木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年06月30日

フッ素ケアの効果

フッ素塗布は、効果的なむし歯予防法です。予防歯科先進国である欧米では、年齢を問わず広く行われています。木更津きらら歯科は厚生労働省の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けているため、初期のむし歯治療をした場合に保険診療でフッ素塗布を行うことができます。

■フッ素ケアの効果

フッ素ケアとは歯にフッ素を塗布して歯を丈夫にし、むし歯になりにくくする予防法の一種です。フッ素塗布には次のような効果があり、どの年代の方にとっても有効です。

  • 歯が溶けにくくなります。
    むし歯の原因菌によって作られる酸は、歯を溶かしてしまいます。フッ素コートが歯を酸から守ります。
  • 再石灰化を促します。
    食事によって酸性に傾いたお口の中では、歯からカルシウムやリンが溶け出している状態です。フッ素は、カルシウムやリンが歯に戻し、再石灰化を促します。
  • 細菌の活動を抑制します。
    歯垢の中に潜んでいる細菌から酸が生み出されるのを抑制することです。

■お子さまにとっての必要性

お子さまの歯は大人の永久歯に比べて歯が溶けやすく、むし歯になりやすいのです。早めのフッ素ケアをおすすめします。

■大人はむし歯の再発予防に有効

大人の歯にとっては、むし歯の再発防止と、歯ぐきを守る効果があります。加齢や歯周病によって歯ぐきがさがると、歯の弱い部分が露出してしまいます。フッ素コートは、歯を守り、初期虫歯になってしまった歯の表面を再石灰化する働きが期待できます。

■フッ素ケアの安全性

フッ素は天然の成分で、お肉や魚、野菜などの食物や水や土にも含まれる天然の成分です。歯科で使用するフッ素は、フッ素化合物と呼ばれる化学物質です。

■歯みがき剤でフッ素ケア

歯みがき剤を選ぶときに、フッ素が配合されているか気にかけてみてください。2017年、厚生労働省がフッ素の配合濃度として従来の上限1000ppmを1500ppmに引き上げました。むし歯予防の効果を期待してのことです。

歯みがき剤に配合されているフッ素によってむし歯予防につなげるためには、歯みがきにちょっとしたコツがあります。

  • 歯みがき剤は毛先の2/3以上。意外と多めです。
  • ブラッシングは2分以上、時間をかけて。
  • うがいは少量の水で流しすぎないように。
  • みがいたあとは2時間程度、食事を控える。

当院では人気のジェル状歯みがき「コンクール/ジェルコートF」を取り扱っています。

むし歯、歯周病予防に、歯を守るフッ素ケアを上手に活用してくださいね。


←ブログトップに戻る

カテゴリ一覧

新着一覧

 25/12/25  
口臭にはどのような種類がある?チェック方法と予防法も
 25/12/23  
親知らずが痛い! 症例:顎骨嚢胞(がっこつのうほう)
 25/12/18  
マウスピース矯正中に口内炎ができたらどうしたらいい?原因と対処法
 25/12/11  
床矯正って痛いの?痛みの原因と対処法を紹介
 25/12/04  
ワイヤー矯正後の後戻りを防ぐ!リテーナーの種類や装着期間
 25/12/03  
歯周病の進行と治療
 25/12/03  
歯周病の原因と予防
 25/11/27  
子どもの受け口を放っておくリスクとは?治療法や予防法も
 25/11/20  
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐ!リテーナーの重要性と装着ルール
 25/11/13  
入れ歯のお手入れ方法と注意点!長く使うために知っておくべきこと
 25/11/06  
矯正治療で歯を削る理由とは?メリット・デメリットも解説!
 25/10/31  
歯科における検査の重要性
 25/10/30  
インビザライン・ファーストの費用相場と内訳!負担を軽減する方法も
 25/10/28  
歯の根っこに膿の袋ができています! 症例:歯根嚢胞(しこんのうほう)
 25/10/23  
働きながら歯科衛生士を目指す!必要な資格や学校の選び方
 25/10/16  
歯周病の進行を止める!治療法とセルフケアを解説!
 25/10/09  
マウスピース矯正のデメリットとは?対策とメリットも解説
 25/09/30  
木更津きらら歯科のインプラント
 25/09/29  
歯科用CTの立体画像でお口の中を解析します
 25/09/25  
親知らずの虫歯|原因・治療法・費用やメリット・注意点まで解説

年別一覧