「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
おからだのどこかに慢性の炎症があると、それがトリガーとなって別の場所に症状があらわれることがあります。
こちらは掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と診断された方の手のひらです。
掌蹠膿疱症は、手のひら、足のうらに、小さな水ぶくれ(膿疱)がくり返し現れる病気です。水ぶくれは膿(うみ)を伴います。こちらの患者さまは、手や足の皮膚が部分的に乾燥し、皮が剥け、痒くなり、皮膚科を受診されたそうです。
この患者さまの場合は、原因として金属アレルギーが疑われ、口腔内の金属を除去すると良いとの助言を受け当院に来院されました。
当院では口腔内で治療に使われていた金属を、セラミックに置き換える治療をいたしました。
また口腔内の細菌の繁殖をおさえ、免疫系の働きを健康に保てるように、口呼吸の習慣を鼻呼吸にするようにお話ししました。
鼻呼吸のためには、お口を閉じておく習慣が必要です。お口のまわりや舌の筋肉を鍛える体操、あいうべ体操をお伝えいたしました。