「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

「目立たずに歯並びをきれいにしたい」と希望される方に人気のマウスピース矯正。手軽に見える一方で、実は患者様自身の自己管理や正確な診断がとても重要になる治療法でもあります。そこで今回は、木更津きらら歯科の中谷先生に、木更津きらら歯科が考えるマウスピース矯正の向き・不向きや、治療において大切にしている5つのポイントについてお伺いしました。
中谷 一空(なかたに かずあき)

日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専門医、国際口腔インプラント学会認定医(ICOI FELLOW)などの専門資格を有する。福岡歯科大学医科歯科総合病院の歯周病科、および口腔インプラント科で研鑽を積み、専門性の高い治療技術を習得し実践。地域社会への貢献が評価され、東久邇宮国際文化褒賞受賞も受賞している。
目次
ーー本日はよろしくお願いします。まず、先生が「マウスピース矯正」という治療に対して、普段どのような印象や考えをお持ちか教えていただけますか?
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正とは違って金属ワイヤーを使わないので、「矯正していることに気づかれたくない」という方にとって心理的に導入しやすい治療法だなと思っています。技術の進歩もあって適応症例も幅広くなっていて、今ではほとんどの症例をアライナー(マウスピース)で対応できるので、多くの方に適応になる治療だと思いますね。
ーー心理的に導入しやすい反面、注意すべき点やデメリットはありますか?
治療を始めたばかりの時期だと、少し喋りづらかったり発音しにくかったりすることがあります。でも、一番の注意点は「本人がしっかりマウスピースを装着しないと歯が動かない」という点です。
ワイヤー矯正と違って、自分で装置の取り外しができてしまうので、「歯並びを整えたい!」という気持ちがちゃんとあって、しっかり装着時間を守れる人に向いている治療法ですね。
実際に、当院だと2割くらいの方は、装着時間が足りなくなってしまう印象があります。もちろん真面目に取り組んでくださる方がほとんどなのですが、「歯が動きにくい」「なかなか治療が進まない」と悩んでいる方に話を聞いていくと、実はマウスピースを装着していない、ということが多いです。
歯が移動しないだけならまだしも、装着しない日が続くとマウスピースが合わなくなってしまうこともあるんです。なので、どうしても自己管理が難しくてマウスピース矯正では治療が進まない場合は、途中でワイヤー矯正に切り替えることもご提案します。
ーーマウスピース矯正は、自己管理できるかどうかが非常に重要な治療法なんですね。ワイヤー矯正への切り替えを提案することもある、とのことですが、木更津きらら歯科ではワイヤー矯正も行っているんでしょうか?
はい。ワイヤー矯正も対応していて、日本矯正歯科学会の認定医も在籍しています。先ほどお話ししたように、マウスピース矯正では治療がなかなか進まない方への対応はもちろん、患者様の状態に合わせて最初からワイヤー矯正で治療を進めることもありますし、ワイヤー矯正で治療を始めて途中からマウスピース矯正に移行していくパターンもあります。
患者様の歯並びの状態や希望などに合わせて柔軟に対応できるので、歯並びにお悩みの方はぜひ一度ご相談いただきたいですね。

ーー「マウスピース矯正をおすすめできない」ケースや、治療における注意点はありますか?
まず、歯周病が進んでいる方の場合は、矯正治療自体がお口のリスクになるため慎重に考える必要があります。また、お口の中の清掃状態(プラークコントロール)が極端に悪い方や、何らかの理由でコミュニケーションを取るのが難しい方の場合は、治療自体をお断りすることもあります。
あとは、虫歯がある場合、必ず虫歯の治療を完了させてから矯正をスタートします。基本的に「マウスピース矯正は口内が健康な状態で行うもの」とお考えいただけたらいいかなと思います。

