「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
事故や虫歯によって、前歯を失った方もいるでしょう。前歯は、口を開けた際に一番に見える場所にあり、非常に目立ちます。そのため、ただ歯を入れるだけでなく、審美性も重視したいと思う方が多いのではないでしょうか。審美性を考慮してインプラントを選択する方も多くいますが、前歯のインプラント治療は難しいといわれています。
今回は、前歯をインプラントにするメリットや費用、前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由を解説します。前歯を失って歯を補う治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
前歯は、ほかの歯よりも人の目につくため、特に見た目が重要だといわれています。前歯が顔の印象を左右することもあるでしょう。
審美性を考慮すると前歯にはインプラントが適していますが、前歯のインプラント治療は難しいとされています。前歯付近の骨や歯茎は痩せやすく、骨が少ない場合が多いことや歯茎が薄いことなどが理由として挙げられます。
骨や歯茎は、インプラントの土台である人工歯根を埋め込むために大切な部分です。骨や歯茎が薄い場所に人工歯根を埋め込むと、人工歯根が露出することがあります。厚みや密度が足りない場合、骨を増やす骨造成などの追加の治療が必要です。前歯付近の骨や歯茎は薄いことや追加の治療が必要なことが、前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由といえるでしょう。
前歯をインプラントにする際のメリット・デメリットは以下のとおりです。
前歯をインプラントにする大きなメリットは、審美性の高さです。前歯は目立つので、少しでも見映えをよくしたいと思う方が多いでしょう。インプラントは、入れ歯などに比べて審美性が高いことが特長です。
ブリッジは、セラミック素材を選択すれば審美性は高いですが、保険適用の素材を選択した場合は審美性が劣ります。また、ブリッジの特性上、両隣の歯に負担がかかるため、歯の寿命を縮めるなどの問題があります。
インプラントは、ほかの歯に負担をかけず治療でき、きれいで長持ちすることが大きな特徴といえるでしょう。
前歯をインプラントにするデメリットは、手術が必要であること、治療期間が長いことなどが挙げられるでしょう。
インプラントの手術は、土台となる人工歯根を顎の骨に埋め込む作業から始まります。人工歯根が骨としっかり結合したのを確認してから、次の工程に進みます。人工歯根と骨が結合するには、およそ2~6か月の期間がかかるのです。また、歯茎や骨の状態によって、追加の治療や手術が必要になることもデメリットといえます。
前歯に限りませんが、インプラント治療は一般的に高額なことも、負担に感じる方が多いでしょう。
前歯のインプラント治療のプロセスは、以下のとおりです。
インプラント治療において、人工歯根と骨がしっかりと結合することは非常に重要です。一次手術は、インプラント治療のなかでも特に大切な工程といえるでしょう。人工歯根と骨をしっかり結合させることで、土台がグラグラしない安定した丈夫な歯になります。
上部構造には、ハイブリッドセラミックやオールセラミック、ジルコニアなど、いくつかの種類があります。審美性が高くなるにつれ費用も高くなるのが一般的です。
前歯のインプラント治療にかかる期間は、3か月〜1年といわれています。治療期間に幅があるのは、患者さまの歯茎や顎の骨など、口腔内の健康状態に大きく左右されることが原因です。
特に時間がかかる工程は、一次手術後の人工歯根と骨が結合するのを待つ期間です。約2~6か月の期間がかかるといわれています。
なるべく早く結合させるには、しっかりした丈夫な歯茎と顎の骨が必要です。患者さまの口腔内の状態によっては、必要に応じて顎の骨を増やす治療や骨を補填する再生治療、やせ細った歯茎の移植手術などが行われるでしょう。追加の治療を受けるとその分治療期間が延びるので、1年以上かかる場合もあります。
前歯のインプラント治療にかかる費用は、以下のとおりです。
<項目と費用相場>項目 | 費用相場(1本あたり) |
---|---|
検査・診察料など | 約15,000~50,000円 |
インプラント手術 | 約150,000~350,000円 |
上部構造(人工歯) | 約50,000~200,000円 (例) ・ジルコニアセラミック:約130,000円 ・オールセラミック:約100,000円 ・ハイブリッドセラミック:約70,000円 |
合計 | 約300,000~400,000円 |
インプラント治療全体の費用相場は、約300,000~400,000円です。前歯は特に高い審美性を求められるため、上部構造の費用が高くなる傾向にあります。
また、インプラントは、健康保険が適用されない自由診療であるため、歯科医院によって費用が大きく異なります。治療を受ける前に、必ず費用を確認しましょう。
前歯のインプラント治療には高度な技術が必要なため、歯科医師の手術実績などをリサーチすることも大切です。
インプラントは、上部構造を装着して終わりではなく、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが非常に重要です。
インプラントは丈夫な骨と歯茎があって成り立っています。そのため、インプラントを維持するためには、骨や歯茎は健康でないといけません。
インプラント治療後に、インプラントの歯周病とよばれる「インプラント周囲炎」という炎症が起きる場合があります。インプラント周囲炎を放置すると、人工歯根を支えている顎の骨が溶けます。炎症によって骨が溶けると、土台が不安定になり、インプラントが脱落するおそれがあります。
インプラントの脱落を防ぐために、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。一度インプラントが脱落すると、再手術が必要になる可能性があります。追加で費用がかかる場合もあります。インプラントが脱落しないように、日々のお手入れと定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
前歯は、顔の印象に影響を与える目立つ歯であることを意識して、治療方法を選ぶことが重要です。失った前歯の代わりになる人工歯には、審美性が高いインプラントが適しています。
しかし、前歯のインプラントは、歯科医師の高い技術が必要な治療です。歯科医院を選ぶ際は、手術実績が豊富な歯科医院を検討しましょう。また、インプラント治療の全工程が終わるまでには、長い期間がかかることを忘れてはいけません。歯茎や顎の骨の状態によって、追加の手術や治療が必要になる場合もあります。追加の治療を行う場合、その分費用もかかるでしょう。
前歯のインプラント治療に実かかる費用や治療期間は、非常に個人差が大きいです。気になる方は、一度歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。インプラント治療後も健康な歯茎と骨を維持できるように、ふだんの丁寧な歯磨きや歯科医院での定期的なメンテナンスを欠かさないことが重要です。
前歯のインプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。ワイヤー矯正は、従来からある矯正方法で幅広い症例に対応可能です。
しかし「ワイヤー矯正は痛い」という声を聞いて、不安に思う方もいるでしょう。ワイヤー矯正はさまざまな原因で痛みを生じることがありますが、対処法を知ることで安心して治療を進められます。
今回は、ワイヤー矯正による痛みの原因や対処法を詳しくご紹介します。これからワイヤー矯正を受ける方やワイヤー矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットとよばれる装置をつけて、装置にワイヤーを通すことで歯を動かす矯正方法です。
従来からある矯正方法なので豊富な治療実績や研究があり、幅広い症例に対応できます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、細かい調整も可能なため、一般的に難しいといわれる症例にも対応が可能です。
ワイヤー矯正は、装置を取り付ける場所によって、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の大きく3つの種類に分かれます。
歯列の表側に装置をつける方法です。ほぼすべての歯並びに適応でき、ワイヤー矯正のなかでもっとも費用を安く抑えられます。装置が目立ちやすいことがデメリットですが、近年では透明や白の目立ちにくい装置も普及しています。
歯の裏側に装置を取り付ける方法です。装置がほとんど見えないため、矯正中の見た目が気になる方に人気があります。
しかし、裏側矯正は歯科医師の専門的な知識と高い技術を要するため、治療できる歯科医院が限られています。また、表側矯正に比べると治療可能な歯並びが限られているので注意が必要です。治療に高い技術が必要な分、表側矯正に比べて費用が高い傾向にあります。
目立つ上の歯は裏側に、目立ちにくい下の歯は表側に装置をつける方法です。下の歯を表側矯正にすることで、裏側矯正よりも費用を抑えられます。また、装置による口元の膨らみや話しにくさも軽減できるでしょう。
ワイヤー矯正には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ワイヤー矯正のメリットは以下のとおりです。
ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。
ワイヤー矯正は、歯を支える骨の吸収と再生の繰り返しを利用して歯を動かします。
歯の根は、歯槽骨という顎の骨によって支えられています。装置に通したワイヤーによって歯に力が加わると、進行方向の歯槽骨が溶けて、反対側では骨が作られるのです。ワイヤー矯正では、歯は1か月におよそ1mm動くとされています。
矯正で歯に力を加え続けることで骨の吸収と再生が繰り返されて、歯が移動していきます。矯正中や矯正直後は、歯の周囲組織が安定しておらず歯が動きやすい状態なので、歯がもとの位置に戻る後戻りを起こしやすいです。後戻りを起こさないために、矯正後は保定する期間が必要になります。
ワイヤー矯正で感じる痛みの種類は、以下のとおりです。
歯が移動するときに痛みを感じる場合があります。
矯正治療では、歯の周りの骨の吸収と再生を利用して歯を移動させることを上述しました。骨が吸収されるとき、歯の根の周りは炎症反応を起こすため痛みが生じます。特に治療の初期は痛みを感じやすいです。ワイヤー交換後に強い痛みを感じる方もいます。
