木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

25年02月27日

インビザライン・ファーストとはどのような治療法?メリットや費用も解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯の矯正に使用するインビザライン・ファースト

インビザラインは、透明なマウスピースを使用する歯列矯正の方法の1つです。装置が目立たず取り外しが可能なことから、近年多くの方に選ばれています。

これまでは永久歯が生え揃った大人の歯並びを整える治療とされていましたが、技術の進歩に伴い、インビザライン・ファーストが提供されています。永久歯と乳歯が混在する子どもの歯列矯正での治療も可能となりました。

今回は、インビザライン・ファーストのメリットやデメリット、費用や治療期間について詳しく解説します。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストについて説明する歯科医師

インビザライン・ファーストは、歯の生え変わりと顎の成長段階にある6〜10歳頃の子どもを対象にした歯列矯正です。

インビザラインは今まで、大人向けの矯正治療として広く知られていました。取り外し可能な透明で目立たないマウスピースを装着して、歯を少しずつ移動させる歯列矯正です。マウスピースを1~2週間に1回ほどの頻度で交換しながら、歯並びを整えます。

インビザライン・ファーストは、歯が乳歯から永久歯に生え替わる時期に合わせて、歯並びや噛み合わせの問題を早期に改善することを目指しています。治療の進め方はインビザラインと同様ですが、大人の治療とは異なる特徴があります。

通常、子どもの歯列矯正では、顎の成長のコントロールと歯並びを整える2種類の治療を別々に行います。この2つの治療を同時に行えるのが、インビザライン・ファーストの特徴です。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットのイメージ

インビザライン・ファーストのメリットは、以下のとおりです。

  • 装置が目立たない
  • 装置の取り外しが可能
  • 違和感や痛みが少ない
  • 抜歯しない
  • 治療期間が長引きにくい

それぞれ詳しく解説します。

装置が目立たない

インビザライン・ファーストの装置は、薄く透明なマウスピースなため目立ちません。従来の歯列矯正の主流であったワイヤーを使用する方法と異なり、見た目を気にせずに歯並びを整えられます。

見た目が気になって歯列矯正に踏み出せなかったお子さまにとっても、検討しやすい治療方法です。

装置の取り外しが可能

インビザライン・ファーストは、取り外しが可能なマウスピースを使用する治療です。そのため、食事や歯磨きも今まで通りに行えます。

固定式の装置では、食事の際に装置の隙間に物が詰まりやすかったり、硬いものが食べにくかったりします。食事内容の制限が必要な場合があり、お子様の精神的な負担になることもあったでしょう。

また、装置が邪魔して歯磨きの難易度が上がるため、磨き残しが増えて虫歯や歯周病になりやすいといったデメリットもあります。インビザライン・ファーストでは、食事内容の制限もなく、口腔ケアの手間も今までと変わらないメリットがあります。

違和感や痛みが少ない

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは薄いため、装着したときに違和感がほとんどありません。また、この治療法では、まだ柔らかい顎の骨の成長を利用するため、大きな力を加えなくても歯が動きやすいです。

1~2週間に1回ほどの頻度で新しいマウスピースに交換しながら少しずつ歯を動かすため、痛みが少ないとされています。

抜歯しない

永久歯が生えそろってから行う歯列矯正では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要な場合があります。歯並びが悪くなる原因の1つは、歯が並ぶスペースが足りないことだからです。

インビザライン・ファーストは、成長段階にある子どものうちに顎の成長を促しながら歯が並ぶスペースを確保する治療です。そのため、抜歯をせずに治療を進められます。また、永久歯が生えそろった後に歯列矯正が必要になっても、抜歯しなくて良くなることが多いです。

治療期間が長引きにくい

成長段階にある子どもは、骨が大人よりも柔らかく歯が動くスピードも速いです。また、インビザライン・ファーストは、顎の成長のコントロールと歯並びを整える2種類の治療を同時に進行できるため、歯列矯正の治療期間が長期化しにくいと言えます。

インビザライン・ファーストで子どものうちに治療しておくことで、永久歯に生え変わってから歯列矯正が必要になった場合でも、治療期間が長くなりにくいです。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットのイメージ

インビザライン・ファーストのデメリットは、以下の2つです。

  • 治療の適応条件がある
  • 装置の自己管理が必要

詳しく解説します。

治療の適応条件がある

インビザライン・ファーストの対象年齢は、乳歯と永久歯の生え変わり時期にある6~10歳頃です。実際には身体年齢のみで判断することはありませんが、口腔内の状態によっては治療を受けられないお子様もいます。

乳歯から永久歯に生え変わる時期やスピードは個人差が大きく、条件を満たしているかどうかは歯科医師に判断してもらう必要があります。

また、生まれつき永久歯が少ない場合や、顎の成長に問題がある場合などは、インビザライン・ファーストでは十分な効果が得られないかもしれません。

装置の自己管理が必要

インビザライン・ファーストは、装置を取り外せることがメリットです。

しかし、それゆえにマウスピースの自己管理が必要です。インビザライン・ファーストでは、1日20時間以上の装置の装着が推奨されています。装着時間を守ること、決められた期間で新しいマウスピースに交換することで、適切な効果が得られます。

マウスピースの装着時間や交換時期を守れないと、計画通りに治療が進まず治療期間が長引く原因になります。また、毎日マウスピースを清潔に保つことや、紛失しないことも重要です。

子ども自身がマウスピースの自己管理する必要がありますが、保護者の方のサポートも必要不可欠と言えるでしょう。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間のイメージ

インビザライン・ファーストの治療期間は、通常は6カ月~1年程度です。

ただし、治療の期間は症例やお子さまの成長段階、歯並びや噛み合わせの問題の程度によって異なります。定期的に歯科医師の診察を受け、マウスピースの調整や次の段階に進むタイミングを確認する必要があります。

インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行われる治療なので、成長を見守りながら進めることが多いです。治療が終了した後は、保定して永久歯が生えそろうまで経過観察や必要に応じたアフターケアが行われます。

永久歯が生えそろった後の歯並びを見て、問題がなければ治療は終了です。必要に応じて永久歯の矯正治療に進む場合もあるでしょう。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用のイメージ

インビザライン・ファーストの費用は、治療を受ける地域や歯科医院によって異なりますが、一般的には30~60万円程度が目安となっています。治療費に含まれる内容としては、マウスピースの作成費用、定期的なチェックや調整の費用、診察料などのことが多いです。

インビザライン・ファーストは、大人向けのインビザライン治療に比べると、治療期間が短いため費用が安くなる傾向があります。

また、インビザライン・ファーストは基本的にほかの矯正治療と同じく、保険適用外の自費治療となります。全額自己負担となることが一般的ですが、保険が適用される場合や、支払い方法の選択肢が豊富な場合はあるでしょう。

事前に歯科医院で詳細な費用や支払いプランを確認しておくと良いでしょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで矯正をして綺麗な歯並びになった女の子

インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯の生え変わりの時期に行う子ども用のマウスピース矯正です。装置が目立たず取り外しが可能なため、食事の制限がなく口腔ケアが複雑になることもありません。

また、顎の成長のコントロールと歯並びを整える治療を同時に行えるため、従来の歯列矯正よりも効率的に歯並びを整えられます。

ただし、計画通りに治療を進めるには、マウスピースの自己管理が重要です。保護者の方のサポートが必要不可欠といえるでしょう。インビザライン・ファーストの治療を検討している方は、一度歯科医院に相談してみましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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