「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
インビザラインは、取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。
目立たず手軽なことから人気の治療ですが、インビザラインの治療期間が知りたい方も多いのではないでしょうか。インビザラインでは、治療期間に加えて歯並びが整った後に歯並びを固定させるための保定期間が必要です。
今回は、インビザラインの治療期間や保定期間の目安、インビザラインの治療期間を左右する要素について解説します。
インビザラインの治療期間は、1年半~3年が一般的です。
2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は最大0.25mmほどとごくわずかなため、長い治療期間が必要なのです。
動かす歯の本数が多い場合や、歯の移動距離が大きい場合、治療期間は長くなります。インビザラインの治療期間は、もともとの歯並びによって大きく変わると言えるでしょう。
矯正後は、きれいな歯並びを固定させるための保定期間が必要です。矯正が完了した直後は歯並びがまだ安定しておらず、歯にはもとの位置に戻ろうとする力が働くためです。
歯並びの後戻りを防ぐための保定期間は、一般的に矯正治療をしていた期間と同じ期間行うのが理想とされています。そのため、保定期間も1年半から3年程度必要でしょう。
インビザラインの治療期間は、以下の4つの要素によって左右されます。
それぞれ詳しく解説します。
インビザラインの治療期間は、もとの歯並びの状態によって大きく左右されます。
出っ歯や叢生(ガタガタの歯並び)の場合は、使用するマウスピースの枚数が増えるため治療期間が長くなるでしょう。歯並びの乱れが軽度な場合や、奥歯を動かす必要がなく部分矯正で対応できる場合は、1年程度で治療が完了するケースもあります。
矯正治療では、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要なケースがあります。出っ歯で前歯を後ろに引っ込めたい場合や、顎が小さく歯が並ぶスペースが足りずに歯並びが悪くなっている場合、抜歯が必要でしょう。
抜歯でできたスペースを埋めるには歯を大きく移動させないといけないため、抜歯しない場合に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。
歯は顎の骨に支えられているため、顎の骨の硬さによっても治療期間が左右されます。骨の密度や硬さには個人差があり、骨が硬い体質の方は歯が動きにくい傾向にあります。
同じようにインビザライン治療をしていても、歯の動きに違いがあるため治療期間に差が出る場合があるのです。
歯の移動距離が大きい場合、インビザラインとワイヤー矯正を併用するケースがあります。ワイヤー矯正で歯を大きく動かし、ある程度歯並びが整ってきた段階でインビザラインに切り替える方法です。
インビザライン治療の前にワイヤー矯正を行うため、治療期間が長くなる傾向にあります。
以下の場合、インビザラインの治療に時間がかかる可能性があります。
それぞれ詳しく解説します。
インビザラインは、1日20時間以上の装着が推奨されており、その装着時間を下回る場合は適切な効果を得られません。基本的に食事や歯磨きをする時間以外は装着する必要があるため、治療を行う前に自分のライフスタイルを確認しておきましょう。
マウスピースの装着時間を守れない日が続くと、当初の計画通りに治療が進みません。治療期間が長くなる可能性が高いです。
インビザライン治療中は、マウスピースを長時間装着するため虫歯や歯周病などのトラブルが起きやすくなります。矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、インビザラインを中断する可能性があります。
虫歯治療の詰め物や被せ物によって歯の形が変わることがあるため、マウスピースの作り直しが必要な場合もあるでしょう。治療を中断すると歯の移動は進まず、マウスピースの作り直しには時間がかかるため、治療期間が長引く原因となります。
インビザラインは取り外しできることがメリットですが、外出先で外した際に紛失してしまうケースがあります。また、複数のマウスピースを自分で管理しなくてはいけないため、管理できずに紛失する可能性もあるでしょう。
マウスピースを紛失してしまうと、作り直しに数週間~1か月程度かかります。治療が計画通りに進まなくなるでしょう。
リファインメントとは、当初の治療計画と歯の動きにズレがある場合に、追加のマウスピースを作製することです。
治療が終わりに近づくにつれて噛み合わせのズレを治すために細かい微調整が必要になるケースが多く、インビザライン治療を受けている約8割の方がリファインメントを行っています。マウスピースが追加されるので、治療期間が長引くでしょう。
インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイントは、以下の5つです。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
インビザラインは、毎日20時間以上装着しなければなりません。取り外しが可能ですが、装着時間を守れないと計画通りに歯は動かないでしょう。
インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるには、装着時間を守ることが重要です。
インビザラインは、2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。交換時期を守らずに同じマウスピースを長く使い続けると、治療期間が長引きます。
また、早く歯を動かしたいからとマウスピースの交換時期を早めたり、順番を飛ばしたりすることも、計画どおりに治療が進まない原因の一つです。痛みが強く出ることもあるので、交換時期と順番は守りましょう。
インビザライン矯正の途中で虫歯や歯周病を発症した場合、治療が中断する可能性があるため、計画どおりに終わらない場合があります。
食事のあとに歯を磨かずにマウスピースを装着したり、マウスピースの洗浄を疎かにしたりしていると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。計画どおりに治療を終わらせるためにも、日頃から丁寧な口腔ケアを心がけましょう。
インビザラインは、取り外しが可能なため紛失するリスクを伴います。外出先や自宅でインビザラインを外した際は、専用のケースで保管する習慣をつけましょう。
インビザラインは紛失すると作り直す必要があり、完成するまでに数週間から1か月ほどかかります。その間は歯の移動が進まないため、計画どおりに治療が終わらなくなるでしょう。
インビザラインを外した際の保管や取り扱いには十分注意してください。
インビザラインは、自分で新しいマウスピースに交換していくため通院頻度が低い治療です。それでも、3か月に1回程度は歯科医院を受診して、治療の進み具合をチェックする必要があります。
トラブルがないと受診を先延ばしにする方もいますが、定期的に受診することで虫歯や歯周病の早期発見につながるでしょう。インビザラインに問題があった場合にも早急に対応できるため、治療期間の延長を避けられます。
定期検診の際には歯のクリーニングも行うので、日頃のケアでは落としきれない汚れや歯石を除去できます。
また、歯並びが整ったあとも、歯並びを固定するための保定期間が数年必要です。インビザラインの治療期間は人それぞれ異なるため、詳しい治療期間が知りたい方は歯科医院で相談してみましょう。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
天然歯のような見た目で、ほかの歯と自然に馴染むインプラント。「インプラントって虫歯になるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
虫歯になると痛みがでたり、治療にも時間がかかったりするため、インプラントが虫歯にならないか不安になる方もいるでしょう。
今回は、インプラントが虫歯になるのかどうかについて解説します。インプラント治療後に起こる可能性のあるトラブル、インプラントを長持ちさせるためにできることなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは、虫歯や事故などで失った歯を補う治療方法の一つです。インプラント以外に歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯などがあります。
インプラントは、ほかの治療方法に比べて審美性が高く、天然の歯と変わらない噛み心地を再現できる可能性が高いことが特徴です。
インプラントでは、外科手術を行って顎の骨に人工歯根を埋めこみます。しっかりと歯を支えることができるため、天然の歯のように噛めるようになるのです。
また、人工歯にはセラミックを使用するため、見た目の良さも兼ね備えています。
インプラントは、以下の3つのパーツで構成されています。
まずは、歯茎を切開してインプラント体を顎の骨に埋め込みます。インプラント体が歯の根っこの代わりとなって歯を支えます。
インプラント体は顎の骨に結合させる必要があるので、3〜6ヶ月ほど結合を待ちます。その後、人工歯を取り付けるための連結装置、アバットメントを取り付けます。
切開した歯茎の腫れが治まり、人工歯を製作するための型取りができる状態になった時点で、型取りをします。完成した人工歯を装着すれば、治療完了です。
インプラントは入れ歯やブリッジとは違い、外科手術を必要とする治療です。持病をお持ちの方や、骨の状態によっては治療できないこともあるでしょう。
そのため、持病を治療している病院の担当医と相談しながら、インプラント治療を進めていかなければならないケースもあります。
インプラントは虫歯になることはありません。そもそも虫歯とは、食事に含まれる糖分をエサに繁殖した虫歯菌が、酸を作り出して歯を溶かす病気です。
初期の虫歯では、天然の歯の一番外側に存在するエナメル質と呼ばれる部分が溶かされます。さらに虫歯が進行すると、エナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)や神経にまで虫歯が広がり、痛みがでるようになるでしょう。
しかし、インプラントのような人工歯にはエナメル質が存在しません。虫歯菌が作り出す酸によって人工歯が溶かされることがないため、インプラントが虫歯になることはないのです。
インプラント治療をした歯は虫歯にならないことがわかりました。
しかし、虫歯以外のトラブルは起こり得ます。インプラント治療後に起こる可能性のある虫歯以外のトラブルは、以下のとおりです。
一つひとつくわしく解説していきます。
インプラント周囲炎とは歯周病と同じ細菌感染の一種で、インプラント周囲の組織で炎症が起こる病気です。インプラント周囲炎になると歯茎が腫れる、出血するなどの症状が現れ、症状が進むとインプラントが抜け落ちることもあります。
インプラント周囲炎の主な原因はプラークです。プラークは歯垢とも呼ばれ、食べかすが歯の表面に残り続けることで細菌が繁殖し、プラーク(歯垢)となります。
磨き残しなどで口内が不衛生な状態だと、インプラント周囲炎の可能性が高まります。
インプラントは虫歯になりませんが、歯磨きを怠ったり磨き残しが多かったりすると、周囲の歯が虫歯になるリスクはあります。毎日のセルフケアがしっかりできていないことで歯を失っている場合、歯磨きの仕方や、頻度などを見直さなければならないでしょう。インプラント以外の歯も、再び失ってしまう可能性があります。
インプラントを使い続けていると、アバットメントが外れたり、人工歯が割れたりすることがあります。インプラントが外れる主な原因は、以下のとおりです。
インプラント体と人工歯の連結部品であるアバットメントの取り付けが不十分な場合は、しっかり付け直すことで解決できるでしょう。噛み合わせが悪かったり、人工歯が割れてしまったりした時は、人工歯を再製作することもあります。
また、インプラント周囲炎が重症化するとインプラントの周囲の顎の骨が溶かされます。インプラント治療を一からやり直さなければいけないケースも少なくありません。
インプラントは費用も高額で、治療期間も長い治療です。せっかく入れたインプラントが使えなくなってしまうことは避けたいと感じる方が多いでしょう。
最後に、インプラントを長持ちさせる方法をご紹介します。インプラントは入れ歯やブリッジなどの方法に比べ、使い方によっては10〜15年と長く使用できることもあります。
インプラントを長く使用するためには、以下のポイントに気をつけましょう。
詳しく解説していきます。