治療が進むと痛みは軽減し、ワイヤー交換後も違和感がある程度になる方が多いです。
ブラケットやワイヤーによって、口の中の粘膜や舌が傷ついたり、口内炎になり痛みが生じたりすることがあります。特に、治療を始めたばかりの頃は口の中に装置があることに慣れず、舌や粘膜が装置に擦れやすいです。歯が動くことでワイヤーが後方に飛び出し、頬に刺さることもあるでしょう。
装置に慣れると無意識に舌や粘膜が装置を避けるようになり、傷や口内炎ができる頻度が減るでしょう。
矯正中に歯の根で炎症が起きていると、噛むことで痛みが生じる場合があります。特に、ワイヤー交換後は歯が動いて敏感な状態なので、痛みを感じやすいです。
矯正中の清掃が不十分なことから、歯周病になって歯茎に痛みが出る場合があります。
ワイヤー矯正中は常に装置が歯についているため、歯磨きなどのケアがしにくい状態です。複雑な装置の間に食べ物が挟まりやすく、口の中が不潔になりやすいのです。特に、歯と歯茎の間に汚れが溜まると歯茎が炎症を起こし、痛みを生じるリスクがあります。
歯が動くことで生じる痛みは、調整後2~3日がピークで1週間ほどで落ち着くケースが多いです。歯の動きに伴う痛みは治療の初期ほど感じやすく、後半になるほど感じにくいとされています。
また、矯正器具が粘膜に当たることで生じる痛みも徐々に減ることが多いです。装置が口内にあることに慣れ、舌が自然に装置を避けるようになったり、歯並びが整うことで粘膜に当たりにくくなったりすることが理由と考えられます。
ワイヤー矯正によって痛みを感じる際の対処法は、以下のとおりです。
歯の移動に伴う痛みがある場合は、痛み止めを服用することが効果的です。使用の際は歯科医師に相談し、用法・容量を守りましょう。
装置が粘膜に当たる場合は、装置を調整してもらえないか歯科医院に相談しましょう。ワイヤーが刺さる場合は切る、位置を調整するなどを行うことで、痛みが改善する可能性があります。
ただし、治療計画や装置の状態によっては調整が難しい場合もあるため、必ず調整できるとは限りません。また、気になるからと自分で装置を調整するのは避けましょう。想定外に歯が動いてしまったり怪我をしたりする原因になります。
装置が粘膜に当たる場合は、矯正用ワックスで装置を覆うことも検討してください。矯正用ワックスは、歯科医院で使い方を詳しく教えてもらって使用しましょう。
ワイヤー交換後は歯が痛みに敏感になっているので、なるべく硬いものを避けて、柔らかいものや一口サイズのものを食べましょう。
ただし、栄養バランスの取れていない食事は歯の移動を遅らせる可能性があります。痛みが出にくく、バランスのよい食事を心がけてください。
矯正中は、歯ブラシ以外の口腔ケア用品も併用して口の中をきれいに保ちましょう。ワイヤー矯正の装置は複雑な形をしており、細かいすき間が多くあります。タフトブラシや歯間ブラシなどを併用して、細かいすき間の汚れも落としましょう。
ワイヤー矯正は、歯に力をかけて動かすため痛みを感じます。装置が口内を傷つけることで痛みが生じることもあるでしょう。食べ物を噛んだときに痛みを感じる方や、矯正装置があることで歯磨きが十分にできず、歯周病を発症することで痛みを感じる方もいます。痛みを感じた場合は、今回ご紹介した対処法を試してください。
ワイヤー矯正は、特に治療の初期段階で痛みが出やすいです。治療が進むと違和感がある程度になる方が多いので、不安に思わずに治療に臨みましょう。ワイヤー矯正は歯が動くスピードが速く、幅広い症例にも対応できるメリットの多い治療です。ワイヤー矯正の痛みを完全になくすことは難しいですが、対処法はあるので安心してください。
矯正方法はそれぞれにメリットとデメリットがあります。事前に歯科医師とよく相談して、自分に適した治療方法を選択しましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。例えば、介護サポートを必要としているお年寄り。体に障害をお持ちの方。介護施設で暮らしていたり、入院中の方。いろいろな理由から、口腔内にトラブルを抱えていても、通院できない方はたくさんいらっしゃいます。実は歯医者に行くことがむずかしい人は、口腔ケアも困難なことが多く、治療が必要な状態になりやすいのです。
介護の必要な方のお口のケアは、ご本人だけでなく、介護にあたられている方にとっても必要です。寝たきりの方でも、お口の中を整えることによって症状や生活のクオリティが改善されることが多くあるのです。訪問歯科診療を利用することによって、長年困っていたお口の悩みが解決する場合も少なくありません。
歯科医師・歯科衛生士が患者さまの生活の場面にうかがうメリットは、通院しなくていいということだけではありません。患者さまが通院される場合との大きな違いは、歯科医師・歯科衛生士が、患者さまの食生活のシーンを直接拝見できること、介護にあたられる方の関わり方などをうかがうことができるといった点です。入れ歯ひとつとっても、患者様の食生活にあわせてきめこまかく調整できますし、日常的な口腔ケアも介護者の関わり方にあわせてご提案できるのです。
ご家族やご自身に、このような症状があったら、訪問歯科診療をご利用されることをおすすめします。
通院できない方は、口腔ケアも難しい場合が多くあります。定期的な検診で、むし歯は初期のうちに治してしまいましょう。
通院できない方で一番多い訴えは、「食べられなくて困っている」というものです。うまく食べられなくなった原因は、歯が抜けてしまったり、入れ歯を壊してしまったり、入れ歯があわないといったことが考えられます。自分にあった入れ歯で、噛んで食べる行為を改善することができます。
ご高齢者の場合、機能していない歯、他の歯やお口の状態によくない影響を与える状態の歯について抜歯を選択する必要が生じることもあります。このような治療も、訪問歯科診療でご自宅で可能です。
歯周病は、歯を失う原因の4割近くを占めています。そして糖尿病、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの病気と関連があることが明らかになっています。歯周病はお口の機能と、全身の健康にかかわる病気なのです。口腔ケアが行き届かないと歯周病のリスクが高まります。歯科医師、歯科衛生士によるクリーニングで治療していきましょう。
専門の器具を使い、お口の中をクリーニングします。訪問診療を必要とされるご高齢の方の中には、経管栄養を行っている方もいらっしゃるでしょう。お口を使って食事をされないことから、口腔ケアは不要に思われるかもしれませんが、経管栄養を行っている方にとっても、口腔ケアはとても大切なんです。経管栄養を行っている方は、唾液の分泌が少なくなり細菌が繁殖しやすくなっています。また嚥下機能の低下が考えられることから、口腔内の細菌を含んだ唾液が肺にはいって誤嚥性肺炎を起こす可能性が高いのです。お口の中が清潔で、細菌の繁殖を抑えられていれば、誤嚥してしまった場合でも誤嚥性肺炎に至るリスクを低く抑えることができます。
食事のあとの食べかすを放置していると細菌が繁殖し誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。お口の中のおそうじは食事のたびに行う必要があるのです。歯ブラシでのブラッシングの習慣がもっとも効果的に、お口の中の汚れを落とすことができます。自分で歯みがきすることはリハビリにもなり、QOLの向上も期待できます。
飲み込みや咀嚼の改善にはお口のリハビリが効果的です。ご自分でできるリハビリの指導をいたします。お口の機能が低下すると、水や食べ物をうまく飲み込めなくなり、水や食べ物が気管や肺にいって誤嚥性肺炎の原因となります。高齢の方にとって命に係わるものとなってしまうのです。
歯科医師や歯科衛生士が患者さまの生活の場にうかがう訪問歯科診療では、むし歯の治療ばかりでなく様々な効果が期待できます。
お口の中が汚れていると、細菌が増殖して粘膜が破壊され、インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎といった感染症に感染しやすくなります。定期的なクリーニングが感染症の予防になります。
患者さまの状態によりますが、ご自宅で虫歯の治療、入れ歯の調整を行うことが可能です。口腔内の状態が整い、自分の力でよく噛んで食べることができるようになれば、消化が促され、自然な新陳代謝を促進します。
噛むことは脳の活性化を促し、神経系にもよい影響をおよぼします。噛む行為は脳に刺激を与え、認知症の予防にもなるんです。認知症の方が、入れ歯を装着して食物を自分で噛んで食べることで、なかなか思い出せなかった家族の名前をすぐ思い出せるようになった、という事例も報告されています。
口臭は、口腔ケアが行き届いていないことを表す大切なサインです。また歯の治療によって、自分で噛むことができるようになると、衰えていた舌の筋肉や咀嚼筋や表情筋などの筋肉が成長して発音も明瞭になってきます。口臭と援護発音機能が改善されれば、患者さまとご家族のコミュケーションにもよい影響を与えるでしょう。
通院できない状況の方でも、訪問歯科診療を利用してお口の機能をメインテナンスすると、噛む・食べる・コミュニケーション・脳の活性化・・誤嚥性肺炎予防・感染症予防と、こんなにも様々な効果が期待できるんですよ。
介護保険制度が始まった平成12年から、平成28年4月の16年間で、要介護認定を受けている人は218万人から632万人と3倍にも増えています。
ご高齢者はご自身での口腔ケアがうまくいかないことから、むし歯になりやすく、歯の喪失や口腔機能の低下が起こりやすいのです。歯を失い、口腔機能が低下すると、食べるという楽しみが失われことにはじまり、生活の質や生きる意欲が低下することが懸念されます。多くの方が、入れ歯の修理や調整、作製、咀嚼機能のリハビリ、口腔ケアなどを必要としているのです。
それにもかかわらず、多くの要介護高齢者が歯科治療の受けることができなくなっていました。厚生労働省の調査では、高齢者の歯科医療は外来が中心であり、歯科受診率は75〜79歳以上の年齢で急速に減少しています。
訪問歯科診療は、地域で必要とされている医療なのです。
参考:(社)日本訪問歯科協会 訪問歯科の現状
木更津きらら歯科では、地域のケアマネージャーさんを通して、個人のお宅や介護施設に診療にうかがっています。治療費は全て保険が適用されます。「健康保険」「介護保険」「障がい者手帳」が該当します。交通費・出張費はかかりません。
当院があるイオンモール木更津より半径16Km以内になります。以下エリアまたは近隣の方も、該当するかまずはお問合せ下さい。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯が欠けたところや抜けたところの噛む機能を復元させるためには、どのような治療が有効なのでしょうか。一般的には、差し歯、インプラント、入れ歯、ブリッジなど、数種類の治療方法があります。これらの治療方法の特徴、メリットやデメリットは歯科関係者の方でなければ正確に答えることが難しいです。
