木更津きらら歯科ブログ

「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。

矯正歯科

23年07月05日

インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミングと対処法を解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 歯が痛くて頬に手を当てる女性

インビザライン矯正中の「痛み」について不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
一般的に、インビザラインなどのマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較すると痛みの程度は低いことが利点です。 しかし、歯列矯正は歯の位置を動かす治療であり、マウスピースは口腔内にとって異物なので、まったく痛みがない方は珍しいです。そのため、インビザライン装着中に実際に感じうる痛みの種類やタイミングを予習し、心構えしておくことが必要です。
今回は、インビザラインで痛みを感じる原因から対処法まで詳しく解説します。

インビザラインで痛みを感じる原因

原因がわからず考え込む女生徒

そもそも、インビザライン装着中の痛みはどのような原因で発生しているのでしょうか。
矯正中の痛みは「歯の移動による痛み」と「異物挿入による痛み」の2種類に分けられるでしょう。歯の移動による痛みは、歯根膜の伸び縮みや周辺組織への刺激で引き起こされます。対して、異物挿入による痛みは、1か所への連続した圧迫や刺激によって歯肉などに引き起こされます。

インビザラインの痛みはどう感じる?

インビザライン装着中に感じる痛みで多いのは、以下のとおりです。
  • 窮屈さがある
  • 圧迫されている
  • 違和感がある
  • 口腔内に触れる
  • じわじわ痛む など
一度に大きな矯正力がかかる治療ではないので、痛みの程度としては弱いことが多いです。
しかし、放置すると重大なトラブルに繋がる可能性もあるので「違和感」程度でも対処していきましょう。

 

インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミング

  歯が痛くて顔をしかめる女性

インビザライン装着中に感じる痛みは、切り傷などの鋭い痛みではなく、ほとんどの場合が鈍い痛みです。痛みの程度としては強くないことが多いですが、痛みを感じるタイミングは人それぞれです。
それでは矯正中に感じる2種類の痛みを、ここで細分化していきましょう。

インビザライン矯正を始めたとき

インビザラインをはじめて装着したときは、歯が顎骨にしっかりと固定されている状況です。そのため、歯を動かそうとする力が加わり、痛みが発生します。通常であれば1週間以内に治まります。

新しいインビザラインに変えたとき

インビザラインを新しいものに変えた時も同様に、歯を動かそうとする力が加わり、痛みが発生します。これまでとは違う矯正力となるため、痛みを感じるという原理ですが、はじめて装着したときよりも痛みの程度は低いことが多いです。通常であれば3日以内に治まります。

インビザラインが変形しているとき

インビザラインの保管方法が悪く変形してしまっているときは、本来とは違う矯正力がかかってしまうので、装着するときに痛みを感じます。 無理に装着すると、本来予定されていた歯列矯正の計画が崩れてしまうこともあるので、無理に装着することはやめましょう。

インビザラインの装着時間が不足しているのに進めたとき

インビザラインは、1日20〜22時間以上装着することで、時間をかけてジワジワと歯列矯正をさせるものです。そのため、装着時間が不足していると「想定の位置」に歯列が動いていません。そこに、無理に新しいインビザラインを装着すると負担が大きくなるため、より強い痛みを感じてしまいます。

インビザラインを着脱しようとするとき

インビザラインを着脱しようとするときに痛みを感じることがあります。これは、歯列に密着するようにオーダーメイドで作成されたインビザラインを無理に外そうとすることが原因で起こるものです。

インビザラインをしばらく外してしまい再装着したとき

インビザラインを長時間外してしまうと、動きかけた歯列が元に戻ってしまうことがあります。いわゆる「後戻り」といわれるものです。後戻りが起きてしまうと、インビザラインを再装着した時に必要以上の圧力が加わり、痛みを感じることがあります。

インビザラインが口腔内に触れているとき

歯列に対する痛みではなく、歯肉・舌・内頬に痛みを感じるときは、インビザラインが口腔内に触れることが原因となっていることがあります。特に、インビザラインの「縁」が当たっていることが多いです。また、インビザラインではなく、歯についているアタッチメントが原因となることもあります。
対策が遅れると、口内炎や潰瘍形成にも繋がることがあるので注意しましょう。

食事をしているとき

食事の際には食事内容によって、40kg以上の力が歯にかかっていることがあります。そのため、矯正中の歯列を緩めている状況では、痛みを感じることがあります。
食事内容を工夫することで軽快することが多いです。

歯磨きをするとき

歯磨きでは200g以内の力をかけて行うのが目安ですが、つい力が入ってしまうことがあり、歯磨き中に痛みを感じる方が多いようです。
やさしくブラッシングすることで軽快することが多いです。

インビザライン矯正中の痛みに対する対処法

  親指を立てて笑顔の医師2人

それでは、実際に痛みが発生してしまったときに、取るべき行動について解説していきます。難しくはないので、誰でも簡単に対処できるでしょう。

ひとつ前のインビザラインにもどしてみる

インビザラインを変えたときや変形してしまっているときに痛みを感じる場合には「ひとつ前のインビザライン」を装着して過ごしましょう。
外してしまうと後戻りの原因になってしまうので、装着し続けることが大切です。ひとつ前のインビザラインを装着した状態で、早めにかかりつけの歯科医院やクリニックを受診して今後の対策を決めましょう。

鎮痛薬を内服してみる

インビザラインが原因となる痛みに対して鎮痛剤は有効です。市販の鎮痛剤を使用してみましょう。
しかし、3日以上痛みが続くときや、どんどん痛くなるときなどは自己判断で内服を続けるのではなく、歯科医師に相談してください。

食事内容を工夫してみる

食事での痛みを軽減するためには、食事内容の工夫が必要です。柔らかいものを食べるように心がけましょう。
おすすめのメニューは、以下のとおりです。
  • 湯豆腐
  • おかゆ
  • うどん
  • ドリア
  • シチュー・スープ類
  • ねぎとろ、など
食事の際に痛みを感じていても、食後はすみやかにインビザラインを再装着することが大切です。

歯科用ワックスを使用してみる

インビザラインやアタッチメントが口腔内に触れて痛みがある場合には、ドラッグストアなどで市販されている歯科用ワックスを、矯正器具が当たるところに装着してみましょう。
スティックタイプのものやシートタイプのものなど種類はさまざまで、間違って飲み込んでしまっても身体に害はないものがほとんどです。歯科用ワックスを使用しても痛みが軽減しない場合には、歯科医院やクリニックで変形しない程度に研磨してくれる場合もありますので、相談してみましょう。

リムーバーを使用して外す習慣をつける

インビザライン着脱時に痛みを感じる方は、無理にはずすのではなく、リムーバーを使用してみましょう。
スムーズに外すことができるので痛みも軽減するはずです。

歯科医院・クリニックへ相談する

すでに口内炎ができてしまっているときや出血しているとき、痛みがよくならないときなどは、無理に対処しようとせず、歯科医院に相談しましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑顔の女性

ここまで「インビザライン矯正中に痛みを感じるタイミングと対処法」について解説してきました。
痛みの理由と対策を理解しておけば、痛みが出たときにも焦らず対応することができます。難しい方法ではありませんので、痛みを感じたらすみやかに実践していきましょう。また、日常生活を送るうえで、痛みは非常に強いストレスに直結します。我慢しすぎて、矯正治療そのものが嫌になったり断念してしまったりすることがないように、早めの対策を講じていきましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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23年06月28日

ワイヤー矯正は痛いのか?痛みを感じたときの対処法を詳しく解説!

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。 青い背景の前に置かれたワイヤー矯正の歯科模型

ワイヤー矯正は、従来からある矯正方法で幅広い症例に対応可能です。

しかし「ワイヤー矯正は痛い」という声を聞いて、不安に思う方もいるでしょう。ワイヤー矯正はさまざまな原因で痛みを生じることがありますが、対処法を知ることで安心して治療を進められます。

今回は、ワイヤー矯正による痛みの原因や対処法を詳しくご紹介します。これからワイヤー矯正を受ける方やワイヤー矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正の装置をつけた歯を見せて笑う女性

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットとよばれる装置をつけて、装置にワイヤーを通すことで歯を動かす矯正方法です。

従来からある矯正方法なので豊富な治療実績や研究があり、幅広い症例に対応できます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、細かい調整も可能なため、一般的に難しいといわれる症例にも対応が可能です。

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正は、装置を取り付ける場所によって、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の大きく3つの種類に分かれます。

表側矯正

歯列の表側に装置をつける方法です。ほぼすべての歯並びに適応でき、ワイヤー矯正のなかでもっとも費用を安く抑えられます。装置が目立ちやすいことがデメリットですが、近年では透明や白の目立ちにくい装置も普及しています。

裏側矯正

歯の裏側に装置を取り付ける方法です。装置がほとんど見えないため、矯正中の見た目が気になる方に人気があります。

しかし、裏側矯正は歯科医師の専門的な知識と高い技術を要するため、治療できる歯科医院が限られています。また、表側矯正に比べると治療可能な歯並びが限られているので注意が必要です。治療に高い技術が必要な分、表側矯正に比べて費用が高い傾向にあります。

ハーフリンガル矯正

目立つ上の歯は裏側に、目立ちにくい下の歯は表側に装置をつける方法です。下の歯を表側矯正にすることで、裏側矯正よりも費用を抑えられます。また、装置による口元の膨らみや話しにくさも軽減できるでしょう。

