木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

セラミック治療

24年11月14日

歯のセラミックの種類を徹底紹介!費用目安や選ぶときのポイントも

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 セラミック歯 歯の詰め物や被せ物に使われるセラミックは、本物の歯のような白さやツヤがあります。自然な仕上がりになることから多くの方に選ばれています。 ただし、セラミックにはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴や費用が異なります。 今回は、歯のセラミックの種類ごとの特徴や目安、選ぶときのポイントを解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

歯のセラミック治療とは

歯のセラミック治療 歯のセラミック治療とは、虫歯治療や外傷などで欠損した部分を、セラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で補う治療です。セラミックは陶器と同じ白い素材で、審美性と身体への親和性が高いのが特徴です。 保険治療の銀歯は費用を抑えることができますが、見た目が気になるという方も多いでしょう。また、銀歯は長期間使用していると溶け出して変形することがあります。これによって、天然の歯との間に隙間ができると、虫歯が再発するリスクが高まります。 一方で、セラミックは本物の歯のような色やツヤを再現できるため、治療跡が気になりにくいです。経年による変形も起こりにくいため、虫歯が再発するリスクも低いというメリットがあります。

歯のセラミックの種類

複数のセラミック歯 歯のセラミックには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。治療箇所や審美性、耐久性などが異なるため、種類ごとの特徴について知っておきましょう。

オールセラミック

セラミック素材のみで作られたオールセラミックは、審美性が高いのが特徴です。本物の歯のような透明感やツヤを出すことができ、色調も周りの歯に馴染むように調整できます。非常に美しい仕上がりになるため、前歯など見えやすい部分の治療に選ばれることが多いです。 また、経年劣化による変形や変色が起こりにくいので、長く使用できるでしょう。表面がツルツルしているので汚れがつきにくく、虫歯になりにくいのもメリットといえます。 ただし、陶器素材なので強い衝撃を受けると、破損する恐れがあるので注意が必要です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜ合わせた素材です。プラスチックを混ぜているため、他のセラミックよりも治療費を抑えられるという特徴があります。また、セラミックよりも柔らかいため、噛み合う歯を傷付けにくいです。 ただし、ほかの素材よりも耐久性が劣るため、変色や擦り減りが早く起こる可能性があります。

e-max(イーマックス)

e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分として作られた素材です。ガラスのような透明感があり、セラミックのなかでも高い審美性を誇ります。耐久性が高く、汚れも付着しにくいため、虫歯のリスクを軽減しながら長期的に使用できる可能性があります。 一方で耐久性は高いですが、強い衝撃を受けると破損する可能性があります。また、透明感が高いので土台の色が透けやすく、金属の土台や歯の色が変色している場合は見た目が悪くなる可能性があるでしょう。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアを使用しており、セラミックのなかで最も強度が高い素材です。そのため、奥歯などの強い力が加わる箇所にも使用できます。 経年劣化や変形が起こりにくく、汚れが付きにくいというメリットはありますが、オールセラミックに比べると審美性に劣ります。

メタルボンド

メタルボンドは内側のフレームに金属を使用し、外側にセラミックを使用した被せ物です。内側が金属なので強度が高いです。そのため、噛み合わせの力が強い箇所にも使用できます。 一方で、金属を使用しているため、金属アレルギーの症状が現れたり歯茎が変色したりするリスクがあります。また、外側はセラミックですが、他のセラミックに比べると透明度は劣ります。

歯のセラミックの種類ごとの費用目安

歯のセラミックの種類ごとの費用イメージ 歯のセラミックは種類ごとに費用が異なり、相場は以下のようになります。 <歯のセラミックの種類ごとの費用目安>
インレー(詰め物) クラウン(被せ物)
オールセラミック 6万〜8万円程度 8万〜22万円程度
ハイブリッドセラミック 3万〜4万円程度 4万〜8万円程度
e-max 4万〜6万円程度 7万〜10万円程度
ジルコニアセラミック 4万〜6万円程度 10万〜20万円程度
メタルボンド 8万〜15万円程度
銀歯に比べるとセラミックが高くなる理由は、保険適用外の治療だからです。保険が適用されるのは、ケガや病気を治すことを目的とした最低限の治療に限られます。 しかし、セラミックは歯の審美性を高めることが目的になるため、保険は適用されません。自由診療の場合は歯科医院ごとに値段を自由に設定できるため、歯科医院によってセラミック歯の費用は異なります。 治療を受ける場合は複数の歯科医院の値段を比較し、検討すると良いでしょう。