インプラント自体は虫歯になることはありませんが、歯磨きを怠ったり、磨き残しが多かったりするとインプラント周囲炎のリスクが高まります。予防のためには、毎日のセルフケアをしっかり行うことが重要です。
歯磨きを丁寧にすることに加え、歯間ブラシやフロスなどを使って歯と歯の間の汚れを取り除くことも大切です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、マウスピースを使うことで人工歯の破損などを予防できることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きなダメージを与えます。マウスピースを使用することでインプラントを長持ちさせられる可能性が高まるでしょう。
マウスピースは歯科クリニックで作成してもらえます。型取りをし、数週間程度で完成するでしょう。
インプラント治療後も、歯科クリニックで定期メンテナンスを受けることは、インプラントを長持ちさせるうえで重要です。歯科クリニックの定期メンテナンスでは、歯茎が腫れていないか、インプラントのグラつきがないか、噛み合わせの異常がないかなどを確認します。
患者様自身では、インプラント周囲炎になっていても初期の段階では気づかないことも多くあります。プロの目でチェックすることで、早い段階で処置を行うことができるでしょう。
また、定期メンテナンスでは、専用の機械を使って普段の歯磨きでは落としきれない汚れまで除去してもらえます。インプラント周囲炎や他の歯の虫歯予防の効果が期待できます。
磨き残しが多い部分や磨き方などをチェックして正しい磨き方を指導してもらえるので、普段のセルフケアに活かすこともできるでしょう。
虫歯とは、細菌が発生させる酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされることです。インプラントのような人工歯にはエナメル質が存在しないため、虫歯になることはありません。
ただし、インプラント治療後には虫歯以外のトラブルが起こる可能性があります。インプラント周囲炎や、インプラントの脱落などが挙げられるでしょう。
このようなトラブルを防いでインプラントを長く使用するためには、定期メンテナンスや歯磨きをしっかり行うことが大切です。インプラントの平均寿命は10〜15年程度で、使い方によってはそれ以上使うこともできます。
正しいインプラントの使用方法を学び、快適に毎日過ごしましょう。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
矯正と聞くとワイヤー矯正を思い浮かべる方は多いですが、気になるのは治療にかかる費用ではないでしょうか。ワイヤー矯正にはいくつか種類があり、矯正装置ごとに費用が異なります。また、装置だけではなく、検査や調整などにも費用がかかります。
ここでは、ワイヤー矯正の種類やプロセスごとの費用について解説します。保険適用、医療費控除についてもご紹介しているので、参考にしてください。
ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる矯正器具とワイヤーを使用する矯正治療方法です。
ブラケットを歯の表面に接着し、そこにワイヤーを通します。ワイヤーで動かしたい方向に力を加え、徐々に歯を動かしていきます。
近年ではマウスピース矯正の人気が高まっていますが、ワイヤー矯正は対応できる症例が多いというメリットがあります。
マウスピース矯正に比べると目立ってしまいますが、裏側矯正やハーフリンガル矯正など目立ちにくい方法もあります。患者様の希望や歯の状態に合った矯正方法を選ぶことが可能です。
ワイヤー矯正には、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の3種類があります。それぞれの特徴と費用について解説します。
表側矯正の費用相場は、部分矯正30~60万円、全体矯正60~130万円です。
表側矯正は、ワイヤー矯正の中でも最も歴史の長い矯正方法です。歯の表側にブラケットとワイヤーを装着し、歯並びを整えます。
歯の表側に矯正装置を固定するため、金属部分が目立ってしまうというデメリットがあります。歯の1本1本に力を加えることができ、効率よく矯正を行えることがメリットです。
他の矯正治療よりも、治療期間や費用を抑えられることも特徴でしょう。抜歯を伴う場合や、重度の叢生にも対応可能です。
裏側矯正の費用相場は、部分矯正40~70万円、全体矯正100~170万円です。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
歯の裏側に矯正装置をつけるため、ワイヤー矯正でも目立ちにくいことが大きなメリットです。
ただし、表側矯正よりも治療に高い技術力が必要になります。そのため、表側矯正よりも費用が高くなることが多いです。
また、裏側に矯正装置があるので舌に当たりやすいです。活舌が悪くなったり、口内炎ができやすくなったりするなどのデメリットがあります。
裏側矯正はブラケット間の距離が短いため、歯に強い力が加わりやすいです。前に出ている歯を裏側から引き込みやすく、出っ歯の矯正に選択されることが多いです。
ハーフリンガル矯正の費用相場は、部分矯正30~70万円、全体矯正80~130万円です。
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組みあわせた方法です。上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を装着します。
表側矯正だけで矯正するよりも目立ちにくく、裏側矯正だけで矯正するよりも効率良く歯を整えられます。また、下の歯は表側矯正になるため舌に矯正装置が当たることがなく、滑舌が悪くなる心配がありません。
ワイヤー矯正では矯正装置に加え、調整や保定装置などプロセスごとにも費用が発生します。ワイヤー矯正の治療手順とともに、プロセスごとの費用を解説します。
費用相場は0~5,000円です。矯正治療を始める前に、カウンセリングで矯正に関する相談を行います。
カウンセリングで医師に歯の状態を確認してもらいます。どのような矯正治療が向いているのか、治療期間や費用見積もりなどを聞くことができます。
カウンセリングは無料の歯科医院もあれば、3,000~5,000円程度の費用がかかる場合もあります。
費用相場は3~5万円です。矯正治療を始めるには口腔内の状態を把握する必要があるため、精密検査を行います。
精密検査の内容は、レントゲンやCT撮影、口腔内や顔の写真、歯型の採取です。
費用相場は30~170万円です。精密検査後に治療計画が立てられ、虫歯や歯周病治療が必要ない場合は矯正治療を開始します。
ワイヤー矯正では、矯正方法ごとに費用相場が異なります。ワイヤー矯正では装置の素材も選ぶことができ、目立ちにくい白色や透明の装置を選ぶことも可能です。
ただし、この場合は追加で10~20万円ほどの費用がかかります。
費用相場は3,000~5,000円です。矯正期間中には、定期的に通院して装置の調整を行います。
通院頻度は月に一度ほどでしょう。歯の動きを確認し、状態に応じてワイヤーを調整します。
しっかり通院を行わなければ、計画通りに治療が進みません。治療期間が延びる恐れがあります。
調整料は通院ごとに支払う場合もありますが、初めに総額料金が提示されるトータルフィーシステムの場合は調整料が含まれている場合もあります。歯科医院ごとに料金システムが異なるため、カウンセリングの際に確認してください。
費用相場は1~6万円です。矯正治療の終了後には、矯正で整えた歯並びが後戻りしないようにリテーナーと呼ばれる保定装置をつける保定期間があります。
この期間にしっかりと保定装置をつけて対策をしなければ、矯正で整った歯並びが元に戻ってしまいます。保定装置は新たに作成されるため、矯正装置とは別に1~6万円ほどの費用がかかります。
費用相場は3,000~5,000円です。保定期間中も矯正期間中と同様に、定期的に通院して歯の状態を確認します。
保定観察料も通院ごとに支払う場合もありますが、トータルフィーシステムの場合は保定観察料も含まれることが多いです。
矯正治療は歯を整える治療になるため、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も保険は適用されません。
自由診療の場合、料金は歯科医院ごとに自由に決められます。そのため、歯科医院ごとに治療費が異なり、費用相場にもばらつきが出ます。
ただし、何らかの機能的な問題があって矯正が必要だと歯科医師が判断した場合には、保険適用されることがあります。
年間で、税金を納める本人とその家族が支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。
歯科治療も医療費控除の対象になりますが、医療費控除には要件があります。健康や生活に支障をきたすような症状の治療費は医療費控除の対象になりますが、審美目的での治療費は医療控除が認められません。
つまり、咀嚼など機能的な問題があってワイヤー矯正をした場合は、医療費控除の対象になります。この場合、自分で確定申告の手続きを行う必要があります。
見た目の改善のためにワイヤー矯正をする場合は、医療費控除の対象外になります。
ワイヤー矯正は表側矯正や裏側矯正など、矯正方法の種類で費用が異なります。矯正だけならば30~170万円ほどの費用ですが、矯正期間中の通院費用や保定装置などの費用が発生することも考慮しなければなりません。
矯正費用がトータルでどれくらいの費用が必要になるかは歯科医院によっても異なります。費用についてはカウンセリングの際に聞いてみてください。
保険適用や医療費控除は機能性に問題がある場合に対象になります。ご自身が対象になるのかどうか知りたい場合は、歯科医師に確認してもらいましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
乳歯のさらに奥に、新しく生えてくる永久歯は、大人になってもずっとおつきあいすることになる大事な歯です。生え変わることはありません。これを第一大臼歯といいます。
第一大臼歯は乳歯から永久歯への生え変わりの軸となる重要な歯で、永久歯の中で最も大きく、最も噛む力の大きな歯です。歯並びや咬み合せの中心ともなります。一生おつきあいしていく歯が6歳の頃に生えてくるんですね。6歳ごろに生えてくるので、6歳臼歯と呼ばれています。早い子では、4歳半ころから生え始め、6歳のお子さまの約半数が生えています。
歯は唾液の中のカルシウムなどを吸収して徐々に強くなっていきます。しかし、生えたばかりの歯の表面は未完成で弱いため虫歯の進行も早いのです。
6歳臼歯は、生えるスピードがゆっくりなので、乳歯より一段低いため、歯ブラシが届きにくいのです。また乳歯にくらべて噛み合わせの面の凹凸が大きく、磨き残してしまうことがおこりがちです。
生えてきたばかりのこの奥歯は、噛める高さになるまでは 1 年程かかります。生えたての歯は歯質が未熟なため2~4年間が最もむし歯になりやすい時期になります。
この溝の部分埋める処置(シーラント)をするとかなりの確率でむし歯を予防することができます。
新しく生えてきた大人の歯、6歳臼歯は、生えて間もない時期には石灰化が不十分で歯自体が柔らかかったり、高さがそろわず歯みがきがしにくい特徴があります。また6歳臼歯には乳歯にはない深い溝があります。ここは食べかすや菌がたまりやすく、歯ブラシが届かないとむし歯になってしまうのです。
シーラント処置は、虫歯になりやすい奥歯の溝を、接着力のあるプラスチックの樹脂で埋めてしまう方法です。シーラントの中にはフッ素が入っていて、徐々に歯の中に浸透する様な仕組みになっています。シーラントは歯を削る治療ではないため、痛みがありません。フッ素塗布と並んで、お子さまのむし歯予防に選択されることの多い方法です。
エッチングという酸処理を行います。リン酸という酸でエナメル質や象牙質をざらざらにして、歯質の表面にシーラント剤をしっかりと接着させることが目的です。
歯を削るの!? とびっくりされてしまうかもしれませんが、数時間から数日で、再石灰化により回復できる範囲の処置ですのでご安心ください。
細いノズルを使用して、シーラント剤を慎重に塗布していきます。
足りなくてもいけませんが、溝の外にあふれてしまうようでは噛んだときに咬み合わせがおかしくなるので、多すぎてもいけません。あふれてしまった場合は固まる前にしっかりふき取ります。
シーラント剤を塗布したらすぐに、光照射を行いシーラントを硬化させます。光を当てたあとは、短い針のような器具を使ってシーラントがしっかり固まっているかチェックをします。
しっかりついていなかったり、はがれてしまっていたら、再度シーラントを塗布して光を照射します。またシーラント剤が多すぎたりした場合は、ていねいに削り落として調整します。
これでシーラント処置は完了です!
