口臭治療
25年06月12日
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

口臭は自分では気づきにくく、周囲とのコミュニケーションに影響を与えることもあるため、多くの人が気にする問題のひとつです。原因は食べ物や生活習慣に由来する一時的なものから、歯周病や虫歯といったお口の病気によるものまでさまざまです。
この記事では、口臭の主な原因や歯科医院で受けられる治療内容、さらに日常生活で実践できる予防・対策について詳しく解説します。
口臭の原因とは

口臭の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって発生することが一般的です。一時的な口臭もあれば慢性的に続くケースもあり、原因に応じた適切な対策が求められます。
ここでは、口臭の主な原因について詳しく解説します。
生理的な口臭
朝起きた直後や空腹時に感じる口臭は、生理的口臭と呼ばれます。睡眠中や食事をとっていない時間帯など、唾液の分泌量が減って口腔内の細菌が増殖しやすくなるために起こります。
唾液には口の中を洗浄する作用があるため、分泌が減ると細菌の活動が活発になり、臭いを発する物質が発生しやすくなります。生理的口臭は一時的なもので、通常は水分補給や歯磨きによって軽減されます。
口腔内の病気による口臭
口臭の原因の約8割は、口腔内の問題に起因するといわれています。特に多いのが、歯周病や虫歯です。
歯周病は、歯ぐきの炎症によって歯周ポケットが深くなり、その内部に細菌が繁殖して強い臭いを発生させる原因となります。また、虫歯が進行すると、不快な臭いを放つようになります。
舌の表面に白く付着する舌苔も、臭いを発生させる細菌の温床となります。
全身の疾患
内臓の病気が原因で口臭が現れることもあります。たとえば、糖尿病の方に見られる独特な甘酸っぱい臭いや、肝機能障害によるアンモニア臭、消化器系の不調による口臭などが知られています。
これらは口腔内のケアだけでは改善しにくく、原因となる全身疾患の治療が必要です。口臭と同時に体調不良を感じる場合には、歯科だけでなく内科的な診察も検討しましょう。
生活習慣や食事
ニンニクやネギ、アルコール、喫煙などの習慣も、口臭の一因となります。特定の食品の成分が体内で吸収された後に、呼気として排出されることで強い口臭として現れます。
また、口呼吸の習慣があると口の中が乾燥しやすくなり、唾液の洗浄作用が弱まって細菌の繁殖が進みやすくなります。
心因性の口臭
実際には強い臭いがないにもかかわらず、本人が強く気にしてしまう心因性口臭も存在します。過去の指摘や不安から「自分は口臭がある」と思い込んでしまい、強いストレスにつながるケースもあります。
こうした場合には、歯科的な診断とあわせて心理的なアプローチが必要になるでしょう。
自分で口臭を確認する方法

口臭は、自分では気づきにくい反面、周囲には伝わりやすいデリケートな問題です。「もしかして臭っているかも」と感じたとき、自分で簡単にチェックできる方法を知っておくと安心です。
ここでは、自宅でもできるセルフチェックの方法と、それぞれの注意点について解説します。
コップや袋を使う方法
もっとも手軽にできるのが、透明なコップや密閉できるビニール袋を使った方法です。口を大きく開けて息を吐き、その空気を閉じ込めたあと、少し時間をおいてからにおいを確認します。
時間をおくことで、揮発性の臭気成分が拡散され、客観的に臭いを認識しやすくなります。呼気中に含まれる臭気をある程度確認できますが、直後に嗅ぐと鼻が慣れていて臭いを感じにくくなる場合があるため、数秒待ってからチェックしましょう。
舌を使う方法
舌の表面に舌苔が付着していると、そこから口臭が発生することがあります。ティッシュや綿棒などで舌の表面を軽くこすり、そのにおいをかいで確認してみましょう。舌苔に含まれる細菌や食べかす、角質などが分解されて発生する臭気物質を確認するのに有効です。
ただし、舌を強くこすりすぎると傷つける可能性があるため、優しく行うよう注意が必要です。
手のひらや手首を使う方法
手のひらをなめて乾かした後、においをかいで確認するという方法もあります。唾液に含まれる臭気物質が乾燥することで感じやすくなるという特性を利用したものです。
ただし、唾液が少ない場合や、においが強くない場合には正確に判断しづらくなることがあります。あくまで目安のひとつとして考えるのがよいでしょう。
