木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

小児歯科

24年10月10日

子どもの歯科検診の重要性!内容や費用と頻度、嫌がる場合の対処法も

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯科検診をしている子ども 「虫歯になっても乳歯はいずれ抜ける」「子どもが歯医者を嫌がる」など、歯科医院から遠ざかっていることもあるのではないでしょうか。歯科検診を受けていないと、子どもの歯の発育に影響を及ぼすかもしれません。 特に、乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、口内環境が日々変化します。また、永久歯よりも乳歯は虫歯リスクが高いため、定期的に歯科検診を受けることが大切なのです。 この記事では、子どもが歯科検診を受ける3つの重要性や行う内容について解説します。子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの歯科検診の重要性

歯科検診をしている子ども ここでは、子どもの歯科検診の3つの重要性について解説します。

虫歯の早期発見・早期治療ができる

子どもの歯は、大人の歯に比べるとエナメル質が薄くもろいです。そのため、虫歯になりやすい上、虫歯が悪化しやすいのです。 「子どもの歯が虫歯になっても、いつか生え変わるから」と考える方もいるかもしれません。 しかし、子どもの虫歯を放置していると、永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。乳歯の歯根まで虫歯菌が達すると歯茎の中の永久歯にまで影響が及び、永久歯の変色や発育不全、歯並びの悪化を招くことがあるのです。 また、虫歯により早期に乳歯を失うと、隣の歯が移動して全体の歯並びが悪化することもあります。 初期段階の虫歯であれば、フッ素の塗布やブラッシング指導などで改善できることもあります。虫歯が悪化すると、麻酔が伴う処置が必要になったり通院回数が増えたりします。初期段階で治療を開始できれば、お子様の負担を減らせるのです。

歯並び・噛み合わせをチェックできる

乳歯の歯並びがよくても、永久歯へと生え変わる過程で歯並びや噛み合わせが悪化することがあります。歯並びが悪くなると、見た目が悪くなるだけでなく虫歯や歯周病のリスクが高まります。 そのため、定期的な歯科検診により、歯並び・噛み合わせのトラブルを発見することが大切です。

正しいセルフケアを習得できる

子どものうちに正しいセルフケアの方法を身につけることができれば、将来にわたって口内の健康を保てます。 毎日歯磨きをしていても、正しい歯磨きができていなければ意味がありません。歯科検診では正しく磨けているかどうかを確認して、必要に応じてブラッシング指導を行います。

子どもの歯科検診は何歳から?

子どもの歯科検診は何歳からか考えている母親 子どもの歯科検診を受診する目安は、生後半年ごろからとされています。個人差がありますが、生後半年ごろから歯が生え始めるためです。 虫歯になるリスクは低いですが、お口の中にトラブルがないか、自宅でのセルフケアが適切かなどをチェックしてもらいましょう。

子どもの歯科検診ですること

虫歯のチェックをしている様子 ここでは、子どもの歯科検診の内容を解説します。

虫歯のチェック

まずはお口の中を診察し、虫歯の有無をチェックします。初期段階の虫歯であれば特別な治療は必要なく、経過観察で終わる場合もあります。

歯並び・噛み合わせのチェック

乳歯から大人の歯へと生え変わる時期は、歯並びも噛み合わせも日々変化します。定期的にチェックを受け、異常がないか確認することが欠かせません。 歯並びや噛み合わせが悪いまま放置していると、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。定期検診で異常を発見できれば、大がかりな治療が必要なくなることもあるでしょう。

レントゲン撮影

目で見えない虫歯やこれから生えてくる永久歯の確認のために、レントゲン撮影を行います。特に、永久歯の生えてくる向きや位置については、レントゲン撮影により診断することが大切です。 また、永久歯の本数も確認できるため、先天性欠損についても早期に診断できます。

食生活の指導

子どもの歯の発育や虫歯のリスクは、食生活によって左右されます。例えば、甘いものをよく摂る場合、虫歯のリスクが高まるため注意が必要です。 食事の時間が決まっていない、間食の回数が多いなどの場合、食生活の改善が必要になるでしょう。 また、噛む回数が少ない場合、歯並び・噛み合わせの悪化につながることがあります。食材を大きめに切る、噛み応えのある野菜を摂るなど、食事内容の工夫が必要なケースもあるでしょう。

磨き残しのチェックと歯磨き指導

日頃の歯磨きを正しく行えているか、磨き残しのチェックを行います。磨き残しが多いということは、虫歯のリスクが高いということです。 そのため、お子さんの歯磨きの癖に合わせて歯磨き方法の指導を行います。

クリーニング

日々の歯磨きでは、歯ブラシの届きにくい箇所に磨き残しができやすいです。そのため、クリーニングを行って、汚れをしっかり除去します。

フッ素塗布

クリーニングでお口全体をきれいにした後、フッ素塗布を行います。フッ素には、歯の質を強化し再石灰化を促す効果があります。虫歯菌の繁殖を抑制する効果もあるため、虫歯予防に有効です。

子どもの歯科検診の費用と頻度

子どもの歯科検診の費用や頻度について説明している歯科衛生士 ここでは、子どもの歯科検診の費用と頻度について解説します。

子どもの歯科検診の費用

子どもの歯科検診の費用は、基本的には保険適用外になります。自費診療は歯科医院によって料金設定が異なりますが、約1,000~5,000円が目安です。 ただし、乳幼児期には、自治体負担により無料で歯科検診を受けられる場合があります。また、診療内容によっては保険適用の場合もあります。 具体的な費用について知りたい場合は、事前に歯科医院に確認するとよいでしょう。

子どもの歯科検診の頻度

子どもの歯科検診の頻度は、3~4か月に一度が推奨されています。乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、生え変わりがスムーズに行われているか、永久歯の本数などを定期的に確認する必要があるためです。 また、乳歯は永久歯よりも虫歯のリスクが高いため、気付いた時には虫歯がすすんでいることも珍しくありません。何も症状がなくても、3~4か月に一度は、歯科検診を受けましょう。

子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法

歯医者に行くのを嫌がる子ども 歯科医院の受診は、大人でも恐怖を感じることがあります。お子様であれば嫌がってしまうこともあるでしょう。 ここでは、子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法について解説します。

嘘をつかない

「遊びに行く」など、嘘をついて歯科検診に連れていくことはやめましょう。ネガティブなイメージのある歯科医院に嘘をついて連れていくと、歯科医院や保護者の方への不信感につながります。 きちんと「今日は歯科医院に行く」と説明しましょう。お子様の気持ちが落ち着くように話しながら受診してください。

午前中に予約する

昼食後に眠くなったり、夕方に機嫌が悪くなったりする乳幼児は非常に多いです。午後に歯科医院を受診すると治療がうまくいかないことがあります。 可能であれば、歯科検診の予約は午前にとるのがよいでしょう。

イメージトレーニングを行う

絵本やアニメなどで、歯医者さんはどんなところか、虫歯の治療ではどんなことをするのか、事前に知ってもらいましょう。絵本やアニメでは楽しく歯科医院について説明していることが多く、ネガティブなイメージを持ちにくいです。 仕上げ磨きの際に、口の中を触ったり口を大きく開けてもらったり、練習することも効果的です。

小さなことでも褒める

歯科医院を受診しても、お子様の恐怖心によって治療が受けられないということは少なくありません。それでも、診察台に座れた、少しの時間でも口を開けられたなど、頑張ったことを褒めてあげましょう。 治療自体はできなかったとしても、褒められたという成功体験が積み重なれば歯科医院への恐怖心が和らいでいきます。

定期的に歯科検診を受ける

子どもが歯科治療を怖がる原因として多いのが「口を開けるのが怖い」「何をされるのかわからない」ということです。小さなころから定期的に歯科検診を受けていれば「歯医者さんは怖くない場所」「定期的に行くところだ」と認識できるでしょう。 虫歯予防の大切さも認識できれば、生涯にわたってお口の健康を守ることにもつながります。

まとめ

歯科検診で健康な歯を維持できている子ども 子どもの歯科検診では、虫歯の有無、歯並び・噛み合わせの確認を行います。乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、口内環境が変化しやすいです。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的に歯科検診を受けることが大切です。 また、歯科検診でクリーニングや歯磨き指導、フッ素塗布を受けることにより、お口の健康を守れるでしょう。何も症状がなくても、3~4か月に一度は歯科検診を受けてください。 お子様の歯科検診を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。 当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
詳しく読む →
24年06月28日

子どものむし歯をあなどらないで!

