「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
セラミック治療とは、自然で美しい白い歯を再現できる治療法です。見た目の美しさはセラミックの大きな魅力ですが、ほかにも多くのメリットがあります。なぜ多くの人がセラミックを選んでいるのか、従来の銀歯とどう違うのかなどは気になるところです。
今回は、セラミック治療とはどのような治療なのか、どのような種類があるのかについて詳しく解説します。セラミック治療のメリット・デメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療とは、セラミックを加工した詰め物や被せ物を使用する治療法です。セラミックを使用することで、天然の歯に非常に近い見た目を再現することができます。
また、セラミックは非常に硬く耐久性に優れた素材なので、噛む力や摩耗にも強く、長期間にわたって使用できます。
セラミックには大きく分けてクラウンとインレーの2つがあります。クラウンとは、歯全体を覆う被せ物です。大きな虫歯などで歯の損傷が大きい場合に使用されます。
一方、インレーは、歯の噛む面や側面に埋め込まれる詰め物で、小さな虫歯の治療に使用されます。クラウンと比べて歯を削る量が少ないので歯質を多く残せます。
銀歯と比較して、セラミックにはいくつもの優れた特徴があります。
まず、審美性はセラミックが圧倒的に優れています。セラミックは天然の歯の色合いや透明感を再現することができるため、治療後の人工の歯が周囲の歯と調和し、とても自然です。
一方、銀歯は金属特有の光沢があり、口を開けたときに目立ちます。また、銀歯は汚れが付きやすく、虫歯や歯周病を引き起こしやすいと考えられています。さらに、銀歯の場合、金属が溶け出して体内に吸収されると金属アレルギーを引き起こす可能性もあるでしょう。
ただし、セラミックの費用は銀歯に比べて高価です。セラミックのクラウンやインレーは材料費が高いうえに、歯科技工士の精密な作業が必要です。銀歯は保険が適用されますが、セラミックは自費診療になります。コスト面に関しては、銀歯にメリットがあります。
セラミック治療のメリットを確認しましょう。
セラミックの大きなメリットは、見た目が美しい点です。セラミックは光を通す性質を持っています。これは天然の歯と同じ特徴で、セラミックの歯は自然な輝きを放ちます。
セラミックは色調の調整が可能なので、熟練した歯科技工士が患者さん一人ひとりの歯の色合いに合わせて精密に調整を行います。これにより、隣接する天然の歯と違和感なく馴染みます。
セラミックは金属やレジンに比べて、口腔内の環境変化に対する耐久性が高いです。温度変化などの刺激に強く、長期間使用しても劣化しにくいという特性があります。適切なケアを行えば、長期間にわたって美しさと機能を維持できるでしょう。
セラミックには変色しにくいという特徴もあります。コーヒーや紅茶、ワインなどの着色しやすい飲食物を摂取しても、セラミックの表面は影響を受けにくいです。
レジンの場合は時間の経過とともに黄ばんだり変色したりします。金属製の歯は腐食や酸化によって変色することがあります。レジンや金属製の歯に比べて、セラミックは長期間にわたって美しい色合いを保つことができます。
従来の歯科治療で用いる銀歯の場合、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
金属アレルギーは、金属イオンが唾液や体温などの影響で溶け出し、それが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなることで発症します。金属アレルギーを発症すると口腔内の不快感や痛み、さらには全身的な症状を引き起こし、生活の質を低下させます。
一方でセラミックのなかには金属を一切含まないものがあります。金属を使用していないセラミックを選択すれば、金属アレルギーのリスクがありません。金属アレルギーではない方でも、将来的なリスクを考慮してセラミックを選択すれば安心感につながります。
銀歯による治療の場合、時間の経過とともに歯茎が黒ずむことがあります。金属イオンが歯茎の組織に沈着することで起こる歯茎の変色のことをメタルタトゥーといいます。一度発生したメタルタトゥーは、通常の歯科治療では除去が困難であり、審美性を損ないます。
金属を使用しないセラミックを選択すれば、長期間使用しても歯茎が黒ずむ心配はありません。
2次カリエスのリスクが低いのもセラミックのメリットです。2次カリエスとは、治療を終えた歯が再び虫歯になることを指します。2次カリエスは人工歯と天然歯の間に生じる微小な隙間に細菌が侵入することで発生します。
セラミックの歯は変形しにくいため、天然歯との間に隙間が生じにくいです。また、歯科用接着剤との相性が非常に良く、セラミックの歯と天然歯の密着性が高いので細菌の侵入を防ぐことができます。
さらに、セラミックの表面は非常に滑らかであるため、プラークや細菌が付着しにくく、虫歯になりにくいのです。
セラミック治療のデメリットを確認しましょう。
セラミック治療は保険適用外の自費診療です。そのため、セラミックの歯は高額になります。保険が適用される銀歯と比べて数倍から10倍以上になることもあるでしょう。コストが高いのはセラミック治療のデメリットです。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合や、噛み合わせに問題がある場合は、セラミックの歯が割れたり欠けたりするリスクが高くなります。また、硬い食べ物を噛んだときや、スポーツなどで歯に衝撃が加わったときに割れることもあるでしょう。
セラミックの歯を装着する際には、天然の歯を削る必要があります。歯を削ることで将来的な歯の健康や感覚に影響を与える可能性があります。例えば、歯を削ることで神経に近づき、温度感覚が敏感になったり、神経を抜かなければならなくなったりします。
一度削った歯は元に戻すことはできません。虫歯治療のように、もともと歯を削る必要がある場合の影響は少ないですが、審美的な目的のために健康な歯を削る際は、歯科医師とよく相談し、将来のリスクを含め十分に検討する必要があります。
セラミックの歯の種類を確認しましょう。
オールセラミックは、セラミックのみで作られ、セラミックのなかで最も美しい見た目を実現できる素材です。自然な輝きと透明感を再現できるため、特に前歯の治療で理想的な選択肢となります。金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。
硬い材質ではあるものの、過度な力が加わると割れる可能性があります。強い噛み締めや歯ぎしりの習慣がある方の奥歯の治療では、ジルコニアセラミックなどのほかの素材のほうが適していることがあります。また、オールセラミックは治療費が高額です。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれ、セラミックのなかでも強度が高い素材です。そのため、前歯だけでなく、強い咬合力がかかる奥歯にも使用できます。
技術の進歩により、現在のジルコニアセラミックは天然の歯に近い透明感と色調を再現することができます。金属を含まないため、金属アレルギーのリスクもありません。
ただし、強度が非常に高いため、かみ合う歯を摩耗させる可能性があります。噛み合わせの調整には細心の注意が必要です。ジルコニアセラミックは、高い強度と審美性を兼ね備えていますが、費用は高額です。
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを組み合わせた素材です。ほかのセラミックよりもコストを抑えられる点が最大の魅力です。金属を含まないので金属アレルギーのリスクはありません。
ハイブリッドセラミックは、セラミックのなかでは柔らかく、かみ合う歯への負担を軽減できます。
ただし、強度は高くないので、ほかのセラミックに比べて割れやすいです。また、審美性の面では、オールセラミックほどの透明感や光沢は得られません。変色や摩耗のリスクもあります。
ハイブリッドセラミックは、中程度の審美性と機能性を求める方に選ばれています。
メタルボンドは、金属の外側をセラミックで覆ったものです。メタルボンドは強い咬合力がかかる奥歯の治療に特に選ばれています。
ただし、メタルボンドにはいくつかの注意点があります。まず金属を使用しているため、金属アレルギーの症状が現れたり、歯茎が黒ずんだりするリスクがあります。また、金属が透けて見える可能性もあるでしょう。
費用については、ハイブリッドセラミックよりも高額ですが、オールセラミックやジルコニアセラミックに比べると安価です。
セラミック治療とは、白くて透明感のあるセラミックを用いた治療です。銀歯に比べて美しい仕上がりになるので、笑顔に自信が持てるでしょう。
セラミックは表面が滑らかで汚れがつきにくく、歯に強固に接着できるので隙間も生じにくいです。2次カリエスのリスクが低く、メンテナンスをしっかり行うことで長期的な使用が期待できます。
セラミック治療で用いるセラミックにはいくつもの種類があり、耐久性や審美性、金属の有無、費用などの点が異なっています。自分が重視したいポイントを歯科医師に伝え、メリット・デメリットを良く理解して、納得できる治療を選択しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
お口の中に残っている食べカスは、歯を溶かす酸を作り出すミュータンス菌の餌になります。歯を守るためには、まずは食べカスを取り除くことが大切なんです。食後すぐに歯みがきをすれば、汚れも落ちやすいのです。毎食後、食べたら歯みがき、がおすすめです。
歯の表面に残った食べかすに細菌が繁殖したねばねばした細菌の住処をプラークといいます。食べかすといった栄養分に温かい口腔内環境で、細菌はどんどん繁殖していきます。
プラークがたまりやすいのは、並んだ歯と歯がくっついているところ(コンタクトポイント)、奥歯の後ろ側、歯並びがデコボコしているところ、隣の歯が抜けてしまっているところです。歯ブラシの毛先が届きにくいんです。プラークは時間がたつと歯石となって固まり、歯ブラシによるブラッシングではとれなくなってしまいます。
また口腔内に詰めものや被せものがある人は、全くない人に比べて、お口のケアに2倍の努力が必要と言われています。詰めものや被せものの継ぎ目から、むし歯になるリスクが高くなるからです。人工の材料と歯の境めの部分が問題なんです。継ぎ目の奥まで歯ブラシの毛先は届きません。ケアを怠ると届かない部分がむし歯になる可能性が高まります。
そういった隙間や奥にプラークを残さないことが歯みがきのポイントです。歯間ブラシやデンタルフロス、歯みがき剤の選び方を意識したり、洗口剤も有効です。水流で汚れを洗い流す電動歯ブラシも、短い時間で効果があがります。
木更津きらら歯科のおすすめは、ジーシー社の「ルシェロ」。プラークの効率的な除去を目的とした「先端集中毛」と「段差植毛」を採用し、ブラシを横に動かすだけで歯間部まで毛先が入り、プラークを除去します。「健康な歯肉~歯肉炎」の方のむし歯予防に最適なタイプです。
時間をかけずに歯をきれいにできるのが電動歯ブラシ。当院がおすすめするのは、音波水流のソニッケアーです。お口の中に作り出される水流が、磨きにくいところの歯垢まで取り除いてくれます。2分ほどの短い時間で歯垢の除去にも口臭やステインにも効果があり、歯がツルツルになるほどきれいに手早く磨けます。
「T & P(TOOTH & PEACE)」は、からだに優しい成分にこだわりぬいた木更津きらら歯科のオリジナル歯みがき剤です。医療やウェルネスの分野で今最も注目されている、CBD(カンナビジオール)オイルを配合しています。抗菌作用があり、プラークの増殖を抑制し、虫歯の予防や進行を遅らせたり、歯茎の炎症を抑える抗炎症作用、鎮痛作用が期待できます。リラックスやリフレッシュ、眠りの質をよいものにしてくれる効果があるとも言われています。
高い殺菌力で、むし歯・歯周病の原因となる細菌を殺菌し、フッ素コートするジェル状歯みがき剤です。フッ化ナトリウム(フッ素)が歯をコートします。発泡剤は含まれず、泡立てて磨いたような気持ちになるのではなく、磨いている部位を確認しながら、ていねいにブラッシングをすることができます。
コンクールFはジェルコートFと同じ、高い殺菌力のある薬用成分が配合されたマウスウォッシュです。むし歯の発生や進行、歯肉炎の予防し、口臭予防にも効果が期待できます。
歯みがきを補助する歯科用品として、歯間ブラシがあります。歯みがきをきちんとしているつもりなのに、歯ぐきから出血がある。むし歯を繰り返してしまう。そんな方は歯みがきの際に、食べかすが残ってしまう部分があるのかもしれません。
歯間ブラシは、針金にナイロンの毛先をつけたり、シリコンでつくられた小さなブラシです。食べかすのつまりやすい、歯と歯の隙間が広い部分にさしこんで食べかすをかきだします。
舌につく汚れのことを舌苔(ぜったい)と呼びます。白い苔(こけ)のようなものが溜まり、苔の中に潜む菌がガスを発生させることで、口臭につながるのです。こびりついた舌苔をクリアにし、ニオイの原因菌ごと除去してスッキリした息を手に入れましょう。
高齢者がいつまでも「いきいき」と暮らしていくためには、心身のおとろえを予防することが大切です。お口のケアを実践してお口の健康が維持できると、自分の歯でしっかりかみ、充実した食生活を送ることができます。また、よくかむことで脳の血流が増え、脳神経細胞の働きが活発になりますので、認知症予防にもつながります。
高齢になると、歯や歯肉のトラブルばかりでなく、嚥下機能の低下や唾液の減少など、お口のはたらきにもトラブルが起こります。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や口腔乾燥症(ドライマウス)の予防にもや下ります。高齢者の口腔ケアは、むし歯予防だけではなく、からだの働きを維持する予防の第一歩なのです。
歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使用することがむずかしい場合には、口腔ケアスポンジ、ウエットガーゼ、口腔保湿用ジェルや口腔ケア綿棒といったケア用品を使用します。
入れ歯をご利用の方のための、洗浄力の高い義歯洗浄剤。安全性の高い二酸化チタンを配合し、その触媒効果で着色汚れやカンジダ菌を洗浄・除菌します。金属床義歯やチタン・パラジウム合金・リテーナーにも安心してお使いいただけます。
日本は災害の多い国です。能登半島地震の被災地で、歯科医らで作る「災害歯科支援チーム」が避難所を巡回し、水不足の環境でも口の中をきれいにするための「口腔ケア」の指導に取り組んでいます。先にも述べた、ご高齢者の「誤嚥性肺炎」を予防することも目的としています。健康な方でも、緊急時にはお口のケアは後回しになりがちです。普段から意識して、防災グッズの中に、歯科用品もお忘れなく。
歯みがき用品も水も不足しているときには、ペットボトルのキャップ1〜2杯の水かお茶でお口全体に行き渡るようしっかりブクブクし、ウェットティッシュを指に巻き歯の表面をこすって汚れを取り除きます。入れ歯ははずして、ウェットティッシュで汚れを拭き取りましょう。シュガーレスガムやキシリトールガム、マウスウォッシュを活用してください。
3ヶ月に1度はかかりつけの歯科医で定期検診を受けましょう。むし歯や歯周病は、痛みを感じるころには相当に進行しいると考えられます。定期検診を受ける習慣があれば、歯や歯ぐきの異変をいち早く発見でます。
歯科定期検診では、専用の機材を使って歯の表面を歯肉の奥に隠れているところまで徹底的におそうじし、プラークや歯石を除去します。セルフケアだけではどうしても残ってしまうプラークや歯石は、細菌の固まりで、歯周病やむし歯の原因となります。徹底的なクリーニングがお口の健康を守る基本中の基本なのです。
人の永久歯は、親知らず4本を含めると32本。親知らずは人によって抜いたり生えない場合もあるので、健康な状態なら28本から32本備わっています。いろいろな理由から歯は失われていき、75歳以上の後期高齢者と呼ばれる年代になると16本弱となり、半数の人が総入れ歯を使っています。
30代のうちには28本の歯が機能していますが、どうして歯は失われていくのでしょう?
