する器具は、感染予防のために滅菌処理をしなければなりません。 また、詰め物や型取りに使う材料など、治療に必要な道具はあらかじめ揃えておきます。スムーズに診療をおこなうためには、在庫管理も重要です。

受付業務

歯科助手の仕事は、診療室内の業務だけではありません。受付での対応も、歯科助手の業務のひとつです。 来院した患者さまをお迎えして保険証や診察券を受け取ります。初診の方には問診票を渡し、記入をお願いすることもあります。 また、予約のキャンセルや変更の連絡対応も、歯科助手の仕事のひとつです。診療が終わった患者さまに対しては、治療費を計算し会計をおこないます。併せて、治療のスケジュールを確認し患者さまと相談しながら次回の予約を取ります。

患者さまのサポート

治療を受ける患者さまの不安を和らげることも、歯科助手の大切な役割です。治療前の声かけで治療内容を簡単に説明して、患者さまの緊張をといてあげることも大切です。

歯科衛生士と歯科助手の違いを比較

スケーリングする歯科衛生士とバキューム操作する歯科助手 歯科医院では、歯科衛生士と歯科助手がそれぞれの役割を担い、診療をサポートしています。具体的にどのような違いがあるのか分かりにくいと感じる方も多いかもしれません。 以下に、歯科衛生士と歯科助手の違いを詳しく比較していきます。

資格の有無

歯科衛生士と歯科助手の違いのひとつとして、資格の有無が挙げられます。 歯科衛生士は、国家資格を取得した専門職です。養成校と呼ばれる専門学校や短大・大学で3年以上学び、国家試験に合格することで資格を得られます。 資格を持つため、歯科予防処置や保健指導など、患者さまの口腔ケアに直接関わる業務をおこなうことができます。 歯科助手は、歯科衛生士のような資格がなくても就職が可能です。民間の認定資格はありますが、歯科医院で働くうえで必須ではありません。未経験から始められるため、医療業界で働きたい方にとってはハードルが低い職種といえるかもしれません。

業務内容

歯科医衛生士と歯科助手では、おこなう業務に違いがあります。

歯科衛生士の業務

歯科衛生士は、国家資格を活かし、歯科医師の指示のもとで患者さまの口腔内に直接触れる業務を担当します。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導などは歯科衛生士であればおこなうことが可能です。

歯科助手の業務

歯科助手は、歯科衛生士のように患者さまの口の中に直接触れることはできません。主に診療のサポートや受付業務を担当します。 歯科医師や歯科衛生士がスムーズに業務がおこなえるように準備をおこないます。また、患者さまへの声掛けなども大切な仕事のひとつです。

勤務先

歯科衛生士と歯科助手では、勤務できる場所も異なります。

歯科衛生士

歯科衛生士の主な勤務先は歯科医院ですが、近年は訪問歯科や介護施設、企業の健康管理部門などでも活躍しています。また、歯科医院によってはホワイトニング施術や審美歯科のサポートを専門的におこなうこともあります。

歯科助手

歯科助手は、歯科医院や歯科クリニックが主な職場です。受付業務を兼務することが多く、小規模な歯科医院ではオールラウンドに働くことが必要になるケースが多いでしょう。

給与やキャリア

歯科衛生士と歯科助手では給料や目指すキャリアが異なります。

歯科衛生士の給与

国家資格を持つため、歯科助手よりも給与は高めに設定されているケースが多いです。経験を積めば、審美歯科や訪問歯科の専門職などへのキャリアアップも可能でしょう。 また、得意な分野があれば、認定歯科衛生士などの資格を取得して自分自身の価値を高めることも可能です。

歯科助手の給与

資格が不要なため、初任給は歯科衛生士よりも低めです。受付業務や事務スキルを磨けば、医療事務など別の職種へ転職する道もあるでしょう。

まとめ

歯科医師と歯科医院のスタッフ 歯科衛生士と歯科助手は、どちらも歯科医院には欠かせない存在ですが、業務範囲や必要な資格に違いがあります。 歯科衛生士は国家資格を持ち、歯石除去やブラッシング指導などの専門的な処置をおこなうことが可能です。歯科助手は資格が不要で、診療補助や受付・事務作業を担当します。 両者は業務内容が異なるため、どちらが自分に合っているかを見極めることが大切です。歯科医院での仕事に興味がある方は、事前に違いを理解し、自分に合った道を選ぶようにしましょう。 歯科医院への就職を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年02月28日

お子さまの予防プログラム“カムカムクラブ”へようこそ!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

お口のケアは、小さいころからの習慣がとても大切です。間違った知識や癖がつくと、大人になってもずっと間違えたままに。正しく、コツコツがポイントです。保護者の方だけががんばるのではなく、プロの私たちにお手伝いさせてください。子どもたちも保護者の方もごいっしょに私たちとがんばりましょう!

お子さまの予防プログラム“カムカムクラブ”

カムカムクラブは12歳までのお子さまの予防プログラムです。この年代は、人の一生においてもっともお口の中が変化する時期です。最初が肝心といいますが、子ども時代に正しいセルフケアの習慣を身につけ、フッ素の活用で歯そのものをじょうぶにすることは生涯にわたってお子さまの健康を守ってくれるのです。むし歯になってからではなく、むし歯にならないためのサポート、それがカムカムクラブのミッションです!

カムカムクラブでできること

カムカムクラブでは、プロによる歯のクリーニング、正しいブラッシング習慣の指導、歯科衛生士と歯科医師による定期的なお口のチェック、フッ素塗布を行います。

  • 歯みがき
  • クリーニング
  • フッ素塗布
  • お口の中のチェック
  • ドクターチェック(保護者の方もごいっしょに!)
  • 1年に1度のお口とお顔の写真撮影
  • カムカムクラブ卒業式では卒業アルバムをプレゼント

毎月、ごほうびももらえます!

保険適用の範囲内です

カムカムクラブの内容はすべて健康保険の範囲内で行います。乳児医療も適用されます。

持ち物

保険証・診察券・歯ブラシをお持ちください。
※歯ブラシは当院で購入することも可能です。

歯みがきは正しくできているかな?

いつもの歯みがきで、歯の汚れは落とせているでしょうか? 歯並びや歯の形は、一人ひとりちがっていて、とても複雑です。ブラッシングで汚れを落とし、むし歯菌を減らしましょう。

きちんと汚れを落とすためのポイントは4つ。

歯ブラシは直角にあてる

歯ブラシの毛先は歯に直角に、歯ブラシのわきの部分が歯と歯ぐきの境目にあてるようにしましょう。効率よく汚れを落とすことができます。

歯ブラシはこきざみに小さく動かす

歯を1本ずつみがくつもりで、歯ブラシを小さく動かします。歯にくっついている汚れはネバネバしています。1ヶ所20回以上みがきましょう。歯と歯のあいだに歯ブラシの毛先が届くことが大切なんです。

鉛筆をもつように歯ブラシをもって軽くみがく

歯と歯の間に毛先が届くくらいの力でみがきましょう。磨く力が軽すぎては歯ブラシの毛先が歯と歯のあいだに届きませんし、強すぎては毛先が開いて汚れを落とせません。歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。鉛筆を持つように歯ブラシをもってみがくのがちょうどいいです!

毎食後にみがく

なにか食べたあとのお口の中は、細菌が糖分を餌にしてねばねばした汚れを作り、時間がたつれ細菌も増えていきます。毎食後きちんとみがくことが大切なのです。

カムカムクラブでは正しい歯みがきを楽しくお伝えいたします。

歯医者さんでクリーニング

自分でいっしょうけんめい歯みがきをしていても、どうしても汚れはくっついてしまうもの。歯医者さんできれいにおそうじしてもらいましょう。歯のおそうじはとっても気持ちがいいのです。眠ってしまう人もいるくらいですよ!

お口のチェック

むし歯になりかけの歯はないか、歯医者さんでよくチェックしてもらいましょう。むし歯になる前にみてもらえば歯医者さんはこわくありません。早く見つけることができれば、削ったりしなくてもなおせることもあるんですよ。

特に乳歯はむし歯の進行がとても速いのです。永久歯と比べてエナメル質が薄く、歯の質がやわらかいため、酸性に傾いたお口の中で歯の表面がとけはじめると一気に進行します。お子さまは神経も未発達で大人と同じように痛みを感じることができず、むし歯の進行に気づかない場合もあります。

カムカムクラブで定期的にお口の中をチェックしましょう。

フッ素塗布

早いうちにむし歯をみつけたら、削らなくても治せるかもしれません。フッ素の力を借りて、いたんだ歯の表面を修復することができるかもしれません。フッ素は、予防にも力を発揮してくれるのです。

フッ素には3つの大きな役割があります。

むし歯になりかけた歯を元に戻す作用がある

食事をすると酸によって歯のエナメル質に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。通常なら、唾液の働きにより溶けだした成分は歯にもどされます。これを「再石灰化」と言いますが、フッ素はこの「再石灰化」を助けてくれるのです。初期のむし歯なら、お口の中にフッ素の成分が含まれていることで、削ったり詰め物をするまでもなく治せるかもしれません。

むし菌が出す酸を抑制する

フッ素はむし歯の原因菌(ミュータンス菌)の出す酸の量を抑える働きを持っています。フッ素は酸により歯が溶かされることを防ぎ、むし歯予防に役立ちます。

歯の質が強くなりむし歯になりにくくなる

歯の再石灰化が起きるとき、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついて酸に対して非常に強い構造になります。歯そのものが、ミネラルが溶けだしにくい、虫歯になりにくいじょうぶな歯になるのです。

フッ素塗布のタイミング

乳歯でも永久歯でも、生えてすぐの歯はフッ素を多く取り込みやすいため、子どものころからフッ素をとりいれる習慣があるとじょうぶな歯になります。上下の前歯がはえてきたら、フッ素塗布をお考え下さい。

フッ素でむし歯予防

カムカムクラブでは、ご来院いただいた際には濃度の高いフッ素の塗布、ご家庭では毎日使用できる濃度の低い洗口液をご利用いただくことをおすすめしたいと考えています。

フッ素は人体に悪影響があるのでは? とご心配されるでしょうか? フッ素はもともと自然界に存在するものでお茶などにも含まれています。歯科で使用するフッ素は、正確には安全な化合物である「フッ化物」であり、歯科医師・歯科衛生士の指導のもと、用法・用量を守って正しい使い方をすれば悪影響を及ぼすことはありません。

食生活のアドバイス

歯みがきやフッ素塗布以外にもいつもの習慣でむし歯を予防することができるんですよ。実は規則正しい食生活がむし歯予防に最も効果的なんです。お口の中は飲食のたびに酸性に傾いたり中性にもどったりを繰り返しています。酸性に傾いた時間が長ければ、それだけ、歯の表面が酸によって溶かされむし歯のリスクが高くなるのです。

つまり、食事と食事の間に適切に時間をとり、だらだらと飲み食いしないことが、お口の中を中性に保ち、健やかに保つ秘訣でもあるんです。

カムカムクラブでは、ふだんの生活のスタイルを整えることでむし歯のリスクを低くするアドバイスをさせていただくこともできます。

カムカムクラブの目標

カムカムクラブで目指すのは、正しい歯みがき習慣を身につけること、ブラッシングでむし歯菌を減らすこと、フッ素で歯を強化することです。定期的な乳歯からの予防習慣で、むし歯をつくらず、ずっと丈夫できれいな歯を守っていきましょう。

むし歯を治療するばかりが歯医者の役割ではありません。むし歯は予防できる時代です。全ての子どもたちがむし歯を経験することなく大人になってほしい。そのためのサポートをさせていただきたい。それが木更津きらら歯科の願いなんです。