子どもの乳歯がむし歯になっても、いずれ永久歯にはえかわるんだからと心配ない、と思っていませんか? 乳歯のむし歯によって、他の歯までむし歯になったり、あごや永久歯にも影響をおよぼすことがあります。子どものむし歯がおよぼす影響とは、どんなものなのでしょうか。



■子どものむし歯の悪影響

*将来的な歯並びの悪化

むし歯になった乳歯を放置していると、噛み合わせが悪化してしまいます。並び合った乳歯と乳歯は、永久歯が生えてきたときのスペースがあります。むし歯のために乳歯が崩れたり抜けてしまうと、両隣の乳歯が寄ってきて正常なスペースが崩れてしまいます。むし歯によって、永久歯が生えてくる場所に支障が生じ、歯並びが悪化する可能性があります。

*永久歯が正常に成長しない

進行したむし歯は歯の神経まで到達し、歯の根っこに膿が溜まります。乳歯の根の先は歯胚と呼ばれる永久歯の元となる大切な組織があります。ここに膿が到達すると、永久歯の成長が妨げられ、エナメル質形成不全と呼ばれる状態を引き起こします。。エナメル質形成不全となった永久歯はむし歯になりやすいのです。乳歯から永久歯に生え変わったとしても、乳歯の時代のむし歯がずっと影響を与えてしまうのです。



■こんな状態がむし歯をひきおこします

*正しい歯みがきが身についていない

子どもの歯みがきは、自分ではうまく磨けていないことが多いのです。大人による仕上げ磨きを嫌がる子も多いですよね。しかし、ブラッシングが不十分な状態が続くと、歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着します。プラークには多くのむし歯菌が繁殖しています。歯みがきが上手にできていないと、むし歯のリスクが高くなります。乳歯・生えたての永久歯は歯の質が強くなく、むし歯になってしまったらあっという間に進行します。

*だらだら食いが習慣になってしまっている

なにか食べると、お口の中は酸性に傾きます。酸にさらされると歯は溶けてしまいます。これを「脱灰」といいます。酸性に傾いたお口の中は、唾液のもつ酸を中和する働きにより、溶け出した歯の表面を修復します。これを「再石灰化」といいます。健康なお口の中は、「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているのです。ところが、食事の時間が不規則だったり、だらだらとお菓子や甘い飲み物をとったりしていると、お口の中は「再石灰化」をするひまがありません。これは大人も同じです。「脱灰」が続くと、歯は修復されずむし歯の原因となってしまうのです。

*むし歯菌や歯周病菌は周りの大人から感染します

生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因菌も歯周病菌も存在しません。ご両親やおじいじゃん、おばあちゃん、周りの大人の唾液から感染するのです。離乳食が食べられるようになると、ついご自分の箸やスプーンを使って食べさせてしまうことがあるかもしれません。スキンシップの際に唾液が子どもの口の中にはいってしまうこともあるかもしれません。

しかし、これがむし歯菌や歯周病菌の感染の原因となってしまうのです。2歳半くらいまでの間に、むし歯菌に触れる機会が少なかった子どもは歯が丈夫に成長しむし歯になりにくい傾向があります。口移しをしない、大人の使うスプーンは使わないといった注意のほかに、周りの大人も自分の口腔内を清潔に保つことが大切です。



■むし歯になりやすい歯

大人であれ子どもであれ、もってうまれた歯の質や唾液の質が、むし歯になりやすい特徴の方もいます。歯の表面のエナメル質が先天的に弱いと、むし歯になりやすいですね。唾液の分泌が少ない人や酸性に傾いたお口の中を中性に戻していく作用が弱い人も注意が必要です。

子どもの乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人と比較して歯の質は強くありません。むし歯になったら進行が早いことも特徴です。

■小児歯科を受診したほうがいいとき

*歯の変色

初期のむし歯は歯の表面が白く濁ったように変色します。この段階なら、歯を削らずにフッ素を塗って歯を強くすることによって治療できる可能性があります。茶色や黒に変色しているケースも要注意です。見た目は小さな変色でも、歯の中では大きく虫歯が進行しているケースもあります。ただ、着色汚れの可能性もあります。判断はむずかしいかと思いますので、気になることがあったら小児歯科に連れて行ってあげてください。

*歯の表面に穴が開いている

歯の表面に穴が開いているのは、歯の表面のエナメル質が溶けている状態で、むし歯の可能性が高いです。乳歯や生えたばかりの子どもの永久歯は、歯の質が弱くむし歯の進行が早いのです。歯の表面に穴があいているのに気づいたら、早めに小児歯科を受診しましょう。



■家庭でできる子どものむし歯予防

*食習慣の見直し

食事の時間が不規則だったり、だらだらと甘いものや甘いジュースを飲むのはお口の健康によくありません。酸性に傾いたお口の中が中性にもどるひまがなく、お口の中の酸は歯の表面をむしばんでいきます。食事やおやつの時間を決める、糖質の多いものは控えめにするなどの工夫をしてお口の中をさわやかに保ってあげてください。

*正しい歯みがきを習慣づける

歯歯みがきで、歯の表面のプラークをしっかり落とすことが大切です。小学校3〜4年生くらいまでは、仕上げ磨きを手伝ってあげたほうがいいかもしれません。1日1回の仕上げ磨きで、食べカスやプラークをしっかり取り除いてあげてください。



■歯科クリニックで行う子どものむし歯予防

*定期的なフッ素塗布

フッ素を歯に塗布することは初期のむし歯にも予防にも有効です。フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯菌の出す酸に溶けにくくします。むし歯の早い段階でしたら、フッ素による溶けたエナメル質の再石灰化を促す作用で修復されることがあります。またフッ素自体が抗菌力があり、予防にもつながります。

歯の形が複雑な場合など、お子さまの歯磨きがうまくいかないとお悩みの場合は、定期的なフッ素塗布がむし歯予防に最適です。



*シーラント

シーラントはむし歯ができやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防治療です。生えてきたばかりのお子さまの歯は、柔らかく他の歯と揃っていないため歯磨きが行き届きにくく、むし歯になりやすいのです。シーラントは乳歯にも適用できます。また生えてきたばかりの大切な永久歯が早い段階でむし歯にならないよう、予防的な措置としてお勧めいたします。



*歯みがき・食事習慣のアドバイス

お子さまのお口の状態にあわせた歯みがき指導もおこなっています。歯並び、磨き癖などから、歯ブラシの毛先の届かないところがないように、おひとりおひとりにあわせてアドバイスさせていただきます。また、食習慣は歯みがきと同じくらい口内の環境に関わります。むし歯リスクの高い食習慣がないか、ご相談にのらせていただきます。

