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木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年01月12日

ストップ! だらだら食い

■お口の中が酸性に傾くと危険信号

小学校のころ、リトマス試験紙を使って液体のpHを調べる実験をされたことはありませんか? 赤くなったらアルカリ性、青くなったら酸性、変化がなければ中性です。pHはその液体が酸性・中性・アルカリ性のどちらに傾いているかを表す指数です。通常1~14までの値の中で、中性が真ん中の7、酸性に傾くと0に近くなり、アルカリ性に傾くと14に近くなります。

お口の中は、通常は「中性」に保たれています。それが、飲食をすると、多くの人のお口の中にいるむし歯菌(ミュータント菌)が糖質を餌として酸を作り出し、お口の中が酸性に傾きます。この状態が長く続いたり、酸性の度合いが強いと、歯のエナメル質が溶け出し、むし歯の原因となるんです。pHが、中性をあらわす7の数値から、5.5まで酸性に傾くと、危険信号です!

臨界pH以下の飲み物は、歯の表面を覆うエナメル質を溶かしてしまいます。健康のためにお酢を好まれる方もいらっしゃるかと思いますが、摂取の仕方によってはむし歯の原因になる場合もありますよ。

■再石灰化には20分から1時間かかります

もちろん、なにか食べるたびにエナメル質が溶かされていたら、健康な歯の人はいなくなってしまいます。ここで唾液が働いてくれています。むし歯菌の作り出した酸を中和してくれたり、酸を洗い流したり、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す「再石灰化」という働きをしてくれます。そして約20分から1時間かけて、お口の中は徐々に中性へ戻っていきます。

■再石灰化をするひまのない、だらだら食いはむし歯になりやすい

歯に悪いから糖質もお酢もだめなんてことはもちろんありません。どちらもからだに必要な栄養素ですし、甘いものや酸っぱいものを楽しみたいときもあります。問題は食べ方です。再石灰化にかかる時間が20分から1時間、その間も、だらだらと間食をしたり、甘い飲み物をとっていると、お口の中は中性にもどるひまがありません。歯のエナメル質からカルシウムやリンがどんどん溶け出していきます。これを「脱灰」といいます。なにか食べている回数が多いと、脱灰の時間が長く、再石灰化の時間が短くなり、むし歯になりやすいのです。

■子どもの食習慣

お父さん、お母さん、気づいていますか? 口から入るすべてのものが、からだ作りやエネルギーになっています。食べることは、成長や健康にとても大切なことなんです。

  • お子さんの欲しがるままに、お菓子や飲み物を与えていませんか?
  • ぐずったお子さんに困り果て、なだめるためにお菓子や甘い飲み物を利用していませんか?
  • お子さんの前で、必要以上に、食べたり飲んだり、だらだら食いをしていませんか?
  • 1日3食+おやつ、以外に、お菓子や甘い飲み物をむやみに食べさせていませんか?

1日の食事やおやつの時間や量、が決まっていることはよい習慣です。時間や量を決めずに、だらだらと食べたり、飲んだりすることは悪い習慣です。ごちそうは特別な時だから、価値があがり美味しさも倍増、お楽しみになります。子どもだけではなく、大人も、食体験を大切に、食生活のメリハリのために嗜好品を活用し、心の満足のためにだけむやみと飲み食いすることはやめましょう。

口から入るすべてのものは、体つくりやエネルギーになっています。よい食習慣で、健康におすごしください。生活習慣病の心配も減っていきますよ。

中谷 一空

■この記事の監修者

中谷 一空

経歴
  • 福岡歯科大学医科歯科総合病院 歯周病科
  • 福岡歯科大学医科歯科総合病院 口腔インプラント科
修了研修・学会等
  • 日本歯周病学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 国際口腔インプラント学会 認定医(ICOI:FELLOW)
  • iACD(国際コンテンポラリー歯科学会)理事 および Diplomate(歯科総合研究指導医)
  • アジアアンチエイジング美容協会 名誉顧問
  • 日本歯科審美学会
  • 日本スポーツ歯科学会
  • 木更津市警察歯科医
  • 海上保安歯科医
  • 東久邇宮国際文化褒賞受賞
  • 臨床研修指導歯科医 東久邇宮国際文化褒賞受賞

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