今回は、差し歯とインプラントについて、治療方法や費用・治療期間などを比較して解説します。
まずは、インプラントについて概要やメリット・デメリットを解説します。
インプラント治療では、歯を失ってしまったところへ人工の歯根(インプラント)を打ち込み、人工の歯根の上に上部構造(義歯)を装着します。
入れ歯やブリッジとインプラントの共通点は「歯が残っているところには治療ができない」という点です。人工歯根は顎の骨に打ち込まれ、時間をかけて骨に固定されます。
一方、入れ歯やブリッジは周囲の歯や歯茎に固定するので、インプラントと異なります。
インプラントのメリットは、以下のとおりです。
入れ歯やブリッジは、固定するため隣の歯に留め具をかけたり、隣の歯を土台にするため歯を削ったりすることがあります。どちらにしても、健康な隣の歯にかかる負担は大きいといえます。
インプラントは、顎の骨に固定するため、周囲の健康な歯に影響を与える可能性が低い治療方法です。健康な歯をできる限り残すためにベストな治療方法といえるでしょう。
インプラントは、顎の骨に打ち込んで固定されるため、入れ歯やブリッジよりもぐらつかず安定感が出ます。
食べ物をしっかりと噛むことができる点は、ほかの治療方法よりも優れています。
インプラントのデメリットは、以下のとおりです。
インプラントは、特例を除いて基本的に自由診療であるため、治療費は比較的高額です。歯科医院によって価格設定は異なりますが、相場としては1本あたり20~60万円ほどかかります。仮に下の顎を全てインプラントにする場合、6~8本ほどインプラントを打ち込むため、数百万円の治療費となるでしょう。
ご自身の経済事情をよく考慮して選択する必要があるでしょう。
入れ歯やブリッジ、差し歯などと比較して、インプラントの治療期間は比較的長いです。
インプラント治療では、ヒアリングや事前診断が済んでから一次手術が行われ、インプラントが打ち込まれます。もし、インプラントを打ち込めるほどの骨がない場合、一次手術の前に骨造成とよばれる骨を作る手術を行い、半年ほど経ってからようやくインプラントを打ち込めます。その後は、半年ほどかけてインプラントと骨を固定させて、ようやく義歯を装着できるのです。
ヒアリングから義歯の装着まで、早くても1年弱、遅ければ2年ほど要します。
つづいて、差し歯の概要やメリット・デメリットを解説します。
差し歯とは、歯が欠けたなど歯根が残っている場合に適用される被せ物を指します。
歯根が残っていない状態(歯が抜けた状態)では差し歯を使用することはできないため、インプラント治療と異なります。
差し歯のメリットは、以下のとおりです。
差し歯の治療が可能な歯科医院は、比較的多いといわれています。
インプラント治療は高い技術が必要なため、対応できる歯科医院は少ないです。差し歯が必要となったときに、近隣の歯科医院で治療できる可能性が高い点は、差し歯治療のメリットといえるでしょう。
差し歯に使用する素材は、金属やプラスチックを選択すれば保険適用内で治療できるため、治療費を安く済ませることができます。
1本で数十万円かかるインプラントよりも経済的といえます。
差し歯治療の手順としては、歯を削って型を取り、差し歯を製作して入れれば完了です。
おおよそ1~2か月で治療が終わるため、年単位で治療するインプラントよりも短い期間で済みます。
差し歯のデメリットは、以下のとおりです。
差し歯を入れて長期間経つと、変色や黒ずみが発生することがあります。保険適用内で作ることができるプラスチック素材は、自由診療下で使われる素材(セラミックなど)よりも変色や黒ずみなどが起こりやすいといわれています。
前歯などよく見えるところが差し歯となる場合は、使用される素材の特徴もしっかり把握したうえで選択しましょう。
差し歯は衝撃に弱いため、硬いものを噛んだとき、顔をぶつけたときなどに割れることや欠けることがあります。
基本的に歯科医院で修復できますが、日常生活で気を付けることが増える点はデメリットといえるでしょう。
つづいて、インプラントと差し歯の特徴を比較します。
<インプラントと差し歯の特徴の比較>
インプラント | 差し歯 | |
対象 | 歯が抜けたところ | 歯が欠けたところ |
費用 |
保険適用外 1本あたり20~60万円ほど |
保険適用の有無を選択可能 保険適用内:数千円 保険適用外:数万円 |
治療期間 | 1~2年間 | 1~2か月 |
寿命 | 10~20年間 |
保険適用内:10年 保険適用外:10~20年 |
見た目 | 天然歯に近い | 素材によって異なる |
固定力 | 高い | 高い(過度な衝撃はNG) |
先述したとおり、インプラントと差し歯では対象とするケースが異なります。ご自身の歯はできる限り残したほうがよいため、もし歯根が残っているのであれば、差し歯治療を選択するのがよいでしょう。
インプラントと差し歯の治療の流れは、以下のとおりです。
まず、インプラント治療の一連の流れをご紹介します。
まずは、患者さまの口腔内を確認します。合わせて、患者さまがどのような治療を希望しているかヒアリングします。
インプラント治療を行うためには、事前にさまざまな検査をしてデータを取る必要があります。データをもとに治療計画を作成して、患者さまにご説明します。
インプラント(人工歯根)を顎の骨に打ち込みます。顎の骨が少ない場合は、事前に骨造成とよばれる骨を作る手術を行い、半年ほど経って骨ができてからインプラントを打ち込みます。
インプラントと骨がしっかり固定されたら、インプラントの上にアバットメント(連結装置)を装着して、アバットメントの上に上部構造(義歯)を取り付けます。
これでインプラント治療は完了です。
インプラント治療後も定期的に歯科医院でメンテナンスを行います。
メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などの原因となり、最悪のケースではインプラントを除去しなければなりません。治療後のケアは忘れないようにしましょう。
次に、差し歯治療の一連の流れをご紹介します。
インプラント治療と同じく、まずは患者さまの口腔内を確認します。合わせて、患者さまがどのような治療を希望しているかヒアリングします。
レントゲン撮影などで、口腔内のデータを取得します。
差し歯の土台を作るため、歯の中を削り、削ったところへ土台を装着します。その後、歯型を取ります。
製作された差し歯を土台に装着します。セメントを使用して、しっかり固定します。
治療後は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、噛み合わせなどをチェックします。
インプラントと差し歯の特徴や治療方法を解説してきましたが、必要に迫られた際はどちらを選択すべきなのでしょうか。
以下、それぞれのケースで選択すべき治療方法を解説いたします。
インプラントにすべきケースは、主に以下の2点があげられます。
差し歯治療に必要な土台(歯根)が確保できない場合は、インプラント治療で噛む機能を補います。また、差し歯治療が可能なケースでも、より高い機能性を求めるのであれば、インプラント治療を選択することもできます。
つづいて、差し歯を選ぶべきケースは、主に以下の1点があげられます。
先述したように、ご自身の歯は可能であれば残すに越したことはありません。差し歯治療が可能であれば、歯根を残すようにしましょう。差し歯治療の中でも素材を選択できるため、ご自身の希望する価格、性能、見た目に応じて素材を選びましょう。
今回は、インプラントと差し歯の特徴、メリット・デメリットなどをまとめました。
インプラント治療は、歯が抜けてしまったところが対象であり、機能面や見た目でのメリットと、治療費が高いデメリットがあります。
一方、差し歯治療は、歯根が残っている方が対象であり、経済的でご自身の歯が残るメリットと、保険適用での素材は機能性が低いデメリットがあります。
インプラント治療や差し歯治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
歯みがきは、プラークをとりのぞくことが大切です。プラークは食べカスによって繁殖する、むし歯菌と歯周病菌のかたまりです。プラークによってつくられた酸は、歯の表面をとかし、むし歯のもととなります。
歯周病は、歯ぐきが炎症を起こしてはれたり出血を起こすものです。ほおっておくと、歯を支える骨までこわして、最後には歯が抜けてしまいます。また歯周病は、お口の中だけでなく、糖尿病や肺炎、心疾患など全身の健康に影響をおよぼすこわい病気です。
歯みがきは、お口の健康を守るためにとても大切です。歯みがきをおこたると、お口の中に汚れが溜まります。たまった汚れは悪い細菌の住みかとなります。悪い細菌が繁殖すると、生ゴミのような口臭の元となり、むし歯や歯周病になってしまいます。歯周病が進行すると全身の病気にも繋がります。そうならないように、ぜひ、しっかり歯みがきをしていきましょう。
ごしごしと力をいれてみがいても、磨き残しができたり、歯をいためたりしてしまいます。力をいれず、歯ブラシの毛先がきちんと、歯と歯ぐきの境目や、歯の表面にあたるようにやってみてください。
歯ブラシは、えんぴつを持つような持ち方をします。えんぴつを持つような持ち方は、よけいな力がはいらず、歯ブラシを小刻みに動かすことができるので、歯ブラシの毛先は歯の隙間にまで届きます。
歯ブラシは、歯の表面に、毛先を垂直にあてるのが基本。そして、軽く小刻みにふるわせながら1本1本、細かくみがくようにしましょう。
歯周病対策で重要な歯と歯ぐきの境目には、歯ブラシを45度にあててみましょう。歯並びが悪くでこぼこしている部分は、歯ブラシをたてにあててみがくなど工夫をしてみましょう。
下の前歯の裏も、プラークのたまりやすい場所。歯ブラシをたてて、歯ブラシの先のほうや、かかとと言われる部分を上手につかって、プラークをかきだすようにみがきます。
歯ブラシがあたるたびに歯ぐきが痛い、出血がある、という場合も、プラークをしっかり落とすことが大切です。
炎症で歯ぐきに痛みがある場合は、ブラシの毛がやわらかめの歯ブラシを使います。そして歯ぐきのつけねから、ほうきで履くように磨いていきます。多少出血がある場合でも、プラークがきれいにおちていれば1,2週間程度で炎症がおさまり、出血しなくなってきます。
歯ぐきのいたみがおさまったら、普通の固さの歯ブラシにかえて、徐々に小刻みにふるわせる磨き方にしていきましょう。
歯ブラシをなんとなく選んでいませんか? お口にあわない歯ブラシでごしごし強く磨いても、歯や歯ぐきをいためたり、磨き残しができたりしてしまいます。自分にあった歯ブラシを探してみましょう。
歯並びがでこぼこしていたり、磨き残しが気になる場合は、小さめのヘッドがおすすめです。すみずみまで丁寧に磨くことができます。女性は小さめサイズがあうことが多いようです。ヘッドの横幅が広いものは、歯の面をしっかりとらえてみがくことができます。ご自分のお口の状態や使いやすさで選びましょう。
当院では、予防歯科先進国スウェーデンのテペ歯ブラシをおすすめします。ヘッドが大きく、先のほうが小さいので、奥までよく磨くことができます。
ドラッグストアでは、「ふつう」「硬め」「軟らかめ」といった歯ブラシがならんでいますね。口の中が健康なときは、ふつうのものを選びましょう。
軟らかめのものは、歯ぐきにやさしいため、歯ぐきに炎症が起きているときに適しています。ただし、プラークをおとす力は少し弱くなりますので、時間をかけて磨きましょう。
汚れを落とす力が一番強いのは、硬めのものです。ですが、硬い毛の歯ブラシは、力をいれすぎると、歯や歯茎を傷つけるので注意が必要です。歯みがきは力をいれてごしごし磨く必要はありません。歯ブラシの毛先が、歯の表面や歯とはぐきの境目に触れるように、小刻みに優しく動かしてあげるのがこつです。
電動歯ブラシは、歯ブラシ部分が細かく振動してプラークを除去してくれるものです。木更津きらら歯科では、超高速振動でお口の中に水流を起こす音波水流タイプの電動歯ブラシをおすすめします。
プラークを落とす効果は手で磨く歯みがきの10倍にもなり歯周病対策にも適しています。インプラントや、治療した歯、歯ぐきの弱い方にもおすすめできます。
どんな歯ブラシが自分にあっているかわからないときは、ご相談ください。歯科医師、歯科衛生士が、患者さまのお口にふさわしい道具と歯みがき方法をお伝えいたします。
みなさんはどんな歯みがきを使っていますか? ドラッグストアでは様々な歯みがき剤が並んでいます。お気に入りの歯みがき剤で丁寧にブラッシングすることによってプラークがとりのぞかれ、つきにくくなり、むし歯や歯周病予防にとても効果があるんです。
また、色素沈着物をとりのぞいて歯の本来の白さを守ってくれたり、口臭を予防するという効果もあるんですよ。大切なのはブラッシングです。今日は、当院のおすすめ歯みがき剤をご紹介します。
こちらは木更津きらら歯科が監修した歯みがき、TOOTH & PEACEです。
TOOTH & PEACEは、からだに優しいオーガニックな成分を中心にして開発しました。敏感な粘膜でおおわれたお口の中にいれても、刺激が少なく、丁寧なブラッシングを気持ちよく行うことができます。
リラックス効果や、質のよい眠りに効果が期待される、カンナビジオールオイルを配合され。またからだによい植物由来の成分、そして菌のバランスを整える乳酸菌も含まれています。ほんのりとした優しい香りも特徴です。
刺激の強い成分のはいった歯みがき剤で、なんとなく磨いたような気になってしまうのではなく、丁寧なブラッシングの歯みがきタイムをぜひ楽しんでください。
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リナメルホームケアペーストは、プラークやステインをつきにくくしたいと考える方におすすめしたい歯みがきです。
リナメルホームケアペーストには、薬用成分のナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトが、配合されています。ハイドロキシアパタイトの効果は大きくわけると3つあります。
ひとつめは、歯の表面についた歯垢をとりのぞく効果。ふたつめは、歯の表面の細かい傷を修復し、なめらかにする効果。歯の表面が滑らかになると、プラークやステインがつきにくくなります。みっつめは、歯から溶けだしたミネラルを補う効果。再石灰化を促し、健康な歯をつくります。
リナメルホームケアペーストの、ハイドロキシアパタイトの修復作用による滑らかさは、歯の美しさにもつながります。きれいな歯を保ちたい方にもおすすめです。
高い殺菌力で、むし歯・歯周病の原因となる細菌を殺菌してくれる歯みがき剤が、ジェルコートFです。ジェル状の歯みがき剤で、発泡剤は含まれていません。泡立てて磨いたような気持ちになるのではなく、磨いている部位を確認しながら、ていねいにブラッシングをすることができます。
またジェル状のため、歯のすみずみまで、フッ素でコーティングされることになり、むし歯や歯周病予防にも効果が期待できます。うがいができる方なら、お子さまやご高齢者にも安心してお使いいただけます。
コンクールFはジェルコートFと同じ、高い殺菌力のある薬用成分が配合されたマウスウォッシュです。むし歯の発生や進行、歯肉炎の予防し、口臭予防にも効果が期待できます。水で薄めてぶくぶくうがいをするタイプのマウスウォッシュで、コスト的にもお得です。
歯みがきは、ただ磨くのではなく、プラークをとりのぞき、きちんと磨けているかが大切です。きちんとプラークをとりのぞくことで、歯周病はかなり予防できるんですよ。
お口の中は、歯の数や大きさ、強さ、歯並びなどひとそれぞれです。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
歯科所見が身元確認に有効であることは、昭和60年の日航機墜落事故をきっかけに認められるようになりました。これを機に、昭和61年に警察庁から、日本歯科医師会に警察歯科組織についての要望があり、全国に警察歯科医と警察歯科組織が誕生しました。
警察歯科医は、警察からの要請を受け、災害時などの身元確認や犯罪捜査活動に協力します。 全国の歯科医師会に所属する歯科医師が、登録制で活動しています。普段は歯科医院でみなさまの治療を行っている歯科医師が、専門の研修を受けると、警察歯科医としての活動に加わることができます。
警察歯科医の活動内容は、大きくわけて2つあります。
事件・事故・災害時の身元確認と、犯罪捜査協力です。適切な歯科的健康管理を受けることができていない子どもに注意を払い、児童虐待の防止に貢献することもあります。
近年、災害時の身元確認において警察歯科の活動が非常に重要だと考えられるようになりました。平成21年から、「歯科鑑定謝金(しがかんていしゃきん)」が国費で整備されるようになり、正確にはボランティア活動ではありません。しかし、多くの歯科医師は、なんらかの形で事故や災害にあわれた方々のお役に立ちたい、そういう気持ちで活動しています。
警察歯科医会は、地区ごとにたちあげられています。それが郡市区警察歯科医会です。それをとりまとめているのが都道府県歯科医師会、そのうえに全国組織の日本歯科医師会があり、警察からの協力要請は、
といった形で、それぞれの所轄警察から各組織に連絡がはいります。例えば、事故や災害の場合には、警視庁や各道府県警からと都道府県歯科医師会へ協力が要請されます。つまり、各地区の警察に対して、それぞれの組織が協力体制を築いているということなんですね。
警察から各医師会に要請があると、登録している警察歯科医に強力依頼が届きます。歯科医師は、警察からの要請があれば、すぐに対応する体制をとっています。大規模な事故や災害時の要請であれば、患者さまのご予約を変更していただかなければならない場合もあります。患者さまがご理解くださることも、迅速な活動のためにとても大切なんです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインを始めとした矯正治療では、治療前に親知らずの抜歯が必要となるケースがあります。「抜歯」と聞くとネガティブなイメージがあるので、できるだけ抜きたくないと考える方も多くいらっしゃると思います。
しかし、邪魔となる親知らずを放置することで、インビザライン矯正で整った歯並びが後戻りすることや噛み合わせに悪影響を与えることがあるかもしれません。
本記事では、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。親知らずを抜くメリット・デメリット、抜かなくても済むケースについても解説しているので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずとは、20歳前後くらいに生えてくる、前から数えて8番目の歯のことです。大人になってから生えてくることから「親知らず」という名前がついています。親知らずの生え方については個人差があり、上下左右4本とも生えている方もいれば、1本しかない、中途半端に半分だけ頭を出している、1本も生えていない方など、さまざまです。
インビザライン矯正における親知らずの抜歯は、親知らずがどのように生えているかによって異なります。ほかの歯と同じようにまっすぐ生えていて、上下の歯がきれいに噛みあっている場合は抜歯しなくても問題ないことがほとんどです。
ただし、奥の方に生えている親知らずは磨きづらいため、7番目と親知らずの間が虫歯になりやすいので注意が必要です。
また、以下の生え方をしている親知らずは、抜歯が必要となる可能性が高くなります。
ただでさえ虫歯になりやすい親知らずが斜めや横向けに生えていると、虫歯や歯周病になるリスクが高いといえるでしょう。
親知らずが虫歯になっても抜歯すればよいですが、磨き残しができやすいことで、7番目の歯が虫歯になることや歯周ポケットが深くなることがあるかもしれません。また、親知らずが歯茎の中に埋まっているケースでは虫歯になることはありませんが、7番目の歯を圧迫して鈍痛がでたり顎の骨を溶かす原因になったりすることがあります。このように、ほかの歯の虫歯や歯周病の原因となるような生え方をしている親知らずは、抜歯するのが望ましいでしょう。
以下、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。
親知らずがまっすぐに生えているものの、上下の歯がきれいに噛み合っていないケースは抜歯する必要があります。
インビザライン矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせも整える治療法です。噛みあっていない親知らずは治療の悪影響となることが多いため、インビザラインで矯正治療を始める前に抜歯するのがよいでしょう。
斜めや横向きに生えているケースや横向きの親知らずが歯茎の中に埋まっているケースなどは、親知らずがまっすぐに生えていないことで、ほかの歯を圧迫することがあります。
親知らずを放置してインビザライン矯正を始めても、歯の動きが鈍くなってしまったり、あとで歯が動いてしまったりする可能性があるため、抜歯するのがよいでしょう。
親知らずによる痛みや腫れは、歯磨きが不十分であることや歯が圧迫されることによって起こります。痛みや腫れが出ている場合、薬や親知らずの周りをきれいにすることで一時的に痛みや腫れが治まりますが、何度も繰り返すことがほとんどです。
根本的な解決のためには、原因となる親知らずを抜いてしまうのがよいでしょう。インビザラインの矯正中に親知らずによる痛みや腫れが出た場合、インビザラインの治療を中断して対処することもあります。インビザライン矯正を始める前から痛みや腫れが出ているなら、インビザライン矯正をうまくすすめるためにも、治療する前に抜歯するのがよいでしょう。
親知らずは歯磨きがしづらいため、ほかの歯よりも虫歯になるリスクが高いです。
親知らずは器具が届きにくいため虫歯治療がしにくく、虫歯治療をしてもまた虫歯になる可能性が高いことから、親知らずが虫歯になっている場合は抜歯するのがよいでしょう。
次に、インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリットについて解説します。
インビザライン矯正で親知らずを抜くメリットは、以下の3点です。
最も後ろにある親知らずを抜くことで、後方にスペースができ、効率的にインビザライン矯正をすすめられます。歯を後方に動かしやすいだけでなく、親知らずがほかの歯を押してしまうリスクもないため、インビザライン矯正後の噛み合わせや歯並びが変わる心配や後戻りする心配はありません。
また、磨き残しができづらいため、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にも効果があるでしょう。
インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリットは、以下の3点です。
親知らずの抜歯は、麻酔を伴う外科手術です。まっすぐに生えているケースは比較的簡単に抜けることが多いですが、斜めや横向けに生えているケースでは、身体的にも精神的にも負担がかかります。
特に、歯茎の中に埋まっているケースでは、歯茎を切る・歯の周りの骨を削る必要があることから、大がかりな処置が必要です。そのため、抜歯後1週間程度は、顔が大きく腫れることや痛むこともあるでしょう。痛みのピークは抜歯後2~3日で徐々に治まっていくことがほとんどです。症状が出ている間は、やわらかいものを食べる、飲酒しないなど、なるべく安静に過ごすのがよいでしょう。
また、親知らずの生えている場所によっては、顔の神経をつかさどる下歯槽管(かしそうかん)を傷つけてしまうことがあります。抜歯後に顔や舌にしびれが残るリスクがあるため、親知らずの生えている位置によっては一般の歯科医院での抜歯が難しく、総合病院を紹介されることがあります。より安全に抜歯するために、設備の整った総合病院で抜歯するのがよいでしょう。
次に、インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケースを解説します。
インビザライン矯正をするにあたって、奥歯を後方に動かす必要がある場合、親知らずが矯正の悪影響となるので抜歯が必要です。
しかし、まっすぐに生えていて上下の歯が噛みあっている、親知らずが邪魔とならないケースでは抜歯しなくてもかまいません。
IPRとは、歯と歯の間を少しだけ削り、矯正のために必要なすき間を作る処置のことです。「歯を削る」と聞くと虫歯治療のイメージがあるかもしれませんが、IPRでは表層にあるエナメル質を研磨するようなイメージです。そのため、歯を削る量はわずかであり、歯がしみることや痛むことはないでしょう。
IPRは、インビザラインを始めとした矯正治療でよく行われる処置です。IPRで対応できるケースであれば親知らずを抜かなくてもかまいません。
親知らずの成長が不十分で根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずに様子をみることがほとんどです。
根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずにインビザライン矯正をすすめ、親知らずが成長したときに抜歯することになるでしょう。
インビザライン矯正で親知らずの抜歯が必要なケースは、親知らずがまっすぐに生えていないことで虫歯や歯周病の原因になっている場合やほかの歯を圧迫している場合です。まっすぐに生えているケースでも、上下の歯が噛みあっていないケースやインビザライン矯正の邪魔となるケースでも抜歯した方がよいでしょう。
親知らずを抜くことによって、効率的にインビザライン矯正をすすめられるだけでなく、ほかの歯が虫歯や歯周病になることを予防できるでしょう。親知らずの抜歯が必要となるかどうかは、歯科医師による診察や検査が必要です。
インビザライン矯正での親知らずの抜歯を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
矯正治療を検討していると「インビザラインとワイヤー矯正、どちらを選べばよいの?」と悩むことも多いのではないでしょうか。どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリットやデメリットを理解し、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。
今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いを解説します。選び方のポイントなども解説しますので、どちらの矯正治療を選べばよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは、取り外しのできるマウスピースを使って歯並びを整える矯正治療のことです。薄くて透明なマウスピースを使用するため目立たず、人気のある治療法です。
現状の歯並びから少しずらしたマウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに患者様自身で次のマウスピースに交換することで、少しずつ歯並びを改善します。
インビザラインのメリットとデメリットをご紹介します。
インビザラインのメリットは、以下のとおりです。
インビザラインで使用する矯正装置は、薄くて透明なマウスピースです。そのため、矯正治療中でも目立たないことが最大のメリットといえるでしょう。自分の好きな時に取り外しできるので、食事や歯磨きなどをふだんどおりに行えることもメリットの一つです。
1枚のマウスピースで動かせるのは最大0.25mm程度なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。また、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるので、通院回数が少ないこともメリットといえるでしょう。
インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。
インビザラインには、治療できない症例があります。重度の叢生(そうせい)や、骨格が原因の過蓋咬合、受け口などの歯並び、抜歯の本数が多いケースなどは、インビザラインだけでは治療ができません。
また、インビザラインは患者様自身で治療を進める矯正治療なので、マウスピースを適切に管理できない方には適していません。インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着することが推奨されています。装着時間が短いと、歯が計画どおりに動かない場合や、後戻りする場合があるのです。
インビザラインの治療をうまく進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に新しいマウスピースに交換することが重要です。
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットという装置を固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを整える矯正治療を指します。ワイヤー矯正には、歯の表側に装置をつける表側矯正、歯の裏側に装置をつける裏側矯正、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけるハーフリンガル矯正の3種類があります。
矯正治療のなかで最も歴史があり、治療実績が豊富で、幅広い症例に対応できることが特徴です。
ワイヤー矯正のメリットは、以下のとおりです。
ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療が難しい重度の叢生や抜歯の本数が多いケースなど、幅広い症例に対応できます。また、通院してワイヤーを調整し、歯にかかる矯正力を細かく調整しながら歯を動かすため、比較的歯の移動がスムーズなこともメリットの一つです。
装置を歯に固定するため取り外しができず、歯科医師の判断によって治療が進むので、自己管理が苦手な方に適しています。
ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。
ワイヤー矯正の最大のデメリットは、矯正装置が目立つことです。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、改善できるでしょう。
ワイヤー矯正は、インビザラインのマウスピースのように取り外しができません。そのため、食事や歯磨きをふだんどおり行えないことがデメリットです。装置に食べかすが詰まりやすく、歯磨きが難しくなるので、虫歯や歯周病になるリスクも高まるでしょう。ワイヤー矯正中は、歯と歯の間や矯正装置の周りなど、磨き残しがないように注意してください。
ワイヤー矯正は、通院のたびにワイヤーを調整して治療を進めますが、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後は違和感や痛みが出やすいといわれています。1~2週間で慣れる方が多いので安心してください。
インビザラインとワイヤー矯正の治療期間や費用、上述したメリットやデメリットを比較して解説します。
<インビザラインとワイヤー矯正の比較>
比較対象 | インビザライン | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
治療期間 | 1〜3年 | 1〜3年 |
費用 | 700,000〜1,000,000円 | 表側矯正:600,000~1,300,000円 裏側矯正:1,000,000~1,700,000円 ハーフリンガル矯正:800,000~1,500,000円 |
通院頻度 | 1〜2か月に一度 | 1か月に一度 |
適応範囲 | 対応できない症例がある | 幅広い症例に対応できる |
見た目 | 目立たない | 目立つ |
痛み | 出にくい | 出やすい |
食事制限 | なし (マウスピースを外す必要あり) | 粘着性のあるものや硬いものは× |
歯磨き | しやすい | しにくい |
それぞれ詳しく確認しましょう。
インビザラインもワイヤー矯正も、一般的な治療期間は1~3年です。全体矯正の場合は1~3年かかることが多いですが、歯並びの乱れが軽度の場合や部分矯正の場合は、数か月~1年以内に治療が終わることもあります。
ただし、実際の治療期間は、患者様のお口の状態によって異なります。ご紹介した治療期間は、目安として参考にしてください。
どちらの矯正も、基本的には保険適用ではありません。自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。
インビザラインの平均的な費用は700,000~1,000,000円、ワイヤー矯正は種類によって異なりますが600,000~1,700,000円です。
実際に治療にかかる費用は、患者様のお口の状態や歯科医院によって異なります。ご紹介した費用は、目安として参考にしてください。
インビザラインの通院頻度は1~2か月に一度、ワイヤー矯正は1か月に一度が目安です。
インビザラインは、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるため、通院頻度が低くなります。ワイヤー矯正は、1か月に一度は通院し、ワイヤーの調整が必要です。
インビザラインは、重度の叢生や過蓋咬合、受け口などの骨格が原因の歯並びの乱れや、抜歯の本数が多いケースには対応できません。ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療できない症例にも対応できます。
インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、大きく口を開けたり笑ったりしても目立ちません。
ワイヤー矯正は金属のブラケットを歯に固定するため、どうしても金属部分が目立ちます。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、見た目を改善することは可能です。
インビザラインは、マウスピースを何枚も交換し、徐々に歯を動かしていく治療なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。
一方、ワイヤー矯正は、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後に痛みが出やすいのが特徴です。数日で違和感や痛みに慣れ、1~2週間で症状が落ち着く方が多いので安心してください。
インビザラインのマウスピースは取り外しができるので、何を食べても問題ありません。マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースの破損や変形、虫歯などの原因になるので、食事の際は必ず取り外してください。
矯正装置を取り外せないワイヤー矯正では、破損や矯正装置が取れる原因になる食べ物があります。キャラメルやガムなどの粘着性のあるものや、せんべいなどの硬いものは避けましょう。
インビザラインは、マウスピースを取り外せるため、ふだんどおり歯を磨けます。すみずみまできれいに磨けるので、虫歯や歯周病のリスクは低いでしょう。
ワイヤー矯正は、取り外せないブラケットやワイヤーなどの矯正装置があるため、歯磨きが難しいといえます。特に、磨きづらい歯と歯の間や矯正装置の周りには、タフトブラシを使用するとよいでしょう。
インビザラインとワイヤー矯正はどちらにもメリット・デメリットがあるため、一概にどちらのほうが優れているとはいえません。矯正治療の仕上がりは、矯正方法ではなく、通院頻度や歯科医師の指示を守っていたか、ケアを適切に行えていたかなどに左右されます。治療法による仕上がりの差はないといえるでしょう。
どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解することが大切です。
インビザラインは、取り外しができる、目立たないことがメリットですが、装着時間や交換時期を守らなければなけません。矯正中であることを周囲に気づかれたくない方や、自己管理ができる方に向いています。
ワイヤー矯正は、矯正装置が目立ちやすいですが、歯科医師がワイヤーを調整して治療を進めるため自己管理の必要がありません。歯並びの乱れが重度の方や自己管理が苦手な方は、ワイヤー矯正を選ぶとよいでしょう。
インビザラインとワイヤー矯正のどちらの方法が適しているかは、患者様のご希望やお口の状態によって異なります。当院では、お口の状態に合わせた最適な治療法をご提案させていただきます。まずは一度お気軽にご相談ください。
インビザラインは、取り外しができるマウスピースを使用する矯正治療です。矯正装置が目立たず、取り外せるため、食事や歯磨きをしやすいメリットがあります。自己管理の必要があることや、適応症例に限りがあることがデメリットといえるでしょう。
ワイヤー矯正は、矯正装置を歯に固定し、ワイヤーの力で歯並びを整える矯正治療です。金属の矯正装置が目立ちますが、幅広い症例に対応でき、自己管理の必要もありません。
どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解して、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。
床矯正は、お子様の成長に合わせて、段階的に歯列の幅を広げていく矯正方法です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている症例に適しています。
マウスピースの幅を少しづつ広げて、顎の発育を導いている様子を動画でご覧ください。
床矯正では、装置をとりはずすことによる様々なメリットがあります。
矯正装置をとりはずして歯を磨くことができます。歯に直接ブラケットやワイヤーをとりつける方法よりむし歯のリスクが低くなります。
食事の際には矯正装置をとりはずすことができるので、硬いものでも粘着性のあるものでも食べることができます。食事のメニューが限定されないということは、食事をつくってくれるご家族にとっても助かることです。お子さまには成長に必要な様々なメニューを食べていただきたいですね。
顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、計画に沿った治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。また矯正装置を頻繁に外していると、治療期間が長引くことが予想されます。
床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。歯のすべてが永久歯へと生え変わっていると、適用できないこともあります。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
永久歯が生えそろう前の子供の矯正は、歯並びが悪くなる前に歯並びが悪くなる原因を排除していくもので、骨格が成長段階にあるお子さまに適した治療法です。
将来的に歯並びが悪くなる原因として、指しゃぶりや口呼吸、唇を噛む、片側の歯だけで食べる、頬杖をつくといった、お口の周辺に関わる癖があげられます。歯は継続的に力が加わると動いていくので、癖のせいで歯並びが変わってしまうのです。また先天性欠如歯や埋伏歯といった生まれつきの特徴が見つかることも考えられます。
機能的マウスピース型矯正装置を使った矯正では、こういった口まわりの癖を改善します。生まれつきの特徴についても、歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。
お子さまのきれいな歯並びは、大人の歯のしっかりとした土台となるだけでなく、食べ物を噛み砕くことや発声といった機能面も改善し、お口の機能の発達を助けることにもなるのです。
機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」はプリフォームタイプの既製品です。症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。お子さまには難しい型どりはありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。
やわらかい素材で、お口にフィットします。違和感や痛みが少なくお子さまも無理なく継続して使用することができます。
日中の1時間と、お休み中につけていただきます。学校で装着する必要はありません。とりはずし可能なマウスピースをつけることで、口腔ケアの意識や習慣が身に付きます。
機能的マウスピース型矯正装置は、歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りの可能性が低くなるなどのメリットがあります。
お子さまの矯正は、あごの骨が成長のピークを迎える、中学生から高校生くらいまで経過観察が必要です。お子さまの症状によっては、矯正期間が長くなる場合があります。顎の成長が治療計画の予測を超えたときには、再治療が必要なこともあります。またお子さまとご家族の自主的な取り組みが不可欠です。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
歯並びの悪くなる原因は「癖・生活習慣」が7割、「遺伝や先天的な問題」が残りの3割といわれています。
お子さまの歯並びは、実はお口の周りの筋肉や歯を舌で押す癖が原因で乱れていくことが多いのです。「癖」があったり、あご周りの筋肉の使い方が正しくなかったり、飲み込み方や食生活・生活環境によっては、顎の発育が促進されず歯並びに影響が出ると考えられています。歯は、継続的に力が加わると、それが例え弱い力であっても動いていきます。
歯を動かす癖とは、頬杖だったり、舌で前歯を押すような行為です。このような癖が続いていると、歯が動き、歯並びの乱れにつながっていくのです。
舌を突き出す癖や指しゃぶりが、閉まり切らない口元(開咬)や出っ歯(上顎前突)の原因になってしまうことがあります。また口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながっている場合もあります。
お口の周りの筋肉を鍛え、歯並びを悪くする原因となる舌癖(ぜつへき)を改善するのが口腔筋機能療法(MFT)です。子どもの歯並びは簡単に悪い癖により簡単に崩れてしまいますが、癖をあらためれば歯並びが整うことも大人と違って比較的容易です。お口を大きく動かす「あいうべ体操」、正しい舌の位置を覚える「スポットポジション」、噛みしめる力と舌を持ち上げる力を鍛える「バイトホップ」など、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてプログラムを作成します。