歯のセラミックの種類を選ぶときのポイント

歯のセラミックの種類を選ぶときのポイントイメージ 歯のセラミックには複数の種類があるため、どのセラミック歯にすべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、歯のセラミックの種類を選ぶときのポイントについて解説します。

治療する箇所

治療する箇所によって選ぶべき素材が異なります。例えば、奥歯を治療する場合であれば、強度が高いジルコニアセラミックやメタルボンドを選択される方が多いです。 奥歯は強く噛み締めることが多く、目立ちにくい部分にあるため、審美性よりも強度の高さを重要視される方が多い傾向にあります。 一方で、口をあけたときに目立ちやすい前歯には、オールセラミックやe-maxなどの審美性の高い素材を選択する方が多いです。

生活習慣や癖

生活習慣や癖を考慮して素材を選ぶことも大切です。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には、ジルコニアセラミックなどの強度が高い素材が選択される傾向があります。 オールセラミックなど審美性の高い素材を選ぶと破損するリスクがあるため、審美性を求める場合は歯ぎしりや食いしばりなどの癖を改善する必要があるでしょう。 また、スポーツなどで繰り返し前歯を破損している場合は、審美性も大切ですが、強度の高いものを選んでも良いかもしれません。

審美性

同じセラミックでも、種類によって透明度やツヤ、色調が異なります。審美性の高いものを希望する場合であれば、オールセラミックやe-maxが選択肢になるでしょう。本物の歯のような透明感やツヤを出すことができ、色調も周りの歯に馴染むように細かく調整できます。 どれほどの審美性を求めるかによって選ぶ素材が変わってくるため、どのような仕上がりにしたいのか事前に歯科医師へ話しておくことが大切です。

費用

セラミックの費用は種類ごとに異なるため、ご自身の予算に合った範囲内の素材を選ぶことも大切です。できるだけ費用を抑えたい場合、ハイブリッドセラミックを選択される方が多いです。 歯科医師に相談する際、予算について事前に話しておくことで、予算内の素材を提案してもらえます。

歯科医院

セラミック治療を受ける際には、セラミックの種類だけではなく歯科医院選びも大事なポイントです。歯科医院ごとに取り扱うセラミックの種類は異なり、全ての種類が揃っているとは限りません。 事前にホームページなどで取り扱うセラミックの種類を確認しておくことを推奨します。 また、セラミック治療は歯科医師の技術が求められるため、経験豊富な歯科医師が在籍する歯科医院を選びましょう。質の高い治療には最新の設備も欠かせないため、設備が整っている歯科医院であることも大切な条件のひとつです。

まとめ

歯のセラミック治療によって綺麗な歯になった女性 歯のセラミックには、オールセラミックやジルコニアセラミックなど複数の種類があります。審美性や強度、費用などがそれぞれ異なるため、ご自身の希望や治療箇所に合った素材を選ぶことが大切です。 どのような素材を選ぶべきかは、カウンセリングでしっかり歯科医師と相談しましょう。 セラミック治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
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24年08月08日

セラミック治療とは?銀歯との違いや種類も解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

セラミック治療で綺麗な口元になった人

セラミック治療とは、自然で美しい白い歯を再現できる治療法です。見た目の美しさはセラミックの大きな魅力ですが、ほかにも多くのメリットがあります。なぜ多くの人がセラミックを選んでいるのか、従来の銀歯とどう違うのかなどは気になるところです。

今回は、セラミック治療とはどのような治療なのか、どのような種類があるのかについて詳しく解説します。セラミック治療のメリット・デメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミック治療とは?

セラミック歯と歯列模型

セラミック治療とは、セラミックを加工した詰め物や被せ物を使用する治療法です。セラミックを使用することで、天然の歯に非常に近い見た目を再現することができます。

また、セラミックは非常に硬く耐久性に優れた素材なので、噛む力や摩耗にも強く、長期間にわたって使用できます。

セラミックには大きく分けてクラウンとインレーの2つがあります。クラウンとは、歯全体を覆う被せ物です。大きな虫歯などで歯の損傷が大きい場合に使用されます。

一方、インレーは、歯の噛む面や側面に埋め込まれる詰め物で、小さな虫歯の治療に使用されます。クラウンと比べて歯を削る量が少ないので歯質を多く残せます。

セラミックと銀歯は何が違う?

