木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

22年02月12日

削らないホワイトスポット治療

歯歯の表面にできる白いシミ、ホワイトスポットを、歯を削らず薬剤で治療するホワイトスポット治療をご紹介します。

■気になる歯のシミ

歯の表面の白いシミが気になる方はいらっしゃいませんか? ホワイトスポットは、初期のむし歯や、エナメル質形成不全が原因です。ホワイトニングで歯の健康な部分と同じような色合いをとりもどすことはできません。ホワイトニングは健康なエナメル質に働きかけるので、逆にシミが目立つことになりかねません。


■初期のむし歯が原因のホワイトスポット

初期のむし歯が、エナメル質の表面に白いシミを作ることがあります。その原因は、「脱灰」です。

むし歯菌(ミュータンス菌)は、糖や炭水化物を原料としてプラークをつくり、プラークを巣として酸をつくりだします。酸は歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶かしてしまいます。このあたかも歯が溶けていくような現象を「脱灰」といいます。脱灰が起こると、歯のエナメル質は光沢を失い、白いシミのように白濁します。これが初期のむし歯によるホワイトスポットです。

■アイコン(Icon)による歯を削らないホワイトスポット治療

ホワイトスポットを改善するためには、歯を削ってプラスチックをつめたり、セラミックべニアをかぶせるといった治療が行われてきました。また歯みがき剤でカルシウムを補いつつ、時間をかけて再石灰化を図ることも考えられてきました。現在では薬剤を用いることにより、歯を削らない治療の選択肢があります。

木更津きらら歯科では、アイコンという薬剤を用いて、歯を削らない治療をご提案できます。

アイコンはドイツで開発された特殊な薬剤です。ドリルを使わず治療の際に痛みがほとんどないため、麻酔も必要ありません。ヨーロッパで普及している安全な治療法です。

アイコンを白いシミの部分に塗布すると、傷んだエナメル質が溶けてなくなり、むし歯の部分が取り除かれます。同時に特殊な樹脂がエナメル質に浸透し、エナメル質の再石灰化を促し、歯が強化されます。これにより、シミと周囲のエナメル質の境目がめだたなくなるのです。

アイコンによるホワイトスポットの治療は、歯を削らず、同時に歯の強化を期待することもできるのです。

*エナメル質形成不全が原因のホワイトスポット

アイコンはエナメル質の表面に働きかけるものです。乳歯から永久歯に生え変わるころにさかのぼって、エナメル質の形成になんらかの問題が起きているケースのホワイトスポットは、アイコンでは治療できません。

ホワイトスポットは、見た目だけでなく、歯の健康の黄色信号です。削って埋める、被せるといった治療法のほかに、削らない治療の選択肢が増えたことは、その後の歯の健康のためにもいいことです。ホワイトスポットでお悩みでしたらぜひ一度ご相談ください。


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