木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

26年02月26日

大人の受け口を矯正する方法とは?治療期間や費用、注意点も

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

受け口のイメージ

「受け口は子どものうちに治しておくもの」というイメージを持っている方もいますが、大人でも受け口の矯正を受けることは可能です。特に近年では、大人になってから受け口の矯正を考える人も増えており、歯科クリニックに相談するケースも少なくありません。

この記事では、大人が受け口を矯正する方法や矯正にかかる期間、費用、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。

受け口とは

模型を使って受け口について説明をする歯科医

受け口とは、医学的には反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)と呼ばれる、上下の歯の嚙み合わせが通常とは逆になっている状態のことです。上の前歯が下の前歯をわずかに覆っているのが正常な噛み合わせですが、受け口の場合は下の前歯が上の前歯より前方に突出しています。

受け口には、歯の傾きや位置などによって起こる歯槽性反対咬合と、あごの骨格に原因がある骨格性反対咬合があります。歯の傾きや位置による問題であれば、矯正治療によって改善しやすいでしょう。

一方、骨格性の場合は下あごの骨が発育しすぎていたり、上あごの成長が進まなかったりすることが原因で、歯の位置を調整して歯並びを整える矯正だけでは改善が難しいこともあります。

受け口を放置するリスク

受け口を放置するリスクを説明するイメージ

受け口は、見た目だけではなく、機能的・健康的にも多くのリスクを抱えています。成長期に見られる受け口は自然に改善することもありますが、大人になっても残る場合は、放置しているとさまざまな悪影響が生じる可能性があります。

ここでは、受け口を治療せずに放置した場合に考えられるリスクについて、詳しく解説していきます。

見た目のコンプレックスになる

受け口は、横顔や正面からの顔つきに大きな影響を与えるため、見た目のコンプレックスになりやすいという側面があります。下あごが前に突き出ていて強調されるため、顔全体のバランスが崩れて見えることがあるのです。

特に、社会人になってからは見た目に対する意識が高まるため、受け口が原因で自信を持てなくなる方も少なくありません。写真撮影で笑顔に自信が持てなかったり、人前で話すことを避けるようになったりと、精神的な負担にもつながりやすくなります。

咀嚼機能に影響する

受け口の状態では上下の歯が正しく噛み合わず、食べ物をしっかりと噛み砕くことができない場合があります。その結果、胃腸に負担がかかって消化不良や胃もたれを引き起こすこともあるでしょう。

また、片側の歯ばかりを使って噛む習慣がつくと、あごの筋肉のバランスが崩れ、偏頭痛や肩こり、顎関節症などにつながることもあります。食事は健康の基本であるため、受け口がもたらす咀嚼機能への影響は決して軽視できません。

発音に支障をきたす

発音に支障が出ることも、受け口を放置した場合の大きなデメリットです。特に、サ行やタ行などの音が不明瞭になりやすく、舌足らずなしゃべり方になる傾向があります。これは、歯と舌が正常に接触できなくなるためです。

正しい発音ができないと、コミュニケーションに支障をきたす可能性があります。単語の発音が不明瞭になると、相手に言葉が正確に伝わらず、会話がスムーズに進まなくなるでしょう。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

受け口を放置していると、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。受け口の方は、噛み合わせが不自然になることで歯磨きがしづらくなり、清掃が行き届かない部分が増えます。その結果、プラークや歯石が蓄積しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。

また、前歯が前方に出ていると唇が閉じにくくなり、口呼吸になりやすいです。口呼吸が慢性化すると口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になるのです。

大人の受け口を矯正する方法

大人の受け口を矯正する方法をマウスピース矯正とワイヤー矯正の模型を使って説明する歯科医

大人が受け口を治療するためには、症状の程度や歯の状態に応じた矯正方法を選択することが大切です。主な治療法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。

なお、重度の場合や骨格的な問題が関与している場合には、外科手術を併用することもあります。外科手術は体への負担が大きいため、歯科医師とよく相談したうえで、慎重に検討するようにしましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力を加えることで、歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、受け口の治療では上下の前歯の位置関係を整える目的で用いられることが多いです。