セラミックと銀歯の違いについて考える人

銀歯と比較して、セラミックにはいくつもの優れた特徴があります。

まず、審美性はセラミックが圧倒的に優れています。セラミックは天然の歯の色合いや透明感を再現することができるため、治療後の人工の歯が周囲の歯と調和し、とても自然です。

一方、銀歯は金属特有の光沢があり、口を開けたときに目立ちます。また、銀歯は汚れが付きやすく、虫歯や歯周病を引き起こしやすいと考えられています。さらに、銀歯の場合、金属が溶け出して体内に吸収されると金属アレルギーを引き起こす可能性もあるでしょう。

ただし、セラミックの費用は銀歯に比べて高価です。セラミックのクラウンやインレーは材料費が高いうえに、歯科技工士の精密な作業が必要です。銀歯は保険が適用されますが、セラミックは自費診療になります。コスト面に関しては、銀歯にメリットがあります。

セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットイメージ

セラミック治療のメリットを確認しましょう。

見た目が美しい

セラミックの大きなメリットは、見た目が美しい点です。セラミックは光を通す性質を持っています。これは天然の歯と同じ特徴で、セラミックの歯は自然な輝きを放ちます。

セラミックは色調の調整が可能なので、熟練した歯科技工士が患者さん一人ひとりの歯の色合いに合わせて精密に調整を行います。これにより、隣接する天然の歯と違和感なく馴染みます。

長期間使用できる

セラミックは金属やレジンに比べて、口腔内の環境変化に対する耐久性が高いです。温度変化などの刺激に強く、長期間使用しても劣化しにくいという特性があります。適切なケアを行えば、長期間にわたって美しさと機能を維持できるでしょう。

変色しにくい

セラミックには変色しにくいという特徴もあります。コーヒーや紅茶、ワインなどの着色しやすい飲食物を摂取しても、セラミックの表面は影響を受けにくいです。

レジンの場合は時間の経過とともに黄ばんだり変色したりします。金属製の歯は腐食や酸化によって変色することがあります。レジンや金属製の歯に比べて、セラミックは長期間にわたって美しい色合いを保つことができます。

金属アレルギーのリスクがない

従来の歯科治療で用いる銀歯の場合、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

金属アレルギーは、金属イオンが唾液や体温などの影響で溶け出し、それが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなることで発症します。金属アレルギーを発症すると口腔内の不快感や痛み、さらには全身的な症状を引き起こし、生活の質を低下させます。

一方でセラミックのなかには金属を一切含まないものがあります。金属を使用していないセラミックを選択すれば、金属アレルギーのリスクがありません。金属アレルギーではない方でも、将来的なリスクを考慮してセラミックを選択すれば安心感につながります。

歯茎の黒ずみを防げる

銀歯による治療の場合、時間の経過とともに歯茎が黒ずむことがあります。金属イオンが歯茎の組織に沈着することで起こる歯茎の変色のことをメタルタトゥーといいます。一度発生したメタルタトゥーは、通常の歯科治療では除去が困難であり、審美性を損ないます。

金属を使用しないセラミックを選択すれば、長期間使用しても歯茎が黒ずむ心配はありません。

2次カリエスのリスクが低い

2次カリエスのリスクが低いのもセラミックのメリットです。2次カリエスとは、治療を終えた歯が再び虫歯になることを指します。2次カリエスは人工歯と天然歯の間に生じる微小な隙間に細菌が侵入することで発生します。

セラミックの歯は変形しにくいため、天然歯との間に隙間が生じにくいです。また、歯科用接着剤との相性が非常に良く、セラミックの歯と天然歯の密着性が高いので細菌の侵入を防ぐことができます。

さらに、セラミックの表面は非常に滑らかであるため、プラークや細菌が付着しにくく、虫歯になりにくいのです。

セラミック治療のデメリット

セラミック治療のデメリットイメージ

セラミック治療のデメリットを確認しましょう。

コストが高い

セラミック治療は保険適用外の自費診療です。そのため、セラミックの歯は高額になります。保険が適用される銀歯と比べて数倍から10倍以上になることもあるでしょう。コストが高いのはセラミック治療のデメリットです。