家族や親しい人に聞いてみる
自分で判断するのが難しい場合は、信頼できる家族や友人に確認してもらう方法もあります。恥ずかしさを感じるかもしれませんが、客観的に教えてもらえることで正確な状態を把握できます。
タイミングや場所に配慮し、相手に負担をかけないようにしましょう。また、歯科医院で専用の口臭測定器を使った検査を受けることもひとつの手段です。
歯科医院で行う口臭治療

「毎日しっかり歯磨きをしているのに口臭が改善しない」と感じている方も少なくありません。その場合には、自己流のケアでは対処が難しく、歯科医院での専門的な治療が効果的かもしれません。
歯科医院では、原因を正確に見極めた上で、症状に合わせた治療を行うことが可能です。
まずは原因の特定から始める
歯科医院での口臭治療では、まず問診や口腔内診査を通して原因の特定を行います。口臭の大半は歯周病や虫歯、舌苔の付着など口の中のトラブルに起因しています。そのため、歯や歯ぐきの状態、舌の表面、唾液の分泌量などを細かく確認します。
必要に応じて口臭測定器を用いて、口臭の強さや成分の種類を数値化する検査も行います。
歯周病や虫歯を治療する
歯科的な疾患が原因となっている場合には、まずその治療を優先します。口腔内を清潔な環境に整え、口腔トラブルによる口臭を軽減します。
舌苔や唾液のケアを行う
舌の表面に溜まった舌苔は、細菌の温床となるため、専用のブラシや器具を用いて丁寧に除去します。舌苔の付着が多い方には、舌磨きの正しい方法についても指導を行います。
また、唾液の分泌が少ないと口腔内が乾燥し、細菌の繁殖が進みやすくなります。唾液の量が少ない方には、唾液の分泌を促すマッサージや生活習慣のアドバイスを行い、総合的なアプローチで口臭の軽減を図ります。
必要に応じて他科との連携も行う
口腔内に明らかな原因が見つからない場合や、全身疾患の可能性が疑われる場合には、内科や耳鼻咽喉科など他科と連携しての診断を行うことがあります。たとえば、胃腸の不調や糖尿病、耳鼻科疾患などが間接的に口臭の原因となることもあります。
歯科医院単独での判断にとどまらず、必要に応じて他の専門医へ紹介するべきケースもあるのです。
口臭を防ぐために自分でできること

口臭は日々の習慣を見直すことで、軽減・予防できます。ここでは、自宅で実践できる具体的な対策について解説します。
正しいブラッシングと舌の清掃を行う
口臭対策の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。食べかすや歯垢が残ったままだと、口腔内で細菌が繁殖して悪臭の原因となります。特に、歯と歯ぐきの境目や歯の裏側などは磨き残しが起きやすいため、歯ブラシの動かし方を意識することが大切です。
また、口臭の主な原因となる舌苔は、舌の奥にたまりやすいです。専用の舌ブラシを使い、やさしく舌の表面を清掃しましょう。
唾液の分泌を促す
唾液には口の中の汚れや細菌を洗い流す作用がありますが、加齢やストレス、口呼吸などの影響で唾液量が減少すると、細菌が増殖しやすい状態になります。日常生活の中では、よく噛んで食べることや、水分をこまめに摂ることで唾液の分泌を促せます。
また、ガムを噛む習慣を取り入れるのも効果的です。口腔内が乾燥しやすい方は、意識的に口を閉じるように心がけることも大切です。
食生活の見直しとこまめな水分補給
日々の食事も口臭と深く関係しています。ニンニクやネギなど臭いの強い食材は、食後もしばらく体内に残り、呼気を通じて口臭の原因になることがあります。こうした食品を摂取した後は、水やお茶などで口を潤し、できるだけ早く口の中の残留物を洗い流すことが大切です。
また、極端な糖質制限や空腹状態も、体内の代謝バランスが崩れ、ケトン臭と呼ばれる特有の口臭を引き起こす原因となります。バランスの取れた食生活を心がけましょう。
喫煙やアルコール習慣を見直す
タバコに含まれるタールやニコチンは強い臭いを持ち、口臭の原因になるだけでなく、歯周病のリスクも高めます。また、喫煙によって唾液の分泌が抑制され、口腔内の自浄作用が弱まることで、さらに臭いが強くなる傾向があります。
アルコールも脱水作用により口内を乾燥させることがあるため、口臭が気になる方は摂取量や頻度の見直しが必要です。禁煙や節酒を意識することは、全身の健康にも大きなメリットをもたらします。