歯を失う理由の第1位は歯周病で、37.1%を示しています。第2位はう蝕(むし歯)で29.2%、第3位は歯の破折で17.8%となっています。年代別に見ると、40代からは、歯周病の数字が年々増えています。
歯医者は痛くなったら行くところ。そうお考えなら、むし歯のほうが身近かもしれませんね。大人のむし歯は、歯の根のむし歯、治療後の詰め物や被せものの隙間から再発するむし歯、子供と同様のむし歯に分けられます。大人には、子どものむし歯予防とはまた異なる注意が必要なのです。
歯を失う原因の筆頭は「歯周病」です。2018年に、8020推進財団が行った「第2回 永久歯の抜歯原因調査」によると、37.1%を示しています。30代で3分の2の方が歯周病の兆候があり、60代ともなれば半数以上の人が歯周病で歯を失うリスクを抱えているのです。
では年代別に注意しなければならないお口の状態を見ていきましょう。
20代の方は、お口の状態がよければ平均して28本の歯を持っています。それでも、むし歯の経験のない方はほとんどいないでしょう。
20歳くらいになれば、「むし歯の経験は全くない」という人は少ないでしょう。20歳以上の9割以上の方はむし歯になったことがあります。また、20歳以上の3割の方のお口には、治療していないむし歯があるのです。
厚生労働省の調査結果をご覧ください。20代の方の4分の3が、出血や歯石の沈着が認められ、4分の1の方が歯周ポケットが4㎜以上ある歯があるという、歯周病の兆候をしめしています。歯科の定期検診で、奥歯の歯周ポケットが深くなっていたり、その範囲が大きくなっていると指摘されたら要注意です。
健康な歯ぐきはピンク色をしていますが、赤くはれている場合は歯肉炎や歯周病の症状かもしれません。歯ぐきがぶよぶよしていたり、出血や痛みを感じることもあります。これは「歯肉炎」という歯周病の前段階です。この段階なら適切な治療で健康なお口の状態をとりもどすこともできます。
40代の方は、平均で27本の歯を保っています。歯を失うのはこの年代から急激に増加していきます。
むし歯の治療をした歯は平均で13本となり、20代の約2倍。治療していない歯も1本ぐらいはあるでしょう。40歳以上になると約4割はむし歯が原因で抜歯しなければならなくなっています。
歯肉炎から歯周炎と進行し、8割以上の人が歯周病の兆候を示しており、割合もどんどん増えていくのがこの年代の特徴です。
歯周病の前段階である歯周炎は、20代では約20%であったのが40代になると2倍の40%以上になってきます。
歯周病になると歯肉炎の症状が悪化していきます。歯ぐきが腫れて赤くなり、歯みがきの際に出血することが珍しくありません。悪化すると、膿が歯周ポケットにたまってきます。ここまで進行すると、歯の周辺の組織が侵されていき重症化します。しかしまだ、適切な治療すれば歯周病の進行を食い止めることができる可能性があります。
しかし、歯を支えている骨が侵され、歯の動揺を招き、抜歯にまで至る場合もあるのです。失われた歯はブリッジやインプラントなどで補っていかなければなりません。
60代となると残っている歯は24本から20本と減っていきます。
残っている歯のうち、平均10本以上、むし歯の治療をしたことがあります。治療せず放置されている歯もあります。この年代の人の特徴としては、むし歯の治療のために金属の被せものをしている方が多く見受けられる点です。
60代の半分以上の方々が、歯周ポケットが4㎜以上の歯があり、歯周病の危険性を示しています。60代の人の歯の数は1人平均20本。その中でも歯周炎にかかっている割合は約60%で40代の1.5倍以上となります。
適切な歯周病の治療を受けなかった人は40代の歯周炎の症状がさらに進行してしまいます。歯ぐきが赤く腫れた状態がなかなか治らず、歯周ポケットから膿や出血がでるようになります。歯がぐらぐらと動揺し、よく噛めなくなることや痛みが出ることもあります。口臭もかなり強くなってしまうでしょう。重症化して治療の効果が期待できない場合は抜歯しなければなりません。歯がない部位にはブリッジ、インプラント、部分入れ歯で補う必要があります。
そして加齢によって歯ならびに変化が起こります。歯が長くなったように見えることはありませんか? 歯が長くなったのではありません、歯ぐきが下がって歯が根のほうまで露出してきたのです。またむし歯の治療や欠損治療を繰り返し、歯並びも悪くなってきます。このような状態では、ブリッジやインプラント、入れ歯で欠損した歯を補うのは、食べるために噛むという目的のほかにも、発音や見た目を整える社会的生活のためにも必要になってきます。
80代の方の歯の平均の数は12本です。8020運動の働きかけが成功し20本以上の歯が残っている方は2割程度いらっしゃるようです。
残っている歯も平均5本はむし歯の治療をしています。治療されていない歯もお持ちのようです。
80代では歯周病にかかっている人の割合は40%と60代と比べると低くなります。これは多くは歯周病が原因で抜歯を選択し、そもそも歯の本数がすくなってしまったからなんです。歯が1本もない人も60代と比べると7倍近くになります。ご高齢者は、部分入れ歯、総入れ歯、ブリッジでお口の機能を補っている割合が高いのですが、完全に治療していない人もかなり多いのが特徴です。
木更津きらら歯科では、お口の健康からご高齢者の暮らしをサポートする、訪問歯科の体制も充実しています。
いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。ぜひ「8020」を目指してください。
仮に8020を達成できなかった方も、しっかりと噛み合い、きちんと噛むことができる義歯(入れ歯)などを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本あるのと同程度の効果が得られます。義歯を含めた歯で食べ物をしっかり噛むことができれば全身の栄養状態も良好になりますし、よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減するという調査結果も出ています。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った歯をインプラントにすることで、自分の歯と同じように噛めるようになります。また、見た目が美しいのもインプラントの特徴です。
その一方で、インプラント治療後に口臭が気になるようになったという声を聞くことがあります。インプラント治療後に口臭が強くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、インプラント治療後に口臭が強くなる原因について詳しく解説します。口臭が気になるときの対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療後に口臭が強くなる原因について確認しましょう。
磨き残しによるプラークの蓄積は口臭の原因になります。インプラントはプラークが蓄積しやすい構造をしています。
インプラントは、顎の骨に埋め込まれるインプラント体とその上に取り付けるアバットメント、そして目に見える部分である上部構造で構成されています。これらの部品の接合部や、インプラントと天然歯の間には段差や隙間が生じやすく、そこにプラークが蓄積しやすくなります。
プラークは細菌の集まりで、放置すると悪臭を放つ物質を産生します。例えば、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどは口臭の原因になるのです。
インプラントのネジの緩みが口臭の原因になることがあります。アバットメントはネジ状になっており、インプラントの安定性を保つ役割があります。
日常的な咀嚼によってインプラントには常に力がかかっています。咀嚼などによって繰り返し負荷がかかると徐々にネジが緩むことがあるのです。また、インプラントと天然歯の噛み合わせが適切でない場合、強い力がインプラントにかかり、ネジの緩みにつながります。
ネジが緩むと、インプラントの各部品の間に微細な隙間が生じます。肉眼では見えないほどの小さな隙間でも細菌にとっては十分な大きさです。この隙間で細菌が増殖すると悪臭を放つことがあるのです。
インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が生じる病気です。プラークの蓄積が長期間続くと、プラーク中の細菌がインプラント周囲の組織に炎症を引き起こします。
インプラント周囲炎が進行すると膿が出ることがあり、膿から悪臭が発生します。さらに、インプラント周囲炎は口臭の問題だけにとどまらず、進行するとインプラントの安定性が損なわれ、最悪の場合には脱落することもあるでしょう。
インプラント治療後のメンテナンスが適切に行われないと口臭が強くなることがあります。
歯科医院で行うメンテナンスでは、日常的なブラッシングだけでは取り除けないプラークや歯石を取り除く専門的なクリーニングを行います。また、インプラントのネジの緩みやインプラント周囲炎の発症が確認された場合は、すぐに対処してもらえます。
一方、適切なメンテナンスが行われないと、口腔内にプラークが蓄積して悪臭を放つ可能性があるのです。口臭の原因になるインプラント周囲炎などの発見の遅れにもつながるでしょう。
自分で口臭をチェックする方法を確認しましょう。
清潔な手で舌の表面や歯と歯ぐきの間、特にインプラント周辺に軽く触れます。次に、指先に付着した唾液の臭いを確認します。通常、健康な唾液には気になるほどの臭いはありませんが、強い異臭がする場合は口臭が発生している可能性があります。
この方法の利点は手軽にできることです。外出先や職場でも、人目を気にせずさりげなくチェックできます。
一方、自分の臭いに慣れてしまい、正確な判断が難しくなるという問題点もあります。そのため、口臭の程度を正確に把握するのは難しいでしょう。
手を清潔に洗います。次に、手のひらを口元から10センチほど離して、カップ状に丸めます。そして、手のひらに向けて息を吐き出します。手のひらに跳ね返ってきた息の臭いを嗅ぐことで口臭を確認します。唾液の臭いを嗅ぐ方法と比べて、より広範囲の口臭をチェックできます。
ただし、食事直後や喫煙後など、一時的に強い臭いがする状況では正確な判断が難しいでしょう。
デンタルフロスの臭いを嗅ぐ方法は効果的です。まず、清潔な手でデンタルフロスを取り出し、インプラントの周辺を含む歯間部にフロスを挿入し、上下に動かします。その際、インプラント周辺は特に丁寧に清掃するようにします。
フロスを使用したあと、すぐにその臭いを確認します。強い異臭がする場合は口臭が発生している可能性があります。
この方法には、定期的に行うことでセルフケアを習慣化できるという利点もあります。強い力でフロスを使用すると、インプラント周囲の組織を傷つける可能性があるため、適切な力加減で行うようにしましょう。
清潔なビニール袋や紙コップを用意します。次に、ゆっくりと息を吐き出しながら袋やコップに息を吹き込みます。袋の場合は、息を吹き込んだあとすぐに口を閉じ、コップの場合は手で覆います。数秒待ってから、袋やコップの中の空気の臭いを確認します。
口臭を一時的に閉じ込めることで、軽度の口臭にも気づきやすくなります。簡単なので日常的なチェックにも向いています。正確にチェックするために、使用する袋やコップ自体に臭いがあるものは避け、できるだけ無臭のものを選びましょう。
市販の口臭チェッカーを使用することで口臭を数値化して確認できます。使用方法は製品によって異なりますが、チェッカーの電源を入れたあとにセンサー部分を口元に近づけて息を吹きかける手順が一般的です。
チェッカーの画面に数値や臭いのレベルが表示されるのでこれを確認します。定期的に実施して数値の変化を記録するとよいでしょう。
口臭チェッカーを使用する利点は、客観的な数値データが得られることです。また、口臭の改善や悪化の傾向を追跡できるため、口腔ケアの効果を測定するのにも使えます。精度の高さは製品によって異なるため、信頼できる製品を選ぶようにしましょう。
インプラント治療後の口臭が気になるときの対策を確認しましょう。
インプラント治療後の口臭が気になるときは、しっかりと口腔ケアを行いましょう。特に、インプラント周囲の歯茎部分を優しく丁寧に磨くことが大切です。また、柔らかい毛のブラシを使用することで、歯茎を傷つけずに効果的に清掃することができます。
デンタルフロスを使用すると歯と歯の間やインプラント周囲の細かい部分の清掃が可能になります。これにより、食べ物の残りや歯垢を取り除き、細菌の繁殖を防ぎます。
さらに、抗菌作用があるマウスウォッシュを使用することで、口腔内の細菌を減少させることができます。寝る前に使用し、寝ている間の細菌の増殖を防ぐのも効果的です。
インプラント治療後の口臭を防ぐためには、定期的に歯科検診を受けることも重要です。インプラントは天然の歯とは異なり、特別なメンテナンスが必要です。
定期的に専門的なクリーニングを受けることで、インプラント周囲の歯垢や歯石を除去し、清潔で健康的な状態を保つことができます。また、歯科検診ではインプラントの状態のチェックも行われます。
インプラントがしっかりと顎の骨に固定されているか、歯茎に炎症がないかを確認し、必要に応じて早期に対策を講じます。例えば、インプラント周囲炎が見つかった場合は早期に治療を開始することで、悪化を防ぐことができます。
口臭の原因がインプラントとは限りません。虫歯や歯周病があると、口臭の原因になる細菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病を早期に発見し、適切な治療を受けることで口臭を防ぐことができます。
適度に水分を摂ることも大切です。水分補給は口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進します。唾液は口腔内の細菌を洗い流し、口臭を防ぐ役割を果たします。
水をこまめに飲む習慣をつけることで口腔内の衛生状態を良好に保てます。その際、炭酸飲料や甘い飲み物は避け、水や無糖の飲み物を選ぶようにしましょう。
口臭が気になるときは、ニンニクや玉ねぎなど、強い臭いを発する食品を控えるのも有効です。また、砂糖を多く含む食品や飲料も、口腔内の細菌の繁殖を助長し、口臭を引き起こす可能性があるので避けましょう。
インプラント治療後に口臭がきつくなることがあります。アバットメントの周辺や隣接する歯との間にプラークや細菌が溜まると、口臭の原因になります。インプラント周囲炎を発症すると口臭がさらに強くなるでしょう。
インプラント治療後の口臭を予防するためには、日々のセルフケアと歯科医院でのメンテナンスが重要です。定期的に歯科医院を受診していればインプラントのネジの緩みやインプラント周囲炎の発症といった、口臭の原因を早期に発見できます。
口臭が気になるようなら歯科医師に相談しましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、患者さまご自身で取り外しが可能な透明のマウスピースを使用した歯列矯正方法です。マウスピースは非常に薄く作られているため、違和感が少なく目立ちにくいメリットがあります。
しかし、扱い方によっては割れるなどのトラブルが発生することがあります。インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときは、どうすれば良いのでしょうか。また、マウスピースが割れる原因を知ることで、トラブルを回避できるかもしれません。
今回は、インビザラインのマウスピースが割れる原因と注意点、対処法について詳しく解説します。
インビザラインのマウスピースが割れる原因は、主に以下の4つです。
詳しく解説します。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インビザラインのマウスピースが割れる可能性が高いでしょう。歯ぎしりや食いしばりをすると歯や顎に大きな負担がかかるため、マウスピースが耐え切れずに割れてしまうのです。
歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中や日常生活の中で無意識に行っていることが多く、自分でコントロールするのは難しいです。インビザラインのマウスピースは1日のほとんどの時間装着する必要があるため、歯ぎしりや食いしばりの影響を受けることは避けられないでしょう。
インビザラインのマウスピースは、食事の際に取り外す必要があります。マウスピースを取り外すのを忘れて食事をすると、マウスピースが割れる可能性があるのです。
食べ物を噛む際は、自分の体重と同じくらいの力が歯にかかるとも言われています。インビザラインのマウスピースは、食事の際にかかる咬合力に耐えられるように作られていません。そのため、装着したまま食事をすると割れる可能性があるのです。
マウスピースを外した際は、専用のケースに保管することが大切です。外した際にケースに保管せずに机や洗面台に放置すると、落下したり何らかの衝撃を受けたりしてマウスピースが割れる危険があります。
ティッシュやタオルに包んで持ち歩く方法も、カバンの中やポケットの中で割れるリスクが高いため避けましょう。マウスピースを外したり持ち歩いたりする際は、専用のケースに保管する習慣をつけることが大切です。
マウスピースを無理やり着脱すると、割れる原因になります。とくに、新しいマウスピースに交換した直後は、まだ歯に馴染んでいないため着脱しにくく、無理な着脱をする可能性が高いです。
マウスピースを装着するときに噛んで力を加え強い力で押し込んだり、奥歯部分が外れていないのに前歯の部分だけを引っ張って無理に外したりするのは避けましょう。
スムーズに着脱できないからといって無理に着脱していると、マウスピースが割れる可能性が高まります。着脱方法がわからないときは、歯科医師に相談して適切な方法を指導してもらうことが大切です。
インビザラインのマウスピースが割れたときは、以下のことに注意しましょう。
詳しく解説します。
割れたマウスピースは、装着できる状態であっても装着しないでください。割れたマウスピースでは適切な矯正力がかかりません。そのため、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があるのです。
少しヒビが入ったなど、完全に割れていない状態であれば使用を継続する場合もありますが、使用できるかどうかは自己判断しないようにしましょう。必ず歯科医師に判断してもらってください。
割れたマウスピースを、ご自身で接着剤などを使用して修理するのは避けてください。
インビザラインのマウスピースは精密につくられています。ご自身で修理してわずかなズレが発生すると、予定していない方向に矯正力がかかり、計画通りに歯が動かなくなる可能性があるのです。
また、お口の中に装着するものに市販の接着剤を使用するのは危険です。歯科医院で使用する接着剤なら問題ありませんが、市販の接着剤は口内で使用することを想定されていません。
身体に害がないとも言い切れないので、歯科医師が歯科用の接着剤で適切に修理する必要があります。
割れたマウスピースは装着しないほうが良いですが、装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こします。そのため、マウスピースが割れた時は、なるべく早く歯科医院を受診するか、すぐに受診できない場合は歯科医院に連絡して指示を仰いでください。
受診するまでの期間は、一つ前や一つ後の段階のマウスピースを装着しておくように指示されることが多いです。マウスピースが割れた場合は、できるだけ何も装着しない時間を短くすることが大切です。