子どもの歯、乳歯と生えたての永久歯の特徴は、歯の質が弱くむし歯の進行が早い点です。乳歯だから生え変わるからと軽くみないことが大切です。将来的にじょうぶで健康な歯と歯並びがお子さまのものとなるように、ご家庭でできるケアと歯科医院で行うケアを組み合わせて、お子さまの歯とお口の健康を守っていきましょう。


詳しく読む →
24年01月30日

お子さまの歯を守る「シーラント処置」



乳歯の時期が終わり、大人の歯がはえてきたばかりのお子さまの歯は、未熟でむし歯になりやすいのです。積極的に予防を考えてあげましょう。今回は「シーラント処置」についてご紹介します。

■6歳臼歯

乳歯のさらに奥に、新しく生えてくる永久歯は、大人になってもずっとおつきあいすることになる大事な歯です。生え変わることはありません。これを第一大臼歯といいます。

第一大臼歯は乳歯から永久歯への生え変わりの軸となる重要な歯で、永久歯の中で最も大きく、最も噛む力の大きな歯です。歯並びや咬み合せの中心ともなります。一生おつきあいしていく歯が6歳の頃に生えてくるんですね。6歳ごろに生えてくるので、6歳臼歯と呼ばれています。早い子では、4歳半ころから生え始め、6歳のお子さまの約半数が生えています。


左のイラストの一番奥の歯が、完全に顔を出した六歳臼歯。右側の〇で囲われた部分が、歯肉から顔を出す生えかけの六歳臼歯です。

ところがこの6歳臼歯、とてもむし歯になりやすいのです。


■6歳臼歯がむし歯になりやすいわけ

*歯質が未熟

歯は唾液の中のカルシウムなどを吸収して徐々に強くなっていきます。しかし、生えたばかりの歯の表面は未完成で弱いため虫歯の進行も早いのです。

*磨きにくい

6歳臼歯は、生えるスピードがゆっくりなので、乳歯より一段低いため、歯ブラシが届きにくいのです。また乳歯にくらべて噛み合わせの面の凹凸が大きく、磨き残してしまうことがおこりがちです。

*生えてから2~4年間がむし歯になりやすい

生えてきたばかりのこの奥歯は、噛める高さになるまでは 1 年程かかります。生えたての歯は歯質が未熟なため2~4年間が最もむし歯になりやすい時期になります。

この溝の部分埋める処置(シーラント)をするとかなりの確率でむし歯を予防することができます。



■シーラント処置とは

新しく生えてきた大人の歯、6歳臼歯は、生えて間もない時期には石灰化が不十分で歯自体が柔らかかったり、高さがそろわず歯みがきがしにくい特徴があります。また6歳臼歯には乳歯にはない深い溝があります。ここは食べかすや菌がたまりやすく、歯ブラシが届かないとむし歯になってしまうのです。

シーラント処置は、虫歯になりやすい奥歯の溝を、接着力のあるプラスチックの樹脂で埋めてしまう方法です。シーラントの中にはフッ素が入っていて、徐々に歯の中に浸透する様な仕組みになっています。シーラントは歯を削る治療ではないため、痛みがありません。フッ素塗布と並んで、お子さまのむし歯予防に選択されることの多い方法です。

■シーラントの手順

1.歯のおそうじ



まずは歯をきれいにクリーニングします。歯の溝には食べかすや歯垢がこびりついています。専用の器具でしっかりと取り除きます。

2.リン酸エッチング



エッチングという酸処理を行います。リン酸という酸でエナメル質や象牙質をざらざらにして、歯質の表面にシーラント剤をしっかりと接着させることが目的です。

歯を削るの!? とびっくりされてしまうかもしれませんが、数時間から数日で、再石灰化により回復できる範囲の処置ですのでご安心ください。

3.シーラント材を流し込みます



細いノズルを使用して、シーラント剤を慎重に塗布していきます。

足りなくてもいけませんが、溝の外にあふれてしまうようでは噛んだときに咬み合わせがおかしくなるので、多すぎてもいけません。あふれてしまった場合は固まる前にしっかりふき取ります。

4.光をあててシーラントを硬化させる



シーラント剤を塗布したらすぐに、光照射を行いシーラントを硬化させます。光を当てたあとは、短い針のような器具を使ってシーラントがしっかり固まっているかチェックをします。

しっかりついていなかったり、はがれてしまっていたら、再度シーラントを塗布して光を照射します。またシーラント剤が多すぎたりした場合は、ていねいに削り落として調整します。

5.シーラント完成



これでシーラント処置は完了です!

言葉でご説明するとたいへんなことのようですが、むし歯の治療のように歯を削るわけではないので痛みもなく、お子さまでも負担にならない短時間で処置は完了いたします。

■シーラントの効果

歯の溝が滑らかになり、歯垢や食べ物がつきにくくなり、歯磨きが容易にできるようになります。溝に食べかすなどが付着するのを防ぐことで、むし歯の発生を予防できます。むし歯の発生率を60%程度まで減少させてくれると報告されています。

またシーラントにはフッ素が含まれているため、歯の表面を強化してくれる効果もあります。

■シーラントの耐久性

シーラントは、破損などがなければ数年は持つことが多いです。しかし、シーラントそのものは強固なわけではないので、奥歯で硬い物を噛んだ時に割れてしまうこともあります。シーラントが取れてしまった場合は放置しないで、すぐに新しいシーラント処置をさせていただきたいです。中途半端に残っていると反対に虫歯になりやすくなることがあるからです。

■シーラントの費用

シーラント処置は保険の範囲内で行える予防処置です。乳歯にも適用できます。

■シーラント処置を行う時期

お子さまの口腔内の状態によって、シーラントをすすめしたい場合も、必要がない場合もありますが、時期としては、歯が生えてきた頃に処置をするのをご検討ください。

乳歯が生えてくる3~4歳頃、今回ご紹介した6歳臼歯、奥歯の永久歯が生えてくる5~6歳頃、むし歯になりやすい12歳臼歯が生えてくる12歳頃を目安としてみてください。



■シーラント処置を行うときのポイント

*積極的な予防

一生つきあう永久歯が生えてきたころには、積極的な予防をおすすめします。むし歯が進行してしまうと、歯を削ることになってしまうことがほとんどです。シーラント処置で、お子さまのまだやわらかい歯をむし歯から守ることができます。

*歯みがきは怠りなく

ただ注意していただきたいのは、シーラントをしたからといって虫歯にならないわけではないという点です。シーラントをしても、毎日のブラッシングは、とても重要です。お子さまの歯みがきの仕上げ磨きや、きちんと歯ブラシの毛先が奥歯まで届いているか、見てあげてくださいね。

*定期検診を受けてください

また、定期検診を受けることを習慣としていただきたいのです。シーラントした部分の歯の表面は見えにくく、むし歯になってしまうと見た目だけでは気づかず、むし歯が進行してしまうということもあり得るのです。

*メインテナンスの考えをお持ちください

シーラント治療は樹脂を流して固めているだけなので、通常の詰め物より取れやすくなっています。粘着性の高いガムやキャラメルを食べた際や、強く噛んだり、歯ぎしりでも外れてしまう事があります。その場合は、あらためてシーラント処置をすることをおすすめします。中途半端にとれてしまうと、その隙間に食べかすがつきやすくくなりむし歯の原因になってしまうかもしれませんから。



永久歯は生え変わりません。お子さまを一生支えることになる歯を、生えてきたそのときから守ってあげてください。


詳しく読む →
23年01月19日

木更津市の1歳6か月児健康診査

1月18日(水)は、木更津市の1歳6か月児健康診査が木更津市役所朝日庁舎で行われ、木更津きらら歯科からも医師がうかがいました。歯科健診では、お子さまの生えてきている歯の数やむし歯の有無などをチェックします。