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25年02月27日

インビザライン・ファーストとはどのような治療法?メリットや費用も解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯の矯正に使用するインビザライン・ファースト インビザラインは、透明なマウスピースを使用する歯列矯正の方法の1つです。装置が目立たず取り外しが可能なことから、近年多くの方に選ばれています。 これまでは永久歯が生え揃った大人の歯並びを整える治療とされていましたが、技術の進歩に伴い、インビザライン・ファーストが提供されています。永久歯と乳歯が混在する子どもの歯列矯正での治療も可能となりました。 今回は、インビザライン・ファーストのメリットやデメリット、費用や治療期間について詳しく解説します。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストについて説明する歯科医師 インビザライン・ファーストは、歯の生え変わりと顎の成長段階にある6〜10歳頃の子どもを対象にした歯列矯正です。 インビザラインは今まで、大人向けの矯正治療として広く知られていました。取り外し可能な透明で目立たないマウスピースを装着して、歯を少しずつ移動させる歯列矯正です。マウスピースを1~2週間に1回ほどの頻度で交換しながら、歯並びを整えます。 インビザライン・ファーストは、歯が乳歯から永久歯に生え替わる時期に合わせて、歯並びや噛み合わせの問題を早期に改善することを目指しています。治療の進め方はインビザラインと同様ですが、大人の治療とは異なる特徴があります。 通常、子どもの歯列矯正では、顎の成長のコントロールと歯並びを整える2種類の治療を別々に行います。この2つの治療を同時に行えるのが、インビザライン・ファーストの特徴です。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットのイメージ インビザライン・ファーストのメリットは、以下のとおりです。
  • 装置が目立たない
  • 装置の取り外しが可能
  • 違和感や痛みが少ない
  • 抜歯しない
  • 治療期間が長引きにくい
それぞれ詳しく解説します。

装置が目立たない

インビザライン・ファーストの装置は、薄く透明なマウスピースなため目立ちません。従来の歯列矯正の主流であったワイヤーを使用する方法と異なり、見た目を気にせずに歯並びを整えられます。 見た目が気になって歯列矯正に踏み出せなかったお子さまにとっても、検討しやすい治療方法です。

装置の取り外しが可能

インビザライン・ファーストは、取り外しが可能なマウスピースを使用する治療です。そのため、食事や歯磨きも今まで通りに行えます。 固定式の装置では、食事の際に装置の隙間に物が詰まりやすかったり、硬いものが食べにくかったりします。食事内容の制限が必要な場合があり、お子様の精神的な負担になることもあったでしょう。 また、装置が邪魔して歯磨きの難易度が上がるため、磨き残しが増えて虫歯や歯周病になりやすいといったデメリットもあります。インビザライン・ファーストでは、食事内容の制限もなく、口腔ケアの手間も今までと変わらないメリットがあります。

違和感や痛みが少ない

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは薄いため、装着したときに違和感がほとんどありません。また、この治療法では、まだ柔らかい顎の骨の成長を利用するため、大きな力を加えなくても歯が動きやすいです。 1~2週間に1回ほどの頻度で新しいマウスピースに交換しながら少しずつ歯を動かすため、痛みが少ないとされています。

抜歯しない

永久歯が生えそろってから行う歯列矯正では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要な場合があります。歯並びが悪くなる原因の1つは、歯が並ぶスペースが足りないことだからです。 インビザライン・ファーストは、成長段階にある子どものうちに顎の成長を促しながら歯が並ぶスペースを確保する治療です。そのため、抜歯をせずに治療を進められます。また、永久歯が生えそろった後に歯列矯正が必要になっても、抜歯しなくて良くなることが多いです。

治療期間が長引きにくい

成長段階にある子どもは、骨が大人よりも柔らかく歯が動くスピードも速いです。また、インビザライン・ファーストは、顎の成長のコントロールと歯並びを整える2種類の治療を同時に進行できるため、歯列矯正の治療期間が長期化しにくいと言えます。 インビザライン・ファーストで子どものうちに治療しておくことで、永久歯に生え変わってから歯列矯正が必要になった場合でも、治療期間が長くなりにくいです。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットのイメージ インビザライン・ファーストのデメリットは、以下の2つです。
  • 治療の適応条件がある
  • 装置の自己管理が必要
詳しく解説します。

治療の適応条件がある

インビザライン・ファーストの対象年齢は、乳歯と永久歯の生え変わり時期にある6~10歳頃です。実際には身体年齢のみで判断することはありませんが、口腔内の状態によっては治療を受けられないお子様もいます。 乳歯から永久歯に生え変わる時期やスピードは個人差が大きく、条件を満たしているかどうかは歯科医師に判断してもらう必要があります。 また、生まれつき永久歯が少ない場合や、顎の成長に問題がある場合などは、インビザライン・ファーストでは十分な効果が得られないかもしれません。

装置の自己管理が必要

インビザライン・ファーストは、装置を取り外せることがメリットです。 しかし、それゆえにマウスピースの自己管理が必要です。インビザライン・ファーストでは、1日20時間以上の装置の装着が推奨されています。装着時間を守ること、決められた期間で新しいマウスピースに交換することで、適切な効果が得られます。 マウスピースの装着時間や交換時期を守れないと、計画通りに治療が進まず治療期間が長引く原因になります。また、毎日マウスピースを清潔に保つことや、紛失しないことも重要です。 子ども自身がマウスピースの自己管理する必要がありますが、保護者の方のサポートも必要不可欠と言えるでしょう。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間のイメージ インビザライン・ファーストの治療期間は、通常は6カ月~1年程度です。 ただし、治療の期間は症例やお子さまの成長段階、歯並びや噛み合わせの問題の程度によって異なります。定期的に歯科医師の診察を受け、マウスピースの調整や次の段階に進むタイミングを確認する必要があります。 インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行われる治療なので、成長を見守りながら進めることが多いです。治療が終了した後は、保定して永久歯が生えそろうまで経過観察や必要に応じたアフターケアが行われます。 永久歯が生えそろった後の歯並びを見て、問題がなければ治療は終了です。必要に応じて永久歯の矯正治療に進む場合もあるでしょう。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用のイメージ インビザライン・ファーストの費用は、治療を受ける地域や歯科医院によって異なりますが、一般的には30~60万円程度が目安となっています。治療費に含まれる内容としては、マウスピースの作成費用、定期的なチェックや調整の費用、診察料などのことが多いです。 インビザライン・ファーストは、大人向けのインビザライン治療に比べると、治療期間が短いため費用が安くなる傾向があります。 また、インビザライン・ファーストは基本的にほかの矯正治療と同じく、保険適用外の自費治療となります。全額自己負担となることが一般的ですが、保険が適用される場合や、支払い方法の選択肢が豊富な場合はあるでしょう。 事前に歯科医院で詳細な費用や支払いプランを確認しておくと良いでしょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで矯正をして綺麗な歯並びになった女の子 インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯の生え変わりの時期に行う子ども用のマウスピース矯正です。装置が目立たず取り外しが可能なため、食事の制限がなく口腔ケアが複雑になることもありません。 また、顎の成長のコントロールと歯並びを整える治療を同時に行えるため、従来の歯列矯正よりも効率的に歯並びを整えられます。 ただし、計画通りに治療を進めるには、マウスピースの自己管理が重要です。保護者の方のサポートが必要不可欠といえるでしょう。インビザライン・ファーストの治療を検討している方は、一度歯科医院に相談してみましょう。 インビザライン・ファーストを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年02月26日

歯みがきよりも効果的! むし歯予防ランキング1位は規則正しい食生活

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

木更津市内の学童3施設にて、子どもたちと保護者の方に、むし歯予防のお話をさせていただきました。今回は、むし歯予防に意外な効果のある、どなたでもできる方法をご紹介しました。

むし歯予防に一番効果的なのは?

  1. 歯みがきをする
  2. ごはん・おやつのじかんをきめる
  3. フッ素をつかう

これは基本的なお口のセルフケア。多くの方が毎日心がけていらっしゃるでしょう。お子さまのお口の健康を守るために、保護者の方たちは日々苦心してらっしゃるかもしれませんね。むし歯予防に一番効果的なのは、どの予防方法だと思いますか?

どれも効果的な予防方法なのですが、歯医者の考えるランキング1位は意外な結果になりました。

正解は「ごはん・おやつのじかんをきめる」

なんと効果的なむし歯予防方法のランキング1位は、「ごはん・おやつのじかんをきめる」こと。「規則正しい食生活」が歯やお口の健康にとってとても大切なんです。むし歯予防の意味では歯みがきよりも効果があると言ってもいいほどです。歯みがきやフッ素塗布も効果的なんですが、それ以上に、お口の中に「再石灰化」の時間を与えてあげることがとっても大切なんです。

規則正しい食生活の意味

では規則正しい食生活がどうしてお口の健康を守ることになるのでしょうか。

脱灰

歯のエナメル質はリンやカルシウムといったミネラルから形成されており、酸に弱いという特徴があります。お口の中は、通常は「中性」に保たれていますが、飲食をするとお口の中のむし歯菌(ミュータント菌)が糖質を餌として酸を作り出し、お口の中が酸性に傾きます。この状態が長く続いたり、酸性の度合いが強いと、歯のエナメル質が溶け出します。これが「脱灰」です。

脱灰の時間は20分から1時間。お口の中で、むし歯菌の作った酸が歯を溶かしてしまう時間帯です。

再石灰化

唾液には歯のエナメル質と同じカルシウムやリンが多く含まれており、溶け出した歯の表面を修復してくれます。これを、「再石灰化」といいます。酸によって溶け出した歯の表面を成分を補う「再石灰化」が、むし歯を防ぎお口の中を清潔で健康に最重要ポイントなんです。

唾液の働き

「脱灰」の状態から歯の修復を助けてくれるのが唾液です。唾液にはさまざまな働きがあるのです。お口の中をなめらかにして言葉を発しやすくしたり、食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたり。口の中の汚れを洗い流す役目もあります。口の中の粘膜全体を唾液が覆うことで、保湿・保護の役割を果たすこともあります。そればかりではなく、唾液は、歯の修復にも重要な役割を果たしているんです。

眠っている間は唾液の分泌が少なくなります。寝る前に食べて歯をみがかずに眠ってしまってはむし歯の原因になりますよ。

規則正しい食生活がむし歯予防に効果的なわけ

適切に間隔をおいた規則正しい食生活には、お口の中で自然な修復作用が働く時間をとってあげるという意味があります。

おかしをしょっちゅうつまんでいたり、ちょこちょこと甘い飲み物を飲んだりしていると、お口の中が常に酸性になってしまい、歯の表面のエナメル質が溶けていき、むし歯の原因となってしまいます。

むし歯菌を減らすのは歯磨き

もちろん歯みがきも大切です。「再石灰化」は溶け出した歯の表面を修復してくれる作用ですが、むし歯菌を減らすのは歯みがきです。歯みがきはむし歯菌や歯周病菌の原因となるプラークを取り除くことができます。菌の温床となるプラークが少なければ、悪さをする細菌も増えることはできず、むし歯を防ぎ、歯ぐきに炎症を起こす歯周病にもなりにくいでしょう。

子どもの頃に見つけた歯みがき習慣は一生、お子さんの健康を守ってくれます。お子さんも保護者の方もがんばりましょう!

再石灰化を促すフッ素の働き

再石灰化を促すサポート役として、フッ素の働きをとりいれましょう。フッ素塗布には次のような効果があります。

フッ素コートで歯を守る

むし歯の原因菌によって作られる酸は、歯を溶かしてしまいます。フッ素で歯の表面を覆うことにより、歯を酸から守ります。

再石灰化を促します

飲食によって酸性に傾いたお口の中では、歯からカルシウムやリンが溶け出しています。フッ素は、酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補う再石灰化を促します。初期のむし歯なら、フッ素によるエナメル質の再石灰化の作用で修復される場合もあります。

細菌の活動を抑制します

フッ素自体に抗菌効果があり、むし歯の原因となる細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。

お子さまの歯は大人の永久歯よりも弱くて溶けやすく、むし歯のリスクが高いのです。ぜひフッ素ケアをとりいれてあげてください。

木更津市の2歳児歯科健診でフッ素塗布

木更津市では、2歳児歯科健康診査でフッ素塗布を行っています。対象は2歳6か月~3歳未満のお子さまです。1歳6か月児健診から3歳児健診の間に、むし歯のあるお子さんが大きく増えるのです。この時期のむし歯予防として、歯科健診とフッ素塗布を行うことで、むし歯に負けないように歯の質を強くしていきましょう。

木更津きらら歯科も協力歯科医療機関として木更津市の歯科健診に協力しています。お子さまの歯医者さんデビューのきっかけとしても、ぜひご活用ください。

木更津市の2歳児歯科健診について詳しくは こちら

キシリトールのむし歯予防効果

キシリトールは砂糖と同じように甘いのに、酸を作らない甘味料です。むし歯予防と、甘いものを口にする楽しみのために活用してみてください。

キシリトールの特徴

  • 酸を作らない甘味料
  • むし歯の原因菌(ミュータンス菌)の活動を弱める特徴を持っている
  • ガムのような形でとりいれるのが唾液の分泌に効果的
  • むし歯の原因となるプラークをつきにくくする
  • 歯の再石灰化を促して歯をじょうぶにする

キシリトールの効果的な使い方

ガムのような形である程度の時間お口の中で噛んでいると、唾液がたくさん出てきます。“よく噛むこと”でたくさんでてくる唾液は、歯とお口の中を守ってくれる強い味方です。お口の中が唾液で潤っていると、歯が溶ける時間、脱灰の時間を少し短くしてくれます。

キシリトールを使用したガムやチョコは歯科医のおすすめおやつです。木更津きらら歯科でも販売しています。ご来院の際に受付でお声掛けください。

歯医者さんへ行こう!