割れることがある

歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合や、噛み合わせに問題がある場合は、セラミックの歯が割れたり欠けたりするリスクが高くなります。また、硬い食べ物を噛んだときや、スポーツなどで歯に衝撃が加わったときに割れることもあるでしょう。

歯を削る必要がある

セラミックの歯を装着する際には、天然の歯を削る必要があります。歯を削ることで将来的な歯の健康や感覚に影響を与える可能性があります。例えば、歯を削ることで神経に近づき、温度感覚が敏感になったり、神経を抜かなければならなくなったりします。

一度削った歯は元に戻すことはできません。虫歯治療のように、もともと歯を削る必要がある場合の影響は少ないですが、審美的な目的のために健康な歯を削る際は、歯科医師とよく相談し、将来のリスクを含め十分に検討する必要があります。

セラミックの歯の種類

セラミック歯の種類

セラミックの歯の種類を確認しましょう。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックのみで作られ、セラミックのなかで最も美しい見た目を実現できる素材です。自然な輝きと透明感を再現できるため、特に前歯の治療で理想的な選択肢となります。金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。

硬い材質ではあるものの、過度な力が加わると割れる可能性があります。強い噛み締めや歯ぎしりの習慣がある方の奥歯の治療では、ジルコニアセラミックなどのほかの素材のほうが適していることがあります。また、オールセラミックは治療費が高額です。

ジルコニアセラミック

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれ、セラミックのなかでも強度が高い素材です。そのため、前歯だけでなく、強い咬合力がかかる奥歯にも使用できます。

技術の進歩により、現在のジルコニアセラミックは天然の歯に近い透明感と色調を再現することができます。金属を含まないため、金属アレルギーのリスクもありません。

ただし、強度が非常に高いため、かみ合う歯を摩耗させる可能性があります。噛み合わせの調整には細心の注意が必要です。ジルコニアセラミックは、高い強度と審美性を兼ね備えていますが、費用は高額です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを組み合わせた素材です。ほかのセラミックよりもコストを抑えられる点が最大の魅力です。金属を含まないので金属アレルギーのリスクはありません。

ハイブリッドセラミックは、セラミックのなかでは柔らかく、かみ合う歯への負担を軽減できます。

ただし、強度は高くないので、ほかのセラミックに比べて割れやすいです。また、審美性の面では、オールセラミックほどの透明感や光沢は得られません。変色や摩耗のリスクもあります。

ハイブリッドセラミックは、中程度の審美性と機能性を求める方に選ばれています。

メタルボンド

メタルボンドは、金属の外側をセラミックで覆ったものです。メタルボンドは強い咬合力がかかる奥歯の治療に特に選ばれています。

ただし、メタルボンドにはいくつかの注意点があります。まず金属を使用しているため、金属アレルギーの症状が現れたり、歯茎が黒ずんだりするリスクがあります。また、金属が透けて見える可能性もあるでしょう。

費用については、ハイブリッドセラミックよりも高額ですが、オールセラミックやジルコニアセラミックに比べると安価です。

まとめ

セラミック治療で綺麗な口元になった人

セラミック治療とは、白くて透明感のあるセラミックを用いた治療です。銀歯に比べて美しい仕上がりになるので、笑顔に自信が持てるでしょう。

セラミックは表面が滑らかで汚れがつきにくく、歯に強固に接着できるので隙間も生じにくいです。2次カリエスのリスクが低く、メンテナンスをしっかり行うことで長期的な使用が期待できます。

セラミック治療で用いるセラミックにはいくつもの種類があり、耐久性や審美性、金属の有無、費用などの点が異なっています。自分が重視したいポイントを歯科医師に伝え、メリット・デメリットを良く理解して、納得できる治療を選択しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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22年04月28日

むし歯はほおっておかないで!