ワイヤー矯正のメリットとデメリット

ワイヤー矯正には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

ワイヤー矯正のメリットは以下のとおりです。

  • 幅広い症例に対応できる
  • 抜歯が必要な矯正も行える
  • 細かい調整ができる
  • マウスピース矯正に比べて治療期間が短い
  • マウスピース矯正に比べて費用が安い
  • 取り外しの手間がない

ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • ワイヤー交換後に痛みを感じやすい
  • 最初は装置の違和感がある
  • 装置に食べ物が挟まる
  • 歯磨きがしにくい
  • 装置が目立つ
メリットとデメリットを理解したうえで、自分にあった矯正方法を選択しましょう。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

矯正器具がついた歯を指差して笑う女性

ワイヤー矯正は、歯を支える骨の吸収と再生の繰り返しを利用して歯を動かします。

歯の根は、歯槽骨という顎の骨によって支えられています。装置に通したワイヤーによって歯に力が加わると、進行方向の歯槽骨が溶けて、反対側では骨が作られるのです。ワイヤー矯正では、歯は1か月におよそ1mm動くとされています。

矯正で歯に力を加え続けることで骨の吸収と再生が繰り返されて、歯が移動していきます。矯正中や矯正直後は、歯の周囲組織が安定しておらず歯が動きやすい状態なので、歯がもとの位置に戻る後戻りを起こしやすいです。後戻りを起こさないために、矯正後は保定する期間が必要になります。

ワイヤー矯正の痛みの種類

歯が痛くて顎に手を当てて耐える女性

ワイヤー矯正で感じる痛みの種類は、以下のとおりです。

歯の移動に伴う痛み

歯が移動するときに痛みを感じる場合があります。

矯正治療では、歯の周りの骨の吸収と再生を利用して歯を移動させることを上述しました。骨が吸収されるとき、歯の根の周りは炎症反応を起こすため痛みが生じます。特に治療の初期は痛みを感じやすいです。ワイヤー交換後に強い痛みを感じる方もいます。

治療が進むと痛みは軽減し、ワイヤー交換後も違和感がある程度になる方が多いです。

装置で口内が傷つくことによる痛み

ブラケットやワイヤーによって、口の中の粘膜や舌が傷ついたり、口内炎になり痛みが生じたりすることがあります。特に、治療を始めたばかりの頃は口の中に装置があることに慣れず、舌や粘膜が装置に擦れやすいです。歯が動くことでワイヤーが後方に飛び出し、頬に刺さることもあるでしょう。

装置に慣れると無意識に舌や粘膜が装置を避けるようになり、傷や口内炎ができる頻度が減るでしょう。

噛むときの痛み

矯正中に歯の根で炎症が起きていると、噛むことで痛みが生じる場合があります。特に、ワイヤー交換後は歯が動いて敏感な状態なので、痛みを感じやすいです。

清掃不良による歯茎の痛み

矯正中の清掃が不十分なことから、歯周病になって歯茎に痛みが出る場合があります。

ワイヤー矯正中は常に装置が歯についているため、歯磨きなどのケアがしにくい状態です。複雑な装置の間に食べ物が挟まりやすく、口の中が不潔になりやすいのです。特に、歯と歯茎の間に汚れが溜まると歯茎が炎症を起こし、痛みを生じるリスクがあります。

ワイヤー矯正の痛みはいつまで続く?

顎に手を当てて上を見て考え事をする女性

歯が動くことで生じる痛みは、調整後2~3日がピークで1週間ほどで落ち着くケースが多いです。歯の動きに伴う痛みは治療の初期ほど感じやすく、後半になるほど感じにくいとされています。

また、矯正器具が粘膜に当たることで生じる痛みも徐々に減ることが多いです。装置が口内にあることに慣れ、舌が自然に装置を避けるようになったり、歯並びが整うことで粘膜に当たりにくくなったりすることが理由と考えられます。

ワイヤー矯正で痛みを感じるときの対処法

青い背景の前で上を指差して笑う女性

ワイヤー矯正によって痛みを感じる際の対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

歯の移動に伴う痛みがある場合は、痛み止めを服用することが効果的です。使用の際は歯科医師に相談し、用法・容量を守りましょう。

装置を調整してもらう

装置が粘膜に当たる場合は、装置を調整してもらえないか歯科医院に相談しましょう。ワイヤーが刺さる場合は切る、位置を調整するなどを行うことで、痛みが改善する可能性があります。

ただし、治療計画や装置の状態によっては調整が難しい場合もあるため、必ず調整できるとは限りません。また、気になるからと自分で装置を調整するのは避けましょう。想定外に歯が動いてしまったり怪我をしたりする原因になります。

矯正用ワックスで粘膜を保護する

装置が粘膜に当たる場合は、矯正用ワックスで装置を覆うことも検討してください。矯正用ワックスは、歯科医院で使い方を詳しく教えてもらって使用しましょう。

ワイヤー交換後の食事を工夫する

ワイヤー交換後は歯が痛みに敏感になっているので、なるべく硬いものを避けて、柔らかいものや一口サイズのものを食べましょう。

ただし、栄養バランスの取れていない食事は歯の移動を遅らせる可能性があります。痛みが出にくく、バランスのよい食事を心がけてください。

歯ブラシ以外のケア用品も使う

矯正中は、歯ブラシ以外の口腔ケア用品も併用して口の中をきれいに保ちましょう。ワイヤー矯正の装置は複雑な形をしており、細かいすき間が多くあります。タフトブラシや歯間ブラシなどを併用して、細かいすき間の汚れも落としましょう。

まとめ

歯科医院でワイヤー矯正の器具の調整をしてもらう女性患者

ワイヤー矯正は、歯に力をかけて動かすため痛みを感じます。装置が口内を傷つけることで痛みが生じることもあるでしょう。食べ物を噛んだときに痛みを感じる方や、矯正装置があることで歯磨きが十分にできず、歯周病を発症することで痛みを感じる方もいます。痛みを感じた場合は、今回ご紹介した対処法を試してください。

ワイヤー矯正は、特に治療の初期段階で痛みが出やすいです。治療が進むと違和感がある程度になる方が多いので、不安に思わずに治療に臨みましょう。ワイヤー矯正は歯が動くスピードが速く、幅広い症例にも対応できるメリットの多い治療です。ワイヤー矯正の痛みを完全になくすことは難しいですが、対処法はあるので安心してください。

矯正方法はそれぞれにメリットとデメリットがあります。事前に歯科医師とよく相談して、自分に適した治療方法を選択しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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23年06月14日

インビザライン矯正で親知らずを抜くケースとは?

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

歯科医師が歯科治療をしている

インビザラインを始めとした矯正治療では、治療前に親知らずの抜歯が必要となるケースがあります。「抜歯」と聞くとネガティブなイメージがあるので、できるだけ抜きたくないと考える方も多くいらっしゃると思います。

しかし、邪魔となる親知らずを放置することで、インビザライン矯正で整った歯並びが後戻りすることや噛み合わせに悪影響を与えることがあるかもしれません。

本記事では、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。親知らずを抜くメリット・デメリット、抜かなくても済むケースについても解説しているので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは

クエスチョンマーク

親知らずとは、20歳前後くらいに生えてくる、前から数えて8番目の歯のことです。大人になってから生えてくることから「親知らず」という名前がついています。親知らずの生え方については個人差があり、上下左右4本とも生えている方もいれば、1本しかない、中途半端に半分だけ頭を出している、1本も生えていない方など、さまざまです。

インビザライン矯正における親知らずの抜歯は、親知らずがどのように生えているかによって異なります。ほかの歯と同じようにまっすぐ生えていて、上下の歯がきれいに噛みあっている場合は抜歯しなくても問題ないことがほとんどです。

ただし、奥の方に生えている親知らずは磨きづらいため、7番目と親知らずの間が虫歯になりやすいので注意が必要です。

また、以下の生え方をしている親知らずは、抜歯が必要となる可能性が高くなります。

  • 斜めや横向けに生えている
  • 歯茎に埋まっている

ただでさえ虫歯になりやすい親知らずが斜めや横向けに生えていると、虫歯や歯周病になるリスクが高いといえるでしょう。

親知らずが虫歯になっても抜歯すればよいですが、磨き残しができやすいことで、7番目の歯が虫歯になることや歯周ポケットが深くなることがあるかもしれません。また、親知らずが歯茎の中に埋まっているケースでは虫歯になることはありませんが、7番目の歯を圧迫して鈍痛がでたり顎の骨を溶かす原因になったりすることがあります。このように、ほかの歯の虫歯や歯周病の原因となるような生え方をしている親知らずは、抜歯するのが望ましいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くケース

歯科医師と患者が会話している

以下、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。

きちんと噛み合っていないケース

親知らずがまっすぐに生えているものの、上下の歯がきれいに噛み合っていないケースは抜歯する必要があります。

インビザライン矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせも整える治療法です。噛みあっていない親知らずは治療の悪影響となることが多いため、インビザラインで矯正治療を始める前に抜歯するのがよいでしょう。