歯医者さんは虫歯になってから行くのではなく、むし歯になる前に行くところ。痛くなる前に来ればなんにもこわくありません。歯医者さんに、あそびに来る感じでぜひ定期健診に来てみてください。みなさんのお越しをお待ちしています。


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25年02月20日

マウスピース矯正で失敗した例!失敗を防ぐ方法も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 マウスピースの矯正装置 「マウスピース矯正をしたいけど失敗することもある?」「高い治療費を払うのに後悔したくない」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。マウスピース矯正は、目立ちにくく、取り外せるなど、メリットが多くあります。 一方で、マウスピースの装着不足や間違った治療プランなどにより、思ったような結果を得られないケースもあります。 今回は、マウスピース矯正での失敗を回避するための方法や、マウスピース矯正で起こった失敗例について詳しく解説します。マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正をする女性 マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる治療法です。ワイヤー矯正が主流でしたが、強い力をかけて歯を動かすため、痛みを伴う上にワイヤーが目立つなど様々なデメリットがありました。 一方、マウスピース矯正では強い力をかけずに徐々に歯を動かしていくので、矯正中の痛みが少ないのが特徴です。また、透明なマウスピースを使用するため目立ちにくいというメリットがあります。 マウスピース矯正が普及したことで、日常生活における負担を最小限にしながら矯正治療を受けられるようになりました。

マウスピース矯正で失敗した例

マウスピース矯正で虫歯になった女性 数ある矯正治療の中でもメリットが多く注目されているマウスピース矯正ですが、すべての症例で成功しているわけではありません。ここでは、マウスピース矯正で失敗した例をご紹介します。

噛み合わせが悪化した

矯正治療は、審美性と機能性をバランスよく改善させることが目的です。 しかし、マウスピース矯正により、噛み合わせが悪化したというケースもあります。治療プランに問題があった場合や、マウスピースの装着時間が守られなかった場合、マウスピースを正しく装着できていなかった場合などが挙げられます。 特に、出っ歯や八重歯を治療した結果、正中がずれるケースが多いです。噛み合わせが悪くなると顎に負担がかかり、顎関節症を発症することもあります。 歯並びを整えても、噛み合わせが悪化すれば健康な口腔状態とはいえません。そのため、矯正後に噛み合わせが悪化した場合は、噛み合わせを良くするための治療が必要になります。

歯並びが悪化した

「なぜ歯列矯正をしたのに歯並びが悪化するの?」と疑問に思う方がいるかもしれません。矯正治療を受けたのに、まれに歯並びが悪化することがあります。矯正の失敗で起こる歯列の悪化は、正中(口の中心)のズレが多いです。 上述した通り、出っ歯や八重歯など、部分的に歯並びを整えても、正中がズレると歯列のバランスが崩れます。また、理想の歯並びにならないケースもあるでしょう。

歯茎が下がった

マウスピース矯正に限らず、矯正治療では歯槽骨の吸収と再生を活かして徐々に歯を動かします。無理に強い力をかけ続けると、歯槽骨の過剰な吸収を引き起こし、再生が追い付かなくなって歯茎が下がってしまいます。 歯茎が下がったことに最初は気づかなくても、歯根が露出して失敗したと感じるケースがあります。

むし歯や歯周病になった

不衛生なマウスピースを長時間使用した結果、むし歯や歯周病になるケースも少なくありません。矯正中はマウスピースを取り外して歯を磨くことが可能です。口内を清潔に保ちやすいとされていますが、マウスピースを洗浄せずに装着したり、歯をしっかりと磨かずにマウスピースを装着すると、口内トラブルのリスクが高まります。 また、矯正中にむし歯や歯周病になると、むし歯や歯周病の治療が優先されるため、矯正治療は一時中断することが多いです。矯正治療の再開は、むし歯や歯周病の治療が終了した後になるため、予定よりも治療期間が延びる可能性があります。

治療に時間がかかった

予定していたよりも治療に長い時間を要すると、マウスピース矯正を失敗したと感じるかもしれません。マウスピースの装着時間や交換時期がしっかり守られていないと計画通りに歯が動かず、治療計画よりも時間がかかる可能性があります。 また、マウスピースの装着時間を守っていても、歯の移動速度には個人差があるので治療プラン通りに歯が動かないこともあります。

後戻りを起こした

矯正治療終了後の保定期間にリテーナーを正しく装着しなければ、整えた歯列が後戻りする可能性があります。後戻りとは、歯が矯正前の位置に戻ろうとして動くことです。 矯正治療で歯並びを整えても、元の状態に戻ってしまうと失敗したと感じるでしょう。

マウスピース矯正の失敗を防ぐ方法

マウスピース矯正の失敗を防ぐため時間を守って装着するイメージ 長い治療期間と高額な費用がかかるマウスピース矯正を行う場合、失敗を避けたいと思う人がほとんどでしょう。ここでは、マウスピース矯正の失敗を防ぐ方法について解説します。

歯科医師の指示を厳守する

マウスピース矯正の失敗を防ぐためには、マウスピースの装着時間と交換時期を守ることが重要です。 マウスピースを1日20時間以上装着することを前提に治療計画が立てられているため、指示を守って装着しましょう。1日に必要な装着時間を下回ると、計画通りに歯が動きません。 指示されたタイミングでマウスピースを交換することも、矯正治療の失敗を防ぐためには欠かせません。早く治療を進めたいからといってマウスピースの交換時期を早めると、過剰な力が歯にかかってしまい歯茎が下がるなどのトラブルが発生する可能性があります。 また、1枚のマウスピースで移動させられる距離は最大0.25mm程度です。予定よりも遅いタイミングでマウスピースを交換した場合、歯の移動が進まないので治療期間が伸びる原因になるでしょう。 マウスピースの装着時間・交換時期に関しては、必ず担当の歯科医師の指示に従うようにしましょう。

口腔内のケアを怠らない

マウスピース矯正中は、口腔内のケアを怠らないようにしましょう。マウスピースの洗浄はもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを使用した口腔ケアも重要です。口腔内のケアを怠ると、むし歯や歯周病になるリスクが高まります。

信頼できる歯科医院で治療を受ける

矯正治療を失敗しないためには、歯科医院選びも重要なポイントの一つです。マウスピース矯正の実績や経験があるかどうかはもちろん、患者様の疑問や不安に対して丁寧に説明してくれる歯科医師を選びましょう。 また、メリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれるかどうかも確認しましょう。どのような治療法にも、メリットだけでなくデメリットが存在します。トラブルを回避するためにも、デメリットやリスクについても説明してくれる医院を選びましょう。 説明に納得できない場合は、複数の歯科医院でカウンセリングを受けてみてください。納得して治療を受けられる歯科医院を探しましょう。

トラブル発生時はすぐに歯科医師に相談する

マウスピース矯正中に違和感を覚えたら、放置せずにすぐ歯科医師に相談しましょう。患者様に生じている違和感が、矯正治療の失敗につながる可能性があります。わずかな違和感でも、早めに歯科医師に相談して対処してもらえば、大きなトラブルを回避できるでしょう。

まとめ

信用できる歯科医師にマウスピース矯正が失敗しないようカウンセリングを受ける女性患者 マウスピースの装着時間・交換時期が守られていなかったり、矯正治療中にむし歯や歯周病になったりすると、当初の計画よりも治療期間が長くなる可能性があります。この場合、マウスピース矯正が失敗したと感じるかもしれません。 マウスピース矯正は、必ず成功するとはいえません。明確に失敗していなくても、理想の歯並びにならないなどのトラブルにつながる可能性もあります。 矯正治療を成功させるためには、毎日の口腔ケアを怠らず、歯科医師の指示通りにマウスピースを装着・交換することが重要です。また、矯正前に十分なカウンセリングを受け、治療方法や費用、治療期間などについて納得してから治療を受けるようにしましょう。 その際、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることも重要なポイントです。また、マウスピース矯正中に違和感を覚えたら、速やかに歯科医師に相談し、早期に対応してもらいましょう。 マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年02月13日

歯科衛生士の将来性と魅力!資格取得でさらに広がる可能性について

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科衛生士として働く女性 歯科医療の分野で活躍できる仕事に歯科衛生士があります。歯科助手と歯科衛生士は区別されており、歯科衛生士はより専門性が高い国家資格です。医療職の国家資格で安定していることから、医療の現場で働きたい人に人気があります。 歯科衛生士として働きたいとお考えの方のなかには、歯科衛生士という職業には将来性があるのか気になっている方もいるでしょう。 今回は、歯科衛生士の将来性や働きやすいといわれている理由について解説します。歯科衛生士が取得するとよい資格もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士が歯科診療の補助をする様子 歯科衛生士の仕事内容は大きく分けて3つあります。
  • 歯科予防処置
  • 歯科診療補助
  • 歯科保健指導
それぞれについて解説していきます。

歯科予防処置

虫歯や歯周病を予防するための処置を指します。歯科衛生士は予防処置の専門家です。予防処置には、歯石除去、歯垢(プラーク)やバイオフィルムの除去、フッ素塗布、シーラント処置などがあります。 歯を失う原因である虫歯と歯周病は、予防ができる病気です。予防歯科はこれからますます期待される分野で、歯科衛生士の需要も高まることが予想されます。

歯科診療補助

歯科医療は、歯科医師を中心としたチームで行われます。 歯科衛生士は、歯科医師の診療の補助や歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当します。具体的には、治療に使用する器具の受け渡し、口腔内の水を吸い込むバキュームやライトの操作、歯型の採得などがあります。 日々の歯科治療をより円滑に進め、かつ患者様とコミュニケーションをとっていくためには、歯科衛生士の存在は必要不可欠です。

歯科保健指導

患者様にブラッシング指導を行なったり、食生活のアドバイスを行なったりします。また最近では、食べ物の噛み方や飲み込み方を伝える食育支援や、高齢者や要介護者が口で食べられるように支援するための摂食嚥下機能訓練も行います。 歯科診療所だけでなく、保育園や幼稚園、小学校、施設、総合病院などで歯科保健指導を行うこともあります。

歯科衛生士の将来性について

介護施設で高齢者の口腔ケアをする歯科衛生士 歯科衛生士は、将来性がある職種です。将来性が高い理由については次の通りです。

予防の分野で活躍できる

歯科医療は、病気になってから治療をするのではなく、病気になる前に予防をするという考え方に変わってきています。歯科衛生士は、虫歯予防・歯周病予防のプロフェッショナルです。予防歯科の分野でますます活躍できるでしょう。

国家資格である

歯科衛生士は、国家資格です。更新や再試験はありませんので、一度取得してしまえば一生歯科衛生士として働くことができます。離職した場合でも、歯科衛生士会などを通して、様々な復職支援を受けることができます。 歯科衛生士は専門性が高い仕事で、誰にでもできる仕事ではありません。歯科医院の数に対して、歯科衛生士は不足しており、需要が高い仕事だといえるでしょう。

高齢化社会でも活躍できる

歯科衛生士の仕事は、高齢化にも対応しています。介護の分野では口腔ケアの需要が高まっているため、介護施設でも活躍できます。また、寝たきりの方に対応する訪問歯科診療でも活躍できます。