言葉でご説明するとたいへんなことのようですが、むし歯の治療のように歯を削るわけではないので痛みもなく、お子さまでも負担にならない短時間で処置は完了いたします。
歯の溝が滑らかになり、歯垢や食べ物がつきにくくなり、歯磨きが容易にできるようになります。溝に食べかすなどが付着するのを防ぐことで、むし歯の発生を予防できます。むし歯の発生率を60%程度まで減少させてくれると報告されています。
またシーラントにはフッ素が含まれているため、歯の表面を強化してくれる効果もあります。
シーラントは、破損などがなければ数年は持つことが多いです。しかし、シーラントそのものは強固なわけではないので、奥歯で硬い物を噛んだ時に割れてしまうこともあります。シーラントが取れてしまった場合は放置しないで、すぐに新しいシーラント処置をさせていただきたいです。中途半端に残っていると反対に虫歯になりやすくなることがあるからです。
シーラント処置は保険の範囲内で行える予防処置です。乳歯にも適用できます。
お子さまの口腔内の状態によって、シーラントをすすめしたい場合も、必要がない場合もありますが、時期としては、歯が生えてきた頃に処置をするのをご検討ください。
乳歯が生えてくる3~4歳頃、今回ご紹介した6歳臼歯、奥歯の永久歯が生えてくる5~6歳頃、むし歯になりやすい12歳臼歯が生えてくる12歳頃を目安としてみてください。
一生つきあう永久歯が生えてきたころには、積極的な予防をおすすめします。むし歯が進行してしまうと、歯を削ることになってしまうことがほとんどです。シーラント処置で、お子さまのまだやわらかい歯をむし歯から守ることができます。
ただ注意していただきたいのは、シーラントをしたからといって虫歯にならないわけではないという点です。シーラントをしても、毎日のブラッシングは、とても重要です。お子さまの歯みがきの仕上げ磨きや、きちんと歯ブラシの毛先が奥歯まで届いているか、見てあげてくださいね。
また、定期検診を受けることを習慣としていただきたいのです。シーラントした部分の歯の表面は見えにくく、むし歯になってしまうと見た目だけでは気づかず、むし歯が進行してしまうということもあり得るのです。
シーラント治療は樹脂を流して固めているだけなので、通常の詰め物より取れやすくなっています。粘着性の高いガムやキャラメルを食べた際や、強く噛んだり、歯ぎしりでも外れてしまう事があります。その場合は、あらためてシーラント処置をすることをおすすめします。中途半端にとれてしまうと、その隙間に食べかすがつきやすくくなりむし歯の原因になってしまうかもしれませんから。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、透明に近いマウスピースを装着することで歯に力をかけて歯を動かす矯正方法です。
しかし、特に新しいマウスピースを使用する時、歯にフィットせず浮くと感じることがあります。なぜ、マウスピースが浮いてしまうのでしょうか。また、浮いたままで治療を続けた場合、どのような弊害があるのでしょうか。
今回は、マウスピースが浮いてしまう理由と、そのまま放置してはいけない理由を解説します。マウスピースが浮く時の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは、アメリカに本社があるアライン・テクノロジー社が開発した歯並びを改善する矯正治療方法です。矯正治療は大きく、固定式のワイヤー矯正と取り外しができるマウスピース矯正に分けられますが、インビザラインはマウスピース矯正にあたります。
インビザラインのマウスピースは透明に近いため、装着していても目立ちにくいです。軽く薄いため、違和感や痛みが少ない点もメリットです。
食事や歯磨きの際は取り外せるため、治療中でも口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも低いといえます。
インビザライン治療を行う際は、まず患者さまの歯並びの型取りを行い、治療計画に従ってマウスピースを作成します。マウスピースの枚数は、お口の状態や患者さまのご希望によって異なります。
歯茎の中にある歯を支える骨(歯槽骨)と歯根は、歯根膜で覆われています。歯根膜は、歯にかかる力を吸収するクッションの役割を果たしています。
歯根膜には、一定の厚みを保とうとする性質があります。マウスピースと歯がしっかりとフィットしていると、歯が引っ張られるので歯根膜の一方が縮み、一方が伸びます。
縮んだ歯根膜は、厚みを元に戻すために顎の骨を減らそうと働きます。伸びた歯根膜は、縮むために顎の骨を作ろうと働きます。
骨の再生と吸収が繰り返されることで、次第に歯が動くのです。1枚のマウスピースで動かせる距離は約0.25mmとされており、2週間に1回程度交換して理想の歯列を目指します。
インビザラインのマウスピースは、患者さまの歯型に合わせて作製されています。そのため、本来は歯にぴったりフィットします。
しかし、以下のような理由から浮いてしまうことがあります。
マウスピースは定期的に交換する必要がありますが、新しいマウスピースを装着した直後は浮いているように感じることがあります。
歯を動かすために若干の隙間が設けられていることが原因なので、歯が移動すれば徐々に改善されます。交換後、2~3日たっても浮いている場合は、歯科医師に相談してください。
インビザラインのマウスピースは、毎日20~22時間装着しなければなりません。装着時間が短いと治療計画どおりに歯が動ないので、マウスピースがフィットしなくなってしまうケースがあります。
インビザラインのマウスピースは、弾力のある柔らかいシリコン製です。不用意に何度も着脱を繰り返すと、変形してしまいフィットしなくなる可能性があります。
インビザラインでは、矯正力を強めるためにゴムかけを行うことがあります。マウスピースの切れ込みや、歯に装着した突起物にゴムをかけて、矯正力を調整するのです。
使用するゴムの太さや長さはさまざまですが、適切でないものを使用するとマウスピースが浮いてしまうことがあります。
治療計画の想定とは異なり、歯が大きく移動したり、逆に動かなかったりする場合があります。治療計画と実際の歯の動きにズレがある場合、マウスピースが浮くことがあります。
新しいマウスピースを装着する際は浮きやすいですが、それを軽減するために用いるのがチューイ―です。マウスピースを装着した後、シリコン製で弾力のあるチューイ―を噛んで歯と密着させましょう。
マウスピースが浮いたまま治療を続けてしまうと、さまざまな弊害が起こります。
まず、歯に矯正力がかからなくなるため、治療計画どおりに歯が動かなくなります。治療期間が延長され、新たにマウスピースを作製することになり、その分費用が増えるでしょう。
また、歯が動かないだけではなく、一部分だけが動いたり、動かなかったりすることでかえって歯列が乱れてしまうことも考えられます。そうなると、再治療が必要となるでしょう。
マウスピースがぴったりと歯にフィットしていないと、縁の部分が粘膜にあたるなどして傷つくこともあります。
マウスピースが浮いている時の対処法は、以下のとおりです。
まずは、装着時間と装着方法を確認しましょう。インビザラインでは、1日20~22時間以上、マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、マウスピースが浮く可能性があります。
正しい方法で装着することも重要です。装着方法は歯科医院で指導してもらえるので、改めて確認すると良いでしょう。
指だけでうまくマウスピースを装着できない場合や、浮いてしまう場合は、チューイ―を噛むようにしましょう。
マウスピースの装着後、全体的に噛んでください。次に、浮いてしまう箇所に集中して噛みます。
新しいマウスピースに交換した後2~3日は、15分程度噛むようにしましょう。
新しいマウスピースに交換した結果、馴染むまでしばらく浮いてしまうことがあります。2~3日たってもフィットしない場合、新しいマウスピースを交換する段階まで歯が動いていない可能性があるでしょう。
予定している位置に歯が動くまで、1つ前のマウスピースを使用するよう指示されることがあります。自己判断でマウスピースの装着期間を延ばすとリスクがあるので、必ず歯科医師に相談してください。
マウスピースが浮いてしまう箇所は、十分に歯が移動していないかもしれません。その部分だけに強い矯正力をかけるために、ゴムかけを行うことがあります。
作成済みのマウスピースが浮いてしまい、このままでは治療を進められないと判断される場合もあるでしょう。治療計画を修正して、新たにマウスピースを作製する必要があります。
新たなマウスピースが手元に届くまで、1ヶ月ほどかかるのが一般的です。治療期間が延びることは理解しましょう。
新たなマウスピース作製のために、費用が追加でかかることもあります。
インビザライン治療では、複数のマウスピースを定期的に交換しながら装着することで歯を動かします。
マウスピースが歯にぴったりとフィットしないと、矯正力が十分にかかりません。治療計画通りに歯が移動しないだけではなく、歯列が乱れてしまうこともあり得ます。
マウスピースが浮く原因は、装着時間が短いことや、チューイ―を噛まなかったことなどがあげられます。特に、新しいマウスピースを装着した際は浮きが生じやすいので、チューイ―を噛むようにしましょう。
マウスピースが浮いてしまった際の対処法として、ゴムかけや以前のマウスピースを使用することが挙げられます。場合によっては、治療計画を修正して新たなマウスピースを作製することもあります。
治療期間が延び、費用が追加で必要になることもあるので、マウスピースが浮いてしまった際は歯科医師に相談してください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療とは、歯を失った顎の骨に人工歯根を埋入し、人工歯を被せて口腔機能を回復する治療です。ご自身の歯のようにしっかり噛めること、見た目が自然であることなど、メリットの多い治療です。
しかし、稀に治療がうまくいかない、すぐにインプラントが破損した、抜け落ちたという例もあります。
今回は、インプラント治療で失敗しないために、失敗例や原因、成功させるための対策を解説します。インプラント治療を検討している人は、参考にしてください。
インプラント治療における主な失敗例を、原因とともに解説します。
インプラントは、歯を失った部分に人工歯根(インプラント体)を埋入して顎の骨と結合させ、人工歯を被せる治療です。そのため、骨としっかり結合しないと、インプラント体が抜け落ちます。
インプラント体の素材は、人間の身体になじみやすいチタンかチタン合金です。基本的には、骨と問題なく結合します。
しかし、以下のような要因がある場合、骨との結合が妨げられ、インプラント治療の失敗につながることがあるでしょう。
ごく稀ですが、インプラントを使っているうちに破損することがあります。破損の原因としてまず挙げられるのは、使用しているインプラント体が細い・薄いことでしょう。
インプラント体は国内外さまざまなメーカーが製作しており、形状や大きさ、素材が異なります。インプラント体が細い・薄いと、限られたスペースにも埋入しやすいというメリットがあります。
しかし、適したインプラント体を選択しないと、インプラント体の破損につながるのです。どのようなインプラント体を用いるかは歯科医師が判断するので、歯科医師の経験や知識が重要といえるでしょう。
また、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントが、歯ぎしりや食いしばりによって緩むことがあります。インプラント体の破損の原因になるので、アバットメントの状態も定期的に確認しなければなりません。
インプラント治療は、手術が終われば終わりではありません。インプラント体も人工歯も人工物なので虫歯になりませんが、インプラント周囲の組織に炎症が起こることがあります。
インプラントの歯周病ともよばれる、インプラント周囲炎を発症することがあるのです。
インプラント体は天然の歯根よりも細菌に弱く、一度感染すると治療が困難で急速に進行します。そのため、天然歯以上にしっかりとメンテナンスする必要があります。
インプラント治療が失敗した際の再手術の条件として、定期メンテナンスを受けていることを挙げる歯科医院も多いです。
入れ歯やブリッジと比較して目立たず、天然歯のように見えることがインプラント治療のメリットの一つです。
しかし、骨や歯肉を大幅に失っている人の場合、インプラントの人工歯が大きく露出しているため、長く見えて目立つことがあります。健康的で美しい歯を期待していた場合は、失敗したと感じるかもしれません。
インプラント治療は、患者さまにとってメリットが多く、満足度の高い治療といえます。費用が高額で手術も必要なので、失敗を防ぎたいと思う人が多いでしょう。
インプラント治療を成功させるための対策は、以下のとおりです。
インプラント治療が可能なのかを判断し、インプラント体や人工歯の選択、治療計画の作成、インプラントの埋入手術、術後のメンテナンスを行うのは歯科医師です。最後まで安心して任せられる歯科医院を選びましょう。
自由診療であるため歯科医院によって費用が異なりますが、費用だけで判断するのは推奨できません。インプラント治療の実績や知識が十分にあり、検査や手術のための設備が整っている歯科医院を選んでください。術後のメンテナンスも任せられることが重要です。
また、何かあった際にすぐに相談できる雰囲気の歯科医院であれば、安心して治療を受けられるでしょう。
日本口腔インプラント学会は、禁煙宣言をしています。喫煙によるインプラントへの悪影響は大きく、寿命を縮める大きな原因であるためです。
費用と時間をかけたインプラントを失わないために、喫煙者の人はできる限り禁煙しましょう。
インプラントだけではなく、歯ぎしりや食いしばりで大きな力がかかり続けると天然歯もダメージを受けます。特にインプラントの場合、クッションの役割を果たす歯根膜がないため、余計に大きな力がかかるでしょう。
癖である歯ぎしりや食いしばりを改善するのは困難です。そのため、歯ぎしりや食いしばりがある人がインプラント治療を受けた際は、ナイトガードを装着しましょう。
インプラント周囲炎からインプラントを守るために、食後は丁寧に歯磨きしてください。歯科医院を定期的に受診し、インプラントの状態を確認してもらうことも重要です。
定期検診の際はクリーニングも受けて、歯ブラシでは届かない部分もきれいにしてもらってください。日頃の歯磨きに関する疑問がある場合は、ブラッシング指導を受けてアドバイスをもらうとよいでしょう。
治療前のカウンセリングの際に、インプラント治療を避けるべきと判断されることがあります。
骨粗しょう症を患っている人の場合、主治医と連携しながらインプラント治療が可能かを判断する必要があります。処方されている薬によっては、顎の骨が壊死する、骨とインプラントがうまく結合しないなどのリスクが生じるからです。
糖尿病や心臓病、肝臓病、高血圧などを患っている人で、血糖値が十分にコントロールできていない場合は、インプラント治療を受けられないことがあります。手術部位が細菌に感染しやすく、傷の治りが悪くなるリスクがあるからです。
妊娠中の人の場合、体調が不安定になりやすいのでインプラント治療は避けたほうがよいでしょう。出産後か、安定期に入ってから治療を受けるよう勧められることがあります。
成長期のお子さまや、定期的な通院が難しい高齢の人も、インプラント治療は難しいでしょう。
喫煙していてもインプラント治療はできますが、長持ちさせることを考えると推奨できません。禁煙できない人は、インプラント治療は不向きといえるでしょう。
インプラント治療は外科手術を伴うため、外科手術を受けられない人はインプラント治療を受けられません。外科手術に対して強い恐怖心がある場合は、静脈内鎮静法によってリラックスした状態で手術を受けられる歯科医院もあります。
インプラント治療の成功率は90%以上といわれており、10年以上インプラントを使い続けられる人が少なくありません。事前に精密検査を行い、無理のない治療計画を立案し、経験のある歯科医師が治療にあたれば、長く使い続けられるでしょう。
しかし、費用は高額で外科手術が必要であるため、患者さま自身もどのようなリスクがあるのかを知る必要があります。対策を講じることも大切です。
特に、骨粗しょう症の人、糖尿病などの全身疾患がある人については、治療が行えるのか主治医と連携しながら判断しなければなりません。持病がある人は、歯科医師に相談してください。
また、インプラントを長く快適に使い続けるためには、治療後のメンテナンスが欠かせません。インプラントや人工歯は人工物ですが、歯ぎしりや食いしばりによる負荷や、インプラント周囲炎によって破損・脱落するリスクがあります。
毎日の歯磨きや定期検診で、インプラントやほかの歯も守りましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
歯の表面のエナメル質は、人体の中でも最も堅い組織ですが、それでも欠けてしまうことがあるんです。健康な歯は、食事などで堅いものを食べたからと言って折れたり欠けたりすつることはありません。折れたり、欠けたりした歯にはなにか問題が起こっていた可能性があります。
むし歯とは、むし歯の原因菌によってエナメル質や象牙質が溶かされる病気です。象牙質のほうが歯の表面のエナメル質より柔らかいため、先に溶けてしまいます。中が空洞になった歯は、もろくなり、欠けやすくなります。歯がしみていたというような前兆はありませんでしたか?
