「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
ステインという言葉を聞いたことがおありですか? ステインとは歯の「着色汚れ」のこと。「ステイン」は、お茶やコーヒーに含まれるタンニンという色素や、ニコチン、タールといったタバコのヤニなどが、歯の表面に付着してできる歯の汚れです。ステインは、時間がたつにつれ、歯の表面を覆うエナメル質の中まで浸透してしまい落ちにくくなります。飲食後は歯磨きで予防することが大切です。
色の濃い食べ物や飲み物を摂取すると、特にステインは付着しやすくなります。カレーやキムチ、コーヒー、紅茶、緑茶などですね。また歯の表面が乾いていることも「ステイン」がつきやすい状態です。アルコールを摂取したときなどは歯の表面が乾いています。ひとつの例ですが、お酒を飲んでカレーを食べ、タバコを吸い、コーヒーを飲んで、歯をみがかずに寝落ちしてしまうと歯が黄ばみます!
歯の色は、エナメル質の下にある象牙質の色が反映されます。象牙質の色がエナメル質を通して透けて見えるんですね。象牙質はもともと黄色味を帯びているのですが、日本人はエナメル質が薄いため、黄色味が強い人が多いようです。年をとるとエナメル質がすりへって薄くなり、象牙質が分厚くなってくるので、黄色味がより強くなります。歯科医院のホワイトニングでのみ、歯の内部の黄ばみを白くすることができます。
歯科定期検診で行う歯のクリーニングは、内部まで白くすることはできません。.しかし、歯みがきだけでは落とせない汚れもとりのぞいてくれるので、それだけでも清潔感につながります。治療が発生する場合、クリーニングも保険診療で受けることができます。
ホワイトニングとは、歯を削ったり溶かしたりすることなく、歯を白くする方法です。 歯科医院のホワイトニングは、歯の内部から漂白し、人から褒められる白さにしていくことができます。アメリカを発祥の地とするホワイトニングは、現在ではビジネスパーソンの身だしなみとして、美しさの表現として、アンチエイジングの手段として、多くの方に広く求められています。
木更津きらら歯科では、クリニックで行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングを提供しています。
オフィスホワイトニングは当院で行うホワイトニングです。60分~90分程度の治療で白さを実感できるので、早く歯を白くしたい方にお勧めです。施術の終了後には、こんなに短時間でこんなに笑顔の印象が変わるのものなのかしら!? と嬉しい驚きが感じられることでしょう。1回の治療で白さを実感できるのが特徴です。
歯は、食事や嗜好品により着色していきます。着色の原因物質を歯に塗布したホワイトニング剤で分解します。オフィスホワイトニングでは、歯に塗布したホワイトニング剤を、着色物質のたまった歯の内側まで届くようにライトで照射します。これを2~3回繰り返します。オフィスホワイトニングで使用する「ビヨンドライト」は発熱がなく、紫外線も完全にカットされているので安全です。
治療時間:1時間程度。 初めての方の場合、白さを持続するため続けて2回以上のホワイトニングをお勧めします。
効果の実感:治療後すぐ実感できます。※ホワイトニング効果には個人差があります。
効果の継続:3~6か月
価格:49,500円(税込)
お悩み:ホワイトニングとセラミック治療を併用した症例です。患者さまは歯の自然な白さをご希望でした。
セラミック治療:前歯にオールセラミッククラウン(100%セラミック(陶器)の被せもの)を選択しました。審美性に優れたジルコニアオールセラミックのクラウンです。
ホワイトニング:前歯部と犬歯・臼歯部では全く色が違うため、自然な美しさの歯並びをとりもどすために、複数の個所の色合い(色の明るさや色調)を確認しました。加齢による着色もリセットできます。
リスク:しみる可能性があり、24時間の飲食に制限がありました。またセラミック治療において、ご自分の歯を削らなくてはならない部分がありました。
オフィスホワイトニング 49,500円(税込)
ジルコニアオールセラミック 143,000円(税込)
ご自宅で、テレビを見ている時間などでできるホワイトニングです。患者さまにあわせたトレイ(マウスピース)を作成し、ジェル状の薬剤を注入して、1日4時間ほど装着していただくホワイトニング方法です。白さが実感できるまでに数日から2週間ほどかかりますが、効果が6ヶ月~1年と継続するため、時間をかけることができる方にお勧めいたします。
当院で使用しているホームホワイトニングキットは、ご自宅で患者さまご自身で続けやすいことが特徴です。トレイはソフトタイプで装着の不快感が少ないものとなっています。また薬剤は粘性が高いジェル状のため、歯の面に滞留しやすく漏れたり垂れたりもしにくいので、安心してご使用いただけます。
治療時間:1日4時間のマウスピースの装着を 2、3週間程度。 ホワイトニング期間中は、着色の原因となる飲食やたばこは控えてください。
効果の実感:数日から2週間ほどから白さが実感できるようになってきます。※ホワイトニング効果には個人差があります。
効果の継続:1~2年
価格:38,500円(税込)
クリーニングやホワイトニングできれいな白い歯を手にいれたら、まずは「ステイン」を歯に付着させないことが大事です。タバコや着色の可能性が高いものもを控えることでステイン予防はできますが、心掛けることで白い歯を保つこともできますよ。
歯の健康を守るためにお伝えしていることと同じですね。「食べたらみがく」を習慣づけましょう。
木更津きらら歯科ではご自宅用のオーラルケア製品『美歯白(びはく)』シリーズを開発、販売しています。当院の院長中谷が監修を務めております。
『美歯白(びはく)』は、主成分にホタテ貝殻由来のヒドロキシアパタイトを配合した、合成界面活性剤不使用の歯に優しい新デンタルケアシリーズです。特に歯科でのホワイトニングやセルフホワイトニングをされた方には、日々の食生活などでの汚れを落とすために最適です。
歯みがき剤、トリートメント、30日間集中ホワイトニングケアキットというラインナップで、歯の美容と健康をサポートします。ご来院の際に、ぜひお問い合わせください。
歯の白さ保つためには、正しいブラッシング方法をおぼえていただくことも大切です。歯ブラシは鉛筆を持つような持ち方で、歯と歯茎に直角に当ててください。毛先を押し付けるのではなく、毛先がそのままの形を保って歯の表面にあたるくらいの力でいいのです。前歯はブラシを縦にしましょう。小刻みに、リズミカルにブラシを動かすのがポイントです。
定期検診に行く最も大きなメリットは、歯や歯ぐきの異変をいち早く発見できることです。むし歯や歯周病は、痛みを感じるころには相当に進行してしまっていることが多いのです。
痛みがなくてもむし歯が進行している場合もあります。初期の、歯に穴が開く前の状態なら適切なケアで自然な回復を促すことができます。また、以前、治療した歯がむし歯になると、神経を抜いている場合には痛みは起こらないため、自分では気づきません。
歯科医師の検診で早期に発見できれば、歯を削ることもなく短期間の治療で治すことができるかもしれません。
定むし歯の治療をして、詰め物や被せ物をしている歯は、トラブルが起きやすいのです。医師の検診では詰め物や被せ物をしている箇所や周辺のトラブルを発見できることがあります。場合によってはレントゲン撮影をして悪いところを明らかにします。
治療の経過を追うというのも重要です。お口の中の環境も患者さまのおからだの状態も日々変わっていきます。むし歯や歯周病の治療後、悪いところがでてきていないか、矯正治療後の歯並びが適切に機能しているか、インプラント、入れ歯といった技工物の機能が損なわれていないか、などの視点で検診を行い、治療後の歯の維持管理に役立てます。
口の中の粘膜にできるがんを「口腔がん」と言います。舌や歯ぐき、頬の内側の粘膜ががんになることがあるんです。口腔がんの発生頻度は、がん全体のなかでは1~3%程度で多くの人がかかるわけではありません。、しかし、あまり知られていないため、発見が遅れると舌やあごの骨を切除しなければならなくなったり、死にいたることもあるのです。しかし、初期のうちに治療すれば、5年生存率は90%以上という報告もされています。
健康なお口の中の粘膜はピンク色ですが、前がん病変という粘膜の病気にかかると白く斑な部分ができたり、赤かったり黒かったりする部分ができたりします。医師による検診では、口腔がんになる可能性のある要素をチェックします。詰め物のまわりや舌のまわりなどに異変が起きていないかを観察します。
そして最後に、専用の機材を使って歯の表面を歯肉に隠れているところまで徹底的におそうじし、プラークや歯石を除去します。セルフケアだけではどうしても残ってしまうプラークや歯石は、細菌の固まりで、歯周病やむし歯の原因となります。徹底的なクリーニングがお口の健康を守る基本中の基本なのです。
お口の中の健康は、全身の健康に大きく関わってきます。例えば歯周病が進行すると、糖尿病や心臓疾患、脳梗塞を引き起こす可能性があります。歯並びがうまく機能せずよく噛むことができないと、脳への刺激が足りなくなり認知症の進行につながるとも言われています。健康な時から定期検診を受けることで、病気のリスクが軽減され、結果的に生涯にわたって必要となる医療費を減らすことにもつながります。
3ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめします。むし歯の治療歴のある方、歯がやせてきた大人の方、適切なセルフケアが困難になってくるご高齢者はお口のトラブルが起こりやすくなります。定期検診の重要性をぜひご理解いただきたいと思います。
口腔内の健康は全身の健康と重要な関係があります。口腔内の問題が全体的な健康問題に発展することも少なくありません。
糖尿病は、『インスリンの作用不足が慢性高血糖の状態をおこし、特有の合併症や動脈硬化を進行させる病気』です。歯周病は「第6の合併症」とも言われており、糖尿病の方は歯周病の進行が著しく早くなるのです。
一方で歯周病に感染し毒素が体内に侵入しやすい状態になっていると、からだが毒素を排除しようとしてインスリンの作用を妨げる悪玉物質を作ってしまうのです。
つまり、歯周病をきちんと治療すると糖尿病が改善することが考えられるんです。歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという報告もされています。当院のSNSの読者様から、「私もそれで血糖値が改善しました!」という喜びのコメントをいただいたこともあるんですよ。
歯に付着してプラークを形成する菌は、臓器にも付着します。血管内の細胞に付着したプラークが血管を狭めたり、心臓弁膜症の治療中の方の人工弁や、関節リウマチを治療中の方の人工関節にくっついて細菌の巣となってしまいます。口の中の細菌が、循環器、呼吸器、消化器などに慢性炎症の原因となってしまうことがあるのです。
インフルエンザといったウイルスで感染する感染症は、ウイルスが細胞の中にはいりこむことで発症します。ウイルスが細胞の中に入り込むには、細胞をこじあける鍵が必要です。歯周病菌に由来する酵素が、この、ウイルスを細胞の中に侵入させる鍵となってしまうんです。口腔内を清潔にすることで、細胞間の感染が抑えられ、重症化のリスクを軽減できるのではないかという報告がされています。お口の中の健康は、感染症にも関係があるんですね。
歯周病菌が、アルツハイマー型認知症の原因となる研究結果が報告されています。2019年に九州大学が発表した研究で、本当にごく最近のことですね。介護の現場では、歯の本数が少なく、よく噛むことができない人ほど認知症の進行が早いと認識されています。お口の中が健康に機能して、自分でよく噛むことができれば、認知症予防にもつながるんですね。
人生が終わりに近づいたとき、要介護の評価が4ないし5と認定される人は130万人ほどいらっしゃいます。「寝たきり」となってすごす方は100万人以上いらっしゃるようです。一方、高福祉・高負担の国で知られるスウェーデンでは、寝たきりのご高齢者はほとんどいらっしゃらないのです。
スウェーデンは予防歯科先進国としても知られ、70代の方でも自分の歯が21本以上残っています。日本人は、70代で残っている歯は平均で16本程度。高齢になったとき、歯の残っている数が多く、お口の中が衛生状態が保たれていることが、その方らしく健康に過ごせる要因のひとつであることは間違いないのです。
『経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針)』において、日本政府は新しい資本主義の実現に向けた重点投資分野として、「人への投資」を挙げています。この中で、国民皆歯科検診の義務化が検討されています。
定期的な歯科検診を通じて、問題を早期に発見し、適切な治療を受けることは、私たちの健康寿命に直接的に繋がっているのです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った奥歯を取り戻すための方法の一つに、インプラント治療があります。自然な見た目を得られることや機能性が高いことから、多くの人々に選ばれています。
インプラント治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか。インプラントはほかの健康な歯を傷つけることなく、自然な噛み心地と美しい見た目を得られる治療ですが、デメリットも存在するため慎重に検討する必要があるでしょう。
今回は、奥歯のインプラント治療について解説します。
奥歯は、食べ物を噛み砕いてすり潰すことに特化しており、特に「6歳臼歯」とよばれる第一大臼歯は、噛み合わせの安定に不可欠です。第一大臼歯が失われると、噛み合わせが不安定になり歯列全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、奥歯を失うと効率的に食べ物を噛み砕けなくなります。奥歯を1本失うだけでも、噛む能力が40%ほど低下し、噛み合わせのバランスが崩れるとされているのです。
全体的な口腔健康を保つため、ストレスなく食事をして栄養を摂取するために、奥歯は重要な役割を担っています。
奥歯を失った場合の治療法として代表的なのは、インプラント、入れ歯、ブリッジでしょう。それぞれの特徴を解説します。
インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、上部に人工歯を取り付けて歯を補う治療法です。ご自身の歯と同等の審美性・機能性を得られることから、非常に注目されています。
インプラントの大きな特徴は、歯根から補うことです。入れ歯やブリッジは歯の部分しか再建しないため、噛む力が低下するなどの問題があります。
インプラントと差し歯との違いは、ご自身の歯根が残っているかどうかです。差し歯はご自身の歯根を利用しますが、インプラントは歯根がない状態、つまり抜歯後に行われる治療法です。