歯科衛生士が働きやすいといわれる理由

勤務後にプライベートを楽しむ歯科衛生士の女性達 歯科衛生士は、多くの方にとって働きやすい仕事です。働きやすいといわれる理由は次のとおりです。

就職や転職がしやすい

歯科衛生士の勤務先で最も多いのは歯科診療所です。歯科診療所は、全国どこにでもあり、現状で歯科診療所の数と比べて歯科衛生士は不足しています。また、歯科診療所以外にも、総合病院や介護施設、市町村にある保健センターなど、様々な活躍の場があります。

プライベートの時間を大切にできる

歯科衛生士は医療職ではありますが、一般的に夜勤はありません。多くの診療所は19時には終わり、長引くことは少ないです。これは、予約制で行う歯科医院が多いためです。 勤務時間が規則的なので、生活のリズムを保ちやすく、プライベートの時間を大切にできます。歯科診療所の休診日は、日曜・祝日と平日1日であることが多く、プライベートの予定も立てやすいでしょう。

妊娠・出産後も働き続けられる

歯科衛生士は、復職しやすい仕事です。妊娠・出産により一度離職しても、復職支援を受けられます。非常勤やパートの募集も多く、小さい子供がいる時期には、自分の希望する働き方を選択できます。働き方が多様なので、ライフステージに合わせて働き続けることができます。

キャリアアップを目指すことができる

歯科衛生士は、キャリアアップを目指すことができる職種です。経験を積み、知識を身につけることで、より高度な職場で働いたり、収入アップを目指したりすることができます。モチベーションが向上して、仕事のやりがいにもつながるでしょう。

歯科衛生士の将来性を高める資格とは

歯科衛生士の将来性を高めるために資格取得を目指すイメージ 国家資格である歯科衛生士ですが、資格を取得することで、専門性を高めることができ、キャリアアップにつながります。資格を取得することで、給与が増えたり、転職に有利になったりするなど、モチベーションを上げることができるでしょう。 ここでは、歯科衛生士の将来性を高める資格で、代表的なものをご紹介します。

日本歯科衛生士会認定歯科衛生士

特定の専門分野において、高度な業務実践の知識・技能を有すると認められた歯科衛生士のための資格です。認定分野には以下の3つの分野があります。
  • 認定分野A:生活習慣病・摂食嚥下リハビリテーションなど
  • 認定分野B:障害者歯科・老年歯科など
  • 認定分野C:指導者として認められるための資格
いずれも実務経験などの条件があります。いずれも歯科医療の専門分野において高度な技術や知識を必要とするため、キャリアアップにつながりやすい資格であると言えます。

日本歯周病学会認定歯科衛生士

歯周病の予防と治療のための専門知識・技術を有する臨床歯科衛生士だと認定する資格です。 通算5年以上、歯周病治療に関わっており、研修単位を30以上取得しているなどの条件があります。書類審査では歯周病患者の5症例分の記録を提出します。その後、プレゼンテーションを行い、口頭試問を受け、それらが認められると認定資格を取得することができます。 キャリアアップにつながるのと同時に、臨床現場で患者様に貢献できる資格です。

日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士

インプラント治療に関する専門的な知識・技術の獲得を目的とした認定資格です。近年インプラント治療が一般的になってきており、今後もインプラント治療の需要は高くなることが予想されます。 申請の条件は、3年以上インプラント治療の介助またはメインテナンスに携わっていること、講座を2回以上受講していることなどが挙げられます。

ケアマネージャー

介護を必要とする人が、その人らしい生活を送れるようにサポートするための資格です。 ケアマネージャーの試験を受けるためには、保健・医療・福祉に係る法定資格保有者であること、相談援助業務の経験が5年以上あることなどの条件があります。歯科衛生士は、前者の医療に関わる法定資格保有者にあたります。 歯科衛生士の場合、歯科医院などで5年以上かつ900日以上勤務していれば、ケアマネージャーの試験の受験資格が得られます。介護施設などでは、口腔ケアの需要も高く、ケアマネージャーと歯科衛生士の資格の両方を保有していることで、活躍の場も広がるでしょう。

まとめ

楽しんで歯科衛生士の仕事をしている女性 歯科衛生士は、医療職の一つで、国家資格が必要な職種です。 歯科衛生士の仕事には、予防歯科処置・歯科診療補助・歯科保健指導があります。歯科医療の分野では、今後も予防歯科の需要が高まることが考えられます。そのため、予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士は、将来性のある仕事だと言えるでしょう。 歯科衛生士は、プラスアルファで取得できる資格があります。資格を取得することで、さらなるキャリアアップにつなげることができるでしょう。これによって、仕事にやりがいを持ち続けることができます。 当院では一緒に働く歯科衛生士を募集しております。歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年02月09日

2台目です! 歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
2台目のマイクロスコープを導入しました。歯科用マイクロスコープ「ブライトビジョン3200R2」です。
歯科用マイクロスコープは、お口の中を拡大する顕微鏡です。 お口の中の状態はおひとりおひとり異なります。歯の根っこの形状、神経の走り方、むし歯の進行度、詰め物の形など、顕微鏡で拡大して診療することで、治療の精度は格段にあがるのです。 歯周ポケットの中を観察することで歯周病の感染源をとりぞのぞく治療にも効果を発揮しますし、親知らずやインプラント治療といった難しい外科手術では欠かせません。 もちろん、見えすぎるだけに医師の技術が問われます。当院では経験豊富な医師が研鑚を積み重ね、高度な医療機器を使いこなして治療にあたります。
2台のマイクロスコープが、治療の精度をいっそう高めます。お口と歯の健康を真剣にお考えなら、ぜひ木更津きらら歯科をお選びください。

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25年02月06日

床矯正とは?目的や費用と期間の目安、他の矯正方法との併用について

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 床矯正を持って笑顔の子ども 床矯正は主に子どもの矯正に用いられる矯正法です。顎の骨を広げることを目的としており、子どもの成長に合わせて無理なく進められるため成長期の矯正に多く用いられています。また、他の矯正方法と併用することで、さらに効果を高められる点も大きな特徴です。 この記事では、床矯正とはどのような矯正方法なのか、目的や費用、期間について詳しく解説します。また、他の矯正方法との併用についても解説します。床矯正を検討している方や、お子さまの矯正についてお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

床矯正とは

床矯正の装置 床矯正とは、取り外しが可能な装置を使い、顎の骨を広げる矯正方法です。床矯正は、特に成長期の子どもに用いられ、顎の発達を利用して自然に歯並びを整えます。 特に、顎が小さく歯が重なって生えてしまう叢生(そうせい)の予防や、歯列の乱れによる噛み合わせの悪さを改善する際に用いられることが多いです。床矯正で使用する装置は、患者さま自身で取り外しでき、衛生的に保つことができます。 さらに、他の矯正方法と組み合わせると、より効果的な治療計画を立てることも可能です。

床矯正の目的

歯並びが悪い子どもの口腔内 床矯正の主な目的は、顎の骨を広げて歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保することです。特に、成長期にある子どもの矯正においては、骨格の成長を促しながら、将来的な歯列の乱れや噛み合わせの問題を予防する役割を果たします。 子どもの顎が小さい場合、永久歯が生えるスペースが不足し、歯が重なったり斜めに生えたりすることがあります。このような状態を叢生と呼び、放置すると見た目だけでなく、噛む力のバランスや発音に影響を及ぼす可能性があります。 また、床矯正には歯列全体のバランスを整える目的もあります。噛み合わせが悪いと、特定の歯や顎に負担がかかり、顎関節症や偏頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすことがあります。床矯正を行うことで、これらのリスクを軽減できます。 さらに、床矯正は将来的な本格的な矯正治療をスムーズに進めるための準備としての役割も果たします。成長期の段階で顎の広がりを確保することで、歯を抜くリスクを減らし、矯正期間を短縮できる場合もあります。

床矯正の費用と期間の目安

床矯正の費用と期間の目安のイメージ 床矯正の費用と期間は、患者さまの年齢や矯正が必要な範囲、歯並びの状態などに応じて異なります。一般的な目安を知っておけば、計画を立てやすいでしょう。

費用の目安

床矯正の費用は、装置の作成や調整にかかる費用が中心です。通常、床矯正の費用は以下の範囲が一般的です。
  • 装置の作成:5万〜10万円
  • 調整(月に一度):5,000円〜1万円
  • トータル:全期間で20万〜50万円
費用は、矯正を行う歯科医院や地域によって異なる場合があります。また、治療の進行状況によって追加の費用が発生する場合もあるため、事前に詳細な見積もりを確認することが重要です。

期間の目安

床矯正にかかる期間は、患者さまの成長段階や矯正が必要な度合いによって異なります。一般的には1年から3年程度とされています。 また、矯正期間中は、定期的な通院が必要です。床矯正の装置は、患者さまが自分で取り外しが可能であるため、治療の効果は装置を正しく装着する習慣に大きく依存します。歯科医師の指示に従い、1日12〜16時間以上装着することが理想的です。

床矯正と他の矯正方法との併用について

床矯正と他の矯正方法との併用について説明する歯科医師 床矯正は、単体でも効果的な治療方法ですが、他の矯正方法と併用することでさらに高い効果が期待できる場合があります。例えば、治療期間を短縮できたり抜歯のリスクを減らせたりできます。 特に、歯列や顎の状態が複雑なケースでは、床矯正と他の矯正方法を組み合わせることで、治療の幅が広がります。併用を検討する際には、歯科医師との綿密な相談が必要です。 患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てることで、無理なく理想的な歯列を目指せます。

床矯正とワイヤー矯正の併用

床矯正は顎を広げることに特化していますが、歯の細かな位置調整は行えません。そのため、床矯正で顎を広げた後に、ワイヤー矯正で歯を正確な位置に移動させる方法が一般的です。 床矯正で歯を抜かなくて良い環境を整え、ワイヤー矯正が理想的な歯列を仕上げる役割を果たします。

床矯正とマウスピース矯正の併用

人気の高いマウスピース矯正との併用も効果的です。床矯正で顎の拡大を行い、歯が並ぶスペースを確保した後に、マウスピース矯正を使って歯の位置を微調整して効率的に治療します。

床矯正のメリット・デメリット

床矯正のメリット・デメリットのイメージ 床矯正には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。治療方法の特徴を正しく理解することで、自分や家族に合った選択ができるようになるでしょう。 ここでは、床矯正のメリット・デメリットをご紹介します。

床矯正のメリット

床矯正は、子どもの成長期に顎の骨を広げることで、歯列の改善を目指します。成長期の骨の柔軟性を利用するため、無理のない治療が可能です。顎を広げて歯が生えるスペースを確保するため、抜歯を避けられる可能性が高いです。 床矯正で完全に歯並びが整わなかったとしても、後の矯正治療の負担を抑えることが可能なのです。 他の矯正方法と比べると費用が抑えられる場合も多く、特に早期の治療では費用対効果が高いといえるでしょう。装置の調整や変更がしやすいため、患者さま一人ひとりに合わせた治療が可能です。他の矯正方法と併用できる点も魅力と言えます。 また、床矯正の装置は患者さま自身で取り外しできるため、食事や歯磨きの際に装置を外して、衛生状態を保ちやすいです。また、装置が固定されていないため、虫歯や歯周病のリスクが軽減されます。

床矯正のデメリット

床矯正は取り外しが可能なため、患者さまが装置を正しく装着しないと効果が得られません。1日12〜16時間以上の装着が必要ですが、これを守れない場合は治療が長引いたり、効果が減少したりします。 また、床矯正の装置は透明なマウスピースほど目立たないわけではありません。話す際や笑う際に装置が見えることを気にする方もいます。 成長を利用する治療であるため、効果が出るまで時間がかかることがある点もデメリットでしょう。短期間で結果を求める人には合わない場合があります。 床矯正は主に顎の拡大を目的としており、複雑な歯列矯正や大幅な歯の移動が必要な場合には単体での治療が難しい場合があります。その際は、他の矯正方法との併用が必要になります。 話しづらさや食事の際の不便さを感じることもありますが、多くの患者さまは数週間で慣れます。