歯は酸に弱いのです。スポーツドリンクやコーラ、炭酸水といった酸を含む飲料を間をおかず飲み続けるようなことでも傷んでしまいます。酸蝕症とは、むし歯と同様に歯のエナメル質がとけてしまう症状ですが、むし歯と異なるのはそれが歯全体に起こる点なんです。エナメル質が溶けて薄くなり、象牙質がすけてみえるようになったときには、知覚過敏やむし歯のリスクが高くなり、歯そのものももろくなって欠けやすい状態になっています。
エナメル質は人体で最も硬い組織ですが、それでも強い衝撃を受けたら欠けたり折れたりしてしまいます。スポーツ中の事故なら、そのままにしておくと欠けた箇所がお口の中を傷つけることもあります。転倒やスポーツ中の事故などによって強い衝撃を受けると、歯が欠けたり破折したりすることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの癖は歯が欠ける原因になります。特に神経の治療を受けた歯は、健康な歯よりもろくなっているため、歯の根っこから割れてしまうこともあります。集中しているときなどに無意識に上下の歯が接触する癖がある場合も、歯に負担がかかっています。
残念ながら、歯が欠けたり折れたりしてしまったら、新しい歯が生えてくるということはないのです。だからといって、痛みがないからと欠けた歯や折れた歯を放置しておくのはよくありません。表面のエナメル質が損なわれ、象牙質が露出するとそこからむし歯にかかりやすくなります。象牙質は熱や振動に敏感なため、触れただけで痛みを感じるようになるでしょう。欠けた箇所を舌でさわったり押したりしないでください。雑菌がはいって、歯の神経が感染するかもしれません。できるだけ早く歯医者に行きましょう。
損傷の程度によりふさわしい治療法があります。
事故などで、健全な歯が完全に抜けてしまった場合は、道路に落ちても自分で洗ったりせずに牛乳に入れて持ってきてください。もどせるかもしれません。時間との勝負で、30分以内なら成功率が高いです。歯を乾燥させないようにしてください。歯は骨から直接生えているわけではなく、歯根膜という線維性の組織によって支えられているのですが、歯根膜の断裂などにより歯が抜け落ちるのを脱臼といいます。歯をもどせるかどうかは、抜けてからの時間が短いことと、歯根膜という膜がどれだけ残っているかどうかがポイントになります。
欠けた部分が小さければ、プラスチック製の素材で補填することができます。コンポジットレジンは、紫外線照射によって固まる素材でいろいろな症例で使用されます。カラーが豊富で、重ね合わせて使用することで自然な仕上がりに近くなるように調整できます。コンポジットレジンを使用して修復する治療法をコンポジットレジン充填と言います。保険診療の範囲内での治療が可能です。
歯に模した薄い剥片を付け爪のように装着するラミネートべニアという治療法を選択できる場合もあります。歯の表面を薄く削る必要があります。歯の表面に装着する素材はセラミック製で、シェルと呼ばれ、装着した歯が透けてみえるほど薄いものです。自然な白さを実現するために、接着剤の色や、元の歯の色を消すシェルを重ねづけするなど、繊細な調整を施していきます。自費診療で行います。
損傷がもう少し大きい場合は、修復物を作製します。詰め物や被せ物の型取りが必要です。保険診療では銀歯やプラスチック素材を使用します。自費診療の選択が可能なら、審美性や強度にすぐれたセラミック素材をおすすめします。特に目立ちやすい前歯や強い力がかかる奥歯には、セラミック素材の修復物が適しています。
残った歯を削り、土台をはめ込み、その上に人工の歯、クラウンを被せます。歯は折れてしまったが根が残せる場合に選択できる治療法です。前歯などの目に見える範囲の歯は、自然の歯の色に近い素材が多くの患者さまに選ばれます。
神経や根の損傷が著しく、抜歯しなくてはいけない場合もあります。そんな場合の選択肢のひとつとして「ブリッジ」という治療があります。失われた歯の両隣の歯を削って支台とし、支台と欠損部を連結したクラウンを橋のように渡します。違和感は少ないのですが、両隣の歯を削る必要があるため、力の関係上、両隣の歯の負担が大きくなります。また汚れがたまりやすいという面もあります。
部分義歯と総義歯があります。部分義歯は、人工床に人工の歯をとりつけ、金具で両隣の歯に固定するものです。入れ歯は保険診療で費用を抑えて作製することができる点がメリットですが、不便さもあります。自分の歯と比較すると、噛む力が20~30%ほどになるため、硬い食べ物が食べにくくなってしまいます。また、部分入れ歯では入れ歯を支えるために「クラスプ」と呼ばれる留め具を自身の歯に引っ掛けますが、これが歯ぐきや歯に相当な負担をかけてしまうのです。自由診療では、ばねのない部分義歯を作製することも可能です。
顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。埋め込まれた人工歯根は顎の骨にしっかり固定されるので、自分の歯のように違和感を覚えず咀嚼することができるようになります。
インプラント治療は平均して約3~6ヶ月の時間が必要です。例として二回法の治療の流れをご紹介します。インプラントを埋め込む手術の後、上顎でしたら6か月、下顎でしたら3か月程度の定着期間を置いて、歯ぐきを開き、人工歯の接合部分を取り付ける治療を行います。インプラントを埋め込んだ歯肉部分が十分治癒するまでの時間を設けるので、感染のリスクが低くなる方法です。二回法はほとんどの方に適応できる手術です。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらいいの?」「放置したらどのような問題がある?」など、気になる方がいるのではないでしょうか。
ワイヤー矯正の器具が外れた際は、放置してはいけません。ワイヤーやブラケットなどは、精密に調整された力で歯を動かしており、装置が機能しないと治療の進行に支障をきたす可能性があるためです。
外れた装置を放置すると、治療期間が延長になる場合や、すでに動いた歯が元の位置に戻る場合があります。
今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説します。ワイヤー矯正を検討されている方やワイヤー矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を専用の接着剤で貼り付け、ワイヤーを通して歯を徐々に正しい位置へ動かす歯列矯正です。従来は金属製のブラケットが使用されていたため、見た目を気にする患者さんには敬遠されることがありました。
しかし、最近では、セラミックやプラスチック製の透明なブラケットを使用することで、目立ちにくい矯正歯科治療が可能になり、見た目が気になる患者さんでも、矯正治療を受けやすくなっているのです。
透明なブラケットは、歯の自然な色に溶け込むため、日常生活において矯正装置が目立たないというメリットがあります。
ワイヤー矯正の器具が外れる原因は主に、取り扱いの不注意です。矯正装置に強い衝撃が加わるような動作は避けなければなりません。
ワイヤー矯正の器具が外れる原因を、以下に詳しく解説します。
矯正装置は、専用の接着剤で歯に装着され、完全に固定されるまでには約24時間かかるとされています。装着直後は特に注意しましょう。
時間が経過したら、すべての食べ物を食べてよいわけではありません。特に、せんべいやナッツ類、粘着性のあるガムなどは避けましょう。
装置を装着してすぐは違和感があり、自然とこれらの食品を避ける傾向にありますが、慣れてくると何でも食べたくなることがあります。慣れてきたときこそ、装置へのダメージを避けるために、食事内容に注意を払うことが重要なのです。
しかし、指や舌で装置を触る習慣があると、気付かないうちにワイヤーが曲がり、結果として装置が外れることがあるのです。
さらに、装置を継続して触っていると金属疲労を引き起こし、ワイヤーが折れやすくなります。食事中に何かが装置に挟まった場合は、歯ブラシを使用して取り除きましょう。
矯正治療を始めた当初、歯並びの凸凹(叢生)が多い場合、引っ張られる力も大きくなるため、装置が外れやすい状態になることがあります。
食事をしていないときでも装置が外れることが稀にありますが、この凸凹がある程度解消されるまでは、装置の付け直しを何度か行う必要があるでしょう。一般的に、凸凹は3か月〜半年程度で改善されることが多いため、その期間の辛抱が求められます。
電動歯ブラシの振動によって装置が外れることがあります。そのため、矯正中は通常の歯ブラシを使用しましょう。矯正治療中に電動歯ブラシを使用する場合は、歯に軽く押し当てる程度に留めてください。
また、歯間ブラシやタフトブラシを使用することで、磨き残しを軽減できます。
ワイヤー矯正の装置は、歯並びが整ったら取り外すことを想定して装着されており、強力に固定されているわけではありません。
また、外れた装置をそのまま放置すると、装置が歯や歯茎に当たって痛みを引き起こすことがあります。治療の進行にも影響を及ぼすため、装置が外れたら速やかに歯科医師に相談しましょう。
外見上は問題ないように見えても、矯正装置は非常に精密な力加減で歯を動かしています。装置が正しく機能していない場合、目指す歯並びになるまで時間がかかることがあるのです。また、すでに動き始めていた歯が元の位置に戻る可能性もあります。
矯正装置が外れたら、自己判断で放置せず、必ず歯科医師に相談しましょう。矯正治療は緻密な計画と管理が求められるもので、治療を成功させるためには装置が正しく機能していることが重要です。何か問題が発生した場合は、早急に歯科医院に連絡してください。
ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらよいのでしょうか。外れた装置によって対処法は異なります。
ワイヤー矯正の器具が外れたときの対処法は、以下のとおりです。
矯正治療中のワイヤーは、無理な力が加わるとブラケットから外れることや、飛び出すことがあります。ワイヤーがブラケットから外れた場合、可能であれば元の位置に戻しましょう。
ワイヤーが戻らないときはワックスを使ってブラケットに固定してください。ワックスで固定できないときには、飛び出たワイヤーを切断して口内を傷つけないようにしましょう。
ワイヤーを切断するときは、爪切りやニッパーを使って切断してください。切断したワイヤーを誤って飲み込まないように注意しましょう。
ブラケットとメインワイヤーを結合する部分をリガチャーワイヤーといいます。リガチャーワイヤーが外れた場合、ようじや割り箸を使って、リガチャーワイヤーをブラケットの横の結び目に戻しましょう。
戻らない場合は、速やかに歯科医院を受診してください。
ブラケットは矯正治療に欠かせない器具ですが、硬いものを噛んだ際に外れることがあります。外れたブラケットが歯の上で動いてしまった場合は、歯科医師からもらったワックスを使ってワイヤーに固定し直しましょう。
特に奥歯のブラケットが外れると、ワイヤーも外れる可能性があります。ワイヤーが外れた場合は、ワイヤーの先端を折り曲げて固定してください。
しかし、ご自身でワイヤーを繰り返し折り曲げると、折れるリスクがあります。頻繁にブラケットが外れる場合は、歯科医師に相談してください。
万が一、ブラケットが完全に歯から外れたら、清掃して保管しましょう。状況によっては、外れたブラケットを再利用できる可能性があります。
矯正治療中、奥歯に装着されているバンドが外れた場合、ご自身で元の位置に戻すのは難しいです。外れたバンドをそのままにすると、矯正効果が得られなくなるだけでなく、バンドと奥歯の間に虫歯が生じるリスクも高まります。
そのため、バンドが外れた場合や取れかかっている場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。
パワーチェーンが外れた場合は、ハサミを用いて切れた部分を切断しましょう。パワーチェーンはゴム製のため比較的簡単に切断できますが、口内を傷つけないように注意してください。
パワーチェーンは通常、約2週間ごとに交換する器具なので、装着後2週間以上経過している場合は、外れても問題ありません。
しかし、装着から2週間以内にパワーチェーンが外れた場合は、矯正効果が低下する恐れがあるため、速やかに歯科医師に相談しましょう。
セパレーターは、歯と歯の間に差し込むゴム製の装置です。セパレーターを使用する目的は、歯と歯の間にすき間を作ることです。矯正治療が順調に進むと、歯間にすき間が生まれ、その結果、セパレーターが自然と外れることがあります。
セパレーターが外れた場合、次の診察日が4~5日以内であれば、そのまま放置しても問題ありません。
しかし、次回の診察まで10日以上の時間がある場合は、できた歯と歯の間のすき間が閉じてしまう可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説しました。
ワイヤー矯正の器具が外れたら放置せず、適切に対処しなければなりません。外れた装置を放置すると、治療期間の延長や後戻りなど、望ましくない結果を招くことがあるのです。
また、日常生活においては、矯正装置に無理な力を加えないように注意し、食品選びや口腔ケアにも気を配る必要があります。ワイヤー矯正は長期にわたる治療のため、装置は慎重に取り扱いましょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
ステインという言葉を聞いたことがおありですか? ステインとは歯の「着色汚れ」のこと。「ステイン」は、お茶やコーヒーに含まれるタンニンという色素や、ニコチン、タールといったタバコのヤニなどが、歯の表面に付着してできる歯の汚れです。ステインは、時間がたつにつれ、歯の表面を覆うエナメル質の中まで浸透してしまい落ちにくくなります。飲食後は歯磨きで予防することが大切です。
色の濃い食べ物や飲み物を摂取すると、特にステインは付着しやすくなります。カレーやキムチ、コーヒー、紅茶、緑茶などですね。また歯の表面が乾いていることも「ステイン」がつきやすい状態です。アルコールを摂取したときなどは歯の表面が乾いています。ひとつの例ですが、お酒を飲んでカレーを食べ、タバコを吸い、コーヒーを飲んで、歯をみがかずに寝落ちしてしまうと歯が黄ばみます!