ほかの歯を圧迫しているケース

斜めや横向きに生えているケースや横向きの親知らずが歯茎の中に埋まっているケースなどは、親知らずがまっすぐに生えていないことで、ほかの歯を圧迫することがあります。

親知らずを放置してインビザライン矯正を始めても、歯の動きが鈍くなってしまったり、あとで歯が動いてしまったりする可能性があるため、抜歯するのがよいでしょう。

痛みや腫れがあるケース

親知らずによる痛みや腫れは、歯磨きが不十分であることや歯が圧迫されることによって起こります。痛みや腫れが出ている場合、薬や親知らずの周りをきれいにすることで一時的に痛みや腫れが治まりますが、何度も繰り返すことがほとんどです。

根本的な解決のためには、原因となる親知らずを抜いてしまうのがよいでしょう。インビザラインの矯正中に親知らずによる痛みや腫れが出た場合、インビザラインの治療を中断して対処することもあります。インビザライン矯正を始める前から痛みや腫れが出ているなら、インビザライン矯正をうまくすすめるためにも、治療する前に抜歯するのがよいでしょう。

虫歯になっているケース

親知らずは歯磨きがしづらいため、ほかの歯よりも虫歯になるリスクが高いです。

親知らずは器具が届きにくいため虫歯治療がしにくく、虫歯治療をしてもまた虫歯になる可能性が高いことから、親知らずが虫歯になっている場合は抜歯するのがよいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

次に、インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリットについて解説します。

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット

インビザライン矯正で親知らずを抜くメリットは、以下の3点です。

  • 歯を動かすスペースができる
  • 治療後の歯に影響を与えない
  • 虫歯や歯周病を予防できる

最も後ろにある親知らずを抜くことで、後方にスペースができ、効率的にインビザライン矯正をすすめられます。歯を後方に動かしやすいだけでなく、親知らずがほかの歯を押してしまうリスクもないため、インビザライン矯正後の噛み合わせや歯並びが変わる心配や後戻りする心配はありません。

また、磨き残しができづらいため、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にも効果があるでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリット

インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリットは、以下の3点です。

  • 外科手術が必要となる
  • 腫れる場合や痛む場合がある
  • 顔面麻痺のリスクがある

親知らずの抜歯は、麻酔を伴う外科手術です。まっすぐに生えているケースは比較的簡単に抜けることが多いですが、斜めや横向けに生えているケースでは、身体的にも精神的にも負担がかかります。

特に、歯茎の中に埋まっているケースでは、歯茎を切る・歯の周りの骨を削る必要があることから、大がかりな処置が必要です。そのため、抜歯後1週間程度は、顔が大きく腫れることや痛むこともあるでしょう。痛みのピークは抜歯後2~3日で徐々に治まっていくことがほとんどです。症状が出ている間は、やわらかいものを食べる、飲酒しないなど、なるべく安静に過ごすのがよいでしょう。

また、親知らずの生えている場所によっては、顔の神経をつかさどる下歯槽管(かしそうかん)を傷つけてしまうことがあります。抜歯後に顔や舌にしびれが残るリスクがあるため、親知らずの生えている位置によっては一般の歯科医院での抜歯が難しく、総合病院を紹介されることがあります。より安全に抜歯するために、設備の整った総合病院で抜歯するのがよいでしょう。

インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケース

歯科医師と患者が会話している

次に、インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケースを解説します。

歯を後方に動かす必要のないケース

インビザライン矯正をするにあたって、奥歯を後方に動かす必要がある場合、親知らずが矯正の悪影響となるので抜歯が必要です。

しかし、まっすぐに生えていて上下の歯が噛みあっている、親知らずが邪魔とならないケースでは抜歯しなくてもかまいません。

IPRで対応できるケース

IPRとは、歯と歯の間を少しだけ削り、矯正のために必要なすき間を作る処置のことです。「歯を削る」と聞くと虫歯治療のイメージがあるかもしれませんが、IPRでは表層にあるエナメル質を研磨するようなイメージです。そのため、歯を削る量はわずかであり、歯がしみることや痛むことはないでしょう。

IPRは、インビザラインを始めとした矯正治療でよく行われる処置です。IPRで対応できるケースであれば親知らずを抜かなくてもかまいません。

親知らずの根っこがまだできていないケース

親知らずの成長が不十分で根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずに様子をみることがほとんどです。

根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずにインビザライン矯正をすすめ、親知らずが成長したときに抜歯することになるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす男性

インビザライン矯正で親知らずの抜歯が必要なケースは、親知らずがまっすぐに生えていないことで虫歯や歯周病の原因になっている場合やほかの歯を圧迫している場合です。まっすぐに生えているケースでも、上下の歯が噛みあっていないケースやインビザライン矯正の邪魔となるケースでも抜歯した方がよいでしょう。

親知らずを抜くことによって、効率的にインビザライン矯正をすすめられるだけでなく、ほかの歯が虫歯や歯周病になることを予防できるでしょう。親知らずの抜歯が必要となるかどうかは、歯科医師による診察や検査が必要です。

インビザライン矯正での親知らずの抜歯を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。


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23年06月07日

インビザラインとワイヤー矯正の違いとは?選び方のポイントを解説

こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。

レントゲン写真を見せながら説明する歯科医師と患者

矯正治療を検討していると「インビザラインとワイヤー矯正、どちらを選べばよいの?」と悩むことも多いのではないでしょうか。どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリットやデメリットを理解し、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。

今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いを解説します。選び方のポイントなども解説しますので、どちらの矯正治療を選べばよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインについて

マウスピースをはめて笑う女性

インビザラインとは、取り外しのできるマウスピースを使って歯並びを整える矯正治療のことです。薄くて透明なマウスピースを使用するため目立たず、人気のある治療法です。

現状の歯並びから少しずらしたマウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに患者様自身で次のマウスピースに交換することで、少しずつ歯並びを改善します。

インビザラインのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

  • 目立たない
  • 取り外しができる
  • 違和感や痛みが少ない
  • 通院回数が少ない

インビザラインで使用する矯正装置は、薄くて透明なマウスピースです。そのため、矯正治療中でも目立たないことが最大のメリットといえるでしょう。自分の好きな時に取り外しできるので、食事や歯磨きなどをふだんどおりに行えることもメリットの一つです。

1枚のマウスピースで動かせるのは最大0.25mm程度なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。また、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるので、通院回数が少ないこともメリットといえるでしょう。

デメリット

インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。

  • 治療できない症例がある
  • 装着時間を守る必要がある
  • マウスピースの管理が必要になる

インビザラインには、治療できない症例があります。重度の叢生(そうせい)や、骨格が原因の過蓋咬合、受け口などの歯並び、抜歯の本数が多いケースなどは、インビザラインだけでは治療ができません。

また、インビザラインは患者様自身で治療を進める矯正治療なので、マウスピースを適切に管理できない方には適していません。インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着することが推奨されています。装着時間が短いと、歯が計画どおりに動かない場合や、後戻りする場合があるのです。

インビザラインの治療をうまく進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に新しいマウスピースに交換することが重要です。

ワイヤー矯正について

サングラスをかけて笑うワイヤー矯正をした女性

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットという装置を固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを整える矯正治療を指します。ワイヤー矯正には、歯の表側に装置をつける表側矯正、歯の裏側に装置をつける裏側矯正、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけるハーフリンガル矯正の3種類があります。

矯正治療のなかで最も歴史があり、治療実績が豊富で、幅広い症例に対応できることが特徴です。

メリット

ワイヤー矯正のメリットは、以下のとおりです。

  • 幅広い症例に対応できる
  • 比較的歯の移動が早い
  • 自己管理が必要ない

ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療が難しい重度の叢生や抜歯の本数が多いケースなど、幅広い症例に対応できます。また、通院してワイヤーを調整し、歯にかかる矯正力を細かく調整しながら歯を動かすため、比較的歯の移動がスムーズなこともメリットの一つです。

装置を歯に固定するため取り外しができず、歯科医師の判断によって治療が進むので、自己管理が苦手な方に適しています。

デメリット

ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立つ
  • 違和感や痛みが出やすい
  • 食事や歯磨きがしづらい
  • 虫歯や歯周病のリスクが高い

ワイヤー矯正の最大のデメリットは、矯正装置が目立つことです。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、改善できるでしょう。

ワイヤー矯正は、インビザラインのマウスピースのように取り外しができません。そのため、食事や歯磨きをふだんどおり行えないことがデメリットです。装置に食べかすが詰まりやすく、歯磨きが難しくなるので、虫歯や歯周病になるリスクも高まるでしょう。ワイヤー矯正中は、歯と歯の間や矯正装置の周りなど、磨き残しがないように注意してください。

ワイヤー矯正は、通院のたびにワイヤーを調整して治療を進めますが、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後は違和感や痛みが出やすいといわれています。1~2週間で慣れる方が多いので安心してください。

インビザラインとワイヤー矯正の比較

2つ?を寮に乗せて比較する赤い服の女性

インビザラインとワイヤー矯正の治療期間や費用、上述したメリットやデメリットを比較して解説します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

比較対象 インビザライン ワイヤー矯正
治療期間 1〜3年 1〜3年
費用 700,000〜1,000,000円 表側矯正:600,000~1,300,000円 裏側矯正:1,000,000~1,700,000円 ハーフリンガル矯正:800,000~1,500,000円
通院頻度 1〜2か月に一度 1か月に一度
適応範囲 対応できない症例がある 幅広い症例に対応できる
見た目 目立たない 目立つ
痛み 出にくい 出やすい
食事制限 なし (マウスピースを外す必要あり) 粘着性のあるものや硬いものは×
歯磨き しやすい しにくい

