木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年05月31日

国民皆歯科健診

政府が全国民に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」の導入に向け、検討を始めるということです。6月上旬にまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針」に明記するそうです。

「義務化」という言葉に抵抗をお感じの方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科医の立場からは、国民のみなさまが定期的に歯科健診を受けるようになったら、歯の状態、高齢者の健康、歯周病や歯周病によってリスクの高まる脳卒中などの重大な病気に対して、素晴らしい効果をあげるだろうと確信しています。

予防意識の低い日本の歯科事情

日本では、「歯医者は痛くなったら行くところ」という意識が強くあります。保険制度が充実していることも関係あるかもしれません。その結果、80歳の方の持っている自分の歯は13本程度です。ほとんどの方が入れ歯などの技工物を利用して食物を食べているのです。

一方、予防歯科先進国と言われるフィンランド、スウェーデン、ノルウェーといった北欧の国々では、80歳の高齢者でも自分の歯が平均20本以上あり、自分の歯で食物を噛んで食べることができます。子供達はほとんど虫歯がありません。

日本では、予防のための歯科受診率は5%程度。北欧では9割前後の方たちが受診します。ほとんど全国民が歯科定期健診を受けているといってもいいと思います。日本人の歯科における予防意識は、先進諸外国と比較すると、まだまだ低いのです。

歯の健康と全身の健康

65歳以上になると、ご自分の歯が多く残っているほど、健康を保ち、入院回数が少ないことが明らかになっています。逆に、歯周病は、心筋梗塞と脳血管疾患の原因となることもわかっています。糖尿病の合併症など重大な病気にもつながるリスクがあるのです。

国民皆歯科健診

口腔内の健康は全身の健康に大きく関係があり、高齢になってからの暮らしにも大きな影響を与えます。健康であれば医療費も少なくてすみます。歯科医療に携わる者のこの思いがひとりでも多くの方に伝わることを願っています。

「国民皆歯科健診」という考えはやっと検討の議題になったというところであり、様々な課題やいろいろな意見があることと思います。例えば、職場の健康診断で唾液を提出してもらい、歯周病などの可能性がある人に受診を促すといったアイディアがあるようです。

どういった形になるにせよ、予防歯科で健康を守るという考え方のもと、検討がはじめられることを心から歓迎します。皆様もぜひこの機会に、「予防歯科」について考えてみてください!


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 26/03/31  
SOS!外傷による歯のトラブルの応急処置と治療法
 26/03/30  
1年で1000回以上! 貴重な歯みがきタイムの使い方
 26/03/26  
MFTトレーニングの料金は?保険と医療費控除についても解説
 26/03/19  
すきっ歯が気になる!矯正治療で笑顔を取り戻す!
 26/03/12  
根管治療は何回通う?回数と期間の目安!
 26/03/05  
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いを解説!治療法の選び方も
 26/02/28  
歯の神経の治療の目指すところ
 26/02/27  
口内写真(口腔内写真)でわかること
 26/02/26  
大人の受け口を矯正する方法とは?治療期間や費用、注意点も
 26/02/24  
セラミック歯の寿命は何年?長持ちさせるためのポイントも
 26/02/12  
子どもの出っ歯が気になる!放置するリスクや治療法
 26/02/05  
マウスピース矯正の装置が割れたらどうする?使い続けるリスクや予防法も
 26/01/31  
シーラントとフッ素塗布(フッ化物塗布)
 26/01/29  
虫歯ができやすい人の特徴とは?虫歯を予防するための方法も
 26/01/25  
口内炎治療は木更津きらら歯科へ
 26/01/22  
大人の歯の矯正治療は何年かかる?メリットや長引くケースも
 26/01/15  
歯並びが悪いと顎関節症になる?その関係と改善方法
 26/01/08  
歯科衛生士の仕事は大変?リアルな苦労とやりがいを知ろう
 26/01/01  
謹賀新年
 25/12/29  
医療費節約の視点から歯科定期検診を考えてみよう

年別一覧