「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
日本歯科医師会が1万人の方を対象とした「歯科医療に関する一般生活者意識調査について」という調査結果を発表しました。
「歯科医療に関する一般生活者意識調査について」
90%以上の方が、全身の健康維持とお口や歯の健康は関係あると認識していらっしゃるのに、具体的にどういうことなのかいまひとつ明確な知識をお持ちでないという結果が明らかになっています。
ひとつまえの記事では「循環器」「感染症」「認知症」についてご紹介しました。今日は、「糖尿病」「唾液」「自分の歯」のお話です。
糖尿病になると歯周病になりやすく、歯周病になると糖尿病になりやすいのです。歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されています。
糖尿病は、『インスリンの作用不足が慢性高血糖の状態をおこし、特有の合併症や動脈硬化を進行させる病気』です。糖尿病の合併症としては、目の病気、神経の障害、腎臓の病気、動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中がよく知られていますが、歯周病は「第6の合併症」とも言われており、糖尿病の方は歯周病の進行が著しく早くなるのです。
一方で、歯周病が糖尿病のリスクを高めることもわかっています。歯周病に感染し毒素が体内に侵入しやすい状態になっていると、からだが毒素を排除しようとしてインスリンの作用を妨げる悪玉物質を作ってしまうのです。
逆に、歯周病をきちんと治療すると糖尿病も改善するケースがあることが明らかになってきました。
全身の健康に大きく関係のあるお口の中の働きものが、「唾液」です。唾液には多くの成分が含まれています。食事で酸性に傾いたお口の中を中性にもどしたり、歯の脱灰を修復したり、病原菌の感染や侵入を防ぐ抗菌作用もあります唾液には様々な機能があります。
唾液は健康的な唾液はとてもさわやかですよ。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。食べ物をしっかり噛むことができれば全身の栄養状態も良好になりますし、よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減するという調査結果も出ています。
高齢になり20本の歯を保てなかったとしても、お口の中の状態を大切にして、自分にあった義歯(入れ歯)などを使用しすることで20本あるのと同程度の効果が得られます。高齢社会においては、健康寿命を延ばすためにお口の健康はとても大切なんです。
日本歯科医師会が1万人の方に行った調査によると、ほとんどの方が、歯やお口の健康は全身の健康維持と関係があると認識していらっしゃいます。ですが、具体的にどう関係あるかということになると、ぴんときていらっしゃらない方が多いようなんです。
調査の設問のキーワードとなる言葉のうち、「循環器」「感染症」「認知症」についてご説明します。
歯を磨いていて歯ぐきから出血したことがありますか? 血がでるということは血管が壊れているということ。細菌はそこから血液にはいりこみ、血流にのって、数秒で心臓に届くと言われています。
むし歯の原因菌のなかには、歯に強力に付着してプラークを形成するものがありますが、この菌は臓器に対しても付着してしまうのです。血管内の細胞に付着したプラークが血管を狭めたり、心臓弁膜症の治療中の方の人工弁や、関節リウマチを治療中の方の人工関節にくっついて細菌の巣となってしまいます。口の中の細菌が、循環器、呼吸器、消化器などに慢性炎症の原因となってしまうことがあるのです。
舌磨きなど口腔内を清潔にすることで、インフルエンザへの感染リスクを下げることができます。口腔内を清潔にすることで、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを軽減できる可能性も考えられています。特に危険なのは歯周病です。細菌の温床となり、ウイルス感染のリスクが高くなってしまうのです。
よく噛むことは脳の働きを活発にすることがわかっています。よく噛み、脳血流量を増やすことで、認知症の予防につながることが期待されています。逆に、重度の認知症の方はお口の中の状態が悪く、自分で噛むことができない状態が目立つのです。また歯を失う大きな要因である歯周病菌が、アルツハイマー型認知症の原因となることもわかってきました。介護の現場では、歯がない人は認知症の進行が速いようだと認識されていると言っていいのではないでしょうか。歯の本数が多い人ほど認知症になるリスクが少ないという調査結果もあるのです。
子供の乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期は、あごの成長の度合いなどにより個人差があります。乳歯が抜けるころには、大人の歯が顔をだそうともう準備しています。乳歯の下に埋まっている永久歯の準備ができて、自然に出ようとすると、乳歯の歯根が溶け始めます。
グラグラしている段階では、乳歯の歯根があごの骨(歯槽骨)の中でまだ一部つながっているので、無理に抜こうとしないでください。乳歯が途中で折れると永久歯の生えるスペースがなくなり、横から生えてきたりして歯並びに影響を及ぼします。お子さまはつい舌でさわってしまうかもしれません。「さわらないで、大事にね」と教えてあげてください。