それぞれ詳しく確認しましょう。

治療期間

インビザラインもワイヤー矯正も、一般的な治療期間は1~3年です。全体矯正の場合は1~3年かかることが多いですが、歯並びの乱れが軽度の場合や部分矯正の場合は、数か月~1年以内に治療が終わることもあります。

ただし、実際の治療期間は、患者様のお口の状態によって異なります。ご紹介した治療期間は、目安として参考にしてください。

費用

どちらの矯正も、基本的には保険適用ではありません。自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。

インビザラインの平均的な費用は700,000~1,000,000円、ワイヤー矯正は種類によって異なりますが600,000~1,700,000円です。

実際に治療にかかる費用は、患者様のお口の状態や歯科医院によって異なります。ご紹介した費用は、目安として参考にしてください。

通院頻度

インビザラインの通院頻度は1~2か月に一度、ワイヤー矯正は1か月に一度が目安です。

インビザラインは、患者様自身でマウスピースを交換して治療を進めるため、通院頻度が低くなります。ワイヤー矯正は、1か月に一度は通院し、ワイヤーの調整が必要です。

適応範囲

インビザラインは、重度の叢生や過蓋咬合、受け口などの骨格が原因の歯並びの乱れや、抜歯の本数が多いケースには対応できません。ワイヤー矯正は、インビザラインでは治療できない症例にも対応できます。

見た目

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、大きく口を開けたり笑ったりしても目立ちません。

ワイヤー矯正は金属のブラケットを歯に固定するため、どうしても金属部分が目立ちます。裏側矯正やハーフリンガル矯正、目立ちにくい素材のブラケットやワイヤーを選ぶことで、見た目を改善することは可能です。

痛み

インビザラインは、マウスピースを何枚も交換し、徐々に歯を動かしていく治療なので、違和感や痛みが出にくいといわれています。

一方、ワイヤー矯正は、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後に痛みが出やすいのが特徴です。数日で違和感や痛みに慣れ、1~2週間で症状が落ち着く方が多いので安心してください。

食事制限

インビザラインのマウスピースは取り外しができるので、何を食べても問題ありません。マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースの破損や変形、虫歯などの原因になるので、食事の際は必ず取り外してください。

矯正装置を取り外せないワイヤー矯正では、破損や矯正装置が取れる原因になる食べ物があります。キャラメルやガムなどの粘着性のあるものや、せんべいなどの硬いものは避けましょう。

歯磨き

インビザラインは、マウスピースを取り外せるため、ふだんどおり歯を磨けます。すみずみまできれいに磨けるので、虫歯や歯周病のリスクは低いでしょう。

ワイヤー矯正は、取り外せないブラケットやワイヤーなどの矯正装置があるため、歯磨きが難しいといえます。特に、磨きづらい歯と歯の間や矯正装置の周りには、タフトブラシを使用するとよいでしょう。

どちらの矯正方法を選ぶべき?

頭に手を当てて悩み上を見上げる女性

インビザラインとワイヤー矯正はどちらにもメリット・デメリットがあるため、一概にどちらのほうが優れているとはいえません。矯正治療の仕上がりは、矯正方法ではなく、通院頻度や歯科医師の指示を守っていたか、ケアを適切に行えていたかなどに左右されます。治療法による仕上がりの差はないといえるでしょう。

どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解することが大切です。

インビザラインは、取り外しができる、目立たないことがメリットですが、装着時間や交換時期を守らなければなけません。矯正中であることを周囲に気づかれたくない方や、自己管理ができる方に向いています。

ワイヤー矯正は、矯正装置が目立ちやすいですが、歯科医師がワイヤーを調整して治療を進めるため自己管理の必要がありません。歯並びの乱れが重度の方や自己管理が苦手な方は、ワイヤー矯正を選ぶとよいでしょう。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらの方法が適しているかは、患者様のご希望やお口の状態によって異なります。当院では、お口の状態に合わせた最適な治療法をご提案させていただきます。まずは一度お気軽にご相談ください。

まとめ

口元に手を当て笑う女性

インビザラインは、取り外しができるマウスピースを使用する矯正治療です。矯正装置が目立たず、取り外せるため、食事や歯磨きをしやすいメリットがあります。自己管理の必要があることや、適応症例に限りがあることがデメリットといえるでしょう。

ワイヤー矯正は、矯正装置を歯に固定し、ワイヤーの力で歯並びを整える矯正治療です。金属の矯正装置が目立ちますが、幅広い症例に対応でき、自己管理の必要もありません。

どちらの矯正方法を選ぶ場合も、メリット・デメリットを理解して、治療内容や期間、費用なども比較して検討しましょう。

矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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23年05月21日

予防のためのお子さまの歯科矯正(4):顎の発育の矯正

乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように導いていきます。小児矯正は、顎の発育を矯正する治療法です。


■子どものうちに矯正治療を受けるメリット

顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。

■床矯正(しょうきょうせい)

床矯正は、お子様の成長に合わせて、段階的に歯列の幅を広げていく矯正方法です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている症例に適しています。

マウスピースの幅を少しづつ広げて、顎の発育を導いている様子を動画でご覧ください。




■床矯正の特徴

床矯正では、装置をとりはずすことによる様々なメリットがあります。

装置をとりはずして通常とおり歯みがきできます

矯正装置をとりはずして歯を磨くことができます。歯に直接ブラケットやワイヤーをとりつける方法よりむし歯のリスクが低くなります。

硬いもの、歯にくっつくようなものでも自由に食べられます

食事の際には矯正装置をとりはずすことができるので、硬いものでも粘着性のあるものでも食べることができます。食事のメニューが限定されないということは、食事をつくってくれるご家族にとっても助かることです。お子さまには成長に必要な様々なメニューを食べていただきたいですね。

後戻りすることがあります

顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、計画に沿った治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。また矯正装置を頻繁に外していると、治療期間が長引くことが予想されます。

床矯正を適用できる時期は限られています

床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。歯のすべてが永久歯へと生え変わっていると、適用できないこともあります。

お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。


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23年05月20日

予防のためのお子さまの歯科矯正(3):機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」

成長過程にあるお子さんの歯ならびは、お口の周りの筋肉のバランスを整えることで改善が期待される場合があります。歯を舌でおすなどの、歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら


■大人の歯並びのための土台を整える

永久歯が生えそろう前の子供の矯正は、歯並びが悪くなる前に歯並びが悪くなる原因を排除していくもので、骨格が成長段階にあるお子さまに適した治療法です。

将来的に歯並びが悪くなる原因として、指しゃぶりや口呼吸、唇を噛む、片側の歯だけで食べる、頬杖をつくといった、お口の周辺に関わる癖があげられます。歯は継続的に力が加わると動いていくので、癖のせいで歯並びが変わってしまうのです。また先天性欠如歯や埋伏歯といった生まれつきの特徴が見つかることも考えられます。

機能的マウスピース型矯正装置を使った矯正では、こういった口まわりの癖を改善します。生まれつきの特徴についても、歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。

お子さまのきれいな歯並びは、大人の歯のしっかりとした土台となるだけでなく、食べ物を噛み砕くことや発声といった機能面も改善し、お口の機能の発達を助けることにもなるのです。

■機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」


型どり不要です

機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」はプリフォームタイプの既製品です。症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。お子さまには難しい型どりはありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。

やわらかなプラスチック素材のマウスピースです

やわらかい素材で、お口にフィットします。違和感や痛みが少なくお子さまも無理なく継続して使用することができます。

学校で装着する必要はありません

日中の1時間と、お休み中につけていただきます。学校で装着する必要はありません。とりはずし可能なマウスピースをつけることで、口腔ケアの意識や習慣が身に付きます。

咬み合わせや筋肉のバランスを整えます

機能的マウスピース型矯正装置は、歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りの可能性が低くなるなどのメリットがあります。

子どもの矯正の特徴

お子さまの矯正は、あごの骨が成長のピークを迎える、中学生から高校生くらいまで経過観察が必要です。お子さまの症状によっては、矯正期間が長くなる場合があります。顎の成長が治療計画の予測を超えたときには、再治療が必要なこともあります。またお子さまとご家族の自主的な取り組みが不可欠です。

製品ページはこちら

プレオルソ

プレオルソX

大人になってからの矯正は、治療期間が長引いたり外科手術が必要な場合もあります。成長過程の子ども時代だからこそ、できることもあるのです。長く通える歯科であるかどうかも重要です。お子さまの歯並びにご心配がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。


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23年05月17日

予防のためのお子さまの歯科矯正(2):口腔筋機能療法(MFT)

お子さまの歯列矯正には、歯列を乱す習慣や癖を治すことで歯列を整える方と、顎の発育を矯正する方法があります。このページでは、習慣や癖を治すことで正しい歯並びを導くトレーニングをご紹介します。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら

■歯列を乱す習慣や癖を治す

歯並びの悪くなる原因は「癖・生活習慣」が7割、「遺伝や先天的な問題」が残りの3割といわれています。

お子さまの歯並びは、実はお口の周りの筋肉や歯を舌で押す癖が原因で乱れていくことが多いのです。「癖」があったり、あご周りの筋肉の使い方が正しくなかったり、飲み込み方や食生活・生活環境によっては、顎の発育が促進されず歯並びに影響が出ると考えられています。歯は、継続的に力が加わると、それが例え弱い力であっても動いていきます。