むし歯は進行の段階により治療法も変わってきます。むし歯はC0からC4までの5つの段階に区別されます。むし歯のことを専門用語でカリエス(Caries)と言うのですが、カリエスからとったCを用いて表します。歯科医は患者さまの歯の質をできるだけ損なわない治療を考えます。初期のうちに気づいて治療したほうが歯のダメージが少なくてすむのです。

■C0:(シーオー):脱灰

歯の表面がとけはじめた状態です。痛みがないので気づきにくいのですが、本来なら透明感のある歯の表面に白く濁ったようなシミ、ホワイトスポットが見つかったら、C0の段階のむし歯です。この段階なら、歯を削らずに再石灰化を促すという治療が有効な場合があります。フッ素塗布や、歯みがき剤の成分の力を借りてカルシウムを補います。

*アイコン(Icon)による歯を削らないホワイトスポット治療

木更津きらら歯科では、薬剤でむし歯部分を溶かし、再石灰化を促す治療法もご提案できます。
詳しくはこちら



■C2:虫歯が象牙質まで浸食し、痛み始める

むし歯がC2の段階まで進行すると、冷たいものが染みたり、見た目にも目立ち始めます。歯の表面のエナメル質に大な穴が空き、その下の象牙質まで浸食されている状態です。C2まで進行したむし歯は、むし歯の部分を削ったうえ、詰め物をかたどりして製作する必要があります


*コンポジットレジン充填

C2の患者さまのコンポジットレジン充填の症例です。この患者さまは、保険診療の範囲できれいに治療ができました。


*インレー

インレーは前から4番目から7番目の歯に行うつめもので、強度と見た目の美しさが求められます。保険診療の範囲で製作できる銀歯や、セラミックの素材を使用します。お口の中に金属がある状態は本来、からだに負担がかかってしまうので、当院ではジルコニアインレーを推奨しています。

写真はジルコニアインレーです。患者さまの歯に似た色を選ぶことができ、強度があるため奥歯にも適します。インレーのかたどりは熟練を要します。当院の経験豊かな歯科医師と歯科衛生士が丁寧にかたどりしていきます。



■C3:むし歯が神経に到達する

C3では、進行したむし歯が神経に到達し、冷たいものがしみたり痛みを感じるようになります。ここまで進んでしまうと歯の神経を根っこからとりのぞかなくてはならない場合があります。これを根管治療といいます。神経をとりさってしまうのは最後の手段です。歯科医は患者さまの歯の神経は温存したいのです。こうなる前に治療できればいいのですが・・・。



C3になると、つめものではすまなくなり、歯全体に被せる被せものを製作する必要があります。これをクラウンといいます。強度や美しさの点で、ジルコニア製のクラウンが主流です。写真はすべてジルコニアで製作された、フルジルコニアクラウンです。



■C4:抜歯

C4はむし歯の最終段階です。歯のエナメル質も象牙質ももうほとんど残っていません。この段階では抜歯の選択をすることになります。歯を抜いた後は、入れ歯、ブリッジ、インプラントという手段で失った歯の部分を補います。



ごく初期の場合をのぞき、むし歯は放置しておくと進行するばかりです。失われた歯はもとにもどらず、とりかえしのつかないことになります。早めの治療を強くおすすめいたします。


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22年04月26日

ジルコニアを使用した症例

歯科治療で使われる被せものや詰め物の素材として、強度と審美性に優れているのがジルコニアです。装飾品にも使われる、人工ダイヤモンドと呼ばれる素材です。どんな場合にジルコニアが選択されるのか、当院の患者さまの症例をご紹介いたします。

■フルジルコニアとジルコニアオールセラミック

ジルコニアは、単独で使用する場合と、セラミックを被せて審美性をさらに求める場合があります。

フルジルコニア

技工物のすべてがジルコニア素材で作られているケースで、強度に優れ、奥歯に適しています。写真は木更津きらら歯科がお願いしている歯科技工所Rag Dental Labさんの制作物です。すべてジルコニアで制作された被せものをフルジルコニアクラウンと呼んだりします。


ジルコニアオールセラミック

ジルコニアにセラミックを被せたもので、ジルコニア単独より強度は落ちますがセラミック単独よりは強く、審美性に優れます。主に前歯で選択されます。

1.金属アレルギーの方

この患者さまは金属アレルギーがおありの方でした。口の中から金属をなくしたいと来院されました。奥歯のクラウン(被せもの)にはフルジルコニアを選択されました。


保険診療の範囲でとりいれることのできる「銀歯」は金、銀、銅、パラジウム、アマルガムといった素材の合金で、強度や耐久性があります。しかしこれがアレルギーの原因となることがあるのです。

金属アレルギーは、お口の中の金属が唾液(水分)にふれて金属イオンとなり、金属イオンがからだのタンパク質とふれてアレルギーの原因(アレルゲン)となり、アレルゲンがからだに蓄積するとアレルギー症状があらわれてくる、というものです。銀歯だけが原因ではないのですが、安全のためにセラミック素材を選択される患者さまも多くいらっしゃいます。