マウスピースが割れたときは、なるべく早く歯科医院を受診して歯科医師に相談しましょう。装着できる状態であっても治療に悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず歯科医師に確認してもらってください。
小さなヒビ程度であれば、早急に歯科医院で対応すれば簡単な修理をするだけで使用を継続できる可能性が高いです。大きくヒビが入っていたりマウスピースが完全に割れていたりする状態であれば、マウスピースを作り直す場合もあります。
マウスピースの状態や治療の進み具合によって対処法は異なるため、歯科医師の指示に従いましょう。また、歯科医院をすぐに受診できない場合は、まずは歯科医院に連絡しましょう。連絡した際に、応急処置として以下の指示をされることが多いでしょう。
歯科医院に連絡した際に、応急処置として一つ前の段階のマウスピースを装着するよう指示されることがあります。
何も装着していない時間が長くなると歯は後戻りを起こすため、一つ前の段階のマウスピースを装着して後戻りを防ぐのです。トラブルに備えて、一つ前の段階のマウスピースは保管しておくと良いでしょう。
マウスピースが割れたタイミングによっては、一つ後の段階のマウスピースを装着して対処する場合もあります。マウスピースの交換時期が近い場合は、作り直しをせずに次の段階のマウスピースを装着することが多いでしょう。
ただし、自己判断で次のマウスピースを使用するのは避けましょう。歯科医師から指示があった場合のみ、従ってください。
詳しく解説します。
食事の際は、必ずマウスピースを外す習慣をつけましょう。少ししか食べない場合でも、インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、噛む力で割れてしまう可能性が高いです。
また、マウスピースに汚れが付着して虫歯や歯周病などの原因にもなるため、食事の際は必ずマウスピースを外しましょう。
外したマウスピースは、ケースに入れて保管する習慣をつけることも大切です。歯磨きや食事の際に洗面所やテーブルにそのまま置くと、落下して割れたり踏んだりしてしまう恐れもあるでしょう。
外出の際も保管ケースを持ち歩くことで、紛失や破損を防げるでしょう。
毎日のマウスピースの着脱を丁寧に行うことで、変形したり割れたりするリスクを減らせます。着脱方法は、インビザライン矯正を始めるときに歯科医院で指導してもらえます。手順を守り、丁寧に着脱することを心がけてください。
どうしても外すのが難しい場合は、マウスピースの取り外しに使用する専用のアライナーリムーバーを使用することで、外しやすくなるでしょう。
インビザラインのマウスピースが割れたときは、必ず歯科医院の指示に従いましょう。自己判断で対応すると計画通りに歯が動かなかったり、治療期間が長くなったりする原因になります。
インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られているため、少しの不注意で割れてしまう可能性があります。毎日の着脱や保管を正しく行うことで、マウスピースが割れるリスクを減らせるでしょう。
マウスピースが割れた場合でも、自分で修理するのは避けましょう。一つ前や後の段階のマウスピースを装着する場合も、必ず歯科医師の指示を受けて対応することが大切です。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
虫歯や加齢、事故などで歯を失った場合、失った歯を補う治療を行わなければなりません。失われた歯を補う際「インプラントと入れ歯どっちにしよう」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラントと入れ歯の違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを解説します。
インプラントは、欠損した歯を補う治療法の中では最新の治療方法といえます。近年では、インプラントを選ぶ方も増えています。
インプラントとは、顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、上に人工歯を取り付ける治療です。インプラント体・アバットメント・人工歯の3つのパーツで構成されています。
歯根部分まで再現するため、人工歯をしっかり固定できることがインプラントの特徴です。天然歯のようにしっかりと食べ物を噛むことができるのです。
インプラント治療には、さまざまなメリットとデメリットがあります。以下、それぞれご紹介します。
インプラントの最大のメリットは、天然歯とほとんど同じ機能性と審美性を得られる点です。
インプラント治療では、顎の骨に埋め込んだ人工歯根の上に人工歯を装着するため、天然歯とほとんど同じ構造です。そのため、安定性があり咀嚼や会話に障害が出にくいでしょう。
人工歯根の上に装着する人工歯には、天然歯のような白さや透明感を持つ種類もあります。審美性が高いということもメリットです。また、留め金などの部品が見えることがないため、自然な仕上がりになるでしょう。
お手入れも天然歯と同様にでき、手間がかかりにくいといえます。メンテナンスを十分に行えば、半永久的に使用することも可能です。
インプラントのデメリットは、外科手術が必要な点です。外科手術で人工歯根を埋め込むため、心身へかかる負担を不安に思う方もいるかもしれません。
外科手術後は、顎の骨と人工歯根を結合させるための期間を設けます。そのため、インプラント治療全体の治療期間は3カ月~1年ほどかかるでしょう。
また、インプラントは、基本的には保険適用外です。自費診療のため、費用が高い点もデメリットといえます。
入れ歯とは、失われた歯を補うための人工的な装置のことで、昔から行われている歯の補綴治療です。入れ歯には、1本から複数本の歯を補う部分入れ歯と、全ての歯を補う総入れ歯の2種類があります。
保険適用の部分入れ歯では、歯を失った箇所の両隣の歯にバネをかけて入れ歯を固定します。取り外しができる装置のため、毎日のお手入れが必要です。
入れ歯のメリット・デメリットは、以下の通りです。
入れ歯のメリットは、インプラントのような外科手術の必要がないという点です。そのため、身体への負担が少ないです。治療期間も短く、なるべく早く歯の機能を補いたい方にとって、入れ歯は良い選択肢といえるでしょう。
また、入れ歯には保険適用のものがあります。治療費を抑えられるという点も大きなメリットでしょう。
保険適用の部分入れ歯の場合、健康な歯に金具を掛けて装着します。そのため、周囲の歯に負担がかかるという点はデメリットでしょう。装置の金属やバネが目立つこともあり、審美性がインプラントには劣ります。
また、入れ歯がフィットせず、外れやすかったり咀嚼・発音しにくかったり、ストレスを感じる可能性もあるでしょう。
ケアに手間がかかる点もデメリットといえます。入れ歯は毎日専用の洗浄剤でメンテナンスしなければなりません。
ここでは、インプラントと入れ歯の違いを項目ごとに解説します。
インプラントと入れ歯では、費用に大きな差があります。
インプラント治療は原則的に保険が適用されないため、治療費は全額自己負担です。自費治療なので歯科医院ごとに費用は異なりますが、インプラントの1本あたりの相場は30~50万円です。支払いには、分割払いやデジタルローンを利用できる歯科医院もあるでしょう。
入れ歯は基本的には保険が適用されるため、自己負担を抑えることができます。部分入れ歯で1万円以内、総入れ歯で1万円〜1万5,000円程度です。
ただし、審美性を求めて色や素材にこだわりたいと考える場合や、金具が見えないように治療したい場合には、自費診療を選択することになります。保険が適用されない場合、インプラント治療と同程度の費用がかかるケースもあるでしょう。
インプラント治療では外科手術が必要ですが、手術自体の時間は短いです。人工歯根を埋め込む手術にかかる時間は、1本あたり30分〜1時間程度です。人工歯根が骨に結合するための期間を設ける必要があり、治療全体では3カ月~1年程度の期間を要します。
入れ歯の場合、型取りをしてから作成し、噛み合わせの確認をするまでにかかる期間は1〜2カ月程度です。インプラントに比べると治療期間は短いです。
インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、安定感があります。ズレたり外れたりすることもなく、噛み心地は天然歯に近いといえるでしょう。
入れ歯は周りの歯に金具を掛けたり、歯茎の上に乗せたりして使用します。そのため、インプラントに比べると土台が安定していません。噛む力が弱く、咀嚼の際にはズレたり外れる可能性もあります。
インプラントは人工歯根で土台を固定して人工歯を被せるため、天然歯のように使用できます。安定感があり、発音にも影響することはありません。
入れ歯の場合、発音に影響する可能性が高いです。入れ歯を装着することで、舌を動かしにくくなるのが原因です。主にサ行・ハ行の発音が難しくなるといわれています。
インプラントの治療後は、顎の骨と人工歯根が結合しているため、天然歯と同じようなケア方法で問題ありません。
人工歯自体が虫歯になることはありませんが、インプラントの周辺に歯周病に似たインプラント周囲炎が起こるケースがあります。インプラント周囲炎が起こらないために、歯ブラシ以外にフロスなども使用して丁寧にケアをし、口内を清潔に保ちましょう。
入れ歯の場合は取り外しができるため、入れ歯洗浄剤でケアを行います。天然歯と同じようにケアできず、お手入れに手間がかかる点がデメリットといえます。
インプラントと入れ歯の違いや特徴などをご紹介してきましたが、治療法はどのように選ぶべきなのでしょうか。ご自身に合った治療法を選ぶポイントを解説します。
「治療にかかる費用をできるだけ抑えたい」という場合には、保険適用の入れ歯を選ぶと最も費用を抑えられるでしょう。インプラントに比べると審美性や機能性は劣りますが、短期間で治療を終わらせることもできます。
インプラントは天然歯に近い見た目と機能を実現できます。周りの天然歯に馴染むので、人工歯があると気づかれにくいでしょう。
また、人工歯根を顎の骨に埋め込みしっかり固定されるため、咀嚼や発音などに影響することなく、天然歯と同じように使用できる点も大きなメリットです。費用は入れ歯に比べると高額ですが、きちんとケアしていれば半永久的に使用できます。
審美性や機能性を重視する方には、インプラントのほうが求めている条件に合っているかもしれません。
インプラントと入れ歯は、欠損した歯を補うという目的は同じですが特徴が異なります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらの治療方法を選ぶか悩む方も多いでしょう。
歯は健康を維持するための大切な身体の一部であり、一生使います。長期的に考えて、自分に合っている治療を選ぶことが大切です。治療方法で悩む場合や疑問がある場合には、一度歯科医師に相談すると良いでしょう。
インプラントや入れ歯をご検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用して目立たずに歯並びを整えることができる矯正方法です。
しかし、インビザライン矯正中にはいくつかの注意点があります。その中でも特に気を付けたいのが、マウスピースをつけたまま食事をすることです。「マウスピースをつけている間は食事ができないの?」「水分補給はどうしたらいい?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。
今回は、インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするリスクについてくわしく解説し、矯正治療中の食事に関する注意点や適切なケア方法をご紹介します。インビザライン矯正を検討している方や、現在治療をしている方はぜひ参考にしてみてください。
インビザライン矯正では、食事や歯磨きの際にはマウスピースを外せます。ワイヤー矯正のように器具を歯に直接固定しないため、マウスピースを外せば自由に飲食できます。
一日に三度摂る食事にストレスを感じずに矯正治療を進められるのは、大きなメリットといえるでしょう。
しかし、食事中はマウスピースを外さなければなりません。マウスピースをつけたまま食事をするとどのようなリスクが発生するのか、くわしく解説していきます。
マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースが損傷する可能性があります。マウスピースは食事中の噛む力に耐えられるように設計されていないため、噛む力や硬い食べ物によってマウスピースが変形・破損するリスクがあります。
破損したマウスピースは、矯正治療の進行に悪影響を与えるため交換が必要になるでしょう。新しいマウスピースが届くまでは矯正治療が進まないので、治療期間が延びることもあります。
また、食べ物や飲み物に含まれる色素がマウスピースに付着すると、マウスピースに色が付き透明性が損なわれるでしょう。
マウスピースをつけたまま食べ物を口にすると、食べ物のカスがマウスピースと歯の間に挟まりやすいです。食べカスが挟まると細菌が繁殖しやすくなり、マウスピースが汚れて口腔内の衛生状態が悪化します。
口腔内の衛生状態が悪化すると、虫歯や歯周病の原因になるばかりではなく口臭の原因にもなる場合があります。
マウスピースをつけたまま食事をすると、矯正が効果的に進まなくなる可能性があります。インビザラインのマウスピースは、特定の力をかけて歯を動かすように設計されています。食事による咬合力が不均等に加わると、予定通りに歯が動かない可能性があります。
矯正期間が延びたり、予定していない場所に歯が移動する可能性もあるでしょう。
インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま飲食できるものは、糖分が入っていない水だけです。糖分が入っておらずフレーバーもついていない無色透明の水であれば、マウスピースに悪影響を与えることはないでしょう。
無色透明でも、ビタミンやミネラル、微量の果汁や糖分が添加された飲み物もあります。水として販売されていることもありますが、甘さやカロリーが抑えられていても虫歯の原因になる可能性があるため注意しましょう。
また、糖分が入っていなくても、お湯は避けたほうがよいでしょう。洗浄方法について指導される際に説明されるかもしれませんが、40度以上のお湯で洗うとマウスピースが変形する恐れがあります。
飲み物でも、極端に熱いものを飲むとマウスピースが変形するかもしれません。
先ほど解説したように、インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をするとさまざまなリスクが生じます。
では、矯正の効果を最大限に引き出し、口腔内の健康を維持するためにはどうすれば良いのでしょうか。くわしく解説します。
インビザライン矯正では、食事をする前には必ずマウスピースを外さなければなりません。マウスピースの破損や汚染を防ぎ、口腔内の健康を保つことができます。
食事の際には必ずマウスピースを外し、破損や紛失を防ぐために専用のケース内に保管する習慣を身につけましょう。
食事の際にマウスピースを外したら、必ず洗浄しましょう。基本的には、流水下で指や柔らかい歯ブラシで擦って洗います。
定期的にマウスピース専用の洗浄剤を使用すると、さらに清潔に保てます。使用方法は製品によって異なるので、説明書をよく読んで使いましょう。
食事のあとは、必ず歯磨きをして口腔内を清潔に保ちましょう。マウスピースを再装着する前に、しっかりと歯や歯と歯の間に残った食べカスなどを取り除くことが重要です。
歯ブラシ以外の道具も使用して、汚れの蓄積を防いでください。フロスや歯間ブラシを使用すると、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の隙間の汚れを取り除くことが可能です。細菌を減らす効果があるマウスウォッシュなどもあるので、必要に合わせて使い分けましょう。
インビザライン矯正では、マウスピースを一日に20時間から22時間以上装着する必要があります。食事の際に取り外してから再装着を忘れて長時間経った場合、十分な効果を得られないでしょう。
インビザライン矯正を確実に進めるためにも、飲食時に外したマウスピースはなるべく早く装着するようにしましょう。
インビザライン矯正では、マウスピース外した状態で食事をするため特別な制限はありません。
しかし、矯正治療中は歯を動かすために歯周組織に負荷がかかり続けています。そのため、痛みや違和感が通常よりも出やすい傾向にあります。
できるだけ歯に負担の少ない食材や柔らかい食材を選ぶと良いでしょう。せんべいやナッツなどの硬い食べ物や、歯の隙間に詰まりやすいゴマ、歯にくっつきやすいキャラメルなどを避け、口当たりの良い食事を心がけましょう。
食べ物であればカレーなど、飲み物であればコーヒーや紅茶、ワインなどが、色素の強いものとして挙げられます。これらの食べ物や飲み物は、マウスピースを着色するだけでなく歯にも色素が付着しやすいです。
着色の原因となるため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。歯に付着した色素は、しっかりと歯磨きをすることである程度取り除くことはできますが、気になる方はホワイトニングを検討しても良いかもしれません。
インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事をすることは、さまざまなリスクを伴います。マウスピースの破損や変色以外にも、口腔内の清潔を維持できなくなるなど、健康や矯正治療に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、基本的には食事前にマウスピースを外し、食後に丁寧に口腔ケアとマウスピースの洗浄を行って再装着することが重要です。食事だけでなく飲み物についても注意が必要です。無糖の水あれば、マウスピースを装着したまま飲んでも問題ありません。
また、口腔内を清潔に保つためには、歯磨きを丁寧に行うことが重要です。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどの道具も使用して口内の汚れをしっかり落としましょう。
マウスピースの洗浄では、専用のクリーナーや柔らかいブラシなどを使うと、マウスピースを清潔に保つことができます。細菌の増殖や不快なにおいを防ぐことができるでしょう。適切なケアと定期的な歯科検診で大きなトラブルを避けることで、矯正治療を成功させられるでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
むし歯になった乳歯を放置していると、噛み合わせが悪化してしまいます。並び合った乳歯と乳歯は、永久歯が生えてきたときのスペースがあります。むし歯のために乳歯が崩れたり抜けてしまうと、両隣の乳歯が寄ってきて正常なスペースが崩れてしまいます。むし歯によって、永久歯が生えてくる場所に支障が生じ、歯並びが悪化する可能性があります。
進行したむし歯は歯の神経まで到達し、歯の根っこに膿が溜まります。乳歯の根の先は歯胚と呼ばれる永久歯の元となる大切な組織があります。ここに膿が到達すると、永久歯の成長が妨げられ、エナメル質形成不全と呼ばれる状態を引き起こします。。エナメル質形成不全となった永久歯はむし歯になりやすいのです。乳歯から永久歯に生え変わったとしても、乳歯の時代のむし歯がずっと影響を与えてしまうのです。