歯を動かす癖とは、頬杖だったり、舌で前歯を押すような行為です。このような癖が続いていると、歯が動き、歯並びの乱れにつながっていくのです。


歯並びが乱れる癖・習慣

舌を突き出す癖や指しゃぶりが、閉まり切らない口元(開咬)や出っ歯(上顎前突)の原因になってしまうことがあります。また口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながっている場合もあります。

■口腔筋機能療法(MFT)

お口の周りの筋肉を鍛え、歯並びを悪くする原因となる舌癖(ぜつへき)を改善するのが口腔筋機能療法(MFT)です。子どもの歯並びは簡単に悪い癖により簡単に崩れてしまいますが、癖をあらためれば歯並びが整うことも大人と違って比較的容易です。お口を大きく動かす「あいうべ体操」、正しい舌の位置を覚える「スポットポジション」、噛みしめる力と舌を持ち上げる力を鍛える「バイトホップ」など、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてプログラムを作成します。

一か月に一度程度の間隔でご来院いただき、15分ほどのトレーニングを行います。ご家庭でも1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。

大人にも効果がありますが、大人の歯並びはもう固まっているため、歯列を整えるためには矯正装置を使った歯科矯正を検討する必要があります。

お子さまの歯やお口の中はとてもデリケートでちょっとした癖の影響を受けやすいのです。矯正装置を使用した歯科矯正を必要とする前に、癖を改善することで歯並びを改善できることもあるのです。


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23年05月15日

予防のためのお子さまの歯科矯正(1):よくない歯並びの影響

お子さまの歯並びを整えることは将来の歯の健康のための予防矯正の意味合いがあります。歯列を乱す習慣や癖を治すこと、顎の発育の矯正を検討する必要がある場合があります。

矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら


■お子さまのよくない歯並びによる悪影響

お子さまのよくない歯並びは、将来的な歯並びにも影響をおよぼすことが少なくありません。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことでおこる悪影響には次のようなことが考えられます。

むし歯や歯周病のリスクが高くなる

歯並びがデコボコしていたり、重なっていたりすると、歯ブラシがあたりにくく磨き残しが起きやすくなります。そのため、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。

歯周病は40代くらいの方から増えてきますが、子どもなら無縁というわけではありません。普段のお口のケアや食習慣が適切でなければ、子どもでも歯周病にかかります。よくない歯並びは歯周病のリスクが高くなるのです。また一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。将来的に、若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人口の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。

発音に支障をきたす可能性がある

歯の位置が異常だったり、歯のまわりの筋肉のバランスが悪かったり、上下の顎の発育がアンバランスだったりすると、お子さまの発音に支障をきたすことがあります。歯と歯のあいだに隙間があれば空気がもれ、空気が混じって発音が不明瞭に聞こえることがあります。また上下の顎がバランスが悪いと舌が正常な位置に収まらず、発音がはっきりしないということもあります。

顎関節症のリスクが高くなる

顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。口の開け閉めで顎関節がぽきぽき音がするのが特徴です。歯並びは顎の関節とつながっています。そのため、歯並びが乱れていると顎の関節にも負担がかかる状態が長く続いてしまうのです。重症の場合には関節の円盤がずれて口があかなくなることも考えられます。

肩こりや頭痛を引き起こす可能性がある

歯並びが乱れていて咬み合わせがずれていると、顎の関節に負担がかかります。その状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。肩こりや頭痛のある状態が普通になってしまうと、集中力に支障をきたし勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。

見た目にコンプレックスをおぼえる

歯出っ歯、受け口など人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。なんとなく口元を隠したり自然に口をあけて笑うことのできない子どもさんもいます。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。

歯列の乱れは全身の健康や生活にまで影響をおよぼします。ぜひお子さまの歯並びに関心を払ってあげてください。


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23年04月26日

前歯だけを矯正するインビザラインのiGOシステム

インビザラインは、マウスピースをつけかえていくことで歯並びを矯正するマウスピース矯正です。歯を動かしていく段階にあわせてマウスピースを製作します。見た目に矯正していることが気づかれにくく、いつも通りの食事や歯みがきができる歯科矯正の手法です。

※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。



■インビザラインのiGOシステム

iGOシステムは、マウスピース矯正のインビザラインシステムのうち、奥歯は動かさず、前歯の20本のみを対象としたマウスピースを1~2週間ごとにとりかえて動かしていくもので、前歯だけの軽微な乱れを矯正したい場合にに適しています。歯列全体を矯正するインビザラインフルよりも、治療期間と費用を抑えることができます。

こちらはiGOシステムで矯正を行った患者さまの症例です。見た目の美しさも求めていらっしゃったので、歯並びを整えるとともに、セラミック治療を行いました。




■マウスピース矯正インビザラインの特徴

矯正をしていると気づかれにくい

装着していただくマウスピースは、透明に近い、薄い医療用プラスチックで、矯正治療をしていると気づかれにくいという特徴があります。見た目が気になる方、人と会うお仕事、大勢の人の前に出るお仕事の方におすすめです。

いつもどおりに食事ができる

マウスピースはとりはずし可能です。とりはずして食事をし、いつも通りに歯みがきをして洗ったマウスピースを装着すればよいのです。食べかすがはさまる心配もなく、お口の清潔さを保つこともできます。

3Dスキャナーでシミュレーション

木更津きらら歯科では、世界標準の高精度の口腔内3Dスキャナー「iTero Element」を導入しています。矯正治療後の状態をシミュレーションや治療途中の歯の動きが高い精度で確認できます。

通院回数が少なくてすむ

インビザラインシステムでは、一度に数段階分のマウスピース(アライナー)をお渡しいたしますので、通院の回数をおさえることができます。その分、患者さまの自己管理が重要になってきます。

インビザラインシステムのデメリット

矯正の段階ごとに製作されたマウスピースを、決められた時間を守って装着していただくことで歯を動かす矯正方法です。患者さまの自己管理が非常に重要です。

ご相談カウンセリングは無料です。患者さまのお口の状態やご希望にふさわしい治療方法・費用・期間などを、丁寧にご案内いたします。ご納得いくまでご質問ください。ごいっしょにがんばりましょう!


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23年04月25日

正しい咬み合わせはどれでしょう

ご自身やお子様の歯並びでご心配なことはありませんか? まず正しい咬み合わせはどんんなものか確認してみましょう。



日本矯正歯科学会リーフレットより

■不正咬合(ふせいこうごう)

歯並びがふぞろいだったり、上下歯ならびが正常に噛み合わない状態を、「不正咬合」といいます。「出っ歯」「受け口」と呼ばれるのは前後のバランスが悪い状態です。左右の咬み合わせがずれていると骨格のずれにまで発展する場合もあります。噛み合わせが深すぎたり浅すぎたりすることもあります。

前後のバランス

顎の骨格のバランスに問題がある場合と、歯の並び方に問題がある場合があります。「出っ歯」「受け口」と呼ばれる状態です。「出っ歯」の状態では、口が閉じにくかったり、衝撃を受けたときに前歯を折ったりくちびるを怪我したりしやすくなってしまいます。「受け口」の状態では、噛む機能だけでなく話し方にも問題が起こることがあります。

左右のバランス

骨格や歯の咬み合わせが左右のどちらかにずれている状態です。放置していると骨格までずれてくることがあるので、早期の治療が必要です。

上下のバランス

上の歯と下の歯の咬み合わせが深すぎたり、また浅すぎて上下の歯の間に隙間があいている状態です。特に隙間が空いてしまう場合は、舌でさわる癖や口呼吸によって悪くなっていくことが多く、矯正と同時に習慣の改善も必要になってきます。

歯と顎の大きさのバランス

歯の大きさと顎の大きさのバランスがとれていない状態です。顎が小さすぎると歯並びが窮屈に凸凹してしまいすし、顎が大きすぎると歯と歯の間に隙間があいてしまいます。歯みがきの時に歯ブラシが届かずに食べかすが残りやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。

■不正咬合がひきおこす問題

こういった咬み合わせのずれをそのままにしておくといろいろな問題が現れてきます。

  • 食べ物がよく噛めない
  • むし歯や歯周病が悪化しやすい
  • 口臭の元となる
  • 顎の関節に負担をかける
  • 見た目に対してコンプレックスを抱く

■矯正歯科とは

歯科矯正は、歯や顎の骨に対して矯正装置によって働きかけ、歯を少しづつ動かし、きちんと噛み合うれいな歯ならびにする歯科治療です。歯を削って「差し歯」にするという考え方ではありません。症例やご希望によって、ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)、舌側矯正、マウスピース矯正(インビザライン)といった矯正方法があります。

自分にあった矯正方法について詳しくは こちら

歯科矯正の手法の選択は、患者さまのお口の状態により異なります。治療が長期間におよぶ点、自費診療となることが多く費用もかかります。ご自身やお子様の歯科矯正をお考えなら、ご納得いくまでご質問ください。ごいっしょに、美しい歯並びのためにがんばりましょう!