歯の色は、エナメル質の下にある象牙質の色が反映されます。象牙質の色がエナメル質を通して透けて見えるんですね。象牙質はもともと黄色味を帯びているのですが、日本人はエナメル質が薄いため、黄色味が強い人が多いようです。年をとるとエナメル質がすりへって薄くなり、象牙質が分厚くなってくるので、黄色味がより強くなります。歯科医院のホワイトニングでのみ、歯の内部の黄ばみを白くすることができます。
歯科定期検診で行う歯のクリーニングは、内部まで白くすることはできません。.しかし、歯みがきだけでは落とせない汚れもとりのぞいてくれるので、それだけでも清潔感につながります。治療が発生する場合、クリーニングも保険診療で受けることができます。
ホワイトニングとは、歯を削ったり溶かしたりすることなく、歯を白くする方法です。 歯科医院のホワイトニングは、歯の内部から漂白し、人から褒められる白さにしていくことができます。アメリカを発祥の地とするホワイトニングは、現在ではビジネスパーソンの身だしなみとして、美しさの表現として、アンチエイジングの手段として、多くの方に広く求められています。
木更津きらら歯科では、クリニックで行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングを提供しています。
オフィスホワイトニングは当院で行うホワイトニングです。60分~90分程度の治療で白さを実感できるので、早く歯を白くしたい方にお勧めです。施術の終了後には、こんなに短時間でこんなに笑顔の印象が変わるのものなのかしら!? と嬉しい驚きが感じられることでしょう。1回の治療で白さを実感できるのが特徴です。
歯は、食事や嗜好品により着色していきます。着色の原因物質を歯に塗布したホワイトニング剤で分解します。オフィスホワイトニングでは、歯に塗布したホワイトニング剤を、着色物質のたまった歯の内側まで届くようにライトで照射します。これを2~3回繰り返します。オフィスホワイトニングで使用する「ビヨンドライト」は発熱がなく、紫外線も完全にカットされているので安全です。
治療時間:1時間程度。 初めての方の場合、白さを持続するため続けて2回以上のホワイトニングをお勧めします。
効果の実感:治療後すぐ実感できます。※ホワイトニング効果には個人差があります。
効果の継続:3~6か月
価格:49,500円(税込)
お悩み:ホワイトニングとセラミック治療を併用した症例です。患者さまは歯の自然な白さをご希望でした。
セラミック治療:前歯にオールセラミッククラウン(100%セラミック(陶器)の被せもの)を選択しました。審美性に優れたジルコニアオールセラミックのクラウンです。
ホワイトニング:前歯部と犬歯・臼歯部では全く色が違うため、自然な美しさの歯並びをとりもどすために、複数の個所の色合い(色の明るさや色調)を確認しました。加齢による着色もリセットできます。
リスク:しみる可能性があり、24時間の飲食に制限がありました。またセラミック治療において、ご自分の歯を削らなくてはならない部分がありました。
オフィスホワイトニング 49,500円(税込)
ジルコニアオールセラミック 143,000円(税込)
ご自宅で、テレビを見ている時間などでできるホワイトニングです。患者さまにあわせたトレイ(マウスピース)を作成し、ジェル状の薬剤を注入して、1日4時間ほど装着していただくホワイトニング方法です。白さが実感できるまでに数日から2週間ほどかかりますが、効果が6ヶ月~1年と継続するため、時間をかけることができる方にお勧めいたします。
当院で使用しているホームホワイトニングキットは、ご自宅で患者さまご自身で続けやすいことが特徴です。トレイはソフトタイプで装着の不快感が少ないものとなっています。また薬剤は粘性が高いジェル状のため、歯の面に滞留しやすく漏れたり垂れたりもしにくいので、安心してご使用いただけます。
治療時間:1日4時間のマウスピースの装着を 2、3週間程度。 ホワイトニング期間中は、着色の原因となる飲食やたばこは控えてください。
効果の実感:数日から2週間ほどから白さが実感できるようになってきます。※ホワイトニング効果には個人差があります。
効果の継続:1~2年
価格:38,500円(税込)
クリーニングやホワイトニングできれいな白い歯を手にいれたら、まずは「ステイン」を歯に付着させないことが大事です。タバコや着色の可能性が高いものもを控えることでステイン予防はできますが、心掛けることで白い歯を保つこともできますよ。
歯の健康を守るためにお伝えしていることと同じですね。「食べたらみがく」を習慣づけましょう。
木更津きらら歯科ではご自宅用のオーラルケア製品『美歯白(びはく)』シリーズを開発、販売しています。当院の院長中谷が監修を務めております。
『美歯白(びはく)』は、主成分にホタテ貝殻由来のヒドロキシアパタイトを配合した、合成界面活性剤不使用の歯に優しい新デンタルケアシリーズです。特に歯科でのホワイトニングやセルフホワイトニングをされた方には、日々の食生活などでの汚れを落とすために最適です。
歯みがき剤、トリートメント、30日間集中ホワイトニングケアキットというラインナップで、歯の美容と健康をサポートします。ご来院の際に、ぜひお問い合わせください。
歯の白さ保つためには、正しいブラッシング方法をおぼえていただくことも大切です。歯ブラシは鉛筆を持つような持ち方で、歯と歯茎に直角に当ててください。毛先を押し付けるのではなく、毛先がそのままの形を保って歯の表面にあたるくらいの力でいいのです。前歯はブラシを縦にしましょう。小刻みに、リズミカルにブラシを動かすのがポイントです。
定期検診に行く最も大きなメリットは、歯や歯ぐきの異変をいち早く発見できることです。むし歯や歯周病は、痛みを感じるころには相当に進行してしまっていることが多いのです。
痛みがなくてもむし歯が進行している場合もあります。初期の、歯に穴が開く前の状態なら適切なケアで自然な回復を促すことができます。また、以前、治療した歯がむし歯になると、神経を抜いている場合には痛みは起こらないため、自分では気づきません。
歯科医師の検診で早期に発見できれば、歯を削ることもなく短期間の治療で治すことができるかもしれません。
定むし歯の治療をして、詰め物や被せ物をしている歯は、トラブルが起きやすいのです。医師の検診では詰め物や被せ物をしている箇所や周辺のトラブルを発見できることがあります。場合によってはレントゲン撮影をして悪いところを明らかにします。
治療の経過を追うというのも重要です。お口の中の環境も患者さまのおからだの状態も日々変わっていきます。むし歯や歯周病の治療後、悪いところがでてきていないか、矯正治療後の歯並びが適切に機能しているか、インプラント、入れ歯といった技工物の機能が損なわれていないか、などの視点で検診を行い、治療後の歯の維持管理に役立てます。
口の中の粘膜にできるがんを「口腔がん」と言います。舌や歯ぐき、頬の内側の粘膜ががんになることがあるんです。口腔がんの発生頻度は、がん全体のなかでは1~3%程度で多くの人がかかるわけではありません。、しかし、あまり知られていないため、発見が遅れると舌やあごの骨を切除しなければならなくなったり、死にいたることもあるのです。しかし、初期のうちに治療すれば、5年生存率は90%以上という報告もされています。
健康なお口の中の粘膜はピンク色ですが、前がん病変という粘膜の病気にかかると白く斑な部分ができたり、赤かったり黒かったりする部分ができたりします。医師による検診では、口腔がんになる可能性のある要素をチェックします。詰め物のまわりや舌のまわりなどに異変が起きていないかを観察します。
そして最後に、専用の機材を使って歯の表面を歯肉に隠れているところまで徹底的におそうじし、プラークや歯石を除去します。セルフケアだけではどうしても残ってしまうプラークや歯石は、細菌の固まりで、歯周病やむし歯の原因となります。徹底的なクリーニングがお口の健康を守る基本中の基本なのです。
お口の中の健康は、全身の健康に大きく関わってきます。例えば歯周病が進行すると、糖尿病や心臓疾患、脳梗塞を引き起こす可能性があります。歯並びがうまく機能せずよく噛むことができないと、脳への刺激が足りなくなり認知症の進行につながるとも言われています。健康な時から定期検診を受けることで、病気のリスクが軽減され、結果的に生涯にわたって必要となる医療費を減らすことにもつながります。
3ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめします。むし歯の治療歴のある方、歯がやせてきた大人の方、適切なセルフケアが困難になってくるご高齢者はお口のトラブルが起こりやすくなります。定期検診の重要性をぜひご理解いただきたいと思います。
口腔内の健康は全身の健康と重要な関係があります。口腔内の問題が全体的な健康問題に発展することも少なくありません。
糖尿病は、『インスリンの作用不足が慢性高血糖の状態をおこし、特有の合併症や動脈硬化を進行させる病気』です。歯周病は「第6の合併症」とも言われており、糖尿病の方は歯周病の進行が著しく早くなるのです。
一方で歯周病に感染し毒素が体内に侵入しやすい状態になっていると、からだが毒素を排除しようとしてインスリンの作用を妨げる悪玉物質を作ってしまうのです。
つまり、歯周病をきちんと治療すると糖尿病が改善することが考えられるんです。歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという報告もされています。当院のSNSの読者様から、「私もそれで血糖値が改善しました!」という喜びのコメントをいただいたこともあるんですよ。
歯に付着してプラークを形成する菌は、臓器にも付着します。血管内の細胞に付着したプラークが血管を狭めたり、心臓弁膜症の治療中の方の人工弁や、関節リウマチを治療中の方の人工関節にくっついて細菌の巣となってしまいます。口の中の細菌が、循環器、呼吸器、消化器などに慢性炎症の原因となってしまうことがあるのです。
インフルエンザといったウイルスで感染する感染症は、ウイルスが細胞の中にはいりこむことで発症します。ウイルスが細胞の中に入り込むには、細胞をこじあける鍵が必要です。歯周病菌に由来する酵素が、この、ウイルスを細胞の中に侵入させる鍵となってしまうんです。口腔内を清潔にすることで、細胞間の感染が抑えられ、重症化のリスクを軽減できるのではないかという報告がされています。お口の中の健康は、感染症にも関係があるんですね。
歯周病菌が、アルツハイマー型認知症の原因となる研究結果が報告されています。2019年に九州大学が発表した研究で、本当にごく最近のことですね。介護の現場では、歯の本数が少なく、よく噛むことができない人ほど認知症の進行が早いと認識されています。お口の中が健康に機能して、自分でよく噛むことができれば、認知症予防にもつながるんですね。
人生が終わりに近づいたとき、要介護の評価が4ないし5と認定される人は130万人ほどいらっしゃいます。「寝たきり」となってすごす方は100万人以上いらっしゃるようです。一方、高福祉・高負担の国で知られるスウェーデンでは、寝たきりのご高齢者はほとんどいらっしゃらないのです。
スウェーデンは予防歯科先進国としても知られ、70代の方でも自分の歯が21本以上残っています。日本人は、70代で残っている歯は平均で16本程度。高齢になったとき、歯の残っている数が多く、お口の中が衛生状態が保たれていることが、その方らしく健康に過ごせる要因のひとつであることは間違いないのです。
『経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針)』において、日本政府は新しい資本主義の実現に向けた重点投資分野として、「人への投資」を挙げています。この中で、国民皆歯科検診の義務化が検討されています。
定期的な歯科検診を通じて、問題を早期に発見し、適切な治療を受けることは、私たちの健康寿命に直接的に繋がっているのです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った奥歯を取り戻すための方法の一つに、インプラント治療があります。自然な見た目を得られることや機能性が高いことから、多くの人々に選ばれています。
インプラント治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか。インプラントはほかの健康な歯を傷つけることなく、自然な噛み心地と美しい見た目を得られる治療ですが、デメリットも存在するため慎重に検討する必要があるでしょう。
今回は、奥歯のインプラント治療について解説します。
奥歯は、食べ物を噛み砕いてすり潰すことに特化しており、特に「6歳臼歯」とよばれる第一大臼歯は、噛み合わせの安定に不可欠です。第一大臼歯が失われると、噛み合わせが不安定になり歯列全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、奥歯を失うと効率的に食べ物を噛み砕けなくなります。奥歯を1本失うだけでも、噛む能力が40%ほど低下し、噛み合わせのバランスが崩れるとされているのです。
全体的な口腔健康を保つため、ストレスなく食事をして栄養を摂取するために、奥歯は重要な役割を担っています。
奥歯を失った場合の治療法として代表的なのは、インプラント、入れ歯、ブリッジでしょう。それぞれの特徴を解説します。
インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、上部に人工歯を取り付けて歯を補う治療法です。ご自身の歯と同等の審美性・機能性を得られることから、非常に注目されています。
インプラントの大きな特徴は、歯根から補うことです。入れ歯やブリッジは歯の部分しか再建しないため、噛む力が低下するなどの問題があります。
インプラントと差し歯との違いは、ご自身の歯根が残っているかどうかです。差し歯はご自身の歯根を利用しますが、インプラントは歯根がない状態、つまり抜歯後に行われる治療法です。
インプラント治療は、ご自身の歯と同程度の噛む力を得ることができ、見た目も自然なので多くの患者さまに選ばれています。
しかし、外科手術を伴う治療なので、すべての患者さまに適応できるわけではありません。インプラント治療を検討する際は、歯科医師と十分に相談しましょう。
入れ歯も、奥歯を失った際の選択肢として挙げられます。複数の奥歯を失った場合でも、部分入れ歯で対応可能です。
奥歯を入れ歯にすると、取り外しが可能なため残っている歯の清掃を容易に行えるなどのメリットがあります。1本の欠損から適応でき、入れ歯が壊れても修理が可能な場合が多いです。