2.差し歯のやりかえ

この患者さまは、さし歯を作り直す際にジルコニアオールセラミックを選択されました。

さし歯も、ご自身の歯と同じように経年劣化をします。さし歯そのものの変色や着色汚れ、破損や、摩耗もありますが、患者さまが年をとるにつれ歯ぐきが後退し、不適合が起きることも多いのです。歯ぐきが後退するとさし歯の土台部分が露出し、見た目を損なうばかりでなく、むし歯や歯周病の原因ともなります。さし歯は永久に使えるものではなく、何年かたったら作り直す必要が生じてくるのです。


さし歯の耐久年数は個々のケースによって違いますが、銀歯の場合、5年ほどで劣化がはじまることが多いようです。ジルコニアオールセラミックなら10年ほど美しさを保つと言われています。当院では、7年間のあいだ、壊れたりした場合無償でやりかえることができます※。さし歯を作り直す際には、ぜひジルコニアオールセラミックをご検討ください。

※7年保証は、3ヶ月に一度の定期検診にきていただき、お口の中の状態や技工物に不具合がでていないか確認させていただくことが条件です。

3.審美性を求める

セラミック素材のもうひとつの特徴は、天然の歯に近い色合いを再現できる審美性です。天然の歯には自然な透明感があり、また色合いも、個々の患者さまによって異なります。ジルコニアは歯の質に似た透明感がある素材で、16色の色調の中から、ご自身の歯に似た色合いを選ぶことができます。歯ぐきとの境めも変色しにくく、不自然ではない自然な美しさを保つことができます。

ご紹介するのは、保険の範囲内で治療していた前歯を美しく整えるために、セラミック治療をご希望された患者さまの症例です。

*この方は前歯の変色を気にされ来院されました。ジルコニアオールセラミックを選択されました。


*こちらの患者さまは、前歯の2本の色が気になると来院されました。ジルコニアオールセラミックを選択されました。


*前歯の色と透明感を整えたいとご希望の患者さまです。患者さまのもともとの歯の色に近いかたちで、透明感のある歯になりました。ジルコニアオールセラミックを選択されました。


ジルコニアはセラミックの中では安価で強度があり、安全の意味からも銀歯とさしかえることにデメリットはありません。デメリットは自費診療となるため費用がかさむことです。耐久年数や保証、価格など、明解にご説明いたします。口元にお悩みがありましたらぜひご相談ください。


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22年04月23日

オールセラミックとジルコニア

オールセラミックは、近年著しく発達した歯科治療法のひとつです。金属やプラスチックを使わず、その名のとおりセラミック素材のみで被せものをつくります。なかでもジルコニアという素材はダイヤモンドと似た性質をもち、強度と審美性にすぐれています。ジルコニアオールセラミックは、セラミック治療の主流となっています。


■セラミック治療がふさわしい場面

セラミック素材の選択には、治療する内容や、歯のある場所によって変わります。奥歯には強度の強い素材がふさわしく、前歯や目立つところなら審美性も求められます。またつめものをする場合と、被せものをする場合でも違ってきます。

■つめものをする場合

むし歯の進み具合により、治療はなるべく患者さまの歯質を残すことを考えます。けずる部分がごく小さい場合、コンポレットレジンというプラスチック素材で対応できます。こちらは保険の適用範囲で治療できます。

もう少し大きくなると、インレーと呼ばれる技工物のつめものが必要になってきます。インレーは前から4番目から7番目の歯に行いますので、強度も必要なため、ジルコニアインレーを推奨しています。10年ほど前には、ジルコニアという素材の加工の精度があまりよくなかったのですが、近年は加工の精度があがり強度面からも自信をもっておすすめできます。

もっと大きいむし歯になると、歯の全体に被せる被せものを作ります。これはクラウンと呼ばれます。

■ブリッジの場合

ブリッジも同様に、強度の求められる奥歯はジルコニア、加えて審美性も求められる前歯はジルコニアオールセラミックを推奨いたします。

■からだに負担をかけない治療

セラミックの特徴のひとつは、身体への負担の少なさです。金属が継続的にお口の中にあるのは、本当は、少し心配なところもあるんです。金属アレルギーの原因になることもあります。正直申しまして、歯科医は自分の家族の治療に銀歯を使用することには抵抗があります。からだに負担がかかることがわかっているからなんです。セラミック素材はお口の中で化学反応を起こしません。安定して、安全な状態を保つことができます。