生え変わる準備ができると、乳歯は食べ物を噛んだり歯みがきをしているときに自然とぽろっと抜けます。自分の歯がぽろっと抜けて、血がでたりもするので、お子さんはびっくりするかもしれません。
乳歯が抜けない、永久歯が生えてこないといったときには、なにか理由があるのかもしれません。お子さまの将来のお口の健康のためになにができるか見ていきましょう。
一般的な歯の生え変わりの時期を過ぎても乳歯が抜けない状態を、「大人乳歯」と呼びます。永久歯が作られていない可能性も考えられます。歯科で検査を受け医師に相談してみましょう。
乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてくることがあります。こちらも歯科にご相談することをおすすめします。永久歯の生え方に影響し、歯並びが悪くなる可能性があります。
乳歯が抜けてからあまりにも長い間永久歯が生えてこなかったり、反対側の歯は生えているのに、というような症状は、もともと永久歯がもともとない、ということも考えられます。永久歯が生えるまでには3ヶ月〜1年ぐらいかかる場合もありますが、放っておかずに医師に相談されることをおすすめします。
女優の菅野美穂さんが、ずっと残っている乳歯をお持ちで100歳まで大事にしたいとおっしゃっていたことがあります。個人差があり様々なケースがありますので、お子様の歯の状態に不安があったら歯科医師にご相談ください。
赤ちゃんが夜中に目を覚まし、原因があるわけでもないようなのに泣き続けることを夜泣きといいますね。消化に関する腹痛が原因となっているのではという見方があります。お腹がふくらんで緊張し、足をまげてお腹につけている姿が見られませんか? 背中をとんとんしてあげると少し落ち着くのは、排ガスによる効果かもしれません。
夜泣きの原因は、腸内細菌叢(さいきんそう)、腸内フローラのアンバランスではないかという研究が海外を中心に進んでいます。夜泣きの対策として、腸内フローラのバランスを誘導するサプリメントが効果があるという報告がされています。
写真は2017年に開催された第64回日本小児保健協会学術集会の、兵庫医科大学小児科学講座 服部益治先生の発表より引用させていただきました。
夜泣き(コリック・乳児臍疝痛)をする赤ちゃんに、腸内フローラを整える乳酸菌の中でも、ロイテリ菌のサプリメントを与えたところ,28日後に泣いている時間が74%減少したことが報告されたそうです。その後も,様々な臨床研究でもロイテリ菌の効果が報告されているということ。また,便秘の改善においてもロイテリ菌の効果があるということです。さらに口腔内菌質の改善(歯肉炎)や口臭対策,ピロリ菌の除菌・制菌とその効果は幅広く確認されています。
ロイテリ菌は本来母乳に含まれている菌なのですが,現代のお母さんの母乳内で減少している可能性があり、このサプリメントが栄養補助食品としても評価が上がっているそうです。
腸管では、からだの免疫組織の実に50%以上が働いています。免疫力アップに重要なのは、腸内細菌の状態なんです。腸の壁には、菌の花畑のように身体の調子を健やかに整える善玉菌、身体全体に悪い影響をおよぼしてしまう悪玉菌、善玉菌になったり悪玉菌になったりする日和見菌といった菌が、何百兆も生息しています。この菌の花畑が、善玉菌がよく働き悪玉菌が働きをひそめる、そのバランスが免疫機能、ひいては健康や美容にとても大切なのです。免疫機能がきちんと働いていれば歯周病予防にもなりますよ。
当院では、トローチ錠のサプリでロイテリ菌をとりいれることのできる、大人向け「L.ロイテリ菌プロデンティス株」、お子様向け「Bio Gaia チャイルドヘルス30錠」を取り扱っております。ご興味のある方はぜひご来院の際にお声掛けください。
年をとってくると、歯がのびたように見えることがありませんか? それは、歯が伸びたのではなく、歯ぐきが下がったんです。その歯の根元にできる「歯の根むし歯」をほおっておくと、健康にとってとても重大な事態を引き起こします。
歯の根むし歯のスペシャリスト、愛知学院大学歯学部 保存修復学講座 特殊診療科教授 冨士谷 盛興(もりおき)先生にお話しをうかがいました。
※情報や出演者の肩書きは撮影時のものです。
歯ぐきは年をとると誰でもさがっていきます。30代でさがりはじめて、40代で8割以上、60代になると100%の方が歯ぐきが下がっています。毎日少しづつ下がっていくので、気づいていない人も多いと思いかもしれません
歯の根むし歯をおほっておくと、複数の歯がむし歯になって、歯を失う原因になり、口の機能が低下し、ご高齢者の場合は要介護に至る危険性もあります。また全身の病気に関連する歯周病を引き起こす原因にもなるんです。
歯の根むし歯は、治療がむずかしいところがあります。重症化しやすいのに進行が遅いため、気づきにくいという特徴があるからです。
歯は歯ぐきから上の部分はからだの中で最も堅い組織、エナメル質でできていて、そのエナメル質で守られているのが象牙質です。歯ぐきがさがると、この象牙質が露出してしまいます。象牙質は酸に弱くて溶けやすく、表面がざらざらしていて汚れが付きやすいためめ、虫歯になりやすいんです。