ブリッジは、失った歯の両隣の健康な歯を削って土台とし、連結させた人工歯を固定する治療法です。そのため、両隣の歯が丈夫でなければ行えません。
ブリッジのメリットは、ご自身の歯のように自然に噛めることでしょう。ブリッジは固定されているため違和感が少なく、ふだんの歯磨きでお手入れできます。入れ歯と比較すると見た目が自然なこともメリットです。
ブリッジのデメリットは、健康な歯を削ることでしょう。土台となる歯には負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります。
また、ブリッジと歯茎の間には汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることも懸念されます。
奥歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。
入れ歯を使っている場合、金具やバネが目立つことで、公の場で笑えなくなる方がいます。笑うときに金属が見えることで、恥ずかしさを感じる方もいるでしょう。
インプラントは金属部分が目立ちにくく、見た目が美しいことが大きなメリットです。公共の場で笑うことに抵抗を感じることはないでしょう。
ブリッジや入れ歯を使用している場合、外食を避ける傾向にある方がいます。ずれて痛みを伴い、食べ物を噛むことが難しくなることもあります。
インプラントは、顎の骨にしっかりと結合しているため、通常の使用でずれることはないでしょう。強い力が加わっても壊れにくいため、食事を楽しめます。
ブリッジや入れ歯の場合、噛み合わせに不快感を覚える方もいます。噛み合わせが適切でないと、最悪の場合ほかの歯を損傷する恐れがあるでしょう。
インプラント治療を行う際は、治療中に噛み合わせのバランスを細かく調節します。そのため、噛み合わせが悪くなることは少ないです。
定期的にメンテナンスを受ければ、大きく噛み合わせがずれることも防げるでしょう。
インプラントは、顎の骨に埋め込んで固定します。食事の際の噛む力が、インプラントを通じて顎の骨に伝わるのです。顎の骨は常に適切な刺激を受けることができるので、丈夫さを保てます。
入れ歯やブリッジでは、インプラントほど顎の骨に噛む力が伝わりません。骨が徐々に弱くなる傾向にあります。
ブリッジでは両隣の健康な歯を削る必要があります。大きく削られた歯は虫歯になりやすく、将来的に抜歯しなければならないこともあるでしょう。
インプラント治療では周囲の歯への影響を最小限に抑えることが可能です。ブリッジ治療を受けたすべての方が虫歯になるわけではありませんが、健康な歯を維持するという観点では、インプラントは理想的な選択といえるでしょう。
奥歯を失うと、空気が漏れて発音しづらくなることがあります。入れ歯やブリッジで補ったとしても、会話の最中にずれる・すき間ができるなど、スムーズな発音が困難になることがあります。
インプラントは歯茎と人工歯の間にすき間ができません。ずれることもほとんどないため、クリアな発音で会話を楽しめるでしょう。
入れ歯やブリッジを使用していると、歯茎と人工歯の間に食べ物が挟まって強い痛みを感じることがあります。歯並びが原因で装置が適切にフィットしない場合も、痛みを伴うでしょう。
インプラントは人工歯と歯茎の間にすき間が生じにくいため、間に食べ物が挟まることはありません。人工歯と人工歯根をつなぐ部分が緩んで痛むことはありますが、歯科医院で調整できます。
奥歯をインプラントにするデメリットは、以下のとおりです。
高い治療費が必要になることは、インプラントのデメリットでしょう。インプラントは高い審美性や機能性を求めて選択される治療なので、健康保険が適用されないのです。
そのため、インプラント治療では1本あたり約300,000~400,000円を全額自己負担しなければなりません。治療する歯の本数が増えるほど、必要な治療費も大きくなります。
ブリッジと併用して治療費を減らすことは可能ですが、最低でも1本分の費用は必要です。
奥歯をインプラントにした場合、インプラント周囲炎に注意しなければなりません。
インプラント周囲炎は、歯周病菌がインプラントと歯茎の間に侵入し、炎症を引き起こす病気です。インプラントが脱落する可能性があるだけでなく、ほかの健康な歯を失うリスクも伴います。
定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラントが脱落するほど悪化することは少ないです。早期に発見できるので、悪化する前に治療できるでしょう。
インプラント治療後は、入念なセルフケアと定期的なメンテナンスが必須です。
インプラントの治療期間が、ほかの方法に比べて長いことがわかります。人工歯根と顎の骨の結合を待つ必要があるからです。
また、治療するのが上顎か下顎かによっても期間が異なります。一般的に、上顎の治療のほうが期間が長くなることが多いです。上顎の骨の上には空洞があって骨が薄くなりやすいため、治療が複雑になるからです。
インプラント治療は、患者さまの健康状態が良好でなければ受けられません。一般的な虫歯治療とは異なり、麻酔を伴う外科手術が必要だからです。
顎の骨が十分に丈夫で、インプラントを支える強度があることも条件です。骨が不足していると判断された場合は、骨造成(骨量を増やす治療)を行うか、別の治療法を検討する必要があるでしょう。
また、糖尿病や心臓病、高血圧などの持病がある場合、インプラント治療が難しいことがあります。感染症のリスクが高い、薬の影響で出血が止まりにくいなど、インプラント治療を受けるリスクが高いためです。
先ほども少し触れましたが、インプラントを埋め込むには、人工歯根を支える顎の骨の厚みや高さ、骨密度が非常に重要です。顎の骨が不足していると判断された場合、インプラント治療を受ける前に顎の骨を増やす処置が必要になります。
顎の骨を増やす方法には、サイナスリフト、GBR法、骨移植などがあり、患者さまの状態や要望に応じて選択されます。
しかし、骨造成を行ってもすぐにインプラント治療を開始することはできません。術後の経過を見守って、インプラントが可能かどうか判断します。
奥歯に限らず、インプラント治療を受けた場合は必ず治療後にメンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスを受けないと、インプラントが抜け落ちるなどのトラブルにつながります。通常、3~6か月に一度のメンテナンスが推奨されています。
奥歯のインプラント治療にかかる費用の相場は、1本あたり300,000~400,000円程度です。診察から治療、人工歯の取り付けまでを含んだ総額ですが、あくまで目安なので患者さまの状況に応じて前後するでしょう。
歯科医院や使用するインプラントのメーカーによって費用が異なるため、具体的な金額は歯科医院に確認することが大切です。メンテナンス代などの追加費用も考慮しましょう。
インプラント治療は、失った奥歯を回復させる効果的な方法です。自然な見た目や噛み心地を得られる、発音しやすい、ほかの健康な歯への影響が少ないなどのメリットがあります。
デメリットとしては、高額な治療費や長期にわたる治療期間、健康状態による制限、定期的なメンテナンスの必要性などが挙げられます。
治療費は1本あたり300,000~400,000円程度です。保険適用外の治療なので全額自己負担となります。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
当院では、ボクシング、キックボクシング、バスケットボール、サッカー、野球など様々なスポーツのためのマウスピースを作製してきました。プロアスリートからアマチュアの愛好家や学生さんまで、様々な方がいらっしゃいます。アスリートとコミュニケーションをとりながら、最高のパフォーマンスが実現できるように心をこめてお作りしていますよ!
木更津きらら歯科のスポーツマウスガードは、完全オーダーメイドで、フィット感や安全性、パフォーマンスの向上において多くのアスリート、スポーツ愛好家からご信頼いただいています。おひとりおひとりの歯型をもとに作製し、その方が最もパフォーマンスを発揮できるように、安全に思い切って試合にのぞめるように、最適なものをご提供いたします。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
スポーツは生涯にわたって楽しみと喜びを与えてくれます。ご高齢になっても、スポーツをやっていた方はわかるんですよ。ちょっとした動作から体幹の強さや足腰の強さがうかがえるんです。「スポーツをやってらしたんですか?」とお聞きすると、「ラグビーをやっていた」「水泳で東京湾を横断した」などびっくりするような思い出話をお話くださることも多いんです。
スポーツに親しむと、体力の向上はもちろん、爽快感や達成感を感じることができ、仲間ができたりといいことがたくさんあります。ストレス解消にもなり、生活習慣病を予防することもできます。心身両面の健康の維持のために効果はてきめんです。
しかし、運動中に起こる怪我は避けがたい面があります。骨を損傷した場合、トレーニングで筋肉を鍛えることで、ある程度は損なわれた機能を補うことができると言われています。しかし、同じ硬組織でも、歯だけは、他の筋肉を鍛えることで損傷した機能を補うことはできません。そのため、歯を守るマウスガードの使用が大きな役割を果たします。
このように、マウスガードには様々な効果があります。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
選手同士で接触のある競技をコンタクトスポーツと言います。接触の度合いによって、フルコンタクト、セミコンタクト、リミテッドコンタクトに分けられます。接触のない競技はノンコンタクトと呼ばれます。
フルコンタクトと言うのは、互いの力を抑制せず相手選手に直接接触する形式の競技のことです。ラグビーやアメフト、レスリング、柔道や格闘技などが該当します。これらの競技では競技中の事故により歯を傷めるケースが多く、競技ごとに規定が設けられ、外傷予防のためのマウスガードの装着が義務付けられています。
セミコンタクトは、力を抑制するルールの中で、相手選手に直接接触する形式の競技です。カンフー、テコンドー、剣道などがあげられます。
リミテッドコンタクトは、相手選手と接触することもあるが、基本は距離を置く競技で、バスケットボール、野球、サッカーなどが該当します。
ノンコンタクトは、相手選手と直接接触しない競技で、ネットを挟んで行うような球技、テニス、卓球、バトミントン、バレーボールなどがあげられますね。
実際には、ノンコンタクトの競技でも歯を傷めることは珍しくありません。味方選手との接触や、用具にぶつかったり、床にたたきつけられるというようなことは起こりがちです。ノンコンタクトスポーツやトレーニングの際でも、スポーツを行う人にはマウスガードを使用することをおすすめいたします。
日々の鍛錬が、歯を傷めたことによって無駄になってしまうことのないよう、ご自分にあったマウスガードを使用することが大切です。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
マウスガードには次の3種類があります。
既製品は、手軽に手に入れられるメリットはあるものの、噛み合わせや適合性、維持力、装着感に限界があり、マウスガードとしての機能は限定されてしまう面があります。厚生労働省では、歯科医師の歯科医学的判断や技術、歯科技工士法にのっとったマウスピースが使用されるべきと見解を発表しています。本当に競技でのパフォーマンス向上と安全性、からだのことを考えるのなら、カスタムメイドのマウスピースを強くお勧めいたします。
カスタムメイドタイプ
歯科医が設計し型どりをして製作するマウスピースです。競技の種目やレベル、選手の口腔内の特徴などを考慮されています。型どりして制作された選手の歯列模型のうえに、マウスガード材を圧接して作られます。咬み合わせの調整なども、その方にあったものを提供できます。木更津きらら歯科のスポーツマウスガードは、完全オーダーメイドのこのタイプです。
スポーツ歯科は、歯科医療の比較的新しい分野です。スポーツを行うアスリート・アマチュア愛好家の皆さまに、安全を提供することをミッションとしています。
当院では、マウスガードの提供という形でスポーツに貢献していきます。スポーツマウスガード作製は、日本スポーツ歯科医学会、日本補綴(ほてつ)学会所属の医師が中心になって行います。
日本スポーツ歯科医学会はスポーツに関係する歯科医療の調査・研究が集約される学会です。所属医師は、各競技団体の動向や最新の知見を常にアップデートしています。また日本補綴学会は、見た目や噛み合わせを人工歯で補う治療の分野の学会です。咬み合わせの専門家ですね。この2つの面から、アスリートの歯と噛み合わせを守り、パフォーマンスを発揮できるマウスガードをご提案することができるのです。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
インフルエンザは、A型、B型、C型の3種類のウイルスが引き起こす感染症で、急性の発熱が特徴です。インフルエンザの流行はまるで渡り鳥のようなんです。北半球の冬の季節、南半球の冬の季節と、流行が渡り鳥のように移っていきます。しかし2023年は夏のうちから流行のきざしがみえました。大型のスポーツイベントで人の交流が盛んになったり、コロナ禍において皆様が感染症対策を行った結果、インフルエンザの抗体を持たない人が増えているからではといったことも言われています。
インフルエンザウイルスが活発になるのは、湿度が20%以下の乾燥した空気、20度以下の気温という条件のときです。。空気が冷たく感じる、乾燥した冬に流行しやすいのです。流行のピークは、お正月明けから2月頃と予想されます。寒くなると、からだの免疫機能もさがるので、感染しやすくなるとも考えられます。
お口の中の状態と、インフルエンザといった感染症は関係あるのでしょうか? インフルエンザはウイルスが引き起こす感染症で、細菌が引き起こす風邪とは感染のメカニズムが大きく異なるのです。ウイルス感染は、お口の中の状態が大きく影響するんです。
細菌感染は、細菌が粘膜に付着しただけでその部分に炎症が起き、のどが痛くなったり発熱を引き起こしたりしますが、ウイルス感染は、ウイルスが細胞の中にはいりこむことで発症します。
ウイルスが細胞の中に入り込むには、細胞をこじあける、ある酵素の働きが必要です。
ある酵素とは?