■1歳半頃の咀嚼機能

この頃のお子さまは、一人で歩けるようになり、ことばが出始めるなど心身ともに大きく成長します。食に関しても、離乳食から幼児食にうつっていきます。でもまだまだ、大人と同じ食事を、というわけにはいかないですね。

■離乳の完了~幼児期前半の歯食べ期

1歳~3歳頃は、乳臼歯が生えてくる時期です。本格的に噛んで食べることができるようになりますが、噛む力はまだ発達途上。硬めのものを嚙み切ったり噛み砕いたりすることができない子どもも多いのです。

本格的に噛んで食べることができるようになるのは、乳歯の奥歯(乳臼歯)の生えるころです。この時期には、食べ物の感触や噛み具合、飲み込み具合、堅さの感覚をたくさん体験することで、ふさわしい食べ方を身に着けていきます。

離乳食は少し弾力があって簡単にかみ切れるのが基本です。堅すぎると、味が嫌いなわけではないのに、食べられないということになってしまい、好き嫌いにつながってしまうこともあります。

十分に噛むことができるようになるのは、第2乳臼歯が生えそろい乳歯列が完成する、2、3歳ころ。それまでは左右1対の乳臼歯しかありませんので、充分にかむことはできないのです。


■咀嚼機能の発達を促す

歯の生えてくる段階によって、食べ方も変わってきます。この時期のお子さまは様々な体験を吸収していきます。いろいろな食材を体験させてあげたいところです。

*咀嚼機能発達の支援

  • 上下の前歯が生えてきたら、前歯を使って噛み取らせてみる
  • 上下の奥歯が生えてきたら、硬い・繊維に富んだ食物を食べさせ始める
  • 早食い・過食にならないように、ゆっくり噛んで、満足感が得られるような食べさせ方をする

*食べ方の支援

  • 手づかみ食べで、いろいろな色や形、温度、かたさ、味、におい、食感の食材を体験させる
  • スプーン・フォークを使い始めてみよう
  • 唇を閉じたままの咀嚼を促そう

1歳半くらいのお子さまは、成長・発達が著しくいろんなことができるようになります。健診は、お子さんの心身の健康状態や成長・発達を確認する大切な機会です。1歳半健診では、小児科・歯科医師がお子さまの健康状態を診察し、保健師・栄養士・歯科衛生士がお子さの成長に関するご相談に応じます。ぜひ受診してください。


詳しく読む →
22年12月26日

妊娠と歯周病

歯周病治療を必要とする妊婦さんのお話をご紹介します。総合医療センターの産婦人科を舞台にした「コウノドリ」というマンガのエピソードです。



妊娠中の白鳥さんは、不安なことばかり。からだを冷やしてはいけないと脱水症状を起こすほど着込んだり、迷信に惑わされたり、そのたびに担当の四宮先生に叱られます。

一見冷たいけれど、患者さんをよく見ている四宮先生、テレビドラマでは星野 源さんが演じられていたのを覚えておいでの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ある日、白鳥さんは四宮先生に訴えます。

「あの 四宮先生・・・・」
「まだ何か?」
「歯が痛いんです」
「歯?」
「はい奥歯が・・・ 全体的に歯が浮いてる感じなんです」
「白鳥さん ここ産科 歯が痛いなら歯医者に行ってください」
「でも…妊娠中は歯の治療なんてできませんよね?」

「逆ですよ
妊娠中こそきちんとした歯の治療やケアが必要です」

「でも薬とか麻酔ってだめですよね?」

妊娠中に歯の治療に行くべきか迷うのはそこですよね。

「妊娠中でも使用できる薬・・・
痛み止めや抗生物質もあります
局所麻酔も通常料の使用なら影響はないです
汗をかきながら白湯を飲むのもけっこうですが・・・
最優先はまず歯の治療でしょ」

「・・・」

そう言われても、妊娠中に歯の治療をしていいものか、不安そうな白鳥さん。自宅で夫さんと話します。

「でも産科の医者が行けって言うなら歯医者に行けば?」
「でもやっぱり薬とか麻酔とかイヤだな~ 何かあったらこわいもん」
「まあ・・・ それもわかるけどさ」
「さっきお婆ちゃんに電話したら 歯にこれ塗ればだいじょうぶだって!」
ガサゴソ
「どれどれ やめとけって塩は・・・」

白鳥さんは、どうしても歯医者に行く気持ちになれません。ついに病院の廊下で、頬を腫れあがらせてうずくまってしまいます。そしてまた四宮先生に叱られることに・・・。

「なんで行かなかったんです? 歯医者・・・」
「・・・」
「さらに頬っぺたがパンパンですよ」
「さらに・・・ やっぱり塩でマッサージすればよかったんですかね?」
「歯医者に行けばよかったんですよ」
「妊娠中はやっぱり赤ちゃんのために治療はしたくないんです」

ご不安な気持ちはわかります。そういうときは、ぜひ医師の意見も聞いてみてください。

「赤ちゃんのためでもあるんですけどね・・・
歯周病により早産や低出生体重児が増えるというデータがあります」

「え?」

「歯周病を治療したからそれらの確率が減るとは断言できませんが・・・ 治療はしたほうがいいに決まっています」
「でもこんなの歯の状態は・・・ 妊娠してからなんです」

クールに熱く、歯周病の危険性について語る四宮先生。

「まず妊娠中は唾液の分泌が減ります 
つわりのときなどは歯磨きもままならないコトもあります
口腔内は酸性になり 虫歯も進行しやすい 
女性ホルモンの増加により・・・ 
歯周病原細菌が増殖しやすくなるんです
妊娠前の歯の治療は当然ですが
妊娠中こそ定期的な検診を受けてください
治療は妊娠初期や出産間近は避けた15週から32週
遅くても35週までには受けた方がいいです
歯周病原細菌は腫れた歯肉から容易に血管に侵入し・・・・
全身疾患につながることもあります
ですから歯の状態に緊急性があれば・・・
週数を問わす治療することも必要です」

そんなたいへんなことなんだ・・・ 白鳥さんは観念して歯医者に行く決心をします。

「それじゃあ明日 歯医者に・・・」
「今日行ってください」
「イヤ 今日はちょっと・・・」

ピクピク 怒りで震える四宮先生

「もちろん今日でしょ・・・」
「それと白鳥さん」
「はっ はい・・・」
「歯医者での仰向けの姿勢は・・・・ 気分が悪くなるかもしれないのでお気をつけて」
「・・・・」

妊娠中の方に起こるリスクを描いた白鳥さんのエピソードでした。妊娠中の方が必要以上にご不安になることのないように、少しコミカルに描かれています。

もちろん、患者さまと赤ちゃんの状態は患者さまおひとりおひとり異なります。できたら妊娠がわかる前に治療しておいたほうがいいですよ。妊娠中でも歯周病治療を急いだほうがいい場合もあるのです。妊娠中の方は、どうかおからだを大切に、歯の治療のことも頭にいれておいていただけると嬉しいです。

木更津市では、妊婦歯科健康診査を無料で受けることができます。木更津きらら歯科は妊婦歯科検診の指定医療機関です。妊娠がわかったら妊婦歯科検診を受けましょう。母子健康手帳別冊に、受診票がはいっていますので予約のうえぜひ活用してください。



コウノドリ 鈴ノ木ユウ先生
出版社:講談社
2016年、第40回講談社漫画賞・一般部門受賞
白鳥さんのエピソードは11巻に収録!