インプラント治療は、ご自身の歯と同程度の噛む力を得ることができ、見た目も自然なので多くの患者さまに選ばれています。
しかし、外科手術を伴う治療なので、すべての患者さまに適応できるわけではありません。インプラント治療を検討する際は、歯科医師と十分に相談しましょう。
入れ歯も、奥歯を失った際の選択肢として挙げられます。複数の奥歯を失った場合でも、部分入れ歯で対応可能です。
奥歯を入れ歯にすると、取り外しが可能なため残っている歯の清掃を容易に行えるなどのメリットがあります。1本の欠損から適応でき、入れ歯が壊れても修理が可能な場合が多いです。
ブリッジは、失った歯の両隣の健康な歯を削って土台とし、連結させた人工歯を固定する治療法です。そのため、両隣の歯が丈夫でなければ行えません。
ブリッジのメリットは、ご自身の歯のように自然に噛めることでしょう。ブリッジは固定されているため違和感が少なく、ふだんの歯磨きでお手入れできます。入れ歯と比較すると見た目が自然なこともメリットです。
ブリッジのデメリットは、健康な歯を削ることでしょう。土台となる歯には負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります。
また、ブリッジと歯茎の間には汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることも懸念されます。
奥歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。
入れ歯を使っている場合、金具やバネが目立つことで、公の場で笑えなくなる方がいます。笑うときに金属が見えることで、恥ずかしさを感じる方もいるでしょう。
インプラントは金属部分が目立ちにくく、見た目が美しいことが大きなメリットです。公共の場で笑うことに抵抗を感じることはないでしょう。
ブリッジや入れ歯を使用している場合、外食を避ける傾向にある方がいます。ずれて痛みを伴い、食べ物を噛むことが難しくなることもあります。
インプラントは、顎の骨にしっかりと結合しているため、通常の使用でずれることはないでしょう。強い力が加わっても壊れにくいため、食事を楽しめます。
ブリッジや入れ歯の場合、噛み合わせに不快感を覚える方もいます。噛み合わせが適切でないと、最悪の場合ほかの歯を損傷する恐れがあるでしょう。
インプラント治療を行う際は、治療中に噛み合わせのバランスを細かく調節します。そのため、噛み合わせが悪くなることは少ないです。
定期的にメンテナンスを受ければ、大きく噛み合わせがずれることも防げるでしょう。
インプラントは、顎の骨に埋め込んで固定します。食事の際の噛む力が、インプラントを通じて顎の骨に伝わるのです。顎の骨は常に適切な刺激を受けることができるので、丈夫さを保てます。
入れ歯やブリッジでは、インプラントほど顎の骨に噛む力が伝わりません。骨が徐々に弱くなる傾向にあります。
ブリッジでは両隣の健康な歯を削る必要があります。大きく削られた歯は虫歯になりやすく、将来的に抜歯しなければならないこともあるでしょう。
インプラント治療では周囲の歯への影響を最小限に抑えることが可能です。ブリッジ治療を受けたすべての方が虫歯になるわけではありませんが、健康な歯を維持するという観点では、インプラントは理想的な選択といえるでしょう。
奥歯を失うと、空気が漏れて発音しづらくなることがあります。入れ歯やブリッジで補ったとしても、会話の最中にずれる・すき間ができるなど、スムーズな発音が困難になることがあります。
インプラントは歯茎と人工歯の間にすき間ができません。ずれることもほとんどないため、クリアな発音で会話を楽しめるでしょう。
入れ歯やブリッジを使用していると、歯茎と人工歯の間に食べ物が挟まって強い痛みを感じることがあります。歯並びが原因で装置が適切にフィットしない場合も、痛みを伴うでしょう。
インプラントは人工歯と歯茎の間にすき間が生じにくいため、間に食べ物が挟まることはありません。人工歯と人工歯根をつなぐ部分が緩んで痛むことはありますが、歯科医院で調整できます。
奥歯をインプラントにするデメリットは、以下のとおりです。
高い治療費が必要になることは、インプラントのデメリットでしょう。インプラントは高い審美性や機能性を求めて選択される治療なので、健康保険が適用されないのです。
そのため、インプラント治療では1本あたり約300,000~400,000円を全額自己負担しなければなりません。治療する歯の本数が増えるほど、必要な治療費も大きくなります。
ブリッジと併用して治療費を減らすことは可能ですが、最低でも1本分の費用は必要です。
奥歯をインプラントにした場合、インプラント周囲炎に注意しなければなりません。
インプラント周囲炎は、歯周病菌がインプラントと歯茎の間に侵入し、炎症を引き起こす病気です。インプラントが脱落する可能性があるだけでなく、ほかの健康な歯を失うリスクも伴います。
定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラントが脱落するほど悪化することは少ないです。早期に発見できるので、悪化する前に治療できるでしょう。
インプラント治療後は、入念なセルフケアと定期的なメンテナンスが必須です。
インプラントの治療期間が、ほかの方法に比べて長いことがわかります。人工歯根と顎の骨の結合を待つ必要があるからです。
また、治療するのが上顎か下顎かによっても期間が異なります。一般的に、上顎の治療のほうが期間が長くなることが多いです。上顎の骨の上には空洞があって骨が薄くなりやすいため、治療が複雑になるからです。
インプラント治療は、患者さまの健康状態が良好でなければ受けられません。一般的な虫歯治療とは異なり、麻酔を伴う外科手術が必要だからです。
顎の骨が十分に丈夫で、インプラントを支える強度があることも条件です。骨が不足していると判断された場合は、骨造成(骨量を増やす治療)を行うか、別の治療法を検討する必要があるでしょう。
また、糖尿病や心臓病、高血圧などの持病がある場合、インプラント治療が難しいことがあります。感染症のリスクが高い、薬の影響で出血が止まりにくいなど、インプラント治療を受けるリスクが高いためです。
先ほども少し触れましたが、インプラントを埋め込むには、人工歯根を支える顎の骨の厚みや高さ、骨密度が非常に重要です。顎の骨が不足していると判断された場合、インプラント治療を受ける前に顎の骨を増やす処置が必要になります。
顎の骨を増やす方法には、サイナスリフト、GBR法、骨移植などがあり、患者さまの状態や要望に応じて選択されます。
しかし、骨造成を行ってもすぐにインプラント治療を開始することはできません。術後の経過を見守って、インプラントが可能かどうか判断します。
奥歯に限らず、インプラント治療を受けた場合は必ず治療後にメンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスを受けないと、インプラントが抜け落ちるなどのトラブルにつながります。通常、3~6か月に一度のメンテナンスが推奨されています。
奥歯のインプラント治療にかかる費用の相場は、1本あたり300,000~400,000円程度です。診察から治療、人工歯の取り付けまでを含んだ総額ですが、あくまで目安なので患者さまの状況に応じて前後するでしょう。
歯科医院や使用するインプラントのメーカーによって費用が異なるため、具体的な金額は歯科医院に確認することが大切です。メンテナンス代などの追加費用も考慮しましょう。
インプラント治療は、失った奥歯を回復させる効果的な方法です。自然な見た目や噛み心地を得られる、発音しやすい、ほかの健康な歯への影響が少ないなどのメリットがあります。
デメリットとしては、高額な治療費や長期にわたる治療期間、健康状態による制限、定期的なメンテナンスの必要性などが挙げられます。
治療費は1本あたり300,000~400,000円程度です。保険適用外の治療なので全額自己負担となります。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
当院では、ボクシング、キックボクシング、バスケットボール、サッカー、野球など様々なスポーツのためのマウスピースを作製してきました。プロアスリートからアマチュアの愛好家や学生さんまで、様々な方がいらっしゃいます。アスリートとコミュニケーションをとりながら、最高のパフォーマンスが実現できるように心をこめてお作りしていますよ!
木更津きらら歯科のスポーツマウスガードは、完全オーダーメイドで、フィット感や安全性、パフォーマンスの向上において多くのアスリート、スポーツ愛好家からご信頼いただいています。おひとりおひとりの歯型をもとに作製し、その方が最もパフォーマンスを発揮できるように、安全に思い切って試合にのぞめるように、最適なものをご提供いたします。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
スポーツは生涯にわたって楽しみと喜びを与えてくれます。ご高齢になっても、スポーツをやっていた方はわかるんですよ。ちょっとした動作から体幹の強さや足腰の強さがうかがえるんです。「スポーツをやってらしたんですか?」とお聞きすると、「ラグビーをやっていた」「水泳で東京湾を横断した」などびっくりするような思い出話をお話くださることも多いんです。
スポーツに親しむと、体力の向上はもちろん、爽快感や達成感を感じることができ、仲間ができたりといいことがたくさんあります。ストレス解消にもなり、生活習慣病を予防することもできます。心身両面の健康の維持のために効果はてきめんです。
しかし、運動中に起こる怪我は避けがたい面があります。骨を損傷した場合、トレーニングで筋肉を鍛えることで、ある程度は損なわれた機能を補うことができると言われています。しかし、同じ硬組織でも、歯だけは、他の筋肉を鍛えることで損傷した機能を補うことはできません。そのため、歯を守るマウスガードの使用が大きな役割を果たします。
このように、マウスガードには様々な効果があります。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
選手同士で接触のある競技をコンタクトスポーツと言います。接触の度合いによって、フルコンタクト、セミコンタクト、リミテッドコンタクトに分けられます。接触のない競技はノンコンタクトと呼ばれます。
フルコンタクトと言うのは、互いの力を抑制せず相手選手に直接接触する形式の競技のことです。ラグビーやアメフト、レスリング、柔道や格闘技などが該当します。これらの競技では競技中の事故により歯を傷めるケースが多く、競技ごとに規定が設けられ、外傷予防のためのマウスガードの装着が義務付けられています。
セミコンタクトは、力を抑制するルールの中で、相手選手に直接接触する形式の競技です。カンフー、テコンドー、剣道などがあげられます。
リミテッドコンタクトは、相手選手と接触することもあるが、基本は距離を置く競技で、バスケットボール、野球、サッカーなどが該当します。
ノンコンタクトは、相手選手と直接接触しない競技で、ネットを挟んで行うような球技、テニス、卓球、バトミントン、バレーボールなどがあげられますね。
実際には、ノンコンタクトの競技でも歯を傷めることは珍しくありません。味方選手との接触や、用具にぶつかったり、床にたたきつけられるというようなことは起こりがちです。ノンコンタクトスポーツやトレーニングの際でも、スポーツを行う人にはマウスガードを使用することをおすすめいたします。
日々の鍛錬が、歯を傷めたことによって無駄になってしまうことのないよう、ご自分にあったマウスガードを使用することが大切です。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
マウスガードには次の3種類があります。
既製品は、手軽に手に入れられるメリットはあるものの、噛み合わせや適合性、維持力、装着感に限界があり、マウスガードとしての機能は限定されてしまう面があります。厚生労働省では、歯科医師の歯科医学的判断や技術、歯科技工士法にのっとったマウスピースが使用されるべきと見解を発表しています。本当に競技でのパフォーマンス向上と安全性、からだのことを考えるのなら、カスタムメイドのマウスピースを強くお勧めいたします。
カスタムメイドタイプ
歯科医が設計し型どりをして製作するマウスピースです。競技の種目やレベル、選手の口腔内の特徴などを考慮されています。型どりして制作された選手の歯列模型のうえに、マウスガード材を圧接して作られます。咬み合わせの調整なども、その方にあったものを提供できます。木更津きらら歯科のスポーツマウスガードは、完全オーダーメイドのこのタイプです。
スポーツ歯科は、歯科医療の比較的新しい分野です。スポーツを行うアスリート・アマチュア愛好家の皆さまに、安全を提供することをミッションとしています。
当院では、マウスガードの提供という形でスポーツに貢献していきます。スポーツマウスガード作製は、日本スポーツ歯科医学会、日本補綴(ほてつ)学会所属の医師が中心になって行います。
日本スポーツ歯科医学会はスポーツに関係する歯科医療の調査・研究が集約される学会です。所属医師は、各競技団体の動向や最新の知見を常にアップデートしています。また日本補綴学会は、見た目や噛み合わせを人工歯で補う治療の分野の学会です。咬み合わせの専門家ですね。この2つの面から、アスリートの歯と噛み合わせを守り、パフォーマンスを発揮できるマウスガードをご提案することができるのです。
木更津きらら歯科が作製させていただいたスポーツマウスピース
インフルエンザは、A型、B型、C型の3種類のウイルスが引き起こす感染症で、急性の発熱が特徴です。インフルエンザの流行はまるで渡り鳥のようなんです。北半球の冬の季節、南半球の冬の季節と、流行が渡り鳥のように移っていきます。しかし2023年は夏のうちから流行のきざしがみえました。大型のスポーツイベントで人の交流が盛んになったり、コロナ禍において皆様が感染症対策を行った結果、インフルエンザの抗体を持たない人が増えているからではといったことも言われています。
インフルエンザウイルスが活発になるのは、湿度が20%以下の乾燥した空気、20度以下の気温という条件のときです。。空気が冷たく感じる、乾燥した冬に流行しやすいのです。流行のピークは、お正月明けから2月頃と予想されます。寒くなると、からだの免疫機能もさがるので、感染しやすくなるとも考えられます。
お口の中の状態と、インフルエンザといった感染症は関係あるのでしょうか? インフルエンザはウイルスが引き起こす感染症で、細菌が引き起こす風邪とは感染のメカニズムが大きく異なるのです。ウイルス感染は、お口の中の状態が大きく影響するんです。
細菌感染は、細菌が粘膜に付着しただけでその部分に炎症が起き、のどが痛くなったり発熱を引き起こしたりしますが、ウイルス感染は、ウイルスが細胞の中にはいりこむことで発症します。
ウイルスが細胞の中に入り込むには、細胞をこじあける、ある酵素の働きが必要です。
ある酵素とは?