定期的な歯科受診でプロのケアを受ける
自宅でのケアだけでは取りきれない汚れや、見つけにくい初期の虫歯・歯周病は、歯科医院での定期的な検診で早期に発見することが可能です。口臭の原因が歯科疾患にある場合は、根本的な治療を行わなければ改善は期待できません。
歯石除去やクリーニングなどのメンテナンスを定期的に受けることで、口臭予防だけでなく、口腔内全体の健康維持にもつながります。
まとめ

口臭は歯周病や虫歯、舌苔、唾液の減少といった口腔内の要因をはじめ、全身の病気や生活習慣、心理的要因など多くの原因が関係しています。まずは自分で口臭をチェックし、丁寧な歯磨きや舌の清掃、唾液分泌を促す習慣など、日常的なケアを継続することが大切です。
それでも改善が見られない場合は、歯科医院での専門的な診断と治療を受けることで改善できるでしょう。気になる症状がある方は、自己判断で悩まず、一度歯科医院で相談してみましょう。
口臭の治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページは
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24年11月25日
口臭、気になりませんか? エチケットの面で心配になる口臭ですが、生理的な正常な範囲のものもあれば、重大な病気が隠れていることも。口臭のお悩みは木更津きらら歯科がお力になれます!
■日本人の80%が口臭を自覚しています
口臭は、本人やまわりの人が不快に感じる呼気のニオイで、口臭があると自覚がある人は80%を超えるといわれます。一時的に強くなる生理的なものもあれば、舌苔(ぜったい=舌にたまった食べカスや粘膜、細菌のカス)の異常や歯周病などトラブルに原因があるものもあります。本当はそれほど臭わないのに本人が強く気にしている心理的な口臭もあります。
*健康な人でも口臭の元となるガスは吐き出されています
健康な人でも、肺から出てくるガスは100種類以上あります。。腸内に溜まったガスは、血中に吸収されたり肝臓で分解され、健康な人では肺から排出されても口臭の原因とはなりません。
■誰でも生理的な口臭はあります
誰でも、ある程度の生理的な口臭はあるものです。唾液の分泌が関係したり、活動時間によって強くなったりします。心配しすぎてもよくありませんよ! ではどんなときに口臭を感じるのか見ていきましょう。
*唾液が減ると臭いやすい
口の中から出るニオイは特に唾液の分泌に影響されます。唾液には口の中を洗浄・自浄する作用があり、「噛む」「話す」といった、口の動きで唾液腺が刺激され分泌が増えます。唾液が減って口の中が乾燥すると自浄作用が低下し、タンパク質を分解する細菌が増えるので、口臭も濃縮されてニオイがきつくなります。
*朝起きたとき、しばらく食事をしていないとき
睡眠中は、唾液の分泌が減少し口の中が乾燥しやすいため、朝起きたときにもっとも強く口臭を感じるかもしれません。長時間食事をしていないときも、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなります。
*緊張したとき、ストレスがあるとき
緊張したりストレスを感じると唾液の分泌量が減ります。というのも、唾液の分泌は自律神経が調節しているからです。唾液の分泌が促されるのは、リラックスして副交感神経が優位になっているときです。緊張したりストレスを感じているときに口臭が強くなるように感じるのは気のせいではありません。交感神経が優位になり、唾液の分泌を促す副交感神経の働きが低下して、唾液の量が減るからなんです。
*ホルモン変調時
妊娠時、月経時、思春期、更年期など、特に女性ホルモンが変調するときも口臭が強くなることがわかっています。確かなことはまだわかっていないのですが、精神的に不安定になり唾液が減る、ホルモンの変化で唾液が濃くなるといった原因が推測されています。
*食べ物による臭い
ニンニク、ニラ、ネギ、たくあんなど臭いの強いものは、胃の中で消化され血液を介して全身に循環し肺を経由して吐き出されます。アルコールや喫煙も同様です。いったん体内に取り込まれた臭いの元になる成分は、お口をきれいにしても臭うことがあります。
*心理的口臭症
口の中のトラブルもなく、実際に臭ってはいないのに、本人が口臭を気にして社会生活の障害となっているような場合を心理的口臭症といいます。背景に強いストレスや不安などに起因するこころの病が隠れていることがあります。