「見た目が気になる」という声もありますが、近年では目立ちにくい透明や白色のブラケットも登場しており、審美面への配慮も進んでいます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチックの装置を使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。見た目が自然で装置の取り外しができるため人気があります。食事や歯磨きも通常通り行えるため、日常生活に大きな支障が出にくい点も魅力です。

ただし、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければ十分な効果が得られないため、自己管理が重要になります。また、重度の受け口には対応できないケースもあり、適応可能かどうかの判断は歯科医師による診断が必要です。

外科矯正

骨格的な問題が強い場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えても、下顎の突出感が改善されないことがあります。このようなケースでは、外科的に顎の骨格を整える処置を行うこともあります。

顎の骨を切断したり移動したりして、受け口の根本的な問題を解消していきます。骨格を整えた後は、通常の矯正治療で歯並びの微調整を行うケースが多いです。

なお、当院では、外科処置が必要な症例の場合、大学病院などの大きい病院に紹介させていただいております。

大人が受け口を矯正する場合の注意点

大人が受け口を矯正する場合の注意点を説明するイメージ

大人が受け口を治療することには多くのメリットがある一方で、治療を始める際にはいくつかの注意点も理解しておく必要があります。

大人の場合、虫歯や歯周病が進行しているケースも多く、矯正治療の前にこれらの治療が必要になることもあります。治療前は健康であったとしても矯正器具を装着することで歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあるため、毎日の口腔ケアにはより一層の注意が必要です。

また、治療後にはリテーナーと呼ばれる保定装置の装着が欠かせません。後戻りを防ぐために、矯正後もリテーナーを決められた時間装着する必要があります。リテーナーの装着を怠ると、せっかく整えた歯並びが元に戻る可能性があるため注意しましょう。

さらに、大人の場合は生活習慣や噛み癖、仕事での発声などが矯正に影響することもあります。頬杖や唇を噛む癖、片側だけで噛む習慣などは、歯列の乱れや後戻りの原因となるため、意識的に改善する必要があります。

矯正治療を成功させるためには、歯科医師の技術だけではなく、患者さま自身の協力も必要です。自分の状態やライフスタイル、希望をしっかりと伝えたうえで、一人ひとりに合った矯正方法を選ぶことが、満足のいく結果を得るためには欠かせません。

大人の受け口を矯正するのにかかる期間

大人の受け口を矯正するのにかかる期間を示す年間カレンダー

大人の受け口矯正にかかる期間は、1〜3年程度が一般的な目安となります。さらに、矯正装置を外した後も後戻りを防ぐための保定期間が必要で、こちらは2〜3年が一般的です。

ただし、治療期間は患者さまの年齢や歯並びなどによって異なるため、歯科医師と相談してスケジュールを組むことが大切です。

大人の受け口を矯正するのにかかる費用

大人の受け口の矯正にかかる費用を示す計算機と財布

大人が受け口を矯正する場合、その費用は使用する治療法や症状の重さ、治療の範囲によって大きく異なります。

まず、マウスピース矯正にかかる費用は、全体矯正の場合で60万〜100万円前後、部分矯正の場合で20万〜50万円程度が目安とされています。見た目に配慮しながら矯正を進められることが特徴です。次に、ワイヤー矯正は、全体矯正で60万〜120万円程度、部分矯正で30万〜60万円程度が一般的な相場です。

これらのほかに、初診料や検査料、月々の調整料(3,000円〜1万円程度)、保定装置代(1万〜6万円)、外科手術に伴う費用などもかかることがあります。

なお、矯正治療は原則として自費診療となり、保険は適用されません。ただし、外科手術を伴う骨格的な矯正(顎変形症)などの特定の条件下では保険が適用される場合もあります。

最終的な費用は症例の重さや通院回数、治療期間によって変わりますので、治療前にしっかり見積もりと説明を受けることが重要です。

まとめ

受け口を矯正した笑顔の女性

受け口は見た目だけではなく、咀嚼や発音、虫歯・歯周病のリスク、顎関節への負担など、さまざまな面で問題を引き起こす可能性があります。大人になってからでも矯正治療によって改善することは十分可能なので、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。

受け口の矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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