歯周病菌に由来するプロテアーゼやノイラミニダーゼといった酵素です。
酵素の働きは、抗生物質で抑えることはできませんし、抗ウイルス薬では抑制することもできません。人間の体の免疫細胞でも撃退できません。だから歯みがきやプロによる歯のクリーニングで、プラークごと歯周病菌のかたまりをとりのぞくしかないんです。口腔ケアをおろそかにして、歯周病を放置していると、インフルエンザにまでかかりやすくなってしまうというわけなんです。
ここでも歯周病です。本当にやっかいな病気ですね! しかも痛みがないので、自覚症状がないまま進行しています。歯医者の定期検診には行ったほうがいいですよ~。口臭を感じたら、多くの場合、お口の中の衛生状態がよくないことを示すサインですので、すぐ歯医者に行きましょう!
なぜ、口腔ケアがインフルエンザの感染予防につながるのか、少し、ご想像いただけたでしょうか? 歯みがきやお口の中のクリーニングで、口腔内の細菌を減らすことが、ウイルスの体内への侵入を防ぐことにつながるんですね。では体内に侵入を許す歯周病由来の酵素 についてご説明しましょう。
プロテアーゼはタンパク質を分解する酵素です。英語でタンパク質をプロテインと言いますね。タンパク質分解酵素はプロテアーゼと呼ばれています。プロテアーゼにはお肉を軟らかくしてくれる働きがある大事な酵素です。しかし、お口の中で、多すぎるプロテアーゼは、歯周組織を破壊したり、細胞を破壊するハサミの役割をしてウイルスの侵入を許してしまいます。口腔ケアが行き届かず、お口の中の衛生状態がよくないと、プロテアーゼの分泌量が増え、インフルエンザの発症を招きやすくするというわけです。
ノイラミニダーゼは、インフルエンザA型ウイルスの表面にある糖タンパク質です。細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼのはたらきで細胞外に放たれ、感染を拡大します。プロテアーゼがウイルスの侵入を許し、ノイラミニダーゼが感染を細胞間の感染を広げていくんですね。
そしてどちらも、口腔内では歯周病菌によって分泌が多くなっているのです。
歯周病を放置しておくと、インフルエンザ感染のリスクが高まることをご理解いただけましたでしょうか。歯周病予防のためのふだんのセルフケア、歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュなどで、口腔内の清潔を心掛けることは、感染症予防にもとても有効なんです。
さらに、プロの歯科衛生士による口腔ケアにより、インフルエンザの発症率が1/10まで減ったという報告もされています。
実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。
ご高齢者が感染症が重症化するリスクが高いのはよく知られることとなったかと思います。まずかからないようにすることが大切ですね。
東京歯科大学名誉教授の奥田克爾先生は、ご高齢者の2つのグループによる、歯科衛生士による口腔ケアと指導を受けた場合、ご自身の普段通りのセルフケアを行ってもらった場合の結果について調査しました。
歯科衛生士が口腔ケアを実施したグループでは、ご自分ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
さらに、インフルエンザを発症した人は、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人であったのに対し、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人の方がいらっしゃいました。口腔ケアはインフルエンザ予防に効果があるのです。
2003年9月から04年3月に行われたこの調査結果はたいへん話題になり、専門誌だけではなく、テレビなどでも広く紹介されました。
お口の中の状態とインフルエンザ予防に関係のある、重要なことがもうひとつあります。人間のからだの防御機能といえば免疫細胞のことを連想しますが、口や鼻などからはいってくる病原体を直接ブロックする機能もたくさんあるんですよ。
そのうちのひとつが唾液の働きです。
唾液は、お口の中で大活躍をしている成分です。食物に水分を含ませて噛み砕きやすくしたり、消化を助ける酵素を含んでいたり、お口の中の潤いを保ってくれたり、汚れを洗い流したり、歯科の分野で言えば食事で酸性に傾いた口腔内を中和して、歯の表面を修復する作用を持っていたりします。
そればかりでなく、抗細菌成分まで併せ持っているんですよ。
お口というのはからだの外に直接触れる場所で、細菌が侵入しやすい場所でもあります。唾液の中には、抗菌成分をもつものが10種類ほども存在しており、強い殺菌作用をもたらしているのです。怪我をしたときに、つばをつけるというのは実は理にかなっていることでもあるんです。
例えばリゾチームという酵素は代表的な抗菌成分です。リゾチームは細菌の細胞壁を壊し、増殖を防ぎます。ラクトフェリンという糖タンパクは細菌に付着して細菌の発育をおしとどめます。またIgA抗体と呼ばれる物質が多く含まれており、細菌の増殖を抑えてくれます。
十分に分泌された唾液がよく働いてくれたら、感染症予防にも役立ちますね。よく噛んで食べる食生活が唾液の働きを健やかにしてくれます。唾液のために生活するわけではありませんが、噛み応えのあるものをよく噛んで食べるおいしさも思い出してみてください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯列矯正にはさまざまな方法があり、そのなかでも「ワイヤー矯正」は代表的な方法です。ワイヤーを用いた矯正方法であり、マウスピース矯正よりもさまざまな歯並びに対応できるというメリットがあります。ワイヤー矯正を検討している方のなかには、治療期間はどれくらいなのか気になっている方がいるのではないでしょうか。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントを解説します。
歯の周りには歯を支えるための「歯槽骨」という骨があり、歯と歯槽骨の間には「歯根膜」というクッションの役割を担う薄い膜があります。ワイヤー矯正は、この歯根膜にワイヤーで力を加えて歯並びを整えていく矯正方法です。
ワイヤーによって歯に力が加わると、動く方向側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は引き伸ばされます。歯根膜には一定の厚みを保とうとする作用があるため、縮んだ歯根膜は膜を広げるために骨を溶かす細胞を活性化させ、引き伸ばされた歯根膜は元の厚みに戻るために骨を作る細胞を活性化させるのです。
このように、力をかけて歯を支える骨を溶かし、新たに骨を作ることを繰り返すことで、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。ワイヤー矯正は治療開始前の検査から保定期間まで複数のステップがあります。
治療の流れとステップごとにかかる期間について、以下に解説します。
ワイヤー矯正を含め、歯列矯正を希望する際には最初にカウンセリングが行われます。カウンセリングでは歯並びに関する悩みを相談します。治療に関する不安点や疑問点がある場合は、カウンセリングで確認しましょう。
カウンセリングでは、歯科医師より歯列矯正の説明なども行われます。カウンセリングの所要時間は30分程度が目安です。
矯正することが決まったら、精密検査を行います。カウンセリングと同日に精密検査を受けられる場合もあるでしょう。
精密検査では、レントゲン撮影やCT検査、歯型取り、虫歯・歯周病の検査などを行います。精密検査の所要時間は1時間程度です。1~2週間程度で検査結果が出るでしょう。
精密検査の結果に基づき、治療計画の説明が行われます。治療期間や費用などの説明を聞き、納得ができれば矯正開始です。
お口の中の状態によっては、すぐに矯正を開始できない場合もあります。
精密検査の際に虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に虫歯や歯周病の治療を行います。矯正中に虫歯や歯周病が悪化すると矯正治療に影響が出るため、矯正開始前に治療する必要があるのです。
虫歯や歯周病の治療期間は症状の度合いによって異なりますが、1日~1か月が目安です。
ただし、重度の歯周病の場合には、治療に半年ほどかかるケースもあります。また、歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯が必要になることがあります。抜歯する本数にもよりますが、1か月程度かかるでしょう。
矯正装置を装着する前に歯のクリーニングをします。歯のクリーニングを行うことで、矯正装置をしっかりと装着できるのです。歯のクリーニングが完了したら、ブラケットを装着し、そのあとにワイヤーを通します。
矯正期間の目安は、全体矯正で2~3年程度、部分矯正で数か月~1年程度です。
歯が予定どおり動いているかを確認するために、1~2か月に1回のペースで定期検診を受けます。定期検診では、歯の状態を確認し、矯正装置を調整します。
定期検診を受けないと予定どおりに矯正治療を進められません。また、矯正装置によってお口の中にトラブルが発生していても発見が遅れ、矯正期間が長引く場合もあります。決められた日に定期検診を受けましょう。
歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します。
しかし、矯正装置を取り外して終了ではありません。矯正後の歯はもとの位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあるのです。後戻りを防ぎ、矯正した歯並びを固定するための期間が、保定期間です。保定期間は、歯の矯正にかかった期間と同じ期間となることが一般的です。
保定期間中は、保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定装置の装着を怠ると、せっかく整えた歯並びがもとの位置に戻ってしまうため、必ず装着しましょう。
ワイヤー矯正をできるだけ早く終わらせたいと考えていても、長引くケースもあります。
ワイヤー矯正の期間が長くなるケースは、以下のとおりです。
重度の叢生(そうせい)の場合は、歯を動かす距離が長くなるため矯正期間も長引くでしょう。叢生とは、でこぼこした歯並びや、歯と歯が重なり合った歯並びのことです。
重度の叢生の場合は、歯を並べるスペースが足りないことが多いため、抜歯が必要になるでしょう。抜歯をすることで歯を並べるスペースを確保できますが、その分矯正期間は長くなるでしょう。
ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が溜まりやすいです。適切な口腔ケアができていないと、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療を優先するのが一般的です。そのため、虫歯や歯周病の治療が終わるまでは矯正治療を中断することになるでしょう。その結果、矯正期間が長引いてしまうのです。
治療を長引かせないためにも、日頃からしっかりと口腔ケアを行いましょう。
舌で前歯を押す・唇を噛む・頬杖をつくなど、舌や口周りに癖のある方は、矯正期間が長引く可能性があります。なぜなら、癖によって歯に余分な力が加わり、矯正治療を阻害するためです。
舌や口周りの癖がある方は、意識して改善しましょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために心がけるべきポイントをご紹介します。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために、以下のことを心がけましょう。
矯正中はブラケットやワイヤーがあるため歯を磨きにくいと感じる方も多いでしょう。
自分ではきれいにブラッシングしているつもりでも、矯正装置に汚れが付着したままになっていることも少なくありません。磨き残しがあると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
上述のとおり、矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療が優先されるため、結果として矯正期間が長引くことがあるのです。予定どおりに矯正を終わらせるためには、虫歯や歯周病を予防することが重要といえます。
ブラケットやワイヤーの周囲を磨くときは、タフトブラシや歯間ブラシを使うとよいでしょう。タフトブラシや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを落とすことができます。
ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがないように、毎日しっかりとブラッシングを行いましょう。
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、歯や矯正装置に負担を与えるため避けましょう。矯正装置が外れることもあります。
矯正装置が外れた状態では、歯を動かせません。歯科医院を受診せずに放置すると、歯を動かせないだけでなく、口腔内に傷がつくなどのトラブルの原因になり、矯正期間が長引くでしょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためにも、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避け、万が一、矯正装置が外れた場合には、速やかに歯科医院を受診しましょう。
矯正中は、1~2か月に1回のペースで定期検診を受ける必要があります。
しかし、スケジュールが合わない・面倒くさいなどの理由で定期検診を受けない方もいるでしょう。
定期検診では歯の動きを確認しながらワイヤーの調整を行います。予定どおり矯正治療を終わらせるためには定期検診を受ける必要があるのです。スケジュール調整が大変な場合もあるかもしれませんが、スムーズに矯正治療を進めるために、歯科医師の指示どおりに定期検診を受けましょう。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントについて解説しました。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正期間が長引くことがあります。