■歯科治療に求められる審美性

そして審美性については言うまでもありません。セラミック素材は自然な歯のような透明感があり、変色がほとんどありません。歯と歯茎の境目が黒ずむこともありません。

■セラミック治療のデメリット

こんな素晴らしい素材なのですが、デメリットは、保険が適用されず治療費がかさんでしまうことです。日本の保険制度は素晴らしく、費用を抑えて治療を受けることができます。それでもやはり、保険が適用される治療の範囲や素材には限界があるのも事実なんです。

歯は一生私たちを支えてくれるもの。自分の健康への投資と考えて、治療の素材選びも検討いただけたらと思います。ご興味がありましたらぜひご相談ください。


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22年02月26日

からだに優しいセラミック

歯科治療の選択肢として、セラミック素材についてご紹介します。傷んだ歯や失われた歯を修復し、機能を回復して見た目を整えるために製作されるパーツを歯科技工物といいます。患者さまのおからだの中に長い時間装着されるものですから、機能はもちろん安全性も求められます。歯科技工物の製作には、修復する部位や機能、見た目、また費用面などから、適切な素材をご提案し、患者さまに選択していただくことになります。


ジルコニア製の歯科技工物。自然な歯の透明感や色調のグラデーションを再現しています。写真は木更津きらら歯科がお願いしている歯科技工所Rag Dental Labさんの制作物です。

■金属アレルギーと歯科技工物

金属アレルギーやアトピーで悩まれている方は年々増加しています。

歯科治療に使われる金属で発症するのが全身型金属アレルギーです。お口の中の粘膜からアレルギーの原因が吸収され、汗として皮膚から分泌するため、手の平や足底に多く症状が現れることが多いのです。口内炎などのお口の中の症状が何度も再発してしまう方、手・足・全身に湿疹などの症状が繰り返される方は、お口の中の金属が原因になっている可能性があります。銀歯は安全性は確認されているものの、患者さまの体質によりアレルギーの原因となってしまうこともあるのです。以前はなんともなかった方でも、症状があらわれることもあります。

アレルギーの可能性が考えられる場合、皮膚科でのパッチテストで、症状の原因となっている金属を特定します。

■からだに優しいセラミック素材

セラミック製の技工物の重要な特徴は、からだに優しいという点です。お口の中の金属がアレルギーの原因とわかったら、セラミック素材が治療の効果をあげるでしょう。皮膚科での診療で、お口の中の歯科技工物をセラミック製のものに変えることを薦められて、当院を受診された患者さまもいらっしゃいます。

■美しいセラミックの歯

もうひとつの特徴はその審美性です。自然な歯のエナメル質のような透明感や、となりのご自身の歯と似た色合いを作ることができます。陶器のお皿と同じ性質ですので、安定しており長い間使用していてもあまり変色しません。優れた歯科技工士の製作した技工物なら、表面はなめらかで傷や汚れがつきにくいのです。

■いろいろな白い歯

セラミック素材には、大きくわけて、ガラス系のセラミックス、人口ダイヤモンドと呼ばれるジルコニア系のセラミックがあります。歯の表面に薄片を張り付けるラミネートべニアという手法もあります。

口元に自信がもてないと朗らかに笑うことができなくなり、仕事や人間関係に影響を及ぼすことさえあります。歯科技工物は長い間、患者さまのおからだの一部として働くパーツです。歯科医師とよくご相談のうえ、素材を選択してください。


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19年07月21日

ラミネートべニアという選択



歯を美しく整える施術のひとつに「ラミネートべニア」という方法があります。歯に、シェル(貝殻)と呼ばれるセラミック製の薄いチップを貼りつけるもので、ネイルチップのイメージと似ています。ラミネートべニアにはどんなメリット、デメリットがあるでしょうか?