子どもの歯みがきは、自分ではうまく磨けていないことが多いのです。大人による仕上げ磨きを嫌がる子も多いですよね。しかし、ブラッシングが不十分な状態が続くと、歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着します。プラークには多くのむし歯菌が繁殖しています。歯みがきが上手にできていないと、むし歯のリスクが高くなります。乳歯・生えたての永久歯は歯の質が強くなく、むし歯になってしまったらあっという間に進行します。
なにか食べると、お口の中は酸性に傾きます。酸にさらされると歯は溶けてしまいます。これを「脱灰」といいます。酸性に傾いたお口の中は、唾液のもつ酸を中和する働きにより、溶け出した歯の表面を修復します。これを「再石灰化」といいます。健康なお口の中は、「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているのです。ところが、食事の時間が不規則だったり、だらだらとお菓子や甘い飲み物をとったりしていると、お口の中は「再石灰化」をするひまがありません。これは大人も同じです。「脱灰」が続くと、歯は修復されずむし歯の原因となってしまうのです。
生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因菌も歯周病菌も存在しません。ご両親やおじいじゃん、おばあちゃん、周りの大人の唾液から感染するのです。離乳食が食べられるようになると、ついご自分の箸やスプーンを使って食べさせてしまうことがあるかもしれません。スキンシップの際に唾液が子どもの口の中にはいってしまうこともあるかもしれません。
しかし、これがむし歯菌や歯周病菌の感染の原因となってしまうのです。2歳半くらいまでの間に、むし歯菌に触れる機会が少なかった子どもは歯が丈夫に成長しむし歯になりにくい傾向があります。口移しをしない、大人の使うスプーンは使わないといった注意のほかに、周りの大人も自分の口腔内を清潔に保つことが大切です。
大人であれ子どもであれ、もってうまれた歯の質や唾液の質が、むし歯になりやすい特徴の方もいます。歯の表面のエナメル質が先天的に弱いと、むし歯になりやすいですね。唾液の分泌が少ない人や酸性に傾いたお口の中を中性に戻していく作用が弱い人も注意が必要です。
子どもの乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人と比較して歯の質は強くありません。むし歯になったら進行が早いことも特徴です。
初期のむし歯は歯の表面が白く濁ったように変色します。この段階なら、歯を削らずにフッ素を塗って歯を強くすることによって治療できる可能性があります。茶色や黒に変色しているケースも要注意です。見た目は小さな変色でも、歯の中では大きく虫歯が進行しているケースもあります。ただ、着色汚れの可能性もあります。判断はむずかしいかと思いますので、気になることがあったら小児歯科に連れて行ってあげてください。
歯の表面に穴が開いているのは、歯の表面のエナメル質が溶けている状態で、むし歯の可能性が高いです。乳歯や生えたばかりの子どもの永久歯は、歯の質が弱くむし歯の進行が早いのです。歯の表面に穴があいているのに気づいたら、早めに小児歯科を受診しましょう。
食事の時間が不規則だったり、だらだらと甘いものや甘いジュースを飲むのはお口の健康によくありません。酸性に傾いたお口の中が中性にもどるひまがなく、お口の中の酸は歯の表面をむしばんでいきます。食事やおやつの時間を決める、糖質の多いものは控えめにするなどの工夫をしてお口の中をさわやかに保ってあげてください。
歯歯みがきで、歯の表面のプラークをしっかり落とすことが大切です。小学校3〜4年生くらいまでは、仕上げ磨きを手伝ってあげたほうがいいかもしれません。1日1回の仕上げ磨きで、食べカスやプラークをしっかり取り除いてあげてください。
フッ素を歯に塗布することは初期のむし歯にも予防にも有効です。フッ素は歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯菌の出す酸に溶けにくくします。むし歯の早い段階でしたら、フッ素による溶けたエナメル質の再石灰化を促す作用で修復されることがあります。またフッ素自体が抗菌力があり、予防にもつながります。
歯の形が複雑な場合など、お子さまの歯磨きがうまくいかないとお悩みの場合は、定期的なフッ素塗布がむし歯予防に最適です。
シーラントはむし歯ができやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防治療です。生えてきたばかりのお子さまの歯は、柔らかく他の歯と揃っていないため歯磨きが行き届きにくく、むし歯になりやすいのです。シーラントは乳歯にも適用できます。また生えてきたばかりの大切な永久歯が早い段階でむし歯にならないよう、予防的な措置としてお勧めいたします。
お子さまのお口の状態にあわせた歯みがき指導もおこなっています。歯並び、磨き癖などから、歯ブラシの毛先の届かないところがないように、おひとりおひとりにあわせてアドバイスさせていただきます。また、食習慣は歯みがきと同じくらい口内の環境に関わります。むし歯リスクの高い食習慣がないか、ご相談にのらせていただきます。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント治療をしても、撤去しなければならないことがあるの?」「インプラントを撤去するときの流れは?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、インプラントの撤去が必要なケースについて詳しく解説します。インプラントを撤去する方法や撤去にかかる費用もご紹介するので、ぜひご覧ください。
インプラント治療をしても、その後、さまざまな原因でインプラントを撤去しなければならないことがあります。インプラントの撤去が必要になるケースは、以下のとおりです。
インプラントを撤去しなければならなくなるケースで多いのは、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎になると、インプラントを支えている顎の骨が減少する骨吸収が起こり、インプラントが不安定になる可能性があります。
不安定なインプラントではしっかり噛むことができません。インプラントとしての機能を果たせないため、インプラントを撤去することになるのです。
インプラント周囲炎は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けたり、毎日のセルフケアを丁寧に行ったりすることで予防できます。インプラント治療後はしっかり口腔ケアを行い、口内を清潔に保ちましょう。
インプラントが破損した場合、インプラントの撤去が必要になる可能性があります。
ただし、人工歯が破損した場合は、修理・交換することで対処できるケースも多いでしょう。インプラントが破損する主な原因として挙げられるのは、歯ぎしりや食いしばりのクセ、経年劣化などです。
破損したインプラントを放置すると、周りの歯や歯ぐきなどを傷つけたり見た目にも悪影響を及ぼしたりします。できるだけ早く歯科医院を受診し、インプラントを撤去しましょう。
上顎の奥歯付近には、上顎洞という空洞があります。上顎の奥歯付近にインプラントを埋入する際、まれにインプラントが上顎洞へ突き出ることがあります。
傷ついた粘膜から細菌が侵入して上顎洞に引き起こされる炎症を、上顎洞炎といいます。上顎洞炎を発症した場合、インプラントを撤去して適切な治療を受けなければならないでしょう。
顔面には神経が数多く通っており、口の周りにもたくさんの神経が通っています。下顎に通っている神経は、歯の根っこの近くに存在しています。そのため、歯科医師は神経を傷つけないよう細心の注意をはらってインプラント治療を進めます。
しかし、どんなに気をつけて治療を進めていても、必ずしも神経を傷つけずにインプラント治療を終えられるとは限りません。治療後一時的に麻痺している場合もありますが、しばらく様子をみても治まらないときは、インプラントの除去を検討しなければならないでしょう。
多くのインプラントに使われているのは、チタンという金属です。チタンは金属の中でも生体親和性がよく、他の金属と比べて金属アレルギーを引き起こしにくいと言われています。
しかし、稀に金属アレルギーが引き起こされる場合があります。金属アレルギーは、原因となっている金属を取り除かなければ改善しないため、インプラントを撤去しなければならないでしょう。
インプラント治療後に噛み合わせが悪くなると、インプラントを撤去しなければならない可能性があります。噛み合わせが悪くなる原因には、インプラントの埋入角度や位置が適切ではないことなどが挙げられます。
噛み合わせがズレて噛む力が上手く分散されないと、一部の歯やインプラントに負荷がかかります。インプラントに大きな負荷がかかり続けると破損につながるため、高さなどを調整しなければなりません。
調整しても噛み合わせが改善されない場合、インプラントの除去が必要でしょう。
また、噛み合わせが悪いまま放置していると、周りの歯や骨、歯周組織にまで悪影響を及ぼす恐れもあります。噛み合わせでトラブルを起こさないためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。
インプラントを撤去する際は、インプラントを埋入したときと同じように局所麻酔をして外科手術を行います。インプラント周囲炎などにより骨吸収が進んでいる場合などは、軽く引っ張るだけで抜けるケースもあるでしょう。
基本的には、専用の器具を使用して撤去します。インプラントはネジ状なので、インプラント埋入したときとは逆に回して抜き出します。
ただし、インプラント部分が骨にしっかり結合しているケースでは、骨を削りながらインプラントを撤去しなければならないこともあるでしょう。
インプラントは埋入するときだけではなく、撤去するときにも費用がかかります。また、インプラントを撤去する場合にかかる費用は、保険適用と自費診療の場合で異なります。費用の目安は、以下のとおりです。
インプラントの撤去を保険適用で行いたい場合は、インプラントの埋入をした歯科医院ではないところで処置を受ける必要があります。また、除去前にレントゲン写真を撮影し、歯科医師から除去が必要と判断されなければ保険適用にはなりません。
インプラントの撤去を保険適用で行う際にかかる費用は、3割負担の方は1本につき1,400円程度です。骨を削る必要がある場合は、2,000円程度でしょう。
自費診療でインプラントを撤去するときの費用は、全額自己負担となります。また、自費診療の場合には、歯科医院によってかかる費用が大きく異なるため注意してください。
インプラント治療を受けた歯科医院によっては、独自の保証を設けているケースもあります。インプラントを撤去せざるを得ないときには、インプラント治療をした歯科医院へ相談してみましょう。
インプラントを撤去した後は、しばらく傷の治癒期間を設けます。治癒期間後、歯を補うための治療を行います。
インプラントを撤去した原因が解決できた場合や顎の骨の状態に問題がない場合は、再度インプラント治療を選択することも可能です。生活習慣などからインプラント周囲炎の再発リスクが高いと判断される場合などは、インプラント以外の治療法を検討します。
インプラント撤去後の治療法は、以下のとおりです。
再度インプラント治療を行うためには、インプラント周囲炎などのインプラントを撤去した原因を改善する必要があります。また、インプラントを再度埋入するために、骨や歯肉の状態を万全にする処置が必要な場合もあります。
処置の内容は、以下のとおりです。
インプラント撤去をおこなった箇所は、骨の量が少なくなっていることがあります。インプラント埋入のために必要な骨の量がない場合は、骨を増やす骨造成という処置を行います。
再度インプラント治療を受けられるのは、骨造成が終わってからです。
歯肉がやせてしまっていると、メンテナンスが難しくなったりインプラント体と骨の結合の妨げになったりする可能性があります。そのため、歯肉を再生する手術が必要な場合があるのです。
歯肉の再生治療を行った後、再度インプラントを埋入します。歯肉の再生治療には、患者さまご自身の歯肉を別の箇所から移植するなどの方法があります。
一部の歯を失った場合は部分入れ歯、全ての歯を失った場合は総入れ歯を選択します。インプラントの代わりの治療法として選択する場合は、部分入れ歯になるでしょう。部分入れ歯は、金属のバネを隣接する歯に引っ掛けて固定します。
保険診療で作成できるので、費用を抑えられることがメリットです。また、外科手術を伴わないため身体的な負担も少ないでしょう。
保険診療の場合は使用できる素材が決まっているため審美性が低いこと、金属のバネをかける歯に少なからず負担をかけることが、デメリットとして挙げられます。
ただし、自由診療を選択すれば、審美性が高く周囲の歯への負担を抑えた入れ歯を作成することも可能です。
ブリッジは、隣接する歯を削って土台とし、連結させた人工歯を被せる治療法です。固定式なので、部分入れ歯よりも安定性が高いとされています。
ブリッジも外科手術は必要ありません。保険が適用されるのでインプラントと比較すると治療費用も抑えられるでしょう。
隣接する歯が健康であっても削らなければならず、歯の寿命を縮める可能性があることがデメリットです。また、周囲の歯や歯ぐきの状態によっては選択できないこともあります。
入れ歯と同様に、自由診療を選択すれば審美性の高い人工歯を作成できます。
インプラントを入れても、撤去しなければならないケースがあります。撤去後は、問題を解決してからインプラントを再び入れるか、入れ歯やブリッジなど別の治療を行うのか検討しなければなりません。
患者さまの歯や歯ぐき、骨の状態によってはインプラントの再治療が難しいケースもあるので注意が必要です。ご自身にとってより良い選択ができるよう、歯科医師としっかり相談しましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
凸凹したアンバランスな歯並びが気になりませんか? 日常生活に支障がなければ、それも個性と考えることもできます。ですが、もしご自分がコミュニケーションに消極的なところがある、と感じることがあるなら、お顔の見た目や表情が美しく整うことで、気持ちにも影響があるかもしれません。不揃いな歯並びを観られたくなくて、人と接するのがなんとなく億劫だったり、ひっこみじあんだったり、滑舌が悪かったりといった特徴が、歯並びの矯正で変わるかもしれません。
もちろん、人前に出るお仕事の方には、美しい歯並びは大きな自信をもたらしてくれることでしょう。
歯並びが整うと、将来的にお口の健康を保つことができます。とても基本的な、でも重要なことなのですが、整った歯並びは歯ブラシの毛先が届きやすく、むし歯や歯周病になりにくいのです。年をとっても自分の歯でよく噛むことができれば、脳が活性化し、からだの内側から若々しさを保つことができます。からだのバランスが整い、肩こりなどが改善されることもあります。
大人の歯列矯正は、審美的な面だけでなく、お口の健康から全身の健康を守ることにもつながるのです。
歯列矯正にはいろいろな治療法があります。歯並びの状態とゴールへ向かう過程、生活のスタイルにあわせて適切な手段を検討していきます。マウスピースを使う矯正や、ブラケットという矯正器具をつける方法があります。
最も一般的な矯正の手法です。ブラケットと呼ばれる器具を歯に装着し、そこにワイヤーを通して、動かしたい方向に向かって力を加え、徐々に歯を移動させていき、歯並びを整える治療法です。金属製ブラケットのほかに、見た目に目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットもあります。
歯の表面ではなく、歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法を舌側矯正・裏側矯正といいます。歯の裏側、舌側にとりつける矯正装置を「リンガルブラケット」と言います。装置や治療技術が進歩し、存在感が増してきた舌側矯正ですが、治療の効果は、通常の表側矯正とほとんど変わりません。特に接客業やサービス業、人前に出るお仕事の方にとっては検討いただく価値があります。矯正治療中の見た目がネックとなり、迷われている方はぜひご相談ください。
マウスピース矯正は、治療後のイメージに向かって矯正治療を何段階かにわけてマウスピースを作成し、1~2週間後ごとに交換していきながら、歯並びを整えていくという矯正治療法です。透明なマウスピースは目立ちにくく、歯列矯正をしていると周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。マウスピース矯正は、食事や歯みがきの際にはマウスピースをとりはずすことができるという点も大きなメリットです。矯正器具に煩わされずに食事を楽しめますし、歯ブラシがゆきとどき、むし歯や歯周病のリスクも低くなります。アライナーは歯科矯正用に開発されたプラスチック製で、金属アレルギーの方にも安心です。
デメリットもあります。装着時間を守らないと、歯が動きません。通院回数が少なくて済むかわりに、自己管理が必要になってくるわけです。そこをよくご理解いただいた上で、検討していただく価値のある治療法です。
インビザライン矯正を提供しているのはアメリカのアライン・テクノロジー社。1300万という豊富な実績(2022年)を利用することで、患者さまにふさわしい矯正のゴールと過程を導き出します。木更津きらら歯科では、口腔内3Dスキャナー「iTero element(アイテロ エレメント)」を導入しております。矯正の過程やゴールを可視化して患者さまと共有できます。
インビザラインには、前歯のみの矯正を想定した治療システムがあります。歯並び全体ではなく、前歯のみの部分的なマウスピースを装着して、歯を動かしていく手法です。インビザラインと同様に、治療完了時のイメージまでの過程を何段階かにわけて、1~2週間ごとにマウスピースをとりかえながら歯を動かします。
スイスのストローマングループによる、マウスピースを使用する矯正システムです。前歯から1番め~7番目の歯を動かします。抜歯はありません。歯肉の2mm程度までを包むように設計されていて、矯正力が強いのが特徴です。
歯科矯正専用に開発された人工歯根(歯科矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、これを支柱にして歯を動かしていきます。体内に埋め込まれる器具は、「移植する、埋め込む」という意味で「インプラント」と呼ばれます。木更津きらら歯科では、日本矯正歯科学会認定医、日本口腔インプラント学会指導医が所属しており、アンカースクリューを埋め込む矯正方法もご提案できます。
前歯だけ、特定の歯だけ、少し隙間がある、といったように、部分的に歯並びを治したい場合に、その部分だけの矯正で治療できることがあります。症状によりますが、期間が比較的短くてすみ、費用を抑えることもできます。歯並び全体を矯正する必要がある場合には適しません。
年齢とともに歯並びが悪くなってきたとお感じになることはありませんか? むし歯、歯周病、怪我などで歯を失うと、歯並びは乱れがちになります。詰め物や被せものをした歯も、メインテナンスが必要です。歯が抜けたまま、放置したりはしていませんか? 忙しさにまぎれて、中断した治療はありませんか? 歯ぎしりの癖がずっと続いたりしていませんか? そして残念ながら、加齢とともに歯は少しずつ擦り減っていき、咬み合わせが変化していくこともあるのです。
