木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年08月30日

親知らずについて知る

■親知らずとは

親知らずとは、前歯から数えて8番目の奥歯のことを言います。正式には第三大臼歯と呼ばれ、智歯(ちし)とも言います。

親知らずが顎の骨の中で形ができてくるのは、10歳のころ。お口の中に生えてくるのが20歳頃です。お子さんの最初の永久歯が生えてくるのが6歳頃、15歳くらいで多くの場合すべて永久歯に生え変わることを考えると、親知らずは生えてくるのがとても遅いのです。そのせいで、生えてくる場所がなく傾斜したり歯肉の中に埋まったままになったりします。

長い人の歴史で考えれば、食生活の変化により、現代人の口の中が小さくなっていることが原因なのかもしれません。

■親知らずは抜いたほうがいいの?

まっすぐ生えていて、上下がきちんと嚙みあっているのなら抜く必要はありません。他の歯に悪影響を与えたり、口腔内を傷つける可能性がある生え方なら抜いたほうがいいかもしれません。親知らずがどう生えているのか、レントゲンで確認して判断します。抜いたほうがいいケースとして、こんなことが考えられます。

◇智歯周囲炎を起こしている

親知らずは最奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすいのです。同じ理由から、治療してもまた再発することが考えられます。しかも手前の歯にまでむし歯や歯周病が広がるリスクが大きいのです。

◇むし歯や歯周病が他の歯にも悪影響を与える可能性がある

親知らずの周囲の歯ぐきが、唾液中の細菌に感染して炎症を起こすことを智歯周囲炎と言います。歯ぐきが腫れ痛みがあります。1週間くらいでいったん症状が落ち着いても、疲れなどでからだの免疫機能の力が弱まったり、歯みがきが行き届かず細菌が増えてくるとまた腫れてきます。炎症が広がると、顎の骨や筋肉の中にも膿がたまり、喉のあたりまで強い痛みを感じたり、口が開かなくなるほど腫れる場合もあります。このような症状が起きたら抜歯を検討するべきです。

◇歯並びに悪い影響を与える

親知らずが傾斜したり横向きに生えていると、手前の歯を押して歯並びに悪い影響をおよぼすことがあります。手前の歯の根っこが弱ってしまうこともあります。歯みがきの難しさは言うまでもありません。うまくケアできなかったらむし歯や歯周病の原因となってしまいます。

◇お口の中を傷つける可能性がある

上下のどちらかの親知らずだけが生えていると、歯は噛みあう相方がなく余白に伸びていきます。噛みあう歯がない状態で不必要に伸びた歯は、お口の中を傷つける可能性があるのです。むし歯や歯周病、炎症がなくても、抜歯を検討したほうがいいケースです。

◇腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずは含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)といった嚢胞や腫瘍の原因になることがあります。嚢胞とは、分泌物が袋状に溜る病気の状態で、痛みはないのですが、骨を溶かしてゆっくりと大きくなり続けます。良性腫瘍の1種ですので、このような場合は抜歯をすることになります。

木更津きらら歯科では経験豊富な口腔外科学会認定医が所属しており、オペ室も完備しております。外科的な手術が必要な症例でも安心してご相談ください。

中谷 一空

■この記事の監修者

中谷 一空

経歴
  • 福岡歯科大学医科歯科総合病院 歯周病科
  • 福岡歯科大学医科歯科総合病院 口腔インプラント科
修了研修・学会等
  • 日本歯周病学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 国際口腔インプラント学会 認定医(ICOI:FELLOW)
  • iACD(国際コンテンポラリー歯科学会)理事 および Diplomate(歯科総合研究指導医)
  • アジアアンチエイジング美容協会 名誉顧問
  • 日本歯科審美学会
  • 日本スポーツ歯科学会
  • 木更津市警察歯科医
  • 海上保安歯科医
  • 東久邇宮国際文化褒賞受賞
  • 臨床研修指導歯科医 東久邇宮国際文化褒賞受賞

▶︎ 医師紹介ページを見る


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 26/05/31  
「すきっ歯」は矯正しなくても治すことができますか?
 26/05/30  
保険診療の銀歯と自由診療(自費診療)のセラミック、どうやって選択する?
 26/05/14  
木更津で通いやすい歯医者の特徴とは?歯科医院を選ぶときに大切なこと
 26/04/30  
歯科医師による口腔がん検査の必要性と実際の方法
 26/04/29  
咬み合わせが全身の健康に与える影響
 26/04/27  
3×3バスケTOKYO DIMEの2026シーズンユニフォームをスポンサードいたします
 26/03/31  
SOS!外傷による歯のトラブルの応急処置と治療法
 26/03/30  
1年で1000回以上! 貴重な歯みがきタイムの使い方
 26/03/26  
MFTトレーニングの料金は?保険と医療費控除についても解説
 26/03/19  
すきっ歯が気になる!矯正治療で笑顔を取り戻す!
 26/03/12  
根管治療は何回通う?回数と期間の目安!
 26/03/05  
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いを解説!治療法の選び方も
 26/02/28  
歯の神経の治療の目指すところ
 26/02/27  
口内写真(口腔内写真)でわかること
 26/02/26  
大人の受け口を矯正する方法とは?治療期間や費用、注意点も
 26/02/24  
セラミック歯の寿命は何年?長持ちさせるためのポイントも
 26/02/12  
子どもの出っ歯が気になる!放置するリスクや治療法
 26/02/05  
マウスピース矯正の装置が割れたらどうする?使い続けるリスクや予防法も
 26/01/31  
シーラントとフッ素塗布(フッ化物塗布)
 26/01/29  
虫歯ができやすい人の特徴とは?虫歯を予防するための方法も

年別一覧