詳しく読む →
22年10月28日

歯科医師は子どもたちのお口の発達をサポートします

歯科医師はお口を通してお子さまの成長のお手伝いをいたします。乳幼児期から口腔機能が健全に発達していくことはその後の学童期、青年期、壮年期、そして高齢期になってからの全身の健康維持することにも大変重要です。


食べること、会話をすること、笑顔で気持ちを表すこと、これらはどれもお口に関係しています。でも子どもたちの成長は千差万別。皆が同じように発達していくわけではありません。おっぱいの飲み方が上手だったりうまくいかなかったり、好き嫌いが激しかったり、言葉が早い子もなかなかしゃべり出さない子もいます。子育て中はなぜどうしてと思うことがたくさんありますよね。そのような時に歯科医が力になれることがあるかもしれません。

■口腔機能の発達

口腔機能の発達はお母さんのおなかの中にいる時から始まり、赤ちゃんのお誕生から、学童期まで続いていきます。

乳幼児期は食べる機能の基本を学ぶとても大切な時期です。食べるためには上手にお口が動き、噛むための歯が生えて食べ方を覚えていく必要があります。よく噛んで食べるためにはお口の動きの発達とともに噛むための歯が生えていてしっかり噛み合わせができていることが大切です。

■飲み物を飲むときに舌が出てしまう

幼児期の子どもの場合、おっぱいを飲んでいる時期の飲み方が残っていることがあります。舌を前の方に出して、上あごと下でおっぱいを挟み込む飲み込み方です。乳児型嚥下、舌突出型嚥下と言いますが、この飲み込み方がずっと続くと開咬(かいこう)といって、上下の前歯の間に隙間ができてしまう噛み合わせの問題となることがあります。早めに対応していくようにしましょう。

■お子さまが食べるのが遅いと感じたら

子どもは大人に比べて筋肉の力も弱いので薄っぺらくて筋のある食べ物は難しいかもしれません。無理に頑張って食べさせることが続いて、丸呑みの癖がついてしまうのはよくありません。また食事への集中力や食べ物の好み、食べる姿勢、動作などさまざまなことが関係しています。早食いは肥満や窒息などのリスクを高めるという側面もありますので、体重が減るといった心配なことがなければお子さまのペースを見守ってあげましょう。

食べる機能のことを摂食嚥下機能、お話する機能のことを言語機能と言います。これらの機能は、お子さま本人の持てる力と、ご家族をはじめとした周りの環境からの働きかけによって成長していきます。お子さまの将来のために、口腔機能の発達にしっかり目を向けてあげましょう。お子さまのお口の状態やお口の機能に関わることで、気になることがありましたら、歯科医師にぜひいちどご相談ください。


詳しく読む →
22年09月30日

乳歯が抜けるとき


子供の歯(乳歯)が大人の歯(永久歯)に生え変わりはじめるのは、6歳くらいから。下の前歯がぐらぐらしはじめることが多いようです。昔のおまじないでは、抜けた乳歯の下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に投げると、次に生えてくる大人の歯が、上の歯は下へまっすぐに、下の歯は上に向かってまっすぐに生えると言われていました。現代では、可愛いケースで保管するご家庭も多いかもしれません。

■乳歯は無理に抜かないで

子供の乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期は、あごの成長の度合いなどにより個人差があります。乳歯が抜けるころには、大人の歯が顔をだそうともう準備しています。乳歯の下に埋まっている永久歯の準備ができて、自然に出ようとすると、乳歯の歯根が溶け始めます。

グラグラしている段階では、乳歯の歯根があごの骨(歯槽骨)の中でまだ一部つながっているので、無理に抜こうとしないでください。乳歯が途中で折れると永久歯の生えるスペースがなくなり、横から生えてきたりして歯並びに影響を及ぼします。お子さまはつい舌でさわってしまうかもしれません。「さわらないで、大事にね」と教えてあげてください。

生え変わる準備ができると、乳歯は食べ物を噛んだり歯みがきをしているときに自然とぽろっと抜けます。自分の歯がぽろっと抜けて、血がでたりもするので、お子さんはびっくりするかもしれません。

■こんなときは歯科に相談を

乳歯が抜けない、永久歯が生えてこないといったときには、なにか理由があるのかもしれません。お子さまの将来のお口の健康のためになにができるか見ていきましょう。

◇乳歯が抜けず永久歯に生え変わるようすがない

一般的な歯の生え変わりの時期を過ぎても乳歯が抜けない状態を、「大人乳歯」と呼びます。永久歯が作られていない可能性も考えられます。歯科で検査を受け医師に相談してみましょう。

◇乳歯が抜けていないに永久歯が先に生えてきた

乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてくることがあります。こちらも歯科にご相談することをおすすめします。永久歯の生え方に影響し、歯並びが悪くなる可能性があります。

◇乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない

乳歯が抜けてからあまりにも長い間永久歯が生えてこなかったり、反対側の歯は生えているのに、というような症状は、もともと永久歯がもともとない、ということも考えられます。永久歯が生えるまでには3ヶ月〜1年ぐらいかかる場合もありますが、放っておかずに医師に相談されることをおすすめします。

女優の菅野美穂さんが、ずっと残っている乳歯をお持ちで100歳まで大事にしたいとおっしゃっていたことがあります。個人差があり様々なケースがありますので、お子様の歯の状態に不安があったら歯科医師にご相談ください。

ヨーロッパでは抜けた乳歯を枕元に置いて眠ると、トゥースフェアリーという妖精がやってきて、コインと交換してくれるという風習があるのだそうです。「きれいな乳歯」というのがポイントです。歯みがきをきちんとしていない子供のところに、妖精はきてくれないのでした。子供も大人もきちんと歯みがきしましょうね。


詳しく読む →
22年09月29日

赤ちゃんの夜泣きとロイテリ菌

赤ちゃんの夜泣きと便秘にはロイテリ菌サプリが効きめがあります! 当院スタッフの家族で、1週間で夜泣きがなくなった子がいます。騙されたと思って使ってみてと言っておすすめし、その効果にびっくりされることが多々ありました。

■夜泣きの原因は、腸内フローラのアンバランス

赤ちゃんが夜中に目を覚まし、原因があるわけでもないようなのに泣き続けることを夜泣きといいますね。消化に関する腹痛が原因となっているのではという見方があります。お腹がふくらんで緊張し、足をまげてお腹につけている姿が見られませんか? 背中をとんとんしてあげると少し落ち着くのは、排ガスによる効果かもしれません。

夜泣きの原因は、腸内細菌叢(さいきんそう)、腸内フローラのアンバランスではないかという研究が海外を中心に進んでいます。夜泣きの対策として、腸内フローラのバランスを誘導するサプリメントが効果があるという報告がされています。

■夜泣き、便秘にも効くロイテリ菌サプリ

写真は2017年に開催された第64回日本小児保健協会学術集会の、兵庫医科大学小児科学講座 服部益治先生の発表より引用させていただきました。


夜泣き(コリック・乳児臍疝痛)をする赤ちゃんに、腸内フローラを整える乳酸菌の中でも、ロイテリ菌のサプリメントを与えたところ,28日後に泣いている時間が74%減少したことが報告されたそうです。その後も,様々な臨床研究でもロイテリ菌の効果が報告されているということ。また,便秘の改善においてもロイテリ菌の効果があるということです。さらに口腔内菌質の改善(歯肉炎)や口臭対策,ピロリ菌の除菌・制菌とその効果は幅広く確認されています。

ロイテリ菌は本来母乳に含まれている菌なのですが,現代のお母さんの母乳内で減少している可能性があり、このサプリメントが栄養補助食品としても評価が上がっているそうです。