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22年10月29日

インビザラインGO・クリアコレクト・インビザラインフル

木更津きらら歯科では、患者さまの歯並びの状態によって、インビザラインGO(iGO)、クリアコレクト、インビザラインフル、ワイヤー矯正といった矯正方法をご提案します。



マウスピース型矯正装置は透明で目立たず、装着していることが外見上ほとんどわかりません。治療計画にそって、少しづづ目的の歯並びに近いづいていくマウスピースをお渡しするので、通院の回数も少なくてすみます。ただし患者さまが、ご自分で毎日の装着時間を守っていただくなどの自己管理が必要になります。

患者さまの歯並びやお口の中の状態はそれぞれ異なりますので、「こういうときにはこれ」と一概には申し上げにくいのですが、おおまかに、前歯のみの矯正がしたいケース、歯並び全体の矯正が必要なケースに、大きくわけることができます。


■マウスピース矯正:インビザラインGo(iGO)

前歯のみ矯正したい場合で、比較的容易な症例のときにインビザラインGoが適しています。前歯から1番め~5番目の歯を動かします。抜歯はありません。乱ぐい歯やすきっ歯、口を閉じたときに、前歯の上の歯が下の歯の内側にあるいわゆる受け口の状態、前歯が咬み合わない状態を矯正したい場合、インビザラインGoの選択が考えられます。

インビザラインGoについて詳しくはこちら

■マウスピース矯正:クリアコレクト

歯科インプラントの代表的なリーディングカンパニー、ストローマン社のグループ会社が提供しているシステムです。前歯から1番め~7番目の歯を動かします。抜歯はありません。歯肉の2mm程度までを包むように設計されていて、矯正力が強いというのがセールスポイントです。

■マウスピース矯正:インビザラインフル

上記で対応できないような、乱れた歯並びの際に検討します。抜歯を検討する場合も、抜歯の必要がない場合もあります。

インビザラインについて詳しくはこちら

■ワイヤー矯正

マウスピース矯正では効果を見込めない場合もあります。ワイヤー矯正は適用範囲が広く、過去の知見の蓄積も豊富で確実な結果を得られる可能性が高いです。当院では目立ちにくいプラスチックやセラミックのブラケットを推奨しています。

木更津きらら歯科では、患者さまのお口の状態にふさわしい矯正方法をご提案いたします。時間を必要とする治療ですが、ごいっしょにがんばりましょう!


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22年08月28日

目立つ前歯のみ矯正したいならインビザラインGO


マウスピース矯正インビザラインシステムのなかでも、インビザラインGOは治療する歯を奥歯を除く20本に限定するシステムです。前歯のみの軽微な歯並びの乱れでしたら歯並び全体を矯正するフルシステムよりも、短期間・低価格で治療することができるかもしれません。

※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

■透明なマウスピース型矯正装置インビザライン

インビザラインは、マウスピース型矯正装置を装着する歯科矯正システムです。マウスピースは透明で、矯正歯科治療中気であることが周囲の方にも気づかれにくいのが特徴です。

治療計画のそれぞれの段階に適するマウスピースがあらかじめ制作され、患者さまご自身の管理により装着していただくことで、通院回数を減らすことができます。1~2か月に1回程度の通院で、矯正専門の歯科医師が進行具合を確認します。

■インビザラインGO(iGO)

患者さまのお口の中の状態、歯並び、ご要望は様々です。歯科矯正といっても、歯並び全体ではなく前歯のみの矯正が求められることも多くあります。インビザラインGOは、治療していく歯列を奥の歯をのぞく20本と限定するため、費用や治療期間を抑えることができます。

■インビザラインGOが適する症例

インビザラインGOシステムで矯正できるのは、前歯部(第一小臼歯から第一小臼歯)です。前歯だけの矯正で治療の効果があがるのか、歯並び全体の矯正治療のほうが適しているのか、600万の豊富な症例から判定します。インビザラインGOが適するケースは、以下のような歯列です。

  • 叢生(乱ぐい歯)
    顎が小さく、歯がきれいに並ぶスペースが足りずに歯並びがデコボコになっている状態。
  • 空隙歯列(すきっ歯)
    前歯において、歯と歯のあいだに隙間がある状態。
  • 交叉咬合
    いわゆる受け口。口を閉じたときに、前歯の上の歯が下の歯の内側にある状態。
  • 開咬
    前歯だけが、咬み合わない状態。


前歯が斜めになってるのが気になると来院された患者さまの症例です。
インビザラインGOによる矯正治療を行いました。


前歯の歯並びを矯正ご希望で来院された患者さまです。
全体の歯列を動かす必要はなかったので、インビザラインGOによる矯正治療を行いました。

■インビザラインGOの特徴

インビザラインGOは、歯並び全体の矯正よりも短時間で効果をあげることができます。患者さまにより異なりますが2~3カ月程度で効果が見込まれることが多いのです。また歯列全体の矯正と比較すると、費用は半分以下に。矯正後におこりがちな「後戻り」も、iGOアライナーで歯並びを整えなおすことができます。

歯科矯正の技術の進化は、目覚ましいものがあります。すきっ歯や軽い歯並びの乱れでしたら、比較的安価に、短期間で治療の効果をあげることができる場合があります。歯並びでお悩みでしたら、ぜひご相談ください。


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22年08月27日

マウスピース型矯正歯科装置「インビザライン」


歯列矯正の手法のうち、透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを綺麗にする治療方法があります。木更津きらら歯科ではアライン・テクノロジー社のインビザラインシステムを採用しています。

※インビザライン完成物は薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

■マウスピース矯正

透明な素材で作られたマウスピースを使用する矯正方法は、ブラケットを装着する方法に比べて目立ちにくいのが特徴です。

マウスピース矯正の中でも、歯列の変化に伴いその都度かたどりをするシステムと、最初にプランを明確にしあらかじめそれぞれの段階のマウスピースを製作するシステムがあり、インビザラインは後者となります。どちらにもメリット・デメリットがあります。


前歯が出ていることが気になり、矯正を希望された方の症例です。インビザラインシステムで治療を行いました。

■インビザラインの特徴

矯正装置が目立たない

最も特徴的な点は、矯正装置が目立たず、装着していてもほどんど人に気づかれない点です。マウスピースは、透明に近い、薄い医療用プラスチックです。矯正治療中の見た目が気になる方、大勢の人の前に出る機会の多い方、人と会うお仕事の方におすすめです。

食事の際に装置をはずすことができる

食事の際にはマウスピースをとりはずし、普段通りに食事を楽しむことができます。ブラケットやワイヤーに食べかすが挟まることがありません。食事のあと、いつものように歯みがきをして洗ったマウスピースを装着すれば、お口の中を清潔に保つこともたやすくなります。

3Dスキャナーでお口の状態を再現

歯科矯正では、治療前の患者さまの歯並びを正確に把握したうえで、高い精度で治療後のイメージをシミュレーションし、患者さまにご納得いただいたうえで治療にあたることがとても重要です。木更津きらら歯科では、お口の中の状況をより正確に負担なく再現できる、世界標準の口腔内3Dスキャナー「iTero Element」を導入しています。矯正治療後の状態をシミュレーションしたり、治療途中の歯の動きを確認したりすることも可能です。

治療の段階にあわせてマウスピースを交換

治療の段階ごとにマウスピースを変えて歯列を動かしていくのがマウスピース矯正です。インビザラインシステムでは、一度に数段階分のマウスピース(アライナー)をお渡しします。患者さまの自己管理が重要な反面、通院の回数をおさえるメリットがあります。

痛みが少なく、緊急事態が起こりにくい

マウスピース型矯正装置は金属を使用していません。また段階的に歯を動かしていくため、従来の矯正方法より痛みが少ないようです。矯正期間中に装置がはずれてしまい、緊急に歯科に出向かなければならないということも起こりません。また、十分ご注意いただきたいものの、むし歯になってしまった場合でも治療が行いやすい面があります。

治療期間

患者さまの歯の状態や治療計画によりますが、治療期間は他の矯正方法とあまり変わらないと報告されています。

インビザラインシステムのデメリット

通院が少なくてすむ代わりに、患者さまの自己管理が非常に重要な治療法です。治療計画通りに装着時間を守っていただけないと、治療の効果があがりません。不正咬合やがたつきが重度の場合、他の矯正方法を提案させていただく場合がございます。

ご相談、カウンセリングは無料です。患者さまにふさわしい治療方法や費用・期間などを、丁寧にご案内いたします。まず一歩、ふみだしてみませんか。


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22年07月29日

舌側矯正(リンガル矯正)


歯科矯正のワイヤー矯正の手法で、歯の裏側にブラケットを取り付ける方法を舌側矯正といいます。見た目を重視する場合に矯正装置が目立たないというメリットがあります。

歯の裏側、舌側にとりつける矯正装置を「リンガルブラケット」と言います。舌側矯正も唇側矯正(通常の、歯の表側にブラケットをとりつける)も、治療の効果はほとんど変わりありません。矯正治療中のライフスタイルや、費用を鑑みて選択していただくことができます。お口の状態によっては、ご要望と異なる矯正方法をご提案することもあります。

■舌側矯正の進化

以前の舌側矯正装置は、装置自体に大きさや厚みがあり、歯に装着したときの違和感が強く、会話に困難を感じたり、歯ぐきや舌の炎症も起きやすかったようです。

現在は、接着技術や装置自体の向上、多くの知見に基づいた治療方式の進歩や簡便化が進み、矯正治療の選択肢として存在感を増しています。患者さまの負担度を考えたとき、唇側からの矯正とほとんど変わらないレベルで治療できるようになってきました。