歯周病菌に由来するプロテアーゼやノイラミニダーゼといった酵素です。
酵素の働きは、抗生物質で抑えることはできませんし、抗ウイルス薬では抑制することもできません。人間の体の免疫細胞でも撃退できません。だから歯みがきやプロによる歯のクリーニングで、プラークごと歯周病菌のかたまりをとりのぞくしかないんです。口腔ケアをおろそかにして、歯周病を放置していると、インフルエンザにまでかかりやすくなってしまうというわけなんです。
ここでも歯周病です。本当にやっかいな病気ですね! しかも痛みがないので、自覚症状がないまま進行しています。歯医者の定期検診には行ったほうがいいですよ~。口臭を感じたら、多くの場合、お口の中の衛生状態がよくないことを示すサインですので、すぐ歯医者に行きましょう!
なぜ、口腔ケアがインフルエンザの感染予防につながるのか、少し、ご想像いただけたでしょうか? 歯みがきやお口の中のクリーニングで、口腔内の細菌を減らすことが、ウイルスの体内への侵入を防ぐことにつながるんですね。では体内に侵入を許す歯周病由来の酵素 についてご説明しましょう。
プロテアーゼはタンパク質を分解する酵素です。英語でタンパク質をプロテインと言いますね。タンパク質分解酵素はプロテアーゼと呼ばれています。プロテアーゼにはお肉を軟らかくしてくれる働きがある大事な酵素です。しかし、お口の中で、多すぎるプロテアーゼは、歯周組織を破壊したり、細胞を破壊するハサミの役割をしてウイルスの侵入を許してしまいます。口腔ケアが行き届かず、お口の中の衛生状態がよくないと、プロテアーゼの分泌量が増え、インフルエンザの発症を招きやすくするというわけです。
ノイラミニダーゼは、インフルエンザA型ウイルスの表面にある糖タンパク質です。細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼのはたらきで細胞外に放たれ、感染を拡大します。プロテアーゼがウイルスの侵入を許し、ノイラミニダーゼが感染を細胞間の感染を広げていくんですね。
そしてどちらも、口腔内では歯周病菌によって分泌が多くなっているのです。
歯周病を放置しておくと、インフルエンザ感染のリスクが高まることをご理解いただけましたでしょうか。歯周病予防のためのふだんのセルフケア、歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュなどで、口腔内の清潔を心掛けることは、感染症予防にもとても有効なんです。
さらに、プロの歯科衛生士による口腔ケアにより、インフルエンザの発症率が1/10まで減ったという報告もされています。
実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。
ご高齢者が感染症が重症化するリスクが高いのはよく知られることとなったかと思います。まずかからないようにすることが大切ですね。
東京歯科大学名誉教授の奥田克爾先生は、ご高齢者の2つのグループによる、歯科衛生士による口腔ケアと指導を受けた場合、ご自身の普段通りのセルフケアを行ってもらった場合の結果について調査しました。
歯科衛生士が口腔ケアを実施したグループでは、ご自分ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
さらに、インフルエンザを発症した人は、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人であったのに対し、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人の方がいらっしゃいました。口腔ケアはインフルエンザ予防に効果があるのです。
2003年9月から04年3月に行われたこの調査結果はたいへん話題になり、専門誌だけではなく、テレビなどでも広く紹介されました。
お口の中の状態とインフルエンザ予防に関係のある、重要なことがもうひとつあります。人間のからだの防御機能といえば免疫細胞のことを連想しますが、口や鼻などからはいってくる病原体を直接ブロックする機能もたくさんあるんですよ。
そのうちのひとつが唾液の働きです。
唾液は、お口の中で大活躍をしている成分です。食物に水分を含ませて噛み砕きやすくしたり、消化を助ける酵素を含んでいたり、お口の中の潤いを保ってくれたり、汚れを洗い流したり、歯科の分野で言えば食事で酸性に傾いた口腔内を中和して、歯の表面を修復する作用を持っていたりします。
そればかりでなく、抗細菌成分まで併せ持っているんですよ。
お口というのはからだの外に直接触れる場所で、細菌が侵入しやすい場所でもあります。唾液の中には、抗菌成分をもつものが10種類ほども存在しており、強い殺菌作用をもたらしているのです。怪我をしたときに、つばをつけるというのは実は理にかなっていることでもあるんです。
例えばリゾチームという酵素は代表的な抗菌成分です。リゾチームは細菌の細胞壁を壊し、増殖を防ぎます。ラクトフェリンという糖タンパクは細菌に付着して細菌の発育をおしとどめます。またIgA抗体と呼ばれる物質が多く含まれており、細菌の増殖を抑えてくれます。
十分に分泌された唾液がよく働いてくれたら、感染症予防にも役立ちますね。よく噛んで食べる食生活が唾液の働きを健やかにしてくれます。唾液のために生活するわけではありませんが、噛み応えのあるものをよく噛んで食べるおいしさも思い出してみてください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯列矯正にはさまざまな方法があり、そのなかでも「ワイヤー矯正」は代表的な方法です。ワイヤーを用いた矯正方法であり、マウスピース矯正よりもさまざまな歯並びに対応できるというメリットがあります。ワイヤー矯正を検討している方のなかには、治療期間はどれくらいなのか気になっている方がいるのではないでしょうか。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントを解説します。
歯の周りには歯を支えるための「歯槽骨」という骨があり、歯と歯槽骨の間には「歯根膜」というクッションの役割を担う薄い膜があります。ワイヤー矯正は、この歯根膜にワイヤーで力を加えて歯並びを整えていく矯正方法です。
ワイヤーによって歯に力が加わると、動く方向側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は引き伸ばされます。歯根膜には一定の厚みを保とうとする作用があるため、縮んだ歯根膜は膜を広げるために骨を溶かす細胞を活性化させ、引き伸ばされた歯根膜は元の厚みに戻るために骨を作る細胞を活性化させるのです。
このように、力をかけて歯を支える骨を溶かし、新たに骨を作ることを繰り返すことで、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。ワイヤー矯正は治療開始前の検査から保定期間まで複数のステップがあります。
治療の流れとステップごとにかかる期間について、以下に解説します。
ワイヤー矯正を含め、歯列矯正を希望する際には最初にカウンセリングが行われます。カウンセリングでは歯並びに関する悩みを相談します。治療に関する不安点や疑問点がある場合は、カウンセリングで確認しましょう。
カウンセリングでは、歯科医師より歯列矯正の説明なども行われます。カウンセリングの所要時間は30分程度が目安です。
矯正することが決まったら、精密検査を行います。カウンセリングと同日に精密検査を受けられる場合もあるでしょう。
精密検査では、レントゲン撮影やCT検査、歯型取り、虫歯・歯周病の検査などを行います。精密検査の所要時間は1時間程度です。1~2週間程度で検査結果が出るでしょう。
精密検査の結果に基づき、治療計画の説明が行われます。治療期間や費用などの説明を聞き、納得ができれば矯正開始です。
お口の中の状態によっては、すぐに矯正を開始できない場合もあります。
精密検査の際に虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に虫歯や歯周病の治療を行います。矯正中に虫歯や歯周病が悪化すると矯正治療に影響が出るため、矯正開始前に治療する必要があるのです。
虫歯や歯周病の治療期間は症状の度合いによって異なりますが、1日~1か月が目安です。
ただし、重度の歯周病の場合には、治療に半年ほどかかるケースもあります。また、歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯が必要になることがあります。抜歯する本数にもよりますが、1か月程度かかるでしょう。
矯正装置を装着する前に歯のクリーニングをします。歯のクリーニングを行うことで、矯正装置をしっかりと装着できるのです。歯のクリーニングが完了したら、ブラケットを装着し、そのあとにワイヤーを通します。
矯正期間の目安は、全体矯正で2~3年程度、部分矯正で数か月~1年程度です。
歯が予定どおり動いているかを確認するために、1~2か月に1回のペースで定期検診を受けます。定期検診では、歯の状態を確認し、矯正装置を調整します。
定期検診を受けないと予定どおりに矯正治療を進められません。また、矯正装置によってお口の中にトラブルが発生していても発見が遅れ、矯正期間が長引く場合もあります。決められた日に定期検診を受けましょう。
歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します。
しかし、矯正装置を取り外して終了ではありません。矯正後の歯はもとの位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあるのです。後戻りを防ぎ、矯正した歯並びを固定するための期間が、保定期間です。保定期間は、歯の矯正にかかった期間と同じ期間となることが一般的です。
保定期間中は、保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定装置の装着を怠ると、せっかく整えた歯並びがもとの位置に戻ってしまうため、必ず装着しましょう。
ワイヤー矯正をできるだけ早く終わらせたいと考えていても、長引くケースもあります。
ワイヤー矯正の期間が長くなるケースは、以下のとおりです。
重度の叢生(そうせい)の場合は、歯を動かす距離が長くなるため矯正期間も長引くでしょう。叢生とは、でこぼこした歯並びや、歯と歯が重なり合った歯並びのことです。
重度の叢生の場合は、歯を並べるスペースが足りないことが多いため、抜歯が必要になるでしょう。抜歯をすることで歯を並べるスペースを確保できますが、その分矯正期間は長くなるでしょう。
ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が溜まりやすいです。適切な口腔ケアができていないと、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療を優先するのが一般的です。そのため、虫歯や歯周病の治療が終わるまでは矯正治療を中断することになるでしょう。その結果、矯正期間が長引いてしまうのです。
治療を長引かせないためにも、日頃からしっかりと口腔ケアを行いましょう。
舌で前歯を押す・唇を噛む・頬杖をつくなど、舌や口周りに癖のある方は、矯正期間が長引く可能性があります。なぜなら、癖によって歯に余分な力が加わり、矯正治療を阻害するためです。
舌や口周りの癖がある方は、意識して改善しましょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために心がけるべきポイントをご紹介します。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために、以下のことを心がけましょう。
矯正中はブラケットやワイヤーがあるため歯を磨きにくいと感じる方も多いでしょう。
自分ではきれいにブラッシングしているつもりでも、矯正装置に汚れが付着したままになっていることも少なくありません。磨き残しがあると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
上述のとおり、矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療が優先されるため、結果として矯正期間が長引くことがあるのです。予定どおりに矯正を終わらせるためには、虫歯や歯周病を予防することが重要といえます。
ブラケットやワイヤーの周囲を磨くときは、タフトブラシや歯間ブラシを使うとよいでしょう。タフトブラシや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを落とすことができます。
ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがないように、毎日しっかりとブラッシングを行いましょう。
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、歯や矯正装置に負担を与えるため避けましょう。矯正装置が外れることもあります。
矯正装置が外れた状態では、歯を動かせません。歯科医院を受診せずに放置すると、歯を動かせないだけでなく、口腔内に傷がつくなどのトラブルの原因になり、矯正期間が長引くでしょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためにも、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避け、万が一、矯正装置が外れた場合には、速やかに歯科医院を受診しましょう。
矯正中は、1~2か月に1回のペースで定期検診を受ける必要があります。
しかし、スケジュールが合わない・面倒くさいなどの理由で定期検診を受けない方もいるでしょう。
定期検診では歯の動きを確認しながらワイヤーの調整を行います。予定どおり矯正治療を終わらせるためには定期検診を受ける必要があるのです。スケジュール調整が大変な場合もあるかもしれませんが、スムーズに矯正治療を進めるために、歯科医師の指示どおりに定期検診を受けましょう。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントについて解説しました。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正期間が長引くことがあります。
また、歯並びが整ったあとも歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。保定期間中は、しっかりと保定装置を装着して後戻りを防ぎましょう。
予定どおりに矯正を終わらせるためには、日々のブラッシングなどの口腔ケアをしっかり行い、定期検診を受けることが大切です。歯科医師の指示に従って矯正治療を進めましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こします。 最悪の場合、インプラントが脱落する可能性があるでしょう。
今回は、インプラント周囲炎の概要や原因、初期症状などについて解説します。インプラント周囲炎の治療方法や予防方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の組織が炎症を起こす病気です。わかりやすく表現すると、インプラント周囲で発生する歯周病といえるでしょう。
インプラントの欠点は、天然歯に比べて抵抗力が低いことです。そのため、インプラント周囲炎になった場合、進行するのが早いとされています。
歯周病と同様に、初期の段階では「歯科医院を受診しないといけない」と感じるようなはっきりとした症状が現れないことが多いです。目立った症状がないまま進行することも少なくありません。
インプラント周囲炎の初期症状を確認しましょう。
