木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

24年07月31日

口腔ケア用品はあなたの健康のパートナーです

■毎日のセルフケア

お口の中に残っている食べカスは、歯を溶かす酸を作り出すミュータンス菌の餌になります。歯を守るためには、まずは食べカスを取り除くことが大切なんです。食後すぐに歯みがきをすれば、汚れも落ちやすいのです。毎食後、食べたら歯みがき、がおすすめです。

歯の表面に残った食べかすに細菌が繁殖したねばねばした細菌の住処をプラークといいます。食べかすといった栄養分に温かい口腔内環境で、細菌はどんどん繁殖していきます。

プラークがたまりやすいのは、並んだ歯と歯がくっついているところ(コンタクトポイント)、奥歯の後ろ側、歯並びがデコボコしているところ、隣の歯が抜けてしまっているところです。歯ブラシの毛先が届きにくいんです。プラークは時間がたつと歯石となって固まり、歯ブラシによるブラッシングではとれなくなってしまいます。

また口腔内に詰めものや被せものがある人は、全くない人に比べて、お口のケアに2倍の努力が必要と言われています。詰めものや被せものの継ぎ目から、むし歯になるリスクが高くなるからです。人工の材料と歯の境めの部分が問題なんです。継ぎ目の奥まで歯ブラシの毛先は届きません。ケアを怠ると届かない部分がむし歯になる可能性が高まります。

そういった隙間や奥にプラークを残さないことが歯みがきのポイントです。歯間ブラシやデンタルフロス、歯みがき剤の選び方を意識したり、洗口剤も有効です。水流で汚れを洗い流す電動歯ブラシも、短い時間で効果があがります。

*歯ブラシ

当院のおすすめ、ジーシー社「ルシェロ」

木更津きらら歯科のおすすめは、ジーシー社の「ルシェロ」。プラークの効率的な除去を目的とした「先端集中毛」と「段差植毛」を採用し、ブラシを横に動かすだけで歯間部まで毛先が入り、プラークを除去します。「健康な歯肉~歯肉炎」の方のむし歯予防に最適なタイプです。

2分でツルツル! 電動歯ブラシ「ソニッケアー」

時間をかけずに歯をきれいにできるのが電動歯ブラシ。当院がおすすめするのは、音波水流のソニッケアーです。お口の中に作り出される水流が、磨きにくいところの歯垢まで取り除いてくれます。2分ほどの短い時間で歯垢の除去にも口臭やステインにも効果があり、歯がツルツルになるほどきれいに手早く磨けます。

*歯みがき剤

TOOTH  &  PEACE

「T &  P(TOOTH &  PEACE)」は、からだに優しい成分にこだわりぬいた木更津きらら歯科のオリジナル歯みがき剤です。医療やウェルネスの分野で今最も注目されている、CBD(カンナビジオール)オイルを配合しています。抗菌作用があり、プラークの増殖を抑制し、虫歯の予防や進行を遅らせたり、歯茎の炎症を抑える抗炎症作用、鎮痛作用が期待できます。リラックスやリフレッシュ、眠りの質をよいものにしてくれる効果があるとも言われています。

ジェル状歯みがき「ジェルコートF」マウスウォッシュ「コンクールF」

高い殺菌力で、むし歯・歯周病の原因となる細菌を殺菌し、フッ素コートするジェル状歯みがき剤です。フッ化ナトリウム(フッ素)が歯をコートします。発泡剤は含まれず、泡立てて磨いたような気持ちになるのではなく、磨いている部位を確認しながら、ていねいにブラッシングをすることができます。

コンクールFはジェルコートFと同じ、高い殺菌力のある薬用成分が配合されたマウスウォッシュです。むし歯の発生や進行、歯肉炎の予防し、口臭予防にも効果が期待できます。

*一歩進んだ歯のお手入れに

歯間ブラシ

歯みがきを補助する歯科用品として、歯間ブラシがあります。歯みがきをきちんとしているつもりなのに、歯ぐきから出血がある。むし歯を繰り返してしまう。そんな方は歯みがきの際に、食べかすが残ってしまう部分があるのかもしれません。