まとめ

絵具で伸び伸び遊ぶ笑顔の女の子 床矯正は、顎を広げることで歯が正しく並ぶスペースを確保し、自然に歯列を整える矯正方法です。特に、成長期の子どもに使用され、無理なく顎の発達を促すことで抜歯を避けたり将来的な矯正治療を簡略化したりする効果が期待できます。 患者さま自身の努力が必要である点や、治療が長期にわたる可能性がある点などのデメリットも存在します。複雑な歯列矯正が必要な場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正との併用が必要となることもあります。 矯正方法を選ぶ際には、歯科医師としっかり相談し、ご自身やお子さまの状態に合った治療計画を立てることが重要です。床矯正がお子さまに合う方法かどうかを見極めるためにも、この記事を参考にしてください。 健康で美しい歯並びは、見た目だけでなく、全体の健康にも大きく寄与します。ぜひ適切な方法で理想的な歯列を目指してください。 床矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月31日

歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
病院で使われる器具や、患者さまのおからだに接するお水は、細菌感染の心配のない、安全で清潔なもの。それを疑う人はいないでしょう。歯科医院では治療にたくさんの水を使用するため、科学的な対策が講じられています。今回は、木更津きらら歯科で治療に使われる「水」についてご紹介します。

歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」

当院では、歯科ユニットの水質を安全に管理するために、除菌装置「ポセイドン」を導入しました。「ポセイドン」は薬剤や添加物を使用せず、水道水を電解し成分を補正し、「電解中性機能水」(中性)という殺菌力のある水を生成することで、水道水の中に存在している細菌やウィルスを除菌する装置です。

「中性電解水」の働き

中性電解水は、水道水に多く含まれる塩素イオンを電解し、殺菌力の強い「次亜塩素酸」を生成します。 この次亜塩素酸の作用がほとんどの細菌・ウイルスを10~30秒以内に殺菌します。細菌や・ウイルスに対して強い殺菌力を持ちつつも、もとは水道水なのですから、薬品で殺菌する場合と異なり残留による害は全くありません。

「ポセイドン」の仕組み

センサーが水の流れを感知、電解槽に通電します。水中に含まれる塩素イオンが電解により塩素に変化、塩素はすぐに水と反応し、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン (=残留塩素)に変化します。残留塩素が上昇することによって、水道水中の細菌の繁殖を抑制するというものです。一番の特徴は、薬品を使った殺菌ではないという点です。

「ポセイドン」の特徴

  • 添加物、薬剤は使用しません。水道水の成分を補正することで除菌を行います。
  • 歯科ユニット給水系の残留塩素濃度を4段階に補正します。
  • 「中性」なのでユニットを傷めません。
  • 生成される水は飲料にも適しており、歯科治療を受ける患者さまにとって安全です。

歯科治療で水を使用する場面

歯科医院では一般の病院より水をたくさん使います。ですから、歯科治療において水の安全はとても大切なんですよ。どんなときに水が使われているかみていきましょう。

うがい

歯科治療で使う水として患者さまがまずお気づきになるのが「うがい」です。治療の前、治療中、治療後にもたびたびうがいをしていただいていますね。

患部を洗浄するとき

お口の中を洗浄してきれいにしてから治療にあたります。ここでも水が使われます。

器材を洗浄するとき

治療に使われる器具の洗浄にも水が必要です。
このように、歯科治療に清潔な水は欠かせないものなのです。

患者さまのお口に届く水はどこから来るの?

歯科の治療で使用される水は、水道から供給され、歯科用ユニットを経由して患者さまのお口の中に届きます。その過程で、汚染されるということがあってはなりません。しかしそこには様々な障害があり、徹底した品質管理が必要です。

歯科医院内の給水経路

まず歯科医院内の給水経路に注目してください。歯科医院では通常の医療機関よりもたくさんの水が使われます。水道管から歯科診療台まで水の配管も、一般家庭とは異なり長く複雑なものとなっています。すると、管を通っていく過程で水道水が本来持っている殺菌効果のある塩素がどんどん消費され、なにも対策をしなければ最終的に患者様の口の中に水が入る段階では消毒効果がないほど塩素が薄まり、菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

歯科ユニットに供給される水

水道から供給された水は、ユニット中をまわり、うがい用の蛇口や歯を削る道具、洗浄用のシリンジなどから出てくるのです。
歯科ユニットとは、治療用の椅子、機器、薬品類を載せるテーブル、 患者さん用がうがいをするためのボウル、うがい用の水を供給する給水装置、各種の道具や器具、計器、ライト、椅子を調整するコントローラーといった治療に必要な一式を備えたものです。 ある程度の水質基準を満たしている水道水ですが、歯科ユニットを経由するとどうなるでしょうか。歯科医院としては、ここは注意を払わなくてはいけないポイントです。

清潔な水のためには対策が必要です

歯科医院は、水道水が歯科ユニットを経由するときに汚染がおきないように十分に注意を払わなければなりません。

バイオフィルムが形成されるリスク

歯の治療は患者さまの口の中に水を注入しながら行います。この水は、治療が行われない時は、歯科ユニット内のチューブに滞留します。夜間や治療の行われない間、なにも対策をしなければ時間がたつにつれ水道水の塩素が抜け、元々存在している細菌が増殖してしまいます。 細菌は集まって、バイオフィルムと呼ばれる薄い膜を形成します。台所や風呂場の排水口などに見られる、ドロッとした付着物です。水中のバイオフィルムとは、微生物が形成する粘性の付着物で、水と微生物が付着できる場所であればどこにでも発生し、水質や衛生に影響を与え、病原菌の集合体となる可能性があるのです。

院内感染のリスク

体には免疫機能が備わっているため、この程度の汚染であれば大きな問題にはならない、と言うことはできます。しかし、ご高齢者やお子さま、なんらかの持病があって免疫機能が弱っている患者さまにとっては、細菌に汚染された水が体内に入ることが発熱などの症状を起こすきっかけになってしまうかもしれません。ある調査では、歯科医院内の水質汚染の結果、歯周病菌やむし歯菌まで認められたことがあったそうです。治療の際に使用する水が汚染されていてはなんにもなりません。院内感染対策として、歯科医院としては細菌を少なくする努力を怠るべきではないのです。

歯科ユニットが汚染される可能性

定期的な運転によって吸引システムから汚染がおこることもありえますし、逆行汚染(サックバック)が起こる可能性もあります。 例えば「タービン」という機械は歯を削る部分が高速回転するため、摩擦熱が起きないよう水が出るのですが、その水がお口からあふれてしまわないように、同時に一瞬だけ水を吸い取ることがあるのです。その際には、唾液や治療時に使った水、つまり、細菌を含んだ水も吸い取ることになります。吸い取られた水に含まれる細菌が配管内で繁殖し、「バイオフィルム」を作るということもあるのです。

水質管理目標設定項目

日本では、水道水質基準について平成19年に水質管理目標設定項目の見直しがあり、水質管理目標設定項目に「従属栄養細菌」が追加されることとなりましたが、その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)」となってます。実は多くの歯科ユニットにおいて、水質管理目標設定項目の目標値を大幅に上回る従属栄養細菌が検出されているのが現状です。

木更津きらら歯科の水質管理対策

医療機関で使用している水は、家庭で使用する水道水よりも汚染のリスクにさらされていると言うことができるでしょう。患者さまが当たり前のように思われている安全で安心な水を使った治療を提供することは、歯科医院の使命です。木更津きらら歯科は、患者さまのおからだにはいる可能性のある水の安全管理にも十分な対策を講じています。このたび、頼もしい味方である歯科ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」を導入し、安全対策は万全です!

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25年01月30日

乳歯の虫歯の特徴について|できやすい箇所や進行段階別の治療方法

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科検診を受ける幼児 乳歯は、虫歯になりやすいとされています。お子様は自分で歯磨きを十分にすることが難しく、乳歯を虫歯から守るためには保護者の方の協力が欠かせません。 しかし、実際はどの部分が虫歯になりやすいのか、どうしたらお子様の歯を守れるのか、お悩みの方は少なくありません。 今回は、乳歯の虫歯についてご紹介し、さらに虫歯ができやすい箇所や進行段階別の治療方法についてご説明させていただきます。

乳歯の虫歯の特徴

乳歯が虫歯になり歯科受診している子ども 乳歯は、永久歯と比べると虫歯になりやすいとされています。乳歯の虫歯の特徴を知れば、適切に対応できるようになるかもしれません。 ここでは、乳歯の虫歯の特徴をご説明します。

虫歯が進行しやすい

乳歯は酸に弱く、エナメル質が薄いので虫歯の進行が速いです。虫歯の原因はプラークと呼ばれる細菌の塊で、これが歯の表面に付着して酸を出すことで歯が溶け始めます。 乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、歯質がやわらかいという特徴があります。一度虫歯の酸の影響で歯が溶け始めると、一気に進行しやすいのです。

永久歯に影響が出る可能性がある

乳歯の虫歯が神経まで到達すると、歯の根の先に膿の袋を作ることがあります。永久歯は乳歯の下で育つので、たまった膿の影響で将来生えてくる永久歯が変形・変色する可能性があります。 さらに、永久歯の生える準備が整っていない時期に、予定よりも早く乳歯が抜ける可能性もあります。

年齢で虫歯のできる場所が変わる

0~3歳までの虫歯は上の前歯にできやすく、3歳以降は奥歯にできやすい特徴があります。舌の下に大きな唾液が出るスポットがあるので、唾液の自浄作用によって下の前歯は虫歯ができにくいのも特徴でしょう。 虫歯ができやすい場所は、歯ブラシの当て方を工夫したり補助用具を使用したり、丁寧に磨く必要があります。

痛みをあまり感じない

子供は痛みを感じる神経の発達も未熟なので、虫歯の痛みに気付かないことがあります。痛みを感じにくい分、虫歯の発見が遅れることが多いです。気づいた時には重症化しているケースもあるでしょう。 仕上げ磨きの時には、保護者の方がしっかり歯の状態を確認してあげてください。また、歯科医師による定期的な歯科健診にて、虫歯を早期に発見する必要があります。

乳歯の虫歯ができやすい箇所

乳歯の虫歯ができやすい奥歯の間に虫歯がある口腔内 乳歯の虫歯ができやすい場所は、以下の通りです。
  • 上の前歯の間
  • 歯と歯肉の境目
  • 奥歯の溝
  • 奥歯の間
  • 6歳臼歯
前歯の虫歯は、甘いジュースやイオン飲料、乳酸菌飲料を頻繁に摂取すると進行しやすくなります。さらに、哺乳瓶を使用している時期では、前歯の裏側が虫歯になりやすいです。 3歳以降は甘い食べ物を食べる機会が増えてくるので、奥歯の咬み合わせの溝や歯と歯の間に食べかすがたまり、虫歯のリスクが高まります。

乳歯の虫歯の治療方法[進行段階別]

乳歯の虫歯の治療を受ける子ども 進行段階別にみる、虫歯の治療方法は以下のとおりです。

ごく初期の虫歯

カルシウムなどが歯から溶け出して、歯の表面が白くなります。この時点ではまだ完全に虫歯にはなっていないので、歯質の回復を期待して様子を見ることが多いです。 歯科医院で行うこととしては、高濃度のフッ素の塗布と、ブラッシング指導が挙げられます。場合によっては、虫歯予防のお薬を歯の溝に詰めて進行抑制を図ります。 虫歯の進行を防ぎながら、歯の状態を改善することを目指します。

初期虫歯

歯の表層のエナメル質まで虫歯が進行した状態です。虫歯の部分が黒や黄色っぽくなって、穴や溝ができ始めます。治療では、虫歯の部分を削り、白いプラスチックを詰めます。 エナメル質の虫歯であれば、痛みを感じることは基本的にありません。麻酔を使用しないで治療することがほとんどでしょう。

中等度の虫歯

エナメル質の奥の象牙質まで虫歯が進行した状態です。象牙質まで虫歯が進行すると、歯がしみる、痛むなどの症状が出てきます。象牙質はエナメル質よりも歯質が柔らかいため、この後の虫歯の進行速度が早まることも特徴です。 中等度の虫歯の治療は、初期虫歯と同じように白いプラスチックを詰めて行います。必要に応じて、麻酔を使用することもあるでしょう。虫歯の範囲が広い場合は、型取りをして詰め物を作成して装着するケースもあります。

