こんにちは。千葉県木更津市のイオンモール木更津2階にある木更津きらら歯科です。今回は歯周病のお話です。
歯周病は、細菌の感染による炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。進行してもほとんどの場合痛みなどの自覚症状がありません。重症化すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
お口の中で炎症が繰り返される
歯周病菌に感染するとからだは抵抗しようとして炎症をくりかえします。歯ぐきの炎症を起こしている部分の総面積は、大人の手のひら一枚分にもなるのです。歯周病にかかるということは、お口の中での広い範囲で炎症が続いているということなんです。
炎症性物質は全身の健康を損なう
また歯周病の炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの効果を阻害したり、早産・低体重児出産の原因となります。血管の動脈硬化に関与して心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めてしまいます。
誤嚥性肺炎の原因となり認知症を悪化させる
歯周病の原因菌の中には、誤嚥性肺炎の原因となるものや、アルツハイマー病悪化のトリガーになる可能性もあることもわかってきました。
単なる歯の病気ではない
歯周病は、歯やお口の健康を損なうだけではありません。全身の健康に深くかかわる重大な病気なんです。
歯周病は若いころからの積み重ね
歯周病というと中高年の病気というイメージがありますが、年をとって歯周病で歯を損なうのは、若いころからじわじわと進行している結果なんです。
厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査によると、4mm 以上の歯周ポケットがある方は、50代後半以降の年代になるとかつてなく増えています。そして15歳から24歳までの方も急激に増えています。
4mmの歯周ポケットが分岐点
4mmの深さの歯周ポケットは、軽度〜中等度の歯周炎で、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ溶け始める分岐点です。34歳以下で四人にひとりが、50代になると半数以上の方が、歯ぐきに問題を抱えていることがわかります。
ギネスにも認定
歯周病は年をとって急に発症する病気ではありません。歯周病は実に成人のふたりにひとりが罹患しているという感染症です。予備軍を含めると8割を超すそうです。「世界で最も一般に蔓延している病気(人類史上最大の感染症)」としてギネスブックに認定されているほどなんです。
40代以降の歯周病
一般的に広く知られている歯周病は、専門用語で「慢性歯周炎」と呼ばれます。加齢とともにリスクが高まり、40代以降の中高年層に多く見られるのが特徴です。
40代以降の歯周病の原因
主な原因は、お口の中に残ったプラーク(歯垢)や歯石です。プラークは細菌の塊であり、これが歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に溜まることで炎症が引き起こされます。厳しい話ですが、汚れの量に比例して悪化します。生活習慣の類似はありますが、遺伝で発症する可能性は低いと言えます。
40代以降の歯周病の進行
進行スピードは比較的緩やか(慢性)です。何年も、あるいは何十年もかけて、自覚症状がほとんどないままお口の中全体に静かに進行していきます。そのため「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれています。気が付いた時には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
若い人の歯周病、侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)
歯周病は若いうちから静かに進行していき、中高年になって重大な結果をもたらすものです。そういう意味では歯周病は年代を問いません。
ここで、特定の強力な原因菌によって起こる歯周病についてご紹介しましょう。侵襲性歯周炎といいます。最大の特徴は、10代〜30代前半の若い世代に発症する点と、一般的な歯周病に比べて進行スピードが数倍も早い点です。
侵襲性歯周炎の原因
一般的な歯周病が「お口の衛生状態の悪さ(プラークの量)」に比例して悪化するのに対し、侵襲性歯周炎は「プラークの量が少なく、お口の中の衛生状態がよくても発症・悪化する」という特徴があります。特定の強力な原因菌、主に「A.a菌」と呼ばれる、毒性の強い細菌が深く関与しています。また、ご家族に若くして歯を失った方がいるなど、遺伝的な背景や、細菌に対する生体防御反応(免疫)の遺伝的な弱さが影響していると考えられています。
侵襲性歯周炎の進行
侵襲性歯周炎は、一般的な歯周病に比べて進行スピードが数倍も早いのです。一般的な歯周病が何十年もかけてじわじわと悪くなっていくのに比べ、3,4年、早ければ数カ月という短期間で歯を支える骨(歯槽骨)が溶かされてしまうため、気づいた時には手遅れで、多くの歯がグラグラになってしまうケースも珍しくありません。前歯や一番奥の第一大臼歯に局所的に始まります。
侵襲性歯周炎の罹患率
侵襲性歯周炎の罹患率は、0.1〜0.05%といわれ、1000〜2000人に一人の割合と言われる、比較的珍しい病気です。でもご自分が、または目の前の患者さまがその1000人のうちのひとりだったら、「珍しい」なんて言っている場合ではありません。全力で進行をくい止め、健康な状態をとりもどしましょう。
木更津きらら歯科の歯周病治療
一般の歯周病であっても、侵襲性歯周炎であっても、適切な診断と徹底的な治療を行うことで進行を止め、大切な歯を守ることができます。当院では以下の専門的なアプローチを行っています。
精密な検査と精度の高い診断
歯周ポケットの深さ測定、レントゲン撮影(必要に応じて精密なCT撮影も院内で可能です)を行い、骨の溶け方を緻密に分析します。若年性・侵襲性が疑われる場合は、その特徴に基づいた治療計画を迅速に立案します。
徹底的な専門的クリーニング
丁寧なプラークコントロールと専門的な歯石除去(スケーリング&ルートプレーニング)を行います。侵襲性歯周炎の場合は特定の細菌(A.a菌など)をターゲットとするため、通常の器具によるお掃除だけでなく、抗菌薬(抗生物質)の内服を併用した「歯周内科治療」や「抗菌療法」を組み合わせ、体の中から原因菌を排除することを考えます。
歯周外科治療
歯周ポケットの奥深くにはりついた細菌が通常の治療で取り除けない場合、麻酔をして歯ぐきを切り開き、汚れを目視して除去する「フラップ手術」を行います。
骨再生療法
歯周組織再生療法を検討する場合もあります。破壊されてしまった歯槽骨(歯を支える骨)に対しては、骨の再生を促す特殊な薬剤や材料を用いて歯周組織の再生を治療も考えられます。
日本歯周病学会認定医による信頼できる治療
当院には日本歯周病学会認定医が所属しています。軽度の歯肉炎から、抜歯を視野にいれなければならないような重度の歯周病に対しても、歯を残すことを考える専門性の高い高度な選択肢をご提案いたします。
治療後のメインテナンス
歯周病治療において、治療の完了はゴールではありません。治療後の「毎日のセルフケア」と「歯科医院での定期的なメインテナンス」の両輪が不可欠です。プロフェッショナルな歯科衛生士が、歯科医師とともに患者さまお一人おひとりのお口の環境やリスクに合わせたクリーニングとケアの指導を行わせていただきます。
定期検診へお越しください
一般的な歯周病も侵襲性歯周炎も、初期段階では痛みを伴わないことがほとんどです。違和感を感じたら迷わず歯科医院に相談する習慣も必要です。木更津きらら歯科は土曜日・日曜日・祝日も休まず診療を行っており、イオンモール木更津2Fという、地域の皆さまに通いやすい環境を整えております。お口の健康を通して皆様の健康を守ります。気になることがありましたらぜひご相談ください。