ーーでは、マウスピース矯正(アライナー矯正)を行う上で、木更津きらら歯科が特に大切にしているポイントについて教えてください。
最初から「インビザラインありき」で話を進めることはありません。当院には矯正専門の歯科医師もいますので、お口全体の歯並びや噛み合わせを確認し、その方にあった方法を一緒に考えます。
インプラント治療が絡むケースもあれば、歯を抜く必要があるケース、固定用のスクリューを入れるケース、途中で虫歯ができてしまったケースなど、お口の状態に合わせて矯正担当医と連携しながら進めています。
単に「歯をきれいに並べる」ということだけを目的にはしていません。上下の歯の噛み合わせや正中までしっかり確認して、治療計画を立てます。最後の噛み合わせの微調整まで、責任を持って対応しています。
当院では口腔内3Dスキャナー(iTero)を使ってお口の中をスキャンし、クリンチェックというシミュレーションを作成します。
実際のシミュレーション画面を患者様にお見せしながら、「こんなふうに歯が動いていきますよ」と丁寧にご説明します。ちなみに、当院ではこのクリンチェックでのシミュレーション作成までは無料で行っています。
シミュレーションをお見せして、治療期間や注意点などにしっかりとご納得いただいてから、はじめて治療をスタートします。お支払いに関しても、一括払いだけでなく毎月払いやデンタルローンなど、患者様が無理なく続けられる方法を選んでいただけるよう、いくつかの選択肢を用意しているので、ぜひご相談いただきたいですね。
マウスピース矯正に限らないんですが、歯をきれいに並べた後に、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象が起こることがあります。これを防ぐためにはリテーナー(保定装置)を使うことがとても大事です。
当院では治療後も基本的に3ヶ月に1回メンテナンスに来ていただいて、定期的にお口の状態をチェックしながら後戻りを予防していきます。
また、矯正が終わって歯並びが綺麗になると「前歯をさらにきれいにしたい」「銀歯をなくしてセラミックにしたい」「ホワイトニングをしたい」といったご要望を持たれる患者様も多くて。そうした治療後のお悩みにも、一貫して対応しています。

ーー「全額ではなく前歯だけ治したい」というニーズにも対応されているのでしょうか?
はい、もちろんです。当院で矯正を受けられる患者様のうち、全額矯正と部分矯正の割合はちょうど半々くらいですね。部分矯正で治療を受ける方も多いように思います。
当院では前歯部分の矯正に特化したインビザラインのシステムを導入しています。奥歯(6番・7番)の移動や、抜歯を伴うような治療は部分矯正では対応が難しいですが、前から5番目までの範囲で、抜歯を伴わない治療なら部分矯正でも対応できることもあります。
普段の診療の中でも、審美的な改善に興味がありそうな患者様には「部分矯正なら費用やご負担も抑えられますよ」とお声がけをして、ご提案しています。
ーー患者様からよくいただく疑問について教えてください。
当院では「1日20時間以上」の装着をお願いしています。これを守っていただけないと、計画通りに歯が動かなくなる可能性があるので、治療を始める前にもしっかり説明させていただいています。
痛みの感じ方には個人差があるので難しいですが、歯を動かす以上は多少の痛みや違和感はあるものと思っていただいたほうが良いですね。でも、「思っていたより痛くない」「全然痛くない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
はい、対応可能です。前歯に特化した部分矯正システムで手軽に治療できるケースも多くあります。
装置を外して食事をしていただくので、食べ物の制限は特にありません。ただし、食後はしっかり歯磨きをしてから装着してもらう必要があります。
あとは、装置をつけたまま糖分の入ったジュースや清涼飲料水を飲まないように注意してください。
そんなことはありません!当院ではiTeroを使った3Dスキャンやシミュレーション(クリンチェック)まで無料で行っていますので、画面を見ながら内容や費用もご確認いただいた上で、治療を始めるかどうかをお決めいただけます。

マウスピース矯正は近年人気の治療法ですが、自己管理が必要など注意点もあります。もちろん、装置が目立たない、ワイヤー矯正より痛みが少ないとされているなど、メリットも多いので、お悩みの方はぜひ一度ご相談いただけたらと思います。
木更津きらら歯科では、患者様のお悩みやご希望をしっかりとお伺いした上で、無理のない治療プランをご提案いたします。「自分がマウスピース矯正で治療できそうか知りたい」「前歯だけ治したい」という方も、まずは気軽な気持ちでカウンセリングをご利用ください!