食べかすを歯の間に残さないことが重要です。食事の余韻を楽しまず、食後5分以内に口をゆすぐことが効果的です。大切なのは、歯の間にモノが挟まっていると気持ちが悪いという感覚を持つことです。
口をゆすぐときにはぶくぶくうがい。頬をふくらませて勢いよく歯と歯の間を洗い流します。また食後の歯みがきは二段階磨きで行います。普段通りに歯をみがいたあと、歯と歯ぐきの境目を意識してみがきましょう。
歯みがきで絶対にやってはいけないことが、力をいれてゴシゴシ磨きをすること。歯ぐきを傷つけ、歯ぐきががる原因にもなります。軽く当てて、小さく動かすだけでも汚れはとれます。
電動歯ブラシもおすすめです。力をいれずに毛先を軽くあてるだけできれいになります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯の間の食べかすをとることも効果的です。歯みがき粉はフッ素配合で濃度が高いものを使うと、歯の表面を保護する効果が高まります。
歯ぐきがさがったら、元に戻す方法はありません。だから、歯ぐきが下がっていることに気づいた時からケアをすることが大切なんです。歯医者の定期検診にいって歯垢や歯石をとりのぞいてもらい、自分にあった歯みがきの仕方を教えてもらいましょう。また歯の根元がしみるなど症状がある方はすぐに歯医者で受診を。
初期の歯周病なら、歯のまわりをきれいにお掃除して、その状態を保つ歯みがきや歯のお手入れを継続することで改善されます。しかし、歯周ポケットが深かったり、歯肉に隠れた部分が汚れていて器具を使ったスケーリングだけでは歯石をとりきれない場合、メスやレーザーで腫れてしまった歯ぐきを切除します。細菌の住処となっている歯石をとりのぞく必要があるのです。
お掃除を徹底的にして正しい歯みがきを実践しても歯周ポケットの深さが改善されない場合は、腫れてしまった歯ぐきをメスやレーザーで切除します。
歯の根っこの部分の表面にこびりついた汚れや、歯周ポケットの内側の細菌に感染した部分を掻き出す治療です。麻酔をして行います。歯の根の部分が清潔になり歯と歯肉が密着すれば、汚れがたまりにくくなります。
歯ぐきを切り開いて歯の根のまわりをきれいにする手術を選択する場合もあります。1週間程度で抜糸となります。
歯周病の基本は歯周病原因菌を除去することで、そのために菌の住処となるプラークをコントロールすることにあります。さらに、重度の歯周病の場合は損なわれた組織を回復する必要があります。
歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要となります。この手術の際に、歯周組織の再生を誘導する薬剤を使用します。当院ではエムドゲインという歯周組織再生用材料を使用します。エムドゲインの主成分はタンパク質の1種で、歯が生えてくるときに重要な働きをする成分です。歯肉を切開し、歯の表面をお掃除をして、エムドゲインゲルを塗布して縫合します。数か月から1年程度で歯周組織の再生が見込まれます。
歯周病治療は、歯を残すための治療です。しかしどうしても抜歯を検討しなければならない場合もあります。根の先まで大量の歯石がついており歯周病菌に侵されているケースや、周りの骨まで溶けてしまっているケースなどです。治療後のことを考えたとき、人工の歯を入れる可能性も考慮すると抜歯をおすすめすることもあります。抜歯は本当に最後の手段です。歯科医師は、歯を残す治療をしたいのです。他の医院で抜歯をすすめられた患者さまのセカンドオピニオンも受け付けています。
歯がぐらつく、口臭がするといったお口の中の違和感を放置しないでください。歯みがきでとりきれなかった歯と歯肉の間の汚れ。そこに細菌が住み着くとプラーク(歯垢)となり、歯にこびりつく歯石となると、炎症が引き起こされます。これが歯周病のはじまりです。歯周病には自覚症状がなく、自分で早期発見することはできません。歯がぐらぐらするほどになって初めて気づくのです。
歯周病は、気づくのが早ければ歯についた汚れの掃除と歯みがきで治すことができます。それぞれの段階で治療法が異なりますので、適切な治療計画をご提案させていただきます。
歯と歯肉との間の隙間を歯周ポケットといいます。この隙間ができるのが歯周病の症状です。針状の器具やレントゲンで深さを確認します。3㎜以上なら治療が必要です。
歯にこびりついている歯石を先端のとがった器具でとりのぞいていきます。歯石は、プラーク中の細菌が唾液の中の成分と結びついて固くなり歯にこびりついている状態です。それほど進行していなければ、歯石をとりのぞき歯みがきの習慣を見直すことで改善されます。
スケーリング・ルートプレーニングは、特殊な器具で歯肉の奥までお掃除し、歯の表面をなめらかにする治療です。きれいになった歯の表面に、再びプラークや歯石が付着しないようにすることが目的です。
そしてこれがとても重要なのですが、歯科医で歯をきれいにしたら、日々の食事で汚れがたまらないように、歯みがきの方法を見直していただきたいのです。1本1本の歯に対して、歯の前側、後ろ側、わき、隣の歯と接しているところ、つけねに歯ブラシがあたるように子心がけてください。
ポイントは、「磨きのこしがないように」。