咬み合わせが悪くなると、健康な歯に負担がかかり、歯並びは一層乱れていきます。これを歯列崩壊と呼びます。歯列の崩壊は、見た目の美しさを損なうとともに、全身の健康をむしばんでいくことを知っていただきたいのです。歯列が崩れていくと・・・ 食べものをよく噛むことができず、口もとがコンプレックスになり、むし歯や歯周病のリスクが増大してしまいます。歯周病は、心血管疾患・脳卒中、糖尿病といった全身の健康にも悪い影響を与えることをご存知ですか? 咀嚼という行為がうまくできないと、脳に刺激を届かず認知症のリスクまで高くなってしまうのです。
年齢を重ねれば、様々な理由からどうしても歯列は乱れてきます。中高年になれば、入れ歯を考えなければならなくなることもあります。そうなる前に、歯科矯正で、お口の健康を守ることができると考えられるのです。
整った口元は朗らかな笑顔をつくり、コミュニケーションを活発にします。表情筋の動きが豊かになり、みずみずしい表情がとりもどされることでしょう。きれいな歯並びでよく噛むことができれば、食べることが楽しくなります。脳が刺激され、若々しさを保つことにもつながるのです。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯と歯と間に隙間のあるすきっ歯に悩んでいる方も多いでしょう。見た目がよくないだけなく、食べ物が歯に挟まりやすい、滑舌が悪くなるなど不便なことも多いです。
すきっ歯を改善したいものの「ワイヤー矯正の見た目が苦手」「目立ちにくい矯正装置で治療したい」と考える方もいるでしょう。
本記事では、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて詳しく解説します。インビザラインのメリットやデメリット、インビザラインですきっ歯を治すために必要な期間や費用についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
すきっ歯とは、自然な状態で歯と歯の間に隙間が生じている歯並びのことです。前歯部分に隙間がある正中離開(せいちゅうりかい)と、歯列全体に隙間のある空隙歯列(くうげきしれつ)があります。
すきっ歯は、審美性が悪いだけでなく、虫歯になりやすい、滑舌が悪くなるなど、さまざまなリスクがあります。そのため、インビザラインやワイヤー矯正などで改善する方が増加傾向にあります。
すきっ歯になる主な原因は、以下のとおりです。
顎と歯のバランスが悪いと、すきっ歯になる可能性が高いです。例えば、顎の大きさに対して歯のサイズが小さいと、スペースが大きく開いて歯と歯の間に隙間が生じやすくなります。
人間の口内には、親知らずを除いて全部で28本の歯が生えます。まれに、先天的な理由で28本の歯が揃わない方がいます。歯の本数が少ないと、口内のスペースが余ってすきっ歯になるリスクが高まります。
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、唇の中心あたりから歯の正中にかけて伸びている歯茎と唇をつなぐ筋のことです。子供の頃は大きく永久歯が生える頃に徐々に小さくなりますが、上唇小帯が発達した状態だと邪魔して中央に隙間ができます。
口腔悪習癖が原因ですきっ歯になることもあります。口腔悪習癖とは、指しゃぶりや舌で前歯を外側に押す癖、下唇を噛む癖などです。
これらの癖により歯が押されて、歯と歯の間に隙間が広がるとすきっ歯になりやすいです。
細菌感染により、歯茎やその周りの骨に炎症がおこった状態が歯周病です。歯周病の初期段階では、歯茎が腫れる、出血するなどの症状が現れますが、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がぐらつくようになります。
歯が不安定になると歯と歯の間に隙間ができ、すきっ歯になることがあるでしょう。
虫歯や歯周病などで奥歯を失ったまま放置すると、前歯が後方に動くことがあります。前歯が動くことで隙間ができ、すきっ歯になることもあるでしょう。
すきっ歯は審美性だけでなく、放置していると健康にも影響を及ぼします。
すきっ歯を放置していると、上下の歯がうまく噛み合わず噛み合わせが悪くなる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、顎の骨や一部の筋肉に負担がかかります。
食事中に食べ物をうまく噛み切れず胃腸に負担をかけたり、奥歯にかかる負担が増加したりするかもしれません。
すきっ歯の状態だと、胃腸に負担がかかることがあります。噛み合わせが悪くうまく食べ物を噛めないと、食べ物を細かく噛み砕くのが難しくなるからです。
食べ物を口腔内で細かくできなかった場合、胃腸の負担が増加するでしょう。
歯と歯の隙間に食べかすやプラークが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。歯ブラシだけですべての汚れを取り除くのは難しいため、歯間ブラシやフロスを使用してケアを行わなければなりません。
歯並びに問題がなくても歯間ブラシやフロスでのケアは不可欠ですが、すきっ歯の場合は通常よりも徹底してケアする必要があります。
前歯の隙間から空気が抜けるため、舌を歯につけて発音するサ行やタ行が発音しづらい場合があります。滑舌にも影響することが多く、周囲から聞き取りづらいといわれて悩む方も少なくありません。
すきっ歯の症状が軽度の場合、インビザラインで治療できます。特に、前歯だけの歯並びが気になるケースは、部分矯正で改善できることもあります。
ただし、すきっ歯の症状が重度の場合は、インビザラインでの矯正が難しいこともあります。インビザラインで矯正できない場合は、ワイヤー矯正など別の方法で治療しなければなりません。
インビザラインですきっ歯を治療するメリットは、以下の通りです。
歯を少しずつ動かして矯正するインビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないとされています。ワイヤー矯正の場合、調整後2~3日をピークに痛みが生じるケースが多く、痛み止めで対応することも珍しくありません。
「矯正中の痛みが不安で治療に踏み切れない」という方は、インビザライン矯正を選択する傾向があります。
インビザラインでは、透明で薄いプラスチック製のマウスピースを使用します。「仕事上、口元のワイヤーが目立つのは抵抗がある」という方も、ストレスなく矯正をスタートできます。
薄いマウスピースで取り外しが可能な点が、インビザラインの特徴です。食事中や歯磨きの時にマウスピースを取り外せるため、ワイヤー矯正に比べると食事の制限がありません。歯磨きがしやすいこともメリットでしょう。
矯正中も口腔内を清潔に保ちやすいため、ワイヤー矯正に比べ虫歯のリスクも減るでしょう。
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも適応できる症例の幅が広いです。ほかのマウスピース矯正では治療が難しい症例でも、インビザラインでは可能なことも少なくありません。
メリットの多いインビザラインですが、デメリットもいくつかあります。メリットのみに目をむけるのではなく、メリットとデメリットの両方を把握しましょう。
インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。装着時間が短かったり装着しなかったりすると、当初の計画通りに治療が進みません。
「食後に装着するのを忘れた」「マウスピースの手入れ後にどこに置いたか分からなくなってしまった」などのトラブルがあると、治療がやり直しになるリスクがあります。正しく装着し、しっかり管理することで矯正治療をスムーズに完了できるでしょう。
すきっ歯の症状が軽い場合は、インビザラインでの矯正が可能です。
ただし、隙間が大きすぎる重度のすきっ歯の場合、インビザラインだけの治療は難しいでしょう。ワイヤー矯正を併用したり、ワイヤー矯正で治療したりする症例もあります。
インビザライン矯正ですきっ歯の治療を行う際の費用は、部分矯正か全体矯正かによって異なります。また、インビザライン矯正は自由診療なので、クリニックによっても費用が異なります。
目安の金額は、以下のとおりです。
クリニックによっては、すべての金額を含めたトータルフィー制度を採用していることもあります。すきっ歯の矯正治療そのものにかかる費用とは別に、カウンセリング料金・精密検査料金・リテーナー料金が発生する歯科医院もあるでしょう。
矯正費用だけでなくそのほかに費用が発生しないかも、治療開始前にクリニックのスタッフに確認しておきましょう。
すきっ歯は、症状に関係なく自然治癒することはありません。
症状が軽度で、前歯を数本動かすだけで良い場合は部分矯正で治療します。その場合、治療期間の目安は3か月から1年程度でしょう。全体矯正の場合は、個人差はあるものの2年〜2年半程度の治療期間が必要です。
また、治療終了後は保定期間を設けます。リテーナー(保定装置)を装着して歯並びを固定する期間です。治療期間とは別に1年〜3年程度必要でしょう。
今回は、インビザラインですきっ歯を治せるのかについて解説し、すきっ歯を治すために必要な期間・費用をご紹介しました。
すきっ歯を放置していると虫歯や歯周病になるリスクが高く、口腔内はもちろん心身にも影響を及ぼす可能性があります。また、審美性が悪くコンプレックスにもなりやすいので、放置せずなるべく早く改善したほうがよいでしょう。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用するため矯正器具が目立ちにくく、痛みが少ないのが特徴です。すきっ歯の症状が重度の場合は治療できないケースもありますが、軽度な場合は対応可能でしょう。
ご自身のすきっ歯がインビザラインで治療できるのか気になる場合は、歯科クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント後の歯磨きは普段通りでいいの?」と疑問を抱く方は多いでしょう。インプラント後の歯磨きは、基本的には他の歯と同じように行って問題ありませんが、磨き方や道具の選び方には気をつけたいポイントがあります。
この記事では、インプラント後に自宅で歯磨きをする際のポイントを解説します。平均寿命が10〜15年といわれるインプラントを、より長持ちさせるための秘訣も紹介するのでぜひ参考にしてください。
インプラントは人工歯なのでむし歯になることはありません。
しかし、インプラント後に歯磨きを怠ると、インプラント周囲炎を発症する可能性が高いです。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに歯垢や歯石が蓄積し、歯周病によく似た症状を引き起こす病気です。
インプラント周囲炎になると、インプラントの周りの組織で炎症が起こります。インプラントには、天然歯と異なり歯根膜がありません。抵抗力が弱く、細菌に感染すると気付かないうちにどんどん症状が進行するのです。
インプラント周囲炎は初期の段階では目立つ症状は現れませんが、異変に気づいたときには重症化しているケースが多いです。症状が進行すると顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
また、歯磨きを怠ると天然歯のむし歯や歯周病のリスクも高くなります。インプラントを長持ちさせると同時に、健康な歯の寿命を縮めないためにもインプラント後の歯磨きは重要です。
インプラントの歯磨きは、治療段階によってポイントが異なります。ここでは、治療の流れに合わせて歯磨きのポイントを解説します。
インプラント体を顎の骨に埋め込んだ直後は、傷口から出血したり腫れたりする恐れがあります。傷口に負担をかけないよう、うがいや歯磨きは避けてください。
手術後の状態には個人差があります。うがいや歯磨きの開始時期は歯科医師の指示に従い、許可が出てから行いましょう。
インプラントの埋入手術の際は歯茎を縫合し、手術後10日ほどで抜糸します。抜糸をするまでは、歯磨き粉を使用せずにやわらかい歯ブラシで優しく磨きましょう。傷口に刺激を与えると、再度出血して治りが悪くなる恐れがあるため注意が必要です。
抜糸が終わるまでのインプラントを埋め込んだ部分以外の清掃方法は、歯科医院からしっかり指導を受けてください。
インプラントを埋め込んでから人工歯を取り付けるまでは、仮歯で過ごすことが多いです。仮歯の期間は3〜6ヵ月程度です。
仮歯は歯科用プラスチックスで作られています。歯垢や歯石が付着しやすく、細菌が繁殖する可能性が高いため丁寧に磨くよう心がけましょう。
仮歯を入れている間に歯周病やむし歯になると、人工歯を装着するまでの期間が延びる恐れがあります。人工歯を装着するまでにトラブルが起こらないよう、仮歯や天然歯をしっかりとケアすることが大切です。
人工歯を装着した後の歯磨きのポイントは、以下のとおりです。
歯磨きの際は力加減に注意しましょう。具体的には、歯ブラシの毛先が広がらない程度の強さを意識してください。小刻みに動かして1本1本磨くように心がけましょう。
「インプラントは人工歯だから、傷がつかないようあまり磨かないほうがいい」と勘違いされる方もいますが、インプラントも天然歯と同じように磨いて問題ありません。
ただし、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は、インプラントの表面に傷をつける恐れがあります。できるだけ使用は控えましょう。
インプラントは歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすく、溜まった汚れはインプラント周囲炎の原因になります。そのため、インプラントと歯ぐきの間は歯ブラシを45度に傾けて、歯周ポケットの中の汚れも掻き出すように磨きましょう。
インプラント後のセルフケアでは、歯ブラシや歯磨き粉の選び方についても注意すべきポイントがあります。ここでは、歯ブラシや歯磨き粉とともに、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなど補助的清掃用具の活用方法についても解説します。
インプラントの手術直後は歯ぐきに傷口があり、刺激を与えると出血する可能性があります。傷口の治りが悪くなり、インプラントの治療期間が延びることもあるでしょう。
歯ぐきの傷が回復するまでは、やわらかい歯ブラシを使用しましょう。歯ぐきの傷が治った後は、磨きやすい硬さの歯ブラシを使用してください。
また、インプラント後の歯磨きで大切なのは、インプラントと歯ぐきの間の汚れを取ることです。細かい部分をしっかり磨くために、毛先が細い歯ブラシを選ぶとよいでしょう。
歯磨き粉は市販のものを使用して問題ありません。「フッ素入りの歯磨き粉を使って良いか」と質問をいただきますが、日本国内で市販されている歯磨き粉に含まれるフッ素の量なら使用しても問題ありません。
フッ素には、インプラント以外の天然歯を強くしてむし歯から守る効果があります。口腔内の健康を守るために、使用を推奨されることもあります。
基本的には市販の歯磨き粉で問題ありませんが、研磨剤や顆粒が含まれている歯磨き粉には注意が必要です。研磨剤や顆粒はインプラントや天然歯の表面に傷をつける恐れがあるため、避けてください。
インプラント後の歯磨きでは、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなどの補助的清掃用具を使うことも大切です。歯間や歯周ポケットの汚れを取り除くには、歯ブラシだけでは不十分なのです。
隙間が小さいところにはフロス、隙間の大きいところには歯間ブラシを使って歯垢を取り除きましょう。
タフトブラシとは、毛先が一つにまとまった小さな歯ブラシです。通常の歯ブラシでは磨きにくいところに届くため、歯垢を効率よく取り除くことができます。
フロスや歯間ブラシ、タフトブラシの使い方がわからず不安に思う方は、歯科医院で相談してアドバイスをもらうと良いでしょう。
インプラントの寿命はおよそ10〜15年で、入れ歯やブリッジと比べて長く使用することができます。
しかし、日頃のケアを怠ると寿命は短くなります。インプラントを長持ちさせるために、セルフケアとあわせて歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。
歯科医院でのメンテナンスは、3ヵ月に1回を目安に受けてください。セルフケアで落とせなかった汚れを除去し、効果的なブラッシング方法のアドバイスを受けることができます。
歯科医院でのメンテナンスでは、クリーニングを行うだけでなく、顎の骨や噛み合わせなども確認してもらえます。また、インプラント周囲炎など口内トラブルの予防や早期発見にもつながります。
通いやすい歯科医院を選ぶことも、インプラントを長持ちさせる秘訣の一つでしょう。
インプラントを長持ちさせるには、生活習慣にも注意が必要です。喫煙はインプラント周囲炎のリスクとなるため控えましょう。糖尿病などの持病がある方は、持病の改善やコントロールも大切です。
バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠をとることで、歯や全身の免疫力を高めるよう心がけましょう。
今回は、インプラント後の歯磨きについて解説しました。インプラントの歯磨きは治療段階によってポイントがあります。
人工歯を装着してインプラント治療が完了した後は、力加減や角度などを意識して磨きましょう。歯ブラシや歯磨き粉は市販のものを使って問題ありませんが、購入する際は形状や成分に注意してみてください。
インプラントを長持ちさせるには、セルフケアと歯科医院でのメンテナンスを継続することが大切です。負担なく通い続けることができる歯科医院を選びましょう。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、透明のマウスピースを使用するため装置が目立ちにくい歯列矯正の方法です。自分で取り外しができるメリットがありますが、装置をつけ忘れてしまうことも珍しくありません。
しかし、インビザラインではマウスピースを1日20~22時間以上の装着時間する必要があります。装着時間を守れない場合は計画通りに歯が動かない可能性があるため「1日でもつけ忘れると治療に影響するのではないか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた場合の影響や、つけ忘れを防ぐ方法について解説します。
インビザラインのつけ忘れは、1日程度であればとくに問題はありません。
インビザラインの歯列矯正では、1週間で歯が約0.25mm動くと言われています。1日つけ忘れると約0.036mmのズレが生じることになりますが、その程度であれば治療全体の進行に問題はないと考えられます。1日程度であれば歯の後戻りもほとんど起きません。
つけ忘れが数日続いた場合や、1日の装着時間が短い日が続く場合は、十分な効果が得られない可能性があるため注意が必要です。
インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた程度では治療に影響はないと言えますが、つけ忘れる日が続いた場合は以下の4つの影響が出る可能性があります。
詳しく解説します。
マウスピースをつけ忘れる日が続くと、当初の計画通りに歯が動かないため治療期間が延長する可能性が高いです。インビザラインでは、1日のマウスピースの装着時間が定められています。装着時間を守れない日が続く場合は、歯が十分に動かず治療が進みません。
また、せっかく動いた歯が後戻りを起こして歯並びが乱れる可能性もあります。
インビザラインを長期間つけ忘れた後に装着すると、痛みや違和感が出やすいでしょう。歯が後戻りを起こしていると、インビザラインと歯並びのズレが大きくなるためです。
装着した時に感じる痛みや圧迫感が強すぎる場合は、歯科医院に相談し指示に従って対処しましょう。