神経まで進行した虫歯

虫歯により乳歯に大きな穴が開いた状態では、激しい痛みを感じるので虫歯を認識する子供が多いです。神経が虫歯に侵されているので、根の治療(根管治療)を行う必要があります。根管の中が綺麗になったら、被せ物の型取りをして装着します。 神経まで虫歯が進行するとズキズキと痛んだり、強い口臭を感じたり、冷たいものや温かいものでしみる症状を感じたりします。

ほとんど歯がない虫歯

虫歯により歯が溶かされ、根っこのみになった状態です。ここまで進行すると、神経が死んで痛みを感じなくなることもあります。 しかし、虫歯が治ったわけではありません。歯の根の先に膿の袋を作っていたり、歯肉が腫れていたり、食事をする時に噛みにくくなったりする可能性が高いでしょう。 ほとんど歯がない虫歯の場合、永久歯に影響が出る前に抜歯を行う必要があります。さらに、歯の生える順番や時期を考慮して、空間を保つ保隙装置を使用する場合もあります。

乳歯の虫歯の治療費用と期間

乳歯の虫歯の治療費用と期間のイメージ 基本的には、乳歯の虫歯の治療には保険が適用されます。歯の溶け始めの段階であれば、フッ素を塗布やブラッシング指導が主な治療の内容で、費用の目安は1,500〜3,000円程度でしょう。歯質を削ってプラスチックの詰め物をする治療は1,500円〜3,000円程度が目安です。 治療にかかる期間は1日ですが、虫歯の本数が多い場合は数回に分けて治療を行うこともあります。 型取りが必要な場合は、保険適用で2,000円〜1万円程度かかることがあります。治療期間は1〜2週間程度で、通院回数は2回が一般的です。 根管治療を行う場合は5,000円〜1万円程度が目安で、治療期間は1ヶ月程度です。感染した根を繰り返し洗浄してから型取りするので、数回通院しなければなりません。 抜歯が必要な場合は1,000円〜3,000円程度の費用が発生します。抜歯自体は1日で完了しますが、経過観察のために数回通院するケースもあります。 子供の歯科治療は、市町村の医療費助成を受けられることが多いです。市町村により助成金額が異なるので、それぞれの自治体のホームページなどで確認してみましょう。

乳歯の虫歯の放置リスク

乳歯の虫歯の放置リスクのイメージ 乳歯の虫歯治療について解説しましたが「もうすぐ抜けるだろうから無理に治療しなくてもいいのでは」と感じる方もいるでしょう。ここでは、乳歯の虫歯を放置した時のリスクについて解説します。

強い痛みが出る

乳歯の虫歯をそのまま放置しておくと、神経まで達した時に急に激しい強い痛みを訴えることがあります。痛みの影響で日常生活に支障が出たり、お食事が取りにくくなったりすることもあります。 乳歯の虫歯はなるべく小さいうちに治療を行いましょう。

歯並びに影響が出る

虫歯により乳歯がほとんど無くなると、将来的に歯並びに影響がでる可能性があります。多少個人差はありますが、乳歯から永久歯への生え変わりにはある程度順番があります。 虫歯の影響で歯が生える順番が変わると、歯列不正に繋がることもあるでしょう。また、早期に乳歯を失うと、空いたスペースに隣接する歯が倒れたり移動したりすることもあります。 永久歯列の歯並びが悪くなる可能性があるので、乳歯の虫歯を発見したらなるべく早めに歯科医院を受診しましょう。

食べづらくなる

前歯は物を噛みきるために必要な歯で、奥歯は物をすりつぶすために必要な歯です。特に、お子様は、上手に噛んだり飲み込んだりするのが難しい場合が多いです。 乳歯が虫歯になって噛み合わせが悪化すると、さらにお食事がしにくくなる可能性があります。正しい食べ方を習得できなくなる恐れもあるでしょう。 歯科医院での虫歯治療で乳歯の形を修復し、お食事に影響が出ないよう注意しましょう。

永久歯に影響が出る

虫歯により乳歯の根の先に膿が溜まっている場合は、後に生えてくる永久歯が変形・変色する可能性があります。膿の影響で永久歯のエナメル質がうまく作られず、形成不全を引き起こすことがあるのです。 乳歯はいずれ抜けますが、永久歯は生涯使用する歯です。永久歯に影響が及ばないように、乳歯の虫歯は早急に治療しておきましょう。

まとめ

お散歩を楽しむ夫婦と幼い子ども 乳歯の虫歯は、お子様ご本人が気付くのは難しいです。保護者の仕上げ磨きの際に、歯や歯肉のチェックも行ってあげてください。 定期的に歯科医院の検診を受けることも重要です。歯科医師によるお口のチェックや専門的なクリーニングを受け、乳歯の時期からお子様の歯を守っていきましょう。 乳歯の虫歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月23日

前歯1本を入れ歯にできる?費用やメリット・デメリットについて

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 前歯を入れ歯にして綺麗になったイメージ 「前歯を1本だけ入れ歯にしたいけれど、できるのかな」と疑問に思われている方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、前歯1本だけでも、入れ歯を装着することは可能です。 ただし、前歯は人目に触れやすい部分なので、仕上がりの美しさやフィット性なども求められるでしょう。 今回は、前歯1本を義歯にする場合の選択肢や費用、メリット・デメリットなどについて解説します。入れ歯による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

前歯1本を入れ歯にできる?

前歯1本を入れ歯できるか考える男女 部分入れ歯は欠損した歯を補うための方法のひとつで、前歯1本からでも装着できます。保険が適用される入れ歯では、金属のバネを隣り合う歯に引っかけて装着しますが、保険適用外のものであれば、金属のバネを使用せずに作成することが可能です。 特に、前歯は人目に触れやすい部分なので、金属のバネが露出すると審美性が損なわれます。人と会話する機会が多い方や人前に立つ機会が多い方は、目立ちにくい種類のものを選ぶ傾向があります。

前歯1本を入れ歯にする場合の選択肢

前歯1本を入れ歯にする場合の入れ歯の選び方のイメージ 前歯を1本だけ補いたい場合、使用できる義歯の種類は主に4つあります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯は、プラスチック樹脂(レジン)と金属のバネで作られている入れ歯で、保険が適用されます。破損した場合の修理や噛み合わせの調整、義歯の再作成がしやすいというメリットがあります。 ただし、金属のバネを隣り合う歯に引っかけて固定するため、目立ちやすいというデメリットがあります。

シリコーン義歯

シリコーン義歯とは、シリコーン素材で作られたやわらかい入れ歯のことです。フィット性が高いため、装着時の痛みや違和感を軽減できます。また、安定感が高く、外れにくいこともメリットといえるでしょう。 ただし、シリコーン素材は汚れが付着しやすいため、こまめにお手入れをする必要があります。さらに、その他の硬い素材に比べて強度が劣るため、取り扱いには注意が必要です。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネを使用せずに装着する入れ歯のことです。歯ぐきにあたる部分や留め具の部分に特殊な樹脂を使用することで、軽量性とフィット性を高めています。 金属のバネを使用しないため、前歯に装着しても自然な見た目が得られることもメリットといえます。 ただし、樹脂素材で作られているため、金属製の入れ歯に比べて強度が劣るというデメリットがあります。場合によっては、頻繁な作り直しが必要になることもあるでしょう。

金属床義歯

金属床義歯は、土台部分に金属を使用して作られている入れ歯です。使用される金属の種類には、チタンやコバルトクロムなどがあります。強度が高い、薄く作れる、食事や会話がしやすいなどの特徴があります。 また、患者さま一人ひとりの口腔内に合わせて調整がしやすく耐久性に優れているため、長期間使用できることもメリットといえるでしょう。 ただし、金属を使用するため金属アレルギーを発症するリスクがある点や、位置によっては金属部分が見える点についてはデメリットといえます。

前歯1本を入れ歯にする費用[種類別]

前歯1本を入れ歯にする費用のイメージ 失った歯を補うために入れ歯治療を検討している方は、費用が気になるのではないでしょうか。治療にかかる費用は入れ歯の種類や本数などによって異なります。また、保険が適用されない種類の入れ歯の費用は、歯科医院ごとに異なります。 以下では、種類別の費用の目安について解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯には保険が適用されるため、他の種類よりも費用が抑えられます。目安は数千円~2万円程度です。 ただし、保険が適用されるものは最低限の機能と見た目を回復する目的で用いられるため、使用できる素材や治療にかけられる回数などに制限があります。保険が適用されない自費の入れ歯と比べて、審美性や機能性が劣る点については理解しておく必要があるでしょう。

シリコーン義歯

シリコーン義歯は、保険が適用されない自費診療の入れ歯です。部分入れ歯の場合、10万~50万円程度かかることが一般的です。なお、経年劣化によってシリコーンが剥がれることがあるため、1~2年に1回ほどの頻度でシリコーンを取り替える必要があります。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーも、自費の入れ歯の1つです。費用は患者さまの口腔内の状態や素材などによっても異なりますが、一般的には10万~15万円程度が目安です。 ただし、ノンクラスプデンチャーは、使用しているうちに土台部分の素材が劣化するため、使い始めてから3~5年程度で寿命を迎えるといわれています。ノンクラスプデンチャーを使用する際には、将来的にかかる再治療のコストも考慮しなければなりません。

金属床義歯

金属床義歯も、自費診療の部分入れ歯です。費用は金属の種類によって異なり、チタン床では55万程度、コバルトクロム床では38万円程度が目安です。耐久性や強度に優れているため、修理や調整を行いながら長期にわたって使い続けることが可能です。

前歯1本を入れ歯にするメリット・デメリット

前歯1本を入れ歯にするメリット・デメリットのイメージ ここからは、前歯1本を義歯にするメリット・デメリットについて解説します。

メリット

メリットは、以下の通りです。

自然な見た目が得られる

前歯は、会話や食事などの際に人目に触れやすい部分です。1本でも失うと顔の印象に影響を及ぼすことが考えられます。 しかし、部分入れ歯を使用すると自然な見た目を保つことができるでしょう。また、保険適用の入れ歯は、ブリッジやインプラントなどと比べて短期間で完了します。

修理や調整がしやすい

入れ歯は、修理や調整がしやすいです。入れ歯を使用しているうちに不具合や破損が生じることもありますが、基本的に即日で修理が完了するため、忙しい方や修理に時間をかけたくない方にも人気です。

取り外しできる

入れ歯は取り外しできるため、ブラッシングがしやすく、常に清潔に保って使用することが可能です。また、口の中で何らかのトラブルが起きた場合にも、入れ歯を外せば原因を特定しやすくなるでしょう。

費用が抑えられる

部分入れ歯には保険が適用されるものもあり、費用を抑えられるというメリットもあります。そのため、できるだけ費用をかけずに治療をしたいという方にも選ばれています。

デメリット

デメリットは、以下の通りです。

慣れるまで時間がかかる

入れ歯は簡単に装着できますが、慣れないうちは違和感や痛みを覚えることがあります。装着時の違和感や不快感を強いストレスとして感じる方もいるため、慣れるまでに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

審美性に劣る

保険が適用される入れ歯では、金属のバネを使用して義歯を固定します。そのため、目立ちやすくなるというデメリットもあります。審美性を重視する方やできるだけ目立ちにくいものを装着したい方は、自費診療を検討するとよいでしょう。

定期的な調整が必要

入れ歯は、使用しているうちに段差が生じたり違和感を覚えたりすることがあります。そのため、定期的な調整が必要です。忙しい方にとっては、定期的に受診しなければならないことがデメリットになるでしょう。

まとめ

前歯1本を入れ歯にして快適に食事をする男性 前歯1本を失った場合、部分入れ歯で補うことが可能です。保険診療の場合は選択できる素材が限られますが、治療にかかる費用を抑えてスムーズに歯を補うことができます。 ただし、金属のバネを使用して固定するため審美性には劣るという欠点があります。見た目が気になる方や目立ちにくいものを装着したい方は、自費診療を選択することも方法のひとつです。 自費診療にかかる費用は素材やクリニックによっても異なりますので、事前に詳しい費用を確認したうえで治療を進めるようにしましょう。 入れ歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月20日