こちらは2018年に財団法人8020推進財団が発表したデータです。赤い部分が歯周病で歯を失った方の部分です。40代前半という年代の1/4の方が、歯周病で抜歯しなければならなくなっています。50代後半になると、二人に一人の方が歯周病で歯を失っているのです。
歯が生え始めたばかりの赤ちゃんに歯周病菌はいません。大人の歯周病菌が、噛み与えや食器の共用などから感染してしまうんです。唾液感染が、感染ルートでは一番多く、キスや箸・スプーンの共用が考えられます。人間の歯周病菌と同じ菌が犬の口から発見された報告もあります。かわいいペットと歯周病を移しあっては悲しすぎます。動物とキスをするのはやめましょう。
歯周病は歯のまわりにたまったプラークが原因です。プラークは細菌の塊。プラークの中の細菌がからだに入り込もうとするのを阻止しようとして、歯ぐきのまわりに炎症が起こります。炎症性物質は、口腔内の血管から全身にまわり、様々な重大な病気の原因となります。
どれも血管の病気です。全身にまわった歯周病菌は血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)をつくり、血管の壁面からはがれたプラークは血液の通り道を狭くします。狭心症・心筋梗塞は心筋に血液の供給がなくなり死に至る場合もあります。脳梗塞は脳血管がつまる病気です。歯周病の人は、そうでない人より脳梗塞になるリスクが2.8倍も高いのです。
歯周病と糖尿病は相互に悪化させあいます。逆に、糖尿病の患者さんが歯周病を治療すると、血液中のTNF-α濃度が低下し、HbA1c値も改善するという報告がされています。血糖値がさがり血糖値をコントロールする機能が回復するということです。
妊娠している女性が歯周病にかかっていると、低体重児の出産と早産のリスクが高くなることが明らかになっています。喫煙や飲酒、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
誤嚥性肺炎は細菌が気管から肺の中にはいることによって起こります。免疫力の低下しているご高齢者や、脳血管障害のある方は注意が必要です。お口の中の細菌が命に関わることもあるのです。
お口の中の炎症物資が血液中にはいりこみ、関節炎や糸球体腎炎を起こすことがあります。歯周病は口腔内が常に炎症しており危険な細菌が常駐しているような状態のため、様々な病気の原因となります。
※情報や出演者の肩書きは撮影時のものです。
実は、現在、青少年が前歯を失う理由の多くは、むし歯よりスポーツ中の転倒などで起こる前歯の怪我なのです。特にサッカーや野球、バスケットボール、バレーボール、ラグビーなどで歯を折る怪我が多くなっています。
それ以外にも、歯が抜け落ちたり、歯ぐきにめりこんだり、口の中を切ったりと、様々な怪我が起こります。
高校ラグビーの全国大会で、試合前に選手がマウスガードをつけているかチェックしているのをご存じですか? 他にも、装着が義務化されている競技にはアメリカンフットボール、ボクシング、アイスホッケーや女子のラクロスなどがあり、ほかの競技への普及も急がれています。
また、歯並びが悪いと出っ張った歯がぶつかりやすく怪我のリスクが高まります。そのような場合には歯列矯正などの治療が必要になってきます。
木更津きらら歯科では、アスリートのためのマウスピース作製を行っています。選手の方々の安全を守り、実力を発揮できるよう、心をこめて作製にあたっています。
上野先生によると、試合のときに急にお口の中のトラブルが発症するケースがすごく多いのだそうです。ブラジルまで遠征したあるロードレーサーの方が、予選から奥歯のあたりが腫れてきて、決勝当日にはヘルメットが装着できないほど腫れがひどくなり、出場を断念して帰国しなければならなくなったということがありました。どれほど無念だったでしょうか・・・。
代表的な口のトラブルはむし歯や歯肉炎、親知らずの炎症です。スポーツ選手の口の中は、とてもむし歯になりやすい環境です。スポーツ選手は体つくりや体力維持のために一日の食事の回数や食べる量が多く、食べ物が口の中にある時間は通常の人の2倍と言われています。そして水分やエネルギー補給のために、糖分が含まれるスポーツドリンクをよく飲む。
食事と食事のあいだには、お口の中で、唾液によってむし歯菌のだす酸が中和されたり、酸で溶けた部分を修復する歯の再石灰化が行われているのですが、食事やスポーツドリンクをとる回数が多く間隔が短いとそれができずむし歯になりやすくなってしまうんです。
歯や口の疾患は痛みで集中力の低下を招くだけでなく、噛み合わせやバランスが変わったりすると、それによって筋肉が力を出し切れなくなり、スポーツパフォーマンスの低下を招くことになります。多くのアスリートにとって、歯科の役割はますます重要になってきていると思います。
親知らずとは、前歯から数えて8番目の奥歯のことを言います。正式には第三大臼歯と呼ばれ、智歯(ちし)とも言います。
親知らずが顎の骨の中で形ができてくるのは、10歳のころ。お口の中に生えてくるのが20歳頃です。お子さんの最初の永久歯が生えてくるのが6歳頃、15歳くらいで多くの場合すべて永久歯に生え変わることを考えると、親知らずは生えてくるのがとても遅いのです。そのせいで、生えてくる場所がなく傾斜したり歯肉の中に埋まったままになったりします。