■舌側矯正を選択する際のポイント

舌側矯正はこのような方に選ばれています。

  • 仕事で人前に出るので、目立たないやりかたで矯正治療をしたい方
  • 結婚式などの重要なイベントを控えている方
  • 楽器を吹く方
  • ホワイトニングをされたい方

管楽器を吹く方には舌側矯正が適している面があります。ただ当然、歯の裏側といっても矯正装置を装着するのですから、楽器を吹く際には配慮が必要になる部分はあります。舌側矯正なら治療と並行しホワイトニングを行うことも可能です。

■舌側矯正の特徴

他のどんな治療法にもあるように、舌側矯正にもメリット・デメリットと言える特徴があります。治療の決め手となるメリットがあるか、断念するべきデメリットがあるか見ていきましょう。

*メリット

  • 歯科矯正をしていると気づかれにくい
  • 唇側矯正よりも口元の出っ張りがすくなく、横顔に不自然さがない
  • 舌側のほうが唇側より唾液が多く、矯正装置の周辺にも殺菌作用が働きやすい
  • 前歯を引っ込めやすい

*デメリット

  • 歯唇側矯正と比べ、治療が複雑で手間がかかる
  • 上記の理由で費用が高くなる
  • 舌が装置にふれて違和感を感じる
  • 発音がしにくい場合がある
  • 歯みがきにコツが必要である

■舌側矯正装置の装着

舌側矯正では、歯科医が直接患者さまの歯にブラケットをとりつけるのではなく、口腔内をかたどったトレーの上にブラケットの位置づけをして下準備をします。あらかじめ準備した装置を、実際にお口の中に装着していくことになります。

舌側矯正は装置や治療技術の進歩により、存在感を増してきました。矯正治療中の見た目がネックとなり、迷われている方はぜひご相談ください。


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22年06月29日

ワイヤー矯正(マルチブラケット法)


ワイヤーで歯を少しづつ動かしていく方法をワイヤー矯正といいます。歯科矯正にはいろいろな手法があります。今日はワイヤー矯正をご紹介します。

■ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)

マルチブラケットはブラケット・ワイヤー・結紮線・ゴムリングといった矯正装置を使って行う矯正治療の手法です。歯にブラケットを接着剤で装着し、ワイヤーを通して歯を適切な位置に少しづつ動かしていきます。

簡単に言えばそういうことなのですが、大切な、健康な歯に長期間とりつける器具です。患者さまの歯の状態を正確に見極め、調整を続けながら適切な治療を行っていきます。

■ブラケットの種類

ワイヤー矯正で使用するブラケットは、金属製、プラスチック製、セラミック製のものがあります。プラスチック製、セラミック製のブラケットは目立たず、矯正期間中の精神的な負担を軽減してくれます。当院で使用しているブラケットは以下のとおりです。

<<当院で使用するブラケット>>
  • プラスチック製ブラケット
    エスタMB/トミー(株)
    耐久性にすぐれたハイブリッドプラスチックにメタル素材を組み込んだブラケットです。
  • セラミック製ブラケット
    radiance/(株)バイオデント
    サファイア製ジルコニアブラケットです。透明感のある目立ちにくい装置です。

小臼歯には金属を使うことがあります。大臼歯には必ず金属のブラケットを使用します。

■ブラケットの接着

治療計画通りに歯が動いているか、装置にトラブルが起きていないかを確認します。治療計画通りに動いていない場合は、ゴムやチェーンの強さを強くしたり、、ワイヤーの種類を変えたりといった調整をしていきます。それでも動かない場合は、歯が生えている歯肉の下の骨の表面の一部を除去し、骨の回復とともに歯を動かしていくコルチコトミーという手法をとる場合もあります。月に一度程度の調整日には、あわせて歯のクリーニングも行います。

■毎月一度程度の調整とクリーニング

熟練の矯正医がひとつひとつ、歯に貼り付けていきます。ダイレクトボンディング法といいます。歯の裏側にブラケットを装着する舌側矯正をされる場合、歯型をとり歯型のトレーの中でブラケットを設定する手法をとります。ブラケットを接着したら、歯を動かすワイヤーを通します。

ブラケットをつけているときには、ブラッシングがとても重要になります。矯正治療中に虫歯や歯周病になってはなんにもなりません。ブラッシングの方法も丁寧にご説明いたします。

■保定期間

じっくり時間をかけて歯を動かしました。歯はもとにもどろうとするので、正しい位置に歯を固定するため、保定装置(リテーナー)を装着します。歯を動かすための期間と同じくらいのあいだ、リテーナーを装着していただくと歯が固定されやすいようです。

■きれいな歯並びが実現!

長い時間、よくがんばっていただき、治療前よりずっときれいな歯並びが実現しました!

マルチブラケット法はもっとも基本的な矯正の手法です。以前は金属製のブラケットが主流でしたが、セラミックやプラスチック製のブラケット、ワイヤーも白いものを使うことによって、見た目に感じる負担も軽減されています。


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22年06月28日

自分にあった矯正方法


歯科矯正にはいくつかの手法があります。ご自分にあった矯正方法をごいっしょに探していきましょう。

■ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)

歯に歯科用接着剤でブラケットをとりつけ、ワイヤーを通して引っ張る基本的な矯正方法です。骨格に問題があって外科的な手術をしなければならない場合をのぞき、ほとんどどのような症状でも治療できます。

以前は金属製の矯正装置をつけている子供さんをよく見かけましたね。ブラケットは金属性のものが主流でしたが、近年ではセラミックやプラスチック製のブラケットの品質が格段に向上しています。当院では審美性や矯正期間中の心理的な負担を考え、前歯はセラミックまたはプラスティック性のブラケットを使用いたします。

<<当院で使用するブラケット>>
  • プラスチック製ブラケット
    エスタMB/トミー(株)
    耐久性にすぐれたハイブリッドプラスチックにメタル素材を組み込んだブラケットです。
  • セラミック製ブラケット
    radiance/(株)バイオデント
    サファイア製ジルコニアブラケットです。透明感のある目立ちにくい装置です。
*メリット

多くの種類の不正咬合に対応できます。奥歯を含む全体の矯正、装置をつけた箇所の4本から6本の部分矯正も可能です。 金属アレルギーの人でも安心して使用できます。

*デメリット

歯の表面につけるので、矯正治療をしていることを会った人にはわかってしまいます。

■舌側矯正

ブラケットを歯の裏側に取り付けるワイヤー矯正です。患者さまの歯型をとり、歯にかぶせるトレーを製作、トレーの歯型のうちにブラケットを設置して接着剤を塗布し、そのトレーを歯にかぶせて歯にブラケットをくっつけるという方法をとります。

*メリット

  • 矯正器具が他からは見えにくく、矯正治療をしていることが目立ちません。
  • 多くの種類の不正咬合に対応できます。奥歯を含む全体の矯正、装置を付けた箇所の4本から6本の部分矯正も可能です。

*デメリット

  • 口の中のスペースが狭くなり、歯の表側に装置をつけるより違和感が続くようです。
  • トレーの製作といった準備が必要になり、費用も少し高くなります。

■マウスピース矯正(インビザライン)

マウスピースを装着して、少しずつ歯を動かしていく治療法です。当院では「インビザライン・システム」を採用しています。3Dシミュレーションで歯の動きを予測し、10日から2週間に一度マウスピースを変えていきます。

*メリット

  • 食事をするとき、歯みがきをするときにはマウスピースをはずすことができます。
  • アライナーと呼ばれるマウスピースは厚さ0.5mmの薄いプラスチック製で、装着しているときでもほとんど目立ちません。
  • コンピュータで治療期間の予測が可能です。
  • 患者さまご自身でマウスピースをとりかえていくので、通院の頻度が比較的少なくてすみます。
  • マウスピースで段階的に歯を動かしていくので痛みを感じにくい矯正方法です。
  • 歯並び全体ではなく、前歯のみの部分的なマウスピースを1~2週間ごとにとりかえながら、歯を動かしていく手法があります。「iGOシステム」はインビザライン・フルの半額以下の費用で、2ヶ月〜3ヶ月という短期間で効果を期待できます。

*デメリット

  • 装着時間を守るために患者さまご自身の自己管理が不可欠です。
  • 重度の不正咬合など、患者さまのお口の状態によっては使用できないことがあります。

このように手法によって特徴はありますが、あくまでも患者さまのお口の中の状態によって治療内容や期間は変わってきます。あごの大きさに対して歯の大きさのバランスが悪い場合、親知らずが悪影響を与えている、上下のあごにズレがある場合には、抜歯や外科的な矯正が必要なこともあります。まずご自身の歯の状態をよく知ることが大切です。矯正治療をお考えでしたら、ご相談ください。


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22年05月13日

矯正の検討が必要な歯並び



正しく噛み合わない歯並びを不正咬合(ふせいこうごう)といいます。

乱れた歯並びの問題点は、歯ブラシが届きにくくむし歯や歯周病になりやすい点と、噛む力が異常な方向に働くため、ぐらぐらして抜歯の時期が早くなってしまう点にあります。突き出した歯は、転んだりスポーツの際にけがの元ともなってしまいます。見た目だけではなく、健康や生活全体に悪い影響をおよぼしてしまうのです。