最も一般的な初期症状は、インプラント周囲の歯肉の赤み・腫れです。よく確認しなければわからないことも多く、インプラント周囲炎の初期症状だと気づけないこともあるでしょう。
初期段階では出血が続くことはありませんが、歯磨きの際など刺激が加わると出血する場合があります。健康な歯肉は歯磨きしただけでは出血しないので、歯磨きのたびに出血するなど、頻繁に起きる場合は注意してください。
インプラント周囲炎の初期症状として、痛みや不快感が生じることがあります。
しかし、強い痛みが現れることは少ないでしょう。強くなくても、痛みや不快感が持続する場合は炎症が進行している可能性があります。
口臭が発生・悪化する可能性もあるでしょう。口内で細菌が繁殖することで、口臭が発生するのです。
インプラント周囲炎の原因は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
インプラント周囲炎は、口腔内が不衛生になり歯周病菌が増殖することで引き起こされます。特に、インプラント周囲に蓄積した歯垢が原因といえるでしょう。
細菌はプラーク内で増殖しますが、細菌が放出する毒素によってインプラント周囲の組織に炎症が引き起こされます。つまり、歯磨きなどの日常の口腔ケアが不十分な場合、インプラント周囲炎になるリスクが高いのです。
また、インプラント治療後は歯科医院の定期検診を受けなければなりません。定期検診では、口内の状態を確認し、クリーニングを行います。
歯科医院でのクリーニングでは、日常のケアでは落とせない汚れをしっかりと落とすことが可能です。歯科医院の定期検診を怠ると、インプラント周囲炎になる可能性が高いでしょう。
歯周病はかかる方が多い病気ですが、治療が難しいです。一度悪化した口腔内環境をもとの状態に戻すことは、簡単ではないのです。
歯周病の治療が完全に終わっていない状態で、インプラント治療を行うとインプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。インプラント治療は、歯周病の治療が完了してから受けたほうがよいといえます。
生活習慣は、インプラント周囲炎の発症に影響を与えます。例えば、喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高める習慣の一つです。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させて血行を悪くします。口内や歯肉だけでなく、身体を健康に保つには十分な血流が必須です。血行が悪くなると、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。
また、糖尿病などの持病もインプラント周囲炎のリスクに影響します。糖尿病の合併症には、歯周病や虫歯などが挙げられます。血糖値が適切にコントロールされていないと、細菌に対する抵抗力が低下し、傷が治りにくくなる可能性があるためです。
貧血がある方も免疫力が低下するでしょう。
インプラント周囲炎は、早期発見すること、予防することが非常に重要です。炎症が粘膜に限定されている場合は治療によって症状を改善できますが、歯肉や歯槽骨が破壊されるともとの状態には戻せません。
インプラントを長く使い続けるためには、インプラント周囲炎の予防が不可欠です。早期発見、早期治療により重症化を防ぐことができます。
また、口腔内の健康は全身の健康につながります。歯周病を患っている方は、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まることがわかっているのです。
インプラント周囲炎を予防し、口内を健康に保つことは、全身の健康のために非常に重要なのです。
インプラント周囲炎の治療方法には、歯周ポケットの洗浄によって回復を促す非外科的治療と、歯肉を切開して行う外科的治療の2種類があります。
また、インプラント周囲炎は歯科医院での治療だけでは改善できません。 丁寧なブラッシングを実施する、生活習慣を改善するなど、患者さまの協力が不可欠です。
非外科的治療と、外科的治療の詳細をご紹介します。
まずは、手術をせずに治療を進めます。主な内容は、以下のとおりです。
上記の治療をもとに、インプラント周囲の炎症を改善します。 セルフケアでは落とせない汚れを除去し、インプラントと歯肉の間にできる歯周ポケットの中まで徹底的にクリーニングします。
歯磨きや生活習慣の指導も行い、適切なケアができるようサポートしてくれるでしょう。
歯肉を切開して、インプラント本体に付着した汚れなどを除去します。インプラントの表面を直接洗浄できるので、治療効果が高いです。
骨吸収が進んでおり骨の再生が必要な場合は、骨移植を行います。骨を特殊な膜で覆い、骨の再生を促します。
外科的治療を行ってもインプラント周囲炎が改善しない場合は、インプラントを除去する必要があるでしょう。
インプラント周囲炎の予防方法は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
インプラント周囲炎を予防するためには、丁寧にセルフケアを行うことが非常に重要です。
歯磨きやマウスウォッシュで歯垢を除去し、口の中を清潔に保ちましょう。デンタルフロスを使って歯間の歯垢を除去することも重要です。
歯科医院の指導を受けながら、正しいブラッシング方法を学んでください。セルフケアの質を高めることができるので、歯の健康を維持できるでしょう。
インプラント後の歯肉をケアするために、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けてください。セルフケアは大切ですが、セルフケアだけでは落とせない汚れがあります。
術後の経過が良好であっても、メンテナンスを怠ると汚れが蓄積します。インプラント周囲炎を発症するリスクが高まるのです。
インプラント治療後は歯科医師の指示に従い、メンテナンスを受けることが重要です。 定期メンテナンスでは、歯垢や歯石の除去だけでなく、口内の状態も確認してもらえます。
必要に応じて治療や指導を受けることができるので、セルフケアをしながら歯科医院に通うことで、歯の健康を維持できるでしょう。
前述したように、喫煙はインプラント周囲炎の原因の一つです。 場合によってはインプラントが脱落する可能性もあるので、注意が必要です。
インプラント周囲炎の予防を優先する場合は、禁煙しましょう。ご自身で禁煙することが難しい場合は、禁煙外来を受診するとよいでしょう。
インプラント治療後は、生活習慣を整えることも大切です。
インプラント周囲炎は、貧血や糖尿病によって引き起こされることがあります。貧血や糖尿病によって組織に十分な酸素が供給されないことで、インプラント周囲炎になるリスクが高まるのです。
栄養バランスのよい食事をとり、生活習慣に起因する慢性疾患に注意しましょう。食事の回数が増えるほど歯垢が形成される可能性が高まるので、決まった時間に食事をとるなど、工夫してください。
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌量が増え、口の中の汚れが減ります。食事の際はよく噛むことを意識して、唾液の分泌を促しましょう。
今回は、インプラント周囲炎の原因や初期症状、治療方法や予防方法について解説しました。
インプラント周囲炎は初期症状が少ないため、気づいたときには進行していることもあります。 毎日のケアと歯科医院での定期的なメンテナンスで、インプラント周囲炎を防ぐことが重要です。
インプラント周囲炎の予防には、歯磨きや歯間ブラシなどのセルフケアに加え、禁煙や生活習慣の改善も効果的です。
インプラント周囲炎にお悩みの方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインとは、透明のマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため目立たない矯正方法として人気ですが、費用が気になるという方が多いのではないでしょうか。。
今回は、インビザラインの費用の平均と内訳、また費用が追加されるケースについて詳しく解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは透明のマウスピースを装着して、歯を動かす矯正方法です。装置が透明なので、装着時に周囲に気づかれにくい点がメリットといえるでしょう。
マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かします。使用するマウスピースは、治療計画の段階ですべて作製されるため、頻繁に歯科医院を受診する必要がありません。
インビザラインの費用の平均は、700,000〜1,000,000円です。
お口の状態よって治療に必要なマウスピースの枚数や期間は異なります。また、インビザラインは保険が適用されず、自費診療です。そのため、費用設定は歯科医院ごとに異なります。
インビザラインの費用の内訳は、以下のとおりです。
多くの歯科医院で、実際に矯正治療を始める前にカウンセリングや矯正相談を行なっています。治療開始前のカウンセリング料は0〜10,000円程度です。
治療開始前のカウンセリングや矯正相談で行う内容は歯科医院によって異なるため費用に差があります。無料で行なっているところもありますが、内容が異なるため、どちらがよいというわけではありません。
カウンセリングでは歯並びの状態を確認し、インビザラインで治療できるか判断します。治療に関して不安なことがある場合は、カウンセリングの際に相談しましょう。
また、カウンセリングや矯正相談を受けたからといって、必ずしも矯正治療を始めなければいけないわけではありません。
矯正治療を始める前に検査をして、治療計画を立てる際に必要な資料採りをします。検査費用は、10,000〜50,000円程度です。歯科医院によっては、検査費用のすべてが矯正治療の費用に含まれている場合もあるため、事前に確認しましょう。
検査項目は、以下のとおりです。
インビザラインでは、治療計画を立てる専用のソフトであるクリンチェックを使って、実際に歯並びを整える過程をシミュレーションし、その結果を元にマウスピースを作製します。
治療を始める前に歯並びが整う過程をシミュレーションできるので、患者さん自身も治療後の歯並びのイメージがしやすく、安心して矯正治療を始めることができるでしょう。
矯正装置の作製にかかる費用は、700,000〜1,000,000円程度です。
矯正装置費用のなかに、検査費用や、このあと解説する保定装置の費用も含まれている場合もあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
ここでいう矯正装置とは、インビザラインで使用する透明のマウスピースのことです。歯並びを整えるまでのすべてのマウスピースを最初に作製します。マウスピースの枚数は、全体の矯正で40〜50枚程度になることが多いです。
矯正治療を開始したら、定期的に歯科医院に通院し、矯正治療の進行状況などのチェックを行います。インビザラインの場合には、歯の移動をスムーズに行うためにアタッチメントという樹脂でできた突起を歯に接着させることがあり、アタッチメントのチェックも行ないます。
1〜2か月に1回の通院が目安となり、1回あたりの費用は3,000〜10,000円程度です。
歯並びが整ったらインビザラインで移動させた歯の位置を固定するために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
保定装置の費用は、10,000〜60,000円程度です。
保定期間は一般的に歯を動かすのにかかった期間と同程度で、保定期間中も定期的に歯科医院を受診する必要があります。受診の際にかかる費用は、3,000〜5,000円程度です。
インビザライン治療が計画どおりに進まないと、費用が追加で必要になることがあります。
インビザラインで費用が追加されるケースは、以下のとおりです。
インビザラインのマウスピースを紛失した場合には、再作製のための追加費用がかかります。追加費用は、1枚あたり10,000円程度です。
食事や歯磨きのときにマウスピースを外すことができますが、適切に保管をしないと紛失する可能性があります。マウスピースを外したときには、専用のマウスピースに保管しましょう。
計画どおりに歯が動いていないと治療期間が延長になることがあります。治療期間が延長になると歯科医院を受診する回数が増え、その都度調整料がかかるのです。
計画どおりに歯が動かない原因には、マウスピースの装着時間が短いことや、マウスピースの交換時期を間違えたことなどが挙げられます。計画どおりに治療を終えられるよう、また治療期間延長による追加費用の発生を避けるためにも、マウスピースの装着時間と交換時期はしっかり守りましょう。
インビザラインは、基本的に保険適用の対象になりません。矯正治療は病気を治すための最低限の治療にあたらないためです。自費治療のため、通常の虫歯治療などの金額に比べて高額になります。
一部例外として、骨形成不全などの先天的な病気により、顎骨に変形などがみられる場合には保険が適用されるケースもあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
インビザラインの費用を安くする方法はあるのでしょうか。
インビザラインの費用を安くするためのポイントを、以下に詳しく解説します。
部分矯正にすることで費用を安く抑えることができるでしょう。
インビザラインには全体矯正と部分矯正があります。全体矯正に比べて部分矯正のほうが費用は安いです。前歯などの一部分のみを矯正したい場合には、部分矯正にするとよいでしょう。
医療費控除とは、1月1日〜12月31日までの医療費が一定の金額を超えた場合に、控除を受けられる制度です。医療費が一定の金額を超える場合には確定申告で申請しましょう。
ただし、医療費控除の対象になるのは、歯科医師が治療が必要であると判断した場合のみです。審美目的の矯正の場合は対象となりません。医療費控除の対象になるかは、歯科医師に確認しましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期は守りましょう。
前述のとおり、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと計画どおりに歯が動かず治療期間が延長になり、結果として歯科医院を受診するたびに調整料などの追加費用が発生します。
計画どおりに治療を終えるためにも、マウスピースは1日20〜22時間以上装着し、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換しましょう。
インビザライン治療中に虫歯・歯周病になると、治療費がかかります。虫歯・歯周病を予防し、余計な治療費を発生させないためにも、歯とマウスピースのケアをしっかり行いましょう。
インビザラインはマウスピースを外して歯磨きができるため、ほかの治療法に比べて虫歯・歯周病になるリスクは低いといわれています。
しかし、マウスピースのお手入れを怠るとマウスピースに付着した細菌によって虫歯や歯周病になる可能性があるのです。虫歯や歯周病が進行し、治療を中断しなければならず、結果としてインビザラインの治療期間が延長になるケースもあるでしょう。
虫歯・歯周病の治療にかかる費用や、インビザライン治療が延長になることによる費用の発生を避けるためにも、歯とマウスピースのケアをしっかりと行いましょう。
今回は、インビザラインの費用について詳しく解説しました。
費用の内訳は歯科医院ごとに異なるため、治療開始前にしっかりと確認しましょう。インビザラインの費用自体を安くすることは難しいですが、余計な費用がかからないようにすることはできます。
計画どおりに治療が進まないと費用がかさんでしまうため、マウスピースの装着時間・交換時期を守り、何かトラブルがあった際には、必ず早めに歯科医院を受診しましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。