長い人の歴史で考えれば、食生活の変化により、現代人の口の中が小さくなっていることが原因なのかもしれません。
まっすぐ生えていて、上下がきちんと嚙みあっているのなら抜く必要はありません。他の歯に悪影響を与えたり、口腔内を傷つける可能性がある生え方なら抜いたほうがいいかもしれません。親知らずがどう生えているのか、レントゲンで確認して判断します。抜いたほうがいいケースとして、こんなことが考えられます。
親知らずは最奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすいのです。同じ理由から、治療してもまた再発することが考えられます。しかも手前の歯にまでむし歯や歯周病が広がるリスクが大きいのです。
親知らずの周囲の歯ぐきが、唾液中の細菌に感染して炎症を起こすことを智歯周囲炎と言います。歯ぐきが腫れ痛みがあります。1週間くらいでいったん症状が落ち着いても、疲れなどでからだの免疫機能の力が弱まったり、歯みがきが行き届かず細菌が増えてくるとまた腫れてきます。炎症が広がると、顎の骨や筋肉の中にも膿がたまり、喉のあたりまで強い痛みを感じたり、口が開かなくなるほど腫れる場合もあります。このような症状が起きたら抜歯を検討するべきです。
親知らずが傾斜したり横向きに生えていると、手前の歯を押して歯並びに悪い影響をおよぼすことがあります。手前の歯の根っこが弱ってしまうこともあります。歯みがきの難しさは言うまでもありません。うまくケアできなかったらむし歯や歯周病の原因となってしまいます。
上下のどちらかの親知らずだけが生えていると、歯は噛みあう相方がなく余白に伸びていきます。噛みあう歯がない状態で不必要に伸びた歯は、お口の中を傷つける可能性があるのです。むし歯や歯周病、炎症がなくても、抜歯を検討したほうがいいケースです。
親知らずは含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)といった嚢胞や腫瘍の原因になることがあります。嚢胞とは、分泌物が袋状に溜る病気の状態で、痛みはないのですが、骨を溶かしてゆっくりと大きくなり続けます。良性腫瘍の1種ですので、このような場合は抜歯をすることになります。
※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
インビザラインは、マウスピース型矯正装置を装着する歯科矯正システムです。マウスピースは透明で、矯正歯科治療中気であることが周囲の方にも気づかれにくいのが特徴です。
治療計画のそれぞれの段階に適するマウスピースがあらかじめ制作され、患者さまご自身の管理により装着していただくことで、通院回数を減らすことができます。1~2か月に1回程度の通院で、矯正専門の歯科医師が進行具合を確認します。
患者さまのお口の中の状態、歯並び、ご要望は様々です。歯科矯正といっても、歯並び全体ではなく前歯のみの矯正が求められることも多くあります。インビザラインGOは、治療していく歯列を奥の歯をのぞく20本と限定するため、費用や治療期間を抑えることができます。
インビザラインGOシステムで矯正できるのは、前歯部(第一小臼歯から第一小臼歯)です。前歯だけの矯正で治療の効果があがるのか、歯並び全体の矯正治療のほうが適しているのか、600万の豊富な症例から判定します。インビザラインGOが適するケースは、以下のような歯列です。
前歯が斜めになってるのが気になると来院された患者さまの症例です。
インビザラインGOによる矯正治療を行いました。
前歯の歯並びを矯正ご希望で来院された患者さまです。
全体の歯列を動かす必要はなかったので、インビザラインGOによる矯正治療を行いました。
インビザラインGOは、歯並び全体の矯正よりも短時間で効果をあげることができます。患者さまにより異なりますが2~3カ月程度で効果が見込まれることが多いのです。また歯列全体の矯正と比較すると、費用は半分以下に。矯正後におこりがちな「後戻り」も、iGOアライナーで歯並びを整えなおすことができます。
※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
透明な素材で作られたマウスピースを使用する矯正方法は、ブラケットを装着する方法に比べて目立ちにくいのが特徴です。
マウスピース矯正の中でも、歯列の変化に伴いその都度かたどりをするシステムと、最初にプランを明確にしあらかじめそれぞれの段階のマウスピースを製作するシステムがあり、インビザラインは後者となります。どちらにもメリット・デメリットがあります。
最も特徴的な点は、矯正装置が目立たず、装着していてもほどんど人に気づかれない点です。マウスピースは、透明に近い、薄い医療用プラスチックです。矯正治療中の見た目が気になる方、大勢の人の前に出る機会の多い方、人と会うお仕事の方におすすめです。
食事の際にはマウスピースをとりはずし、普段通りに食事を楽しむことができます。ブラケットやワイヤーに食べかすが挟まることがありません。食事のあと、いつものように歯みがきをして洗ったマウスピースを装着すれば、お口の中を清潔に保つこともたやすくなります。
