木更津きらら歯科の歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

24年10月10日

子どもの歯科検診の重要性!内容や費用と頻度、嫌がる場合の対処法も

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科検診をしている子ども

「虫歯になっても乳歯はいずれ抜ける」「子どもが歯医者を嫌がる」など、歯科医院から遠ざかっていることもあるのではないでしょうか。歯科検診を受けていないと、子どもの歯の発育に影響を及ぼすかもしれません。

特に、乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、口内環境が日々変化します。また、永久歯よりも乳歯は虫歯リスクが高いため、定期的に歯科検診を受けることが大切なのです。

この記事では、子どもが歯科検診を受ける3つの重要性や行う内容について解説します。子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの歯科検診の重要性

歯科検診をしている子ども

ここでは、子どもの歯科検診の3つの重要性について解説します。

虫歯の早期発見・早期治療ができる

子どもの歯は、大人の歯に比べるとエナメル質が薄くもろいです。そのため、虫歯になりやすい上、虫歯が悪化しやすいのです。

「子どもの歯が虫歯になっても、いつか生え変わるから」と考える方もいるかもしれません。

しかし、子どもの虫歯を放置していると、永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。乳歯の歯根まで虫歯菌が達すると歯茎の中の永久歯にまで影響が及び、永久歯の変色や発育不全、歯並びの悪化を招くことがあるのです。

また、虫歯により早期に乳歯を失うと、隣の歯が移動して全体の歯並びが悪化することもあります。

初期段階の虫歯であれば、フッ素の塗布やブラッシング指導などで改善できることもあります。虫歯が悪化すると、麻酔が伴う処置が必要になったり通院回数が増えたりします。初期段階で治療を開始できれば、お子様の負担を減らせるのです。

歯並び・噛み合わせをチェックできる

乳歯の歯並びがよくても、永久歯へと生え変わる過程で歯並びや噛み合わせが悪化することがあります。歯並びが悪くなると、見た目が悪くなるだけでなく虫歯や歯周病のリスクが高まります。

そのため、定期的な歯科検診により、歯並び・噛み合わせのトラブルを発見することが大切です。

正しいセルフケアを習得できる

子どものうちに正しいセルフケアの方法を身につけることができれば、将来にわたって口内の健康を保てます。

毎日歯磨きをしていても、正しい歯磨きができていなければ意味がありません。歯科検診では正しく磨けているかどうかを確認して、必要に応じてブラッシング指導を行います。

子どもの歯科検診は何歳から?

子どもの歯科検診は何歳からか考えている母親

子どもの歯科検診を受診する目安は、生後半年ごろからとされています。個人差がありますが、生後半年ごろから歯が生え始めるためです。

虫歯になるリスクは低いですが、お口の中にトラブルがないか、自宅でのセルフケアが適切かなどをチェックしてもらいましょう。

子どもの歯科検診ですること

虫歯のチェックをしている様子

ここでは、子どもの歯科検診の内容を解説します。

虫歯のチェック

まずはお口の中を診察し、虫歯の有無をチェックします。初期段階の虫歯であれば特別な治療は必要なく、経過観察で終わる場合もあります。

歯並び・噛み合わせのチェック

乳歯から大人の歯へと生え変わる時期は、歯並びも噛み合わせも日々変化します。定期的にチェックを受け、異常がないか確認することが欠かせません。

歯並びや噛み合わせが悪いまま放置していると、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。定期検診で異常を発見できれば、大がかりな治療が必要なくなることもあるでしょう。

レントゲン撮影

目で見えない虫歯やこれから生えてくる永久歯の確認のために、レントゲン撮影を行います。特に、永久歯の生えてくる向きや位置については、レントゲン撮影により診断することが大切です。

また、永久歯の本数も確認できるため、先天性欠損についても早期に診断できます。

食生活の指導

子どもの歯の発育や虫歯のリスクは、食生活によって左右されます。例えば、甘いものをよく摂る場合、虫歯のリスクが高まるため注意が必要です。

食事の時間が決まっていない、間食の回数が多いなどの場合、食生活の改善が必要になるでしょう。

また、噛む回数が少ない場合、歯並び・噛み合わせの悪化につながることがあります。食材を大きめに切る、噛み応えのある野菜を摂るなど、食事内容の工夫が必要なケースもあるでしょう。