マウスピースのつけ忘れが続いたにもかかわらず次の段階のマウスピースを装着すると、歯に通常よりも大きな力が加わります。そのため、歯肉退縮を引き起こす可能性があります。
歯肉退縮とは、歯茎が下がる現象です。歯に大きな負担がかかることで、歯を支えている骨が過剰に吸収されることで起こります。
歯茎が下がると歯の根元が露出して歯が長く見えたり、知覚過敏を引き起こしやすくなったりするなど、さまざまな問題が生じます。インビザラインで歯並びが整っても、見た目に満足できないケースもあるでしょう。
インビザラインのつけ忘れが続いた後に装着すると、違和感や痛みが生じたり装着できなかったりする場合があります。マウスピースが合わなくなっているため、追加しなければならない場合もあるでしょう。
マウスピースの追加や作り直しには、別途費用がかかる場合もあります。また、作り直しや追加をする場合は、治療計画の見直しが必要になります。治療期間の延長にもつながるので、費用や今後の治療について歯科医師としっかり確認しましょう。
インビザラインの正しい装着時間は、1日20~22時間以上です。弱い力を歯に持続的にかけることで歯を少しずつ動かしますが、マウスピースを装着している間しか歯に力が加わりません。
外している間は歯が動かないため、できるだけ長時間インビザラインを装着する必要があるのです。歯をスムーズに動かし治療を計画通りに進めるためには、1日20~22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
また、矯正で動かした歯は安定するまでに時間がかかります。動かした直後の歯は元の位置に戻ろうと動くので、簡単に後戻りを起こします。後戻りを防ぐためにも、指示された時間インビザラインを装着する必要があるのです。
インビザラインをつけ忘れてしまう場面は、主に以下の4つです。
詳しく解説します。
日常生活の中で一番つけ忘れることが多い場面が、食事や歯磨きの後です。
基本的に食事と歯磨きはマウスピースを外して行うため、食事の後ゆっくりしていたり別の用事をしたりして、つけ忘
れる可能性が高いです。特に、外食の場合は再装着のタイミングを失い、そのままつけ忘れてしまうケースが多いでしょう。旅行や外出時は食べ物を口にしたり写真を撮ったりすることが多く、インビザラインを外す場面が増えるでしょう。すぐに歯磨きを行えないこともあり、つけ忘れたまま過ごしてしまうケースが多いです。
つけ忘れなくても、旅行や外出時はマウスピースを外す時間が長くなりやすいです。装着時間が短い日が続くと、計画通り治療が進まなくなるので注意しましょう。
結婚式や面接などのイベントのときは、インビザラインを外して参加する方が多いため、つけ忘れが起こりやすいです。短時間であれば問題ありませんが、長時間外し続けることがないようにイベントが終わったら早めに装着するように心がけましょう。
インビザラインでは、1~2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。新しいマウスピースに交換した直後は痛みや違和感が生じやすく、痛みを避けるためにインビザラインを外し、そのままつけ忘れるケースがあります。
新しいマウスピースに交換した際の痛みや違和感は、2~3日かけて徐々になくなります。できるだけ外す時間は短くし、計画通りに治療を進められるようにしましょう。
インビザラインの治療をスムーズに進めるには、つけ忘れを防ぐことが非常に大切です。つけ忘れを防ぐ方法をご紹介します。
詳しく解説します。
スマートフォンのリマインド機能を活用することで、つけ忘れを防止できます。寝る前や食事のあとの時間に、アラームを鳴らしたり通知がくるように設定しておくことで、忘れずマウスピースを装着できるでしょう。
また、マウスピースの交換時期も設定しておくことで、交換時期を忘れるリスクを防げます。適切な交換時期を守ることで、スムーズに歯を動かせるでしょう。
近年、矯正治療用のさまざまなアプリが登場しています。無料で使用できるアプリもあるため、活用してつけ忘れを防止しましょう。
アプリによって機能は異なりますが、装着時間や交換時期を管理できるものが多いです。歯並びの変化を確認できるアプリもあるため、矯正治療のモチベーション維持にもつながるでしょう。
外出先では、食後に歯磨きできない場合もあるでしょう。歯磨きをするまではマウスピースを装着できないため、インビザラインを保管できるケースや携帯用の歯ブラシセットなど持ち歩くと良いでしょう。
つけ忘れだけでなく、外出先でのインビザラインの紛失や破損も防げます。また、外出先でも可能な限り食事の後はすぐに歯磨きをし、インビザラインをつける習慣が身に付くでしょう。
旅行などで長期間外出する場合は、1つ前に使用していたマウスピースや1つ後に使用するマウスピースを予備として携帯しておくと良いでしょう。
旅行先でインビザラインを紛失・破損した場合、インビザラインをつけられない状態が数日続きます。予備のインビザラインがあれば、歯の後戻りや治療の遅れを防止できるでしょう。
長い治療期間の中で、インビザラインを1日程度つけ忘れることは誰にでもあります。インビザラインを1日つけ忘れただけでは、治療にほとんど影響はないと言えます。
ただし、つけ忘れる日が2~3日以上続く場合や、つけ忘れる時間が長く1日の装着時間が足りていない場合は、治療期間が延長されたり歯が後戻りしたりする可能性が高まります。つけ忘れが起きやすい場面ではより注意して、つけ忘れを防止しましょう。
アプリやリマインダーを活用したり、ケースや歯のケアグッズを携帯して用事が終わったらすぐ装着したり、つけ忘れを防止しましょう。
また、インビザラインの治療を計画通りに進めるには、装着時間をしっかりと守ることが重要です。つけ忘れが起きないように工夫して、矯正治療を計画通りに終わらせましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラントは歯ぎしりの癖があってもできる?」「歯ぎしりは口腔内にどんな影響を与えるの?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、歯ぎしりとインプラントについて詳しく解説します。歯ぎしりが与える影響や、歯ぎしりの癖があってもインプラント治療が可能かどうかなどもご紹介します。ぜひご覧ください。
歯ぎしりとは、無意識に歯を強く噛み締めたり擦り合わせたりする行為のことです。
歯ぎしりは、就寝時に眠りが浅いと発生するケースが多いです。起きているときにすることもありますが、ほとんどが寝ているときに発生しています。
歯ぎしりが起こる原因は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因は、ストレスと言われています。日常生活で過度なプレッシャーを受けていると、無意識のうちに歯ぎしりをし、ストレスを解消しようとするのです。
睡眠の質が低下したり、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が原因で、歯ぎしりをすることがあります。深い睡眠がとれない、睡眠中に呼吸が一時的に止まるなどにより、筋肉や神経の反応が活発になるからです。
カフェインやアルコールなどの刺激物を摂取しすぎると、交感神経を刺激して筋肉が緊張しやすくなり、歯ぎしりを引き起こします。また、アルコールの摂りすぎると、脳の働きが抑制されます。睡眠の質が低下し、筋肉の緊張が続くため、歯ぎしりを引き起こしやすいです。
上下の歯の噛み合わせが悪いと、噛み合わせを調整するために顎の筋肉を過剰に使います。筋肉が緊張し、歯ぎしりを引き起こしやすいでしょう。
一部の歯が強く当たっていたり、歯の詰め物や被せ物の高さが合っていなかったりする場合も、歯ぎしりをしやすいです。
歯ぎしりが口腔内に与える影響は、以下のとおりです。
歯ぎしりをすると、歯に過度な圧力がかかります。歯のエナメル質がすり減り、ヒビが入ったり割れたりする原因になるでしょう。
歯ぎしりは、就寝時など無意識でしていることが多いです。長期間気づかずに歯にダメージを与え続けていると、歯の表面が傷つき、小さな亀裂やヒビ割れが起こるでしょう。歯が弱くなったり、痛みを感じやすくなったりする原因につながります。
歯ぎしりによって歯が摩耗すると、歯の表面にあるエナメル質が薄くなり、知覚過敏を引き起こす原因となります。エナメル質が擦り減ってその下にある象牙質が露出すると、熱いものや甘いものなどに神経が過敏に反応し、しみたり痛みを感じたりします。
歯ぎしりは、強い力で上下の歯を擦り合わせているため、詰め物や被せ物が欠けたり割れたりしやすくなります。詰め物・被せ物が破損していると、食事がしにくくなるといった機能面への悪影響だけではなく、審美面にも影響を与えるでしょう。
歯ぎしりをすると歯や歯ぐきに過度な力がかかり、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。歯に強い力が加わると、歯周組織に負担がかかるため、ダメージが加わったり血行不良を起こしたりするでしょう。
歯ぐきに炎症が起こると、赤く腫れ上がり痛みが生じることがあります。炎症により歯がグラつくと、歯周ポケットが深くなり歯周病を引き起こす原因にもなるでしょう。
歯ぎしりをすると顎関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こすことがあるでしょう。顎関節症になると、顎関節や顎周辺の筋肉に過度なストレスがかかり、さまざまな症状を引き起こします。
主な症状としては、顎の痛み・口が開きにくい・口の開閉時に音が鳴るなどが挙げられます。
歯ぎしりによって長期的に顎関節に負担をかけ続けると、顎関節の機能を妨げて筋肉を緊張させ、顎関節症につながるでしょう。
歯ぎしりによって歯に継続して強い力がかかると、歯が移動したり向きが変わったりすることがあります。歯が移動したり向きが変わったりすると、歯並びの乱れや噛み合わせの悪化につながる可能性があります。
結論から申し上げると、歯ぎしりがあってもインプラント治療はできます。
ただし、歯ぎしりの程度によっては、インプラント治療ができないケースもあります。歯ぎしりが強い患者さまにはインプラント治療は不向きです。インプラント治療を希望していても歯ぎしりの癖がある場合は、歯科医師とよく相談しましょう。
歯ぎしりは、インプラント治療にも影響を与えることがあります。歯ぎしりによって、インプラント治療が失敗するケースは以下のとおりです。
歯ぎしりによってインプラントに強い力がかかると、インプラントが破損することがあります。また、インプラント体とアバットメントをつなげているネジが緩んだり、インプラントの人工歯部分が割れたりすることもあるでしょう。
インプラントが破損すると、噛み合わせが悪くなる場合もあります。再治療が必要になる可能性が高いので、早めに歯科医師へ相談しましょう。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯肉に起こる炎症です。インプラントの歯周病ともいわれています。
歯ぎしりをすると、歯ぐきが下がりやすくなります。歯周病の細菌が入りやすくなるため、歯周組織に炎症を引き起こすのです。
また、インプラント周囲炎は、症状の進行が早いことが多いです。気づいたときには進行しており、インプラントを撤去して再治療が必要になる場合もあるでしょう。
歯ぎしりがある人がインプラント治療をするための対策は、以下のとおりです。
歯ぎしりの癖がある人がインプラント治療を受ける際には、ナイトガードを使用しましょう。
ナイトガードとは、就寝時に行う歯ぎしりによるダメージから歯やインプラントを守るための装置です。患者さまご自身でつけ外しできます。ナイトガードを使うと、インプラントの破損やインプラント周囲炎の予防につながるでしょう。
インプラント治療を開始する前に、歯ぎしりの癖があることを歯科医師に相談しましょう。歯ぎしりの対策や、インプラント治療を受けるときの注意などについてアドバイスを受けることができます。
歯ぎしりの癖がある人は、インプラント治療を受けたあとに定期検診を欠かさず受けましょう。定期的にプロが口内をチェックすることで、患者さまご自身では気づかなかったトラブルを早期に発見できます。
特に、インプラント周囲炎などは悪化するとインプラントを撤去する必要があります。早期発見・早期治療をすることで、インプラントを守れるでしょう。
歯ぎしりの改善方法は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因として、過度のストレスが挙げられます。ストレスが溜まると眠りが浅くなって筋肉が緩み、歯ぎしりを引き起こしやすくなります。ストレスを軽減して睡眠の質が上がれば、歯ぎしりを抑えることに繋げられるでしょう。
眠るときの姿勢を変えてみると、歯ぎしりを軽減できることがあります。うつ伏せや横向きで眠ると顎関節に負担がかかるため、歯ぎしりしやすいです。
眠るときにはできるかぎり仰向けで眠ってみましょう。
歯ぎしりの癖があってもインプラント治療はできますが、歯ぎしりの癖が強いと難しい場合があります。
しかし、強い歯ぎしりの癖がある方でも、ナイトガードを使用することで歯ぎしりによる負荷からインプラントを守れるケースもあります。歯ぎしりが気になってインプラント治療を躊躇っている患者さまは、一度歯科医師へ相談してみると良いでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
木更津きらら歯科では、インプラント治療において経験豊富な医師が在籍しております。日本口腔インプラント学会専門医、大学病院等でインプラント治療をはじめとする豊富な経験のある日本口腔外科学会専門医、日本口腔外科学会認定医、国際的なインプラント学会であるICOI(International Congress of Oral Implantologists)で認定された医師が、診療・施術にあたります。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なります。当院で共有されている高度で常にアップデートされている知識と、豊富な経験は、患者さまにご安心いただき、自信をもって診療・治療にあたるための大きな強みとなっています。
木更津きらら歯科では、自院内で治療が可能な完全個室のオペ室を完備しています。いうまでもないことですが、衛生面、安全面、プライバシーに十分な配慮がされております。インプラント治療は、患者さまの身体と心にも負担のかかる外科手術を伴うものです。むし歯治療や定期検診でご来院いただいている、いつもの当院で対応させていただけることは、患者さまのご負担の軽減につながります。
大学病院で腫瘍などの異変や血管の情報を得るために行うコンピュータ断層撮影、CTスキャンをご存じの方は多いでしょう。その歯科版が歯科用CTです。顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療では、CTの精密な情報が不可欠です。歯科用CTでは、歯や顎の骨の厚みや骨密度、重なりあった血管、神経の位置までとらえ、3次元の立体画像でお口の中の状態を再現します。レントゲンだけでは確認できない歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。木更津きらら歯科では、撮影のために別途予約する必要はありません。必要な診断を迅速に行うことができます。
高精度手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は眼科、心臓外科、脳外科などでは常識のように使われています。日本では2000年頃に歯科医療に導入され、歯科の診療・治療に革命的な変化を起こしたと言われていますが、導入している歯科クリニックはまだまだ多くありません。マイクロスコープは、肉眼や拡大鏡(ルーペ)を用いる場合と比較すると、患部を3倍から30倍程度にまで拡大し医師が目視で確認できる範囲が大きく広がります。インプラントを入れる位置を規定したり、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとし、適切なインプラント治療に貢献します。
木更津きらら歯科では、ノーベル・バイオケア社のソリューションを採用しています。スウェーデンに本社を置く同社は、世界で最多の実績をもつインプラント治療ソリューションを提供するメーカーです。ノーベル・バイオケア社のガイドソリューション、ガイディッドサージェリーによって、膨大な実績からつくられた標本を活用し、患者さまのお口の中や周囲の構造と人工歯などの状況を解析。それぞれの患者さまにふさわしい治療方法を導きだします。
インプラント治療とは、顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。失った歯を補うため人工の歯を装着するわけです。第2の永久歯ともいわれ、患者さまがもともとお持ちだったご自身の歯に近い歯をとりもどすことができるのです。人工の歯根と顎の骨が結合され、天然の歯とほぼ同等の噛む力をとりもどすことができます。
失った歯を復元するには差し歯、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントといった方法が考えられますが、それぞれ、メリット・デメリットがあり、お口の状態によって選択肢がしぼられてゆきます。
残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯の土台や根がしっかりしていればさし歯を装着することで歯の機能をある程度とりもどすことができます。
人工歯を支えるために、隣接する歯を削って土台とします。外科手術がないため患者さまのお体のご負担は少ないのですが、長い目で見ると土台となっている健康な歯に負担がかかってしまう点が心配です。歯や根そのものがない場合は、ブリッジは不可能です。
保険診療が可能で、とりはずして洗うというお手入れがわかりやすくお口の健康に関心をもっていただけるでしょう。しかしどうしても違和感や痛みが伴いがちな点は否めません。
こういった選択肢において、デメリットのほうが大きいと思われる場合には、インプラント治療を検討していただく価値があります。
インプラントは、骨と結合する特徴を持つ素材で作られた人工の歯根に、人工の歯を装着するというものです。自分の歯のようにしっかり噛むことができます。例えば「入れ歯」を使用する場合、どうしても違和感があり、食べ物が挟まってしまったりして噛む力がしっかり発揮できないというお悩みが起きてしまいます。インプラントはご自分の歯のように、噛むという強い力に耐えることができるのです。
入れ歯やさし歯、ブリッジを採用したとき、色味の不自然さや、口もとから入れ歯の金具が見えてしまうといったちょっとしたことから、少しづつ気持ちが暗くなってしまうということが起こるかもしれません。インプラントに使用する人工歯には、強度と美しさを兼ね備えたセラミックやジルコニアを採用します。口元から見える歯が自然な美しさをとりもどすことによって、おいしくいただき、朗らかな笑顔をとりもどすこともできるのです。
インプラントで補った歯は、ほかの歯に悪い影響を与えません。ブリッジや入れ歯の場合、隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかけてしまいます。インプラント治療は、欠損した1本の歯の部分だけ、独立した歯として治療することができるので、隣接する歯や口全体の歯並びに負担や悪影響を与えません。お口の中全体の歯列を少しでも健康に保つことを考えたとき、インプラントが最善の選択肢である場合があります。