歯科矯正では、治療前の患者さまの歯並びを正確に把握したうえで、高い精度で治療後のイメージをシミュレーションし、患者さまにご納得いただいたうえで治療にあたることがとても重要です。木更津きらら歯科では、お口の中の状況をより正確に負担なく再現できる、世界標準の口腔内3Dスキャナー「iTero Element」を導入しています。矯正治療後の状態をシミュレーションしたり、治療途中の歯の動きを確認したりすることも可能です。
治療の段階ごとにマウスピースを変えて歯列を動かしていくのがマウスピース矯正です。インビザラインシステムでは、一度に数段階分のマウスピース(アライナー)をお渡しします。患者さまの自己管理が重要な反面、通院の回数をおさえるメリットがあります。
マウスピース型矯正装置は金属を使用していません。また段階的に歯を動かしていくため、従来の矯正方法より痛みが少ないようです。矯正期間中に装置がはずれてしまい、緊急に歯科に出向かなければならないということも起こりません。また、十分ご注意いただきたいものの、むし歯になってしまった場合でも治療が行いやすい面があります。
患者さまの歯の状態や治療計画によりますが、治療期間は他の矯正方法とあまり変わらないと報告されています。
通院が少なくてすむ代わりに、患者さまの自己管理が非常に重要な治療法です。治療計画通りに装着時間を守っていただけないと、治療の効果があがりません。不正咬合やがたつきが重度の場合、他の矯正方法を提案させていただく場合がございます。
むし歯がないのに、歯の表面が広く傷んでいる患者さまが時折いらっしゃいます。お聞きしてみると、コーラや炭酸水を好んで飲まれていたり、晩酌でレモンサワーやハイボールを飲む習慣がある方でした。コーラや炭酸飲料、レモンに含まれている「酸」が、歯の表面を溶かしていたのです。
歯は皆さんが思っている以上に酸に弱く、「酸っぱい」と感じる程度の酸性度の飲食物でも、長く触れていると簡単に溶けてしまうのです。
酸蝕症にかかった歯は、むし歯とは違う特徴があります。酸で歯のエナメル質が溶けるという現象自体は同じなのですが、それが歯全体に起こったらどうなるか想像してみてください。
食生活が変化し、お口の中が酸性に傾きやすい傾向があるようです。その原因のひとつとして、スポーツ飲料や清涼飲料水の過剰な摂取が言われています。暑い日の水分補給のためにはナトリウムなどを含むスポーツ飲料が助けになりますが、過剰な摂取もまたよくないという、なかなか悩ましい問題でもあるのです。
酸性の食べ物をとってはいけない、ということではありません。梅干しをおやつがわりに一日何個も食べるとか、グレープフルーツばかり食べるといった、極端な食べ方、飲み方をするのはやめましょう。食後のうがいや歯みがき、だらだら食いをしない、お口の中を中性にもどしてくれる唾液の働きを意識するといったことで、お口の中の健康を守りましょう。
私たちはまず目の前のものが食べ物か認識します。そして一口で噛んで飲み込めるかどうか判断します。食べ物をお口の中にいれると歯の力が噛み砕いたりすりつぶしたりしてやわらかくしてくれます。やわらかくなった食物は舌によって喉の入り口まで運ばれます。鼻との交通を遮断したり、気道を守るといった複雑な動きが起こりへんなところにはいってしまわないように防ぎながら、食べ物は食道を通り胃へと送り込まれるのです。
自分の力で食べ物を噛んで飲み込むためには、様々な機能が健康的に働いているのです。ではそれは、どんな機能でしょうか?
これをロボットで再現しようとしたらたいへんなことになりそうですね!
さて、一方、食べ物が誤って気管や肺に入ってしまったらどうなるでしょうか。口腔内の様々な機能が正常なら、激しく咳き込んで、誤嚥物を吐き出そうとします。ところが年をとってお口の中の筋肉や機能が衰えてくると、むせたり吐き出したりといったことができなくなります。そうなると、見た目では、誤嚥しているかどうかわかりません。
誤嚥がこわいのは、細菌もいっしょに肺にはいってしまうことが多いからなのです。誤嚥性肺炎は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような外部から侵入する細菌ではなく、元から口腔内や鼻腔に存在している常在菌による肺炎です。熱やせき、濃い色の痰などの症状がみられますが、倦怠感や食欲不振といった形で現れることもあります。重症化すると命の危険にかかわることもあります。
誤嚥性肺炎は、お口の中の機能が低下している可能性のある、ご高齢者や、神経疾患を抱えている方に多くみられます。また口腔内の常在菌が原因であることが多いため、お口の中を清潔に保つことがとても大事なんです。
肺炎と歯医者が関係あるの? とお思いですか? 歯医者の仕事は、むし歯や歯周病を治すだけではありません。お口の中の機能をトレーニングしたり、お口の中を清潔に保つお手伝いをすることが、ご高齢者の誤嚥性肺炎の予防につながる面もあるのです。
木更津きらら歯科の歯科衛生士は日本摂食支援協会の実習を修了し、ご高齢者のお口のトレーニングや、口腔内の衛生のための支援を行うことができます。ご高齢者のご自宅へうかがう訪問歯科も行っています。
バスケは「周りの状況をよく見て、人の話をよく聞いて、自分のプレーの意思決定をしていくというプロセスの下で成り立っています」
人の話を聞かない選手は上手くなれませんよ、という教えに目からうろこです・・・!