■腸内フローラを整えて免疫力アップ

腸管では、からだの免疫組織の実に50%以上が働いています。免疫力アップに重要なのは、腸内細菌の状態なんです。腸の壁には、菌の花畑のように身体の調子を健やかに整える善玉菌、身体全体に悪い影響をおよぼしてしまう悪玉菌、善玉菌になったり悪玉菌になったりする日和見菌といった菌が、何百兆も生息しています。この菌の花畑が、善玉菌がよく働き悪玉菌が働きをひそめる、そのバランスが免疫機能、ひいては健康や美容にとても大切なのです。免疫機能がきちんと働いていれば歯周病予防にもなりますよ。

■母乳・口腔由来の乳酸菌、ロイテリ菌サプリ



当院では、トローチ錠のサプリでロイテリ菌をとりいれることのできる、大人向け「L.ロイテリ菌プロデンティス株」、お子様向け「Bio Gaia チャイルドヘルス30錠」を取り扱っております。ご興味のある方はぜひご来院の際にお声掛けください。


詳しく読む →
22年02月08日

木更津市の3歳児歯科健診と2歳児歯科健診

2月4日(金)は木更津市の3歳児健診が、木更津市役所朝日庁舎 別棟「健診室」で行われました。木更津きらら歯科からも、歯科医師がうかがってまいりました。



■1歳半健診と3歳児健診の違い

1歳半健診と3歳児健診では、調べる内容はほぼ同じですが、目的が少し異なってきます。生まれたばかりの赤ちゃんにはむし歯菌はいないので、乳歯が生え始めたばかりのお子さんのためには予防のお話が中心になります。

3歳になったお子さんは、20本の乳歯が生えそろっていることが多いようです。またお子さんの環境により食生活や食習慣、歯みがきなどの習慣が定着しつつあり、生活習慣による偏りががあれば明らかになってくる時期でもあります。3歳児健診ではお子さまの口腔内の発育や健康状態を確認します。予防のほかに、むし歯を発見し、早期の治療をおすすめしたり、お口の中の健康によくない環境や習慣があったらあらためるためのご相談にのらせていただいたりもします。

*3歳児歯科健診で調べること

  • 生活リズム・生活習慣による影響が適切か
  • 乳歯がどの程度生えそろっているか
  • 歯が健康的な形態か
  • 歯の数
  • プラークがついていないか
  • むし歯がないか
  • 歯列や噛み合わせに問題はないか
  • お口の中の粘膜に異常はないか
  • 指しゃぶりなど、口腔習癖の確認

むし歯だけではなく、食べることやお口の機能にまつわることなど、普段のお子さまの様子で気になることががあれば、こういった機会にぜひご相談ください。

■木更津市の2歳児歯科健診

木更津市では、無料で歯科健診が受けられる「2歳児歯科健康診査」も実施しています。

1歳半健診から3歳にかけて、健診でむし歯があるお子さんは8倍以上。自分でものを食べることができるようになり、なんでもやってみたい時期なので、むし歯の心配もふえてしまうんです。

対象は2歳6か月~3歳未満のお子さまです。決まった日はなく、木更津市内の協力歯科医療機関で予約をとって診療を受けていただくことができます。木更津きらら歯科は、木更津市の2歳児歯科健康診査協力歯科医療機関です。

*2歳児歯科健診で調べること

  • お口の健康チェック(むし歯、歯肉炎、歯の汚れ、かみ合わせ)
  • フッ素塗布
  • 歯みがき指導
  • 健診結果をその場でお知らせし、母子健康手帳の「2歳児健康診査」のページに貼付

むし歯になってからではなく、健診で歯医者さん体験をしてもらうと、お子さんは歯医者さんはこわいところではなく、ほめられたり楽しい気分にさせてくれたりするところ、と感じてくれます。歯医者がこわいところではなく、健康のパートナーと思ってもらえたら、その後の予防や治療にも役にたちます。

木更津きらら歯科は、地域のみなさんの健康をお守りするために、がんばります!


詳しく読む →
22年02月04日

妊娠中の口腔ケア

妊娠中のお母さんのお口の中の健康は、赤ちゃんの健康にとっても大切です。木更津市では、妊婦歯科健康診査を無料で受けることができます。木更津きらら歯科は妊婦歯科検診の指定医療機関です。妊娠がわかったら妊婦歯科検診を受けましょう。母子健康手帳別冊に、受診票がはいっていますので予約のうえぜひ活用してください。

木更津市の妊婦歯科検診についてはこちらをクリック


■赤ちゃんの歯は妊娠中にできはじめています

赤ちゃんの乳歯となる歯の芽(歯胚)は、胎生7週ころからもうできはじめます。4カ月の後半にはカルシウムやリンが固まって乳歯が形成されてきます。永久歯の歯胚は、4~5カ月くらいにできはじめます。お母さんの食べるものが、赤ちゃんの歯や骨やからだを作っていくんですね。

*赤ちゃんの歯をつくるために必要な栄養素

カルシウム、リン、タンパク質、ビタミンA・C・Dなどがあげられますが、これを食べればいいというものではなく、バランスのよい食事が大切です。偏りなく栄養のあるものを食べていれば、神経質にならなくてもだいじょうぶ。

■妊娠中の歯みがき

つわり時には歯みがきがつらいこともありますよね。妊娠中の歯みがきはヘッドの小さい歯ブラシを使い、舌にあてないように小刻みに動かすことがコツです。前かがみになると嘔吐感を避けやすくなります。

*キシリトールやデンタルリンスを活用する

どうしてもつらいときは、キシリトールのガムやタブレット、洗口剤を利用して、お口の中を清潔に保ちましょう。

*酸っぱいものに注意

酸っぱいものが食べたいときには、ご注意ください。お口の中が酸性に傾く時間が長く続くとむし歯になりやすくなってしまいます。

■妊娠中はむし歯、歯周病になりやすい

妊娠中の妊娠中は、むし歯や歯周病になりやすく、進行もしやすい状態にあります。女性ホルモンが急激に増加し、食事回数が増えたり寝不足気味になったりと生活のリズムが乱れ、唾液の分泌量も減ってしまうからです。

■歯周病は早産、低体重児出産の原因になることがあります

歯周病は全身の健康にかかわる病気です。歯ぐきの炎症を起こすだけではありません。歯周病菌は炎症を起こす物質とともに、血液を通じて全身をまわります。炎症物質は子宮に到達して子宮収縮の原因となり、早産、低体重児出産の引き金となると言われています。できれば妊娠がわかる前に治療できたらよいですね。

■むし歯にならないような予防措置をとる

多忙でブラッシングがおろそかになりがちな大人の患者さまや、乳歯のお子さま、永久歯が生えたばかりのお子さまには歯の表面にフッ素を塗布することが予防につながります。お口の中は食事のたびに酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が少しづ溶けだします。唾液によって溶けた成分をとりもどす作用を再石灰化といいます。フッ素はエナメル質の再石灰化を促し、初期のむし歯が修復できることもあります。

■妊娠中の歯科治療

母体の安定期である16週~27週であれば、通常の歯科治療は可能です。エックス線撮影や局所麻酔も、胎児の影響はほとんどないと考えられます。お薬は妊娠初期の場合、胎児への影響が考えられる種類もありますので医師と相談してください。応急処置をして産後に治療することをおすすめするケースもあります。

妊娠にかかわらずふだんから定期検診を受けていただき、お口の中のケアを続けていただくことが一番です。

■赤ちゃんはいつむし歯になるのか

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にむし歯菌(ミュータンス菌)はいません。唾液を介して、大人から赤ちゃんへ感染するのです。周りの大人の口腔衛生もとても大切なんです。