■腐った玉ねぎのような臭い
そういった一時的な、生理的な口臭もありますが、気になるのは「周りの人とのコミュニケーションに問題が生じるような不快な口臭」ですよね。原因を理解して、対処していきましょう。
気になるのはこんな臭いではありませんか。
- たまねぎが腐ったようなニオイ
- 卵が腐ったようなニオイ
- キャベツが腐ったようなニオイ
不快な口臭のほとんどは、口の中でタンパク質が細菌に分解・発酵される過程で発生するガスです。このときのタンパク質とは、お口の中の食べかすや、粘膜が剥がれ落ちたアカのようなゴミ、唾液などに含まれているものです。
この中でも腐った玉ねぎのような臭いを発するメチルメルカプタンというガスが問題です。硫黄を含んだ揮発性のガスで、口臭の強弱と強い相関があるとされ、口臭を評価する指標となっています。
■不快な口臭の原因
*苔(ぜったい)
強い口臭を起こす原因としてもっとも多いといわれているのが舌苔です。舌苔は、皮膚の垢のように、細胞が剥がれ落ちて舌に白く溜まり腐敗したものです。口臭の原因となる細菌やタンパク質を多量に含んでおり、口臭の6割が舌苔から発生すると言われています。
*歯周病
舌苔の次に多い原因が歯周病です。歯周病の特徴である歯周ポケットには多量のプラークがこびりついています。プラークは多量のタンパク質と細菌の固まりです。プラークの中のタンパク質が歯周病原菌によって分解されることで、腐った玉ねぎのような臭いを発するメチルメルカプタンが大量に発生するのです。歯周病にかかっている方は強烈な口臭があり、まわりの人から嫌がられるほど強烈なものなんです。
口の中に細菌を増やすバイオフィルム
厚い舌苔や歯垢は、「バイオフィルム」と呼ばれる排水溝のヌメリのような状態になっており、細菌の温床となっています。簡単に洗い流すことはできず、殺菌・抗菌剤が効かないように細菌同士ががっちりと手を組んでいます。口の中にバイオフィルムとなって棲みつく細菌は、700種類にも達するといわれます。バイオフィルムの中の細菌が歯周病を引き起こし、口臭の原因となるのです。
*口以外の病気
感染による炎症が鼻やのどにあると、口の中に膿みが流れ込んで口臭の原因となります。扁桃腺炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などが該当します。逆流性食道でも、胃液が食道に逆流することによって口が臭うことがあります。肝機能低下、腎機能低下、糖尿病、悪性腫瘍など、全身の病気による代謝物が血液中に増えて息が臭うことがあります。
■口臭に気づいたら
*歯科の受診をおすすめするケース
鼻をつまんで口を閉じ、少し間を置いて鼻をつまんだまま口を開き、静かに息を吐いてみてください。出した息をかいでみて、不快な臭いがあれば口の中に原因があります。
口臭は、舌苔の増加や歯周病、むし歯などの口腔トラブルのサインかもしれません。歯科で治療するのが一番です。舌苔が多いときはブラシなどで取り除くというお手入れ方法もありますが、自分で行うと舌を傷つけてしまうこともあるので注意してください。歯科でクリーニングを行うのが安全で確実です。定期歯科検診は口臭予防という面でも効果があるんですよ。
*その他の医療機関の受診をおすすめするケース
口臭とともに鼻やのど、胃腸などの病気の症状があるときは、該当の科に相談しましょう。社会生活に差し支えるほど気になるのであれば、心療内科などに相談してみましょう。
■口臭の予防
口臭を防ぐには口の中の環境を整えておくことが大切です。特に舌苔や歯周病は強い交友の原因となります。舌苔をはびこらせず、歯周病を予防することが、口臭予防にも有効なのです。
それには毎日の歯みがきが一番効果があるのです。入れ歯の方はお手入れをきちんとしましょう。一時的な生理的口臭や、口の中の不衛生によるものは、口内をうるおしたり、歯みがきやデンタルリンス、マウスウォッシュなどで洗浄することでセルフケアできます。歯みがき剤は、口臭のもとになる細菌の除去が期待できるものがおすすめです。
歯口臭はコミュニケーションの上でコンプレックスの元となります。そればかりでなく、重大な病気のサインかもしれないのです。木更津きらら歯科では、口臭治療のカウンセリングは無料です。痛くないからとあなどらず、きちんと治療して元から断ちましょう!