最高位の滅菌器「低温過酸化水素プラズマ滅菌装置 スターリンク」を導入しました

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。このたび最高位のプラズマ滅菌器を導入しました。

繊細なお口の中を診察・治療する歯科で、お口の中にいれる器具が感染症に配慮され清潔なものでなければならないのは言うまでもないことです。高度な外科手術やインプラント手術を行う当院では、使用する機材も複雑で繊細なものとなり種類も多岐にわたります。そのため、滅菌器も最高位のものが必要と考えております。今回は、歯科医院の強力な味方「滅菌器」についてご紹介します。

低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」

このたび木更津きらら歯科が導入したのは、低温プラズマ滅菌装置「スターリンク」です。滅菌のクオリティは世界で最も厳格といわれるヨーロッパ規格「EN13060」の最高位、クラスB相当、B以上とも言われています。日本ではまだ数台しか導入されておりません。

そもそもプラズマとは

プラズマとは、原子核のまわりを廻っている電子が、正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子に分離し、両者が高速で不規則に運動している状態です。例えばオーロラは、太陽から到達したプラズマが地球の大気にぶつかって発生するプラズマ現象です。プラズマの反応性の高い特性は様々な場面で見ることができます。身近なところでは蛍光灯、ろうそくの炎、プラズマテレビなども物質のプラズマ状態が活用されています。

プラズマ滅菌とは

プラズマ滅菌は、真空状態の入れ物に噴霧した過酸化水素ガスをプラズマ化し、プラズマから発生するフリーラジカルが微生物の細胞壁を破壊して細胞を死滅させる滅菌方法です。低温で滅菌できる点、残留性のない過酸化水素水は水と酸素に分解されるため、人や環境にやさしい点が特徴です。

「スターリンク」の特徴

クラスB、クラスB以上

滅菌のクオリティはクラスB。クラスB以上と言われています。まだ日本では数台しか導入されていないそうです。

低温で滅菌できる

滅菌に必要とされる120度の高温に耐えられない繊細な器具の処置が可能です。シリコンやレジン、ゴムやガラス器具の滅菌に適しています。

複雑な器具を確実に滅菌できる

プラズマの反応性の高い特性は、中空(管状)であったり複雑な形態の器具を確実に滅菌します。

短時間で滅菌できる

殺菌処理後の冷却や乾燥時間なしで、60℃以下の低温で時間効率の良い殺菌サイクルを実現します。

操作が軽快

簡単な操作で、医師やスタッフの負担を軽くします。患者さまの治療や対応を妨げることがありません。

コンパクトなデザイン

コンパクトなサイズと優れた品質により、最小限のメンテナンスで運用、設置、サイクルのコストが削減されます。

木更津きらら歯科では、安全・安心な医療を提供するため、設備の面でも最高のものをご用意するよう努力してまいります!

医療機関における滅菌

医療技術の進歩は著しいものがあります。歯科においては、歯周外科やインプラントなどの外科的処置を含め、医療技術は非常に高度なものとなっています。高度化に応じて、感染予防策にも高い水準が求められるようになりました。

使われる医療器材も種類が増え続け多岐にわたっています。用途に応じて、様々な金属やプラスチック、ガラス、電子部品などが使われ、その中には高温で滅菌する方法に耐えられない部品を使用した器具も存在するのです。医療の進歩、器材の多様化に従って、滅菌方法も高温滅菌に加えて低温で滅菌する滅菌機器も登場しました。

滅菌の規格

歯科医療においては滅菌力の強さによって厳格な規格があります。世界で最も厳しい基準とされるヨーロッパ規格「EN13060」に基づいて分類されています。

クラスB(Big)

徹底的な空気除去による真空蒸気滅菌です。滅菌前と乾燥時に数回の真空状態を作り出す方式です。あらゆる種類の器具を滅菌することができる滅菌器です。木更津きらら歯科が導入した低温過酸化水素プラズマ滅菌装置「スターリンク」はクラスBに該当します。その精度はB以上とも言われています。

クラスS(Specific)

滅菌前と乾燥時に真空状態を作り出す方式です。口腔内の唾液を吸い込む口腔外バキューム、歯を削るハンドピースなど複雑な構造をした器具などを滅菌できます。

クラスN(Naked)

蒸気と空気の重量の違いを利用して空気除去を行う重力置換式。ミラーやピンセット、トレーなどの滅菌に使われ、日本の歯科医院で一般的に多く使われている滅菌器です。

滅菌の種類

高温滅菌

歯科医療における治療器具の滅菌には、多く高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)という機材が使用されています。約120℃以上の高温で滅菌します。

低温滅菌

高温に耐えられない器材を高圧蒸気滅菌で滅菌すると、器材が破損し使用できなくなってしまいます。器材を損なわない、低温で行えるガス滅菌という方法があります。医療機関で行われるガス滅菌には、「EOG滅菌」「過酸化水素ガスプラズマ滅菌」「過酸化水素ガス滅菌」「LTSF滅菌」の4種類があります。

消毒・殺菌・滅菌の違い

ではここで、微生物を除去する、消毒や殺菌、滅菌という処置についてふりかえってみましょう。

消毒

消毒という行為はどなたにもご経験がおありでしょう。消毒は、存在する微生物の数を減らすための処置です。コロナ禍においては、手洗いやオフィスの家具などを消毒するのにたいへん神経を使いましたね。しかし微生物をすべて殺滅、除去するものではありません。

殺菌

殺菌は、ある程度の細菌やウイルスを死滅させる処置ですが、実は規格や定義があるわけではありません。

滅菌

医療現場において滅菌というのは、あらゆる微生物を死滅させることです。病原性のある微生物も、非病原性の微生物も存在していますが、患者さまのおからだに影響を及ぼす可能性のある微生物は100万分の1の量まで死滅させます。こちらは厳格な規格があります。

滅菌の歴史

滅菌という概念は、医療の進歩とともに、消毒や滅菌の技術も進化してきたのです。1800年代後半に、細菌学者のロベルト・コッホ、ワクチンを開発したルイ・パスツールがあらわれるまで、消毒・滅菌の概念さえなかったのです。

1800年代

1800年代後半、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホ、フランスの化学者ルイ・パスツールが試行錯誤し、パスツールの弟子であるシャンベランが120℃の温度で滅菌する高圧蒸気滅菌器を発明しました。世界で初の実用型滅菌器は、1890年代にベルクマンによりベルリン大学に設置され運用が開始されました。

1900年代

ベルクマンの弟子であるシンメルブッシュが発明した、炭酸ナトリウムを添加した「シンメルブッシュ煮沸消毒器」が世界中で使用されるようになりました。シャンベランによって発明された高圧蒸気滅菌器は、1933年、米国のアンダーウッドによって現在のプレバキューム式滅菌器として完成されました。

医療現場において初の低温滅菌は酸化エチレンガスを利用したもので、アメリカで1949年に酸化エチレンガスの滅菌理論(D値)が確立され普及されるようになりました。

日本における歴史

日本では1900年代初頭に欧米において開発された蒸気消毒器の輸入販売が開始されました。1924年(大正13年)に日本初の滅菌装置製造メーカーが創業し、陸軍に野戦病院用消毒装置の第1号を納入したそうです。

現代の滅菌法

日本医療機器学会による「滅菌保証のガイドライン2015」では、現在主流の滅菌法として、高圧蒸気滅菌、酸化エチレンガス(EOG)滅菌、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌、過酸化水素ガス滅菌、低温蒸気ホルムアルデヒド(LTSF)滅菌の5種類の滅菌法が掲載されています。

医療従事者としての心構え

現代では、外科手術をはじめとした医療行為の際に、感染症対策に十分な配慮がされ、患者さまが安心して治療を受けることができるのが当たり前のこととなっています。木更津きらら歯科では、これからも、医療従事者として安心・安全で高品質な医療を提供できるよう尽力してまいります。


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25年01月17日

パノラマレントゲンと歯科用CTをアップデートしました

千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。パノラマレントゲンと歯科用CTが最新のものにアップデートされました!


パノラマレントゲンとは、歯や歯ぐき、あごの骨といった口の中全体を把握できるレントゲン検査です。

インプラント治療や親知らずの手術では、歯と顎の骨との関係や、歯のまわりの組織の状態などを全体的に把握することが治療の精度を高めます。難易度の高い外科手術も安心しておまかせいただけます。

木更津きらら歯科は、医師・スタッフの経験と最新の知識を支える機材の導入により、繊細な治療を可能にしています。


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25年01月16日

歯科衛生士の仕事内容は?できないことや基本的な1日のスケジュール

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科衛生士として働く女性 歯科医院で重要な役割を担う歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを支える専門職です。歯科医師の治療を補助するだけでなく、虫歯や歯周病の予防ケア、患者さんへの指導など、幅広い業務に従事します。 しかし、医療行為のなかには法律で制限され、歯科衛生士が行えない業務もあります。 この記事では、歯科衛生士の具体的な仕事内容やできないことに加え、1日のスケジュールなどについて詳しく解説します。

歯科衛生士とは

歯科衛生士について紹介する女性 歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを専門にサポートし、歯科医師の診療を補助する国家資格を持つ医療従事者です。虫歯や歯周病の予防から生活習慣の改善指導まで、患者さんの健康を守るための幅広い業務を担っています。

歯科衛生士と歯科助手の違い

歯科衛生士と歯科助手は、歯科医療におけるサポート職として混同されがちですが、以下の点で大きな違いがあります。 <歯科衛生士と歯科助手の違い>
歯科衛生士 歯科助手
資格 国家資格を有し、法律に基づいて業務を行う 資格は不要で、未経験からでも働くことが可能
業務範囲 患者さんのお口の中のケアを行う 診療室や受付での事務作業や器具の準備などを担当
専門性 高度な知識と技術を伴う業務を行い、患者さんと密接に関わる 歯科医師や歯科衛生士のサポート業務に従事する

歯科衛生士が求められる理由

近年、歯科疾患の予防や早期治療に対する関心が高まるなか、歯科衛生士の役割はますます重要になっています。治療だけでなく、患者さん一人ひとりに適した予防ケアや生活習慣に対するアドバイスを行い、お口の中を健康な状態に維持できるようサポートします。

歯科衛生士の仕事内容

歯科診療補助をする歯科衛生士の手元 歯科衛生士は、患者さんの口腔健康を維持するために、幅広い業務を担当します。以下に、歯科衛生士の仕事内容について詳しく解説します。

歯科予防処置

歯科衛生士の業務のひとつが歯科予防処置です。歯石除去や歯面クリーニングを行い、虫歯や歯周病を予防したり進行を防いだりします。また、フッ素塗布やシーラント処置なども担当します。

歯科診療補助

歯科衛生士は、歯科医師が効率的に治療を進められるよう診療の補助も行います。治療器具の準備や管理を行い、診療中にはバキュームを使用して視界を確保するなどの役割を担います。また、治療器具の交換も迅速に行い、治療をスムーズに行えるように補助します。

歯科保健指導

患者さんが自宅で適切な口腔ケアを行えるよう、歯科衛生士が指導を行うこともあります。正しいブラッシング方法の指導をとおして、患者さん自身で虫歯や歯周病を予防できるよう支援します。 また、食事や喫煙などの生活習慣についてもアドバイスを行います。特に、虫歯や歯周病のリスクが高い患者さんには具体的な改善方法を提示し、予防意識を高めます。

特別なケアが必要な患者さんへの対応

歯科衛生士は、高齢者や障害を持つ患者さんにも適切なケアを提供します。訪問歯科診療では、自宅や介護施設を訪れ、歯の清掃や口腔ケアを行います。また、入れ歯の清掃や適切な使い方を指導し、患者さんが快適に生活できるよう支援します。

歯科衛生士ができないこと

歯科衛生士ができないことを伝える女性 歯科衛生士は国家資格を持つ専門職として、予防ケアや診療補助を担当しますが、法律で定められた業務範囲を超える医療行為は行えません。ここでは、歯科衛生士が行うことが禁止されている主な業務について解説します。

歯科医師が行う治療行為

歯科医師にのみ許可されている治療行為には、虫歯や歯周病の治療、外科的処置が含まれます。 たとえば、虫歯を削ったり、詰め物や被せ物を取り付けたりする行為は歯科医師の専門業務であり、歯科衛生士はこれに直接関与できません。同様に、抜歯や歯茎の切開、インプラント手術といった外科的処置も歯科医師が担当する領域であり、歯科衛生士はその補助に徹します。