また、歯並びが整ったあとも歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。保定期間中は、しっかりと保定装置を装着して後戻りを防ぎましょう。
予定どおりに矯正を終わらせるためには、日々のブラッシングなどの口腔ケアをしっかり行い、定期検診を受けることが大切です。歯科医師の指示に従って矯正治療を進めましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こします。 最悪の場合、インプラントが脱落する可能性があるでしょう。
今回は、インプラント周囲炎の概要や原因、初期症状などについて解説します。インプラント周囲炎の治療方法や予防方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の組織が炎症を起こす病気です。わかりやすく表現すると、インプラント周囲で発生する歯周病といえるでしょう。
インプラントの欠点は、天然歯に比べて抵抗力が低いことです。そのため、インプラント周囲炎になった場合、進行するのが早いとされています。
歯周病と同様に、初期の段階では「歯科医院を受診しないといけない」と感じるようなはっきりとした症状が現れないことが多いです。目立った症状がないまま進行することも少なくありません。
インプラント周囲炎の初期症状を確認しましょう。
最も一般的な初期症状は、インプラント周囲の歯肉の赤み・腫れです。よく確認しなければわからないことも多く、インプラント周囲炎の初期症状だと気づけないこともあるでしょう。
初期段階では出血が続くことはありませんが、歯磨きの際など刺激が加わると出血する場合があります。健康な歯肉は歯磨きしただけでは出血しないので、歯磨きのたびに出血するなど、頻繁に起きる場合は注意してください。
インプラント周囲炎の初期症状として、痛みや不快感が生じることがあります。
しかし、強い痛みが現れることは少ないでしょう。強くなくても、痛みや不快感が持続する場合は炎症が進行している可能性があります。
口臭が発生・悪化する可能性もあるでしょう。口内で細菌が繁殖することで、口臭が発生するのです。
インプラント周囲炎の原因は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
インプラント周囲炎は、口腔内が不衛生になり歯周病菌が増殖することで引き起こされます。特に、インプラント周囲に蓄積した歯垢が原因といえるでしょう。
細菌はプラーク内で増殖しますが、細菌が放出する毒素によってインプラント周囲の組織に炎症が引き起こされます。つまり、歯磨きなどの日常の口腔ケアが不十分な場合、インプラント周囲炎になるリスクが高いのです。
また、インプラント治療後は歯科医院の定期検診を受けなければなりません。定期検診では、口内の状態を確認し、クリーニングを行います。
歯科医院でのクリーニングでは、日常のケアでは落とせない汚れをしっかりと落とすことが可能です。歯科医院の定期検診を怠ると、インプラント周囲炎になる可能性が高いでしょう。
歯周病はかかる方が多い病気ですが、治療が難しいです。一度悪化した口腔内環境をもとの状態に戻すことは、簡単ではないのです。
歯周病の治療が完全に終わっていない状態で、インプラント治療を行うとインプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。インプラント治療は、歯周病の治療が完了してから受けたほうがよいといえます。
生活習慣は、インプラント周囲炎の発症に影響を与えます。例えば、喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高める習慣の一つです。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させて血行を悪くします。口内や歯肉だけでなく、身体を健康に保つには十分な血流が必須です。血行が悪くなると、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。
また、糖尿病などの持病もインプラント周囲炎のリスクに影響します。糖尿病の合併症には、歯周病や虫歯などが挙げられます。血糖値が適切にコントロールされていないと、細菌に対する抵抗力が低下し、傷が治りにくくなる可能性があるためです。
貧血がある方も免疫力が低下するでしょう。
インプラント周囲炎は、早期発見すること、予防することが非常に重要です。炎症が粘膜に限定されている場合は治療によって症状を改善できますが、歯肉や歯槽骨が破壊されるともとの状態には戻せません。
インプラントを長く使い続けるためには、インプラント周囲炎の予防が不可欠です。早期発見、早期治療により重症化を防ぐことができます。
また、口腔内の健康は全身の健康につながります。歯周病を患っている方は、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まることがわかっているのです。
インプラント周囲炎を予防し、口内を健康に保つことは、全身の健康のために非常に重要なのです。
インプラント周囲炎の治療方法には、歯周ポケットの洗浄によって回復を促す非外科的治療と、歯肉を切開して行う外科的治療の2種類があります。
また、インプラント周囲炎は歯科医院での治療だけでは改善できません。 丁寧なブラッシングを実施する、生活習慣を改善するなど、患者さまの協力が不可欠です。
非外科的治療と、外科的治療の詳細をご紹介します。
まずは、手術をせずに治療を進めます。主な内容は、以下のとおりです。
上記の治療をもとに、インプラント周囲の炎症を改善します。 セルフケアでは落とせない汚れを除去し、インプラントと歯肉の間にできる歯周ポケットの中まで徹底的にクリーニングします。
歯磨きや生活習慣の指導も行い、適切なケアができるようサポートしてくれるでしょう。
歯肉を切開して、インプラント本体に付着した汚れなどを除去します。インプラントの表面を直接洗浄できるので、治療効果が高いです。
骨吸収が進んでおり骨の再生が必要な場合は、骨移植を行います。骨を特殊な膜で覆い、骨の再生を促します。
外科的治療を行ってもインプラント周囲炎が改善しない場合は、インプラントを除去する必要があるでしょう。
インプラント周囲炎の予防方法は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
インプラント周囲炎を予防するためには、丁寧にセルフケアを行うことが非常に重要です。
歯磨きやマウスウォッシュで歯垢を除去し、口の中を清潔に保ちましょう。デンタルフロスを使って歯間の歯垢を除去することも重要です。
歯科医院の指導を受けながら、正しいブラッシング方法を学んでください。セルフケアの質を高めることができるので、歯の健康を維持できるでしょう。
インプラント後の歯肉をケアするために、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けてください。セルフケアは大切ですが、セルフケアだけでは落とせない汚れがあります。
術後の経過が良好であっても、メンテナンスを怠ると汚れが蓄積します。インプラント周囲炎を発症するリスクが高まるのです。
インプラント治療後は歯科医師の指示に従い、メンテナンスを受けることが重要です。 定期メンテナンスでは、歯垢や歯石の除去だけでなく、口内の状態も確認してもらえます。
必要に応じて治療や指導を受けることができるので、セルフケアをしながら歯科医院に通うことで、歯の健康を維持できるでしょう。
前述したように、喫煙はインプラント周囲炎の原因の一つです。 場合によってはインプラントが脱落する可能性もあるので、注意が必要です。
インプラント周囲炎の予防を優先する場合は、禁煙しましょう。ご自身で禁煙することが難しい場合は、禁煙外来を受診するとよいでしょう。
インプラント治療後は、生活習慣を整えることも大切です。
インプラント周囲炎は、貧血や糖尿病によって引き起こされることがあります。貧血や糖尿病によって組織に十分な酸素が供給されないことで、インプラント周囲炎になるリスクが高まるのです。
栄養バランスのよい食事をとり、生活習慣に起因する慢性疾患に注意しましょう。食事の回数が増えるほど歯垢が形成される可能性が高まるので、決まった時間に食事をとるなど、工夫してください。
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌量が増え、口の中の汚れが減ります。食事の際はよく噛むことを意識して、唾液の分泌を促しましょう。
今回は、インプラント周囲炎の原因や初期症状、治療方法や予防方法について解説しました。
インプラント周囲炎は初期症状が少ないため、気づいたときには進行していることもあります。 毎日のケアと歯科医院での定期的なメンテナンスで、インプラント周囲炎を防ぐことが重要です。
インプラント周囲炎の予防には、歯磨きや歯間ブラシなどのセルフケアに加え、禁煙や生活習慣の改善も効果的です。
インプラント周囲炎にお悩みの方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインとは、透明のマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため目立たない矯正方法として人気ですが、費用が気になるという方が多いのではないでしょうか。。
今回は、インビザラインの費用の平均と内訳、また費用が追加されるケースについて詳しく解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは透明のマウスピースを装着して、歯を動かす矯正方法です。装置が透明なので、装着時に周囲に気づかれにくい点がメリットといえるでしょう。
マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かします。使用するマウスピースは、治療計画の段階ですべて作製されるため、頻繁に歯科医院を受診する必要がありません。
インビザラインの費用の平均は、700,000〜1,000,000円です。
お口の状態よって治療に必要なマウスピースの枚数や期間は異なります。また、インビザラインは保険が適用されず、自費診療です。そのため、費用設定は歯科医院ごとに異なります。
インビザラインの費用の内訳は、以下のとおりです。
多くの歯科医院で、実際に矯正治療を始める前にカウンセリングや矯正相談を行なっています。治療開始前のカウンセリング料は0〜10,000円程度です。
治療開始前のカウンセリングや矯正相談で行う内容は歯科医院によって異なるため費用に差があります。無料で行なっているところもありますが、内容が異なるため、どちらがよいというわけではありません。
カウンセリングでは歯並びの状態を確認し、インビザラインで治療できるか判断します。治療に関して不安なことがある場合は、カウンセリングの際に相談しましょう。
また、カウンセリングや矯正相談を受けたからといって、必ずしも矯正治療を始めなければいけないわけではありません。
矯正治療を始める前に検査をして、治療計画を立てる際に必要な資料採りをします。検査費用は、10,000〜50,000円程度です。歯科医院によっては、検査費用のすべてが矯正治療の費用に含まれている場合もあるため、事前に確認しましょう。
検査項目は、以下のとおりです。
インビザラインでは、治療計画を立てる専用のソフトであるクリンチェックを使って、実際に歯並びを整える過程をシミュレーションし、その結果を元にマウスピースを作製します。
治療を始める前に歯並びが整う過程をシミュレーションできるので、患者さん自身も治療後の歯並びのイメージがしやすく、安心して矯正治療を始めることができるでしょう。
矯正装置の作製にかかる費用は、700,000〜1,000,000円程度です。
矯正装置費用のなかに、検査費用や、このあと解説する保定装置の費用も含まれている場合もあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
ここでいう矯正装置とは、インビザラインで使用する透明のマウスピースのことです。歯並びを整えるまでのすべてのマウスピースを最初に作製します。マウスピースの枚数は、全体の矯正で40〜50枚程度になることが多いです。
矯正治療を開始したら、定期的に歯科医院に通院し、矯正治療の進行状況などのチェックを行います。インビザラインの場合には、歯の移動をスムーズに行うためにアタッチメントという樹脂でできた突起を歯に接着させることがあり、アタッチメントのチェックも行ないます。
1〜2か月に1回の通院が目安となり、1回あたりの費用は3,000〜10,000円程度です。
歯並びが整ったらインビザラインで移動させた歯の位置を固定するために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
保定装置の費用は、10,000〜60,000円程度です。
保定期間は一般的に歯を動かすのにかかった期間と同程度で、保定期間中も定期的に歯科医院を受診する必要があります。受診の際にかかる費用は、3,000〜5,000円程度です。
インビザライン治療が計画どおりに進まないと、費用が追加で必要になることがあります。
インビザラインで費用が追加されるケースは、以下のとおりです。
インビザラインのマウスピースを紛失した場合には、再作製のための追加費用がかかります。追加費用は、1枚あたり10,000円程度です。
食事や歯磨きのときにマウスピースを外すことができますが、適切に保管をしないと紛失する可能性があります。マウスピースを外したときには、専用のマウスピースに保管しましょう。
計画どおりに歯が動いていないと治療期間が延長になることがあります。治療期間が延長になると歯科医院を受診する回数が増え、その都度調整料がかかるのです。
計画どおりに歯が動かない原因には、マウスピースの装着時間が短いことや、マウスピースの交換時期を間違えたことなどが挙げられます。計画どおりに治療を終えられるよう、また治療期間延長による追加費用の発生を避けるためにも、マウスピースの装着時間と交換時期はしっかり守りましょう。
インビザラインは、基本的に保険適用の対象になりません。矯正治療は病気を治すための最低限の治療にあたらないためです。自費治療のため、通常の虫歯治療などの金額に比べて高額になります。
一部例外として、骨形成不全などの先天的な病気により、顎骨に変形などがみられる場合には保険が適用されるケースもあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