歯の機能が十分に機能し、しっかり噛むことができるのは、食べることだけでなく脳にもよい影響があるのです。噛むことによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込みます。血液が送り込まれることで脳は刺激を受けるのです。認知症の専門医は、認知症予防としてよく噛むことを薦めています。失った歯をとりもどし、しっかり噛むことは、栄養摂取の面だけでなく、広い範囲でからだに影響を与えるのです。
デメリットについてもよく知る必要があります。インプラントは高度な外科手術を必要とするため、患者さまの全身の健康状態が考慮されなければなりません。妊娠中の方、服薬中の方はご相談ください。また抜歯や経過観察、インプラントが骨と結合するまでに2ヶ月~6か月ほど時間がかかることを考えると、保険診療の範囲で治療したときより通院回数も治療期間も長くなります。そして保険適用外のため、治療費がかさんでしまうということ。治療後のメインテナンスも必要です。おからだに人工的なパーツを装着するわけですから、簡単にというわけにはいきません。患者さまと医師が協力して乗り越えていきましょう。
顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。矯正が必要なら早めに治療することがお子さまへの贈り物なんです。
子どもの歯並びは将来的な歯並びにも影響をおよぼします。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことによる悪影響について知っていただきたいと思います。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
乱れた歯並びは歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。子どものむし歯とあなどってはいけません。一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人工の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。また進行すれば顎の骨を損なう歯周病も、子供だから無縁ということはないのです。
お口のまわりの筋肉や顎の発育がアンバランスだったり、歯の位置が異常だったすると、発音に支障をきたすことがあります。空気がもれたり、舌が正常な位置におさまらないといったことが起こる可能性があります。たくさんお話できないと、心にも影響が出てくるかもしれません。
歯並びは顎の骨や関節とつながっています。乱れた歯並びは顎の関節に負担がかかってしまいます。顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。
顎の関節に負担がかかる状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。集中力を損ない、勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。
人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。
子どもの頃の歯並びは、将来の健康や心にも関係があります。ご心配なことがあったら、ぜひ医師に相談してください。
実はお子さまの歯並びの悪くなる原因は、もともとの先天的な問題のほかに、「癖・生活習慣」によるものが7割程度を占めています。子どもの歯列矯正には、癖を治し歯列を整える方法と、顎の発育を矯正する方法があります。
弱い力であっても歯に継続的に力がかかっていると、歯は動いていきます。頬杖や、舌で前歯を押したり、舌を突き出したり指しゃぶりいった癖が、歯を動かしていくのです。子どもの歯並びは大人より簡単に動いていきます。逆に、癖を改めれば歯並びが整うことも、大人よりは容易です。歯並びを悪くする癖を改善する方法が、口腔筋機能療法(MFT)です。
口腔筋機能療法(MFT)では、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてお口の体操のプログラムを作成します。1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、ごいっしょにがんばりましょう。歯科医院では月に1度ほど、15分ほどのトレーニングを行います。
歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。先天的な歯並びの特徴があっても、永久歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りのリスクが低いことが特徴です。
機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」は症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。日中の1時間と、就寝するときに装着します。学校ではつける必要はありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。
乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている場合には、土台分の発育を適切に導く床矯正(しょうきょうせい)を選択します。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように、段階的に歯列の幅を広げていいきます。顎の発育を導くために、マウスピースの幅を少しづつ広げていきます。
床矯正の装置は、とりはずすことができます。その特徴にはメリットもデメリットもあります。
装置をとりはずすことができるのが一番の特徴です。ブラケットやワイヤーをとりつける矯正方法より、歯みがきが容易でむし歯のリスクが低くなります。磨き残しがなく、むし歯にならないというのは、将来のことを考えても本当に重要なんですよ。また食事の際にとりはずせるので、食事のメニューが限定する必要がないのも、成長期のお子さまにとっては大切なことですね。
装置をとりはずせるという特徴は、デメリットの面もあります。頻繁に矯正装置を外していると、治療期間が長引くかもしれません。顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。
床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。一般的には、5~7歳までのお子さまに適しています。歯のすべてが永久歯へと生え変わっている時期には難しいかもしれません。お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正は目立たず、取り外しもできるため多くの方に人気です。
しかし、インビザラインで歯茎が下がると聞いて治療をためらっている方も少なくありません。「インビザライン矯正をすると歯茎が下がるの?」「歯茎を下げないための対策はあるの?」と思う方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン矯正で歯茎が下がる原因やリスク、下がったときの対策、下がらないための予防法について解説します。インビザライン矯正を希望している方や、実際に治療中の方は、ぜひ最後までお読みください。
インビザライン矯正をしていなくても、歯茎が下がることがあります。まずは、歯茎が下がる主な原因を4つ見ていきましょう。
歯周病が悪化すると、歯茎や歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されて骨が溶けるので、歯茎が下がって見えます。
しかし、歯周病が進行している途中は、歯茎が腫れているので歯茎が下がっていることに気づかないことも多いです。歯周病の治療が進み症状が落ち着いてくると、歯茎の腫れがおさまって引き締まるため、歯茎が下がっていることに気づくでしょう。
間違った口腔ケアは、歯茎が下がる原因になります。
例えば、ブラッシングの力が強すぎると、歯茎が下がるリスクが高いでしょう。歯茎はとても繊細な組織なので、強い力で磨くと傷ついたり、潰瘍ができたりします。
食いしばりや歯ぎしりの癖があると、一部分の歯や歯茎、歯槽骨に負担がかかります。日常的に食いしばりや歯ぎしりをしている場合、過度の力がかかって歯茎が退縮します。
舌の横や頬の内側に、白っぽい跡や歯の跡がついている方は、食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があるでしょう。また、歯の境目にある歯茎が白っぽくなったり盛り上がったりしている場合も、歯茎に負担がかかっていることが考えられます。
年齢の経過とともに、歯茎が下がる人が増加する傾向があります。30代から歯茎が下がる傾向が見られ、40代で歯茎が下がったと感じる方は少なくありません。
ある程度歯茎が下がるのは仕方がありませんが、ブラッシングの力が強かったり、食いしばりの癖があったり、歯周病を患っていたりすると、急激に歯肉が下がるリスクがあるでしょう。
「歯茎が下がったらどんな問題があるの?」と思う方もいるでしょう。歯茎が下がった状態を放置していると、いくつかのリスクがあります。
歯茎が下がったことに気づいた場合は、歯科医院で処置したほうが良いでしょう。本項目では、歯茎が下がるリスクについて解説します。
歯茎が下がると、審美性が低下します。健康的な歯や歯茎の場合、歯と歯茎のバランスが良く綺麗に見えます。また歯と歯茎の境目のラインが丸く、アーチを描いたような形をしています。
歯茎が下がると歯根(歯の根の部分)が出てくるため、歯が長くなったように見えるでしょう。また、歯と歯茎のアーチがなくなり、尖ったように見えることも少なくありません。
特に、1本の歯の歯茎だけが下がっていると、歯と歯茎のラインが整わず、審美性が低下したと感じるでしょう。
歯茎が下がると、知覚過敏のリスクが高くなります。知覚過敏とは、歯が水に触れたり、食べたり、歯磨きをしたりするときに痛みを感じる症状です。歯茎が下がったことで、歯根が露出したために起こります。
歯根は、本来なら歯茎や骨に埋まっているため、エナメル質とは異なり刺激に弱いです。少しの刺激に反応して痛みを感じます。
痛みがあると、食事やブラッシングの際にストレスを感じるでしょう。
歯茎が下がって歯根が露出した状態だと、虫歯になるリスクも高くなるでしょう。上記でも触れた通り、歯根はエナメル質と違い刺激に弱く柔らかいため、虫歯になりやすいのです。
また、歯が長くなって形が変わったり、知覚過敏でブラッシングができなかったりすると、プラークが付着したままになります。
インビザライン矯正だけでなく、矯正治療中に歯茎が下がる方もいます。矯正治療では歯槽骨にあえて負担をかけ、骨の吸収と再生を誘導しながら歯を動かします。
そのため、もともと歯茎が薄い方は特に、歯茎が下がる可能性があるのです。下の前歯の歯茎は特に薄いので、歯茎が下がりやすい部分だといえるでしょう。
とはいえ、矯正治療をする方全員の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正中に歯茎が下がらない方もいます。
上記の項目でも触れた通り、インビザライン矯正をするすべての人の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正に歯肉が対応できない場合のほかに、インビザラインの使い方や口腔ケアが原因となって歯茎が下がることがあります。
インビザライン矯正中に歯茎が下がる主な原因は、次の3つです。
マウスピースが合っていないのに無理やり使用し続けると、歯茎が下がる原因になります。インビザライン矯正は、1週間〜2週間に一度のペースでマウスピースを交換しながら治療を進めます。
インビザラインの交換は自己責任で行う必要がありますが、交換日を守らなかったり、順番を間違えて装着したりすると歯に負担がかかるでしょう。また、マウスピースが合わずに装置が歯茎に強くあたったり、矯正力が強すぎたりすると歯茎が下がる原因になります。
正しい矯正力で歯を動かすためには、歯科医師の指示を守って交換することが重要です。
インビザライン矯正中に正しい口腔ケアができていないと、歯周病になるリスクが高くなり歯茎が下がります。インビザライン矯正中の口腔ケアの方法は、矯正前とほぼ変わりません。
しかし、マウスピースを装着していることで唾液の抗菌作用や自浄作用が働かなくなります。そのため、歯周病になりやすいといえるでしょう。
ブラッシング圧に気をつけながら、正しく口腔ケアをすることが重要です。
指示通りにマウスピースを装着できていない場合、歯茎が下がりやすくなります。例えば、装着時間を守っていない、きちんと装着できていないなどが挙げられます。
この場合、治療計画通りに歯が動きません。正しく歯が動いていない状態で新しいマウスピースへ移行すると、歯茎や骨に大きな負荷がかかって歯茎が下がるのです。
インビザライン矯正中に歯茎が下がったと感じたときには、すぐに歯科医師へ相談しましょう。歯茎の状態をチェックし、歯茎が下がった原因を特定します。状況に合わせて、マウスピースの微調整、ブラッシング指導、歯周病の治療などの対処をします。
適切な処置をしないままインビザライン矯正を続けると、矯正計画が大幅に崩れるため危険です。また、歯周病の進行を無視して治療を進めると、歯を失うリスクもあるでしょう。
歯茎が大きく下がった場合は元に戻らないので、移植手術をして歯茎の形を整えるなどの方法で対応します。
「インビザライン矯正中に歯茎が下がらないために自分で注意できることはある?」と考える方も少なくないでしょう。本項目では、インビザライン矯正中に歯茎が下がるリスクを抑える対策について解説します。
矯正治療中は、調整日に忘れずに受診しましょう。歯の動き方やマウスピースを見て、治療計画を微調整します。
マウスピースの矯正力が強すぎたり、装置がきちんと合っていなかったりするようなトラブルがあった場合も、適切に対応してもらえます。大きな問題が起こるのを防ぎ、スムーズに治療を進められるでしょう。
マウスピースを正しく装着することも重要です。インビザライン矯正の場合、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。
また、奥歯から指で押しながら装着します。必要ならチューイーという道具を使って、しっかりと歯にフィットさせましょう。
正しく装着できているか不安な場合は、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談してください。正しい装着方法を身につけられるまで指導してくれます。
インビザライン矯正中も、正しい口腔ケアを欠かさずに行ってください。特に、ブラッシングの力には気をつけましょう。
歯ブラシの硬さはやわらかめ、もしくは普通を選び、鉛筆の持ち方で小さく動かしてください。グーの形で握るように歯ブラシを持って大きく動かすと、力が入りやすいため避けたほうが良いでしょう。
下の歯や奥歯の歯と歯茎の境目は、特にブラッシングが難しいです。タフトブラシを併用すると効果的でしょう。
歯並びや歯の形にあった口腔ケアの方法は、歯科衛生士から指導してもらえます。遠慮せずに何度でも確認してください。
今回は、インビザラインの矯正中に歯茎が下がる原因や対策について解説しました。インビザラインの矯正中は、あえて骨に圧力をかけて歯を移動させるため、歯茎にも負担がかかり下がることがあります。
歯磨きの力が強すぎたり、マウスピースを正しく装着していなかったりする場合も、歯茎に過剰な力がかかって下がるリスクが高いでしょう。
歯茎が下がるのを防ぐために、正しく口腔ケアをし、装置の装着方法を守ってください。また、受診日を守ることで、トラブルが起こった場合でも早急に発見して対処できます。
インビザライン矯正は自己管理をしながら進めていきますが、歯科医師も歯科衛生士も全力でサポートします。不安なことがあればお気軽に相談してください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは見た目が自然で、しっかりケアを行うことで長く使用できることから、魅力的な治療法といえます。
インプラントを検討中の方のなかには「金属アレルギーだとインプラントは受けられないの?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
今回は、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるのか解説します。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点や、金属アレルギーの症状がでたときの対応策についても解説しますので、インプラント治療を検討しているけれど金属アレルギーが心配という方は、ぜひ参考にしてください。
まずはインプラントとはどのような治療法なのか確認しましょう。
インプラントとは、失った歯を補う治療法の一つです。インプラントは、大きく分けて以下の3つのパーツから成り立っています。
インプラントでは、まず歯茎を切開して顎の骨に歯の根っこの代わりとなるインプラント体を埋め込みます。その上にインプラント体と人工歯をつなぐ連結パーツであるアバットメントと天然の歯の代わりとなる人工歯を取り付けるという治療方法です。
インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の土台ができるので、天然の歯のようにしっかりと噛めるようになります。
金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられます。その理由は、インプラントに使用される金属のチタンは、アレルギーを起こしにくいといわれているためです。
チタンは生体親和性が高いため、体内で使用するペースメーカーや人工関節、体に触れるアクセサリーなどにも使用されています。
ただし、アレルギー反応が必ずしも起こらないというわけではありません。チタンアレルギーの方の場合にはアレルギーの症状が現れることがあります。また、チタンのほかに金属が混ざっているインプラントを入れることでアレルギーの症状が現れることもあるでしょう。
チタンがインプラントに使用される理由には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
チタンはほかの金属と比べて、アレルギーが起こりにくいといわれています。
一般的な金属は唾液や汗に触れることで成分が溶け出し、金属イオンになります。金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体内でアレルゲンとなることでアレルギー反応を引き起こすというメカニズムです。
しかし、チタンは空気に触れると、酸化皮膜と呼ばれる膜を作り出すため、唾液などの体液に触れても、チタンの成分が流れることを防げます。そのため、チタンの純度が高ければ高いほどアレルギーを発症するリスクが低くなるのです。
チタンには、骨に結合しやすいという特徴もあります。
金属アレルギーを防ぐためには、そもそもインプラント体に金属を使用しなければいいのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、チタンは骨と結合しやすく、インプラントに適した素材といえるのです。骨と結合しにくい素材を使用すると、いずれ顎の骨からインプラントが抜け落ちることになりかねません。