一か月に一度程度の間隔でご来院いただき、15分ほどのトレーニングを行います。ご家庭でも1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。
大人にも効果がありますが、大人の歯並びはもう固まっているため、歯列を整えるためには矯正装置を使った歯科矯正を検討する必要があります。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
お子さまのよくない歯並びは、将来的な歯並びにも影響をおよぼすことが少なくありません。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことでおこる悪影響には次のようなことが考えられます。
歯並びがデコボコしていたり、重なっていたりすると、歯ブラシがあたりにくく磨き残しが起きやすくなります。そのため、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。
歯周病は40代くらいの方から増えてきますが、子どもなら無縁というわけではありません。普段のお口のケアや食習慣が適切でなければ、子どもでも歯周病にかかります。よくない歯並びは歯周病のリスクが高くなるのです。また一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。将来的に、若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人口の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。
歯の位置が異常だったり、歯のまわりの筋肉のバランスが悪かったり、上下の顎の発育がアンバランスだったりすると、お子さまの発音に支障をきたすことがあります。歯と歯のあいだに隙間があれば空気がもれ、空気が混じって発音が不明瞭に聞こえることがあります。また上下の顎がバランスが悪いと舌が正常な位置に収まらず、発音がはっきりしないということもあります。
顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。口の開け閉めで顎関節がぽきぽき音がするのが特徴です。歯並びは顎の関節とつながっています。そのため、歯並びが乱れていると顎の関節にも負担がかかる状態が長く続いてしまうのです。重症の場合には関節の円盤がずれて口があかなくなることも考えられます。
歯並びが乱れていて咬み合わせがずれていると、顎の関節に負担がかかります。その状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。肩こりや頭痛のある状態が普通になってしまうと、集中力に支障をきたし勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。
歯出っ歯、受け口など人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。なんとなく口元を隠したり自然に口をあけて笑うことのできない子どもさんもいます。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。
お子さまからご高齢者まで、すべての年代の方に定期検診は予防の効果があります。
定期検診によるむし歯・歯周病の初期の発見・治療は、お子さまにとっても大人にとっても非常に重要です。お子さまにとっては、これから長いおつきあいとなる自分の歯を早いうちに傷めなくてすみます。
定期検診の習慣は、忙しくて口腔ケアがおろそかになりそうなときでも、むし歯や歯周病のリスクの高まる妊娠を迎えたときでも、お口の健康を守ってくれます。
ご高齢者は、「ご自身で噛んで食事ができる」ことがとても重要です。入れ歯の調整、噛み合わせの調整、欠損部の治療、歯周病・虫歯の改善などを行っていきます。残っている歯をケアし、義歯のクリーニングや調整をして現状を維持するために必要なものです。
フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯菌の出す酸に溶けにくくします。むし歯の早い段階でしたら、フッ素による溶けたエナメル質の再石灰化を促す作用で修復されることがあります。またフッ素自体が抗菌力があり、予防にもつながります。
大人の歯は、治療した歯や歯ぐきがさがって歯の根が露出しているところからむし歯になりやすいのです。当院は厚生労働省認定の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」のため、初期のむし歯の治療の一環として、保険診療でフッ素塗布を行うことができます。
またフッ素塗布は、お子さまの歯みがきがうまくいかない場合のむし歯予防にも適しています。
生えてきたばかりのお子さまの歯は、柔らかく、まわりの歯が生えそろっていないため歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすいのです。シーラントは、乳歯や生えてきたばかりの永久歯のなかでも、むし歯になりやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防方法です。6歳~12歳のお子さまで、初期の虫歯がある乳歯か、生えたての永久歯であれば保険が適用されます。大人の歯には基本的には必要ありません。
プロの歯科衛生士による歯のおそうじです。専用機器を用いて、ご自分ではどうしても磨き残してしまう部分や、歯周ポケットの中の歯の根の部分まできれいにきれいにクリーニングします。きれいにおそうじしたあとフッ素を塗布します。エステのような感覚の心地よい刺激の範囲で行なわれます。
コウキングは入れ歯、矯正器具等の菌の繁殖を抑え、臭いの元を防止する抗菌処置です。お口の中の大切なパーツのお手入れにおすすめします。
マウスピースに殺菌作用のある薬剤を注入して、一日5分程度、お口に装着するという口腔内の除菌システムです。むし歯になりやすい方、歯周病がなかなか改善されない方、インプラントや矯正器具を装着している方の口腔内の状態を改善します。
歯を失う原因の4割近くを占めているのが歯周病です。そして歯周病は、糖尿病、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの病気と関連があることが明らかになっています。
歯周病で出血や膿のある歯周ポケットからは、炎症に関連する化学物質が放出され血流にのって全身にまわります。この炎症に関連する物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンの働きを低下させます。そのため、糖尿病の発症や進行につながってしまうのです。
お口から血管にのって流れる歯周病原因菌の刺激により、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができてしまい、血液の通り道が細くなります。狭心症・心筋梗塞は、心臓への血液供給が絶たれ、死に至ることもある病気です。脳梗塞は脳の血管がプラークで詰まってしまう病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞のリスクが高いのです。
アルツハイマーと歯周病との関係性についての研究報告も提示されています。歯周病菌の毒素は血流にのって脳にはいりこみ、アルツハイマーを進行させる原因となってしまいます。
歯周病は怖いです! まちがいなく皆様が全員感染しあす。逆に言えば、歯周病を予防し、年をとっても自分の歯がたくさん残っていることが、糖尿病や血液の病気を予防したり進行を遅らせたりすることにつながっているのです。
予防歯科先進国のスウェーデンでは、80歳の方でも自分の歯が20本あります。食べること、噛むことがほぼ自分の歯で可能なんです。日本は、80歳の方は8本しか歯が残っていません。その違いは、「定期的なメインテナンスを受けているかどうか」によるのです。
日本では「歯医者はむし歯が痛くなったら行くところ」と理解されています。むし歯を削ってつめものをし、最終的には入れ歯の製作・装着に頼ることになるのは、歯科の治療の重要な部分ではあります。木更津きらら歯科は、ここで「お口の健康を守ることの大切さ」もお伝えしてかなくてはならないと考えています。お口の健康を通して全身の健康を守ることができれば、年をとっても医療費も少なくてすむというわけなんです。
アートと医療の関係というと、闘病中の患者さまの心の癒しにつながる作品の掲示や、患者さまご自身の芸術体験を治療につなげるセラピー的な治療技法が思い浮かびます。実は、アートと医療の関係はそれだけにとどまらず、世界的に多彩な広がりを見せているんです。
2018年、カナダの美術館と医師会が提携し、治療の一環として美術館訪問を処方するという試みが行われました。2019年には台湾の博物館が台湾市立連合病院を連携し、認知症の方と介護にあたられている方に「博物館処方箋」の発行をはじめました。日本では東京都美術館が認知症の方を対象にした鑑賞プログラムを行っています。
東京都美術館のアート・コミュニケーション事業
「Creative Ageing ずっとび」
英国では、政府の戦略の元に、医療の場で美術・音楽・演劇や工芸・写真などの様々なアート活動がArts in Healthという概念で行われています。歴史的には、第2次大戦後に負傷者の慰安のために行われた楽器演奏を率いたプロジェクトが最も古いArts in Healthの活動と言われています。その後、病院内の壁画や美術作品の掲示、ダンスや音楽を用いたアート活動が広がり、その効果の検証も行われています。
大学の付属病院では、病院であると同時に研究・教育機関でもあるからか、アートをとりいれる事例が多くみられます。
子供たちが長い通路を歩いて不安を感じないように、ストーリー性のある壁画をとりいれています。
子供たちが苦手なCTスキャナ検査室を、海底探検に見立てて緊張感を解きほぐすデザインで設えています。
病室に閉じこもりがちなご高齢の患者さまが、病室から出るきっかけとなったのは自然の風景の大絵画でした。
学生による展覧会や舞踊公演、患者のための造形ワークショップ、壁画制作、患者と職員のコミュニケーションの可視化など、幅広いアート活動を展開しています。
このように、世界的に医療の場にアートをとりいれる研究が進んでいます。毎日の生活にとりいれることもできます。美しくお気に入りのアートを一つ置くことで、そのまわりを自然ときれいにしたり、お部屋を居心地よく整えたりしたくなります。気持ちの持ち方や、身だしなみ、食生活が変化していく人もいます。自分と、自分の暮らしを大切にする意識が高まり、ご自身の健康にも注意が行き届くようになります。
その結果、歯みがきやむし歯・歯周病予防の意識も高くなるというわけなんです!