インビザラインの費用を安くする方法はあるのでしょうか。
インビザラインの費用を安くするためのポイントを、以下に詳しく解説します。
部分矯正にすることで費用を安く抑えることができるでしょう。
インビザラインには全体矯正と部分矯正があります。全体矯正に比べて部分矯正のほうが費用は安いです。前歯などの一部分のみを矯正したい場合には、部分矯正にするとよいでしょう。
医療費控除とは、1月1日〜12月31日までの医療費が一定の金額を超えた場合に、控除を受けられる制度です。医療費が一定の金額を超える場合には確定申告で申請しましょう。
ただし、医療費控除の対象になるのは、歯科医師が治療が必要であると判断した場合のみです。審美目的の矯正の場合は対象となりません。医療費控除の対象になるかは、歯科医師に確認しましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期は守りましょう。
前述のとおり、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと計画どおりに歯が動かず治療期間が延長になり、結果として歯科医院を受診するたびに調整料などの追加費用が発生します。
計画どおりに治療を終えるためにも、マウスピースは1日20〜22時間以上装着し、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換しましょう。
インビザライン治療中に虫歯・歯周病になると、治療費がかかります。虫歯・歯周病を予防し、余計な治療費を発生させないためにも、歯とマウスピースのケアをしっかり行いましょう。
インビザラインはマウスピースを外して歯磨きができるため、ほかの治療法に比べて虫歯・歯周病になるリスクは低いといわれています。
しかし、マウスピースのお手入れを怠るとマウスピースに付着した細菌によって虫歯や歯周病になる可能性があるのです。虫歯や歯周病が進行し、治療を中断しなければならず、結果としてインビザラインの治療期間が延長になるケースもあるでしょう。
虫歯・歯周病の治療にかかる費用や、インビザライン治療が延長になることによる費用の発生を避けるためにも、歯とマウスピースのケアをしっかりと行いましょう。
今回は、インビザラインの費用について詳しく解説しました。
費用の内訳は歯科医院ごとに異なるため、治療開始前にしっかりと確認しましょう。インビザラインの費用自体を安くすることは難しいですが、余計な費用がかからないようにすることはできます。
計画どおりに治療が進まないと費用がかさんでしまうため、マウスピースの装着時間・交換時期を守り、何かトラブルがあった際には、必ず早めに歯科医院を受診しましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
血液にはいって全身をめぐる歯周病菌は、高血圧・脳梗塞・心筋梗塞といった命にかかわる病気を招くリスクを3~4倍も高めます。糖尿病にも関係があります。肺炎の原因になり、妊婦さんのお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えます。アルツハイマー型認知症の原因となったり症状の悪化を招いたりもします。関節リウマチ、骨粗鬆症にも影響があります。歯を失って食事をとりにくくなるといったことだけではないのです。
歯周病菌は、食べ物や唾液が誤って気管にはいってしまったときに気管支から肺にたどり着くことがあります。肺にたどりついた歯周病菌は誤嚥性肺炎を起こします。肺炎は日本人の死因の第3位ですが、多くは75歳以上のご高齢者で、主な原因は「誤嚥性肺炎」と考えられています。ご高齢者は口腔内の衛生状態を保ちつことがむずかしく、飲み込む力が弱くなっているので、誤嚥を起こしやすいのです。ご高齢者が一度、誤嚥性肺炎を起こすと、余命にも影響をおよぼします。大切な家族の残された時間が短くなってしまうのです。
呼吸器から歯周病菌などのお口の中の細菌が検出されることから、誤嚥性肺炎は歯周病と関連があると考えられています。歯周病の治療やお口のケアが誤謬性肺炎の予防に有効であるということがわかっています。
誤嚥性肺炎を予防するには、嚥下する力をトレーニングしたり、食べ物や飲み物に工夫して飲み込みやすくしたり、飲み込む機能をサポートすることを考えます。また一方で、口腔ケアにより、お口の中を清潔に保つことで、肺炎の原因となる菌をとりのぞいていくことが大切なんです。
糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが弱くなったり、十分に分泌されなくなったりすることで血糖値が高くなる病気です。 糖尿病が進行すると、高血糖が続くことで多くの合併症を引き起します。血液中のブドウ糖が血管や神経に悪影響を及ぼし、網膜症、腎症、神経障害といった三大合併症に加え、脳梗塞や心筋梗塞などの生命にかかわる病気を招きやすくなります。
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。糖尿病の人が歯周病にかかっていると、歯周病菌によってつくられた炎症性物質が血液中のインスリンの働きを低下させるため、血糖値が下がりにくくなります。糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いということは、複数の調査報告から明らかになっています。
それだけでなく糖尿病と歯周病は相互に影響し合う関係にあります。糖尿病の人は歯周病が悪化し、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するのです。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっているようなんです。歯ぐきの炎症が進むと炎症性物質が体内に侵入し、インスリンの働きが弱まり、血糖コントロールが悪化します。一方、糖尿病で免疫力が弱まると、歯周病は進行してしまうんです。
ということは、歯周病の治療をすると糖尿病によい影響があるのではないでしょうか? そのとおり、国内外の臨床報告で、歯肉の炎症をコントロールしていくことにより、インスリン抵抗性が改善され、血糖コントロールも改善する研究成果が発表されています。
歯周病の治療は血糖コントロールに有効なんです。患者さんご自身のセルフケアによりププラークコントロールをしっかり行い、歯科で、専用の器具を使い炎症の原因となっている歯石を確実にとりぞくスケーリングを行うことで、血糖値にも変化があらわれるのです。ただ、血糖値の低下がみられない場合もあり、今後の研究成果が待たれています。
歯周病菌が血管にはいりこむと、炎症を引き起こす物質などが集まりお粥状(アテローム)になります。さらに進むとかたまってプラークとなり血管の壁にこびりつきます。プラークが血管の壁にこびりつくと、心臓に血液を送る血管が狭くなったり(狭心症)、血栓ができてつまったりします(心筋梗塞)。これが、歯周病菌の引き起こす血管の病気です。冠動脈がふさがってしまうことで、死に至ることもある危険な状態を引き起こすんです。
狭心症・心筋梗塞の引き金になるのが「動脈硬化」です。この動脈硬化を起こした血管の内壁から、歯周病菌が見つかっているのです。脳梗塞も歯周病と関連する可能性が高いと考えられています。
認知症の中でも最も多いのが「アルツハイマー型認知症」です。アルツハイマー型認知症は本来なら分解されて排出されるべき、「アミロイドβ」というたんぱく質が脳に蓄積されてしまい、脳の情報伝達が悪くなり、機能の低下を起こしているものです。近年の研究で歯周病菌がアミロイドβの生成・蓄積を促進させることがわかりました。なんと、歯周病菌が、アルツハイマー型認知症を重症化させてしまうのです。2019年に九州大学が発表したこの報告は、非常なおどろきをもって迎えられました。
アルツハイマー型認知症の予防に口腔ケアはとても重要です。年をとってもいきいきと過ごせるように、できることはあるんです。歯周病を重大な病気として認識し、予防していきましょう。
歯周病はお腹の赤ちゃんに影響を与えます。妊婦さんが歯周病にかかっていると、歯周病菌や炎症性物質が血液中に入り、出産のときに必要な子宮を収縮させるホルモンなどに影響を与えるため、早産のリスクが高くなります。また妊婦さんの羊水から歯周病菌が検出されたことが報告されており、妊娠中の歯周病は赤ちゃんの発育不全を招く可能性があるとされています。
妊娠期はつわりで歯みがきが十分できなくなるため、歯周病のリスクが高まる時期です。気分がよいときに歯みがきするなど、できる範囲でお口のケアをしましょう。つわりがおさまり、安定期にはいったら歯科検診を。妊娠中でも使用できるお薬や、痛み止め、抗生物質もあります。局所麻酔も通常量の使用なら赤ちゃんに影響はありません。治療が必要な場合はこのときにしておきましょう。
骨粗鬆症は、全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。患者さまの約90%が女性です。骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌が低下して発症するのが、閉経後骨粗鬆症で、閉経による卵巣機能が低下することで起こりやすくなります。
このエストロゲンの欠乏が、歯周病が進行しやすい原因となってしまうんです。エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。閉経後の女性は、エストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすく進行しやすい状態にあるわけなんです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントに魅力を感じていても、麻酔を伴う外科手術が必要になるため「痛いのは怖い」「どんなときに痛いの?」と不安に思う方もいるでしょう。
インプラントは局所麻酔を行って進める治療なので、基本的に治療中に痛いと感じることはありません。治療後の痛みも、痛み止めで対処できることが多いのでご安心ください。
今回は、インプラント治療は痛いのかどうかを解説します。インプラント治療の痛みについて不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む手術を行います。外科手術なので麻酔が必要になりますが、虫歯治療や親知らずの抜歯のように、局所麻酔で対応可能です。
そのため、インプラントの治療中に痛いと感じることは基本的にありません。
ただし、歯茎や顎の骨の中を通る血管には痛覚があります。外科手術中は痛いと感じなくても、治療後に痛いと感じることはあるかもしれません。また、全身麻酔ではないので、治療中の音が聞こえる、顎の骨に振動を感じるなど、違和感や恐怖を覚えることはあるでしょう。
痛みには個人差があるので、痛みに弱い場合は事前に担当する医師に相談するとよいでしょう。
インプラントの埋入手術は、麻酔が必要な外科手術です。治療中や手術直後など、痛いと感じるタイミングがあります。
インプラント治療において痛いと感じるタイミングは、以下のとおりです。
インプラント埋入手術では、表面麻酔を塗布してから局所麻酔を打ちます。表面麻酔を歯茎に塗布することで、注射針による刺激を緩和させるのです。
表面麻酔が効くまでには少し時間がかかります。麻酔が効くのを待つ時間が短すぎる場合や、痛みに敏感な場合、局所麻酔の際に生じるチクっとした刺激を痛いと感じるかもしれません。
局所麻酔が効くと解消されるので、痛いと感じたら我慢せずに歯科医師に伝えましょう。
インプラント埋入手術では基本的に麻酔を使用するため、治療中に痛いと感じることはないといえます。
しかし、麻酔の効き方には個人差があります。治療中に麻酔が切れて、痛いと感じることがあるかもしれません。麻酔の効きが悪い場合、使用する量を増やして対応します。
今まで虫歯治療や親知らずの抜歯などで麻酔があまり効かなかった経験がある方は、事前に担当する歯科医師に相談しましょう。
インプラントの埋入手術後や二次手術の約1週間後、傷の治りを確認して抜糸します。抜糸の際は基本的に麻酔をしないので、糸が引っ張られる刺激や傷跡に触れられる刺激を痛いと感じる場合があります。
抜糸するまでの間は、歯ブラシや食べ物などが糸に当って痛いと感じることがあるでしょう。
インプラント治療では顎の骨にインプラント体を埋め込むので、治療後1〜2週間は腫れる・痛む症状が出ることがあります。特に、埋入手術後2〜3日は、出血や痛みが出やすいでしょう。
埋入手術後の腫れや出血、痛みは、1〜2週間程度で自然と落ち着きます。また、処方された痛み止めで対処できることが多いです。
インプラント治療は外科治療が必要ですが、麻酔をしているため手術中に痛いと感じることは少ないでしょう。
しかし、手術直後や術後1〜2週間ほどは、痛いと感じることがあるかもしれません。インプラント治療中に痛いと感じたときの対処法は、以下のとおりです。
インプラント治療中に痛いと感じても、痛み止めで対処できることが多いです。
服用する痛み止めは、病院で処方されたものでも市販のものでも問題ありません。インプラント治療中に痛いと感じたら、まずは処方された痛み止めを服用しましょう。
また、痛み止めと一緒に抗生剤も処方されることが多いです。正しく服用することで、傷の炎症を抑える・痛みや腫れを緩和するなどの効果を期待できるでしょう。
そのため、必ず医師の指示を守って正しく服用してください。
インプラントの埋入直後は腫れや痛みが出やすいため、痛み止めを飲んでも痛いと感じることがあるかもしれません。痛み止めを飲んでも痛いと感じる場合、患部を優しく冷やしましょう。
直接氷や保冷材を頬に当てるなど、冷やしすぎると強い痛みが出る場合があります。また、インプラントと顎の骨の結合を阻害する場合もあるので注意してください。
布で包んだ氷や保冷材、保冷シート、濡れタオルで冷やすなど、冷やしすぎないようにしましょう。
麻酔が効いた状態で食事をすると、舌や頬を噛む・火傷するなど、怪我の原因になるかもしれません。インプラント手術前に食事を終わらせる、術後は常温か冷たい飲み物を飲むなど、工夫する必要があるでしょう。
インプラント埋入後は、インプラントと顎の骨の結合を待つ大切な期間です。インプラント部分で硬いものを噛むと、インプラントのズレや出血、腫れ、痛みを招く可能性があります。
そのため、インプラントの手術後1週間ほどは、やわらかいものを選んで食べましょう。飲酒すると傷の治りが悪くなるため、お酒も控えてください。