インプラント体と顎の骨がしっかり結合して一体化することで、咀嚼した時にインプラントがグラグラすることなく、天然の歯のような噛み心地を再現できるのです。
インプラントによる金属アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
インプラントの金属が原因で起こるアレルギー反応として、口内や口周りの炎症があります。これを口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)と呼び、舌や歯茎、唇などの粘膜に白いレース状の腫れができることがあるのです。
食べ物を口にしたときにしみたり、痛みを伴ったりすることがあります。
金属アレルギーの症状が現れるのは、金属が触れた部分やその周辺だけとは限りません。口内に入れたインプラントの金属が少しずつ溶け出して体内に吸収され、金属から離れた部分にもアレルギー症状が現れることもあるのです。
代表的な病名には掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が挙げられます。最初は水ぶくれのようなものができ、膿をもったブツブツとした膿疱に変化することが特徴です。
膿疱は治まったり、悪くなったりを繰り返すこともあるのでアレルギーを起こしていることになかなか気づかないケースもあります。特に、手のひらや足の裏に症状があらわれることが多く、かゆみを伴うこともあるでしょう。膝や脛に皮疹がでることもあります。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける時は、以下の点に注意してください。
それぞれ詳しく解説します。
金属アレルギーの方は、インプラント治療を行う際のカウンセリングで必ず金属アレルギーであることを歯科医師に伝えてください。アレルギーが起こる可能性がある金属の使用を避けるためです。
アレルギー検査のためにはパッチテストを行うことが多いです。パッチテストをしてチタンに対するアレルギー反応があれば、入れ歯やブリッジなどといったほかの治療方法を検討する必要があるでしょう。
チタンに対するアレルギー反応が見られなければ、安心してインプラント治療を受けられます。
インプラント体だけではなく、人工歯を選ぶ際も金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。
インプラントの人工歯には、以下のような素材があります。
セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックには金属が含まれていないので、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
ただし、メタルボンドの内側には金属が使用されています。また、金属の被せ物は全体的に金属でできています。そのため、強度は高いですが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。
このように、インプラント体だけでなく、人工歯部分の素材も考慮する必要があるのです。
金属アレルギーの方はチタンの純度の高いインプラントを選択するとよいでしょう。
インプラントのメーカーによってチタンの純度は異なり、純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜて作られたチタン合金のインプラントがあります。チタン以外の金属が多く含まれていると、その分アレルギー反応が出る可能性が高くなります。
歯科医院によって取り扱っているインプラントは異なるので、歯科医師に相談してなるべくチタンの純度の高いインプラントを選ぶのがいいでしょう。
インプラント治療後に金属アレルギーの症状があらわれたら、なるべく早く歯科医院を受診してください。アレルギーが起こっている原因を探り、対処する必要があるためです。
インプラントが原因でアレルギー症状が現れている場合には、原因となるインプラントを取り除かない限り、再びアレルギー反応を起こす恐れがあります。かゆみや痛みなどの症状がひどければ、薬を服用し症状を抑えながら、原因となるインプラントを取り除きます。
インプラントを除去した後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジなどの治療法を検討します。
金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントにはアレルギー反応が起こりにくいチタンと呼ばれる金属が使用されているためです。
チタンは生体親和性が高く、人工関節などのほかの治療にも使われている素材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではありません。
金属アレルギーのある方は、インプラント治療前に必ずその旨を担当の歯科医師に伝えてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正中に虫歯ができたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。「治療をやめなければならないのでは?」「虫歯を放置するの?」など、不安に思う方が多いでしょう。
この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因と、見つかった場合の対処法について詳しく解説します。
インビザライン矯正を始める前に虫歯がないかを確認し、もし虫歯が見つかった場合はその治療を先に行う必要があります。インビザライン矯正中に、虫歯を治療して歯の形が変わってしまうと、マウスピースがうまくフィットしなくなる可能性があるからです。
基本的に、虫歯がある場合はその治療を完了させてからインビザライン矯正を開始します。
では、インビザライン矯正中に虫歯ができた場合は、どのような対処が必要なのでしょうか。実際の対処法は、以下の3つです。
インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合、矯正が終わりに近づいているのであれば応急処置をして矯正治療を先に完了させることがあります。応急処置は、虫歯の進行を遅らせるための一時的な対策です。
応急処置だけでは虫歯は治らないため、インビザライン矯正が終わったらできるだけ早く本格的な虫歯治療を始めなければなりません。
虫歯が歯の形を大きく変えない小さなものであれば、インビザライン矯正を続けながら同時に治療することができます。虫歯治療の際はマウスピースを一時的に外さなければなりませんが、終わった後はマウスピースをすぐにまた装着してインビザライン矯正を進めます。
虫歯が見つかったからといって、インビザライン矯正のスケジュールが大きく狂うわけではないので安心してください。
インビザライン矯正をしている最中に虫歯が重症化した場合、矯正治療を中断してまずは虫歯の治療に集中することが重要です。特に、虫歯が悪化しているなど、緊急で抜歯が必要な場合にはインビザライン矯正を一旦中止することが一般的です。
インビザライン矯正を一時的に中断すると、歯並びが元に戻ってしまうかもしれません。矯正中の歯は不安定なので、マウスピースを装着していないと後戻りすることがあるのです。
しかし、虫歯が原因で歯を失うリスクを避けるためには、やむを得ないと言えるでしょう。
マウスピースを装着しているあいだは、そうでない場合と比べて虫歯になりやすいです。その理由について解説します。
インビザライン矯正では、マウスピースを1日に20~22時間以上つける必要があります。マウスピースはとても薄くわずか0.5mmですが、上下の歯に装着すると合計で1mmの厚みになります。
このため、マウスピースをつけていると唇が閉じにくくなり、口の中が乾燥することがあります。口内が乾燥すると、歯に付着した食べかすなどの汚れが留まり、通常の歯磨きだけでは落としきれなくなるのです。
インビザライン矯正中は、特に口腔ケアに注意し定期的にクリーニングに通うことが大切です。
インビザライン矯正で使うマウスピースは、いつでも取り外すことができます。
しかし、歯を動かすための小さなパーツであるアタッチメントは、歯にしっかりと接着されていて取り外しできません。アタッチメントは、マウスピースと歯を密着させるために使用されます。
アタッチメントの周辺は汚れが溜まりやすくなるため、注意しなければなりません。アタッチメントは小さな突起物のような形をしているため、食べかすやプラークが引っかかりやすく、歯磨きでしっかりと除去しなければ虫歯のリスクが高まります。
インビザライン矯正では、マウスピースを長時間装着します。そのため、口内の唾液の循環が悪くなります。
唾液は、口の中を清潔に保つ重要な役割を担っています。唾液には自浄作用と殺菌作用があり、これによって虫歯の発生を防ぎ、食べ物の残りかすなどの汚れを洗い流しているのです。
マウスピースを装着していると唾液の循環が悪くなり、これらの効果が十分に発揮されなくなります。
インビザライン矯正中に虫歯ができると、矯正治療を中断しなければならない可能性があります。矯正の中断は治療期間の延長にもつながるため、日常ケアをしっかり行い虫歯を予防することが大切です。
歯磨きをするとき、ただ歯ブラシを使うだけではなく、歯間ブラシとデンタルフロスを使用することもとても重要です。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことが可能です。
歯間ブラシは、歯に対して垂直に持ちゆっくりと汚れをかき出すように使います。デンタルフロスは歯と歯の間の狭いスペースに挿入し、歯の表面に沿って擦りつけてプラークや食べかすを取り除きます。
ただし、どちらの道具もどのように使うかがとても重要です。間違った使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけることもあるため注意が必要です。
歯間ブラシやデンタルフロスの正しい使用方法や適切なサイズの選び方については、歯科医院で相談するとよいでしょう。
虫歯は、私たちが食べた後に口内に残った食べかすが原因で、歯垢の中のバクテリアが酸を作り出すことから始まります。この酸が歯の表面のミネラルを溶かす現象を脱灰と言います。
脱灰が起きても、唾液が持つミネラルが歯の表面に戻ることで、虫歯の進行を防ぐことができます。これを再石灰化と言い、私たちの口の中では脱灰と再石灰化が常に繰り返されています。
脱灰が優位になると虫歯になりやすいので、再石灰化を促すフッ素の使用が有効でしょう。フッ素は歯磨き粉に含まれており、高濃度フッ素が配合されたものも販売されています。
ただし、6歳未満のこどもにはフッ素の濃度が1,000ppm以下の歯磨き剤を使うことが推奨されています。使用に不安がある場合は、歯科医院で相談すると良いでしょう。
インビザライン矯正中に特に気をつけたいのは、飲食時のマウスピースの取り扱いです。マウスピースを外さずにそのまま飲み物を飲む人も多いでしょう。
マウスピースを装着したままジュースなどの甘い飲料を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が入り込み、歯が砂糖水に浸されるため虫歯を引き起こしやすくなります。水以外の飲み物を飲む際は、マウスピースを外す習慣をつけましょう。
インビザライン矯正中は、マウスピースが唾液の流れを妨げるため口の中が普段より乾燥しやすくなります。口が乾くと細菌が活発になり、虫歯のリスクが増えます。
マウスピースを装着している間は、こまめに水分を取ることが大切です。
ただし、水分補給をするときは、ジュースやスポーツドリンクなどの糖分が含まれている飲料は避けましょう。水や無糖のお茶を選んでください。先ほど説明したとおり、糖分を含む飲料は虫歯の原因となる砂糖を口内に残すため、虫歯を引き起こすことがあります。
マウスピースは、取り外した際に洗浄することが推奨されています。歯磨きで歯をきれいにしていても、マウスピースの溝に溜まった細菌が繁殖すると虫歯になるリスクが高まるからです。
洗うときは、指や手で優しくこするか、柔らかい歯ブラシで汚れを取り除きましょう。週に一度は専用の洗浄剤を使ってマウスピースをつけ置き洗いすることで、マウスピースをより清潔に保つことができます。
ただし、歯磨き粉はマウスピースに傷をつける可能性があるので使用しないでください。また、熱いお湯で洗うとマウスピースが変形する可能性があるため、水またはぬるま湯を使いましょう。
インビザライン矯正を始める前には、虫歯がないかを確認します。必要があれば治療を優先し、改善されてからインビザライン矯正を始めます。
また、矯正中に虫歯が見つかった場合は、状況に応じて応急処置や治療を行い、最悪の場合は矯正を中断することも考えられます。
インビザライン矯正中は、通常よりも虫歯になりやすい状況なので予防が非常に重要です。飲食時にはマウスピースを外し、流水で洗浄してから装着しましょう。
歯磨きの際は、歯間ブラシやデンタルフロスも併用してください。歯の隅々まで清掃することで、虫歯のリスクを減らすことができます。
口腔ケアの方法に不安がある場合は、歯科医院で相談してみてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
お口のトラブルに対処するために、正確な検査はとても重要です。患者さまのお口の中は、歯の生え方、むし歯の治療痕、あごの骨の状態や神経や血管の走行など、おひとりおひとり異なります。またお口の中の問題は、治療後もきちんと管理しないと再発することもあります。似た症例といっても、トラブルの原因や、治療の進め方、リスク、注意して管理していかなければならない点も、個々の患者さまによって異なってくるわけなんです。
検査でわかることは、その患者さまのお口の中の特徴です。歯科医師は検査結果から治療をどのように進めていくかという作戦、治療計画を立て、患者さまと共有します。
正確な検査と診断に基づいた治療計画は、長期的に歯の健康を維持することにつながります。そのためにも、精密な検査はとても大切なんです。
では、お口の中の状態をあきらかにする検査にはどんな方法があるでしょうか。歯科でお口の状態を診断する方法として、レントゲンと歯科用CTがあります。矯正専門の精密なスキャナーなどもありますがここではレントゲンと歯科用CTについてご説明します。
デジタルレントゲンは2次元の平面画像で鮮明に歯や歯の根の状態を映し出すものです。レントゲンは一方向からの撮影となるため、重なっている部分を確認できないことがあります。症状によって、問題なくお口の状態が確認できるのならレントゲンを選択します。
歯科用CTはさまざまな角度からお口の中を撮影し、立体的に再現します。3次元の立体画像のため、歯や顎の骨の状態、血管、神経などの位置をとらえることができます。
お口の働きは、歯、神経、筋肉、骨や関節が複雑に作用して成り立っています。平面的な情報だけではなく、骨の厚みや骨密度まで確認することができ、レントゲンに比べて精密な検査、診断ができるようになります。レントゲンでは見えなかった歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。
CTとはComputed Tomography、コンピュータ断層撮影のこと。大学病院にある全身をスキャンする医科CTでは腫瘍などの異変や血管の情報といった詳細な体の中の情報を得ることができ、診断に貢献しています。
歯科用CTは、歯科医療用に改良され、歯科の領域の頭頸部に特化されたCTスキャナーです。歯や顎の周囲の骨や神経、血管などを立体的に撮影します。まだ一般の歯科クリニックで導入しているところは少ないのですが、木更津きらら歯科なら大学病院まで出向かなくても、必要に応じてその場でCTを行うことができます。
顎お口の中や頭頚部の、顎の骨や歯といった硬組織を立体的にとらえる三次元画像で診断できます。レントゲンでは重なって見えなかった部分や、顎の内部構造、鼻の空洞や骨の厚さ・密度まで手に取るようにわかるんです。
木更津きらら歯科では歯科用CTスキャナーを導入しています。いつものかかりつけ医にCTスキャナーがあるメリットを考えてみてください。大学病院や総合病院で予約して受けなければならなかった検査を、その場で必要に応じて行うことができるのです。医師の診断のスピードが格段に速くなり、迅速に治療計画のプランニングを行うことができます。治療にとりかかる時間を短縮でき、患者さまのご負担も軽くなります。
歯科用CTの撮影は、医科のCTと比べると短時間ですみます。歯科用CTによる被爆線量は、X線を照射する部位が口腔周囲に限られることからも、医科用CTの10分の1程度です。また、歯科用CTの場合は撮影の際に横たわる必要がありません。座ったまま、あるいは立った状態で撮影することができます。
当院の歯科用CTによる被ばく量は「0.006ミリシーベルト」程度。私たちが普段、生活をしていて自然に被ばくしている放射線の量と比較してみましょう。
普通に生活をしていても、自然界から受け取る放射線はあります。これはその地域によって大きく異なり、ブラジルのガラバリ市街地の「10.0ミリシーベルト」が自然放射線の多い地域として知られています。世界平均では2.4ミリシーベルト。東京とアメリカを飛行機で移動した際に受ける放射線量は0.19ミリシーベルトです。医科用CTによる「0.006ミリシーベルト」の被爆線量は、ごく少ないものだと言うことができます。
お口の中を立体的に写し取った画像をご覧いただくことは、患者様にご自身のお口の中の状態を正確に理解していただく手助けになります。治療のポイントとなる点はどこか、どこにリスクがあるのか、治療の目標となるところを医師と共有して治療にあたりましょう。
歯科用CTでは座ったまま、10秒ほどで撮影が可能です。医科用のCTスキャンのように横たわる必要はありません。
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。歯科用CTで撮影した画像診断で、歯の根の状態が立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。
歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯科CTでは骨の破壊の程度などをより正確に判断することができます。骨の状態から歯の寿命を読み取り、歯の機能を維持できるような治療を検討することができます。
親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずの抜歯をする場合、注意が必要なの親知らずが神経の近くある場合です。神経を傷つけないような施術を行う必要があります。歯科用CTを活用することで、親不知の生え方やや神経の位置が確認できるので、より安全に抜歯をすることが可能です。
顎関節症は顎の関節の周辺に起こるトラブルです。顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりします。顎関節に関する疾患には、歯科用CTによる画像診断が大変有効です。
歯科用CTによる精密な画像診断は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要です。神経や血管を傷つける事故を防がなければなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。インプラント治療では、CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながるでしょう。