木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

25年03月20日

マウスピース矯正の治療期間は?予定どおりに終わらせるための方法も

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯の矯正で使用するマウスピース

マウスピース矯正を検討している方のなかには、治療が完了するまでにどのくらい時間がかかるのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。就職活動開始までに終わらせたい、結婚式までに歯並びをきれいに整えたいなどの希望がある方もいらっしゃるかもしれません。

マウスピース矯正の治療期間は、患者さんの歯並びの状態などによって異なります。

今回は、マウスピース矯正にかかる期間の目安や長くなるケース、スムーズに終わらせるためのポイントなどについて解説します。治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?

マウスピース矯正にかかる治療期間のイメージ

マウスピース矯正にかかる期間は、矯正期間と保定期間の2つに分けられます。ここでは、それぞれの期間についてみていきましょう。

矯正期間

矯正期間とは、実際に歯を動かす期間のことを指します。この期間はお口の中の状態によって異なりますが、全体的に矯正を行う場合には1年半〜2年半程度、部分的に矯正を行う場合には数ヵ月〜1年程度が一般的です。

ただし、これはあくまでも歯科医師に指示された通りに装置を装着した場合に限ります。例えば、マウスピースの装着を怠ったり、指示通りに交換しなかったりすれば治療計画にずれが生じ、歯並びが整うまでの期間が長くなることも考えられるでしょう。

保定期間

保定期間とは、矯正によって整えた歯並びが後戻りすることを防ぐための期間のことです。マウスピース矯正に限らず矯正治療全般では、一度整えた歯並びが後戻りを起こす可能性があります。そのため、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して歯並びを固定する必要があるのです。

保定期間は一般的に、歯を動かす期間と同程度の長さで設けられています。例えば、矯正に2年半かかった場合は保定期間も2年半程度です。つまり、歯を動かす期間が2年半の場合には、完了するまでにトータルで5年の期間を要することになります。

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケース

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケースについて紹介する歯科衛生士

先にも述べた通り、歯並びの状態や装置の使用状況などによっては治療期間が長くなるケースもあります。ここからは、治療が長くなるケースについて解説します。

歯並びが大きく乱れた重度の症例の場合

歯並びが大きく乱れた重度の症例の場合は、治療の難易度が上がるため期間が長くなることが考えられるでしょう。

例えば、歯と歯が重なり合って凸凹している場合や歯が並ぶスペース自体が不足している場合などです。場合によっては、抜歯をしてスペースを確保したうえで歯を大きく動かす必要もあります。

また、歯並びだけではなく、顎の骨に問題があるケースでは外科的処置が必要になることも考えられるため、歯並びが整うまでの期間が長くなる傾向にあります。

マウスピースの装着時間が不足した場合

マウスピース矯正では、装置を1日20時間〜22時間装着する必要があります。1日は24時間ですから、歯磨きや食事以外のほとんどの時間は装置をつけることになります。

装着時間が不足すると歯を動かすための適切な力をかけることができなくなるため、当初の計画通りに歯が動かなくなるでしょう。その結果、治療にかかる期間が長引く可能性が考えられます。

マウスピースを正しく装着できていない場合

マウスピースを歯にしっかりと密着させなければ適切な力がかかりません。誤った方法で装着を続けていれば、治療計画にずれが生じることも考えられるでしょう。

矯正を始めて間もないうちは丁寧に時間をかけて装着することが多いですが、慣れてくると正しく丁寧に装着することが疎かになりがちです。装置を正しく装着できていないと、お口の中が傷ついたり装置が破損したりするリスクも高まります。

マウスピースの交換を怠った場合

マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら少しずつ歯列を整えていきます。この交換時期を守らないと、治療完了までにかかる期間が長引くことが考えられるでしょう。

マウスピースを破損・紛失した場合

マウスピースを破損・紛失した場合には、治療を一時中断する必要があります。装置の作り直しが必要となった場合には、新しいマウスピースが手元に届くまでに一定の期間がかかるため、治療期間が長引く可能性があります。

虫歯や歯周病になった場合

矯正期間中に歯周病や虫歯になった場合には、矯正治療を一時中断して歯周病や虫歯の治療を優先することがあります。虫歯や歯周病の状態にもよりますが、矯正治療再開までに時間がかかるケースもあるでしょう。

マウスピース矯正では取り外しできる装置を使用するため、ワイヤー矯正に比べると虫歯や歯周病になるリスクは低いといわれています。

しかし、日々のブラッシングを怠ると虫歯や歯周病が引き起こされることは十分に考えられます。

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせるためには

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせるためマウスピースの装着時間を守る女性

矯正治療をできるだけスムーズに終わらせたいと考える方は多いのではないでしょうか。以下では、マウスピース矯正を予定通りに終わらせるためのポイントをご紹介します。

マウスピースの装着時間を守る

予定通りに歯並びを整えるためには、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。就寝前につけ忘れたりつけ忘れたまま外出したりすると装着しない時間が長くなるため注意しましょう。

自己管理が難しいと感じる場合には、スマートフォンのリマインダー機能を使用したり家族に声をかけてもらったりするのも方法のひとつです。ワイヤー矯正のほうが適している方もいらっしゃいますので、不安に感じる方は一度歯科医院へご相談ください。

マウスピースを正しく装着する

矯正期間を長引かせないためにはマウスピースを正しく装着することも大切です。慣れてくると歯で噛みしめるように装着するケースも多いですが、噛むように装着すると装置が破損したりお口の中が傷ついたりすることもあります。

マウスピースは必ず手を使って丁寧に装着し、チューイーというシリコン製のチューブを噛んで歯列にぴったりと密着させることが大切です。

マウスピースの交換時期を守る

マウスピースの交換時期を守ることも治療を予定通りに終わらせるためのポイントのひとつです。交換時期を守らずに同じマウスピースをつけ続けていても歯を適切に動かすことはできません。歯科医師に指示された時期に装置を交換するようにしましょう。

口腔ケアを丁寧に行う

先にも触れた通り、矯正期間中に虫歯や歯周病になった場合、治療を一時的に中断しなければならないケースがあります。

マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができるため口腔ケアがしやすいですが、装置が歯列全体を覆うため、唾液による自浄作用が働きにくくなります。食後や就寝前などはしっかりと歯磨きをして、口腔内を清潔に保つことが大切です。

定期的に歯科医院を受診する

マウスピース矯正では、ご自身でマウスピースを装着・交換して治療を進めます。そのため、定期受診を面倒に感じて怠る方もいらっしゃいます。

しかし、定期受診では計画通りに治療が進んでいるか、虫歯や歯周病になっていないか、装置に不具合がないかなどを確認する重要な機会でもあります。

定期的にチェックを受けていれば、万が一トラブルが生じていてもスムーズに対応ができますので、必ず歯科医師の指示通りに受診しましょう。

まとめ

マウスピース矯正を終えて綺麗になった歯並びでほほ笑む女性

マウスピース矯正で歯並びが整うまでにかかる期間の目安は、歯並びや口腔内の状態によって異なります。全体的に歯並びを整える場合には2年以上かかることもありますが、部分的に整える場合は数ヵ月で終了することもあります。

ただし、装置の装着時間が不足していたり虫歯や歯周病になったりした場合には、治療が長引くことも考えられるでしょう。

また、矯正治療後は、後戻りを防ぐための保定期間が設けられています。保定期間は歯を動かす期間と同程度設けられていることが一般的ですので、トータルで考えれば完了するまでに歯を動かす期間の倍の時間を要することになります。

そのため、ここまでには歯並びをきれいに整えたいという明確な期日がある方は、余裕を持って開始することが望ましいでしょう。矯正治療を検討されている方や治療内容や期間について疑問がある方は、歯科医院でご相談ください。

マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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