インプラント治療前に説明されることが多いですが、タバコには傷の治りを阻害する成分が含まれています。喫煙する方は、インプラント治療中に腫れる・痛むなどの症状が出やすいといえます。
また、インプラントと顎の骨の結合を阻害しやすいため、術後1週間程度は禁煙しましょう。タバコは免疫力を低下させるため、歯周病やインプラント周囲炎になりやすいといわれています。
インプラント周囲炎になると治療がうまく進まない場合が多いです。治療がうまく進んでも、インプラントが長持ちしない可能性が高いです。
そのため、インプラントの手術直後だけでなく、継続的に禁煙したほうがよいでしょう。
運動や入浴で血行がよくなると、治療箇所が出血しやすくなり、痛いと感じるかもしれません。インプラントの治療中の痛みを避けるには、術後はできるだけ安静にすることが大切です。
特に、術後2〜3日は入浴を控え、軽くシャワーを浴びる程度にしましょう。
お口の中に磨き残しが多いと細菌が繫殖しやすくなり、腫れることで痛いと感じるでしょう。インプラントの治療中はできるだけお口の中を清潔に保ってください。
しかし、インプラントの埋入直後は、治療部位に歯ブラシが当たると傷口が開くなどのトラブルにつながる可能性があります。出血する、糸が取れるなど、治癒を妨げる可能性もあります。
抜糸するまでの間は、治療箇所の歯磨きは避けてください。治療部位以外は丁寧に歯磨きし、治療部位はうがい薬で清潔に保ちましょう。
インプラント埋入手術後に痛いと感じても、1〜2週間で自然と落ち着くことが多いです。
しかし、いつまで経っても痛いと感じる場合や、痛み止めが効かないほど痛い場合、トラブルが起きている可能性があります。
歯科医院を受診するべき状態は、以下のとおりです。
通常、インプラント治療中に痛いと感じても、痛み止めで対処できます。痛み止めで対処できないほど痛いと感じる場合、痛み止めが合っていない可能性があります。痛み止めの種類を変えてもらえるので、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
1〜2週間経っても痛い、激しく痛むようになったなどの場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。術後2〜3日以内で止血することが多いですが、出血がなかなか止まらない場合も、何らかのトラブルが起きているかもしれません。
痛みが続く・悪化する、出血が止まらない場合は、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。
出血や腫れ、痛み以外に、しびれや鼻血などの症状がある場合は特に注意が必要です。下顎の治療の場合、下顎には大きな神経が通っているため、インプラントの埋入のトラブルによって唇や舌などにしびれが出る場合があります。
上顎の治療の場合、上顎洞という鼻の横にある空間にインプラントが迷入したことにより、鼻血が出る場合があるのです。
しびれや鼻血などの症状が続く場合も、歯科医院を受診してください。
インプラント治療は外科手術が必要ですが、局所麻酔で対処できるため手術中に痛いと感じることは基本的にはありません。
ただし、麻酔の際や抜糸時、手術直後などは痛いと感じることがあります。特に、埋入手術後2〜3日は、出血や痛みが出やすいです。1〜2週間程度で自然と落ち着くことが多いので安心してください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
自然なお口の匂いは誰にでもあります。それが他人に届くほど強かったり、不快に感じるような臭いだったりしたら、なにか原因があるのかもしれません。きちんと治療して、さわやかな息をとりもどしましょう。
では口臭の原因としてはどんなものがあるのでしょうか。
一番可能性が高いのは歯周病です。歯周病による口臭は、ドブくさかったり生ごみのような臭いで、まわりの人から嫌がられるくらい強烈です。歯周病と口臭は非常に強い関係があります。口臭の原因となるのは揮発性硫黄化合物、硫化水素やメチルメルカプタン。歯周病の原因菌は、硫化水素よりさらに悪臭のするメチルメルカプタンを大量に発生させるんです。
歯周病の特徴は歯周ポケットが深くなること。歯と歯ぐきが健康的に密着しておらず、すきまができた状態を歯周ポケットと言いますが、そこが細菌の住処となってしまうのです。歯周病菌のほとんどは嫌気性菌といって、酸素が少ない場所で増殖するのです。歯周ポケットが深いと歯周病菌が繁殖して、歯肉は破壊され、ますます歯周病は進行します。
歯や歯ぐきの周りにこびりついたプラークも、口臭の原因となる細菌の住処となっています。清潔にお手入れされていない入れ歯や、時間のたった金属の詰め物や被せものも口臭の原因となります。
お口の中に原因が認められず、独特の口臭から体の病気が疑われる場合には、速やかに専門の医療機関をご紹介します。口臭をガス分析して原因を特定できるお近くの医科をご紹介することもできます。
お酒や、ニンニク、タバコなど、飲み物や食べ物、嗜好品のうち匂いが残るタイプは、口臭として感じられることもあります。こちらは、時間の経過とともに次第に治まっていきます。また、歯磨きや口臭ケアグッズの使用で軽減できます。
人間身体の生理として、自然に生じる口臭もあります。起床時や、空腹なとき、緊張したときなどに、口臭が強くなったと感じることはありませんか? これは誰にでも起こる生理的な自然な口臭です。こちらは時間の経過や状況の改善によって治まります。
口臭と一言で言っても、こんなにいろんな原因があるんですよ。自然な口臭を必要以上に気に病む必要はありません。コロナ禍においてマスク生活が定着したせいで、自分の口臭が気になり始めた方もいらっしゃったようです。しかし、不快なほどの口臭がありましたら、思い切ってご来院いただくことをおすすめします。
では気になる口臭を自分でチェックしてみましょう。
口臭はむし歯や歯周病など、重大な病気につながるサインでもあるのです。口臭は原因を治療し、正しいセルフケアで改善できます。ご自身の健康のため、気持ちのいいコミュニケーションのために、放置しないできちんと治療しましょう。
歯科で行う口臭治療は、むし歯予防、歯周病治療や予防の考え方と同様のものになります。むし歯の原因となるプラークや、そこに巣くった歯周病菌が口臭の原因となるのです。プラークを除去し、歯肉がひきしまってプラークがつきにくくなることで、口臭の元となるメチルメルカプタンの発生を抑制することができます。
まずはプロによる歯のお掃除「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)をお勧めします。歯科衛生士が、専用の機器を使って歯ブラシの届かない歯周ポケットの中まできれいにクリーニングします。歯周病予防であると同時に、口臭の改善にもつながります。定期的にPMTCを行うことで、歯肉がひきしまりプラークや歯石がつきにくくなります。
歯周病予防と同じ考え方で口臭予防にも役立ちます。歯並びは人によって異なります。プラークや歯石はつきやすいところに歯ブラシが届いているか、ごいっしょに確認しましょう。食べかすがきちんととりのぞかれることが、口臭予防にもつながるのです。
むし歯を治療したところや、入れ歯をきちんとメインテナンスすることも大切です。金属の詰め物や被せものは、時がたつにつれずれたり破損したりします。そこにプラークがたまりやすいのです。セラミック素材なら細菌がつきにくくおすすめです。また入れ歯も毎日洗って清潔な状態で使用しましょう。お手入れについてお伝えし、必要に応じて調整、修理や作り変えを提案させていただくこともできます。
歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って起床後、食後、就寝前に丁寧にケアをしてあげてください。起床したときにはお口の中は細菌が繁殖している状態です。眠っているときは、自浄作用のある唾液の分泌量が低下するからです。朝起きたとき口臭を強く感じるのはそのためです。起床したときに感じる口臭は、起床してすぐのセルフケアで軽減できます。マウスウォッシュや舌ブラシも効果があります。
また口の中が乾くと細菌が繁殖しやすくなります。しっかりと噛んで唾液の分泌をうながしてあげること、こまめに水分補給をしてお口の中がさわやかにうるおっている状態をおぼえてください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
ワイヤー矯正にも種類があることをご存じでしょうか。「ワイヤー矯正に使われている装置の種類や特徴を知りたい」「何を基準にワイヤー矯正の装置を選べばいいかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。
今回は、ワイヤー矯正の概要や種類、装置の選び方を解説します。ワイヤー矯正についての知識を深めれば、安心して治療を受けられるでしょう。ぜひ参考にしてください。
ブラケットとワイヤーにはいくつか種類があるため、歯の状態に合わせて適切なものを選びます。定期的に歯並びの状態を確認し、器具を調整しながら治療を進めるのです。
ワイヤー矯正の種類は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
表側矯正とは、矯正器具を歯の表側(唇側)に装着する治療法です。最も一般的な治療法であり、歯列矯正といえば多くの方が表側矯正をイメージするでしょう。
食事や発語に大きな影響を与えず、違和感があっても1週間ほどで慣れる方が多いです。幅広い症例に対応できる治療法ですが、矯正器具が目立つため避けたいと思う方もいるかもしれません。
裏側矯正とは、矯正器具を歯の裏側に装着する治療法です。矯正器具が目立ちにくいため、自然な見た目を保てることが大きなメリットでしょう。
しかし、表側矯正よりも費用が高額な場合が多いです。歯の裏側に矯正器具を装着するので、話すときに舌がぶつかる、歯磨きが行き届かず虫歯の原因になるなどのデメリットがあります。
ハーフリンガル矯正とは、上の歯は表側に、下の歯は裏側に矯正器具を装着する治療法です。表側矯正と裏側矯正のメリット・デメリットを持ち合わせています。
表側矯正ほどワイヤーが目立たず、裏側矯正よりも安く治療できる方法です。ハイブリッド矯正やコンバインド矯正ともよばれます。
ブラケットは、歯の表面に設置してワイヤーを通す矯正装置です。ブラケットには、主に以下5つの種類があります。
それぞれ解説します。
メタルブラケットとは、ブラケットのなかで最も一般的で安価なブラケットです。金属でできているため丈夫ですが、目立ちやすいです。見た目が気になる方には向いていないでしょう。
特に見た目を気にしない方であれば、最も安く確実に歯を移動できる装置です。
セラミックブラケットは、セラミックで作られているブラケットです。天然歯に近い色や透明感があるため、装着していることが目立ちにくいでしょう。
汚れや変色にも強いため、ワイヤー矯正中も自然な見た目を保ちたい方に適しています。強度は、メタルブラケットよりもやや劣ります。
プラスチックブラケットは、プラスチックで作られている透明なブラケットです。メタルブラケットよりも目立ちにくいですが、強度はメタルブラケットよりも劣ります。
変色しやすい、装置に厚みがあるなどのデメリットがあるブラケットです。
ジルコニアブラケットは、ジルコニアを使用して作られたブラケットです。非常に強度に優れていることが特徴でしょう。
ジルコニアは人工ダイヤモンドといわれており、ジュエリーにも用いられている素材です。表面が滑らかで汚れにくく、長期間きれいな状態を保てます。
ジルコニアブラケットは小さく作られますが、弱い力で歯を移動させられるため、治療中の痛みを軽減できるでしょう。
セルフライゲーションブラケットは、クリップのような構造のブラケットです。通常、細い針金やゴムを使ってワイヤーをブラケットに固定しますが、ワイヤーをそのままブラケットに固定できます。
針金やゴムを使わず、直接ワイヤーをブラケットに固定できるため、ワイヤーとブラケットの摩擦が減ることが特徴です。痛みを軽減しながら、適切な矯正力を歯に加えられます。
治療期間の短縮にもつながりますが、追加料金が発生する歯科医院があります。
ワイヤーの種類は、以下のとおりです。
ワイヤー矯正では、ワイヤーを使い分けることで歯にかかる圧力を調整します。定期的に通院して歯の状態を確認し、ワイヤーを変えながら歯並びを調整するのです。
それぞれのワイヤーの特徴を、簡単に解説します。
断面が丸いワイヤーは、歯に適切な矯正力をかけられるワイヤーです。断面が丸いのである程度の摩擦が生まれ、弱い力で歯を動かす症例に向いています。
断面が四角いワイヤーは、しっかり歯に密着するため摩擦が少ないです。固定力が高いため、強い力で歯を動かす症例に向いています。
歯の角度調整にも適しているので、仕上げの段階で使用されることも多いです。
太いワイヤーは、歯に対して強い矯正力を加えられます。矯正治療を行ってある程度歯並びが整ったときに、最後の仕上げとして歯並びを固定させるために使用することが多いです。
細いワイヤーは、歯に対して弱い矯正力を加えられます。矯正治療を開始したばかりの時期など、乱れた歯並びを少しずつ動かして整えるときに役立ちます。
ホワイトワイヤーとは、その名のとおり白色に加工されたワイヤーです。白いワイヤーを用いるので、目立たないことがメリットです。
ただし、白いコーティングが剥がれて銀色のワイヤーが見える可能性があります。
上述したように、ワイヤー矯正の治療法や使用する装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。特徴をよく比較して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
また、金属アレルギーがある方は、アレルギーがあっても受けられる治療なのかを確認する必要があります。ワイヤー矯正で使用するブラケットやワイヤーには、金属が使われる場合があるからです。
金属アレルギーがあることを事前に歯科医師へ伝えて、体質にあった装置を選びましょう。
今回は、ワイヤー矯正の種類や使用する装置の特徴について解説しました。
ワイヤー矯正には、表側矯正(唇側矯正)、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正の3つの種類があります。矯正装置を装着する位置によって分けられますが、目立ちにくい方法ほど高額になることが多いです。
