木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年07月25日

唾液中のタンパク質が感染を阻止

唾液は「抗菌作用」「抗ウイルス作用」」「粘膜保護作用」「自浄作用」といった、病原体からからだを守ってくれる防衛機能(免疫力)を持っています。酸性に傾いた口腔内を中性にもどしてくれたり、ミネラル成分の補給により歯の傷みを再石灰化して健康な状態にもどしてくれたり、いろいろな役割を担っています。健康を守る唾液パワーに注目しましょう。

写真は、唾液の出そうな梅干しの写真を掲載してみました!

■唾液中のタンパク質が感染を阻止

2022年7月、英科学誌オンライン版にて発表された研究成果があります。大阪公立大学の研究グループが、健康な人の唾液に含まれるタンパク質が、新型コロナウイルスの感染を阻害することをつきとめたのです。

■唾液と感染症の重症化の関係

この研究グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症と重症化には、年齢が大きく関係していること、かつご高齢者は唾液の分泌量が著しく減少することから、唾液のもつ自然な免疫力に着目し、新型コロナと感染の仕組みが同じ別のウイルスを用いて実験を行ったそうです。研究に携わられた先生方のコメントを聞いてみましょう。

吉里勝利特任教授
「唾液の中に新型コロナウイルスの侵入を防ぐ仕組みがある可能性が出てきた。今回の研究成果を基に感染予防薬や治療薬の開発に貢献していきたい」

松原准教授
「唾液が持つ自然免疫力をもっと評価すべきだろう。口腔内のケアを推奨し、唾液の質を上げるような(コロナ感染)予防法の開発も目指したい」

唾液には、新型コロナウイルス感染症予防に効果がある可能性が明らかになってきましたね。

大阪公立大学発表資料
唾液中のタンパク質が感染を阻止!COVID-19から身を守る鍵が「唾液」にもあることを解明!ウイルスとの結合を阻害する唾液中のタンパク質を同定
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-01284.html

■唾液をしっかり出しましょう

唾液の分泌は年をとると減ってきます。ピークは30代と言われており、ご高齢者がコロナ感染症で重症化しやすいのは、唾液による防衛機能が若い人より働きにくいからということも考えられるのです。

唾液をしっかりだすには、水分をじゅうぶんとり、よく噛んで食べることです。唾液線マッサージも効果があります。

あごの周りのポイントをおぼえると、いつでも実践できますよ。ご高齢者にも効果があります。口の中が乾く・・・ とご家族がおっしゃっていたら、教えてあげてください!

唾液にはからだを守ってくれる力があります。唾液パワーに注目して、健康なからだつくりにぜひ役立ててください。


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 26/01/08  
歯科衛生士の仕事は大変?リアルな苦労とやりがいを知ろう
 26/01/01  
謹賀新年
 25/12/29  
医療費節約の視点から歯科定期検診を考えてみよう
 25/12/25  
口臭にはどのような種類がある?チェック方法と予防法も
 25/12/23  
親知らずが痛い! 症例:顎骨嚢胞(がっこつのうほう)
 25/12/18  
マウスピース矯正中に口内炎ができたらどうしたらいい?原因と対処法
 25/12/11  
床矯正って痛いの?痛みの原因と対処法を紹介
 25/12/04  
ワイヤー矯正後の後戻りを防ぐ!リテーナーの種類や装着期間
 25/12/03  
歯周病の進行と治療
 25/12/03  
歯周病の原因と予防
 25/11/27  
子どもの受け口を放っておくリスクとは?治療法や予防法も
 25/11/20  
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐ!リテーナーの重要性と装着ルール
 25/11/13  
入れ歯のお手入れ方法と注意点!長く使うために知っておくべきこと
 25/11/06  
矯正治療で歯を削る理由とは?メリット・デメリットも解説!
 25/10/31  
歯科における検査の重要性
 25/10/30  
インビザライン・ファーストの費用相場と内訳!負担を軽減する方法も
 25/10/28  
歯の根っこに膿の袋ができています! 症例:歯根嚢胞(しこんのうほう)
 25/10/23  
働きながら歯科衛生士を目指す!必要な資格や学校の選び方
 25/10/16  
歯周病の進行を止める!治療法とセルフケアを解説!
 25/10/09  
マウスピース矯正のデメリットとは?対策とメリットも解説

年別一覧