22年06月28日
自分にあった矯正方法
歯科矯正にはいくつかの手法があります。ご自分にあった矯正方法をごいっしょに探していきましょう。
■ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)
歯に歯科用接着剤でブラケットをとりつけ、ワイヤーを通して引っ張る基本的な矯正方法です。骨格に問題があって外科的な手術をしなければならない場合をのぞき、ほとんどどのような症状でも治療できます。
以前は金属製の矯正装置をつけている子供さんをよく見かけましたね。ブラケットは金属性のものが主流でしたが、近年ではセラミックやプラスチック製のブラケットの品質が格段に向上しています。当院では審美性や矯正期間中の心理的な負担を考え、前歯はセラミックまたはプラスティック性のブラケットを使用いたします。
<<当院で使用するブラケット>>
- プラスチック製ブラケット
エスタMB/トミー(株)
耐久性にすぐれたハイブリッドプラスチックにメタル素材を組み込んだブラケットです。
- セラミック製ブラケット
radiance/(株)バイオデント
サファイア製ジルコニアブラケットです。透明感のある目立ちにくい装置です。
*メリット
多くの種類の不正咬合に対応できます。奥歯を含む全体の矯正、装置をつけた箇所の4本から6本の部分矯正も可能です。
金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
*デメリット
歯の表面につけるので、矯正治療をしていることを会った人にはわかってしまいます。
■舌側矯正
ブラケットを歯の裏側に取り付けるワイヤー矯正です。患者さまの歯型をとり、歯にかぶせるトレーを製作、トレーの歯型のうちにブラケットを設置して接着剤を塗布し、そのトレーを歯にかぶせて歯にブラケットをくっつけるという方法をとります。
*メリット
- 矯正器具が他からは見えにくく、矯正治療をしていることが目立ちません。
- 多くの種類の不正咬合に対応できます。奥歯を含む全体の矯正、装置を付けた箇所の4本から6本の部分矯正も可能です。
*デメリット
- 口の中のスペースが狭くなり、歯の表側に装置をつけるより違和感が続くようです。
- トレーの製作といった準備が必要になり、費用も少し高くなります。
■マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピースを装着して、少しずつ歯を動かしていく治療法です。当院では「インビザライン・システム」を採用しています。3Dシミュレーションで歯の動きを予測し、10日から2週間に一度マウスピースを変えていきます。
*メリット
- 食事をするとき、歯みがきをするときにはマウスピースをはずすことができます。
- アライナーと呼ばれるマウスピースは厚さ0.5mmの薄いプラスチック製で、装着しているときでもほとんど目立ちません。
- コンピュータで治療期間の予測が可能です。
- 患者さまご自身でマウスピースをとりかえていくので、通院の頻度が比較的少なくてすみます。
- マウスピースで段階的に歯を動かしていくので痛みを感じにくい矯正方法です。
- 歯並び全体ではなく、前歯のみの部分的なマウスピースを1~2週間ごとにとりかえながら、歯を動かしていく手法があります。「iGOシステム」はインビザライン・フルの半額以下の費用で、2ヶ月〜3ヶ月という短期間で効果を期待できます。
*デメリット
- 装着時間を守るために患者さまご自身の自己管理が不可欠です。
- 重度の不正咬合など、患者さまのお口の状態によっては使用できないことがあります。
このように手法によって特徴はありますが、あくまでも患者さまのお口の中の状態によって治療内容や期間は変わってきます。あごの大きさに対して歯の大きさのバランスが悪い場合、親知らずが悪影響を与えている、上下のあごにズレがある場合には、抜歯や外科的な矯正が必要なこともあります。まずご自身の歯の状態をよく知ることが大切です。矯正治療をお考えでしたら、ご相談ください。
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