矯正が必要な症状は、受け口、乱食い歯、八重歯、すきっ歯、出っ歯、前歯がかみ合わずお口が開いてしまう、といったケースがあげられます。

■反対咬合:はんたいこうごう(受け口)



下の歯が上の歯より前に出ている状態です。歯にかかる力が反対に働くため、歯がぐらぐらして抜歯のリスクが正常な場合より高くなります。奥歯に虫歯ができやすくなり、発音に障害が出てくる場合もあります。

■叢生:そうせい(乱ぐい歯・八重歯)



顎の成長が十分でなく、歯が並ぶスペースが足りず、でこぼこしている状態です。八重歯も叢生の1種です。歯ブラシが届きにくく、プラークがたまりやすくなり、むし歯や歯周病になりやすい歯並びです。

■空隙歯列:くうげきしれつ(すきっ歯)



下の歯が上の歯より前に出ている状態です。歯にかかる力が反対に働くため、歯がぐらぐらして抜歯のリスクが正常な場合より高くなります。奥歯に虫歯ができやすくなり、発音に障害が出てくる場合もあります。

■上顎前突:じょうがくぜんとつ(出っ歯)



上顎と下顎の成長のバランスが悪かったり、前歯の角度が異常だったりする場合に、前歯が飛び出す「出っ歯」と呼ばれる状態になることがあります。前歯が突き出していると、転んだりスポーツの際などに歯が折れたり口を切ったりしてしまいます。口が閉じられないので、ドライマウスの症状が起こりやすくなります。

■開咬:かいこう(前歯がかみあわない)



前歯が噛み合わず、前歯でものを噛み切ることができない状態です。奥歯に負担がかかり、奥歯にひびがはいってむし歯や歯周病になりやすくなります。見た目だけの問題ではないんですね。口呼吸にもなりやすく、口臭やドライマウスの原因ともなります。

■乳幼児の歯並び

乳歯の時点では、空隙歯列(くうげきしれつ)といって歯と歯のあいだに隙間がある状態のほうが、大人の歯がはえてきたときにきれいな歯並びになりやすいと考えられます。乳歯の段階できれいな歯並びだと逆に大人の大きな歯が生えてきたときに歯並びが乱れがちです。またでこぼこな場合も、矯正が必要になる場合が多いようです。

歯並びはそれぞれの方の個性があります。歯列矯正は高額で時間のかかる治療でもあります。見た目、問題点、メリット・デメリットを知っていただき、ご検討いただきたいと思います。お悩みがありましたらご相談ください。


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22年05月10日

理想の歯並び

理想的な歯並びとは、前歯の中心と顔の中心がまっすぐで、歯列が整っており、上下の歯がきちんとかみあっている状態です。理想の歯並びの条件をみていきましょう。


理想の歯並びの条件

■前歯の正中線があっているか

人や動物のからだの中央をまっすぐに通るラインを「正中線」といいます。正中線は、妊婦さんのおなかにまっすぐにあらわれることがありますね。整った歯並びでは、上下の前歯、お顔の正中線がまっすぐにあっています。お顔の中心と前歯の中心がずれていると、お顔全体がゆがんでみえてしまいます。

■でこぼこがないか

理想的な歯並びは出っ歯や引っ込んだ歯が隙間なく並び、アーチ型をしています。アーチ型の橋は、隣り合う石がささえあうことで強い構造を作ります。歯列も同じです。

■上の前歯が下の前歯に2~3mm重なっている

自然な状態で、上の前歯が下の前歯に2~3mm重なっているのがよい噛み合わせです。上の前歯が下の前歯にかぶさってしまったり、下の前歯が上の前歯を覆ってしまう状態、上下の前歯が重ならず開いてしまう状態はよくありません。

■奥歯の上下の歯が正しくかみ合っている

正しい噛み合わせは、奥歯で噛んだ時に上下の歯が交互に噛み合っている状態を言います

歯並びが悪いことによるデメリット

人にはそれぞれ個性があります。正中線が少しずれていても、それがその人のお顔の魅力になっていることもあります。ただ、よくない歯並びによるデメリットもあることを知っていただきたいのです。

■むし歯ができやすい

よくない歯並びはむし歯や歯周病の原因となりやすいのです。歯ブラシの毛先が届きにくい部分に、食べかすがたまりプラーク(歯垢)となり、むし歯へとつながってしまいます。

■歯周病の原因となる

プラークは細菌のかたまりです。なかでも歯周病菌は重大な病気の原因となります。動脈硬化、脳疾患、糖尿病、高血圧、肺炎、早産などのリスクが高まります。歯並びが悪いことが全身の健康を損ねることもあるのです。

■食べることに障害がおきる

また噛み合わせが悪いことで、食べることや消化に障害がおきる場合があります。特に中年期以降の年齢になると歯を少しづつ失い、歯並びが悪くなってきます。自分の歯で噛んで食べることができにくくなってくると、消化にも悪く気持ちも老け込んでしまいます。

■発音が不明瞭になる

歯並びが悪いと、空気がもれたり舌や口がうまく動かせずきれいな発音にならないことがあります。アナウンサーなど話す仕事の方が、明瞭な発音のために歯並びを矯正することがあります。

■頭痛や腰痛の原因となることも

頭痛や腰痛、肩こりの原因となることがあります。

■自信をなくしてしまう

日々の生活の中で、最も気になるのは見た目かもしれません。口元に自信がもてず、心から笑うことができない方もいらっしゃるかもしれません。なんだか悲観的になってしまう心の癖の原因が、歯並びにあるかもしれませんよ。

歯並びにはこんなに重要な意味があるのです。美しい歯並びは自信をもたらし、健康を守ってくれます。鏡の前で、にっこり微笑んでみることからはじめませんか。


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20年08月02日

子どもたちへの価値ある贈り物



きれいな歯並びと歯のメインテナンスを心掛ける習慣は、大人たちから子どもたちへの価値ある贈り物なんです。そのわけは?

きれいな歯並びは見た目がいいだけではない

きれいな歯並びは、汚れがつきにくく虫歯や歯周病になりにくいのです。歯並びがよくないと、顎に負担がかかり顎関節症を起こしたり、活舌が悪くなったり、場合によっては見た目がお子さまがコンプレックスを抱えてしまうこともあるかもしれません。

小児矯正で解決できることがあります。

骨の成長期のうちに矯正治療をスタートさせることで、期間も短く、お子さまの負担が軽くなります。抜歯矯正を避けることにもなります。

骨の成長期の矯正治療

動画では入れ歯状のものをいれてあごの関節の位置を正しく整えています。一般的に、骨の成長する5歳から12歳頃までに可能な矯正治療です。骨格をコントロールすることで、その後の矯正が不要になる場合もあります。

こんな様子だったらご相談ください

  • 出っ歯
    上の前歯が下の前歯よりも突出している。
  • 受け口
    下の前歯が上の前歯よりも突き出している。
  • 八重歯、乱杭歯
    歯並びがでこぼこで、全体的に乱れている。
  • すきっ歯
    歯と歯の間にすきまがある。

いかがでしょうか。お子さまの将来のために、お口の機能と健康をよく見てあげてくださいね。

木更津きらら歯科では、お子さまの気持ちによりそいながら、ふさわしい治療を提案いたします。ぜひご相談ください。


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19年05月05日

きれいな歯と歯のケアをする習慣は、お子様への素晴らしいプレゼント



今日はこどもの日。多くの国や地域で、子供たちの健やかな成長を願う日がありますが、日本では「端午の節句」である5月5日が「こどもの日」と制定されました。こどもたちは社会の宝です。のびのびとした成長を守りたいですね。

ゴールデンウイークももう終盤。遊び足りない方も遊びすぎた方も、やれやれやっと終わるとほっとされている方もいるのでは!? 今日はこどもの日。多くの国や地域で、子供たちの健やかな成長を願う日がありますが、日本では「端午の節句」である5月5日が「こどもの日」と制定されました。こどもたちは社会の宝です。のびのびとした成長を守りたいですね。

木更津きらら歯科の小児歯科診療

木更津きらら歯科ではお子さまの診療にも対応いたします。お子さまに、歯医者さんはこわいところではなく、よい歯を守ってくれるところと感じていただけるよう、お母さまのパートナーとして治療してまいります。

フッ素塗布

歯の形が複雑な場合など、お子さまの歯磨きがうまくいかないとお悩みの場合は、定期的なフッ素塗布がむし歯予防に最適です。

シーラント(むし歯予防)

シーラントはむし歯ができやすい奥歯の溝などをプラスチックで埋めてしまう予防治療です。乳歯にも適用できます。

むし歯治療(小児)

最初の重要な永久歯は6歳臼歯と奥歯です。これは形が複雑で柔らかくむし歯になりやすい歯なのです。お口の中で風をかけたり水を出したり、掃除機ですよとお話しながらバキュームで水を吸ったり、ブラッシングといったことを体験して慣れていただいた上で、治療をスタートします。

小児矯正

当院では日本矯正歯科学会所属の女性ドクターが矯正治療を担当しています。お子さまの歯列矯正につきましても親身にご相談に乗らせていただきます。

きれいな歯と歯のケアをする習慣は、お子様への素晴らしいプレゼントです。お子さまの歯のケアについてお悩みでしたら、ぜひご相談ください。


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