また、裏側矯正を行うには特別な技術が必要なため、行っていない歯科医院もあります。ハーフリンガル矯正も同様です。裏側矯正を検討している方は、受診する予定の歯科医院に確認しましょう。
ブラケットやワイヤーにも、いくつか種類があります。治療法や装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。本記事の内容を参考に比較する、歯科医師に相談するなどして、ご自身にとってベストな治療を選びましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
災害や殺人事件で亡くなられた方は、ご遺体の身元がわからないことがあります。独居のご高齢者の身元が不明なことも実は多いのです。ご家族がお顔を見たり、身体的特徴や指紋、DNA型、持っていた身分証明書などで身元を確認することができれば、警察歯科医や海上保安歯科医が出動することはありません。
歯科医師が、警察や、海の警察である海上保安署から依頼を受けて身元確認を行うのは、他のやり方では身元が特定できず、歯が残された手がかりであるときです。
歯には「人の情報」が多く含まれていて、歯の劣化やすり減り方から大体の年齢がわかるほか、さらに歯や顎の大きさから男女を推定することもできます。また歯は、人間のからだの中では、とても硬い組織で高温にも耐え、災害などの過酷な環境でも残っていることが多くあります。
歯は、乳歯の場合で20本、永久歯で親知らずを含めたら32本あります。歯の並びはおひとりおひとり違います。歯の治療データはかかりつけの歯科に保管されており、歯科医師は、ご遺体の歯のレポートから自分が治療した患者さまの手がかりを思い出せるかもしれません。歯科医師は自分が治療した患者さまの歯の状態をかなり詳しく覚えているものなのです。そういったことから、生前に受けられた歯の治療のデータと、ご遺体の歯のデータを比較して、高い確率でご本人にたどりつけると考えられています。
警察歯科医は、2つの場面で尽力します。最初は、ご遺体に接したときです。ご遺体に接した警察歯科医はまず、口を開けて歯の状態から歯型や治療の痕跡を確認します。携帯型のデジタルX線カメラを使用することもあります。警察歯科医はこうして得られた歯の情報をレポートにまとめます。このレポートには、推定年齢や性別、他の情報から確認できれば推定居住地などの情報も記載されます。
このレポートが、亡くなった方が生活されていたと思われる地域の歯科クリニックに配布されるのです。レポートを受け取った歯科クリニックでは、該当する治療をしたことがあったかどうか確認します。当院も鑑別の要請を受けることがあります。該当すると思われる患者さんのデータを見つけた歯科クリニックの院長は、治療カルテやレントゲン写真などを警察歯科医に提出します。
警察歯科医が尽力する2つめの場面はここからです。警察歯科医は、提出された生前の治療記録やレントゲン写真などの情報と、ご遺体の歯科所見を照合し、鑑定書を作成します。こうして身元不明のご遺体は、名前のあるひとりの方として特定されるのです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントができない人・向かない人とは、未成年や喫煙者、持病がある方などです。また、骨量が不足している方も、事前に骨造成などの治療を行わない限り、治療の実現が難しい場合があります。
今回は、インプラントができない人・向かない人について、対応法も合わせて解説します。
インプラントとは、失った歯の代わりとして顎の骨に埋め込む人工歯根のことを指します。
インプラントは大きく3つのパーツから成り立っています。顎骨に埋め込む部分の「インプラント体」とインプラント体の上に取り付けられる土台部分の「アバットメント」、歯そのものに相当する「上部構造」です。
インプラント体はチタンやチタン合金で作られ、アバットメントにはチタンやジルコニアなどの材料が使用されます。上部構造には、レジンやセラミック、ハイブリッドセラミック、金合金などが使用されることが多いでしょう。
インプラントができない人・向かない人は、未成年や喫煙者、持病がある方などさまざまです。以下、インプラントができない人・向かない人について、原因も合わせて解説します。
インプラントの成功は「歯槽骨の質」に大きく左右されます。強固でしっかりとした歯槽骨がなければ、人工歯根の固定が難しくなるからです。脆い歯槽骨に人工歯根を埋め込むと、時間が経つとインプラントが抜けるリスクや、折れるリスクが高まるでしょう。
インプラント治療の成功の鍵は、人工歯根と顎の骨の強固な結合であり、この結合をサポートするためには「健全な血流」が不可欠です。
しかし、タバコの一酸化炭素は血流を阻害し、ニコチンは血管を収縮させる作用があるため、喫煙者はこの結合が難しくなるリスクが高まります。さらに、喫煙者は歯周病のリスクが高いとされています。これはインプラント治療後の安定性にも影響を及ぼすため、喫煙とインプラント治療の間には相性の悪さが指摘されているのです。
インプラント治療を検討する際「口内の健康状態」が非常に重要です。特に、虫歯や重度の歯周病が存在する場合、治療の成功率が低くなります。これは、虫歯や歯周病が口腔内感染の原因となり、インプラント手術時に顎の骨と人工歯根が適切に結合しづらくなるためです。
さらに、重度の歯周病を抱えたままインプラント治療を進行させると、歯周病菌の影響で「インプラント周囲炎」という病気を引き起こすリスクが高まります。
インプラント治療は顎の骨に直接穴を開け、人工の歯を固定する治療方法です。
しかし、顎の骨が成長段階にある時期にインプラント治療を受けると、骨の成長によりインプラントの位置がずれる恐れや、インプラントの固定が不安定になる恐れがあります。人が成長する際、骨の成長速度やパターンには個人差があり、これを正確に予測することは歯科医師にとっても非常に困難です。
このような理由から、18歳以下または20歳未満の方に対してインプラント治療を控えるクリニックが多いのです。
糖尿病がある方は免疫力や体の抵抗力が低下する傾向があり、インプラント手術後の傷口の治癒が遅れるリスクが高まります。さらに、糖尿病がある方は歯周病を発症する可能性が高いため、インプラント治療を行うと「インプラント周囲炎」のリスクも高まるのです。
インプラント治療は外科的な手術を伴い、傷や出血が発生します。腎臓の病気がある方は、その体質から免疫力が低下しやすく、手術後の傷の回復も通常より遅れることが一般的です。そのため、腎臓の病気がある方にはインプラント治療は基本的に推奨されません。
特に、重度の腎疾患で人工透析を受けている方に対しては、インプラント治療を断っている歯科医院が多いでしょう。手術中に細菌が体内に侵入すると腎臓に移動するリスクがあり、腎臓の病気をもつ方は様は骨が脆くなりがちで、インプラントの固定が難しくなることも多いためです。
インプラントの治療過程では手術や投薬、レントゲン撮影などが行われます。そのため、母子の安全を最優先に考えると、妊娠中の治療は控えたほうがよいといえます。
また、妊娠期間中は、体調の変化やホルモンの影響で精神的に不安定になることもあります。インプラント治療によるストレスや不安が、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性についても考慮しなければなりません。
インプラント治療は手術を伴うため、麻酔の使用が不可欠です。 麻酔に対してアレルギーがある方や体質的な問題で使用できない方、注射の痛みなどの理由で麻酔を避けたい方は、インプラント治療は難しいといえるでしょう。
インプラントを長期的に使用するためには、治療後のメンテナンスが非常に重要です。 メンテナンスでは、インプラントの噛み合わせの状態や、周囲の組織に炎症が起きていないかなどを検査します。また、同時にクリーニングも行い、口腔内の健康を維持します。
インプラント周囲炎は早期発見が難しく、気付いたときには症状が進んでしまっていることが多いです。治療後の通院も含めて、インプラント治療の一部と考えるようにしましょう。
インプラントができない人・向かない人についてご紹介しましたが、それぞれ対処法が存在します。場合によっては、治療が受けられることもあるので参考にしてください。
骨粗鬆症を治療している方にとって、骨密度を増やすためには時間と根気が必要です。
しかし、インプラント治療を希望する場合、骨再生治療を先に行うことで治療の道が開けることもあります。
骨再生治療には「GBR(骨組織誘導再生法)」という、特別な素材を使用して骨を再生させる方法や「ソケットリフト法」「サイナスリフト法」といった人工素材で骨の厚みを増やす方法など、さまざまなアプローチが存在します。歯槽骨の状態や患者様の具体的なニーズに応じて、適切な治療法を選択することが可能です。
骨の量や質に不安がある方は、骨再生治療を提供するクリニックを選ぶことでインプラント治療が現実的になるかもしれません。
喫煙者に対して、インプラント治療自体は可能です。
しかし、治療の成果や長期的な安全性を考えると、喫煙は大きなリスクになります。喫煙は、インプラントの安定性や結合の強さ、さらには長期的な結果に悪影響を及ぼすことが知られています。インプラント治療を真剣に考えるのであれば、一時的な禁煙ではなく、永遠の禁煙を決意することが必要です。
虫歯や歯周病がある方は、インプラント治療前に完治させる必要があります。口腔内の炎症や感染を抑え、インプラントが安定して機能する土台を整えるためです。 重度の歯周病で骨が大量に失われている場合、インプラント治療の前に骨再生治療を検討することが必要です。
成長途中の骨にインプラントを設置すると、その後の骨の変化によりインプラントの位置や安定性が損なわれる恐れがあります。そのため、顎の成長が完了するまでの期間は、入れ歯やブリッジなどを使用するのが一般的です。 入れ歯は取り外し可能なので、骨の成長に影響を与えることなく、日常生活に支障をきたしません。骨の成長が完了したあとにインプラント治療を検討しましょう。
糖尿病の方がインプラント治療を検討している場合、まず担当医に相談が必要です。糖尿病の状態や血糖値のコントロール状況によっては、インプラント治療のリスクが高まる可能性があります。担当医に安全性を確認しましょう。
血糖値のコントロールが適切に行われており、担当医からインプラント治療に対する問題がないと判断を受けた場合、糖尿病の方でも治療を進めることができます。 ただし、定期検診や血糖値のチェックは欠かさないようにしましょう。
腎臓の病気がある方がインプラント治療を検討している場合、疾患の程度や現在の治療状況が大きく影響します。軽度の腎疾患で人工透析を受けていないケースであれば、インプラント治療の適応となる可能性も考えられるでしょう。
しかし、最も重要なのは担当医の意見に従うことです。治療を受ける前に、まずは担当医に相談しましょう。担当医の判断によって、インプラント治療が難しいという結果が出た場合には、その判断を尊重し、ほかの治療方法や選択肢を考慮しましょう。
妊娠中の方が歯を補う治療方法を受ける場合、入れ歯を用いて一時的に対応することが望ましいです。出産後の体調や日常生活が安定した際に、インプラント治療を検討しましょう。
特定の事情で妊娠中にインプラント治療が必要と判断される場合、安定期を過ぎた妊娠5か月頃にインプラント体の埋入手術を行います。産後までの期間を歯とインプラントの結合強化の待機期間とし、産後に人工歯の装着をする方法もあります。
しかし、妊娠中の治療は特別な理由がなければ避け、産後を待つことが賢明です。
麻酔に対する不安や疑問がある方は、カウンセリングの際に、使用される麻酔の種類や方法について詳しく確認しておきましょう。インプラント治療では、主に「局所麻酔」と「静脈内鎮静法」という2つの麻酔方法が採用されます。局所麻酔は特定の部位のみを麻酔する方法で、静脈内鎮静法は点滴を用いて麻酔薬を体内に投与し、全身をリラックスさせる方法です。
注射時の痛みや不安を感じる方には、静脈内鎮静法がおすすめです。静脈内鎮静法を選択することで、治療中の不快感や緊張を和らげることができます。
インプラント治療は手術が完了したあとも、その後のメンテナンスが非常に重要です。
治療後の定期検診の頻度は、歯科医院や患者様の状態によって異なることが多いです。インプラント治療を検討する際は、事前に定期検診の頻度や内容について確認しておきましょう。通院の頻度や内容を把握したうえで、ご自身のライフスタイルや健康状態に合わせて通院が実現可能かを判断しましょう。
インプラント治療は、失われた歯を人工の歯で補う治療方法として、近年非常に注目されています。
しかし、インプラント治療はすべての方に適しているわけではありません。糖尿病や腎疾患がある方、妊娠中の方など、インプラント治療ができない人・向かない人も存在します。適切なカウンセリングや予備的な治療を行うことで、インプラント治療を受けられる可能性があります。喫煙や骨の健康状態、歯周病の有無など、患者様の状態やライフスタイルに応じて治療のアプローチが異なるため、まずは信頼できる歯科医師を探しましょう。治療の成功のためには、患者様がご自身の健康状態を正しく理解し、治療の過程やリスクを把握することが重要です。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
出っ歯が気になり、インビザラインでの矯正を考えている方は大勢いらっしゃいます。インビザラインはマウスピース矯正のブランドで、世界中で最も多く採用されています。
しかし、出っ歯の矯正を検討するにあたり「本当にインビザラインで出っ歯は治せるのか」「インビザラインで出っ歯を治すとどれくらいの期間が必要なのか」などの不安もあるでしょう。
今回は、インビザラインでの出っ歯の矯正について、治療の流れや必要な期間、費用などを解説します。出っ歯の矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
出っ歯とは、奥歯を噛み合わせたときに上顎や上の歯が前に飛び出ている状態です。日本人に多く見られる歯並びで、専門用語では上顎前突とよびます。
出っ歯だと「歯が出ているので横顔が気になる」「口を開けるのが恥ずかしい」と、コンプレックスに感じる方も少なくありません。また「唇を閉じるのが難しく、口呼吸になる」「転んだときに前歯を打ちやすい」「噛み合わせが悪く顎に負担がかかりやすい」「発音しにくい」など、支障をきたす場合もあります。
出っ歯は、見た目だけでなく、健康面から考えても矯正治療で噛み合わせを調節したほうがよい症例が多いです。
出っ歯になる主な2つの原因は、以下のとおりです。