お母さんがむし歯になると、お子さんもむし歯になりやすくなります。赤ちゃんが健やかに成長するために、お母さんをはじめ周りの大人たちの健康や暮らしも、とっても大切なんです。


詳しく読む →
21年12月18日

木更津市の1歳半検診

赤ちゃんは、乳歯の生え始めから2歳くらいまでの間に、とてもむし歯になりやすいのです。特に2歳前にむし歯菌がうつってしまうと、将来的にもむし歯になる可能性が非常に高くなります。歯が生える前の赤ちゃんにむし歯菌(ミュータンス菌)はいません。乳歯がはえはじめたころから、むし歯菌に狙われてしまうのです。

■1歳半のお子さんの歯科検診

12月17日(金)は、木更津市の1歳半検診でした。小児科、保健師、栄養士の先生方とともに、当院理事長中谷も、歯科検診のためにうかがってまいりました。

■乳幼児の歯科検診の重要性

*早期に発見して、むし歯の進行を抑える
小さなお子さんのむし歯治療は、お子さんにも保護者の方にも歯科医にとってもたいへんです。治療のため、「歯医者はこわいところ」という気持ちをもってしまうと、お口の中の健康を守ることがむずかしくなってきます。そうなる前に、初期の段階で発見できれば、お子さんの負担も軽くなります。フッ素やサホライドの塗布により、進行を抑えることができる場合があります。

*歯科医院の雰囲気に慣れてもらう
定期健診なら、医師も歯科衛生士も、お子さんがこわがらないような工夫をして、だんだんとお口の中を見せてもらったりお口に器具をいれたりすることに慣れていただくことができます。優しく声かけをしながらお口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとバキュームで水を吸ったり、ブラッシングをしたりして。歯医者さんはほめられるところ、楽しいところと思ってもらえるような診療をいたします。そうして歯科医院の雰囲気に慣れていただき、歯医者に対して安心感や信頼感を持ってもらえれば、なにかあっても歯科治療がスムーズに進みます。

■赤ちゃんのために妊娠中にできること

お母さんは妊娠中からできることがあります。むし歯をしっかり治し、丁寧な歯みがきをすることで母子感染のリスクはぐっと減らすことができます。キシリトールも役立ちます。お母さんがキシリトールをとっていると、むし歯菌が弱って、赤ちゃんが感染しにくくなります。

■むし歯菌はまわりの大人から赤ちゃんへ感染します

歯が生える前の赤ちゃんはむし歯菌に感染していません。むし歯菌の感染ルートはたったひとつ。唾液なんです。お子さんにご飯を食べさせるとき、冷ましてあげようとふうふうしたスプーンをそのままお子さんのお口にいれていませんか。ひとつのスプーンで、味見をしたりはしていませんか? 残念ながら、こうして、周りの大人の持つむし歯菌が、唾液にのって、お子さんに移ってしまうんです。

■食習慣が大切です。

乳幼児のむし歯予防を考えたとき、歯みがきはもちろんですが、実は食習慣のほうが重要な関係があります。砂糖の量はむし歯と強い相関関係があるのです。

お子さまの口腔ケアは、むし歯菌を感染させない習慣を周囲の大人たちも身に着けること、むし歯になってしまったら早期に負担の少ない治療を受けることが大切です。小さなお子さんのむし歯治療は、お子さんにも負担がかかりますし、通院や歯科スタッフにとっても非常な負担となります。治療に時間がかかり、お子さんが歯医者嫌いになってしまうという点もあります。そうなる前に、歯科や行政の定期健診をぜひご活用ください。


詳しく読む →
21年11月28日

子供の指しゃぶり

くせさなえさんの『ゆびたこ』は指しゃぶりがやめられない女の子と、ゆびたこの交流???? を描いたロングセラー絵本。あなたのお子さんも、びっくりして指しゃぶりが止まるかもしれませんよ。

ゆびたこ

大阪弁のゆびたこが、なんともいえず、愛嬌があるというかホラーというか、大人が読んでもどきどきしてしまいます。

ゆびたこ

ゆびたこ

子供の指しゃぶり

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときから指しゃぶりをしていることがあります。

指しゃぶりをしているお子さんは、安心した静かな様子なのでそっとしておいてあげたくなりますが、ご注意を。

お子さんは、実はかなり強い力で指を吸っています。

歯並びは、だいたい8歳くらいまでには確定します。

ゆびにたこができるほど、長時間、長期にわたって強い力で指を吸い続けていると、上の前歯がつきだしてしまう、噛み合わせが悪くなり食べ物をかみきれない、滑舌も悪くなる・・・

歯やあご、顔のかたちにまで偏りがでてくることがあるんです。

あまり叱るのもかわいそうではあるのですが、指しゃぶりはなんとかやめさせたいところです。

骨格など、遺伝的な要素も関係ありますね。

小児矯正

きれいな歯並びと歯のメインテナンスを心掛ける習慣は、ご両親からお子さまへの価値ある贈り物です。木更津きらら歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が在籍しており、お子様の歯列矯正にも対応いたします。

お子様の歯並びでお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。


詳しく読む →
21年05月29日

絵本でおしゃぶりがやめられた!



木更津きらら歯科では、キッズコーナーに歯をテーマにした絵本を置いています。大人気の傑作絵本をご紹介します。

くせさなえ『ゆびたこ』

おしゃぶりがやめられなくて、親指に「たこ」ができてしまった女の子。

あるとき、たこが口をきき始めたんです!

インパクトのある内容と挿絵から目が離せず、つい夢中になって見入ってしまう『ゆびたこ』ワールド。くせさなえさんの名作・傑作絵本です。

おしゃぶりがやめられない子向けの絵本で読むとおしゃぶりが軽減、気付いたらやめられた! という子が続出しています。子供のおしゃぶりに悩んでいる方には、読み聞かせ絵本としてもおすすめです!

くせさなえ『ゆびたこ』
2013年 ポプラ社 3歳~

新井 洋行『だーれの は』

『だーれの は』は、いろいろな動物のお口の中を、迫力ある縦の見開きで紹介する絵本。ゾウ、シャチ、リス、犬・・・ そして人間の子供。

動物たちは歯並びも歯のかたちもみんな違いますよね。そこから、なにをどんなふうに食べるのかがわかるんです。

最後に、人間の子供の歯には黒いむし歯が見えているというオチも秀逸! 

新井 洋行『だーれの は』
2016年 講談社 1歳から

むし歯になるのは人間だけです。歯みがきはしっかりしましょうね!


詳しく読む →
21年02月19日

1歳6か月検診に行ってまいりました





今日は当院の理事長中谷が、木更津市役所で行われた1歳6か月検診に行ってまいりました。元気なお子さんたちに、元気をもらいました!

遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診

新型コロナウイルス対策が気になり、お子さまの健診を迷われている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、予防接種や乳幼児健診は、お子さまの健やかな成長のために一番必要な時期に受けていただくよう、市区町村からお知らせしています。

特に赤ちゃんの予防接種を遅らせると、免疫がつくのが遅れ、重い感染症になる危険性が高まります。





お子さまの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は、遅らせずに、予定どおり受けることをおすすめします!