理事長中谷からは「子供たちの笑顔が最高でした!」というメッセージをお届けいたします。
チーム代表の岡田優介さんのnoteもとても面白いのでぜひ読んでみてください!
ガミースマイル(gummy smile)のガミーは、歯ぐきや歯肉を意味する「gum」という言葉からきています。チューインガムのgumとは別の言葉です。口をあけたときに、歯ぐきが見えている分量が多すぎる(歯が小さすぎる)という症状です。それも個性であり魅力に変えている人もいますが、本来見えているはずの歯が歯ぐきで隠れてしまっていることに、バランスの悪さを感じ、コンプレックスとなってしまう場合もあります。
歯ぐきが大きく見えてしまうガミースマイルの原因は、大きく分けて3つあります。
原因によって治療も変わります。唇の位置が上すぎる場合には上唇の粘膜を切除し縫い合わせる上唇粘膜切除(LIP)を、歯の位置が下すぎる場合には歯科矯正と組み合わせた治療を、歯の長さが小さすぎたり短すぎたりする場合は歯肉や歯槽骨を削る歯冠長延長術(クラウンレングスニング)が適しています、
こちらの患者さまは、歯が短く見た目が気になるとお悩みで来院されました。歯冠長延長術が適する症例です。
ガミースマイルが軽度から中程度の場合、歯冠長延長術で症状が改善されることが多いです。治療期間が短くてすみ、後戻りがしにくいため、症状によりセラミック矯正や上唇粘膜切除術と併用する選択も可能になります。
歯並びを整える審美的な意味で選択されることが多いですが、むし歯や歯周病治療で、歯の根元を露出させ治療につなげることにより抜歯を避ける手段として検討することもあります。
当院は広範囲で高度な知識を持つ日本口腔外科学会認定医が所属し、完全個室のオぺ室を完備しています。歯の治療に関する手術だけでなく、顎、唾液腺にかかわる疾患などの外科的な内容や、外傷や怪我による審美的な治療、歯冠長延長術や上唇粘膜切除術といったお口の中の粘膜に関するお悩みなど、難易度の高い外科手術に広範囲に対応します。
暑い日が続き、なんとなく疲れがとれない、食欲がないといった体調不良を感じることがあります。それをなんとなく「夏バテ」と呼んだりしますね。そもそも夏バテとはなんでしょうか。
夏の体調不良の原因のひとつは、室内と屋外の温度差があげられます。近年は体温より高い猛暑の日もあり、冷房なしでは暮らせません。汗をかくなどのからだの調節機能を担う自律神経に負担がかかっているのです。自律神経がうまく働かなくなると様々な不調が起こります。
さわやかないい汗ではなく、ベタベタした悪い汗をかいてしまいます。
消化器の機能が低下し、食欲がなくなってきます。吐き気を催すこともあります。
身体の調節機能がうまく働かず、疲労感が蓄積します。
熱帯夜が続くと寝苦しさからぐっすり眠れなくなり、睡眠不足が体調不良を招きます。
発汗により体内の水分やミネラルが不足気味になります。鉄分の不足で貧血を起こすこともあります。
夏バテの症状はお口の中の状態にも現れます。発汗して脱水症状気味になると、唾液の分泌が減少してお口の中がねばねばと乾燥した状態になります。お口の中の健康のためには、唾液はとても重要なのです。唾液には抗菌作用があり、酸性に傾いた口腔内を中性にもどし、食べかすやプラークを洗い流してくれるのですが、お口の中が乾燥すると、その機能が働きにくくなるのです。
また疲れがたまると免疫の力が落ちてしまいます。歯ぐきの炎症が起こりやすくなり、歯周病の進行を許し、むし歯も悪化してしまいます。夏バテは、むし歯や歯周病を進行させる原因にもなってしまうんです。
ところでスイカは、90%以上が水分で、糖分やカリウム・カルシウム・マグネシウム等のミネラルを含んでいます。暑い夏にスイカをおいしく感じるのは、わけがあるんですね!