注射による麻酔

患者さんの痛みを和らげるための麻酔処置は、歯科治療において重要ですが、歯科衛生士がこれを行うことは法律で禁じられています。局所麻酔の注射や麻酔薬の管理も歯科医師または麻酔科医が担当する業務です。 歯科衛生士はこれらの処置には関与せず、必要な準備や補助を行う立場にあります。

診断に関する業務

患者さんの症状を診断し、治療計画を立てる行為は歯科医師の役割です。歯科衛生士は、患者さんの口腔内の状態を記録したり、レントゲン撮影を行ったりすることができますが、病状の診断や治療方針の決定はできません。 たとえば、レントゲン画像を解析して診断をすることや、診断書を作成することも歯科医師に限られます。

自由診療における治療の主導

審美治療や矯正治療といった自由診療の施術についても、歯科医師が主導するべき領域です。矯正装置の装着や調整、審美目的の治療は歯科衛生士が行うことはできません。この分野でも、歯科衛生士は歯科医師の指示のもとで補助的な役割を果たします。

歯科衛生士の基本的な1日のスケジュール

歯科衛生士の基本的な1日のスケジュールのイメージ 歯科衛生士の1日は、診療の準備から患者さんの対応、口腔ケア指導、診療補助、そして診療終了後の片付けまで、多岐にわたる業務で構成されています。以下に、基本的な1日のスケジュールを解説します。

出勤・準備

朝の出勤後、診療に向けた準備を行うことから1日が始まります。診療器具の準備や消毒作業に加え、診療室の清掃やスケジュール確認を行い、スムーズに診療を始められる環境を整えます。 <診療開始前の業務内容>
準備内容 具体的な作業
器具の準備と消毒 滅菌器から器具を取り出し、トレイにセットする
診療室の清掃と確認 診療台やライトの状態を確認し、清掃を行う
スケジュールとカルテの確認 当日の診療内容や患者さんの情報を確認する

午前の診療対応

午前中は定期検診や予防処置、診療補助を行います。歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導が主な業務となり、歯科医師の治療のサポートも行います。 <午前中の業務内容>
業務内容 詳細
定期検診の対応 歯石除去やフッ素塗布を担当し、必要に応じて歯科医師に連携する
診療補助 器具の受け渡しや吸引器の操作などを行い、治療を補助する
口腔ケア指導 ブラッシング方法や生活習慣を改善するためのアドバイスを行う
特殊な処置や補助 入れ歯の調整や訪問診療の準備など、患者さんごとに異なる対応を実施する

昼休み

昼休みは1時間程度が一般的で、昼食や休憩を取って午後の診療に備えます。場合によっては午前中に使用した器具の消毒や午後の診療の準備を行うこともあります。

午後の診療対応

午後は初診の患者さんや小児、高齢者の対応が多くなる時間帯です。患者さんに合わせた口腔ケア指導や特殊な処置を担当し、訪問診療の準備や補助を行う場合もあります。具体的な業務内容は午前の診察対応と同じです。

診療終了後の業務

診療が終了したら、その日に使用した器具の片付けや清掃、翌日の準備を行います。器具の滅菌処理やカルテの整理、診療室の環境整備をしっかりと行い、次の日の診療に備えます。 <診療終了後の業務内容>
業務内容 詳細
器具の片付けと消毒 使用器具を回収し、消毒・滅菌処理を行う
カルテの整理と確認 診療内容を記録し、翌日のスケジュールと予約状況を確認する
診療室の清掃 診療台や床を清掃し、次の日の診察に備えて環境を整える

まとめ

歯科衛生士にやりがいを持っている女性 歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアをサポートし、歯科医師と連携して診療を支える専門職です。主な業務には、歯石除去やフッ素塗布などの歯科予防処置、歯科医師の診療補助、ブラッシング指導を中心とした歯科保健指導が含まれます。 一方で、歯科医師のみに許可されている治療行為や麻酔、診断といった医療行為は行えません。歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守る重要な存在として、歯科医療の現場には欠かせないものです。 歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にお問い合わせください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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25年01月09日

根管治療にかかる費用は?保険診療と自由診療のメリット・デメリットも

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 根管治療で使用する器具のイメージ 虫歯が進行して神経まで到達した場合や、以前根管治療した箇所が再発した場合などは、根管治療が必要です。根管治療をするにあたって「どれくらいの費用がかかるの?」「保険で適用できる?」など考えるのではないでしょうか。 この記事では、根管治療にかかる費用について解説します。保険診療と自由診療の違いやそれぞれのメリット、デメリットも説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

根管治療とは

根管治療について説明する歯科医師 歯の中の根管から感染した細菌などを取り除き、消毒する処置を根管治療と呼びます。根管の中の歯髄は、歯に血液や栄養、水分などを供給する働きを持っています。 虫歯が進行したり、何らかの原因で歯髄に炎症が起きたりすると激痛を覚えます。症状が進むと歯を失ったり顎の骨が溶けたりするリスクがあるので、放置するのは大変危険です。 そのため、根管治療で病気になった歯髄や細菌を取り除き、根管を無菌状態にして薬を詰めます。根管治療は、虫歯が進行した歯を残すための治療法なのです。

根管治療にかかる費用

根管治療にかかる費用のイメージ 根管治療は保険・自由どちらでも受けられます。それぞれの費用と詳細、治療の違いについて見ていきましょう。

保険診療での根管治療にかかる費用

3割負担の方が保険診療で根管治療する場合、かかる費用の目安は2,000円〜5,000円です。治療する根管の数によって費用は異なります。 また、レントゲン撮影や、薬の処方、麻酔代、根管治療の後で詰め物をする時に使用する薬などの費用がかかります。 根管治療の後は被せ物で歯を補いますが、その際は別途で費用がかかります。選んだクラウンによって費用が異なりますので、歯科医師に確認してください。

自由診療での根管治療にかかる費用

自由診療で根管治療する際にかかる費用は歯科医院によって異なりますが、相場は10万円〜100万円です。自由診療では、保険診療と異なり特別な材料や薬剤を使ってより精密な治療を行えます。 例えば、自由診療ではマイクロスコープを使用することが可能です。根管は非常に細く目視では十分に確認できないこともありますが、マイクロスコープを使用すれば精密な作業が可能になります。 また、自由診療では治療時間の制限もありません。1回あたりの治療に時間をかけられるので、通院回数を減らすこともできるでしょう。

根管治療を保険診療で受けるメリット・デメリット

根管治療を保険診療で受けるイメージ 一般的に、根管治療が必要になった場合、保険治療を選択する方が多いでしょう。根管治療を保険診療で受ける際は、次のメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。

根管治療を保険診療で受けるメリット

根管治療を保険診療で受けるメリットは、治療費を安く抑えられることです。根管治療をせずに症状を放置していると、抜歯が必要になったり、顎の骨に炎症が起きたりとさまざまなリスクが伴います。 多くの方の経済的な負担を減らして治療できるのは、大きなメリットだと言えるでしょう。

根管治療を保険診療で受けるデメリット

根管治療を保険診療で受ける場合、使用する薬剤や器具、治療法が限られます。そのため、自由診療での根管治療に比べると、炎症が再発するリスクが高いです。根管治療はとても繊細で難しい治療で、肉眼では見えない根管の中を処置しなければなりません。 治療回数や1回にかけられる時間、使用できる薬剤が限られているため、完璧に無菌状態にできない可能性もあるでしょう。根管内に菌が残っていると、再発の原因となります。 根管治療後しばらくして腫れたり痛みが出たりする場合もあり、その際は再治療が必要です。

根管治療を自由診療で受けるメリット・デメリット

根管治療を自由診療で受けるイメージ 根管治療を自由診療で受ける場合、保険診療に比べて金額が高額になりますが、大きなメリットもあります。自由診療で根管治療を受けることの、メリットとデメリットについて考えましょう。

根管治療を自由診療で受けるメリット

根管治療を自由診療で受けるメリットは、再発率が低いことです。根管の中に細菌が入り込まないように徹底し、マイクロスコープなどの最新器具を使って細かい箇所を確認しながら施術を行います。 またじっくりと時間をかけて、より良い薬剤を使用した治療が可能です。このように、質の高い根管治療ができるため、再発率が低いのです。

根管治療を自由診療で受けるデメリット

自由診療で根管治療を受けるデメリットは、治療費が高額になることです。先ほど紹介した通り、保険での治療に比べると費用が上がります。治療する箇所や症状によっては、100万円近くする可能性も否定できません。 治療費をできるだけ安く抑えたいと希望する方にとっては、大きなデメリットになるかもしれません。

根管治療にかかる費用負担を抑える方法

根管治療にかかる費用負担を抑えるイメージ 保険診療で治療を受ければ費用を安く抑えられますが、最善の治療を受けたいと希望する方もいるでしょう。自由診療での根管治療にかかる費用の負担をできるだけ抑えるためには、以下の方法を試しましょう。

できるだけ早く受診する

違和感を覚えたり、歯が黒くなっているのに気付いたりしたらできるだけ早く歯科医院に受診しましょう。根管の中に細菌が繁殖し、状態が悪くなればなるほどに治療が複雑になり治療期間もかかります。その分、治療費も高くなるでしょう。 早く受診すれば症状が悪化する前に治療できますので、治療期間が短くなり治療費も安く収まります。

医療費控除を受ける

医療費控除の申請を検討しましょう。医療費控除は、年間で医療費の合計が10万円を超える際に申請すると、支払った税金の一部が戻ってくる制度です。その年の総所得金額等が200万円未満の場合は、総所得金額等の5%の金額を超えた際に対象になります。 治療費そのものが安くなるわけではありませんが、税金が返ってくるため負担が減るでしょう。自由診療での根管治療は10万円を超えることも多いため、医療費控除の対象になります。 医療費控除の申請は、確定申告の際に行います。領収書など必要な資料をなくさないように保管し、忘れずに申告してください。

根管治療の流れ

根管治療の様子 根管治療をする際の基本的な流れは、次のとおりです。
  1. 抜髄する(神経を取る)
  2. 根管の中を洗浄と消毒する
  3. 薬を詰めて仮蓋をする
  4. 根管充填をする
  5. 土台を立てて被せ物をする
麻酔をした後で、抜髄(ばつずい)という、歯髄を取り除く処置をします。多くの場合、歯髄を一度で取り除くのは難しいので、何度かに分けてファイルという針のような道具でかき出さなければなりません。 その後、薬剤を詰めて仮蓋した後、薬が根管内に浸透して殺菌されるようにしばらくおきます。この処置を何回か行い、根管の中が無菌状態になったら、細菌が入り込まないように薬剤を詰める根管充填という処置をします。 その後、土台を立てて被せ物(クラウン)を被せれば治療は終了です。

根管治療の期間・頻度

根管治療の期間・頻度のイメージ 根管治療にかかる期間の目安は、保険診療か自由診療かによって異なります。保険治療の場合は4回〜5 回通院し、1か月〜2か月ほどかかります。 保険診療は、国が定めたルールに従う必要があるため治療時間や使用器具に制限があります。そのため、数回に分けて通院しなければなりません。また、仮蓋をした後は根管内に薬剤が浸透するようにしばらくおくため、治療期間が長くなります。 自由診療は、一般的に2回〜3回の通院で終了します。根管の数が少なく形も複雑でない前歯だと、1回の診療で完了することも少なくありません。自由診療だと、1回の治療で長く処置でき、より確実に根管内をきれいにできるため治療回数と頻度が少なくなります。

まとめ

根管治療を終了し友人と食事を楽しむ女性 今回は、根管治療にかかる費用や保険診療と自由診療の違いについて解説しました。根管治療にかかる費用は、保険診療だと2,000円〜5,000円、自由診療だと10万円〜100万円です。 保険適用で治療すると治療費が大幅に安くなるメリットがありますが、治療に使える薬剤や器具が限られ、再発率が高い点がデメリットです。 自由診療の治療は高額ですが、最新の器具や材料を使用した質の高い治療を受けられます。再発率が低いです。自由診療での治療費をできるだけ抑えるためには、早めに来院したり医療費控除の申請を検討したりできます。 それぞれの治療法にはメリットとデメリットがありますので、歯科医師と相談して自分の症状や状況にあった治療法を決定してください。 根管治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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