歯間ブラシは、針金にナイロンの毛先をつけたり、シリコンでつくられた小さなブラシです。食べかすのつまりやすい、歯と歯の隙間が広い部分にさしこんで食べかすをかきだします。

デンタルフロス

デンタルフロスの使用は、年齢を問わず小さなお子様からご高齢者まで、歯と歯ぐきの健康を守るために役立ってくれます。

舌ブラシ

舌につく汚れのことを舌苔(ぜったい)と呼びます。白い苔(こけ)のようなものが溜まり、苔の中に潜む菌がガスを発生させることで、口臭につながるのです。こびりついた舌苔をクリアにし、ニオイの原因菌ごと除去してスッキリした息を手に入れましょう。

■ご高齢者の口腔ケア

高齢者がいつまでも「いきいき」と暮らしていくためには、心身のおとろえを予防することが大切です。お口のケアを実践してお口の健康が維持できると、自分の歯でしっかりかみ、充実した食生活を送ることができます。また、よくかむことで脳の血流が増え、脳神経細胞の働きが活発になりますので、認知症予防にもつながります。

高齢になると、歯や歯肉のトラブルばかりでなく、嚥下機能の低下や唾液の減少など、お口のはたらきにもトラブルが起こります。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や口腔乾燥症(ドライマウス)の予防にもや下ります。高齢者の口腔ケアは、むし歯予防だけではなく、からだの働きを維持する予防の第一歩なのです。

歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使用することがむずかしい場合には、口腔ケアスポンジ、ウエットガーゼ、口腔保湿用ジェルや口腔ケア綿棒といったケア用品を使用します。

義歯洗浄剤

入れ歯をご利用の方のための、洗浄力の高い義歯洗浄剤。安全性の高い二酸化チタンを配合し、その触媒効果で着色汚れやカンジダ菌を洗浄・除菌します。金属床義歯やチタン・パラジウム合金・リテーナーにも安心してお使いいただけます。

■災害時の口腔ケア

日本は災害の多い国です。能登半島地震の被災地で、歯科医らで作る「災害歯科支援チーム」が避難所を巡回し、水不足の環境でも口の中をきれいにするための「口腔ケア」の指導に取り組んでいます。先にも述べた、ご高齢者の「誤嚥性肺炎」を予防することも目的としています。健康な方でも、緊急時にはお口のケアは後回しになりがちです。普段から意識して、防災グッズの中に、歯科用品もお忘れなく。

歯みがき用品も水も不足しているときには、ペットボトルのキャップ1〜2杯の水かお茶でお口全体に行き渡るようしっかりブクブクし、ウェットティッシュを指に巻き歯の表面をこすって汚れを取り除きます。入れ歯ははずして、ウェットティッシュで汚れを拭き取りましょう。シュガーレスガムやキシリトールガム、マウスウォッシュを活用してください。

■歯科定期検診

3ヶ月に1度はかかりつけの歯科医で定期検診を受けましょう。むし歯や歯周病は、痛みを感じるころには相当に進行しいると考えられます。定期検診を受ける習慣があれば、歯や歯ぐきの異変をいち早く発見でます。

歯科定期検診では、専用の機材を使って歯の表面を歯肉の奥に隠れているところまで徹底的におそうじし、プラークや歯石を除去します。セルフケアだけではどうしても残ってしまうプラークや歯石は、細菌の固まりで、歯周病やむし歯の原因となります。徹底的なクリーニングがお口の健康を守る基本中の基本なのです。

むし歯の治療歴のある方、歯がやせてきた大人の方、適切なセルフケアが困難になってくるご高齢者はお口のトラブルが起こりやすくなります。定期検診の重要性をぜひご理解いただきたいと思います。

お口をさわやかに清潔に保つ習慣が、生涯にわたって全身の健康を守ってくれるのです。ぜひお気に入りのケア用品を見つけて、ご自分のからだをメインテナンスしてあげてください。自分にあったものがわからなければ、定期検診の際にぜひご相談ください。


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