磨き残しのチェックと歯磨き指導

日頃の歯磨きを正しく行えているか、磨き残しのチェックを行います。磨き残しが多いということは、虫歯のリスクが高いということです。

そのため、お子さんの歯磨きの癖に合わせて歯磨き方法の指導を行います。

クリーニング

日々の歯磨きでは、歯ブラシの届きにくい箇所に磨き残しができやすいです。そのため、クリーニングを行って、汚れをしっかり除去します。

フッ素塗布

クリーニングでお口全体をきれいにした後、フッ素塗布を行います。フッ素には、歯の質を強化し再石灰化を促す効果があります。虫歯菌の繁殖を抑制する効果もあるため、虫歯予防に有効です。

子どもの歯科検診の費用と頻度

子どもの歯科検診の費用や頻度について説明している歯科衛生士

ここでは、子どもの歯科検診の費用と頻度について解説します。

子どもの歯科検診の費用

子どもの歯科検診の費用は、基本的には保険適用外になります。自費診療は歯科医院によって料金設定が異なりますが、約1,000~5,000円が目安です。

ただし、乳幼児期には、自治体負担により無料で歯科検診を受けられる場合があります。また、診療内容によっては保険適用の場合もあります。

具体的な費用について知りたい場合は、事前に歯科医院に確認するとよいでしょう。

子どもの歯科検診の頻度

子どもの歯科検診の頻度は、3~4か月に一度が推奨されています。乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、生え変わりがスムーズに行われているか、永久歯の本数などを定期的に確認する必要があるためです。

また、乳歯は永久歯よりも虫歯のリスクが高いため、気付いた時には虫歯がすすんでいることも珍しくありません。何も症状がなくても、3~4か月に一度は、歯科検診を受けましょう。

子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法

歯医者に行くのを嫌がる子ども

歯科医院の受診は、大人でも恐怖を感じることがあります。お子様であれば嫌がってしまうこともあるでしょう。

ここでは、子どもが歯科検診を嫌がる場合の対処法について解説します。

嘘をつかない

「遊びに行く」など、嘘をついて歯科検診に連れていくことはやめましょう。ネガティブなイメージのある歯科医院に嘘をついて連れていくと、歯科医院や保護者の方への不信感につながります。

きちんと「今日は歯科医院に行く」と説明しましょう。お子様の気持ちが落ち着くように話しながら受診してください。

午前中に予約する

昼食後に眠くなったり、夕方に機嫌が悪くなったりする乳幼児は非常に多いです。午後に歯科医院を受診すると治療がうまくいかないことがあります。

可能であれば、歯科検診の予約は午前にとるのがよいでしょう。

イメージトレーニングを行う

絵本やアニメなどで、歯医者さんはどんなところか、虫歯の治療ではどんなことをするのか、事前に知ってもらいましょう。絵本やアニメでは楽しく歯科医院について説明していることが多く、ネガティブなイメージを持ちにくいです。

仕上げ磨きの際に、口の中を触ったり口を大きく開けてもらったり、練習することも効果的です。

小さなことでも褒める

歯科医院を受診しても、お子様の恐怖心によって治療が受けられないということは少なくありません。それでも、診察台に座れた、少しの時間でも口を開けられたなど、頑張ったことを褒めてあげましょう。

治療自体はできなかったとしても、褒められたという成功体験が積み重なれば歯科医院への恐怖心が和らいでいきます。

定期的に歯科検診を受ける

子どもが歯科治療を怖がる原因として多いのが「口を開けるのが怖い」「何をされるのかわからない」ということです。小さなころから定期的に歯科検診を受けていれば「歯医者さんは怖くない場所」「定期的に行くところだ」と認識できるでしょう。

虫歯予防の大切さも認識できれば、生涯にわたってお口の健康を守ることにもつながります。

まとめ

歯科検診で健康な歯を維持できている子ども

子どもの歯科検診では、虫歯の有無、歯並び・噛み合わせの確認を行います。乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、口内環境が変化しやすいです。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

また、歯科検診でクリーニングや歯磨き指導、フッ素塗布を受けることにより、お口の健康を守れるでしょう。何も症状がなくても、3~4か月に一度は歯科検診を受けてください。

お子様の歯科検診を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


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