歯並びや顎の骨格は遺伝します。両親が出っ歯だと、こどもも出っ歯になる確率が高いでしょう。
しかし、遺伝的な要素だけでなく、後天的な要素も出っ歯に大きく関係します。たとえば「指しゃぶりする」「おしゃぶりする」「爪を噛む」「舌で前歯を押す」などの癖があると、少しずつ歯を動かしてしまい、出っ歯になります。
出っ歯を防止する観点から考えた場合、お子さまに何らかの癖があるなら、できるだけ早くやめる練習をしたほうがよいでしょう。
症例にもよりますが、インビザラインで出っ歯の矯正ができるケースは少なくありません。
これまで「マウスピースで出っ歯を治療するのは難しい」といわれてきたのは事実ですが、インビザラインは出っ歯を含む多くの症例に適応しています。以前に比べると、難しい症例でもインビザラインでの矯正が可能となってきました。
ただし、インビザラインで出っ歯を矯正するには、歯科医師のスキルや経験が大きく関係します。そのため、インビザラインの症例を多く手がけている経験豊富な歯科医師から治療を受けることが大切です。
以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするにあたり、3つのポイントについて解説します。
出っ歯には、以下の3つのタイプがあります。
上の前歯が傾斜して出っ歯になっている場合は、インビザラインで治療できる可能性が高いでしょう。
また、インビザライン治療の際、必ずしも抜歯が必要とは限りません。上顎が前にでているタイプは、軽度であればインビザラインでの矯正ができる症例もあります。
歯並びの問題や骨格の問題が重度である場合は、インビザラインだけでの治療は難しいでしょう。その場合は、抜歯やほかの外科的手術が必要となることがあります。
歯並びや骨格の問題は、見た目だけでは判断できません。歯型を取り、レントゲン撮影を行い、精密検査のあとで診断します。また、歯科医師によっても診断が異なります。A歯科医院では「インビザラインの治療は難しい」と診断された場合でも、B歯科医院では「可能である」と診断されるケースもあるのです。
納得のいく矯正をするためには、セカンドオピニオンを聞くことも大切です。
インビザラインで出っ歯の矯正をする場合、メリットとデメリットがあります。双方についてよく考えたうえで、治療を決定しましょう。
以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットとデメリットを解説します。
インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットは、以下のとおりです。
インビザラインは透明の薄いマウスピースを使用するため、ほとんど目立ちません。取り外しも可能で手入れもしやすく、2〜3か月に1回の通院でよいため、社会人の方や子育て中の方など、お忙しい方でも治療をしやすいメリットがあります。
また、シミュレーターで治療後のイメージをすることや経過観察することができるため、モチベーションも保ちやすいでしょう。
一方、インビザラインで出っ歯の矯正をするデメリットは、以下のとおりです。
インビザラインは1日20~22時間以上、正しく装着する必要があります。装着時間が短い場合や装着方法を誤った場合、計画どおりの結果は得られません。
また、インビザラインを長期間装着することで、奥歯の噛み合わせに影響がでるリスクもあり、矯正後に奥歯の噛み合わせを調整する必要が生じることもあるでしょう。さらに、重度の出っ歯の場合は、インビザラインのみでの治療が難しいと診断される可能性もあります。
インビザラインで出っ歯を治療する流れは、以下のとおりです。
治療を開始する前に、カウンセリングを受けて精密検査を実施します。カウンセリングでは「歯科医師やスタッフの雰囲気はどうか」「メリットやデメリットをわかりやすく説明してくれるか」「質問にも丁寧に答えてくれるか」などを見極めましょう。
精密検査で得た顎や歯並びに関する詳しいデータをもとに、今後の治療方針を決定します。カウンセリングに納得いかない場合、ほかの歯科医院でセカンドオピニオンを聞くのもよいでしょう。
重度の出っ歯で、抜歯を含む外科的手術が必要な場合は、矯正前に治療します。また、虫歯や歯周病が見つかった場合も先に治療します。
外科的手術が終わり、経過が落ち着いてきたら矯正開始です。
採得した歯型をもとに、インビザラインの作製をします。インビザラインは、発注後約3週間でできあがるため、それまで待たなければなりません。
インビザラインが完成すると、いよいよ出っ歯の矯正がスタートします。
インビザラインの矯正方法は、以下のとおりです。
インビザライン治療では、できあがったインビザラインをまとめて受け取るため、装着する時間や交換する日付などをご自身で管理する必要があります。何度も歯科医院にする必要はなく、2〜3か月に1回のペースで通院し、計画どおりに歯が動いているかなどをチェックします。
矯正が終了すると、保定期間に入ります。保定期間内に行う主な内容は、以下のとおりです。
リテーナーを装着し、後戻りを防ぎます。また、定期検診では歯並びの状態を確認します。正しく保定期間を過ごすことで、美しい歯並びをキープしやすくなるでしょう。
インビザラインでの出っ歯の治療にかかる期間は、出っ歯の症状によって異なります。軽度の出っ歯であれば部分矯正が可能です。
しかし、中度~重度の出っ歯であれば、全体矯正が必要となる可能性が高いでしょう。部分矯正と全体矯正それぞれにかかる期間の目安は、以下のとおりです。
<部分矯正と全体矯正の期間の目安について>
矯正の種類 | 矯正期間 |
---|---|
部分矯正 |
約1年未満 |
全体矯正 |
約2〜3年 |
矯正期間の目安については、カウンセリングと精密検査のときに歯科医師に確認してください。
出っ歯の矯正の多くは自由診療のため、保険適用となりません。そのため、歯科医院によって費用設定が異なります。また、インビザラインでの出っ歯の治療にかかる費用は、部分矯正か全体矯正かによっても変わります。
部分矯正と全体矯正の費用の目安は、以下のとおりです。
<部分矯正と全体矯正の費用の目安について>
矯正の種類 | 矯正費用 |
---|---|
部分矯正 |
約40〜50万円 |
全体矯正 |
約80〜130万円 |
そのほか、カウンセリング料、精密検査料、通院料、リテーナー装置代などが別途かかることも珍しくありません。
歯科医院によってはトータルフィー制度を採用しているところもあります。分かりやすい料金設定をしている歯科医院を選びましょう。予算オーバーで矯正を中断しないためにも、治療前に詳しい料金を確認することは重要です。
出っ歯は、症状の度合いにもよりますが、インビザラインで矯正ができる可能性があります。
インビザラインは目立ちにくく、通院する頻度も高くないため、忙しい方でも出っ歯の治療が可能です。カウンセリングで不安なことや質問したいことがあれば、遠慮なく歯科医師に質問しましょう。
出っ歯の矯正は長期におよぶことも少なくありません。歯科医師と信頼関係を築き、安心して治療するためにも、歯科医師の矯正方針に納得したうえで治療を開始してください。
出っ歯の治療でインビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
私たちの口の中では、「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。食事によって口腔内が酸性に傾き、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸を溶かしてしまう状態が「脱灰」、唾液の成分によって溶け出したカルシウムやリン酸が再び歯にもどって修復を行う働きが「再石灰化」です。
「脱灰」と「再石灰化」が正常に繰り返されていれば、歯の健康は保たれているんですね。
ところが、歯ブラシを上手に使い、歯間ブラシやデンタルフロスを効果的に利用しても、ふだんのセルフケアだけではどうしても少しづつ汚れがたまっていきます。
歯みがきで落としきれなかった食べかすが歯に付着していると、プラーク(歯垢)というネバネバした細菌の温床となり、唾液のカルシウムやミネラルなどの成分によって石のように固まってとれなくなります。プラークは、2日ほどで、歯みがきではとれない石のようなかたまりへと石灰化してしまうんです。これを歯石といいます。
この歯石が大問題なんです。
では歯のまわりに歯石がついてしまうと、どんなよくないことが起こるのか見ていきましょう。
プラークは細菌の温床です。プラークが歯石になり、歯石があることでさらにプラークが溜まりやすくなります。プラークや歯石を放置していると、口腔内の衛生がどんどん悪くなってしまうのです。
歯石は歯周病の原因菌の住処となり、放置していると、歯周病の進行を誘発します。
こわい歯周病
歯周病が進行すると、歯肉がやせ、歯に動揺が起こるようになり、歯槽骨まで吸収され、重症になると歯が抜け落ちるという事態にまでなってしまいます。
また歯周病は、インスリンの働きを悪くさせ糖尿病を悪化させたり、早産や低体重児出産の原因ともなり、心筋梗塞や脳梗塞という血管の病気にも悪影響を与えます。アルツハイマー病の悪化の引き金となる可能性も報告されています。
歯石を放置しているということは、そんな怖い細菌が、お口の中にたくさん溜ってしまうということなんです。
歯周病はサイレントキラーと呼ばれ、初期の段階では痛みなどの自覚症状がありません。ですから歯石と関係あるのかピンとこないかもしれませんが、歯周病の治療は歯石の除去からはじまるのです。
健康な歯の表面のエナメル質はつるつるしています。ところが歯石の表面はザラザラしているため、お口の中の細菌やプラークが付着しやすいのです。プラークは、発酵して口臭の元となるガスを発生させます。お口の中が、卵や玉ねぎの腐ったような不快な臭いがする、口臭が気になると思ったら、クリーニングが必要です。
歯石やステイン、タバコのヤニといった頑固な汚れは、歯科医院で専用の道具を使ってクリーニングをしないと、取ることができません。 また歯みがきも、ご自身でされる口腔清掃だけではお口の中の隅々までしっかり行うことは難しく、歯と歯の間など、プラークが残りやすくなります。 特に歯並びが良くない方は要注意です。
歯石のつきやすい場所というのがあるんですよ。歯みがきの際に意識してみてください。
ここ、鏡で見てもわかるので目立ちますよね。下の前歯の裏側には、唾液がでるところがあり、この場所に食べかすが変化したプラーク(歯垢)がついていると、唾液の成分で石灰化し、歯石となりやすいのです。歯医者さんでクリーニングした直後には歯に挟まっているようなものがなくすっきりさっぱりだったのに、しばらくたつと、「あれ、隙間がなくなっている・・・?」という経験はありませんか? それ、歯石がくっついているんですよ。
上の奥歯は、外側、表側のほうが歯石がつきやすいのです。唾液のでるところがここにあるんです。歯ブラシが届きにくく、磨き残して食べかすが残りやすいため、歯石ができる条件がそろってしまうのです。歯ブラシが歯の表面や歯と歯のすきま、歯と歯ぐきの境目にさわっているか、意識してみてください。
実は歯石にも異なる種類があり、歯石となってしまう仕組みも異なります。お口の中はとても複雑で繊細なんです。
歯ぐきより上の、目で見える場所にできた歯石は、唾液の成分によって石灰化しています。歯の表面のつるつるしたエナメル質の上に付着しており、比較的除去しやすいことが多いです。
歯ぐきより下にできた歯石は、歯と歯ぐきのあいだから浸み出てくる歯肉溝浸出液の成分によって石灰化しています。歯肉溝浸出液は、歯と歯ぐきのあいだ、歯肉溝を清掃する働きを持っている、唾液とは異なる体液です。褐色や黒っぽい色をしており、歯ぐきの中にこびりついているため、除去するのが困難です。
歯石にはできやすい人とできにくい人があります。いったいどういうことなんでしょうか?
歯石は、唾液に含まれているミネラル成分と歯垢が結びついて石灰化してできます。
食事でお口の中が酸性に傾き、歯の表面のカルシウムやリンが溶け出す脱灰がおきると、唾液に含まれるミネラル成分が修復してくれる再石灰化という作用が起きるのですが、この再石灰化を促す作用は、歯垢の石灰化も促進させてしまうのです。ということは、再石灰化がうまくいってむし歯の少ない人は、歯石もできやすいということになってしまうんです。
歯石のできやすい人には2つのことが考えられます。ひとつは体質的に、唾液がさらさらとしてアルカリ性に傾いている場合。むし歯になりにくい面もあります。もうひとつは、歯みがきがうまくいっておらず、歯垢がたまっている場合です。
逆に、唾液が酸性に傾いている方は石灰化がおきにくく、どちらかといえば歯石がつきにくい一方で、むし歯になりやすかったりもします。なかなかうまくいかないものですね。
歯石がたまりやすい方は、むし歯になりにくい反面、プラークがたまりやすく歯周病のリスクが高くなるということでもありますね。むし歯がなくても、歯科定期検診で定期的に歯のおそうじをして、歯石があればそれを除去するのはとても大切なことですよ。
歯医者で歯石をとるために何度も通わなくてはならなくなったことはありませんか? これは歯ぐきを守るために、保険診療上のルールで決められているのです。
歯石が多かったり、歯ぐきの中の深い所にまでついている場合、一度に除去しようとすると、歯ぐきに腫れや痛みが出てしまう可能性があります。そのため、数回に分けて行わなければならないというルールがあるのです。
歯ぐきより上の部分についている歯石とりは上の歯と下の歯で分けて行う、歯肉に覆われて外からは見えない場所の歯にこびりついた歯石をとりのぞくには、上下左右と6つのパーツにわけて、順番に行うといったように決められているのです。全ての歯石とりを一度で行うことはできません。
歯石がたくさんついてしまっているということは歯周病も進行しています。歯周病治療のために何度も通わなくてはならないのは、そういうわけなんです。
歯石を予防するためには、歯磨きをしっかり行うことが大切です。 歯ブラシで歯垢を除去することで、歯石が付きにくくなります。 また、歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れも取り除くようにしましょう。
こうして丁寧にセルフケアを行っていても、歯の汚れはどうしても蓄積していき歯石に変化していきます。歯石は毎日の歯みがきでは除去することはできず、新たにむし歯や歯周病を引き起こします。
3ヶ月に1回程度、定期検診でチェックをしましょう。歯石がついているとわかれば、歯石を除去する治療を行います。