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23年10月25日
歯医者はむし歯をなおすだけではありません。お口のトラブル全般が、歯医者の診療の範囲です。口臭もそのひとつです。歯や歯ぐきの治療で症状が改善することもありますし、内科や他の診療科の診察が必要な場合にはその入口になります。お口の中で起きていることで心配事がありましたら、まず歯医者を頼りにしていただけたらと思います。
■口臭のお話です
自然なお口の匂いは誰にでもあります。それが他人に届くほど強かったり、不快に感じるような臭いだったりしたら、なにか原因があるのかもしれません。きちんと治療して、さわやかな息をとりもどしましょう。
■口臭の原因
では口臭の原因としてはどんなものがあるのでしょうか。
歯周病
一番可能性が高いのは歯周病です。歯周病による口臭は、ドブくさかったり生ごみのような臭いで、まわりの人から嫌がられるくらい強烈です。歯周病と口臭は非常に強い関係があります。口臭の原因となるのは揮発性硫黄化合物、硫化水素やメチルメルカプタン。歯周病の原因菌は、硫化水素よりさらに悪臭のするメチルメルカプタンを大量に発生させるんです。
歯周病の特徴は歯周ポケットが深くなること。歯と歯ぐきが健康的に密着しておらず、すきまができた状態を歯周ポケットと言いますが、そこが細菌の住処となってしまうのです。歯周病菌のほとんどは嫌気性菌といって、酸素が少ない場所で増殖するのです。歯周ポケットが深いと歯周病菌が繁殖して、歯肉は破壊され、ますます歯周病は進行します。
お口の中の細菌が口臭の原因となる
歯や歯ぐきの周りにこびりついたプラークも、口臭の原因となる細菌の住処となっています。清潔にお手入れされていない入れ歯や、時間のたった金属の詰め物や被せものも口臭の原因となります。
身体の病気に起因する口臭
- 消化不良
消化不良は、食べたものが胃や腸で停滞している状態です。この停滞した食べ物が異常発酵することで、口臭は腐ったような臭いがします。
- 肝機能低下
肝機能が低下していると、毒素が分解されないためにアンモニア臭がします。
- 糖尿病
糖尿病は、甘酸っぱい臭いが特徴です。アセトン臭といいます。
- 鼻、のど、呼吸器
鼻やのど、呼吸器の病気が口臭の原因となることもあります。
お口の中に原因が認められず、独特の口臭から体の病気が疑われる場合には、速やかに専門の医療機関をご紹介します。口臭をガス分析して原因を特定できるお近くの医科をご紹介することもできます。
飲食物、嗜好品に起因する口臭
お酒や、ニンニク、タバコなど、飲み物や食べ物、嗜好品のうち匂いが残るタイプは、口臭として感じられることもあります。こちらは、時間の経過とともに次第に治まっていきます。また、歯磨きや口臭ケアグッズの使用で軽減できます。
自然な口臭
人間身体の生理として、自然に生じる口臭もあります。起床時や、空腹なとき、緊張したときなどに、口臭が強くなったと感じることはありませんか? これは誰にでも起こる生理的な自然な口臭です。こちらは時間の経過や状況の改善によって治まります。
口臭と一言で言っても、こんなにいろんな原因があるんですよ。自然な口臭を必要以上に気に病む必要はありません。コロナ禍においてマスク生活が定着したせいで、自分の口臭が気になり始めた方もいらっしゃったようです。しかし、不快なほどの口臭がありましたら、思い切ってご来院いただくことをおすすめします。
■口臭を自分でチェック!
