「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
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細菌の住処であるプラークは、放置していると硬い歯石となり、もはやブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。
歯周病に深く関わりのある3つの細菌。「レッドコンプレックス」とも言われます。膵臓から分泌される消化酵素と似た働きがあるため、タンパク質を分解し歯ぐきをどんどん傷めてしまう、こわい細菌です。
このような重大な病気も歯周病によって悪化する可能性があるのですが、お口の中の状態が健やかであれば、予防できることは多いとお伝え出来ましたでしょうか? ご自身の健康のために、ぜひお口の中を整えることを意識してみてください。
毎日何気なく行っている歯みがきですが、本当にきちんと汚れを落とすことができていますか? 磨き残しがあるとプラークが残ったままになり、歯周病菌の温床に。正しい歯みがき方法を覚えましょう。プラークの付着による細菌感染を防ぐために、毎日の丁寧なブラッシングは重要な予防策のひとつです。
歯ブラシが歯と歯ぐきの間に届くように気をつけながら、細かく動かしてプラークを落としていきます。強く当てる必要はなく、歯ブラシの毛先が当たるくらいの強さでいいのです。自分の歯に合わせてブラシの先やわきなども使いながら、すみずみまで毛先を当てることを意識して歯みがきしましょう。
お口にいれやすく、すみずみまで毛先が当たるヘッドが小さめのものがおすすめです。毛先は歯ぐきを傷付けない程度にある程度の固さがあるものが適しています。そんなこと言われてもわからない、とお思いですか? ぜひ定期検診で、当院の歯科衛生士にお聞きください。また歯ブラシは1か月に1度くらいの頻度で交換しましょう。新しい歯ブラシは気持ちがいいですね!
歯ブラシの届きにくい部分の歯垢をしっかり落とすための補助器具を使う習慣をつけましょう。デンタルフロスは歯と歯の間隔が狭い場所のプラークをかき出す糸状のケアグッズです。歯間ブラシは、歯と歯の間をみがくもので、すき間にあったサイズを選ぶことが大切です。。大きい隙間に小さい歯間ブラシを通しても汚れは落ちにくく、狭い隙間に大きなブラシを無理に差し込むと歯ぐきを傷めてしまいます。
歯周病予防に関していえば、殺菌効果や炎症を抑える成分が含まれている歯みがき剤が適しています。歯みがき剤に期待できるのはあくまで補助的な効果です。重要なのは、原因となるプラークを取り除く丁寧なブラッシングです。
歯周病は生活習慣病のひとつとも言われています。食生活や喫煙習慣、疲れやストレスが、お口の健康を損なうのです。生活習慣を見直してご自分のからだを大切にしてあげてください。
歯周病菌に負けないからだ作りのため、バランスのとれた食事をすることが大切です。歯周病予防に限ったことではありませんが、からだはお口にはいるものから作られています。様々な食材を楽しんで取り入れてください。
プラークをつくらないためには、頻繁に間食をしたり甘い飲み物を飲んだりすることはお勧めしません。汚れがたまりやすくプラークが付着する原因となります。
喫煙者は歯周病になりやすいと考えられています。ニコチンは歯周病をひき起こす細菌の発育を促し、血流や全身の免疫力を低下させます。
強いストレスが加わると、自律神経のバランスが崩れて免疫力が低下したり、唾液の分泌が減ったりすると言われています。歯ぎしりや食いしばりもよくありません。歯ぐきへの負担が歯周病の悪化要因になるためです。歯を食いしばってしまうようなストレスは、歯周病だけでなく心とからだの健康によくありませんよね。どうかご自身を大切にしてあげてください。