詳しく読む →
20年09月17日

赤ちゃんの、ファ一スト歯ブラシ30日間。

ステキな動画を見つけました。赤ちゃんがはじめて歯ブラシをお口にいれる瞬間です。





ライオン株式会社-クリニカKid’s-『ファ一スト歯ブラシ30日間』スペシャルムービー

赤ちゃんの頃から歯みがきの習慣を身に着けることは、歯とお口の健康のためにとっても大切です。木更津きらら歯科では小さな子のいるスタッフもいますよ。プロの歯科スタッフは、乳児期から幼児期の初期のうちに、まず歯ブラシに慣れてもらうところからはじめます。

お口やほっぺをさわってあげる

赤ちゃんをだっこしてスキンシップ。お口やほっぺをむにむにしてあげると、歯ブラシに慣れやすくなります。

ファースト歯ブラシ1日目

自分で持たせてみる。くにゃくにゃしたり、お口にいれたり。勢いあまって反対側をお口にいれちゃうかも!?

ファースト歯ブラシ10日目

嫌がって泣いちゃうかな? すぐうまくいかなくてもあせらない。ぱくっとくわえて、噛めるようになったら慣れるまでもう少し。



ファースト歯ブラシ20日目

お母さんも手伝ってお口の中をブラッシング。「自分でやりたい」と思うようになってくるかも。

ファースト歯ブラシ30日目

歯ブラシに歯みがき剤をつけて、歯みがきをしてみましょう。なんだか歯みがきが楽しくなってきた!

歯ブラシを噛んだって、いいんです。小さなお子さんが歯みがき習慣を身に着けるためには、まず歯ブラシに「慣れる」ことが大切です。噛んでも安全な柔らかい素材の歯ブラシで、少しづつ慣れていってもらいましょう。真珠のような歯がいつまできれいでありますように。


詳しく読む →
20年06月08日

お子さまの口腔ケア



「歯医者さんはこわいところじゃない」「頼りになる味方」木更津きらら歯科はそんな歯科医です!

お子さまの将来の美しい歯のために、乳歯のケアはとても大切です

乳歯は永久歯と比べてむし歯の進行がとても早いです。また生えたての永久歯がむし歯になってしまったらお母さまのショックも大きいことでしょう。その後に生えてくる永久歯に悪い影響がある場合もあります。

予防的な治療や早めの治療で、お子さまに一生大切にできる歯をプレゼントしませんか。

小さな患者さまでも安心の治療

当院では小さな患者さまに対していきなり治療をはじめたりはいたしません。 お口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとお話しながらバキュームで水を吸ったり、ブラッシングといったことを体験していただき、少しずつ慣れていただいたうえで、治療をスタートいたします。

お子さまのための予防治療

虫歯の治療はお早めに。フッ素塗布やシーラント(むし歯予防)といった予防措置も対応しています。

小児矯正

骨の成長期のうちに矯正治療をスタートさせることができれば、期間も短く、少ない負担で歯並びを整えることができます。永久歯を抜かなければならない抜歯矯正を避けることにもなります。日本矯正歯科学会所属の女性ドクターが小児矯正のご相談にものらせていただきます!

当院はかかりつけ歯科医として、ご家族のお口の健康をお守りいたします。 お悩みやご不安、困ったことがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。


詳しく読む →
18年08月02日

「-1歳」からのむし歯予防! お腹の赤ちゃんを、むし歯から守るために。

むし歯は感染症です。生まれたときには赤ちゃんはむし歯の原因菌に感染していません。ではいつどこで感染してしまうのでしょうか?

 

子どものむし歯

実は、むし歯の原因菌は、「親」から「赤ちゃん」へ、唾液感染などで後天的にうつってしまうことが多いのです。むし歯を放置したまま、赤ちゃんにかみ砕いたものを口移しで与えたるようなことは、絶対にしてはいけません!

小児歯科でのむし歯予防

小児歯科では、赤ちゃんのむし歯を予防する方法として、まずお母さんの口腔内の状態をよくすることを考えます。お母さんの口腔内ケアは妊娠中からはじまります。

そして、お母さんだけでなく、お父さんや周りのご家族皆さんが予防を心掛けることで、生まれてくる赤ちゃんの歯を守るのです。

妊娠がわかったら、口腔ケアはいつ行うべきか?

妊婦さんの口腔ケアは、安定期の体調のよい時期がおすすめです。つわりや臨月の頃は避けましょう。

お父さんは、のんびりしないですぐ歯科の検診を受けてください! 生まれてくるお子さんのためです、忙しい・・・ は通りませんよ!

キシリトールはお腹の赤ちゃんのむし歯予防になりますか?

フィンランドでは、妊婦さんはキシリトールを積極的に摂取するそうです。キシリトールは白樺の木などから抽出される天然甘味料で、むし歯菌の大好物である砂糖の糖分とは反対に、むし歯菌の活動を抑制し、唾液の分泌を促し、歯にプラークをつきにくくするのです。

<<キシリトール>>

2006年の岡山大大学院医歯薬学総合研究科の調査で、こんなことがわかりました。

むし歯菌の認められる妊婦さん100人をふたつのグループにわけ、ひとつのグループにだけ、キシリトール100%配合のガムを習慣的に噛んでもらったのです。 結果、キシリトールガムを噛んでいなかったお母さんのお子さんは、91%以上が、むし歯に感染してしまったのです。一方、お母さんがキシリトールガムを噛んでいた子供のむし歯感染率は50%以下だったのです。

子の虫歯予防 まず母の口から 岡山大学院助手確認 キシリトール有効
岡山の医療健康ガイド MEDICA


妊娠中のお母さんがキシリトールを摂取することで、赤ちゃんへの感染が少なることは、調査で明らかになっています。

ただ、キシリトールはたくさんとりすぎると腸内や口腔内の細菌のバランスをくずし、下痢などをおこす場合があります。妊娠中の方は、まずはお口の中をきれいに保つことを考えてください。そのうえで、補助的にキシリトールガムなどもご利用ください。

「マイナス1歳からはじめるむし歯予防」は、子どもたちのむし歯予防のために、ご家族みんなが予防を実践する考え方です。子どもたちの将来のためにも、大人はお口の中の健康を真剣に考えなくてはなりませんね!


詳しく読む →

カテゴリ一覧

新着一覧

 24/11/30  
歯を守るための食事のポイント
 24/11/28  
今注目のスポーツ歯科とは?目的や治療内容などを徹底解説
 24/11/25  
口臭がコンプレックスになっていませんか
 24/11/21  
予防歯科ってなに?できることや費用と頻度、メリットとデメリット
 24/11/14  
歯のセラミックの種類を徹底紹介!費用目安や選ぶときのポイントも
 24/11/07  
オフィスホワイトニングとは?他の種類との違いやメリットや費用について
 24/10/31  
歯周病の影響と予防法
 24/10/24  
審美歯科とは?何ができるのか、費用やメリット・デメリットの紹介
 24/10/22  
歯科用マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています
 24/10/17  
親知らずは抜く?抜かない?それぞれのメリット・デメリットを解説!
 24/10/10  
子どもの歯科検診の重要性!内容や費用と頻度、嫌がる場合の対処法も
 24/10/03  
部分入れ歯とは?種類と費用目安、上手に付き合っていくためのポイント!
 24/09/30  
お口の中の細菌とうまくやっていく方法
 24/09/29  
「歯痛」はお口のSOS! 一筋縄ではいかないその原因と対策は?
 24/09/26  
根管治療の流れ!治療回数や痛み、根管治療のメリット・デメリットを解説
 24/09/19  
歯周病とは?かかるとどうなるの?症状・治療方法・治療費用を徹底解説!
 24/09/12  
虫歯を予防する方法は?虫歯のメカニズムや定期検診の重要性を紹介!
 24/09/05  
訪問歯科で気をつけること!受診のメリット・デメリット・費用を解説
 24/08/31  
器質的口腔ケアと機能的口腔ケア
 24/08/30  
歯みがきのタイミング

年別一覧