では気になる口臭を自分でチェックしてみましょう。
- 舌苔でチェック
舌苔(ぜったい)は舌の表面の角質がたまったものです。舌の白くなっている部分(舌苔)を、舌ブラシや綿棒で優しく擦り取り、その匂いをかいでみてください。
- 歯間の匂いをチェック
デンタルフロスや歯間ブラシで歯間をおそうじしたあと、、そのにおいをかいでみてください。
- 息をチェック
ビニール袋やコップに息を吹き込み、蓋をします。10秒ほど普通に呼吸をしてから、ビニール袋・コップの中のにおいをかいでみてください。
- 口臭チェッカーやアプリでチェック
市販の口臭チェッカーもあります。ヘルス用品のメーカーなどが販売しています。歯みがきのライオン株式会社は、自分で撮影した舌の写真から舌の状態を解析し、その時の口臭リスクを知らせてくれるアプリを公開しています。
https://nonio-mr.jp
■歯科医院で行う口臭治療・口臭予防
口臭はむし歯や歯周病など、重大な病気につながるサインでもあるのです。口臭は原因を治療し、正しいセルフケアで改善できます。ご自身の健康のため、気持ちのいいコミュニケーションのために、放置しないできちんと治療しましょう。
歯科で行う口臭治療は、むし歯予防、歯周病治療や予防の考え方と同様のものになります。むし歯の原因となるプラークや、そこに巣くった歯周病菌が口臭の原因となるのです。プラークを除去し、歯肉がひきしまってプラークがつきにくくなることで、口臭の元となるメチルメルカプタンの発生を抑制することができます。
「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
まずはプロによる歯のお掃除「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)をお勧めします。歯科衛生士が、専用の機器を使って歯ブラシの届かない歯周ポケットの中まできれいにクリーニングします。歯周病予防であると同時に、口臭の改善にもつながります。定期的にPMTCを行うことで、歯肉がひきしまりプラークや歯石がつきにくくなります。
効果のあるセルフケアをお伝えします
歯周病予防と同じ考え方で口臭予防にも役立ちます。歯並びは人によって異なります。プラークや歯石はつきやすいところに歯ブラシが届いているか、ごいっしょに確認しましょう。食べかすがきちんととりのぞかれることが、口臭予防にもつながるのです。
お口の中のメインテナンス
むし歯を治療したところや、入れ歯をきちんとメインテナンスすることも大切です。金属の詰め物や被せものは、時がたつにつれずれたり破損したりします。そこにプラークがたまりやすいのです。セラミック素材なら細菌がつきにくくおすすめです。また入れ歯も毎日洗って清潔な状態で使用しましょう。お手入れについてお伝えし、必要に応じて調整、修理や作り変えを提案させていただくこともできます。
■ふだんから心掛ける口臭対策
歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って起床後、食後、就寝前に丁寧にケアをしてあげてください。起床したときにはお口の中は細菌が繁殖している状態です。眠っているときは、自浄作用のある唾液の分泌量が低下するからです。朝起きたとき口臭を強く感じるのはそのためです。起床したときに感じる口臭は、起床してすぐのセルフケアで軽減できます。マウスウォッシュや舌ブラシも効果があります。
また口の中が乾くと細菌が繁殖しやすくなります。しっかりと噛んで唾液の分泌をうながしてあげること、こまめに水分補給をしてお口の中がさわやかにうるおっている状態をおぼえてください。
口臭は、コミュニケーションに支障をきたすだけでなく、歯周病という重大なお口の病気のサインです。またお口以外のからだの病気に起因する場合は、その可能性がある場合も必要な診療を受けられる診療科をご紹介します。痛みがないから・・・ マスクをしているから・・・ 口臭グッズを使っているから・・・ そんなふうに目をそらさずに、ちゃんと治療を受けましょう!
