木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年02月22日

歯科治療の素材と金属アレルギー

歯科治療の素材と金属アレルギーについてご紹介します。銀歯、金歯、セラミックの素材のメリットとデメリットをお話します。


写真は木更津きらら歯科がお願いしている歯科技工所Rag Dental Labさんの制作物です。

■銀歯

*メリット

保険診療でよく選択される「銀歯」は、金銀バラジウム合金という素材でできています。クラウンと呼ばれる被せものは、特に奥歯で使われる場合、強度や耐久性が必要です。金銀バラジウム合金は硬く、力がかかるところでも使えることが特徴です。耐久性をあげるために、金が少し混ぜられているのです。金銀バラジウム素材のクラウンは、保険の範囲で収まるために、広く普及しています。

*デメリット

銀歯は劣化が進みやすく、治療の際にはクラウンをはずさなければならないため、長い目で考えると歯への負担が大きくなります。強度があるため、噛み合わせの反対側の歯が傷んでしまったり、金属アレルギーの原因になってしまう場合もあります。

■金歯

*メリット

金は金属アレルギーが起きにくいからだにやさしい素材です。歯と密着するためむし歯の再発も起こりにくいのです。やわらかく患者さまのお口の状態にあわせて加工しやすい素材で、適切な噛み合わせを再現することにも優れています。劣化もしにくい素材です。

*デメリット

保険の範囲外となってしまうので、治療費が高価になります。見た目的に目立ってしまうので抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

■セラミック素材

*メリット

セラミックの素材は使う部位や用途、見た目の美しさをどの程度お求めになるか、またご予算といった観点からいろいろな選択肢があります。素材のそれぞれに、強度や耐久性、美しさに特徴があります。

*デメリット

保険の範囲外なので、治療費が高価になります。また美しさが求められる前歯に適する素材、強度が必要な奥歯に適する素材といったふうに様々な種類があるため、医師とよくご相談ください。

■金属アレルギー

歯科で使用される材料(銀歯など)は安全が確認されているものの、アレルギー原因となっているケースもあります。口の中の金属を取ることで治る方もいますが、それだけが原因でない方もいらっしゃいます。

当院でも、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)で皮膚科を受診し、口の中の金属をとりのぞくことをすすめられたとのことで来院された方がいらっしゃいました。掌蹠膿疱症は手のひらなどに膿のたまった湿疹ができるアレルギー症状です。この患者さまのケースでは、口腔内で治療に使われていた金属を、セラミックに置き換える治療をいたしました。


お口の中で起こっていることは、全身の健康にかかわります。歯科治療の素材は、患者さまのおからだに長くとどまっているものなのです。からだに優しい素材について、ご遠慮なくご質問ください。


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