からだに優しいラミネート素材

ラミネートべニアで使用されるセラミックのシェルは、金属アレルギーがある方にもおすすめできるからだに優しい素材。汚れや色素がつきづらいため、長い間美しさを保つことができるというメリットもあります。

繊細な技術で自然な色合いを再現

シェルは装着した歯が透けてみえるほど薄いので、繊細な調整を施すことで、自然な白さ、他の歯となじむ色合いを表現できます。接着剤の色の選定や、元の歯の色を消すシェルを重ねづけするなどの様々な技術があるんですよ。

歯の形を整える

また歯を白く美しく見せるだけでなく、チップを貼り付けるという手法で形を整えることもできますね。歯の表面のひび割れや、歯と歯の間のすきまをなくしたい方、歯の形が気になる方のお悩みを解決します‼️

男性Cさんのケース

ここで、当院で治療した症例をご紹介いたします。前歯のすき間にお悩みだった患者さまの事例です。

ラミネートべニア



男性Cさん(30代カメラマン)

お悩み:前歯の虫歯と空隙
治療:虫歯治療を完了したのち、ラミネートベニアを装着する施術を行いました。
リスク:ラミネートベニアを装着するために少し前歯を削る必要がありました。
金額:100,000円 × 4本(すべて税抜き価格)
保証:10年


デメリット

短期間で治療でき、効果があがり、長持ちするラミネートべニアですが、注意点もあります。ラミネートベニアを装着するためには、歯の表面を薄く削る必要があるんです。

歯の裏側は削りません。それでも、患者さまの歯が、ラミネートべニアという手法に向いていない場合もあるのです。当院ではそういった見極めを正確に行い、きちんと患者さまにご説明いたします。

いかがでしょうか? 木更津きらら歯科は、患者さまの歯の特徴や状態にあわせて、適切な治療をご提案いたします。お悩みがあったらぜひ一度、ご来院くださいね‼️


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19年04月03日

人工ダイヤモンド「ジルコニア」を選択した治療



セラミック治療は傷んだ歯を自然な色合いで修復し口元の美しさを整えます。なかでも患者さまに選ばれる機会の増えている素材が、人工ダイヤモンドと呼ばれる、ジルコニアです。ジルコニアとは、どんな素材なのでしょうか?


人工ダイヤモンドと呼ばれています

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれ、その成分・構成は宝飾品のキュービックジルコニアとよく似ています。

強度があり美しい素材

歯の質感に似た透明感が美しい素材です。強度があり、比較的安価で、患者さまに選ばれる機会が増えています。

金属アレルギーの方も安心

また内側に金属が使用されないので金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

耐変色性に優れています

色調は16色の中から選択します。年月を経ても歯ぐきとの境めが変色せず美しさを保ちます。

ここで、当院で治療した症例をご紹介いたします。今日ご紹介するのはフルジルコニアクラウンの症例です。


フルジルコニアクラウン

症例:Jさん(男性)

お悩み:奥歯の銀歯、詰め物が気になる。
治療:奥歯の銀歯、詰め物にオールセラミックスのクラウンを被せました。内側から外側まで「ジルコニア」で製作されたクラウンを選択しました。
リスク:すでに銀歯としている歯のため、セラミックに替えることのデメリットはないと考えられました。費用や保証年数をお話しし、検討していただきました。
金額:100,000円+税
保証:7年


いかがでしょうか? 木更津きらら歯科では、各種高品質素材に対応しています。口元のお悩みを解決し、あなたの本来の美をとりもどすために、お悩み・ご予算にあわせて最適なご提案をいたします。お気軽にご相談くださいませ。


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19年03月19日

金属アレルギーが原因でした-掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

おからだのどこかに慢性の炎症があると、それがトリガーとなって別の場所に症状があらわれることがあります。

こちらは掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と診断された方の手のひらです。



お口の中の銀歯が炎症の原因となることがあります。

掌蹠膿疱症は、手のひら、足のうらに、小さな水ぶくれ(膿疱)がくり返し現れる病気です。水ぶくれは膿(うみ)を伴います。こちらの患者さまは、手や足の皮膚が部分的に乾燥し、皮が剥け、痒くなり、皮膚科を受診されたそうです。

この患者さまの場合は、原因として金属アレルギーが疑われ、口腔内の金属を除去すると良いとの助言を受け当院に来院されました。

当院では口腔内で治療に使われていた金属を、セラミックに置き換える治療をいたしました。

また口腔内の細菌の繁殖をおさえ、免疫系の働きを健康に保てるように、口呼吸の習慣を鼻呼吸にするようにお話ししました。

鼻呼吸のためには、お口を閉じておく習慣が必要です。お口のまわりや舌の筋肉を鍛える体操、あいうべ体操をお伝えいたしました。


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