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22年06月27日
マスクを着用することで、自分の口臭が気になるという方がいらっしゃいます。マスクが口臭に影響を与えているというより、ご自分の口臭に気づく方が増えたのです。
■軽度の口臭
マスクをしていないときは気にならないが、マスクをしていると気になるという程度の口臭の原因は、お口の中の汚れが考えられます。歯と歯のあいだや、下の表面にたまった食べかすや細菌が臭いの元となるのです。気が付いてよかったです! 歯周病にまで進んでしまう前に、歯みがき方法を改善しましょう。
■治療の必要な口臭
治療を必要とする病的口臭は、ほとんどがむし歯や歯周病、歯磨きで落としきれない汚れが原因です。生ごみのような臭いの口臭は、歯周病で深くなった歯周ポケットに、食べかすやプラーク(歯垢)がたまってしまい、細菌が繁殖して成分を分解していることが考えられます。内科的な原因がある場合もあります。
■口呼吸が口臭の元に
マスクの下で、息苦しくなって口呼吸になっていませんか。口呼吸が習慣化すると、お口の中が乾いて唾液の分泌がまにあわなくなります。
ドライマウスは、唾液の分泌量が足りず口の中が乾いた状態になっている症状を言います。
唾液には白血球、リンパ球、貪食細胞があり、お口の中を保護してくれる役目を果たしているのですが、ドライマウスになると歯周病菌が活発になり、歯ぐきが炎症を起こして歯周病が悪化してしまいます。歯周病は重大な病気ですが、歯周ポケットに細菌が繁殖することによって口臭の原因にもなっているのです。
■歯科で治療してください
口臭の原因が、歯周病にある場合、一刻も早く歯科で治療しましょう。歯周病は自覚症状がないためほおっておくと抜歯しなければならないほど進んでしまいます。また歯周病菌が血管にまわると狭心症・心筋梗塞・脳梗塞といった病気のリスクが高まります。口臭から気づくことができたのなら、ぜひ徹底的な治療のきっかけとしてください。
■カウンセリングは無料です
口臭の原因は様々です。健康な状態なのに、たまたま人に指摘されて気になっているという方もいらっしゃいます。当院はお口の中の原因を明らかにし、口臭の元となっている症状を改善する治療をいたします。お口の中の病気が認められない場合、口臭をガス分析して原因を特定できるお近くの医科をご紹介することもできます。
■口臭予防グッズ
マスク着用時に口臭が気にな、スプレーやタブレットなどマスクに塗布するハッカスプレーや口臭用のミントタブレットなどの商品にご興味がおありですか。当院では口腔内を清潔にし、歯磨きだけでは届きにくい箇所の洗浄に役立つ「オーラルピース」をお勧めしています。
マスクを着用する習慣が続いたために、それまで気にならなかったことが気になったり、口呼吸をしてお口の健康に悪い影響がでたりいろいろなことがおこります。感染症対策には必要なことですが、健康を損ねてはなにもなりません。口臭というからだのサインに気づいたらぜひご相談ください。
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21年04月18日
マスク生活で「口臭」が気になる方はいませんか? マスクを常につけていると、息苦しさから口呼吸になりやすく、口の中が乾燥しがちになります。口腔内が乾燥すると、唾液が減り、口の中の細菌が増えて口臭が強くなることがあるんです。
健康な人の口臭
健康な人の口臭の主な原因は舌についた汚れ。舌苔(ぜったい)といいます。これには「舌みがき」が効果的。舌を大きくつきだして、舌の「奥から手前」にむけて、歯ブラシで軽くブラッシングするといいですよ。
治療を必要とする口臭
治療を必要とする病的口臭は、ほとんどがむし歯や歯周病、歯磨きで落としきれない汚れが原因です。なんだか生ゴミのような匂いがする・・・ と気づいてしまったら赤信号! 歯科医で治療してください!
木更津きらら歯科の口臭歯科
木更津きらら歯科では、口臭のカウンセリングを無料でやらせていただきますよ。むし歯、歯周病など口臭の原因が特定できて治療に進む場合、まず保険診療の範囲で治療します。
口臭歯科について詳しくはこちら
口臭が病気のサインかもしれません。気になったらご相談くださいね。
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