木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

25年01月23日

前歯1本を入れ歯にできる?費用やメリット・デメリットについて

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

前歯を入れ歯にして綺麗になったイメージ

「前歯を1本だけ入れ歯にしたいけれど、できるのかな」と疑問に思われている方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、前歯1本だけでも、入れ歯を装着することは可能です。

ただし、前歯は人目に触れやすい部分なので、仕上がりの美しさやフィット性なども求められるでしょう。

今回は、前歯1本を義歯にする場合の選択肢や費用、メリット・デメリットなどについて解説します。入れ歯による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

前歯1本を入れ歯にできる?

前歯1本を入れ歯できるか考える男女

部分入れ歯は欠損した歯を補うための方法のひとつで、前歯1本からでも装着できます。保険が適用される入れ歯では、金属のバネを隣り合う歯に引っかけて装着しますが、保険適用外のものであれば、金属のバネを使用せずに作成することが可能です。

特に、前歯は人目に触れやすい部分なので、金属のバネが露出すると審美性が損なわれます。人と会話する機会が多い方や人前に立つ機会が多い方は、目立ちにくい種類のものを選ぶ傾向があります。

前歯1本を入れ歯にする場合の選択肢

前歯1本を入れ歯にする場合の入れ歯の選び方のイメージ

前歯を1本だけ補いたい場合、使用できる義歯の種類は主に4つあります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯は、プラスチック樹脂(レジン)と金属のバネで作られている入れ歯で、保険が適用されます。破損した場合の修理や噛み合わせの調整、義歯の再作成がしやすいというメリットがあります。

ただし、金属のバネを隣り合う歯に引っかけて固定するため、目立ちやすいというデメリットがあります。

シリコーン義歯

シリコーン義歯とは、シリコーン素材で作られたやわらかい入れ歯のことです。フィット性が高いため、装着時の痛みや違和感を軽減できます。また、安定感が高く、外れにくいこともメリットといえるでしょう。

ただし、シリコーン素材は汚れが付着しやすいため、こまめにお手入れをする必要があります。さらに、その他の硬い素材に比べて強度が劣るため、取り扱いには注意が必要です。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネを使用せずに装着する入れ歯のことです。歯ぐきにあたる部分や留め具の部分に特殊な樹脂を使用することで、軽量性とフィット性を高めています。

金属のバネを使用しないため、前歯に装着しても自然な見た目が得られることもメリットといえます。

ただし、樹脂素材で作られているため、金属製の入れ歯に比べて強度が劣るというデメリットがあります。場合によっては、頻繁な作り直しが必要になることもあるでしょう。

金属床義歯

金属床義歯は、土台部分に金属を使用して作られている入れ歯です。使用される金属の種類には、チタンやコバルトクロムなどがあります。強度が高い、薄く作れる、食事や会話がしやすいなどの特徴があります。

また、患者さま一人ひとりの口腔内に合わせて調整がしやすく耐久性に優れているため、長期間使用できることもメリットといえるでしょう。

ただし、金属を使用するため金属アレルギーを発症するリスクがある点や、位置によっては金属部分が見える点についてはデメリットといえます。

前歯1本を入れ歯にする費用[種類別]

前歯1本を入れ歯にする費用のイメージ

失った歯を補うために入れ歯治療を検討している方は、費用が気になるのではないでしょうか。治療にかかる費用は入れ歯の種類や本数などによって異なります。また、保険が適用されない種類の入れ歯の費用は、歯科医院ごとに異なります。

以下では、種類別の費用の目安について解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯には保険が適用されるため、他の種類よりも費用が抑えられます。目安は数千円~2万円程度です。

ただし、保険が適用されるものは最低限の機能と見た目を回復する目的で用いられるため、使用できる素材や治療にかけられる回数などに制限があります。保険が適用されない自費の入れ歯と比べて、審美性や機能性が劣る点については理解しておく必要があるでしょう。

シリコーン義歯

シリコーン義歯は、保険が適用されない自費診療の入れ歯です。部分入れ歯の場合、10万~50万円程度かかることが一般的です。なお、経年劣化によってシリコーンが剥がれることがあるため、1~2年に1回ほどの頻度でシリコーンを取り替える必要があります。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーも、自費の入れ歯の1つです。費用は患者さまの口腔内の状態や素材などによっても異なりますが、一般的には10万~15万円程度が目安です。

ただし、ノンクラスプデンチャーは、使用しているうちに土台部分の素材が劣化するため、使い始めてから3~5年程度で寿命を迎えるといわれています。ノンクラスプデンチャーを使用する際には、将来的にかかる再治療のコストも考慮しなければなりません。

金属床義歯

金属床義歯も、自費診療の部分入れ歯です。費用は金属の種類によって異なり、チタン床では55万程度、コバルトクロム床では38万円程度が目安です。耐久性や強度に優れているため、修理や調整を行いながら長期にわたって使い続けることが可能です。

前歯1本を入れ歯にするメリット・デメリット

前歯1本を入れ歯にするメリット・デメリットのイメージ

ここからは、前歯1本を義歯にするメリット・デメリットについて解説します。

メリット

メリットは、以下の通りです。

自然な見た目が得られる

前歯は、会話や食事などの際に人目に触れやすい部分です。1本でも失うと顔の印象に影響を及ぼすことが考えられます。

しかし、部分入れ歯を使用すると自然な見た目を保つことができるでしょう。また、保険適用の入れ歯は、ブリッジやインプラントなどと比べて短期間で完了します。

修理や調整がしやすい

入れ歯は、修理や調整がしやすいです。入れ歯を使用しているうちに不具合や破損が生じることもありますが、基本的に即日で修理が完了するため、忙しい方や修理に時間をかけたくない方にも人気です。

取り外しできる

入れ歯は取り外しできるため、ブラッシングがしやすく、常に清潔に保って使用することが可能です。また、口の中で何らかのトラブルが起きた場合にも、入れ歯を外せば原因を特定しやすくなるでしょう。

費用が抑えられる

部分入れ歯には保険が適用されるものもあり、費用を抑えられるというメリットもあります。そのため、できるだけ費用をかけずに治療をしたいという方にも選ばれています。

デメリット

デメリットは、以下の通りです。

慣れるまで時間がかかる

入れ歯は簡単に装着できますが、慣れないうちは違和感や痛みを覚えることがあります。装着時の違和感や不快感を強いストレスとして感じる方もいるため、慣れるまでに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

審美性に劣る

保険が適用される入れ歯では、金属のバネを使用して義歯を固定します。そのため、目立ちやすくなるというデメリットもあります。審美性を重視する方やできるだけ目立ちにくいものを装着したい方は、自費診療を検討するとよいでしょう。

定期的な調整が必要

入れ歯は、使用しているうちに段差が生じたり違和感を覚えたりすることがあります。そのため、定期的な調整が必要です。忙しい方にとっては、定期的に受診しなければならないことがデメリットになるでしょう。

まとめ

前歯1本を入れ歯にして快適に食事をする男性

前歯1本を失った場合、部分入れ歯で補うことが可能です。保険診療の場合は選択できる素材が限られますが、治療にかかる費用を抑えてスムーズに歯を補うことができます。

ただし、金属のバネを使用して固定するため審美性には劣るという欠点があります。見た目が気になる方や目立ちにくいものを装着したい方は、自費診療を選択することも方法のひとつです。

自費診療にかかる費用は素材やクリニックによっても異なりますので、事前に詳しい費用を確認したうえで治療を進めるようにしましょう。

入れ歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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