歯の裏側、舌側にとりつける矯正装置を「リンガルブラケット」と言います。舌側矯正も唇側矯正(通常の、歯の表側にブラケットをとりつける)も、治療の効果はほとんど変わりありません。矯正治療中のライフスタイルや、費用を鑑みて選択していただくことができます。お口の状態によっては、ご要望と異なる矯正方法をご提案することもあります。
以前の舌側矯正装置は、装置自体に大きさや厚みがあり、歯に装着したときの違和感が強く、会話に困難を感じたり、歯ぐきや舌の炎症も起きやすかったようです。
現在は、接着技術や装置自体の向上、多くの知見に基づいた治療方式の進歩や簡便化が進み、矯正治療の選択肢として存在感を増しています。患者さまの負担度を考えたとき、唇側からの矯正とほとんど変わらないレベルで治療できるようになってきました。
舌側矯正はこのような方に選ばれています。
管楽器を吹く方には舌側矯正が適している面があります。ただ当然、歯の裏側といっても矯正装置を装着するのですから、楽器を吹く際には配慮が必要になる部分はあります。舌側矯正なら治療と並行しホワイトニングを行うことも可能です。
他のどんな治療法にもあるように、舌側矯正にもメリット・デメリットと言える特徴があります。治療の決め手となるメリットがあるか、断念するべきデメリットがあるか見ていきましょう。
舌側矯正では、歯科医が直接患者さまの歯にブラケットをとりつけるのではなく、口腔内をかたどったトレーの上にブラケットの位置づけをして下準備をします。あらかじめ準備した装置を、実際にお口の中に装着していくことになります。
カンナビノイドとは、植物の麻に含まれる生理活性物質の総称です。大麻には数百種類のカンナビノイドが含まれており、大きくわけるとカンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)の2つがあります。
大麻というと「ハイになって中毒になってしまうの???」とびっくりしてしまいますが、それはTHCのこと。全く別の成分です。
ここでご紹介するのはCBDという成分です。
生理機能を維持し、体調を整えてくれます。人間には、生理機能を一定に保つネットワークシステムが備わっています。エンド・カンナビノイド・システム(ECS)と呼ばれています。神経伝達物質(カンナビノイド)が、細胞に必要な指示を与え、恒常性(ホメオスタシス)を維持してくれるという、大切な仕組みです。この重要なシステムは、強いストレスや老化によって働きが衰え、カンナビノイドが欠乏することがわかってきました。CBDはカンナビノイドの欠乏を補い、生理機能を維持する仕組みをサポートしてくれます。
神経伝達物質に影響を与え自律神経を整える効果が期待できます。ストレスを緩和し、不安を軽減してリラックスした気持ちに導いてくれます。
CBDは、不眠や、免疫の過剰反応によるアレルギーなどの疾患に作用すると期待されています。美容の分野では、抗酸化作用、抗炎症効果、ニキビ、皮膚炎アレルギー、アトピー、やけどなど皮膚の症状に作用してくれると考えられています。
さて、カンナビジオールは歯医者と関係あるのでしょうか? 木更津きらら歯科では、CBD(カンナビジオール)オイル配合の歯みがき「TOOTH & PEACE」を開発いたしました。その抗菌作用から、虫歯の予防や進行を遅らせたり、歯茎の炎症を抑える抗炎症作用、鎮痛作用に効果を発揮します。リラックスやリフレッシュ、眠りの質をよいものにしてくれる効果も期待できます。
「TOOTH & PEACE」について詳しくはこちら
子供たちに大人気の「おしごと年鑑」。いろいろな職業が紹介されています。歯医者のページでは、まずお口の健康が全身の健康に大きく関わっていることを伝えています。
お口の中が清潔でないと、ウイルス感染しやすくなります。インフルエンザはウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染しますが、口の中にはいっただけでは感染しません。細胞の中にはいりこむことで感染するのです。口の中に歯周病菌などの悪い菌がいると、感染を手助けしてしまいます。
お口の中が清潔でないと、菌のバランスが崩れます。口の中にいる様々な菌の中には、からだを守る細菌もいます。しかし、悪い細菌が増えると、全身の粘膜に存在するIgAという抗体が負けてしまうのです。腸内にたどりついた悪い細菌は、腸内細菌のバランスを崩し全身の免疫力を低下させることにつながってしまうのです。
口腔内の健康は、全身の健康に大きく関わっていることがわかってきました。現代の歯医者は、全身の健康を視野に入れてお口の中の健康を守ることをミッションとしています。
歯周病が重大な病気のリスクを高くすることはご存じですよね。血管にはいりこんだ歯周病原因菌などの刺激は、血管内にプラーク(ねばねばした沈着物)を作りだし、血液の通り道を塞いでしまいます。血管内のプラークが剥がれ落ちて血管がつまると、心臓疾患や脳血管疾患といった重大な病気を引き起こすのです。
子供さん向けの「おしごと年鑑2022」では、・歯と歯ぐきの病気を治す ・お口の機能を守る・歯と歯ぐきの病気の予防の3つをあげています。むし歯治療は、歯医者の仕事のその一環なのです。
アスリートを助ける「スポーツデンティスト」についても紹介しています。激しい接触のあるスポーツには口の中を守るマウスガードが必須。ワールドカップからオリンピックまで、名勝負が繰り広げられる陰には歯医者の活躍もあるんですよ。木更津きらら歯科では、多くのアスリートのマウスガード制作に携わらせてもらっています!