木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

21年12月17日

健康な歯をつくる栄養素(2)タンパク質

■歯や骨の軸となるタンパク質

人間のからだは15~20%がタンパク質でできています。人体の60%が水分であることを考えれば、半分近くをしめています。タンパク質は20種類のアミノ酸の様々な組み合わせによって、異なる働きを担っています。

カルシウムが丈夫な歯や骨に必要なことはよく知られていますが、カルシウムは、タンパク質であるコラーゲンを中心とする軸に付着することによって、はじめて骨として作られていくのです。

■タンパク質の種類

タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質があります。それぞれ、含まれているアミノ酸が異なります。

動物性タンパク質

肉や魚、卵、乳製品などに含まれている、動物由来のタンパク質です。9種類の必須アミノ酸が含まれていることが多いのも特徴です。

動物性タンパク質の多く含まれている食品
*牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類(アジやあさりなど)、卵、牛乳、チーズ

植物性タンパク質

豆類を代表とする植物に由来するタンパク質です。9種類の必須アミノ酸が不足している食品もありますが、動物性タンパク質では足りないビタミンを補うことができます。

植物性タンパク質の多く含まれている食品
*豆類、野菜類(ジャガイモ、アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツなど)、穀類(白米や小麦粉、とうもろこし、そばなど)、果実類(バナナ、アボカドなど)

■必須アミノ酸

タンパク質を構成する約20種類のアミノ酸のうち、体内で作り出すことができず、食品から摂取する必要のある9種類のアミノ酸のことです。アミノ酸の働きは必須アミノ酸の不足しているレベルにあわせられてしまうので、ひとつでも足りないと健康を維持できなくなります。

アミノ酸スコアの高い食品
アミノ酸スコアは、「タンパク質」の量と「必須アミノ酸」が食べ物の中にバランス良く含まれているかを表す指標です。アミノ酸スコアが100に近いほど、消化によく栄養素の働きのよい良質なタンパク質の含まれている食品ということになります。アミノ酸スコアが100を満たしている食品として、鶏肉、豚肉、牛肉、大豆、牛乳などがあります。

良質なタンパク質は、骨や歯の軸となるものとしてとても大切な栄養素です。カルシウムはタンパク質の働きがあって丈夫な歯や骨を作ることができるのです。次回は、カルシウムとタンパク質のつながりを強くする、ビタミンについてご紹介いたします。


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 25/06/12  
口臭の原因とは?歯科医院で行う口臭治療と自分でできる対策も
 25/06/05  
歯科衛生士の仕事のやりがいは?お口の健康を支える仕事の魅力
 25/05/31  
木更津きらら歯科監修の歯みがき剤がバージョンアップ!「TOOTH & PEACE CLEAR」
 25/05/30  
歯を強くするサプリメントは? 栄養面からお口の健康を考える
 25/05/29  
子どもの歯並びが悪いままだと!リスクと矯正したほうがよい歯並び
 25/05/22  
マウスピース矯正で歯を削るのはどうして?メリットや注意点も
 25/05/15  
MFT(口腔筋機能療法)とは?子どもの歯並びが悪くなると行う内容
 25/05/08  
何歳まで歯科衛生士として働ける?需要が高い理由も解説!
 25/04/30  
【口腔の健康が全身に与える影響とは?】木更津きらら歯科理事長中谷が解説
 25/04/24  
歯周病の初期症状とは?見逃しがちなサインと予防法
 25/04/17  
マウスピース矯正ですきっ歯の治療はできる?費用や治療期間も
 25/04/10  
プレオルソとは?メリットや治療できないケース、費用も
 25/04/04  
ご自分をメインテナンスするためのVIPルームを新設しました
 25/04/03  
歯科衛生士に向いているのはどんな人?適性を解説
 25/03/31  
木更津きらら歯科のホワイトニング
 25/03/28  
歯科で診療するお口の病気(2)
 25/03/27  
マイオブレースとは?メリット・デメリットや費用も解説!
 25/03/20  
マウスピース矯正の治療期間は?予定どおりに終わらせるための方法も
 25/03/13  
急速拡大装置とは?治療を受ける前に理解しておくべきこと!
 25/03/06  
歯科医院で働くなら知っておきたい!歯科衛生士と歯科助手の違い!

年別一覧