画家の金子國義氏に師事後、1998 年から画家としての活動を開始。キャラクターデザインや空間美術、 各企業とのコラボレーションなど多方面で活躍しながらも、画家として描き続ける姿勢は、「画狂人・葛飾北斎」にも近いと言われている。
京都名刹妙光寺の襖絵、河口浅間神社で奉納式が行われた「富士山龍神降臨図」を製作。三谷幸喜脚本 連続人形活劇「新・三銃士」(NHK)でキャラクターデザインを担当し、放送文化基金美術個人部門賞受賞。
※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
iGOシステムは、マウスピース矯正のインビザラインシステムのうち、奥歯は動かさず、前歯の20本のみを対象としたマウスピースを1~2週間ごとにとりかえて動かしていくもので、前歯だけの軽微な乱れを矯正したい場合にに適しています。歯列全体を矯正するインビザラインフルよりも、治療期間と費用を抑えることができます。
こちらはiGOシステムで矯正を行った患者さまの症例です。見た目の美しさも求めていらっしゃったので、歯並びを整えるとともに、セラミック治療を行いました。
装着していただくマウスピースは、透明に近い、薄い医療用プラスチックで、矯正治療をしていると気づかれにくいという特徴があります。見た目が気になる方、人と会うお仕事、大勢の人の前に出るお仕事の方におすすめです。
マウスピースはとりはずし可能です。とりはずして食事をし、いつも通りに歯みがきをして洗ったマウスピースを装着すればよいのです。食べかすがはさまる心配もなく、お口の清潔さを保つこともできます。
木更津きらら歯科では、世界標準の高精度の口腔内3Dスキャナー「iTero Element」を導入しています。矯正治療後の状態をシミュレーションや治療途中の歯の動きが高い精度で確認できます。
インビザラインシステムでは、一度に数段階分のマウスピース(アライナー)をお渡しいたしますので、通院の回数をおさえることができます。その分、患者さまの自己管理が重要になってきます。
矯正の段階ごとに製作されたマウスピースを、決められた時間を守って装着していただくことで歯を動かす矯正方法です。患者さまの自己管理が非常に重要です。
日本矯正歯科学会リーフレットより
歯並びがふぞろいだったり、上下歯ならびが正常に噛み合わない状態を、「不正咬合」といいます。「出っ歯」「受け口」と呼ばれるのは前後のバランスが悪い状態です。左右の咬み合わせがずれていると骨格のずれにまで発展する場合もあります。噛み合わせが深すぎたり浅すぎたりすることもあります。
顎の骨格のバランスに問題がある場合と、歯の並び方に問題がある場合があります。「出っ歯」「受け口」と呼ばれる状態です。「出っ歯」の状態では、口が閉じにくかったり、衝撃を受けたときに前歯を折ったりくちびるを怪我したりしやすくなってしまいます。「受け口」の状態では、噛む機能だけでなく話し方にも問題が起こることがあります。
骨格や歯の咬み合わせが左右のどちらかにずれている状態です。放置していると骨格までずれてくることがあるので、早期の治療が必要です。
上の歯と下の歯の咬み合わせが深すぎたり、また浅すぎて上下の歯の間に隙間があいている状態です。特に隙間が空いてしまう場合は、舌でさわる癖や口呼吸によって悪くなっていくことが多く、矯正と同時に習慣の改善も必要になってきます。
歯の大きさと顎の大きさのバランスがとれていない状態です。顎が小さすぎると歯並びが窮屈に凸凹してしまいすし、顎が大きすぎると歯と歯の間に隙間があいてしまいます。歯みがきの時に歯ブラシが届かずに食べかすが残りやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
こういった咬み合わせのずれをそのままにしておくといろいろな問題が現れてきます。
歯科矯正は、歯や顎の骨に対して矯正装置によって働きかけ、歯を少しづつ動かし、きちんと噛み合うれいな歯ならびにする歯科治療です。歯を削って「差し歯」にするという考え方ではありません。症例やご希望によって、ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)、舌側矯正、マウスピース矯正(インビザライン)といった矯正方法があります。
口の中がかわいて、ネバネバした感じがします。舌が張りつくように感じたり、唇がくっついて開けにくくなったりします。ドライマウスの状態になっていると、乾いたものが食べにくい、話しにくい、口内炎ができやすくなる、口臭が強くなるなど、生活にも不便さを感じるようになります。
健康なお口の中は、唾液で潤っています。唾液にはいろいろな役割があります。
唾液にはこんなに様々な働きがあるのです。ドライマウスの状態は、むし歯を防ぎ、消化を助け、免疫機能をもつ唾液が働かなくなるということなんです。
ではドライマウスはどんな不調を引き起こすのでしょうか。
口が乾くというだけでなく、細菌の繁殖によりむし歯や口臭、誤嚥性肺炎のリスクまで高くなってしまうのです。
年をとると口が乾きがちになることが多いのですが、生活習慣も関係しています。過剰なストレスや喫煙は唾液の分泌を低下させます。服用されているお薬の副作用も考えられます。口呼吸をしているとお口の中が乾いてしまうのはご想像いただけますよね。糖尿病や腎不全といったご病気はドライマウスを起こしやすくなります。またずっとパソコンやスマホに向かっていて、会話をする機会が極端に少ないと唾液がでにくくなったりもするんですよ。
生活習慣に起因するドライマウスでしたら、ご自身で改善することができます。
木更津きらら歯科では、訪問診療の際に、唾液腺や歯ぐきのマッサージ、口の筋肉や舌の運動といったことをお教えしています。また口腔内の菌質を整える「L,ロイテリ菌」タブレット、Bio Gaia プロデンティスをご紹介しています。
症状が進行してから治療を受けると、治療にかかる期間が長くなり費用もかさんでしまいます。そればかりでなく、口腔内から全身の健康にも悪い影響を与えることになってしまいます。
歯医者が、むし歯などの不調なところを治療するのは当然なのですが、症状を訴える患者さまのお口の中を拝見し、「どうしてここまでほおっておいたんですかっ」と医師のほうが涙目になってしまうことも少なくないんですよ。
予防歯科とは、むし歯などになってからの治療ではなく、むし歯や歯周病にならないための予防を大切にする考え方です。
予防歯科先進国のスウェーデンでは、定期的な予防的治療がさかんに行われています。またむし歯や歯周病の治療を終えたあとに、再発を防ぐためのメインテナンスも歯科の重要な仕事のひとつです。
歯科医院でのプロフェッショナルケア、患者さまご自身のセルフケアの合わせ技で、歯やお口の健康を守る予防歯科を行っていきましょう。
むし歯も歯周病も元通りに治ることは残念ながらありません。原因は歯のまわりにこびりついたプラーク(歯垢)です。歯の表面についた食べカスに細菌が繁殖し、白くねばねばしています。1mgには1億個以上の細菌が存在しています。これをとりのぞくことが口腔ケアの基本です。しかしどうしても、ご自身だけで細かいところのケアまでするのはなかなか大変です。そこで歯科衛生士によるクリーニング(PMTC)を定期的に受ける必要がでてくるのです。
クリーニングに定期的に来ていただければ、むし歯や歯周病も早期のうちに見つけることができ、治療も大がかりにならなくて済みますよ。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、毎日の自分で行なう歯磨きで落ちない歯の汚れを、専用機器を使ってきれいにクリーニングすることです。プロの歯科衛生士が行います。
日々の歯みがきでどうしても磨き残してしまった部分、歯ブラシでは届かない歯周ポケットの奥の歯の表面もキレイに汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではなく、エステのような感覚の心地よい施術です。きれいにおそうじしたら、歯の面をつるつるに仕上げて、プラークをつきにくくします。最後にフッ素で歯の表面をコーティングして、歯質を強くし虫歯になりにくい状態へと導きます。初期の虫歯であれば再石灰化を促して修復を助けることもできます。